(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-05
(45)【発行日】2024-01-16
(54)【発明の名称】半導体装置、受信モジュール、受信機
(51)【国際特許分類】
H01L 21/822 20060101AFI20240109BHJP
H01L 27/04 20060101ALI20240109BHJP
H02J 50/20 20160101ALI20240109BHJP
【FI】
H01L27/04 U
H02J50/20
(21)【出願番号】P 2023095157
(22)【出願日】2023-06-09
【審査請求日】2023-06-09
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520354692
【氏名又は名称】エイターリンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】久保内 智洋
(72)【発明者】
【氏名】小舘 直人
(72)【発明者】
【氏名】田邉 勇二
【審査官】鈴木 聡一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-171956(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0089199(US,A1)
【文献】特表2023-500285(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0265903(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第108039591(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/822
H01L 27/04
H02J 7/00-7/12
H02J 7/34-7/36
H02J 50/00-50/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体チップに設けられる第1整流回路と、
前記半導体チップに、前記第1整流回路と略直交する方向に設けられる第2整流回路と、
前記半導体チップに設けられ、前記第1整流回路と接続する第1ボンディングパッドと、
前記半導体チップに設けられ、前記第2整流回路と接続する第2ボンディングパッドと、
前記半導体チップを取り付ける基板、又は前記半導体チップをカバーする半導体パッケージに設けられ、前記第1ボンディングパッドと、第1ボンディングワイヤにより接続される第1パッドと、
前記基板、又は前記半導体パッケージに設けられ、前記第2ボンディングパッドと、第2ボンディングワイヤにより接続される第2パッドとを備え
、
前記第1整流回路は、前記第1ボンディングパッドと接続可能な構成を所定の方向に有する半導体装置。
【請求項2】
前記第1ボンディングパッドは、前記半導体チップの所定の辺に形成され、
前記第2ボンディングパッドは、前記半導体チップの前記辺の隣り合う辺に形成され、
前記第1パッドは、前記第1ボンディングパッドと略対向する位置に形成され、
前記第2パッドは、前記第2ボンディングパッドと略対向する位置に形成される請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1ボンディングパッドは、前記半導体チップの所定の角に形成され、
前記第2ボンディングパッドは、前記半導体チップの前記角の隣り合う角に形成され、
前記第1パッドは、前記第1ボンディングパッドと略対向する位置に形成され、
前記第2パッドは、前記第2ボンディングパッドと略対向する位置に形成される請求項1記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1ボンディングパッド、前記第2ボンディングパッド、前記第1パッド、前記第2パッドはそれぞれ複数形成される請求項1記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1整流回路と、前記第2整流回路とを複数有する請求項1記載の半導体装置。
【請求項6】
半導体装置と、前記半導体装置に接続される第1直線偏波アンテナと、前記半導体装置に接続される第2直線偏波アンテナとを有する受信モジュールにおいて、
前記半導体装置は、
半導体チップに設けられる第1整流回路と、
前記半導体チップに、前記第1整流回路と略直交する方向に設けられる第2整流回路と、
前記半導体チップに設けられ、前記第1整流回路と接続する第1ボンディングパッドと、
前記半導体チップに設けられ、前記第2整流回路と接続する第2ボンディングパッドと、
前記半導体チップを取り付ける基板、又は前記半導体チップをカバーする半導体パッケージに設けられ、前記第1ボンディングパッドと、第1ボンディングワイヤにより接続される第1パッドと、
前記基板、又は前記半導体パッケージに設けられ、前記第2ボンディングパッドと、第2ボンディングワイヤにより接続される第2パッドと
を有し、
前記第1整流回路は、前記第1ボンディングパッドと接続可能な構成を所定の方向に有し、
前記第1直線偏波アンテナは、前記第1パッドと接続し、
前記第2直線偏波アンテナは、前記第2パッドと接続する受信モジュール。
【請求項7】
蓄電部と、半導体装置と、前記半導体装置に接続される第1直線偏波アンテナと、前記半導体装置に接続される第2直線偏波アンテナとを有する受信機において、
前記半導体装置は、
半導体チップに設けられる第1整流回路と、
前記半導体チップに、前記第1整流回路と略直交する方向に設けられる第2整流回路と、
前記半導体チップに設けられ、前記第1整流回路と接続する第1ボンディングパッドと、
前記半導体チップに設けられ、前記第2整流回路と接続する第2ボンディングパッドと、
前記半導体チップを取り付ける基板、又は前記半導体チップをカバーする半導体パッケージに設けられ、前記第1ボンディングパッドと、第1ボンディングワイヤにより接続される第1パッドと、
前記基板、前記半導体パッケージに設けられ、前記第2ボンディングパッドと、第2ボンディングワイヤにより接続される第2パッドとを有し、
前記第1整流回路は、前記第1ボンディングパッドと接続可能な構成を所定の方向に有し、
前記第1直線偏波アンテナは、前記第1パッドと接続し、
前記第2直線偏波アンテナは、前記第2パッドと接続する受信機。
【請求項8】
半導体チップに設けられる第1整流回路と、
前記半導体チップに設けられる第2整流回路と、
前記半導体チップに設けられ、前記第1整流回路と接続する第1ボンディングパッドと、
前記半導体チップに設けられ、前記第2整流回路と接続する第2ボンディングパッドと、
前記半導体チップを取り付ける基板、又は前記半導体チップをカバーする半導体パッケージに設けられ、前記第1ボンディングパッドと、第1ボンディングワイヤにより接続される第1パッドと、
前記基板、又は前記半導体パッケージに設けられ、前記第2ボンディングパッドと、第2ボンディングワイヤにより接続される第2パッドとを備え、
前記第1ボンディングワイヤと、前記第2ボンディングワイヤとは、略直交する半導体装置。
【請求項9】
前記第1ボンディングパッドは、前記半導体チップの所定の辺に形成され、
前記第2ボンディングパッドは、前記半導体チップの前記辺の隣り合う辺に形成され、
前記第1パッドは、前記第1ボンディングパッドと略対向する位置に形成され、
前記第2パッドは、前記第2ボンディングパッドと略対向する位置に形成される請求項8記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第1ボンディングパッドは、前記半導体チップの所定の角に形成され、
前記第2ボンディングパッドは、前記半導体チップの前記角の隣り合う角に形成され、
前記第1パッドは、前記第1ボンディングパッドと略対向する位置に形成され、
前記第2パッドは、前記第2ボンディングパッドと略対向する位置に形成される請求項8記載の半導体装置。
【請求項11】
前記第1ボンディングパッド、前記第2ボンディングパッド、前記第1パッド、前記第2パッドはそれぞれ複数形成される請求項8記載の半導体装置。
【請求項12】
前記第1整流回路と、前記第2整流回路とを複数有する請求項8記載の半導体装置。
【請求項13】
半導体装置と、前記半導体装置に接続される第1直線偏波アンテナと、前記半導体装置に接続される第2直線偏波アンテナとを有する受信モジュールにおいて、
前記半導体装置は、
半導体チップに設けられる第1整流回路と、
前記半導体チップに設けられる第2整流回路と、
前記半導体チップに設けられ、前記第1整流回路と接続する第1ボンディングパッドと、
前記半導体チップに設けられ、前記第2整流回路と接続する第2ボンディングパッドと、
前記半導体チップを取り付ける基板、又は前記半導体チップをカバーする半導体パッケージに設けられ、前記第1ボンディングパッドと、第1ボンディングワイヤにより接続される第1パッドと、
前記基板、又は前記半導体パッケージに設けられ、前記第2ボンディングパッドと、第2ボンディングワイヤにより接続される第2パッドとを有し、
前記第1ボンディングワイヤと、前記第2ボンディングワイヤとは、略直交し、
前記第1直線偏波アンテナは、前記第1パッドと接続し、
前記第2直線偏波アンテナは、前記第2パッドと接続する受信モジュール。
【請求項14】
蓄電部と、半導体装置と、前記半導体装置に接続される第1直線偏波アンテナと、前記半導体装置に接続される第2直線偏波アンテナとを有する受信機において、
前記半導体装置は、
半導体チップに設けられる第1整流回路と、
前記半導体チップに設けられる第2整流回路と、
前記半導体チップに設けられ、前記第1整流回路と接続する第1ボンディングパッドと、
前記半導体チップに設けられ、前記第2整流回路と接続する第2ボンディングパッドと、
前記半導体チップを取り付ける基板、又は前記半導体チップをカバーする半導体パッケージに設けられ、前記第1ボンディングパッドと、第1ボンディングワイヤにより接続される第1パッドと、
前記基板、又は前記半導体パッケージに設けられ、前記第2ボンディングパッドと、第2ボンディングワイヤにより接続される第2パッドとを有し、
前記第1ボンディングワイヤと、前記第2ボンディングワイヤとは、略直交し、
前記第1直線偏波アンテナは、前記第1パッドと接続し、
前記第2直線偏波アンテナは、前記第2パッドと接続する受信機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置、受信モジュール、受信機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な分野で、ワイヤレス電力伝送(WPT:Wireless Power Transfer)が利用されている。WPTを活用することで、有線による電力伝送の場合と比較して、配線の負担、破断、メンテナンス等の問題を回避することができる。
【0003】
特許文献1では、直線偏波や円偏波の電波を受信する場合に受電レベルが低下して伝送効率が劣化するのを抑制する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載される受電アンテナ装置のアンテナ素子部は、第1偏波用ダイポールアンテナと第2偏波用ダイポールアンテナとを有する。第1偏波用ダイポールアンテナと第2偏波用ダイポールアンテナとは互いに90度に直交して配置され、それぞれ直交する偏波面の電波を受信する。第1偏波用ダイポールアンテナで受信されて出力される第1交流電圧は、第1整流部により、第1直流電圧に変換される。第2偏波用ダイポールアンテナで受信されて出力される第2交流電圧は、第2整流部により、第2直流電圧に変換される。
【0006】
特許文献1では、伝送効率が劣化することを抑制することについて記載されているが、受電アンテナ装置の小型化、コスト低廉化については言及されていない。
【0007】
本開示の目的は、ワイヤレス電力伝送で用いられる受信機の、さらなる小型化、コスト低廉化を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
半導体装置は、半導体チップ及び半導体パッケージを有する。半導体チップは、第1整流回路と、第1整流回路と略直交する方向に設けられる第2整流回路と、第1整流回路と接続する第1ボンディングパッドと、第2整流回路と接続する第2ボンディングパッドとを備える。半導体パッケージは、第1ボンディングパッドと第1ボンディングワイヤにより接続される第1パッドと、第2ボンディングパッドと第2ボンディングワイヤにより接続される第2パッドとを備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、ワイヤレス電力伝送で用いられる受信機の、さらなる小型化、コスト低廉化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態に係るWPTシステム1の全体の構成を示す図である。
【
図2】
図1に示す送信機100と、受信機200との構成例を表すブロック図である。
【
図3】半導体装置210の内部構成例を表す模式図である。
【
図4】
図3に示す半導体装置210にアンテナが取り付けられた際の構成例を表す模式図である。
【
図5】半導体装置210のその他の内部構成例を表す模式図である。
【
図6】
図5に示す半導体装置210にアンテナが取り付けられた際の構成例を表す模式図である。
【
図7】半導体装置210のその他の内部構成例を表す模式図である。
【
図8】
図7に示す半導体装置210にアンテナが取り付けられた際の構成例を表す模式図である。
【
図9】半導体装置210のその他の内部構成例を表す模式図である。
【
図10】
図9に示す半導体装置210にアンテナが取り付けられた際の構成例を表す模式図である。
【
図11】半導体装置210のその他の内部構成例を表す模式図である。
【
図12】
図11に示す半導体装置210にアンテナが取り付けられた際の構成例を表す模式図である。
【
図13】半導体装置210のその他の内部構成例を表す模式図である。
【
図14】
図13に示す半導体装置210にアンテナが取り付けられた際の構成例を表す模式図である。
【
図15】半導体装置210のその他の内部構成例を表す模式図である。
【
図16】コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0012】
<概要>
WPTシステムにおいて、無線で電力を供給する送信機と、無線で送信された電力を受信する受信機とが設置されている。受信機は、無線を受信するためのアンテナと、受信した無線を整流する整流回路を有している。本実施形態では、1つの半導体装置に2つの整流回路が形成され、1対のアンテナ(例えば、直線偏波アンテナ)が接続可能となっている。半導体装置は、接続されるアンテナが直交するように内部の回路が構成されている。具体的には、例えば、半導体装置内において、少なくとも2つの整流回路が直交するように形成されている。そして、各整流回路から半導体装置に設けられる接続端子まで、シンプルな配線を形成することで、整流回路と接続されている接続端子の方向を直交させる。
【0013】
また、例えば、半導体装置における半導体チップに少なくとも2つの整流回路を形成し、整流回路と接続する半導体チップ内のボンディングパッドと、半導体パッケージに形成されるパッドとをボンディングワイヤで接続する。このとき、各整流回路と係るボンディングワイヤが略直交となるように、半導体チップ内のボンディングパッドと、半導体パッケージ内のパッドとを選択する。これにより、整流回路と接続されている接続端子の方向が直交することになり、半導体装置に接続されるアンテナが直交することになる。
【0014】
<1 システム全体の構成図>
図1は、本実施形態に係るWPTシステム1の全体の構成を示す図である。
【0015】
図1に示すWPTシステム1は、例えば、送信機100、受信機200、第1情報処理装置300、及び第2情報処理装置400を備える。
図1に示すWPTシステム1は、例えば、ビル、又は工場等で利用される。なお、送信機100と第1情報処理装置300との接続、及び第1情報処理装置300と第2情報処理装置400との接続は、有線であっても無線であっても構わない。
【0016】
図1において、WPTシステム1が送信機100を3台含む例を示しているが、WPTシステム1に含まれる送信機100の数は、3台に限定されない。WPTシステム1に含まれる送信機100は、2台以下であってもよいし、4台以上であってもよい。
【0017】
図1において、WPTシステム1が受信機200を7台含む例を示しているが、WPTシステム1に含まれる受信機200の数は、7台に限定されない。WPTシステム1に含まれる受信機200は、6台以下であってもよいし、8台以上であってもよい。
【0018】
なお、本明細書において、送信機100は無線で電力を送信するという意味での(電力)送信機100であり、同様に、受信機200は無線で電力を受信するという意味での(電力)受信機200である。後述するように、受信機200は、例えば、受信機200の状態に関する情報、又はセンサによる計測結果に関する情報を、データ信号として送信機100へ送信し、送信機100はかかるデータ信号を受信することがある。この場合、送信機100はデータ信号を受信する受信機であり、受信機200はデータ信号を送信する送信機として機能する。
【0019】
図1において、WPTシステム1が第1情報処理装置300を2台含む例を示しているが、WPTシステム1に含まれる第1情報処理装置300の数は、2台に限定されない。WPTシステム1に含まれる第1情報処理装置300は、1台であってもよいし、3台以上であってもよい。
【0020】
送信機100は、例えば、受信機200へ給電信号、又はデータ信号を送信する。送信機100は、例えば、920MHz帯の電波により、受信機200へ給電信号を送信する。送信機100は、例えば、2.4GHz帯の電波により、受信機200へデータ信号を送信する。送信機100は、データ信号を、920MHz帯の電波により送信してもよい。
【0021】
送信機100は、例えば、1台の受信機200へ給電してもよいし、複数台の受信機200へ給電してもよい。送信機100は、例えば、1台の受信機200へデータ信号を送信してもよいし、複数台の受信機200へデータ信号を送信してもよい。送信機100は、例えば、他の送信機100と同じデータ信号を送信してもよいし、他の送信機100と異なるデータ信号を送信してもよい。送信機100は、例えば、所定のコマンド信号をデータ信号として受信機200へ送信してもよいし、予め設定された信号をデータ信号として受信機200へ送信してもよい。
【0022】
送信機100は、例えば、受信機200から送信されるデータ信号を受信する。送信機100は、例えば、1台の受信機200から送信されるデータ信号を受信してもよいし、複数の受信機200から送信されるデータ信号を受信してもよい。送信機100は、受信機200から送信されるデータ信号を第1情報処理装置300へ送信する。送信機100は、送信機100の状態に関する情報を第1情報処理装置300へ送信する。
【0023】
受信機200は、例えば、送信機100から送信される給電信号、又はデータ信号を受信する。受信機200は、例えば、蓄電部を有する場合、送信機100から送信される給電信号を電力へ変換し、変換した電力を蓄電部に貯える。受信機200は、例えば、所定のセンサを有する場合、送信機100から送信される給電信号を電力へ変換し、変換した電力によりセンサを駆動させる。
【0024】
受信機200は、例えば、受信機200の状態に関する情報、又はセンサによる計測結果に関する情報を、データ信号として送信機100へ送信する。
【0025】
第1情報処理装置300は、WPTシステム1に収容される送信機100、受信機200の動作を監視する情報処理装置である。例えば、第1情報処理装置300は、送信機100から送信される、送信機100、及び受信機200の状態に関する情報に基づき、送信機100、又は受信機200が予め設定された状態になっているか否かを判断する。予め設定された状態になっていると判断した場合、第1情報処理装置300は、所定の情報を第2情報処理装置400へ送信する。
【0026】
また、第1情報処理装置300は、WPTシステム1に収容される送信機100、受信機200についての情報を蓄積する。例えば、第1情報処理装置300は、送信機100から送信される、送信機100及び受信機200の状態に関する情報を、第1情報処理装置300に設けられる記憶部に記憶する。
【0027】
また、第1情報処理装置300は、WPTシステム1に収容される送信機100の動作を制御する。例えば、第1情報処理装置300は、所定の指示、又は情報を送信機100へ送信する。
【0028】
また、第1情報処理装置300は、第2情報処理装置400の動作を制御する。
【0029】
第2情報処理装置400は、例えば、WPTシステム1の管理者が操作する情報処理装置である。第2情報処理装置400は、WPTシステム1に収容される送信機100、受信機200、又はこれらの両方が所定の状態になっている旨の連絡を第1情報処理装置300から受信すると、送信機100、受信機200、又はこれらの両方が所定の状態になっていることをユーザに提示する。
【0030】
また、第2情報処理装置400は、第1情報処理装置300に蓄積されている、送信機100及び受信機200の状態に関する情報を分析し、所定の情報をユーザに提示する。所定の情報は、例えば、以下である。
・送信機100の配置に関する情報
・受信機200の配置に関する情報
・消費電力に関する情報
・電力量に関する情報
【0031】
<1.1 送信機と受信機の構成>
図2は、
図1に示す送信機100と、受信機200との構成例を表すブロック図である。
図2に示すように、送信機100と受信機200とは、例えば、互いに所定間隔で離間する。例えば、送信機100と受信機200とは、数m程度の距離だけ隔てられて設置される。具体的には、例えば、送信機100は、屋内の高所、例えば、天井、又は壁に設けられた所定の高位置に固定して設置される。受信機200は、屋内の所定のデバイスに設置されたり、給電が必要なデバイスの近傍に載置されたりする。また、受信機200は、ユーザにより携帯されてもよい。送信機100は、所定の周波数、例えば、920MHz帯の電波により、受信機200へ給電信号を送信する。受信機200は、送信機100から送信される給電信号を電力へ変換し、変換した電力を充電するか、又は、変換した電力を所定のデバイスへ供給する。
【0032】
送信機100は、例えば、発振器101、送信アンテナ102、マイコン(制御器)103、データ送受信機104、データ送受信アンテナ105を有する。発振器101、マイコン103、データ送受信機104、データ送受信アンテナ105、又はこれらのうち少なくともいずれかの組み合わせは、例えば、PCB(プリント基板)に実装されていてもよい。
【0033】
発振器101は、所定周波数帯、例えば、920MHz帯の信号を発振させる。発振された信号は、必要に応じて、増幅されて、不要周波数成分が除去されてもよい。
【0034】
送信アンテナ102は、例えば、920MHz帯の電波を効率的に送信可能に形成されている。送信アンテナ102は、発振器101で発振された信号を、給電信号として放射する。
【0035】
マイコン103は、送信機100の動作を制御する。マイコン103は、例えば、ARMプロセッサを搭載した半導体素子により実現される。マイコン103は、例えば、送信アンテナ102による電波の送信を制御する。
【0036】
データ送受信機104は、デジタルデータのアナログ化、アナログデータの変調等の処理を実施する。また、データ送受信機104は、データ送受信アンテナ105で受信されるデータ信号の復調、復調されたデータのデジタル化等の処理を実施する。データ送受信機104は、例えば、データ送受信アンテナ105で受信されるデータ信号から所定の信号を抽出し、デジタルデータに変換してマイコン103へ送信する。
【0037】
データ送受信アンテナ105は、例えば、2.4GHz帯の電波を効率的に送受信可能に形成されている。データ送受信アンテナ105は、データ送受信機104から供給されるデータ信号を放射する。また、データ送受信アンテナ105は、受信機200から送信されたデータ信号を受信する。
【0038】
受信機200は、例えば、受信アンテナ201、整流器202、電力管理部203、蓄電部204、マイコン205、データ送受信機206、データ送受信アンテナ207を有する。受信アンテナ201、整流器202、電力管理部203、蓄電部204、マイコン205、データ送受信機206、データ送受信アンテナ207、又はこれらのうち少なくともいずれかの組み合わせは、例えば、PCB又はFPC(フレキシブル基板)に実装されていてもよい。
【0039】
受信アンテナ201は、例えば、920MHz帯の電波を効率的に受信可能に形成されている。受信アンテナ201は、送信アンテナ102から放射された給電信号を受信する。
【0040】
整流器202は、給電信号として受信した電波を整流し、直流電圧に変換する。
【0041】
電力管理部203は、直流電圧を管理する。例えば、電力管理部203は、直流電圧に基づいて充電電圧を制御する。電力管理部203は、充電電圧を制御することで、蓄電部204を充電する。また、電力管理部203は、例えば、蓄電部204に所定容量以上の電力が蓄えられると、直流電圧を、接続される部材へ供給する。
【0042】
また、電力管理部203は、マイコン205からの制御に応じ、蓄電部204に蓄えられた電力を放出させる。
【0043】
蓄電部204は、電力管理部203からの指示に応じて電力を蓄える。蓄電部204は、例えば、バッテリー、又はキャパシタ等により実現される。また、蓄電部204は、電力管理部203からの指示に応じて蓄えている電力を放出する。
【0044】
マイコン205は、受信機200の動作を制御する。マイコン205は、電力管理部203から供給される直流電圧、又は蓄電部204に蓄えられた電力により駆動される。マイコン205は、電力管理部203を制御し、蓄電部204に蓄えられた電力を放出させる。
【0045】
受信機200には、例えば、種々のセンサが接続可能である。例えば、熱センサ、温度センサ、光センサ、湿度センサ、振動センサ等が受信機200に接続される。受信機200に接続されたセンサは、例えば、電力管理部203から供給される直流電圧、又は蓄電部204から放出される電力により駆動される。マイコン205は、受信機200の所定部位における電圧値、受信機200に接続されるセンサの状況、センサにより検出された情報等を、継続的又は断続的に監視する。マイコン205は、受信機200の所定部位における電圧値、受信機200に接続されるセンサの状況、センサにより検出された情報等をデジタルデータとしてデータ送受信機206へ送信する。なお、センサは、受信機200に内蔵されていてもよい。
【0046】
データ送受信機206は、マイコン205から供給されるデジタルデータのアナログ化、アナログデータの変調等の処理を実施する。また、データ送受信機206は、データ送受信アンテナ207で受信されるデータ信号の復調、復調されたデータのデジタル化等の処理を実施する。データ送受信機206は、例えば、電力管理部203から供給される直流電圧、又は蓄電部204から放出される電力により駆動される。
【0047】
データ送受信アンテナ207は、例えば、2.4GHz帯の電波を効率的に送受信可能に形成されている。データ送受信アンテナ207は、データ送受信機206から供給されるデータ信号を放射する。また、データ送受信アンテナ207は、送信機100から送信されたデータ信号を受信する。例えば、データ送受信アンテナ207は、例えば、電力管理部203から供給される直流電圧、又は蓄電部204から放出される電力により駆動される。
【0048】
<2 受信機に設置される半導体装置の構成>
(実施例1)
図3は、半導体装置210の内部構成例を表す模式図である。
図3に示す半導体装置210は、例えば、半導体チップ220、及び半導体パッケージ230を有する。半導体パッケージ230は、例えば、半導体チップ220を外部環境から保護するものであり、プリント配線板に実装する際の外部接続配線端子を提供する役割を果たす。半導体パッケージ230は、例えば、樹脂からなる。
図3では、半導体チップ220の上面が視認可能となっているが、現実には、例えば、半導体パッケージ230は、半導体チップ220を覆うように形成されている。半導体チップ220のx軸方向の大きさは、例えば、およそ1~数mm程度であり、y軸方向の大きさは、例えば、およそ1~数mm程度である。
【0049】
半導体装置210は、例えば、受信機200の整流器202と、電力管理部203の一部の構成とを含む。半導体装置210は、例えば、PCB又はFPC(フレキシブル基板)に実装される。
【0050】
半導体チップ220は、LDO(Low Drop Out)221-1、LDO221-2、リファレンス222、整流回路223-1、整流回路223-2を1チップに集積化して有する。なお、半導体チップ220は、
図3に示す以外の回路を有していてもよい。また、半導体チップ220は、
図3に示す回路のいずれかを有していなくてもよい。
【0051】
LDO221-1、221-2は、リニアレギュレータの一種である。LDO221-1は、例えば、整流回路223-1と接続されている。また、LDO221-2は、例えば、整流回路223-2と接続している。
【0052】
リファレンス222は、基準電圧を生成する。
【0053】
整流回路223-1、223-2は、給電信号として受信した電波を整流し、直流電圧に変換する。整流回路223-1、223-2は、例えば、多層基板に形成されるコンデンサ、及びダイオードにより実現される。整流回路223-1は、整流回路223-2に対して直交方向に配置されている。具体的には、例えば、
図3では、整流回路223-1は、半導体チップ220の所定の一辺に対して最短距離で接続可能な位置に配置される。また、整流回路223-2は、整流回路223-1が近傍に配置される一辺と隣り合う一辺に対して最短距離で接続可能な位置に配置される。つまり、
図3において、整流回路223-1は、半導体チップ220のy軸方向下方の辺に対して最短距離の配線で接続可能な位置に配置される。また、整流回路223-2は、半導体チップ220のx軸方向左方の辺に対して最短距離の配線で接続可能な位置に配置される。
【0054】
半導体チップ220は、複数のボンディングパッドを有している。
図3では、例えば、ボンディングパッドは、チップを取り囲むように形成されている。
【0055】
整流回路223-1は、近傍に形成されるボンディングパッドと配線により接続される。具体的には、例えば、整流回路223-1は、近傍の一辺に形成される、最も近いボンディングパッド224-1、224-2と配線により接続される。言い換えると、整流回路223-1は、例えば、最短の配線距離で接続可能なボンディングパッド224-1、224-2と配線により接続される。
図3によれば、整流回路223-1は、y軸方向に沿って形成される配線により、ボンディングパッド224-1、224-2と接続される。
【0056】
整流回路223-2は、近傍に形成されるボンディングパッドと配線により接続される。具体的には、例えば、整流回路223-2は、近傍の一辺に形成される、最も近いボンディングパッド224-3、224-4と配線により接続される。言い換えると、整流回路223-2は、例えば、最短の配線距離で接続可能なボンディングパッド224-3、224-4と配線により接続される。
図3によれば、整流回路223-2は、x軸方向に沿って形成される配線により、ボンディングパッド224-3、224-4と接続される。
【0057】
半導体パッケージ230は、複数のパッドを有している。パッドは、例えば、プリント配線板に実装する際の外部接続配線端子と接続する役割を果たす。
図3では、例えば、半導体パッケージ230において、パッド231-1~パッド231-4が形成されている。半導体パッケージ230に形成されるパッドは、これらに限定されない。
【0058】
ボンディングパッド224-1は、パッド231-1と、ボンディングワイヤ225-1により接続されている。ボンディングパッド224-1は、例えば、最も近傍に形成されるパッド231-1と接続されている。言い換えると、ボンディングパッド224-1は、例えば、略対向するパッド231-1と接続されている。
図3によれば、ボンディングパッド224-1は、y軸方向に沿って対向して形成されているパッド231-1と接続される。これにより、例えば、ボンディングワイヤ225-1は、
図3においてy軸方向に沿って形成される。
【0059】
ボンディングパッド224-2は、パッド231-2と、ボンディングワイヤ225-2により接続されている。ボンディングパッド224-2は、例えば、最も近傍に形成されるパッド231-2と接続されている。言い換えると、ボンディングパッド224-2は、例えば、略対向するパッド231-2と接続されている。
図3によれば、ボンディングパッド224-2は、y軸方向に沿って対向して形成されているパッド231-2と接続される。これにより、例えば、ボンディングワイヤ225-2は、
図3においてy軸方向に沿って形成される。
【0060】
ボンディングパッド224-3は、パッド231-3と、ボンディングワイヤ225-3により接続されている。ボンディングパッド224-3は、例えば、最も近傍に形成されるパッド231-3と接続されている。言い換えると、ボンディングパッド224-3は、例えば、略対向するパッド231-3と接続されている。
図3によれば、ボンディングパッド224-3は、x軸方向に沿って対向して形成されているパッド231-3と接続される。これにより、例えば、ボンディングワイヤ225-3は、
図3においてx軸方向に沿って形成される。
【0061】
ボンディングパッド224-4は、パッド231-4と、ボンディングワイヤ225-4により接続されている。ボンディングパッド224-4は、例えば、最も近傍に形成されるパッド231-4と接続されている。言い換えると、ボンディングパッド224-4は、例えば、略対向するパッド231-4と接続されている。
図3によれば、ボンディングパッド224-4は、x軸方向に沿って対向して形成されているパッド231-4と接続される。これにより、例えば、ボンディングワイヤ225-4は、
図3においてx軸方向に沿って形成される。
【0062】
上記のように整流回路223-1、ボンディングパッド224-1、224-2、パッド231-1、231-2を配置し、整流回路223-2、ボンディングパッド224-3、224-4、パッド231-3、231-4を配置することで、ボンディングワイヤ225-1、225-2の形成方向と、ボンディングワイヤ225-3、225-4の形成方向とが略直交するようになる。また、パッド231-1、231-2が形成される方向と、パッド231-3、231-4が形成される方向とが略直交するようになる。
【0063】
図4は、
図3に示す半導体装置210にアンテナが取り付けられた際の構成例を表す模式図である。アンテナが取り付けられた半導体装置210は受信モジュールと称してもよい。
図4に示す例では、パッド231-1、231-2に直線偏波アンテナであるダイポールアンテナ240-1が接続され、パッド231-3、231-4にダイポールアンテナ240-2が接続されている。ダイポールアンテナ240-1は、x軸方向に沿って形成される。ダイポールアンテナ240-2は、y軸方向に沿って形成されている。つまり、ダイポールアンテナ240-1と、ダイポールアンテナ240-2とは略直交するようになっている。
【0064】
なお、整流回路223-1、整流回路223-2から形成されるアンテナはダイポールアンテナに限定されない。整流回路223-1、整流回路223-2からはモノポールアンテナが形成されてもよい。整流回路223-1、整流回路223-2から形成されるモノポールアンテナは、互いに略直交する方向に形成される。また、整流回路223-1、整流回路223-2からは、逆Fアンテナが形成されてもよい。整流回路223-1、整流回路223-2から形成される逆Fアンテナは、互いに略直交する方向に形成される。
【0065】
(実施例2)
図5は、半導体装置210のその他の内部構成例を表す模式図である。
図5に示す半導体チップ220は、LDO221-1、LDO221-2、リファレンス222、整流回路223-1、整流回路223-2を1チップに集積化して有する。なお、半導体チップ220は、
図5に示す以外の回路を有していてもよい。また、半導体チップ220は、
図5に示す回路のいずれかを有していなくてもよい。
【0066】
整流回路223-1、223-2は、給電信号として受信した電波を整流し、直流電圧に変換する。整流回路223-1、223-2は、例えば、多層基板に形成されるコンデンサ、及びダイオードにより実現される。整流回路223-1は、整流回路223-2に対して直交方向に配置されている。具体的には、例えば、
図5では、整流回路223-1は、半導体チップ220の所定の角に対して最短距離で接続可能な位置に配置される。また、整流回路223-2は、整流回路223-1が近傍に配置される角と隣り合う角に対して最短距離で接続可能な位置に配置される。つまり、
図5において、整流回路223-1は、半導体チップ220のy軸方向下方の右側の角に対して最短距離の配線で接続可能な位置に配置される。また、整流回路223-2は、半導体チップ220のy軸方向下方の左側の角に対して最短距離の配線で接続可能な位置に配置される。
【0067】
半導体チップ220は、複数のボンディングパッドを有している。
図5では、例えば、ボンディングパッドは、チップを取り囲むように形成されている。
【0068】
整流回路223-1は、近傍の角に形成されるボンディングパッドと配線により接続される。具体的には、例えば、整流回路223-1は、最も近い角に形成されるボンディングパッド224-1、224-2と配線により接続される。言い換えると、整流回路223-1は、例えば、最短の配線距離で接続可能な、角に形成されるボンディングパッド224-1、224-2と配線により接続される。
図5によれば、整流回路223-1は、x軸方向に対して時計回りに45度の方向に位置するボンディングパッド224-1、224-2と接続される。
【0069】
整流回路223-2は、近傍の角に形成されるボンディングパッドと配線により接続される。具体的には、例えば、整流回路223-2は、最も近い角に形成されるボンディングパッド224-3、224-4と配線により接続される。言い換えると、整流回路223-2は、例えば、最短の配線距離で接続可能な、角に形成されるボンディングパッド224-3、224-4と配線により接続される。
図5によれば、整流回路223-2は、x軸方向に対して時計回りに135度の方向に位置するボンディングパッド224-3、224-4と接続される。
【0070】
半導体パッケージ230は、複数のパッドを有している。パッドは、例えば、プリント配線板に実装する際の外部接続配線端子の役割を果たす。
図5では、例えば、半導体パッケージ230において、パッド231-1~パッド231-4が形成されている。半導体パッケージ230に形成されるパッドは、これらに限定されない。
【0071】
ボンディングパッド224-1は、パッド231-1と、ボンディングワイヤ225-1により接続されている。ボンディングパッド224-1は、例えば、最も近傍に形成されるパッド231-1と接続されている。言い換えると、ボンディングパッド224-1は、例えば、略対向するパッド231-1と接続されている。
図5によれば、ボンディングパッド224-1は、x軸方向に沿って対向して形成されているパッド231-1と接続される。これにより、例えば、ボンディングワイヤ225-1は、
図5においてx軸方向に沿って形成される。
【0072】
ボンディングパッド224-2は、パッド231-2と、ボンディングワイヤ225-2により接続されている。ボンディングパッド224-2は、例えば、最も近傍に形成されるパッド231-2と接続されている。言い換えると、ボンディングパッド224-2は、例えば、略対向するパッド231-2と接続されている。
図5によれば、ボンディングパッド224-2は、y軸方向に沿って対向して形成されているパッド231-2と接続される。これにより、例えば、ボンディングワイヤ225-2は、
図5においてy軸方向に沿って形成される。
【0073】
ボンディングパッド224-3は、パッド231-3と、ボンディングワイヤ225-3により接続されている。ボンディングパッド224-3は、例えば、最も近傍に形成されるパッド231-3と接続されている。言い換えると、ボンディングパッド224-3は、例えば、略対向するパッド231-3と接続されている。
図5によれば、ボンディングパッド224-3は、y軸方向に沿って対向して形成されているパッド231-3と接続される。これにより、例えば、ボンディングワイヤ225-3は、
図5においてy軸方向に沿って形成される。
【0074】
ボンディングパッド224-4は、パッド231-4と、ボンディングワイヤ225-4により接続されている。ボンディングパッド224-4は、例えば、最も近傍に形成されるパッド231-4と接続されている。言い換えると、ボンディングパッド224-4は、例えば、略対向するパッド231-4と接続されている。
図5によれば、ボンディングパッド224-4は、x軸方向に沿って対向して形成されているパッド231-4と接続される。これにより、例えば、ボンディングワイヤ225-4は、
図5においてx軸方向に沿って形成される。
【0075】
上記のように整流回路223-1、ボンディングパッド224-1、224-2、パッド231-1、231-2を配置し、整流回路223-2、ボンディングパッド224-3、224-4、パッド231-3、231-4を配置することで、ボンディングワイヤ225-1、225-2の形成方向と、ボンディングワイヤ225-3、225-4の形成方向とが略直交するようになる。また、パッド231-1、231-2が形成される方向と、パッド231-3、231-4が形成される方向とが略直交するようになる。
【0076】
図6は、
図5に示す半導体装置210にアンテナが取り付けられた際の構成例を表す模式図である。
図6に示す例では、パッド231-1、231-2に直線偏波アンテナであるダイポールアンテナ240-1が接続され、パッド231-3、231-4にダイポールアンテナ240-2が接続されている。ダイポールアンテナ240-1は、x軸方向に対して反時計回りに45度の方向に沿って形成されている。ダイポールアンテナ240-2は、x軸方向に対して時計回りに45度の方向に沿って形成されている。つまり、ダイポールアンテナ240-1と、ダイポールアンテナ240-2とは略直交するようになっている。
【0077】
(実施例3)
図7は、半導体装置210のその他の内部構成例を表す模式図である。
図7に示す半導体チップ220では、LDO221-1、LDO221-2、リファレンス222についての表示を省略している。
【0078】
図7において、整流回路223-1は、整流回路223-2に対して直交方向に配置されている。具体的には、例えば、
図7では、整流回路223-1は、半導体チップ220の所定の角に対して最短距離で接続可能な位置に配置される。また、整流回路223-2は、整流回路223-1が近傍に配置される角と隣り合う角に対して最短距離で接続可能な位置に配置される。つまり、
図7において、整流回路223-1は、半導体チップ220のy軸方向下方の右側の角に対して最短距離の配線で接続可能な位置に配置される。また、整流回路223-2は、半導体チップ220のy軸方向上方の右側の角に対して最短距離の配線で接続可能な位置に配置される。実施例3では、整流回路223-1、223-2は、実施例2で説明される整流回路223-1、223-2に対し、所定の角度だけ傾けて配置されている。具体的には、実施例3では、整流回路223-1、223-2は、実施例2で説明される整流回路223-1、223-2に対し、45度だけ傾けて配置されている。
【0079】
整流回路223-1、223-2は、近傍の角に形成されるボンディングパッドと配線により接続される。具体的には、例えば、整流回路223-1は、最も近い角に形成されるボンディングパッド224-1、224-2と配線により接続される。
図7によれば、整流回路223-1は、x軸方向に対して時計回りに45度の方向に位置するボンディングパッド224-1、224-2と接続される。また、例えば、整流回路223-2は、最も近い角に形成されるボンディングパッド224-3、224-4と配線により接続される。
図7によれば、整流回路223-2は、x軸方向に対して反時計回りに45度の方向に位置するボンディングパッド224-3、224-4と接続される。
【0080】
ボンディングパッド224-1は、パッド231-1と、ボンディングワイヤ225-1により接続されている。
図7によれば、ボンディングパッド224-1は、x軸方向に沿って対向して形成されているパッド231-1と接続される。これにより、例えば、ボンディングワイヤ225-1は、
図7においてx軸方向に沿って形成される。
【0081】
ボンディングパッド224-2は、パッド231-2と、ボンディングワイヤ225-2により接続されている。
図7によれば、ボンディングパッド224-2は、y軸方向に沿って対向して形成されているパッド231-2と接続される。これにより、例えば、ボンディングワイヤ225-2は、
図7においてy軸方向に沿って形成される。
【0082】
ボンディングパッド224-3は、パッド231-3と、ボンディングワイヤ225-3により接続されている。
図7によれば、ボンディングパッド224-3は、y軸方向に沿って対向して形成されているパッド231-3と接続される。これにより、例えば、ボンディングワイヤ225-3は、
図7においてy軸方向に沿って形成される。
【0083】
ボンディングパッド224-4は、パッド231-4と、ボンディングワイヤ225-4により接続されている。
図7によれば、ボンディングパッド224-4は、x軸方向に沿って対向して形成されているパッド231-4と接続される。これにより、例えば、ボンディングワイヤ225-4は、
図7においてx軸方向に沿って形成される。
【0084】
上記のように整流回路223-1、ボンディングパッド224-1、224-2、パッド231-1、231-2を配置し、整流回路223-2、ボンディングパッド224-3、224-4、パッド231-3、231-4を配置することで、ボンディングワイヤ225-1、225-2の形成方向と、ボンディングワイヤ225-3、225-4の形成方向とが略直交するようになる。また、パッド231-1、231-2が形成される方向と、パッド231-3、231-4が形成される方向とが略直交するようになる。
【0085】
図8は、
図7に示す半導体装置210にアンテナが取り付けられた際の構成例を表す模式図である。
図8に示す例では、パッド231-1、231-2に直線偏波アンテナであるダイポールアンテナ240-1が接続され、パッド231-3、231-4にダイポールアンテナ240-2が接続されている。ダイポールアンテナ240-1は、x軸方向に対して反時計回りに45度の方向に沿って形成されている。ダイポールアンテナ240-2は、x軸方向に対して時計回りに45度の方向に沿って形成されている。つまり、ダイポールアンテナ240-1と、ダイポールアンテナ240-2とは略直交するようになっている。
【0086】
(実施例4)
図9は、半導体装置210のその他の内部構成例を表す模式図である。
図9に示す半導体チップ220では、LDO221-1、LDO221-2、リファレンス222についての表示を省略している。
【0087】
図9において、半導体チップ220には、整流回路の組が複数配置されている。例えば、半導体チップ220は、整流回路223-1及び整流回路223-2の組と、整流回路223-3及び整流回路223-4の組とを有する。整流回路223-1は、整流回路223-2に対して直交方向に配置されている。整流回路223-3は、整流回路223-4に対して直交方向に配置されている。
【0088】
具体的には、例えば、
図9では、整流回路223-1、223-2は、実施例1と同様に配置されている。
【0089】
整流回路223-3は、整流回路223-1が近傍に配置される一辺と向かい合う一辺に対して最短距離で接続可能な位置に配置される。また、整流回路223-4は、整流回路223-2が近傍に配置される一辺と向かい合う一辺に対して最短距離で接続可能な位置に配置される。つまり、
図9において、整流回路223-3は、半導体チップ220のy軸方向上方の辺に対して最短距離の配線で接続可能な位置に配置される。また、整流回路223-4は、半導体チップ220のx軸方向右方の辺に対して最短距離の配線で接続可能な位置に配置される。整流回路223-1及び整流回路223-2の組と、整流回路223-3及び整流回路223-4の組とは、例えば、点対称の位置関係となっている。
【0090】
整流回路223-3は、近傍に形成されるボンディングパッドと配線により接続される。具体的には、例えば、整流回路223-3は、近傍の一辺に形成される、最も近いボンディングパッド224-5、224-6と配線により接続される。言い換えると、整流回路223-3は、例えば、最短の配線距離で接続可能なボンディングパッド224-5、224-6と配線により接続される。
図9によれば、整流回路223-3は、y軸方向に沿って形成される配線により、ボンディングパッド224-5、224-6と接続される。
【0091】
整流回路223-4は、近傍に形成されるボンディングパッドと配線により接続される。具体的には、例えば、整流回路223-4は、近傍の一辺に形成される、最も近いボンディングパッド224-7、224-8と配線により接続される。言い換えると、整流回路223-4は、例えば、最短の配線距離で接続可能なボンディングパッド224-7、224-8と配線により接続される。
図9によれば、整流回路223-4は、x軸方向に沿って形成される配線により、ボンディングパッド224-7、224-8と接続される。
【0092】
半導体パッケージ230は、複数のパッドを有している。
図9では、例えば、半導体パッケージ230において、パッド231-1~パッド231-8が形成されている。半導体パッケージ230に形成されるパッドは、これらに限定されない。
【0093】
ボンディングパッド224-5は、パッド231-5と、ボンディングワイヤ225-5により接続されている。ボンディングパッド224-5は、例えば、最も近傍に形成されるパッド231-5と接続されている。言い換えると、ボンディングパッド224-5は、例えば、略対向するパッド231-5と接続されている。
図9によれば、ボンディングパッド224-5は、y軸方向に沿って対向して形成されているパッド231-5と接続される。これにより、例えば、ボンディングワイヤ225-5は、
図9においてy軸方向に沿って形成される。
【0094】
ボンディングパッド224-6は、パッド231-6と、ボンディングワイヤ225-6により接続されている。ボンディングパッド224-6は、例えば、最も近傍に形成されるパッド231-6と接続されている。言い換えると、ボンディングパッド224-6は、例えば、略対向するパッド231-6と接続されている。
図9によれば、ボンディングパッド224-6は、y軸方向に沿って対向して形成されているパッド231-6と接続される。これにより、例えば、ボンディングワイヤ225-6は、
図9においてy軸方向に沿って形成される。
【0095】
ボンディングパッド224-7は、パッド231-7と、ボンディングワイヤ225-7により接続されている。ボンディングパッド224-7は、例えば、最も近傍に形成されるパッド231-7と接続されている。言い換えると、ボンディングパッド224-7は、例えば、略対向するパッド231-7と接続されている。
図9によれば、ボンディングパッド224-7は、x軸方向に沿って対向して形成されているパッド231-7と接続される。これにより、例えば、ボンディングワイヤ225-7は、
図9においてx軸方向に沿って形成される。
【0096】
ボンディングパッド224-8は、パッド231-8と、ボンディングワイヤ225-8により接続されている。ボンディングパッド224-8は、例えば、最も近傍に形成されるパッド231-8と接続されている。言い換えると、ボンディングパッド224-8は、例えば、略対向するパッド231-8と接続されている。
図9によれば、ボンディングパッド224-8は、x軸方向に沿って対向して形成されているパッド231-8と接続される。これにより、例えば、ボンディングワイヤ225-8は、
図9においてx軸方向に沿って形成される。
【0097】
上記のように整流回路223-1、ボンディングパッド224-1、224-2、パッド231-1、231-2を配置し、整流回路223-2、ボンディングパッド224-3、224-4、パッド231-3、231-4を配置することで、ボンディングワイヤ225-1、225-2の形成方向と、ボンディングワイヤ225-3、225-4の形成方向とが略直交するようになる。また、パッド231-1、231-2が形成される方向と、パッド231-3、231-4が形成される方向とが略直交するようになる。
【0098】
また、整流回路223-3、ボンディングパッド224-5、224-6、パッド231-5、231-6を配置し、整流回路223-4、ボンディングパッド224-7、224-8、パッド231-7、231-8を配置することで、ボンディングワイヤ225-5、225-6の形成方向と、ボンディングワイヤ225-7、225-8の形成方向とが略直交するようになる。また、パッド231-5、231-6が形成される方向と、パッド231-7、231-8が形成される方向とが略直交するようになる。
【0099】
図10は、
図9に示す半導体装置210にアンテナが取り付けられた際の構成例を表す模式図である。
図10に示す例では、パッド231-1、231-2に直線偏波アンテナであるダイポールアンテナ240-1が接続され、パッド231-3、231-4にダイポールアンテナ240-2が接続されている。ダイポールアンテナ240-1は、x軸方向に沿って形成されている。ダイポールアンテナ240-2は、y軸方向に沿って形成されている。つまり、ダイポールアンテナ240-1と、ダイポールアンテナ240-2とは略直交するようになっている。
【0100】
また、
図10に示す例では、パッド231-5、231-6にダイポールアンテナ240-3が形成され、パッド231-7、231-8にダイポールアンテナ240-4が形成されている。ダイポールアンテナ240-3は、x軸方向に沿って形成されている。ダイポールアンテナ240-4は、y軸方向に沿って形成されている。つまり、ダイポールアンテナ240-3と、ダイポールアンテナ240-4とは略直交するようになっている。
【0101】
なお、整流回路223-3、整流回路223-4から形成されるアンテナはダイポールアンテナに限定されない。整流回路223-3、整流回路223-4からはモノポールアンテナが形成されてもよい。整流回路223-3、整流回路223-4から形成されるモノポールアンテナは、互いに略直交する方向に形成される。また、整流回路223-3、整流回路223-4からは、逆Fアンテナが形成されてもよい。整流回路223-3、整流回路223-4から形成される逆Fアンテナは、互いに略直交する方向に形成される。
【0102】
(実施例5)
図11は、半導体装置210のその他の内部構成例を表す模式図である。
図11に示す半導体チップ220では、LDO221-1、LDO221-2、リファレンス222についての表示を省略している。
【0103】
図11において、半導体チップ220には、整流回路の組が複数配置されている。例えば、半導体チップ220は、整流回路223-1及び整流回路223-2の組と、整流回路223-3及び整流回路223-4の組とを有する。整流回路223-1は、整流回路223-2に対して直交方向に配置されている。整流回路223-3は、整流回路223-4に対して直交方向に配置されている。
【0104】
具体的には、例えば、
図11では、整流回路223-1、223-2は、実施例3と同様に配置されている。また、
図11では、整流回路223-3、223-4は、整流回路223-1、223-2と、線対称、又は点対称となる位置に配置されている。
【0105】
上記のように整流回路223-1、ボンディングパッド224-1、224-2、パッド231-1、231-2を配置し、整流回路223-2、ボンディングパッド224-3、224-4、パッド231-3、231-4を配置することで、ボンディングワイヤ225-1、225-2の形成方向と、ボンディングワイヤ225-3、225-4の形成方向とが略直交するようになる。また、パッド231-1、231-2が形成される方向と、パッド231-3、231-4が形成される方向とが略直交するようになる。
【0106】
また、整流回路223-3、ボンディングパッド224-5、224-6、パッド231-5、231-6を配置し、整流回路223-4、ボンディングパッド224-7、224-8、パッド231-7、231-8を配置することで、ボンディングワイヤ225-5、225-6の形成方向と、ボンディングワイヤ225-7、225-8の形成方向とが略直交するようになる。また、パッド231-5、231-6が形成される方向と、パッド231-7、231-8が形成される方向とが略直交するようになる。
【0107】
図12は、
図11に示す半導体装置210にアンテナが取り付けられた際の構成例を表す模式図である。
図12に示す例では、パッド231-1、231-2に直線偏波アンテナであるダイポールアンテナ240-1が接続され、パッド231-3、231-4にダイポールアンテナ240-2が接続されている。ダイポールアンテナ240-1は、x軸方向に対して反時計回りに45度の方向に沿って形成されている。ダイポールアンテナ240-2は、x軸方向に対して時計回りに45度の方向に沿って形成されている。つまり、ダイポールアンテナ240-1と、ダイポールアンテナ240-2とは略直交するようになっている。
【0108】
また、
図12に示す例では、パッド231-5、231-6にダイポールアンテナ240-3が形成され、パッド231-7、231-8にダイポールアンテナ240-4が形成されている。ダイポールアンテナ240-3は、x軸方向に対して時計回りに45度の方向に沿って形成されている。ダイポールアンテナ240-4は、x軸方向に対して反時計回りに45度の方向に沿って形成されている。つまり、ダイポールアンテナ240-3と、ダイポールアンテナ240-4とは略直交するようになっている。
【0109】
(実施例6)
図13は、半導体装置210のその他の内部構成例を表す模式図である。
図13に示す半導体チップ220では、LDO221-1、LDO221-2、リファレンス222についての表示を省略している。
【0110】
図13において、半導体チップ220には、整流回路の組が複数配置されている。例えば、半導体チップ220は、整流回路223-1及び整流回路223-2の組と、整流回路223-3及び整流回路223-4の組とを有する。整流回路223-1は、整流回路223-2に対して直交方向に配置されている。整流回路223-3は、整流回路223-4に対して直交方向に配置されている。
【0111】
具体的には、例えば、
図13では、整流回路223-1、223-2は、実施例3と同様に配置されている。また、
図13では、整流回路223-3、223-4は、実施例1と同様に配置されている。
【0112】
上記のように整流回路223-1、ボンディングパッド224-1、224-2、パッド231-1、231-2を配置し、整流回路223-2、ボンディングパッド224-3、224-4、パッド231-3、231-4を配置することで、ボンディングワイヤ225-1、225-2の形成方向と、ボンディングワイヤ225-3、225-4の形成方向とが略直交するようになる。また、パッド231-1、231-2が形成される方向と、パッド231-3、231-4が形成される方向とが略直交するようになる。
【0113】
また、整流回路223-3、ボンディングパッド224-5、224-6、パッド231-5、231-6を配置し、整流回路223-4、ボンディングパッド224-7、224-8、パッド231-7、231-8を配置することで、ボンディングワイヤ225-5、225-6の形成方向と、ボンディングワイヤ225-7、225-8の形成方向とが略直交するようになる。また、パッド231-5、231-6が形成される方向と、パッド231-7、231-8が形成される方向とが略直交するようになる。
【0114】
図14は、
図13に示す半導体装置210にアンテナが取り付けられた際の構成例を表す模式図である。
図14に示す例では、パッド231-1、231-2に直線偏波アンテナであるダイポールアンテナ240-1が接続され、パッド231-3、231-4にダイポールアンテナ240-2が接続されている。ダイポールアンテナ240-1は、x軸方向に対して反時計回りに45度の方向に沿って形成されている。ダイポールアンテナ240-2は、x軸方向に対して時計回りに45度の方向に沿って形成されている。つまり、ダイポールアンテナ240-1と、ダイポールアンテナ240-2とは略直交するようになっている。
【0115】
また、
図14に示す例では、パッド231-5、231-6にダイポールアンテナ240-3が形成され、パッド231-7、231-8にダイポールアンテナ240-4が形成されている。ダイポールアンテナ240-3は、y軸方向に沿って形成されている。ダイポールアンテナ240-4は、x軸方向に沿って形成されている。つまり、ダイポールアンテナ240-3と、ダイポールアンテナ240-4とは略直交するようになっている。
【0116】
以上のように、本実施形態では、半導体装置210は、半導体チップ220、及び半導体チップ220をカバーする半導体パッケージ230を有する。半導体チップ220は、第1整流回路223-1を有する。半導体チップ220は、第1整流回路223-1と略直交する方向に設けられる第2整流回路223-2を有する。半導体チップ220は、第1整流回路223-1と接続する第1ボンディングパッド224-1を有する。半導体チップ220は、第2整流回路223-2と接続する第2ボンディングパッド224-3を有する。半導体パッケージ230は、第1ボンディングパッド224-1と、第1ボンディングワイヤ225-1により接続される第1パッド231-1を有する。半導体パッケージ230は、第2ボンディングパッド224-3と、第2ボンディングワイヤ225-3により接続される第2パッド231-3を有する。これにより、第1パッド231-1と、第2パッド231-3とが形成される方向が略直交することになり、1つの半導体装置210に複数のアンテナを接続させたとしても、アンテナの形成方向が略直交することになり、アンテナの損失を抑えることが可能となる。
【0117】
したがって、本実施形態に係る半導体装置210は、ワイヤレス電力伝送で用いられる受信機の、さらなる小型化、コスト低廉化を図ることができる。
【0118】
また、上記実施形態では、第1ボンディングパッド224-1、224-2、第2ボンディングパッド224-3、224-4、第1パッド231-1、231-2、第2パッド231-3、231-4はそれぞれ複数形成される。複数のボンディングパッド、及びパッドが形成されることにより、半導体装置210に対するアンテナの接続の自由度が増える。また、半導体装置210に対する外部接続の自由度も増える。
【0119】
また、上記実施形態では、第1整流回路223-1と、第2整流回路223-2とを複数有する。つまり、整流回路の組を複数有する。これにより、半導体装置210は、複数のアンテナと接続することが可能となる。
【0120】
また、上記実施形態では、半導体装置210は、半導体チップ220、及び半導体チップ220をカバーする半導体パッケージ230を有する。半導体チップ220は、第1整流回路223-1を有する。半導体チップ220は、第2整流回路223-2を有する。半導体チップ220は、第1整流回路223-1と接続する第1ボンディングパッド224-1を有する。半導体チップ220は、第2整流回路223-2と接続する第2ボンディングパッド224-3を有する。半導体パッケージ230は、第1ボンディングパッド224-1と、第1ボンディングワイヤ225-1により接続される第1パッド231-1を有する。半導体パッケージ230は、第2ボンディングパッド224-3と、第2ボンディングワイヤ225-3により接続される第2パッド231-3を有する。第1ボンディングワイヤ225-1と、第2ボンディングワイヤ225-3とは、略直交する。これにより、第1パッド231-1と、第2パッド231-3とが形成される方向が略直交することになり、1つの半導体装置210に複数のアンテナを接続させたとしても、アンテナの形成方向が略直交することになり、アンテナの損失を抑えることが可能となる。
【0121】
(変形例)
上記実施形態では、整流回路223-1、223-2がチップ上に直交するように配置される場合を説明した。しかしながら、整流回路223-1、223-2は必ずしも直交する必要はない。ボンディングワイヤ225-1、225-2と、ボンディングワイヤ225-3、225-4とが略直交する関係にあれば整流回路223-1、223-2は直交していなくてもよい。また、パッド231-1、231-2と、パッド231-3、231-4とが設置される方向が略直交する関係にあれば整流回路223-1、223-2は直交していなくてもよい。
【0122】
図15は、半導体装置210のその他の内部構成例を表す模式図である。
図15に示す例では、整流回路223-1、223-2は同じ方向に形成されている。整流回路223-1は、半導体チップ220の所定の一辺に対して最短距離で接続可能な位置に配置されている訳ではない。整流回路223-1は、配線を曲がらせることで近傍の辺に形成されるボンディングパッドと接続される。具体的には、例えば、整流回路223-1は、近傍の一辺に形成される、ボンディングパッド224-1、224-2と配線を曲がらせることで接続させる。
図15によれば、整流回路223-1は、x軸のマイナス方向に延伸し、y軸のマイナス方向に延伸して形成される配線により、ボンディングパッド224-1、224-2と接続される。
【0123】
こうすることで、ボンディングワイヤ225-1、225-2と、ボンディングワイヤ225-3、225-4とが略直交することになる。また、パッド231-1、231-2と、パッド231-3、231-4とが設置される方向が略直交することになる。このため、1つの半導体装置210に複数のアンテナを接続させたとしても、アンテナの形成方向が略直交することになり、アンテナの損失を抑えることが可能となる。
【0124】
上記実施形態では、1つの整流回路223が1、又は2つのボンディングパッド224と接続する場合を説明した。しかしながら、整流回路223が接続するボンディングパッド224の数は、1、又は2つに限定されない。整流回路223が接続するボンディングパッド224の数は、3つ以上であってもよい。
【0125】
また、上記実施形態では、整流回路223の組が1、又は2つの場合を説明した。しかしながら、整流回路223の組の数は1、又は2つに限定されない。整流回路223の組は、3つ以上であってもよい。
【0126】
また、上記実施形態では、半導体パッケージ230にパッド231が設けられる場合を説明した。しかしながら、パッドは半導体パッケージ230に設けられなくてもよい。例えば、半導体装置210が、受信機、又は受信モジュールが有する基板に取り付けられる場合、この基板にパッドが設けられるようにしてもよい。つまり、パッドは、半導体チップ220の周囲に設けられ、第1ボンディングパッドと、第1ボンディングワイヤにより接続されるものであってもよい。この場合、半導体装置210は、半導体パッケージ230を有しなくてもよい。
【0127】
また、上述した各実施形態においては交流信号からなる送信電力を送信機100から無線で受信機200に送信する、いわゆるWPTシステム1への適用について説明していたが、それ以外の手法により受信機200に電力を提供するシステムへの適用も当然に可能である。このようなシステムは既知であるので詳細な説明は割愛するが、一例として、太陽光発電により生成した電力を有線/無線を問わずに受信機200に送出するシステム、さらには、レーザー光により電力を有線/無線を問わずに受信機200に送出するシステム等が挙げられる。他に、振動や音を受信機200に与え、受信機200が振動等のパワーを電力に変換する構成であっても適用可能である。加えて、交流信号からなる送信電力を無線で受電する以外の、既知の非接触給電技術、一例として磁界結合方式による非接触給電技術を用いたシステムにも当然に適用可能である。
【0128】
<3 コンピュータの基本ハードウェア構成>
図16は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、通信IF99(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらはバスにより相互に電気的に接続される。
【0129】
プロセッサ91とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ91は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0130】
主記憶装置92とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0131】
補助記憶装置93とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0132】
通信IF99とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0133】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータ90に分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりコンピュータ90を仮想的に実現することができる。このように、コンピュータ90は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0134】
<コンピュータ90の基本機能構成>
図16に示すコンピュータ90の基本ハードウェア構成により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
【0135】
なお、コンピュータ90が備える機能ユニットは、それぞれの機能ユニットの全部または一部を、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータ90に分散して設けても実現することができる。コンピュータ90は、単一のコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0136】
制御部は、プロセッサ91が補助記憶装置93に記憶された各種プログラムを読み出して主記憶装置92に展開し、当該プログラムに従って処理を実行することにより実現される。制御部は、プログラムの種類に応じて様々な情報処理を行う機能ユニットを実現することができる。これにより、コンピュータは情報処理を行う情報処理装置として実現される。
【0137】
記憶部は、主記憶装置92、補助記憶装置93により実現される。記憶部は、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶する。また、プロセッサ91は、プログラムに従って記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置92または補助記憶装置93に確保することができる。また、制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、記憶部に記憶されたデータの追加、更新、削除処理を実行させることができる。
【0138】
データベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブルと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル同士の関係を設定し、関連づけることができる。
通常、各テーブルにはレコードを一意に特定するためのキーとなるカラムが設定されるが、カラムへのキーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、記憶部に記憶された特定のテーブルにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
【0139】
通信部は、通信IF99により実現される。通信部は、ネットワークを介して他のコンピュータ90と通信を行う機能を実現する。通信部は、他のコンピュータ90から送信された情報を受信し、制御部へ入力することができる。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、受信した情報に対する情報処理を実行させることができる。また、通信部は、制御部から出力された情報を他のコンピュータ90へ送信することができる。
【0140】
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
【0141】
また、以上の説明において、「プロセッサ」は、1以上のプロセッサである。少なくとも1つのプロセッサは、典型的には、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサであるが、GPU(Graphics Processing Unit)のような他種のプロセッサでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、シングルコアでもよいしマルチコアでもよい。
【0142】
また、少なくとも1つのプロセッサは、処理の一部又は全部を行うハードウェア回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))といった広義のプロセッサでもよい。
【0143】
また、以上の説明において、「xxxテーブル」といった表現により、入力に対して出力が得られる情報を説明することがあるが、この情報は、どのような構造のデータでもよいし、入力に対する出力を発生するニューラルネットワークのような学習モデルでもよい。従って、「xxxテーブル」を「xxx情報」と言うことができる。
【0144】
また、以上の説明において、各テーブルの構成は一例であり、1つのテーブルは、2以上のテーブルに分割されてもよいし、2以上のテーブルの全部又は一部が1つのテーブルであってもよい。
【0145】
また、以上の説明において、「プログラム」を主語として処理を説明する場合があるが、プログラムは、プロセッサによって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶部及び/又はインタフェース部などを用いながら行うため、処理の主語が、プロセッサ(或いは、そのプロセッサを有するコントローラのようなデバイス、マイコン)とされてもよい。
【0146】
プログラムは、計算機のような装置にインストールされてもよいし、例えば、プログラム配布サーバ又は計算機が読み取り可能な(例えば非一時的な)記録媒体にあってもよい。また、以下の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
【0147】
また、以上の説明において、種々の対象の識別情報として、識別番号が使用されるが、識別番号以外の種類の識別情報(例えば、英字や符号を含んだ識別子)が採用されてもよい。
【0148】
また、以上の説明において、同種の要素を区別しないで説明する場合には、参照符号(又は、参照符号のうちの共通符号)を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、要素の識別番号(又は参照符号)を使用することがある。
【0149】
また、以下の説明において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。
【0150】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
(付記1)
半導体チップに設けられる第1整流回路と、半導体チップに、第1整流回路と略直交する方向に設けられる第2整流回路と、半導体チップに設けられ、第1整流回路と接続する第1ボンディングパッドと、半導体チップに設けられ、第2整流回路と接続する第2ボンディングパッドと、半導体チップを取り付ける基板、又は半導体チップをカバーする半導体パッケージに設けられ、第1ボンディングパッドと、第1ボンディングワイヤにより接続される第1パッドと、基板、又は半導体パッケージに設けられ、第2ボンディングパッドと、第2ボンディングワイヤにより接続される第2パッドとを備える半導体装置。
(付記2)
第1ボンディングパッドは、半導体チップの所定の辺に形成され、第2ボンディングパッドは、半導体チップの辺の隣り合う辺に形成され、第1パッドは、第1ボンディングパッドと略対向する位置に形成され、第2パッドは、第2ボンディングパッドと略対向する位置に形成される(付記1)に記載の半導体装置。
(付記3)
第1ボンディングパッドは、半導体チップの所定の角に形成され、第2ボンディングパッドは、半導体チップの角の隣り合う角に形成され、第1パッドは、第1ボンディングパッドと略対向する位置に形成され、第2パッドは、第2ボンディングパッドと略対向する位置に形成される(付記1)に記載の半導体装置。
(付記4)
第1ボンディングパッド、第2ボンディングパッド、第1パッド、第2パッドはそれぞれ複数形成される(付記1)乃至(付記3)のいずれかに記載の半導体装置。
(付記5)
第1整流回路と、第2整流回路とを複数有する(付記1)乃至(付記4)のいずれかに記載の半導体装置。
(付記6)
半導体装置と、半導体装置に接続される第1直線偏波アンテナと、半導体に接続される第2直線偏波アンテナとを有する受信モジュールにおいて、半導体装置は、半導体チップに設けられる第1整流回路と、半導体チップに、第1整流回路と略直交する方向に設けられる第2整流回路と、半導体チップに設けられ、第1整流回路と接続する第1ボンディングパッドと、半導体チップに設けられ、第2整流回路と接続する第2ボンディングパッドと、半導体チップを取り付ける基板、又は半導体チップをカバーする半導体パッケージに設けられ、第1ボンディングパッドと、第1ボンディングワイヤにより接続される第1パッドと、基板、又は半導体パッケージに設けられ、第2ボンディングパッドと、第2ボンディングワイヤにより接続される第2パッドとを有し、第1直線偏波アンテナは、第1パッドと接続し、第2直線偏波アンテナは、第2パッドと接続する受信モジュール。
(付記7)
蓄電部と、半導体装置と、半導体装置に接続される第1直線偏波アンテナと、半導体装置に接続される第2直線偏波アンテナとを有する受信機において、半導体装置は、半導体チップに設けられる第1整流回路と、半導体チップに、第1整流回路と略直交する方向に設けられる第2整流回路と、半導体チップに設けられ、第1整流回路と接続する第1ボンディングパッドと、半導体チップに設けられ、第2整流回路と接続する第2ボンディングパッドと、半導体チップを取り付ける基板、又は半導体チップをカバーする半導体パッケージに設けられ、第1ボンディングパッドと、第1ボンディングワイヤにより接続される第1パッドと、基板、半導体パッケージに設けられ、第2ボンディングパッドと、第2ボンディングワイヤにより接続される第2パッドとを有し、第1直線偏波アンテナは、第1パッドと接続し、第2直線偏波アンテナは、第2パッドと接続する受信機。
(付記8)
半導体チップに設けられる第1整流回路と、半導体チップに設けられる第2整流回路と、半導体チップに設けられ、第1整流回路と接続する第1ボンディングパッドと、半導体チップに設けられ、第2整流回路と接続する第2ボンディングパッドと、半導体チップを取り付ける基板、又は半導体チップをカバーする半導体パッケージに設けられ、第1ボンディングパッドと、第1ボンディングワイヤにより接続される第1パッドと、基板、又は半導体パッケージに設けられ、第2ボンディングパッドと、第2ボンディングワイヤにより接続される第2パッドとを備え、第1ボンディングワイヤと、第2ボンディングワイヤとは、略直交する半導体装置。
(付記9)
第1ボンディングパッドは、半導体チップの所定の辺に形成され、第2ボンディングパッドは、半導体チップの辺の隣り合う辺に形成され、第1パッドは、第1ボンディングパッドと略対向する位置に形成され、第2パッドは、第2ボンディングパッドと略対向する位置に形成される(付記8)に記載の半導体装置。
(付記10)
第1ボンディングパッドは、半導体チップの所定の角に形成され、第2ボンディングパッドは、半導体チップの角の隣り合う角に形成され、第1パッドは、第1ボンディングパッドと略対向する位置に形成され、第2パッドは、第2ボンディングパッドと略対向する位置に形成される(付記8)に記載の半導体装置。
(付記11)
第1ボンディングパッド、第2ボンディングパッド、第1パッド、第2パッドはそれぞれ複数形成される(付記8)乃至(付記10)のいずれかに記載の半導体装置。
(付記12)
第1整流回路と、第2整流回路とを複数有する(付記1)乃至(付記11)のいずれかに記載の半導体装置。
(付記13)
半導体装置と、半導体装置に接続される第1直線偏波アンテナと、半導体装置に接続される第2直線偏波アンテナとを有する受信モジュールにおいて、半導体装置は、半導体チップに設けられる第1整流回路と、半導体チップに設けられる第2整流回路と、半導体チップに設けられ、第1整流回路と接続する第1ボンディングパッドと、半導体チップに設けられ、第2整流回路と接続する第2ボンディングパッドと、半導体チップを取り付ける基板、又は半導体チップをカバーする半導体パッケージに設けられ、第1ボンディングパッドと、第1ボンディングワイヤにより接続される第1パッドと、基板、又は半導体パッケージに設けられ、第2ボンディングパッドと、第2ボンディングワイヤにより接続される第2パッドとを有し、第1ボンディングワイヤと、第2ボンディングワイヤとは、略直交し、第1直線偏波アンテナは、第1パッドと接続し、第2直線偏波アンテナは、第2パッドと接続する受信モジュール。
(付記14)
蓄電部と、半導体装置と、半導体装置に接続される第1直線偏波アンテナと、半導体装置に接続される第2直線偏波アンテナとを有する受信機において、半導体装置は、半導体チップに設けられる第1整流回路と、半導体チップに設けられる第2整流回路と、半導体チップに設けられ、第1整流回路と接続する第1ボンディングパッドと、半導体チップに設けられ、第2整流回路と接続する第2ボンディングパッドと、半導体チップを取り付ける基板、又は半導体チップをカバーする半導体パッケージに設けられ、第1ボンディングパッドと、第1ボンディングワイヤにより接続される第1パッドと、基板、又は半導体パッケージに設けられ、第2ボンディングパッドと、第2ボンディングワイヤにより接続される第2パッドとを有し、第1ボンディングワイヤと、第2ボンディングワイヤとは、略直交し、第1直線偏波アンテナは、第1パッドと接続し、第2直線偏波アンテナは、第2パッドと接続する受信機。
【符号の説明】
【0151】
1…WPTシステム
100…送信機
101…発振器
102…送信アンテナ
103…マイコン
104…データ送受信機
105…データ送受信アンテナ
200…受信機
201…受信アンテナ
202…整流器
203…電力管理部
204…蓄電部
205…マイコン
206…データ送受信機
207…データ送受信アンテナ
210…半導体装置
220…半導体チップ
230…半導体パッケージ
300…第1情報処理装置
400…第2情報処理装置
【要約】
【課題】ワイヤレス電力伝送で用いられる受信機の、さらなる小型化、コスト低廉化を図る。
【解決手段】 半導体装置は、半導体チップ及び半導体パッケージを有する。半導体チップは、第1整流回路と、第1整流回路と略直交する方向に設けられる第2整流回路と、第1整流回路と接続する第1ボンディングパッドと、第2整流回路と接続する第2ボンディングパッドとを備える。半導体パッケージは、第1ボンディングパッドと第1ボンディングワイヤにより接続される第1パッドと、第2ボンディングパッドと第2ボンディングワイヤにより接続される第2パッドとを備える。
【選択図】
図3