(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-05
(45)【発行日】2024-01-16
(54)【発明の名称】クーポン発行システム、サービス提供サーバ、クーポン発行方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20240109BHJP
【FI】
G06Q30/0207
(21)【出願番号】P 2022079661
(22)【出願日】2022-05-13
【審査請求日】2022-05-13
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】朝木 章子
(72)【発明者】
【氏名】白土 学
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 太一
(72)【発明者】
【氏名】神作 健司
(72)【発明者】
【氏名】辻 侑典
(72)【発明者】
【氏名】星 佑貴子
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特許第5073846(JP,B1)
【文献】特開2005-108078(JP,A)
【文献】特開2004-265211(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のサービスで利用可能なクーポンを発行するクーポン発行システムであって、
前記サービスにおける複数の事業者の各々により指定された、定期的に発行される定期発行クーポンに関する定期発行設定を取得する設定取得部と、
各事業者の前記定期発行設定に基づいて、各事業者の前記定期発行クーポンを、定期的に
一括で発行する定期発行部と、
を含むクーポン発行システム。
【請求項2】
各事業者は、自身の前記定期発行クーポンの発行タイミングに関する発行タイミング設定を含む前記定期発行設定を指定可能であり、
前記定期発行部は、前記発行タイミングが互いに同じ前記事業者が複数存在する場合に、当該複数の事業者の各々の前記定期発行クーポンを、定期的に一括で発行する、
請求項
1に記載のクーポン発行システム。
【請求項3】
所定のサービスで利用可能なクーポンを発行するクーポン発行システムであって、
前記サービスにおける複数の事業者の各々により指定された、定期的に発行される自身の
定期発行クーポンの発行終了に関する発行終了設定を含
む定期発行設定
を取得する設定取得部と、
前記定期発行クーポンごとに、当該定期発行クーポンの前記発行終了設定に基づいて、当該定期発行クーポンを定期的に発行する定期発行期間を設定する期間設定部
と、
各事業者の前記定期発行設定に基づいて、前記定期発行期間が経過した前記定期発行クーポンを発行せずに、前記定期発行期間内の
各事業者の前記定期発行クーポンを、定期的に発行する
定期発行部と、
を含むクーポン発行システム。
【請求項4】
前記クーポン発行システムは、前記定期発行期間が経過した前記定期発行クーポンの前記事業者の操作に基づいて、当該定期発行期間が延長されるように、当該定期発行クーポンの前記発行終了設定を変更する延長部を更に含む、
請求項
3に記載のクーポン発行システム。
【請求項5】
所定のサービスで利用可能なクーポンを発行するクーポン発行システムであって、
前記サービスにおける複数の事業者の各々により指定された、定期的に発行される定期発行クーポンに関する定期発行設定を取得する設定取得部と、
各事業者の前記定期発行設定に基づいて、各事業者の前記定期発行クーポンを、定期的に発行する定期発行部と、
各事業者の事業者端末に、次回の前記定期発行クーポンの発行予定に関する発行予定情報を含む管理画面を表示させる表示制御部
と、
を含むクーポン発行システム。
【請求項6】
前記管理画面では、次回以降の前記定期発行クーポンの発行を停止するための停止操作が可能であり、
前記クーポン発行システムは、前記管理画面で前記停止操作が行われた前記定期発行クーポンの発行を停止する停止部を更に含む、
請求項
5に記載のクーポン発行システム。
【請求項7】
各事業者は、複数種類の前記定期発行クーポンの各々の前記定期発行設定を指定可能であり、
前記定期発行部は、前記複数種類の定期発行クーポンの各々の前記定期発行設定を指定した前記事業者については、当該複数種類の定期発行クーポンを、定期的に発行する、
請求項1
~6の何れかに記載のクーポン発行システム。
【請求項8】
所定のサービスで利用可能なクーポンを発行するクーポン発行システムであって、
前記サービスにおける複数の事業者の各々により指定された定期発行設定であって、定期的に発行される定期発行クーポンが発行されてから所定の猶予期間が経過した後に、前記サービスで利用可能にな
る前記定期発行クーポンに関する定期発行設定を取得する設定取得部と、
各事業者の前記定期発行設定に基づいて、各事業者の前記定期発行クーポンを、定期的に発行する定期発行部と、
前記猶予期間内に所定の変更依頼又は削除依頼をした前記事業者の前記定期発行クーポンを、変更又は削除するための処理を実行する処理実行部
と、
を含むクーポン発行システム。
【請求項9】
前記クーポン発行システムは、各事業者の前記定期発行クーポンが発行された場合に、各事業者に対し、所定の発行通知を送信する発行通知送信部を更に含む、
請求項
8に記載のクーポン発行システム。
【請求項10】
前記クーポン発行システムは、各事業者の前記定期発行クーポンが所定のルールを満たすか否かを判定する判定部を更に含み、
前記発行通知送信部は、前記判定部の判定結果に基づいて、各事業者に対し、前記発行通知を送信する、
請求項
9に記載のクーポン発行システム。
【請求項11】
前記判定部は、各事業者の過去のクーポン発行実績に基づいて、各事業者の前記定期発行クーポンが前記ルールを満たすか否かを判定する、
請求項1
0に記載のクーポン発行システム。
【請求項12】
前記判定部は、定期的には発行されない各事業者の通常発行クーポンに基づいて、各事業者の前記定期発行クーポンが前記ルールを満たすか否かを判定する、
請求項1
0に記載のクーポン発行システム。
【請求項13】
各事業者は、施設であり、
前記サービスは、各施設の予約を受け付ける予約サービスである、
請求項1
~6の何れかに記載のクーポン発行システム。
【請求項14】
所定のサービスを提供するサービス提供サーバと、前記サービスで利用可能なクーポンを発行するクーポンサーバと、を含むクーポン発行システムであって、
前記サービス提供サーバは、
前記サービスにおける複数の事業者の各々により指定された、定期的に発行される定期発行クーポンに関する定期発行設定を取得する設定取得部と、
前記クーポンサーバに対し、前記複数の事業者の各々の前記定期発行設定をまとめた、前記定期発行クーポンを
一括で発行するための発行要求を、定期的に送信する発行要求送信部と、
を含み、
前記クーポンサーバは、
前記サービス提供サーバから、前記発行要求を定期的に受信する発行要求受信部と、
前記発行要求にまとめられた前記複数の事業者の各々の前記定期発行設定に基づいて、各事業者の前記定期発行クーポンを
一括で発行する定期発行部と、
を含むクーポン発行システム。
【請求項15】
所定のサービスで利用可能なクーポンを発行するクーポンサーバと通信可能であり、前記サービスを提供するサービス提供サーバであって、
前記サービスにおける複数の事業者の各々により指定された、定期的に発行される定期発行クーポンに関する定期発行設定を取得する設定取得部と、
前記クーポンサーバに対し、前記複数の事業者の各々の前記定期発行設定をまとめた、前記定期発行クーポンを
一括で発行するための発行要求を、定期的に送信する発行要求送信部と、
を含むサービス提供サーバ。
【請求項16】
所定のサービスで利用可能なクーポンを
コンピュータが発行するクーポン発行方法であって、
前記コンピュータが、
前記サービスにおける複数の事業者の各々により指定された、定期的に発行される定期発行クーポンに関する定期発行設定を取得する設定取得ステップと、
各事業者の前記定期発行設定に基づいて、各事業者の前記定期発行クーポンを、定期的に
一括で発行する定期発行ステップと、
を
実行するクーポン発行方法。
【請求項17】
所定のサービスで利用可能なクーポンを発行するコンピュータを、
前記サービスにおける複数の事業者の各々により指定された、定期的に発行される定期発行クーポンに関する定期発行設定を取得する設定取得部、
各事業者の前記定期発行設定に基づいて、各事業者の前記定期発行クーポンを、定期的に
一括で発行する定期発行部、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、クーポン発行システム、サービス提供サーバ、クーポン発行方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、宿泊施設の予約サービス等の種々のサービスにおいてクーポンが発行されている。例えば、特許文献1には、ユーザに対し、当該ユーザの属性に応じて選択されたクーポンを、定期的に配信する技術が記載されている。例えば、特許文献2には、ユーザのメールアドレス又は携帯電話番号といったデータ配信先に対し、予め定められたクーポンを、定期的に配信する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-041932号公報
【文献】特開2002-236838号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、宿泊施設等の事業者は、同じようなクーポンを繰り返し発行することがある。このようなクーポンを発行するたびにクーポンの設定作業を事業者に要求すると、事業者の手間がかかる。この点は、宿泊施設の予約サービス以外の他のサービスについても同様である。しかしながら、特許文献1及び特許文献2の技術は、複数の事業者の各々がクーポンの設定作業をすることを想定した技術ではないので、事業者の手間を軽減することはできなかった。
【0005】
本開示の目的の1つは、クーポンを利用可能なサービスにおける事業者の手間を軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るクーポン発行システムは、所定のサービスで利用可能なクーポンを発行するクーポン発行システムであって、前記サービスにおける複数の事業者の各々により指定された、定期的に発行される定期発行クーポンに関する定期発行設定を取得する設定取得部と、各事業者の前記定期発行設定に基づいて、各事業者の前記定期発行クーポンを、定期的に発行する定期発行部と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、クーポンを利用可能なサービスにおける事業者の手間を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】クーポン発行システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】予約サービスのクーポンを利用者が獲得する様子の一例を示す図である。
【
図4】定期発行クーポンが定期的に発行される様子の一例を示す図である。
【
図5】クーポン発行システムに係る機能の一例を示す機能ブロック図である。
【
図7】宿泊施設データベースの一例を示す図である。
【
図10】発行済みクーポンデータベースの一例を示す図である。
【
図11】クーポン発行システムで実行される処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[1.クーポン発行システムの全体構成]
本開示に係るクーポン発行システムの実施形態の一例を説明する。クーポン発行システムは、所定のサービスで利用可能なクーポンを発行する。本実施形態では、サービスの一例として、宿泊施設の予約を受け付ける予約サービスを説明する。予約サービス以外の他のサービスへの適用例は、後述の変形例で説明する。
【0010】
図1は、クーポン発行システムの全体構成の一例を示す図である。本実施形態では、クーポン発行システム1がサービス提供サーバ10及びクーポンサーバ20を含む場合を例に挙げる。更に、サービス提供サーバ10を管理する事業者と、クーポンサーバ20を管理する事業者と、が同じ場合を例に挙げる。クーポン発行システム1の全体構成は、本実施形態の例に限られない。他の構成例は、後述の変形例で説明する。
【0011】
サービス提供サーバ10は、予約サービスを提供するサーバコンピュータである。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
【0012】
クーポンサーバ20は、予約サービスで利用可能なクーポンを発行するサーバコンピュータである。制御部21、記憶部22、及び通信部23のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。
【0013】
利用者端末30は、予約サービスを利用する利用者のコンピュータである。例えば、利用者端末30は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、又はウェアラブル端末である。制御部31、記憶部32、及び通信部33のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様である。操作部34は、タッチパネル又はマウス等の入力デバイスである。表示部35は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。
【0014】
施設端末40は、宿泊施設のコンピュータである。例えば、施設端末40は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、又はウェアラブル端末である。制御部41、記憶部42、通信部43、操作部44、及び表示部45のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部34、及び表示部35と同様であってよい。
【0015】
なお、サービス提供サーバ10、クーポンサーバ20、利用者端末30、及び施設端末40の各々に記憶されるプログラムは、インターネットNを介して供給されてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、当該情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、メモリカードスロット)、又は、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)を介して供給されてもよい。
【0016】
また、本実施形態では、サービス提供サーバ10、クーポンサーバ20、利用者端末30、及び施設端末40がインターネットNに接続可能である場合を例に挙げるが、サービス提供サーバ10は、クーポンサーバ20と通信可能であればよく、インターネットNではなくLANによってクーポンサーバ20と接続されてもよい。サービス提供サーバ10、クーポンサーバ20、利用者端末30、及び施設端末40は、何らかのネットワークに接続可能であればよい。
【0017】
[2.クーポン発行システムの概要]
図2は、予約サービスのクーポンを利用者が獲得する様子の一例を示す図である。例えば、利用者が利用者端末30を操作してサービス提供サーバ10にアクセスすると、予約サービスのトップ画面G1が表示部35に表示される。本実施形態では、宿泊施設、ツアー、レンタカー、バス、及び航空券等の予約を総合的に受け付ける予約サービスを例に挙げるが、予約サービスは、宿泊施設の予約だけを受け付けてもよい。
【0018】
例えば、利用者がボタンB10を選択すると、予約サービスで利用可能なクーポンを獲得するためのクーポン獲得画面G2が表示部35に表示される。利用者は、クーポン獲得画面G2から種々のクーポンを閲覧、検索、及び獲得できる。クーポン自体は、任意のタイプであってよく、例えば、割引価格で予約できるクーポン、獲得ポイントが増えるクーポン、オプションサービスを無料で利用できるクーポン、又は記念品を獲得できるクーポンであってもよい。
【0019】
本実施形態では、予約サービスで獲得可能なクーポンのうち、宿泊施設のクーポンを例に挙げる。宿泊施設は、予約サービスにおける事業者の一例である。このため、宿泊施設について説明している箇所は、事業者と読み替えることができる。事業者は、予約サービスに参画する者である。事業者は、予約サービスの加盟店ということもできる。事業者は、宿泊施設に限られない。例えば、事業者は、ツアー会社、レンタカー会社、バス会社、又は航空会社であってもよい。
【0020】
例えば、利用者がボタンB20を選択すると、特定の宿泊施設の予約時に利用可能なクーポンを獲得できる。本実施形態のクーポンは、発行枚数が限られているものとする。このため、利用者は、早い者勝ちでクーポンを獲得できる。
図2の例では、利用者は、「BBBホテル」の予約時に利用可能なクーポンと、「CCCホテル」の予約時に利用可能なクーポンと、を獲得できる。本実施形態では、利用者が獲得したクーポンは、すぐに利用できるとは限らない。例えば、クーポンを利用するには、クーポンの利用可能期間及び宿泊可能期間といった利用条件を満たす必要がある。
【0021】
利用可能期間は、クーポンを利用可能な期間である。宿泊可能期間は、クーポンをした予約で指定可能な宿泊日の期間である。
図2の例では、「BBBホテル」のクーポンは、予約可能期間である2022年4月1日から2022年4月30日までに、宿泊可能期間である2022年4月1日から2022年5月31日までの宿泊日を指定して予約する場合に利用できる。「CCCホテル」のクーポンのように、利用可能期間及び宿泊可能期間が同じであってもよい。
【0022】
例えば、宿泊施設は、自身の予約で利用可能なクーポンを発行するか否かを自由に決めることができる。更に、宿泊施設は、自身のクーポンの利用可能期間及び宿泊可能期間を、原則として自由に指定できる。本実施形態では、宿泊施設は、定期的には発行されない通常発行クーポンと、定期的に発行される定期発行クーポンと、の2つのタイプうちの何れかを指定する。
【0023】
通常発行クーポンは、原則として1回だけ発行されるクーポンである。通常発行クーポンは、宿泊施設がクーポンの設定作業をするたびに発行される。通常発行クーポンが発行された後は、原則として、同じ内容の通常発行クーポンは、自動的には発行されない。同じ内容の通常発行クーポンを発行するためには、宿泊施設は、原則として、再度の設定作業をする必要がある。通常発行クーポンは、従来から存在するクーポンと同じタイプであってもよい。
【0024】
定期発行クーポンは、定期的に発行されるクーポンである。定期発行クーポンは、宿泊施設がクーポンの設定作業をすると、原則として、その後に設定作業をしなくても繰り返し発行される。このため、定期発行クーポンは、通常発行クーポンのように毎回の設定作業をする必要がない。宿泊施設は、複数種類の定期発行クーポンを発行可能である。例えば、「BBBホテル」は、シングルルームの予約時に利用可能な定期発行クーポンと、ダブルルームの予約時に利用可能な定期発行クーポンと、を発行可能である。定期発行クーポンは、従来にはない新規なタイプのクーポンである。
【0025】
例えば、「BBBホテル」のクーポンが通常発行クーポンだったとすると、このクーポンは、原則として1回だけ発行されるので、クーポンの獲得枚数が所定の枚数に達した場合には、このクーポンは、それ以上誰も獲得できなくなる。一方、「BBBホテル」のクーポンが定期発行クーポンだったとすると、このクーポンは、原則として定期的に発行されるので、クーポンの獲得枚数が所定の枚数に達したとしても、再び発行されれば獲得できるようになる。
【0026】
以降、通常発行クーポン及び定期発行クーポンを区別しない時は、単にクーポンという。本実施形態では、宿泊施設は、自身のクーポンを、通常発行クーポンとして発行するか、定期発行クーポンとして発行するか、を自由に決めることができる。例えば、施設端末40がサービス提供サーバ10にアクセスすると、クーポンの設定作業をするためのクーポン設定画面が表示部45に表示される。
【0027】
図3は、クーポン設定画面の一例を示す図である。例えば、クーポン設定画面G3では、通常発行クーポン及び定期発行クーポンの両方の設定が可能である。以降、通常発行クーポンに関する設定を、通常発行設定という。定期発行クーポンに関する設定を、定期発行設定という。例えば、タブT30,T31に対する操作によって、通常発行設定を受け付ける状態と、定期発行設定を受け付ける状態と、を切り替えることができる。
【0028】
本実施形態では、宿泊施設が定期発行設定を指定する流れを説明する。例えば、入力フォームF32,F33,F34,F36,F37には、クーポン名、クーポン説明、割引条件、宿泊可能期間、及び宿泊不可期間が入力される。これらの設定項目は、通常発行設定と同じであってもよい。本実施形態では、通常発行設定にはない設定項目として、入力フォームF35に入力される最終発行月がある。
【0029】
最終発行月は、定期発行クーポンを最後に発行する月である。本実施形態では、宿泊施設が設定作業をした日の翌月分から最終発行月分までの定期発行クーポンが定期的に発行される。このため、宿泊施設は、定期発行クーポンの発行開始月を指定する必要ななく、最終発行月を指定すればよいことになる。定期発行設定は、本実施形態の例に限られず、任意の設定項目が存在することができる。例えば、宿泊施設は、定期発行クーポンの発行開始月と最終発行月の両方を指定してもよい。
【0030】
本実施形態では、全ての宿泊施設の定期発行クーポンの発行タイミングが同じであり、かつ、原則として定期発行クーポンが毎月発行される場合を例に挙げる。このため、全ての宿泊施設の定期発行クーポンが毎月一括で発行される。発行タイミングは、定期発行クーポンを発行するための処理が実行されるタイミングである。例えば、サービス提供サーバ10が、バッチ処理によって、クーポンサーバ20に定期発行クーポンの発行を依頼したとすると、バッチ処理が実行されるタイミングは、発行タイミングに相当する。
【0031】
更に、本実施形態では、定期発行クーポンの利用可能期間の開始日が月の初日で固定されており、利用可能期間の長さが1ヶ月で固定されているものとする。このため、宿泊施設が入力フォームF35に最終発行月を指定すると、月の初日から同じ月の末日までが利用可能期間として設定された定期発行クーポンが毎月発行される。本実施形態では、定期発行クーポンの宿泊可能期間は、利用可能期間との相対的な関係で指定されるものとする。
図3の例では、宿泊可能期間は、利用可能期間の開始日と同じ月の初日から1ヶ月後の末日までとなる。
図3のクーポン設定画面G3で指定された定期発行設定に基づいて、定期発行クーポンが定期的に発行される。
【0032】
図4は、定期発行クーポンが定期的に発行される様子の一例を示す図である。
図4の例では、宿泊施設が、2022年3月15日に、定期発行クーポンの設定作業を完了したものとする。更に、宿泊施設は、最終発行月として、2022年12月を指定したものとする。
図4の例では、2022年の4月分から12月分までの定期発行クーポンが定期的に発行される。
【0033】
例えば、発行タイミングは、月の初日から所定日数だけ前の所定時刻であるものとする。定期発行クーポンは、発行されてから利用可能になるまでの間に(発行タイミングから利用可能期間の開始日までの間に)、ある程度の猶予があるように発行される。以降、この期間を、猶予期間という。
図4の例では、猶予期間を7日間とするが、猶予期間は、任意の長さであってよく、例えば、数時間~数日又は2週間~1ヶ月程度であってもよい。
【0034】
図4の例では、最初の発行タイミングは、2022年3月25日の0時00分である。最初の発行タイミングになると、4月分の定期発行クーポンが発行される。4月分の定期発行クーポンの利用可能期間は、2022年4月1日0時00分~2022年4月30日23時59分となる。
図4の例では、宿泊可能期間が、利用可能期間の開始日と同月の初日から1ヶ月後の末日となるように設定されている。このため、4月分の定期発行クーポンの宿泊可能期間は、2022年4月1日~2022年5月31日となる。
【0035】
本実施形態では、4月分の定期発行クーポンが発行されると、宿泊施設に対し、4月分の定期発行クーポンが発行されたことを示す発行通知が送信されるようになっている。宿泊施設は、発行通知を受信すると、4月分の定期発行クーポンが意図したものであるかを確認する。宿泊施設は、4月分の定期発行クーポンが意図しないものだった場合、猶予期間に、4月分の定期発行クーポンを変更又は削除することができる。
【0036】
なお、発行タイミングの時刻は、0時00分に限られず、他の時刻であってもよい。例えば、深夜帯に宿泊施設に対して発行通知が送信されることを防止するために、発行タイミングは、午前9時等の他の時刻であってもよい。また、発行タイミングと、発行通知が送信されるタイミングと、は同じでなくてもよい。例えば、発行タイミングからある程度の時間が経過した後に、発行通知が送信されてもよい。例えば、発行タイミングが0時00分であり、発行通知は、午前9時等に送信されてもよい。
【0037】
例えば、4月分の定期発行クーポンが発行されると、利用者は、4月分の定期発行クーポンを獲得できる。ただし、4月分の定期発行クーポンの利用可能期間の開始日は、2022年4月1日0時00分なので、利用者が猶予期間に定期発行クーポンを獲得しても、すぐには利用できない。猶予期間が経過して利用可能期間の開始日である2022年4月1日が訪れると、利用者は、獲得した定期発行クーポンを利用できるようになる。ただし、予約時に指定する宿泊日が2022年4月1日~2022年5月31日の必要がある。
【0038】
例えば、5月分の定期発行クーポンの発行タイミングである4月24日0時00分が訪れると、4月分の定期発行クーポンと同様にして、5月分の定期発行クーポンが発行される。5月分の定期発行クーポンの猶予期間、利用可能期間、及び宿泊可能期間は、それぞれ4月分の各期間の1ヶ月後になる。以降同様に、宿泊施設が指定した最終発行月である12月分まで、定期発行クーポンが毎月発行される。
【0039】
以上のように、本実施形態では、定期発行クーポンが定期的に発行される。これにより、宿泊施設が同じ内容のクーポンを繰り返し発行する場合に、その都度の設定作業をする必要がなくなる。宿泊施設がクーポン設定画面G3で定期発行設定を指定すれば、定期発行クーポンを定期的に発行できるので、宿泊施設の手間を軽減できるようになっている。以降、クーポン発行システム1の詳細を説明する。
【0040】
[3.クーポン発行システムに係る機能]
図5は、クーポン発行システム1に係る機能の一例を示す機能ブロック図である。
【0041】
[3-1.サービス提供サーバで実現される機能]
データ記憶部100は、記憶部12により実現される。設定取得部101、期間設定部102、発行要求送信部103、発行通知送信部104、延長部105、停止部106、処理実行部107、及び表示制御部108は、制御部11により実現される。
【0042】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、予約サービスを提供するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、利用者データベースDB1及び宿泊施設データベースDB2を記憶する。
【0043】
図6は、利用者データベースDB1の一例を示す図である。利用者データベースDB1は、利用者に関する情報が格納されたデータベースである。例えば、利用者データベースDB1には、利用者ID、パスワード、氏名、メールアドレス、予約情報、及び獲得情報が格納される。予約サービスの予約時に決済まで完了する場合には、利用者データベースDB1には、利用者のクレジットカード情報等の決済情報が格納されてもよい。
【0044】
なお、予約サービス側の利用者データベースDB1には、利用者を何らかの形で識別可能な識別子(利用者IDとは異なる情報)のみが格納されており、利用者ID及びパスワード等の情報は、セキュリティの観点から、利用者データベースDB1ではなく、専用の認証システムにおけるデータベースに格納されていてもよい。この認証システムは、サービス提供サーバ10を管理する事業者と、クーポンサーバ20を管理する事業者と、で共通のシステムであってもよい。
【0045】
利用者ID及びパスワードは、予約サービスにログインするための情報である。予約情報は、利用者の予約内容を示す情報である。例えば、宿泊施設の予約であれば、予約情報は、利用者が予約した宿泊施設の宿泊施設ID、宿泊施設名、宿泊日(チェックイン日及びチェックアウト日)、利用人数、予約時に利用されたクーポン、及び利用プランを含む。獲得情報は、利用者が獲得したクーポンに関する情報である。例えば、獲得クーポン情報は、利用者が獲得したクーポンのクーポンIDと、クーポンの獲得日時と、を含む。
【0046】
図7は、宿泊施設データベースDB2の一例を示す図である。宿泊施設データベースDB2は、宿泊施設が指定した定期発行設定が格納されたデータベースである。例えば、宿泊施設データベースDB2には、宿泊施設ID、宿泊施設名、メールアドレス、管理番号、定期発行期間、及び定期発行設定が格納される。宿泊施設データベースDB2には、通常発行設定等の他の情報が格納されてもよい。なお、宿泊施設データベースDB2とは別に、発行通知等の通知用の連絡先が管理されていてもよい。この連絡先は、上記メールアドレスとは別のメールアドレスであってもよい。
【0047】
宿泊施設IDは、宿泊施設を一意に識別可能な情報である。宿泊施設名は、宿泊施設の名称である。メールアドレスは、後述の発行通知が送信されるメールアドレスである。管理番号は、ある宿泊施設の中で定期発行設定を識別可能な情報である。定期発行期間は、定期発行クーポンを定期的に発行すべき期間である。
図7では、定期発行期間を定期発行設定とは別の情報として示しているが、定期発行期間は、定期発行設定の一部に含まれてもよい。
【0048】
例えば、定期発行設定は、クーポン名、クーポン説明、割引条件、最終発行月、宿泊可能期間、宿泊不可期間、及び継続フラグを含む。継続フラグは、定期発行を継続するか否かを示す情報である。定期発行設定は、宿泊施設が指定可能な任意の設定を含むことができる。例えば、定期発行設定は、クーポンが適用される宿泊金額、発行枚数、1人あたりの利用可能枚数、利用人数の条件、除外プラン、又は会員ランクといった他の設定を含んでもよい。更に、定期発行クーポンと通常発行クーポンで共通する設定は、定期発行設定とは別の共通設定として管理されてもよい。この場合、定期発行設定は、定期発行クーポンに特有の設定項目である最終発行月及び継続フラグだけを含んでもよい。
【0049】
なお、データ記憶部100は、他のデータを記憶してもよい。例えば、データ記憶部100は、後述の発行済みクーポンデータベースDB3と同様のデータベースを記憶してもよい。この場合、当該データベースと、後述の発行済みクーポンデータベースDB3と、は互いの整合性が取られるものとする。
【0050】
[設定取得部]
設定取得部101は、予約サービスにおける複数の宿泊施設の各々により指定された、定期的に発行される定期発行クーポンに関する定期発行設定を取得する。例えば、設定取得部101は、ある宿泊施設の施設端末40から、この宿泊施設がクーポン設定画面G3で指定した定期発行設定を取得する。設定取得部101は、新たな管理番号を発行し、当該取得された定期発行設定を宿泊施設データベースDB2に格納する。宿泊施設データベースDB2に定期発行設定が格納された後に、設定取得部101は、任意のタイミングで定期発行設定を取得できる。
【0051】
例えば、ある宿泊施設が複数種類の定期発行クーポンの発行を希望する場合、設定取得部101は、この宿泊施設の施設端末40から、個々の定期発行クーポンの定期発行設定を取得する。
図7の「BBBホテル」のように、宿泊施設が5種類の定期発行クーポンの発行を希望したとすると、設定取得部101は、この宿泊施設の施設端末40から、5つの定期発行設定を取得する。設定取得部101は、ある宿泊施設が定期発行設定を変更した場合には、この宿泊施設の施設端末40から、変更後の定期発行設定を取得する。設定取得部101は、定期発行設定だけでなく、通常発行設定を取得してもよい。
【0052】
[期間設定部]
期間設定部102は、定期発行クーポンの定期発行期間を設定する。定期発行期間は、定期発行クーポンを定期的に発行する期間である。定期発行期間を設定するとは、定期発行期間を計算して宿泊施設データベースDB2に格納することである。定期発行期間は、宿泊施設に関するステータスに応じて設定されてもよい。定期発行期間の長さは、全ての定期発行クーポンで同じ長さであってもよいが、本実施形態では、各宿泊施設者は、自身の定期発行クーポンの最終発行月を含む定期発行設定を指定可能であるものとする。最終発行月は、発行終了設定の一例である。このため、最終発行月について説明している箇所は、発行終了設定と読み替えることができる。
【0053】
発行終了設定は、定期発行クーポンの発行終了に関する設定である。発行終了設定は、定期発行クーポンの発行を終了する時期を特定可能な情報であればよく、最終発行月に限られない。例えば、発行終了設定は、最後の定期発行クーポンが発行される月だけではなく、日付を含んでもよいし、時間帯又は時刻を含んでもよい。他にも例えば、発行終了設定は、定期発行クーポンを何回発行したら発行を終了するかを示す回数であってもよいし、定期発行クーポンを何ヶ月間発行するかといった情報(定期発行期間の長さを示す情報)であってもよい。
【0054】
本実施形態では、期間設定部102は、定期発行クーポンごとに、当該定期発行クーポンの最終発行月に基づいて、当該定期発行クーポンの定期発行期間を設定する。例えば、宿泊施設が定期発行設定を指定すると、期間設定部102は、現時点と、最終発行月と、に基づいて、定期発行期間を設定する。
図4の例であれば、期間設定部102は、宿泊施設が定期発行設定を指定した2022年3月15日の翌月である2022年4月から、最終発行月として指定された2022年12月までを定期発行期間として設定する。
【0055】
なお、定期発行期間は、定期発行クーポンを発行する月だけでなく、日付を含んでもよいし、時間帯又は時刻を含んでもよい。例えば、期間設定部102は、現時点の直近の発行タイミングの日時から最終発行月の定期発行クーポンの発行タイミングの日時までを定期発行期間として設定してもよい。
図4の例であれば、期間設定部102は、直近の発行タイミングである2022年3月25日0時00分から、最終発行月の定期発行クーポンの発行タイミングである2022年11月24日0時00分までを定期発行期間として設定してもよい。
【0056】
[発行要求送信部]
発行要求送信部103は、クーポンサーバ20に対し、各宿泊施設の定期発行設定に応じた定期発行クーポンを発行するための発行要求を、定期的に送信する。発行要求は、後述の定期発行部202の処理を要求することである。別の言い方をすれば、発行要求は、クーポンサーバ20のAPIに対して処理を要求することである。発行要求は、所定形式のデータが送信されることによって行われる。例えば、発行要求は、発行要求であることを示すコマンドを含み、発行対象となる定期発行クーポンの定期発行設定が付加される。定期発行設定は、発行要求に付加されるのではなく、発行要求の一部として含まれてもよい。本実施形態では、発行要求は、複数の宿泊施設の各々の定期発行設定をまとめたものになる。ここでのまとめるとは、複数の宿泊施設の各々の定期発行設定を1つのデータに含めることである。
【0057】
本実施形態では、発行要求が毎月送信される場合を説明するが、発行要求は、予め定められた時間間隔で繰り返し送信されるようにすればよい。例えば、数日おき、1週間おき、又は数ヶ月おきに、発行要求が送信されてもよい。例えば、ある発行タイミングで定期発行クーポンが発行される宿泊施設が、n(nは2以上の整数)個だったとする。この場合、n回の発行要求が次々と送信されてもよいが、本実施形態では、1回の発行要求にまとめられて、n個全ての宿泊施設の定期発行クーポンが一括で発行されるものとする。
【0058】
例えば、ある発行タイミングにおいて、ある宿泊施設のm(mは2以上の整数)種類の定期発行クーポンが発行される場合には、m種類全ての定期発行設定が発行要求に付加される。発行要求には、宿泊施設データベースDB2に格納された定期発行設定の全ての設定項目の内容が付加されてもよいし、一部の設定項目の内容だけが付加されてもよい。例えば、
図7の定期発行設定のうち、最終発行月は、個々の定期発行クーポンの内容には関係ないので、発行要求に付加されなくてもよい。
【0059】
例えば、発行要求送信部103は、定期的に訪れる発行タイミングが訪れたか否かを判定する。本実施形態では、毎月の初日の7日前が発行タイミングなので、発行要求送信部103は、毎月の初日の7日前になったか否かを判定することによって、発行タイミングが訪れたか否かを判定する。毎月の初日の7日前における時刻も発行タイミングとして設定される場合には、発行要求送信部103は、この時刻になったか否かも判定する。
【0060】
発行要求送信部103は、発行タイミングが訪れたと判定された場合に、クーポンサーバ20に対し、当該発行タイミングで発行すべき定期発行クーポンの定期発行設定を付加した発行要求を送信する。例えば、発行要求送信部103は、宿泊施設データベースDB2を参照し、定期発行期間内であり、かつ、継続フラグがオンの定期発行クーポンを、発行対象の定期発行クーポンとして特定する。発行要求送信部103は、クーポンサーバ20に対し、当該特定された定期発行クーポンの発行要求を送信する。なお、発行要求送信部103は、宿泊施設の予約サービスの利用ステータス(例えば、オプションサービスの契約状況又は利用状況等)に基づいて、発行対象の定期発行クーポンを特定してもよい。
【0061】
[発行通知送信部]
発行通知送信部104は、各宿泊施設の定期発行クーポンが発行された場合に、各宿泊施設に対し、所定の発行通知を送信する。発行通知は、定期発行クーポンが発行されたことを示す通知である。本実施形態では、電子メールを利用して発行通知が送信される場合を説明するが、発行通知は、任意の媒体を利用して送信可能である。例えば、発行通知は、予約サービスの管理ツール上のメッセージ、メッセージアプリ、又はショートメッセージが利用されてもよい。定期発行クーポンが発行された場合以外にも、定期発行期間が終了した場合等の他のタイミングで通知が送信されてもよい。施設端末40は、発行通知を受信すると、発行通知を示す発行通知画面を表示部45に表示させる。
【0062】
図8は、発行通知画面の一例である。例えば、発行通知画面G4には、今回発行された定期発行クーポンに関する情報と、猶予期間に関する情報と、を含む電子メールが、発行通知として表示される。定期発行クーポンを変更又は削除する必要がある場合には、宿泊施設は、発行通知内のボタンB40を選択し、後述の管理画面から定期発行クーポンを変更又は削除する。猶予期間における定期発行クーポンの変更又は削除は、管理画面ではなく、発行通知画面G4から直接的に行われるようにしてもよいし、他の画面から行われるようにしてもよい。例えば、猶予期間における定期発行クーポンの変更又は削除は、宿泊施設を認証するための認証画面を挟んでから行われてもよい。
【0063】
図9は、管理画面の一例である。管理画面G5は、定期発行クーポンを管理するための画面である。管理画面G5は、発行通知画面G4のボタンB40が選択された場合だけでなく、宿泊施設が管理用のツールからいつでも表示できるようにしてもよい。管理画面G5では、定期発行中の定期発行クーポンだけでなく、定期発行を停止中の定期発行クーポンと、定期発行が終了した定期発行クーポンと、の管理が可能であってもよい。
【0064】
例えば、管理画面G5には、クーポン名、割引条件、定期発行期間、次回の発行タイミング、定期発行状況、及び定期発行クーポンに対する各種操作が可能である。管理画面G5は、後述の表示制御部108により生成されたデータに基づいて表示される。宿泊施設は、ボタンB50に対する操作によって、定期発行のオン/オフを切り替えることができる。ボタンB50に対する操作は、停止操作の一例である。このため、ボタンに対する操作について説明している箇所は、停止操作と読み替えることができる。
【0065】
停止操作は、次回以降の定期発行クーポンの発行を停止するための操作である。停止操作は、任意の操作であってよく、ボタンB50に対する操作に限られない。例えば、停止操作は、ラジオボタン又はチェックボックスに対する操作であってもよい。停止操作は、その他の任意の操作であってもよい。ある定期発行クーポンの停止操作が行われると、宿泊施設データベースDB2におけるこの定期発行クーポンの継続フラグの値が変更される。
【0066】
例えば、宿泊施設がある定期発行クーポンのボタンB51を選択すると、この定期発行クーポンのクーポン設定画面G3が表示部45に表示される。宿泊施設は、クーポン設定画面G3から、この定期発行クーポンの内容を変更できる。定期発行クーポンの内容の変更は、クーポン設定画面G3以外の他の画面から行われてもよい。定期発行設定が変更されると、発行済みの定期発行クーポンの内容が変更される。
【0067】
例えば、宿泊施設がある定期発行クーポンのボタンB52を選択すると、この定期発行クーポンを削除できる。定期発行クーポンが削除されると、この定期発行クーポンを猶予期間に獲得したとしても、獲得済みの定期発行クーポンも削除される。削除された定期発行クーポンの定期発行設定は、宿泊施設データベースDB2から削除される。
【0068】
なお、今後発行される定期発行クーポンと、発行済みの定期発行クーポンと、を区別して、定期発行クーポンの内容を変更できるようにしてもよい。この場合、設定画面G3において、今後発行される定期発行クーポンの内容を変更するための操作と、発行済みの定期発行クーポンの内容を変更するための操作と、が別々の操作として行われてもよい。設定画面G3以外の他の画面において、今後発行される定期発行クーポンの内容の変更と、発行済みの定期発行クーポンの内容の変更と、が行われてもよい。他にも例えば、今後発行される定期発行クーポンの内容を変更するため画面と、発行済みの定期発行クーポンの内容を変更するための画面と、が別々の画面として表示されてもよい。
【0069】
[延長部]
延長部105は、定期発行期間が経過した定期発行クーポンの宿泊施設の操作に基づいて、当該定期発行期間が延長されるように、当該定期発行クーポンの最終発行月を変更する。本実施形態では、管理画面G5のボタンB51を選択して最終発行月を変更することにより定期発行期間が延長される場合を説明するが、定期発行期間を延長するための操作は、他の操作であってよい。例えば、管理画面G5から直接的に定期発行期間を延長できるようにしてもよい。延長部105は、宿泊施設が新たな最終発行月を指定した場合に、当該新たな最終発行月になるように、定期発行クーポンの最終発行月を変更する。
【0070】
図9の例であれば、管理番号が1番の定期発行クーポンは、定期発行クーポンの発行が終了している。例えば、2022年10月に、宿泊施設がこの定期発行クーポンの最終発行月を2022年12月になるように変更すると、延長部105は、定期発行クーポンの最終発行月を、2022年12月に変更する。期間設定部102は、変更後の最終発行月に基づいて、新たな定期発行期間として、最終発行月を変更した月の翌月である2022年11月~2022年12月を設定する。他の定期発行クーポンも同様に、定期発行期間が経過した場合に、最終発行月を変更することによって、定期発行期間を延長できる。
【0071】
[停止部]
停止部106は、管理画面G5でボタンB50に対する操作が行われた定期発行クーポンの発行を停止する。例えば、停止部106は、継続フラグがオンの定期発行クーポンのボタンB50がオフ(
図9では「停止中」)にされた場合に、この定期クーポンの継続フラグをオフにする。停止部106は、継続フラグがオフの定期発行クーポンのボタンB50がオン(
図9では「継続中」)にされた場合には、この定期発行クーポンの継続フラグをオンにする。継続フラグのオン/オフを切り替えられる定期発行クーポンは、定期発行期間内の定期発行クーポンである。定期発行期間が経過した定期発行クーポンは、延長部105の処理が必要である。
【0072】
[処理実行部]
処理実行部107は、猶予期間内に所定の変更依頼又は削除依頼をした宿泊施設の定期発行クーポンを、変更又は削除するための処理を実行する。変更依頼は、定期発行クーポンの内容を変更するための依頼である。宿泊施設は、クーポン名、クーポン説明、利用条件、利用可能期間、宿泊可能期間、又は宿泊不可期間といった任意の内容を変更可能である。削除依頼は、定期発行クーポンを削除するための依頼である。変更依頼及び削除依頼は、宿泊施設により行われる。先述したように、定期発行クーポンは、当該定期発行クーポンが発行されてから所定の猶予期間が経過した後に、サービスで利用可能になる。
【0073】
例えば、処理実行部107は、管理画面G5において、ある定期発行クーポンのボタンB52が選択されて、ある定期発行クーポンの変更依頼が行われた場合に、変更依頼で指示された内容になるように、この定期発行クーポンの内容を変更するための処理を実行する。本実施形態では、クーポンサーバ20が発行済みの定期発行クーポンを管理するので、処理実行部107は、クーポンサーバ20に対し、発行済みの定期発行クーポンの内容を変更するように、変更要求を送信する。変更要求は、所定形式のデータが送信されることによって行われる。変更要求には、宿泊施設が指定した変更後の内容が付加される。クーポンサーバ20は、当該変更要求に基づいて、定期発行クーポンの内容を変更する。例えば、宿泊施設が割引条件を変更した場合には、宿泊施設が指定した変更後の割引条件になるように、定期発行クーポンの内容が変更される。
【0074】
例えば、処理実行部107は、ある定期発行クーポンの削除依頼が行われた場合に、削除依頼で指示された定期発行クーポンを削除するための処理を実行する。本実施形態では、クーポンサーバ20が定期発行クーポンを発行するので、処理実行部107は、クーポンサーバ20に対し、発行済みの定期発行クーポンを削除するように要求する。例えば、処理実行部107は、管理画面G5において、ある定期発行クーポンのボタンB53が選択された場合に、この定期発行クーポンを削除するように要求する。クーポンサーバ20は、この要求に基づいて、定期発行クーポンを削除するように、発行済みクーポンデータベースDB3を更新する。
【0075】
[表示制御部]
表示制御部108は、各宿泊施設の施設端末40に、次回の定期発行クーポンの発行予定に関する発行予定情報を含む管理画面G5を表示させる。
図9の例では、次回の発行タイミングが発行予定情報に相当する。発行予定情報は、時刻を含まずに年月日だけで表現されてもよいし、月日又は日付だけで表現されてもよい。本実施形態では、表示制御部108がサービス提供サーバ10により実現され、定期発行クーポンに関するデータがクーポンサーバ20で管理されるので、表示制御部108は、定期発行クーポンに関するデータをクーポンサーバ20から受信し、当該データに基づいて、管理画面G5を施設端末40に表示させる。
【0076】
例えば、表示制御部108は、施設端末40から管理画面G5を表示させるための要求を受信した場合に、管理画面G5の表示に必要な定期発行クーポンに関するデータを要求する。クーポンサーバ20は、当該要求を受信した場合に、後述の発行済みクーポンデータベースDB3に基づいて、定期発行クーポンに関するデータを生成する。クーポンサーバ20は、サービス提供サーバ10に対し、当該データを送信する。サービス提供サーバ10は、当該データを受信すると、管理画面G5の表示データを生成して施設端末40に送信する。
【0077】
なお、表示制御部108は、管理画面G5以外の他の画面の表示を制御してもよい。他の画面にクーポンに関する情報が含まれる場合には、クーポンサーバ20は、クーポンに関する情報の表示に必要なデータを生成し、サービス提供サーバ10に対して送信する。表示制御部108は、クーポンサーバ20から受信したデータに基づいて、他の画面を、施設端末40に表示させる。クーポンに関する情報を利用者端末30に表示させる必要がある場合も同様に、表示制御部108は、クーポンサーバ20から受信したデータに基づいて、何らかの画面を利用者端末30に表示させるようにすればよい。
【0078】
[3-2.クーポンサーバで実現される機能]
データ記憶部200は、記憶部22により実現される。発行要求受信部201、及び定期発行部202は、制御部21により実現される。
【0079】
[データ記憶部]
データ記憶部200は、クーポンを発行するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、発行済みクーポンデータベースDB3を記憶する。
【0080】
図10は、発行済みクーポンデータベースDB3の一例を示す図である。発行済みクーポンデータベースDB3は、発行済みの定期発行クーポンに関する情報が格納されたデータベースである。例えば、発行済みクーポンデータベースDB3には、クーポンID、宿泊施設ID、及び定期発行クーポンの内容が格納される。発行済みクーポンデータベースDB3には、定期発行クーポンの発行枚数、定期発行クーポンを獲得した利用者の利用者ID、及び定期発行クーポンを利用した利用者の利用者IDといった他の情報が格納されてもよい。
【0081】
クーポンIDは、定期発行クーポンを識別可能な情報である。例えば、定期発行クーポンの内容は、管理番号、発行月、クーポン名、クーポン説明、割引条件、予約可能期間、宿泊可能期間、及び宿泊不可期間を含む。定期発行クーポンの内容は、定期発行設定に含まれる他の内容を含んでもよい。クーポン獲得画面G2、発行通知画面G4、及び管理画面G5に定期発行クーポンに関する情報を表示させる場合には、発行済みクーポンデータベースDB3に格納された定期クーポンの内容が参照される。
【0082】
[発行要求受信部]
発行要求受信部201は、サービス提供サーバ10から、発行要求を定期的に受信する。本実施形態では、毎月の初日の7日前に発行要求が送信されるので、発行要求受信部201は、毎月の初日の7日前に発行要求を受信することによって、発行要求を定期的に受信する。発行要求には、発行対象となる定期発行クーポンの定期発行設定が付加されるので、発行要求受信部201は、発行要求に付加された定期発行設定も受信する。
【0083】
[定期発行部]
定期発行部202は、各宿泊施設の定期発行設定に基づいて、各宿泊施設の定期発行クーポンを、定期的に発行する。定期発行クーポンを発行するとは、定期発行クーポンのレコードを発行済みクーポンデータベースDB3に作成することである。例えば、定期発行クーポンを獲得可能な状態にすること、定期発行クーポンを配信すること、又は定期発行クーポンを利用可能な状態にすることが、定期発行クーポンを発行することに相当してもよい。定期発行クーポンの定期発行の間隔は、任意の長さであってよく、本実施形態のような1ヶ月に限られない。例えば、数日、1週間、隔週、又は2ヶ月単位で定期的に定期発行クーポンが発行されてもよい。
【0084】
本実施形態では、定期発行部202は、各宿泊施設の定期発行クーポンを、定期的に一括で発行する。定期発行クーポンを定期的に一括で発行するとは、複数の定期発行クーポンをまとめて発行する処理を定期的に実行することである。例えば、定期発行部202は、先述したn個の宿泊施設が定期発行クーポンの発行を希望した場合には、n個全ての宿泊施設の定期発行クーポンを、定期的に一括で発行する。
【0085】
本実施形態では、クーポンサーバ20は、通常発行クーポンと同様に、1件ずつ定期発行クーポンを発行し、サービス提供サーバ10側で、複数の宿泊施設の定期発行クーポンの発行を、クーポンサーバ20に対して一括で要求する。定期発行クーポンの発行の要求は、まとめて一括で行われるが、定期発行クーポンの発行は、1件ずつ行われるものとする。本実施形態では、通常発行クーポンと、定期発行クーポンと、を別々の名前で区別しているが、クーポンサーバ20は、通常発行クーポンと、定期発行クーポンと、を区別せずに発行してもよい。
【0086】
なお、個々の宿泊施設ごとに発行通知が送信される場合には、発行要求受信部201が次々と発行通知を受信するので、定期発行部202は、次々と受信した発行通知に基づいて、定期発行クーポンを次々と発行してもよい。この場合には、定期発行クーポンが定期的には発行されるが、一括では発行されないことになる。定期発行部202は、必ずしも一括で全ての定期発行クーポンを発行しなくてもよい。
【0087】
本実施形態では、サービス提供サーバ10からクーポンサーバ20に対し、複数の宿泊施設の各々の定期発行設定をまとめた、定期発行クーポンを発行するための発行要求が送信されるので、定期発行部202は、発行要求にまとめられた複数の宿泊施設の各々の定期発行設定に基づいて、各宿泊施設の定期発行クーポンを発行する。定期発行部202は、発行要求を受信したことに応じて、定期発行クーポンを発行する。例えば、発行対象の定期発行クーポンの定期発行設定が発行要求に付加される場合に、定期発行部202は、発行要求に含まれる定期発行設定に基づいて、定期発行クーポンを発行する。
【0088】
例えば、定期発行部202は、定期発行期間が経過した定期発行クーポンを発行せずに、定期発行期間内の定期発行クーポンを発行する。本実施形態では、定期発行期間が経過した定期発行クーポンの発行は、発行要求で要求されない。発行要求では、あくまで定期発行期間内の定期発行クーポンの発行が要求されるので、定期発行部202は、発行要求に示された定期発行期間内の定期発行クーポンを発行する。クーポンサーバ20側で定期発行期間を管理する場合には、定期発行部202は、クーポンサーバ20側で管理する定期発行期間に基づいて、定期発行期間内の定期発行クーポンを特定すればよい。
【0089】
本実施形態では、各宿泊施設は、複数種類の定期発行クーポンの各々の定期発行設定を指定可能である。定期発行部202は、複数種類の定期発行クーポンの各々の定期発行設定を指定した宿泊施設については、当該複数種類の定期発行クーポンを、定期的に発行する。例えば、ある発行タイミングにおいて、ある1つの宿泊施設のm種類の定期発行クーポンが発行される場合には、定期発行部202は、m種類の定期発行クーポンを、定期的に一括で発行する。個々の種類の定期発行クーポンは、定期的に発行されるようにすればよく、複数種類の定期発行クーポンが一括では発行されなくてもよい。
【0090】
なお、本実施形態では、利用可能期間が固定されているが、宿泊施設が利用可能期間を自由に指定できる場合には、定期発行部202は、定期発行設定に基づいて、利用可能期間を設定し、定期発行クーポンを発行すればよい。定期発行部202は、宿泊可能期間又は宿泊不可期間といったように、定期発行クーポンの詳細を、定期発行設定に基づいて設定すればよい。定期発行クーポンは、定期的に発行されるという点で、通常発行クーポンとは異なるが、発行時の処理自体は、通常発行クーポンと同様であってよい。
【0091】
[4.クーポン発行システムで実行される処理]
図11は、クーポン発行システム1で実行される処理の一例を示す図である。例えば、施設端末40は、サービス提供サーバ10との間で、管理用のサービスにログインするためのログイン処理を実行する(S1)。宿泊施設のログインが成功すると、施設端末40は、サービス提供サーバ10との間で、クーポン設定画面G3を表示させるための処理を実行する(S2)。クーポン設定画面G3が表示されると、クーポン設定画面G3に対する定期発行設定の指定が受け付けられる。
【0092】
施設端末40は、サービス提供サーバ10に対し、宿泊施設が指定した定期発行設定を送信する(S3)。サービス提供サーバ10は、施設端末40から定期発行設定を受信すると(S4)、宿泊施設が指定した最終発行月に基づいて、定期発行期間を設定する(S5)。S5では、サービス提供サーバ10は、S4で受信した定期発行設定の管理番号を発行し、管理番号に関連付けて、定期発行期間及び定期発行設定を宿泊施設データベースDB2に格納する。
【0093】
サービス提供サーバ10は、発行タイミングが訪れたか否かを判定する(S6)。発行タイミングが訪れたと判定されない場合(S6:N)、本処理は終了する。発行タイミングが訪れたと判定された場合(S6:Y)、サービス提供サーバ10は、宿泊施設データベースDB2に基づいて、発行対象の定期発行クーポンを特定する(S7)。サービス提供サーバ10は、クーポンサーバ20に対し、発行対象の定期発行クーポンの定期発行設定を付加した発行要求を送信する(S8)。
【0094】
クーポンサーバ20は、発行要求を受信すると(S9)、発行対象の定期発行クーポンの定期発行設定と、発行要求と、に基づいて、発行対象の定期発行クーポンを一括で発行する(S10)。S10では、クーポンサーバ20は、定期発行クーポンのクーポンIDを発行し、定期発行クーポンの内容を発行済みクーポンデータベースDB3に格納する。クーポンサーバ20は、サービス提供サーバ10に対し、定期発行クーポンの発行結果を送信する(S11)。この発行結果には、発行通知に必要な情報が含まれる。
【0095】
サービス提供サーバ10は、定期発行クーポンの発行結果を受信すると(S12)、施設端末40に対し、発行通知を送信する(S13)。以降、猶予期間になるので、定期発行クーポンの獲得が可能になる。施設端末40は、サービス提供サーバ10との間で、発行通知画面G4を表示させるための処理を実行可能になる。宿泊施設が定期発行クーポンを変更したり削除したりした場合には、サービス提供サーバ10を介して、クーポンサーバ20に対し、定期発行クーポンの変更又は削除が要求される。
【0096】
本実施形態のクーポン発行システム1によれば、各宿泊施設の定期発行設定に基づいて、各宿泊施設の定期発行クーポンを、定期的に発行する。これにより、宿泊施設が同じようなクーポンを繰り返し発行する場合に、その都度設定を指定するといった手間を省くことができるので、宿泊施設の手間を軽減できる。通常発行クーポンは、原則として1回だけ発行されるので、宿泊施設が通常発行クーポンを繰り返し発行しようとした場合には、設定作業をし忘れてしまい、利用者による予約の機会損失が発生する可能性があるが、定期発行クーポンは、定期的に発行されるので、機会損失の発生を防止できる。例えば、実施形態では、通常発行設定と定期発行設定の違いは、概ね、最終発行月の指定と、定期発行を継続するか否かの指定と、の2つなので、通常発行設定に慣れている宿泊施設が覚えるべき新たな設定作業が少なくて済む。
【0097】
また、クーポン発行システム1は、各宿泊施設の定期発行クーポンを、定期的に一括で発行する。これにより、より多くの宿泊施設の定期発行クーポンを発行できるので、より多くの宿泊施設の手間を軽減できる。更に、クーポンサーバ20が、宿泊施設ごとに定期発行クーポンを発行する処理を別々に実行する場合には、何度も処理を実行しなければならいので、クーポンサーバ20の処理負荷が高まる可能性があるが、より多くの宿泊施設の定期発行クーポンを定期的に一括で発行することによって、クーポンサーバ20は、より多くの宿泊施設の定期発行クーポンを発行する処理をまとめて一度に実行できるので、クーポンサーバ20の処理負荷が軽減する。
【0098】
また、クーポン発行システム1は、定期発行クーポンごとに、当該定期発行クーポンの最終発行月に基づいて、当該定期発行クーポンの定期発行期間を設定する。クーポン発行システム1は、定期発行期間が経過した定期発行クーポンを発行せずに、定期発行期間内の定期発行クーポンを発行する。これにより、宿泊施設が最終発行月を指定すれば、定期発行期間が自動設定されるので、宿泊施設の手間を効果的に軽減できる。定期発行期間が設定されることにより、意図しない定期発行クーポンが延々と自動発行されることを防止できる。
【0099】
また、クーポン発行システム1は、定期発行期間が経過した定期発行クーポンの宿泊施設の操作に基づいて、当該定期発行期間が延長されるように、当該定期発行クーポンの発行終了設定を変更する。これにより、より簡易な操作によって、定期発行期間が経過した定期発行クーポンを再び定期的に発行させることができるので、宿泊施設の利便性が高まる。
【0100】
また、クーポン発行システム1は、各宿泊施設の施設端末40に、次回の定期発行クーポンの発行予定に関する発行予定情報を含む管理画面G5を表示させる。これにより、宿泊施設が定期発行クーポンの管理をしやすくなるので、宿泊施設の利便性が高まる。
【0101】
また、クーポン発行システム1は、管理画面G5で停止操作が行われた定期発行クーポンの発行を停止する。これにより、より簡易な操作によって、定期発行クーポンの発行を停止できるので、宿泊施設の利便性が高まる。
【0102】
また、クーポン発行システム1は、複数種類の定期発行クーポンの各々の定期発行設定を指定した宿泊施設については、当該複数種類の定期発行クーポンを、定期的に発行する。宿泊施設が複数種類の通常発行クーポンを繰り返し発行する場合には、その種類の数だけ手間が増えることになるが、複数種類の定期発行クーポンの発行を可能にすることによって、より多くの種類の定期発行クーポンの発行を希望する宿泊施設の手間を、効果的に軽減できる。
【0103】
また、クーポン発行システム1は、猶予期間内に所定の変更依頼又は削除依頼をした宿泊施設の定期発行クーポンを、変更又は削除するための処理を実行する。これにより、宿泊施設が意図しない定期発行クーポンが利用されることを防止できる。
【0104】
また、クーポン発行システム1は、各宿泊施設の定期発行クーポンが発行された場合に、各宿泊施設に対し、所定の発行通知を送信する。これにより、宿泊施設は、定期発行クーポンが発行されたことに気付きやすくなる。宿泊施設は、猶予期間における定期発行クーポンのチェックを忘れにくくなるので、宿泊施設の利便性が高まる。
【0105】
また、各事業者の一例として、宿泊施設を説明し、サービスの一例として、各宿泊施設の予約を受け付ける予約サービスを説明した。クーポン発行システム1は、このような予約サービスにおける宿泊施設の手間を軽減できる。
【0106】
また、クーポン発行システム1は、サービス提供サーバ10及びクーポンサーバ20を含み、サービス提供サーバ10は、クーポンサーバ20に対し、発行要求を定期的に送信し、定期発行クーポンが定期的に一括で発行される。これにより、より多くの宿泊施設の定期発行クーポンを定期的に一括で発行できるので、より多くの宿泊施設の手間を軽減できる。更に、サービス提供サーバ10及びクーポンサーバ20で処理を分散させることができるので、サービス提供サーバ10の処理負荷と、クーポンサーバ20の処理負荷と、を軽減できる。
【0107】
[5.変形例]
本開示は、以上に説明した実施形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0108】
[5-1.変形例1]
例えば、実施形態では、全ての宿泊施設で利用可能期間の開始日が同じである場合を説明したが、宿泊施設は、利用可能期間の開始日を自由に指定できるようにしてもよい。例えば、宿泊施設は、月の初日ではなく、2日以降の日を利用可能期間の開始日指定してもよい。発行タイミングは、宿泊施設が指定した利用可能期間の開始日に応じて決定される。変形例1では、実施形態と同様に利用可能期間の開始日の7日前が発行タイミングであるものとする。
【0109】
利用可能期間の開始日が変わると発行タイミングも変わるので、利用可能期間の開始日を指定することは、発行タイミングを指定することに相当する。このため、各宿泊施設は、自身の定期発行クーポンの発行タイミングに関する発行タイミング設定を含む定期発行設定を指定可能である。即ち、宿泊施設ごとに、独自の発行タイミングを指定できるようにしてもよい。変形例1の宿泊施設データベースDB2には、各宿泊施設が指定した発行タイミング設定が格納される。
【0110】
変形例1では、各宿泊施設は、1日~月末までの間で発行タイミングを指定できるものとする。各日における発行タイミングの時刻は、午前0時で固定されているものとするが、各宿泊施設は、発行タイミングの日付だけではなく、時刻も指定できるようにしてもよい。変形例1では、毎日1回の発行タイミングが訪れることになる。複数種類の定期発行クーポンの発行を希望する宿泊施設は、個々の定期発行クーポンの発行タイミングを異ならせてもよい。
【0111】
変形例1の定期発行部202は、発行タイミングが互いに同じ宿泊施設が複数存在する場合に、当該複数の宿泊施設の各々の定期発行クーポンを、定期的に一括で発行する。例えば、発行要求送信部103は、ある日の午前0時が訪れると、宿泊施設データベースDB2を参照し、この日が発行タイミングである定期発行クーポンを特定する。発行要求送信部103は、当該特定された定期発行クーポンを発行するように、クーポンサーバ20に対し、発行要求を送信する。定期発行部202は、当該発行要求に基づいて、この日が発行タイミングである定期発行クーポンを発行する。個々の定期発行クーポンの発行方法自体は、実施形態で説明した通りである。
【0112】
変形例1のクーポン発行システム1は、各宿泊施設は、自身の定期発行クーポンの発行タイミングに関する発行タイミング設定を含む定期発行設定を指定可能である。クーポン発行システム1は、発行タイミングが互いに同じ宿泊施設が複数存在する場合に、当該複数の宿泊施設の各々の定期発行クーポンを、定期的に一括で発行する。これにより、柔軟な発行タイミングにすることができるので、宿泊施設の利便性が高まる。例えば、定期発行クーポンの利用可能期間の開始日も柔軟に指定できるので、この点でも宿泊施設の利便性が高まる。
【0113】
[5-2.変形例2]
図12は、変形例2における機能ブロック図である。判定部109は、制御部11により実現される。例えば、宿泊施設が意図しない定期発行クーポンが発行されることを防止するために、宿泊施設が意図した定期発行クーポンであるか否かをチェックするためのルールが存在してもよい。判定部109は、各宿泊施設の定期発行クーポンが所定のルールを満たすか否かを判定する。ルールは、宿泊施設が意図したものであるか否かをチェックするためのルールである。
【0114】
変形例2の判定部109は、各宿泊施設の過去のクーポン発行実績に基づいて、各宿泊施設の定期発行クーポンがルールを満たすか否かを判定する。例えば、判定部109は、ある宿泊施設が過去に通常発行クーポンを発行したクーポン発行実績に基づいて、この宿泊施設の定期発行クーポンがルールを満たすか否かを判定する。クーポン発行実績は、宿泊施設データベースDB2に格納されているものとする。クーポン発行実績は、発行済みクーポンデータベースDB3又は他のデータベースに格納されていてもよい。
【0115】
クーポン発行実績は、過去に発行されたクーポンの内容である。このクーポンは、定期発行クーポンに限られず、通常発行クーポンであってもよい。例えば、通常発行クーポンが、ある宿泊施設がクリスマス等の特定の時期にクーポンを発行したいたことがクーポン発行実績に示されていたとすると、判定部109は、定期発行クーポンの定期発行期間に当該特定の時期が含まれているか否かを判定する。判定部109は、定期発行クーポンの定期発行期間に当該特定の時期が含まれている場合、ルールを満たすと判定し、定期発行クーポンの定期発行期間に当該特定の時期が含まれていない場合、ルールを満たさないと判定する。
【0116】
変形例2の発行通知送信部104は、判定部109の判定結果に基づいて、各宿泊施設に対し、発行通知を送信する。変形例2の発行通知には、ルールを満たすか否かの判定結果が含まれる。例えば、ルールが満たされない場合、
図8の発行通知画面G4に「いつもはクリスマスにクーポンを発行しているようですが問題ないでしょうか」といったメッセージが表示される。発行通知には、ルールを満たさない旨のメッセージではなく、ルールを満たす旨のメッセージが含まれてもよい。
【0117】
なお、ルールの判定結果に基づいて、他の処理が実行されてもよい。例えば、ルールの判定結果に基づいて、継続フラグのオン/オフが自動的に切り替わってもよいし、定期発行クーポン又は通常発行クーポンを発行することが宿泊施設に提案されてもよい。他にも例えば、ルールの判定結果に基づいて、定期発行クーポン又は通常発行クーポンの発行枚数又は割引条件率が宿泊施設に提案されてもよい。また、ルールは、クーポン発行実績に関するものに限られず、任意のルールを設定可能である。例えば、宿泊施設が自身でルールを指定してもよい。他にも例えば、ルールは、割引条件、利用可能期間、宿泊可能期間、又は宿泊不可期間に関するものであってもよい。
【0118】
変形例2のクーポン発行システム1は、各宿泊施設の定期発行クーポンが所定のルールを満たすか否かの判定結果に基づいて、各宿泊施設に対し、発行通知を送信する。これにより、意図しない定期発行クーポンが発行されるといったことを防止できるので、宿泊施設の利便性が高まる。
【0119】
また、クーポン発行システム1は、各宿泊施設の過去のクーポン発行実績に基づいて、各宿泊施設の定期発行クーポンがルールを満たすか否かを判定する。これにより、過去にクーポンの実績に応じた最適な定期発行クーポンを発行できるようになるので、宿泊施設の利便性が高まる。
【0120】
[5-3.変形例3]
例えば、変形例2において、過去のクーポン発行実績ではなく、判定部109は、定期的には発行されない各宿泊施設の通常発行クーポンに基づいて、各宿泊施設の定期発行クーポンがルールを満たすか否かを判定してもよい。判定部109は、ある宿泊施設の通常発行クーポンの内容と、この宿泊施設の定期発行クーポンの内容と、が同じであるか否かを判定することによって、ルールを満たすか否かを判定してもよい。これらの内容が同じことは、ルールを満たさないことに相当する。これらの内容が異なることは、ルールを満たすことに相当する。
【0121】
なお、通常発行クーポンの内容と、定期発行クーポンの内容と、が異なっていたとしても、これらの違いが閾値未満である場合には、ルールが満たされないと判定されてもよい。判定部109の判定結果に応じた処理は、変形例2と同様であってよい。即ち、発行通知に判定結果を含めるだけではなく、定期発行のオン/オフが自動的に切り替わってもよいし、定期発行クーポン又は通常発行クーポンの発行が提案されてもよい。更に、定期発行クーポン又は通常発行クーポンの発行枚数又は割引条件が提案されてもよい。
【0122】
変形例3のクーポン発行システム1は、各宿泊施設の通常発行クーポンに基づいて、各宿泊施設の定期発行クーポンがルールを満たすか否かを判定する。これにより、通常発行クーポンと全く同じ定期発行クーポンが発行されるといったことを防止できるので、宿泊施設の利便性が高まる。
【0123】
[5-4.変形例4]
例えば、実施形態では、サービス提供サーバ10の事業者と、クーポンサーバ20の事業者と、が同じである場合を説明したが、これらの事業者は、互いに異なってもよい。変形例4では、サービス提供サーバ10の事業者と、クーポンサーバ20の事業者と、が互いに連携し、実施形態と同様の流れによって、定期発行クーポンが発行される。定期発行クーポンを発行するための処理自体は、実施形態で説明した通りである。変形例4のような構成だったとしても、実施形態と同様に、宿泊施設の手間を軽減できる。
【0124】
[5-5.変形例5]
例えば、実施形態では、サービス提供サーバ10及びクーポンサーバ20で役割分担が行われる場合を説明したが、サービス提供サーバ10がクーポンサーバ20の機能も有してもよい。この場合、クーポン発行システム1は、クーポンサーバ20を含まなくてもよい。変形例5のクーポン発行システム1は、サービス提供サーバ10だけを含んでもよい。サービス提供サーバ10と、クーポンサーバ20以外のコンピュータと、で処理が分担されてもよい。
【0125】
変形例5のサービス提供サーバ10は、利用者に対する予約サービスの提供と、定期発行クーポンの発行と、の両方を実行する。定期発行クーポンを発行するための処理自体は、実施形態と同様である。変形例5では、クーポンサーバ20に対する発行要求が送信されることなく、サービス提供サーバ10内部の処理だけで、定期発行クーポンの発行が完了する。変形例5のような構成だったとしても、実施形態と同様に、宿泊施設の手間を軽減できる。
【0126】
[5-6.その他の変形例]
例えば、上記変形例を組み合わせてもよい。
【0127】
例えば、実施形態では、宿泊施設のクーポンを例に挙げたが、ツアー会社、レンタカー会社、バス会社、又は航空会社といった他の事業者の定期発行クーポンが同様の流れによって発行されてもよい。更に、クーポン発行システム1を予約サービスに適用する場合を例に挙げたが、クーポン発行システム1は、種々のサービスに適用可能である。例えば、電子商取引サービス、決済サービス、金融サービス、通信サービス、電子書籍サービス、又は動画配信サービスにおいてクーポンが発行される場合にも、クーポン発行システム1を適用可能である。
【0128】
例えば、電子商取引サービスにクーポン発行システム1を適用した場合、実施形態で説明した事業者は、店舗である。店舗は、自身が販売する商品の購入時に利用可能な定期発行クーポンの定期発行設定を指定することによって、定期発行クーポンを定期的に発行できる。クーポン発行システム1は、定期発行クーポンの発行を希望する店舗が複数である場合には、各店舗の定期発行クーポンを、定期的に一括で発行可能である。事業者は、クーポン発行システム1を適用するサービスに応じた事業者であればよく、クーポンの内容も、このサービスに応じた内容であればよい。
【0129】
例えば、サービス提供サーバ10で実現されるものとして説明した機能は、クーポンサーバ20又は他のコンピュータで実現されてもよい。例えば、クーポンサーバ20で実現されるものとして説明した機能は、サービス提供サーバ10又は他のコンピュータで実現されてもよい。例えば、クーポン発行システム1は、3つ以上のコンピュータを含み、3つ以上のコンピュータで各機能が分担されてもよい。逆に、クーポン発行システム1は、1つのコンピュータだけを含み、1つのコンピュータだけで各機能が実現されてもよい。
【0130】
[6.付記]
例えば、クーポン発行システムは、下記のような構成も可能である。
【0131】
(1)
所定のサービスで利用可能なクーポンを発行するクーポン発行システムであって、
前記サービスにおける複数の事業者の各々により指定された、定期的に発行される定期発行クーポンに関する定期発行設定を取得する設定取得部と、
各事業者の前記定期発行設定に基づいて、各事業者の前記定期発行クーポンを、定期的に発行する定期発行部と、
を含むクーポン発行システム。
(2)
前記定期発行部は、各事業者の前記定期発行クーポンを、定期的に一括で発行する、
(1)に記載のクーポン発行システム。
(3)
各事業者は、自身の前記定期発行クーポンの発行タイミングに関する発行タイミング設定を含む前記定期発行設定を指定可能であり、
前記定期発行部は、前記発行タイミングが互いに同じ前記事業者が複数存在する場合に、当該複数の事業者の各々の前記定期発行クーポンを、定期的に一括で発行する、
(2)に記載のクーポン発行システム。
(4)
各事業者は、自身の前記定期発行クーポンの発行終了に関する発行終了設定を含む前記定期発行設定を指定可能であり、
前記クーポン発行システムは、前記定期発行クーポンごとに、当該定期発行クーポンの前記発行終了設定に基づいて、当該定期発行クーポンを定期的に発行する定期発行期間を設定する期間設定部を更に含み、
前記定期発行部は、前記定期発行期間が経過した前記定期発行クーポンを発行せずに、前記定期発行期間内の前記定期発行クーポンを発行する、
(1)~(3)の何れかに記載のクーポン発行システム。
(5)
前記クーポン発行システムは、前記定期発行期間が経過した前記定期発行クーポンの前記事業者の操作に基づいて、当該定期発行期間が延長されるように、当該定期発行クーポンの前記発行終了設定を変更する延長部を更に含む、
(4)に記載のクーポン発行システム。
(6)
前記クーポン発行システムは、各事業者の事業者端末に、次回の前記定期発行クーポンの発行予定に関する発行予定情報を含む管理画面を表示させる表示制御部を更に含む、
(1)~(5)の何れかに記載のクーポン発行システム。
(7)
前記管理画面では、次回以降の前記定期発行クーポンの発行を停止するための停止操作が可能であり、
前記クーポン発行システムは、前記管理画面で前記停止操作が行われた前記定期発行クーポンの発行を停止する停止部を更に含む、
(6)に記載のクーポン発行システム。
(8)
各事業者は、複数種類の前記定期発行クーポンの各々の前記定期発行設定を指定可能であり、
前記定期発行部は、前記複数種類の定期発行クーポンの各々の前記定期発行設定を指定した前記事業者については、当該複数種類の定期発行クーポンを、定期的に発行する、
(1)~(7)の何れかに記載のクーポン発行システム。
(9)
前記定期発行クーポンは、当該定期発行クーポンが発行されてから所定の猶予期間が経過した後に、前記サービスで利用可能になり、
前記クーポン発行システムは、前記猶予期間内に所定の変更依頼又は削除依頼をした前記事業者の前記定期発行クーポンを、変更又は削除するための処理を実行する処理実行部を更に含む、
(1)~(8)の何れかに記載のクーポン発行システム。
(10)
前記クーポン発行システムは、各事業者の前記定期発行クーポンが発行された場合に、各事業者に対し、所定の発行通知を送信する発行通知送信部を更に含む、
(9)に記載のクーポン発行システム。
(11)
前記クーポン発行システムは、各事業者の前記定期発行クーポンが所定のルールを満たすか否かを判定する判定部を更に含み、
前記発行通知送信部は、前記判定部の判定結果に基づいて、各事業者に対し、前記発行通知を送信する、
(10)に記載のクーポン発行システム。
(12)
前記判定部は、各事業者の過去のクーポン発行実績に基づいて、各事業者の前記定期発行クーポンが前記ルールを満たすか否かを判定する、
(11)に記載のクーポン発行システム。
(13)
前記判定部は、定期的には発行されない各事業者の通常発行クーポンに基づいて、各事業者の前記定期発行クーポンが前記ルールを満たすか否かを判定する、
(11)又は(12)に記載のクーポン発行システム。
(14)
各事業者は、施設であり、
前記サービスは、各施設の予約を受け付ける予約サービスである、
(1)~(13)の何れかに記載のクーポン発行システム。
【符号の説明】
【0132】
1 クーポン発行システム、N インターネット、10 サービス提供サーバ、20 クーポンサーバ、30 利用者端末、11,21,31,41 制御部、12,22,32,42 記憶部、13,23,33,43 通信部、34,44 操作部、35,45 表示部、30 利用者端末、40 施設端末、G1 トップ画面、G2 クーポン獲得画面、G3 クーポン設定画面、G4 発行通知画面、G5 管理画面、100 データ記憶部、101 設定取得部、102 期間設定部、103 発行要求送信部、104 発行通知送信部、105 延長部、106 停止部、107 処理実行部、108 表示制御部、109 判定部、200 データ記憶部、201 発行要求受信部、202 定期発行部、B10,B20,B40,B50,B51,B52,B53 ボタン、DB1 利用者データベース、DB2 宿泊施設データベース、DB3 クーポンデータベース。