IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-05
(45)【発行日】2024-01-16
(54)【発明の名称】混合及び散布のシステム
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/00 20060101AFI20240109BHJP
   B05B 7/04 20060101ALI20240109BHJP
   B05B 7/30 20060101ALI20240109BHJP
【FI】
B65D83/00 G
B05B7/04
B05B7/30
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022001671
(22)【出願日】2022-01-07
(62)【分割の表示】P 2018534497の分割
【原出願日】2016-09-21
(65)【公開番号】P2022058542
(43)【公開日】2022-04-12
【審査請求日】2022-02-05
(31)【優先権主張番号】62/221,442
(32)【優先日】2015-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/354,369
(32)【優先日】2016-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500106743
【氏名又は名称】エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120662
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 桂子
(72)【発明者】
【氏名】ベイツ、 ジュリー、 エル.
(72)【発明者】
【氏名】ヘルフ、 トーマス、 エー.
(72)【発明者】
【氏名】クラプサー、 ジェームス、 アール.
(72)【発明者】
【氏名】バトン、 リチャード、 エー.
(72)【発明者】
【氏名】クラル、 ジェフリー、 エル.
(72)【発明者】
【氏名】チェン、 ツンジャン
(72)【発明者】
【氏名】アルシュタット、 エリザベス
(72)【発明者】
【氏名】フレット、 ケイシー
(72)【発明者】
【氏名】ガルシア、 ケトリン
(72)【発明者】
【氏名】スパークス、 エヴァン、 エー.
(72)【発明者】
【氏名】クラムカ、 ジョエル
(72)【発明者】
【氏名】スミス、 ショーン
(72)【発明者】
【氏名】ライリー、 ジョシュア ジェームス
(72)【発明者】
【氏名】シュロイター、 ジェームス マイケル
【審査官】宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】特開平02-072059(JP,A)
【文献】特開2009-132411(JP,A)
【文献】特開2009-286463(JP,A)
【文献】米国特許第02310633(US,A)
【文献】特開2012-126429(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/00-83/76
B65D 35/44-35/54
B65D 39/00-55/16
B05B 7/00- 7/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶液を混合及び散布するためのアタッチメントおよび容器弁と共に使用するための容器であって、
前記容器は、
前記容器から流出するための出口開口部であって、前記容器弁で前記流出が制御される出口開口部と、
前記容器へ前記アタッチメントを固定するように構成された第1のアタッチメントフランジ及び第2のアタッチメントフランジを含む楕円状のネックと、を含み、
前記第1のアタッチメントフランジは、前記第1のアタッチメントフランジの下で前記ネックの周方向に沿って延びる第1のアタッチメント溝を少なくとも部分的に画定し、前記第2のアタッチメントフランジは、前記第2のアタッチメントフランジの下で前記ネックの周方向に沿って延びる第2のアタッチメント溝を少なくとも部分的に画定し、
前記第1及び第2のアタッチメント溝の各々は、前記容器へ前記アタッチメントを固定するように構成されたそれぞれの戻り止め及びそれぞれの係止凹部を含み、
前記それぞれの戻り止めは前記第1及び第2のアタッチメント溝の内壁から突出し、前記それぞれの係止凹部は前記それぞれの戻り止めと前記第1及び第2のアタッチメント溝のそれぞれの内側端部との間に配置されている、容器。
【請求項2】
前記第1及び第2のアタッチメントフランジが、前記楕円状のネックの第2の軸に沿うよりも前記楕円状のネックの第1の軸に沿って前記出口開口部からより遠くに延在する、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記アタッチメント上のフックと共に使用するために、前記第1及び第2のアタッチメント溝は、前記フックを収容して前記アタッチメントを前記容器に固定するように構成された、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記第1及び第2のアタッチメント溝の各々が、前記楕円状のネックのそれぞれの円周部分に沿って異なる高さを示す、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記第1及び第2のアタッチメント溝の各々が、前記楕円状のネックのより広い部分に沿ってそれぞれの最小高さを示し、前記楕円状のネックのより狭い部分に沿ってそれぞれの最大高さを示す、請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記第1及び第2のアタッチメントフランジから前記第1及び第2のアタッチメント溝の反対側にある容器面をさらに含み、
第1のアタッチメント棚は、前記第1のアタッチメント溝に沿って前記第1のアタッチメントフランジ上に延在し、第2のアタッチメント棚は、前記第2のアタッチメント溝に沿って前記第2のアタッチメントフランジ上に延在し、
前記第1及び第2のアタッチメント棚は、フックと係合してアタッチメントを容器に固定するように構成され、
前記第1及び第2のアタッチメント棚の各々は、前記容器面のそれぞれの反対の部分と実質的に平行に延在する、請求項4に記載の容器。
【請求項7】
前記第1及び第2のアタッチメントフランジが、略長方形の形状を有する容器面を少なくとも部分的に画定する、請求項1に記載の容器。
【請求項8】
前記楕円状のネックの第1の突起及び第2の突起が、前記容器面の反対側の縁部で前記略長方形の形状の外側に延在する、請求項7に記載の容器。
【請求項9】
前記第1のアタッチメント溝は、前記第1の突起と整列して最大高さを示し、
前記第2のアタッチメント溝は、前記第2の突起と整列して最大高さを示す、請求項8に記載の容器。
【請求項10】
前記戻り止めの各々は、前記フックのそれぞれの1つにノッチを係合するように構成される、請求項3に記載の容器。
【請求項11】
溶液を混合及び散布するためのアタッチメントおよび容器弁と共に使用するための容器であって、前記アタッチメントは、第1のフック及び第2のフックを含み、
前記容器は、
前記容器から流出するための出口開口部であって、前記容器弁で前記流出が制御される出口開口部を備えたネックと、
前記第1のフックを収容するための第1のアタッチメント溝を少なくとも部分的に画定する第1のアタッチメントフランジと、
前記第2のフックを収容するための第2のアタッチメント溝を少なくとも部分的に画定する第2のアタッチメントフランジと、を含み、
前記第1のアタッチメント溝は、前記第1のアタッチメントフランジの下で前記ネックの周方向に沿って延び、
前記第2のアタッチメント溝は、前記第2のアタッチメントフランジの下で前記ネックの周方向に沿って延び、
前記第1及び第2のアタッチメントフランジは、前記出口開口部の周りに略長方形の形状を画定し、
前記第1及び第2のアタッチメントフランジは、前記ネックの第1の反対側にある前記出口開口部から第1の距離まで延在し、
前記第1及び第2のアタッチメントフランジは、前記ネックの第2の反対側の前記出口開口部から第2の距離まで延在し、前記第2の距離は、前記第1の距離よりも小さく、
前記容器は、前記出口開口部の前記第1の反対側で前記略長方形の形状の外側に延在する第1の突起及び第2の突起をさらに含み、
前記第1及び第2のアタッチメント溝の各々は、前記第1及び第2の突起のそれぞれの1つと整列し、前記第1及び第2の突起のそれぞれと係合し、かつ、前記それぞれの戻り止めと前記第1及び第2のアタッチメント溝のそれぞれの内側端部との間で前記第1及び第2のフックのそれぞれの1つと係合するように構成されるそれぞれの戻り止めを含み、
前記それぞれの戻り止めは前記第1及び第2のアタッチメント溝の内壁から突出する、容器。
【請求項12】
前記第1及び第2のアタッチメント溝の各々が、前記第1及び第2のアタッチメントフランジのそれぞれの部分に沿って異なる高さを示す、請求項11に記載の容器。
【請求項13】
前記第1及び第2のアタッチメント溝の各々が、前記ネックの前記第1の反対側でそれぞれの最大高さを示す、請求項12に記載の容器。
【請求項14】
溶液を混合及び散布するためのアタッチメントおよび容器弁と共に使用するための容器であって、前記アタッチメントは、第1のフック及び第2のフックを含み、
前記容器は、
前記容器から流出するための出口開口部であって、前記容器弁で前記流出が制御される出口開口部と、
第1のアタッチメント棚と第2のアタッチメント棚を画定するネックと、を含み、
前記第1及び第2のアタッチメント棚は、前記ネックの第1の軸に沿った第1の容器の幅と、前記ネックの第2の軸に沿った第1の容器の幅よりも小さい第2の容器の幅とを画定し、
前記第1のアタッチメント棚は、第1のアタッチメント溝を少なくとも部分的に画定し、前記第2のアタッチメント棚は、第2のアタッチメント溝を少なくとも部分的に画定し、
前記第1のアタッチメント溝は、前記第1のアタッチメント棚の下で前記ネックの周方向に沿って延び、
前記第2のアタッチメント溝は、前記第2のアタッチメント棚の下で前記ネックの周方向に沿って延び、
前記第1及び第2のアタッチメント溝の各々は、前記第1及び第2のアタッチメント溝の内壁から突出し、かつ、前記アタッチメントを前記容器に固定するために前記それぞれの戻り止めと前記第1及び第2のアタッチメント溝のそれぞれの内側端部との間で前記第1及び第2のフックのそれぞれの1つと係合するように構成されたそれぞれの戻り止めを含む、容器。
【請求項15】
前記第1のアタッチメント棚が、前記ネックの前記第1の軸と整列した第1の突起まで延在し、
前記第2のアタッチメント棚は、前記ネックの前記第1の軸と整列した第2の突起まで延在する、請求項14に記載の容器。
【請求項16】
前記戻り止めは、第1の戻り止めと第2の戻り止めを含み、
前記第1の戻り止めは、前記第1の突起と整列し、前記第1の戻り止めは前記第2の突起と整列する、請求項15に記載の容器。
【請求項17】
前記ネックは、略長方形の形状を有する容器面を含み、
前記第1及び第2の突起は、前記ネックの前記第1の軸に沿って前記略長方形の形状の外側に延在する、請求項15に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2016年6月24日に出願された米国仮特許出願第62/354,369号及び2015年9月21日に出願された米国仮特許出願第62/221,442号に基づく優先権を主張し、これらの特許出願の両方は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[連邦支援研究に関する声明]
該当なし
【0003】
[発明の分野]
本発明は、化学物質を希釈剤と混合し、化学物質と希釈剤との混合物を散布するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0004】
種々の従来の装置は、化学物質を希釈剤又はキャリア流体と混合し、次いで洗浄又は他の活性のために散布することを可能にする。例えば、特許文献1は、希釈剤容器及び別個の化学容器を収容するように構成された手持ち装置を記載している。ポンプ機構を作動させると、化学物質及び希釈剤がそれぞれの容器から引き出され、装置内で混合され、次にスプレーノズルから散布される。
【0005】
濃縮化学物質を有する容器を収容し、外部供給源から希釈剤を運ぶための管路に接続し、化学物質と希釈剤の混合物を作り、希釈濃縮物を出口を介して散布することができる代替システムを提供することが有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】米国特許出願公開第2014/0061233号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示による流体塗布システムで前述の必要を満たすことができる。例えば、流体混合及び散布のシステムは、化学物質を希釈剤と混合し、化学物質と希釈剤の混合物を出口を介して散布することができる。
【0008】
一態様では、溶液を混合及び散布するためのシステムは、希釈剤入口と出口との間に延在する第1の流路と、濃縮物入口と第1の流路との間に延在する第2の流路とを有する筐体を含む。本システムはさらに容器弁を備える濃縮物の容器を含む。筐体を容器に取り付けるために筐体を容器に向かって軸方向に移動させると、容器から第2の流路を介して第1の流路への濃縮物の流れのために容器弁を開ける。さらに、容器から筐体を取り外すために筐体を容器から離れて軸方向に移動させると、濃縮物の流れに対して容器弁を閉じる。
【0009】
異なる態様では、濃縮物と容器弁と含む容器と共に使用するための、溶液を混合及び散布するためのシステムは、混合室と、希釈剤入口と、濃縮物入口と、混合物出口とを備える筐体含む一体型アタッチメントを含む。筐体はさらに、希釈剤入口と混合室との間で内側の先細第1の流路と、濃縮液入口から混合室に延在する第2の流路と、混合室から混合物出口に延在する第3の流路とを含む。一体型アタッチメントは、筐体を容器に取り付け
、容器から濃縮物入口及び第2の通路を通って混合室へ濃縮物の流れのために容器弁を開けるために容器に向かって軸方向にのみ移動するように構成される。さらに、一体型アタッチメントは、容器から筐体を取り外し、濃縮物の流れに対して容器弁を閉じるために容器から離れて軸方向へのみ移動するように構成される。
【0010】
他の態様では、混合及び散布のシステムの使用を指示する方法は、希釈剤入口と、濃縮物入口と、混合室と、出口とを有する一体型筐体を含む混合及び散布のシステムを提供する工程を含む。本方法はさらに、濃縮物と、容器からの濃縮物の流れを調整するための弁とを含む容器を提供する工程を含む。この方法はさらに、混合及び散布のシステムから溶液を散布するための命令をユーザに提供する工程を含み、これは、容器に一体型筐体を一時的に取り付け、弁を一時的に開けるために濃縮物入口を弁と整列させた状態で一体型筐体を容器に向けて一方向に移動させる工程と、外部希釈剤供給源を希釈剤入口に接続する工程と、外部希釈剤供給源から希釈剤入口への希釈剤の流れを開始させる工程と、を含む。一体型筐体及び容器は、希釈剤入口への希釈剤の流れを開始させる工程によって、容器から混合室への濃縮物の流れ、溶液を提供するために混合室中の濃縮物と希釈剤の混合、一体型筐体からの溶液の散布を自動的に引き起こすように構成される。
【0011】
本発明のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明及び図面を考慮することにより、よりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】化学濃縮物容器と、混合及び散布のアタッチメントとを含む本開示による混合及び散布のシステムの一実施形態の左側斜視図である。
図2図1のシステムの右側立面図である。
図3図1の混合及び散布のアタッチメントの左側立面図である。
図4図1の混合及び散布のアタッチメントの上部左側の正面斜視図である。
図5図4の線5-5に沿った図1の混合及び散布のアタッチメントの断面図である。
図6A図5の領域6A-6Aの拡大図である。
図6B】別の流路構成を示す図6Aと同様の図である。
図7図1の混合及び散布のアタッチメントの底面図である。
図8A図1の混合及び散布のアタッチメントと共に使用するための流量調整器の上部左側の正面斜視図である。
図8B図8Aの流量調整器の上部左側の背面斜視図である。
図8C】流量調整器の直径に沿った図8Aの流量調整器の断面図である。
図9図1の化学濃縮物容器の上部の部分的な左側立面図である。
図10図9の線10-10に沿った図9の化学濃縮物容器の上部の断面図である。
図11図9の化学濃縮物容器の上部の部分的な正面立面図である。
図12図11の線12-12に沿った図11の化学濃縮物容器の上部の断面図である。
図13A図1の化学濃縮物容器の上部の平面図である。
図13B図13Aの化学濃縮物容器の上部の内部の底面斜視図である。
図14A図9の線10-10と同様の線に沿った図1の化学濃縮物容器の下部の断面図である。
図14B図11の線12-12と同様の線に沿った図1の化学濃縮物容器の下部の断面図である。
図15図1の化学濃縮物容器と共に使用するための弁組立体の上部左側の正面斜視図であり、弁組立体の特定の外装部品が透明なレリーフで示される。
図16図15の線16-16に沿った図15の弁組立体の断面図である。
図17A図15の弁組立体と図1の化学濃縮物容器と共に使用するためのカラーの上部左側の正面斜視図である。
図17B図17Aの線17B-17Bに沿った図17Aのカラーの断面図である。
図18図10と同様の観点から見られた化学濃縮物容器に取り付けられた図17Aのカラーと図15の弁組立体部品を備える図1の化学濃縮物容器の上部の断面図である。
図19図10と同様の観点から見られた化学濃縮物容器に取り付けられた図1の混合及び散布のアタッチメントと、図17Aのカラーと、図15の弁組立体部品とを備える図1の化学濃縮物容器の上部の断面図である。
図20A図5の図面と同様に図1の混合及び散布のアタッチメントの断面図である。
図20B図18の図面と同様に、化学濃縮物容器に取り付けられた図17Aのカラーと、図15の弁組立体部品を備える図1の化学濃縮物容器の上部の断面図である。
図21】別の化学濃縮物容器と、別の混合及び散布のアタッチメントとを含む本開示による混合及び散布のシステムの別の実施形態の左側背面斜視図である。
図22図21の混合及び散布のアタッチメントの左側立面図である。
図23図22の線23-23に沿った濃縮物収容構造体を含む図21の混合及び散布のアタッチメントの断面図である。
図24図21の混合及び散布のアタッチメントの底面図である。
図25図21の化学濃縮物容器の上部の部分的な左側立面図である。
図26図25の化学濃縮物容器の上部の部分的な正面立面図である。
図27A図21の化学濃縮物容器の上部の平面図である。
図27B図27Aの化学濃縮物容器の上部の内部の底面斜視図である。
図28図23と同様の観点から見られた化学濃縮物容器に取り付けられた、図1の混合及び散布のアタッチメントと、図17Aのカラーと、図15と同様の弁組立体部品とを備える図21の化学濃縮物容器の上部の断面図である。
図29】さらに別の化学濃縮物容器と、さらに別の混合及び散布のアタッチメントと、混合及び散布のアタッチメントのためのシェルとを含む、本開示による混合及び散布のシステムのさらに他の実施形態の上部左側の背面斜視図である。
図30】弁組立体を含む、本開示による混合及び散布のシステムのための化学濃縮物容器の他の実施形態の上部の部分的な前方左側の上面斜視断面図である。
図31A】弁組立体を備えずに、図30の化学濃縮物容器の平面図である。
図31B】弁組立体を備えずに、図30の化学濃縮物容器の前方左側の上面斜視図である。
図32A図30の弁組立体のための弁ハウジングの平面図である。
図32B図32Aの線32B-32Bに沿った図32Aの弁ハウジングの前方左側の上面斜視断面図である。
図32C図30の弁組立体のためのアンブレラ弁の斜視図である。
図33A図30の弁組立体のための弁キャップの前方左側の上面斜視図である。
図33B図33Aの弁キャップの平面図である。
図33C図33Aの線33C-33Cに沿った図33Aの弁ハウジングの左側断面図である。
図34】弁組立体を含む、本開示による混合及び散布のシステムのための化学濃縮物容器のさらに他の実施形態の上部の部分的な前方左側の上面斜視断面図である。
図35A】弁組立体を備えずに、図34の化学濃縮物容器の平面図である。
図35B】弁組立体を備えずに、図34の化学濃縮物容器の前方左側の上面斜視図である。
図36A図34の弁組立体のためのインサートの下部右側の正面斜視図である。
図36B図34の弁組立体のための別のインサートの上部左側の背面斜視図である。
図37図34の弁組立体のための弁カップの上部左側の背面斜視図である。
図38】本開示による混合及び散布のシステムのためのさらに別の混合及び散布のアタッチメントの後方左側の上面斜視図である。
図39図38の線39-39に沿った逆止弁組立体を示す、図38の混合及び散布のアタッチメントの左側断面図である。
図40図38の混合及び散布のアタッチメントのための流量調整器の上部右側の背面斜視図である。
図41】逆止弁組立体を備えずに、図38の混合及び散布のアタッチメントの部分的な下部左側の背面斜視図である。
図42A図39の逆止弁組立体の逆止弁筐体の上部左側の背面斜視図である。
図42B図42Aの線42B-42Bに沿った図42Aの逆止弁筐体を含む、図39の逆止弁組立体の左側断面図である。
図42C】逆止弁組立体を備える図38の混合及び散布のアタッチメントの部分的な下部左側の背面斜視図である。
図43図39と同様の観点から見られた、図30の化学濃縮物容器に取り付けられた図38の混合及び散布のアタッチメントの部分的な左側断面図である。
図44図39と同様の観点から見られた、図34の化学濃縮物容器に取り付けられた図38の混合及び散布のアタッチメントの部分的な左側断面図である。
図45A図39の逆止弁組立体と共に使用するための逆止弁筐体キャップの下部左側の背面斜視図である。
図45B図45Aの逆止弁筐体キャップの底面図である。
図45C図45Bの線45C-45Cに沿った図45Aの逆止弁筐体キャップの右側断面図である。
図46A図32Bと同様の観点から見られた、図30の弁ハウジングの別の前方左側の上面斜視断面図である。
図46B図32Aの線32B-32Bと同様の線に沿った、別の弁ハウジングの前方左側の上面斜視断面図である。
図47A】弁組立体を含む、本開示による混合及び散布のシステムのための化学濃縮物容器の他の実施形態の上部の部分的な右側断面図である。
図47B図47Aの弁組立体と共に使用するための制限オリフィスインサートの上部右側の正面断面図である。 以下の詳細な説明において、様々な図面で同様の部分を指すために、同様の参照番号が使用される。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書で使用されるように、他に限定又は定義されない限り、「上流」及び「下流」は、関連するシステム又は装置の通常の動作中の流路に沿った液体の流れに対する方向を示す。特記しない限り、このような用語は、特定の流路に沿った流れの可能な方向を制限することを意図していないことが理解されるであろう。
【0014】
本明細書で使用されるように、他に限定又は定義されない限り、「上」、「下」、「右」、「左」、「時計回り」、及び「反時計回り」などの方向指示は、便宜上、関連する図面又は様々な図面で関連するシステム又は装置の配向に対して使用される。特記しない限り、このような用語は代替的な(例えば、逆の又はひっくり返された)配向を排除することを意図していないことが理解されるであろう。
【0015】
本明細書で使用されるように、動作を指定するための「時計回り」及び「反時計回り」という用語は、他に限定又は定義されない限り、各々アナログ時計アームの通常の運動の動き及びアナログ時計アームの通常の運動と逆の方向への動きを示す。本明細書で使用されるように、構造的特徴部の相対的配置を指定するための「時計回り」という用語は、他
に限定又は定義されない限り、参照構造体又は線に沿って反時計回りに移動することによって到達できる特徴部を示す。例えば、円筒の周辺に180°延在する溝の時計回りの端部は、溝に沿って反時計回りに移動することによって到達される端部(即ち、溝に沿って時計回りに移動する端部)である。同様に、本明細書で使用されるように、構造的特徴部の相対的配置を指定するための「反時計回り」という用語は、他に限定又は定義されない限り、参照構造体又は線に沿って時計回りに移動することによって到達できる特徴部を示す。例えば、円筒の周辺に180°延在する溝の反時計回りの端部は、溝に沿って時計回りに移動することによって到達する端部(即ち、溝に沿って反時計回りに移動する端部)である。
【0016】
図1及び図2は、本開示の一態様による、洗浄溶液(又は他の溶液)を混合及び散布するための例示的なシステム100を示す。混合及び散布のシステム100は、一体型筐体として構成された混合及び散布のアタッチメント102を含む。アタッチメント102は、アタッチメント102を化学濃縮物容器108の上端部108aに確実にしかし取り外し可能に取り付けるように構成されたアタッチメントアーム104及び106を含む。液体水などの希釈剤は、入口ソケット114によって囲まれた入口112を介して遠隔に配置された供給源からアタッチメント102の入口端部110で収容される。希釈剤は、入口112からアタッチメント102を通って移動して、希釈剤は容器108から引き出された化学濃縮物と混合される。希釈剤と化学濃縮物の得られた混合物は、その後、散布管120内の出口118を介して、アタッチメント102の出口端部116から散布される。
【0017】
容器108に含まれる化学濃縮物(また、本明細書では単に「濃縮物」ともいう)は、濃縮物を希釈剤で希釈すると任意の数の異なる流体製品が形成されるように選択してもよい。非限定的な例の製品には、一般的用途の洗浄剤、キッチン洗浄剤、浴室洗浄剤、粉塵防止剤、粉塵除去助剤、床及び家具洗浄剤及び研磨剤、ガラス洗浄剤、抗細菌洗浄剤、香料、脱臭剤、消毒剤、柔軟剤(soft surface treatment)、洗濯製品、布地洗浄剤、布地汚れ除去剤、タイヤ洗浄剤、ダッシュボード洗浄剤、自動車内装洗浄剤、他の自動車産業用洗浄剤又は研磨剤、殺虫剤及び/又は昆虫忌避剤が挙げられる。
【0018】
図3図5及び図7は、混合及び散布のアタッチメント102の構造体の様々な詳細を示す。図5に示すように、入口112を囲む入口ソケット114は、ねじ付き端部を有する可撓性ホースのような希釈剤管路(図示されていない)上に相補的なねじを収容するように構成された雌ねじ130を含む。このようにして、例えば、液体水のような希釈剤は、ホース又は他の管路を使用して外部供給源(例えば、蛇口)からアタッチメント102に容易に導くことができる。示された実施形態では、入口ソケット114をアタッチメント102と一体に形成してもよい。他の実施形態では、入口ソケット114を別個に形成してソケット114を回転させて管路のねじ端部にねじ込むことができる。いくつかの実施形態では、希釈剤管路をアタッチメント102に取り付けるために、例えば、スナップ嵌合接続装置、クイック解除継手などを含む、他のタイプの接続装置を使用することができる。
【0019】
入口112は、ねじ130の下流端部のソケット114内に配置され、主流路132と略連通している。流路132は、入口112から円筒状の流路出口136を画定する円筒状の端部結合部134まで延在する。入口112の直ぐ下流で、流路132は、内側の先細チャネル138を含み、肩部140aを画定する環状の溝140で終端する。以下に説明するように、流路132(及びソケット114の内部)の先細チャネル138及び環状の溝140は、流れ制限器又は逆流防止装置などのインサート又は継手を収容するように構成してもよい。
【0020】
肩部140aの下流において、流路132は、円筒状のチャネル142と、これに続く内側の先細チャネル144と、円筒状のチャネル142よりも略小さな直径の別の略円筒状のチャネル146とを含む。円筒状のチャネル146の下流端部において、肩部148は、若干広い直径の円筒状のチャネル150への流路132の拡張を示し、これは、一般に、混合室152を画定する。円筒状のチャネル150(及び混合室152)は、下流端部で、連続する外側の先細部分154、156を介して、端部継手134によって囲まれた流路132の出口チャネル158に移行する。
【0021】
いくつかの実施形態では、流路132は、流路132の外壁の一部がアタッチメント102の外部から見えるように配置してもよい。図3図5に示すように、例えば、流路132の外壁160は、筐体162の前後(即ち、図3の観点から筐体162の左右)だけでなく、アタッチメント102の筐体162の略上方に延在する。これに関して、様々なリブ又は他の構造体(例えば、リブ164)を設けて、流路132の支持及び強化を助けることができる。このようなリブ又は他の構造体は、支持された特徴部に関して、内部構造体又は外部構造体であっても、内部及び外部の両方に配置してもよい。
【0022】
いくつかの実施形態では、外壁160の輪郭は、一般に、流路132の内部輪郭を反映してもよい。しかし、いくつかの実施形態では、外壁160の態様は、例えば構造的、審美的、ヒト工学的又は他の理由で流路132の内部輪郭から外れることがある。例えば、示された実施形態では、外壁160は、階段状の内側肩部148(例えば、図5参照)に対応する略丸みを帯びた拡張部166を含む。
【0023】
流路132は、流体が入口112から混合室152に向かって移動するときに、流体を積極的に加速する傾向があるベンチュリ管として構成される。エネルギーの保存原理により、流体が混合室152に近づくときに得られた流速の増加によって流体の局部的な圧力が減少する。後述するように、濃縮化学物質を希釈剤に引き出して混合室152内で混合するために、この圧力の減少を使用することができる。
【0024】
濃縮された化学物質を収容するのを助けるために、特に図5及び図7に示すように、アタッチメント102の筐体162は、様々なリブ172a~172dによって筐体162に対して支持される円筒状のシェル170によって画定される略円筒状の孔168を含む。孔168内で、筐体162によって支持されるのは、濃縮物の流れを容器108から混合室152に導いて調整するための濃縮物収容組立体174である。以下に説明するように、収容組立体174は、一般に、濃縮物の流れを最初に収容するための入口組立体(例えば、入口組立体176)、濃縮物の流れを調整するための1つ以上の弁組立体(例えば、弁組立体178)、及び濃縮物を混合室152内に導くための接続流路(例えば、接続流路180)を含んでもよい。
【0025】
従って、一般にアタッチメント102が適切な供給源(例えば、容器108)と連通しているとき、濃縮物は、入口組立体176を介して収容組立体174に入り、入口組立体176から弁組立体178を通って流れ、次いで、流路180に沿って混合室152に進むことができる。混合室152内で、濃縮物は、流路132に沿って移動する(即ち、入口112を介して収容される)希釈剤と混合する。次に、得られた希釈剤と濃縮物の混合物は、アタッチメント102の外部で使用するために、出口136に向かって(例えば、流路132の出口チャネル158及び散布管120に(例えば、図1参照)を介して)導かれる。
【0026】
図6Aは、濃縮物収容組立体174の例示的な構成を示す。一般に濃縮物収容組立体174は、アタッチメント102が濃縮物容器に向かって軸方向に(即ち、図6Aの観点か
ら下方に)移動すると、収容組立体174が濃縮物容器弁を開いて濃縮物が収容組立体174を通って混合室152に流れるように、構成される。一実施形態では、図6Aに示すように、入口組立体176は、内側の先細入口188の下流端部に入口開口部186を含む。入口組立体176を通って下流に移動すると、先細入口188は、円筒状の孔190に移行し、円筒状の孔190は肩部192によって円筒状の流路194から分離されている。後述するように、先細入口188は、容器108の弁組立体の弁ステムを入口組立体176内に案内するのを助けることができ、円筒状の孔190及び肩部192は、入口組立体176内に弁ステムを保持するのを助け、同時に濃縮物の漏出に対するシールを提供する。
【0027】
入口組立体176の下流端部(即ち、図6Aに示されるような上端部)に、円筒状の流路194が、弁組立体178の内室196内に開口する。示された実施形態では、弁組立体178は、入口Oリング198と、ばね202によって入口組立体176に向かって付勢されたボール200と、内室196の側壁及び上端壁に溝として構成された様々な流路204とを有するばね付勢された逆止弁として構成される。内室196の下流端部は、混合室152に出口206を有する流路180に移行する。従って、入口188と出口206との間の十分な圧力差によって駆動されて、流体が入口組立体176を通って上方に流れるとき、流体の流れは、ばね202の付勢力に抗してボール200を上方に移動する。それに応じて、流体は濃縮物収容組立体174を通って(内室196内の流路204を介して)混合室152に流れることができる。しかし、混合室152の圧力が入口188の圧力を超えるとき、又は混合室152と入口188との間の圧力差が、ばね202の付勢力を超えるための流れに対して不十分であるとき、流体は濃縮物収容組立体174を通って流れることができない。このようにして、例えば、混合室152から入口188への逆流は、入口組立体176を通ってアタッチメント102から漏出する可能性があるため、一般に防止することができる。他の実施形態では、ボールを使用しない逆止弁と、逆止弁として構成されていない逆流防止装置とを含む逆流防止のための他の構成も可能である。いくつかの実施形態では、収容組立体174に逆流防止装置を使用しなくてもよい。
【0028】
示された実施形態では、内室196を含む弁組立体178の筐体208は、アタッチメント102の筐体162と一体に形成してもよい。ボール200、ばね202、及び他の構成要素の比較的簡単な挿入を容易にするために、入口組立体176は、別個に形成されてもよく、入口組立体176の筐体216上の実装するフランジ214を通って延在するねじ穴210及び212を介して、弁組立体178(及びアタッチメント102の筐体162)に取り付けられてもよい。Oリング234は、組立体174からの流体の漏出をさらに防止するために、溝236内で筐体216と筐体208との間に配置してもよい。
【0029】
他の実施形態にでは、濃縮物収容組立体の他の構成も可能である。図6Bの一般的な濃縮物収容組立体218によって示されるように、そのようないくつかの構成は、一般的な入口組立体222及び一般的なルーティング組立体224を支持するように構成された1つ以上の部品(例えば、アタッチメント102の筐体162と一体に形成された1つの部品)の一般的な筐体220を含む。一般に入口組立体222は、容器108から濃縮物を収容し、内部通路228を介してルーティング組立体224に濃縮物を導く入口226を画定する。いくつかの実施形態では、例えば、収容組立体174に関して後述するように、一般的な収容組立体218は、容器108と係合した状態で(例えば、軸方向に)動かされたときに容器108に関連する弁を作動させるように構成することもできる。
【0030】
収容組立体218から濃縮物を収容すると、ルーティング組立体224は濃縮物を内部流路230に沿って混合室152に通じる出口232に導く。いくつかの実施形態では、弁組立体178に対して上述するように、ルーティング組立体224は、濃縮物の流れを混合室152に送る構造体に加えて、濃縮物の流れ(又は組立体224を通る他の流れ)
を調整するための構成要素を含んでもよい。いくつかの実施形態では、容器108から濃縮物を収容するように構成された構造体も、濃縮物の流れを混合室152に直接送るように、入口組立体222と一体に形成してもよい。
【0031】
再び図3図5及び図7を参照すると、バケット又は他の容器(図示されていない)のような容器とのアタッチメント102の使用を容易にするために、アタッチメント102の出口端部116は、略半円形の外形で出口チャネル242を画定する下方に湾曲した出口トラフ240を含む。上端部では、トラフ240は、流路132の端部結合部134を部分的に囲む保持カラー244に移行し、これにより、カラー244と結合部134との間に環状の凹部246を画定する。下端部において、トラフ240は、保持リング248に移行し、これを通して略円形の孔250が延在する。システム100がバケット(又は他の容器)と共に使用されるとき、トラフ240は、バケット(又は容器充填開口部の他の態様)の上端部又はリップに引っ掛けられ、リング248を含むトラフ240の下端部は、バケット(又は他の容器)に流れを向けるように配置される。アタッチメントアーム106の支持台252及び254(又は、容器108のような他の特徴部)は、各々、バケット(又は、他の容器の態様)の上端部及び外部に接触して、システム100を略直立した配向に保持し、トラフ240の下端部がバケツ(又は他の容器)に流れを向けるように適切に配向された状態を保持するのを助けることができる。
【0032】
図1及び図2に示すように、散布管120は、トラフ240内に配置され、散布管120の上端部が保持カラー244に差し込まれ、散布管120の下端部がリング248の孔250を通って延在する。このようにして、散布管120の下端部は出口118を画定し、濃縮物と希釈剤との混合物を流路132から出口118に送ることができる。従って、例えば、上述したようにトラフ240をバケットの縁部に引っ掛けられた状態で、散布管120はバケットに濃縮液と希釈液との混合物を充填させることができる。いくつかの実施形態では、散布管120は、ユーザーが散布管120を通る混合物の流れを観察できるように、比較的透明な材料から形成してもよい。いくつかの実施形態では、散布管120は、アタッチメント102上へ散布管120の設置を補助するために、比較的柔軟な材料から形成することができる。
【0033】
上述したように、アタッチメント102のアタッチメントアーム104及び106は、アタッチメント102を容器108(又は他の同様に構成された容器)に確実にしかし取り外し可能に取り付けるように構成してもよい。特に図3図5に示すように、アタッチメントアーム106は、支持台252、254並びに内側支持台256によって支持されるアタッチメント102の筐体162から下方に延在する。アタッチメントアーム106の下端部106aは、内側支持台256と上方傾斜面260との接合部にフック258を含む。筐体162の下端部162aに関連して、フック258は、一般に、凹部262を画定する。特に図4及び図7示すように、フック258の内側は、2つの突起266及び268を画定する丸みを帯びたノッチ264を含む。
【0034】
再び図3を参照すると、アタッチメントアーム104は、支持台270及び272によって支持されるように、アタッチメント102の筐体162から下方に延在するアタッチメントアーム106と同様に構成される。アタッチメントアーム104の下端部104aは、支持台272と上方傾斜面276との接合部にフック274を含む。筐体162の下端部162aに関連して、フック274は、一般に、凹部278を画定する。特に図4及び図7に示すように、フック274の内側には、2つの突起282及び284を画定する丸みを帯びたノッチ280が含まれる。
【0035】
一般に、アタッチメントアーム104及び106は、アーム104及び106が容器108をアタッチメント102に確実に保持するために使用できるように、選択された材料
及び選択された構造体から形成してもよい。例えば、図示された実施形態で、過大な材料を使用することなく支持台252、254、256、270及び272に適切な剛性を与えるために、様々な支持台252、254、256、270及び272が「T」状の断面で形成される。いくつかの実施形態では、他の特徴部も提供してもよい。例えば、アタッチメントアーム104及び106は、各々様々なヒト工学的、審美的、材料節約及び他の利益を提供できる切り欠き又は開口部286及び288を含む。
【0036】
アタッチメント102及びシステム100全体の容易な運搬及び他の操作を容易にするために、アタッチメント102は、ハンドル300に構造的強度を提供すると共に、システム100の使用者にグリップ領域を提供するためのリブ302を有するハンドル300を含む(例えば、図3~5を参照)。ハンドル300は、一般に、リブ306のような1つ以上のリブ支持構造体によって支持されるように、アタッチメント102の筐体162及び流路132の外壁160の上にハンドル開口部304を画定する。
【0037】
上述のように、いくつかの実施形態では、アタッチメント102は、流量調整器、逆流防止装置などの様々なインサートを収容するように構成してもよい。また、図8A図8Cは、アタッチメント102の入口ソケット114に挿入するように構成された例示的な流量調整器310を示す。図8Bに示すように、流量調整器310の正面312は、円錐状の凹部330を有する円筒状のボス316を囲む一連の入口開口部314(図に示す選択開口部314のみ)を含む。可撓性の渦巻状のガスケット318が、正面312と背面320(図8A参照)との間に配置される。背面320上の円錐突起322は、出口開口部328を有する円筒状のボス326を囲む一連の通気孔324(図に示す選択された通気孔324のみ)を含む。後述するように、流量調整器310の後部円筒状のボス326は、流量調整器310が入口112を通る流れを調整し、それにより、アタッチメント102内へのより安定した流量を確保できるように、アタッチメント102の流路132の先細チャネル138(例えば、図5参照)内に確実に嵌合する。他の実施形態では、流量調整器310などのインサートは、アタッチメント筐体162の外側の位置を含む他の位置に配置してもよい。いくつかの実施形態では、流量調整器310を、混合室152内の適切な希釈比を提供することを助けるために、混合室152の上流にある(図5を参照)位置に流量調整器310を配置することは、一般に有用であり得る。
【0038】
次に、図9図13Bを参照すると、容器108は、システム100の動作のために容器108をアタッチメント102に固定するだけでなく、弁組立体の容器108への取り付けを容易にする様々な特徴部を備えるように構成される。容器108の上端部108aは、半径方向に延在するフランジ342によって囲まれた出口開口部340を含む。環状の溝344が、フランジ342の下に、一般に、容器の上部ネック346とフランジ342との間に設けられる。上部ネック346は、上部ネック346の下部の近くで容器108の上部実装面348と交差するように外方に湾曲する略円筒状の外形を備え、溝344から下方に延在する。一対の係止棚350が各々、上部ネック346上の溝344の真下に配置され、各棚350は、一般に、端壁354によって境界を定められ、2つの係止リブ356によって少なくとも部分的に中断される係止リブ溝352を画定する。係止リブ356の時計回りの側部(容器108を上から見ると)は、略湾曲した面358を含み、リブ356及び端壁354は、係止溝352内に2つの係止凹部360を集合的に画定する。
【0039】
実装面348の下に、容器108は、下部ネック370を含む。一連の2つのアタッチメント溝372が、下部ネック370上に配置され、溝372は、側壁部分374によって互いに分離される。アタッチメント溝372は、各々一般に、下部ネック370上のアタッチメントフランジ376の下に延在し、各アタッチメントフランジ376の下部のそれぞれのアタッチメント棚378が、それぞれのアタッチメント溝372内に延在する。
(上方から見たとき)アタッチメント溝372のそれぞれの時計回りの端部372aから始まる基準フレームから、アタッチメント溝372に沿って時計回りの方向に移動すると、アタッチメント溝372は側壁部374の内側に先細になり、棚378は、最初は、下部ネック370の外側境界に対して容器108内への深さが増加する。
【0040】
特に、図11及び図12を参照すると、(再び上から見て)アタッチメント溝372のそれぞれの反時計回りの端部372bの近くで、アタッチメント溝372は各々、それぞれの戻り止め380によって部分的に中断される。各戻り止め380は、それぞれのアタッチメント溝372の内面から外方に延在し、(図11の観点から垂直方向に測定されたように)それぞれのアタッチメント溝372の局部的な高さの実質的に全てにわたって垂直に延在する丸みを帯びた突起として構成される。アタッチメント溝372は、戻り止め380を越えて、時計回りの方向に、側壁部分374のアタッチメント溝372の反時計回りの端部372bまで続く。戻り止め380の反時計回りの側では、アタッチメント溝372の反時計回りの端部372bと戻り止め380との間に(側壁部374によって画定される)アタッチメント溝372の一部としてそれぞれの係止凹部382が画定される。
【0041】
いくつかの実施形態では、アタッチメントフランジの棚部は、略水平な外形を呈してもよい。図9図13Bに示された実施形態では、アタッチメント溝372に沿って反時計回りに移動する基準フレームから、棚378は、容器108の下端部108b(例えば、図1参照)に対して、又は出口フランジ342の上部に対して測定されるように、高さの変化を呈する。特に図11及び図12を参照すると、アタッチメント溝372に沿って反時計回りに移動する基準フレームから、棚378は、実装面348から下方に、それぞれの戻り止め380と垂直に整列する点384の最小高さまで先細になる。従って、一般に、アタッチメント溝372は、アタッチメント溝372の時計回りの端部372aに向かってより大きな高さを呈し、戻り止め380又はその付近で最小の高さを示す。
【0042】
アタッチメント溝372の高さは、アタッチメント溝372の下部外形の変化に基づいて変化することもできる。例えば、アタッチメント溝372に沿って反時計回りに移動すると、延在した交差部386は、アタッチメント溝372と容器108の主筐体390の上部388との間に画定される。アタッチメント溝372の長さに沿って、交差部386はまた、容器108の下端部108b(例えば、図1参照)に対して、又は出口フランジ342の上部に対して高さの変化も呈することができる。示された実施形態では、交差部386の高さは、容器108の左右の側部のアタッチメント溝372の時計回りの端部372a(例えば、図9参照)の近くで、局部的な極大高さの点386aから容器108の前側及び後側のアタッチメント溝372の反時計回りの端部372b(例えば、図11参照)近くの延在した最小高さ輪郭386bまで変化する。
【0043】
この点で、異なる実施形態では、アタッチメント溝372の長さに沿ってアタッチメント溝372の配置及び高さを変更するために、交差部386及び棚378の高さを変更してもよい。示された実施形態では、アタッチメント溝372の底縁部は、交差部386によって画定されるように、一般に、時計回りの端部372aから反時計回りの端部372bに移動するように下方に向かっている。アタッチメント溝372はまた、一般に時計回りの端部372aから反時計回りの端部372bに移動すると、高さの減少を呈する。
【0044】
前記の説明を考慮して、アタッチメント溝372の配置は、下部ネック370の一般的な構成にも依存することは明らかであろう。特に図13A及び図13Bを参照すると、示された実施形態では、下部ネック370は、略長方形の形状を呈し、前後の軸392に沿った下部ネック370の長さは、右から左の軸394に沿った下部ネック370の長さよりも一般に長い。従って、(例えば、戻り止め380及び係止凹部382の位置で)軸3
92と整列しているか又は他に近くにあるアタッチメント溝372の部分は、一般に、軸394と整列しているか又は他に軸394の近くにあるアタッチメント溝372の部分よりも出口開口部340の中心点から大きな距離に配置されている。同様に、下部ネック370の前側又は後側(即ち、図13Aの上部又は下部)に配置された他の特徴部は、一般に、下部ネック370の右側又は左側(即ち、図13Aの右側又は左側)に配置された類似の特徴部よりも出口開口部340の中心点からより大きな距離に配置される。
【0045】
容器108の他の部分も有用な方法で形成されてもよい。例えば、図14A及び図14Bは、容器108の下端部108bにおける隆起した中央部分398の周辺の略環状の内部窪み396を示す。窪み396及び隆起した中央部分398は、例えば浸漬管(図14A及び図14Bには示されていない)によって、容器108から比較的少量の残余濃縮物を集めるために有用である。窪み396及び隆起した中央部分398の外部外形396a及び398aはまた、容器108がその下端部108bに載っているときに、容器108及びシステム100の安定性にも寄与することができる。いくつかの実施形態(図示されていない)では、容器108の下端部108bは、右から左に測定されたもの(図14B参照)よりも多少広い幅で前後に測定することができる(図14Aを参照)か、又はその逆であることができる。このような非対称性は、例えば、ユーザがシステム100の組立のために容器108をアタッチメント102に対して配向するのを助けるために有用であり得る。
【0046】
ここで、図15及び16を参照すると、容器108からの濃縮物の流れを調整するために容器108に取り付けることができる例示的な弁組立体408が示されている。弁カップ410は、各々外側及び内側の上方に延在する窪み412及び414を含む。外側窪み412は、容器108の出口フランジ342を収容するように構成することができ(例えば、図9参照)、弁カップ410を容器108に固定するために出口フランジ342の周辺にクリンプしてもよい。
【0047】
下方に延在する窪み416は、外側窪み412と内側窪み414との間に配置される。穴418は、窪み416の底面416aに配置され、空気を容器108に流入させるための弁は、穴418内に取り付けることができる。示された実施形態では、一方向ダックビル弁420が濃縮物が穴418を通って容器108を出るのを防ぎ、周辺圧力が容器108の内圧よりも十分上に上昇したときに、空気を容器108内に流入させることができるように穴418内に一方向ダックビル弁420が取り付けられる(例えば圧入する)。
【0048】
弁カップ410が容器108に固定されたとき、弁筐体422の入口端部422aが容器108内に突出するように、弁筐体422を内部窪み414内に取り付ける(例えば圧入する)ことができる。従って、弁カップ410が容器108上に配置された状態で、弁筐体422の入口端部422aによって画定される中空部チャネル424の端部で濃縮物入口426もまた、容器108内に延在する。示された実施形態では、弁筐体の入口端部422aは、入口426から下流に移動して、円筒状の孔428と内側の先細部分430と、を含み、これは、下流に、より狭い円筒状の孔432、続いてより狭い円筒状の孔434、内側の先細部分436、制限オリフィス438に移行する。円筒状の孔428及び先細部分430は、浸漬管(例えば、図18参照)を孔434内に案内するように構成され得、ここで、制限嵌合によって浸漬管を弁筐体422に固定することができる。制限オリフィス438は、濃縮物の適切な流れが弁筐体422を通って上方へ流れることを可能にするように構成してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、制限オリフィス438は、弁筐体422を通る濃縮物の流れを可能にするように構成され、約4ガロン/分の出口(例えば、図1参照)における例示的な目標流量で、約1:18~約1:512の混合比の範囲、又は約1:18~約1:256の混合比の範囲を提供する。
【0049】
弁筐体422の出口端部422bは、様々な構成要素を固定し整列させ、弁空洞440を通る流体の流れを案内するために、弁筐体422を強化するための様々なリブ442を有する弁空洞440を画定する。弁ステム444の下端部444aのカップ448内に固定された圧縮ばね446を使用して弁ステム444が弁空洞440内に挿入される。ばね446はまた、ばね446の反対側の端部において、空洞440の下端部でリブ442の間に固定される。弁空洞440の上端部の内部肩部452に環状のガスケット450が取り付けられ、弁ステム444の上端部444bがガスケット450を貫通し、穴454を通って窪み414の上部壁を貫通して延在する。
【0050】
弁ステム444の上端部444bは、弁ステム444の出口460に通じる円筒状のチャネル458を囲む円筒状のポスト456を含む。様々なリブ462が、チャネル458に沿って軸方向に延在する。弁ステムオリフィス464は、弁ステム444がばね446を適切に圧縮するとき(例えば、図16に示すように)、弁オリフィス464が空洞440に対して開放されるように、円筒状のチャネル458の側壁を貫通して延在する。従って、ばね446が適切に圧縮された状態で、弁オリフィス464は、弁ステム444の濃縮物の入口426と出口460との間の流路を完成させ、濃縮物は、弁ステム444から容器108から流出してもよい。対照的に、ばね446の圧縮が解除されると、弁オリフィス464は、ガスケット450が弁ステム444の濃縮物の入口426から出口460への濃縮物の流れを阻止するように、ガスケット450と整合するように動かされる。弁組立体408と同様のものを含む他の弁組立体は、特許文献1に開示されている。
【0051】
図17A及び図17Bに示すように、弁組立体408のカラー468は、下部窪み472を画定する中空部の円筒状の基部470を含む。中空部上部円筒474は、丸みを帯びた肩部476によって基部470から分離され、下部窪み472よりも直径が小さい上部窪み478を画定する。角度のついたフランジ480が上部円筒474の上端部から半径方向に離れるように延在する。渦巻状の肩部482aを有する内部フランジ482は、下部窪み472内に延在するスカート484を支持し環状の空間486を画定する。3つの係止ラグ488、490、及び492が、基部470の内壁に配置され、ラグ488は、ラグ490及び492よりも一般に(基部470の周辺に円周方向に測定されるように)より長い。一般に、ラグ488、490及び492は、容器108の上部ネック346内の係止溝352の高さに類似する高さを有することができる(例えば、図9参照)。さらに、ラグ490及び492は、ラグ490及び492が容器108の上部ネック346の係止凹部360内に取り付けることを可能にする長さ(円筒474に対して円周方向に測定される)を有してもよい。基部470(図17A及び図17Bには図示されていない)の内壁の反対側には、他の一連の係止凹部360と係合するための同様の一連の3つの係止ラグを含む。
【0052】
図18に示すように、弁組立体408を容器108に固定した状態で、カラー468を弁組立体408上に配置して、弁ステム444の上端部444bがカラー468の上部窪み478内に延在し、弁カップ410(及び容器108の出口フランジ342)の外側窪み412は、環状の空間486内に延在する。ついで、カラー468は、係止溝352(図18には示されていない)内にラグ488、490、及び492(図18には図示されていない)を取り付け、特に係止凹部360内に突起490、492を取り付ける(例えば、図9参照)ために時計回りに捻られる。集合体組立体494の容器108に固定された弁組立体408及びカラー468によって、組立体494は一般に使い捨てのリフィルを提供することができ、その複数の例をアタッチメント102と連続して使用し、濃縮物が使い尽くされると廃棄される。後述する他の実施形態において、カラー468と同様のカラーを、ねじを使用することなく(又はそれに加えて)スナップ嵌合又は他の接続を介して取り付けることができる。
【0053】
図19も参照すると、組立体494をアタッチメント102に固定するために、アタッチメント102は、アタッチメントアーム104及び106が容器108の左側及び右側に略整列するように回転させることができる。例えば、アタッチメント102は、フック258及び274が容器108の左右の軸394と略整列された状態で配向される(例えば、図13A及び図13B参照)。次いで、アタッチメント102は、カラー468の円筒状の基部470がアタッチメントの筐体162の円筒状のシェル170の円筒状の孔168に挿入されるように、容器108に向かって軸方向に(図19の観点から見て、下方に)移動させることができる。フック258及び274に近い傾斜面260及び276が容器108の主筐体390の上部388に接触するまで、円筒状の基部470及び孔168を案内として機能させることによって、アタッチメントを容器108に向かって軸方向にさらに移動することができ、フック258及び274は、それぞれのアタッチメント溝372と略整列している。示された実施形態では、傾斜面260及び276並びに主容器筐体390の上部部分388のための相補的輪郭は、該部分388上の傾斜面260及び276の適切な取り付けを確保するのを助けることができる。特に、基部470及び孔168によって案内されるように、アタッチメント102がこのように配向されると、弁ステム444の上端部444bは、入口組立体176の先細入口188(及び一般には、収容組立体174)内に収容される。このようにして、例えば、弁組立体408は、アタッチメント102を軸方向に移動させて容器108上にアタッチメント102を取り付けて、容器108からの濃縮物の流れに対して一般に開けることができる。
【0054】
次いで、フック258及び274がそれぞれのアタッチメント溝372に沿って並進するように、アタッチメント102を時計回りの方向に回転させることができる。図19に示すように、フック258及び274がそれぞれのアタッチメント溝372の反時計回りの端部372bに達すると(例えば、図9及び図12の端部372bを参照)、フック258及び274のノッチ264及び280は、フック258及び274の突起266、268、282及び284がそれぞれの係止凹部382に挿入された状態で、容器108のそれぞれの戻り止め380が係止される(例えば、係止凹部382については図11及び図13Bを参照)。このようにして、フック258及び274のアタッチメント溝372との係合により、アーム104及び106を使用して、アタッチメント102を容器108に確実に取り付けることができる。
【0055】
後述するように、容器108の下部ネック370は、特にアタッチメントフランジ376で測定して、フック258と274との間で測定されたアタッチメント隙間よりも、左右軸394(例えば、図13A参照)に沿って多少狭くなっているか、又はわずかに大きいだけである。従って、フック258と274は、容器108の上部ネック370の左側及び右側に整列され、フック258及び274又は容器108の実質的な変形を必要とすることなく、フック258と274がアタッチメント溝372と整列するように移動する。対照的に、容器108の下部ネック370は、特にアタッチメントフランジ376で測定すると、アタッチメント隙間よりも多少より広い。従って、アタッチメント102を回転させてフック258、274を容器108の前後側でのアタッチメント溝372内に配置すると(図19に示すように)、アタッチメントフランジ376によってアタッチメント102が容器108から垂直方向に取り外されるのを防止する。
【0056】
さらに、フック258及び274が戻り止め380に向かってアタッチメント溝372に沿って移動すると、(例えば、上述したように)アタッチメント棚378の高さの変化により、フック258及び274が、容器108に対して下方に移動される。従って、アタッチメント102を回転させてフック258及び274をアタッチメント溝372に沿って移動させると、アタッチメント102を容器108に向かって略下方に引き出す(又は容器108をアタッチメント102に向かって略上方に引き出される)ことができ、アタッチメント102の筐体162を、容器108の実装面348に対してより強固に取り
付けることができ、傾斜面260及び276は、容器108の主筐体390の上部388に対してより強固に取り付けられる。従って弁ステム444が肩部192に取り付けられるまで、弁ステム444の上端部444bを円筒状の孔190内に強固に押し付けることができるように、入口組立体176を弁ステム444上に強固に押し付ける。このようにして、入口組立体176が弁ステム444に押し付けられると、弁ステム444を適切に(例えば、さらに)押し下げて、弁ステムオリフィス464は、ガスケット450を清掃し(例えば、図16参照)、濃縮物は、容器108から入口組立体176、弁組立体178、及び混合室152に流れることができる。
【0057】
容器108が加圧されていないため、弁ステムオリフィス464がガスケット450を清掃しても、濃縮物は容器108から直ちに流出しないことがある。しかし、希釈剤が流路132に沿って流れるとき、流路132によって画定された先細の流路は、希釈剤が入口112よりも混合室152の入口でより大きな速度で移動するように、希釈剤を加速させる。混合室152への入口における対応する相対的な減圧は濃縮物を容器108から弁組立体408、入口組立体176、及び弁組立体178を通って混合室152に引き出し、そこで希釈剤と混合される。次に、得られた混合物は、流路出口136から散布管120を通って出口118から流出する。
【0058】
前記の説明を考慮して、システム100の構成要素間の様々な寸法関係が、システムの効果的な動作に寄与できることが理解されるであろう。図20A及び図20Bに示すように、例えば弁ステム444が十分に押し下げられることにより弁ステムオリフィス464がガスケット450を清掃すると、アタッチメント溝372の最小高さの点384と弁ステム444の上限との間に高さ500が画定される。高さ502は、入口組立体176の肩部192とフック258(又はフック274)の上面との間に画定される。
【0059】
フック258のノッチ264(又はフック274のノッチ280)がアタッチメント溝372内の戻り止め380に取り付けられたときに弁ステム444が確実に押し下げられるようにするために(例えば、図19参照)、高さ500は、高さ502と実質的に同一であるように構成することができる。従って、フック258及び274がアタッチメント溝372の反時計回りの端部に強固に固定され、アタッチメント102が容器108に対応して(即ち、上記のように)固定されている場合、濃縮物は、混合室152に流入することが適切に許容される。
【0060】
同様の寸法上の検討事項は、アタッチメント102の筐体162の下端部162a及び筐体162と接触する容器108の実装面348の領域に関しても適用してもよい。これに関して、例えば、高さ504は、筐体162の下端部162aと肩部192との間に画定され、弁ステム444が十分に押し下げられて弁ステムオリフィス464がガスケット450を清掃すると、弁ステム444の上端部444bの上部と実装面348との間に高さ506が画定される。示された実施形態では、筐体162の下端部162a及び実装面348は、必ずしも平面である必要はない。この点に関して、筐体162が実装面348に接触する(即ち、取り付けられる)任意に所定の点に関しても、高さ504及び506を画定することができることが理解されるであろう。
【0061】
筐体162が実装面348に強固に取り付けられているときに弁ステム444が適切に押し下げられることを保証するために、高さ504は高さ506と実質的に同一であるように構成してもよい。従って、筐体162の端部162aが実装面348に強固に取り付け(例えば、図19参照)、これに対応して(即ち、上述のように)アタッチメント102が容器108に固定されると、濃縮物が混合室152に適切に流入することができる。
【0062】
径方向の寸法上の検討事項も関連し得る。例えば、直径508が、カラー468の内部
フランジ482の内側肩部482aに画定され、直径510が、弁組立体178の筐体208の外縁部に画定される。直径508は、肩部482aが筐体208と係合して、アタッチメント102を容器108に固定するのを助けるように、直径510と実質的に同一であるように構成される。
【0063】
同様に、直径512がカラー468の円筒状の基部470の外面に画定され、直径514がアタッチメント102の円筒状の孔168によって画定される。さらに、直径516は、弁ステム444の上端部444bで半径方向外面に形成され、直径518は、入口組立体176(及び一般に、収容組立体174)の先細入口188の半径方向外側境界によって画定される。先細入口188(及び全体的に収容組立体174)と弁ステム444との間の適切な整列を保証するために、直径512は、直径514に対して様々な方法で構成してもよい。いくつかの実施形態では、直径512は、円筒状の孔168とカラー468との間に最小の隙間しか提供されないように、直径514と実質的に同一であるように構成することができる。いくつかの実施形態では、直径512は、直径514より小さくなるように構成してもよいが、直径516と直径518との間の差を超えないようにすることができる。このようにして、例えば、カラー468が孔168の中心線から最大限オフセットしてカラー468の中心線を有する円筒状の孔168に挿入されたとしても、先細の入口188は依然として弁ステム444を捕捉し、弁ステム444を円筒状の孔190及び肩部192に向かって案内してもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、上述した特徴のいくつかは、すでに説明した構成とは異なる可能性がある。これに関連して、図21は、混合及び散布のシステム600の別の例を示す。多くの点で、システム600は、システム100と同様に構成され、動作する。そのように、以下の議論は、システム100とシステム600との間の様々な違いに焦点を当てる。
【0065】
システム100と同様に、システム600は、一体型筐体として構成された混合及び散布のアタッチメント602を含む。アタッチメント602は、アタッチメント602を化学濃縮物容器608の上端部608aに確実にしかし取り外し可能に取り付けるように構成されたアタッチメントアーム604及び606を含む。液体水などの希釈剤は、入口612を介して遠隔に配置された供給源からアタッチメント602の入口端部610に収容される。しかし、入口112とは対照的に、入口612は、希釈剤管路に挿入するように構成された継手614内に含まれる。継手614に収容されると、希釈剤は入口612からアタッチメント602を通って移動し、そこでは希釈剤は容器608から引き出された濃縮物と混合される。得られた希釈剤と化学濃縮物(また、ここでは単に「濃縮物」ともいう)の混合物は、散布管620内の出口618を介してアタッチメント602の出口端部616から散布される。
【0066】
図22図24は、混合及び散布のアタッチメント602の構造体の様々な詳細を示しており、本明細書でまた、アタッチメント602とアタッチメント102との間の特定の差異に焦点を当てて再び説明する。図22に示すように、入口継手614は、環状の溝626によって止めフランジ624から分離された入口フランジ622を含む。止めフランジ624は、継手614を管路に挿入するための停止点を示すのに有用であるように、半径方向に延在する下流部分628を含む。いくつかの実施形態では、継手614が挿入された管路(図示されていない)で流体シールを提供するために、Oリング又は類似のシール(図示されていない)を環状の溝626に取り付けることができる。フランジ622及び624は、継手614への(及び継手614からの)管路の容易な取り付け(及び取り外し)を容易にするために、ネック630の上流端部に配置される。
【0067】
入口継手614の入口612は、一般に、流路132と同様のセグメント化された先細
の外形を呈する一次流路632と連通し、同様に混合室634を含む。流路632は、入口612から円筒状の流路出口638を画定する円筒状の端部結合部636に延在する。散布管620は、希釈剤と濃縮物の混合物を流路632から出口618に送るために端部結合部636(例えば、図21参照)の上に取り付けることができる。
【0068】
流路632は、流路132と同様に、流体が入口612から混合室634に移動するときに、流体を積極的に加速する傾向があるベンチュリ管として構成される。エネルギーの保存原理により、流体が混合室634に近づくときに得られた流速の増加によって流体の局部的な圧力が減少する。上述したように、混合室634内で混合するために濃縮された化学物質を希釈剤に引き出すために、この圧力の減少を使用することができる。
【0069】
図23を参上すると、濃縮された化学物質を収容するのを助けるために、アタッチメント602の筐体650は、様々なリブによって筐体650に対して支持される円筒状のシェル654によって画定された略円筒状の孔652を含む。孔652内で、筐体650によって支持されるのは、濃縮物の流れを容器608から混合室634に導いて調整するための濃縮物収容構造体656である。構造体は、円筒状のシェル660及び様々なリブによって筐体650に対して支持された円筒状の筐体658を含む。円筒状の筐体658の下端部は、内側の先細入口664の上流端部に入口開口部662を画定する。円筒状の孔666が入口664の下流に配置され、肩部670によって円筒状の流路668から分離される。流路668の下流端部には、流路668の出口672が混合室634内に開口している。
【0070】
従って、一般にアタッチメント602が適切な供給源(例えば、容器608)と連通しているとき、濃縮物は、入口開口部662を介して収容構造体656に入り、流路668を通って混合室634に流れることができる。上述したように、この流れは、流路632のベンチュリ管構造体によってもたらされるように、流路632を流れる希釈剤の圧力降下によって動かされ得る。混合室634内で、濃縮物は、希釈剤と混合し、得られた混合物は、出口618に導かれる。
【0071】
上述したように、アタッチメント602のアタッチメントアーム604及び606は、アタッチメント602を容器608(又は他の同様に構成された容器)に確実にしかし取り外し可能に取り付けるように構成してもよい。特に図23及び図24に示すように、アーム604及び606の下端部は、それぞれの傾斜面684及び686の端部に配置され、フック258及び274と同様に構成された、それぞれのフック680及び682を含む。筐体658の下端部に関連して、フック680及び682は、一般に、アタッチメントフランジを収容するように寸法調整された凹部688及び690を画定する(下記参照)。特に図24に示されているように、フック680及び682の内側には、それぞれの一連の突起696及び698を画定する丸みを帯びたノッチ692及び694を含む。
【0072】
図25図27Bを参照すると、容器608の態様は、弁組立体の容器608への取り付けを容易にするために、容器108の態様と同様に構成される。例えば、容器608の上部ネック710は、弁組立体408及びカラー468(例えば、図15~18参照)と同様に構成された弁組立体及びカラーを収容するために、容器108のネック346(例えば、図9図13参照)に構成される。
【0073】
しかし、容器608の下部ネック712は、容器108の下部ネック370とは多少異なって構成されている。容器108の下部ネック370と同様に、容器608の下部ネック712は、略長方形であり、実装面714の下方に延在する。しかし、下部ネック370とは対照的に、下部ネック712の左側及び右側は、アタッチメント溝又は他の凹状の特徴部なしに、一般に滑らかな壁716を呈する。アタッチメント溝718は、代わりに
、下部ネック712の前後側に実質的に配置される。アタッチメント溝718は、中央戻り止め720に関して対称的に配置され、溝718のいずれかの端部718a及び718bにおいて滑らかな壁716へ移動する。溝718は、一般に、下部ネック712の前側及び後側で外方に円滑に延在し、フック680及び682の係合のためのアタッチメント棚724を含むアタッチメントフランジ722を画定する。上述したように、アタッチメントフランジ722は、フック680及び682によって画定された凹部688及び690内に嵌合するように寸法調整される。戻り止め720は、フック680及び682のノッチ692及び694内に嵌合するように寸法調整される。
【0074】
特に、図27A及び図27Bを参照すると、下部ネック712の左右方向の軸線726に沿った幅(即ち、滑らかな壁716の間の幅)は、一般に、フック680及び682の内側端部間のアタッチメント隙間よりも小さい(例えば、図23参照)。従って、フック680及び682が滑らかな壁716と略整列された状態で、アタッチメント602は、アタッチメントアーム604及び606の傾斜面684及び686が容器608の筐体730の上面728上に取り付けられるまで、容器608の上端部608aに軸方向に(例えば、下方に)スライドさせることができる。次に、ノッチ692及び694がそれぞれの戻り止め720に取り付けられるまで、アタッチメント602を容器108のアタッチメント102と同様に回転させることができる。容器108と同様に、アタッチメントフランジ722の外縁部で測定した前後の軸736に沿った下部ネック712の長さは、アタッチメント隙間よりも大きいが、アタッチメント隙間と同じオーダーで2つの凹部688及び690の長さを加える(例えば、図23を参照)。従って、フック680及び682が戻り止め720と整列した状態で、アタッチメント棚724とフック680及び682との間の相互作用は、容器608及びアタッチメント602の垂直分離を防止する。
【0075】
アタッチメント棚378(例えば、図9図12参照)と同様に、アタッチメント棚724は、戻り止め720と略整列した点732(図25及び図26参照)における高さの減少を示す。従って、アタッチメント602が回転してフック680及び682を戻り止め720に向かって移動させると、棚724とフック680及び682との相互作用によって、アタッチメント602が容器608上により強固に取り付けられる。
【0076】
図28は、フック680及び682のノッチ692及び694がそれぞれの戻り止め720上に取り付け、アタッチメントフランジ722が凹部688及び690内に延在する状態で、容器608に固定されたアタッチメント602を示す。示されるように、アタッチメント602及び容器608を一緒に固定した状態で、収容構造体656は、収容組立体174(例えば、図19参照)による弁組立体408の係合と同様に、弁組立体734と係合し、濃縮物が容器608から混合室634に流れることができるようにする。上述したように、いくつかの実施形態では、収容構造体656は、アタッチメント602を容器608に向かって純粋に軸方向に移動させる(即ち、図28の観点から純粋に下方に動く)ことによって弁組立体734を開かせることができる。次に、アタッチメント602を容器608に対して回転させ、フック680及び682をアタッチメント溝718内に固定してもよい。
【0077】
システム100に関して上述したものと同様の寸法上の検討事項が、システム600と共に本発明の他の実施形態に関しても適用できることが理解されるであろう。例えば、図20A及び図20Bに関して論じたものと同様の直径及び高さの関係は、システム600内の対応する特徴部に関して適用してもよい。
【0078】
いくつかの実施形態では、混合及び散布のシステムの特定の構成要素を少なくとも部分的に囲むように外側シェルを提供してもよい。そのようなシェルは、特定の構成に依存して、ヒト工学的、審美的、又は機能的利益を提供してもよい。一例として、図29は、混
合及び散布のシステム800を示し、混合及び散布のアタッチメント802は、アタッチメント102及び602と同様に構成されている。化学濃縮物容器804は、アタッチメント102及び602に対して容器108及び608と同様に、アタッチメント802に固定してもよい。ハンドル806に特定のヒト工学的特性、並びに他の利点を与えるために、同様の半シェル810から形成された2部品の軸対称シェル808をアタッチメント802上に固定してもよい。半シェル810は、スナップ嵌合又は他のインターフェース、又は締め具でアタッチメント802上に固定してもよい。半シェル810は、得られたシェル808がアタッチメント802に固定されるように、又はアタッチメント802に直接固定され得るように、互いに固定され得る。他の実施形態では、対応するアタッチメントのより大きい又はより小さいカバレージを有するシェル、より多数又はより少数の部品を有するシェル、非対称的な構成要素を有するシェルなどを含む、シェルの他の構成を使用することができる。
【0079】
他の実施形態では、他の構成も可能である。例えば、図30は、本発明の他の実施形態による弁組立体822を有する化学濃縮物容器820の上端部820aを示す。一般に、容器820は、容器108(例えば、図9参照)と同様に構成され、様々な混合及び散布のアタッチメント(例えば、アタッチメント102と同様に構成されたアタッチメント)と共に使用してもよい。示された実施形態では、弁組立体822は、主にプラスチック部品(及び金属ばね)から形成されるが、他の材料を使用してもよい。
【0080】
図31A及び図31Bは、弁組立体822が除去された容器820を示す。一般に、容器820は、混合及び充填(又は他の)操作のための混合及び散布のアタッチメントへの容器820の固定だけでなく、容器820への弁組立体822の取り付けを容易にする様々な特徴部で構成されている。例えば、容器820の上端部820aは、半径方向に延在するフランジ826によって囲まれた出口開口部824を含む。半径方向に延在するフランジ828の別のものは、環状の溝830によってフランジ826から分離されている。フランジ828はまた、別の環状の溝834によってさらに半径方向に延在するフランジ832から分離されている。一般に、フランジ828及び832は、フランジ826の半径方向の延長よりも多少大きい(例えば、開口部824の中心線からの)同じ半径方向の延長を呈する。
【0081】
フランジ832は、容器820の上部容器面836に合流するように、フランジ832の下部付近で外側に湾曲する略円筒状の外形を含む。示された実施形態では、上部容器面836は、中心線836a(図31A参照)から反対側の縁部836bまでわずかに下方の傾斜を有する、丸みを帯びた、細長い略長方形の形状を呈する。縁部836bにおいて、上部容器面836の外形は、上述した略長方形の形状を越えて延在する一連の突起836cを含む。
【0082】
一般に、容器面836の下に、容器820は、側壁部分840によって互いに分離された一連の2つのアタッチメント溝838を含む。アタッチメント溝838は、各々、一般に、アタッチメントフランジ842の下に延在し、それぞれのアタッチメントフランジ842の下部にアタッチメント棚844がそれぞれのアタッチメント溝838内に延在する。
【0083】
(上から見て)アタッチメント溝838のそれぞれの反時計回りの端部の近くで、アタッチメント溝838は、各々それぞれの戻り止め846によって部分的に中断される。各戻り止め846は、それぞれのアタッチメント溝838の内面から外側に延在し、(図31Bの観点から垂直方向に測定されるように)それぞれのアタッチメント溝838の局
部的な高さの実質的にすべてにわたって垂直に延在する丸みを帯びた突起として構成される。アタッチメント溝838は、戻り止め846を越えて時計回りの方向に側壁部分84
0(及びアタッチメント溝838の反時計回りの端部)まで続く。戻り止め846の反時計回りの側では、それぞれの係止凹部848が、戻り止め846とアタッチメント溝838の反時計回りの端部(側壁部分840によって画定される)との間で、アタッチメント溝838の一部として画定される。一般に、戻り止め846及び係止凹部848は、上部容器面836の突起836cの下方に配置され、該突起836cから吊下げられる。
【0084】
図31A及び図31Bに示された実施形態では、(即ち、図31Aのトップダウン斜視図に関して)アタッチメント溝838に沿って反時計回りに移動する基準フレームから、棚844は、容器820の下端部に対して、又はフランジ826の上端部に対して測定されるように、高さの変化がほとんど又は全くない状態で、略水平である。しかし、容器820の筐体820bの上部の湾曲のために、溝838は、一般に、時計回り又は反時計回りのいずれかの方向で溝838の中央領域(即ち、中心線836aに近い領域)から移動する斜視図から高さが増加する。従って、アタッチメント溝838は、一般に、戻り止め846及び側壁部分840の近くで最大高さを示し、中心線836a又はその付近で最小高さを示す。
【0085】
上部容器面836の長方形の構成に起因して、上部容器面836の突起836cと整列するか、他に近くにあるアタッチメント溝838の部分(例えば、戻り止め846及び係止凹部848の位置)は、一般に、上部容器面836の中心線836aと整列されているか、他に近くにあるアタッチメント溝838の部分よりも、出口開口部824の中心点(例えば、長手軸824aと開口部824(図31B参照)との交差点)から大きな距離で配置される。同様に、アタッチメントフランジ842及び同様に配置された他の特徴部は、一般に、上部容器面836の中心線836aに近い位置よりも上部容器面836の突起836cの近くの位置で、出口開口部824の中心点からより大きな距離を延びる。
【0086】
再び図30を参照すると、弁組立体822は、一般に、容器820からの流体の流出を任意に許容する一方で、容器820への空気流を任意に許容して、容器820の内圧を均一にするように構成される。この目的のために、弁組立体822は容器820の出口開口部824内に(例えば、圧入接続、接着剤基盤の接続、超音波溶接接続、又は他のタイプの接続を使用して)取り付けられるように構成された弁ハウジング860を含む。図32A及び図32Bにも示されるように、弁ハウジング860は、下方に延在する略円筒状の窪み862を含み、弁ハウジング860が出口開口部824に取り付けたときに、軸方向に延在する弁座864が窪み862内から容器820の内部に延在する。
【0087】
特に図32Bに示されるように、弁座864の環状の上壁は、窪み862内に環状の空間862aを画定する。作動中に容器820内の圧力を平衡させるのを助けるために、環状の空間862aは、空気が容器820内に通気することを可能にする1つ以上の特徴部を含むことができる。示された実施形態では、例えば、環状の空間862aは、図32Cに示すアンブレラ弁868のようなアンブレラ弁を収容するように構成された一連のアパーチャー866を含む。
【0088】
弁座864は、一般に、容器820の内部から流体を収容し、収容された流体を混合及び散布のアタッチメントに適切に導くように構成される。特に、図32Bに示すように、弁座864は、入口開口部870から下流に(即ち、図32Bの観点から略上方に)移動して、内側の先細の入口872と、第1、第2及び第3の円筒状の孔874、876、878(この順に直径が小さくなっている)とを含む。先細入口872は、浸漬管880(図30参照)を第1の円筒状の孔874に案内するように構成することができ、制限嵌合(又は他の接続タイプ)により、浸漬管880を弁座864及び弁ハウジング860へ全体として固定させることができる。
【0089】
いくつかの実施形態では、1つ以上の円筒状の孔874、876、及び878のそれぞれの直径は、希釈剤の特定の流量に対する所望の混合比(又は混合比の範囲)を提供するように選択してもよい。いくつかの実施形態では、(例えば、図15に示す制限オリフィス438と同様の)制限オリフィスを提供してもよい。
【0090】
示された実施形態では、第3の円筒状の孔878は、弁座864の弁空洞882内に延在し、弁空洞882の延在された環状の壁882aと円筒状の孔878との間のばね884(図30参照)のほぼ環状の座を画定する。弁空洞440(例えば、図16参照)と同様に、弁空洞882は、ばね884又は他の成分を固定し整列して、一般に、弁空洞882を通る流体の流れを案内するために、弁ハウジング860を全体的に強化するための一連のリブ886を含む。
【0091】
弁組立体822の弁ハウジングは、他の特徴部も含んでもよい。例えば、図32Bに示すように、特に、弁ハウジング860は、全体的にアパーチャー866から弁座864の反対側に配置された環状の突起900を含む。突起900は、例えば、通気弁(例えば、GORE(登録商標)通気孔)、逆止弁、又はダックビル弁420(例えば、図15参照)と同様のダックビル弁などの代替均等化弁を支持するのに有用であり得る(Goreは、米国及び/又は他の管轄区域でのW.L.Gore&Associatesの登録商標である。)。突起900は、自動組立作業のための位置決め特徴部を含む製造中にも有用であり得る。
【0092】
図30に示すように、容器820からの濃縮物の流れを調整するために、弁ステム888が弁空洞882に挿入されてばね884に係合する。一般に、弁ステム888は弁ステム444と同様に構成され、動作させることができる(例えば、図16参照)。しかし、示された実施形態では、弁キャップ890が壁882aの上端部に固定され、弁ステム888を弁空洞882内に固定する。
【0093】
特に、図33A図33Cを示すように、弁キャップ890は、中央開口部892を有する略環状の筐体と、弁キャップ890の内部で半径方向内方に延在する一連の角度のついた突起894とを含む(図33B及び33C参照)。突起894は、先細の側面及び平坦な中央部分を示し、突起894が弁キャップ890の軸方向に向いた動きによって環状の(又は他の)特徴部と容易に押し付けられて係合されるように、上部及び下部の先細外形を示す(図33C参照)。特に、図33Cに示すように、保持リム896は、環状の保持溝898を画定する傾斜した内部リップ896aを有する、弁キャップ890の内部で半径方向内方に延在する。
【0094】
図30に示すように、弁ステム888を弁空洞882内に固定するために、弁ステム888が弁空洞882内に配置され、弁キャップ890が弁ステム888の上に配置され、弁ステム888の上端部が中心開口部892を通って延在する。弁空洞882の環状の壁882a(及び全体的に弁座864)が保持溝898内に取り付けられるように、弁キャップ890を弁空洞882に向かって軸方向に付勢してもよい。この構成では、保持リム896の傾斜リップ896aは、弁座864の上端部で対応する環状の溝と係合し、突起894の中心部分(例えば、図33B参照)は、(例えば、圧入係合を使用して)弁座864の外壁と係合する。いくつかの実施形態では、弁キャップ890を、超音波溶接を使用して、又は様々な他の方法でさらに(又は代替的に)取り付けることができる。
【0095】
別の例として、図34は、本発明の他の実施形態による弁組立体922を有する化学濃縮物容器920の上端部920aを示す。一般に、容器920は、容器108(例えば、図9参照)及び容器820(例えば、図30参照)と同様に構成され、様々な混合及び散布のアタッチメント(例えば、アタッチメント102と同様に構成されたアタッチメント
)に使用することができる。
【0096】
図35A及び35Bは、弁組立体922が除去された容器920を示す。一般に、容器920は、弁組立体922の容器920への取り付けと、混合及び充填(又は他の)操作用の混合及び散布のアタッチメント(例えばアタッチメント102)への容器920の固定とを容易にするための様々な特徴を有するように構成される。例えば、容器920の上端部920aは、半径方向に延在するフランジ926によって囲まれた出口開口部924を含む。半径方向に延在する別のフランジ928は、環状の溝930によってフランジ926から分離されている。一般に、フランジ928は、フランジ926よりも多少大きく半径方向に延在する。
【0097】
フランジ926の下に、別の溝932は、溝932の下部付近で外側に湾曲して容器920の上部容器面936に合流する略環状の外形を含む。上部容器面836と同様に、上部容器面936は、中心線936a(図35A参照)から反対側の縁部936bまでわずかに下方の傾斜を有する、丸みを帯びた、細長い略長方形の形状を呈する。縁部936bにおいて、上部容器面936の外形は、上述した略長方形の形状の外側に延在する一連の突起936cを含む。
【0098】
容器面936の下に、容器920は、側壁部分940によって互いに分離された1組の2つのアタッチメント溝938を含む。アタッチメント溝938は、各々、一般に、アタッチメントフランジ942の下に延在し、それぞれのアタッチメントフランジ942の下部のアタッチメント棚部944をそれぞれのアタッチメント溝938内に延在させる。
【0099】
(上から見て)アタッチメント溝938のそれぞれの反時計回りの端部の近くに、アタッチメント溝938は、各々、それぞれの戻り止め946によって部分的に中断される。各戻り止め946は、それぞれのアタッチメント溝938の内面から外方に延在し、(図35Bの観点から垂直方向に測定されたように)それぞれのアタッチメント溝938の局部的な高さの実質的にすべてにわたって垂直に延在する丸みを帯びた突起として構成される。アタッチメント溝938は、戻り止め946を越えて時計回りの方向に側壁部分940(及びアタッチメント溝938の反時計回りの端部)まで続く。戻り止め946の反時計回りの側では、(側壁部分940によって画定されるように)戻り止め946とアタッチメント溝938の反時計回りの端部との間に、アタッチメント溝938の一部として、それぞれの係止凹部948が画定される。一般に、戻り止め946及び係止凹部948は、上部容器面936の突起936cの下に配置され、該突起936cによってかかられる。
【0100】
図35A及び図35Bに示す実施形態では、アタッチメント溝938に沿って反時計回りに移動する基準フレームから、棚944は、略水平であり、容器920の下端部に対して、又はフランジの上部に対して測定されるように、高さの変化がほとんど又は全くない。しかし、容器920の筐体920bの上部の湾曲のために、溝938は、一般に、溝938の中心領域(即ち、中心線936aの近く)から、時計回り又は反時計回りの方向へ移動する斜視からの高さの増加を示す。従って、アタッチメント溝938は、一般に、戻り止め946及び側壁部分940の近くで最大高さを示し、中心線936a又はその付近で最小高さを示す。
【0101】
上部容器面936の長方形の構成のため、上部容器面936の突起936cと整列するか、他に近くにある(例えば、戻り止め946及び係止凹部948の位置)アタッチメント溝938の部分は、一般に、上部容器面936の中心線936aと整列しているか又は他に近くにあるアタッチメント溝938の部分よりも、出口開口部924の中心点(例えば、長手軸924aと開口部924(図35B参照)との交差点)から大きな距離に配置
される。同様に、アタッチメントフランジ942及び同様に配置された他の特徴部は、一般に、上部容器面936の中心線936aに近い位置よりも上部容器面836の突起936cの近くの位置で、出口開口部924の中心点からより大きな距離を延びる。
【0102】
再び図34を参照すると、弁組立体922は、一般に、容器920からの流体の流出を任意に許容する一方で、容器920内の空気流を任意に許容して容器920の内圧を均一にするように構成される。この目的のために、弁組立体922は、全体的に弁組立体922を容器920に固定するために容器920のフランジ926の周辺にクリンプし、弁ステム964及びばね966を保持するための弁筐体962を収容し支持することができる、金属弁カップ960を有する弁組立体408(例えば、図15を参照)と同様に構成される。さらに、カラー468(例えば、図17A及び図17Bを参照)と同様のカラー968は、弁カップ960(例えば、フランジ926において弁カップ960と圧入係合する)の上に取り付けられるように構成されている。
【0103】
明らかな類似点にもかかわらず、いくつかの態様では、弁組立体922は、弁組立体408とは異なる。例えば、弁組立体922は、容器108のための弁組立体408よりも空気を容器920の中に通気させるための異なる構成を含んでいる。図34に示すように、例えば、弁組立体922は、アンブレラ弁868(例えば、図32Cを参照)と同様のアンブレラ弁972を保持するように構成された可撓性(例えば、ポリマー)インサート970を含む。
【0104】
特に、図36Aを示すように、インサート970は、一般に半径方向に延在するフランジ974、中央開口部976、及びアンブレラ弁972の一連のアパーチャー978(例えば、図34参照)を有するカップ形状の外形を画定する。図34に示すように、弁組立体922が容器920に固定されると、フランジ974は弁カップ960と容器920のフランジ926との間に保持され、インサート970の側壁は一般に弁カップ960の側壁と容器920のネックの内部との間にあり、インサート970の下部は、一般的に弁カップ960の下部と容器920の内部との間にある。弁カップ960及びインサート970を通る空気流を調整するために、アンブレラ弁972は、アパーチャー978の中央アパーチャーと共に、弁カップ960の通気開口部980を通って延在する(図36Aも参照)。従って、外部圧力が容器920内の圧力を十分に超えると、アンブレラ弁972を変位させ、空気がアパーチャー980及び978を通って容器920に流れることを可能にしてもよい。
【0105】
弁組立体922のためのインサートは、他の特徴部も含んでもよい。例えば、図36Aに示すように、特に、インサート970は、一般にアパーチャー978から中央開口部976の反対側に配置された環状の突起986を含む。突起986は、例えば通気弁(例えば、GORE(登録商標)通気孔)、逆止弁、又はダックビル弁420(例えば、図15参照)と同様のダックビル弁などの代替均等化弁を支持するのに有用であり得る(Goreは、米国及び/又は他の管轄区域でW.L.Gore&Associatesの登録商標である。)。突起986は、自動組立作業のための位置決め特徴部を含む製造中に有用であり得る。
【0106】
弁組立体922と共に使用するための別のインサート970aが図36Bに示されている。インサート970aは、一般にカップ形状の外形、半径方向に延在するフランジ974a、中央開口部976a、及び環状の突起986aを有するインサート970と同様である。しかし、アンブレラ弁の一連のアパーチャーの代わりに、インサート970aは、逆止弁、通気弁、又はダックビル弁などの弁を収容することができる単一の比較的大きなアパーチャー978aを含む(図36Bには示されていない)。
【0107】
いくつかの実施形態では、インサート970及び970aは、追加の利点も提供してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、インサート970及び970aのいずれかは、容器920内の濃縮物が弁カップ960に接触することを防止するために、弁筐体962の周辺と共にフランジ926のに環状のシールを生成してもよい(図34参照)。従って、インサート970及び970aは、弁カップ960の金属を腐食及び同様の他の効果から保護するのに役立つことができる。
【0108】
示された実施形態では、弁筐体962は、弁筐体422と多少異なっている(例えば、図16参照)。例えば、弁筐体422とは対照的に、弁筐体962は、浸漬管982から弁空洞984への流れを調整するための制限オリフィスを含まない。それにもかかわらず、いくつかの実施形態では、弁筐体962(又は浸漬管982の)の内部寸法は、希釈剤の特定の流量に対する所望の混合比(又は混合比の範囲)を提供するように選択してもよい。いくつかの実施形態では、制限オリフィスを提供してもよい。
【0109】
図38及び図39は、容器820及び920(又は本発明による他の容器)と共に使用するための混合及び散布のアタッチメント1002を示す。一般に、アタッチメント1002は、アタッチメント102と同様に構成されている(例えば、図5参照)。従って、例えば、アタッチメント1002は、アタッチメント1002を容器820又は920の上端部820a又は920aに確実にしかし取り外し可能に取り付けるように構成されたアタッチメントアーム1004及び1006を含む。
【0110】
一般に、アタッチメントアーム1004及び1006は、アタッチメントアーム104及び106(例えば、図5参照)と同様に構成されている。例えば、アタッチメントアーム1004及び1006は、一般に、それぞれの凹部1010を有するそれぞれのフック1008を含む。後述するように、例えば、フック1008及び凹部1010は、容器820及び920の保持溝838及び938と戻り止め846及び946(例えば、図31B及び図35Bを参照)と係合して、アタッチメント1002を容器820及び920のいずれかに固定されるように構成される。
【0111】
いくつかの態様では、アタッチメントアーム1004及び1006は、アタッチメントアーム104及び106とは異なる。例えば、アタッチメントアーム1004及び1006は、切り欠き286及び288と同様の切り欠きを含まない(例えば、図5参照)。
【0112】
一般に、アタッチメント1002は、一体型(例えば、成形プラスチック)部品として形成してもよい。しかし、アタッチメント1002のいくつかの構成要素は、別々に形成され、次いで共に組み立てられ得る。例えば、アタッチメント1002は、単一部品流れ筐体1012と、流れ筐体1012に取り付ける(例えば、ねじ止めする)ことができる別個に形成された一連のカバー1014とを含む。示された実施形態では、流れ筐体1012は、後述する流路及び特徴部に加えて、使用中に操作者が流れ筐体1012を保持するのを助けることができる一体的に形成された細長いグリップ1016を含む。流れ筐体1012はまた、グリップ1016に全体的に隣接するリブ付きバレル1018を含む。いくつかの実施形態では、リブ付きバレル1018は、流れ筐体1012を保持する際に及び他の方法で作業者を助けることができる。リブ付きバレル1018は、製造に関しても有用であり得る。例えば、リブ付きバレル1018のリブ付き構造体は、(例えば、同様に配置された中実バレルと比較して)製造中の寸法安定性及び一般に改善された製造効率を提供することを助けることができる。
【0113】
遠隔に配置された供給源から液体水のような希釈剤を収容するために、アタッチメント1002は入口1022を有する入口端部1020を含む。希釈剤は、入口1022に収容されると、希釈剤は、アタッチメント1002を通って移動し、容器(例えば、容器8
20及び920のいずれか)から引き出された濃縮物と混合される。希釈剤と化学濃縮物の得られた混合物を、次いでアタッチメント1002の出口端部1026から、散布管1030の出口1028を介して、散布される。示された実施形態では、散布管1030は、散布管120(例えば、図1参照)よりも多少長いが、他の構成も可能である。
【0114】
アタッチメント102の入口端部110(例えば、図1参照)とは対照的に、アタッチメント1002の入口端部1020は、Oリング1034を有する環状の溝1032によって囲まれている。従って、例えば、ホース(図示されていない)は、Oリング1034と密封係合して、入口端部1020でアタッチメント1002にホースを取り付けることによって、入口1022でアタッチメント1002に固定してもよい。
【0115】
ホース(又は他の希釈剤供給源)からの流れを調整するのを助けるために、流量調整器1036(図39参照)がアタッチメント1002の入口端部1020内、一般に入口1022の下流に配置される。図40に示すように、流量調整器1036は、多角形流れ開口部1038の環状に配置された配列を有する単一部品筐体として構成される。他の実施形態では、他の構成も可能である。一般に、流量調整器1036は、アタッチメント1002の入口端部1020内に(又はアタッチメント1002内の他の位置に)圧入(又は他の方法で固定)してもよい。
【0116】
アタッチメント1002内には、特に、図39に示すように、入口1022は、一般に主流路1042と連通している。流路1042は、流れ筐体1012を通って、入口1022から、円筒状の流路出口1046を画定する円筒状の端部結合部1044まで延在する。入口1022の直ぐ下流で、流路1042は、別の肩部1052に隣接する比較的小さな直径部分に向かって内側に先細になる円筒状のチャネル1050内に延在する前に、(例えば、流量調整器1036を取り付ける)肩部1048を含む。肩部1052は一般に、混合室1056を一般に画定する拡張された円筒状のチャネル1054への入口を示す。円筒状のチャネル1054(及び混合室1056)は、一般に、肩部1052から端部結合部1044において流路出口1046まで延在し、肩部1052の多少下流で(チャネル1054に対して)半径方向に延在する入口通路1058へ接続する。
【0117】
バケット又は他の容器(図示されていない)などの容器でアタッチメント1002を使用するのを容易にするために、アタッチメント1002の出口端部1026は、散布管1030を収容し支持するように構成された下方に湾曲した出口トラフ1066を含む。出口トラフ1066は、出口トラフ240(例えば、図3及び図5参照)と同様に構成されているが、出口トラフ1066及び240は、いくつかの点で変化する。例えば、散布管1030のより長い長さと一致して、出口トラフ1066は一般に出口トラフ240よりも長い。同様に、出口トラフ240とは対照的に、出口トラフ1066は、アタッチメントアーム106から延在する支持台252と同様の構造体によっては支持されない(例えば、図3及び図5参照)。
【0118】
流路1042は、一般に流体が入口1022から混合室1056に向かって移動するときに流体を積極的に加速する傾向があるベンチュリ管として構成される。エネルギーの保存原理により、流体が混合室152に近づくときに得られた流速の増加によって流体の局部的な圧力が減少する。後述するように、混合室1056内で混合するために、入口通路1058を介して濃縮された化学物質を引き出すためにこの圧力の減少を使用することができる。
【0119】
希釈剤との混合のために濃縮された化学物質を収容するのを助けるために、図39及び図41に示すように、アタッチメント1002の流れ筐体1012は、一対のリブ1074a及び1074bによって流れ筐体1012の残りの部分に対して全体的に支持される
円筒状のシェル1072によって画定される略円筒状の空洞1070を含む。特に図41に示すように、空洞1070内で、流れ筐体1012は、略円筒状の弁座1080と、一連の案内壁1084とそれぞれの凹部1086(図41に見られる1つの凹部1086のみを含む)とを備える一連の保持特徴部1082を含む。
【0120】
一般に、弁座1080は、容器(例えば、容器820又は920のうちの1つ)から濃縮物を収容し、収容された濃縮物を混合室1056に向かって導くことができる逆止弁筐体(又は他の収容組立体)を収容し固定するように構成されている。図42A及び42Bに示すように、逆止弁筐体1088の一例は、一連の半径方向に延在するフランジ1090、階段状の下部フランジ1092、及び一対の引っ掛けられた保持アーム1094を有する略円筒状の筐体分を含む。Oリング1096、ばね1098、及びボール1100などの逆止弁(又は他の弁)構成要素は、逆止弁筐体1088内に組み立てられ、逆止弁筐体キャップ1102(図42B参照)を使用してそこに保持され得、逆止弁筐体1088を通る流れは、一般に一方向(即ち、図42A及び図42Bの観点から略上方に)でのみ可能である。従って、逆止弁筐体1088は、図示された逆止弁組立体の一部として、それが実装されているアタッチメントからの漏れを一般に防止することができる。
【0121】
特に、図42Cに示すように、逆止弁部品を適所に配置すると、逆止弁筐体1088の筐体部分を弁座1080に挿入して、階段状の下部フランジ1092が部分的に延在し弁座1080の開放端部を全体的に密封することができる。このように配置された逆止弁筐体1088によって、保持アーム1094は、アタッチメント1002の流れ筐体1012上の凹部1086に係合するように案内壁1084の間に延在し、それによって逆止弁筐体1088を流れ筐体1012に固定する。このようにして固定された逆止弁筐体1088によって、濃縮物が逆止弁筐体1088を通ってアタッチメント1002内に流入してもよいが、反対方向のアタッチメント1002からの流体の漏れは一般に防止される。さらに、逆止弁筐体1088を通るアタッチメント1002の漏出は、アタッチメント1002に濃縮物容器が取り付けられているかどうかにかかわらず、一般に防止することができる。
【0122】
一般に、逆止弁筐体1078は、容器がアタッチメント1002に固定されたときに、濃縮物を容器からアタッチメント1002に流すことができるように、容器が弁組立体に係合するように構成してもよい。特に、図42B及び図42Cに示すように、略円柱状の中空部の突起1104が、逆止弁筐体1088の下端部から軸方向に延在し、内側の先細入口1106を含む。後述するように、例えば、容器がアタッチメント1002に固定されたときに、アタッチメント1002内への濃縮物の流れのための関連する弁を開けるために先細の入口1106が弁ステムに係合することができる。
【0123】
再び図39を参照すると、アタッチメント1002を前記のように構成し、濃縮物及び希釈剤の適切な供給源(例えば、容器820又は920、及びホース(図示されていない))と連通して配置すると、希釈剤は、入口1022から流路1050を通って肩部1052及び混合室1056に流れることができる。希釈剤が流れるにつれて、流路1050の先細外形は希釈剤を加速し、それによってその圧力を減少させ、濃縮物が逆止弁筐体1088から混合室1056に引き出されて希釈剤と混合される。次いで、希釈剤と濃縮液との混合物は、アタッチメント1002の外部で使用するために、流路1054に沿って散布管1030の出口1028に向かって流れる。
【0124】
図43に示すように、この性質の混合及び散布の流れを容易にするために、アタッチメント1002は、アタッチメント102及び容器108に関して上述したのと同様の方法で容器820に固定してもよい(例えば、図19参照)。例えば、アタッチメント1002は、最初に、アタッチメントアーム1004及び1006が容器820の左側及び右側
と略整列するように(例えば、上部容器面836の中心線836aと整列するように)配置され得る(例えば、図31A参照)。次いで、容器820の弁組立体822が流れ筐体1012の空洞1070に挿入されるように、アタッチメント1002を容器820に向かって軸方向に(又はその逆に)移動させることができる。アタッチメント1002が容器820に適切に取り付けられた状態で(例えば、アタッチメント1002が容器820にフック1008を取り付けるように動かされた状態で)、逆止弁筐体1088の先細入口1106が弁ステム888の上部に係合して、弁ステム888を全体的に押し下げ、それによって濃縮物を容器820からの流出を可能にする。アタッチメント1002(又は容器820)を回転させ、フック1008をアタッチメント溝838内のアーム1004及び1006上に取り付けることができ、フック1008は一般に、フック1008は、容器の突起836cと略整列し、凹部1010は、戻り止め846と係合する。従って、アタッチメント1002を、容器820に確実にしかし取り外し可能に固定することができ、流れ筐体1012を通って流れる希釈剤によって引き起こされる圧力の減少は、混合及び散布のために濃縮物を容器820から混合室1056に引き出すことができる。
【0125】
流れ筐体1012は、容器820に固定されたアタッチメント1002を使用して、一般に、円筒状のシェル1072の下端部を含む上部容器面836から軸方向に離間されている。さらに、円筒状のシェル1072の内面は、容器820のフランジ826、828、及び832から半径方向に離間して配置される。他の実施形態では、他の構成も可能である。例えば、容器820又はアタッチメント1002は、アタッチメント1002の延長部分が上部容器面836に取り付けられるように、又はフランジ826、828及び832のうちの1つ以上が円筒状のシェル1072に接触するように(例えば、圧入係合状態で)構成してもよい。
【0126】
別の例として、図44に示すように、アタッチメント1002は、容器820に関して上述したのと同様の方法で容器920に固定してもよい。例えば、最初に、アタッチメントアーム1004及び1006が容器920の左側及び右側と略整列するように(例えば、上部容器面936の中心線936aと整列するように)回転させることができる(例えば、図35A参照))。次に、アタッチメント1002は、容器920の弁組立体922が流れ筐体1012の空洞1070に挿入されるように、容器920に向かって軸方向に(又はその逆に)移動させることができる。アタッチメント1002が容器920に適切に取り付けられた状態で(例えば、アタッチメント1002が容器920にフック1008を取り付けるように動かされた状態で)、逆止弁筐体1088の先細の入口1106が弁ステム964の上部に係合して、弁ステム964を全体的に押し下げ、それによって濃縮物が容器920から流出することを可能にする。アタッチメント1002(又は容器820)を回転させ、フック1008をアタッチメント溝938内のアーム1004及び1006上に取り付けることができ、フック1008は一般に、容器の突起936cと整列し、凹部1010は戻り止め946と係合する。従って、アタッチメント1002は、容器920に確実にしかし取り外し可能に固定され、流れ筐体1012を通って流れる希釈剤によって引き起こされる圧力の減少は、混合及び散布のために濃縮物を容器920から混合室1056に引き出すことができる。
【0127】
容器920に固定されたアタッチメント1002を有する容器820の場合と同様に、流れ筐体1012は、一般に、円筒状のシェル1072の下端部を含む上部容器面936から軸方向に離間されている。さらに、円筒状のシェル1072の内面は、一般に、弁組立体922のカラー968から半径方向に離間して配置される。他の実施形態では、他の構成も可能である。例えば、容器920又はアタッチメント1002は、アタッチメント1002の延長部分が上部容器面936に取り付けられるように、又はカラー968が円筒状のシェル1072に接触するように(例えば、圧入係合)構成されてもよい。
【0128】
他の実施形態では、他の構成も可能である。例えば、いくつかの実施形態では、図45A図45Cに示す逆止弁筐体キャップ1108は、逆止弁筐体キャップ1102(図42B参照)の代わりに、又は他の逆止弁組立体に使用してもよい。逆止弁筐体キャップ1108は、一般に、逆止弁筐体キャップ1102と同様の環状の基部1110及び肩部1112を含む。しかし、逆止弁筐体キャップ1108は、さらに、スカート1114の自由端部に向かって別個のスカートポスト1116に分割された略環状のスカート1114を含む。いくつかの実施形態では、スカートポスト1116は、関連逆止弁組立体内の適切な位置に逆止ばね、ボール、又はOリング(例えば、図42Bのばね1098、ボール1100、又はOリング1096)をさらに保持するのを助けることができる。
【0129】
異なる実施形態では、弁組立体の弁ハウジングは、異なる方法で容器に係合するように構成してもよい。一実施形態では、図46Aに示すように、弁ハウジング860の窪み862の外壁(図30及び図32A図32Cも参照)は、略平滑であり、窪み862の下端部に向かって外径が比較的小さく減少する。これにより、容器の出口開口部(例えば、図30の出口開口部824を参照)に弁ハウジング860を比較的容易に挿入することが可能となり、窪み862の外壁の縮径部は、弁ハウジング860と出口開口部との最初の整列中の位置決め特徴部として役立つ。
【0130】
別の実施形態では、図46Bに示すように、弁ハウジング1120は一般に弁ハウジング860と同様に構成される。例えば、弁ハウジング860と同様に、弁ハウジング1120の窪み1122の外壁の下端部は、直径が比較的減少する部分を含み、組み立て中の位置決め特徴部として役立ち得る。しかし、弁ハウジング820とは対照的に、弁ハウジング1120は、正方形の環状のリブ1124と、窪み1122の外壁上の丸みを帯びた環状のリブ1126とを含む。これら2つのリブ1124及び1126は、関連する容器の開口部内に弁ハウジング1120を確実に保持するのを助けることができる。
【0131】
また、上述したように、開示された混合及び散布のシステム内の液体の流路の態様は、特定の希釈剤、特定の希釈剤の流量及び特定の濃縮組成物を含む操作の所望の混合比(又は混合比)を提供するために使用され得る。いくつかの実施形態では、特定の流体流に対して特定の圧力降下を提供し、それにより対応する混合比を制御するために、弁ステム、流路(例えば浸漬管)、及び他の特徴部において、有効な流れ領域を変更(例えば、局部に制限)することができる。いくつかの実施形態では、適切な流量制限を提供するために、1つ以上の流路のインサートを使用してもよい。
【0132】
図47Aに示すように、例えば、弁組立体1130は、一般に弁組立体822(例えば、図30参照)と同様に構成される。しかし、弁組立体822とは対照的に、制限オリフィスインサート1132は、弁ハウジング1134の浸漬管1136と弁空洞1138との間の弁組立体1130の弁ハウジング1134の入口流路内に配置される。いくつかの実施形態では、特に図47Bに示される制限オリフィスインサート1132の制限オリフィス1140は、弁組立体1130への濃縮物の流れのための最小直径の流れ制限を提供することができ、それにより、濃縮物の得られた混合比を決定するのを助ける。
【0133】
一般に、制限オリフィス1140などの制限オリフィスは、所定の希釈剤流量及び洗浄濃縮物(又は他の濃縮物)の所定の組成物の所望の混合比に応じて、様々な大きさのいずれかで、隣接する流路に対して縮小された直径を有してもよい。いくつかの実施形態では、制限オリフィスは、0.07mm~0.7mm(0.003~0.028インチ)の範囲の内径を有する。様々な実施形態では、制限オリフィス1140(又は関連する流路内の別の制限)は、化学物質対希釈剤の混合比1:15、混合比1:32、混合比1:64、又は他の混合比を提供することができ、例えば、このような混合比は1:1000、1:1600、又は1:2500以上の比率を含む。
【0134】
いくつかの実施形態では、所望の混合比を提供することを助けるために、他のタイプの有効流量制限を使用してもよい。例えば、特定の濃縮組成物及び希釈剤流量に対して所望の圧力降下を提供するために、浸漬管(例えば、浸漬管1136)の長さを選択してもよい。
【0135】
従って、本開示は、洗浄及び他の溶液を混合及び散布するための改良されたシステム及びアタッチメントを提供する。とりわけ、開示されたシステム及びアタッチメントは、部分的に再使用可能であり、部分的に使い捨てのシステムを提供し、システム内に水又は他の希釈剤を貯蔵する必要なく動作し、高い混合比精度で高い流量を提供することができる。さらに、様々なアタッチメントは、耐久性及び製造及び組立の容易さに有用であり得るように、一体構造体を呈してもよい。
【0136】
本発明は、特定の実施形態を参照して詳細に説明されたが、当業者であれば、本発明は説明のために提示されたものであって限定ではなく、記載された実施形態以外のものによっても実施できることを理解するであろう。従って、本発明の範囲は、本明細書に含まれる実施形態の説明に限定されるべきではない。
【産業上の利用可能性】
【0137】
本発明は、化学物質を希釈剤と混合し、化学物質と希釈剤との混合物を散布するための混合及び散布のシステムを提供する。本システムは、アタッチメントと容器とを含み、弁組立体と、容器と共に使用するための関連する構成要素とを含む。
【0138】
本発明の詳細な説明に引用される全ての文献は、関連する部分において、参照により本明細書に組み込まれ、いかなる文書の引用も、本発明に関する先行技術であることを認めるものと解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図14A
図14B
図15
図16
図17A
図17B
図18
図19
図20A
図20B
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27A
図27B
図28
図29
図30
図31A
図31B
図32A
図32B
図32C
図33A
図33B
図33C
図34
図35A
図35B
図36A
図36B
図37
図38
図39
図40
図41
図42A
図42B
図42C
図43
図44
図45A
図45B
図45C
図46A
図46B
図47A
図47B