(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-05
(45)【発行日】2024-01-16
(54)【発明の名称】駐車場構造
(51)【国際特許分類】
E04H 6/10 20060101AFI20240109BHJP
【FI】
E04H6/10 A
(21)【出願番号】P 2019105877
(22)【出願日】2019-06-06
【審査請求日】2022-04-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000198363
【氏名又は名称】IHI運搬機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108497
【氏名又は名称】小塚 敏紀
(72)【発明者】
【氏名】何 天蕊
【審査官】兼丸 弘道
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第104594682(CN,A)
【文献】特公昭51-039025(JP,B1)
【文献】特開平07-091101(JP,A)
【文献】特開平04-007470(JP,A)
【文献】特開昭50-152532(JP,A)
【文献】特開平11-172946(JP,A)
【文献】特表2013-513042(JP,A)
【文献】特開2006-207311(JP,A)
【文献】特開平09-137409(JP,A)
【文献】特開昭60-156808(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 6/00-6/42
E01C 1/00-1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が走行できる少なくとも2つの車線を持つ道路に設けられ車両を駐車させることができる駐車場構造であって、
車両を道路の高さから特定の高さである特定高さまで案内できる第一構造と一方の端部を該第一構造に繋げられ車両を前記特定高さで走行させることができる通路である水平通路と該水平通路の他方の端部に繋がり車両を前記特定高さから道路の高さまで案内できる第二構造とを有する構造である主構造と、
上から見て道路に沿って車両を駐車させる複数の駐車区画を設定される駐車空間と、
を備え、
上から見て前記水平通路が道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に前記水平通路を走行する車両の走行方向を重ねる様に設けられ、
前記特定車線を走行する車両が前記第一構造に案内されて走行して前記水平通路から前記駐車空間に入り、
前記駐車空間を走行する車両が前記水平通路へ入り前記第二構造に案内されて走行して前記特定車線に出ることができ、
前記駐車空間が、上から見て道路の外側に位置し前記特定高さから自走して移動可能な高さに車両を駐車させる複数の駐車区画を設定される第一駐車空間と上から見て道路の2つの車線のうちの他方の車線に重なる様に位置し前記特定高さから自走して移動可能な高さに車両を駐車させる複数の駐車区画を設定される第二駐車空間とを有し、
前記第一駐車空間と前記第二駐車空間とが隣接し車両が前記第一駐車空間と前記第二駐車空間との間で行き来でき、
前記第一構造が車両が走行できる通路であって道路の高さから前記特定高さまで傾斜するスロープである第一スロープであり、
上から見て前記第一スロープが道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に前記第一スロープを走行する車両の走行方向を重ねる様に設けられ、
前記第一スロープが両方の端部のうちの特定車線につながる一方の端部または水平通路につながる他方の端部のうちのひとつの端部を中心に揺動して前記スロープの姿勢を変化させ前記スロープの上の通路を水平にする姿勢である水平姿勢と前記スロープの上の通路を傾斜させる姿勢である傾斜姿勢との一方の姿勢にでき、
前記第二構造が該水平通路の他方の端部に繋がり車両が走行できる通路であって前記特定高さから道路の高さまで傾斜するスロープである第二スロープであり、
上から見て前記第二スロープが道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に前記第二スロープを走行する車両の走行方向を重ねる様に設けられ、
前記第二スロープが両方の端部のうちの特定車線につながる一方の端部または水平通路につながる他方の端部のうちの一つの端部を中心に揺動して前記スロープの姿勢を変化させ前記スロープの上の通路を水平にする姿勢である水平姿勢と前記スロープの上の通路を傾斜させる姿勢である傾斜姿勢との一方の姿勢にでき、
前記第一スロープの姿勢と前記第二スロープの姿勢とを各々の前記傾斜姿勢から同時に前記水平姿勢になる状態にすることができ前記第一スロープの姿勢と前記第二スロープの姿勢とが同時に前記水平姿勢にあるとき車両が前記特定車線の前記水平通路に対して上下方向に重なる箇所を通過して前記水平通路の前後の前記特定車線を走行でき、
前記第一スロープの姿勢と前記第二スロープの姿勢とを各々の前記水平姿勢から同時に前記傾斜姿勢になる状態にすることができ前記第一スロープの姿勢と前記第二スロープの姿勢とが同時に前記傾斜姿勢にあるとき車両が前記水平通路を経由して前記水平通路の前後の前記特定車線を走行できる、
ことを特徴とする
駐車場構造。
【請求項2】
前記駐車空間が、上から見て前記水平通路に重なる様に位置し道路の高さに車両を駐車させる複数の駐車区画が設定される第三駐車空間を有し、
前記第一スロープの姿勢と前記第二スロープの姿勢とを各々の前記傾斜姿勢から同時に前記水平姿勢になる状態にすることができ前記第一スロープの姿勢と前記第二スロープの姿勢とが同時に前記水平姿勢にあるとき車両が前記特定車線の前記水平通路に対して上下方向に重なる箇所にある第三駐車空間を通過して前記水平通路の前後の前記特定車線を走行できる、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車場構造。
【請求項3】
車両が走行できる少なくとも2つの車線を持つ道路に設けられ車両を駐車させることができる駐車場構造であって、
車両を道路の高さから特定の高さである特定高さまで案内できる第一構造と一方の端部を該第一構造に繋げられ車両を前記特定高さで走行させることができる通路である水平通路と該水平通路の他方の端部に繋がり車両を前記特定高さから道路の高さまで案内できる第二構造とを有する構造である主構造と、
上から見て道路に沿って車両を駐車させる複数の駐車区画を設定される駐車空間と、
を備え、
上から見て前記水平通路が道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に前記水平通路を走行する車両の走行方向を重ねる様に設けられ、
前記特定車線を走行する車両が前記第一構造に案内されて走行して前記水平通路から前記駐車空間に入り、
前記駐車空間を走行する車両が前記水平通路へ入り前記第二構造に案内されて走行して前記特定車線に出ることができ、
前記第一構造が車両が走行できる通路であって道路の高さから前記特定高さまで傾斜するスロープである第一スロープであり、
上から見て前記第一スロープが道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に前記第一スロープを走行する車両の走行方向を重ねる様に設けられ、
前記第一スロープが両方の端部のうちの特定車線につながる一方の端部または水平通路につながる端部のうちのひとつの端部を中心に揺動して前記スロープの姿勢を変化させ前記スロープの上の通路を水平にする姿勢である水平姿勢と前記スロープの上の通路を傾斜させる姿勢である傾斜姿勢とのうちの一方の姿勢にでき、
前記第二構造が該水平通路の他方の端部に繋がり車両が走行できる通路であって前記特定高さから道路の高さまで傾斜するスロープである第二スロープであり、
上から見て前記第二スロープが道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に前記第二スロープを走行する車両の走行方向を重ねる様に設けられ、
前記第二スロープが両方の端部のうちの特定車線につながる一方の端部または水平通路につながる他方の端部のうちの一つの端部を中心に揺動して前記スロープの姿勢を変化させ前記スロープの上の通路を水平にする姿勢である水平姿勢と前記スロープの上の通路を傾斜させる姿勢である傾斜姿勢のうちの一方の姿勢にでき、
前記第一スロープの姿勢と前記第二スロープの姿勢とを各々の前記傾斜姿勢から同時に前記水平姿勢になる状態にすることができ前記第一スロープの姿勢と前記第二スロープの姿勢とが同時に前記水平姿勢にあるとき車両が前記特定車線の前記水平通路に対して上下方向に重なる箇所を通過して前記水平通路の前後の前記特定車線を走行でき、
前記第一スロープの姿勢と前記第二スロープの姿勢とを各々の前記水平姿勢から同時に前記傾斜姿勢になる状態にすることができ前記第一スロープの姿勢と前記第二スロープの姿勢とが同時に前記傾斜姿勢にあるとき車両が前記水平通路を経由して前記水平通路の前後の前記特定車線を走行できる、
ことを特徴とする駐車場構造。
【請求項4】
前記駐車空間が、上から見て前記水平通路に重なる様に位置し道路の高さに車両を駐車させる複数の駐車区画が設定される第三駐車空間を有し、
前記第一スロープの姿勢と前記第二スロープの姿勢とを各々の前記傾斜姿勢から同時に前記水平姿勢になる状態にすることができ前記第一スロープの姿勢と前記第二スロープの姿勢とが同時に前記水平姿勢にあるとき車両が前記特定車線の前記水平通路に対して上下方向に重なる箇所にある第三駐車空間を通過して前記水平通路の前後の前記特定車線を走行できる、
ことを特徴とする請求項3に記載の駐車場構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡易に道路の周辺に駐車空間を確保できる駐車構造に係る。
【背景技術】
【0002】
車両を駐車させるのに駐車場が用いられる。
駐車場には、自走式駐車場と機械式駐車装置とがある。
自動式駐車場では、車両が公道から入出庫口を経由して走行して駐車区画に入り、駐車区画から出て走行し入出庫口を経由して公道へでる。
【0003】
道路の近辺に集合住宅、高層マンションができるため周囲に駐車空間が不足する。
従って、集合住宅、高層マンションの周囲の路上駐車状況を緩和しいたという要請が合った。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡易に道路の周辺に駐車空間を確保できる駐車構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係る車両が同じ高さを走行できる少なくとも2つの車線を持つ道路に設けられ車両を駐車させることができる駐車場構造を、車両を道路の高さから特定の高さである特定高さまで案内できる第一構造と該一方の端部を該第一構造に繋がり車両を前記特定高さで走行させることができる通路である水平通路と該水平通路の他方の端部に繋がり車両を前記特定高さから道路の高さまで案内できる第二構造とを有する構造である主構造と、上から見て道路に沿って車両を駐車させる複数の駐車区画を設定される駐車空間と、を備え、上から見て前記水平通路が道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に前記水平通路を走行する車両の走行方向を重ねる様に設けられ、前記特定車線を走行する車両が前記第一構造に案内されて走行して前記水平通路から前記駐車空間に入り、前記駐車空間を走行する車両が前記水平通路へ入り前記第二構造に案内されて走行して前記特定車線に出る、ものとした。
【0006】
上記本発明の構成により、主構造が車両を道路の高さから特定の高さ(である特定高さ)まで案内できる第一構造と該一方の端部を該第一構造に繋がり車両を前記特定高さで走行させることができる通路である水平通路と該水平通路の他方の端部に繋がり車両を前記特定高さから道路の高さまで案内できる第二構造とを有する。駐車空間が、上から見て道路に沿って車両を駐車させる複数の駐車区画を設定される。上から見て前記水平通路が道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に前記水平通路を走行する車両の走行方向を重ねる様に設けられる。前記特定車線を走行する車両が前記第一構造に案内されて走行して前記水平通路から前記駐車空間に入る。前記駐車空間を走行する車両が前記水平通路へ入り前記第二構造に案内されて走行して前記特定車線に出る。
その結果、道路に沿って道路から出入りできる複数の車両を駐車させる駐車空間を設定できる。
【0007】
以下に、本発明の実施形態に係る駐車場構造を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0008】
本発明の実施形態に係る駐車場構造は、前記第一構造が車両が走行できる通路であって道路の高さから前記特定高さまで傾斜する第一スロープであり、上から見て前記第一スロープが道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に前記第一スロープを走行する車両の走行方向とを重ねる様に設けられる、、
上記の実施形態の構成により、第一構造が車両が走行できる通路であって道路の高さから前記特定高さまで傾斜する。上から見て前記第一スロープが道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に前記第一スロープを走行する車両の走行方向とを重ねる様に設けられる。
その結果、車両が特定車線の道路の高さから前記特定高さまで自走して水平通路から駐車空間に入る。
【0009】
本発明の実施形態に係る駐車場構造は、前記第二構造が該水平通路の他方の端部に繋がり車両が走行できる通路であって前記特定高さから道路の高さまで傾斜する第二スロープであり、上から見て前記第二スロープが道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に前記第二スロープを走行する車両の走行方向を重ねる様に設けられる。
上記の実施形態の構成により、前記第二構造が該水平通路の他方の端部に繋がり車両が走行できる通路であって前記特定高さから道路の高さまで傾斜する。上から見て前記第二スロープが道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に前記第二スロープを走行する車両の走行方向を重ねる様に設けられる。
その結果、車両が駐車空間から水平通路に入り前記特定高さから道路の高さまで自走して特定車線に出る。
【0010】
本発明の実施形態に係る駐車場構造は、前記駐車空間が、上から見て道路の外側に位置し前記特定高さから自走して移動可能な高さに車両を駐車させる複数の駐車区画を設定される第一駐車空間を有する。
上記の実施形態の構成により、第一駐車空間が上から見て道路の外側に位置し前記特定高さから自走して移動可能な高さに車両を駐車させる複数の駐車区画を設定される。
その結果、道路の外側の前記特定高さの領域に複数の車両を駐車させることができる。
【0011】
本発明の実施形態に係る駐車場構造は、前記駐車空間が、上から見て道路の2つの車線のうちの他方の車線に重なる様に位置し前記特定高さから自走して移動可能な高さに車両を駐車させる複数の駐車区画を設定される第二駐車空間を有する。
上記の実施形態の構成により、第二駐車空間が上から見て道路の2つの車線のうちの他方の車線に重なる様に位置し前記特定高さから自走して移動可能な高さに車両を駐車させる複数の駐車区画を設定される。
その結果、他方の車線に重なる前記特定高さの領域に複数の車両を駐車させることができる。
【0012】
本発明の実施形態に係る駐車場構造は、前記駐車空間が、上から見て前記水平通路に重なる様に位置し道路の高さに車両を駐車させる複数の駐車区画が設定される第三駐車空間を有する。
上記の実施形態の構成により、第三駐車空間が上から見て前記水平通路に重なる様に位置し道路の高さに車両を駐車させる複数の駐車区画が設定される。
その結果、前記水平通路に重なる様に位置し道路の高さの領域に複数の車両を駐車させることができる。
【0013】
本発明の実施形態に係る駐車場構造は、前記水平通路と隣り合う前記駐車空間との境に開閉可能な扉をもつ塀と、を備える。
上記の実施形態の構成により、塀が前記水平通路と隣り合う前記駐車空間との境に開閉可能な扉をもつ。
その結果、水平通路と駐車空間の境を明確にでき、車両が開閉可能な扉を通過して水平通路と駐車区間の間を移動できる。
【0014】
本発明の実施形態に係る駐車場構造は、前記スロープが両方の端部のうちの一方の端部を中心に揺動して姿勢を通路を水平にする水平姿勢と通路を傾斜させる傾斜姿勢との間で変化できる。
上記の実施形態の構成により、前記スロープが両方の端部のうちの一方の端部を中心に揺動して姿勢を通路を水平にする水平姿勢と通路を傾斜させる傾斜姿勢との間で変化できる。
その結果、水平姿勢で車両が通路を移動できる。
【0015】
本発明の実施形態に係る駐車場構造は、前記第一構造が車両を道路の高さから前記特定高さまで移動させる第一リフタであり、上から見て前記第一リフタが道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に前記第一リフタに乗る車両の走行方向を重ねる様に設けられる。
上記の実施形態の構成により、前記第一構造が車両を道路の高さから前記特定高さまで移動させる第一リフタである。上から見て前記第一リフタが道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に前記第一リフタに乗る車両の走行方向を重ねる様に設けられる。
その結果、第一リフタが車両を前記特定高さにある姿勢で車両が通路を移動できる。
【0016】
本発明の実施形態に係る駐車場構造は、前記第二構造が車両を前記特定高さから道路の高さまで移動させる第二リフタであり、上から見て前記第二リフタが道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に前記第二リフタに乗る車両の走行方向を重ねる様に設けられる。
上記の実施形態の構成により、前記第二構造が車両を前記特定高さから道路の高さまで移動させる第二リフタである。上から見て前記第二リフタが道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に前記第二リフタに乗る車両の走行方向を重ねる様に設けられる。
その結果、第二リフタが車両を前記特定高さにある姿勢で車両が通路を移動できる。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、本発明に係る駐車場構造は、その構成により、以下の効果を有する。
道路に沿って駐車空間を設け、車両を道路の高さから前記特定高さに案内する第一構造と車両を前記特定高さから道路の高さに案内する第二構造と両者の間に繋ぎられ車両を前記特定高さで走らせる水平道路とを2つの車線のうちの特定車線に車両の走行方向を一致する様に重ね、車両が特定車線から第一構造に案内され水平通路から駐車空間に入り、駐車空間から水平通路に入り第二構造に案内され特定車線に出る様にしたので、道路に沿って道路から出入りできる複数の車両を駐車させる駐車空間を設定できる。
また、前記第一構造が車両が走行できる通路であって道路の高さから前記特定高さまで傾斜する様にしたので、車両が特定車線の道路の高さから前記特定高さまで自走して水平通路から駐車空間に入る。
また、前記第二構造が該水平通路の他方の端部に繋がり車両が走行できる通路であって前記特定高さから道路の高さまで傾斜する様にしたので、車両が駐車空間から水平通路に入り前記特定高さから道路の高さまで自走して特定車線に出る。
また、第一駐車空間が上から見て車両を道路の外側に駐車させる複数の駐車区画を設定される様にしたので、道路の外側の前記特定高さの領域に複数の車両を駐車させることができる。
また、第二駐車空間が上から見て道路の2つの車線のうちの他方の車線に重なる様に位置し前記特定高さから自走して移動可能な高さに車両を駐車させる複数の駐車区画を設定される様にしたので、他方の車線に重なる前記特定高さの領域に複数の車両を駐車させることができる。
また、第三駐車空間が上から見て前記水平通路に重なる様に位置し道路の高さに車両を駐車させる複数の駐車区画が設定される様にしたので、前記水平通路に重なる様に位置し道路の高さの領域に複数の車両を駐車させることができる。
また、塀が前記水平通路と隣り合う前記駐車空間との境に開閉可能な扉をもつ様にしたので、水平通路と駐車空間の境を明確にでき、車両が開閉可能な扉を通過して水平通路と駐車区間の間を移動できる。
また、前記スロープが両方の端部のうちの一方の端部を中心に揺動して姿勢を通路を水平にする水平姿勢と通路を傾斜させる傾斜姿勢との間で変化できる様にしたので、水平姿勢で車両が通路を移動できる。
また、前記第一構造が車両を道路の高さから前記特定高さまで移動させる第一リフタである様にしたので、第一リフタが車両を前記特定高さにある姿勢で車両が通路を移動できる。
また、前記第二構造が車両を前記特定高さから道路の高さまで移動させる第二リフタである様にしたので、第二リフタが車両を前記特定高さにある姿勢で車両が通路を移動できる。
従って、簡易に道路の周辺に駐車空間を確保できる駐車構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態に係る駐車場構造の全体図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る駐車場構造の部分図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る駐車場構造のバリエーション図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
【0020】
本発明の実施形態にかかる駐車構造を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る駐車場構造の全体図である。
図2は、本発明の実施形態に係る駐車場構造の部分図である。
図3は、本発明の実施形態に係る駐車場構造のバリエーション図である。
【0021】
本発明の実施形態にかかる駐車場構造とは、車両が走行できる少なくとも2つの車線を持つ道路に設けられ車両を駐車させることができる構造である。
本発明の実施形態にかかる駐車場構造とは、車両が同じ高さを走行できる少なくとも2つの車線を持つ道路に設けられ車両を駐車させることができる構造であってもよい。
【0022】
本発明の実施形態にかか駐車場構造は、主構造Kと駐車空間Pとで構成される。
発明の実施形態にかか駐車場構造は、主構造Kと駐車空間Pと塀Wとで構成されてもよい。
【0023】
主構造Kは、第一構造K1と水平通路K0と第二構造K2とで構成される。
第一構造K1は、車両を道路の高さから特定高さまで案内できる構造である。
水平通路K0は、一方の端部を該第一構造に繋がり車両を特定高さで走行させることができる通路である。
上から見て水平通路K0が道路Rの2つの車線Lのうちの一方の車線である特定車線L1に車両5の走行方向を一致する様に重なって設けられる。
第二構造K2は、水平通路の他方の端部に繋がり車両を特定高さから道路の高さまで案内できる構造である。
構造は、鉄骨構造、鉄筋構造、土木による構造、その他である。
特定高さは、道路の高さより特定の寸法だけ高い高さであってもよい。
特定高さは、道路の高さより特定の寸法だけ低い高さであってもよい。
特定の寸法は、車両が入ることの出来る高さ寸法であってもよい。
特定の寸法は、建築物の階の天井高さ寸法であってもよい。
【0024】
駐車空間Pは、上から見て道路に沿って車両を駐車させる複数の駐車区画を設定される空間である。
駐車空間Pは、駐車空間構造K3で支持されてもよい。
駐車空間が、第一駐車空間P1で構成されてもよい。
駐車空間が、第二駐車空間P2で構成されてもよい。
駐車空間が、第三駐車空間P3で構成されてもよい。
駐車空間が、第一駐車空間P1と第二駐車空間P2とで構成されてもよい。
駐車空間が、第一駐車空間P1と第三駐車空間P3とで構成されてもよい。
駐車空間が、第二駐車空間P2と第三駐車空間P3とで構成されてもよい。
駐車空間が、第一駐車空間P1と第二駐車空間P2と第三駐車空間P3とで構成されてもよい。
【0025】
特定車線L1を走行する車両5が第一構造K1に案内されて走行して水平通路K0から駐車空間に入る。
駐車空間Pを走行する車両5が水平通路K0へ入り第二構造K2に案内されて走行して特定車線L1に出る。
【0026】
第一構造K1が車両が走行できる通路であって道路の高さから特定高さまで傾斜するスロープである第一スロープであり、
上から見て第一スロープが道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に第一スロープを走行する車両の走行方向を重ねる様に設けられてもよい。
【0027】
第二構造K2が該水平通路の他方の端部に繋がり車両が走行できる通路であって特定高さから道路の高さまで傾斜するスロープである第二スロープであり、
上から見て第二スロープが道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に第二スロープを走行する車両の走行方向を重ねる様に設けられてもよい。
【0028】
スロープが両方の端部のうちの一方の端部を中心に揺動して姿勢を通路を水平にする水平姿勢と通路を傾斜させる傾斜姿勢との間で変化できてもよい。
例えば、スロープが傾斜姿勢のとき特定高さにある端部を中心に揺動して姿勢を通路を水平にする水平姿勢と通路を傾斜させる傾斜姿勢との間で変化できる。
例えば、スロープが傾斜姿勢のとき車両の高さにある端部を中心に揺動して姿勢を通路を水平にする水平姿勢と通路を傾斜させる傾斜姿勢との間で変化できる。
【0029】
第一構造K1が車両を道路の高さから特定高さまで移動させる第一リフタであり、
上から見て第一リフタが道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に第一リフタに乗る車両の走行方向を重ねる様に設けられてもよい。
【0030】
第二構造K2が車両を特定高さから道路の高さまで移動させる第二リフタであり、
上から見て第二リフタが道路の2つの車線のうちの一方の車線である特定車線を走行する車両の走行方向に第二リフタに乗る車両の走行方向を重ねる様に設けられてもよい。
【0031】
第一駐車空間P1が、上から見て道路の外側に位置し特定高さから自走して移動可能な高さに車両を駐車させる複数の駐車区画を設定される。
【0032】
第二駐車空間P2が、上から見て道路の2つの車線のうちの他方の車線に重なる様に位置し特定高さから自走して移動可能な高さに車両を駐車させる複数の駐車区画を設定される。
【0033】
第三駐車空間P3は、上から見て水平通路に重なる様に位置し道路の高さに車両を駐車させる複数の駐車区画が設定される。
この様にすると、他方の通路を走行する車両6が第三駐車空間P3に入り駐車区画に駐車できる。
【0034】
塀Wは、水平通路K0と隣り合う駐車空間Pとの境に開閉可能な扉Dをもってもよい。
この様にすると、第一構造K1に案内されて水平通路K0を走行する車両5が開いた扉Dを通過して駐車空間に入り駐車し、駐車空間に駐車する車両が開いた扉Dを通過して水平通路K0に入し走行して第二構造K2に案内されて通路に出る。
【0035】
本発明の実施形態にかかる駐車場構造のバリエーションを、図を基に、説明する。
図3中、車両5は、道路の一方の車線を走行する車両である。
図3中、車両6は、道路の他方の車線を走行する車両である。
【0036】
<バリエーションA>
第一構造が第一スロープであり、第二構造K2が第二スロープである。
特定高さが道路の高さより高い。
【0037】
<バリエーションB>
第一構造が第一スロープであり、第二構造K2が第二スロープである。
特定高さが道路の高さより低い。
【0038】
<バリエーションC>
第一構造が第一スロープであり、第二構造K2が駐車空間から道路への別途の迂回路(図示せず)である。
特定高さが道路の高さより高い。
【0039】
<バリエーションD>
第一構造が道路から駐車空間への別途の迂回路(図示せず)であり、第二構造K2が第二スロープである。
特定高さが道路の高さより高い。
【0040】
<バリエーションE>
第一構造が第一リフトであり、第二構造K2が第二リフトである。
特定高さが道路の高さより高い。
【0041】
<バリエーションF>
第一構造が揺動可能な第一スロープであり、第二構造K2が揺動可能な第二スロープである。
特定高さが道路の高さより高い。
【0042】
次に、本発明の実施形態にかかる駐車場構造の作用を説明する。
説明の便宜上、主構造がバリエーションAである場合を例に説明する。
【0043】
<通過>
車両5が道路の一方の車線を走行する。
車両5が、第一構造K1の第一スロープに案内され、水平通路K0に入し、第二構造K2に案内されて、通路の一方の車線に出る。
【0044】
<入庫>
車両5が道路の一方の車線を走行する。
車両5がは第一構造K1の第一スロープに案内され、水平通路K0に入る。車両が、塀Wの開いた扉Dを通過して駐車空間Pに入り、第一駐車空間P1に設定される駐車区画に駐車する。
【0045】
<出庫>
車両5が、駐車区画を出て自走し、塀Wの開いた扉Dを通過して水平通路K0に入る。
車両5が、第二構造K2に案内されて道路の一方の通路に出る。
【0046】
<入庫>
車両6が通路の他方の車線L2を走行する。
車両6が、第三駐車空間P3の駐車区画に駐車する。
【0047】
<出庫>
車両が、第三駐車空間P3の駐車区画から出て、道路Pの他方の車線L2を走行する。
【0048】
また、本発明の実施形態に係る駐車場構造は、その構成により、以下の効果を有する。
道路に沿って駐車空間を設け、車両5を道路の高さから特定高さに案内する第一構造K1と車両5を特定高さから道路の高さに案内する第二構造K2と両者の間に繋ぎられ車両5を特定高さで走らせる水平道路K0とを2つの車線のうちの特定車線に車両5の走行方向を一致する様に重ね、車両5が特定車線から第一構造K1に案内され水平通路K0から駐車空間に入り、駐車空間から水平通路K0に入り第二構造K2に案内され特定車線に出る様にしたので、道路に沿って道路から出入りできる複数の車両を駐車させる駐車空間を設定できる。
また、第一構造K1が車両5が走行できる通路であって道路の高さから特定高さまで傾斜する様にしたので、車両が特定車線の道路の高さから特定高さまで自走して水平通路から駐車空間に入る。
また、第二構造K2が該水平通路K0の他方の端部に繋がり車両5が走行できる通路であって特定高さから道路の高さまで傾斜する様にしたので、車両5が駐車空間から水平通路K0に入り特定高さから道路の高さまで自走して特定車線に出る。
また、第一駐車空間P1が上から見て車両を道路の外側に駐車させる複数の駐車区画を設定される様にしたので、道路の外側の特定高さの領域に複数の車両を駐車させることができる。
また、第二駐車空間P2が上から見て道路の2つの車線のうちの他方の車線に重なる様に位置し特定高さから自走して移動可能な高さに車両を駐車させる複数の駐車区画を設定される様にしてで、他方の車線に重なる特定高さの領域に複数の車両を駐車させることができる。
また、第三駐車空間P3が上から見て水平通路K0と重なり道路の高さに車両5を駐車させる複数の駐車区画が設定される様にしたので、水平通路K0と重なり道路の高さの領域に複数の車両を駐車させることができる。
また、塀Wが水平通路K0と隣り合う駐車空間との境に開閉可能な扉Dをもつ様にしたので、水平通路K0と駐車空間の境を明確にでき、車両5が開閉可能な扉を通過して水平通路と駐車区間の間を移動できる。
また、スロープが両方の端部のうちの一方の端部を中心に揺動して姿勢を通路を水平にする水平姿勢と通路を傾斜させる傾斜姿勢との間で変化できる様にしたので、水平姿勢で車両5が通路を移動できる。
また、第一構造K1が車両5を道路の高さから特定高さまで移動させる第一リフタである様にしたので、第一リフタが車両を特定高さにある姿勢で車両が通路を移動できる。
また、第二構造K2が車両5を特定高さから道路の高さまで移動させる第二リフタである様にしたので、第二リフタが車両を特定高さにある姿勢で車両が通路を移動できる。
従って、簡易に道路の周辺に駐車空間を確保できる駐車構造を提供できる。
【0049】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
道路が車両を一方の方向と反対の方向に走行する対向する2つの車線を持つ場合を例にして説明したが、これに限定されない。
例えば、道路が、車両を同一方向に走行する対向する2つの車線を持っていてもよい。
例えば、片側2車線の双方向に車両が走る道路であってもよい。
記載中の「特定高さから自走して移動可能な高さ」は、「特定高さと同一の高さ」または「特定高さから車両が自走して乗り越え可能な段差または傾斜で繋がる高さ」を含む。
【符号の説明】
【0050】
5 車両
6 車両
10 住宅
11 敷地
R 道路
L 車線
L1 特定車線
L2 他方の車線
K1 第一構造
K0 水平通路
K2 第二構造
K3 駐車空間構造
P1 第一駐車空間
P2 第二駐車空間
P3 第三駐車空間
W 塀
D 扉
【先行技術文献】
【特許文献】
【0051】