(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-05
(45)【発行日】2024-01-16
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
B41J 21/00 20060101AFI20240109BHJP
【FI】
B41J21/00 Z
(21)【出願番号】P 2020041065
(22)【出願日】2020-03-10
【審査請求日】2023-02-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003443
【氏名又は名称】弁理士法人TNKアジア国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100129997
【氏名又は名称】田中 米藏
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ バー・ダボン
【審査官】加藤 昌伸
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-144342(JP,A)
【文献】特開2016-221658(JP,A)
【文献】特開2012-126068(JP,A)
【文献】特開2001-287407(JP,A)
【文献】特開2019-137007(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 21/00 - 21/18
B41J 29/00 - 29/70
B41J 2/01 - 2/215
B41J 3/01 - 3/54
G06F 3/09 - 3/12
B26D 5/00 - 5/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データが入力される画像入力部と、
画像を記録媒体に形成する画像形成部と、
複数のカセットを備え、前記複数のカセットに収容されている記録媒体を前記画像形成部に供給する供給部と、
前記複数のカセットに収容されている前記記録媒体の色を検出する検出部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記画像入力部を介して、色を有する複数のカットパターンを示す前記画像データが入力されると、同じ色を有するカットパターンを同じグループに属させて、前記複数のカットパターンを分類し、
分類された前記複数のカットパターンを前記グループ毎に異なる頁に配置し、
配置された前記複数のカットパターンの輪郭を示す切取線を生成し、
配置された前記カットパターンの色と一致する前記記録媒体の色が前記検出部によって検出された前記カセットを前記頁ごとに選択し、
前記供給部に、選択された前記カセットに収容されている前記記録媒体を前記頁ごとに供給させ、
前記画像形成部に、生成された前記切取線を、前記頁ごとに前記記録媒体に形成させる、画像形成装置。
【請求項2】
ユーザーの指示が入力される指示入力部をさらに備え、
前記制御部は、前記検出部によって検出されている前記記録媒体の色と一致しない色の前記カットパターンが配置されている頁が存在する場合には、前記指示入力部を介して、前記一致しない頁についてのカセットを選択するための選択指示を受付け、前記供給部に、前記一致しない頁について、前記選択指示が示す前記カセットに収容されている前記記録媒体を供給させる、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記一致しない頁に配置されている前記カットパターンの色と、前記選択指示が示す前記カセットについて前記検出部によって検出されている色とが一致しない場合であって、前記指示入力部を介して、前記カットパターンの色を出力するための指示を受付けている場合には、前記画像形成部に、前記一致しない頁について生成された前記切取線を前記記録媒体に形成させるとともに、前記切取線によって囲まれている領域に前記カットパターンの色を出力させる、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、同じ色及び同じ形状を有するカットパターンを同じグループに属させて、前記複数のカットパターンを分類する、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、色を有する複数のカットパターンを形成するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
記録紙から切抜くためのカットパターンを記録紙に形成するための技術が知られている。例えば、特許文献1には、画像の空白領域を検出し、検出された空白領域に配置可能な最大サイズのカットパターンを配置するという処理を繰返すことにより、複数のカットパターンを順に配置していく技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
互いに異なる色を有する複数のカットパターンを記録紙に形成する場合、カットパターンの色数と同数のトナー等の色材が使用されるため、色材の消費量が多くなるという問題がある。特許文献1に開示されている技術では、記録紙におけるカットパターンが形成されていない部分(以下、「未形成部分」と記す。)を減らすことができるものの、上記した問題を解決できない。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、カットパターンの色の出力に要する色材の消費量を減らすことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面に係る画像形成装置は、画像データが入力される画像入力部と、画像を記録媒体に形成する画像形成部と、複数のカセットを備え、複数のカセットに収容されている記録媒体を画像形成部に供給する供給部と、複数のカセットに収容されている記録媒体の色を検出する検出部と、制御部と、を備える。制御部は、画像入力部を介して、色を有する複数のカットパターンを示す画像データが入力されると、同じ色を有するカットパターンを同じグループに属させて、複数のカットパターンを分類し、分類された複数のカットパターンをグループ毎に異なる頁に配置し、配置された複数のカットパターンの輪郭を示す切取線を生成し、配置されたカットパターンの色と一致する記録媒体の色が検出部によって検出されたカセットを頁ごとに選択し、供給部に、選択された給紙カセットに収容されている記録媒体を頁ごとに供給させ、画像形成部に、生成された切取線を、頁ごとに前記記録媒体に形成させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、カットパターンの切取線が、当該カットパターンと同じ色の記録紙Pに配置されて形成されるので、画像形成部12等は、カットパターンの色を出力する必要がなくなる。したがって、カットパターンの色の出力に要する色材の消費量を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。
【
図2】画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。
【
図3】カットパターン形成処理を示すフローチャートである。
【
図6】カットパターンの分類結果の一例を示す図である。
【
図7】カットパターンの配置位置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。
図2は、画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。
図1及び
図2を参照して、画像形成装置1は、コピー機能、送信機能、プリンター機能、及びファクシミリ機能等の複数の機能を備えている複合機である。画像形成装置1の筐体には、画像形成装置1の様々な機能を実現するための複数の機器が収容されている。例えば、筐体には、画像読取部11、画像形成部12、定着部13、及び給紙部14等が収容されている。
【0010】
画像形成装置1は、制御ユニット100を含む。制御ユニット100は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を含む。プロセッサーは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等である。
【0011】
制御ユニット100は、ROM又はHDD18に記憶されている制御プログラムが上記プロセッサーによって実行されることにより、制御部10として機能する。なお、制御部10は、上記制御プログラムに基づく動作によらず、ロジック回路により構成されていてもよい。
【0012】
制御部10は、画像形成装置1の全体制御を司る。より詳細には、制御部10は、画像形成装置1の各部の動作、及び、ネットワークを介して接続されているPC(Personal Computer)23等との通信を制御する。制御部10はまた、後述するカットパターン形成プログラムにしたがって動作することによって、画像データが示す複数のカットパターンを色ごとに異なる頁に配置し、配置された当該複数のカットパターンの輪郭を示す切取線を記録紙に形成するためのカットパターン形成処理を実行する。
【0013】
制御ユニット100は、原稿搬送部6、画像読取部11、画像形成部12、定着部13、給紙部14、第1検出部30A乃至第3検出部30C、表示部15、操作部16、搬送部17、HDD18、画像処理部19、画像メモリー20、ファクシミリ通信部21、及び通信部22等と電気的に接続されている。
【0014】
画像読取部11は、原稿台に載置されている原稿を搬送する原稿搬送部6と、原稿搬送部6によって搬送されてくる原稿又はプラテンガラス7に載置されている原稿を光学的に読み取るスキャナーと、を含むADF(Auto Document Feeder)である。画像読取部11は、光照射部により原稿を照射し、その反射光をCCD(Charge-Coupled Device)センサーで受光することによって、原稿の画像を読取って画像データを生成する。
【0015】
画像形成部12は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、及び転写装置を含む。画像形成部12は、画像読取部11によって生成された画像データ、又は、通信部22を介して入力された画像データ等に基づいて、搬送部17によって搬送路Tに沿って搬送されてくる記録紙Pに、トナー像によって構成されている画像を形成する。
【0016】
定着部13は、画像形成部12によってトナー像が形成された記録紙Pを加熱及び加圧することによってトナー像を記録紙Pに定着させる。定着部13によってトナー像が定着された記録紙Pは、排出トレイ8に排出される。
【0017】
給紙部14は、手差しトレイ、第1給紙カセット14A、第2給紙カセット14B、及び第3給紙カセット14Cを備える。給紙部14は、第1給紙カセット14A乃至第3給紙カセット14Cに収容されている記録紙P、又は手差しトレイに載置されている記録紙をピックアップローラーによって一枚ずつ引出して、搬送路Tに給紙する。給紙部14は、特許請求の範囲における供給部の一例である。
【0018】
第1給紙カセット14Aには、第1給紙カセット14Aに収容されている記録紙Pの色を検出するための第1検出部30Aが設けられている。第2給紙カセット14Bには、第2給紙カセット14Bに収容されている記録紙Pの色を検出するための第2検出部30Bが設けられている。第3給紙カセット14Cには、第3給紙カセット14Cに収容されている記録紙Pの色を検出するための第3検出部30Cが設けられている。第1検出部30A乃至第3検出部30Cとしては、記録紙Pの色を検出可能なものであれば特に限定されないが、例えば光電センサーを利用できる。
【0019】
表示部15は、液晶ディスプレイ又は有機EL(Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイ等によって構成されている表示装置である。表示部15は、制御部10の制御にしたがって、画像形成装置1によって実行可能な各機能についての各種の画面を表示する。
【0020】
操作部16は、各処理の実行開始を指示するためのスタートキー16A等の複数のハードキーを含む。操作部16はまた、表示部15に重ねて配置されているタッチパネル16Bを含む。ユーザーは、操作部16を介して、画像形成装置1によって実行可能な各機能についての指示等の各種の情報を入力する。操作部16は、特許請求の範囲における指示入力部の一例である。
【0021】
搬送部17は、搬送ローラー対17A及び排出ローラー対17B等と、搬送ローラー対17A及び排出ローラー対17B等と電気的に接続されている搬送モーターとを含む。搬送ローラー対17A及び排出ローラー対17B等は、搬送路Tに沿って配置されている。制御部10は、搬送モーターを駆動させて搬送ローラー対17A及び排出ローラー対17B等を回転させることによって、画像形成部12及び排出トレイ8に向けて、給紙部14によって給紙された記録紙Pを搬送路Tに沿って搬送させる。
【0022】
HDD18は、画像読取部11によって生成された画像データ等の各種データを記憶するための大容量の記憶装置である。HDD18は、画像形成装置1の一般的な動作を実現するための各種制御プログラムを記憶する。HDD18は、各種制御プログラムの1つとして、本発明の一実施形態に係るカットパターン形成処理を実行するためのカットパターン形成プログラムを記憶している。
【0023】
HDD18は、ジョブデータを記述しているPDL(Printer Job Language)を解析するための解析プログラムを記憶する。制御部10は、当該解析プログラムにしたがって動作することによって、ジョブデータを記述しているPDLによって定義されている、文字、画像又は図形等を示すコンテンツデータ、及びコマンド等を解析し、解析結果を示す中間形式のデータを生成するとともに、当該中間形式のデータを、画像形成部12等のプリンターエンジンによって処理可能な下位形式のデータに変換する。
【0024】
画像処理部19は、画像読取部11によって生成された画像データに対して、必要に応じて画像処理を実行する。画像メモリー20は、画像読取部11によって生成された画像データを一時的に記憶する領域を含む。ファクシミリ通信部21は、公衆回線への接続を行ない、公衆回線を介して画像データの送受信を行なう。
【0025】
通信部22は、LAN(Local Area Network)ボード等の通信モジュールを含む。画像形成装置1は、通信部22を介して、ネットワークを介して接続されているPC23等とデータ通信を行なう。通信部22は、特許請求の範囲における画像入力部の一例である。
【0026】
画像形成装置1の各部には電源が接続されており、当該電源から電力が供給されることによって、画像形成装置1の各部が動作する。
【0027】
[画像形成装置1の動作]
図3は、カットパターン形成処理を示すフローチャートである。
図4A及び
図4Bは、仕分け処理を示すフローチャートである。
図5は、画像データの一例を示す図である。
図6は、カットパターンの分類結果の一例を示す図である。
図7は、カットパターンの配置位置の一例を示す図である。
図8は、第2データの一例を示す図である。
図9は、オーダーリストの一例を示す図である。
【0028】
図10は、出力画像の一例を示す図である。
図11は、選択画面の一例を示す図である。
図12は、確認画面の一例を示す図である。
図13及び
図14は、出力画像の他の一例を示す図である。以下、
図3乃至
図14を参照して、カットパターン形成処理の実行時における画像形成装置1の動作について説明する。以下の説明において、画像形成装置1は、電源が投入されている状態であるものとする。
【0029】
ユーザーは、PC23を用いて、例えばPDF(Portable Document Format)形式の画像データ50を作成したものとする。
図5を参照して、作成された画像データ50は、カットパターン51A乃至51Iを示す。カットパターン51A,51E,51Iは、円形状であって、かつ赤色の画像である。カットパターン51B,51F,51Gは、三角形状であって、かつ緑色の画像である。カットパターン51C,51D,51Hは、星型正五角形状(以下、単に「星形状」と記す。)であって、かつ青色の画像である。
【0030】
画像データ50の作成後、ユーザーは、PC23の操作部を介して、カットパターンを記録紙Pに形成するためのカットパターン形成指示を入力したものとする。PC23の制御部は、カットパターン形成指示を受付けると、PC23の記憶部に記憶されているプリンタードライバーを用いて、画像データ50及びカットパターン形成指示等がPDLによって記述されているジョブデータを生成し、PC23の通信部を介して、生成されたジョブデータを画像形成装置1に送信する。
【0031】
画像形成装置1の制御部10は、通信部22を介して上記したジョブデータを受付けると、カットパターン形成処理の実行を開始する。
図3を参照して、カットパターン形成処理において、制御部10は、HDD18に記憶されている解析プログラムを用いて、ジョブデータを記述しているPDLによって定義されているコンテンツデータ及びコマンド等を解析し、解析結果を示す中間形式の第1データを生成する(ステップS11)。
【0032】
ステップS11の処理後、制御部10は、ステップS12の仕分け処理を実行する。
図4Aを参照して、制御部10は、仕分け処理において、第1データから、カットパターン51A乃至51Iを示す情報を抽出する(ステップS21)。ステップS21の処理後、制御部10は、抽出された情報に基づいて、カットパターン51A乃至51Iの色及び形状を特定する(ステップS22)。ステップS22の処理後、制御部10は、同じ色及び同じ形状を有するカットパターンを同じグループに属させて、カットパターン51A乃至51Iを分類する(ステップS23)。
【0033】
図6を参照して、この場合、制御部10は、赤色のカットパターン51A,51E,51Iを第1グループ61に分類し、緑色のカットパターン51B,51F,51Gを第2グループ62に分類し、青色のカットパターン51C,51D,51Hを第3グループ63に分類する。ステップS23の処理後、制御部10は、分類されたカットパターン51A乃至51Iをグループ毎に異なる頁に配置する(ステップS24)。
【0034】
図7を参照して、この場合、制御部10は、第1グループ61に属するカットパターン51A,51E,51Iをこの順に並べて第1頁目71に配置し、第2グループ62に属するカットパターン51B,51F,51Gをこの順に並べて第2頁目72に配置し、第3グループ63に属するカットパターン51C,51D,51Hをこの順に並べて第3頁目73に配置する。
【0035】
このとき、制御部10は、頁ごとに空白領域を検出し、隣り合って並ぶカットパターン間の空白領域が最も小さくなるように、カットパターン51A乃至51Iを配置する。空白領域の検出方法は特に限定されないが、制御部10は、例えば、色の指定されていない領域又は透明度が予め定められている閾値以上の領域(例えば、透明度100%を満たしている領域)を、空白領域として検出する。
【0036】
ステップS24の処理後、制御部10は、配置されたカットパターン51A乃至51Iの輪郭を示す破線状の切取線74A乃至74Iのそれぞれを描画するための第1乃至第9描画コマンドを生成する(ステップS25)。切取線74A乃至74Iの描画位置は特に限定されないが、制御部10は、例えば、カットパターン51A乃至51Iと空白領域との境界又は当該境界から予め定められた距離だけ離れた位置を、切取線74A乃至74Iの描画位置とする。このとき、制御部10は、第1乃至第9描画コマンドの描画色を「無色」に設定する。
【0037】
(1)カットパターン51A乃至51Iの色が、検出された記録紙Pの色のいずれかと一致する場合
ステップS25の処理後、制御部10は、第1検出部30A乃至第3検出部30Cの出力信号に基づいて、第1給紙カセット14A乃至第3給紙カセット14Cに収容されている記録紙Pの色を検出する(ステップS26)。この場合、第1給紙カセット14Aには赤色の記録紙Pが収容され、第2給紙カセット14Bには青色の記録紙Pが収容され、第3給紙カセット14Cには緑色の記録紙Pが収容されているものとする。
【0038】
したがって、制御部10は、第1給紙カセット14Aに収容されている記録紙Pの色として「赤色」を検出し、第2給紙カセット14Bに収容されている記録紙Pの色として「青色」を検出し、第3給紙カセット14Cに収容されている記録紙Pの色として「緑色」を検出する。ステップS26の処理後、制御部10は、検出された色と一致しない色のカットパターンが配置されている頁(以下、単に「不一致頁」と記す。)が存在するか否かを判定する(ステップS27)。
【0039】
この場合、カットパターン51A乃至51Iの色は、検出された色のいずれかと一致するので、制御部10は、不一致頁は存在しないと判定し(ステップS27にてNO)、配置されているカットパターンの色と一致する色が検出されている給紙カセットを、頁ごとに選択する(ステップS28)。この場合、制御部10は、第1頁目71について第1給紙カセット14Aを選択し、第2頁目72について第3給紙カセット14Cを選択し、第3頁目73について第2給紙カセット14Bを選択する。
【0040】
図8を参照して、ステップS28の処理後、制御部10は、選択された給紙カセット、当該給紙カセットについて検出された色、及び描画コマンド等を示す中間形式の第2データ81乃至83を、頁ごとに生成する(ステップS29)。この場合、制御部10は、第1頁目71の第2データ81として、「第1給紙カセット14A」、「赤色」、及び、切取線74A,74E,74Iのそれぞれを示す第1乃至第3描画コマンド等を示すデータを生成する。
【0041】
制御部10は、第2頁目72の第2データ82として、「第3給紙カセット14C」、「緑色」、及び、切取線74B,74F,74Gのそれぞれを示す第4乃至第6描画コマンド等を示すデータを生成する。制御部10は、第3頁目73の第2データ83として、「第2給紙カセット14B」、「青色」、及び、切取線74C,74D,74Hのそれぞれを示す第7乃至第9描画コマンド等を示すデータを生成する。ステップS29の処理後、制御部10は、ステップS12に示す仕分け処理を終了する。
【0042】
図9を参照して、仕分け処理の処理後、制御部10は、第2データ81乃至83を用いて、下位形式のオーダーリスト91乃至93を頁ごとに生成する(ステップS13)。この場合、制御部10は、第1頁目71のオーダーリスト91として、第1乃至第3描画コマンドを示すタグ値を含むリストを生成する。制御部10は、第2頁目72のオーダーリスト92として、第4乃至第6描画コマンドを示すタグ値を含むリストを生成する。制御部10は、第3頁目73のオーダーリスト93として、第7乃至第9描画コマンドを示すタグ値を含むリストを生成する。
【0043】
ステップS13の処理後、制御部10は、第2データ81乃至83にしたがって、給紙部14に、第1給紙カセット14A乃至第3給紙カセット14Cのいずれかに収容されている記録紙Pを頁ごとに給紙させるとともに、オーダーリスト91乃至93にしたがって、画像形成部12等に対し、給紙されてくる記録紙Pに、切取線74A乃至74Iを頁ごとに形成させる(ステップS14)。
【0044】
図10を参照して、この場合、制御部10は、給紙部14に、第2データ81が示す第1給紙カセット14Aから赤色の記録紙P1を給紙させ、オーダーリスト91にしたがって、画像形成部12等に、切取線74A,74E,74Iを含む出力画像を、給紙されてくる記録紙P1に形成させる。制御部10は、給紙部14に、第2データ82が示す第3給紙カセット14Cから緑色の記録紙P2を給紙させ、オーダーリスト92にしたがって、画像形成部12等に、切取線74B,74F,74Gを含む出力画像を、給紙されてくる記録紙P2に形成させる。
【0045】
制御部10は、給紙部14に、第2データ83が示す第2給紙カセット14Bから青色の記録紙P3を給紙させ、オーダーリスト93にしたがって、画像形成部12等に、切取線74C,74D,74Hを含む出力画像を、給紙されてくる記録紙P3に形成させる。この場合、第1描画コマンド乃至第9描画コマンドの描画色は「無色」であるので、制御部10は、画像形成部12等に、切取線74A乃至74Iによって囲まれている領域に色を出力させない。
【0046】
(2)カットパターン51A乃至51Iの色が、検出された記録紙Pの色と一致しない場合
一方、例えば、第1給紙カセット14A乃至第3給紙カセット14Cの全てに、白色の記録紙Pが収容されている場合、制御部10は、ステップS26において、第1給紙カセット14A乃至第3給紙カセット14Cに載置されている記録紙Pの色として「白色」を検出する。
【0047】
この場合、カットパターン51A乃至51Iの色は、検出された色のいずれとも一致しないので、制御部10は、不一致頁が存在すると判定し(ステップS27にてYES)、
図4B及び
図11に示すように、表示部15に、不一致頁についての給紙カセットを選択するための選択画面110を表示させる(ステップS30)。
【0048】
制御部10は、表示部15に対し、選択画面110に、「給紙カセットを選択して下さい。」というメッセージ111と、不一致頁である第1頁目71乃至第3頁目73について選択された給紙カセットを表示するための欄112乃至114と、選択内容を確定するための確定指示を入力するためのソフトキー115と、を表示させる。ステップS30の処理後、制御部10は、ソフトキー115がタッチされるまで待機している。このとき、制御部10は、確定指示を受付けていないと判定する処理を繰返す(ステップS31にてNO)。
【0049】
ユーザーは、第1給紙カセット14A乃至第3給紙カセット14Cに収容されている記録紙Pを変更することなく、タッチパネル16Bを介して、第1頁目71について第1給紙カセット14Aを選択し、第2頁目72について第2給紙カセット14Bを選択し、第3頁目73について第3給紙カセット14Cを選択するための選択指示を入力したものとする。制御部10は、タッチパネル16Bを介して上記した選択指示を受付けると、表示部15に対し、欄112乃至114に、受け付けた選択指示が示す内容を表示させる。ユーザーは、欄112乃至114の表示内容を確認して、ソフトキー115をタッチする。
【0050】
制御部10は、タッチパネル16Bを介してソフトキー115に対するタッチ操作を受付けると、確定指示を受付けていると判定し(ステップS31にてYES)、第1検出部30A乃至第3検出部30Bの出力信号に基づいて、受け付けた選択指示が示す第1給紙カセット14A乃至第3給紙カセット14Cに収容されている記録紙Pの色を検出する(ステップS32)。この場合、制御部10は、第1給紙カセット14A乃至第3給紙カセット14Cに収容されている記録紙Pの色として「白色」を検出する。
【0051】
ステップS32の処理後、制御部10は、不一致頁に配置されているカットパターンの色と、当該不一致頁について選択されている給紙カセットについて検出されている色とが一致するか否かを判定する(ステップS33)。この場合、制御部10は、第1頁目71に配置されているカットパターン51A,51E,51Iの色と、第1検出部30Aによって検出されている色とを比較し、第2頁目72に配置されているカットパターン51B,51F,51Gの色と、第2検出部30Bによって検出されている色とを比較し、第3頁目73に配置されているカットパターン51C,51D,5Hの色と、第3検出部30Cによって検出されている色とを比較する。
【0052】
この場合、カットパターン51A乃至51Iの色は、検出されている「白色」と一致しないので、制御部10は、不一致頁のカットパターンの色と検出されている色とが一致しないと判定し(ステップS33にてNO)、
図12に示すように、表示部15に、不一致頁に配置されているカットパターンの色を出力するか否かを確認するための確認画面120を表示させる(ステップS34)。
【0053】
制御部10は、表示部15に対し、確認画面120に、「カットパターンの色を出力しますか。」というメッセージ121と、第1頁目71乃至第3頁目73のそれぞれに配置されているカットパターンの色を示す文字列122と、カットパターンの色を出力するための第1指示を入力するためのソフトキー123と、カットパターンの色を出力しないための第2指示を入力するためのソフトキー124と、を表示させる。ステップS30の処理後、制御部10は、ソフトキー123又はソフトキー124がタッチされるまで待機している。このとき、制御部10は、第1指示又は第2指示を受付けていないと判定する処理を繰返す(ステップS35にてNO、ステップS36にてNO)。
【0054】
(2-1)第1指示を受付けている場合
ユーザーがソフトキー123をタッチした場合、制御部10は、第1指示を受付けていると判定し(ステップS35にてYES)、不一致頁についての描画コマンドの描画色を、当該不一致頁に配置されているカットパターンの色に変更する(ステップS37)。この場合、制御部10は、第1乃至第3描画コマンドの描画色を「無色」から「赤色」に変更し、第4乃至第6描画コマンドの描画色を「無色」から「緑色」に変更し、第7乃至第9描画コマンドの描画色を「無色」から「青色」に変更する。
【0055】
ステップS37の処理後、制御部10は、頁ごとに給紙カセットを選択する(ステップS38)。このとき、制御部10は、不一致頁について、当該不一致頁について選択されている給紙カセットを選択する。この場合、制御部10は、第1頁目71について第1給紙カセット14Aを選択し、第2頁目72について第2給紙カセット14Bを選択し、第3頁目73について第3給紙カセット14Cを選択する。なお、不一致頁でない頁が存在する場合には、制御部10は、ステップS28の処理と同様にして、配置されているカットパターンの色と一致する色が検出されている給紙カセットを、当該不一致頁でない頁について選択する。
【0056】
ステップS38の処理後、制御部10は、上記したステップS29の処理を実行する。この場合、制御部10は、第1頁目71の第2データ81として、「第1給紙カセット14A」、「白色」、及び、第1乃至第3描画コマンド等を示すデータを生成する。制御部10は、第2頁目72の第2データ82として、「第2給紙カセット14B」、「白色」、及び、第4乃至第6描画コマンド等を示すデータを生成する。制御部10は、第3頁目73の第2データ83として、「第3給紙カセット14C」、「白色」、及び、第7乃至第9描画コマンド等を示すデータを生成する。
【0057】
ステップS29の処理後、制御部10は、上記したステップS13の処理を実行して、オーダーリスト91乃至93を、頁ごとに生成する。ステップS13の処理後、制御部10は、上記したステップS14の処理を実行する。
図13を参照して、この場合、制御部10は、給紙部14に、第2データ81が示す第1給紙カセット14Aから白色の記録紙P4を給紙させ、オーダーリスト91にしたがって、画像形成部12等に、切取線74A,74E,74Iを含む出力画像を、給紙されてくる記録紙P4に形成させる。この場合、第1乃至第3描画コマンドの描画色は「赤色」であるので、制御部10は、画像形成部12等に、切取線74A,74E,74Iによって囲まれている領域に赤色を出力させる。
【0058】
制御部10は、給紙部14に、第2データ82が示す第2給紙カセット14Bから白色の記録紙P5を給紙させ、オーダーリスト92にしたがって、画像形成部12等に、切取線74B,74F,74Gを含む出力画像を、給紙されてくる記録紙P5に形成させる。この場合、第4乃至第6描画コマンドの描画色は「緑色」であるので、制御部10は、画像形成部12等に、切取線74B,74F,74Gによって囲まれている領域に緑色を出力させる。
【0059】
制御部10は、給紙部14に、第2データ83が示す第3給紙カセット14Cから白色の記録紙P6を給紙させ、オーダーリスト93にしたがって、画像形成部12等に、切取線74C,74D,74Hを含む出力画像を、給紙されてくる記録紙P6に形成させる。この場合、第7乃至第9描画コマンドの描画色は「青色」であるので、制御部10は、画像形成部12等に、切取線74C,74D,74Hによって囲まれている領域に青色を出力させる。
【0060】
(2-2)第2指示を受付けている場合
ユーザーがソフトキー124をタッチした場合、制御部10は、第2指示を受付けていると判定し(ステップS36にてYES)、描画色の変更を行なうことなく、上記したステップS38の処理を実行する。この場合、制御部10は、第1頁目71について第1給紙カセット14Aを選択し、第2頁目72について第2給紙カセット14Bを選択し、第3頁目73について第3給紙カセット14Cを選択する。
【0061】
ステップS38の処理後、制御部10は、上記したステップS29の処理を実行する。この場合、制御部10は、第1頁目71の第2データ81として、「第1給紙カセット14A」、「白色」、及び、第1乃至第3描画コマンド等を示すデータを生成する。制御部10は、第2頁目72の第2データ82として、「第2給紙カセット14B」、「白色」、及び、第4乃至第6描画コマンド等を示すデータを生成する。制御部10は、第3頁目73の第2データ83として、「第3給紙カセット14C」、「白色」、及び、第7乃至第9描画コマンド等を示すデータを生成する。
【0062】
ステップS29の処理後、制御部10は、上記したステップS13の処理を実行して、オーダーリスト91乃至93を、頁ごとに生成する。ステップS13の処理後、制御部10は、上記したステップS14の処理を実行する。
図14を参照して、この場合、制御部10は、給紙部14に、第2データ81が示す第1給紙カセット14Aから白色の記録紙P7を給紙させ、オーダーリスト91にしたがって、画像形成部12等に、切取線74A,74E,74Iを含む出力画像を、給紙されてくる記録紙P7に形成させる。
【0063】
制御部10は、給紙部14に、第2データ82が示す第2給紙カセット14Bから白色の記録紙P8を給紙させ、オーダーリスト92にしたがって、画像形成部12等に、切取線74B,74F,74Gを含む出力画像を、給紙されてくる記録紙P8に形成させる。制御部10は、給紙部14に、第2データ83が示す第3給紙カセット14Cから白色の記録紙P9を給紙させ、オーダーリスト93にしたがって、画像形成部12等に、切取線74C,74D,74Hを含む出力画像を、給紙されてくる記録紙P9に形成させる。この場合、第1描画コマンド乃至第9描画コマンドの描画色は「無色」であるので、制御部10は、画像形成部12等に、切取線74A乃至74Iによって囲まれている領域に色を出力させない。
【0064】
なお、ユーザーが、選択画面110を確認して、第1給紙カセット14Aに収容されている記録紙Pを赤色の記録紙Pに変更し、第2給紙カセット14Bに収容されている記録紙Pを緑色の記録紙Pに変更し、第3給紙カセット14Cに収容されている記録紙Pを青色の記録紙Pに変更して、上記と同様にして、タッチパネル16Bを介して選択指示を入力するとともに、ソフトキー115をタッチした場合、制御部10は、不一致頁のカットパターンの色と検出されている色とが一致すると判定し(ステップS33にてYES)、上記したステップS38の処理を実行する。
【0065】
上記実施形態によれば、制御部10は、通信部22を介して、カットパターン51A乃至51Iを示す画像データ50が入力されると、同じ色及び同じ形状を有するカットパターンを同じグループに属させてカットパターン51A乃至51Iを分類し、分類されたカットパターン51A乃至51Iをグループ毎に異なる頁に配置し、配置されたカットパターン51A乃至51Iの輪郭を示す切取線74A乃至74Iを生成し、配置されたカットパターンの色と一致する記録紙Pの色が検出された給紙カセットを頁ごとに選択し、給紙部14に、選択された給紙カセットに収容されている記録紙Pを頁ごとに給紙させ、画像形成部12等に、切取線74A乃至74Iを、頁ごとに記録紙Pに形成させる。
【0066】
これによって、カットパターンの切取線が、当該カットパターンと同じ色の記録紙Pに配置されて形成されるので、画像形成部12等は、カットパターンの色を出力する必要がなくなる。したがって、カットパターンの色の出力に要する色材の消費量を減らすことができる。
【0067】
また上記実施形態によれば、制御部10は、不一致頁が存在する場合には、操作部16を介して、当該不一致頁についての給紙カセットを選択するための選択指示を受付け、給紙部14に、不一致頁について、当該不一致頁について選択されている給紙カセットに収容されている記録紙Pを供給させる。
【0068】
このように、カットパターンの色と同じ色の記録紙Pが複数の給紙カセットのいずれにも収容されていない場合には、ユーザーは給紙元としての給紙カセットを選択できるので、例えば、カットパターンと同じ色の記録紙Pを給紙カセットに収容した上で、当該給紙カセットを選択したり、カットパターンの色と似た色の記録紙Pが収容されている給紙カセットを選択したりできる。したがって、ユーザーの利便性が向上する。
【0069】
また上記実施形態によれば、制御部10は、不一致頁に配置されているカットパターンの色と、当該不一致頁について選択されている給紙カセットについて検出されている色とが一致しない場合であって、操作部16を介して、カットパターンの色を出力するための第1指示を受付けている場合には、画像形成部12等に、不一致頁について生成された切取線74A乃至74Iを記録紙Pに形成させるとともに、切取線74A乃至74Iによって囲まれている領域にカットパターンの色を出力させる。
【0070】
これによって、不一致頁に配置されているカットパターンの色と一致する色の記録紙Pがない場合には、ユーザーは、カットパターンの色を記録紙Pに出力させることができる。したがって、ユーザーは、所望の色のカットパターンを確実に取得できる。
【0071】
また上記実施形態によれば、制御部10は、同じ形状を有するカットパターンが同じグループに属するように、カットパターン51A乃至51Iを分類する。これによって、同じ形状を有するカットパターンは、同一の記録紙Pに配置されて形成されるので、異なる形状を有するカットパターンが同一の記録紙Pに配置されて形成される場合と比較して、記録紙Pの未形成部分を減らすことができるとともに、ユーザーは、カットパターンの切抜きを容易に行なうことができるようになる。
【0072】
(その他の変形例)
上記実施形態では、制御部10は、画像形成部12等に、破線状の切取線74A乃至74Iを形成させたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、制御部10は、画像形成部12等に、点線状の切取線74A乃至74Iを形成させてもよい。また、画像形成装置1は、レーザーカッター又はペン型カッターナイフ等の記録紙Pを切断するための切断機構をさらに備えており、制御部10は、当該切断機構に、ミシン目状の切取線74A乃至74Iを形成させてもよいし、切取線74A乃至74Iに沿って記録紙Pを切断させてもよい。
【0073】
また上記実施形態では、制御部10は、同じ色及び同じ形状を有するカットパターンが同じグループに属するように、カットパターン51A乃至51Iを分類したが、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、制御部10は、カットパターンの形状にかかわらず、同じ色を有するカットパターンが同じグループに属するように、カットパターン51A乃至51Iを分類してもよい。
【0074】
また上記実施形態では、制御部10は、画像形成部12等に、画像データ50が示すカットパターン51A乃至51Iに対応する切取線74A乃至74Iのみを含む出力画像を形成させたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。
図15は、出力画像の他の一例を示す図である。
図15を参照して、例えば、制御部10は、画像形成部12等に、切取線74A,74E,74Iと同じ形状の切取線を記録紙P1に形成可能な数だけ含む出力画像を、記録紙P1に形成させてもよい。
【0075】
制御部10は、画像形成部12等に、切取線74B,74F,74Gと同じ形状の切取線を記録紙P2に形成可能な数だけ含む出力画像を、記録紙P2に形成させてもよい。制御部10は、画像形成部12等に、切取線74C,74D,74Hと同じ形状の切取線を記録紙P3に形成可能な数だけ含む出力画像を、記録紙P3に形成させてもよい。これによって、記録紙Pの未形成部分を減らすことができるとともに、記録紙P1乃至P3の未形成部分をより一層確実に減らすことができる。
【0076】
上記実施形態では、PDF形式の画像データ50が用いられたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。画像データ50の形式としては、PC23に搭載されているプリンタードライバーに対応可能な形式であれば特に限定されない。例えば、画像データ50は、PCL(Printer Control Language)プリンタードライバーに対応可能な形式であってもよいし、PS(PostScript)プリンタードライバーに対応可能な形式であってもよい。
【0077】
また上記実施形態では、色材としてトナーが用いられたが本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、画像形成装置1としてインクジェット方式のプリンターが用いられる場合、色材としてインクが用いられる。
【0078】
また上記実施形態では、画像形成部12等は、記録紙Pに画像を形成したが、本発明はそのような実施形態に限定されない。画像形成部12等は、記録紙に限らず、他の記録媒体に画像を形成してもよい。他の記録媒体としては、例えば、OHP(Overhead Projector)シートを例示できる。
【0079】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、画像形成装置1としてカラー複合機を用いているが、これは一例に過ぎず、モノクロ複合機、コピー機、又はファクシミリ装置等の他の画像形成装置が用いられてもよい。
【0080】
また、
図1乃至
図15を用いて示した上記実施形態の構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0081】
1 画像形成装置
10 制御部
12 画像形成部
14 給紙部
22 通信部
16 操作部
30A 第1検出部
30B 第2検出部
30C 第3検出部