(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-05
(45)【発行日】2024-01-16
(54)【発明の名称】電動オイルポンプ
(51)【国際特許分類】
F04C 15/00 20060101AFI20240109BHJP
【FI】
F04C15/00 E
(21)【出願番号】P 2020512029
(86)(22)【出願日】2018-06-08
(86)【国際出願番号】 CN2018090337
(87)【国際公開番号】W WO2019041953
(87)【国際公開日】2019-03-07
【審査請求日】2020-02-27
【審判番号】
【審判請求日】2022-07-08
(31)【優先権主張番号】201710770143.4
(32)【優先日】2017-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516071103
【氏名又は名称】杭州三花研究院有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hangzhou Sanhua Research Institute Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.289-2, 12th Street, Economic & Technological Development Area, Hangzhou, Zhejiang 310018 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲盧▼ 建▲鋼▼
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 志旺
(72)【発明者】
【氏名】殷 炳玖
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲凱▼
(72)【発明者】
【氏名】周 裕斌
【合議体】
【審判長】窪田 治彦
【審判官】関口 哲生
【審判官】西 秀隆
(56)【参考文献】
【文献】特許第6108590(JP,B2)
【文献】特開2015-224600(JP,A)
【文献】特開2002-276571(JP,A)
【文献】特開2011-32981(JP,A)
【文献】特開2016-223366(JP,A)
【文献】特開2005-337095(JP,A)
【文献】特開2014-163277(JP,A)
【文献】特開2017-13592(JP,A)
【文献】特開2008-193858(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04C15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプハウジングと、ポンプロータユニットと、ステータユニットと、モータロータユニットと電気制御基板とを含む電動オイルポンプであって、前記ポンプハウジングはポンプキャビティを形成し、前記ポンプキャビティは、前記ポンプロータユニットが設けられる第1室と、前記ステータユニット、前記モータロータユニット及び前記電気制御基板が設けられる第2室とを含む電動オイルポンプにおいて、前記ポンプハウジングは第1ハウジングを含み、前記第1ハウジングは、内面と外面が含まれる側壁を有し、前記内面の少なくとも一部が前記ステータユニットの外壁の少なくとも一部に接触するように配置され、前記外面には第1放熱部が設けられまたは成形され、前記電動オイルポンプの周方向において、前記第1放熱部の少なくとも一部が前記ステータユニットの外周の少なくとも一部を覆い、
前記電動オイルポンプはさらに、前記ポンプハウジングの外周に外挿される第1環状封止リング及び第2環状封止リングとを含み、前記第1放熱部が前記第1環状封止リングと前記第2環状封止リングとの間に位置し、
前記第1放熱部の、対応する前記側壁の前記外面に対する投影の面積を第1面積、前記第1放熱部の表面積を第2面積として定義し、前記第2面積が前記第1面積以上であり、
前記第1放熱部は、前記外面から突出する複数の突起部を含み、前記第1放熱部はさらに、前記外面から前記第1ハウジングの中心軸線に向かって凹む複数の凹部を含み、前記突起部と前記凹部とが前記第1ハウジングの軸方向に沿って
間隔を持って分布されるように配置され、
前記凹部と前記突起部とが交互に配置され、即ち、隣接する二つの前記凹部の間には一つの前記突起部が設けられ、または、隣接する二つの前記突起部の間には一つの前記凹部が設けられており、
前記突起部の突起する高さが同様であり、前記第1ハウジングの、前記突起部に対応する箇所における肉厚が前記突起部の突起する高さの1.5倍以上であり、
前記第1ハウジングの、前記第1放熱部の前記凹部に対応する箇所における肉厚が、前記凹部の凹み深さの0.5倍以上であり、前記凹部の深さが同様であることを特徴とする電動オイルポンプ。
【請求項2】
ポンプハウジングと、ポンプロータユニットと、ステータユニットと、モータロータユニットと電気制御基板とを含む電動オイルポンプであって、前記ポンプハウジングはポンプキャビティを形成し、前記ポンプキャビティは、前記ポンプロータユニットが設けられる第1室と、前記ステータユニット、前記モータロータユニット及び前記電気制御基板が設けられる第2室とを含む電動オイルポンプにおいて、前記ポンプハウジングは第1ハウジングを含み、前記第1ハウジングは、内面と外面が含まれる側壁を有し、前記内面の少なくとも一部が前記ステータユニットの外壁の少なくとも一部に接触するように配置され、前記外面には第1放熱部が設けられまたは成形され、前記第1ハウジングは、中空室が成形された中空部を含み、前記ステータユニット、前記モータロータユニットが前記中空室に設けられ、前記ステータユニットは、第1頂部と第1底部が含まれるコイルを有し、前記第1頂部が前記第1底部より前記ポンプロータユニットに近接し、前記第1放熱部は、前記電動オイルポンプの中心軸線の方向に沿って、開始点と終止点を含み、前記開始点が前記終止点より前記ポンプロータユニットに近接し、前記電動オイルポンプの中心軸線の方向に沿って、前記第1頂部が前記第1放熱部の前記終止点より前記ポンプロータユニットに近接し、
前記電動オイルポンプはさらに、前記ポンプハウジングの外周に外挿される第1環状封止リング及び第2環状封止リングとを含み、前記第1放熱部が前記第1環状封止リングと前記第2環状封止リングとの間に位置し、
前記第1放熱部の、対応する前記側壁の前記外面に対する投影の面積を第1面積、前記第1放熱部の表面積を第2面積として定義し、前記第2面積が前記第1面積以上であり、
前記第1放熱部は、前記外面から突出する複数の突起部を含み、前記第1放熱部はさらに、前記外面から前記第1ハウジングの中心軸線に向かって凹む複数の凹部を含み、前記突起部と前記凹部とが前記第1ハウジングの軸方向に沿って
間隔を持って分布されるように配置され、
前記凹部と前記突起部とが交互に配置され、即ち、隣接する二つの前記凹部の間には一つの前記突起部が設けられ、または、隣接する二つの前記突起部の間には一つの前記凹部が設けられており、
前記突起部の突起する高さが同様であり、前記第1ハウジングの、前記突起部に対応する箇所における肉厚が前記突起部の突起する高さの1.5倍以上であり、
前記第1ハウジングの、前記第1放熱部の前記凹部に対応する箇所における肉厚が、前記凹部の凹み深さの0.5倍以上であり、前記凹部の深さが同様であることを特徴とする電動オイルポンプ。
【請求項3】
前記第1ハウジングの軸方向に沿って、前記第1放熱部は開始点と終止点を含み、前記開始点が前記終止点より前記ポンプロータユニットに近接し、前記ステータユニットはステータコアを含み、前記ポンプロータユニットに近接する前記ステータコアの側を上として、前記電気制御基板に近接する前記ステータコアの側を下として、前記第1ハウジングの軸方向に沿って、前記第1放熱部の
前記開始点が前記ステータコアの上方に位置し、前記第1放熱部の前記終止点が、前記ステータコアの上から下までの軸方向長さの三分の二の位置、またはこの位置よりも下側にあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動オイルポンプ。
【請求項4】
前記第1放熱部は開始点と終止点を含み、前記開始点が前記終止点より前記ポンプロータユニットに近接し、前記第1放熱部は前記開始点に突起部または凹部を含み、前記第1放熱部の前記開始点に位置する前記突起部または前記凹部が、前記外面に平滑に過渡するように接続され、前記第1放熱部の前記開始点に位置する前記突起部または前記凹部
の側壁と前記外面との夾角が90°より大きく、前記第1放熱部の前記終止点に位置する前記突起部または前記凹部が、前記外面に平滑に過渡するように接続され、前記第1放熱部の前記終止点に位置する前記突起部または前記凹部
の側壁と前記外面との夾角が90°より大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動オイルポンプ。
【請求項5】
前記第1ハウジングは金属材料であり、前記第1ハウジングはさらに第1溝槽と第2溝槽を含み、前記第1放熱部が前記第1溝槽と前記第2溝槽との間に位置し、前記第1環状封止リングが前記第1溝槽に外挿され、前記第2環状封止リングが前記第2溝槽に外挿されることを特徴とする請求項1~4のいずれかの一項に記載の電動オイルポンプ。
【請求項6】
前記電動オイルポンプはさらに、前記第1ハウジングに固定接続される第2ハウジングを含み、前記第2ハウジングは複数の突起リブを含み、前記突起リブと前記第2ハウジングとが一体として射出成形され、前記突起リブが前記第1ハウジングから離れる方向に突出するように配置されることを特徴とする請求項1~5のいずれかの一項に記載の電動オイルポンプ。
【請求項7】
前記第2ハウジングの、前記突起リブが配置された領域を第1領域、前記第1領域の面積を第3面積として定義し、前記電気制御基板は基板と発熱電子部品を含み、前記発熱電子部品の、前記基板上を被覆する領域を第2領域として、前記第2領域の面積を第4面積として定義し、前記第1領域と前記第2領域を前記電気制御基板に垂直投影し、前記第1領域の垂直投影の少なくとも一部が、前記第2領域の垂直投影の少なくとも一部と重なるように配置され、前記第3面積が前記第4面積以上であることを特徴とする請求項6に記載の電動オイルポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2017年08月31日にて中国特許庁に提出され、出願番号が201710770143.4であり、発明名称が「電動オイルポンプ」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用されることで本出願に結合される。
【0002】
本発明は車両分野に関わり、特に車両の潤滑システム及び/または冷却システムの部品に関わる。
【背景技術】
【0003】
車両性能がより安全、確実、安定、全自動及びインテリジェント化、環境に優しくと省エネという方向に発展することに連れて、電動オイルポンプが大量に車両の潤滑システムと冷却システムに適用され、市場の要求をよく満たしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電動オイルポンプは主に車両の潤滑システム及び/または冷却システムに動力源を提供し、電動オイルポンプはステータユニットを含み、一般的には、ステータユニットが作動すると熱が生じて、熱が一定の程度に累計され、即時に放散されなければ、ステータユニットの性能に影響し、電動オイルポンプの寿命を低減させる。
【0005】
本発明は、ステータユニットの放熱、さらに電動オイルポンプの寿命の向上に寄与する電動オイルポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を実現するために、本発明の実施形態は以下の技術案を採用し、即ち、ポンプハウジングと、ポンプロータユニットと、ステータユニットと、モータロータユニットと電気制御基板とを含む電動オイルポンプであって、前記ポンプハウジングはポンプキャビティを形成し、前記ポンプキャビティは、前記ポンプロータユニットが設けられる第1室と、前記ステータユニット、前記モータロータユニット及び前記電気制御基板が設けられる第2室とを含む電動オイルポンプにおいて、前記ポンプハウジングは第1ハウジングを含み、前記第1ハウジングは、内面と外面が含まれる側壁を有し、前記内面の少なくとも一部が前記ステータユニットの外壁の少なくとも一部に接触するように配置され、前記外面には第1放熱部が設けられまたは成形され、前記電動オイルポンプの周方向において、前記第1放熱部の少なくとも一部が前記ステータユニットの外周の少なくとも一部を覆って、このように、ステータユニットの放熱、さらに電動オイルポンプの寿命の向上に寄与することを特徴とする。
【0007】
ポンプハウジングと、ポンプロータユニットと、ステータユニットと、モータロータユニットと電気制御基板とを含む電動オイルポンプであって、前記ポンプハウジングはポンプキャビティを形成し、前記ポンプキャビティは、前記ポンプロータユニットが設けられる第1室と、前記ステータユニット、前記モータロータユニット及び前記電気制御基板が設けられる第2室とを含む電動オイルポンプにおいて、前記ポンプハウジングは第1ハウジングを含み、前記第1ハウジングは、内面と外面が含まれる側壁を有し、前記内面の少なくとも一部が前記ステータユニットの外壁の少なくとも一部に接触するように配置され、前記外面には第1放熱部が設けられまたは成形され、前記第1ハウジングは、中空室が成形された中空部を含み、前記ステータユニット、前記モータロータユニットが前記中空室に設けられ、前記ステータユニットは、第1頂部と第1底部が含まれるコイルを有し、前記第1頂部が前記第1底部より前記ポンプロータユニットに近接し、前記電動オイルポンプの中心軸線の方向に沿って、前記第1放熱部は開始点と終止点を含み、前記開始点が前記終止点より前記ポンプロータユニットに近接し、前記電動オイルポンプの中心軸線の方向に沿って、前記第1頂部が前記第1放熱部の前記終止点より前記ポンプロータユニットに近接し、このように、ステータユニットの放熱、さらに電動オイルポンプの寿命の向上に寄与することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の電動オイルポンプの実施形態の立体構成模式図である。
【
図2】
図1における電動オイルポンプの実施形態の構成模式図である。
【
図3】
図1における電動オイルポンプの実施形態の他の構成模式図である。
【
図4】
図1における電動オイルポンプの実施形態の平面構成模式図である。
【
図5】
図1における第1ハウジングが組み立てられない電動オイルポンプの平面構成模式図である。
【
図6】
図1における第1ハウジングの第1実施形態の立体構成模式図である。
【
図7】第1放熱部が配置されていない場合の、第1ハウジングの断面構成模式図である。
【
図8】
図6における第1ハウジングの断面構成模式図である。
【
図9】
図8における第1ハウジングのA部の部分拡大構成模式図である。
【
図10】
図1における第1ハウジングの第2実施形態の断面構成模式図である。
【
図11】
図1における第1ハウジングの第3実施形態の断面構成模式図である。
【
図12】
図1における第1ハウジングの第4実施形態の断面構成模式図である。
【
図13】
図1における第2ハウジングの立体構成模式図である。
【
図14】
図13における第2ハウジングの正面構成模式図である。
【
図15】
図13における第2ハウジングの断面構成模式図である。
【
図16】
図2における電気制御基板の立体構成模式図である。
【
図17】本発明の電動オイルポンプの他の実施形態の断面構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下は図面と具体的な実施例を結合して、本発明をさらに説明し、即ち、本実施例における電動オイルポンプは主に車両の潤滑システム及び/または冷却システムの作動媒体に流動する動力を提供し、具体的には、車両の伝動システムにおける潤滑システム及び/または冷却システムの作動媒体に流動する動力を提供する。
【0010】
図1~
図3を参照し、電動オイルポンプ100はポンプハウジングと、モータロータユニット3と、ステータユニット4と、ポンプシャフト5と、ポンプロータユニット8と電気制御基板6とを含み、ポンプハウジングはポンプキャビティを形成し、モータロータユニット3、ステータユニット4、ポンプシャフト5、ポンプロータユニット8及び電気制御基板6がポンプキャビティに収容され、ステータユニット4はステータコア41とコイル42とを含む。電動オイルポンプ100は作動している場合に、回路基板ユニット6がステータユニット4のコイル42を通過する電流を一定の規律に応じて変化するように制御することで、変化する励起磁場を発生させるようにステータユニット4を制御し、モータロータユニット3が励起磁場の作用で回転し、ポンプロータユニット8を回転させ、ポンプロータユニット8が回転する場合に、ポンプキャビティの容積が変化することで、作動媒体が流出口に押し出されることによって、流動する動力を発生させる。
【0011】
図1~
図3を参照し、本実施例において、ポンプハウジングはポンプ蓋1と、第1ハウジング2と第2ハウジング7とを含み、ポンプ蓋11、第1ハウジング2及び第2ハウジング7が相対的に固定接続され、ポンプハウジングは第1室80と第2室80が含まれるポンプキャビティを形成し、第1室80内には作動媒体が流れ、ポンプロータユニット8と電気制御基板6とが第1室80に設けられ、第2室80には作動媒体が通過していなく、ステータユニット4、モータロータユニット3と電気制御基板6が第2室80に設けられ、このような配置によって、ステータユニット4と、電気制御基板6と作動媒体とが十分に分けられることで、ステータユニットと電気制御基板の性能が作動媒体に影響されていないように保証する。
【0012】
図2と
図5を参照し、本実施例において、電動オイルポンプ100は内ロータ81と外ロータ82とが含まれるポンプロータユニット8を有し、内ロータ81が複数の外歯を含み、外ロータ82が複数の内歯を含み、外ロータ82の内歯と内ロータ81の外歯との間には油圧室801が形成され、本実施例において、外ロータ82が内ロータ81の外周の外に配され、外ロータ82の一部の内歯と内ロータ81の一部の外歯とは内噛み合いが形成される。また、
図1~
図5を参照し、電動オイルポンプは流入口11と流出口12を含み、作動媒体が流入口11を介して油圧室801に入って、そして、流出口12を介して油圧室801から離れ、内ロータ81と外ロータ82との間には一定の離心率が存在するから、内ロータ81が回転すると、内ロータ81の一部の外歯と外ロータ82の一部の内歯とが噛み合うことで、外ロータ82を回転させ、ポンプロータ8が一周回転している過程において、油圧室801の内容積が変化し、具体的には、ポンプロータ8が開始箇所から、ある角度に回転する場合に、油圧室801内の容積が漸増することで、局所が真空になるように形成され、作動媒体が流入口11から油圧室801に吸入され、ポンプロータが続いて回転すると、作動媒体が充満された油圧室の容積が漸減し、作動媒体が押出されることで、油圧室801内に入った作動媒体が流出口12に押し出され、流動する動力を発生させる。
【0013】
図1~
図3を参照し、ポンプ蓋1が第1ハウジング2に固定接続され、第1ハウジング2が第2ハウジング7に固定接続され、本実施例において、ポンプ蓋1と第1ハウジング2とがねじまたはボルトによって接続され、このような配置によって、電動オイルポンプの着脱がより便利になり、電動オイルポンプにおけるポンプロータユニットに対するメンテナンスに寄与し、無論、ポンプ蓋1と第1ハウジング2との間は、例えば差し込み、係合などの他の方式で接続されてもよく、第1ハウジング2が第2ハウジング7に固定接続され、具体的には、第1ハウジング2と第2ハウジング7とがねじまたはボルトによって接続され、このような配置によって、電動オイルポンプの着脱がより便利になり、電動オイルポンプにおける電気制御基板に対するメンテナンスに寄与する一方で、第1ハウジング2と第2ハウジング7との接続がより確実になり、無論、第1ハウジング2と第2ハウジング7とが差し込み、係合などの他の接続方式で接続されてもよい。
【0014】
図6~
図9を参照し、
図6、
図8及び
図9は第1ハウジングの第1実施形態の構成模式図であり、
図7は、第1放熱部が配置されていない場合の第1ハウジングの構成模式図であり、以下は第1ハウジングの第1実施形態を説明する。
【0015】
図6~
図9を参照し、第1ハウジング2は、内面211と外面212が含まれる側壁21を有し、
図2を結合し、内面211の少なくとも一部がステータユニット4の外壁の少なくとも一部に接触するように配置され、外面212には第1放熱部26が設けられ、電動オイルポンプの周方向において、第1放熱部26の少なくとも一部がステータユニット4の外周の少なくとも一部を覆って、このような配置によって、電動オイルポンプの軸方向において、第1放熱部26の縦方向分布領域の少なくとも一部が中空室221に対応するように配置され、ステータユニットと電気制御基板の放熱、さらに、電動オイルポンプの寿命の向上に寄与する。第1ハウジング2は中空室221が成形された中空部22を含み、
図2におけるステータユニット、モータロータユニットが中空室221に設けられ、第1放熱部26の縦方向分布領域の少なくとも一部が、第1ハウジング2の中空室221に対応する部分に位置し、このような配置によって、第1放熱部26の縦方向分布領域の少なくとも一部が、第1ハウジング2の中空室221に対応する少なくとも一部に対応するように配置され、ステータユニットと電気制御基板の放熱に寄与し、具体的には、中空部22は、中空部22の天井面である第1面222と、中空部の底面である第2面223とを含み、
図2を結合し、第1面222が第2面223よりポンプロータユニット8に近接するように配置され、第1基準面を定義し、第1基準面の中心軸線が第1面222的中心軸線と重なって、第1基準面が第1面222と重なって、第2基準面を定義し、第2基準面の中心軸線が第2面223的中心軸線と重なって、第2基準面が第2面223と重なって、
図2または
図3を結合し、電動オイルポンプの中心軸線の方向に沿って、第1放熱部26の縦方向分布領域の少なくとも一部が第1基準面と第2基準面との間に位置する。
【0016】
図3と
図8を参照し、コイル42は第1頂部421と第1底部422を含み、第1頂部421が第1底部422よりポンプロータユニット8に近接し、電動オイルポンプ100の中心軸線方向に沿って、第1放熱部26は開始点264と終止点263を含み、開始点264が終止点263より
図3におけるポンプロータユニット8に近接し、電動オイルポンプ100の中心軸線の方向に沿って、
図3におけるコイル42の第1頂部421が第1放熱部26の終止点263よりポンプロータユニット8に近接し、即ち、第1放熱部26の終止点263が
図3におけるコイル42の第1頂部421の下方に位置する。
【0017】
図8を参照し、第1放熱部26の、対応する側壁21の外面212に対する投影面積を第1面積として定義し、第1放熱部26の表面積を第2面積として定義し、第2面積が第1面積の以上であり、また
図7を参照し、
図7は、外面には第1放熱部が配置されていない場合の第1ハウジングの構成模式図であり、定義面Kを定義し、定義面Kは第1放熱部26が配置されていない外面であり、
図7における外面212’を
図8に対応すると、定義面K(
図8の点線箇所)を得て、第1放熱部26は、第1ハウジング2から離れた中心軸線に突出するように配置される複数の突起部262を含み、具体的には、突起部262gが外面212から離れて突出するように配置され、突起部262が定義面Kに相接するように突起し、このような配置によって、皮剥きという方式で、第1ハウジング2の放熱面積を大きくすることに相当し、ステータユニットと電気制御基板の放熱に寄与する。
【0018】
突起部262は第1ハウジング2の中心軸線方向に沿って間隔を持って分布されまたは連続的に分布され、具体的には、
図8と
図9を参照し、本実施例において、第1放熱部26はさらに、外面212から第1ハウジング2の中心軸線に凹むように配置される複数の凹部261を含み、突起部262と凹部261とが電動オイルポンプの軸方向に沿って分布されるように配置され、具体的には、突起部262が第1ハウジング2の中心軸線方向に沿って間隔を持って分布され、ここでの「間隔を持って分布される」ことは、凹部261と突起部262とが交互に配置され、即ち、隣接する二つの凹部261の間には一つの突起部262が設けられ、または、隣接する二つの突起部262の間には一つの凹部261が設けられることを指し、この場合、凹部261が電動オイルポンプの軸方向に沿って間隔を持って配置され、このような配置によって、最大程度で放熱面積を大きくして、
図2におけるステータユニット4と電気制御基板6の放熱、さらに電動オイルポンプの寿命の向上に寄与し、無論、突起部262がさらに第1ハウジング2の中心軸線方向に沿って連続的に分布されてもよく、ここでの「連続分布」は、突起部262の頭尾が連結されることを指す。
【0019】
図8と
図9を参照し、本実施例において、突起部262の突起する高さが同様であり、第1ハウジング2の、突起部262に対応する箇所における肉厚H1が、突起部262の突起する高さH3の1.5倍の以上であり、このような配置によって、第1ハウジング2の側壁21の、突起部262における機械強度を保証し、第1ハウジング2の、第1放熱部26の凹部261に対応する箇所における肉厚H2が、凹部261の凹み深さH3の0.5倍の以上であり、このような配置によって、第1ハウジング2の側壁の、凹部261における機械強度を保証し、具体的には、内面211と外面212との間の垂直距離を第1距離H1として定義し、即ち、第1ハウジング2の、突起部262に対応する箇所における肉厚であり、凹部261は頭部2611と尾部2612を含み、尾部2612が頭部2611より第1ハウジング2の中心軸に近接するように配置され、尾部2612と内面211との垂直距離を第2距離H2として定義し、第2距離H2と第1距離H1との比が三分之一の以上であり、このような配置によって、第1ハウジング2の側壁21の、第1放熱部26にある強度を保証することで、第1ハウジングの側壁が機械強度の不足による破断することを防止する。
【0020】
図8と
図9を参照し、第1放熱部26の開始点264に位置する突起部262または凹部261が、外面212に平滑に過渡するように接続され、第1放熱部26の開始点264に位置する突起部262または凹部261の側壁と外面212との夾角が90°より大きく、このような配置によって、過渡箇所には鋭角がなくなり、過渡箇所の応力集中の減小に寄与し、第1放熱部26の終止点263に位置する突起部262または凹部261が外面に平滑に過渡するように接続され、第1放熱部26の終止点263に位置する突起部262または凹部261の側壁と外面との夾角が90°より大きく、このような配置によって、過渡箇所には鋭角がなくなり、過渡箇所の応力集中の減小に寄与する。
【0021】
図2、
図3と
図8を参照し、ステータユニット4はステータコア41を含み、ポンプロータユニット8に近接するステータコア41の側を上として、電気制御基板6に近接するステータコア41の側を下として、第1ハウジング2の軸方向に沿って、第1放熱部26の開始点264が
図3におけるステータコア41の上方に位置し、第1放熱部26の終止点263がステータコア41の三分の二の以下に位置し、このような配置によって、第1放熱部26がなるべくステータコア41を多く取り囲むように配置されることで、ステータユニット4の放熱に寄与する。
【0022】
図6~
図9を参照し、第1ハウジング2は第2頂部23と第2底部24を含み、
図2または
図3を結合し、第2頂部23が第2底部24よりポンプロータユニット8に近接し、電動オイルポンプの軸方向において、ステータユニット4が第1放熱部26の少なくとも一部と重なるように配置され、即ち、第1放熱部26の少なくとも一部が、ステータユニット4の外周の一部を覆って、電動オイルポンプの中心軸線の方向に沿って、第1放熱部26の縦方向分布領域の少なくとも一部が第2頂部23と第2底部24との間に位置し、このような配置によって、
図2におけるステータユニット4が作動している場合に、コイル42から発生された熱ができるだけ早く第1放熱部26を介して放散されることを保証しており、第1放熱部26の開始点264に位置する凹部261を首凹部として定義し、首凹部がコイル42の第1頂部421の上方に位置し、無論、突起部262が開始点264に位置してもよく、第1放熱部26の終止点263に位置する凹部を末凹部として定義し、末凹部がコイル42の第1頂部421の下方に位置し、無論、突起部が終止点に位置してもよく、このような配置によって、電動オイルポンプの軸方向に沿って、首凹部と末凹部との間の縦方向領域の軸方向投影の少なくとも一部が、ステータユニットの縦方向領域の軸方向投影の少なくとも一部と重なって、ステータユニットの放熱に寄与する。
図8を参照し、末凹部の中心軸線と首凹部の中心軸線との間の垂直距離Lは、
図3におけるコイル42の第1頂部421から第1底部422までの間の垂直距離H4の以上であり、即ち、第1放熱部26は軸方向でコイル42の領域を覆って、このような配置によって、
図3におけるコイルから発生された熱が第1放熱部を介して均一に放散されるように保証することで、放熱効率を向上させる。
【0023】
図8を参照し、第1ハウジング2は金属材料であり、第1ハウジング2はさらに第1溝槽27と第2溝槽28を含み、第1放熱部26が第1溝槽27と第2溝槽28との間に位置し、
図2を結合し、電動オイルポンプはさらに第1溝槽27に外挿される第1環状封止リング30と、第2溝槽28に外挿される第2環状封止リング40とを含み、第1放熱部26が第1環状封止リング30と第2環状封止リング40との間に位置し、電動オイルポンプが自動車の伝動システムに装着されると、配置された第1環状封止リング30と第2環状封止リング40は、高圧油媒体が第1放熱部26の所属領域に入ることを防止し、この場合、第1放熱部26に接触するように、外部に冷媒媒体が接続されることで、コイルの放熱がより効率になる。
図6~
図10を参照し、凹部261と突起部262とが第1ハウジング2の外面21の円周方向に沿って周方向に配置され、第1放熱部26の凹部261と突起部262が第1ハウジング2の中心軸に沿って配列分布されまたは均一に分布され、このような配置によって、第1放熱部の面積の拡大、さらにコイルの放熱に寄与し、本実施例において、第1放熱部26の凹部261と突起部262が第1ハウジング2の外面の円周方向に沿っていずれも一周が配置され、無論、第1放熱部26の凹部261と突起部262が第1ハウジング2の外面21の円周方向にそって、一周より少ないように配置されてもよい。
【0024】
図8を参照し、第1ハウジング2を軸方向に沿って縦方向に切断することで、縦方向の切断面を得て、本実施例において、第1放熱部26の形状は略波状を呈して、無論、第1放熱部26の形状は矩形、三角形または台形などの他の形状からなる波形であってもよい。
【0025】
以下は、第1ハウジングの他の三つの実施形態の構成を説明し、他の三つの実施形態の第1ハウジングについて、説明を便利にするために、第2実施形態の第1ハウジングを第1ハウジング2aとして標識し、他の符号に対して、接尾辞として、いずれもaを追加し、第3実施形態の第1ハウジングを第1ハウジング2bとして標識し、他の符号に対して、接尾辞として、いずれもbを追加し、第4実施形態の第1ハウジングを第1ハウジング2cとして標識し、他の符号に対して、接尾辞として、いずれもcを追加する。
【0026】
図10を参照し、
図10は第1ハウジングの第2実施形態の構成模式図であり、以下は第1ハウジングの第2実施形態の構成を説明する。
【0027】
図7と
図10を参照し、第1ハウジング2aは第1放熱部26aを含み、第1放熱部26aの、対応する側壁21aの外面212aに対する投影面積を第1面積として定義し、第1放熱部26aの表面積を第2面積として定義し、第2面積が第1面積の以上であり、定義面K’を定義し、定義面K’は第1放熱部26aが配置されていない外面であり、第1面積が定義面K’の表面積であり、
図7における外面212’を
図10に対応することで、定義面K’(
図11の点線箇所)を得て、第1放熱部26aは、定義面K’から離れて突出するように配置される複数の突起部262aを含み、第1実施形態に比べると、本実施形態は皮剥きという方式ではなく、直接的に滑らかな外面に第1放熱部26aを配置することで、第1ハウジング2の放熱面積を増えて、ステータユニットと電気制御基板の放熱に寄与し、本実施例の他の特徴に対して、第1ハウジングの第1実施形態を参照すればよいから、ここで一々贅言していない。
【0028】
図11を参照し、
図11は第1ハウジングの第3実施形態の構成模式図であり、以下は第1ハウジングの第3実施形態の構成を説明する。
【0029】
図11を参照し、第1ハウジング2bは第1放熱部26bを含み、本実施例において、第1放熱部26bは、外面212bから離れて突出するように配置される複数の突起部262bを含み、突起部262bが第1ハウジング2bの軸方向に沿って連続的に配置され、ここで「連続配置」は、隣接する二つの突起部212bの頭尾が連結されることを指し、本実施例において、突起部262bの突起する高さが同様であり、第1ハウジング2の、突起部262bに対応する箇所における肉厚が、突起部262bの突起する高さの1.5倍の以上であり、第1ハウジングの他の実施形態に比べると、本実施例において、第1放熱部26bは凹部を含まなくて、突起部262bのみを含み、これは同様に外面の面積を相対的に増えて、さらに第1放熱部26bの放熱面積を相対的に増えて、ステータユニットと電気制御基板の放熱に寄与し、本実施例の他の特徴に対して、第1ハウジングの第1実施形態を参照すればよいから、ここで一々贅言していない。
【0030】
図12を参照し、
図12は第1ハウジングの第4実施形態の構成模式図であり、以下は第1ハウジングの第4実施形態の構成を説明する。
【0031】
図12を参照し、第1ハウジング2cは第1放熱部26cを含み、本実施例において、第1放熱部26cは外面212cから第1ハウジング2cの中心軸線に凹むように配置される複数の凹部261cを含み、凹部261cが第1ハウジング2cの軸方向に沿って連続的に配置され、ここでの「連続配置」は、隣接する二つの凹部261cの頭尾が連結されることを指し、第1ハウジング2cの、第1放熱部26cに対応する凹部261cにおける肉厚が、凹部261cの凹み深さの0.5倍の以上であり、第1ハウジングの他の実施形態に比べると、本実施例において、第1放熱部26cは突起部を含まなくて、凹部261cのみを含み、これは同様に外面の面積を相対的に増えて、さらに、第1放熱部の放熱面積を相対的に増えて、ステータユニットと電気制御基板の放熱に寄与し、本実施例の他の特徴に対して、第1ハウジングの第1実施形態を参照すればよいから、ここで一々贅言していない。
【0032】
図1~
図3を参照し、電動オイルポンプはさらに、第1ハウジング2に固定接続される第2ハウジング7を含み、
図13~
図15を参照し、
図13~
図15は第2ハウジングの構成模式図であり、第2ハウジングは、第2ハウジング7に固定接続されまたは一体として配置される複数の突起リブ74を含み、本実施例において、突起リブ74と第2ハウジング7とが一体として射出成形され、
図3を結合し、突起リブ74が第1ハウジング2から離れる方向に突出するように配置され、第2ハウジング7は挿着部76を含み、
図3を結合し、挿着部76が第1ハウジング2から離れる方向に突出するように配置され、突起リブ74の、第2ハウジング7を被覆する領域を第1領域、第1領域の面積を第3面積として定義し、
図16を参照し、電気制御基板6は基板61と発熱電子部品62を含み、発熱電子部品62が基板61に配置され、発熱電子部品62の、基板61を被覆する領域を第2領域として、第2領域の面積を第4面積として定義し、第1領域と前記第2領域とが互いに対応するように配置され、第1領域と第2領域を電気制御基板6に垂直投影し、第1領域の垂直投影の少なくとも一部が第2領域の垂直投影の少なくとも一部と重なるように配置され、第3面積が第4面積の以上であり、このような配置によって、基板61に配置された発熱電子部品62から発生された熱が短い時間で、突起リブを介して即時に放散されるように十分に保証することで、発熱電子部品から発生された熱の、電気制御基板の性能に対する影響を減少させる。
【0033】
図14を参照し、第2ハウジング7はさらに第1側壁75を含み、本実施例において、突起リブ74が第1側壁75に略平行するように配置され、ここでの「略平行」は、第1側壁75を基準面として、突起リブ74の平行度が0.5mm範囲以内にあることを指し、このような配置によって、第2ハウジングになるべく多い突起リブ74を配置するように保証することで、放熱面積を増えて、回路基板の放熱に寄与し、無論、突起リブ74は第1側壁75と一定の角度をなすように配置されてもよく、本実施例において、突起リブ74の横方向断面形状は矩形であり、無論、突起リブの横方向断面形状は例えば台形、三角形、弧形などの他の形状であってもよい。
【0034】
図17を参照し、
図17は電動オイルポンプの他の実施形態の構成模式図であり、電動オイルポンプ100’はポンプハウジングを含み、ポンプハウジングはポンプ蓋1と、第1ハウジング2と第2ハウジング7とを含み、ポンプ蓋1、第1ハウジング2及び第2ハウジング7が相対的に固定接続され、ポンプハウジングは第1室80と第2室90が含まれるポンプキャビティを形成し、第1室80内には作動媒体が流れて、ポンプロータユニット8と電気制御基板6とが第1室80に設けられ、第2室90には作動媒体が通過し、ステータユニット4、モータロータユニット3と電気制御基板6が第2室90に設けられ、電動オイルポンプ100’はさらにポンプシャフト5’を含み、ポンプシャフト5’は第1室80と第2室90との作動媒体を連通するための軸孔50を含み、このような配置によって、第1室内の作動媒体が軸孔50を介して第2室に流入し、電動オイルポンプの第1実施形態に比べると、本実施形態における電動オイルポンプの第2室には作動媒体が通過し、このように、第2室内の作動媒体もステータユニット4が運転している中で発生された熱の一部を奪って、ステータユニットの放熱により寄与し、本実施例の他の特徴に対して、電動オイルポンプの第1実施形態を参照すればよいから、ここで一々贅言していない。
【0035】
説明を必要とするのは、以上の実施例は本発明に記載の技術案を限定していなく、ただ本発明を説明するために用いられ、本説明書は前記実施例を参照して本発明を詳しく説明したが、当業者は理解すべきは、当業者が相変わらず本発明に対して補正または等価差し替えを行ってもよく、本発明の精神及び範囲から逸脱しない全ての技術案及びその改良は、いずれも本発明の請求項の範囲に該当している。