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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-04
(45)【発行日】2024-01-15
(54)【発明の名称】撮影方法及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/63 20230101AFI20240105BHJP
   H04N 23/60 20230101ALI20240105BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20240105BHJP
【FI】
H04N23/63 100
H04N23/60 100
G06F3/01 570
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022544254
(86)(22)【出願日】2021-01-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-16
(86)【国際出願番号】 CN2021072991
(87)【国際公開番号】W WO2021147932
(87)【国際公開日】2021-07-29
【審査請求日】2022-07-29
(31)【優先権主張番号】202010075710.6
(32)【優先日】2020-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【弁理士】
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 俊弘
(74)【代理人】
【識別番号】100215142
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 徹
(72)【発明者】
【氏名】屈 松
【審査官】▲徳▼田 賢二
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-139947(JP,A)
【文献】特開2013-118544(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 23/63
H04N 23/60
G06F 3/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのカメラを含む電子機器に応用される撮影方法であって、
前記少なくとも1つのカメラのうちの第1カメラに対する目標操作体の第1入力を受信するステップと、
前記第1入力に応答して、前記第1カメラを、前記少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するカメラとして決定するステップと、
前記第1カメラに対する前記目標操作体の第2入力を受信するステップと、
前記第2入力に応答して、前記目標操作体と前記第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、前記第2カメラが第1画像を撮影するように制御するステップと、を含む、撮影方法。
【請求項2】
前記目標操作体と前記第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、前記第2カメラが第1画像を撮影するように制御する前記ステップは、
前記目標操作体と前記第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、第1情報を表示するステップであって、前記第1情報は、前記第2カメラが所定時間後に前記第1画像を撮影するように指示するためのものであるステップと、
前記所定時間後に、前記第2カメラが前記第1画像を撮影するように制御するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記目標操作体はユーザの手指であり、
前記第2カメラが第1画像を撮影するように制御する前記ステップの前に、
前記第1カメラが少なくとも1枚の第2画像を撮影するように制御するステップと、
前記少なくとも1枚の第2画像に基づき、前記所定時間を決定し、前記ユーザの手指と前記第1カメラの距離を決定するステップと、をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1枚の第2画像に基づき、前記所定時間を決定する前記ステップは、
前記少なくとも1枚の第2画像におけるユーザの手指の数に基づき、前記所定時間を決定するか、又は、
前記少なくとも1枚の第2画像に基づき、ユーザの手指の移動方向を決定し、前記ユーザの手指の移動方向に基づき、前記所定時間を決定するステップを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記目標操作体と前記第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、前記第2カメラが第1画像を撮影するように制御する前記ステップは、
前記目標操作体と前記第1カメラの距離が前記第1閾値以下で、且つ前記目標操作体と前記第1カメラの距離が第2閾値以上である場合、前記第2カメラが前記第1画像を撮影するように制御するステップを含み、前記第2閾値は前記第1閾値より小さい、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのカメラのうちの第1カメラに対する第1入力を受信する前記ステップの前に、
第2カメラに対する前記目標操作体の第3入力を受信するステップであって、前記第3入力は目標操作体のタップ入力又は所定軌跡に沿った移動による入力であるステップと、
前記第3入力に応答して、前記第2カメラを画像撮影用のカメラとして決定するステップと、を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも1つのカメラを含む電子機器であって、受信モジュール、決定モジュール及び制御モジュールを含み、
前記受信モジュールは、前記少なくとも1つのカメラのうちの第1カメラに対する目標操作体の第1入力を受信するために用いられ、
前記決定モジュールは、前記受信モジュールの受信した前記第1入力に応答して、前記第1カメラを、前記少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するカメラとして決定するために用いられ、
前記受信モジュールは、前記第1カメラに対する目標操作体の第2入力を受信するためにも用いられ、
前記制御モジュールは、前記受信モジュールの受信した前記第2入力に応答して、前記目標操作体と前記第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、前記第2カメラが第1画像を撮影するように制御するために用いられる、電子機器。
【請求項8】
表示モジュールをさらに含み、
前記制御モジュールは、具体的に、前記目標操作体と前記第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、前記表示モジュールが第1情報を表示するように制御し、ここで前記第1情報は前記第2カメラが所定時間後に前記第1画像を撮影するように指示するためのものであり、そして前記所定時間後に、前記第2カメラが前記第1画像を撮影するように制御するために用いられる、請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記目標操作体はユーザの手指であり、前記制御モジュールは、前記第1カメラが少なくとも1枚の第2画像を撮影するように制御するためにも用いられ、
前記決定モジュールは、前記少なくとも1枚の第2画像に基づき、前記所定時間を決定し、前記ユーザの手指と前記第1カメラの距離を決定するためにも用いられる、請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記決定モジュールは、具体的に、前記少なくとも1枚の第2画像におけるユーザの手指の数に基づき、前記所定時間を決定するか、又は、前記少なくとも1枚の第2画像に基づき、ユーザの手指の移動方向を決定し、前記ユーザの手指の移動方向に基づき、前記所定時間を決定するために用いられる、請求項9に記載の電子機器。
【請求項11】
前記制御モジュールは、具体的に、前記目標操作体と前記第1カメラの距離が前記第1閾値以下で、且つ前記目標操作体と前記第1カメラの距離が第2閾値以上である場合、前記第2カメラが前記第1画像を撮影するように制御するために用いられ、前記第2閾値は前記第1閾値より小さい、請求項7から10のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項12】
前記受信モジュールは、第2カメラに対する目標操作体の第3入力を受信するためにも用いられ、前記第3入力は目標操作体のタップ入力又は所定軌跡に沿った移動による入力であり、
前記決定モジュールは、前記受信モジュールの受信した前記第3入力に応答して、前記第2カメラを画像撮影用のカメラとして決定するためにも用いられる、請求項7から10のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項13】
プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサにより実行されると、請求項1から6のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実現することを特徴とする、電子機器。
【請求項14】
プロセッサにより実行されると、請求項1から6のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されていることを特徴とする、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサにより実行されて請求項1から6のいずれか1項に記載の撮影方法を実現する、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、2020年1月22日に中国国家知識産権局に出願した、出願番号202010075710.6、出願の名称「撮影方法及び電子機器」の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本願に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明の実施例は通信技術分野に関し、特に撮影方法及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
通信技術の発展に伴い、カメラを有する電子機器はより広く使用されており、ユーザはカメラを使用して画像を撮影することが可能になる。
【0004】
現在、ユーザが電子機器を使用して画像を撮影する過程で、ユーザが画像を撮影したいならば、ユーザは電子機器のインタフェースに表示される仮想撮影ボタンへのタッチ操作によって、電子機器による画像撮影をトリガすることができる。しかし、上記過程で、インタフェースにおける仮想撮影ボタンの位置が相対的に固定であることにより、電子機器の仮想ボタンへのユーザ操作が不便になり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、インタフェースにおける仮想撮影ボタンの位置が相対的に固定であることにより、電子機器の仮想ボタンへのユーザ操作が不便になるという問題を解決できる撮影方法及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的課題を解決するために、本発明の実施例は次のように実現される。
【0007】
第1態様において、本発明の実施例は、少なくとも1つのカメラを含む電子機器に応用され得る撮影方法であって、該少なくとも1つのカメラのうちの第1カメラに対する目標操作体の第1入力を受信するステップと、該第1入力に応答して、該第1カメラを、該少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するカメラとして決定するステップと、該第1カメラに対する目標操作体の第2入力を受信するステップと、該第2入力に応答して、該目標操作体と該第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、該第2カメラが第1画像を撮影するように制御するステップと、を含む撮影方法を提供する。
【0008】
第2態様において、本発明の実施例は、少なくとも1つのカメラを含む電子機器であって、受信モジュール、決定モジュール及び制御モジュールを含む電子機器を提供する。受信モジュールは、該少なくとも1つのカメラのうちの第1カメラに対する目標操作体の第1入力を受信するために用いられ得、決定モジュールは、受信モジュールの受信した該第1入力に応答して、該第1カメラを、該少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するカメラとして決定するために用いられ得、受信モジュールは、該第1カメラに対する目標操作体の第2入力を受信するためにも用いられ得、制御モジュールは、受信モジュールの受信した該第2入力に応答して、該目標操作体と該第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、該第2カメラが第1画像を撮影するように制御するために用いられ得る。
【0009】
第3態様において、本発明の実施例は、プロセッサ、メモリ及び該メモリに記憶され且つ該プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムは該プロセッサにより実行されると、第1態様で提供される撮影方法のステップを実現する電子機器を提供する。
【0010】
第4態様において、本発明の実施例は、プロセッサにより実行されると、第1態様で提供される撮影方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施例において、該少なくとも1つのカメラのうちの第1カメラに対する目標操作体の第1入力を受信し、該第1入力に応答して、該第1カメラを、該少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するカメラとして決定し、該第1カメラに対する目標操作体の第2入力を受信し、そして該第2入力に応答して、該目標操作体と該第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、該第2カメラが第1画像を撮影するように制御することができる。該解決手段では、ユーザは第1入力によって、電子機器が少なくとも1つのカメラのうちの第1カメラを、少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するカメラとして決定することをトリガすることができ、また、第1カメラへ目標操作体を移動することで、目標操作体と第1カメラの距離が第1閾値以下であると電子機器が検出した場合、電子機器は、第2カメラが第1画像を撮影するように制御することができる。したがって、ユーザは実用上の要求に応じて第1カメラを決定することができ、それにより、ユーザは容易に第1カメラによって、第2カメラが画像を撮影するように制御することができ、さらに電子機器の操作がより素早くなり、ユーザの利用に便宜を与える。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施例で提供されるAndroidオペレーティングシステムのアーキテクチャ模式図である。
図2】本発明の実施例で提供される撮影方法の模式図1である。
図3】本発明の実施例で提供される電子機器の操作模式図である。
図4】本発明の実施例で提供される撮影方法の模式図2である。
図5】本発明の実施例で提供される撮影方法の模式図3である。
図6】本発明の実施例で提供される撮影方法の模式図4である。
図7】本発明の実施例で提供される電子機器の構造模式図1である。
図8】本発明の実施例で提供される電子機器の構造模式図2である。
図9】本発明の実施例で提供される電子機器のハードウェア模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下において、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本発明の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属するものである。
【0014】
本明細書における用語「及び/又は」は、関連対象の関連関係を記述するためのものであり、3つの関係が存在可能であることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在すること、AとBが同時に存在すること、及びBのみが存在することの3つの場合を示してもよい。本明細書における符号の「/」は、関連する対象物の間の「又は」の関係を示し、例えば、A/BはA又はBを示す。
【0015】
本発明の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」及び「第2」は、対象の特定の順序を記述するものではなく、異なる対象を区別するためのものである。例えば、第1カメラ、第2カメラ等は、カメラの特定の順序を記述するものではなく、異なるカメラを区別するためのものである。
【0016】
本発明の実施例において、「例示的」又は「例えば」等の用語は、例、例証又は説明を示すためのものである。本発明の実施例において、「例示的」又は「例えば」で述べられるあらゆる実施例又は設計方案は、他の実施例又は設計方案よりも好ましい又は優位的であると解釈されるべきではない。厳密に言えば、「例示的」又は「例えば」等の用語は具体的な形態で関連概念を示す目的で使用される。
【0017】
本発明の実施例の説明では、特に断らない限り、「複数」の意味は2つ又は2つ以上ということである。例えば、複数の要素とは、2つの要素又は2つ以上の要素を意味する。
【0018】
本発明の実施例は撮影方法及び電子機器を提供し、該少なくとも1つのカメラのうちの第1カメラに対する目標操作体の第1入力を受信し、該第1入力に応答して、該第1カメラを、該少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するカメラとして決定し、該第1カメラに対する目標操作体の第2入力を受信し、そして該第2入力に応答して、該目標操作体と該第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、該第2カメラが第1画像を撮影するように制御することができる。該解決手段では、ユーザは第1入力によって、電子機器が少なくとも1つのカメラのうちの第1カメラを、少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するカメラとして決定することをトリガすることができ、また、第1カメラへ目標操作体を移動することで、目標操作体と第1カメラの距離が第1閾値以下であると電子機器が検出した場合、電子機器は、第2カメラが第1画像を撮影するように制御することができる。したがって、ユーザは実用上の要求に応じて第1カメラを決定することができ、それにより、ユーザは容易に第1カメラによって、第2カメラが画像を撮影するように制御することができ、さらに電子機器の操作がより素早くなり、ユーザの利用に便宜を与える。
【0019】
本発明の実施例における電子機器はオペレーティングシステムを有する電子機器であってもよい。該オペレーティングシステムはアンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0020】
以下において、Androidオペレーティングシステムを例にして、本発明の実施例で提供される撮影方法が応用されるソフトウェア環境を説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施例で提供されるAndroidオペレーティングシステムのアーキテクチャ模式図である。図1において、Androidオペレーティングシステムのアーキテクチャは4つの層を含み、それぞれアプリケーション層、アプリケーションフレームワーク層、システム実行ライブラリ層及びカーネル層(具体的に、Linuxカーネル層であってもよい)である。
【0022】
アプリケーション層は、Androidオペレーティングシステム内の各アプリケーション(システムアプリケーションと第三者アプリケーションを含む)を含む。
【0023】
アプリケーションフレームワーク層は、アプリケーションのフレームワークであり、開発者は、アプリケーションフレームワークの開発原則を遵守するうえで、アプリケーションフレームワーク層に基づいて幾つかのアプリケーションを開発することができる。
【0024】
システム実行ライブラリ層は、ライブラリ(システムライブラリとも呼ばれる)とAndroidオペレーティングシステム実行環境を含む。ライブラリは主として、Androidオペレーティングシステムに必要な各種リソースを提供するものである。Androidオペレーティングシステム実行環境は、Androidオペレーティングシステムにソフトウェア環境を提供するためのものである。
【0025】
カーネル層は、Androidオペレーティングシステムのオペレーティングシステム層であり、Androidオペレーティングシステムのソフトウェア階層の最下位層である。カーネル層は、Linuxカーネルをもとに、Androidオペレーティングシステムにコアシステムサービスとハードウェア関連のドライバプログラムを提供する。
【0026】
Androidオペレーティングシステムを例にし、本発明の実施例において、開発者は、上述した図1に示すAndroidオペレーティングシステムのシステムアーキテクチャをもとに、本発明の実施例で提供される撮影方法を実現するソフトウェアプログラムを開発することができ、それによって、該撮影方法は図1に示すようなAndroidオペレーティングシステムのもとで実行可能となる。つまり、プロセッサ又は電子機器は、Androidオペレーティングシステムにおいて該ソフトウェアプログラムを実行することで本発明の実施例で提供される撮影方法を実現することができる。
【0027】
本発明の実施例における電子機器は、可動型の電子機器であっても、又は非可動型の電子機器であってもよい。例示的に、可動型の電子機器は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、携帯情報端末、車載電子機器、ウェアラブル機器、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、ネットブック又はパーソナルディジタルアシスタント(personal digital assistant,PDA)等であってもよく、非可動型の電子機器は、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビジョン(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク端末等であってもよく、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0028】
本発明の実施例で提供される撮影方法の実行主体は上記の電子機器であってもよく、該電子機器における該撮影方法を実行可能な機能モジュール及び/又は機能エンティティであってもよく、具体的には実用上の要求に応じて決定することができ、本発明の実施例では限定しない。以下において、電子機器を例にし、本発明の実施例で提供される撮影方法を例示的に説明する。
【0029】
本発明の実施例において、ユーザは電子機器画面における撮影アプリケーションのアイコンをシングルタップすることで、電子機器が該シングルタップ入力に応答して、電子機器のインタフェースに、該電子機器の少なくとも1つのカメラを指示するための標識を表示し得るカメラ設定インタフェースを表示することをトリガすることができ、ユーザが該少なくとも1つのカメラの標識のうちの第1標識をシングルタップすることで、電子機器は該タップ入力(即ち、第1入力)に応答して、第1標識に対応するカメラを、該少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するための第1カメラとして決定することができる。続いて、ユーザが第1カメラへ目標操作体を移動する入力(即ち、第2入力)によって、目標操作体と第1カメラの距離が第1閾値以下であると電子機器が検出した場合、電子機器は、第2カメラが第1画像を撮影するように制御することができる。したがって、ユーザは実用上の要求に応じて第1カメラを決定することができ、それにより、ユーザは容易に第1カメラによって、第2カメラが画像を撮影するように制御することができ、さらに電子機器の操作がより素早くなり、ユーザの利用に便宜を与える。
【0030】
図2に示すように、本発明の実施例は少なくとも1つのカメラを含む電子機器に応用される撮影方法を提供し、該方法は下記ステップ101からステップ104を含んでもよい。
【0031】
ステップ101で、電子機器は少なくとも1つのカメラのうちの第1カメラに対する目標操作体の第1入力を受信する。
【0032】
選択的に、本発明の実施例において、電子機器は少なくとも1つのカメラを含み、該少なくとも1つのカメラは前面カメラ及び/又は後面カメラを含んでもよい。該前面カメラは、画面下前面カメラ、伸縮前面カメラ、一般的な前面カメラ等のうちの少なくとも1つであってもよい。具体的には実際の使用条件に応じて決定することができ、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0033】
具体的には、画面下前面カメラとは、電子機器画面の下に埋め込まれる前面カメラをいい、伸縮前面カメラとは、電子機器のケース内に取り付けられるカメラであって、電子機器のケース内から突出して画像を撮影可能な前面カメラをいい、一般的な前面カメラとは、電子機器の支持スタンドに取り付けられる画面取付位置以外のカメラをいう。
【0034】
選択的に、本発明の実施例において、第1カメラは少なくとも1つのカメラのうちのいずれかであってもよい。第1カメラは前面カメラであってもよく、第1カメラは後面カメラであってもよい。第1カメラは第2カメラによる撮影を制御するカメラであるため、ユーザは実用上の要求に応じて、第1カメラの位置を決定することができる。具体的には実際の使用条件に応じて決定することができ、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0035】
説明すべきことは、本発明の実施例において、下記実施例は第1カメラが前面カメラであることを例にして例示的に説明するものであり、本発明の実施例を限定するものではない点である。
【0036】
選択的に、本発明の実施例において、目標操作体とは、ユーザがその移動を制御でき、且つ第1カメラにより認識可能な対象をいう。具体的には、目標操作体はユーザの手指であってもよく、目標操作体はユーザの脚指であってもよく、目標操作体は、ユーザにより把持されて第1カメラにより認識可能なスタイラス等であってもよい。具体的には実用上の要求に応じて決定することができ、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0037】
選択的に、本発明の実施例において、上記第1入力は、電子機器がカメラ設定インタフェースを表示した場合の、該カメラ設定インタフェースに対する目標操作体のタップ入力であってもよく、該タップ入力は、シングルタップ入力、ダブルタップ入力、長押し入力等のうちのいずれかであってもよく、第1入力は画面下カメラに対応する画面位置に対する目標操作体のタップ入力であってもよく、第1入力はカメラに向けるジェスチャ入力又は所定軌跡に沿って手指を移動する入力であってもよい。具体的には実際の使用条件に応じて決定することができ、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0038】
ステップ102で、電子機器は該第1入力に応答して、該第1カメラを、該少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するカメラとして決定する。
【0039】
説明すべきことは、第2カメラは電子機器の少なくとも1つのカメラのうちの1つであり、第2カメラは第1カメラと同一のカメラであってもよく、第2カメラは第1カメラと異なるカメラであってもよい点である。
【0040】
また、下記実施例は上記ステップ101での第1入力についての関連説明に基づき、該少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するものとして決定された第1カメラを例示的に説明する。
【0041】
例示的に、ユーザは電子機器画面における撮影アプリケーションのアイコンを長押しすることで、電子機器が該長押し入力に応答して、電子機器のインタフェースに、該電子機器の少なくとも1つのカメラを指示するための標識を表示するカメラ設定インタフェースを表示することをトリガすることができ、ユーザが該少なくとも1つのカメラの標識のうちの第1標識をシングルタップすることで、電子機器は該タップ入力に応答して、第1標識に対応するカメラを、該少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するための第1カメラとして決定することができる。
【0042】
例示的に、ユーザは電子機器画面における撮影アプリケーションのアイコンを長押しすることで、電子機器が該長押し入力に応答して、電子機器のインタフェースに撮影アプリケーションのインタフェースを表示することをトリガすることができ、ユーザが特定の画面下カメラに対応する画面位置をタップすることで、電子機器は該タップ入力に応答して、該画面下カメラを、該少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するための第1カメラとして決定することができる。
【0043】
例示的に、ユーザは電子機器画面における撮影アプリケーションのアイコンを長押しすることで、電子機器が該長押し入力に応答して、電子機器のインタフェースに撮影アプリケーションのインタフェースを表示することをトリガすることができ、ここで電子機器の少なくとも1つのカメラはオンの状態である。ユーザが該オンにされたカメラに対して、OKジェスチャを示すことで、電子機器は該入力に応答して、OKジェスチャに対応するカメラを、該少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するための第1カメラとして決定することができる。
【0044】
選択的に、本発明の実施例において、電子機器が第1カメラを、第2カメラが画像を撮影するように制御するためのカメラとして決定した後、電子機器の画面に、第1カメラが制御カメラであることを指示するための標識を表示してもよい。例示的に、第1カメラが画面下カメラであると仮定すると、電子機器は該第1カメラの上の画面に、該第1カメラが第2カメラを画像を撮影するように制御するカメラであることを指示するための楕円形標識を表示することができる。
【0045】
選択的に、本発明の実施例において、電子機器が第2カメラを画像撮影用のカメラとして決定した後、第2カメラが第1画像を撮影する前に、電子機器は画面に該第2カメラにより収集されたプレビュー画像を表示してもよい。
【0046】
ステップ103で、電子機器は該第1カメラに対する目標操作体の第2入力を受信する。
【0047】
選択的に、本発明の実施例において、上記第2入力はユーザが目標操作体を移動する入力であってもよい。具体的には、第2入力はユーザが第1方向に沿って目標操作体を移動し、目標操作体と第1カメラの距離を小さくする移動入力であってもよく、第2入力はユーザが第2方向に沿って目標操作体を移動し、目標操作体と第1カメラの距離を小さくする移動入力であってもよく、第2入力はユーザが複数の方向に沿って目標操作体を移動し、移動後の目標操作体と第1カメラの距離を移動前より小さくする移動入力であってもよい。具体的には、第2入力は実用上の要求に応じて決定することができ、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0048】
選択的に、本発明の実施例において、第2入力はユーザが目標操作体を第1カメラへ移動するように制御する入力であってもよい。第1カメラへ移動することは、第1カメラが目標操作体と第1カメラの距離の短縮を検出するよう、ユーザが目標操作体を第1方向へ移動するように制御することをいう。また、第1カメラが1つの視野角を有し、第1カメラにより収集された画像が視野角範囲内の画像であるため、目標操作体が第1方向に沿って移動する軌跡は視野角の範囲内のものとする。
【0049】
また、本発明の実施例において、目標操作体が複数の方向に沿って移動可能で、且ついずれも目標操作体と第1カメラの距離を小さくすることができるため、下記実施例の説明の便宜上、目標操作体が第1方向に沿って移動すると仮定し、第1方向は目標操作体から第1カメラを指す方向である。
【0050】
説明すべきことは、下記実施例は目標操作体がユーザの手指であること、及び第1方向がユーザの手指から第1カメラを指す方向であることを例にして例示的に説明するものであり、本発明の実施例を限定するものではない点である。
【0051】
ステップ104で、電子機器は、該第2入力に応答して、該目標操作体と該第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、該第2カメラが第1画像を撮影するように制御する。
【0052】
選択的に、本発明の実施例において、第1閾値は、電子機器が第2カメラを第1画像を撮影するように制御することをトリガする条件である。即ち、目標操作体と第1カメラの距離が第1閾値以下であると電子機器が検出した場合、電子機器は第2カメラが第1画像を撮影するように制御する。第1閾値の具体的な数値は第1カメラのパラメータ、目標操作体の形状及びサイズ、目標操作体の移動方向、目標操作体の移動軌跡等の実パラメータに基づいて決定することができ、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0053】
説明すべきことは、本発明の実施例において、第2カメラが第1画像を撮影するように制御する前に、第1カメラは、目標操作体を含む画像を収集し、第1カメラのパラメータ情報、目標操作体の実サイズ情報、収集された画像における目標操作体の位置情報等に基づき、目標操作体と第1カメラの距離を決定してもよい点である。具体的な決定方法は関連技術を参照すればよく、本発明の実施例ではこれを具体的に限定しない。
【0054】
選択的に、本発明の実施例において、上記ステップ104での「目標操作体と第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、第2カメラが第1画像を撮影するように制御する」ことは下記ステップ105によって実現してもよい。
【0055】
ステップ105で、目標操作体と第1カメラの距離が第1閾値以下で、目標操作体と第1カメラの距離が第2閾値以上である場合、第2カメラが第1画像を撮影するように制御する。
【0056】
上記第2閾値は第1閾値より小さい。
【0057】
説明すべきことは、本発明の実施例において、第1閾値は電子機器が第2カメラを第1画像を撮影するように制御することをトリガする条件であり、即ち、目標操作体と第1カメラの距離が第1閾値以下であると電子機器が検出した場合、電子機器は第2カメラが第1画像を撮影するように制御する点である。第2閾値は、第1カメラにより収集された画像が鮮明で、且つ該収集された画像によって目標操作体と第1カメラの距離を決定できるよう保証する臨界点であり、つまり、目標操作体と第1カメラの距離が第2閾値未満であると電子機器が検出した場合、目標操作体が第1カメラに入る光の一部を遮断することにより、第1カメラにより収集された光が弱くなり、第1カメラにより収集された画像が不鮮明になり、目標操作体と第1カメラの距離を正確に計算することができなくなる。
【0058】
選択的に、本発明の実施例において、第2閾値の具体的な数値は第1カメラのパラメータ、目標操作体の形状及びサイズ、目標操作体の移動方向、目標操作体の移動軌跡等の実パラメータに基づいて決定してもよく、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0059】
なお、本発明の実施例において、電子機器は目標操作体と第1カメラの距離を検出でき、該距離が第1閾値以下で、且つ該距離が第2閾値以上である(第2閾値は第1閾値より小さい)場合、電子機器は第2カメラが第1画像を撮影するように制御することができることが理解される。このように、目標操作体と第1カメラの距離が小さくなるとき、目標操作体が第1カメラに入る光の一部を遮断することにより、第1カメラにより収集された光が弱くなり、第1カメラにより収集された画像が不鮮明になり、目標操作体と第1カメラの距離を正確に計算できなくなることを回避することができ、それにより、電子機器は、第1カメラによって目標操作体と第1カメラの距離を正確に決定し、該距離が第1閾値以下である場合、第1カメラが画像を撮影するように制御することができる。
【0060】
例示的に、図3中の(a)に示すように、電子機器00は、それぞれカメラ001、カメラ002、カメラ003、カメラ004及びカメラ005である5つの画面下カメラを有し、そのうち、カメラ002は画像撮影用の第2カメラである。電子機器がカメラアプリケーションインタフェースを表示した場合、カメラ001の上の画面領域はユーザが該領域をタップする入力(即ち、第1入力)を受信することができ、電子機器00は該タップ入力に応答して、カメラ001を、カメラ002(即ち、第2カメラ)が画像を撮影するように制御するためのものとして決定する。図3中の(b)に示すように(ここで、図3中の(b)は図3中の(a)の側面図)、ユーザが手指(即ち、目標操作体)を該手指とカメラ001(即ち、第1カメラ)の距離が距離D(即ち、第1閾値)以下になるまで移動した場合、電子機器00はユーザが手指を該手指とカメラ001の距離が距離D以下になるまで移動する入力(即ち、第2入力)に応答して、カメラ002(即ち、第2カメラ)が画像を撮影するように制御することができる。
【0061】
本発明の実施例は撮影方法を提供し、該少なくとも1つのカメラのうちの第1カメラに対する目標操作体の第1入力を受信し、該第1入力に応答して、該第1カメラを、該少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するカメラとして決定し、該第1カメラに対する目標操作体の第2入力を受信し、そして該第2入力に応答して、該目標操作体と該第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、該第2カメラが第1画像を撮影するように制御することができる。該解決手段では、ユーザは第1入力によって、電子機器が少なくとも1つのカメラのうちの第1カメラを、少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するカメラとして決定することをトリガすることができ、また、第1カメラへ目標操作体を移動することで、目標操作体と第1カメラの距離が第1閾値以下であると電子機器が検出した場合、電子機器は、第2カメラが第1画像を撮影するように制御することができる。したがって、ユーザは実用上の要求に応じて第1カメラを決定することができ、それにより、ユーザは容易に第1カメラによって、第2カメラが画像を撮影するように制御することができ、さらに電子機器の操作がより素早くなり、ユーザの利用に便宜を与える。
【0062】
選択的に、図2を参照し、図4に示すように、上記ステップ104は具体的に下記ステップ104a及び104bによって実現してもよい。
【0063】
ステップ104aで、電子機器は第2入力に応答して、目標操作体と第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、第1情報を表示する。
【0064】
上記第1情報は第2カメラが所定時間後に第1画像を撮影するように指示するために用いられ得る。
【0065】
選択的に、本発明の実施例において、上記第1情報は、文字、ピクチャー、ビデオのうちの少なくとも1つであってもよい。具体的には、第1情報はカメラが所定時間後に撮影するように指示するためのテキスト情報、及びカウントダウンに用いられ得る数字であってもよく、第1情報は指示用アニメーション/カートゥーン画像であってもよく、該アニメーション/カートゥーン画像は「すぐ写真を撮るので、笑顔を続けてください」とのテキスト情報又は音声指示が付いていてもよく、第1情報は、所定時間後に画像を撮影するように指示するために用いられ得るビデオセグメントであってもよい。具体的には実際の使用条件に応じて決定することができ、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0066】
選択的に、本発明の実施例において、電子機器は第1情報を表示する以外、所定時間の残り時間を指示するために用いられ得る標識を表示してもよい。具体的には、該標識は、ユーザが残り時間後に第1画像を撮影するように指示するために用いられ得るカウントダウン標識であってもよい。具体的には実際の使用に応じて決定することができ、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0067】
ステップ104bで、所定時間後に、電子機器は第2カメラが第1画像を撮影するように制御する。
【0068】
選択的に、本発明の実施例において、所定時間に達すると、電子機器は、電子機器が第1画像を撮影するように指示するために用いられ得る目標指示情報を出力してもよい。具体的には、該目標指示情報は、指示音鳴り、フラッシュ点滅、標識表示等のうちのいずれかであってもよい。具体的には実際の使用に応じて決定することができ、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0069】
説明すべきことは、本発明の実施例において、第1カメラと第2カメラが同一のカメラである場合、第2カメラが所定時間後に第1画像を撮影するように指示するために用いられ得る第1情報を表示すれば、ユーザは、第2カメラが所定時間後に画像を撮影することが既に第2入力によりトリガされていることを適時に把握でき、それによって、ユーザは第1カメラに近い目標操作体を適時に退けて、第1カメラによる画像撮影に対する目標操作体の影響を回避することができる。
【0070】
例示的に、電子機器の第1カメラが撮影制御カメラであり、電子機器の第2カメラが撮影カメラであると仮定する。電子機器が第2カメラにより収集されたプレビュー画像を表示した場合、ユーザが第1カメラへ手指(即ち、目標操作体)を手指と第1カメラの距離が第1閾値以下になるまで移動したら、電子機器は、該手指を移動する入力(即ち、第2入力)に応答して、電子機器のインタフェースに「5秒後に撮影するので、ご注意ください」とのテキスト情報及び5秒のカウントダウン(即ち、第1情報)を表示することができ、ユーザは該テキスト情報の指示に応じて、手指の位置を適時に調整し、5秒のカウントダウンが終わる時に、電子機器が第2カメラによって画像を撮影することに備えることができる。
【0071】
なお、本発明の実施例において、電子機器が、目標操作体と第1カメラの距離が第1閾値以下であると検出した場合、第1情報を表示するため、ユーザは第1情報によって第2カメラが所定時間後に撮影することを把握できることが理解される。このように、ユーザは容易に撮影姿勢を調整し、第1カメラに近い目標操作体を適時に退けて、撮影される画像に目標操作体が現れることを回避し、それにより撮影効果を高めることができる。
【0072】
選択的に、図4を参照し、図5に示すように、目標操作体はユーザの手指であり、ステップ104aの前に、本発明の実施例で提供される撮影方法は下記ステップ106及びステップ107をさらに含んでもよい。
【0073】
ステップ106で、電子機器は第1カメラが少なくとも1枚の第2画像を撮影するように制御する。
【0074】
説明すべきことは、本発明の実施例において、電子機器は第1カメラが少なくとも1枚の第2画像を撮影するように制御する点である。具体的には、撮影される第2画像の数は、所定時間を決定する方法、及びユーザの手指と第1カメラの距離を決定する方法によって決定することができ、具体的には実際の使用条件に応じて決定することができ、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0075】
選択的に、本発明の実施例において、第2画像は所定時間の決定、及びユーザの手指と第1カメラの距離の決定に用いられ得る。決定を完了した後、電子機器は電子機器に記憶された少なくとも1枚の第2画像を削除して、電子機器の記憶領域を整理してもよい。具体的には実際の使用条件に応じて決定することができ、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0076】
選択的に、本発明の実施例において、電子機器は第1カメラが第2画像を周期的に撮影するように制御してもよい。具体的には、電子機器は第1カメラが所定の時間間隔毎に1枚の第2画像を撮影するように制御することができ、該所定の時間間隔は1秒、2秒又は5秒等としてもよい。具体的には実際の使用条件に応じて決定することができ、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0077】
ステップ107で、電子機器は該少なくとも1枚の第2画像に基づき、所定時間を決定し、ユーザの手指と第1カメラの距離を決定する。
【0078】
選択的に、本発明の実施例において、ユーザの手指と第1カメラの距離を決定する方法は、具体的に次の3つの方法のうちのいずれかによって決定してもよい。方法1では、電子機器は第1カメラの焦点距離パラメータ及びユーザの手指の実サイズに基づいて第2画像におけるユーザの手指の理論サイズ及び理論位置を決定し、さらに実際の第2画像におけるユーザの手指のサイズと手指の理論サイズ、及びユーザの手指の位置と手指の理論位置のマッピング関係に基づき、ユーザの手指と第1カメラの距離を決定する。方法2では、電子機器は第2画像におけるユーザの手指と画像中の他の基準物の関係に基づき、ユーザの手指と第1カメラの距離を決定してもよい。方法3では、電子機器は連続した少なくとも1枚の第2画像におけるユーザの手指の位置関係の変化量に基づき、ユーザの手指と第1カメラの距離を決定してもよい。具体的には実際の使用条件に応じて決定することができ、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0079】
例示的に、電子機器の第1カメラが撮影制御カメラであり、電子機器の第2カメラが撮影カメラであると仮定する。電子機器が第2カメラを第1画像を撮影するように制御する前に、電子機器は1秒経過毎に第1カメラによって1枚の第2画像を撮影してもよく、連続3秒で撮影した3枚の第2画像におけるユーザの手指の移動方向が右であるならば、電子機器は所定時間を6秒と決定することができる。該3枚の第2画像におけるユーザの手指画像の面積が漸次大きくなるが第1閾値に対応する手指画像の面積より小さく、且つ該3枚の第2画像におけるユーザの手指の位置が画像の右上隅へオフセットするならば、電子機器はユーザの手指と第1カメラの距離をKと決定することができ、Kは第1閾値より小さい。
【0080】
なお、本発明の実施例において、電子機器が第2カメラを第1画像を撮影するように制御する前に、電子機器は第1カメラによって少なくとも1枚の第2画像を撮影し、該少なくとも1枚の第2画像に基づき、所定時間を決定し、ユーザの手指と第1カメラの距離を決定してもよいことが理解される。このように、電子機器はユーザの手指と第1カメラの距離を正確に決定し、ユーザの手指と第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、電子機器が第2カメラを所定時間になる時に第1画像を撮影するように制御することをトリガすることができる。それにより、第2カメラがより正確に第1画像を撮影するように制御し、さらに第1画像の撮影効果を高めることができる。
【0081】
選択的に、本発明の実施例において、上記ステップ106での「電子機器は該少なくとも1枚の第2画像に基づき、所定時間を決定する」ことは具体的に下記ステップ106a又は106bによって実現してもよい。
【0082】
ステップ106aで、電子機器は少なくとも1枚の第2画像におけるユーザの手指の数に基づき、所定時間を決定する。
【0083】
選択的に、本発明の実施例において、少なくとも1枚の第2画像におけるユーザの手指の数に基づき、所定時間を決定する具体的な方法は、ユーザの手指の数と所定時間の対応関係に基づいて決定することとしてもよい。該対応関係は、関数対応関係、マッピング関係等のうちのいずれかであってもよい。具体的には実用上の要求に応じて決定することができ、本発明の実施例では明確に限定しない。
【0084】
具体的には、本発明の実施例において、電子機器が少なくとも1枚の第2画像におけるユーザの手指の数に基づき、所定時間を決定する具体的な方法は、電子機器が少なくとも1枚の第2画像における所定時刻に対応する第2画像におけるユーザの手指の数を検出し、該ユーザの手指の数に基づいて電子機器内に記憶されたユーザの手指数と所定時間の対応リストにおいて所定時間を決定することとしてもよく、所定時刻は電子機器がユーザの手指の数を決定するために用いられ得る第2画像を撮影する撮影時刻である。具体的には実用上の要求に応じて決定することができ、本発明の実施例では明確に限定しない。
【0085】
例示的に、本発明の実施例において、電子機器内に記憶されたユーザの手指の数と所定時間の対応リストに次の対応関係があると仮定する。1つのユーザの手指に対応する所定時間は2秒であり、2つのユーザの手指に対応する所定時間は4秒であり、3つのユーザの手指に対応する所定時間は6秒であり、……、n個のユーザの手指に対応する所定時間は2n秒であり、ここで、nはユーザの手指の数で、正の整数である。電子機器が撮影した少なくとも1枚の第2画像のうち1枚の第2画像におけるユーザの手指の数が3であるならば、電子機器は第2画像におけるユーザの手指の数3、及び電子機器内に記憶されたユーザの手指の数と所定時間の対応リストに基づき、電子機器の所定時間を6秒と決定することができる。
【0086】
ステップ106bで、電子機器は少なくとも1枚の第2画像に基づき、ユーザの手指の移動方向を決定し、該ユーザの手指の移動方向に基づき、所定時間を決定する。
【0087】
選択的に、本発明の実施例において、少なくとも1枚の第2画像に基づき、所定時間を決定するステップは、具体的に、少なくとも2枚の第2画像に基づき、2枚の第2画像におけるユーザの手指の位置変化を比較し、ユーザの手指の移動方向を決定し、手指の移動方向と所定時間の対応関係に基づき、所定時間を決定するか、又は、1枚の第2画像、及び該第2画像におけるユーザの手指の位置に基づいてユーザの手指の移動方向を決定し、該ユーザの手指の移動方向に基づき、所定時間を決定することとしてもよい。具体的には実用上の要求に応じて決定することができ、本発明の実施例では明確に限定しない。
【0088】
選択的に、本発明の実施例において、手指の移動方向と所定時間の対応関係は実際の使用条件に応じて決定してもよく、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0089】
具体的には、本発明の実施例において、ユーザは、手指の移動方向が上であれば、対応する所定時間が2秒であり、手指の移動方向が下であれば、対応する所定時間が4秒であり、手指の移動方向が左であれば、対応する所定時間が3秒であり、手指の移動方向が右であれば、対応する所定時間が6秒であると定義してもよい。
【0090】
例示的に、電子機器に記憶されたユーザの手指の移動方向と所定時間の対応関係は、手指の移動方向が下であれば、対応する所定時間が4秒であり、手指の移動方向が左であれば、対応する所定時間が3秒であると仮定する。電子機器が連続して撮影した2枚の第2画像に基づき、ユーザの手指の移動方向が下であると決定した場合、電子機器は電子機器に記憶されたユーザの手指の移動方向と所定時間の対応関係に基づいて該電子機器の所定時間が4秒であると決定することができる。
【0091】
選択的に、本発明の実施例において、電子機器は少なくとも1枚の第2画像におけるジェスチャに基づいて所定時間を決定してもよい。具体的には、少なくとも1枚の第2画像におけるジェスチャが所定ジェスチャである場合、電子機器は該所定ジェスチャに対応する時間を所定時間として決定することができ、各所定ジェスチャはそれぞれ1つの時間に対応してもよい。具体的には実際の使用条件に応じて決定することができ、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0092】
なお、本発明の実施例において、電子機器は、第2画像におけるユーザの手指の数に基づき、所定時間を決定するか、又は少なくとも2枚の第2画像に基づき、ユーザの手指の移動方向を決定し、ユーザの手指の移動方向に基づいて所定時間を決定することができることが理解される。このように、電子機器は、第1カメラが撮影した第2画像における手指の数、又は手指の移動方向によって所定時間を決定でき、それにより、素早く且つ柔軟に、第2カメラが所定時間後に第1画像を撮影するように制御し、さらに第1画像の撮影効果を高めることができる。
【0093】
選択的に、図2を参照し、図6に示すように、上記ステップ101の前に、本発明の実施例で提供される撮影方法は下記ステップ108及びステップ109をさらに含む。
【0094】
ステップ108で、電子機器は第2カメラに対する目標操作体の第3入力を受信する。
【0095】
上記第3入力は目標操作体のタップ入力又は所定軌跡に沿った移動による入力である。
【0096】
選択的に、本発明の実施例において、上記第3入力は電子機器がカメラ設定インタフェースを表示した場合の、該カメラ設定インタフェースに対する目標操作体のタップ入力であってもよく、該タップ入力は、シングルタップ入力、ダブルタップ入力、長押し入力等のうちのいずれかであってもよく、第3入力は画面下カメラに対応する画面位置に対する目標操作体のタップ入力であってもよく、第3入力はカメラに向けるジェスチャ入力又は所定軌跡に沿って手指を移動する入力であってもよい。具体的には実際の使用条件に応じて決定することができ、本発明の実施例では具体的に限定しない。
【0097】
説明すべきことは、本発明の実施例において、第3入力についての関連説明は上記ステップ101及びステップ102での第1入力についての関連説明を参照すればよい点であり、ここでは説明を省略する。
【0098】
ステップ109で、電子機器は該第3入力に応答して、第2カメラを、画像撮影用のカメラとして決定する。
【0099】
説明すべきことは、本発明の実施例において、電子機器が撮影カメラ(即ち、第2カメラ)及び撮影制御カメラ(即ち、第1カメラ)を決定する前、電子機器の全てのカメラはいずれもオンの状態である点である。電子機器が撮影カメラ(即ち、第2カメラ)及び撮影制御カメラ(即ち、第1カメラ)を決定した後、撮影カメラ(即ち、第2カメラ)及び撮影制御カメラ(即ち、第1カメラ)はオンの状態であり、他のカメラはいずれもオフの状態である。
【0100】
選択的に、本発明の実施例において、電子機器が第2カメラを画像撮影用のカメラとして決定した後、電子機器の画面に、第2カメラが画像を撮影するカメラであることを指示するための標識を表示してもよい。例示的に、第2カメラが画面下カメラであると仮定すると、電子機器は該第2カメラの上の画面に、該第2カメラが画像を撮影するカメラであることを指示するための菱形標識を表示してもよい。
【0101】
例示的に、電子機器が、それぞれ画面下カメラA、画面下カメラB、画面下カメラC、画面下カメラD及びカメラE、並びに外部カメラFである6つのカメラを含み得ると仮定する。ユーザは電子機器画面における撮影アプリケーションのアイコンを長押しすることで、電子機器が該長押し入力に応答して、電子機器のインタフェースに撮影アプリケーションのインタフェースを表示することをトリガすることができ、ユーザがカメラEに対応する画面位置をタップすることで、電子機器は、該タップ入力に応答して、カメラEを画像撮影用のカメラ、即ち第2カメラとして決定することができる。
【0102】
なお、本発明の実施例において、第2カメラに対するユーザの第3入力によって、電子機器は該第3入力に応答して少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラを画像撮影用のカメラとして決定することができることが理解される。このように、目標操作体と第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、電子機器は該第2カメラが画像を撮影するように制御するができ、それにより、電子機器の操作がより素早くなり、ユーザの利用に便宜を与える。
【0103】
説明すべきことは、本発明の実施例において、上記各図面に示す撮影方法はいずれも本発明の実施例における図面を例として参照しながら例示的に説明するものである点である。具体的に実施する時、上記各図面に示す撮影方法は、上記実施例に示す他の参照可能な任意の図面を参照して実現することもでき、ここでは説明を省略する。
【0104】
図7に示すように、本発明の実施例は少なくとも1つのカメラを含む電子機器700を提供する。該電子機器は、受信モジュール701、決定モジュール702及び制御モジュール703を含んでもよい。受信モジュール701は、少なくとも1つのカメラのうちの第1カメラに対する目標操作体の第1入力を受信するために用いられ得る。決定モジュール702は、受信モジュール701の受信した該第1入力に応答して、該第1カメラを、該少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するためのカメラとして決定するために用いられ得る。受信モジュール701は、該第1カメラに対する目標操作体の第2入力を受信するためにも用いられ得る。制御モジュール703は、受信モジュール701の受信した該第2入力に応答して、該目標操作体と該第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、該第2カメラが第1画像を撮影するように制御するために用いられ得る。
【0105】
選択的に、図7を参照し、図8に示すように、本発明の実施例で提供される電子機器は表示モジュール704をさらに含んでもよい。制御モジュール703は、具体的に、目標操作体と第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、表示モジュール704が第1情報を表示するように制御し、ここで該第1情報は該第2カメラが所定時間後に第1画像を撮影するように指示するためのものであり得、そして該所定時間後に、該第2カメラが該第1画像を撮影するように制御するために用いることができる。
【0106】
選択的に、本発明の実施例において、目標操作体はユーザの手指であり、制御モジュール703は、第1カメラが少なくとも1枚の第2画像を撮影するように制御するためにも用いられ得る。決定モジュール702は、該少なくとも1枚の第2画像に基づき、所定時間を決定し、該ユーザの手指と該第1カメラの距離を決定するためにも用いられ得る。
【0107】
選択的に、本発明の実施例において、決定モジュール702は、具体的に、少なくとも1枚の第2画像におけるユーザの手指の数に基づき、所定時間を決定するか、又は、少なくとも1枚の第2画像に基づき、ユーザの手指の移動方向を決定し、該ユーザの手指の移動方向に基づき、所定時間を決定するために用いることができる。
【0108】
選択的に、本発明の実施例において、制御モジュール703は、具体的に、目標操作体と第1カメラの距離が第1閾値以下で、且つ該目標操作体と該第1カメラの距離が第2閾値以上である場合、第2カメラが第1画像を撮影するように制御するために用いることができ、該第2閾値は該第1閾値より小さい。
【0109】
選択的に、本発明の実施例において、受信モジュール701は、第2カメラに対する目標操作体の第3入力を受信するためにも用いられ得、該第3入力は目標操作体のタップ入力又は所定軌跡に沿った移動による入力である。決定モジュール702は、受信モジュール701の受信した該第3入力に応答して、第2カメラを画像撮影に用いられ得るカメラとして決定するためにも用いられ得る。
【0110】
本発明の実施例で提供される電子機器は上記方法の実施例における電子機器で実現される各プロセスを実現することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0111】
本発明の実施例は電子機器を提供し、ユーザは第1入力によって、電子機器が少なくとも1つのカメラのうちの第1カメラを、少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するカメラとして決定することをトリガすることができ、また、第1カメラへ目標操作体を移動することで、目標操作体と第1カメラの距離が第1閾値以下であると電子機器が検出した場合、電子機器は、第2カメラが第1画像を撮影するように制御することができる。したがって、ユーザは実用上の要求に応じて第1カメラを決定することができ、それにより、ユーザは容易に第1カメラによって、第2カメラが画像を撮影するように制御することができ、さらに電子機器の操作がより素早くなり、ユーザの利用に便宜を与える。
【0112】
図9は本発明の各実施例を実現する電子機器のハードウェア構造模式図である。図9に示すように、該電子機器200は、高周波ユニット201、ネットワークモジュール202、オーディオ出力ユニット203、入力ユニット204、センサ205、表示ユニット206、ユーザ入力ユニット207、インタフェースユニット208、メモリ209、プロセッサ210、及び電源211等の部材を含むが、それらに限定されない。当業者であれば、図9に示す電子機器の構造は電子機器を限定するものではなく、電子機器は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよいことが理解可能である。本発明の実施例において、電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯情報端末、車載電子機器、ウェアラブル機器、及び歩数計等を含むが、それらに限定されない。
【0113】
ユーザ入力ユニット207は、少なくとも1つのカメラのうちの第1カメラに対する目標操作体の第1入力を受信するために用いられ得る。プロセッサ210は、ユーザ入力ユニット207の受信した該第1入力に応答して、該第1カメラを、該少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するために用いられ得るカメラとして決定するために用いられ得る。ユーザ入力ユニット207は、該第1カメラに対する目標操作体の第2入力を受信するためにも用いられ得る。プロセッサ210は、ユーザ入力ユニット207の受信した該第2入力に応答して、該目標操作体と該第1カメラの距離が第1閾値以下である場合、該第2カメラが第1画像を撮影するように制御するために用いられ得る。
【0114】
本発明の実施例は電子機器を提供し、ユーザは第1入力によって、電子機器が少なくとも1つのカメラのうちの第1カメラを、少なくとも1つのカメラのうちの第2カメラが画像を撮影するように制御するカメラとして決定することをトリガすることができ、また、第1カメラへ目標操作体を移動することで、目標操作体と第1カメラの距離が第1閾値以下であると電子機器が検出した場合、電子機器は、第2カメラが第1画像を撮影するように制御することができる。したがって、ユーザは実用上の要求に応じて第1カメラを決定することができ、それにより、ユーザは容易に第1カメラによって、第2カメラが画像を撮影するように制御することができ、さらに電子機器の操作がより素早くなり、ユーザの利用に便宜を与える。
【0115】
なお、本発明の実施例において、高周波ユニット201は、情報の受送信又は通話プロセスでの信号の受送信に用いることができることが理解され、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ210で処理し、また、アップリンクのデータを基地局に送信する。通常、高周波ユニット201は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。また、高周波ユニット201は、無線通信システムを介してネットワーク及び他の機器と通信することもできる。
【0116】
電子機器はネットワークモジュール202によって、例えば、電子メールの受送信、ウェブページの閲覧及びストリーミングメディアへのアクセスなどを助けるように、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0117】
オーディオ出力ユニット203は、高周波ユニット201又はネットワークモジュール202が受信した又はメモリ209に記憶されているオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。且つ、オーディオ出力ユニット203は、電子機器200が実行する特定の機能に関するオーディオ出力(例えば、コール信号受信音、メッセージ受信音等)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット203は、スピーカ、ブザー及び受話器等を含む。
【0118】
入力ユニット204は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット204は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(graphics processing unit,GPU)2041、マイクロホン2042及びカメラモジュール2043を含んでもよい。処理された画像フレームは、表示ユニット206に表示することができる。グラフィックスプロセッシングユニット2041で処理された画像フレームは、メモリ209(又は他の記憶媒体)に記憶するか、又は高周波ユニット201もしくはネットワークモジュール202によって送信することができる。マイクロホン2042は、音声を受信することができ、且つこのような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話通話モードで、高周波ユニット201によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。カメラモジュール2043は画像を収集し、収集された画像をグラフィックスプロセッシングユニット2041に伝送する。
【0119】
電子機器200は光センサ、運動センサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ205をさらに含む。具体的には、光センサは、環境光の明暗に応じて表示パネル2061の輝度を調整することができる環境光センサと、電子機器200が耳元に移動された時、表示パネル2061及び/又はバックライトを消すことができる近接センサと、を含む。運動センサの1つとして、加速度センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時に、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末機器の姿勢(例えば、画面の横縦の切り替え、関連するゲーム、磁力計姿勢校正)の認識、振動認識関連機能(例えば、歩数計、タップ)等に用いることができる。センサ205は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ等をさらに含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0120】
表示ユニット206は、ユーザが入力した情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット206は表示パネル2061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(liquid crystal display,LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode,OLED)等の形態で表示パネル2061を構成することができる。
【0121】
ユーザ入力ユニット207は、入力される数字又は文字情報の受信、及び端末でのユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力の生成に用いることができる。具体的には、ユーザ入力ユニット207は、タッチパネル2071及び他の入力機器2072を含む。タッチパネル2071はタッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作(例えば、ユーザが指、スタイラス等、あらゆる適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル2071上又はタッチパネル2071付近で行う操作)を検出可能であり、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出するとともに、タッチ操作による信号を検出し、タッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してプロセッサ210に送信し、そして、プロセッサ210から送信された命令を受信して実行する。また、タッチパネル2071は、抵抗式、容量式、赤外線及び表面弾性波等の様々な形態で実現することができる。タッチパネル2071に加え、ユーザ入力ユニット207は他の入力機器2072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器2072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0122】
さらに、タッチパネル2071は、表示パネル2061を被覆してもよく、タッチパネル2071はその上又は付近でのタッチ操作を検出すると、それをプロセッサ210に伝送してタッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ210は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル2061で対応する視覚出力を提供する。図9において、タッチパネル2071と表示パネル2061は、2つの独立した部材として電子機器の入力と出力機能を実現するが、何らかの実施例では、電子機器の入力と出力機能を実現するように、タッチパネル2071と表示パネル2061を統合してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0123】
インタフェースユニット208は、外部装置と電子機器200を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、認識モジュールを備える装置を接続するためのポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポート等を含んでもよい。インタフェースユニット208は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信し、受信された入力を電子機器200内の1つ又は複数の部材に伝送するか、又は電子機器200と外部装置の間でデータを伝送するために用いることができる。
【0124】
メモリ209は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ209は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等を記憶可能なデータ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ209は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスをさらに含んでもよい。
【0125】
プロセッサ210は、電子機器の制御センタであり、様々なインタフェース及び回線により電子機器全体の各部分を接続するものであり、メモリ209内に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させ又は実行し、及びメモリ209内に記憶されているデータを呼び出すことで、電子機器の様々な機能及びデータ処理を実行し、それにより、電子機器を全体的に監視する。プロセッサ210は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択的に、プロセッサ210に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合してもよい。上記モデムプロセッサはプロセッサ210に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0126】
電子機器200は各部材に給電する電源211(例えば、電池)をさらに含んでもよく、選択的に、電源211は、電源管理システムによってプロセッサ210に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現してもよい。
【0127】
また、電子機器200は図示されていないいくつかの機能モジュールを含み、ここでは説明を省略する。
【0128】
選択的に、本発明の実施例は、図9に示すプロセッサ210、メモリ209、及びメモリ209に記憶され且つプロセッサ210上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムはプロセッサ210により実行されると、上記方法の実施例の各プロセスを実現する電子機器をさらに提供し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0129】
本発明の実施例は、プロセッサにより実行されると、上記方法の実施例の各プロセスを実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば読み取り専用メモリ(read-only memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
【0130】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0131】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本発明の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、電子機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0132】
以上、図面を参照しながら本発明の実施例を説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本発明の示唆をもとに、当業者が本発明の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9