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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-05
(45)【発行日】2024-01-16
(54)【発明の名称】自転車用操作装置及びその組み立て方法
(51)【国際特許分類】
   B62K 23/02 20060101AFI20240109BHJP
   H01H 21/22 20060101ALI20240109BHJP
【FI】
B62K23/02
H01H21/22 A
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023138306
(22)【出願日】2023-08-28
【審査請求日】2023-09-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000102500
【氏名又は名称】SMK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003694
【氏名又は名称】弁理士法人有我国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】横田 敦
【審査官】中川 隆司
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-108981(JP,A)
【文献】特開2001-287688(JP,A)
【文献】特開2019-123493(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第114572338(CN,A)
【文献】特開2016-176518(JP,A)
【文献】特開2003-287010(JP,A)
【文献】実開昭60-164113(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62K 23/02
H01H 21/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車に対する操作を行う操作装置本体と、
前記操作装置本体の内部で支持される棒状の第1の回動軸と、
押圧されることで前記第1の回動軸を回動の中心として揺動可能である操作部材と、を備える自転車用操作装置であって、
前記操作装置本体は、前記第1の回動軸の一端部から他端部に向かう方向への前記第1の回動軸の移動を規制する規制部と、前記第1の回動軸の前記他端部から前記一端部に向かう方向へ前記第1の回動軸が移動し、外部に抜け出ることを防止する弾性変形可能な抜け止め部と、を有することを特徴とする自転車用操作装置。
【請求項2】
前記操作装置本体と前記抜け止め部は一体成形されたことを特徴とする請求項1に記載の自転車用操作装置。
【請求項3】
前記操作装置本体は、前記第1の回動軸を支持する軸孔が形成された本体回動軸受け部を1つ又は複数有し、
前記操作部材は、前記第1の回動軸を支持する軸孔が形成された操作部材回動軸受け部を1つ又は複数有し、
前記第1の回動軸は、前記本体回動軸受け部及び前記操作部材回動軸受け部の各軸孔に挿通され、
前記本体回動軸受け部のいずれか1つは、軸孔の内部に前記第1の回動軸の移動を規制するストッパーを有し、前記規制部を兼ねることを特徴とする請求項1に記載の自転車用操作装置。
【請求項4】
前記抜け止め部は、前記第1の回動軸の軸方向に直交する断面視で、前記操作装置本体及び前記操作部材の各軸孔の少なくとも一部を覆うことを特徴とする請求項3に記載の自転車用操作装置。
【請求項5】
前記抜け止め部は、前記第1の回動軸の軸方向と直交する方向に窪んだ抜け止め凹部を有することを特徴とする請求項1に記載の自転車用操作装置。
【請求項6】
前記抜け止め部は、前記第1の回動軸の軸方向に貫通する1又は複数の貫通孔を形成したことを特徴とする請求項1に記載の自転車用操作装置。
【請求項7】
前記抜け止め部と前記操作装置本体との間に前記第1の回動軸の軸方向と直交する方向に空隙が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の自転車用操作装置。
【請求項8】
前記操作装置本体に対し固定された第2の回動軸を中心として回動可能に組み付けられ、自転車のフレームに取り付けるための取付体を有することを特徴とする請求項1に記載の自転車用操作装置。
【請求項9】
請求項1に記載の自転車用操作装置の組み立て方法であって、
前記操作装置本体に前記操作部材を組付けるステップと、
前記第1の回動軸を前記操作装置本体の内部に挿入することができるよう前記抜け止め部に外力を加え弾性変形させるステップと、
前記第1の回動軸を前記操作装置本体の内部に挿入するステップと、
前記抜け止め部に加えた前記外力を解除するステップと、を含むことを特徴とする自転車用操作装置の組み立て方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車に取り付ける自転車用操作装置及びその組み立て方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが自転車に後付けで取り付け可能な自転車用操作装置として、電動によるアシスト操作、変速操作等を行うものがある。このような自転車用操作装置の例として、操作装置に取り付けられる回動する操作部材の回動軸を軸孔に挿入させる構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1においては、操作装置10の第1カバー32に、操作部材16を取り付ける構造において、支軸42は、突出部32Bの軸孔48Aと、軸孔48Bに挿入される構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第7000251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、一般に自転車用操作装置は、走行による振動等の外力を受けやすい一方で、例えば、支軸42が挿入された軸孔48A、軸孔48Bの孔を塞ぐ等により、支軸42が外部に抜け出ることを防止する構成は開示されていない。このため、支軸42が操作装置の外部に抜け出てしまい、操作部材16が脱落するおそれがある。
【0006】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、自転車用操作装置の部品の脱落を防止できるとともに、組み立て自由度が高く部品点数を削減することができる自転車用操作装置及びその組み立て方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る自転車用操作装置は、上記目的を達成するため、自転車に対する操作を行う操作装置本体と、前記操作装置本体の内部で支持される棒状の第1の回動軸と、押圧されることで前記第1の回動軸を回動の中心として揺動可能である操作部材と、を備える自転車用操作装置であって、前記操作装置本体は、前記第1の回動軸の一端部から他端部に向かう方向への前記第1の回動軸の移動を規制する規制部と、前記第1の回動軸の前記他端部から前記一端部に向かう方向へ前記第1の回動軸が移動し、外部に抜け出ることを防止する弾性変形可能な抜け止め部と、を有するよう構成される。
【0008】
この構成により、本発明に係る自転車用操作装置は、操作装置本体の内部で支持される第1の回動軸が一端部から他端部に向かう方向への移動が規制部により規制されるとともに、第1の回動軸が他端部から一端部に向かう方向へ移動し、外部に抜け出ることが抜け止め部により防止される。したがって、第1の回動軸が軸方向に所定の範囲を超えて移動し、操作装置本体の外部に抜け出ることがない。
【0009】
また、抜け止め部は、弾性変形可能であるため、操作装置本体に操作部材を組付けた後に、第1の回動軸を操作装置本体の内部に挿入することができるよう抜け止め部を弾性変形させてから第1の回動軸を操作装置本体の内部に挿入させることが可能であり、自転車用操作装置の組み立ての自由度が高い。
【0010】
上述した構成の自転車用操作装置において、前記操作装置本体と前記抜け止め部は一体成形された構成としてもよい。
【0011】
この構成により、本発明に係る自転車用操作装置は、操作装置本体と抜け止め部は一体成形されているので、操作部材を操作中であっても第1の回動軸に対する抜け止め部の相対位置は変化せず、安定して第1の回動軸が抜け出て脱落することを防止できる。また、抜け止め部を個別の部品とした場合と比べ部品点数を削減することができる。
【0012】
上述した構成の自転車用操作装置において、前記操作装置本体は、前記第1の回動軸を支持する軸孔が形成された本体回動軸受け部を1つ又は複数有し、前記操作部材は、前記第1の回動軸を支持する軸孔が形成された操作部材回動軸受け部を1つ又は複数有し、前記第1の回動軸は、前記本体回動軸受け部及び前記操作部材回動軸受け部の各軸孔に挿通され、前記本体回動軸受け部のいずれか1つは、軸孔の内部に前記第1の回動軸の移動を規制するストッパーを有し、前記規制部を兼ねる構成としてもよい。
【0013】
この構成により、本発明に係る自転車用操作装置は、第1の回動軸が、本体回動軸受け部及び操作部材回動軸受け部の各軸孔に挿通されるので、安定して操作装置本体の内部で支持される。
【0014】
上述した構成の自転車用操作装置において、前記抜け止め部は、前記第1の回動軸の軸方向に直交する断面視で、前記操作装置本体及び前記操作部材の各軸孔の少なくとも一部を覆う構成としてもよい。
【0015】
この構成により、本発明に係る自転車用操作装置は、抜け止め部が、第1の回動軸の軸方向に直交する断面視で、操作装置本体及び操作部材の各軸孔の少なくとも一部を覆うので第1の回動軸が操作装置本体の外部に抜け出ることを防止できる。抜け止め部が軸孔の全てを覆う場合、第1の回動軸の抜け止めをより確実に防止できる。一方、抜け止め部が軸孔の一部を覆う場合、第1の回動軸を操作装置本体の内部に挿入する際に抜け止め部を弾性変形させる度合が軸孔の全てを覆う場合と比較して少なくて済むため、第1の回動軸を操作装置本体の内部に挿入するのが容易となる。
【0016】
上述した構成の自転車用操作装置において、前記抜け止め部は、前記第1の回動軸の軸方向と直交する方向に窪んだ抜け止め凹部を有する構成としてもよい。
【0017】
この構成により、本発明に係る自転車用操作装置は、抜け止め部が、第1の回動軸の軸方向と直交する方向に窪んだ抜け止め凹部を有するので、第1の回動軸を操作装置本体の内部に挿入する際に抜け止め凹部が回動軸をガイドし、第1の回動軸の挿入が容易となる。
【0018】
上述した構成の自転車用操作装置において、前記抜け止め部は、前記第1の回動軸の軸方向に貫通する1又は複数の貫通孔を形成した構成としてもよい。
【0019】
この構成により、本発明に係る自転車用操作装置は、抜け止め部が第1の回動軸の軸方向に貫通する1又は複数の貫通孔を形成したので、第1の回動軸を操作装置本体の内部に挿入する際に抜け止め部をより小さな外力で弾性変形させることができ、第1の回動軸の挿入が容易となる。
【0020】
上述した構成の自転車用操作装置において、前記抜け止め部と前記操作装置本体との間に前記第1の回動軸の軸方向と直交する方向に空隙が形成された構成としてもよい。
【0021】
この構成により、本発明に係る自転車用操作装置は、抜け止め部と操作装置本体との間に第1の回動軸の軸方向と直交する方向に空隙が形成されたので、第1の回動軸を操作装置本体の内部に挿入する際に抜け止め部をより小さな外力で弾性変形させることができ、第1の回動軸の挿入が容易となる。
【0022】
上述した構成の自転車用操作装置において、前記操作装置本体に対し固定された第2の回動軸を中心として回動可能に組み付けられ、自転車のフレームに取り付けるための取付体を有する構成としてもよい。
【0023】
この構成により、本発明に係る自転車用操作装置は、自転車のフレームに取り付けるための取付体を有するので、容易に自転車に取り付けることができる。
【0024】
本発明に係る自転車用操作装置の組み立て方法は、上記自転車用操作装置の組み立て方法であって、前記操作装置本体に前記操作部材を組付けるステップと、前記第1の回動軸を前記操作装置本体の内部に挿入することができるよう前記抜け止め部に外力を加え弾性変形させるステップと、前記第1の回動軸を前記操作装置本体の内部に挿入するステップと、前記抜け止め部に加えた前記外力を解除するステップと、を含むよう構成される。
【0025】
この構成により、本発明に係る自転車用操作装置の組み立て方法は、操作装置本体に操作部材を組付けた後に、第1の回動軸を操作装置本体の内部に挿入することができるよう抜け止め部を弾性変形させてから第1の回動軸を操作装置本体の内部に挿入させるため、自転車用操作装置の組み立ての自由度が高い。
【0026】
また、第1の回動軸を操作装置本体の内部に挿入した後は、抜け止め部に加えた外力を解除することで抜け止め部が外力を加える前の状態に戻り、第1の回動軸が操作装置本体の外部に抜け出ることが防止される。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、自転車用操作装置の部品の脱落を防止できるとともに、組み立て自由度が高く部品点数を削減することができる自転車用操作装置及びその組み立て方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置を取り付けた自転車を示す側面図である。
図2】本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置を示す斜視図である。
図3】本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置を示す斜視図である。
図4】本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置を各方向から視た図であり、図4(a)は、左側面図、図4(b)は、正面図、図4(c)は右側面図である。
図5】本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置の断面図であり、図5(a)は、図4(a)におけるA-A断面での断面図、図5(b)は、図4(a)におけるB-B断面での断面図である。
図6】本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置の取付体を開いた状態を示す斜視図である。
図7】本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置の取付体を開き、電池蓋を開状態とした状態を示す斜視図である。
図8】本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置の操作部材を示す斜視図である。
図9】本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置のケース部材を示す斜視図である。
図10】本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置の操作部材の傾きを示す図であり、図10(a)が中立状態、図10(b)が左側に傾いた状態、図10(c)が右側に傾いた状態を示す。
図11】本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置の抜け止め部を示す部分拡大図である。
図12】本発明の実施の形態に係る自転車用装置の抜け止め部の変形例を示す斜視図である。
図13】本発明の実施の形態に係る自転車用装置の抜け止め部の変形例を示す斜視図である。
図14】本発明の実施の形態に係る自転車用装置の抜け止め部の変形例を示す斜視図である。
図15】本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置の図10(a)におけるC-C断面での断面図であり、第1の回動軸を操作装置本体の内部に挿入する前の状態を示す図である。
図16】本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置の図10(a)におけるC-C断面での断面図であり、抜け止め部を弾性変形させた状態を示す図である。
図17】本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置の図10(a)におけるC-C断面での断面図であり、第1の回動軸を操作装置本体の内部に挿入している状態を示す図である。
図18】本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置の図10(a)におけるC-C断面での断面図であり、第1の回動軸を操作装置本体の内部に挿入した後の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本実施の形態に係る自転車用操作装置1について図1図18を参照して説明する。
【0030】
(自転車)
図1は、本実施の形態に係る自転車用操作装置1を取り付けた自転車100を示す図である。図1に示すように、自転車100は、電動ユニット110を備えた電動自転車である。本実施の形態では自転車100として電動自転車を例に説明をするが、マウンテンバイク、ロードバイク、クロスバイク、シティバイク、カーゴバイク、ハンドサイクル、および、リカンベント等の電動自転車以外の自転車であってもよい。
【0031】
自転車100は、前輪101、後輪102、フレーム103、ペダル104、サドル105、チェーン106、電動ユニット110を備える。前輪101及び後輪102は、それぞれフレーム103に連結されている。フレーム103は、主としてアルミニウム、ステンレス鋼等の金属により形成され、ハンドルバー103aを含む。フレーム103は、他に、例えば、ヘッドチューブ、トップチューブ、ダウンチューブ、シートステー、チェーンステー、フロントフォーク、ステム等を含む。本実施の形態では自転車用操作装置1はハンドルバー103aに取り付けられているが、フレーム103のハンドルバー103a以外の場所に取り付けることもできる。
【0032】
ペダル104には、自転車100のユーザの人力による駆動力が加えられ、駆動力は、チェーン106を介して後輪102に伝達される。電動ユニット110は、自転車100に推進力を付与する等の各種制御を行う。電動ユニット110は、自転車用操作装置1と図示しない電気ケーブルまたは無線通信装置を介して接続される。
【0033】
(自転車用操作装置)
図2及び図3は、自転車用操作装置1を示す斜視図であり、図2は自転車用操作装置1を自転車100に取り付けた状態で上方から視た図であり、図3は下方から視た図である。図2中のx方向は横方向、y方向は奥行き方向、z方向は高さ方向といい、図3以降においても同様である。z方向の正の方向を上方や上側、負の方向を下方や下側ということもある。
【0034】
図4は、自転車用操作装置1を各方向から視た図であり、図4(a)は、左側面図、図4(b)は、正面図、図4(c)は右側面図である。図5は、自転車用操作装置1の断面図であり、図5(a)は、図4(a)におけるA-A断面での断面図、図5(b)は、B-B断面での断面図である。
【0035】
自転車用操作装置1は、後述する操作装置本体10と操作部材用シャフト48と操作部材40とを備える。自転車用操作装置1は、本発明に係る自転車用操作装置を構成する。本実施の形態では、自転車用操作装置として電動自転車のアシスト操作を行う操作装置を例に説明をするが、自転車用操作装置はこれに限られず、他の操作を行うものであってもよい。
【0036】
自転車用操作装置1は、ハンドルバー103aの外周上のユーザが使いやすい任意の位置に後述するクランプ50を介して取り付けられる。自転車用操作装置1は、ユーザによるボタン操作等により自転車用操作装置1内の基板27上の図示しないスイッチを押圧し、発生させた信号等を電動ユニット110に伝達する。信号の伝達は、図示しない電気ケーブルまたは、無線通信装置により行われる。
【0037】
(操作装置本体)
操作装置本体10は、自転車100に対する操作を行う自転車用操作装置1の本体部分であり、後述する電池71を収容する電池収容部26を有する。操作装置本体10は、本発明に係る操作装置本体を構成する。操作装置本体10は、ベース部材20とケース部材30を備える。
【0038】
(ベース部材)
図3及び図6に示すようにベース部材20は、操作装置本体10において、後述するクランプ50及び電池カバー60と連結される部分である。ベース部材20は、基端側突設部21と、中央部22と、先端側突設部23と、クランプ固定部24と、基板27と、を有する。ベース部材20のx方向、y方向の4つの側面を以下では側面部20a、側面部20b、側面部20c、側面部20dという。側面部20bと側面部20cは図2に、側面部20aと側面部20dは図3にそれぞれ示す通りである。またベース部材20の内側の底面を以下では内底面25という。内底面25は、電池カバー60を開いた状態の図7に示す通りである。
【0039】
基端側突設部21は、ベース部材20におけるクランプ50及び電池カバー60の回動の基端側に対応する部位であり、基端側において後述するケース部材30に対しz方向下方に突設されている。基端側突設部21には、奥行き方向(図2中のy方向)に貫通するベース孔部21aが形成されている。ベース孔部21aには、後述する共用シャフト66が圧入され、操作装置本体10に対し固定される。基端側突設部21は、後述するクランプ50及び電池カバー60が閉じて、ハンドルバー103aを挟持する際に、一部分が後述するリング70を介してハンドルバー103aと当接する。
【0040】
図3に示すように、基端側突設部21の側面部20dの側であって、奥行き方向の中央に基端側凹部21bが形成されている。基端側凹部21bには、後述するクランプ基端部52、53及び電池カバー基端部62が、共用シャフト66が挿通された状態で配置されている。
【0041】
中央部22は、ベース部材20の横方向(図2中のx方向)の中央に位置する部位であり、基端側突設部21と先端側突設部23との間に設けられている。図7に示すように内底面25には、後述する電池71を収容する電池収容部26が形成されている。本実施の形態では電池収容部26は、円形の電池71を収容するため円形の凹部となっているが、収容する電池の形状に合わせて電池収容部26の形状を変更してもよい。
【0042】
図2に示すように中央部22には、側面部20cの一部を後述する共用シャフト66の軸方向、即ちy方向に窪ませた把持用凹部22bが形成されている。また、同様に、図3に示すように中央部22には、側面部20aの一部を後述する共用シャフト66の軸方向、即ちy方向に窪んだ把持用凹部22aが形成されている。把持用凹部22a、22bは、本発明に係る凹部を構成する。本実施の形態では把持用凹部22a、把持用凹部22bと2つの凹部を設けたが、いずれか1つのみを設けるようにしてもよい。
【0043】
上記のように中央部22に凹部としての把持用凹部22a、把持用凹部22bを形成したので、自転車100のユーザが、図6に示す電池カバー60を閉じた状態から図7に示す電池カバー60を開いた状態にする際に、把持用凹部22a、把持用凹部22bに指を入れて電池カバー60の一部を掴むことができるため、容易に電池カバー60を開けて、電池交換等を行うことができる。
【0044】
電池収容部26は、電池71を収容する凹部であり、内底面25に形成されている。電池収容部26の上面は、後述する電池カバー60に覆われていない状態で開口面となっている。電池収容部26の外周壁26aは、電池71の外周を支持する環状の電池支持壁26eより一回り径が大きく、電池収容部26の電池支持壁26eに電池71が収容された状態で電池支持壁26eと外周壁26aとの間には環状の溝部26bが形成される。
【0045】
溝部26bには後述する電池カバー60の一部である環状壁部64が電池カバー60を操作装置本体10に対し閉じた状態で挿入されるが、その際に図5に示すように外周壁26aと電池カバー60との間の隙間にゴム等の弾性部材で構成された環状の防水ラバー65を嵌装させる。これにより、自転車用操作装置1の外部から電池71が収容された電池収容部26に水が浸入するのを防ぐことができる。
【0046】
図7に示すように、電池収容部26には、電池カバー60を開いた状態で電池71が落下等して紛失しないようにするため電池を係止する電池係止部26c、26dが形成されている。本実施の形態では電池係止部を2つ設けたがこれより多い数の電池係止部を設けてもよい。
【0047】
先端側突設部23は、ベース部材20におけるクランプ50及び電池カバー60の回動の先端側に対応する部位であり、先端側において後述するケース部材30に対しz方向下方に突設されている。先端側突設部23は、後述するクランプ50及び電池カバー60が閉じて、ハンドルバー103aを挟持する際に、一部分がリング70を介してハンドルバー103aと当接する。図3及び図6に示すように、先端側突設部23の側面部20bの側であって、奥行き方向の中央に先端側凹部23aが形成されている。先端側凹部23aには、後述する電池カバー60が閉じた状態で電池カバー先端部63が係合される。
【0048】
図5(a)に示すように、先端側凹部23aにはネジ受け部23bが形成されている。ネジ受け部23bは、後述する電池カバー固定ネジ67が挿入される穴となっている。電池カバー固定ネジ67が、電池カバー60の先端孔部63a及びベース部材20のネジ受け部23bに挿入されることで電池カバー60が閉状態であるときに、電池カバー固定ネジ67が電池カバー60の回動の中心となる基端側と反対側の電池カバー先端部63を操作装置本体10に対して固定する。これにより、自転車100の走行中等に電池カバー60が開いて開状態となり、電池収容部26に収容された自転車用操作装置1の電池71が脱落して紛失することを防止することができる。
【0049】
クランプ固定部24は、後述するクランプ50が閉じた状態でクランプ先端部54を固定する部位である。クランプ固定部24には、固定部孔部24aが形成されている。固定部孔部24aは、後述するクランプ固定ネジ55が挿入される孔となっている。クランプ固定ネジ55が、クランプ50の先端孔部54a及びベース部材20の固定部孔部24aに挿入されることで電池カバー60が閉状態であって、クランプ50と電池カバー60とでハンドルバー103aを挟持している状態のときに、固定部孔部24aがクランプ50の回動の中心となる基端側と反対側のクランプ先端部54を操作装置本体10に対して固定する。これにより、操作装置本体10を確実に自転車100に固定することができる。
【0050】
図5(a)、(b)に示すように基板27は、ベース部材20の内部に設けられている。基板27は、後述する操作部材40におけるボタン操作等を介して押圧されることで信号を発生し、電動ユニット110に信号を伝達する。信号の伝達は、図示しない電気ケーブルまたは、無線通信装置により行われる。
【0051】
(ケース部材)
ケース部材30は、ベース部材20及び後述する操作部材40と連結する部位である。ケース部材30は、抜け止め部31とシャフト受け部32a、32bとストッパー33と第1ボタン受け部34と第2ボタン受け部35と第3ボタン受け部36を有する。ケース部材30は後述する操作部材40とともに本発明に係る操作装置本体を構成する。
【0052】
ケース部材30は、樹脂製であり、例えば、ABS樹脂やエストラマー等の2色成形で構成してもよい。本実施の形態では、抜け止め部31と第2ボタン受け部35と第3ボタン受け部36がエストラマーで構成され、他の部分はABS樹脂で構成される。ケース部材30は、操作部材40におけるボタン操作等を受けて、ベース部材20の基板27を押圧する。
【0053】
ケース部材30のx方向、y方向の4つの側面を以下では側面部30a、側面部30b、側面部30c、側面部30dという。側面部30bと側面部30cは図2に、側面部30aと側面部30dは図3にそれぞれ示す通りである。
【0054】
ケース部材30の内部には棒状の操作部材用シャフト48が支持されている。操作部材用シャフト48は、後述する操作部材40がスイッチとして揺動する際の軸となっている。
【0055】
(抜け止め部)
抜け止め部31は、操作部材用シャフト48の他端部48bから一端部48aに向かう方向(y方向の正方向)へ操作部材用シャフト48が移動し、操作装置本体10の外部に抜け出ることを防止する弾性変形可能な部位である。図9(a)に示すように抜け止め部31は、側面部30cにケース部材30と一般的な2色成形により一体成形されている。
【0056】
ケース部材30と抜け止め部31は一体成形されているので、操作部材40を操作中であっても操作部材用シャフト48に対する抜け止め部31の相対位置は変化せず、安定して操作部材用シャフト48が抜け出て脱落することを防止できる。また、抜け止め部31を個別の部品とした場合と比べ部品点数を削減することができる。
【0057】
抜け止め部31は、図9(a)に示すように操作部材用シャフト48の軸方向と直交する方向、即ちz方向下方に窪んだ抜け止め凹部31aを有する。抜け止め部31は、図10(a)、(b)、(c)、図11に示すように、操作部材用シャフト48の軸方向(y方向)に直交する断面視で、操作部材40のシャフト受け孔45a1の少なくとも一部を覆うようになっている。このように構成することで、操作装置本体10に挿入された操作部材用シャフト48が外部に抜け出ることを防止できる。
【0058】
本実施の形態では、抜け止め部31は、操作部材40のシャフト受け孔45a1の一部を覆うようにしたが、必ずしもこれに限定されず全てを覆うようにしてもよい。この場合、操作部材用シャフト48の抜け止めをより確実に防止できる。抜け止め部31がシャフト受け孔45a1の一部を覆う場合は、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入する際に抜け止め部31を弾性変形させる度合がシャフト受け孔45a1の全てを覆う場合と比較して少なくて済むため、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入するのが容易となる。
【0059】
抜け止め部31の弾性変形は、操作装置本体10に操作部材40を組付けた後に、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入することができるようにするため行われるもので、図16に示すようにz方向下方への弾性変形である。このように抜け止め部31を弾性変形させることで、操作部材40のシャフト受け孔45a1から操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入させることが可能であり、自転車用操作装置1の組み立ての自由度を高めることができる。
【0060】
また、抜け止め部31は、抜け止め凹部31aを有するので、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入する際に抜け止め凹部31aが操作部材用シャフト48をガイドし、操作部材用シャフト48の挿入が容易となる。
【0061】
本実施の形態では、抜け止め部31は、図2に示すようにケース部材30の側面部30cに板状の部位として成形されているが、これに限らず、図12に示すように、操作部材用シャフト48の軸方向(y方向)に貫通し、外部と操作装置本体10の内部を挿通させる貫通孔31bを1つ形成してもよい。また、図13に示すように、操作部材用シャフト48の軸方向(y方向)に貫通し、外部と操作装置本体10の内部を挿通させる貫通孔31c1、31c2、31c3を3つ形成してもよい。なお、貫通孔の数は3つより多くてもよい。
【0062】
このように、抜け止め部31に操作部材用シャフト48の軸方向(y方向)に貫通する1つまたは複数の貫通孔を形成することで、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入する際に抜け止め部31をより小さな外力で弾性変形させることができ、操作部材用シャフト48の挿入が容易となる。
【0063】
また、図14に示すように、抜け止め部31と操作装置本体10との間に操作部材用シャフト48の軸方向と直交する方向、即ちz方向に空隙Sを形成してもよい。このように、抜け止め部31と操作装置本体10との間に操作部材用シャフト48の軸方向と直交する方向、即ちz方向に空隙Sを形成することで、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入する際に抜け止め部31をより小さな外力で弾性変形させることができ、操作部材用シャフト48の挿入が容易となる。
【0064】
シャフト受け部32a及びシャフト受け部32bは、後述する操作部材40のシャフト受け部45a、シャフト受け部45b、シャフト受け部45cとともに操作部材用シャフト48を支持する部位である。シャフト受け部32a及びシャフト受け部32bは、本発明に係る本体回動軸受け部を構成する。図9(a)に示すようにシャフト受け部32aは、操作部材用シャフト48の軸方向(y方向)の抜け止め部31から近い側、シャフト受け部32bは、抜け止め部31から遠い側のケース部材30の内部に形成されている。
【0065】
シャフト受け部32aには、シャフト受け孔32a1が形成されている。シャフト受け孔32a1には、図18に示すように操作部材用シャフト48が挿通され、操作部材用シャフト48を支持する。シャフト受け孔32a1は、本発明に係る軸孔を構成する。
【0066】
シャフト受け部32bには、シャフト受け孔32b1が形成されている。シャフト受け孔32b1には、図18に示すように操作部材用シャフト48が挿通され、操作部材用シャフト48を支持する。シャフト受け孔32b1は、本発明に係る軸孔を構成する。また、シャフト受け孔32b1の内部には、操作部材用シャフト48の一端部48aから他端部48bに向かう方向(y軸正方向)の移動を規制するストッパー33が設けられている。ストッパー33は、本発明に係る規制部を構成する。ストッパー33が設けられることで操作部材用シャフト48はストッパー33よりもy軸正方向に移動することができない。
【0067】
このように、操作部材用シャフト48が、シャフト受け部32a、シャフト受け部32bのシャフト受け孔32a1、シャフト受け孔32b1に挿通されるので、操作部材用シャフト48は、安定して操作装置本体10の内部で支持される。
【0068】
第1ボタン受け部34は、ケース部材30の内部に後述する第1ボタン41と対向する位置に設けられている(図5(b)参照)。第1ボタン受け部34には、第1ボタン用孔部34aが形成されている。第1ボタン受け部34は、z方向上側に位置する第1ボタン41の操作を受けてベース部材20内の基板27に操作を伝達するために設けられる。より具体的には、第1ボタン41がz方向下方に押圧されると、第1ボタン41の第1ボタン突起部41aが第1ボタン受け部34の第1ボタン用孔部34aを通過して基板27を押圧する。
【0069】
第2ボタン受け部35は、ケース部材30の内部に後述する第2ボタン42と対向する位置に設けられている(図5(a)参照)。第2ボタン受け部35には、第2ボタン用突起35aが形成されている。第2ボタン受け部35は、z方向上側に位置する第2ボタン42の操作を受けてベース部材20内の基板27に操作を伝達するために設けられる。より具体的には、第2ボタン42がz方向下方に押圧されると、第2ボタン42の第2ボタン突起部42aが第2ボタン受け部35の第2ボタン用突起35aを押圧し、第2ボタン用突起35aがz方向下方の基板27を押圧する。
【0070】
第3ボタン受け部36は、ケース部材30の内部に後述する第3ボタン43と対向する位置に設けられている(図5(a)参照)。第3ボタン受け部36には、第3ボタン用突起36aが形成されている。第3ボタン受け部36は、z方向上側に位置する第3ボタン43の操作を受けてベース部材20内の基板27に操作を伝達するために設けられる。より具体的には、第3ボタン43がz方向下方に押圧されると、第3ボタン43の第3ボタン突起部43aが第3ボタン受け部36の第3ボタン用突起36aを押圧し、第3ボタン用突起36aがz方向下方の基板27を押圧する。
【0071】
(操作部材)
操作部材40は、ケース部材30と連結する部位であり、自転車用操作装置1の最も上方に位置する。操作部材40は樹脂製である。操作部材40は、第1ボタン41、第2ボタン42、第3ボタン43、中央分離部44、及びシャフト受け部45a、45b、45cを有する。ユーザは、操作部材40の各種ボタンを押し、操作することで、例えば、電動自転車のアシストレベルを増減させることができる。
【0072】
図9(a)、(b)に示す通り操作部材40のx方向、y方向の4つの側面を以下では外枠部40a、外枠部40b、外枠部40c、外枠部40dという。
【0073】
第1ボタン41は、操作部材40の上面に形成された第1ボタン受け孔49に挿入され、操作部材40の上面に突出して設けられている。第1ボタン41には、第1ボタン突起部41aが形成されている。第1ボタン41は、例えば、自転車用操作装置1の電源のON/OFFを切り替えるためのボタンであるが、この目的に限らず、照明装置の電源のON/OFF等、他の目的のためのボタンであってもよい。
【0074】
ユーザによる外力が第1ボタン41にz方向下向きに加えられ、即ち第1ボタン41が押されると第1ボタン突起部41aが下方に押し下がり、ケース部材30の第1ボタン用孔部34aを通過して基板27を押圧することで自転車用操作装置1の電源のON/OFF等が実行される。
【0075】
第2ボタン42は、操作部材40の中央分離部44の図8(a)における左側(x軸負方向)に設けられている。第2ボタン42には、z方向下方に突出する第2ボタン突起部42aが形成されている。第3ボタン43は、操作部材40の中央分離部44の図8(a)における右側(x軸正方向)に設けられている。第3ボタン43には、z方向下方に突出する第3ボタン突起部43aが形成されている。
【0076】
操作部材40は、押圧されることでケース部材30に支持された操作部材用シャフト48を軸として揺動可能となっている。操作部材用シャフト48は、図5(a)に示すように、第2ボタン42と第3ボタン43の間に位置する中央分離部44の下方にある。図18に示すように、操作部材用シャフト48のy軸負方向側の端部を一端部48aとし、y軸正方向側の端部を他端部48bとする。ユーザによる外力が操作部材40に加えられていない状態では、図10(a)に示すように操作部材40は中立状態であり、xy平面がなす水平方向から傾いていない。
【0077】
一方、図10(b)に示すようにユーザによる外力が第2ボタン42にz方向下向きに加えられ、即ち第2ボタン42が押されると第2ボタン42が下方に押し下がるとともに、反対側の第3ボタン43が押し上げられる。即ち、あたかもシーソーのように操作部材用シャフト48を軸として、一方の側が押し下がると他方の側が押し下がるようになっている。このとき第2ボタン42の第2ボタン突起部42aが下方にあるケース部材30の第2ボタン用突起35aを押圧し、第2ボタン用突起35aが基板27を押圧する。これにより基板27は、信号を発生し、電動ユニット110に信号を伝達する。第2ボタン42が押されると、例えば、電動ユニット110におけるアシストレベルが増加する。
【0078】
また、図10(c)に示すようにユーザによる外力が第3ボタン43に下向きに加えられ、即ち第3ボタン43が押されると第3ボタン43が下方に押し下がるとともに、反対側の第2ボタン42が押し上げられる。即ち、あたかもシーソーのように操作部材用シャフト48を軸として、一方の側が押し下がると他方の側が押し下がるようになっている。このとき第3ボタン43の第3ボタン突起部43aが下方にあるケース部材30の第3ボタン用突起36aを押圧し、第3ボタン用突起36aが基板27を押圧する。これにより基板27は、信号を発生し、電動ユニット110に信号を伝達する。第3ボタン43が押されると、例えば、電動ユニット110におけるアシストレベルが減少する。
【0079】
操作部材40のシャフト受け部45a、シャフト受け部45b、シャフト受け部45cは、ケース部材30のシャフト受け部32a及びシャフト受け部32bとともに操作部材用シャフト48を支持する部位である。シャフト受け部45a、シャフト受け部45b、シャフト受け部45cは、本発明に係る操作部材回動軸受け部を構成する。図8(b)に示すように、操作部材用シャフト48の軸方向(y方向)の外枠部40cから近い側から順に、シャフト受け部45a、シャフト受け部45b、シャフト受け部45cが操作部材40の下面に形成されている。
【0080】
シャフト受け部45aには、シャフト受け孔45a1が形成されている。シャフト受け孔45a1には、図18に示すように操作部材用シャフト48が挿され、操作部材用シャフト48を支持する。シャフト受け孔45a1は、本発明に係る軸孔を構成する。
【0081】
シャフト受け部45bには、シャフト受け孔45b1が形成されている。シャフト受け孔45b1には、図18に示すように操作部材用シャフト48が挿通され、操作部材用シャフト48を支持する。シャフト受け孔45b1は、本発明に係る軸孔を構成する。
【0082】
シャフト受け部45cには、シャフト受け孔45c1が形成されている。シャフト受け孔45c1には、図18に示すように操作部材用シャフト48が挿通され、操作部材用シャフト48を支持する。シャフト受け孔45c1は、本発明に係る軸孔を構成する。
【0083】
このように、操作部材用シャフト48が、シャフト受け部45a、シャフト受け部45b、シャフト受け部45cのシャフト受け孔45a1、シャフト受け孔45b1、シャフト受け孔45c1に挿通されるので、操作部材用シャフト48は、安定して操作装置本体10の内部で支持される。
【0084】
(クランプ)
クランプ50は、操作装置本体10に対し固定された共用シャフト66を中心として回動可能に組み付けられ、自転車100のハンドルバー103aに取り付けられる。クランプ50は、本発明に係る取付体を構成する。クランプ50は、樹脂製である。クランプ50は、クランプ本体部51とクランプ基端部52、53とクランプ先端部54を有する。自転車用操作装置1は、クランプ50を有するので容易に自転車100に取り付けることができる。
【0085】
クランプ50は、図2及び図3に示す閉じた状態において、後述する電池カバー60とともに、リング70を介してハンドルバー103aと当接し、ハンドルバー103aを挟持する。これにより、自転車100に対し、自転車用操作装置1が固定される。
【0086】
クランプ本体部51は、半円形に近い形状で湾曲し、クランプ50が閉じた状態においてリング70を介してハンドルバー103aと当接し、ハンドルバー103aを挟持する部位である。
【0087】
クランプ基端部52及びクランプ基端部53は、クランプ50の回動の基端となる部位である。図3図5(a)、図5(b)に示すようにクランプ基端部52、53は、後述する電池カバー基端部62とともに、共用シャフト66が挿通された状態で基端側凹部21bに配置されている。
【0088】
クランプ基端部52には基端孔部52aが、クランプ基端部53には基端孔部53aがそれぞれ形成されている。基端孔部52aは、基端孔部53aと、後述する電池カバー60の基端孔部62aとともに共用シャフト66を挿通させる孔である。このようにクランプ50の回動の中心となる共用シャフト66を電池カバー60の回動の中心となるシャフトと共用としたので、別々のシャフトを用いる場合と比べ、自転車用操作装置1の部品点数を削減するとともに、小型化することができる。
【0089】
クランプ先端部54は、クランプ50の回動の先端側に突出した部位であり、クランプ固定部24により固定される。クランプ先端部54には、先端孔部54aが形成されている。先端孔部54aは、クランプ固定ネジ55が挿入される孔となっている。
【0090】
クランプ固定ネジ55は、クランプ50とベース部材20とを固定するためのネジである。クランプ固定ネジ55が、クランプ50の先端孔部54a及びベース部材20の固定部孔部24aに挿入されることでクランプ50が閉状態であるときに、クランプ固定ネジ55がクランプ先端部54を操作装置本体10に対して固定する。これにより、操作装置本体10を確実に自転車100に固定することができる。
【0091】
図3は、クランプ50を閉じた状態であるのに対し、図6はクランプ50を開いた状態を示している。図3に示すクランプ50が閉じた状態よりクランプ50の先端孔部54a及びベース部材20の固定部孔部24aからクランプ固定ネジ55を外すことで、クランプ50を回動させクランプ50を開いた状態とすることができる。これによりクランプ50をハンドルバー103aに取り付けたり、ハンドルバー103aから取り外すことができる。
【0092】
(電池カバー)
電池カバー60は、操作装置本体10に対し固定された共用シャフト66を中心として回動可能に組み付けられ、操作装置本体10に対し回動することで電池収容部26の開口面を覆う閉状態と、電池収容部26の開口面を開放する開状態と、のいずれかの状態をとるようになっている。電池カバー60は、樹脂製である。電池カバー60は、電池カバー本体部61と電池カバー基端部62と電池カバー先端部63と環状壁部64を有する。図2及び図3に示すように電池カバー60の共用シャフト66の軸方向の両端面は、それぞれベース部材20の側面部20a、側面部20cに面している。
【0093】
電池カバー60は、図2及び図3に示す閉じた状態において、クランプ50とともに、リング70を介してハンドルバー103aと当接し、ハンドルバー103aを挟持する。これにより、自転車100に対し、自転車用操作装置1が固定される。本実施の形態の電池カバー60は、リング70を介して自転車100のハンドルバー103aと当接し、ハンドルバー103aにより操作装置本体10に押さえつけられるので、例えば、電池カバー固定ネジ67が何らかの理由で外れてしまったとしても、自転車100の使用時に電池カバー60が意図せず開状態となることを防ぐことができる。
【0094】
電池カバー本体部61は、電池カバー60が閉じた状態において、電池収容部26の開口面を覆うとともに、図6におけるz方向下側の面(図中の上面)がリング70を介してハンドルバー103aと当接し、ハンドルバー103aを挟持する部位である。
【0095】
電池カバー基端部62は、電池カバー60の回動の基端となる部位である。図3図5(a)、図5(b)に示すように電池カバー基端部62は、クランプ基端部52、53とともに、共用シャフト66が挿通された状態で基端側凹部21bに配置されている。
【0096】
電池カバー基端部62には基端孔部62aが形成されている。基端孔部62aは、クランプ50の基端孔部52aとともに共用シャフト66を挿通させる孔である。共用シャフト66は、本発明に係る第2の回動軸を構成する。
【0097】
電池カバー先端部63は、電池カバー60の回動の先端側の部位であり、図3に示す電池カバー60を閉じた状態でベース部材20の先端側凹部23aに配置され、固定される。電池カバー先端部63には先端孔部63aが形成されている。先端孔部63aは、電池カバー固定ネジ67が挿入される孔となっている。
【0098】
電池カバー固定ネジ67は、電池カバー60とベース部材20とを固定するためのネジである。電池カバー固定ネジ67が、電池カバー60の先端孔部63a及びベース部材20のネジ受け部23bに挿入されることで電池カバー60が閉状態であるときに、電池カバー固定ネジ67が電池カバー先端部63を操作装置本体10に対して固定する。これにより、操作装置本体10を確実に自転車100に固定することができる。
【0099】
環状壁部64は、図5(a)、(b)に示すように電池カバー60を閉じた状態で電池収容部26の溝部26bに挿入される環状の部位であり、電池カバー本体部61のz方向上側(図中の下側)に設けられている。環状壁部64を溝部26bに挿入する際には、環状壁部64の周囲にゴム製の弾性部材で構成された防水ラバー65を装着した状態で挿入する。これにより、電池収容部26の溝部26bの外側の外周壁26aと電池カバー60の環状壁部64との間の隙間に防水ラバー65が嵌装されるので、自転車用操作装置1の外部から電池71が収容された電池収容部26に水が浸入するのを防ぐことができる。
【0100】
図6は、電池カバー60を閉じた状態であるのに対し、図7は電池カバー60を開いた状態を示している。図6に示す電池カバー60が閉じた状態より電池カバー60の先端孔部63a及びベース部材20のネジ受け部23bから電池カバー固定ネジ67を外すことで、電池カバー60を回動させ電池カバー60を開いた状態とすることができる。これにより電池収容部26に電池71を入れたり、電池収容部26から電池71を取り外すことができる。
【0101】
図2及び図3に示すように自転車用操作装置1は、ハンドルバー103aの外周に装着させる円環状のリング70を備える。リング70は、樹脂等の弾性部材である。操作装置本体10はクランプ50及び電池カバー60がリング70を介してハンドルバー103aを挟持することで自転車100に対し固定される。
【0102】
リング70を用いることで、ハンドルバー103aがクランプ50及び電池カバー60に対し滑り難く、より確実に操作装置本体10を自転車100に対し固定することができる。またリング70を介在させることでクランプ50及び電池カバー60の表面を外部から視認できないようになり、クランプ50及び電池カバー60の表面に不必要なデザインを施す必要がなくなる。
【0103】
(組み立て方法)
本実施の形態に係る自転車用操作装置1の組み立て方法を、図15-18を用いて説明する。
【0104】
まず、ベース部材20及びケース部材30で含んで構成される操作装置本体10に対し、クランプ50及び操作部材40を図15に示すように組み付ける。このとき操作部材40は操作装置本体10に対して固定されておらず、また操作部材用シャフト48は操作装置本体10の外部にある。
【0105】
次いで、図16に示すように、ケース部材30の抜け止め部31に対し、z方向下向きの外力Fを加えることで抜け止め部31を下方に弾性変形させ、操作部材用シャフト48をシャフト受け孔45a1に挿入できる状態、即ち操作装置本体10の内部に挿入することができる状態とする。
【0106】
次いで、図17に示すように、ケース部材30の抜け止め部31に対し、z方向下向きの外力Fを加え、抜け止め部31を下方に弾性変形させた状態を維持しつつ、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入する。
【0107】
次いで、図18に示すように、操作部材用シャフト48を完全に操作装置本体10の内部に挿入させた後に、z方向下向きの外力Fを加えることを解除する。抜け止め部31は外力Fが解除されると元の図15に示す状態に戻り、シャフト受け孔45a1の少なくとも一部が覆われるので、操作部材用シャフト48が操作装置本体10の外部に抜け出ることが防止される。
【0108】
このように本実施の形態に係る自転車用操作装置1の組み立て方法は、操作装置本体10に操作部材40を組付けた後に、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入することができるよう抜け止め部31を弾性変形させてから操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入させるため、自転車用操作装置1の組み立ての自由度が高い。また、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入した後は、抜け止め部31に加えた外力Fを解除することで抜け止め部31が外力Fを加える前の状態に戻り、操作部材用シャフト48が操作装置本体10の外部に抜け出ることが防止される。
【0109】
以上のように本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、自転車100に対する操作を行う操作装置本体10と、操作装置本体10の内部で支持される棒状の操作部材用シャフト48と、押圧されることで操作部材用シャフト48を回動の中心として揺動可能である操作部材40と、を備える自転車用操作装置1であって、操作装置本体10は、操作部材用シャフト48の一端部48aから他端部48bに向かう方向への操作部材用シャフト48の移動を規制するストッパー33と、操作部材用シャフト48の他端部48bから一端部48aに向かう方向へ操作部材用シャフト48が移動し、外部に抜け出ることを防止する弾性変形可能な抜け止め部31と、を有する。
【0110】
また、操作装置本体10と抜け止め部31は一体成形されている。
【0111】
また、操作装置本体10は、操作部材用シャフト48を支持するシャフト受け孔32a1、32b1が形成されたシャフト受け部32a、32bを有し、操作部材40は、操作部材用シャフト48を支持するシャフト受け孔45a1、45b1、45c1が形成されたシャフト受け部45a、45b、45cを有し、操作部材用シャフト48は、シャフト受け部32a、32b及びシャフト受け部45a、45b、45cのシャフト受け孔32a1、32b1、シャフト受け孔45a1、45b1、45c1に挿通され、シャフト受け孔32b1は、内部に操作部材用シャフト48の移動を規制するストッパー33を有する。
【0112】
また、抜け止め部31は、操作部材用シャフト48の軸方向に直交する断面視で、ケース部材30及び操作部材40のシャフト受け孔32a1、32b1、シャフト受け孔45a1、45b1、45c1の少なくとも一部を覆う。
【0113】
また、抜け止め部31は、操作部材用シャフト48の軸方向と直交する方向に窪んだ抜け止め凹部31aを有する。
【0114】
また、抜け止め部31は、操作部材用シャフト48の軸方向に貫通する貫通孔31b、又は、貫通孔31c1、31c2、31c3を形成している。
【0115】
また、抜け止め部31と操作装置本体10との間に操作部材用シャフト48の軸方向と直交する方向に空隙Sが形成されている。
【0116】
また、操作装置本体10に対し固定された共用シャフト66を中心として回動可能に組み付けられ、自転車100のハンドルバー103aに取り付けるためのクランプ50を有する。
【0117】
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1の組み立て方法は、操作装置本体10に操作部材40を組付けるステップと、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入することができるよう抜け止め部31に外力Fを加え弾性変形させるステップと、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入するステップと、抜け止め部31に加えた外力Fを解除するステップと、を含む。
【0118】
この構成により、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、操作装置本体10の内部で支持される操作部材用シャフト48が一端部48aから他端部48bに向かう方向への移動がストッパー33により規制されるとともに、操作部材用シャフト48が他端部48bから一端部48aに向かう方向へ移動し、外部に抜け出ることが抜け止め部31により防止される。したがって、操作部材用シャフト48が軸方向に所定の範囲を超えて移動し、操作装置本体10の外部に抜け出ることがない。
【0119】
また、抜け止め部31は、弾性変形可能であるため、操作装置本体10に操作部材40を組付けた後に、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入することができるよう抜け止め部31を弾性変形させてから操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入させることが可能であり、自転車用操作装置1の組み立ての自由度が高い。
【0120】
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、操作装置本体10と抜け止め部31は一体成形されているので、操作部材40を操作中であっても操作部材用シャフト48に対する抜け止め部31の相対位置は変化せず、安定して操作部材用シャフト48が抜け出て脱落することを防止できる。また、抜け止め部31を個別の部品とした場合と比べ部品点数を削減することができる。
【0121】
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、操作部材用シャフト48が、ケース部材30及び操作部材40のシャフト受け孔32a1、32b1、シャフト受け孔45a1、45b1、45c1に挿通されるので、安定して操作装置本体10の内部で支持される。
【0122】
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、抜け止め部31が、操作部材用シャフト48の軸方向に直交する断面視で、ケース部材30及び操作部材40のシャフト受け孔32a1、32b1、シャフト受け孔45a1、45b1、45c1の少なくとも一部を覆うので操作部材用シャフト48が操作装置本体10の外部に抜け出ることを防止できる。抜け止め部31がシャフト受け孔32a1、32b1、シャフト受け孔45a1、45b1、45c1の全てを覆う場合、操作部材用シャフト48の抜け止めをより確実に防止できる。一方、抜け止め部31がシャフト受け孔32a1、32b1、シャフト受け孔45a1、45b1、45c1の一部を覆う場合、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入する際に抜け止め部31を弾性変形させる度合がシャフト受け孔32a1、32b1、シャフト受け孔45a1、45b1、45c1の全てを覆う場合と比較して少なくて済むため、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入するのが容易となる。
【0123】
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、抜け止め部31が、操作部材用シャフト48の軸方向と直交する方向に窪んだ抜け止め凹部31aを有するので、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入する際に抜け止め凹部31aが操作部材用シャフト48をガイドし、操作部材用シャフト48の挿入が容易となる。
【0124】
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、抜け止め部31が操作部材用シャフト48の軸方向に貫通する貫通孔31b、又は、貫通孔31c1、31c2、31c3を形成したので、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入する際に抜け止め部31をより小さな外力で弾性変形させることができ、操作部材用シャフト48の挿入が容易となる。
【0125】
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、抜け止め部31と操作装置本体10との間に操作部材用シャフト48の軸方向と直交する方向に空隙Sが形成されたので、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入する際に抜け止め部31をより小さな外力で弾性変形させることができ、操作部材用シャフト48の挿入が容易となる。
【0126】
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、自転車100のハンドルバー103aに取り付けるためのクランプ50を有するので、容易に自転車100に取り付けることができる。
【0127】
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1の組み立て方法は、操作装置本体10に操作部材40を組付けた後に、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入することができるよう抜け止め部31を弾性変形させてから操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入させるため、自転車用操作装置1の組み立ての自由度が高い。
【0128】
また、操作部材用シャフト48を操作装置本体10の内部に挿入した後は、抜け止め部31に加えた外力Fを解除することで抜け止め部31が外力Fを加える前の状態に戻り、操作部材用シャフト48が操作装置本体10の外部に抜け出ることが防止される。
【0129】
以上説明したように、本発明に係る自転車用操作装置及びその組み立て方法は、自転車用操作装置の部品の脱落を防止できるとともに、組み立て自由度が高く部品点数を削減することができるという効果を有し、自転車用操作装置及びその組み立て方法全般に有用である。
【符号の説明】
【0130】
1 自転車用操作装置
10 操作装置本体
20 ベース部材(操作装置本体)
20a、20b、20c、20d 側面部
21 基端側突設部
21a ベース孔部
21b 基端側凹部
22 中央部
22a、22b 把持用凹部
23 先端側突設部
23a 先端側凹部
23b ネジ受け部
24 クランプ固定部
24a 固定部孔部
25 内底面
26 電池収容部
26a 外周壁
26b 溝部
26c、26d 電池係止部
26e 電池支持壁
27 基板
30 ケース部材(操作装置本体)
30a、30b、30c、30d 側面部
31 抜け止め部
31a 抜け止め凹部
31b、31c1、31c2、31c3 貫通孔
32a、32b シャフト受け部(本体回動軸受け部)
32a1、32b1 シャフト受け孔(軸孔)
33 ストッパー(規制部)
34 第1ボタン受け部
34a 第1ボタン用孔部
35 第2ボタン受け部
35a 第2ボタン用突起
36 第3ボタン受け部
36a 第3ボタン用突起
40 操作部材
40a、40b、40c、40d 外枠部
41 第1ボタン
41a 第1ボタン突起部
42 第2ボタン
42a 第2ボタン突起部
43 第3ボタン
43a 第3ボタン突起部
44 中央分離部
45a、45b、45c シャフト受け部(操作部材回動軸受け部)
45a1、45b1、45c1 シャフト受け孔(軸孔)
48 操作部材用シャフト(第1の回動軸)
48a 一端部
48b 他端部
49 第1ボタン受け孔
50 クランプ(取付体)
51 クランプ本体部
52、53 クランプ基端部
52a、53a 基端孔部
54 クランプ先端部
54a 先端孔部
55 クランプ固定ネジ
60 電池カバー
61 電池カバー本体部
62 電池カバー基端部
62a 基端孔部
63 電池カバー先端部
63a 先端孔部
64 環状壁部
65 防水ラバー
66 共用シャフト(第2の回動軸)
67 電池カバー固定ネジ
70 リング
71 電池
100 自転車
101 前輪
102 後輪
103 フレーム
103a ハンドルバー
104 ペダル
105 サドル
106 チェーン
110 電動ユニット
S 空隙
【要約】
【課題】部品の脱落を防止するとともに、組み立て自由度を向上させ部品点数を削減する。
【解決手段】自転車用操作装置1は、自転車100に対する操作を行う操作装置本体10と、操作装置本体10の内部で支持される棒状の操作部材用シャフト48と、押圧されることで操作部材用シャフト48を回動の中心として揺動可能である操作部材40と、を備える自転車用操作装置1であって、操作装置本体10は、操作部材用シャフト48の一端部48aから他端部48bに向かう方向への操作部材用シャフト48の移動を規制するストッパー33と、操作部材用シャフト48の他端部48bから一端部48aに向かう方向へ操作部材用シャフト48が移動し、外部に抜け出ることを防止する弾性変形可能な抜け止め部31と、を有するよう構成した。
【選択図】図18
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16
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図18