(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-04
(45)【発行日】2024-01-15
(54)【発明の名称】マルチコネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/631 20060101AFI20240105BHJP
H01R 13/514 20060101ALI20240105BHJP
H01R 12/71 20110101ALI20240105BHJP
H01R 13/52 20060101ALI20240105BHJP
H01R 24/60 20110101ALI20240105BHJP
H01R 43/00 20060101ALI20240105BHJP
H01R 12/91 20110101ALI20240105BHJP
H01R 13/6581 20110101ALI20240105BHJP
【FI】
H01R13/631
H01R13/514
H01R12/71
H01R13/52 301H
H01R13/52 301A
H01R24/60
H01R43/00 B
H01R12/91
H01R13/6581
(21)【出願番号】P 2022546472
(86)(22)【出願日】2020-02-10
(86)【国際出願番号】 US2020017419
(87)【国際公開番号】W WO2021162672
(87)【国際公開日】2021-08-19
【審査請求日】2022-12-15
(73)【特許権者】
【識別番号】505194077
【氏名又は名称】アイティーティー マニュファクチャーリング エンタープライジズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】バンケ、カール・ロドニー
【審査官】山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-138243(JP,A)
【文献】特表2017-527074(JP,A)
【文献】特開平08-321351(JP,A)
【文献】特開平10-332064(JP,A)
【文献】特開2005-322654(JP,A)
【文献】特表2011-524605(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/631
H01R 13/514
H01R 12/71
H01R 13/52
H01R 24/60
H01R 43/00
H01R 12/91
H01R 13/6581
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタアセンブリであって、
プラグアセンブリであって、
第一のシェルと、
前記第一のシェル内に嵌合されるように配置された第一の絶縁体部分であって、前記第一の絶縁体部分が二つ以上の空洞を有する、第一の絶縁体部分と、
前記第一の絶縁体部分の前記二つ以上の空洞に嵌合するように配置された二つ以上のモジュールアダプタと、
複数の電気接続を含む二つ以上のプラグコネクタと、を備え、各プラグコネクタが、前記第一の絶縁体の空洞内に前記プラグアセンブリのモジュールアダプタによって封入され、前記プラグアセンブリの嵌合面に対して一つ以上の軸に沿って少なくとも一つのプラグコネクタが浮動する、プラグアセンブリと、
レセプタクルアセンブリであって、
第二のシェルと、
前記第二のシェル内に嵌合されるように配置された第二の絶縁体部分であって、前記第二の絶縁体部分が二つ以上の空洞を有する、第二の絶縁体部分と、
前記第二の絶縁体部分の前記二つ以上の空洞に嵌合するように配置された二つ以上のモジュールアダプタと、
複数の電気接続を含む二つ以上のレセプタクルコネクタと、を備え、各レセプタクルコネクタは、前記第二の絶縁体部分の空洞内に、前記レセプタクルアセンブリのモジュールアダプタによって封入され、少なくとも一つのレセプタクルコネクタが、前記レセプタクルアセンブリの嵌合面に対して一つ以上の軸に沿って浮動するように構成され、前記二つ以上のプラグコネクタの一部が、前記プラグアセンブリの前記嵌合面から突出して、前記レセプタクルアセンブリの対応するレセプタクルコネクタと嵌合する、レセプタクルアセンブリと、を備える、コネクタアセンブリ。
【請求項2】
前記二つ以上のプラグコネクタのうちの一つを固定するため前記第一の絶縁体部分内にラッチ機構をさらに備える、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項3】
前記ラッチ機構が、前記第一の絶縁体部分と同じ材料から作製されたフィンガーラッチ、または前記第一の絶縁体部分とは異なる材料から作製された保持クリップを備え、
前記コネクタアセンブリが、前記ラッチ機構を解除する除去ツールの挿入のため、前記プラグアセンブリの前記嵌合面上に挿入開口部をさらに備える、請求項2に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項4】
前記プラグコネクタが互いに電気的に絶縁されている、および/または
前記レセプタクルコネクタが、互いに電気的に絶縁されている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項5】
前記二つ以上のプラグコネクタおよび前記二つ以上のレセプタクルコネクタが、
それぞれの回路基板に配線される、
個々のケーブルに配線される、または
前記プラグアセンブリまたは前記レセプタクルアセンブリのために一緒に束ねられたケーブルに配線される、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項6】
前記プラグアセンブリおよび前記レセプタクルアセンブリが、前記第一のシェルの内側表面上のOリングおよび前記第二のシェルの外側表面上の対応する溝を介して嵌合するように構成される、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項7】
前記プラグアセンブリおよび前記レセプタクルアセンブリが、前記第一のシェルの内側表面および前記第二のシェルの外側表面上の一致するねじ山のセット、または前記第一のシェルおよび前記第二のシェルを保持するため一組のねじを介して嵌合するように構成される、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項8】
前記第一のシェル、前記第二のシェル、前記第一の絶縁体部分、前記第二の絶縁体部分、または前記二つ以上のモジュールアダプタのうちの一つ以上の材料および形状が、前記プラグアセンブリおよび/または前記レセプタクルアセンブリが高耐久化され、環境的に封止され、または電磁遮蔽されるように選択される、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項9】
前記二つ以上のプラグコネクタおよび前記二つ以上のレセプタクルコネクタが、ユニバーサルシリアルバス(USB)規格バージョン3.0(またはそれ以降)のカテゴリCタイプのコネクタ、USBバージョン2.0のカテゴリBのマイクロスタイルのコネクタ、USBバージョン2.0またはバージョン3.0のカテゴリBのミニスタイルのコネクタ、あるいは並列、垂直、または互いに事前定義された角度で配置された高精細度マルチメディアインターフェース(HDMI)スタイルのコネクタを含む、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項10】
コネクタアセンブリであって、
プラグアセンブリであって、
第一のシェルと、
前記第一のシェル内に嵌合されるように配置された第一の絶縁体部分と、
部分的に前記第一の絶縁体部分内の二つ以上のプラグコネクタと、を備え、前記第一の絶縁体部分が前記二つ以上のプラグコネクタの上に成形され、各プラグコネクタが複数の電気接続を含み、各プラグコネクタが他のプラグコネクタから電気的に絶縁されている、プラグアセンブリと、
レセプタクルアセンブリであって、
第二のシェルと、
前記第二のシェル内に嵌合されるように配置された第二の絶縁体部分と、
前記第二の絶縁体部分内の二つ以上のレセプタクルコネクタと、を備え、前記第二の絶縁体部分が前記二つ以上のレセプタクルコネクタの上に成形され、各レセプタクルコネクタが複数の電気接続を含み、各レセプタクルコネクタが他のレセプタクルコネクタから電気的に絶縁され、前記二つ以上のプラグコネクタの一部分が前記プラグアセンブリの表面から突出して、前記レセプタクルアセンブリの対応するレセプタクルコネクタと嵌合する、レセプタクルアセンブリと、を備える、コネクタアセンブリ。
【請求項11】
エラストマまたは機械的ばねであって、
各プラグコネクタの一部分を囲むことと、
前記第一のシェルを封止することと、
前記第一のシェルと前記二つ以上のレセプタクルコネクタとの間に予圧を提供することと、を実行するように構成されたエラストマまたは機械的ばねと、
一つ以上のポストおよび保持クリップを介して前記第一の絶縁体部分に固定された後部絶縁体と、をさらに備える、請求項10に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項12】
前記第一のシェルに機械的に結合され、前記後部絶縁体を保持するように構成されたバックシェルをさらに備える、請求項11に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項13】
前記プラグアセンブリおよび前記コネクタアセンブリが、
前記第一のシェルの内側表面上のOリングと、前記第二のシェルの外側表面上の対応する溝、
前記第一のシェルの前記内側表面と前記第二のシェルの前記外側表面上の一致するねじ山のセット、または
前記第一のシェルと前記第二のシェルとを一緒に保持するための一組のねじを介して嵌合するように構成される、請求項10に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項14】
コネクタアセンブリを製造する方法であって、
プラグアセンブリを、
二つ以上の空洞および第一の嵌合面を有する第一の絶縁体部分を形成することと、
前記第一の絶縁体部分の前記二つ以上の空洞のうちの一つに嵌合するように配置された第一のモジュールアダプタを形成することと、
前記第一のモジュールアダプタとの複数の電気接続を含むプラグコネクタを封入することと、
前記プラグアセンブリの前記第一の嵌合面から前記プラグコネクタの部分が突出し、前記プラグコネクタのうちの少なくとも一つが前記第一の嵌合面に対して一つ以上の軸に沿って浮動するように、それぞれのプラグコネクタを有する二つ以上の第一のモジュールアダプタを前記第一の絶縁体部分の前記二つ以上の空洞内に嵌合することと、
前記二つ以上の第一のモジュールアダプタを有する前記第一の絶縁体部分を第一のシェル内に嵌合することと、によって形成することと、
レセプタクルアセンブリを、
二つ以上の空洞および第二の嵌合面を有する第二の絶縁体部分を形成することと、
前記第二の絶縁体部分の前記二つ以上の空洞のうちの一つに嵌合するように配置された第二のモジュールアダプタを形成することと、
前記第二のモジュールアダプタとの複数の電気接続を含むレセプタクルコネクタを封入することと、
前記レセプタクルコネクタが、前記第二の嵌合面上の対応する開口部と位置合わせして、前記プラグアセンブリの対応するプラグコネクタと嵌合し、前記レセプタクルコネクタのうちの少なくとも一つが、前記第二の嵌合面に対して一つ以上の軸に沿って浮動するように、それぞれのレセプタクルコネクタを有する二つ以上の第二のモジュールアダプタを前記第二の絶縁体部分の前記二つ以上の空洞内に嵌合することと、
前記二つ以上の第二のモジュールアダプタを有する前記第二の絶縁体部分を第二のシェル内に嵌合することと、によって形成することと、を含む、方法。
【請求項15】
前記第一のモジュールアダプタを固定するために、前記第一の絶縁体部分内にラッチ機構を形成することであって、
前記第一の絶縁体部分と同じ材料から作製されたフィンガーラッチ、または前記第一の絶縁体部分とは異なる材料から作製された保持クリップを形成することと、
前記ラッチ機構を解除する除去ツールの挿入のために前記第一の嵌合面上に挿入開口部を形成することと、によってラッチ機構を形成することをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記プラグコネクタおよび前記レセプタクルコネクタをそれぞれの回路基板に配線すること、
前記プラグコネクタおよび前記レセプタクルコネクタを個々のケーブルに配線すること、または
前記プラグアセンブリまたは前記レセプタクルアセンブリのために、前記プラグコネクタおよび前記レセプタクルコネクタを一緒に束ねられたケーブルに配線することのうちの一つ以上をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第一のシェルの内側表面上のOリングおよび前記第二のシェルの外側表面上の対応する溝のうちの一つ以上を形成して、前記プラグアセンブリと前記レセプタクルアセンブリとを嵌合すること、
前記第一のシェルの前記内側表面および前記第二のシェルの前記外側表面上に、一致するねじ山のセットを形成して、前記プラグアセンブリと前記レセプタクルアセンブリとを嵌合すること、または、
前記第一のシェルおよび前記第二のシェル上に一組のねじ穴を形成して、前記プラグアセンブリおよび前記レセプタクルアセンブリを一緒に保持すること、をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタアセンブリであって、
プラグアセンブリであって、
第一のシェルと、
前記第一のシェル内に嵌合されるように配置された第一の絶縁体部分であって、前記第一の絶縁体部分が二つ以上の空洞を有する、第一の絶縁体部分と、
前記第一の絶縁体部分の前記二つ以上の空洞に嵌合するように配置された二つ以上のモジュールアダプタと、
並列、垂直、および/または互いに対してある角度で配置された二つ以上のUSBプラグコネクタと、を備え、各USBプラグコネクタが、前記第一の絶縁体部分の空洞内の前記プラグアセンブリのモジュールアダプタによって封入され、前記プラグアセンブリの嵌合面に対して一つ以上の軸に沿って浮動し、前記プラグアセンブリの前記嵌合面から突出する、プラグアセンブリと、
レセプタクルアセンブリであって、
第二のシェルと、
前記第二のシェル内に嵌合されるように配置された第二の絶縁体部分であって、前記第二の絶縁体部分が二つ以上の空洞を有する、第二の絶縁体部分と、
前記第二の絶縁体部分の前記二つ以上の空洞に嵌合するように配置された二つ以上のUSBレセプタクルコネクタと、を備え、前記USBレセプタクルコネクタが、前記レセプタクルアセンブリの嵌合面上の開口部と位置合わせして、対応する二つ以上のUSBプラグコネクタおよび前記USBレセプタクルコネクタと一致する、レセプタクルアセンブリと、を備える、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタアセンブリ。
【請求項19】
前記二つ以上のUSBプラグコネクタを固定するための前記第一の絶縁体部分内のラッチ機構であって、前記ラッチ機構が、前記第一の絶縁体部分と同じ材料から作製されたフィンガーラッチまたは前記第一の絶縁体部分とは異なる材料から作製された保持クリップを含む、ラッチ機構と、
前記ラッチ機構を解除する除去ツールの挿入のための、前記プラグアセンブリの前記嵌合面上の挿入開口部と、をさらに備える、請求項18に記載のUSBコネクタアセンブリ。
【請求項20】
前記プラグアセンブリおよび前記コネクタアセンブリが、
前記第一のシェルの内側表面上のOリングと、前記第二のシェルの外側表面上の対応する溝、
前記第一のシェルの前記内側表面と前記第二のシェルの前記外側表面上の一致するねじ山のセット、または
前記第一のシェルと前記第二のシェルとを一緒に保持するための一組のねじを介して嵌合するように構成される、請求項18に記載のUSBコネクタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本明細書に別段の示唆がない限り、本節に記載される材料は、本出願における特許請求の範囲に対する先行技術ではなく、本節に包含することにより先行技術であるとは認められない。
【0002】
コネクタは、別個の電気デバイスおよびシステム間の交換あるいは電力および/または通信信号を提供する電気機械部品である。典型的なコネクタシステムは、機械的に共に嵌合し、一つ以上の電気接続を提供するプラグおよびレセプタクルを含む。機械的部分は、ねじカップリング、クリックオンカップリング、圧力嵌合カップリング、および類似のものなどの様々な形態のカップリングを含み得る。コネクタシステムの目的および機能に応じて、プラスチック、金属、セラミックなどの様々な材料が使用されてもよい。コネクタには、環境保護、耐熱性、電磁シールドなどの追加機能が含まれ得る。一部のコネクタシステムは標準化されており、サイズ、寸法、信号レベル、さらには材料も業界または政府規格によって定義される。その他のコネクタシステムは、専有である場合がある。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、概して、複数の個々のコネクタを一つのアセンブリ内に組み合わせる、複数のコネクタアセンブリについて説明する。
【0004】
いくつかの実施例によると、コネクタアセンブリが説明される。コネクタアセンブリは、プラグアセンブリおよびレセプタクルアセンブリを含み得る。プラグアセンブリは、第一のシェルと、第一のシェル内に嵌合されるように配置された第一の絶縁体部分であって、二つ以上の空洞を有する第一の絶縁体部分と、第一の絶縁体部分の二つ以上の空洞に嵌合するように配置された二つ以上のモジュールアダプタと、複数の電気接続を含む二つ以上のプラグコネクタと、を含むことができ、各プラグコネクタが、第一の絶縁体の空洞内にプラグアセンブリのモジュールアダプタによって封入され、少なくとも一つのプラグコネクタが、プラグアセンブリの嵌合面に対して一つ以上の軸に沿って浮動する。レセプタクルアセンブリは、第二のシェルと、第二のシェル内に嵌合されるように配置された第二の絶縁体部分であって、二つ以上の空洞を有する第二の絶縁体部分と、第二の絶縁体部分の二つ以上の空洞に嵌合するように配置された二つ以上のモジュールアダプタと、複数の電気接続を含む二つ以上のレセプタクルコネクタと、を含むことができ、各レセプタクルコネクタは、第二の絶縁体部分の空洞内に、レセプタクルアセンブリのモジュールアダプタによって封入され、少なくとも一つのレセプタクルコネクタが、レセプタクルアセンブリの嵌合面に対して一つ以上の軸に沿って浮動するように構成され、二つ以上のプラグコネクタの一部が、プラグアセンブリの嵌合面から突出して、レセプタクルアセンブリの対応するレセプタクルコネクタと嵌合する。
【0005】
他の実施例によると、コネクタアセンブリは、二つ以上のプラグコネクタのうちの一つを固定するために、第一の絶縁体部分内にラッチ機構をさらに含み得る。ラッチ機構は、第一の絶縁体部分と同じ材料から作製されたフィンガーラッチ、または第一の絶縁体部分とは異なる材料から作製された保持クリップを含んでもよく、コネクタアセンブリは、ラッチ機構を解除する除去ツールの挿入のためのプラグアセンブリの嵌合面上に挿入開口部をさらに含み得る。プラグコネクタは、互いに電気的に絶縁されてもよく、および/またはレセプタクルコネクタは、互いに電気的に絶縁されてもよい。二つ以上のプラグコネクタおよび二つ以上のレセプタクルコネクタは、それぞれの回路基板に配線されてもよく、個々のケーブルに配線されてもよく、またはプラグアセンブリまたはレセプタクルアセンブリのために一緒に束ねられたケーブルに配線されてもよい。プラグアセンブリおよびレセプタクルアセンブリは、第一のシェルの内側表面上のOリングおよび第二のシェルの外側表面上の対応する溝を介して嵌合するように構成され得る。
【0006】
さらなる実施例によれば、プラグアセンブリおよびレセプタクルアセンブリは、第一のシェルの内側表面および第二のシェルの外側表面上の一致するねじ山のセットまたは第一のシェルおよび第二のシェルを一緒に保持するための一組のねじを介して嵌合するように構成され得る。第一のシェル、第二のシェル、第一の絶縁体部分、第二の絶縁体部分、または二つ以上のモジュールアダプタのうちの一つ以上の材料および形状は、プラグアセンブリおよび/またはレセプタクルアセンブリが高耐久化され、環境的に封止され、または電磁遮蔽されるように選択され得る。二つ以上のプラグコネクタおよび二つ以上のレセプタクルコネクタは、ユニバーサルシリアルバス(USB)規格バージョン3.0(またはそれ以上)のカテゴリCタイプのコネクタ、USBバージョン2.0のカテゴリBのマイクロスタイルコネクタ、USBバージョン2.0またはバージョン3.0のカテゴリBのミニスタイルコネクタ、あるいは並列、垂直、または互いに事前定義された角度で配置された高精細度マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標))スタイルのコネクタを含み得る。
【0007】
他の実施例に従って、コネクタアセンブリが説明される。コネクタアセンブリは、プラグアセンブリおよびレセプタクルアセンブリを含み得る。プラグアセンブリは、第一のシェル、第一のシェル内に嵌合するように配置された第一の絶縁体部分、および部分的に第一の絶縁体部分内の二つ以上のプラグコネクタを含んでもよく、第一の絶縁体部分が二つ以上のプラグコネクタの上に成形され、各プラグコネクタは複数の電気接続を含み、各プラグコネクタは他のプラグコネクタから電気的に絶縁されている。レセプタクルアセンブリは、第二のシェルと、第二のシェル内に嵌合されるように配置された第二の絶縁体部分と、第二の絶縁体部分内の二つ以上のレセプタクルコネクタとを備えることができ、第二の絶縁体部分が、二つ以上のレセプタクルコネクタ上に成形され、各レセプタクルコネクタは、複数の電気接続を含み、各レセプタクルコネクタは、他のレセプタクルコネクタから電気的に絶縁され、二つ以上のプラグコネクタの一部が、プラグアセンブリの表面から突出して、レセプタクルアセンブリの対応するレセプタクルコネクタと嵌合する。
【0008】
一部の実施例によれば、コネクタアセンブリは、各プラグコネクタの一部分を囲むように構成されたエラストマまたは機械的ばねをさらに含み、第一のシェルを封止し、第一のシェルと二つ以上のレセプタクルコネクタとの間に予圧を提供する。コネクタアセンブリはまた、一つ以上のポストおよび保持クリップを介して第一の絶縁体部分に固定された後部絶縁体を含んでもよい。コネクタアセンブリは、第一のシェルに機械的に結合され、かつ後部絶縁体を保持するよう構成されるバックシェルをさらに含み得る。プラグアセンブリおよびコネクタアセンブリは、第一のシェルの内側表面上のOリングおよび第二のシェルの外側表面上の対応する溝、第一のシェルの内側表面および第二のシェルの外側表面上の一致するねじ山のセット、または第一のシェルと第二のシェルとを一緒に保持する一組のねじを介して嵌合するように構成され得る。
【0009】
さらなる実施例に従って、コネクタアセンブリを製造する方法が説明されている。方法は、二つ以上の空洞および第一の嵌合面を有する第一の絶縁体部分を形成することによって、プラグアセンブリを形成することと、第一の絶縁体部分の二つ以上の空洞のうちの一つに嵌合するように配置された第一のモジュールアダプタを形成することと、第一のモジュールアダプタとの複数の電気接続を含むプラグコネクタを封入することと、プラグアセンブリの第一の嵌合面からプラグコネクタの一部分が突出し、プラグコネクタのうちの少なくとも一つが第一の嵌合面に対して一つ以上の軸に沿って浮動するように、それぞれのプラグコネクタを有する二つ以上の第一のモジュールアダプタを第一の絶縁体部分の二つ以上の空洞内に嵌合することと、第一の絶縁体部分を二つ以上の第一のモジュールアダプタと第一のシェルに嵌合することと、を含み得る。方法はまた、二つ以上の空洞および第二の嵌合面を有する第二の絶縁体部分を形成することによってレセプタクルアセンブリを形成することと、第二の絶縁体部分の二つ以上の空洞のうちの一つに嵌合するように配置された第二のモジュールアダプタを形成することと、第二のモジュールアダプタとの複数の電気接続を含むレセプタクルコネクタを封入することと、レセプタクルコネクタが、プラグアセンブリの対応するプラグコネクタと嵌合するため第二の嵌合面上の対応する開口部と位置合わせし、レセプタクルコネクタのうちの少なくとも一つが、第二の嵌合面に対して一つ以上の軸に沿って浮動するように、第二の絶縁体部分の二つ以上の空洞に、それぞれのレセプタクルコネクタを有する二つ以上の第二のモジュールアダプタを嵌合することと、二つ以上の第二のモジュールアダプタを有する第二の絶縁体部分を第二のシェル内に嵌合することと、を含み得る。
【0010】
一部の実施例によると、方法はまた、第一の絶縁体部分と同じ材料から作製されたフィンガーラッチ、または第一の絶縁体部分とは異なる材料から作製された保持クリップを形成することによって、第一のモジュールアダプタを固定するために第一の絶縁体部分内にラッチ機構を形成すること、およびラッチ機構を解除する除去ツールの挿入のため第一の嵌合面上に挿入開口部を形成することを含み得る。方法はさらに、プラグコネクタおよびレセプタクルコネクタをそれぞれの回路基板に配線すること、プラグコネクタおよびレセプタクルコネクタを個々のケーブルに配線すること、またはプラグアセンブリまたはレセプタクルアセンブリのために一緒に束ねられたケーブルにプラグコネクタおよびレセプタクルコネクタを配線することのうちの一つ以上を含み得る。方法はまた、第一のシェルの内側表面上のOリングおよび第二のシェルの外側表面上の対応する溝のうちの一つ以上を形成して、プラグアセンブリとレセプタクルアセンブリとを嵌合すること、第一のシェルの内側表面および第二のシェルの外側表面上に、一致するねじ山のセットを形成して、プラグアセンブリとレセプタクルアセンブリとを嵌合すること、または、第一のシェルおよび第二のシェル上に一組のねじ穴を形成して、プラグアセンブリおよびレセプタクルアセンブリを保持すること、を含み得る。
【0011】
他の実施例によると、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタアセンブリが説明されている。USBコネクタアセンブリは、第一のシェルを含むプラグアセンブリと、第一のシェル内に嵌合されるように配置された第一の絶縁体部分であって、二つ以上の空洞を有する第一の絶縁体部分と、第一の絶縁体部分の二つ以上の空洞に嵌合するように配置された二つ以上のモジュールアダプタと、並列、垂直、および/または互いに対してある角度で配置された二つ以上のUSBプラグコネクタと、を含むことができ、各USBプラグコネクタは、プラグアセンブリのモジュールアダプタによって、第一の絶縁体部分の空洞内に封入され、プラグアセンブリの嵌合面に対して一つ以上の軸に沿って浮動し、プラグアセンブリの接合面から突出する。USBコネクタアセンブリはまた、第二のシェルを含むレセプタクルアセンブリと、第二のシェル内に嵌合されるように配置された第二の絶縁体部分であって、二つ以上の空洞を有する第二の絶縁体部分と、第二の絶縁体部分の二つ以上の空洞に嵌合するように配置された二つ以上のUSBレセプタクルコネクタと、を含むことができ、USBレセプタクルコネクタが、レセプタクルアセンブリの嵌合面上の開口部と位置合わせして、対応する二つ以上のUSBプラグコネクタおよびUSBレセプタクルコネクタと一致する。
【0012】
さらなる実施例によれば、USBコネクタアセンブリはまた、二つ以上のUSBプラグコネクタを固定するために、第一の絶縁体部分内にラッチ機構であって、第一の絶縁体部分と同じ材料から作製されたフィンガーラッチ、または第一の絶縁体部分とは異なる材料から作製された保持クリップを備えるラッチ機構と、ラッチ機構を解除するための除去ツールの挿入のためのプラグアセンブリの嵌合面上の挿入開口部と、を含み得る。プラグアセンブリおよびコネクタアセンブリは、第一のシェルの内側表面上のOリングおよび第二のシェルの外側表面上の対応する溝、第一のシェルの内側表面および第二のシェルの外側表面上の一致するねじ山のセット、または第一のシェルと第二のシェルとを一緒に保持する一組のねじを介して嵌合するように構成され得る。
【0013】
前述の概要は例示のみであり、限定することは意図されていない。上述の例示的な態様、実施形態、および特徴に加えて、さらなる態様、実施形態、および特徴は、図面および以下の詳細な説明を参照することによって明らかになる。
【0014】
本開示の前述およびその他の特徴は、添付図面と併せて、以下の説明および添付の特許請求の範囲からより完全に明らかになるであろう。これらの図面は、本開示に従っていくつかの実施形態のみを示すものであり、したがって、その範囲を限定するものとはみなされないことが理解される。また、本開示は、添付図面の使用を通し、追加的な特殊性および詳細とともに記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、二つのUSBタイプのコネクタを組み合わせる例示的なコネクタアセンブリのプラグレセプタクルの対の様々な図を示す。
【
図2A】
図2Aは、単一のコネクタアセンブリ内の様々なUSBタイプのコネクタの構成例を示す。
【
図2B】
図2Bは、単一のコネクタアセンブリ内の異なるタイプのコネクタの構成例を示す。
【
図3】
図3は、例示的なコネクタアセンブリのプラグレセプタクルの対の切り取り斜視図を示す。
【
図4】
図4は、一つの構成に対する保持の詳細を示す、例示的なコネクタアセンブリのプラグレセプタクルの対の切り取り斜視図を示す。
【
図5】
図5は、別の構成に対する保持の詳細を示す、例示的なコネクタアセンブリのプラグの切り取り斜視図を示す。
【
図6】
図6は、ポスト保持を有する例示的なコネクタアセンブリのプラグレセプタクルの対の切り取り斜視図を示す。
【
図7】
図7は、バックシェル保持を有する例示的なコネクタアセンブリのプラグレセプタクルの対の切り取り斜視図を示す。全てが、本明細書に記載される少なくとも一部の実施形態に従って配置される。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の詳細な説明において、その一部を構成する添付図面を参照する。図面では、類似の記号は、別段の文脈が別途指示されない限り、類似の構成要素を特定する。詳細な説明、図面および特許請求の範囲に記載された例示的実施形態は、限定することを意味するものではない。他の実施形態を利用することができ、また他の変更は、本明細書に提示される主題の精神または範囲から逸脱することなく行われてもよい。本開示の態様は、本明細書に一般的に記載され、図に図示されるように、多種多様な異なる構成で配置、置換、組み合わせ、分割および設計することができ、その全ては本明細書に明示的に意図される。
【0017】
本開示は、特に、複数の個別のコネクタを一つのアセンブリ内に組み合わせる、複数のコネクタアセンブリに関連する製造方法、装置、システム、および/またはデバイスについて、概して描かれる。
【0018】
簡潔に述べると、技術は通常、単一のコネクタアセンブリ内の複数の個々のコネクタについて記述されている。個々のコネクタは、USBタイプのコネクタおよび類似のものなど、任意の形態適合適正コネクタであってもよい。コネクタアセンブリは、円形、楕円形、長方形、または他の形状であってもよい。コネクタアセンブリのプラグとレセプタクルとの間の結合は、ねじ山、圧力、クリックオン機構、ねじ、またはその他の互換性のある機構を介してもよい。既製の個々のコネクタは、モジュールアダプタが取り付けられ、その後、外側シェルの対応する形状の内側部分に挿入され、ラッチ機構または類似のものを介して定位置に保持され得る。別の方法として、コネクタアセンブリは、個々のコネクタで形成されてもよく、配線はその後に追加されてもよい。一部の実施例では、ポスト保持またはバックシェル保持は、プラグコネクタと併せて実装されてもよい。
【0019】
本明細書では、複数の個々のコネクタが一つのアセンブリに内に組み合わされたコネクタアセンブリが開示される。例示的なコネクタアセンブリは、その形状および機能を保持する二つ以上のコネクタを含んでもよく、一方で二つ以上のデバイス間の複数の接続経路を提供する。例えば、例示的なコネクタアセンブリは、一つのコネクタ本体に4つの(ユニバーサルシリアルバス)USBコネクタを含んでもよく、それによって、単一のコネクタアセンブリを通して四つの異なるUSB接続を可能にする。個々のコネクタは、ケーブルおよび/または電気回路基板に結合されてもよい。実例としてUSBコネクタを使用していくつかの例を説明するが、実施形態はUSBタイプのコネクタに限定されない。任意の標準化されたまたは独自のコネクタは、本明細書に記載される原理を使用して、コネクタアセンブリ内に組み合わせられてもよい。
【0020】
USBタイプのコネクタは、国際電気通信連合(ITU)が規定する様々なUSB規格に準拠するコネクタである。元々は、コンピュータ間およびコンピュータと周辺機器間の接続を目的としていたが、USBコネクタは、多数および多くの種類のデバイス間の電気的接続を提供する幅広い使用実装で見出される。さまざまなUSBコネクタのサイズと形状は、適用規格に依存し、異なるコネクタは、USB-A、USB-B、USB-Cなどの適用規格にちなんで名付けられる。各規格下で、ミニ、マイクロなどの異なるサイズがあり得る。データ速度が増加すると、個々の接続の接続数および信号の種類を定義する規格のバージョンも変化し、USB 2.0、USB 3.0などの異なるバージョンをもたらす。
【0021】
図1は、本明細書に記載される少なくともいくつかの実施形態に従って配置された、二つのUSBタイプのコネクタを組み合わせる例示的なコネクタアセンブリのプラグレセプタクルの対の様々な図を示す。
【0022】
図1Aの
図100Aは、それらの個々のケーブル106を有する二つのUSBタイプのプラグコネクタを含むプラグ102の側面図、および二つのUSBタイプのレセプタクルコネクタを含む一致するレセプタクル104を含む。
図100Bは、シェル110に二つのUSBタイプのコネクタ108を有するプラグ102の前面、およびそれぞれの回路基板114で終端される、二つの一致するUSBタイプレセプタクル112を有する一致するレセプタクル104の背面の斜視図を含む。
図100Cは、シェル116内のUSBタイプのレセプタクル118の前面図を有する一致するレセプタクル104の前面の斜視図と、それぞれのケーブルで終端される、USBタイププラグ120の背面図とを示す。
【0023】
コンピューティングデバイスおよび周辺機器の急増に伴い、異なる電力および通信ケーブルを含む相互接続機構の種類および数は劇的に増加している。相互接続性の傾向は、より小型で高密度のコネクタおよびより高速のデータを伝送するケーブルに向かっている。しかし、それ自体に提示されてきたその課題は、ますます増え続ける接続の管理である。無線接続がますます普及する一方で、一部の環境(例えば、より高い電磁ノイズ環境、安全な通信ニーズなど)は、依然として有線接続を必要とする。複数のコネクタを組み合わせた有線接続統合モジュールは一つのソリューションであるが、通常は煩雑で、堅牢性が要件となる環境(軍用、モバイル環境、危険環境など)には適していない。
【0024】
例示的な実施形態は、単一のコネクタアセンブリ(外側シェル)内に複数の個々のコネクタを提供し、個々のコネクタの配線は、束として組み合わせられてもよく、または別個の個々のケーブルを含んでもよい。個々のコネクタは、USBタイプのコネクタおよび類似のものなど、任意の形態適合適正コネクタであってもよい。個々のコネクタは、電力、データ、および他の電気信号の交換のための複数の電気接続を含んでもよく、互いに電気的に絶縁されてもよい。したがって、個々のコネクタは、コネクタアセンブリを介して同時に、それらの一致する対応物と機械的に結合される機能的に別個のコネクタである。一部の実施例では、接地、遮蔽などの一部の電気接続は、コネクタアセンブリの構築を通して個々のコネクタ間で共有されてもよい。
【0025】
コネクタアセンブリ(外側シェル)は、円形、楕円形、長方形、または他の形状であってもよい。コネクタアセンブリのプラグとレセプタクルとの間の結合は、ねじ山、圧力、クリックオン機構(例えば、ラッチの使用)、ねじ、または他の互換性のある機構を介してもよい。いくつかの実施例では、既製の個々のコネクタは、モジュールアダプタが取り付けられ、その後、外側シェルの対応する形状の内側部分に挿入され、ラッチ機構または類似のものを介して定位置に保持され得る。このモジュールの実施例では、コネクタアセンブリは、所定の数の個々のコネクタ(例えば、6個)用に設計されてもよいが、一部のスペースは空白(例えば、2個)のままであり、所望の数の個々のコネクタを有するコネクタアセンブリをもたらし得る。他の実施例では、コネクタアセンブリは、個々のコネクタで形成されてもよく、配線はその後に追加されてもよい。環境絶縁、耐久化、遮蔽などの様々なコネクタの特徴が、外側シェルおよび/または個々のコネクタに組み込まれてもよい。いくつかの実施例では、個々のコネクタは、ケーブルのワイヤ(例えば、個々のコネクタ108)に直接結合され得る、舌部を有するピンまたはミッドプレートを含み得る。他の実施例では、回路基板(例えば、回路基板114)を使用して、ケーブルのワイヤを終端し、ピンまたはミッドプレートの舌部に接続してもよい。別の方法として、回路基板(またはピン)はまた、デバイスの別の回路基板に配線されてもよい。
【0026】
図2Aは、本明細書に記載される少なくともいくつかの実施形態に従って配置された、単一のコネクタアセンブリ内の様々なUSBタイプのコネクタの構成例を示す。
【0027】
図2Aの構成例は、二つのUSBタイプのプラグ208が互いに並列に配置されている構成202、三つのUSBタイプのプラグ208が互いに並列に配置されている構成204、および六つのUSBタイプのプラグ208が三つのプラグの二つのグループに互いに並列に配置されている構成206を含む。構成例はさらに、互いに並列に配置された四つのUSBタイプのプラグ208を有する構成210、互いに垂直に配置された四つのUSBタイプのプラグ208を有する構成212、およびグループで互いに並列に配置された六つのUSBタイプのプラグ208を有する構成216を含む。
図2Aのさらに別の構成例は構成214を含み、六つのUSBタイプのプラグが互いに並列に配置され、六つの追加のUSBタイプのプラグがコネクタアセンブリの内周に沿ってある角度で配置される。
【0028】
図2Aに示す構成は例示のみを目的としており、実施形態の制限として意図されていない。いくつかの個々のコネクタ(例えば、USBタイプのプラグまたはレセプタクル)は、個々のコネクタのサイズおよび機能に応じて、任意の実用的な数であってもよい。例えば、USBタイプのコネクタでは、10~20個は、実装目的のための実用的な範囲であり得る。組み合わせる個々のコネクタの数を選択する際の別の考慮事項は、実用的な設計上の考慮事項および/または規格によって課される寸法およびクリアランス要件であり得る。遮蔽、耐熱性、絶縁などのコネクタアセンブリの追加の特徴はまた、コネクタアセンブリの寸法および材料タイプに制限を課すことによって、組み合わされるコネクタの数に影響を与え得る。
【0029】
図2Bは、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態に従って配置された、単一のコネクタアセンブリ内の異なるタイプのコネクタの構成例を示す。
【0030】
図2Aに示す個々のコネクタは、(例として)USB規格バージョン3.0(またはそれ以降)のカテゴリCタイプのコネクタを表す。
図2Bは、異なる例示的な構成の実施形態に従って、コネクタアセンブリ内で組み合わせられ得る、その他のタイプのコネクタの様々な実施例を示す。例示的な構成222は、互いに並列に配置された二つのUSBバージョン2.0のカテゴリBのマイクロスタイルコネクタ224を含む。例示的な構成226は、互いに並列に配置された三つのUSBバージョン2.0またはバージョン3.0のカテゴリBのミニスタイルコネクタ228を含む。例示的な構成232は、互いに垂直に配置された四つのUSBバージョン2.0のカテゴリBのスタイルのコネクタ234を含む。例示的な構成236は、互いに並列に配置された三つの高精細度マルチメディアインターフェース(登録商標)(HDMI(登録商標))スタイルのコネクタ238を含む。
【0031】
例示的な構成242には、単一のコネクタアセンブリに組み合わされたHDMI(登録商標)コネクタ238、USBバージョン2.0のカテゴリBスタイルのコネクタ234、二つのUSBバージョン3.0のカテゴリCスタイルのコネクタ208、および三つのUSBバージョン2.0のカテゴリBのマイクロスタイルコネクタ224が含まれる。したがって、異なるタイプおよび/または数のコネクタが、単一のコネクタアセンブリに組み合わされてもよい。上述したように、USBタイプのコネクタでは、10~20個は実装目的に実用的な範囲であり得る。より小型のコネクタでは、
より多くの個々のコネクタを組み合わせることができるのに対し、より大きなサイズのコネクタでは、より少ない数の個々のコネクタを組み合わせることができる。本明細書で論じる様々なタイプの個々のコネクタの共通する特徴は、それらが複数の電気接続を含み、例示的な実施形態によるコネクタアセンブリ内で組み合わせられるとき、互いに電気的に絶縁され得ることである。
【0032】
個々のコネクタは、プラグコネクタとレセプタクルコネクタの対である。一部の実施例では、プラグコネクタの一部分は、複数のプラグコネクタを組み合わせるプラグアセンブリの嵌合面から突出し、一致するレセプタクルアセンブリの嵌合面から突出するレセプタクルコネクタの一部分と嵌合し得る。他の実施例では、個々のプラグコネクタの突出部分は、レセプタクルアセンブリに取り付けられ、レセプタクルアセンブリの嵌合面上の開口部を通してアクセス可能な(突出しない)レセプタクルコネクタと嵌合し得る。
【0033】
図3は、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態に従って配置された、例示的なコネクタアセンブリのプラグレセプタクルの対の切り取り斜視図を示す。
【0034】
図3の切り取り
図300Aは、プラグコネクタアセンブリの外側シェル302の成形絶縁体部分314内で並列に配置された、二つの個々のUSBスタイルのコネクタを示す。個々のプラグコネクタは、導電性シェル312および導電性シェル312内部の電気端子を含む。モジュールアダプタ310は、各個別のプラグコネクタにオーバーモールド、接着、または機械的に取り付けられてもよい。絶縁体部分314は、モジュールアダプタ310の対応する部分上にラッチするように構成された個々のプラグコネクタの両側にラッチセクション306を含み得る。切り取り
図300Aはまた、成形された絶縁体部分322内で並列に配置された、二つの一致するUSBスタイルのレセプタクルコネクタ318を収容するレセプタクルコネクタアセンブリ外側シェル304を示す。レセプタクルコネクタ318は、電気デバイスの回路基板へのケーブルまたは配線への電気的接続のためのそれぞれの回路基板320を含み得る。
【0035】
モジュールアダプタ310は、一部の例では熱可塑性エラストマから作製されてもよく、個々のプラグコネクタを封止するための一体型Oリングを含んでもよい。他の実施例では、挿入開口部は、コネクタ除去ツールを使用してラッチ機構を解除し、個々のプラグコネクタをプラグコネクタアセンブリから取り外すことを可能にするように、絶縁体部分314のラッチセクション306の前に設計されてもよい。さらなる実施例では、個々のプラグコネクタの偶発的な解除を避けるために、またはより滑らかな挿入を可能にするために、減衰材料(例えば、ゴム)をラッチセクション306に追加してもよい。さらに他の実施例では、溝316内のOリングおよび/またはスパイラルリングを使用して、コネクタアセンブリプラグおよびコネクタアセンブリレセプタクルの結合を安定化することができる。溝316のOリングおよび/またはスパイラルリングは、遮蔽されたコネクタアセンブリの場合、遮蔽目的のために強化された電気結合を提供する、または環境的に絶縁されたコネクタアセンブリに封止を提供するために使用されてもよい。
【0036】
図3の切り取り
図300Bは、異なる視点からの、切り取り
図300Bの二つのUSBスタイルのコネクタを有するプラグおよびレセプタクルコネクタアセンブリを示す。レセプタクルコネクタアセンブリ上で、溝324が外側シェル304の近位部分に示される。プラグコネクタアセンブリ(溝316内)の内部にスパイラルリングを有する溝324は、コネクタアセンブリを分離可能様式で一緒に保つためのラッチ機構として使用されてもよく、これは電磁シールドをさらに含み得る。リードイン面取り328は、対応するプラグコネクタをレセプタクルコネクタ内に誘導するのに役立ち得る。面取りは、45度などの選択された角度で設計され得る。レセプタクルコネクタ上の面取り設計と組み合わせた前述のプラグコネクタの「浮動」機能は、プラグおよびレセプタクルアセンブリが複数のコネクタとそれぞれ嵌合しているときに、強化されたアライメントを提供し得る。
【0037】
図4は、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態に従って配置された、一つの構成に対する保持の詳細を示す、例示的なコネクタアセンブリのプラグレセプタクルの対の切り取り斜視図を示す。
【0038】
プラグコネクタアセンブリ402およびレセプタクルコネクタアセンブリ404が
図4に示されている。プラグコネクタアセンブリ402は、互いに並列に配置された二つのUSBスタイルのプラグコネクタ408を含む。プラグコネクタ408は、モジュールアダプタ410に嵌合され、プラグコネクタアセンブリ402の絶縁体部分414に挿入されてもよい。プラグコネクタの導電性シェル412は、モジュールアダプタ410(およびプラグコネクタアセンブリ402の前面)から突出してもよい。絶縁体部分414はまた、モジュールアダプタ410(およびそれによってプラグコネクタ408)を定位置に保持するための、二つ(またはそれ以上)のラッチ機構406を含んでもよい。ラッチ機構406は、絶縁体部分414または類似のものと同一の材料から作製されたフィンガー機構を含み得る。絶縁体部分414のラッチ機構406の前方の挿入開口部416は、コネクタ除去ツールを使用して、ラッチ機構を解除し、個々のプラグコネクタをプラグコネクタアセンブリ402から取り外すことを可能にし得る。
【0039】
いくつかの実施例では、モジュールアダプタ410およびラッチ機構406は、プラグコネクタ408を「浮動」させるように構成されてもよく、すなわち、プラグコネクタ408の導電性シェル412は、レセプタクルコネクタアセンブリ404の対応するレセプタクルコネクタと容易に嵌合するために、二つまたは三つの軸に沿って少量だけ移動可能であってもよい。例えば、導電性シェル412は、プラグコネクタアセンブリ402の嵌合面415に平行な二つの直交軸に沿って、0~3度の間で移動可能である。そのように、レセプタクルコネクタアセンブリ404の前面430上の一つ以上の開口部が、導電性シェルの位置と正確に一致しない場合、二つのアセンブリが一緒に押し付けられる際に軸に沿って移動することによって、一つ以上の導電性シェルをそれらの対応する開口部に徐々に入れることができる。他の実施例では、プラグコネクタはまた、嵌合面415の平面を画定する二つの軸に対して垂直な第三の軸に沿って移動可能であり得る。プラグコネクタの可動性は、プラグコネクタアセンブリとレセプタクルコネクタアセンブリとの間の嵌合を容易にするためである。したがって、例示的な移動範囲(0~3度)は、実例として意図される。より小さいまたはわずかに大きい範囲も使用され得る。第三の軸に沿った移動は、一つ(以上)の導電性シェル(複数)を対応するレセプタクルコネクタに完全に挿入できない場合でも、プラグコネクタアセンブリとレセプタクルコネクタアセンブリとの間の完全な嵌合を可能にし得る。例えば、一つの導電性シェルが0.1インチの余長を有する場合、第三の軸に沿った移動は、0.1インチだけ引き戻すことを可能にしてもよく、プラグコネクタアセンブリとレセプタクルコネクタアセンブリとの嵌合面は、依然として互いに完全に接触してもよい。
【0040】
プラグコネクタの浮動移動は、モジュールアダプタ410および/またはラッチ機構406のサイズおよび材料によって可能とすることができる。例えば、モジュールアダプタ410は、プラグコネクタが所定の位置で動くことを可能にする半可撓性材料から作製されてもよい。別の実施例では、モジュールアダプタのサイズおよび形状は、プラグコネクタがプラグコネクタアセンブリから解除されないが、コネクタアセンブリが嵌合している間に小さな動きが可能であるように選択され得る。さらに他の実施例では、ラッチ機構406は、モジュールアダプタ(およびそれによってプラグコネクタ)への浮動移動のための小さな空間を提供し得る。
図4に示すように、ラッチ機構406は、プラグおよびレセプタクルコネクタを一緒に嵌合するときに軸方向の動きが公差を取ることを可能にする。モジュールアダプタ410はまた、ハウジングの絶縁体部分414内で最小限だけ水平および垂直に浮動し、嵌合レセプタクルコネクタ上の面取り428が、水平および垂直方向の任意のずれを受け入れることを可能にする。浮動機構は、以下の
図5と同様の様式で機能するが、
図4の成形ラッチと対照的に型押し保持クリップを使用する。
【0041】
図4はまた、USBスタイルのレセプタクルコネクタ418およびレセプタクルコネクタ418の終端ワイヤ用の回路基板420を有するレセプタクルコネクタアセンブリ404を含む。舌部426を有するミッドプレートは、レセプタクルコネクタアセンブリ404の前面430上の開口部に嵌合されてもよく、開口部は、リードイン面取り428を含み得る。
【0042】
いくつかの実施例では、モジュールアダプタ410は、プラグコネクタアセンブリに封止能力を追加するために、成形シールでオーバーモールドされてもよい。ラッチ機構空洞を有する成形絶縁体部分設計を使用することで、既製のシェルをプラグコネクタアセンブリに使用することができる。すなわち、異なる絶縁体部分は、異なるプラグコネクタのタイプおよび構成に対して、同じシェルと共に使用され得る。絶縁体部分は、様々なプラスチックまたは類似の材料から作製されてもよい。例えば、高温ナイロンは、強化されたコネクタ強度のために使用され得る。他の例示的な材料には、マイラー(登録商標)、ダクロン、および類似のものが含まれ得る。絶縁体部分の材料の選択または他の材料の追加を通して、プラグおよびレセプタクルコネクタアセンブリは、高耐久化され(振動、摩耗および断裂に対する抵抗)、環境的に保護され(熱、埃、湿度など)、および/または電磁妨害および/または静電妨害に対して遮蔽されることができる。
【0043】
図5は、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態に従って配置された、別の構成に対する保持の詳細を示す、例示的なコネクタアセンブリのプラグの切り取り斜視図を示す。
【0044】
図5に示す例示的なプラグコネクタアセンブリ500は、並列に配置された二つのUSBスタイルのプラグコネクタ504を含む。プラグコネクタ504は、モジュールアダプタ502に包まれ、プラグコネクタアセンブリの絶縁体部分514に挿入される。モジュールアダプタ502(およびそれによってプラグコネクタ504)は、各プラグコネクタに対して一対の保持クリップ510によって定位置に保持されてもよい。各保持クリップは、型押しばね材料(例えば、金属または類似の硬質材料)から作製されてもよく、溝532に嵌合してもよい。各プラグコネクタは、対応するレセプタクルの接点を受けるための開口部にばねピン512を含む露出した先端部分503を含み得る。ばねピン512の各々は、プラグコネクタの反対側の配線ピン506に接続されてもよい。ワイヤは、プラグコネクタの鞘505内の配線ピン506にはんだ付けまたは圧着されてもよい。
【0045】
図4で論じた機構と同様に、プラグコネクタ504の露出した先端部分503はまた、プラグコネクタアセンブリ500の嵌合面507の平面を画定する二つの軸に沿って、および/または平面に垂直な第三の軸に沿って移動可能である。移動(複数可)は、モジュールアダプタ502および/または保持クリップ510の形状、材料、および/または寸法によって可能とされ得る。
【0046】
一部の実施例によると、コネクタアセンブリは、プラグアセンブリおよびレセプタクルアセンブリを形成することによって形成され得る。プラグアセンブリは、二つ以上の空洞および嵌合面を有する絶縁体部分を形成することによって形成され得る。次に、プラグモジュールアダプタは、絶縁体部分の二つ以上の空洞のうちの一つに嵌合するように形成されてもよく、各プラグコネクタは、プラグモジュールアダプタによって封入されてもよい。プラグコネクタは、複数の電気接続を含んでもよく、互いに電気的に絶縁されてもよい。それぞれのプラグコネクタを有する二つ以上のプラグモジュールアダプタは、プラグコネクタの一部分がプラグアセンブリの嵌合面から突出するように、絶縁体部分の二つ以上の空洞内に嵌合されてもよい。二つ以上のプラグモジュールアダプタを有する絶縁体部分は、プラグアセンブリシェル内にあってもよい。レセプタクルアセンブリは、同様に、二つ以上の空洞および嵌合面を有する別の絶縁体部分を形成することによって形成され得る。次に、レセプタクルモジュールアダプタは、絶縁体部分の二つ以上の空洞のうちの一つに嵌合するように形成されてもよく、各レセプタクルコネクタは、レセプタクルモジュールアダプタによって封入されてもよい。レセプタクルコネクタは、複数の電気接続を含んでもよく、互いに電気的に絶縁されてもよい。それぞれのレセプタクルコネクタを有する二つ以上のレセプタクルモジュールアダプタは、レセプタクルコネクタがレセプタクルアセンブリの嵌合面の対応する開口部と位置合わせして、プラグアセンブリの対応するプラグコネクタと嵌合するように、絶縁体部分の二つ以上の空洞内に嵌合され得る。二つ以上のレセプタクルモジュールアダプタを有する絶縁体部分は、レセプタクルアセンブリシェル内にあってもよい。
【0047】
図6は、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態に従って配置された、ポスト保持を有する例示的なコネクタアセンブリのプラグレセプタクルの対の切り取り斜視図を示す。
【0048】
図6では、
図600Aは、二つのUSBスタイルのプラグコネクタを有する、かつシェルを有しない部分プラグコネクタアセンブリを示す。プラグコネクタアセンブリは、その導電性シェル606を有するプラグコネクタ601、コネクタアセンブリの絶縁体部分602、およびモジュールアダプタ604を含む。
図600Aは、後部絶縁体605、エラストマまたは機械的ばね608、ポスト610、および保持クリップ612をさらに含む。
図600Bは、シェル603内の同じプラグコネクタアセンブリを示す。
【0049】
図600Cは、二つのUSBスタイルのレセプタクルコネクタを有する、かつシェルを有しない、一致するレセプタクルコネクタアセンブリを示す。その開口部628およびミッドプレート624を有するレセプタクルコネクタ626は、レセプタクルコネクタアセンブリの絶縁体部分622内に固定される。
図600Dは、シェル620内の同じレセプタクルコネクタアセンブリを示す。
【0050】
示される例示的な構成では、エラストマまたは機械的ばね608は、シェル603と嵌合レセプタクルコネクタ626との間を封止し、予圧を提供するために使用される。モジュールアダプタ604は、それ自体が導電性であってもよく、および絶縁体部分602内に組み立てられてもよく、成形されてもよいかまたはシェル603に機械的に取り付けられてもよい。後部絶縁体605は、ポスト610を介して絶縁体部分602に固定され、クリップ612によって保持される。プラグおよびレセプタクルコネクタが一緒に嵌合されると、導電性シェル603は、嵌合レセプタクル626に対して底部を着けることができる。任意の軸公差は、エラストマまたは機械的ばね608によって取られ、ポスト610および保持クリップ612を介して後部絶縁体605に移動され得る。
【0051】
一部の実施例では、既製のプラグおよびレセプタクルコネクタは、モジュールアダプタが取り付けられ、シェル603、620の対応する形状の絶縁体部分に挿入されてもよい。したがって、シェルはまた、既製のシェルであってもよい。それぞれのモジュールアダプタ内の個々のコネクタは、ラッチ機構を介して定位置に保持されてもよい。別の方法として、絶縁体部分は、個々のコネクタの周りに成形されてもよい。プラグまたはレセプタクルコネクタの一方または両方は、回路基板に配線されてもよい。プラグまたはレセプタクルコネクタはまた、ワイヤを備えてもよい。ワイヤの場合、コネクタアセンブリ内の個々のコネクタのワイヤは、実装に応じて、個々のバンドル(例えば、ケーブルの他方の端の一致するコネクタを有する)または単一のケーブルバンドルであり得る。
【0052】
図7は、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態に従って配置された、バックシェル保持を有する例示的なコネクタアセンブリのプラグレセプタクルの対の切り取り斜視図を示す。
【0053】
図6と同様に、
図7の
図700Aは、二つのUSBスタイルのプラグコネクタを有する、かつシェルを有しない部分プラグコネクタアセンブリを示す。プラグコネクタアセンブリは、その導電性シェル706を有するプラグコネクタ701、コネクタアセンブリの絶縁体部分702、およびモジュールアダプタ704を含む。
図700Aはさらに、後部絶縁体705およびエラストマまたは機械的ばね708を含む。
図600Bは、バックシェル713と共に、シェル703内部の同じプラグコネクタアセンブリを示す。
【0054】
図700Cは、二つのUSBスタイルのレセプタクルコネクタを有する、かつシェルを有しない、一致するレセプタクルコネクタアセンブリを示す。その開口部728およびミッドプレート724を有するレセプタクルコネクタ726は、レセプタクルコネクタアセンブリの絶縁体部分722内に固定される。
図700Dは、シェル720内の同じレセプタクルコネクタアセンブリを示す。
【0055】
図7に示す構成では、バックシェル713によって後部絶縁体705が保持される。バックシェル713によって保持される後部絶縁体705は、ガスケットを軸方向に圧縮すること(すなわち、軸方向の公差を取る)を可能にし、プラグコネクタ701を一致するレセプタクルコネクタ726と同一平面に保つ。
図6のポストおよび保持クリップは、簡略化のため
図7には示されない。
【0056】
本開示のコネクタアセンブリデバイスの利点は多数である。例えば、本明細書に開示されるコネクタアセンブリは、一つのコンピュータおよび複数の周辺機器などの異なるデバイス間の堅牢で信頼性の高い複数の接続を可能にし得る。モジュラー構成によって、現場で、または製造時に、単一のコネクタアセンブリに組み合わせる異なるコネクタタイプおよび/または数量の選択が可能になり得る。
図3および
図4と併せて論じたラッチ機構などのいくつかの例示的実施形態は、プラグコネクタの簡単な取り外しを可能にし得る。さらに、絶縁体部分の材料および/または構成を選択することによって、または他の材料を追加することによって、コネクタアセンブリは、高耐久化され、環境的に絶縁され、および/または電磁遮蔽されてもよい。互いに電気的に絶縁された複数の個々のコネクタは、単一のコネクタアセンブリを介して同時に嵌合されてもよく、これは、複数のコネクタ使用の実用的な態様を強化するだけでなく、過酷な環境においても強化された保護を提供し得る。
【0057】
本開示は、様々な態様の図解として意図される、本出願に記載される特定の実施形態に関して限定されない。その精神および範囲から逸脱することなく、多くの修正および変形を行うことができる。本開示の範囲内の機能的に同等の方法および装置は、本明細書に列挙したものに加えて、前述の記載から可能である。かかる修正および変形は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図される。本開示は、かかる特許請求の範囲が権利を有する均等物の全範囲と共に、添付の特許請求の範囲の用語によってのみ制限されるべきである。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明する目的のためであり、限定することを意図していない。
【0058】
本明細書に記述される主題は、異なる他の構成要素内に含まれるか、または異なる他の構成要素と接続される、異なる構成要素を示す場合がある。こうした図示された構造は、単に例であり、実際には、同じ機能性を達成する多くの他の構造を実装してもよい。概念的意味で、同じ機能を達成するための構成要素の任意の配置は、所望の機能性が達成されるように、効果的に「関連付けられる」。したがって、特定の機能性を達成するために組み合わせられた本明細書の任意の二つの構成要素は、構造または中間構成要素に関係なく、所望の機能性が達成されるように、互いに「関連付けられている」とみなされ得る。同様に、そのように関連付けられた任意の二つの構成要素は、所望の機能性を達成するために、互いに「動作可能に連結された」、または「動作可能に結合された」とみなされてもよく、そう関連付けられることができる任意の二つの構成要素も、所望の機能性を達成するために、互いに「動作可能に連結可能である」とみなされてもよい。動作可能な連結可能な具体的な例には、物理的に接続可能な構成要素および/または物理的に相互作用する構成要素、および/または無線で相互作用可能な構成要素および/または無線で相互作用する構成要素、および/または論理的に相互作用する構成要素、および/または論理的に相互作用可能な構成要素が含まれるが、これらに限定されない。
【0059】
本明細書における実質的に任意の複数および/または単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈および/または用途に適切なように、複数から単数形および/または単数形から複数形に解釈することができる。様々な単数形/複数形の順列は、明確にするために本明細書に明示的に記載され得る。
【0060】
概して、本明細書、特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本体)で使用される用語は、一般に、「非限定的」な用語として意図される(例えば、用語「含む(including)」は「含むが、限定されない」と解釈されるべきであり、用語「有する(having)」は「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、用語「含む(includes)」は「含むが限定されない」と解釈されるべきである。導入される特定の数の請求項の列挙が意図される場合、そのような意図は請求項に明示的に列挙され、そのような列挙が存在しない場合、そのような意図は存在しないことが、当業者によってさらに理解されるであろう。例えば、理解の補助として、以下の添付の特許請求の範囲は、請求項の列挙を導入するため、導入語句「少なくとも一つ」および「一つ以上」の使用を含み得る。しかし、こうした語句の使用は、不定冠詞「a」または「an」による請求項の列挙の導入が、そのような導入された請求項の列挙を含む任意の特定の請求項を、そのような列挙を一つのみ含む実施形態に限定することを暗示するものとして解釈されるべきではなく、同じクレームが、導入語句「一つ以上」または「少なくとも一つ」、および「a」または「an」などの不定冠詞(例えば、「a」および/または「an」は、「少なくとも一つ」または「一つ以上」を意味すると解釈されるべきである)を含む場合でさえも同じであり、 請求項の列挙を導入するために使用される定冠詞の使用についても同様である。さらに、特定の数の導入された請求項の列挙が明示的に列挙されていても、当業者は、このような列挙は、少なくとも列挙された数を意味すると解釈されるべきであることを認識するであろう(例えば、他の修飾語句のない「二つの列挙」の中身がない列挙は、少なくとも二つの列挙、または二つ以上の列挙を意味する)。
【0061】
さらに、「A、B、およびCなどのうちの少なくとも一つ」に類似する慣例 が使用されるこれらの例では、一般に、こうした構造は、当業者が、慣例を理解するという意味で意図される(例えば、A、B、およびCのうちの少なくとも一つを有するシステムは、A単独、B単独、C単独、AおよびBを一緒に、AおよびCを一緒に、BおよびCを一緒に、および/またはA、B、およびCを一緒に有するシステムなどを含むが、これらに限定されない)。説明、特許請求の範囲、または図面のいずれにおいても、二つ以上の代替的な用語を提示する実質的に任意の離接語および/または語句は、当該用語のうちの一つ、当該用語のいずれか、または両方の用語を含む可能性を企図すると理解されるべきであると、当技術分野の者によってさらに理解されるであろう。例えば、語句「AまたはB」は、「A」または「B」あるいは「AおよびB」の可能性を含むと理解されるであろう。
【0062】
記述を提供することに関するなどの任意のおよびすべての目的のために、本明細書に開示されるすべての範囲は、任意のおよびすべての可能な部分範囲およびそれらの部分範囲の組み合わせも包含する。列挙された範囲は、同じ範囲が少なくとも等しく半分、三分の一、四分の一、五分の一、十分の一などに分解されることを十分に説明し、可能にするものとして容易に認識され得る。非限定的な例として、本明細書で論じる各範囲は、下位三分の一、中位三分の一、上位三分の一などに容易に分解することができる。また、当業者であれば理解するように、すべての言語、例えば、「まで(up to)」、「少なくとも(at least)」、「より大きい(greater than)」、「より小さい(less than)」などは、列挙された数を含み、上記で論じたように、その後に部分範囲に分解され得る範囲を指す。最後に、範囲は、各個々の一員を含む。したがって、例えば、1~3個の小集団を有する群は、1、2、または3個の小集団を有する群を指す。同様に、1~5個の小集団を有する群は、1個、2個、3個、4個、または5個の小集団を有する群などを指す。
【0063】
様々な態様および実施形態が本明細書で開示されているが、他の態様および実施形態が可能である。本明細書に開示される様々な態様および実施形態は、例示を目的としており、限定することを意図するものではなく、真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲によって示される。