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▶ エルジー ハウスホールド アンド ヘルスケア リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-05
(45)【発行日】2024-01-16
(54)【発明の名称】振動モジュール及びこれを含む化粧道具
(51)【国際特許分類】
   A45D 33/30 20060101AFI20240109BHJP
   A45D 33/36 20060101ALI20240109BHJP
   A45D 40/26 20060101ALI20240109BHJP
   A46B 13/02 20060101ALI20240109BHJP
   B05C 17/10 20060101ALI20240109BHJP
【FI】
A45D33/30
A45D33/36 Z
A45D40/26
A46B13/02
B05C17/10
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2021575020
(86)(22)【出願日】2020-06-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-29
(86)【国際出願番号】 KR2020007904
(87)【国際公開番号】W WO2020256433
(87)【国際公開日】2020-12-24
【審査請求日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】10-2019-0072184
(32)【優先日】2019-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0071486
(32)【優先日】2020-06-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514112488
【氏名又は名称】エルジー ハウスホールド アンド ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】チャン・ファン・ヒュン
(72)【発明者】
【氏名】ヒョン・ジョン・キム
【審査官】宮部 愛子
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2015-0081712(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1107002(KR,B1)
【文献】韓国登録実用新案第20-0488758(KR,Y1)
【文献】韓国公開実用新案第20-2013-0003237(KR,U)
【文献】韓国登録特許第10-1160257(KR,B1)
【文献】実公昭14-000232(JP,Y1)
【文献】特表2013-532995(JP,A)
【文献】実開昭57-017635(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2012/0128399(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-2081151(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 33/30
A45D 33/36
A45D 40/26
A46B 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧道具に着脱可能であり、化粧道具に付着されて振動を伝達する振動装置と、
前記振動装置と結合される、1対の折り畳み式翼型の取っ手部であって、第1翼と第2翼とが折り畳まれて接触したときに前記振動装置が駆動されるようにする取っ手部と、を含むことを特徴とする振動モジュール。
【請求項2】
前記振動装置は、
前記化粧道具に着脱可能であり、上面に前記取っ手部が設けられる振動板と、
前記振動板の上面に設けられ、振動を生成する振動子と、
前記取っ手部に設けられ、前記振動子に電源を供給する電源部と、
前記取っ手部に設けられ、前記電源部から前記振動子に供給される電源を断続するスイッチ部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の振動モジュール。
【請求項3】
前記電源部は、
第1バッテリーと第2バッテリーとの少なくとも何れか1つからなり、
前記第1バッテリーは前記第1翼に配置され、正極面が第1リード線を介して前記振動子と連結され、負極面が前記スイッチ部に連結され、
前記第2バッテリーは前記第2翼に配置され、負極面が第2リード線を介して前記振動子と連結され、正極面が前記スイッチ部に連結されることを特徴とする請求項2に記載の振動モジュール。
【請求項4】
前記スイッチ部は、
第1通電パネルと第2通電パネルとからなり、
前記第1通電パネルは前記第1翼に設けられ、前記第1バッテリーが前記第1翼に配置される場合は前記第1バッテリーの負極面に接触連結され、前記第1バッテリーが省略される場合は前記第1リード線に連結され、
前記第2通電パネルは前記第2翼に設けられ、前記第2バッテリーが前記第2翼に配置される場合は前記第2バッテリーの正極面に接触連結され、前記第2バッテリーが省略される場合は前記第2リード線に連結されることを特徴とする請求項3に記載の振動モジュール。
【請求項5】
前記第1通電パネルは前記第1翼の内側に設けられ、
前記第2通電パネルは前記第1通電パネルに対向するように前記第2翼の内側に設けられ、
前記第1通電パネル及び前記第2通電パネルは、
前記第1翼及び前記第2翼に加わる圧力に関わらず前記第1翼及び前記第2翼を当接させたときに接触して電気的に連結されることを特徴とする請求項4に記載の振動モジュール。
【請求項6】
前記第1通電パネルは前記第1翼の内側に形成された凹んだ第1弾性溝内に設けられ、
前記第2通電パネルは前記第1弾性溝に対向するように前記第2翼の内側に形成された凹んだ第2弾性溝内に設けられ、
前記第1通電パネル及び前記第2通電パネルは、
前記第1翼及び前記第2翼が当接した状態で前記第1弾性溝及び前記第2弾性溝の部分の前記第1翼及び前記第2翼を一定圧力以上に加圧したとき接触して電気的に連結されることを特徴とする請求項4に記載の振動モジュール。
【請求項7】
前記第1翼の内側面において一定角度の内側傾きを有するように設けられる第1弾性バーと、
前記第1弾性バーに対向するように前記第2翼の内側面において一定角度の内側傾きを有するように設けられる第2弾性バーと、をさらに含み、
前記第1通電パネルは前記第1翼の内側に設けられ、
前記第2通電パネルは前記第1通電パネルに対向するように前記第2翼の内側に設けられ、
前記第1通電パネル及び前記第2通電パネルは、
前記第1翼及び前記第2翼を折り畳んで前記第1弾性バー及び前記第2弾性バーが当接した状態で前記第1翼及び前記第2翼を一定圧力以上に加圧したとき、前記第1、2弾性バーの角度が減少しながら接触して電気的に連結されることを特徴とする請求項4に記載の振動モジュール。
【請求項8】
前記第1通電パネル及び前記第2通電パネルのそれぞれは、前記第1翼及び前記第2翼のそれぞれの内側に形成された溝に設けられるが、外側面が第1、2翼のそれぞれの内側面と平らに設けられ、
前記第1、2弾性バーのそれぞれは、一定圧力が加わると角度が減少しながら前記第1翼及び前記第2翼のそれぞれの内側に形成された他の溝の内部に挿入されることで前記第1通電パネル及び前記第2通電パネルが接触するようし、一定圧力が解除されると元の状態に復帰することを特徴とする請求項7に記載の振動モジュール。
【請求項9】
前記取っ手部は、
前記第1翼と前記第2翼とが設けられる固定板をさらに含み、
前記振動装置は、
前記化粧道具に着脱可能であり、前記固定板と結合する振動板と、
前記振動板の上面に設けられ、振動を生成する振動子と、
前記振動板の上面に設けられ、前記振動子に電源を供給する電源部と、
前記取っ手部に設けられ、前記電源部から前記振動子に供給される電源を断続するスイッチ部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の振動モジュール。
【請求項10】
前記電源部は、
第1バッテリーと第2バッテリーとの少なくとも何れか1つからなり、
前記第1バッテリーは、前記振動子の一側に配置され、正極面が第1リード線を介して前記振動子と連結され、負極面が第1連結線を介して前記スイッチ部と連結され、
前記第2バッテリーは、前記振動子の他側に配置され、負極面が第2リード線を介して前記振動子と連結され、正極面が第2連結線を介して前記スイッチ部と連結されることを特徴とする請求項9に記載の振動モジュール。
【請求項11】
前記スイッチ部は、
第1通電パネルと第2通電パネルとからなり、
前記第1通電パネルは、前記第1翼の内側に設けられ、前記第1バッテリーが前記振動板に配置される場合は前記第1連結線を介して前記第1バッテリーの負極面と連結され、前記第1バッテリーが省略される場合は前記第1リード線に連結され、
前記第2通電パネルは、前記第2翼の内側に設けられ、前記第2バッテリーが前記振動板に配置される場合は前記第2連結線を介して前記第2バッテリーの正極面に連結され、前記第2バッテリーが省略される場合は前記第2リード線に連結され、
前記第1通電パネル及び前記第2通電パネルは、
前記第1翼及び前記第2翼に加わる圧力に関わらず前記第1翼及び前記第2翼を当接させたときに電気的に連結されて前記振動子が振動するか、前記第1翼及び前記第2翼の当接に関わらず一定圧力以上に前記第1翼及び前記第2翼を加圧するときに電気的に連結されて前記振動子が振動することを特徴とする請求項10に記載の振動モジュール。
【請求項12】
前記化粧道具は、
パフ、クレンザー、アプリケーター、ペンまたはブラシであることを特徴とする請求項1に記載の振動モジュール。
【請求項13】
前記取っ手部は、
前記化粧道具の塗布面の反対側に向かって立てられる方向に折り畳まれて接触すると、前記塗布面の肌への接触の有無に関わらず前記塗布面に振動を発生させることを特徴とする請求項1に記載の振動モジュール。
【請求項14】
化粧道具に着脱可能であり、化粧道具に付着されて振動を伝達する振動装置と、
第1ヒンジと第2ヒンジとにより前記振動装置に回転可能に組み立てられる、1対の折り畳み式翼型の取っ手部であって、第1翼と第2翼とが折り畳まれて接触したとき前記振動装置が駆動されて前記化粧道具に振動を伝達するようにする取っ手部と、
前記第1翼と前記第2翼との間に設けられ、前記第1翼と前記第2翼とに外力が加わるときだけ接触するようにする短絡防止部と、を含むことを特徴とする振動モジュール。
【請求項15】
前記短絡防止部は、
前記第1翼と前記第2翼との間において前記振動装置上に突出するように少なくとも1つ以上が設けられ、電気絶縁性を有する弾性材質からなることを特徴とする請求項14に記載の振動モジュール。
【請求項16】
前記短絡防止部は、
前記第1翼の内側面に少なくとも1つ以上設けられる第1短絡防止部材と、
前記第1短絡防止部材に対向するように前記第2翼の内側面に少なくとも1つ以上設けられる第2短絡防止部材と、を含み、
前記第1短絡防止部材及び前記第2短絡防止部材は少なくとも何れか1つが電気絶縁性を有する弾性材質からなることを特徴とする請求項14に記載の振動モジュール。
【請求項17】
前記短絡防止部は、
前記第1ヒンジに設けられる第1短絡防止部材と、
前記第2ヒンジに設けられる第2短絡防止部材と、
前記第1短絡防止部材に対向するように前記第1翼に設けられる第3短絡防止部材と、
前記第2短絡防止部材に対向するように前記第2翼に設けられる第4短絡防止部材と、を含み、
前記第1短絡防止部材ないし前記第4短絡防止部材は弾性材質からなることを特徴とする請求項14に記載の振動モジュール。
【請求項18】
前記振動装置は、
振動板に振動を伝達する振動子と、
前記振動子に電源を供給する電源部と、を含み、
前記第1翼及び前記第2翼のそれぞれは、
導電性物質からなり、前記電源部に連結されて前記振動子に供給される電源を断続するスイッチ機能を行うことを特徴とする請求項14に記載の振動モジュール。
【請求項19】
前記化粧道具は、
パフ、クレンザー、アプリケーター、ペンまたはブラシであることを特徴とする請求項14に記載の振動モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は振動モジュール及びこれを含む化粧道具に関し、より詳細には、使用している様々な化粧道具に付着して化粧道具の取っ手の機能及び化粧道具を振動させることができ、取っ手を1対の折り畳み式翼型にするが、両翼取っ手に通電パネルを備えて折り畳んだ際に通電パネルの接触により振動が発生されるようにする振動モジュール及びこれを含む化粧道具に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、化粧道具としては、パウダー、ケーキ状或いはクリームやゲル状の化粧品を肌に塗るためのパフ、または肌に塗ってある化粧品を落とすためのクレンザーが多く使われている。
【0003】
これらのパフの普遍的な構造は、化粧品が付く面の反対側に指を掛けるためのバンドが付いており、使用時にはバンドに指を挟んで着用し、反対側の面に化粧品を付けて肌に叩いて塗る方式で使用されている。
【0004】
クレンザーは、上記パフとは逆に肌に塗ってある化粧品を落とすのに用いられるが、たまには叩いて落とすこともある。
【0005】
上記のような用途で使われるパフやクレンザーなどの化粧道具に振動機能を加えて、化粧品が肌に迅速且つ均等に塗られるようにするか、または化粧品を落とせるようにする振動化粧道具が市販されている。
【0006】
市販中の従来の振動化粧道具は、振動を発生させる振動モジュールが化粧道具と一体型になっており、各製品の専用の取り替え品を使用しなければならないという問題がある。
【0007】
また、従来の振動化粧道具に採用しているスイッチは、スライド式、タッチ式、磁気検知式があるが、これらのスイッチは振動化粧道具の内部において空間を占める部品であるだけでなく、スライド式はユーザーが外部で操作するため、これを収納するカバーを備える必要があるという問題があり、タッチ式は制御基板と一緒に配置されなければならない問題があり、磁気検知式はカバンなどのロック装飾に採用されている磁石にタッチされると、誤動作する恐れがある。
【0008】
このように、振動化粧道具にはスイッチを備える必要があるが、上記のように部品追加による製造費の増大などを誘発する問題がある。
【0009】
当該問題は消費者が製品に満足感を抱けなくする欠点として作用し製品の販売に悪影響を及ぼすため、上記した問題点が解決でき、また、単純な構造でありながらも消費者を満足させることができる振動化粧道具の開発が継続的に行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上記のような従来技術の問題点を解決するために創出されたものであり、本発明の目的は使用している様々な化粧道具に着脱可能であり、化粧道具の取っ手の機能をしながらも化粧道具が振動させられるように構成し、様々な化粧道具に互換適用できるようにする振動モジュール及びこれを含む化粧道具を提供することである。
【0011】
また、本発明の目的は、取っ手を1対の折り畳み式翼型にするが、両翼取っ手に通電パネルを備えて折り畳んだ際に通電パネルの接触により振動が発生するように構成することで、スイッチ構造が簡素化できる振動モジュール及びこれを含む化粧道具を提供することである。
【0012】
また、本発明の目的は、取っ手を1対の折り畳み式翼型にするが、両翼取っ手そのものが通電パネルの機能を有するように構成することで、別の通電パネルを設けなくても済むため、全体の構成が簡素化できる振動モジュール及びこれを含む化粧道具を提供することである。
【0013】
また、本発明の目的は、通電パネルの機能を有する両翼取っ手の間に電気絶縁性を有する弾性材質からなる短絡防止部を設けることで、一定の外圧を加えないと、両翼取っ手が接触しないため、両翼取っ手が自由回転式に構成されても電気的短絡が防止できる振動モジュール及びこれを含む化粧道具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一側面に係る振動モジュールは、化粧道具に着脱可能であり、化粧道具に付着されて振動を伝達する振動装置と、上記振動装置と結合され、1対の折り畳み式翼型の取っ手部であって第1翼と第2翼が折り畳まれて接触したときに上記振動装置が駆動されるようにする取っ手部と、を含むことを特徴とする。
【0015】
具体的に、上記振動装置は、上記化粧道具に着脱可能であり、上面に上記取っ手部が設けられる振動板と、上記振動板の上面に設けられ、振動を生成する振動子と、上記取っ手部に設けられ、上記振動子に電源を供給する電源部と、上記取っ手部に設けられ、上記電源部から上記振動子に供給される電源を断続するスイッチ部と、を含んでもよい。
【0016】
具体的に、上記電源部は、第1バッテリーと第2バッテリーの少なくとも何れか1つからなり、上記第1バッテリーは上記第1翼に配置され、正極面が第1リード線を介して上記振動子と連結され、負極面が上記スイッチ部に連結され、上記第2バッテリーは上記第2翼に配置され、負極面が第2リード線を介して上記振動子と連結され、正極面が上記スイッチ部に連結されてもよい。
【0017】
具体的に、上記スイッチ部は、第1通電パネルと第2通電パネルからなり、上記第1通電パネルは上記第1翼に設けられ、上記第1バッテリーが上記第1翼に配置される場合は上記第1バッテリーの負極面に接触連結され、上記第1バッテリーが省略される場合は上記第1リード線に連結され、上記第2通電パネルは上記第2翼に設けられ、上記第2バッテリーが上記第2翼に配置される場合は上記第2バッテリーの正極面に接触連結され、上記第2バッテリーが省略される場合は上記第2リード線に連結されることができてもよい。
【0018】
具体的に、上記第1通電パネルは上記第1翼の内側に設けられ、上記第2通電パネルは上記第1通電パネルに対向するように上記第2翼の内側に設けられ、上記第1、2通電パネルは、上記第1、2翼に加わる圧力に関わらず上記第1、2翼を当接させたときに接触して電気的に連結されてもよい。
【0019】
具体的に、上記第1通電パネルは上記第1翼の内側に形成された凹んだ第1弾性溝内に設けられ、上記第2通電パネルは上記第1弾性溝に対向するように上記第2翼の内側に形成された凹んだ第2弾性溝内に設けられ、上記第1、2通電パネルは、上記第1、2翼が当接した状態で上記第1、2弾性溝の部分の上記第1、2翼を一定圧力以上に加圧したとき接触して電気的に連結されてもよい。
【0020】
具体的に、上記第1翼の内側面において一定角度で内側傾きを有するように設けられる第1弾性バーと、上記第1弾性バーに対向するように上記第2翼の内側面において一定角度で内側傾きを有するように設けられる第2弾性バーと、をさらに含み、上記第1通電パネルは上記第1翼の内側に設けられ、上記第2通電パネルは上記第1通電パネルに対向するように上記第2翼の内側に設けられ、上記第1、2通電パネルは、上記第1、2翼を折り畳んで上記第1、2弾性バーが当接した状態で上記第1、2翼を一定圧力以上に加圧したとき、上記第1、2弾性バーの角度が減少しながら接触して電気的に連結されてもよい。
【0021】
具体的に、上記第1、2通電パネルのそれぞれは、上記第1、2翼のそれぞれの内側に形成された溝に設けられるが、外側面が第1、2翼のそれぞれの内側面と平らに設けられ、上記第1、2弾性バーのそれぞれは、一定圧力が加わると角度が減少しながら上記第1、2翼のそれぞれの内側に形成された他の溝の内部に挿入されることで上記第1、2通電パネルが接触するようし、一定圧力が解除されると元の状態に復帰することができる。
【0022】
具体的に、上記取っ手部は、上記第1翼と上記第2翼が設けられる固定板をさらに含み、上記振動装置は、上記化粧道具に着脱可能であり、上記固定板と結合する振動板と、上記振動板の上面に設けられ、振動を生成する振動子と、上記振動板の上面に設けられ、上記振動子に電源を供給する電源部と、上記取っ手部に設けられ、上記電源部から上記振動子に供給される電源を断続するスイッチ部と、を含んでもよい。
【0023】
具体的に、上記電源部は、第1バッテリーと第2バッテリーの少なくとも何れか1つからなり、上記第1バッテリーは、上記振動子の一側に配置され、正極面が第1リード線を介して上記振動子と連結され、負極面が第1連結線を介して上記スイッチ部と連結され、上記第2バッテリーは、上記振動子の他側に配置され、負極面が第2リード線を介して上記振動子と連結され、正極面が第2連結線を介して上記スイッチ部と連結されてもよい。
【0024】
具体的に、上記スイッチ部は、第1通電パネルと第2通電パネルからなり、上記第1通電パネルは、上記第1翼の内側に設けられ、上記第1バッテリーが上記振動板に配置される場合は上記第1連結線を介して上記第1バッテリーの負極面と連結され、上記第1バッテリーが省略される場合は上記第1リード線に連結され、上記第2通電パネルは、上記第2翼の内側に設けられ、上記第2バッテリーが上記振動板に配置される場合は上記第2連結線を介して上記第2バッテリーの正極面に連結され、上記第2バッテリーが省略される場合は上記第2リード線に連結され、上記第1、2通電パネルは、上記第1、2翼に加わる圧力に関わらず上記第1、2翼を当接させたときに電気的に連結されて上記振動子が振動するか、上記第1、2翼の当接に関わらず一定圧力以上に上記第1、2翼を加圧するときに電気的に連結されて上記振動子が振動することができる。
【0025】
具体的に、上記化粧道具は、パフ、クレンザー、アプリケーター、ペンまたはブラシであってもよい。
【0026】
具体的に、上記取っ手部は、上記化粧道具の塗布面の反対側に向かって立てられる方向に折り畳まれて接触すると、上記塗布面の肌への接触の有無に関わらず上記塗布面に振動を発生させることができる。
【0027】
本発明の他の側面に係る振動モジュールは、化粧道具に着脱可能であり、化粧道具に付着されて振動を伝達する振動装置と、第1ヒンジと第2ヒンジにより上記振動装置に回転可能に組み立てられ、1対の折り畳み式翼型の取っ手部であって、第1翼と第2翼とが折り畳まれて接触したとき上記振動装置が駆動されて上記化粧道具に振動を伝達するようにする取っ手部と、上記第1翼と上記第2翼との間に設けられ、上記第1翼と上記第2翼に外力が加わるときだけ接触するようにする短絡防止部と、を含むことを特徴とする。
【0028】
具体的に、上記短絡防止部は、上記第1翼と上記第2翼との間において上記振動装置上に突出するように少なくとも1つ以上が設けられ、電気絶縁性を有する弾性材質からなってもよい。
【0029】
具体的に、上記短絡防止部は、上記第1翼の内側面に少なくとも1つ以上設けられる第1短絡防止部材と、上記第1短絡防止部材に対向するように上記第2翼の内側面に少なくとも1つ以上設けられる第2短絡防止部材と、を含み、上記第1短絡防止部材及び上記第2短絡防止部材は少なくとも何れか1つが電気絶縁性を有する弾性材質からなってもよい。
【0030】
具体的に、上記短絡防止部は、上記第1ヒンジに設けられる第1短絡防止部材と、上記第2ヒンジに設けられる第2短絡防止部材と、上記第1短絡防止部材に対向するように上記第1翼に設けられる第3短絡防止部材と、上記第2短絡防止部材に対向するように上記第2翼に設けられる第4短絡防止部材と、を含み、上記第1短絡防止部材ないし上記第4短絡防止部材は弾性材質からなってもよい。
【0031】
具体的に、上記振動装置は、振動板に振動を伝達する振動子と、上記振動子に電源を供給する電源部と、を含み、上記第1翼及び上記第2翼のそれぞれは、導電性物質からなり、上記電源部に連結されて上記振動子に供給される電源を断続するスイッチ機能を行うことができる。
【0032】
具体的に、上記化粧道具は、パフ、クレンザー、アプリケーター、ペンまたはブラシであってもよい。
【発明の効果】
【0033】
本発明に係る振動モジュール及びこれを含む化粧道具は、使用している様々な化粧道具に着脱可能であり、化粧道具の取っ手の機能をしながらも化粧道具を振動させられるように構成することで、様々な化粧道具に互換適用することができる。
【0034】
また、本発明に係る振動モジュール及びこれを含む化粧道具は、取っ手を1対の折り畳み式翼型にするが、両翼取っ手に通電パネルを備えて折り畳んだ際に通電パネルの接触により振動が発生するように構成することで、スイッチ構造を簡素化することができる
【0035】
また、本発明に係る振動モジュール及びこれを含む化粧道具は、取っ手を1対の折り畳み式翼型にするが、両翼取っ手そのものが通電パネルの機能を有するように構成することで、別の通電パネルを設けなくても済むため、全体の構成を簡素化することができる。
【0036】
また、本発明に係る振動モジュール及びこれを含む化粧道具は、通電パネルの機能を有する両翼取っ手の間に電気絶縁性を有する弾性材質からなる短絡防止部を設けることで、一定の外圧を加えないと、両翼取っ手が接触しないため、両翼取っ手が自由回転式に構成されても電気的短絡を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明の第1実施例に係る振動モジュールの斜視図である。
図2】本発明の第1実施例に係る振動モジュールの回路構成図である。
図3】本発明の第1実施例に係る振動モジュールを化粧道具に装着する前の図である。
図4a】本発明の第1実施例に係る振動モジュールを化粧道具に装着した後の図である。
図4b】本発明の第1実施例に係る振動モジュールを化粧道具に装着した後の図である。
図5】本発明の第2実施例に係る振動モジュールの分解斜視図である。
図6】本発明の第2実施例に係る振動モジュールの回路構成図である。
図7a】バッテリーに電線を連結する固定クリップを示す図である。
図7b】バッテリーに電線を連結する固定クリップを示す図である。
図8a】取っ手部及びこれに設けられる通電パネルの他の実施例及び圧力スイッチの機能を説明するための図である。
図8b】取っ手部及びこれに設けられる通電パネルの他の実施例及び圧力スイッチの機能を説明するための図である。
図8c】取っ手部及びこれに設けられる通電パネルの他の実施例及び圧力スイッチの機能を説明するための図である。
図8d】取っ手部及びこれに設けられる通電パネルの他の実施例及び圧力スイッチの機能を説明するための図である。
図9a】取っ手部及びこれに設けられる通電パネルの他の実施例及び圧力スイッチの機能を説明するための図である。
図9b】取っ手部及びこれに設けられる通電パネルの他の実施例及び圧力スイッチの機能を説明するための図である。
図9c】取っ手部及びこれに設けられる通電パネルの他の実施例及び圧力スイッチの機能を説明するための図である。
図9d】取っ手部及びこれに設けられる通電パネルの他の実施例及び圧力スイッチの機能を説明するための図である。
図10】本発明の第3実施例に係る振動モジュールを説明するための斜視図である。
図11図10の振動モジュールに短絡防止部が設けられた状態を示す斜視図である。
図12a図11の短絡防止部の作動状態を説明するための図である。
図12b図11の短絡防止部の作動状態を説明するための図である。
図13図10の振動モジュールに他の短絡防止部が設けられた状態を示す斜視図である。
図14a図13の短絡防止部の作動状態を説明するための図である。
図14b図13の短絡防止部の作動状態を説明するための図である。
図15図10の振動モジュールにさらに他の短絡防止部が設けられた状態を示す斜視図である。
図16a図15の短絡防止部の作動状態を説明するための図である。
図16b図15の短絡防止部の作動状態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明の目的、特定の利点及び新規な特徴は、添付の図面と関連する以下の詳細な説明と好ましい実施例から更に明らかになるだろう。本明細書では、各図面の構成要素に参照番号を付するにおいて、同じ構成要素に限ってはたとえ他の図面上に表示されても、可能な限り同じ番号を付したことに留意すべきである。また、本発明を説明するに当たり、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に不明確にすると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0039】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0040】
図1は本発明の第1実施例に係る振動モジュールの斜視図であり、図2は本発明の第1実施例に係る振動モジュールの回路構成図であり、図3は本発明の第1実施例に係る振動モジュールを化粧道具に装着する前の図であり、図4a及び図4bは本発明の第1実施例に係る振動モジュールを化粧道具に装着した後の図である。
【0041】
図1図4a、図4bを参照すると、本発明の第1実施例に係る振動モジュール100は、化粧道具300に着脱が可能でありながら、化粧道具300の取っ手の機能及び化粧道具300を振動させることができ、振動装置110、結合部120、取っ手部130を含んでもよい。
【0042】
本実施例では、化粧道具300は、パウダー、ケーキ状或いはクリームやゲル状の化粧品を肌に塗るための塗布面を有する通常のパフ、または肌に塗ってある化粧品を落とすための通常のクレンザー、またはアプリケーター、ペン、ブラシなどであってもよく、その形状や材質などを限定されない。以下では、化粧道具300がパフである場合を一例として説明し、パフはユーザーが容易に使用できるようにバンド型、開口型などの取っ手が設けられてもよく、取っ手のない製品もある。
【0043】
振動装置110は、1対の折り畳み式翼型取っ手部130の両翼がパフの塗布面の反対側に向かって立てられる方向に折り畳まれて接触したとき、塗布面の肌との接触の有無に関わらず(塗布面が肌により加圧されなくても)駆動することができ、化粧道具300に付着されて振動を伝達することができる。
【0044】
振動装置110は、取っ手部130と一体型または組立型などの様々な結合方式に製造されてもよく、化粧道具300に着脱できる。
【0045】
このような振動装置110は、振動板111、振動子112、スイッチ部113、電源部114を含んでもよい。
【0046】
振動板111は上面に取っ手部130が設けられてもよい。
【0047】
振動板111は、取っ手部130と一体型または組立型などの様々な結合方式に製造されてもよく、化粧道具300の取っ手用バンドまたは開口部に差し込まれて化粧道具300の一面に接触された状態で付着されることにより、振動子112で発生した振動力を均一に増幅して化粧道具300に伝達することができる。振動板111は周り壁のない平板構造であってもよい。
【0048】
振動板111は、化粧道具300に取っ手用バンドまたは開口部がない平らな場合、振動板111を化粧道具300の一面に容易に付着できるように下面をマジックテープ(登録商標)タイプに形成することができる。振動板111は、化粧道具300に取っ手用バンドまたは開口部があって付着が容易な場合でも、マジックテープ(登録商標)タイプにして化粧道具300との付着強度を増大させることができる。
【0049】
このような振動板111は、取っ手部130と組立型に製造される場合、取っ手部130との組み立てのために上面に結合部120が設けられてもよい。また、振動板111の上面には振動子112が設けられてもよい。
【0050】
振動子112は振動板111の上面に設けられ、電源部114から電源の供給を受けて振動を生成することができる。
【0051】
振動子112は、振動板111の全体に振動が均一に伝達できるように振動板111の中央部分に設けられてもよい。振動子112は、1対の折り畳み式翼型取っ手部130の両翼をなす第1、2翼131、132の間に配置されてもよく、他の部分に配置されることもできる。
【0052】
このような振動子112は、1対の折り畳み式翼型取っ手部130の両翼が折り畳まれて接触したとき、電源部114から電源の供給が受けられるように、第1リード線112aと第2リード線112bが設けられてもよい。
【0053】
第1リード線112aは、電源部114の第1バッテリー114aが第1翼131に配置される場合、第1バッテリー114aの正極面に連結されることができる。このとき、第1リード線112aは第1固定クリップ115aにより第1バッテリー114aに連結されることができる。但し、第1リード線112aは、電源部114の第1バッテリー114aが省略される場合、第1通電パネル113aに直接連結されてもよい。
【0054】
第2リード線112bは、電源部114の第2バッテリー114bが第2翼132に配置される場合、第2バッテリー114bの負極面に連結されることができる。このとき、第2リード線112bは第2固定クリップ115bにより第2バッテリー114bに連結されることができる。但し、第2リード線112bは、電源部114の第2バッテリー114bが省略される場合、第2通電パネル113bに直接連結されてもよい。
【0055】
上記において、第1固定クリップ115aは図7bに図示する+極の固定クリップであり、第2固定クリップ115bは図7aに図示する-極の固定クリップであってもよい。
【0056】
スイッチ部113は、電源部114から振動子112に供給される電源を断続することができ、1対の折り畳み式翼型取っ手部130に設けられてもよい。スイッチ部113は、第1通電パネル113a、第2通電パネル113bからなってもよい。
【0057】
第1通電パネル113aは第1翼131の内側に設けられてもよく、電源部114の第1バッテリー114aが第1翼131に配置される場合は第1バッテリー114aの負極面に接触連結され、電源部114の第1バッテリー114aが省略される場合には振動子112の第1リード線112aに直接連結されてもよい。
【0058】
第2通電パネル113bは第1通電パネル113aと対向するように第2翼132の内側に設けられてもよく、電源部114の第2バッテリー114bが第2翼132に配置される場合は第2バッテリー114bの正極面に接触連結され、電源部114の第2バッテリー114bが省略される場合には振動子112の第2リード線112bに直接連結されてもよい。
【0059】
上記した第1、2通電パネル113a、113bは、第1、2翼131、132が折り畳まれたときに接触して電源部114の電源が振動子112に供給されるようにし、第1、2翼131、132が広げられたときに離れて電源部114の電源が振動子112に供給されないように電源を断続するスイッチング機能をすることができる。
【0060】
また、上記した第1、2通電パネル113a、113bは、上述したように、単にユーザーが第1、2翼131、132を握って当接させたときに電気的に連結されて振動子112を振動させることができるが、ユーザーが振動なしにも化粧道具300を使用することができるように、ユーザーが一定圧力以上に加圧したとき電気的に連結されるように構成されてもよい。
【0061】
具体的には、第1、2通電パネル113a、113bは、ユーザーが第1、2翼131、132を軽く握って化粧道具300を使用するときは電気的に連結されず、化粧道具300に振動機能を与えるためにユーザーが第1、2翼131、132を握った状態で意識的に一定圧力以上に加圧すると電気的に連結されるように、少なくとも何れか1つの通電パネルを電源スイッチ用弾性部材で構成することができる。即ち、第1、2通電パネル113a、113bは、少なくとも何れか1つが圧力スイッチ機能を有するように構成されてもよい。
【0062】
電源スイッチ用弾性部材は、ユーザーが一定圧力以上に加圧すると電気的にオン状態となり、外圧を取り除くと電気的にオフ状態となるプッシュボタンスイッチと類似してもよいが、これに限定されず、多様に具現できることは言うまでもない。電源スイッチ用弾性部材は、ユーザーが一定圧力を加えるのに不便を感じない程度にその弾性係数を調節することができる。
【0063】
上記した第1、2通電パネル113a、113bは、上述したように、第1、2翼131、132に加わる圧力に関わらず、単にユーザーが第1、2翼131、132を当接させたときに電気的に連結されて振動子112が振動するようにしたり、または第1、2翼131、132の当接に関わらず、ユーザーが化粧道具300に振動機能を与るために一定圧力以上に第1、2翼131、132を加圧したときに電気的に連結されて振動子112が振動するように構成されてもよい。
【0064】
例えば、図8a~図8dに示したように、第1、2通電パネル113a、113bは、第1、2翼131、132の内側に形成された凹んだ弾性溝EGの内部に設けられるが、外側面が第1、2翼131、132から外側に突出されず、内側に一定の深さに位置するように設けられる。このとき、第1、2翼131、132はそれ自体が弾性材質からなる。
【0065】
このように第1、2通電パネル113a、113bを設けることで、第1、2翼131、132が広げられている状態で(図8a参照)、ユーザーが化粧道具300を利用するために一定の圧力を加えて第1、2翼131、132が接触しても第1、2通電パネル113a、113bは接触しない(図8b参照)。図8bの状態で、ユーザーは振動機能なしに化粧道具300を利用することができる。
【0066】
ユーザーが化粧道具300に振動機能を与えるために一定圧力以上に第1、2翼131、132を加圧すると、弾性溝EGの部分において弾性材質からなる第1、2翼131、132が変形されることで第1、2通電パネル113a、113bが接触して電気的に連結された状態となり、これにより、振動子112が振動してユーザーは振動機能が与えられた化粧道具300を使用することができる(図8c参照)。
【0067】
化粧道具300に振動機能が与えられた状態で(図8c参照)、ユーザーが第1、2翼131、132から圧力を解除すると、弾性溝EGの部分において弾性材質からなる第1、2翼131、132が元の状態に復帰して第1、2通電パネル113a、113bは電気的な連結が切れた状態となり、これにより、化粧道具300に与えられた振動機能が解除される(図8d参照)。
【0068】
上記したように、本実施例は、第1、2通電パネル113a、113bを凹んだ弾性溝EGに位置させ、一定圧力以上のときに弾性材質の第1、2翼131、132が変形されて電気的に連結されることで振動子112が振動するように構成することにより、ユーザーが化粧道具300に振動機能を選択的に与えることができる。
【0069】
他の例として、図9a~図9dに示したように、第1、2通電パネル113a、113bは、第1、2翼131、132の内側に形成された凹んだ溝(図面及び符号は図示せず)の内部に設けられるが、外側面が第1、2翼131、132から外側に突出するか、内側に一定の深さに位置せずに、第1、2翼131、132の面と平らに設けられる。このとき、第1、2翼131、132はそれ自体が弾性材質ではない他の材質、例えば、硬い材質からなり、内側面に弾性材質からなる弾性バーEBが設けられる。
【0070】
弾性バーEBは、外圧がないときは第1、2翼131、132の面と一定角度、例えば、10度~45度を保持し、外圧が加わると角度が次第に減少し、一定圧力以上になると第1、2翼131、132の面と平らになり、外圧を解除すると元の状態に復帰する。一定圧力以上のとき、弾性バーEBが第1、2翼131、132の面から突出せず平らになるように第1、2翼131、132の内側面に弾性バーEBに対応する溝(図面及び符号は図示せず)が形成されてもよい。
【0071】
このように第1、2通電パネル113a、113bを設けることで、第1、2翼131、132が広げられている状態で(図9a参照)、ユーザーが化粧道具300を利用するために一定圧力を加えて第1、2翼131、132に設けられた弾性バーEBが接触しても第1、2通電パネル113a、113bは接触しない(図9bを参照)。図9bの状態で、ユーザーは振動機能なしに化粧道具300を利用することができる。
【0072】
ユーザーが化粧道具300に振動機能を与えるために一定圧力以上に第1、2翼131、132を加圧すると、弾性材質からなる弾性バーEBが変形して第1、2翼131、132の面と平らになり、第1、2通電パネル113a、113bが接触して電気的に連結された状態となり、これにより、振動子112が振動してユーザーは振動機能が与えられた化粧道具300を使用することができる(図9c参照)。
【0073】
化粧道具300に振動機能が与えられた状態で(図9c参照)、ユーザーが第1、2翼131、132から圧力を解除すると、弾性材質からなる弾性バーEBが元の状態に復帰して第1、2通電パネル113a、113bは電気的な連結が切れた状態となり、これにより、化粧道具300に与えられた振動機能が解除される(図9d参照)。
【0074】
上記したように、本実施例は、第1、2通電パネル113a、113bを溝に位置させ、一定圧力以上のときに第1、2翼131、132に設けられた弾性材質の弾性バーEBが変形されて電気的に連結されることで振動子112が振動するように構成することにより、ユーザーが化粧道具300に振動機能を選択的に与えることができる。
【0075】
電源部114は振動子112に電源を供給することができ、一面は正極で、他面は負極である円形バッテリーであってもよい。
【0076】
このような電源部114は、1対の折り畳み式翼型取っ手部130の第1、2翼131、132の少なくとも何れか1つに配置されてもよい。
【0077】
電源部114は、取っ手部130の第1、2翼131、132のそれぞれに配置される場合、第1バッテリー114aと第2バッテリー114bからなることができ、以下で説明する。
【0078】
第1バッテリー114aは第1翼131の第1溝131aに挿入配置されてもよい。第1バッテリー114aは、正極面が第1固定クリップ115aにより振動子112の第1リード線112aに連結され、負極面がスイッチ部113の第1通電パネル113aに接触連結されてもよい。
【0079】
第2バッテリー114bは第2翼132の第2溝132aに挿入配置されてもよい。第2バッテリー114bは、負極面が第2固定クリップ115bにより振動子112の第2リード線112bに連結され、正極面がスイッチ部113の第2通電パネル113bに接触連結されてもよい。
【0080】
上記した第1バッテリー114aと第2バッテリー114bは、第1、2通電パネル113a、113bからなるスイッチ部113を介して直列に構成されて、振動子112に電源を供給することができる。
【0081】
この場合、電源部114の電源が振動子112に供給される電気的な回路構成は、第1バッテリー114aの正極―>第1リード線112a->振動子112->第2リード線112b->第2バッテリー114bの負極->第2バッテリー114bの正極->第2通電パネル113b->第1通電パネル113a->第1バッテリー114aの負極からなり、第1、2通電パネル113a、113bの接触の有無に応じて開回路または閉回路に構成されることができる。
【0082】
電源部114は、取っ手部130の第1、2翼131、132の何れか1つに配置される場合、上記した第1バッテリー114aと第2バッテリー114bの何れか1つは省略されてもよく、以下では、第2バッテリー114bが省略される場合を説明する。
【0083】
第1バッテリー114aは第1翼131の第1溝131aに挿入配置されてもよい。第1バッテリー114aは、正極面が第1固定クリップ115aにより振動子112の第1リード線112aに連結され、負極面がスイッチ部113の第1通電パネル113aに接触連結されてもよい。
【0084】
但し、上記した電源部114が取っ手部130の第1、2翼131、132のそれぞれに配置される場合とは異なって第2バッテリー114bが省略されるため、スイッチ部113の第2通電パネル113bは振動子112の第2リード線112bに直接連結されてもよい。
【0085】
この場合、電源部114の電源が振動子112に供給される電気的な回路構成は、第1バッテリー114aの正極->第1リード線112a->振動子112->第2リード線112b->第2通電パネル113b->第1通電パネル113a->第1バッテリー114aの負極からなり、第1、2通電パネル113a、113bの接触の有無に応じて開回路または閉回路に構成されることができる。
【0086】
電源部114は、取っ手部130の第1、2翼131、132の何れか1つに配置される場合、上記した第1バッテリー114aと第2バッテリー114bの何れか1つは省略されてもよく、以下では、第1バッテリー114aが省略される場合を説明する。
【0087】
第2バッテリー114bは第2翼132の第2溝132aに挿入配置されてもよい。第2バッテリー114bは、負極面が第2固定クリップ115bにより振動子112の第2リード線112bに連結され、正極面がスイッチ部113の第2通電パネル113bに接触連結されてもよい。
【0088】
但し、上記した電源部114が取っ手部130の第1、2翼131、132のそれぞれに配置される場合とは異なって第1バッテリー114aが省略されるため、スイッチ部113の第1通電パネル113aは振動子112の第1リード線112aに直接連結されてもよい。
【0089】
この場合、電源部114の電源が振動子112に供給される電気的な回路構成は、第2バッテリー114bの正極->第2通電パネル113b->第1通電パネル113a->第1リード線112a->振動子112->第2リード線112b->第2バッテリー114bの負極からなり、第1、2通電パネル113a、113bの接触の有無に応じて開回路または閉回路に構成されることができる。
【0090】
結合部120は、振動板111の上面に設けられて振動板111に取っ手部130が組み立てられるようにする。結合部120は、取っ手部130の第1、2翼131、132を組み立てることができるように、第1ヒンジ121、第2ヒンジ122からなってもよい。
【0091】
第1ヒンジ121は、振動板111の中心線を基準として一側に設けられてもよく、第1翼131が組み立てられて回転できるようにし、外力が加わらないとき、第1翼131が振動板111の一側上部に水平に置かれるようにすることができる。
【0092】
第2ヒンジ122は、第1ヒンジと並んで振動板111の中心線を基準として他側に設けられてもよく、第2翼132が組み立てられて回転できるようにし、外力が加わらないとき、第2翼132が振動板111の他側上部に水平に置かれるようにすることができる。
【0093】
上記した第1、2ヒンジ121、122は一定間隔離隔されて設けられてもよく、離隔距離は化粧道具300の取っ手の役割をするバンドの幅分にすることが好ましいことがある。これは振動モジュール100を化粧道具300に付着するとき、バンドにより容易に付着できるようにするためである。
【0094】
上記した結合部120は、振動板111が取っ手部130と一体型に製造される場合は省略されることができる。
【0095】
取っ手部130は、振動装置110と一体型または組立型などの様々な結合方式に製造されてもよく、振動モジュール100が化粧道具300に付着されたとき、化粧道具300の取っ手の機能をすることができる。
【0096】
また、取っ手部130は、1対の折り畳み式翼型であり、両翼が折り畳まれて接触したときに振動装置110を駆動させるスイッチング機能を行うことができる。
【0097】
このような取っ手部130は、第1翼131、第2翼132を含んでもよい。
【0098】
第1、2翼131、132は、振動板111と一体型または組立型などの様々な結合方式に製造されてもよく、振動モジュール100が化粧道具300に付着されたとき、化粧道具300の取っ手の機能とともにスイッチング機能を行うことができる。
【0099】
また、第1、2翼131、132はそれ自体が弾性材質からなってもよいが、弾性材質ではない他の材質、例えば、硬い材質からなってもよい。
【0100】
上記した第1、2翼131、132は、振動板111と組立型に製造されると、振動板111の上面に設けられる結合部120により振動板111に組み立てられるが、以下で説明する。
【0101】
第1翼131は、結合部120の第1ヒンジ121に組み立てられてもよい。
【0102】
第1翼131は第1ヒンジ121に組み立てられた状態で回転可能であり、外力が加わらないときは、第1ヒンジ121により第1翼131が振動板111の一側上部に水平に置かれた状態を保持することができる。
【0103】
電源部114の第1バッテリー114aが第1翼131に配置される場合、第1翼131には第1バッテリー114aが挿入配置されるように第1溝131aが形成されてもよい。但し、電源部114の第1バッテリー114aが省略される場合、第1溝131aも省略できることは言うまでもない。
【0104】
第2翼132は、結合部120の第2ヒンジ122に組み立てられてもよい。
【0105】
第2翼132は第2ヒンジ122に組み立てられた状態で回転可能であり、外力が加わらないときは、第2ヒンジ122により第2翼132が振動板111の他側上部に水平に置かれた状態を保持することができる。
【0106】
電源部114の第2バッテリー114bが第2翼132に配置される場合、第2翼132には第2バッテリー114bが挿入配置されるように第2溝132aが形成されてもよい。但し、電源部114の第2バッテリー114bが省略される場合、第2溝132aも省略できることは言うまでもない。
【0107】
上記した第1、2翼131、132は、振動板111と一体型に製造されると、振動板111の上面に設けられる第1、2ヒンジ121、122からなる結合部120も省略されるため、振動板111に直接形成されてもよく、以下で説明する。
【0108】
第1翼131は、振動板111の中心線を基準として一側に形成されてもよく、外力が加わらないときは一側方向に傾いた形状を保持し、外力が加わって第2翼132と接触してから外力がなくなると、元の傾いた状態に戻るように弾性材質で形成されてもよい。
【0109】
第2翼132は、振動板111の中心線を基準として他側に形成されてもよく、外力が加わらないときは他側方向に傾いた形状を保持し、外力が加わって第1翼131と接触してから外力がなくなると、元の傾いた状態に戻るように弾性材質で形成されてもよい。
【0110】
即ち、上記した第1、2翼131、132は、外力が加わらないときは両方向に広げられた形状を保持し、外力が加わって接触してから外力がなくなると、広げられた元の状態に戻るように形成されてもよい。
【0111】
図5は本発明の第2実施例に係る振動モジュールの分解斜視図であり、図6は本発明の第2実施例に係る振動モジュールの回路構成図である。
【0112】
図4a、図4b、図6を参照すると、本発明の第2実施例に係る振動モジュール200は、化粧道具300に着脱が可能でありながら、化粧道具300の取っ手の機能及び化粧道具300を振動させることができ、振動装置210、取っ手部230を含んでもよい。
【0113】
本実施例では、振動装置210及び取っ手部230のそれぞれは、第1実施例の振動装置110及び取っ手部130と比べて、機能的な側面は同じまたは類似するが、構成的な側面が異なり得るため、以下で詳細に説明する。
【0114】
振動装置210は、1対の折り畳み式翼型取っ手部230の両翼が折り畳まれて接触したときに駆動することができ、化粧道具300に付着されて振動を伝達することができる。
【0115】
振動装置210は取っ手部230と組立型に製造されてもよく、化粧道具300に着脱できる。
【0116】
このような振動装置210は、振動板211、振動子212、スイッチ部213、電源部214を含んでもよい。
【0117】
振動板211は取っ手部230の固定板233と結合することができる。
【0118】
振動板211は、取っ手部230の固定板233と組立型に製造されてもよく、化粧道具300の取っ手用バンドまたは開口部に差し込まれて化粧道具300の一面に接触された状態で付着されることにより、振動子212で発生した振動力を均一に増幅して化粧道具300に伝達することができる。
【0119】
振動板211は、第1実施例の振動板111と同様に、化粧道具300に取っ手用バンドまたは開口部がない平らな場合、振動板211を化粧道具300の一面に容易に付着できるように下面をマジックテープ(登録商標)タイプに形成することができる。振動板211は、化粧道具300に取っ手用バンドまたは開口部があって付着が容易な場合でも、マジックテープ(登録商標)タイプにして化粧道具300との付着強度を増大させることができる。
【0120】
このような振動板211には振動子212、電源部214を収容し、また、取っ手部230の固定板233との組み立てのために周り壁211aが形成されてもよい。
【0121】
振動子212は振動板211の上面に設けられ、電源部214から電源の供給を受けて振動を生成することができる。
【0122】
振動子212は振動板211の全体に振動が均一に伝達できるように振動板211の中央部分に設けられてもよく、他の部分に配置されることもできる。
【0123】
このような振動子212は、1対の折り畳み式翼型取っ手部230の両翼が折り畳まれて接触したときに電源部214から電源の供給を受けられるように、第1リード線212aと第2リード線212bが設けられてもよい。
【0124】
第1リード線212aは、電源部214の第1バッテリー214aが振動板211に配置される場合、第1バッテリー214aの正極面に連結されることができる。このとき、第1リード線212aは第3固定クリップ215cにより第1バッテリー214aに連結されることができる。但し、第1リード線212aは、電源部214の第1バッテリー214aが省略される場合、スイッチ部213の第1通電パネル213aに直接連結されてもよい。
【0125】
第2リード線212bは、電源部214の第2バッテリー214bが振動板211に配置される場合、第2バッテリー214bの負極面に連結されることができる。このとき、第2リード線212bは第4固定クリップ215dにより第2バッテリー214bに連結されることができる。但し、第2リード線212bは、電源部214の第2バッテリー214bが省略される場合、スイッチ部213の第2通電パネル213bに直接連結されてもよい。
【0126】
上記において、第3固定クリップ215cは図7bに図示する+極の固定クリップであり、第4固定クリップ215dは図7aに図示する-極の固定クリップであってもよい。なお、以下において、第1固定クリップ215aは図7aに図示する-極の固定クリップであり、第2固定クリップ215bは図7bに図示する+極の固定クリップであってもよい。
【0127】
スイッチ部213は電源部214から振動子212に供給される電源を断続することができ、1対の折り畳み式翼型取っ手部230に設けられてもよい。スイッチ部213は第1通電パネル213a、第2通電パネル213bからなってもよい。
【0128】
第1通電パネル213aは第1翼231の内側に設けられてもよく、電源部214の第1バッテリー214aが振動板211に配置される場合は第1連結線213cを介して第1バッテリー214aの負極面と連結され、電源部214の第1バッテリー214aが省略される場合は振動子212の第1リード線212aに直接連結されてもよい。
【0129】
第2通電パネル213bは、第1通電パネル213aと対向するように第2翼232の内側に設けられてもよく、電源部214の第2バッテリー214bが振動板211に配置される場合は第2連結線213dを介して第2バッテリー214bの正極面に連結され、電源部214の第2バッテリー214bが省略される場合は振動子212の第2リード線212bに直接連結されてもよい。
【0130】
上記した第1、2通電パネル213a、213bは、第1、2翼231、232が折り畳まれたときに接触して電源部214の電源が振動子212に供給されるようにし、第1、2翼231、232が広げられたときに離れて電源部214の電源が振動子212に供給されないように電源を断続するスイッチング機能をすることができる。
【0131】
上記した第1、2通電パネル213a、213bは、上述したように、第1、2翼231、232に加わる圧力に関わらず、単にユーザーが第1、2翼231、232を当接させたときに電気的に連結されて振動子212が振動するようにすることができ、また、第1実施例において、図8a~図8d及び図9a~図9dを参照して説明したように、第1実施例の第1、2通電パネル113a、113bと類似または同様に、第1、2翼131、132の当接に関わらず、ユーザーが化粧道具300に振動機能を与えるために一定圧力以上に第1、2翼131、132を加圧したとき電気的に連結されて振動子212が振動するように構成することができ、ここでは、重複説明を避けるために詳細な説明は省略する。
【0132】
電源部214は振動子212に電源を供給することができ、一面は正極で、他面は負極である円形バッテリーであってもよい。
【0133】
このような電源部214は振動板211上に1つまたはそれ以上配置されてもよい。
【0134】
電源部214は、振動子212の両側にそれぞれ配置される場合、第1バッテリー214aと第2バッテリー214bからなってもよく、以下で説明する。
【0135】
第1バッテリー214aは振動子212の一側に配置されてもよい。第1バッテリー214aは、正極面が第3固定クリップ215cにより振動子212の第1リード線212aに連結され、負極面が第1固定クリップ215aにより第1連結線213cに連結されてもよい。第1連結線213cは、第1バッテリー214aとスイッチ部213の第1通電パネル213aとの間を連結する電線であってもよい。
【0136】
第2バッテリー214bは振動子212の他側に配置されてもよい。第2バッテリー214bは、負極面が第4固定クリップ215dにより振動子212の第2リード線212bに連結され、正極面が第2固定クリップ215bにより第2連結線213dに連結されてもよい。第2連結線213dは、第2バッテリー214bとスイッチ部213の第2通電パネル213bとの間を連結する電線であってもよい。
【0137】
上記した第1バッテリー214aと第2バッテリー214bは、第1、2通電パネル213a、213bからなるスイッチ部213を介して直列に構成されて、振動子212に電源を供給することができる。
【0138】
この場合、電源部214の電源が振動子212に供給される電気的な回路構成は、第1バッテリー214aの正極->第1リード線212a->振動子212->第2リード線212b->第2バッテリー214bの負極->第2バッテリー214bの正極->第2連結線213d->第2通電パネル213b->第1通電パネル213a->第1連結線213c->第1バッテリー214aの負極からなり、第1、2通電パネル213a、213bの接触の有無に応じて開回路または閉回路に構成されることができる。
【0139】
電源部214は、振動子212の一側に配置される場合、上記した第1バッテリー214aと第2バッテリー214bの何れか1つは省略されてもよく、以下では、第2バッテリー214bが省略される場合を説明する。
【0140】
第1バッテリー214aは振動子212の一側に配置されてもよい。第1バッテリー214aは、正極面が第3固定クリップ215cにより振動子212の第1リード線212aに連結され、負極面が第1固定クリップ215aにより第1連結線213cに連結されてもよい。第1連結線213cは、第1バッテリー214aとスイッチ部213の第1通電パネル213aとの間を連結する電線であってもよい。
【0141】
但し、第2バッテリー214bが省略されるため、スイッチ部213の第2通電パネル213bは振動子212の第2リード線212bに直接連結されてもよい。
【0142】
この場合、電源部214の電源が振動子212に供給される電気的な回路構成は、第1バッテリー214aの正極->第1リード線212a->振動子212->第2リード線212b->第2通電パネル213b->第1通電パネル213a->第1連結線213c->第1バッテリー214aの負極からなり、第1、2通電パネル213a、213bの接触の有無に応じて開回路または閉回路に構成されることができる。
【0143】
電源部214は、振動子212の他側に配置される場合、上記した第1バッテリー214aと第2バッテリー214bの何れか1つは省略されてもよく、以下では、第1バッテリー214aが省略される場合を説明する。
【0144】
第2バッテリー214bは振動子212の他側に配置されてもよい。第2バッテリー214bは、負極面が第4固定クリップ215dにより振動子212の第2リード線212bに連結され、正極面が第2固定クリップ215bにより第2連結線213dに連結されてもよい。第2連結線213dは、第2バッテリー214bとスイッチ部213の第2通電パネル213bとの間を連結する電線であってもよい。
【0145】
但し、第1バッテリー214aが省略されるため、スイッチ部213の第1通電パネル213aは振動子212の第1リード線212aに直接連結されてもよい。
【0146】
この場合、電源部214の電源が振動子212に供給される電気的な回路構成は、第2バッテリー214bの正極->第2連結線213d->第2通電パネル213b->第1通電パネル213a->第1リード線212a->振動子212->第2リード線212b->第2バッテリー214bの負極からなり、第1、2通電パネル213a、213bの接触の有無に応じて開回路または閉回路に構成されることができる。
【0147】
取っ手部230は振動装置210と組立型に製造されてもよく、振動モジュール200が化粧道具300に付着されたとき、化粧道具300の取っ手の機能をすることができる。
【0148】
また、取っ手部230は、1対の折り畳み式翼型であり、両翼が折り畳まれて接触したときに振動装置210を駆動させるスイッチング機能を行うことができる。
【0149】
このような取っ手部230は、第1翼231、第2翼232、固定板233を含んでもよい。
【0150】
第1、2翼231、232は固定板233と一体型に製造されてもよく、振動モジュール200が化粧道具300に付着されたとき、化粧道具300の取っ手の機能とともにスイッチング機能を行うことができる。
【0151】
また、第1、2翼231、232はそれ自体が弾性材質からなってもよいが、弾性材質ではない別の材質、例えば、硬い材質からなってもよい。
【0152】
第1翼231は、固定板233の中心線を基準として一側に形成されてもよく、外力が加わらないときは一側方向に傾いた形状を保持し、外力が加わって第2翼232と接触してから外力がなくなると、元の傾いた状態に戻るように弾性材質で形成されてもよい。
【0153】
第2翼232は、固定板233の中心線を基準として他側に設けられてもよく、外力が加わらないときは他側方向に傾いた形状を保持し、外力が加わって第1翼231と接触してから外力がなくなると、元の傾いた状態に戻るように弾性材質で形成されてもよい。
【0154】
即ち、上記した第1、2翼231、232は、外力が加わらないときは両方向に広げられた形状を保持し、外力が加わって接触してから外力がなくなると、広げられた元の状態に戻るように形成されてもよい。
【0155】
上記した第1、2翼231、232は図示しなかったが、第1実施例と同様に組立型に製造されてもよい。この場合、第1実施例の第1、2翼131、132は、上述したように振動板211の上面に設けられる結合部120により振動板211に組み立てられるが、本実施例の第1、2翼231、232は、第1実施例と類似するように結合部120を固定板233に設けることにより、組立型に製造できることは言うまでもない。
【0156】
固定板233は上面に第1、2翼231、232が設けられてもよい。
【0157】
このような固定板233は第1、2翼231、232と一体型に製造されてもよく、振動板211の周り壁211aに組み立てられてもよい。
【0158】
また、固定板233は、振動板211の周り壁211aに組み立てられて振動板211の上面に設けられる振動子212、電源部214などの構成要素を保護することができる。
【0159】
図10は本発明の第3実施例に係る振動モジュールを説明するための斜視図であり、図11図10の振動モジュールに短絡防止部が設けられた状態を示す斜視図であり、図12a及び図12bは図11の短絡防止部の作動状態を説明するための図であり、図13図10の振動モジュールに他の短絡防止部が設けられた状態を示す斜視図であり、図14a及び図14bは図13の短絡防止部の作動状態を説明するための図であり、図15図10の振動モジュールにさらに他の短絡防止部が設けられた状態を示す斜視図であり、図16a及び図16bは図15の短絡防止部の作動状態を説明するための図である。
【0160】
図12a、図14a及び図16aのそれぞれは第1翼431と第2翼432に外力が加わらない場合を示すものであり、図12b、図14b及び図16bのそれぞれは第1翼431と第2翼432に外力が加わった場合を示すものである。
【0161】
図10を参照すると、本発明の第3実施例に係る振動モジュール400は、化粧道具300に着脱が可能でありながら、化粧道具300の取っ手の機能及び化粧道具300を振動させることができ、振動装置410、結合部420、取っ手部230を含んでもよい。振動装置410と取っ手部430は結合部420により結合されてもよい。
【0162】
本実施例では、振動装置410、結合部420、及び取っ手部430のそれぞれは、第1実施例の振動装置110、結合部120、取っ手部130または第2実施例の振動装置210、取っ手部230と比べて、機能的/構造的な側面において同じまたは類似する側面もあるが、異なる側面もあり、以下では、機能的/構造的な側面において同じまたは類似するものは説明の重複を避けるために詳細な説明を省略し、機能的/構造的な側面において異なる部分に対してのみ詳細に説明する。
【0163】
振動装置410は塗布面を有する化粧道具300に振動を伝達することができ、振動板、振動子、電源部を含んでもよい。
【0164】
本実施例において、振動板は第1実施例の振動板111または第2実施例の振動板211と類似する構造であってもよい。但し、本実施例の場合、バッテリーが取っ手部430に内蔵されずに振動装置410に内蔵される面において第2実施例の周り壁211aを有する振動板211により近い構造であることができる。
【0165】
即ち、本実施例の振動装置410は上面、下面、側面からなるボックス構造に形成されてもよい。このような振動装置410は全体の形状が楕円状であってもよいが、これに限定されず、円形などの様々な形状に形成されることもできる。
【0166】
振動を発生させる振動子及び振動子に電源を供給する電源部は振動板の上面に設けられてもよい。このとき、振動子と電源部は第2実施例の振動子212と第1、2バッテリー214a、214bを含む電源部214の構造と類似するように配置されてもよいが、これに限定されない。
【0167】
結合部420は振動装置410に取っ手部430を回転可能に連結させることができる。
【0168】
結合部420は振動装置410の一側と他側にそれぞれ設けられてもよく、取っ手部430の第1、2翼431、432が組み立てられるように、第1ヒンジ421、第2ヒンジ422からなってもよい。結合部420は、第1、2ヒンジ421、422が外側から見えないようにしながら、審美感を向上させるカバー423をさらに含んでもよい。
【0169】
第1、2ヒンジ421、422は振動装置410の側面に設けられてもよいが、第1実施例の第1、2ヒンジ121、122のように振動装置410の上面に設けられることもできる。
【0170】
取っ手部430は、結合部420の第1、2ヒンジ421、422により振動装置410に回転可能に組み立てられてもよく、第1翼431、第2翼432を含んでもよい。
【0171】
本実施例の取っ手部430は、第1、2実施例の取っ手部130、230と同様に、両翼431、432が折り畳まれて接触したときに振動装置410を駆動させるスイッチング機能を行うことができる。但し、本実施例では、第1、2翼431、432は、第1、2実施例のように通電パネル113a、113b、213a、213bが翼に装着されてスイッチ機能を行うのではなく、翼そのものがスイッチ機能を行う点が異なる。
【0172】
即ち、本実施例の第1、2翼431、432は導電性物質、例えば、剛性を有する金属またはある程度の軟性を有する弾性導体で形成されてもよく、これにより、第1、2実施例の翼131、132、231、232に備えられる通電パネル113a、113b、213a、213bを必要としない。
【0173】
導電性物質からなる第1、2翼431、431のそれぞれは、スイッチ機能を行うことができるように電源部に直接連結されるように構成するが、第1、2翼431、431のそれぞれを電源部に連結する構成は、上述した第1、2実施例における説明から具現できるため、ここでは詳細な説明を省略する
【0174】
本実施例の第1、2翼431、432は半環状に形成されてもよいが、これに限定されず、第1、2実施例の翼131、132、231、232のような形状だけでなく、様々な形状に形成されることもできる。
【0175】
第1、2翼431、432は第1、2ヒンジ421、422が振動装置410の上面に設けられる場合、広げたときに振動装置410の上面に位置することができ、第1、2ヒンジ421、422が振動装置410の側面に設けられる場合は、広げたときに振動装置410の側面に位置することができる。
【0176】
上記したように、本実施例の第1、2翼431、432は第1、2ヒンジ421、422に回転可能に連結され、それ自体がスイッチ機能をするようになるが、第1、2翼431、432がユーザーの意図とは違って接触して振動装置410が駆動し得る。このため、第1、2翼431、432の意図しない接触を防止することができる短絡防止手段が必要である。以下では、添付の図面を参照して様々な短絡防止手段を説明する。
【0177】
図11図12a、図12bを参照すると、第1、2翼431、432の短絡防止手段として短絡防止部440が設けられてもよい。
【0178】
短絡防止部440は、第1翼431と第2翼432に一定圧力以上の外力が加わるときだけ接触するように構成されてもよく、振動装置410に少なくとも1つ以上設けられるが、第1翼431と第2翼432との間に位置することができる。
【0179】
このような短絡防止部440は、本実施例のように第1、2翼431、432が半環状で、第1、2ヒンジ421、422が振動装置410の周り壁に設けられる場合、第1、2ヒンジ421、422の間の振動装置410の周り壁に設けられてもよく、第1実施例のように第1、2翼131、132が半円盤状で、第1、2ヒンジ121、122が振動装置110の上面に設けられる場合は、第1、2翼131、132の間の振動装置110の上面に一定高さで突出する形状に1つまたは複数個が設けられるなど、多様に設けられてもよい。このとき、短絡防止部440は電気絶縁性を有する弾性材質からなってもよく、振動装置410と一体型に設けられるか、振動装置410に別途で装着されてもよい。
【0180】
図13図14a、図14bを参照すると、第1、2翼431、432の短絡防止手段として、他の短絡防止部450が設けられてもよい。
【0181】
他の短絡防止部450は、第1翼431と第2翼432に一定圧力以上の外力が加わるときだけ接触するように構成されてもよく、第1翼431の内側面に少なくとも1つ以上設けられる第1短絡防止部材450aと、第1短絡防止部材450aに対向するように第2翼432の内側面に少なくとも1つ以上設けられる第2短絡防止部材450bと、を含んでもよい。
【0182】
このような第1、2短絡防止部材450a、450bは、本実施例のように第1、2翼431、432が半環状であるか、第1実施例のように第1、2翼131、132が半円盤状であるかなどの翼の形に関わらず互いに対向する位置に一定高さ突出する形状に1つまたは複数個が設けられるなど、多様に設けられてもよい。このとき、第1、2短絡防止部材450a、450bは少なくとも1つが電気絶縁性を有する弾性材質からなってもよい。
【0183】
図15図16a、図16bを参照すると、第1、2翼431、432の短絡防止手段として、さらに他の短絡防止部460が設けられてもよい。
【0184】
さらに他の短絡防止部460は、第1翼431と第2翼432に一定圧力以上の外力が加わるときだけ接触するように構成されてもよく、第1ヒンジ421に設けられる第1短絡防止部材460aと、第2ヒンジ422に設けられる第2短絡防止部材460bと、第1短絡防止部材460aに対向するように第1翼431に設けられる第3短絡防止部材460cと、第2短絡防止部材460bに対向するように第2翼432に設けられる第4短絡防止部材460dと、を含んでもよい。
【0185】
第1、2、3、4短絡防止部材460a、460b、460c、460dは電気絶縁性を有する弾性材質はもちろんのこと、第1翼431と第2翼432が直接接触することとは関係ないため、一般的な弾性材質からなってもよい。
【0186】
上記した短絡防止部440、450、460は、第1翼431と第2翼432がユーザーの意図とは異なって接触して振動装置410が駆動することを防止することができるが、第1翼431と第2翼432が第1実施例とは異なって自由回転式に構成される場合、有用に使用することができる。
【0187】
即ち、第1翼431と第2翼432が自由回転式に構成されても、図12a、図14a及び図16aのそれぞれに示すように、第1翼431と第2翼432に外力が加わらなければ、短絡防止部440、450、460により第1翼431と第2翼432が非接触状態を保持し、図12b、図14b及び図16bのそれぞれに示すように、第1翼431と第2翼432に外力が加わるときだけ短絡防止部440、450、460が収縮して第1翼431と第2翼432の一部(例えば、上端部)が接触することができる。
【0188】
本発明は上記で説明した実施例に限定されず、上記実施例の組み合わせまたは上記実施例のうち少なくとも何れか1つと公知技術の組み合わせをさらに他の実施例として含むことができる。
【0189】
以上、本発明の実施例を中心として本発明を説明したが、これは単なる例示に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明が属する分野の通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な技術内容から外れない範囲内で実施例に例示されていない様々な組み合わせまたは変形と応用が可能であることが分かるだろう。従って、本発明の実施例から容易に導出できる変形と応用に関する技術内容は本発明に含まれると解釈すべきである。
【符号の説明】
【0190】
100 振動モジュール
110 振動装置
111 振動板
112 振動子
112a 第1リード線
112b 第2リード線
113 スイッチ部
113a 第1通電パネル
113b 第2通電パネル
114 電源部
114a 第1バッテリー
114b 第2バッテリー
115a 第1固定クリップ
115b 第2固定クリップ
120 結合部
121 第1ヒンジ
122 第2ヒンジ
130 取っ手部
131 第1翼
131a 第1溝
132 第2翼
132a 第2溝
200 振動モジュール
210 振動装置
211 振動板
211a 周り壁
212 振動子
212a 第1リード線
212b 第2リード線
213 スイッチ部
213a 第1通電パネル
213b 第2通電パネル
213c 第1連結線
213d 第2連結線
214 電源部
214a 第1バッテリー
214b 第2バッテリー
215a 第1固定クリップ
215b 第2固定クリップ
215c 第3固定クリップ
215d 第4固定クリップ
230 取っ手部
231 第1翼
232 第2翼
233 固定板
300 化粧道具
400 振動モジュール
410 振動装置
420 結合部
421 第1ヒンジ
422 第2ヒンジ
423 カバー
430 取っ手
431 第1翼
432 第2翼
440、450、460 短絡防止部
450a、460a 第1短絡防止部材
450b、460b 第2短絡防止部材
460c 第3短絡防止部材
460d 第4短絡防止部材
EG 弾性溝
EB 弾性バー
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5
図6
図7a
図7b
図8a
図8b
図8c
図8d
図9a
図9b
図9c
図9d
図10
図11
図12a
図12b
図13
図14a
図14b
図15
図16a
図16b