(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-05
(45)【発行日】2024-01-16
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
H01L 29/786 20060101AFI20240109BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240109BHJP
【FI】
H01L29/78 617T
H01L29/78 618B
H01L29/78 619B
H01L29/78 617S
H01L29/78 617V
H01L29/78 617U
H01L29/78 617M
(21)【出願番号】P 2022115423
(22)【出願日】2022-07-20
(62)【分割の表示】P 2017207026の分割
【原出願日】2017-10-26
【審査請求日】2022-07-20
(73)【特許権者】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】渡壁 創
(72)【発明者】
【氏名】鈴村 功
(72)【発明者】
【氏名】花田 明紘
(72)【発明者】
【氏名】山口 陽平
【審査官】鈴木 聡一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-099757(JP,A)
【文献】特開2017-126693(JP,A)
【文献】特開2014-053590(JP,A)
【文献】特開2017-192124(JP,A)
【文献】特開2016-197708(JP,A)
【文献】特開2016-006861(JP,A)
【文献】特開2011-129865(JP,A)
【文献】特開2016-171117(JP,A)
【文献】特開2002-280384(JP,A)
【文献】特開2014-114497(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/336
H01L 29/786
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸化物半導体とゲート電極との間に絶縁膜が形成された薄膜トランジスタの製造方法であって、
基板上に遮光膜を形成する工程と、
前記遮光膜の上に下地膜を形成する工程と、
前記下地膜の上に前記酸化物半導体を形成工程と、
前記酸化物半導体を覆って絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜の上にアルミニウム酸化膜を形成する工程と、
前記アルミニウム酸化膜の上にゲート電極用金属膜を形成する工程と、
前記アルミニウム酸化膜をパターニングする工程と、を有
し、
前記アルミニウム酸化膜を形成する工程は、第1のアルミニウム酸化膜を形成する工程と、前記第1のアルミニウム酸化膜よりも酸素濃度が小さい第2のアルミニウム酸化膜を形成する工程を含むことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
【請求項2】
前記第1のアルミニウム酸化膜の厚さよりも、前記第2のアルミニウム酸化膜の厚さを厚く形成することを特徴とする請求項
1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
【請求項3】
前記第1のアルミニウム酸化膜は酸化モードのスパッタリングで形成することを特徴とする請求項
1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
【請求項4】
前記第
2のアルミニウム酸化膜は遷移モードのスパッタリングで形成することを特徴とする請求項
1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
【請求項5】
前記ゲート電極はAlを主体とする金属によって形成することを特徴とする請求項
1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
【請求項6】
前記絶縁膜はシリコン酸化膜によって形成することを特徴とする請求項
1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
【請求項7】
前記ゲート電極用金属膜は前記アルミニウム酸化膜をパターニングする工程でパターニングされることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は酸化物半導体を用いたTFTを有する表示装置において、チャネル部を構成する酸化物半導体が還元されることによるリーク抵抗が増大する現象を対策した表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置では画素電極および薄膜トランジスタ(TFT、Thin Film Transistor)等を有する画素がマトリクス状に形成されたTFT基板と、TFT基板に対向して対向基板が配置され、TFT基板と対向基板の間に液晶が挟持されている構成となっている。そして液晶分子による光の透過率を画素毎に制御することによって画像を形成している。一方、有機EL表示装置は、各画素に自発光する有機EL層とTFTを配置することによってカラー画像を形成する。有機EL表示装置はバックライトを必要としないので、フレキシブル表示装置等に有利である。
【0003】
表示装置において、TFTは画素におけるスイッチング素子、周辺駆動回路等に使用される。酸化物半導体を用いたTFTはOFF抵抗が高いので、スイッチングトランジスタとしては好適である。また、酸化物半導体を用いたTFTは、poly-Siを用いたTFTに比べて、比較的低温で形成することが出来るという利点もある。
【0004】
表示装置では層間絶縁膜として種々の絶縁膜が用いられる。多くは、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)が用いられるが、酸化アルミニウムが用いられる場合もある。特許文献1には、ゲート電極をアルミニウムで形成し、このアルミニウムの表面を陽極酸化して酸化アルミニウムを形成し、レジストとの密着性を向上させた構成が記載されている。また、特許文献1にはスルーホールを形成した際、スルーホールにおける酸化アルミニウムをエッチングによって除去する構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
酸化物半導体を用いたTFTでは、チャネル部の酸化物半導体が還元されると抵抗が小さくなり、TFTのリーク電流が増大する。酸化物半導体が還元される場合として、金属等によって酸素が抜かれる場合がある。酸化物半導体の上には絶縁膜を挟んで金属で形成されたゲート電極が配置している。したがって、絶縁膜を通して酸化物半導体から酸素がゲート電極によって抜かれる危険が生ずる。
【0007】
また、酸化物半導体のチャネル部とは、酸素を多く含んだSiO膜が接触し、酸化物半導体に対して酸素を供給する役割を有している。このSiO膜における酸素の量が少なくなると、酸化物半導体への酸素の供給が少なくなり、酸化物半導体が還元されやすくなる状態となる。
【0008】
本発明の課題は、酸化物半導体から酸素が抜かれる現象を防止し、リーク電流を小さく維持できるTFTを実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記問題を克服するものであり、具体的な手段は次のとおりである。
【0010】
(1)薄膜トランジスタが複数形成された基板を有する表示装置であって、前記薄膜トランジスタは、酸化物半導体とゲート電極との間に絶縁膜が形成された構成であり、前記絶縁膜と前記ゲート電極との間には前記絶縁膜の側から順に第1のアルミニウム酸化膜と第2のアルミニウム酸化膜が存在し、前記第1のアルミニウム酸化膜の酸素濃度は、前記第2のアルミニウム酸化膜の酸素濃度よりも大きいことを特徴とする表示装置。
【0011】
(2)薄膜トランジスタが複数形成された基板を有する表示装置であって、前記薄膜トランジスタは、酸化物半導体とゲート電極との間に絶縁膜が形成された構成であり、前記絶縁膜と前記ゲート電極との間にはアルミニウム酸化膜が形成され、前記アルミニウム酸化膜の酸素濃度は、前記絶縁膜の側において前記ゲート電極の側におけるよりも大きいことを特徴とする表示装置。
【0012】
(3)薄膜トランジスタが複数形成された基板を有し、前記薄膜トランジスタは、酸化物半導体とゲート電極との間に絶縁膜が形成された構成である表示装置の製造方法であって、前記絶縁膜の上に第1のアルミニウム酸化膜を形成し、その上に前記第1のアルミニウム酸化膜よりも酸素濃度が小さい第2のアルミニウム酸化膜を形成し、その上にゲート電極用金属を形成し、前記ゲート電極用金属、前記第2のアルミニウム酸化膜、前記第1のアルミニウム酸化膜をパターニングすることを特徴とする表示装置の製造方法。
【0013】
(4)薄膜トランジスタが複数形成された基板を有し、前記薄膜トランジスタは、酸化物半導体とゲート電極との間に絶縁膜が形成された構成である表示装置の製造方法であって、前記絶縁膜の上に第1のアルミニウム酸化膜を形成し、その上にゲート電極を形成し、前記ゲート電極をパターニングし、前記ゲート電極をアニールすることによって、前記ゲート電極と前記第1のアルミニウム酸化膜の間に第2のアルミニウム酸化膜を形成することを特徴とする表示装置の製造方法。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図7】スパッタリングモードを説明するグラフである。
【
図8】絶縁膜の上に第1のアルミニウム酸化膜を形成した断面図である。
【
図9】第1のアルミニウム酸化膜の上に第2のアルミニウム酸化膜を形成した断面図である。
【
図10】第2のアルミニウム酸化膜の上にゲート電極用金属を形成した断面図である。
【
図11】ゲート電極、第2のアルミニウム酸化膜、第1のアルミニウム酸化膜をパターニングした状態を示す断面図である。
【
図12】イオンインプランテーションをしている断面図である。
【
図15】絶縁膜の上に第1のアルミニウム酸化膜を形成した断面図である。
【
図16】第1のアルミニウム酸化膜の上にゲート電極用金属を形成した断面図である。
【
図17】ゲート電極、第1のアルミニウム酸化膜、絶縁膜をパターニングした状態を示す断面図である。
【
図18】ゲート電極、酸化物半導体を覆って層間絶縁膜を形成した後、アニールしている状態を示す断面図である。
【
図19】アルミニウム酸化膜からの酸素放出量と温度の関係を示すグラフである。
【
図20】実施例3におけるゲート電極の接続の問題を示す断面図である。
【
図21】実施例3におけるゲート電極の接続の問題を解決する手段を示すグラフである。
【
図22】実施例4における液晶表示装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、実施例によって本発明の内容を詳細に説明する。以下の説明では、液晶表示装置を例にとって説明するが、本発明は有機EL表示装置についても適用することが出来る。
【実施例1】
【0016】
図1は、本発明が適用される液晶表示装置の平面図である。
図1において、TFTや画素電極が形成されたTFT基板10と対向基板200が周辺においてシール材150で接着し、内部に液晶が封入されている。シール材150で囲まれた領域が表示領域500となっている。表示領域の両側には、TFTで形成された周辺駆動回路600が形成されている。周辺駆動回路600の一部は、平面で視てシール材150とオーバーラップして形成されている。
【0017】
図1において、表示領域500には、周辺駆動回路600から走査線1が横方向(x方向)に延在し、縦方向(y方向)に配列している。また映像信号線2が縦方向に延在し、横方向に配列している。映像信号線2には、端子部170に配置されたドライバIC160から映像信号が送られる。走査線1と映像信号線2で囲まれた領域が画素3となっている。
【0018】
図1において、TFT基板10は対向基板200よりも大きく形成され、TFT基板10と対向基板200が重なっていない部分は端子部170となっており、この部分にドライバIC160が配置している。また、端子部170には、液晶表示装置に電源や信号を供給するフレキシブル配線基板を接続するための端子が形成されている。
【0019】
図1に示す液晶表示装置では酸化物半導体を用いたTFTが使用されている。酸化物半導体はリーク電流が小さいという特徴を有している。したがって、表示領域の画素におけるスイッチング素子としては好適である。一方、poly-Siを用いたTFTは、リーク電流が大きいが、移動度が大きいので、周辺回路の駆動用TFTとして使用される場合もある。
【0020】
図2は、TFT基板10の表示領域500における画素部分の平面図である。
図2において、走査線1が横方向(x方向)に延在し、縦方向(y方向)に配列している。また、映像信号線2が縦方向に延在して、横方向に配列している。走査線1と映像信号線2で囲まれた領域に画素電極26が存在し、また、TFTが形成されている。
図2に示すTFTはトップゲートである。
【0021】
図2において、TFTのアクティブ素子(半導体層)は酸化物半導体13で形成されている。酸化物半導体13によるTFTは、リーク電流を小さくすることが出来る。酸化物半導体13のうち光学的に透明でかつ結晶質でないものをTAOS(Transparent Amorphous Oxide Semiconductor)と呼ぶ。TAOSには、IGZO(Indium Gallium Zinc Oxide)、ITZO(Indium Tin Zinc Oxide)、ZnON(Zinc Oxide Nitride)、IGO(Indium Gallium Oxide)等がある。本発明では、酸化物半導体13にIGZOを用いた例で説明する。
【0022】
図2において、酸化物半導体13の上に絶縁膜を介してゲート電極15が形成されている。
図2のゲート電極15は走査線1が分岐したものである。酸化物半導体13におけるゲート電極の直下部分がTFTのチャネルとなっている。酸化物半導体13の映像信号線側はドレインであり、他方がソースとなっている。
【0023】
図2において、ドレイン電極19がスルーホール17を介して酸化物半導体13と接続している。ドレイン電極19は映像信号線2が分岐したものである。ソース電極20がスルーホール18を介して酸化物半導体13のソースと接続している。ソース電極20は、有機パッシベーション膜に形成されたスルーホール22および容量絶縁膜に形成されたスルーホール25を介して画素電極26と接続している。
【0024】
画素電極26はストライプ状である。画素電極26の下層には、容量絶縁膜を介して平面状にコモン電極26が形成されている。コモン電極26はスルーホール22の部分を避けてほぼ全面に形成されている。画素電極26に映像信号が印加されると、コモン電極26との間に液晶層を通過して電気力線が発生し、液晶分子を回転させて画素毎に透過率を制御する。
【0025】
図2の例は、画素の横方向の径が約30μmと、小さいために、画素電極26は1本のストライプで形成されている。しかし、画素の横径がもっと大きい場合は、画素電極26は例えば、内側にスリットを有する櫛歯状となる。
図2はいわゆるIPS(In Plane Switching)方式の液晶表示装置である。
【0026】
図3は
図2のA-A断面図である。
図3において、ガラス等で形成されたTFT基板10の上に遮光膜11が形成されている。表示装置をフレキシブル表示装置としたい場合は、TFT基板10はポリイミド等の樹脂で形成される。
【0027】
遮光膜11は上方に形成される酸化物半導体13に対し、バックライトからの光を遮光し、酸化物半導体13に光電流が生ずることを防止する。遮光膜はMoW等の金属によって形成される。遮光膜11は後で、形成されるゲート電極と同じ材料を用いても良い。
【0028】
遮光膜11の上に下地膜12が形成されている。下地膜12は、ガラス基板10等からの不純物が酸化物半導体13等を汚染することを防止するとともに、遮光膜11と酸化物半導体13を絶縁する。絶縁膜12は一般には、SiN膜とSiO膜の2層構造であり、SiO膜がその上に形成される酸化物半導体13と接する。
【0029】
なお、実施例4で説明するように、製品によっては、遮光膜11を酸化物半導体13に対するボトムゲートとして作用させる場合もある。この場合、下地膜12が絶縁膜の役割を有する。遮光膜11と基板10の間にさらに第2の下地膜を形成する場合もある。この場合の第2の下地膜もSiOとSiNの2層膜で形成される。
【0030】
図3において、下地膜12の上に酸化物半導体13が形成されている。
図3では酸化物半導体13はIGZOを使用している。酸化物半導体13の厚さは15乃至100nmである。酸化物半導体13はスパッタリングによって形成される。酸化物半導体13の上に、絶縁膜14がSiOによって形成されている。絶縁膜14の上にゲート電極15が形成されるが、本発明では、ゲート電極15と絶縁膜14の間にアルミニウム酸化膜30が形成されている。アルミニウム酸化膜30は2層構成となっている。
【0031】
ゲート電極15を覆って層間絶縁膜16が形成されている。層間絶縁膜16はSiOで形成される場合もあるし、SiOとSiNの2層膜で形成される場合もある。2層で形成される場合は、下層がSiOであり、上層がSiNとなる。
【0032】
図3において、酸化物半導体13のゲート電極15の直下の部分がチャネル部であり、左側がドレイン、右側がソースとなっている。ドレインおよびソースはゲート電極15をマスクとしてAr等をイオン打ち込みすることによって形成される。
【0033】
図3において、層間絶縁膜16および絶縁膜14にスルーホール17及び18を形成する。スルーホール17を介してドレイン電極19とドレインを接続し、スルーホール18を介してソース電極20とソースを接続する。
【0034】
図3において、ドレイン電極19およびソース電極20を覆って有機パッシベーション膜21が形成されている。有機パッシベーション膜21は平坦化膜としての役割を持っているので、2乃至4μmと、厚く形成される。有機パッシベーション膜21の上にコモン電極23が平面状に形成され、その上に容量絶縁膜24が形成される。
【0035】
容量絶縁膜24の上に画素電極26が形成される。画素電極26の平面形状の例は
図2に記載したとおりである。コモン電極23と画素電極26との間に容量絶縁膜24を介して画素容量が形成される。
【0036】
図3において、画素電極26とソース電極20を接続するために、有機パッシベーション膜21にスルーホール22が形成され、容量絶縁膜24にスルーホール25が形成されている。画素電極26を覆って配向膜27が形成されている。配向膜27は液晶分子301を初期配向させるものであり、ラビングあるいは紫外線を用いた光配向によって配向処理される。IPS方式の場合、光配向処理が好適である。画素電極27に映像信号が印加されると、コモン電極23との間に矢印で示すような電気力線が発生し、液晶分子301を回転させ、液晶層300における光の透過率を制御する。
【0037】
図3において、液晶層300を挟んで対向基板200が配置している。対向基板200は通常、ガラスで形成されるが、フレキシブル表示装置としたい場合は、ポリイミド等の樹脂で形成することが出来る。対向基板200の内側にはカラーフィルタ201とブラックマトリクス202が形成されている。カラーフィルタ201およびブラックマトリクス202を覆ってオーバーコート膜203が形成されている。オーバーコート膜203を覆って配向膜204が形成されている。配向膜204の配向処理は、TFT基板10側の配向膜32と同じである。
【0038】
図4は、本発明の特徴を示すTFT部分の断面図である。
図4において、基板10の上に遮光膜11が形成され、その上に下地膜12が形成され、下地膜12の上に酸化物半導体13が形成されている。酸化物半導体13はIGZOで形成されている。酸化物半導体13を覆って絶縁膜14が形成されている。絶縁膜14は酸素を多く含んだSiOによって形成されている。酸化物半導体13中の酸素の量を維持するためである。
【0039】
絶縁膜14の上にゲート電極15が形成されるが、ゲート電極15と絶縁膜14の間に第1アルミニウム酸化膜31と第2アルミニウム酸化膜32の2層からなるアルミニウム酸化膜30が形成されている。第1酸化アルミニウム31と第2酸化物半導体32は後で説明するように、酸化物半導体13における酸素の量を維持するために形成されている。
【0040】
ゲート電極15はチタン(Ti)あるいはアルミニウム(Al)によって形成されている。なお、本明細書では、アルミニウムという場合、純アルミニウムのみでなく、アルミニウムを主成分とした合金、例えば、AlSi等も含む。ゲート電極14を覆って層間絶縁膜16が形成されている。層間絶縁膜16、絶縁膜14にスルーホール17、18を形成して、酸化物半導体13とドレイン電極19、あるいは酸化物半導体13とソース電極20を接続する。
【0041】
図5はゲート電極15付近の拡大図である。本発明の特徴は、ゲート電極15と絶縁膜14の間に第1酸化アルミニウム31と第2酸化アルミニウム32が形成されていることである。
図5において、まず、第1アルミニウム酸化膜31を厚さ2nm程度にスパッタリングによって形成する。第1アルミニウム酸化膜31は、酸素雰囲気中で酸化モードの反応スパッタリングを行い、酸素を多く含んだ膜とする。酸化モードのスパッタリングは酸素による絶縁膜14への影響が大きいので、厚さは2乃至5nm、好ましくは2nm程度とする。また、酸化モードにおけるスパッタリングの成膜速度は遅く、2nmの膜を形成するのに1分程度かかる。
【0042】
次に、酸素の量を減らし、遷移モードのスパッタリングによって、第2アルミニウム酸化膜32を形成する。第2アルミニウム酸化膜32の厚さは5乃至10nmとする。遷移モードでは、スパッタリングによる成膜速度は酸化モードの場合よりも早い。遷移モードによって形成されたアルミニウム酸化膜32はアルミニウム酸化膜中の酸素の濃度が酸化モードで形成された膜よりも少ない。すなわち、酸化アルミニウムをAlyOxで表した場合、x/yは、酸化モードでは大きく、遷移モードでは小さい。
【0043】
図6はスパッタリング装置を示す模式断面図である。
図6において、カソード101とアノード100が所定の間隔をおいて対向して配置している。カソード101にはターゲット102としてのアルミニウム(Al)が配置されている。アノード100には、スパッタリング膜30を被着するための基板10が配置している。
【0044】
所定のガスを加え、電圧を印加することによってスパッタリングのためのプラズマ103が形成される。ガスはアルゴン(Ar)に酸素(O2)を加えたものであるが、酸素の量によってスパッタリングモードが異なる。
【0045】
図7は、スパッタリングのモードを示すグラフである。
図7において、横軸は酸素の流量である。酸素の量によって、スパッタリングモードは、メタルモード、遷移モード、酸化モードに変化する。なお、アルゴンの流量は各モードとも一定である。酸化モードでスパッタリングされた膜は酸素が多い膜になり、メタルモードでスパッタリングされた膜は、Alのみか、酸素が含まれていても極めて少ない場合である。遷移モードでスパッタリングされた膜はその中間である。つまり、アルミニウム酸化膜をAlyOxで表した場合x/yは酸素ガス流量が多いほど大きくなる。
【0046】
図7の縦軸は放電電圧である。放電電圧は成膜速度と比例関係にある。すなわち、メタルモードおよび遷移モードでは成膜速度が大きく、酸化モードでは成膜速度が小さい。
【0047】
図8乃至
図12は、
図5の構成を実現するプロセスの断面図である。
図8は、絶縁膜14の上に第1アルミニウム酸化膜31が酸化モードのスパッタリングによって形成された状態である。第1アルミニウム酸化膜31の膜厚は例えば2nmである。酸化モードはスパッタリング速度が小さいので、スパッタリングは1分程度かかる。
【0048】
酸化モードによるスパッタリングは、SiOで形成される絶縁膜14に過剰に酸素を打ち込み、ダメージを与えることにもなるので、TFTの信頼性が低下することになる。したがって、酸化モードによる第1アルミニウム酸化膜31の形成は、2nm程度がよく、5nm以下にとどめておいたほうがよい。また、酸化モードの反応性スパッタリングでは、パーティクルが発生しやすいので、この面からも酸化モードでの成膜は薄い膜にとどめておいた方が良い。なお、第1アルミニウム酸化膜31の厚さは2nmと薄いがTEM(Transmission Electro Microscopy)によって測定することが出来る。
【0049】
図9は、第1アルミニウム酸化膜31の上に第2アルミニウム酸化膜32をスパッタリングによって形成した状態を示す断面図である。第2アルミニウム酸化膜32は遷移モードでスパッタリングされる。酸素による絶縁膜14へのダメージは酸化モードにおけるよりも少ない。遷移モード32での成膜速度早い。また、スパッタリングにおけるパーティクルの発生も少ない。
【0050】
ただし、遷移モードで形成したアルミニウム酸化膜は膜応力が大きくなりやすいので、厚く形成すると膜剥がれを生じやすくなる。第2アルミニウム酸化膜32の膜厚は5乃至15nm程度がよい。
【0051】
図10は、第2酸化物半導体32の上に、ゲート電極15となる金属をスパッタリング等によって形成した状態を示す断面図である。ゲート電極用金属としては、Ti、Al、MoW等が使用される。金属、特に、Ti、Alは酸素を吸収しやすい。したがって、絶縁膜14を通して酸化物半導体13から酸素を抜くことになるが、本発明では、すでに、第1アルミニウム酸化膜31と第2アルミニウム酸化膜32が形成されているので、これがブロック膜となって酸化物半導体13から酸素が抜かれる現象を避けることが出来る。
【0052】
図11は、ゲート電極15及び第2アルミニウム酸化膜32および第1アルミニウム酸化膜31をパターニングした状態を示す断面図である。
図12は、ゲート電極15をパターニング後、ゲート電極15をマスクとして、イオンインプランテーションによってAr等を酸化物半導体13に打ち込み、酸化物半導体13の内、ゲート電極15で覆われている部分以外に導電性を付与する工程を示す断面図である。
【0053】
ゲート電極15の下には、第2アルミニウム酸化膜32と第1アルミニウム酸化膜31が存在している。第2アルミニウム酸化膜32はゲート電極15が酸化物半導体13側から酸素を抜くのを防止し、第1アルミニウム酸化膜31は、酸素が豊富な膜なので、酸素を、絶縁膜14を介して、酸化物半導体13に供給することが出来る。
【0054】
このように、本発明によれば、特性の安定した、酸化物半導体13をアクティブ層とするTFTを形成することが出来る。
【実施例2】
【0055】
図13は実施例2を示す断面図である。
図13が
図4と異なる点は、絶縁膜14がゲート電極15の下にのみ形成されていることである。すなわち、酸素が豊富な絶縁膜14はゲート電極15の下にのみ存在している。酸化物半導体13において、酸素を供給することが必要な、あるいは、酸素が抜けないようにすることが必要な領域はチャネル部である。
【0056】
酸化物半導体13のチャネル以外の部分、すなわち、ドレインおよびソースは、導電性であることが必要なので、むしろ酸素は存在しないほうが良い。つまり、
図13の構成では、酸化物半導体13のドレインおよびソースの上には、酸素の豊富な絶縁膜14が存在しないので、酸化物半導体に不必要に酸素を供給しない構成となっている。
【0057】
図13において、酸化物半導体13のドレインおよびソースには層間絶縁膜16が接している。層間絶縁膜16はSiOで形成される場合もあるが、層間絶縁膜16を構成するSiO膜は絶縁膜14を構成するSiO膜よりも酸素の含有量は小さいので、層間絶縁膜16から酸化物半導体13のドレインおよびソースへの酸素の供給は抑えることが出来る。
【0058】
このように、
図13の構成では、酸素の供給が必要な酸化物半導体13のチャネル部には、第1アルミニウム酸化膜31から酸素を供給し、あるいは第2アルミニウム酸化膜32によって、ゲート電極15が酸化物半導体から絶縁膜14を介して酸素を吸収するのを阻止する。さらに、絶縁膜14がドレインあるいはソースに酸素を過剰に供給することはないので、酸化物半導体を有するTFTを安定して形成することが出来る。
【実施例3】
【0059】
図14は本発明の実施例3を示す断面図である。
図14が実施例2の
図13と異なる点は、第2アルミニウム酸化膜32がスパッタリング膜ではなく、アルミニウムをアニール時に酸化して形成したアルミニウム酸化膜になっている点である。つまり、ゲート電極15をアルミニウムで形成し、ゲート電極15をパターニングにングした後、アニール工程において、ゲート電極15の表面を酸化させ、第2アルミニウム酸化膜32として使用している。
【0060】
ゲート電極15をパターニング後、酸化物半導体13のドレインおよびソースにAr等を打ち込んで、導電性を付与した後、アニールを行って、酸化物半導体13を活性化する必要がある。
図14に示す第2アルミニウム酸化膜32は、アニールの時にアルミニウムの表面に形成されるアルミニウム酸化膜を第2アルミニウム酸化膜32として使用している。このような構成であっても、実施例1、実施例2で述べたような本発明の効果をあげることが出来る。
【0061】
図15乃至
図18は、
図14の構成を実現するプロセスを示す断面図である。
図16は、絶縁膜14を覆って第1酸化物半導体31を酸化モードのスパッタリングによって形成した状態である。第1酸化物半導体31の形成方法、膜厚等は実施例1で説明したのと同様である。
【0062】
図16は、第1アルミニウム酸化膜31を覆ってゲート電極15を構成するアルミニウムをスパッタリング等によって形成した状態を示す断面図である。
図17は、ゲート電極15、第1アルミニウム酸化膜31、絶縁膜14をパターニングした状態を示す断面図である。
図17では、第1アルミニウム酸化膜31の上にアルミニウムによるゲート電極15が直接形成されている。
図17において、ゲート電極15をパターニング後、ゲート電極15をマスクにして酸化物半導体13にイオンインプランテーションを行って、酸化物半導体13のゲート電極15で覆われた部分以外に導電性を付与し、ドレインおよびソースを形成する。
【0063】
図18は、ゲート電極15、酸化物半導体13等を層間絶縁膜16によって覆い、その後、250℃乃至350℃でアニールを行い、ゲート電極15の表面に酸化膜を形成している状態を示す断面図である。
図18において、ゲート電極15と第1アルミニウム酸化膜31の間に、アニールによって、第2アルミニウム酸化膜32が形成されている。この場合の第2アルミニウム酸化膜32の膜厚は2nm程度である。
【0064】
この第2アルミニウム酸化膜32を形成する酸素は第1アルミニウム酸化膜31から供給される。第1アルミニウム酸化膜31は酸素リッチな膜なので、ゲート電極15をアニール時に第アルミニウム酸化膜32を形成するための酸素を供給することが出来る。
図19は、アルミニウム酸化膜に熱を加えた場合に、アルミニウム酸化膜から放出される酸素の量をTDS(Thermal Deposition Specrometry)によって測定したものである。
【0065】
図19において、横軸は、基板温度であり、縦軸はアルミニウム酸化膜から放出される酸素の量、すなわち、O
2(原子量32)の示す強度である。
図19において、酸素は100℃から350℃程度まで、温度に比例して放出量が多くなる。
図19は相対値であるが、アルミニウム酸化膜における酸素含有量が多ければ、それだけ、酸素の放出量も多くなる。
【0066】
図18に戻り、アルミニウム酸化膜は、ゲート電極15と第1アルミニウム酸化膜31との間のみでなく、ゲート電極15と層間絶縁膜16との間においても形成される。この場合の酸素は周辺に形成されているSiOで形成された層間絶縁膜16から供給される。したがって、ゲート電極15は全周において、アルミニウム酸化膜に覆われることになり、それだけ、金属であるゲート電極が酸素を引き抜くことを防止することが出来る。
【0067】
アニールで形成された第2アルミニウム酸化膜32は、第1アルミニウム酸化膜31よりも酸素の量は少ない。したがって、アルミニウム酸化膜30における酸素の分布は実施例1および実施例2と同じである。
【0068】
ところで、アニールによってゲート電極15の表面にアルミニウム酸化膜を形成した場合、
図20に示すように、ゲート電極15と他の配線または電極28と接続に支障をきたすことがある。なお、
図20は
図2に示すようなゲート電極とは異なり、ゲート電圧を、絶縁膜を介して上方から供給する場合の例を示すものである。
図20において、電極28とゲート電極15の間には絶縁物であるアルミニウム酸化膜32が存在している。
【0069】
図21は
図20に示すような構成において、基板をアニールした場合のコンタクト抵抗を示すグラフである。
図21において、横軸はアニール温度、縦軸はコンタクトホール161における、ゲート電極15と電極28の間のコンタクト抵抗である。
【0070】
図21に示すように、ゲート電極15と電極28とのコンタクト抵抗は、アニール温度を250℃以上にすると急激に低下し、殆ど問題の無い程度のコンタクト抵抗になる。これは、アニールによって形成されたアルミニウム酸化膜は2nm程度と薄いために、高温でアニールすることによって、電極28を構成する金属、あるいは、ゲート電極15を構成する金属がわずかながらアルミニウム酸化膜内に拡散し、導通を生じているものと考えられる。
【0071】
一般には、コンタクト抵抗を低下させるには、スルーホールを佛酸(HF)で洗浄することが行われるが、
図21は、佛酸(HF)で洗浄するよりも、アニール温度を上げるほうが、コンタクト抵抗の低下には効果が大きいことを示している。このように、アニールによるアルミニウム酸化膜によるコンタク抵抗が問題になるような場合は、スルーホールを形成し、スルーホールに接続する電極を形成した後、アニールを行うことによって、スルーホールにおけるコンタクト抵抗を小さくすることが出来る。
【実施例4】
【0072】
実施例1乃至3では、ゲート電極15が酸化物半導体13よりも上の層にあるトップゲートの場合について説明した。しかし、本発明は、ゲート電極が酸化物半導体よりも下側に存在するボトムゲートの場合にも適用することが出来る。あるいは、ゲート電極が酸化物半導体の下側と上側に存在するデュアルゲート方式についても適用することが出来る。
【0073】
図22は酸化物半導体13の下側と上側にゲート電極15,41が存在するデュアルゲート方式の場合の液晶表示装置の画素領域の断面図である。
図22が実施例1の
図3と異なる点は、酸化物半導体13の下にボトムゲート41が存在していることである。
【0074】
図22において、ガラス等で形成された基板10の上に第2下地膜40が形成されている。第2下地膜40は、SiN膜及びSiO膜の複数層で形成されている。第2下地膜40の上にボトムゲート電極(第2ゲート電極)41が形成されている。この第2ゲート電極41は酸化物半導体13に対する遮光膜としての役割も有している。
【0075】
第2ゲート電極41の上にアルミニウム酸化膜50が形成されている。これはトップゲートにおけるアルミニウム酸化膜30と同じ役割を有する。アルミニウム酸化膜50もアルミニウム酸化膜30と同様に2層構成となっているが、第1アルミニウム酸化膜51と第2アルミニウム酸化膜52の成膜の順番が異なる。
【0076】
その後、第2絶縁膜42を形成する。第2絶縁膜42は実施例1では下地膜として説明されていたものである。本実施例では第2ゲート電極42はSiO膜で形成される。あるいは、第2ゲート電極42はSiO膜とSiN膜の2層構成のこともある。その後、酸化物半導体13が形成される。以後の構成は
図3と同じである。
【0077】
図23は、第2ゲート電極41付近の拡大断面図である。
図23において、基板10の上に形成された下地膜40の上に第2ゲート電極41がアルミニウム等の金属で形成されている。第2ゲート電極41の上にアルミニウム酸化膜50が形成されているが、下側に、つまり、先に、第2アルミニウム酸化膜52が厚さ5乃至10nmの厚さで遷移モードのスパッタリングによって形成されている。第2アルミニウム酸化膜52の上に酸化モードのスパッタリングによって、酸素リッチな第1アルミニウム酸化膜51が形成厚さ約2乃至5nm、好ましくは2nmで形成される。
【0078】
製造プロセスは次のとおりである。すなわち、第2下地膜40の上に、第2ゲート電極用の金属膜をスパッタリングによって形成し、その上に第2アルミニウム酸化膜52を遷移モードのスパッタリングによって形成し、その上の第1アルミニウム酸化膜51を酸化モードのスパッタリングによって形成する。その後、フォトリソグラフィによってレジストをパターニングし、ドライエッチングあるいはウェットエッチングによって、第1アルミニウム酸化膜51、第2アルミニウム酸化膜52、第2ゲート電極41をパターニングする。
【0079】
その後、第1アルミニウム酸化膜51を覆って第2絶縁膜42が形成される。第2絶縁膜42はSiOで形成される。あるいは、第2絶縁膜42はSiO膜とSiN膜の2層構成の場合もある。この場合は、SiO膜が酸化物半導体と接する側になる。第2絶縁膜42の上に酸化物半導体13をスパッタリングによって形成し、パターニングする。以後の工程は実施例1等と同じである。
【0080】
図22、
図23における第1アルミニウム酸化膜51、第2アルミニウム酸化膜52の作用は、実施例1で説明した第1アルミニウム酸化膜31、第2アルミニウム酸化膜32と同じである。このように、ボトムゲートの場合、あるいは、デュアルゲートの場合でも本発明を適用することが出来る。
【0081】
実施例1乃至実施例4では、絶縁膜とゲート電極の間に2層のアルミニウム酸化膜を形成するとして説明した。しかし、当初、2層のアルミニウム酸化膜を形成したとしても、後で行われるアニール工程等で、第1アルミニウム酸化膜と第2アルミニウム酸化膜の境界がはっきりしなくなる場合がある。この場合においても、アルミニウム酸化膜における酸素濃度は、ゲート電極側よりも絶縁膜側において大きくなる。
【0082】
実施例1乃至4では、ゲート電極はAlを主成分とした金属であるとして説明した。しかし、本発明はTiのような、表面に酸化物を形成することが可能な金属で形成した場合にも、適用することが出来る。
【0083】
以上の説明では、IPS方式の液晶表示装置について本発明を説明したが、他の方式の液晶表示装置についても同様に本発明を適用することが出来る。有機EL表示装置においても、酸化物半導体を用いたTFTが使用される。また、有機EL表示装置の断面構造は、基本的には、
図3における有機パッシベーション膜形成までは殆ど同じと考えてよい。したがって、以上で説明した本発明の構成は、有機EL表示装置についても適用することが出来る。
【符号の説明】
【0084】
1…走査線、 2…映像信号線、 3…画素、 10…TFT基板、 11…遮光膜、 12…下地膜、 13…酸化物半導体、 14…絶縁膜、 15…ゲート電極、 16…層間絶縁膜、 17…スルーホール、 18…スルーホール、 19…ドレイン電極、 20…ソース電極、 21…有機パッシベーション膜、 22…スルーホール、 23…コモン電極、 24…容量絶縁膜線、 25…スルーホール、 26…画素電極、 27…配向膜、 28…ゲート配線、 30…酸化アルミニウム、 31…第1酸化アルミニウム、 32…第2酸化アルミニウム、 40…第2下地膜、 41…ボトムゲート電極、 42…第2絶縁膜、 50…酸化アルミニウム、 51…第1酸化アルミニウム、 52…第2酸化アルミニウム、 100…アノード、 101…カソード、 102…ターゲット、 103…プラズマ、 161…スルーホール、 200…対向基板、 201…カラーフィルタ、 202…ブラックマトリクス、 203…オーバーコート膜、 204…配向膜、 300…液晶層、 301…液晶分子、 500…表示領域、 600…周辺駆動回路