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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-05
(45)【発行日】2024-01-16
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/18 20120101AFI20240109BHJP
   G16Y 10/50 20200101ALI20240109BHJP
【FI】
G06Q20/18
G16Y10/50
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019192317
(22)【出願日】2019-10-21
(65)【公開番号】P2021068128
(43)【公開日】2021-04-30
【審査請求日】2022-09-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100166981
【弁理士】
【氏名又は名称】砂田 岳彦
(72)【発明者】
【氏名】西 栄治
【審査官】山崎 雄司
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-187570(JP,A)
【文献】特開2017-123115(JP,A)
【文献】特開2019-062432(JP,A)
【文献】特開2015-041218(JP,A)
【文献】特開2013-076747(JP,A)
【文献】特開2005-148918(JP,A)
【文献】特開2005-327116(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G16Y 10/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから自装置についての金銭を受領するのに用いられる金銭受領装置と、
自装置以外の機器であって、課金の対象となる機器の登録を受け付ける受付手段と、
登録された前記機器についての金銭の受領を、前記金銭受領装置を介して行えるように設定する設定手段と
登録された前記機器で処理が行われる場合、前記金銭受領装置にて当該処理についての金銭の受領がなされた後、当該処理を実行するように当該機器に指示する指示手段と、
前記機器にて前記処理の実行が正常に完了したか否かを把握する把握手段と
前記機器にて前記処理の実行が正常に完了しなかった場合、ユーザに返金するように処理する返金処理手段と、
を備え
前記返金処理手段は、自装置から予め定められた範囲に前記処理を実行するように指示したユーザがいない場合、予め設定された通知先に対して、返金の際に必要となる情報を通知することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記指示手段は、前記機器との通信に障害がある場合、当該機器と通信可能な他の情報処理装置に対して、当該機器にて前記処理を実行させるように指示すること
を特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記返金処理手段は、自装置から予め定められた範囲に前記処理を実行するように指示したユーザがいる場合、当該ユーザに返金すること
を特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
ユーザから自装置についての金銭を受領するのに用いられる金銭受領装置と、
自装置以外の機器であって、課金の対象となる機器の登録を受け付ける受付手段と、
登録された前記機器についての金銭の受領を、前記金銭受領装置を介して行えるように設定する設定手段と、
登録された前記機器で処理が行われる場合、前記金銭受領装置にて当該処理についての金銭の受領がなされた後、当該処理を実行するように当該機器に指示する指示手段と、
前記機器にて前記処理の実行が正常に完了したか否かを把握する把握手段と
前記機器にて前記処理の実行が正常に完了しなかった場合、ユーザに返金するように処理する返金処理手段と、
を備え、
前記返金処理手段は、他の情報処理装置に対して、当該他の情報処理装置から予め定められた範囲に前記処理を実行するように指示したユーザがいる場合に当該ユーザに返金するように、指示することを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
前記返金処理手段は、自装置から予め定められた範囲及び前記他の情報処理装置から予め定められた範囲に前記処理を実行するように指示したユーザがいない場合、予め設定された通知先に対して、返金の際に必要となる情報を通知すること
を特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
登録された前記機器に対してユーザからの指示に対応する処理を実行させる場合に、当該処理について課金される金銭であって、当該ユーザから前記金銭受領装置にて受領する金銭の情報を出力する出力手段を更に備えること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記出力手段は、登録された前記機器のうち、ユーザからの指示に対応する前記処理を実行可能な当該機器の種類が複数存在する場合には、当該処理について課金される金銭の情報を当該種類毎に出力すること
を特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
登録された前記機器のうち、ユーザからの指示に対応する処理を実行可能な当該機器が複数存在する場合には、複数の当該機器のうち、当該処理について課金される金銭が予め定められた条件を満たす当該機器に対して、当該処理を実行するように指示する指示手段を更に備えること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
登録された前記機器に対してユーザからの指示に対応する処理を実行させる場合に、特定の種類の機器に対して特定の処理を実行するように指示した後、当該特定の処理の実行結果を基に、他の種類の機器に対して他の処理を実行するように指示する指示手段を更に備えること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
ユーザから自装置についての金銭を受領するのに用いられる金銭受領装置を備えるコンピュータに、
自装置以外の機器であって、課金の対象となる機器の登録を受け付ける機能と、
登録された前記機器についての金銭の受領を、前記金銭受領装置を介して行えるように設定する機能と
登録された前記機器で処理が行われる場合、前記金銭受領装置にて当該処理についての金銭の受領がなされた後、当該処理を実行するように当該機器に指示する機能と、
前記機器にて前記処理の実行が正常に完了したか否かを把握する機能と
前記機器にて前記処理の実行が正常に完了しなかった場合、ユーザに返金するように処理する返金処理機能と、
を実現させ
前記返金処理機能は、自装置から予め定められた範囲に前記処理を実行するように指示したユーザがいない場合、予め設定された通知先に対して、返金の際に必要となる情報を通知するためのプログラム。
【請求項11】
ユーザから自装置についての金銭を受領するのに用いられる金銭受領装置を備えるコンピュータに、
自装置以外の機器であって、課金の対象となる機器の登録を受け付ける機能と、
登録された前記機器についての金銭の受領を、前記金銭受領装置を介して行えるように設定する機能と、
登録された前記機器で処理が行われる場合、前記金銭受領装置にて当該処理についての金銭の受領がなされた後、当該処理を実行するように当該機器に指示する機能と、
前記機器にて前記処理の実行が正常に完了したか否かを把握する機能と
前記機器にて前記処理の実行が正常に完了しなかった場合、ユーザに返金するように処理する返金処理機能と、
を実現させ、
前記返金処理機能は、他の情報処理装置に対して、当該他の情報処理装置から予め定められた範囲に前記処理を実行するように指示したユーザがいる場合に当該ユーザに返金するように、指示するためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、マシンツーマシンネットワークのサービス層において、インフラストラクチャノードにおけるサービスドメイン課金管理機能で、サービスドメインのための課金ポリシーを受信し、インフラストラクチャノードにおけるサービスドメイン課金管理機能から、終点ノードにおけるサービスドメイン課金管理機能へポリシーを分配し、終点ノードにおけるサービスドメイン課金管理機能から、インフラストラクチャノードにおけるサービスドメイン課金管理機能へ課金レポートを送信する課金方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-225137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、例えばIoT(Internet of Things)と呼ばれる技術が注目され、多くの製品が登場している。しかし、このような製品は、リソースの都合上、課金を実現するための機能を有していないことが多い。
本発明は、課金を実現するための機能を有していない機器についても、金銭を受領するのに用いられる金銭受領装置によってユーザから金銭の受領を行えるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、ユーザから自装置についての金銭を受領するのに用いられる金銭受領装置と、自装置以外の機器であって、課金の対象となる機器の登録を受け付ける受付手段と、登録された前記機器についての金銭の受領を、前記金銭受領装置を介して行えるように設定する設定手段と、登録された前記機器で処理が行われる場合、前記金銭受領装置にて当該処理についての金銭の受領がなされた後、当該処理を実行するように当該機器に指示する指示手段と、前記機器にて前記処理の実行が正常に完了したか否かを把握する把握手段と前記機器にて前記処理の実行が正常に完了しなかった場合、ユーザに返金するように処理する返金処理手段と、を備え、前記返金処理手段は、自装置から予め定められた範囲に前記処理を実行するように指示したユーザがいない場合、予め設定された通知先に対して、返金の際に必要となる情報を通知することを特徴とする情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記指示手段は、前記機器との通信に障害がある場合、当該機器と通信可能な他の情報処理装置に対して、当該機器にて前記処理を実行させるように指示することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記返金処理手段は、自装置から予め定められた範囲に前記処理を実行するように指示したユーザがいる場合、当該ユーザに返金することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、ユーザから自装置についての金銭を受領するのに用いられる金銭受領装置と、自装置以外の機器であって、課金の対象となる機器の登録を受け付ける受付手段と、登録された前記機器についての金銭の受領を、前記金銭受領装置を介して行えるように設定する設定手段と、登録された前記機器で処理が行われる場合、前記金銭受領装置にて当該処理についての金銭の受領がなされた後、当該処理を実行するように当該機器に指示する指示手段と、前記機器にて前記処理の実行が正常に完了したか否かを把握する把握手段と前記機器にて前記処理の実行が正常に完了しなかった場合、ユーザに返金するように処理する返金処理手段と、を備え、前記返金処理手段は、他の情報処理装置に対して、当該他の情報処理装置から予め定められた範囲に前記処理を実行するように指示したユーザがいる場合に当該ユーザに返金するように、指示することを特徴とする情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記返金処理手段は、自装置から予め定められた範囲及び前記他の情報処理装置から予め定められた範囲に前記処理を実行するように指示したユーザがいない場合、予め設定された通知先に対して、返金の際に必要となる情報を通知することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、登録された前記機器に対してユーザからの指示に対応する処理を実行させる場合に、当該処理について課金される金銭であって、当該ユーザから前記金銭受領装置にて受領する金銭の情報を出力する出力手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記出力手段は、登録された前記機器のうち、ユーザからの指示に対応する前記処理を実行可能な当該機器の種類が複数存在する場合には、当該処理について課金される金銭の情報を当該種類毎に出力することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、登録された前記機器のうち、ユーザからの指示に対応する処理を実行可能な当該機器が複数存在する場合には、複数の当該機器のうち、当該処理について課金される金銭が予め定められた条件を満たす当該機器に対して、当該処理を実行するように指示する指示手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、登録された前記機器に対してユーザからの指示に対応する処理を実行させる場合に、特定の種類の機器に対して特定の処理を実行するように指示した後、当該特定の処理の実行結果を基に、他の種類の機器に対して他の処理を実行するように指示する指示手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項10に記載の発明は、ユーザから自装置についての金銭を受領するのに用いられる金銭受領装置を備えるコンピュータに、自装置以外の機器であって、課金の対象となる機器の登録を受け付ける機能と、登録された前記機器についての金銭の受領を、前記金銭受領装置を介して行えるように設定する機能と、登録された前記機器で処理が行われる場合、前記金銭受領装置にて当該処理についての金銭の受領がなされた後、当該処理を実行するように当該機器に指示する機能と、前記機器にて前記処理の実行が正常に完了したか否かを把握する機能と前記機器にて前記処理の実行が正常に完了しなかった場合、ユーザに返金するように処理する返金処理機能と、を実現させ、前記返金処理機能は、自装置から予め定められた範囲に前記処理を実行するように指示したユーザがいない場合、予め設定された通知先に対して、返金の際に必要となる情報を通知するためのプログラムである。
請求項11に記載の発明は、ユーザから自装置についての金銭を受領するのに用いられる金銭受領装置を備えるコンピュータに、自装置以外の機器であって、課金の対象となる機器の登録を受け付ける機能と、登録された前記機器についての金銭の受領を、前記金銭受領装置を介して行えるように設定する機能と、登録された前記機器で処理が行われる場合、前記金銭受領装置にて当該処理についての金銭の受領がなされた後、当該処理を実行するように当該機器に指示する機能と、前記機器にて前記処理の実行が正常に完了したか否かを把握する機能と前記機器にて前記処理の実行が正常に完了しなかった場合、ユーザに返金するように処理する返金処理機能と、を実現させ、前記返金処理機能は、他の情報処理装置に対して、当該他の情報処理装置から予め定められた範囲に前記処理を実行するように指示したユーザがいる場合に当該ユーザに返金するように、指示するためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1記載の発明によれば、課金を実現するための機能を有していない機器についても、金銭を受領するのに用いられる金銭受領装置によってユーザから金銭の受領を行えるようになる
求項記載の発明によれば、機器との通信に障害がある場合であっても、当該機器に処理を実行させることができる
求項記載の発明によれば、処理を実行するように指示したユーザが自装置から予め定められた範囲にいるか否かにかかわらず返金する構成と比較して、金銭を投入したユーザとは異なるユーザに返金することを抑制することができる
求項記載の発明によれば、処理を実行するように指示したユーザが他の情報処理装置から予め定められた範囲にいる場合であっても、自装置にて返金する構成と比較して、金銭を投入したユーザに返金し易くなる。
請求項記載の発明によれば、処理を実行するように指示したユーザが、自装置から予め定められた範囲及び他の情報処理装置から予め定められた範囲にいない場合であっても、金銭を投入したユーザに返金し易くなる。
請求項記載の発明によれば、自装置とは別の機器の処理について課金される金銭を把握することができる。
請求項記載の発明によれば、課金される金銭を機器の種類毎に把握することができる。
請求項記載の発明によれば、ユーザからの指示に対応する処理を実行可能な機器が複数存在する場合に、当該処理を実行させる機器をユーザが選択する構成と比較して、当該処理を実行させるためのユーザの操作を減らすことができる。
請求項記載の発明によれば、ユーザからの指示を基に、複数種類の機器を連携させて処理を実行させることができる。
請求項10記載の発明によれば、課金を実現するための機能を有していない機器についても、金銭を受領するのに用いられる金銭受領装置によってユーザから金銭の受領を行えるようにする機能を、コンピュータにより実現できる。
請求項11記載の発明によれば、処理を実行するように指示したユーザが他の情報処理装置から予め定められた範囲にいる場合であっても、自装置にて返金する構成と比較して、金銭を投入したユーザに返金し易くなる機能を、コンピュータにより実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施の形態に係る情報処理システムの全体構成例を示した図である。
図2】本実施の形態に係る画像処理装置の外観の一例を示す図である。
図3】画像処理装置に設けられた制御装置のハードウェア構成例を示す図である。
図4】画像処理装置に設けられた制御装置の機能構成例を示したブロック図である。
図5】課金テーブルの一例を示す図である。
図6】課金の対象となる電気機器を登録する処理の手順の一例を示したフローチャートである。
図7】ユーザから金銭を受領して電気機器を動作させる処理の手順の一例を示したフローチャートである。
図8】(A)~(C)は、課金の対象となる電気機器を登録する処理の具体例を説明するための図である。
図9】(A)~(D)は、ユーザから金銭を受領して電気機器を動作させる処理の具体例を説明するための図である。
図10】ユーザから金銭を受領して電気機器を動作させる処理の他の例を説明するための図である。
図11】(A)、(B)は、ユーザから金銭を受領して電気機器を動作させる処理の他の例を説明するための図である。
図12】(A)、(B)は、電気機器の種類に応じて、課金される金銭の情報を出力する場合の一例を示す図である。
図13】本実施の形態が適用されるコンピュータのハードウェア構成例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0009】
<情報処理システムの全体構成>
図1は、本実施の形態に係る情報処理システム1の全体構成例を示した図である。図示するように、本実施の形態に係る情報処理システム1は、画像処理装置100、電気機器200を備える。
なお、図1に示す例では複数の画像処理装置100を示したが、画像処理装置100の台数は限定されない。同様に、図1に示す例では複数の電気機器200を示したが、電気機器200の台数は限定されない。
【0010】
情報処理装置の一例としての画像処理装置100は、例えば、プリント機能、スキャン機能、コピー機能及びファクシミリ機能等の画像処理の機能を有し、これらの画像処理を実行する装置である。例えば、画像処理装置100は、プリント機能により、画像データに基づいて用紙等の記録材に画像を形成する。また、詳細は後述するが、画像処理装置100は、ユーザから画像処理装置100についての金銭を受領するのに用いられる金銭受領装置150(後述する図2参照)を備えている。
【0011】
電気機器200は、各種機能を有する電気機器であり、例えば、モノのインターネット(即ち、IoT)の「モノ」に該当するIoTデバイスが例示される。具体的には、電気機器200は、例えば、エアコンディショナ(以下、「エアコン」と称する)や扇風機、照明器具、冷蔵庫等の家電や、人感センサや照度センサ等の各種センサである。
ここで、電気機器200は課金を実現するための機能を有しておらず、電気機器200が実行する処理について課金がなされる場合には、画像処理装置100にて課金の処理が行われる。
【0012】
付言すると、本実施の形態では、電気機器200は、画像処理装置100と主従の関係にある。ユーザが画像処理装置100を操作することにより、主たる画像処理装置100から従たる電気機器200へ指示が行われて、電気機器200にて処理が実行される。また、画像処理装置100から電気機器200に指示を行う場合、電気機器200は、画像処理装置100との間で接続を確立する。そして、電気機器200は、画像処理装置100からの指示に従って処理を実行する。この電気機器200の処理について課金される金銭の受領は、金銭受領装置150(後述する図2参照)を介して行われる。
なお、電気機器200は、画像処理装置100との間で接続を確立している間、画像処理装置100以外の装置との間の接続を確立してもよいが、画像処理装置100以外の装置との間で接続を確立しないようにしてもよい。画像処理装置100以外の装置との間で接続を確立しない構成では、画像処理装置100以外の装置との間で接続を確立する構成と比較して、画像処理装置100との間のやり取りや画像処理装置100からの指示に従って実行する処理に費やすことのできるリソースが多くなる。
【0013】
ネットワーク300は、装置間での情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、インターネットや公衆回線、LAN(Local Area Network)である。また、ネットワーク300は、有線ネットワーク、無線ネットワークを含む。無線ネットワークを用いた通信では、例えば、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、Zigbeeなどの無線通信規格が用いられる。
【0014】
<画像処理装置の外観>
図2は、本実施の形態に係る画像処理装置100の外観の一例を示す図である。
画像処理装置100は、用紙等の記録材に画像を形成する画像形成装置110、原稿に形成された画像を読み取る画像読取装置120、ユーザからの操作を受け付けるとともにユーザに対して各種情報を表示する操作受付装置130、SDカード、USB(Universal Serial Bus)メモリやCD(Compact Disc)等を含む可搬型記憶媒体からのデータの読み出しおよび可搬型記憶媒体へのデータの書き込みを行うデータ読書装置140を備える。
【0015】
また、画像処理装置100は、ユーザが投入した金銭を受け入れるとともに、必要に応じて金銭を返却する機能を備えた金銭受領装置150を備える。
ここで、金銭受領装置150が受領する金銭は、例えば、硬貨又は紙幣、あるいは、硬貨及び紙幣の両方である。また、金銭は、現金に限定されず、現金の代替となる支払い手段を広く含む。具体的には、例えば、IC(Integrated Circuit)カードやプリペイドカードによる電子マネーが例示される。
【0016】
更に、画像処理装置100は、外部との通信を行うための通信装置160、画像処理装置100を制御するための制御装置170を備える。ただし、図2に示す例において、通信装置160及び制御装置170は、画像処理装置100に内蔵されている。
【0017】
<制御装置のハードウェア構成>
図3は、画像処理装置100に設けられた制御装置170のハードウェア構成例を示す図である。
制御装置170は、プログラムを読み出して実行するCPU(Central Processing Unit)171と、CPU171が実行するプログラムやプログラムを実行する際に使用するデータ等を記憶するROM(Read Only Memory)172と、プログラムを実行する際に一時的に生成されるデータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)173と、画像データ等の比較的大容量のデータを記憶するHDD(Hard Disk Drive)174と、時間を計測するタイマ175とを備えている。また、制御装置170は、これらCPU171~タイマ175と、画像形成装置110、画像読取装置120、操作受付装置130、データ読書装置140、金銭受領装置150、通信装置160とを接続するためのインタフェース回路(図には「I/F」と記す)176を備えている。
【0018】
<制御装置の機能構成>
図4は、画像処理装置100に設けられた制御装置170の機能構成例を示したブロック図である。制御装置170は、機器登録受付部181、課金情報設定部182、課金テーブル記憶部183、実行指示受付部184、課金情報出力部185、金銭把握部186、実行指示部187、機器管理部188を備える。
【0019】
機器登録受付部181は、課金の対象となる電気機器200の登録を受け付ける。
具体的には、例えば、機器登録受付部181は、有線通信又は無線通信により、予め定められた範囲にある電気機器200を検索する。予め定められた範囲とは、例えば、IP(Internet Protocol)アドレスで定められた同一のネットワークの範囲や、無線通信の電波の届く範囲等である。検索により探し出された電気機器200は、例えば、操作受付装置130の画面に表示される。そして、情報処理システム1の管理者等が、検索により探し出された電気機器200のうち、課金の対象として登録する電気機器200を選択する。この選択により、機器登録受付部181は、課金の対象となる電気機器200の登録を受け付ける。また、機器登録受付部181は、課金の対象として登録された電気機器200から、機器の種類や機能の一覧等の情報を取得する。
【0020】
ここで、機器登録受付部181は、電気機器200から機器の種類や機能の一覧等の情報を取得した後に、この電気機器200を課金の対象として登録してもよい。
また、電気機器200の機能の一覧については、例えば、機器の種類毎に標準の機能の一覧を予め用意しておき、電気機器200の機器の種類を基に、この電気機器200の機能の一覧を把握してもよい。
更に、課金の対象として登録する電気機器200は、検索により探し出された電気機器200に限られない。例えば、情報処理システム1の管理者等が、課金の対象として登録する電気機器200の情報を手動で入力することにより、機器登録受付部181が、課金の対象となる電気機器200の登録を受け付けてもよい。
本実施の形態において、機器登録受付部181は、受付手段の一例として用いられる。
【0021】
課金情報設定部182は、課金の対象として登録された電気機器200についての金銭の受領を、金銭受領装置150を介して行えるように設定する。
具体的には、例えば、情報処理システム1の管理者等が、課金の対象として登録された電気機器200毎に、電気機器200の機能に応じた金銭の情報を入力する。そして、課金情報設定部182は、入力された金銭の情報を課金テーブルに追加する。この追加がなされることにより、電気機器200についての金銭の受領が金銭受領装置150を介して行えるように設定される。
本実施の形態において、課金情報設定部182は、設定手段の一例として用いられる。
【0022】
課金テーブル記憶部183は、課金テーブルを記憶する。
なお、課金テーブルの情報を、他の画像処理装置100と共有してもよい。課金テーブルの詳細については、後述する。
【0023】
実行指示受付部184は、ユーザから、電気機器200に処理を実行させるための指示(以下、「電気機器実行指示」と称する)を受け付ける。具体的には、例えば、ユーザが操作受付装置130にて操作することにより、実行指示受付部184は、電気機器実行指示を受け付ける。
なお、以下では、ユーザが電気機器実行指示により電気機器200に実行させようとしている処理であって、電気機器実行指示に対応する処理を「指示対応処理」と称する。
【0024】
課金情報出力部185は、課金テーブルを参照して、電気機器200に指示対応処理を実行させるために課金される金銭の情報を出力する。出力される情報は、例えば、操作受付装置130の画面に表示される。
本実施の形態において、課金情報出力部185は、出力手段の一例として用いられる。
【0025】
金銭把握部186は、金銭受領装置150がユーザから受領した金銭の額を把握する。例えば、金銭把握部186は、金銭受領装置150に対して金銭が投入されたことを検知するとともに、投入された金銭の額を把握する。
【0026】
実行指示部187は、電気機器200に対して指示対応処理を実行するように指示する。ここで、実行指示部187は、金銭把握部186にて把握された金額が、指示対応処理を実行させるために課金される金額に達した場合に、電気機器200に対して、指示対応処理を実行するように指示する。
本実施の形態において、実行指示部187は、指示手段の一例として用いられる。
【0027】
機器管理部188は、電気機器200にて指示対応処理の実行が正常に完了したか否かを把握する。ここで、機器管理部188は、電気機器200にて指示対応処理の実行が正常に完了しなかったと判断した場合、ユーザに返金するように処理する。ユーザに返金する処理の詳細については、後述する。一方、機器管理部188は、電気機器200にて指示対応処理の実行が正常に完了したと判断した場合、例えば、正常に完了した旨のメッセージを操作受付装置130の画面に表示する。
【0028】
なお、電気機器200にて指示対応処理の実行が正常に完了したか否かを把握する手法としては、以下の手法が例示される。
例えば、機器管理部188は、電気機器200にて指示対応処理が開始された後、定期的(例えば1秒毎)に、電気機器200に指示対応処理の実行状況を問い合わせる。
また、例えば、電気機器200にて指示対応処理の実行が正常に完了した場合や、指示対応処理の実行中にエラーが発生した場合に、電気機器200から画像処理装置100へ通知することとしてもよい。この場合、機器管理部188は、電気機器200からの通知を基に、電気機器200にて指示対応処理の実行が正常に完了したか否かを把握する。
本実施の形態において、機器管理部188は、把握手段、返金処理手段の一例として用いられる。
【0029】
そして、制御装置170を構成する各機能部は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、例えば、制御装置170を図3に示したハードウェア構成にて実現した場合、ROM172やHDD174等に記憶された各種プログラムが、RAM173に読み込まれてCPU171に実行されることにより、図4に示す機器登録受付部181、課金情報設定部182、実行指示受付部184、課金情報出力部185、金銭把握部186、実行指示部187、機器管理部188等の機能部が実現される。また、課金テーブル記憶部183は、例えば、HDD174により実現される。
【0030】
<課金テーブルの説明>
図5は、課金テーブルの一例を示す図である。
図示の例では、課金の対象として登録された電気機器200として、電気機器200A~200Jを示している。電気機器200A~200Dは空調関連の機器であり、電気機器200E、200Fは住宅設備関連の機器であり、電気機器200G~200Jはセンサ関連の機器である。そして、各々の電気機器200毎に、課金される金銭の情報が設定されている。
【0031】
例えば、電気機器200A、200Bはエアコンであり、冷房、暖房、除湿の機能がある。これらの機能を使用する場合、1時間当たり100円課金される。電気機器200C、200Dは扇風機であり、送風の機能がある。この機能を使用する場合、1時間当たり50円課金される。電気機器200E、200Fは照明器具であり、点灯の機能がある。この機能を使用する場合、1時間当たり30円課金される。電気機器200G、200Hは照度センサであり、照度を計測するのに用いられる。この機能を使用する場合、1時間当たり10円課金される。更に、電気機器200I、200Jは人感センサであり、人を検知するのに用いられる。この機能を使用する場合、1時間当たり10円課金される。
【0032】
なお、この例では、機器の種類が同じ場合、課金される金額も同じにしたが、このような構成に限られない。例えば、電気機器200Aと電気機器200Bとはエアコンであり、機器の種類が同じであるが、これらの機器に課金される金額を異ならせてもよい。
また、電気機器200A、200Bはエアコンであるが、電気機器200Aの製造業者はA社であり、電気機器200Bの製造業者はB社である。同様に、扇風機、照明器具、照度センサ、人感センサについても、異なる製造業者の電気機器200が登録されている。このように、課金テーブルでは、同一種類の電気機器200について、異なる製造業者の電気機器200を登録してもよい。異なる製造業者の電気機器200を登録することにより、異なる製造業者の電気機器200についての金銭の受領が、金銭受領装置150を介して行えるようになる。
【0033】
<ユーザに返金する処理の説明>
次に、電気機器200にて処理の実行が正常に完了しなかった場合にユーザに返金する処理について説明する。
実行指示部187が電気機器200に対して指示対応処理を実行するように指示した後、機器管理部188は、電気機器200にて指示対応処理の実行が正常に完了したか否かを把握する。そして、電気機器200にて指示対応処理の実行が正常に完了しなかった場合、機器管理部188は、ユーザに返金するように処理する。
【0034】
ここで、機器管理部188は、電気機器200に指示対応処理を実行させるためにユーザが金銭受領装置150に投入した金銭の額を把握する。そして、機器管理部188は、ユーザから投入された金銭を返却するように、金銭受領装置150を制御する。この制御により、金銭受領装置150は、ユーザから投入された金銭を返却する。ユーザは、返却された金銭を金銭受領装置150から受け取るとよい。
【0035】
また、機器管理部188は、電気機器200による指示対応処理の実行状況に応じて、返金する金銭の額を変更してもよい。例えば、電気機器200の使用料金が1時間100円の場合に、ユーザが100円を投入したが、電気機器200が指示対応処理を30分間実行した時点で中断したとする。この場合、機器管理部188は、ユーザが投入した100円のうち、指示対応処理が実行された30分間に相当する50円を差し引いて、残りの50円を返却するように金銭受領装置150を制御する。
【0036】
更に、金銭受領装置150が金銭を返却する場合、金銭を投入したユーザが金銭受領装置150の付近にいなければ、他のユーザが返却された金銭を受け取る可能性がある。そこで、機器管理部188は、金銭受領装置150から予め定められた範囲に、この金銭受領装置150に金銭を投入したユーザがいる場合に返金するようにしてもよい。言い換えると、機器管理部188は、画像処理装置100から予め定められた範囲に、この画像処理装置100を操作して電気機器実行指示を行ったユーザがいる場合に、この画像処理装置100の金銭受領装置150で返金するようにしてもよい。
【0037】
また、機器管理部188は、金銭受領装置150から予め定められた範囲(即ち、画像処理装置100から予め定められた範囲)に、この金銭受領装置150に金銭を投入したユーザがいない場合、予め設定された通知先に対して、返金の際に必要となる情報を通知してもよい。ここで、予め設定された通知先とは、例えば、金銭受領装置150に金銭を投入したユーザのメールアドレスであり、このユーザによって予め設定される。また、返金の際に必要となる情報とは、例えば、返金の際に入力するように求められる返金コード(例えば暗証番号)である。ユーザは、画像処理装置100や他の画像処理装置100に対して、この返金コードを入力して返金を指示することにより、返金コードが入力された画像処理装置100(又は他の画像処理装置100)において、返金が行われる。
【0038】
また、金銭受領装置150が金銭を返却する場合、金銭を投入したユーザが他の画像処理装置100の付近にいる場合もあり得る。そこで、機器管理部188は、画像処理装置100の金銭受領装置150に金銭を投入したユーザ(即ち、電気機器実行指示を行ったユーザ)が、他の画像処理装置100から予め定められた範囲にいる場合、他の画像処理装置100の金銭受領装置150で返金するようにしてもよい。この場合、機器管理部188は、他の画像処理装置100に対して、画像処理装置100の金銭受領装置150に金銭を投入したユーザが他の画像処理装置100から予め定められた範囲にいる場合にこのユーザに返金するように、指示する。この指示は、例えば、電気機器200にて異常が発生してユーザに返金することが確定した時に行われる。ただし、指示を行うタイミングは限定されない。
【0039】
また、上述した例では、機器管理部188は、金銭受領装置150から予め定められた範囲に、この金銭受領装置150に金銭を投入したユーザがいない場合、返金の際に必要となる情報を通知することとしたが、更に、金銭受領装置150から予め定められた範囲(即ち、画像処理装置100から予め定められた範囲)及び他の画像処理装置100から予め定められた範囲にこのユーザがいない場合に、予め設定された通知先に対して、返金の際に必要となる情報を通知してもよい。この場合も、例えば、ユーザは、画像処理装置100や他の画像処理装置100に対して、通知された返金コードを入力して返金を指示することにより、返金コードが入力された画像処理装置100(又は他の画像処理装置100)において、返金が行われる。
【0040】
なお、金銭受領装置150(又は画像処理装置100)から予め定められた範囲にどのようなユーザがいるか否かについては、例えば、カメラ、人感センサ等を用いて判断される。
また、ユーザが入力した情報を基に、返金対象のユーザが金銭受領装置150(又は画像処理装置100)から予め定められた範囲にいるか否かを判断してもよい。例えば、ユーザが金銭を投入する際に、そのユーザを識別するための識別情報(例えばユーザID)を入力させておき、返金する際にも再度、識別情報を入力させることにより、返金対象のユーザであるか否かを判断するようにしてもよい。また、例えば、ユーザが金銭を投入する際に、ユーザが翳したIDカードによって識別情報を取得しておき、返金する際にも再度IDカードを翳すようにユーザに促すことにより、返金対象のユーザであるか否かを判断するようにしてもよい。
【0041】
<課金の対象となる電気機器を登録する処理の手順>
図6は、課金の対象となる電気機器200を登録する処理の手順の一例を示したフローチャートである。
なお、以下では、処理のステップを記号の「S」と表記する。
【0042】
例えば、情報処理システム1の管理者等が、操作受付装置130において、電気機器200を検索するように指示すると、機器登録受付部181は、予め定められた範囲にある電気機器200を検索する(S101)。この検索結果は、操作受付装置130に表示される。
次に、情報処理システム1の管理者等が、検索により探し出された電気機器200の中から電気機器200を選択すると、機器登録受付部181は、課金の対象となる電気機器200の登録を受け付ける(S102)。そして、選択された電気機器200が課金の対象として登録される。
【0043】
次に、機器登録受付部181は、課金の対象として登録した電気機器200から、機器の種類や機能の一覧等の情報を取得する(S103)。
次に、情報処理システム1の管理者等が、課金の対象として登録された電気機器200の金銭の情報を入力すると、課金情報設定部182は、入力された金銭の情報を課金テーブルに追加する(S104)。ここで、課金テーブルの情報を他の画像処理装置100と共有する場合には、追加した情報の内容が他の画像処理装置100に送信される。そして、本処理フローは終了する。
【0044】
<ユーザから金銭を受領して電気機器を動作させる処理の手順>
図7は、ユーザから金銭を受領して電気機器200を動作させる処理の手順の一例を示したフローチャートである。
なお、以下では、処理のステップを記号の「S」と表記する。
【0045】
例えば、ユーザが操作受付装置200にて操作することにより、実行指示受付部184は、電気機器実行指示を受け付ける(S201)。次に、課金情報出力部185は、課金テーブルを参照して、電気機器200に指示対応処理を実行させるために課金される金銭の情報を出力する(S202)。次に、ユーザが金銭受領装置150に金銭を投入すると、金銭把握部186は、金銭受領装置150がユーザから受領した金銭の額を把握する(S203)。
【0046】
次に、実行指示部187は、金銭把握部186にて把握された金額が、指示対応処理を実行させるために課金される金額に達したか否かを判定する(S204)。S204で否定の判断(NO)がされた場合、引き続き、S204の処理が行われる。一方、S204で肯定の判断(YES)がされた場合、実行指示部187は、電気機器200に対して、指示対応処理を実行するように指示する(S205)。
【0047】
次に、機器管理部188は、電気機器200にて指示対応処理の実行が正常に完了したか否かを判定する(S206)。
S206で肯定の判断(YES)がされた場合、機器管理部188は、正常に完了した旨のメッセージを操作受付装置130に表示する(S207)。そして、本処理フローは終了する。
S206で否定の判断(NO)がされた場合、機器管理部188は、電気機器200による指示対応処理の実行に際して異常が発生したか否かを判定する(S208)。S208で否定の判断(NO)がされた場合、指示対応処理の実行中であり、S206に移行する。一方、S208で肯定の判断(YES)がされた場合、機器管理部188は、ユーザに返金するように処理する(S209)。そして、本処理フローは終了する。
【0048】
<課金の対象となる電気機器を登録する処理の具体例>
次に、課金の対象となる電気機器200を登録する処理について、具体例を挙げて説明する。図8は、課金の対象となる電気機器200を登録する処理の具体例を説明するための図である。この例では、画像処理装置100Aにて電気機器200Aを登録する場合について説明する。
なお、以下に示すステップは、図6の各ステップに対応する。
【0049】
例えば、情報処理システム1の管理者等は、電気機器200Aを新たに設置した場合に、画像処理装置100Aの操作受付装置130において、電気機器200を検索するように指示する。この指示により、電気機器200Aの機器登録受付部181は、画像処理装置100Aと同一のネットワークに接続された電気機器200を検索する(S101)。その結果、図8(A)に示すように、検索により探し出された電気機器200が操作受付装置130に表示される。
【0050】
図8(A)に示す例では、電気機器200A~200Eが探し出されたことを示している。このうち、電気機器200B~200Eは課金の対象として登録済みであり、電気機器200Aは未登録である。ここで、管理者等が、電気機器200Aを課金の対象として選択して、OKボタン11を押下すると、電気機器200Aが課金の対象として登録される(S102)。そして、機器登録受付部181は、電気機器200Aから、機器の種類や機能の一覧等の情報を取得する(S103)。その結果、図8(B)に示すように、電気機器200Aから取得された情報が操作受付装置130に表示される。
【0051】
図8(B)に示す例では、電気機器200Aの分類、機器の種類、製造業者、機能の一覧を示している。具体的には、電気機器200Aが空調関連に分類され、A社が製造したエアコンであることを示している。また、冷房、暖房、除湿の機能があることを示している。ここで、管理者等が、OKボタン12を押下すると、次に、図8(C)に示す画面が表示される。なお、管理者等がキャンセルボタン13を押下すると、電気機器200Aの登録が取り消される。
【0052】
図8(C)に示す画面は、電気機器200Aの金銭の情報を受け付ける画面である。この画面では、電気機器200Aの各々の機能について、課金する金額を入力できるようになっている。図8(C)に示す例では、管理者等が、冷房、暖房、除湿の各々の機能について、1時間当たりの使用料金を100円と入力している。ここで、管理者等が、OKボタン14を押下すると、課金情報設定部182は、入力された金銭の情報を課金テーブルに追加する(S104)。
このようにして、課金の対象となる電気機器200Aが登録され、電気機器200Aについての金銭の受領が金銭受領装置150を介して行えるように設定される。
【0053】
<ユーザから金銭を受領して電気機器を動作させる処理の具体例>
次に、ユーザから金銭を受領して電気機器200を動作させる処理について、具体例を挙げて説明する。図9は、ユーザから金銭を受領して電気機器200を動作させる処理の具体例を説明するための図である。この例では、図5に示す課金テーブルを使用する。また、ユーザが画像処理装置100Aにて電気機器200Aを動作させる場合について説明する。
なお、以下に示すステップは、図7の各ステップに対応する。
【0054】
例えば、画像処理装置100Aの操作受付装置130には、図9(A)に示すように、電気機器200の分類の選択を受け付ける画面が表示される。この例では、ユーザは、空調関連のエアコンである電気機器200Aを動作させる。そこで、ユーザが、「空調関連」の項目15を選択してOKボタン16を押下すると、図9(B)に示すように、機器の選択を受け付ける画面が表示される。ここで、ユーザが、電気機器200Aの項目17を選択してOKボタン18を押下すると、次に、図9(C)に示す画面が表示される。
【0055】
図9(C)に示す画面は、機能の選択、時間の指定を受け付ける画面である。この例では、ユーザは、12時から2時間、冷房の機能を使用する。そこで、ユーザは、「冷房」の項目19を選択して、開始時刻の入力欄20に「12時00分」、終了時刻の入力欄21に「14時00分」を入力する。なお、開始時刻の入力欄20に「12時00分」と入力し、使用時間の入力欄22に「2時間0分」と入力してもよい。そして、ユーザがOKボタン23を押下すると、画像処理装置100Aの実行指示受付部184は、電気機器実行指示を受け付ける(S201)。付言すると、この例では、指示対応処理は、冷房の機能を2時間実行するという処理である。
【0056】
次に、課金情報出力部185は、図5に示す課金テーブルを参照して、電気機器200Aで冷房の機能を2時間実行するために課金される金額を計算する。図5に示す課金テーブルでは、電気機器200Aの冷房の機能には1時間当たり100円課金されるため、2時間では200円となる。よって、課金情報出力部185は、図9(D)に示すように、課金の情報として、金額が200円である旨を出力する(S202)。
【0057】
ここで、ユーザが金銭受領装置150に200円を投入すると、金銭把握部186は、ユーザから受領した金銭の額が200円であると把握する(S203)。そして、実行指示部187は、電気機器200Aに対して、12時から2時間、冷房の機能を実行するように指示する(S204でYES、S205)。ここで、実行指示部187は、例えば、ユーザが200円投入した時点で電気機器200Aに指示してもよいし、12時になった時点で電気機器200Aに指示してもよい。
【0058】
次に、機器管理部188は、電気機器200Aにて冷房の機能が2時間正常に実行されたか否かを判定する(S206)。正常に実行された場合(S206でYES)、その旨が操作受付装置130に表示される(S207)。一方、正常に実行されなかった場合(S206でNO)、機器管理部188は、ユーザに返金するように処理する(S209)。例えば、12時~13時の1時間は正常に実行されたが、13時にエラーが発生して中断した場合、残りの1時間の料金(この例では100円)が返金される。
このようにして、金銭受領装置150にてユーザから金銭を受領して、電気機器200Aで冷房の機能が実行される。また、必要に応じて返金の処理が行われる。
【0059】
なお、この例では、電気機器200が指示対応処理を実行する前に、ユーザから金銭を受領した。ただし、本実施の形態では、このような構成に限られない。
例えば、電気機器200の指示対応処理の実行が正常に完了した後に、ユーザから金銭を受領してもよい。この場合、実行指示受付部184が、ユーザから電気機器実行指示を受け付けると、金銭は投入されずに、実行指示部187が、電気機器200に対して指示対応処理を実行するように指示する。そして、電気機器200にて指示対応処理の実行が正常に完了すると、指示対応処理に必要な金銭の情報が出力される。ユーザは、その金銭の情報を確認して、金銭受領装置150に金銭を投入するとよい。また、指示対応処理の実行が正常に完了しなかった場合には、例えば、ユーザは、電気機器200が指示対応処理を実行した実行分に相当する金額のみを投入するとよい。
【0060】
<ユーザから金銭を受領して電気機器を動作させる処理の他の例>
次に、ユーザから金銭を受領して電気機器200を動作させる処理の他の例について説明する。図10及び図11は、ユーザから金銭を受領して電気機器200を動作させる処理の他の例を説明するための図である。
図9に示す例では、指示対応処理を実行させる電気機器200をユーザが指定したが、図10及び図11に示す例では、指示対応処理を実行させる電気機器200を画像処理装置100が判断する。
【0061】
まず、図10に示すように、情報処理システム1の管理者等により、事前に、電気機器実行指示と指示対応処理との対応付けが行われる。図10に示す例では、電気機器実行指示として、「部屋を涼しくしたい」、「部屋を暖かくしたい」、「部屋の湿気を取り除きたい」、「部屋を明るくしたい」という4つが登録されている。また、各々の電気機器実行指示毎に、指示対応処理が対応付けられている。
【0062】
例えば、「部屋を涼しくしたい」の場合、まず、前処理として、全ての人感センサを対象に、人を検知する処理を実行させることが登録されている。次に、指示対応処理として、人を検知する処理の実行結果を基に、人が検知された部屋にあるエアコンを対象に、冷房の機能を実行させることが登録されている。また、指示対応処理として、人を検知する処理の実行結果を基に、人が検知された部屋にある扇風機を対象に、送風の機能を実行させることも登録されている。
【0063】
また、例えば、「部屋を明るくしたい」の場合、まず、前処理として、全ての人感センサを対象に、人を検知する処理を実行させることが登録されている。また、次の前処理として、人を検知する処理の実行結果を基に、人が検知された部屋にある照度センサを対象に、照度を計測する処理を実行させることが登録されている。次に、指示対応処理として、照度を計測する処理の実行結果を基に、照度が閾値以下の部屋にある照明器具を対象に、点灯の機能を実行させることが登録されている。
【0064】
また、ユーザが実際に電気機器実行指示を行う場合には、図11(A)に示すように、電気機器実行指示の一覧が表示される。この一覧は、例えば、画像処理装置100の操作受付装置130に表示される。この例では、ユーザが「部屋を明るくしたい」の項目24を選択するものとする。また、開始時刻を9時、終了時刻を21時とする。
そして、ユーザがOKボタン25を押下すると、実行指示受付部184は、「部屋を明るくしたい」という電気機器実行指示を受け付ける。次に、実行指示部187は、図10に示す対応付けを参照して、この電気機器実行指示に対応する処理を特定する。
【0065】
この例では、まず、実行指示部187は、人感センサとして機能する全ての電気機器200に対して、人を検知する処理を実行するように指示する。次に、実行指示部187は、人を検知する処理の実行結果を基に、人が検知された部屋にある照度センサとしての電気機器200に対して、照度を計測する処理を実行するように指示する。次に、課金情報出力部185は、照度を計測する処理の実行結果を基に、計測された照度が閾値以下の部屋にある照明器具を特定する。そして、課金情報出力部185は、課金テーブルを参照して、特定した照明器具で点灯の機能を9時から21時まで(即ち、12時間)実行させるために課金される金額を計算する。
【0066】
例えば、特定した照明器具が10台、各照明器具の1時間当たりの使用料金が何れも30円の場合、課金される金額は、10台×30円/時間×12時間=3600円となる。そして、図11(B)に示すように、課金の情報として、金額が3600円であることが出力される。ここで、ユーザが金銭受領装置150に3600円を投入すると、実行指示部187は、10台の照明器具に対して、9時~21時までの間、点灯の機能を実行するように指示する。
なお、この例では、人感センサが特定の種類の機器の一例の場合、照度センサが他の種類の機器の一例である。また、照度センサが特定の種類の機器の一例の場合、照明器具が他の種類の機器の一例である。
【0067】
また、この例では、使用する電気機器200を固定したが、状況に応じて、使用する電気機器200を変化させてもよい。具体的には、例えば、人の移動に合わせて、点灯させる照明器具を変えてもよい。この場合、人の移動に合わせて照明器具の点灯の有無が決まるため、ユーザが電気機器実行指示を行った時点では、課金する金額は確定されない。電気機器200の処理が全て終了した後に、課金する金額が確定される。
【0068】
例えば、図11に示す画面において、ユーザが「部屋を明るくしたい」の項目24を選択して、開始時刻を9時、終了時刻を21時とする。ここで、ユーザがOKボタン25を押下すると、実行指示部187は、図10に示す対応付けを参照して、この電気機器実行指示に対応する処理を特定する。
この例では、「部屋を明るくしたい」に対応する処理として、全ての人感センサを対象に人を検知する処理、人が検知された部屋にある照度センサを対象に照度を計測する処理、照度が閾値以下の部屋にある照明器具を対象に点灯の処理が特定される。これらの連続した一連の処理が定期的(例えば1秒毎)に行われることにより、人の移動に合わせて、人がいる部屋の照明器具が点灯されて、人がいない部屋の照明器具が消灯されるようになる。9時から21時までの間、これらの一連の処理が行われた後、課金する金額が確定される。
【0069】
例えば、全ての人感センサは、9時から21時までの12時間、定期的に人を検知する処理を行う。ある人感センサの1時間当たりの使用料金が10円の場合、この人感センサの使用料金は120円となる。
また、例えば、照度センサについては、照度センサのログを基に、9時から21時までの間に照度を計測した合計時間が算出される。例えば、ある照度センサが照度を計測した合計時間が6時間、1時間当たりの使用料金が10円の場合、この照度センサの使用料金は60円となる。
更に、例えば、照明器具については、照明器具のログを基に、9時から21時までの間に点灯した合計時間が算出される。例えば、ある照明器具が点灯した合計時間が6時間、1時間当たりの使用料金が30円の場合、この照明器具の使用料金は180円となる。
これらの電気機器200の全ての金額を足し合わせた合計金額が、ユーザに課金する金額となる。
【0070】
(指示対応処理を実行可能な電気機器が複数存在する場合の処理)
ユーザから電気機器実行指示を受け付けた場合に、その電気機器実行指示に対応する指示対応処理を実行可能な電気機器200が複数存在する場合がある。具体的には、例えば、図10に示す例では、「部屋を涼しくしたい」に対応する指示対応処理を実行可能な電気機器200として、エアコンと扇風機とが存在する。この場合、電気機器200の種類毎に、課金される金銭の情報を出力してもよい。
【0071】
図12は、電気機器200の種類に応じて、課金される金銭の情報を出力する場合の一例を示す図である。
図12(A)に示す例は、使用する電気機器200を固定する場合の例である。エアコンとして電気機器200Aを使用する場合、1時間当たり100円課金されることが示されている。また、扇風機として電気機器200Cを使用する場合、1時間当たり50円課金されることが示されている。ユーザは、各々の電気機器200の金額を確認して、電気機器200A又は電気機器200Cの何れを使用するかを選択するとよい。
【0072】
また、図12(B)に示す例は、状況に応じて、使用する電気機器200を変化させる場合の例である。この例では、エアコンと扇風機について、1時間当たりに課金される目安となる金額が示されている。例えば、エアコンを使用する場合、1時間当たり100円課金されることが示されている。また、扇風機を使用する場合、1時間当たり50円課金されることが示されている。これらの金額は、例えば、全てのエアコンの平均の金額や、全ての扇風機の平均の金額が用いられる。ユーザは、各々の金額を確認して、エアコン又は扇風機の何れを使用するかを選択するとよい。
【0073】
また、指示対応処理を実行可能な電気機器200が複数存在する場合に、ユーザの選択によらず、課金される金銭が予め定められた条件を満たす電気機器200に対して、指示対応処理を実行するように指示してもよい。例えば、予め定められた条件として、課金される金銭が最も安いという条件が例示される。この場合、図12(A)に示す例では、課金される金額の安い電気機器200Cが選択される。そのため、ユーザが金銭受領装置150に600円を投入すると、実行指示部187は、電気機器200Bに対して、送風の機能を実行するように指示する。また、図12(B)に示す例では、課金される金額の安い扇風機が選択される。そのため、実行指示部187は、人が検知された部屋にある扇風機に対して、送風の機能を実行するように指示する。
【0074】
<画像処理装置と電気機器との通信に障害がある場合の処理>
次に、画像処理装置100と電気機器200との通信に障害がある場合の処理について説明する。
【0075】
例えば、ユーザが画像処理装置100Aの操作受付装置130を操作して、電気機器200Aに指示対応処理を実行させる場合に、画像処理装置100Aと電気機器200Aとの通信に障害があり、画像処理装置100Aから電気機器200Aに対して指示対応処理を実行するように指示できないことがあり得る。この場合、画像処理装置100Aの実行指示部187は、電気機器200Aと通信可能な他の画像処理装置100(例えば、画像処理装置100B)に対して、電気機器200Aにて指示対応処理を実行させるように指示する。
【0076】
例えば、画像処理装置100Bは、画像処理装置100Aからの指示を受け付けると、電気機器200Aに対して指示対応処理を実行するように指示する。この指示により、電気機器200Aは指示対応処理を実行する。また、画像処理装置100Bは、電気機器200Aにて指示対応処理の実行が正常に完了したか否かを把握する。
電気機器200Aにて指示対応処理の実行が正常に完了した場合、画像処理装置100Bは、画像処理装置100Aに対して、電気機器200Aの指示対応処理の実行が正常に完了したことを通知する。そして、画像処理装置100Aは、電気機器200Aの指示対応処理の実行が正常に完了した旨のメッセージ等を操作受付装置130に表示する。ここで、画像処理装置100Bが、電気機器200Aの指示対応処理の実行が正常に完了した旨のメッセージ等を表示してもよい。
【0077】
また、電気機器200Aにて指示対応処理の実行が正常に完了しなかった場合、画像処理装置100Bは、画像処理装置100Aに対して、電気機器200Aの指示対応処理の実行が正常に完了しなかったことを通知する。そして、画像処理装置100Aは、ユーザに返金するように処理する。ここで、画像処理装置100Bが、ユーザに返金するように処理してもよい。
【0078】
<その他の構成例>
本実施の形態において、ユーザがクレジットカードを用いる場合、金銭受領装置150がクレジットカード会社のサーバ装置等とやり取りすることにより、ユーザの支払いを完了させることとしてもよい。この場合、ユーザはクレジットカード会社に金銭を支払うことになる。また、指示対応処理の実行が正常に完了しなかったために返金の処理が行われる場合、例えば、クレジットカードにて1度決済された後に、その決済を取り消す処理が行われる。また、例えば、電気機器200が指示対応処理を実行した実行分に相当する金額のみをクレジットカードで支払うようにしてもよい。
【0079】
また、本実施の形態において、画像処理装置100の機能の一部を他の装置で行うようにしてもよい。例えば、ユーザが操作受付装置130の代わりに携帯端末(不図示)を操作することにより、画像処理装置100が携帯端末から電気機器実行指示を受け付けることとしてもよい。また、例えば、電気機器200にて検知されるデータを収集するサーバ装置(不図示)を設けてもよい。このサーバ装置は、例えば、照度センサや人感センサ等で検知されるデータを収集し、収集したデータを画像処理装置100に送信する。
【0080】
<ハードウェア構成の他の例>
また、本実施の形態において、画像処理装置100を用いた構成について説明を行ったが、ユーザから金銭を受領する手段を有する他の装置で本実施の形態を実現してもよい。そこで、画像処理装置100の代わりに、例えばPC(Personal Computer)などのコンピュータ400を用いるものとして、コンピュータ400のハードウェア構成について説明する。なお、コンピュータ400は、情報処理装置の一例として用いられる。
【0081】
図13は、本実施の形態が適用されるコンピュータ400のハードウェア構成例を示した図である。
図示するように、コンピュータ400は、演算手段であるCPU401と、BIOS(Basic Input Output System)等のプログラムを格納する記憶領域であるROM402と、プログラムの実行領域であるRAM403とを備える。また、コンピュータ400は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種プログラム、各種プログラムに対する入力データ、各種プログラムからの出力データ等を記憶する記憶領域であるHDD404を備える。そして、ROM402やHDD404等に記憶されたプログラムが、RAM403に読み込まれてCPU401に実行されることにより、コンピュータ400の機能が実現される。
更に、コンピュータ400は、外部との通信を行うための通信インタフェース(通信I/F)405と、ディスプレイ等の表示機構406と、キーボードやマウス、タッチパネル等の入力デバイス407とを備える。
そして、コンピュータ400は、ユーザから金銭を受領する金銭受領装置408を備える。
【0082】
また、本発明の実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供することも可能である。
【0083】
なお、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例どうしを組み合わせて構成してももちろんよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
【符号の説明】
【0084】
100…画像処理装置、150…金銭受領装置、170…制御装置、181…機器登録受付部、182…課金情報設定部、183…課金テーブル記憶部、184…実行指示受付部、185…課金情報出力部、186…金銭把握部、187…実行指示部、188…機器管理部、200…電気機器
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