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特許7414320流動ウエートを介して重量調節が可能な運動器具システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-05
(45)【発行日】2024-01-16
(54)【発明の名称】流動ウエートを介して重量調節が可能な運動器具システム
(51)【国際特許分類】
   A63B 21/075 20060101AFI20240109BHJP
   A63B 21/072 20060101ALI20240109BHJP
【FI】
A63B21/075
A63B21/072 B
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2022151113
(22)【出願日】2022-09-22
(65)【公開番号】P2023055653
(43)【公開日】2023-04-18
【審査請求日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0132134
(32)【優先日】2021-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522376058
【氏名又は名称】ユン、スン ヨン
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ユン、スン ヨン
【審査官】佐々木 祐
(56)【参考文献】
【文献】仏国特許出願公開第02700269(FR,A1)
【文献】特開昭50-030279(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0144239(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第111870869(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0169055(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第102007048038(DE,A1)
【文献】米国特許第04531727(US,A)
【文献】中国特許出願公開第112337042(CN,A)
【文献】西独国特許出願公開第03410068(DE,A1)
【文献】米国特許第06350220(US,B1)
【文献】米国特許第06447431(US,B1)
【文献】国際公開第2021/032848(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第110201344(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 1/00 - 26/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定重量の流動ウエート10が収容されるように所定大きさの空間を有するように形成された流動ウエートの供給部100と;
前記流動ウエートの供給部100の一側に連結されて流動ウエートの供給部100が開閉するように形成される第1のバルブ200と;
一側は、前記第1のバルブ200の一側と連結されるように形成され、他側は、流動ウエートの積載部400と連結されるように形成され、前記流動ウエートの供給部100から流動ウエート10の供給を受けるために所定サイズの管状に形成される第1の長さ調節管300と;
所定大きさを有するように形成され、内部に流動ウエート10が収容されるように所定空間を有する前記流動ウエートの積載部400と;
前記流動ウエートの積載部400の一側に連結されて流動ウエートの積載部400が開閉するように形成される第2のバルブ500と;
一側は、前記第2のバルブ500と連結されるように形成され、他側は、流動ウエートの移送部700と連結されるように形成され、前記流動ウエートの積載部400から流動ウエート10の供給を受けるために所定サイズの管形態で形成される第2の長さ調節管600と;
前記第2の長さ調節管600と連結されて流動ウエート10が移送されるための前記流動ウエートの移送部700と;
前記流動ウエートの積載部400の一側に位置して流動ウエートの積載部400の重量変化を測定するロードセル800と;
前記第2の長さ調節管600と前記流動ウエートの移送部700との間に位置して、重量を感知する重量感知センサ900と;
前記流動ウエートの移送部700の上部及び下部にそれぞれ位置して流動ウエートの移送部700が作動するように動力を提供するモータ1000と;を含む構成において、
前記流動ウエートの積載部400の内部に積載される流動ウエートの重量値を設定し、設定された流動ウエートの重量値に応じて第1のバルブ200および第2のバルブ500のうちのいずれか一つが開放されるように制御し、前記ロードセル800からリアルタイムで重量の変化値が送信され、設定された流動ウエート10の重量値と同じ値が送信されると、開放された第1のバルブ200または第2のバルブ500が閉じるように制御し、前記重量感知センサ900を介して予め記憶された値以上の重さ感知情報が送信されると、前記モータ1000が作動し、記憶された値以下の重さ感知情報が送信されると、前記モータ1000の動作が停止するようにモータ1000の動作を制御するコントローラ1100をさらに含んで構成されることを特徴とする流動ウエートを介して重量調節が可能な運動器具システム。
【請求項2】
前記流動ウエート10は、ショートボールであることを特徴とする請求項1に記載の流動ウエートを介して重量調節が可能な運動器具システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流動ウエート(weight)を介して重量調節が可能な運動器具システムに 関するものであり、具体的には、ショートボール等の流動ウエートの量を調節して運動器具の流動ウエートの積載部に積載することによって、重量調節が可能な運動器具システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、重量の運動機構には、ベンチプレス、エキスパンダー、バーベル、ダンベル、滑車または重量車運動器(ホームジム)など様々な運動機構があるが、このような運動機構は、スプリングの反発力や重量物の重量を利用して抵抗負荷をかけて活用する運動によって、身体の筋肉を発達させて強い体力が作れる運動器具である。このような重量の運動器具としては、滑車(プーリー、ろくろ)を利用した運動機構が広く用いられている。
【0003】
そして、上枠体と下枠体との間に固定設置されたガイド棒には、積層された多数のウエートと、前記ウエートを昇降させるウエートのヘッド部が挿入設置されており、前記ウエートのヘッド部と取っ手はワイヤロープにより連結される。
【0004】
このような重量の運動器具は、ユーザがウエートの重量を手動で調整しなければならないという不快感がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】大韓民国特許登録公報第10-2044974号(2019年11月08日)
【文献】大韓民国特許登録公報第10-1904909号(2018年09月28日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明は前記のような問題点を解決するために提案された技術として、発明の目的は、使用者が所望重量の運動を進行するために運動重量を設定し、設定された運動重量だけ流動ウエートが流動ウエートの積載部に供給されて運動を進行できるようにする流動ウエートを通じて重量調節が可能な運動器具の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するための本発明による流動ウエートを介して重量調節が可能な運動器具システムは、所定重量の流動ウエート10が収容されるように所定の大きさの空間を有するように形成された流動ウエートの供給部100と;前記流動ウエートの供給部100の一側に連結されて流動ウエートの供給部100が開閉するように形成される第1のバルブ200と;一側は、前記第1のバルブ200の一側と連結されるように形成され、他側は、流動ウエートの積載部400と連結されるように形成され、前記流動ウエートの供給部100から流動ウエート10の供給を受けるために所定サイズの管状に形成される第1の長さ調節管300と;所定の大きさを有するように形成され、内部に流動ウエート10が収容されるように所定の空間を有する前記流動ウエートの積載部400と;前記流動ウエートの積載部400の一側に連結されて流動ウエートの積載部400が開閉するように形成される第2のバルブ500と;一側は、前記第2のバルブ500と連結されるように形成され、他側は、流動ウエートの移送部700と連結されるように形成され、前記流動ウエートの積載部400から流動ウエート10の供給を受けるために所定サイズの管形態で形成される第2の長さ調節管600と;前記第2の長さ調節管600と連結されて流動ウエート10が移送されるための前記流動ウエートの移送部700と;前記流動ウエートの移送部700の上部及び下部にそれぞれ位置して流動ウエートの移送部700が作動するように動力を提供するモータ1000と;を含んで構成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、使用者が所望重量の運動を進行するために運動重量を設定し、設定された運動重量だけ流動ウエートが流動ウエートの積載部に供給されて運動を進行できるようにする流動ウエートを通じて重量調節が可能であるので、ユーザーが手動で重量を調整する手間を解消する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の流動ウエートを介して重量調節が可能な運動器具システムの全体的な様子を示す図面である。
図2】本発明の流動ウエートを介して重量調整可能な運動器具システムの実施形態を示す図面である。
図3】本発明の流動ウエートを介して重量調整可能な運動器具システムの実施形態を示す図面である。
図4】本発明の流動ウエートを介して重量調整可能な運動器具システムの実施形態を示す図面である。
図5】本発明の流動ウエートを介して重量調節可能な運動器具システムが適用された運動器具の様子を示す図面である。
図6】本発明の流動ウエートを介して重量調整可能な運動器具システムが適用された運動器具の使用形態を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書及び 特許請求の範囲で使用される用語や単語は通常的であるか、辞典的な意味に限定して解釈されるものではなく、発明者は、自分の発明を最も最善の方法で説明するために、用語の概念を適切に定義することができる原則に立脚して、本発明の技術的思想に符合する意味及び概念に解釈されるべきである。
【0011】
以下、添付された図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明することにする。
【0012】
本明細書では重量と重さとを組み合わせて使用したが、これは同じ意味を有すると考えられる。
【0013】
本発明は、流動ウエート(weight)を介して重量調節が可能な運動器具システムに関するものであり、具体的には、ショートボール等の流動ウエートの量を調節して運動器具の流動ウエートの積載部に積載することによって、重量調節が可能な運動器具システムに関するものである。
【0014】
図1は、本発明の流動ウエートを介して重量調節が可能な運動器具システムの全体的な様子を示す図面である。
【0015】
本発明は、流動ウエートの供給部100、第1のバルブ200、第1の長さ調節管300、流動ウエートの積載部400、第2のバルブ500、第2の長さ調節管600、流動ウエートの移送部700、ロードセル800、重量感知センサ900、モータ1000、及びコントローラ1100を含む。
【0016】
本発明で使用される流動ウエート10は、所定の重さを有するものであり、ショートボールが好ましいが、この他にも、水、砂、鉄玉などのような重量を有する全てが該当することができる。
【0017】
前記流動ウエートの供給部100は、流動ウエート10が収容されるように所定の大きさの空間を有するように形成されている。
【0018】
前記第1のバルブ200は、前記流動ウエートの供給部100と第1の長さ調節管300との間に位置するが、流動ウエートの供給部100を開閉するものである。
【0019】
前記第1の長さ調節管300は、一側が前記流量供給供給部100の一側と連結されるように形成され、他側が流動ウエートの積載部400と連結されるように形成され、前記流量供給供給部100から流動ウエート10の供給を受けるために所定サイズの管状に形成されるものである。
【0020】
前記第1の長さ調節管300は、長さ調節が可能な長さ調節管であり、しわ配管で形成されるのが好ましく、この他にも、フレキシブルな素材、関節形態等で形成することができる。
【0021】
また、上下左右及び対角方向等で自由な動きを確保できる形で形成されるのが望ましい。
【0022】
前記流動ウエートの積載部400は、所定の大きさを有するように形成されているが、内部に流動ウエート10が収容されるように所定の空間を有している。
【0023】
前記流動ウエートの積載部400は、人が運動をすることができる部分であり、流動ウエートの積載部400に積載された流動ウエート10の重量だけ人が持ち上げて運動することができる。
【0024】
前記第2のバルブ500は、前記流動ウエートの積載部400と第1の長さ調節管300との間に位置するが流動ウエートの積載部400を開閉するものである。
【0025】
第1のバルブ200および第2のバルブ500は、ショートボール形態の流動ウエート10が通過するようにボールバルブ形態が好ましいが、そのバルブ形態は限定されない。
【0026】
前記第1のバルブ200および前記第2のバルブ500の開閉動作は、コントローラ1100によって制御され、流動ウエートの積載部400の内部に流動ウエート10を移動させる必要がある場合、第1のバルブ200が開かれ、流動ウエートの積載部400から排出させる必要がある場合、第2のバルブ500が開かれて流動ウエートの積載部400内の流動ウエート10が排出される。
【0027】
前記第2の長さ調節管600は、一側が前記流動ウエートの積載部400と連結されるように形成され、他側は流動ウエートの移送部700と連結されるように形成され、前記流動ウエートの積載部400から流動ウエート10の供給を受けるために所定の大きさの管状に形成される。
【0028】
前記第2の長さ調節管600は、長さ調節が可能な長さ調節管であり、しわ配管で形成されるのが好ましい。この他にも、フレキシブルな素材、関節形態などで形成されることができる。上下左右および対角方向などで自由な動きを確保できる形で形成させることができる。
【0029】
前記流動ウエートの移送部700は、流動ウエート10が移送されるためのものである。 好ましくは、流動ウエートの移送部700は、コンベヤの形態が好ましく、ショートボールが円滑に移動するように、図2の流動ウエートの移送部700の内部斜視図のように、ねじ山形状のスクリュコンベアの形態が好ましい。
【0030】
前記ロードセル800は、前記流動ウエートの積載部400の一側に位置して流動ウエートの積載部400の重量変化を測定するものである。
【0031】
すなわち、流動ウエートの積載部400内に流動ウエート10が収容または排出されるとき、流動ウエートの積載部400内の重量を確認することができるし、前記ロードセル800から測定された流動ウエートの積載部400内の重量情報を前記コントローラ1100に伝達することによって、前記第1のバルブ200および第2のバルブ500の開閉状態を制御することができる。
【0032】
前記重量感知センサ900は、第2の長さ調節管600と流動ウエートの移送部700との間に位置し、重さを感知するためのセンサであり、前記流動ウエートの積載部400から第2の長さ調節管600へ移動する流動ウエート10の重量を感知する。
【0033】
前記モータ1000は、流動ウエートの移送部700の上部および下部にそれぞれ位置して流動ウエートの移送部700が作動するように動力を提供するものである。
【0034】
前記コントローラ1100は、前記流動ウエートの積載部400の内部に積載される流動ウエート10の重量値を設定し、設定された流動ウエート10の重量値に応じて第1のバルブ200および第2のバルブ500のうちのいずれか一つが開放されるように制御され、前記ロードセル800からリアルタイムで重量の変化値が送信され、設定された流動ウエート10の重量値と同じ値が送信されると、開放された第1のバルブ200または第2のバルブ500が閉じるように制御され、前記重量感知センサ900を介して予め記憶された値以上の重さ感知情報が送信されると、前記モータ1000が作動し、記憶された値以下の重さ感知情報が送信されると、前記モータ1000の動作が停止するようにモータ1000の動作を制御する。
【0035】
前記コントローラ1100を、図2ないし図4を参照して説明することになる。図2乃至図4は、本発明の流動ウエートを介して重量調整可能な運動器具システムの実施形態を示す図面である。図2乃至図4は、本発明の流動ウエートを介して重量調節が可能な運動器具システムの内部を投影した様子を示す図面である。
【0036】
図2を参照すると、コントローラ1100を介して流動ウエートの積載部400内に積載される流動ウエート10の重量値が設定され、流動ウエートの供給部100から流動ウエートの積載部400へ流動ウエート10を移動させる必要がある場合、第1のバルブ200が開かれて設定された重量値だけ流動ウエート10が流量供給部100から流量積載部400に移動される(S1の方向参照)。
【0037】
このとき、流動ウエートの積載部400の一側に設けられたロードセル800を介して測定された重量の変化値をコントローラ1100に送信し、送信された値が設定された重量値と一致する場合、第1のバルブ200が閉じられる。図3のように設定された重量値だけ流動ウエートの積載部400に流動ウエート10が積載される。
【0038】
ここで、前記流動ウエートの積載部400の重量値を設定された値より小さい値にリセットする場合、図4のように、第2のバルブ500が開放され、流動ウエートの積載部400に内蔵された流動ウエート10がS2の方向に沿って第2の長さ調節管600に排出され、前記重量感知センサ900を介して流動ウエート10の重さを感知すると、流動ウエートの移送部700が作動するようにモータ1000が作動され、S3の方向に流動ウエートの移送部700のボールねじに沿って流動ウエート10が移動される。
【0039】
前記流動ウエートの積載部400内に流動ウエート10が設定された重量値だけ残るまで第2のバルブ500は開かれ、設定された重量値に達すると、第2のバルブ500は閉じられる。また、重量感知センサ900を介して流動ウエート10の重量が検知されない場合、流動ウエートの移送部700の動作が停止するようにモータ1000の動作が停止される。
【0040】
図5は、本発明の流動ウエートを介して重量調節可能な運動器具システムが適用された運動器具の様子を示す図面である。
【0041】
図5のように、本発明の流動ウエートを介して重量調整可能な運動器具システムは、ベンチプレス機構に適用することができる。この他にも、 ハックスクワットマシン、レッグプレスなど様々な運動器具に適用できることは言うまでもない。
【0042】
図6は、本発明の流動ウエートを介して重量調整可能な運動器具システムが適用された運動器具の使用形態を示す図面である。
【0043】
図6に示すように、ユーザが運動器具を使用すると、第1の長さ調節管300と第2の長さ調節管600の長さが延びるように形成されることによって、上下左右および対角方向に移動が容易である。したがって、使用者の運動時に不便なく、本発明の運動器具システムを使用することができる。
【0044】
以上のような本明細書に記載配された実施例と図面に図示された構成は、様々な変換を加えられるし、いろいろな実施例を持てるところ、特定の実施例たちを図面に例示して詳しく説明しようとする。 しかし、これは本発明を特定の実施形態について限定するものではなく、 本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変換、均等物乃至代替物を含むことで分からなければならない。
【符号の説明】
【0045】
100 流動ウエートの供給部
200 第1のバルブ
300 第1の長さ調節管
400 流動ウエートの積載部
500 第2のバルブ
600 第2の長さ調節管
700 流動ウエートの移送部
800 ロードセル
900 重量感知センサー
1000 モーター
1100 コントローラ

図1
図2
図3
図4
図5
図6