(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-05
(45)【発行日】2024-01-16
(54)【発明の名称】アンテナ装置及び電子装置
(51)【国際特許分類】
H01Q 1/24 20060101AFI20240109BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20240109BHJP
【FI】
H01Q1/24 Z
H04M1/02 C
(21)【出願番号】P 2022539054
(86)(22)【出願日】2021-04-13
(86)【国際出願番号】 CN2021086876
(87)【国際公開番号】W WO2021208900
(87)【国際公開日】2021-10-21
【審査請求日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】202010292512.5
(32)【優先日】2020-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521218881
【氏名又は名称】オナー デバイス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】グオ,ジエンチアーン
(72)【発明者】
【氏名】バイ,リヤーン
(72)【発明者】
【氏名】イエ,リエンジエ
(72)【発明者】
【氏名】ルオ,ウエンジュイン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ジーハイ
【審査官】岸田 伸太郎
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108172972(CN,A)
【文献】特開2014-216837(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107359412(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107800830(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/24
H04M 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム、スクリーン及び回路基板アセンブリを含む電子装置であって、
前記スクリーンは前記フレームの一方側に取り付けられ、前記フレームの一部はアンテナの放射体を形成するか又は該アンテナの放射体は前記フレームの内側に固定され、
前記回路基板アセンブリは、前記フレームの内側に位置し、前記回路基板アセンブリは
、第1の導電性部材
と、順番に積み重ねられた第1の基板、隆起プレート及び第2の基板
とを含み、前記第1の基板は、前記第2の基板の、前記スクリーンから離れた側に位置し、前記第1の基板は、第1の本体部と、該第1の本体部に接続された第1の延長部とを含み、前記第1の本体部は前記隆起プレートに固定接続され、前記第1の延長部は前記隆起プレート及び前記第2の基板に対して突出し、前記放射体の近くに配置され、前記第1の導電性部材は前記第1の延長部に固定され、前記放射体と弾性接触
し、
前記回路基板アセンブリは第1の強化基板をさらに含み、前記第1の強化基板は前記第1の導電性部材の一方側に配置され、前記スクリーンに面する前記第1の延長部の基板面に固定接続され、
前記第1の強化基板は、第1の部分と、該第1の部分に接続される第2の部分とを含み、該第1の部分は、前記スクリーンに面する前記第1の延長部の基板面に固定接続され、前記第1の部分は前記隆起プレートに固定接続され、前記第2の部分は前記第2の基板に固定接続され、前記電子装置の厚さ方向において、前記第1の強化基板の厚さは前記隆起プレートの厚さよりも大きい、電子装置。
【請求項2】
前記第1の部分は第1の強化半田パッドを備え、前記第1の延長部は第2の強化半田パッドを備え、該第1の強化半田パッドは該第2の強化半田パッドに半田付けされている、請求項
1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記回路基板アセンブリは第2の強化基板をさらに含み、該第2の強化基板は、前記第1の導電性部材の、前記第1の強化基板から離れた側に位置し、前記スクリーンに面する前記第1の延長部の基板面に固定接続されている、請求項
1又は2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記の第1の延長部は溝を備え、該溝は前記第1の強化基板と前記第2の強化基板との間に位置し、該溝の開口は、前記スクリーンに面する前記第1の延長部の表面に位置し、前記第1の導電性部材の一部は、該溝内に取り付けられる、請求項
3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記第1の導電性部材に面する前記放射体の面に導電性片が配置され、前記第1の導電性部材は該導電性片と弾性接触している、請求項
1又は2に記載の電子装置。
【請求項6】
前記電子装置は
締結具を含み、前記放射体はブラインドホールを備え、該
締結具は、該ブラインドホール内に固定され、前記第1の導電性部材は該
締結具と弾性接触している、請求項
1又は2に記載の電子装置。
【請求項7】
前記放射体は、前記回路基板アセンブリに面する内側面を含み、前記第1の導電性部材は該内側面と弾性接触している、請求項
1又は2に記載の電子装置。
【請求項8】
前記電子装置は中間プレートをさらに含み、該中間プレートは前記フレームの内側に位置し、該中間プレートは接地され、前記フレームは接続区画をさらに含み、該接続区画の一端は前記放射体に接続され、他端は前記中間プレートに接続される、請求項
1又は2に記載の電子装置。
【請求項9】
前記電子装置は中間プレートをさらに含み、該中間プレートは接地され、該中間プレートは前記フレームの内側に位置し、前記回路基板アセンブリは、第2の導電性部材及び第3の導電性部材をさらに含み、該第2の導電性部材は前記第1の基板の前記第1の延長部に固定され、該第2の導電性部材は前記放射体と弾性接触し、前記第3の導電性部材は前記第2の基板に固定され、前記第3の導電性部材は前記中間プレートと弾性接触し、前記第2の導電性部材に電気的に接続される、請求項
1又は2に記載の電子装置。
【請求項10】
前記放射体は、前記電子装置の内側に面する突起を含み、前記第1の導電性部材は、前記スクリーンに面する前記第1の延長部の一方側に固定され、前記第1の導電性部材は該突起と弾性接触し、前記第1の導電性部材は、前記放射体と前記アンテナの無線周波経路との間で電気的に接続され、該無線周波経路は前記回路基板アセンブリに取り付けられ、
前記回路基板アセンブリ
は第2の強化基板をさらに含み
、該第2の強化基板は、前記第1の導電性部材の
他方側に位置し、前記電子装置の厚さ方向において、該第1の強化基板の厚さ及び該第2の強化基板の厚さは共に、前記隆起プレートの厚さよりも大きく
、
前記第2の
強化基板は、第3の部分と、該第3の部分に接続される第4の部分とを含み、該第3の部分は、前記スクリーンに面する前記第1の延長部の基板面に固定接続され、該第3の部分は前記隆起プレートに固定接続され、該第4の部分は前記第2の基板に固定接続され、
前記第1の部分、前記第3の部分及び前記隆起プレートは一体形成された構造であり、前記第2の部分、前記第4の部分及び前記第2の基板は一体形成された構造である、請求項1に記載の電子装置。
【請求項11】
フレーム、スクリーン及び回路基板アセンブリを含む電子装置であって、
前記スクリーンは前記フレーム上に取り付けられ、前記フレームの周囲に配置され、前記スクリーンは、互いに反対に配置された第1のスクリーン領域及び第2のスクリーン領域を含み、
前記フレームの一部はアンテナの放射体を形成するか又は該アンテナの放射体は前記フレームの内側に固定され、
前記回路基板アセンブリは前記フレームの内側に位置し、前記回路基板アセンブリは、第1の導電性部材と、順番に積み重ねられた第1の基板
、隆起プレート及び第2の基板とを含み、該第1の基板は、該第2の基板に対して前記第1のスクリーン領域から離れて配置され、該第1の基板は、第1の本体部と、該第1の本体部に接続された第1の延長部とを含み、該第1の本体部は前記隆起プレートに固定接続され、該第1の延長部は、前記隆起プレート及び前記第2の基板に対して突出し、前記放射体の近くに配置され、前記第1の導電性部材は前記第1の延長部に固定され、前記放射体と弾性接触し、
前記第1の導電性部材と前記放射体との間の接触点から前記第1のスクリーン領域までの距離は第1の距離であり、前記第1の導電性部材と前記放射体との間の接触点から前記第2のスクリーン領域までの距離は第2の距離であり、該第1の距離と該第2の距離との比は0.5~2の範囲である、電子装置。
【請求項12】
前記回路基板アセンブリは第1の強化基板をさらに含み、該第1の強化基板は前記第1の導電性部材の一方側に位置し、前記第1のスクリーン領域に面する前記第1の延長部の基板面に固定接続されている、請求項
11に記載の電子装置。
【請求項13】
前記回路基板アセンブリは第2の強化基板をさらに含み、該第2の強化基板は、前記第1の導電性部材の、前記第1の強化基板から離れた側に位置し、前記第1のスクリーン領域に面する前記第1の延長部の基板面に固定接続されている、請求項
12に記載の電子装置。
【請求項14】
前記放射体は、前記回路基板アセンブリに面する内面を含み、前記第1の導電性部材は該内面と弾性接触する、請求項
11乃至
13のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項15】
アンテナの放射体及び回路基板アセンブリを含むアンテナ装置であって、
前記回路基板アセンブリは、第1の導電性部材と、順番に積み重ねられた第1の基板、隆起プレート及び第2の基板とを含み、第1の基板は、第1の本体部と、該第1の本体部に接続される第1の延長部とを含み、該第1の本体部は該隆起プレートに固定接続され、該第1の延長部は該隆起プレート及び該第2の基板に対して突出し、前記放射体の近くに配置され、前記第1の導電性部材は前記第1の延長部に固定され、前記第1の導電性部材、前記隆起プレート及び前記第2の基板は、前記第1の基板の同じ側に位置し、前記第1の導電性部材は前記放射体と弾性接触
し、
前記回路基板アセンブリは第1の強化基板をさらに含み、該第1の強化基板は、前記第1の導電性部材の一方側に位置し、前記第2の基板に面する前記第1の延長部の基板面に固定接続され、
前記第1の強化基板は、第1の部分と、該第1の部分に接続される第2の部分とを含み、該第1の部分は、前記第2の基板に面する前記第1の延長部の基板面に固定接続され、該第1の部分は、前記隆起プレートに固定接続され、前記第2の部分は前記第2の基板に固定接続され、前記回路基板アセンブリの厚さ方向において、前記第1の強化基板の厚さは、前記隆起プレートの厚さよりも大きい、アンテナ装置。
【請求項16】
前記回路基板アセンブリは第2の強化基板をさらに含み、該第2の強化基板は、前記第1の導電性部材の、前記第1の強化基板から離れた側に位置し、前記第2の基板に面する前記第1の延長部の基板面に固定接続されている、請求項
15に記載のアンテナ装置。
【請求項17】
前記第1の延長部は溝を備え、該溝は、前記第1の強化基板と前記第2の強化基板との間に位置し、該溝の開口は、前記放射体に面する前記第1の延長部の面に位置し、前記第1の導電性部材の一部は、前記溝内に取り付けられる、請求項
16に記載のアンテナ装置。
【請求項18】
前記第1の導電性部材に面する前記放射体の面に導電性片が配置され、前記第1の導電性部材は該導電性片と弾性接触している、請求項
15に記載のアンテナ装置。
【請求項19】
前記アンテナ装置は
締結具を含み、前記放射体はブラインドホールを備え、該
締結具は該ブラインドホールに固定され、前記第1の導電性部材は前記
締結具と弾性接触している、請求項
15に記載のアンテナ装置。
【請求項20】
前記放射体は、前記回路基板アセンブリに対向する内面を含み、前記第1の導電性部材は該内面と弾性接触している、請求項
15に記載のアンテナ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年4月14日に中国国家知的産権局に出願された、「アンテナ装置及び電子装置」と題する中国特許出願第20020292512号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本発明はアンテナの技術分野に関し、具体的にはアンテナ装置及び電子装置に関する。
【背景技術】
【0003】
電子装置技術の進化に伴い、ユーザは、より多くの電子部品(例えば、カメラ及び各種のセンサ)を携帯電話に一体化して、携帯電話のより多様な機能を実現することを期待している。しかしながら、より多くの電子部品を携帯電話の内に配置されるにつれて、アンテナを配置するスペースが少なくなってきている。加えて、5G携帯電話の急速な発展に伴って、より多くの5Gの周波数帯及びより多くのアンテナがある。このように、アンテナを配置するスペースが少なく、アンテナの数が多いという厳しい環境において、従来の携帯電話のアンテナのクリアランス領域は小さく、アンテナは電磁波の送受信能力が低い。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の技術的解決策によって提供される電子装置のクリアランス領域はより大きく、電子装置のアンテナの性能はより良好である。
【0005】
第1の態様によれば、電子装置が提供される。電子装置は、携帯電話、時計又は電磁波信号を送受信可能な他の形態の装置でありうる。電子装置は、フレーム、画面及び回路基板アセンブリを含む。
【0006】
画面はフレームの一方側に取り付けられている。一実施では、画面は保護カバープレート及び表示画面を含む。保護カバープレートは表示画面上に積み重ねられている。表示画面は、保護カバープレートに対して回路基板アセンブリの近くに配置されている。保護カバープレートは表示画面を保護し、埃を防止するように主に構成され得る。
【0007】
フレームの一部はアンテナのラジエータを形成するか又はアンテナのラジエータはフレームの内側に固定されている。
【0008】
回路基板アセンブリはフレームの内側に位置する。回路基板アセンブリは、第1の導電性部材と、順次積み重ねられた第1の基板、隆起基板及び第2の基板とを含む。つまり、隆起基板は、第1の基板と第2の基板との間に位置する。第1の基板は、第2の基板の、画面から離れた側に位置する。つまり、第1の基板は、第2の基板に対して画面から離れて配置されている。第1の基板は、第1の本体部と、第1の本体部に接続された第1の延長部とを含む。第1の本体部は隆起基板に固定接続されている。第1の延長部は、隆起基板及び第2の基板に対して突出し、ラジエータの近くに配置されている。第1の導電性部材は第1の延長部に固定されている。第1の導電性部材は、ラジエータと弾性接触している。
【0009】
なお、第1の導電性部材は、導電性を有する弾性片であってもいいし、代替的には導電性を有するバネであってもよく、本願では限定されない。以下に実施可能な各解決策では、第1の弾性片を例にとって第1の導電性部材を説明する。
【0010】
本実施では、隆起基板及び第2の基板に対して突出する第1の延長部を配置し、第1の弾性片を第1の延長部に固定接続することにより、第1の弾性片は画面の表示画面から離れて配置されている。すなわち、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と表示画面との間の距離が大きくなる。このように、第1の弾性片と表示画面との間のアンテナクリアランス領域を大幅に増やすことができ、アンテナの性能がより良好となる。
【0011】
加えて、第1の弾性片が表示画面から離れて配置されている場合、第1の弾性片がラジエータに接触する接点も表示画面から離して配置できる。このように、第1の弾性片とラジエータとの間の接点(供給点)は表示画面の影響を受けにくくなる。
【0012】
加えて、第1の弾性片を第2の基板に固定する解決策と比較して、この実施では、第1の延長部上に第1の弾性片を固定することにより、もはや隆起基板及び第2の基板に配置されたアンテナ関連部品又は配線(例えば、アンテナスイッチ、インダクタンス、キャパシタ又は抵抗)が存在しない。このように、一方で、回路基板アセンブリの構造がより単純である。すなわち、回路基板アセンブリの組み立ての困難性が低減され、回路基板アセンブリのコスト投資が低くなる。他方では、第2の基板上で、より多くの電子部品を配置するためにより多くのスペースを開放できる。
【0013】
加えて、第1の弾性片をラジエータに弾性接触させることにより、第1の弾性片とラジエータとの間での無線周波信号の送信をより安定にすることが確実になる。具体的には、第1の弾性片は弾性力を有するため、第1の弾性片がラジエータに弾性接触している場合に、第1の弾性片はラジエータに常に接触できるため、第1の弾性片とラジエータとの間の接続安定性がより良好になる。
【0014】
加えて、第1の基板、隆起基板及び第2の基板を順次積み重ねることにより、回路基板アセンブリの基板面積を大幅に増やすことができ、それにより回路基板アセンブリに配置される電子部品の数を増やすことができる。具体的には、第1の基板及び第2の基板は隆起基板によって隆起されている場合、回路基板アセンブリ上で、電子部品(例えば、CPU、バッテリ管理チップ等)は、リアカバーに面する第1の基板の表面及び表示画面に面する第2の基板の表面に配置できるだけでなく、第1の基板と第2の基板(第2の基板に面する第1の基板の表面及び第1の基板に面する第2の基板の表面)との間の空間に配置することもできる。つまり、本実施の回路基板アセンブリには、より多くの電子部品を配置できる。このように、一方で、電子装置は、より多くの機能を有し、より良好なユーザ経験を有し、他方では、電子装置の内部環境が緊迫している場合、回路基板アセンブリ上に多数の電子部品を配置することにより、電子装置の内部でより多くのスペースを開放できる。このスペースの部分がアンテナのクリアランス領域に適用された場合、アンテナのクリアランス領域を大幅に増やすことができるため、アンテナの性能を大幅に改善される。
【0015】
第1の態様に係る可能な実施では、電子装置は無線周波数経路をさらに含む。無線周波数経路は、アンテナのラジエータが無線周波数信号に従って電磁波信号を送信するように、アンテナのラジエータに無線周波数信号を送信するように構成することができる。加えて、アンテナのラジエータが受信した電磁波信号を無線周波数信号に変換する場合、無線周波数経路は、アンテナのラジエータによって送信された無線周波数信号を受信するようにさらに構成できる。この場合、第1の弾性片は、無線周波経路とラジエータとの間に電気的に接続されている。
【0016】
別の可能な実施では、第1の弾性片は、ラジエータと第1の延長部の接地層との間に電気的に接続されている。
【0017】
別の可能な実施では、第1の弾性片は、整合回路を介して第1の延長部の接地層に電気的に接続されている。
【0018】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片は、画面に面する第1の延長部の側に固定されている。この場合、第1の弾性片、隆起基板及び第2の基板は、第1の基板の同じ側に位置する。電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と隆起基板との間に重複領域がある。第1の弾性片は、ラジエータの側に面する隆起基板のスペースを利用する。このように、電子装置の厚さ方向において、回路基板アセンブリは、第1の弾性片の構成により厚くならない。
【0019】
加えて、画面に面した第1の延長部の表面とラジエータとのスペースは概して小さい。一般的なチップ又は電子部品をこの領域に配置するのは容易ではない。この場合、スペースは用いられておらず、容易にスペースの無駄がもたらされる。この実施では、表示画面に面する第1の延長部の側にサイズの小さい第1の弾性片を固定することにより、一方で、この部分のスペースを有効に利用して、電子装置の内部空間利用性を改善でき、他方で、第1の弾性片がリアカバーに面する第1の基板の側に配置される場合に比べて、少なくとも1つの第1の弾性片によって占有されるスペースを、第1の基板とリアカバーとの間のスペースによって節約でき、この場合、節約されたスペースを、より多くの電子部品を配置するために用いることができるため、回路基板アセンブリの空間利用性を大幅に改善できる。
【0020】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば。
【0021】
加えて、第1の弾性片とラジエータとの接点から表示画面までの距離Lは2mm以上である。例えば、Lは2mm、2.5mm、3mm、3.5mm又は4mmに等しい。
【0022】
第1の弾性片とラジエータとの接点から表示画面までの距離Lが2mm以上の場合、第1の弾性片を表示画面から大幅に離して配置できることが理解されよう。このように、第1の弾性片と表示画面との間のアンテナクリアランス領域をより大きくすることができ、アンテナの性能はより良好である。
【0023】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片とラジエータとの接点から表示画面までの距離Lは4.7mm以下である。
【0024】
第1の弾性片とラジエータとの接点から表示画面までの距離Lが4.7mm以下の場合、一方で、第1の弾性片を表示画面から離して配置することを確実にでき、他方で、Z方向における電子装置の厚さが大きくならないことを確実にでき、薄型の構成がもたらされる。
【0025】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片と隆起基板との間の距離は0.15mm~30mmである。
【0026】
第1の弾性片と隆起基板との間の距離が0.15mm~30mmの範囲にある場合、第1の弾性片と隆起基板との間に位置する第1の延長部のサイズは比較的適度なものとなることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は、反力を第1の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と隆起基板との間に位置する第1の延長部は容易に破損又はひび割れることがない。つまり、第1の延長部によって受け取られた反力は、隆起基板に素早く伝達され、それにより、隆起基板の内部応力で反力を打ち消される。
【0027】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第1の強化基板をさらに含む。第1の強化基板は第1の弾性片の一方側に位置し、画面に面する第1の延長部の基板面に固定接続されている。
【0028】
第1の強化基板を第1の弾性片の一方側及び第1の延長部に積み重ねることにより、第1の延長部の一部の厚さを大幅に増加し、第1の基板の構造強度がより大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片は、アンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は、反力を第1の基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第1の強化基板との協働により、第1の延長部が効果的に力に打ち消すことができるため、第1の延長部が外力により損傷又はひび割れすることが回避されるため、アンテナの回路の断線を回避できる。
【0029】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の強化基板は、第1の部分と、該第1の部分に接続される第2の部分とを含む。第1の部分は、画面に面する第1の延長部の基板面に固定接続され、第1の部分は隆起基板に固定接続されている。第2の部分は第2の基板に固定接続されている。電子装置の厚さ方向において、第1の強化基板の厚さは隆起基板の厚さよりも大きい。
【0030】
第1の部分及び第2の部分は、第1の延長部上に順次積み重ねられ、第1の部分が隆起基板に固定接続され、第2の部分が第2の基板に固定接続されることにより、第1の基板の構造強度が大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はアンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第1の強化基板、隆起基板、第2の基板の協働により、第1の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第1の延長部が外力により損傷するか又はひび割れするのが回避され、アンテナの回路の断線が回避される。
【0031】
別の可能な実施では、第1の強化基板は隆起基板に固定接続されている。電子装置の厚さ方向において、第1の強化基板の厚さは隆起基板の厚さ以下である。
【0032】
第1の強化基板が第1の延長部に積み重ねられ、第1の強化基板が隆起基板に固定接続することにより、第1の基板の構造強度が大幅に改善されていることが理解されよう。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はアンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は、反力を第1の基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第1の強化基板と隆起基板との協働により、第1の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第1の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのが回避される。
【0033】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の部分及び隆起基板は一体形成された構造であり、第2の部分及び第2の基板は一体形成された構造である。つまり、第1の部分と隆起基板とは一体型の基板である。この場合、第1の部分と隆起基板との接続がより堅固である。このように、第1の部分及び隆起基板は、外力を受けても容易に割れるか又はひび割れしない。加えて、第2の部分と第2の基板とは一体型の基板である。この場合、第2の部分と第2の基板との間の接続はより堅固である。このように、第2の部分及び第2の基板は、外力を受けても容易に割れるか又はひび割れしない。
【0034】
別の可能な実施では、第1の部分は、代替的に、半田付けプロセスにより隆起基板に固定接続することができ、第2の部分は、代替的に、半田付けプロセスにより第2の基板に固定接続することができる。
【0035】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の部分は、第1の強化半田パッドを備える。第1の延長部は第2の強化半田パッドを備える。第1の強化半田パッドは第2の強化半田パッドに半田付けされている。
【0036】
第1の部分と第1の延長部とが、第1の強化半田パッド及び第2の強化半田パッドを介して互いに半田付けされている場合、第1の部分と第1の延長部との接続はより堅固であり、回路基板アセンブリの一体的な強度がより良好になることが理解されよう。加えて、第1の強化半田パッドと第2の強化半田パッドとが互いに半田付けされた後、第1の強化半田パッド及び第2の強化半田パッドは、第1の基板の第1の本体部と隆起基板との間の半田パッド(この部分の半田パッドは、第1の基板の配線と隆起基板の配線とを電気的に接続するように主に構成されている)を効果的に保護することができる。すなわち、第1の本体部と隆起基板との間の半田パッドは、外力による容易な破損するのが回避される。
【0037】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片と第1の部分との間の距離は0.15mm~30mmの範囲である。この場合、第1の弾性片と第1の部分との間に位置する第1の延長部のサイズは比較的適度である。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と第1の部分との間に位置する第1の延長部は容易に割れるか又はひび割れしない。つまり、第1の延長部が受けた反力は、第1の部分に素早く伝達されるため、第1の部分の内部応力によって反力を打ち消す。
【0038】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第2の強化基板をさらに含む。第2の強化基板は、第1の弾性片の第1の強化基板から離れた側に位置し、画面に面する第1の延長部の基板面に固定接続されている。
【0039】
第1の強化基板を第1の弾性片の一方側及び第1の延長部に積み重ね、第2の強化基板を第1の弾性片の他方側及び第1の延長部に積み重ねることにより、第1の延長部の一部の厚さが大幅に増加し、第1の基板の構造強度がより大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はアンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第1の強化基板と第2の強化基板との協働により、第1の延長部は効果的に力に打ち消すことができるため、第1の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのが回避され、故にアンテナの回路の断線が回避される。
【0040】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第2の強化基板は第3の部分と、第3の部分に接続された第4の部分とを含む。第3の部分は、画面に面する第1の延長部の基板表面に固定接続され、第3の部分は隆起基板に固定接続されている。第4の部分は第2の基板に固定接続されている。電子装置の厚さ方向において、第2の強化基板の厚さは隆起基板の厚さよりも大きい。
【0041】
第3の部分と、第3の部分に接続された第4の部分とは、第1の延長部に順次積み重ねられ、第3の部分は隆起基板に固定接続され、第4の部分は第2の基板に固定接続されることにより、第1の基板の構造強度が大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はアンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第1の強化基板、第2の強化基板、隆起基板及び第2の基板の協働により、第1の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第1の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのが回避され、故にアンテナの回路の断線が回避される。
【0042】
別の可能な実施形態では、第2の強化基板は隆起基板に固定接続されている。電子装置の厚さ方向において、第2の強化基板の厚さは隆起基板の厚さ以下である。
【0043】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第3の部分と隆起基板とは一体形成された構造である。第4の部分と第2の基板とは一体形成された構造である。つまり、第3の部分と隆起基板とは一体型の基板である。この場合、第3の部分と隆起基板との接続はより堅固である。このように、第3の部分及び隆起基板は、外力を受けた場合に容易に割れるか又はひび割れることはない。加えて、第4の部分と第2の部分とは一体型の基板である。この場合、第4の部分と第2の基板との接続はより堅固である。このように、第4の部分及び第2の基板は、外力を受けた場合に容易に割れるか又はひび割れることはない。
【0044】
別の可能な実施形態では、第3の部分は、代替的に、半田付けプロセスにより隆起基板に固定接続できる。第4の部分は、代替的に、半田付けプロセスにより第2の基板に固定接続できる。
【0045】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片と第3の部分との間の距離d3は0.15mm~30mmの範囲である。
【0046】
この場合、第1の弾性片と第3の部分との間に位置する第1の延長部のサイズは比較的適度である。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と第3の部分との間に位置する第1の延長部は、容易に割れるか又はひび割れることはない。つまり、第1の延長部が受ける反力は第3の部分に素早く伝達されるため、第3の部分の内部応力により反力が打ち消される。
【0047】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の延長部は溝を備える。溝は第1の強化基板と第2の強化基板との間に位置し、該溝の開口は、画面に面する第1の延長部の表面に位置する。第1の弾性片の一部は該溝内に取り付けられる。
【0048】
第1の弾性片の一部が溝に取り付けられている場合、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と第1の延長部との間に重複領域が存在することが理解されよう。この場合、第1の弾性片を表示画面から離れて配置できる。すなわち、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と表示画面との間の距離を大幅に増やすことができる。この場合、第1の弾性片とラジエータとの接点から表示画面までの距離が大幅に増える。このように、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と表示画面との間のアンテナクリアランス領域を大きくすることができ、アンテナの性能がより良好になる。
【0049】
加えて、第1の延長部が第1の強化基板及び第2の強化基板を備える場合、第1の強化基板及び第2の強化基板は溝の周囲に位置する。この場合、第1の強化基板及び第2の強化基板は第1の延長部の強度を改善できるため、溝の開口により第1の延長部の強度が低下するのが回避される。
【0050】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片に面するラジエータの表面に導電性片が配置される。第1の弾性片は導電性片と弾性接触している。
【0051】
導電性片がラジエータ上に配置される場合、導電性片はラジエータの表面の平坦さを改善できることが理解されよう。このように、第1の弾性片が導電性片を介してラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片とラジエータとの弾性接触はより安定したものになる。このように、ラジエータと第1の弾性片との間の伝送プロセスにおいて、無線周波数信号もより安定したものになるため、電子装置のより良好なアンテナ性能を確実にする。
【0052】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、導電性片の酸化抵抗は、ラジエータの酸化抵抗よりも良好である。同じ温度及び湿度の環境下では、導電性片はラジエータに比べて酸化しにくいことが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと直接弾性接触する解決策に比べて、第1の弾性片と導電性片との接触抵抗がより小さい。すなわち、第1の弾性片と導電性片との接触抵抗がより安定し、無線周波信号の伝送損失がより小さくなる。この場合、電子装置のアンテナの性能が良好となる。
【0053】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、電子装置は締結具を含む。ラジエータはブラインドホールを備える。締結具はブラインドホールに固定される。第1の弾性片は締結具と弾性接触している。
【0054】
ラジエータ上に導電性片を半田付けする解決策に比べて、この実施は、ラジエータのブラインドホールに締結具を配置し、締結具を介して第1の弾性片をアンテナのラジエータに電気的に接続することにより、ラジエータ上に導電性片を半田付けするプロセスを省くことが理解されよう。したがって、一方では、電子装置のコスト投資が低減され、半田付けプロセスの入力コストをさらに増やす必要がなく、他方では、ラジエータが電磁波を送受信する性能が、半田付けプロセスにおけるラジエータ内へのガス孔、スラグ巻込み、半田接合部又はクラックの生成により影響を受ける場合が回避される。
【0055】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、ラジエータは、回路基板アセンブリに面する内側面を有する。第1の弾性片は内側面と弾性接触する。このように、第1の弾性片を表示画面から大幅に離して配置することができる。電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と表示画面との間の距離を大幅に増やすことができる。このように、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と表示画面との間のアンテナクリアランス領域を大きくすることができ、アンテナの性能がより良好になる。
【0056】
加えて、第1の弾性片とラジエータとの接点から表示画面までの距離が大幅に増え、この場合、第1の弾性片とラジエータとの接点への表示画面の信号干渉が少ない。
【0057】
加えて、ラジエータは、第1の弾性片と接触するために突起を備えなくてもよく、この場合、電子装置の厚さ方向において、突起が省略されたスペースもアンテナのクリアランス領域のために用いられ得る。このように、アンテナのクリアランス領域がより大きく、アンテナの性能がより良好になる。
【0058】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、ラジエータは、第1の弾性片は、リアカバーに面する第1の基板の第1の延長部の側に固定される。加えて、第1の弾性片はラジエータの突起と弾性接触している。
【0059】
第1の弾性片を、リアカバーに面する第1の延長部の側に固定し、第1の弾性片をラジエータの突起に弾性接触させることにより、第1の弾性片をリアカバーに大幅に近づけて配置できることが理解されよう。すなわち、第1の弾性片を表示画面から大幅に離して配置することができる。すなわち、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と表示画面との間の距離を大幅に増やすことができる。このように、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と接触するように構成された突起を表示画面から大幅に離して配置できる。突起の底部と表示画面との間のアンテナクリアランス領域を大きくすることができ、アンテナの性能がより良好になる。
【0060】
加えて、第1の弾性片とラジエータとの接点から表示画面までの距離が大幅に増え、この場合、第1の弾性片とラジエータとの接点に対する表示画面の信号干渉が少ない。
【0061】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片は、第1の固定片、弾性片及び第2の固定片を含む。弾性片は第1の固定片と第2の固定片との間に接続されている。弾性片は、限定されないが、弾性片又はバネであり得ることが理解されよう。加えて、第1の固定片は、限定されないが、銅片、アルミニウム片又は金片であり得る。第2の固定片は、限定されないが、銅片、アルミニウム片又は金片であり得る。
【0062】
加えて、第1の固定片はラジエータに固定接続されている。第2の固定片は第1の基板の第1の延長部に固定接続されている。
【0063】
第1の弾性片は単純な構造を有し、組み付けが容易であり、電子装置の組み立ての難しさを低減できることが理解されよう。
【0064】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、電子装置は中間プレートをさらに含む。中間プレートはフレームの内側に位置する。中間プレートは接地されている。フレームは接続区画をさらに含む。接続区画の一端はラジエータに接続され、他端は中間プレートに接続されている。
【0065】
ラジエータは比較的簡単な方法で接地され、単純な構造を有し、コスト投資が比較的小さいことが理解されよう。
【0066】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第2の導電性部材をさらに含む。第2の導電性部材は、限定されないが、弾性片又はバネであり得る。第2の導電性部材は第1の基板の第1の延長部に配置されている。第2の導電性部材は、第1の基板の接地層とラジエータとの間に電気的に接続されている。つまり、第2の導電性部材はラジエータを接地するように構成されている。
【0067】
ラジエータは比較的簡単な方法で接地され、単純な構造を有し、コスト投資が比較的小さいことが理解されよう。
【0068】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の基板は第2の整合回路を備える。第2の整合回路は、インダクタ、キャパシタ、抵抗器又はアンテナスイッチを含む。第2の弾性片は第2の整合回路に電気的に接続され、第2の整合回路を介して第1の基板の接地層に電気的に接続されている。第2の整合回路は、電磁波を送受信するためのアンテナの周波数帯域及びアンテナのインピーダンス整合を合わせるように構成されている。このように、アンテナは、電磁波の送受信により広く適用され、より良好な性能を有する。
【0069】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、電子装置は中間プレートをさらに含む。中間プレートは接地されている。中間プレートはフレームの内側に位置する。回路基板アセンブリは、第2の導電性部材及び第3の導電性部材をさらに含む。第2の導電性部材は第1の基板の第1の延長部に固定されている。第2の導電性部材はラジエータと弾性接触している。第3の導電性部材は第2の基板に固定されている。第3の導電性部材は中間プレートと弾性接触し、第2の導電性部材に電気的に接続されている。
【0070】
第2の導電性部材を第1の延長部に配置し、第3の導電性部材を第2の導電性部材に配置し、第3の導電性部材を接地に利用することにより、ラジエータの接地経路が増えることが理解されよう。この場合、ラジエータの接地経路において、電磁波を送受信するためのアンテナの周波数帯域を合わせるために、回路基板アセンブリに整合回路が配置され得るため、送受信のためのアンテナの周波数帯域がより広くなる。
【0071】
第1の態様又は上述した第1の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、ラジエータは、電子装置の内部に面する突起を含む。第1の導電性部材は、画面に対する第1の延長部の側に固定されている。第1の導電性部材は突起と弾性接触し、第1の導電性部材は、ラジエータとアンテナの無線周波経路との間に電気的に接続されている。無線周波数経路は回路基板アセンブリ上に取り付けられている。
【0072】
回路基板アセンブリは、第1の強化基板及び第2の強化基板をさらに含む。第1の強化基板及び第2の強化基板は第1の導電性部材の両側にそれぞれ位置する。電子装置の厚さ方向において、第1の強化基板の厚さ及び第2の強化基板の厚さの双方は隆起基板の厚さよりも大きい。
【0073】
第1の強化基板は、第1の部分と、第1の部分に接続された第2の部分とを含む。第1の部分は、画面に面する第1の延長部の基板面に固定接続されている。第1の部分は隆起基板に固定接続されている。第2の部分は第2の基板に固定接続されている。
【0074】
第2の強化基板は、第3の部分と、第3の部分に接続された第4の部分とを含む。第3の部分は、画面に面する第1の延長部の基板面に固定接続されている。第3の部分は隆起基板に固定接続され、第4の部分は第2の基板に固定接続されている。
【0075】
第1の部分、第3の部分及び隆起基板は一体形成された構造である。第2の部分、第4の部分及び第2の基板は一体形成された構造である。
【0076】
第1の弾性片の一方側及び第1の延長部に第1の部分及び第2の部分を順次積み重ね、第1の弾性片の他方側及び第1の延長部に第3の部分及び第4の部分を順次積み重ねることにより、第1の延長部の一部の厚さが大幅に増加するため、第1の基板の構造強度が大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片は、アンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第1の部分、第2の部分、第3の部分及び第4の部分の協働により、第1の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第1の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのを回避し、それ故にアンテナの回路の断線が回避される。
【0077】
加えて、第1の弾性片は、表示画面に面する第1の延長部の側に固定されている。この場合、第1の弾性片、隆起基板及び第2の基板は第1の基板の同じ側に位置する。電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と隆起基板との間に重複領域がある。第1の弾性片はラジエータの側に面する隆起基板のスペースを利用する。このように、電子装置の厚さ方向において、回路基板アセンブリは、第1の弾性片の構成により厚くならない。
【0078】
加えて、画面に面する第1の延長部の面とラジエータとの間のスペースは概して小さい。この領域に一般的なチップ又は電子部品を配置するのは容易ではない。この場合、スペースが用いられず、容易にスペースの無駄になる。この実施では、表示画面に面する第1の延長部の側にサイズが比較的小さい第1の弾性片を固定することにより、一方で、電子装置の内部空間利用性を改善するためにこの部分のスペースを有効に利用することができ、他方で、リアカバーに面する第1の基板の側に第1の弾性片が配置される場合と比べて、この実施では、第1の基板とリアカバーとの間のスペースは少なくとも1つの第1の弾性片が占めるスペースを節約できる。この場合、節約されたスペースはより多くの電子部品を配置するために用いることができるため、回路基板アセンブリの空間利用を大幅に改善する。
【0079】
加えて、第1の部分と隆起基板とは一体型の基板である。この場合、第1の部分と隆起基板との接続がより堅固になる。このように、第1の部分及び隆起基板は、外力を受けた場合に容易に損傷するか又はひび割れることがない。加えて、第2の部分及び第2の基板は一体型の基板である。この場合、第2の部分と第2の基板との間の接続はより堅固になる。このように、このように、第2の部分及び第2の基板は、外力を受けた場合に容易に損傷するか又はひび割れることがない。
【0080】
第2の態様によれば、電子装置が提供される。電子装置は、携帯電話、時計又は電磁波信号を送受信可能な他の形態の装置でありうる。電子装置は、フレーム、画面及び回路基板アセンブリを含む。
【0081】
画面はフレームの一方側に取り付けられている。一実施では、画面は保護カバープレート及び表示画面を含む。保護カバープレートは表示画面上に積み重ねられている。表示画面は保護カバープレートに対して回路基板アセンブリの近くに配置されている。保護カバープレートは、表示画面を保護し、塵埃を防止するように主に構成され得る。
【0082】
フレームの一部はアンテナのラジエータを形成するか又はアンテナのラジエータはフレームの内側に固定されている。
【0083】
回路基板アセンブリはフレームの内側に位置する。回路基板アセンブリは、第1の基板、隆起基板、第2の基板及び第1の導電性部材を含む。第1の基板及び隆起基板の双方は、画面から離れた第2の基板の側に位置する。つまり、第1の基板及び隆起基板は、第2の基板に対して画面から離れて配置されている。第1の基板は、第1の本体部と、第1の本体部に接続された第1の延長部とを含む。隆起基板は、第2の本体部と、第2の本体部に接続された第2の延長部とを含む。第1の本体部、第2の本体部及び第2の基板は順次積み重ねられている。つまり、第2の本体部は、第1の本体部と第2の基板との間に位置する。第1の延長部と第2の延長部とは積み重ねられ、第1の延長部及び第2の延長部の両方は第2の基板に対して突出し、ラジエータの近くに配置されている。第1の導電性部材は第2の延長部に固定され、ラジエータと弾性接触している。
【0084】
なお、第1の導電性部材は、導電性を有する弾性片であり得るか又は代替的に導電性を有するバネであってもよく、本願では限定されない。以下の実施可能な各解決策では、第1の弾性片を例にとって第1の導電性部材を説明する。
【0085】
この実施では、第2の基板に対して突出する第2の延長部を配置し、第1の弾性片を第2の延長部に固定接続することにより、第1の弾性片は、表示画面から離れて配置される。すなわち、電子装置の厚み方向において、第1の弾性片と表示画面との間の距離が大きくなる。このように、第1の弾性片と表示画面との間のアンテナクリアランス領域をより大幅に増やすことができ、アンテナの性能はより良好になる。
【0086】
加えて、第1の弾性片が表示画面から離れて配置される場合、第1の弾性片とラジエータとの接点も表示画面から離れて配置できる。このように、第1の弾性片がラジエータに接触する接点(供給点)は表示画面の影響を受けにくい。
【0087】
加えて、第2の延長部を第1の延長部に積み重ねることにより、この場合、第2の延長部と第1の延長部との協働により、この部分の一体的な強度を改善できる。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は第2の延長部に反力を伝達する。この場合、第1の延長部との協働により、第2の延長部は力を効果的に打ち消すことができるため、第2の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのが回避されるため、アンテナの回路の断線が回避される。
【0088】
加えて、第1の弾性片をラジエータに弾性接触させることにより、第1の弾性片とラジエータとの間の無線周波信号の伝送がより安定的にすることを確かなものになる。具体的には、第1の弾性片は弾性力を有するため、第1の弾性片がラジエータに弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータに常に接触できるため、第1の弾性片とラジエータとの接続安定性がより良好になる。
【0089】
第2の態様に係る可能な実施では、電子装置は無線周波数経路をさらに含む。無線周波数経路は、アンテナのラジエータが無線周波数信号に従って電磁波信号を送信するように、アンテナのラジエータに無線周波数信号を送信するように構成できる。加えて、アンテナのラジエータが受信した電磁波信号を無線周波数信号に変換する場合、無線周波数経路は、アンテナのラジエータによって送信された無線周波数信号を受信するようにさらに構成できる。この場合、第1の弾性片は、無線周波経路とラジエータとの間に電気的に接続されている。
【0090】
別の可能な実施では、第1の弾性片は、ラジエータと第2の延長部の接地層との間に電気的に接続されている。
【0091】
別の可能な実施では、第1の弾性片は、整合回路を介して第2の延長部の接地層に電気的に接続されている。
【0092】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片は、表示画面に面する第2の延長部の側に固定されている。この場合、第1の弾性片及び第2の弾性片は隆起基板の同じ側に位置する。電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と第2の基板との間に重複領域がある。第1の弾性片は、ラジエータの一方側に面する第2の基板のスペースを利用する。このように、電子装置の厚さ方向において、回路基板アセンブリは、第1の弾性片の構成により厚くならない。
【0093】
加えて、画面に面する第2の延長部の面とラジエータとの間のスペースは概して小さい。一般的なチップ又は電子部品は、この領域に配置するのは容易でない。この場合、スペースは用いられず、容易にスペースの無駄になる。本実施では、表示画面に面する第2の延長部の一方側にサイズが小さい第1の弾性片を固定することにより、一方で、電子装置の内部スペースの利用性を改善するためにこの部分のスペースを有効的に利用することができ、他方で、第1の弾性片がリアカバーに面する第1の基板の一方側に配置する場合と比べて、この実施では、少なくとも1つの第1の弾性片によって占められるスペースを、第1の基板とリアカバーとの間のスペースによって節約でき、この場合、節約されたスペースをより多くの電子部品を配置するために用いることができるため、回路基板アセンブリのスペースの利用性が大幅にされる。
【0094】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片とラジエータとの接点から表示画面までの距離Lは2mm以上である。例えば、Lは2mm、2.5mm、3mm、3.5mm又は4mmと等しい。
【0095】
第1の弾性片とラジエータとの接点から表示画面までの距離Lが2mm以上の場合、第1の弾性片を表示画面から大幅に離して配置できることが理解されよう。このように、第1の弾性片と表示画面との間のアンテナクリアランス領域を大幅に増やすことができ、アンテナの性能がより良好になる。
【0096】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片とラジエータとの接点から表示画面までの距離Lは4.7mm以下である。
【0097】
第1の弾性片とラジエータとの接点から表示画面までの距離Lが4.7mm以下の場合、一方で、第1の弾性片を確実に表示画面から離して配置でき、他方で、Z方向における電子装置の厚さが確実に大きくならないようにすることができ、薄型の構成が得られる。
【0098】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片と第2の基板との間の距離は0.15mm~30mmである。
【0099】
第1の弾性片と第2の基板との間の距離が0.15mm~30mmの範囲の場合、第1の弾性片と第2の基板との間に位置する第2の延長部のサイズは比較的適度なものでることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第2の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と第2の基板との間に位置する第2の延長部は容易に破損又はひび割れしない。つまり、第2の延長部が受ける反力は第2の基板に素早く伝達されるため、第2の基板の内部応力によって反力を打ち消す。
【0100】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第3の強化基板をさらに含む。第3の強化基板は、第1の弾性片の一方側に位置し、画面に面する第2の延長部の基板面に固定接続されている。
【0101】
第3の強化基板を第1の弾性片の一方側及び第2の延長部に積み重ねることにより、第2の延長部の一部の厚さが大幅に増え、隆起基板の構造強度をさらに大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片は、アンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を隆起基板の第2の延長部に伝達する。この場合、第3の強化基板の協働により、第2の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第2の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのが回避され、それ故アンテナの回路の断線が回避される。
【0102】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のいずれか1つによれば、第3の強化基板と第2の基板とは一体形成された構造である。つまり、第3の強化基板と第2の基板とは一体化された基板である。この場合、第3の強化基板と第2の基板との一体構造強度が良好になる。このように、第3の強化基板及び第2の基板は、外力を受けても容易に破損又はひび割れることがない。
【0103】
別の可能な実施では、第3の強化基板は半田付けプロセスにより第2の基板に接続され得るか又は第3の強化基板は第2の基板とは別々に配置され得る。
【0104】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片と第3の強化基板との間の距離は0.15mm~30mmの範囲である。この場合、第1の弾性片と第3の強化基板との間に位置する第2の延長部のサイズは比較的適度なものとなる。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片は、ラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第2の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と第3の強化基板との間に位置する第2の延長部は容易に破損又はひび割れしない。つまり、第1の延長部が受けた反力を第3の強化基板に素早く伝達できるため、第3の強化基板の内部応力により反力が打ち消される。
【0105】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第4の強化基板をさらに含む。第4の強化基板は、第1の弾性片の、第3の強化基板から離れた側に位置し、画面に面する第2の延長部の基板面に固定接続されている。
【0106】
第4の強化基板を第1の弾性片の一方側及び第2の延長部に積み重ねることにより、第2の延長部の一部の厚さが大幅に増え、隆起基板の構造強度が大幅に改善することが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はアンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を隆起基板の第2の延長部に伝達する。この場合、第4の強化基板との協働により、第2の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第2の延長部が外力により損傷又はひび割れるのが回避されるため、アンテナの回路の断線が回避される。
【0107】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のいずれか1つによれば、第4の強化基板と第2の強化基板とは一体形成された構造である。つまり、第4の強化基板と第2の基板とは一体型の基板である。この場合、第4の強化基板と第2の基板との一体構造強度は良好である。このように、第4の強化基板及び第2の基板は、外力を受けても容易に破損又はひび割れることがない。
【0108】
別の可能な実施では、第4の強化基板は半田付けプロセスにより第2の基板に接続され得るか又は第4の強化基板は第2の基板とは別々に配置され得る。
【0109】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片と第4の強化基板との間の距離は0.15mm~30mmの範囲である。この場合、第1の弾性片と第4の強化基板との間に位置する第2の延長部のサイズは比較的適度である。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第2の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と第4の強化基板との間に位置する第2の延長部は容易に破損又はひび割れしない。つまり、第1の延長部が受けた反力は、第4の強化基板に素早く伝達されるため、第4の強化基板の内部応力によって反力が打ち消される。
【0110】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のいずれか1つによれば、第2の延長部は溝を備え、溝は、第3の強化基板と第4の強化基板との間に位置し、溝の開口は、画面に面する第2の延長部の面に位置し、第1の弾性片の一部は溝に取り付けられている。
【0111】
第1の弾性片の一部が溝に取り付けられている場合、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と第1の延長部との間に重複領域が存在することが理解されよう。この場合、第1の弾性片を表示画面からさらに離して配置できる。すなわち、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と表示画面との間の距離を大幅に増やすことができる。この場合、第1の弾性片とラジエータとの接点から表示画面までの距離が大幅に増える。このように、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と表示画面との間のアンテナクリアランス領域を大きくすることができ、アンテナの性能がより良好になる。
【0112】
加えて、第2の延長部が第1の強化基板及び第2の強化基板を備える場合、第1の強化基板及び第2の強化基板は第2の延長部の強度を改善できるため、溝の開口により第2の延長部の強度が低下するのが回避される。
【0113】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片に面するラジエータの表面には導電性片が設けられている。第1の弾性片は導電性片と弾性接触している。
【0114】
導電性片がラジエータ上に配置される場合、導電性片はラジエータの表面の平坦さを改善できることが理解されよう。このように、第1の弾性片が導電性片を介してラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片とラジエータとの弾性接触はより安定したものになる。このように、ラジエータと第1の弾性片との間の伝送プロセスにおいて、無線周波数信号もより安定したものになるため、電子装置のより良好なアンテナ性能を確実にする。
【0115】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、導電性片の酸化抵抗は、ラジエータの酸化抵抗よりも良好である。同じ温度及び湿度の環境下では、導電性片はラジエータに比べて酸化しにくいことが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと直接弾性接触する解決策に比べて、第1の弾性片と導電性片との接触抵抗がより小さい。すなわち、第1の弾性片と導電性片との接触抵抗がより安定し、無線周波信号の伝送損失がより小さくなる。この場合、電子装置のアンテナの性能が良好となる。
【0116】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、電子装置は締結具を含む。ラジエータはブラインドホールを備える。締結具はブラインドホールに固定される。第1の弾性片は締結具と弾性接触している。
【0117】
ラジエータ上に導電性片を半田付けする解決策に比べて、この実施は、ラジエータのブラインドホールに締結具を配置し、締結具を介して第1の弾性片をアンテナのラジエータに電気的に接続することにより、ラジエータ上に導電性片を半田付けするプロセスを省くことが理解されよう。したがって、一方では、電子装置のコスト投資が低減され、半田付けプロセスの入力コストをさらに増やす必要がなく、他方では、ラジエータが電磁波を送受信する性能が、半田付けプロセスにおけるラジエータ内へのガス孔、スラグ巻込み、半田接合部又はクラックの生成により影響を受ける場合が回避される。
【0118】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、ラジエータは、回路基板アセンブリに面する内側面を有する。第1の弾性片は内側面と弾性接触する。このように、第1の弾性片を表示画面から大幅に離して配置することができる。電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と表示画面との間の距離を大幅に増やすことができる。このように、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と表示画面との間のアンテナクリアランス領域を大きくすることができ、アンテナの性能がより良好になる。
【0119】
加えて、第1の弾性片とラジエータとの接点から表示画面までの距離が大幅に増え、この場合、第1の弾性片とラジエータとの接点への表示画面の信号干渉が少ない。
【0120】
加えて、ラジエータは、第1の弾性片と接触するために突起を備えなくてもよく、この場合、電子装置の厚さ方向において、突起が省略されたスペースもアンテナのクリアランス領域のために用いられ得る。このように、アンテナのクリアランス領域がより大きく、アンテナの性能がより良好になる。
【0121】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片は、第1の固定片、弾性片及び第2の固定片を含む。弾性片は第1の固定片と第2の固定片との間に接続されている。弾性片は、限定されないが、弾性片又はバネであり得ることが理解されよう。加えて、第1の固定片は、限定されないが、銅片、アルミニウム片又は金片であり得る。第2の固定片は、限定されないが、銅片、アルミニウム片又は金片であり得る。
【0122】
加えて、第1の固定片はラジエータに固定接続されている。第2の固定片は隆起基板の第2の延長部に固定接続されている。
【0123】
第1の弾性片は単純な構造を有し、組み付けが容易であり、電子装置の組み立ての難しさを低減できることが理解されよう。
【0124】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、電子装置は中間プレートをさらに含む。中間プレートはフレームの内側に位置する。中間プレートは接地されている。フレームは接続区画をさらに含む。接続区画の一端はラジエータに接続され、他端は中間プレートに接続されている。
【0125】
ラジエータは比較的簡単な方法で接地され、単純な構造を有し、コスト投資が比較的小さいことが理解されよう。
【0126】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第2の導電性部材をさらに含む。第2の導電性部材は、限定されないが、弾性片又はバネであり得る。第2の導電性部材は隆起基板の第2の延長部に配置されている。第2の導電性部材は、隆起基板の接地層とラジエータとの間に電気的に接続されている。つまり、第2の導電性部材はラジエータを接地するように構成されている。
【0127】
ラジエータは比較的簡単な方法で接地され、単純な構造を有し、コスト投資が比較的小さいことが理解されよう。
【0128】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の基板は第2の整合回路を備える。第2の整合回路は、インダクタ、キャパシタ、抵抗器又はアンテナスイッチを含む。第2の弾性片は第2の整合回路に電気的に接続され、第2の整合回路を介して隆起基板の接地層に電気的に接続されている。第2の整合回路は、電磁波を送受信するためのアンテナの周波数帯域及びアンテナのインピーダンス整合を合わせるように構成されている。このように、アンテナは、電磁波の送受信により広く適用され、より良好な性能を有する。
【0129】
第2の態様又は上述した第2の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、電子装置は中間プレートをさらに含む。中間プレートは接地されている。中間プレートはフレームの内側に位置する。回路基板アセンブリは、第2の導電性部材及び第3の導電性部材をさらに含む。第2の導電性部材は隆起基板の第2の延長部に固定されている。第2の導電性部材はラジエータと弾性接触している。第3の導電性部材は第2の基板に固定されている。第3の導電性部材は中間プレートと弾性接触し、第2の導電性部材に電気的に接続されている。
【0130】
第2の導電性部材を第2の延長部に配置し、第3の導電性部材を第2の導電性部材に配置し、第3の導電性部材を接地に利用することにより、ラジエータの接地経路が増えることが理解されよう。この場合、ラジエータの接地経路において、電磁波を送受信するためのアンテナの周波数帯域を合わせるために、回路基板アセンブリに整合回路が配置され得るため、送受信のためのアンテナの周波数帯域がより広くなる。
【0131】
第3の態様によれば、電子装置が提供される。電子装置は、携帯電話、時計又は電磁波信号を送受信可能な他の形態の装置でありうる。電子装置は、フレーム、画面及び回路基板アセンブリを含む。
【0132】
画面はフレームに取り付けられ、フレームの周囲に配置されている。一実施では、画面は保護カバープレート及び表示画面を含む。保護カバープレートは表示画面上に積み重ねられている。表示画面は保護カバープレートに対して回路基板アセンブリの近くに配置されている。保護カバープレートは、表示画面を保護し、塵埃を防止するように主に構成され得る。
【0133】
加えて、画面は、互いに反対に配置された第1の画面領域及び第2の画面領域を含む。
【0134】
フレームの一部はアンテナのラジエータを形成するか又はアンテナのラジエータはフレームの内側に固定されている。
【0135】
回路基板アセンブリはフレームの内側に位置する。回路基板アセンブリは、第1の導電性部材と、順次積み重ねられた第1の基板、隆起基板及び第2の基板とを含む。つまり、隆起基板は第1の基板と第2の基板との間に位置する。第1の基板は第2の基板に対して第1の画面領域から離れて配置されている。つまり、第1の基板は第2の基板に対して第1の画面領域から離れて配置されている。第1の基板は第1の本体部と、第1の本体部に接続されている第1の延長部とを含む。第1の本体部は隆起基板に固定接続されている。第1の延長部は隆起基板及び第2の基板に対して突出し、ラジエータの近くに配置されている。第1の導電性部材は第1の延長部に固定され、ラジエータと弾性接触している。
【0136】
第1の導電性部材とラジエータとの接点から第1の画面領域までの距離は第1の距離である。第1の導電性部材とラジエータとの接点から第2の画面領域までの距離は第2の距離である。第2の距離に対する第1の距離の比は0.5~2の範囲である。
【0137】
なお、第1の導電性部材は、導電性を有する弾性片であり得るか又は代替的に導電性を有するバネであってもよく、本願では限定されない。以下の実施可能な各解決策では、第1の弾性片を例にとって第1の導電性部材を説明する。
【0138】
第1の弾性片が第2の基板に固定された場合、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と第1の画面領域との間の距離は比較的小さいことが理解されよう。すなわち、第1の弾性片は第1の画面領域の近くに配置される。この実施では、第1の弾性片を第1の延長部に固定接続することにより、第2の距離に対する第1の距離の比が0.5~2の範囲の場合に、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と第1の画面領域との間の距離が大幅に増える。このように、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と第1の画面領域との間のアンテナクリアランス領域を大幅に増やすことができ、アンテナの性能も大幅に改善される。加えて、第2の距離に対する第1の距離の比が0.5~2の範囲の場合、第1の導電性部材とラジエータとの接点から第2の画面領域までの距離は比較的適度であり、この場合、第2の画面領域は、アンテナが電磁波を送受信する性能への影響が小さい。
【0139】
加えて、第1の弾性片をラジエータに弾性接触させることにより、第1の弾性片とラジエータとの間の無線周波信号の伝送がより安定的にすることを確かなものになる。具体的には、第1の弾性片は弾性力を有するため、第1の弾性片がラジエータに弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータに常に接触できるため、第1の弾性片とラジエータとの接続安定性がより良好になる。
【0140】
第3の態様に係る可能な実施では、電子装置は無線周波数経路をさらに含む。無線周波数経路は、アンテナのラジエータが無線周波数信号に従って電磁波信号を送信するように、アンテナのラジエータに無線周波数信号を送信するように構成できる。加えて、アンテナのラジエータが受信した電磁波信号を無線周波数信号に変換する場合、無線周波数経路は、アンテナのラジエータによって送信された無線周波数信号を受信するようにさらに構成できる。この場合、第1の弾性片は、無線周波経路とラジエータとの間に電気的に接続されている。
【0141】
別の可能な実施では、第1の弾性片は、ラジエータと第1の延長部の接地層との間に電気的に接続されている。
【0142】
別の可能な実施では、第1の弾性片は、整合回路を介して第1の延長部の接地層に電気的に接続されている。
【0143】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片は、第1の画面領域に面する第1の延長部の側に固定されている。この場合、第1の弾性片、隆起基板及び第2の基板は第1の基板の同じ側に位置する。電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と隆起基板との間に重複領域がある。第1の弾性片は、ラジエータの側に面する隆起基板のスペースを利用する。このように、電子装置の厚さ方向において、回路基板アセンブリは、第1の弾性片の構成により厚くならない。
【0144】
加えて、第1の画面領域に面する第1の延長部の面とラジエータとの間のスペースは概して小さい。一般的なチップ又は電子部品は、この領域に配置するのは容易でない。この場合、スペースは用いられず、容易にスペースの無駄になる。本実施では、第1の画面領域に面する第1の延長部の一方側にサイズが小さい第1の弾性片を固定することにより、一方で、電子装置の内部スペースの利用性を改善するためにこの部分のスペースを有効的に利用することができ、他方で、第1の弾性片がリアカバーに面する第1の基板の一方側に配置する場合と比べて、この実施では、少なくとも1つの第1の弾性片によって占められるスペースを、第1の基板とリアカバーとの間のスペースによって節約でき、この場合、節約されたスペースをより多くの電子部品を配置するために用いることができるため、回路基板アセンブリのスペースの利用性が大幅にされる。
【0145】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片とラジエータとの接点から第1の画面領域までの第1の距離は2mm以上である。例えば、L1は2mm、2.5mm、3mm、3.5mm又は4mmと等しい。
【0146】
第1の弾性片とラジエータとの接点から第1の画面領域までの距離L1が2mm以上の場合、第1の弾性片を第1の画面領域から大幅に離して配置できることが理解されよう。このように、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と第1の画面領域との間のアンテナクリアランス領域を大幅に増やすことができ、アンテナの性能がより良好になる。
【0147】
加えて、第1の弾性片とラジエータとの接点から第1の画面領域までの距離L1は4.7mm以下である。
【0148】
第1の弾性片とラジエータとの接点から第1の画面領域までの距離Lが4.7mm以下の場合、一方で、第1の弾性片を確実に第1の画面領域から離して配置でき、他方で、電子装置の厚さが確実に大きくならないようにすることができ、電子装置の薄型の構成が得られる。
【0149】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片と隆起基板との間の距離は0.15mm~30mmである。
【0150】
第1の弾性片と隆起基板との間の距離が0.15mm~30mmの範囲の場合、第1の弾性片と隆起基板との間に位置する第1の延長部のサイズは比較的適度なものであることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と隆起基板との間に位置する第1の延長部は容易に破損又はひび割れしない。つまり、第1の延長部が受ける反力は隆起基板に素早く伝達されるため、隆起基板の内部応力によって反力を打ち消す。
【0151】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第1の強化基板をさらに含む。第1の強化基板は、第1の弾性片の一方側に位置し、第1の画面領域に面する第1の延長部の基板面に固定接続されている。
【0152】
第1の強化基板を第1の弾性片の一方側及び第1の延長部に積み重ねることにより、第1の延長部の一部の厚さが大幅に増え、第1の基板の構造強度がさらに大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片は、アンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第1の強化基板の協働により、第1の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第1の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのが回避され、それ故アンテナの回路の断線が回避される。
【0153】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の強化基板は、第1の部分と、第1の部分に接続された第2の部分とを含む。第1の部分は、第1の画面領域に面する第1の延長部の基板面に固定接続され、第1の部分は隆起基板に固定接続されている。第2の部分は第2の基板に固定接続されている。電子装置の厚さ方向では、第1の強化基板の厚さは、隆起基板の厚さよりも大きい。
【0154】
第1の延長部に第1の部分及び第2の部分を順次積み重ねられ、第1の部分が隆起基板に固定接続され、第2の部分は第2の基板に固定接続されることにより、第1の基板の構造強度が大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片は、アンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第1の強化基板、隆起基板及び第2の基板の協働により、第1の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第1の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのを回避し、それ故にアンテナの回路の断線が回避される。
【0155】
別の可能な実施形態では、第1の強化基板は隆起基板に固定接続されている。電子装置の厚さ方向において、第1の強化基板の厚さは、隆起基板の厚さ以下である。
【0156】
第1の延長部に第1の強化基板が積み重ねられ、第1の強化基板が隆起基板に固定接続されることにより、第1の基板の構造強度が大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片は、アンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第1の強化基板及び隆起基板の協働により、第1の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第1の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのを回避し、それ故にアンテナの回路の断線が回避される。
【0157】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の部分と隆起基板とは一体形成の構造であり、第2の部分と第2の基板とは一体形成の構造である。つまり、第1の部分と隆起基板とは一体型の基板である。この場合、第1の部分と隆起基板との接続がより堅固になる。このように、第1の部分及び隆起基板は、外力を受けた場合に容易に損傷するか又はひび割れることがない。加えて、第2の部分及び第2の基板は一体型の基板である。この場合、第2の部分と第2の基板との間の接続はより堅固になる。このように、第2の部分及び第2の基板は、外力を受けた場合に容易に損傷するか又はひび割れることがない。
【0158】
別の可能な実施では、第1の部分は、代替的に、半田付けプロセスにより隆起基板に固定接続できる。第2の部分は、代替的に、半田付けプロセスにより第2の基板に固定接続できる。
【0159】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の部分は第1の強化半田パッドを備える。第1の延長部は第2の強化半田パッドを備える。第1の強化半田パッドは第2の強化半田パッドに半田付けされている。
【0160】
第1の部分と第1の延長部とが、第1の強化半田パッド及び第2の強化半田パッドを介して互いに半田付けされている場合、第1の部分と第1の延長部との接続はより堅固であり、回路基板アセンブリの一体的な強度がより良好になることが理解されよう。加えて、第1の強化半田パッドと第2の強化半田パッドとが互いに半田付けされた後、第1の強化半田パッド及び第2の強化半田パッドは、第1の基板の第1の本体部と隆起基板との間の半田パッド(この部分の半田パッドは、第1の基板の配線と隆起基板の配線とを電気的に接続するように主に構成されている)を効果的に保護することができる。すなわち、第1の本体部と隆起基板との間の半田パッドは、外力により容易に破損するのが回避される。
【0161】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片と第1の部分との間の距離は0.15mm~30mmの範囲である。この場合、第1の弾性片と第1の部分との間に位置する第1の延長部のサイズは比較的適度である。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と第1の部分との間に位置する第1の延長部は容易に割れるか又はひび割れしない。つまり、第1の延長部が受けた反力は、第1の部分に素早く伝達されるため、第1の部分の内部応力によって反力を打ち消す。
【0162】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第2の強化基板をさらに含む。第2の強化基板は、第1の弾性片の第1の強化基板から離れた側に位置し、第1の画面領域に面する第1の延長部の基板面に固定接続されている。
【0163】
第1の強化基板を第1の弾性片の一方側及び第1の延長部に積み重ね、第2の強化基板を第1の弾性片の他方側及び第1の延長部に積み重ねることにより、第1の延長部の一部の厚さが大幅に増加し、第1の基板の構造強度がより大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はアンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第1の強化基板と第2の強化基板との協働により、第1の延長部は効果的に力に打ち消すことができるため、第1の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのが回避され、故にアンテナの回路の断線が回避される。
【0164】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第2の強化基板は第3の部分と、第3の部分に接続された第4の部分とを含む。第3の部分は、第1の画面領域に面する第1の延長部の基板表面に固定接続され、第3の部分は隆起基板に固定接続されている。第4の部分は第2の基板に固定接続されている。電子装置の厚さ方向において、第2の強化基板の厚さは隆起基板の厚さよりも大きい。
【0165】
第3の部分と、第3の部分に接続された第4の部分とは、第1の延長部に順次積み重ねられ、第3の部分は隆起基板に固定接続され、第4の部分は第2の基板に固定接続されることにより、第1の基板の構造強度が大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はアンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第1の強化基板、第2の強化基板、隆起基板及び第2の基板の協働により、第1の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第1の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのが回避され、故にアンテナの回路の断線が回避される。
【0166】
別の可能な実施形態では、第2の強化基板は隆起基板に固定接続されている。電子装置の厚さ方向において、第2の強化基板の厚さは隆起基板の厚さ以下である。
【0167】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第3の部分と隆起基板とは一体形成された構造である。第4の部分と第2の基板とは一体形成された構造である。つまり、第3の部分と隆起基板とは一体型の基板である。この場合、第3の部分と隆起基板との接続はより堅固である。このように、第3の部分及び隆起基板は、外力を受けた場合に容易に割れるか又はひび割れることはない。加えて、第4の部分と第2の部分とは一体型の基板である。この場合、第4の部分と第2の基板との接続はより堅固である。このように、第4の部分及び第2の基板は、外力を受けた場合に容易に割れるか又はひび割れることはない。
【0168】
別の可能な実施形態では、第3の部分は、代替的に、半田付けプロセスにより隆起基板に固定接続できる。第4の部分は、代替的に、半田付けプロセスにより第2の基板に固定接続できる。
【0169】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片と第3の部分との間の距離d3は0.15mm~30mmの範囲である。
【0170】
この場合、第1の弾性片と第3の部分との間に位置する第1の延長部のサイズは比較的適度である。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と第3の部分との間に位置する第1の延長部は、容易に割れるか又はひび割れることはない。つまり、第1の延長部が受ける反力は第3の部分に素早く伝達されるため、第3の部分の内部応力により反力が打ち消される。
【0171】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片に面するラジエータの表面に導電性片が配置される。第1の弾性片は導電性片と弾性接触している。
【0172】
導電性片がラジエータ上に配置される場合、導電性片はラジエータの表面の平坦さを改善できることが理解されよう。このように、第1の弾性片が導電性片を介してラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片とラジエータとの弾性接触はより安定したものになる。このように、ラジエータと第1の弾性片との間の伝送プロセスにおいて、無線周波数信号もより安定したものになるため、電子装置のより良好なアンテナ性能を確実にする。
【0173】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、導電性片の酸化抵抗は、ラジエータの酸化抵抗よりも良好である。同じ温度及び湿度の環境下では、導電性片はラジエータに比べて酸化しにくいことが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと直接弾性接触する解決策に比べて、第1の弾性片と導電性片との接触抵抗がより小さい。すなわち、第1の弾性片と導電性片との接触抵抗がより安定し、無線周波信号の伝送損失がより小さくなる。この場合、電子装置のアンテナの性能が良好となる。
【0174】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、電子装置は締結具を含む。ラジエータはブラインドホールを備える。締結具はブラインドホールに固定される。第1の弾性片は締結具と弾性接触している。
【0175】
ラジエータ上に導電性片を半田付けする解決策に比べて、この実施は、ラジエータのブラインドホールに締結具を配置し、締結具を介して第1の弾性片をアンテナのラジエータに電気的に接続することにより、ラジエータ上に導電性片を半田付けするプロセスを省くことが理解されよう。したがって、一方では、電子装置のコスト投資が低減され、半田付けプロセスの入力コストをさらに増やす必要がなく、他方では、ラジエータが電磁波を送受信する性能が、半田付けプロセスにおけるラジエータ内へのガス孔、スラグ巻込み、半田接合部又はクラックの生成により影響を受ける場合が回避される。
【0176】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、ラジエータは、回路基板アセンブリに面する内側面を有する。第1の弾性片は内側面と弾性接触する。このように、ラジエータは第1の弾性片と接触するために突起を備えなくてもよく、この場合、電子装置の厚さ方向において、突起と省略したスペースがアンテナのクリアランス領域のために用いられ得る。このように、アンテナのアンテナクリアランス領域を大きくすることができ、アンテナの性能がより良好になる。
【0177】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片は、第1の固定片、弾性片及び第2の固定片を含む。弾性片は第1の固定片と第2の固定片との間に接続されている。弾性片は、限定されないが、弾性片又はバネであり得ることが理解されよう。加えて、第1の固定片は、限定されないが、銅片、アルミニウム片又は金片であり得る。第2の固定片は、限定されないが、銅片、アルミニウム片又は金片であり得る。
【0178】
加えて、第1の固定片はラジエータに固定接続されている。第2の固定片は第1の基板の第1の延長部に固定接続されている。
【0179】
第1の弾性片は単純な構造を有し、組み付けが容易であり、電子装置の組み立ての難しさを低減できることが理解されよう。
【0180】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、電子装置は中間プレートをさらに含む。中間プレートはフレームの内側に位置する。中間プレートは接地されている。フレームは接続区画をさらに含む。接続区画の一端はラジエータに接続され、他端は中間プレートに接続されている。
【0181】
ラジエータは比較的簡単な方法で接地され、単純な構造を有し、コスト投資が比較的小さいことが理解されよう。
【0182】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第2の導電性部材をさらに含む。第2の導電性部材は、限定されないが、弾性片又はバネであり得る。第2の導電性部材は第1の基板の第1の延長部に配置されている。第2の導電性部材は、第1の基板の接地層とラジエータとの間に電気的に接続されている。つまり、第2の導電性部材はラジエータを接地するように構成されている。
【0183】
ラジエータは比較的簡単な方法で接地され、単純な構造を有し、コスト投資が比較的小さいことが理解されよう。
【0184】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の基板は第2の整合回路を備える。第2の整合回路は、インダクタ、キャパシタ、抵抗器又はアンテナスイッチを含む。第2の弾性片は第2の整合回路に電気的に接続され、第2の整合回路を介して第1の基板の接地層に電気的に接続されている。第2の整合回路は、電磁波を送受信するためのアンテナの周波数帯域及びアンテナのインピーダンス整合を合わせるように構成されている。このように、アンテナは、電磁波の送受信により広く適用され、より良好な性能を有する。
【0185】
第3の態様又は上述した第3の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、電子装置は中間プレートをさらに含む。中間プレートは接地されている。中間プレートはフレームの内側に位置する。回路基板アセンブリは、第2の導電性部材及び第3の導電性部材をさらに含む。第2の導電性部材は第1の基板の第1の延長部に固定されている。第2の導電性部材はラジエータと弾性接触している。第3の導電性部材は第2の基板に固定されている。第3の導電性部材は中間プレートと弾性接触し、第2の導電性部材に電気的に接続されている。
【0186】
第2の導電性部材を第1の延長部に配置し、第3の導電性部材を第2の導電性部材に配置し、第3の導電性部材を接地に利用することにより、ラジエータの接地経路が増えることが理解されよう。この場合、ラジエータの接地経路において、電磁波を送受信するためのアンテナの周波数帯域を合わせるために、回路基板アセンブリに整合回路が配置され得るため、送受信のためのアンテナの周波数帯域がより広くなる。
【0187】
第4の態様によれば、電子装置が提供される。電子装置は、携帯電話、時計又は電磁波信号を送受信可能な他の形態の装置であり得る。電子装置は、フレーム、画面及び回路基板アセンブリを含む。
【0188】
画面はフレームに取り付けられ、フレームの周囲に配置されている。一実施では、画面は保護カバープレート及び表示画面を含む。保護カバープレートは表示画面上に積み重ねられている。表示画面は保護カバープレートに対して回路基板アセンブリの近くに配置されている。保護カバープレートは、表示画面を保護し、塵埃を防止するように主に構成され得る。
【0189】
加えて、画面は、互いに反対に配置された第1の画面領域及び第2の画面領域を含む。
【0190】
フレームの一部はアンテナのラジエータを形成するか又はアンテナのラジエータはフレームの内側に固定されている。
【0191】
回路基板アセンブリはフレームの内側に位置する。回路基板アセンブリは、第1の基板、隆起基板、第2の基板及び第1の導電性部材を含む。第1の基板及び隆起基板の双方は、第1の画面領域から離れた第2の基板の側に位置する。つまり、第1の基板及び隆起基板は、第2の基板に対して第1の画面領域から離れて配置されている。第1の基板は、第1の本体部と、第1の本体部に接続された第1の延長部とを含む。隆起基板は、第2の本体部と、第2の本体部に接続された第2の延長部とを含む。第1の本体部、第2の本体部及び第2の基板は順次積み重ねられている。つまり、第2の本体部は、第1の本体部と第2の基板との間に位置する。第1の延長部と第2の延長部とは積み重ねられ、第1の延長部及び第2の延長部の両方は第2の基板に対して突出し、ラジエータの近くに配置されている。第1の導電性部材は第2の延長部に固定され、ラジエータと弾性接触している。
【0192】
第1の導電性部材とラジエータとの接点から第1の画面領域までの距離は第1の距離である。第1の導電性部材とラジエータとの接点から第2の画面領域までの距離は第2の距離である。第2の距離に対する第1の距離の比は0.5~2の範囲である。
【0193】
なお、第1の導電性部材は、導電性を有する弾性片であり得るか又は代替的に導電性を有するバネであってもよく、本願では限定されない。以下の実施可能な各解決策では、第1の弾性片を例にとって第1の導電性部材を説明する。
【0194】
第1の弾性片が第2の基板に固定された場合、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と第1の画面領域との間の距離は比較的小さいことが理解されよう。すなわち、第1の弾性片は第1の画面領域の近くに配置される。この実施では、第1の弾性片を第2の延長部に固定接続することにより、第2の距離に対する第1の距離の比が0.5~2の範囲の場合に、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と第1の画面領域との間の距離が大幅に増える。このように、電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と第1の画面領域との間のアンテナクリアランス領域を大幅に増やすことができ、アンテナの性能も大幅に改善される。加えて、第2の距離に対する第1の距離の比が0.5~2の範囲の場合、第1の導電性部材とラジエータとの接点から第2の画面領域までの距離は比較的適度であり、この場合、第2の画面領域は、アンテナが電磁波を送受信する性能への影響が小さい。
【0195】
加えて、第1の弾性片をラジエータに弾性接触させることにより、第1の弾性片とラジエータとの間の無線周波信号の伝送がより安定的にすることを確かなものになる。具体的には、第1の弾性片は弾性力を有するため、第1の弾性片がラジエータに弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータに常に接触できるため、第1の弾性片とラジエータとの接続安定性がより良好になる。
【0196】
第4の態様に係る可能な実施では、電子装置は無線周波数経路をさらに含む。無線周波数経路は、アンテナのラジエータが無線周波数信号に従って電磁波信号を送信するように、アンテナのラジエータに無線周波数信号を送信するように構成できる。加えて、アンテナのラジエータが受信した電磁波信号を無線周波数信号に変換する場合、無線周波数経路は、アンテナのラジエータによって送信された無線周波数信号を受信するようにさらに構成できる。この場合、第1の弾性片は、無線周波経路とラジエータとの間に電気的に接続されている。
【0197】
別の可能な実施では、第1の弾性片は、ラジエータと第2の延長部の接地層との間に電気的に接続されている。
【0198】
別の可能な実施では、第1の弾性片は、整合回路を介して第2の延長部の接地層に電気的に接続されている。
【0199】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片は、第1の画面領域に面する第2の延長部の側に固定されている。この場合、第1の弾性片及び第2の基板は隆起基板の同じ側に位置する。電子装置の厚さ方向において、第1の弾性片と第2の基板との間に重複領域がある。第1の弾性片は、ラジエータの側に面する第2の基板のスペースを利用する。このように、電子装置の厚さ方向において、回路基板アセンブリは、第1の弾性片の構成により厚くならない。
【0200】
加えて、第1の画面領域に面する第2の延長部の面とラジエータとの間のスペースは概して小さい。一般的なチップ又は電子部品は、この領域に配置するのは容易でない。この場合、スペースは用いられず、容易にスペースの無駄になる。本実施では、第1の画面領域に面する第2の延長部の側に比較的サイズが小さい第1の弾性片を固定される。一方で、電子装置の内部スペースの利用性を改善するためにこの部分のスペースを有効的に利用することができる。他方で、第1の弾性片がリアカバーに面する第1の基板の一方側に配置する場合と比べて、この実施では、少なくとも1つの第1の弾性片によって占められるスペースを、第1の基板とリアカバーとの間のスペースによって節約できる。この場合、節約されたスペースをより多くの電子部品を配置するために用いることができるため、回路基板アセンブリのスペースの利用性が大幅にされる。
【0201】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片とラジエータとの接点から第1の画面領域までの距離Lは2mm以上である。例えば、Lは2mm、2.5mm、3mm、3.5mm又は4mmと等しい。
【0202】
第1の弾性片とラジエータとの接点から第1の画面領域までの距離Lが2mm以上の場合、第1の弾性片を第1の画面領域から大幅に離して配置できることが理解されよう。このように、第1の弾性片と第1の画面領域との間のアンテナクリアランス領域を大幅に増やすことができ、アンテナの性能もより良好になる。
【0203】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片とラジエータとの接点から第1の画面領域までの距離Lは4.7mm以下である。
【0204】
第1の弾性片とラジエータとの接点から第1の画面領域までの距離Lが4.7mm以下の場合、一方で、第1の弾性片を確実に第1の画面領域から離して配置でき、他方で、Z方向において、電子装置の厚さが確実に大きくならないようにすることができ、薄型の構成が得られる。
【0205】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片と隆起基板との間の距離は0.15mm~30mmである。
【0206】
第1の弾性片と第2の基板との間の距離が0.15mm~30mmの範囲の場合、第1の弾性片と第2の基板との間に位置する第2の延長部のサイズは比較的適度なものでることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第2の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と第2の基板との間に位置する第2の延長部は容易に破損又はひび割れしない。つまり、第2の延長部が受ける反力は第2の基板に素早く伝達されるため、第2の基板の内部応力によって反力を打ち消す。
【0207】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第3の強化基板をさらに含む。第3の強化基板は、第1の弾性片の一方側に位置し、第1の画面領域に面する第2の延長部の基板面に固定接続されている。
【0208】
第3の強化基板を第1の弾性片の一方側及び第2の延長部に積み重ねることにより、第2の延長部の一部の厚さが大幅に増え、隆起基板の構造強度をさらに大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片は、アンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を隆起基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第3の強化基板の協働により、第2の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第2の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのが回避され、それ故アンテナの回路の断線が回避される。
【0209】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のいずれか1つによれば、第3の強化基板と第2の基板とは一体形成の構造である。つまり、第3の強化基板と第2の基板とは一体型の基板である。この場合、第3の強化基板及び第2の基板の一体構造強度が良好になる。このように、第3の強化基板及び第2の基板は、外力を受けた場合に容易に損傷するか又はひび割れることがない。
【0210】
別の可能な実施では、第3の強化基板は、半田付けプロセスによって第2の基板に接続され得るか又は第3の強化基板は第2の基板と別々に配置され得る。
【0211】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片と第3の強化基板との間の距離は0.15mm~30mmである。この場合、第1の弾性片と第3の強化基板との間に位置する第2の延長部のサイズは比較的適度なものである。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第2の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と第3の強化基板との間に位置する第2の延長部は容易に破損又はひび割れしない。つまり、第1の延長部が受ける反力は第3の強化基板に素早く伝達されるため、第3の強化基板の内部応力によって反力を打ち消す。
【0212】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第4の強化基板をさらに含む。第4の強化基板は、第1の弾性片の、第3の強化基板から離れた側に位置し、第1の平坦画面領域に面する第2の延長部の基板面に固定接続されている。
【0213】
第4の強化基板を第1の弾性片の一方側及び第2の延長部に積み重ねることにより、第2の延長部の一部の厚さが大幅に増え、隆起基板の構造強度がさらに大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片は、アンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を隆起基板の第2の延長部に伝達する。この場合、第4の強化基板の協働により、第2の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第2の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのが回避され、それ故アンテナの回路の断線が回避される。
【0214】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のいずれか1つによれば、第4の強化基板と第2の基板とは一体形成の構造である。つまり、第4の強化基板と第2の基板とは一体型の基板である。この場合、第4の強化基板及び第2の基板の一体構造強度が良好になる。このように、第4の強化基板及び第2の基板は、外力を受けた場合に容易に損傷するか又はひび割れることがない。
【0215】
別の可能な実施では、第4の強化基板は、半田付けプロセスによって第2の基板に接続され得るか又は第4の強化基板は第2の基板と別々に配置され得る。
【0216】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片と第4の強化基板との間の距離は0.15mm~30mmである。この場合、第1の弾性片と第4の強化基板との間に位置する第2の延長部のサイズは比較的適度なものである。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第2の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と第4の強化基板との間に位置する第2の延長部は容易に破損又はひび割れしない。つまり、第2の延長部が受ける反力は第4の強化基板に素早く伝達される。したがって、第4の強化基板の内部応力によって反力を打ち消す。
【0217】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片に面するラジエータの表面に導電性片が配置される。第1の弾性片は導電性片と弾性接触している。
【0218】
導電性片がラジエータ上に配置される場合、導電性片はラジエータの表面の平坦さを改善できることが理解されよう。このように、第1の弾性片が導電性片を介してラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片とラジエータとの弾性接触はより安定したものになる。このように、ラジエータと第1の弾性片との間の伝送プロセスにおいて、無線周波数信号もより安定したものになるため、電子装置のより良好なアンテナ性能を確実にする。
【0219】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、導電性片の酸化抵抗は、ラジエータの酸化抵抗よりも高い。同じ温度及び湿度の環境下では、導電性片はラジエータに比べて酸化しにくいことが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと直接弾性接触する解決策に比べて、第1の弾性片と導電性片との接触抵抗がより小さい。すなわち、第1の弾性片と導電性片との接触抵抗がより安定し、無線周波信号の伝送損失がより小さくなる。この場合、電子装置のアンテナの性能が良好となる。
【0220】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、電子装置は締結具を含む。ラジエータはブラインドホールを備える。締結具はブラインドホールに固定される。第1の弾性片は締結具と弾性接触している。
【0221】
ラジエータ上に導電性片を半田付けする解決策に比べて、この実施は、ラジエータのブラインドホールに締結具を配置し、締結具を介して第1の弾性片をアンテナのラジエータに電気的に接続することにより、ラジエータ上に導電性片を半田付けするプロセスを省くことが理解されよう。したがって、一方では、電子装置のコスト投資が低減され、半田付けプロセスの入力コストをさらに増やす必要がなく、他方では、ラジエータが電磁波を送受信する性能が、半田付けプロセスにおけるラジエータ内へのガス孔、スラグ巻込み、半田接合部又はクラックの生成により影響を受ける場合が回避される。
【0222】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、ラジエータは、回路基板アセンブリに面する内側面を有する。第1の弾性片は内側面と弾性接触する。このように、ラジエータは第1の弾性片と接触するために突起を備えなくてもよく、この場合、電子装置の厚さ方向において、突起と省略したスペースがアンテナのクリアランス領域のために用いられ得る。このように、アンテナのアンテナクリアランス領域を大きくすることができ、アンテナの性能がより良好になる。
【0223】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片は、第1の固定片、弾性片及び第2の固定片を含む。弾性片は第1の固定片と第2の固定片との間に接続されている。弾性片は、限定されないが、弾性片又はバネであり得ることが理解されよう。加えて、第1の固定片は、限定されないが、銅片、アルミニウム片又は金片であり得る。第2の固定片は、限定されないが、銅片、アルミニウム片又は金片であり得る。
【0224】
加えて、第1の固定片はラジエータに固定接続されている。第2の固定片は隆起基板の第2の延長部に固定接続されている。
【0225】
第1の弾性片は単純な構造を有し、組み付けが容易であり、電子装置の組み立ての難しさを低減できることが理解されよう。
【0226】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、電子装置は中間プレートをさらに含む。中間プレートはフレームの内側に位置する。中間プレートは接地されている。フレームは接続区画をさらに含む。接続区画の一端はラジエータに接続され、他端は中間プレートに接続されている。
【0227】
ラジエータは比較的簡単な方法で接地され、単純な構造を有し、コスト投資が比較的小さいことが理解されよう。
【0228】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第2の導電性部材をさらに含む。第2の導電性部材は、限定されないが、弾性片又はバネであり得る。第2の導電性部材は隆起基板の第2の延長部に配置されている。第2の導電性部材は、隆起基板の接地層とラジエータとの間に電気的に接続されている。つまり、第2の導電性部材はラジエータを接地するように構成されている。
【0229】
ラジエータは比較的簡単な方法で接地され、単純な構造を有し、コスト投資が比較的小さいことが理解されよう。
【0230】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の基板は第2の整合回路を備える。第2の整合回路は、インダクタ、キャパシタ、抵抗器又はアンテナスイッチを含む。第2の弾性片は第2の整合回路に電気的に接続され、第2の整合回路を介して隆起基板の接地層に電気的に接続されている。第2の整合回路は、電磁波を送受信するためのアンテナの周波数帯域及びアンテナのインピーダンス整合を合わせるように構成されている。このように、アンテナは、電磁波の送受信により広く適用され、より良好な性能を有する。
【0231】
第4の態様又は上述した第4の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、電子装置は中間プレートをさらに含む。中間プレートは接地されている。中間プレートはフレームの内側に位置する。回路基板アセンブリは、第2の導電性部材及び第3の導電性部材をさらに含む。第2の導電性部材は隆起基板の第2の延長部に固定されている。第2の導電性部材はラジエータと弾性接触している。第3の導電性部材は第2の基板に固定されている。第3の導電性部材は中間プレートと弾性接触し、第2の導電性部材に電気的に接続されている。
【0232】
第2の導電性部材を第2の延長部に配置し、第3の導電性部材を第2の導電性部材に配置し、第3の導電性部材を接地に利用することにより、ラジエータの接地経路が増えることが理解されよう。この場合、ラジエータの接地経路において、電磁波を送受信するためのアンテナの周波数帯域を合わせるために、回路基板アセンブリに整合回路が配置され得るため、送受信のためのアンテナの周波数帯域がより広くなる。
【0233】
第5の態様では、アンテナ装置が提供される。アンテナ装置は電磁波信号を送受信できる。アンテナ装置は、ラジエータ及び回路基板アセンブリを含む。
【0234】
回路基板アセンブリは、第1の導電性部材と、順次積み重ねられた第1の基板、隆起基板及び第2の基板とを含む。つまり、隆起基板は、第1の基板と第2の基板との間に位置する。第1の基板は、第1の本体部と、第1の本体部に接続された第1の延長部とを含む。第1の本体部は隆起基板に固定接続されている。第1の延長部は、隆起基板及び第2の基板に対して突出し、ラジエータの近くに配置されている。第1の導電性部材は第1の延長部に固定され、第1の導電性部材、隆起基板及び第2の基板は第1の基板の同じ側に位置する。第1の導電性部材は、ラジエータと弾性接触している。
【0235】
なお、第1の導電性部材は、導電性を有する弾性片であってもいいし、代替的には導電性を有するバネであってもよく、本願では限定されない。以下に実施可能な各解決策では、第1の弾性片を例にとって第1の導電性部材を説明する。
【0236】
本実施では、隆起基板及び第2の基板に対して突出する第1の延長部を配置し、第1の弾性片を第1の延長部に固定接続することにより、第1の弾性片。隆起基板及び第2の基板は第1の基板の同じ側に位置し、回路基板アセンブリの厚さ方向において、第1の弾性片と隆起基板との間に重複領域がある。第1の弾性片は、ラジエータの側に面する隆起基板のスペースを利用する。このように、アンテナ装置の厚さ方向において、回路基板アセンブリは、第1の弾性片の構成により厚くならない。
【0237】
加えて、第1の弾性片を第2の基板に固定する解決策と比較して、この実施では、第1の延長部上に第1の弾性片を固定することにより、もはや隆起基板及び第2の基板に配置されたアンテナ関連部品又は配線(例えば、アンテナスイッチ、インダクタンス、キャパシタ又は抵抗)が存在しない。このように、一方で、回路基板アセンブリの構造がより単純である。すなわち、回路基板アセンブリの組み立ての困難性が低減され、回路基板アセンブリのコスト投資が低くなる。他方では、第2の基板上で、より多くの電子部品を配置するためにより多くのスペースを開放できる。
【0238】
加えて、第1の弾性片をラジエータに弾性接触させることにより、第1の弾性片とラジエータとの間での無線周波信号の送信をより安定にすることが確実になる。具体的には、第1の弾性片は弾性力を有するため、第1の弾性片がラジエータに弾性接触している場合に、第1の弾性片はラジエータに常に接触できるため、第1の弾性片とラジエータとの間の接続安定性がより良好になる。
【0239】
加えて、ラジエータと、ラジエータに面する第1の延長部の表面とラジエータとのスペースは概して小さい。一般的なチップ又は電子部品をこの領域に配置するのは容易ではない。この場合、スペースは用いられておらず、容易にスペースの無駄がもたらされる。この実施では、ラジエータに面する第1の延長部の側にサイズが比較的小さい第1の弾性片を固定することにより、この部分のスペースを有効に利用して、アンテナ装置の内部空間利用性を改善できる。
【0240】
加えて、第1の基板、隆起基板及び第2の基板を順次積み重ねることにより、回路基板アセンブリの基板面積を大幅に増やすことができ、それにより回路基板アセンブリに配置される電子部品の数を増やすことができる。具体的には、第1の基板及び第2の基板は隆起基板によって隆起されている場合、回路基板アセンブリ上で、電子部品(例えば、CPU、バッテリ管理チップ等)は、第1の基板の、第2の基板の反対に面する表面及び第2の基板の、第1の基板の反対に面する表面に配置できるだけでなく、第1の基板と第2の基板(第2の基板に面する第1の基板の表面及び第1の基板に面する第2の基板の表面)との間の空間に配置することもできる。つまり、本実施の回路基板アセンブリには、より多くの電子部品を配置できる。
【0241】
第5の態様に係る可能な実施では、アンテナ装置は無線周波数経路をさらに含む。無線周波数経路は、アンテナのラジエータが無線周波数信号に従って電磁波信号を送信するように、アンテナのラジエータに無線周波数信号を送信するように構成することができる。加えて、アンテナのラジエータが受信した電磁波信号を無線周波数信号に変換する場合、無線周波数経路は、アンテナのラジエータによって送信された無線周波数信号を受信するようにさらに構成できる。この場合、第1の弾性片は、無線周波経路とラジエータとの間に電気的に接続されている。
【0242】
別の可能な実施では、第1の弾性片は、ラジエータと第1の延長部の接地層との間に電気的に接続されている。
【0243】
別の可能な実施では、第1の弾性片は、整合回路を介して第1の延長部の接地層に電気的に接続されている。
【0244】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片と隆起基板との間の距離は0.15mm~30mmである。
【0245】
第1の弾性片と隆起基板との間の距離が0.15mm~30mmの範囲にある場合、第1の弾性片と隆起基板との間に位置する第1の延長部のサイズは比較的適度なものとなることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は、反力を第1の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と隆起基板との間に位置する第1の延長部は容易に破損又はひび割れることがない。つまり、第1の延長部によって受け取られた反力は、隆起基板に素早く伝達され、それにより、隆起基板の内部応力で反力を打ち消される。
【0246】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第1の強化基板をさらに含む。第1の強化基板は第1の弾性片の一方側に位置し、第2の基板に面する第1の延長部の基板面に固定接続されている。
【0247】
第1の強化基板を第1の弾性片の一方側及び第1の延長部に積み重ねることにより、第1の延長部の一部の厚さを大幅に増加し、第1の基板の構造強度がより大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片は、アンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は、反力を第1の基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第1の強化基板との協働により、第1の延長部が効果的に力を打ち消すことができるため、第1の延長部が外力により損傷又はひび割れすることが回避されるため、アンテナの回路の断線を回避できる。
【0248】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の強化基板は、第1の部分と、該第1の部分に接続される第2の部分とを含む。第1の部分は、第2の基板に面する第1の延長部の基板面に固定接続され、第1の部分は隆起基板に固定接続されている。第2の部分は第2の基板に固定接続されている。アンテナ装置の厚さ方向において、第1の強化基板の厚さは隆起基板の厚さよりも大きい。
【0249】
第1の部分及び第2の部分は、第1の延長部上に順次積み重ねられ、第1の部分が隆起基板に固定接続され、第2の部分が第2の基板に固定接続されることにより、第1の基板の構造強度が大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はアンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第1の強化基板、隆起基板及び第2の基板の協働により、第1の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第1の延長部が外力により損傷するか又はひび割れするのが回避され、アンテナの回路の断線が回避される。
【0250】
別の可能な実施では、第1の強化基板は隆起基板に固定接続されている。アンテナ装置の厚さ方向において、第1の強化基板の厚さは隆起基板の厚さ以下である。
【0251】
第1の強化基板が第1の延長部に積み重ねられ、第1の強化基板が隆起基板に固定接続することにより、第1の基板の構造強度が大幅に改善されていることが理解されよう。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はアンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は、反力を第1の基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第1の強化基板と隆起基板との協働により、第1の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第1の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのが回避される。
【0252】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の部分及び隆起基板は一体形成された構造であり、第2の部分及び第2の基板は一体形成された構造である。つまり、第1の部分と隆起基板とは一体型の基板である。この場合、第1の部分と隆起基板との接続がより堅固である。このように、第1の部分及び隆起基板は、外力を受けても容易に割れるか又はひび割れしない。加えて、第2の部分と第2の基板とは一体型の基板である。この場合、第2の部分と第2の基板との間の接続はより堅固である。このように、第2の部分及び第2の基板は、外力を受けても容易に割れるか又はひび割れしない。
【0253】
別の可能な実施では、第1の部分は、代替的に、半田付けプロセスにより隆起基板に固定接続することができる。第2の部分は、代替的に、半田付けプロセスにより第2の基板に固定接続することができる。
【0254】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の部分は、第1の強化半田パッドを備える。第1の延長部は第2の強化半田パッドを備える。第1の強化半田パッドは第2の強化半田パッドに半田付けされている。
【0255】
第1の部分と第1の延長部とが、第1の強化半田パッド及び第2の強化半田パッドを介して互いに半田付けされている場合、第1の部分と第1の延長部との接続はより堅固であり、回路基板アセンブリの一体的な強度がより良好になることが理解されよう。加えて、第1の強化半田パッドと第2の強化半田パッドとが互いに半田付けされた後、第1の強化半田パッド及び第2の強化半田パッドは、第1の基板の第1の本体部と隆起基板との間の半田パッド(この部分の半田パッドは、第1の基板の配線と隆起基板の配線とを電気的に接続するように主に構成されている)を効果的に保護することができる。すなわち、第1の本体部と隆起基板との間の半田パッドは、外力による容易な破損するのが回避される。
【0256】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片と第1の部分との間の距離は0.15mm~30mmの範囲である。この場合、第1の弾性片と第1の部分との間に位置する第1の延長部のサイズは比較的適度である。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と第1の部分との間に位置する第1の延長部は容易に割れるか又はひび割れしない。つまり、第1の延長部が受けた反力は、第1の部分に素早く伝達されるため、第1の部分の内部応力によって反力を打ち消す。
【0257】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第2の強化基板をさらに含む。第2の強化基板は、第1の弾性片の第1の強化基板から離れた側に位置し、第2の基板に面する第1の延長部の基板面に固定接続されている。
【0258】
第1の強化基板を第1の弾性片の一方側及び第1の延長部に積み重ね、第2の強化基板を第1の弾性片の他方側及び第1の延長部に積み重ねることにより、第1の延長部の一部の厚さが大幅に増加し、第1の基板の構造強度がより大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はアンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第1の強化基板と第2の強化基板との協働により、第1の延長部は効果的に力に打ち消すことができるため、第1の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのが回避され、故にアンテナの回路の断線が回避される。
【0259】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第2の強化基板は第3の部分と、第3の部分に接続された第4の部分とを含む。第3の部分は、第2の基板に面する第1の延長部の基板表面に固定接続され、第3の部分は隆起基板に固定接続されている。第4の部分は第2の基板に固定接続されている。アンテナ装置の厚さ方向において、第2の強化基板の厚さは隆起基板の厚さよりも大きい。
【0260】
第3の部分と、第3の部分に接続された第4の部分とは、第1の延長部に順次積み重ねられ、第3の部分は隆起基板に固定接続され、第4の部分は第2の基板に固定接続されることにより、第1の基板の構造強度が大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はアンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の基板の第1の延長部に伝達する。この場合、第1の強化基板、第2の強化基板、隆起基板及び第2の基板の協働により、第1の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第1の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのが回避され、故にアンテナの回路の断線が回避される。
【0261】
別の可能な実施形態では、第2の強化基板は隆起基板に固定接続されている。アンテナ装置の厚さ方向において、第2の強化基板の厚さは隆起基板の厚さ以下である。
【0262】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第3の部分と隆起基板とは一体形成された構造である。第4の部分と第2の基板とは一体形成された構造である。つまり、第3の部分と隆起基板とは一体型の基板である。この場合、第3の部分と隆起基板との接続はより堅固である。このように、第3の部分及び隆起基板は、外力を受けた場合に容易に割れるか又はひび割れることはない。加えて、第4の部分と第2の部分とは一体型の基板である。この場合、第4の部分と第2の基板との接続はより堅固である。このように、第4の部分及び第2の基板は、外力を受けた場合に容易に割れるか又はひび割れることはない。
【0263】
別の可能な実施形態では、第3の部分は、代替的に、半田付けプロセスにより隆起基板に固定接続できる。第4の部分は、代替的に、半田付けプロセスにより第2の基板に固定接続できる。
【0264】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片と第3の部分との間の距離d3は0.15mm~30mmの範囲である。
【0265】
この場合、第1の弾性片と第3の部分との間に位置する第1の延長部のサイズは比較的適度である。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第1の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と第3の部分との間に位置する第1の延長部は、容易に割れるか又はひび割れることはない。つまり、第1の延長部が受ける反力は第3の部分に素早くに伝達されるため、第3の部分の内部応力により反力が打ち消される。
【0266】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の延長部は溝を備える。溝は第1の強化基板と第2の強化基板との間に位置し、該溝の開口は、ラジエータに面する第1の延長部の表面に位置する。第1の弾性片の一部は該溝内に取り付けられる。
【0267】
第1の弾性片の一部が溝に取り付けられている場合、回路基板アセンブリの厚さ方向において、第1の弾性片と第1の延長部との間に重複領域が存在することが理解されよう。この場合、第1の弾性片と第1の基板との間にも重複領域が存在する。このように、アンテナ装置の厚さ方向において、回路基板アセンブリは第1の弾性片の構成により厚くならない。
【0268】
加えて、第1の延長部が第1の強化基板及び第2の強化基板を備える場合、第1の強化基板及び第2の強化基板は第1の延長部の強度を改善できるため、溝の開口により第1の延長部の強度が低下するのが回避される。
【0269】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片に面するラジエータの表面は導電性片を備える。第1の弾性片は導電性片と弾性接触している。
【0270】
導電性片がラジエータ上に配置される場合、導電性片はラジエータの表面の平坦さを改善できることが理解されよう。このように、第1の弾性片が導電性片を介してラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片とラジエータとの弾性接触はより安定したものになる。このように、ラジエータと第1の弾性片との間の伝送プロセスにおいて、無線周波数信号もより安定したものになるため、アンテナ装置のより良好なアンテナ性能が確実になる。
【0271】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、導電性片の酸化抵抗は、ラジエータの酸化抵抗よりも良好である。同じ温度及び湿度の環境下では、導電性片はラジエータに比べて酸化しにくいことが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと直接弾性接触する解決策に比べて、第1の弾性片と導電性片との接触抵抗がより小さい。すなわち、第1の弾性片と導電性片との接触抵抗がより安定し、無線周波信号の伝送損失がより小さくなる。この場合、アンテナ装置のアンテナの性能が良好となる。
【0272】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、アンテナ装置は締結具を含む。ラジエータはブラインドホールを備える。締結具はブラインドホールに固定される。第1の弾性片は締結具と弾性接触している。
【0273】
ラジエータ上に導電性片を半田付けする解決策に比べて、この実施は、ラジエータのブラインドホールに締結具を配置し、締結具を介して第1の弾性片をアンテナのラジエータに電気的に接続することにより、ラジエータ上に導電性片を半田付けするプロセスを省くことが理解されよう。したがって、一方では、アンテナ装置のコスト投資が低減され、半田付けプロセスの入力コストをさらに増やす必要がなく、他方では、ラジエータが電磁波を送受信する性能が、半田付けプロセスにおけるラジエータ内へのガス孔、スラグ巻込み、半田接合部又はクラックの生成により影響を受ける場合が回避される。
【0274】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、ラジエータは、回路基板アセンブリに面する内側面を有する。第1の弾性片は内側面と弾性接触する。このように、ラジエータは、突起を配置することなく第1の弾性片と接触できる。この場合、アンテナ装置の厚さ方向において、突起を省略するスペースをアンテナクリアランス領域のために用いることができる。このように、アンテナのクリアランス領域はより大きく、アンテナの性能がより良好になる。加えて、アンテナのラジエータは比較的単純な構造を有し、大量生産も容易である。
【0275】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片は、第1の固定片、弾性片及び第2の固定片を含む。弾性片は第1の固定片と第2の固定片との間に接続されている。弾性片は、限定されないが、弾性片又はバネであり得ることが理解されよう。加えて、第1の固定片は、限定されないが、銅片、アルミニウム片又は金片であり得る。第2の固定片は、限定されないが、銅片、アルミニウム片又は金片であり得る。
【0276】
加えて、第1の固定片はラジエータに固定接続されている。第2の固定片は第1の基板の第1の延長部に固定接続されている。
【0277】
第1の弾性片は単純な構造を有し、組み付けが容易であり、アンテナ装置の組み立ての難しさを低減できることが理解されよう。
【0278】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第2の導電性部材をさらに含む。第2の導電性部材は、限定されないが、弾性片又はバネであり得る。第2の導電性部材は第1の基板の第1の延長部に配置されている。第2の導電性部材は、第1の基板の接地層とラジエータとの間に電気的に接続されている。つまり、第2の導電性部材はラジエータを接地するように構成されている。
【0279】
この実施のラジエータは比較的簡単な方法で接地され、単純な構造を有し、コスト投資が比較的小さいことが理解されよう。
【0280】
第5の態様又は上述した第5の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の基板は第2の整合回路を備える。第2の整合回路は、インダクタ、キャパシタ、抵抗器又はアンテナスイッチを含む。第2の弾性片は第2の整合回路に電気的に接続され、第2の整合回路を介して第1の基板の接地層に電気的に接続されている。第2の整合回路は、電磁波を送受信するためのアンテナの周波数帯域及びアンテナのインピーダンス整合を合わせるように構成されている。このように、アンテナは、電磁波の送受信により広く適用され、より良好な性能を有する。
【0281】
第6の態様では、アンテナ装置が提供される。アンテナ装置は、電磁波信号を送受信できる。アンテナ装置はラジエータ及び回路基板アセンブリを含む。
【0282】
回路基板アセンブリはフレームの内側に位置する。回路基板アセンブリは、第1の基板、隆起基板、第2の基板及び第1の導電性部材を含む。第1の基板は、第1の本体部と、第1の本体部に接続された第1の延長部とを含む。隆起基板は、第2の本体部と、第2の本体部に接続された第2の延長部とを含む。第1の本体部、第2の本体部及び第2の基板は順次積み重ねられている。つまり、第2の本体部は、第1の本体部と第2の基板との間に位置する。第1の延長部と第2の延長部とは積み重ねられ、第1の延長部及び第2の延長部の両方は第2の基板に対して突出し、ラジエータの近くに配置されている。第1の導電性部材は第2の延長部に固定され、第1の導電性部材及び第2の導電性部材は隆起基板の同じ側に位置する。第2の導電性部材はラジエータと弾性接触している。
【0283】
なお、第1の導電性部材は、導電性を有する弾性片であり得るか又は代替的に導電性を有するバネであってもよく、本願では限定されない。以下の実施可能な各解決策では、第1の弾性片を例にとって第1の導電性部材を説明する。
【0284】
この実施では、第2の基板に対して突出する第2の延長部を配置し、第1の弾性片を第2の延長部に固定接続することにより、第1の導電性部材及び第2の導電性部材は回路基板アセンブリの厚み方向において、隆起基板の同じ側に位置し、第1の弾性片と第2の基板との間に重複領域が存在する。第1の弾性片はラジエータの一方側に面する第2の基板のスペースを利用する。このように、アンテナ装置の厚さ方向において、回路基板アセンブリは第1の弾性片の構成により厚くならない。
【0285】
加えて、第2の延長部を第1の延長部に積み重ねることにより、この場合、第2の延長部と第1の延長部との協働により、この部分の一体的な強度を改善できる。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は第2の延長部に反力を伝達する。この場合、第1の延長部との協働により、第2の延長部は力を効果的に打ち消すことができるため、第2の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのが回避されるため、アンテナの回路の断線が回避される。
【0286】
加えて、第1の弾性片をラジエータに弾性接触させることにより、第1の弾性片とラジエータとの間の無線周波信号の伝送がより安定的にすることを確かなものになる。具体的には、第1の弾性片は弾性力を有するため、第1の弾性片がラジエータに弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータに常に接触できるため、第1の弾性片とラジエータとの接続安定性がより良好になる。
【0287】
加えて、ラジエータに面する第2の延長部の面とラジエータとの間のスペースは概して小さい。この領域に一般的なチップ又は電子部品を配置するのは容易ではない。この場合、スペースが用いられず、容易にスペースの無駄になる。この実施では、ラジエータに面する第2の延長部の側にサイズが比較的小さい第1の弾性片を固定することにより、アンテナ装置の内部空間利用性を改善するためにこの部分のスペースを有効に利用することができる。
【0288】
第6の態様に係る可能な実施では、アンテナ装置は無線周波数経路をさらに含む。無線周波数経路は、アンテナのラジエータが無線周波数信号に従って電磁波信号を送信するように、アンテナのラジエータに無線周波数信号を送信するように構成できる。加えて、アンテナのラジエータが受信した電磁波信号を無線周波数信号に変換する場合、無線周波数経路は、アンテナのラジエータによって送信された無線周波数信号を受信するようにさらに構成できる。この場合、第1の弾性片は、無線周波経路とラジエータとの間に電気的に接続されている。
【0289】
別の可能な実施では、第1の弾性片は、ラジエータと第2の延長部の接地層との間に電気的に接続されている。
【0290】
別の可能な実施では、第1の弾性片は、整合回路を介して第2の延長部の接地層に電気的に接続されている。
【0291】
第6の態様又は上述した第6の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片と第2の基板との間の距離は0.15mm~30mmである。
【0292】
第1の弾性片と第2の基板との間の距離が0.15mm~30mmの範囲の場合、第1の弾性片と第2の基板との間に位置する第2の延長部のサイズは比較的適度なものでることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第2の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と第2の基板との間に位置する第2の延長部は容易に破損又はひび割れしない。つまり、第2の延長部が受ける反力は第2の基板に素早く伝達されるため、第2の基板の内部応力によって反力を打ち消す。
【0293】
第6の態様又は上述した第6の態様の実施のいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第3の強化基板をさらに含む。第3の強化基板は、第1の弾性片の一方側に位置し、第2の基板に面する第2の延長部の基板面に固定接続されている。
【0294】
第3の強化基板を第1の弾性片の一方側及び第2の延長部に積み重ねることにより、第2の延長部の一部の厚さが大幅に増え、隆起基板の構造強度をさらに大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片は、アンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を隆起基板の第2の延長部に伝達する。この場合、第3の強化基板の協働により、第2の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第2の延長部が外力により損傷するか又はひび割れるのが回避され、それ故アンテナの回路の断線が回避される。
【0295】
第6の態様又は上述した第6の態様の実施のいずれか1つによれば、第3の強化基板と第2の基板とは一体形成された構造である。つまり、第3の強化基板と第2の基板とは一体化された基板である。この場合、第3の強化基板と第2の基板との一体構造強度が良好になる。このように、第3の強化基板及び第2の基板は、外力を受けても容易に破損又はひび割れることがない。
【0296】
別の可能な実施では、第3の強化基板は半田付けプロセスにより第2の基板に接続され得るか又は第3の強化基板は第2の基板とは別々に配置され得る。
【0297】
第6の態様又は上述した第6の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片と第3の強化基板との間の距離は0.15mm~30mmの範囲である。この場合、第1の弾性片と第3の強化基板との間に位置する第2の延長部のサイズは比較的適度なものとなる。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片は、ラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第2の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と第3の強化基板との間に位置する第2の延長部は容易に破損又はひび割れしない。つまり、第1の延長部が受けた反力を第3の強化基板に素早く伝達できるため、第3の強化基板の内部応力により反力が打ち消される。
【0298】
第6の態様又は上述した第6の態様の実施のいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第4の強化基板をさらに含む。第4の強化基板は、第1の弾性片の、第3の強化基板から離れた側に位置し、第2の基板に面する第2の延長部の基板面に固定接続されている。
【0299】
第4の強化基板を第1の弾性片の一方側及び第2の延長部に積み重ねることにより、第2の延長部の一部の厚さが大幅に増え、隆起基板の構造強度が大幅に改善することが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はアンテナのラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を隆起基板の第2の延長部に伝達する。この場合、第4の強化基板との協働により、第2の延長部は効果的に力を打ち消すことができるため、第2の延長部が外力により損傷又はひび割れるのが回避されるため、アンテナの回路の断線が回避される。
【0300】
第6の態様又は上述した第6の態様の実施のいずれか1つによれば、第4の強化基板と第2の強化基板とは一体形成された構造である。つまり、第4の強化基板と第2の基板とは一体型の基板である。この場合、第4の強化基板と第2の基板との一体構造強度は良好である。このように、第4の強化基板及び第2の基板は、外力を受けても容易に破損又はひび割れることがない。
【0301】
別の可能な実施では、第4の強化基板は半田付けプロセスにより第2の基板に接続され得るか又は第4の強化基板は第2の基板とは別々に配置され得る。
【0302】
第6の態様又は上述した第6の態様の実施のいずれか1つによれば、第1の弾性片と第4の強化基板との間の距離は0.15mm~30mmの範囲である。この場合、第1の弾性片と第4の強化基板との間に位置する第2の延長部のサイズは比較的適度である。このように、第1の弾性片がアンテナのラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片はラジエータの反力を受ける。第1の弾性片は反力を第2の延長部に伝達する。この場合、第1の弾性片と第4の強化基板との間に位置する第2の延長部は容易に破損又はひび割れしない。つまり、第2の延長部が受けた反力は、第4の強化基板に素早く伝達される。したがって、第4の強化基板の内部応力によって反力が打ち消される。
【0303】
第6の態様又は上述した第6の態様の実施のいずれか1つによれば、第2の延長部は溝を備え、溝は、第3の強化基板と第4の強化基板との間に位置し、溝の開口は、ラジエータに面する第2の延長部の面に位置し、第1の弾性片の一部は溝に取り付けられている。
【0304】
第1の弾性片の一部が溝に取り付けられている場合、回路基板アセンブリの厚さ方向において、第1の弾性片と第2の延長部との間に重複領域が存在することが理解されよう。この場合、第1の弾性片と第1の基板との間にも重複領域が存在する。このように、アンテナ装置の厚さ方向において、回路基板アセンブリは、第1の弾性片の構成により厚くならない。
【0305】
加えて、第2の延長部が第1の強化基板及び第2の強化基板を備える場合、第1の強化基板及び第2の強化基板は第2の延長部の強度を改善できるため、溝の開口により第2の延長部の強度が低下するのが回避される。
【0306】
第6の態様又は上述した第6の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片に面するラジエータの表面には導電性片が設けられている。第1の弾性片は導電性片と弾性接触している。
【0307】
導電性片がラジエータ上に配置される場合、導電性片はラジエータの表面の平坦さを改善できることが理解されよう。このように、第1の弾性片が導電性片を介してラジエータと弾性接触している場合、第1の弾性片とラジエータとの弾性接触はより安定したものになる。このように、ラジエータと第1の弾性片との間の伝送プロセスにおいて、無線周波数信号もより安定したものになるため、アンテナ装置のより良好なアンテナ性能を確実にする。
【0308】
第6の態様又は上述した第6の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、導電性片の酸化抵抗は、ラジエータの酸化抵抗よりも良好である。同じ温度及び湿度の環境下では、導電性片はラジエータに比べて酸化しにくいことが理解されよう。このように、第1の弾性片がラジエータと直接弾性接触する解決策に比べて、第1の弾性片と導電性片との接触抵抗がより小さい。すなわち、第1の弾性片と導電性片との接触抵抗がより安定し、無線周波信号の伝送損失がより小さくなる。この場合、アンテナ装置のアンテナの性能が良好となる。
【0309】
第6の態様又は上述した第6の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、アンテナ装置は締結具を含む。ラジエータはブラインドホールを備える。締結具はブラインドホールに固定される。第1の弾性片は締結具と弾性接触している。
【0310】
ラジエータ上に導電性片を半田付けする解決策に比べて、この実施は、ラジエータのブラインドホールに締結具を配置し、締結具を介して第1の弾性片をアンテナのラジエータに電気的に接続することにより、ラジエータ上に導電性片を半田付けするプロセスを省くことが理解されよう。したがって、一方では、アンテナ装置のコスト投資が低減され、半田付けプロセスの入力コストを増やす必要がなく、他方では、ラジエータが電磁波を送受信する性能が、半田付けプロセスにおけるラジエータ内へのガス孔、スラグ巻込み、半田接合部又はクラックの生成により影響を受ける場合が回避される。
【0311】
第6の態様又は上述した第6の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、ラジエータは、回路基板アセンブリに面する内側面を有する。第1の弾性片は内側面と弾性接触する。このように、ラジエータは、突起を配置することなしに第1の弾性片と接触できる。この場合、回路基板アセンブリの厚さ方向において、突起を省略するスペースをアンテナクリアランス領域のために用いることもできる。このように、アンテナクリアランス領域が大きく、アンテナの性能がより良好になる。
【0312】
第6の態様又は上述した第6の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の弾性片は、第1の固定片、弾性片及び第2の固定片を含む。弾性片は第1の固定片と第2の固定片との間に接続されている。弾性片は、限定されないが、弾性片又はバネであり得ることが理解されよう。加えて、第1の固定片は、限定されないが、銅片、アルミニウム片又は金片であり得る。第2の固定片は、限定されないが、銅片、アルミニウム片又は金片であり得る。
【0313】
加えて、第1の固定片はラジエータに固定接続されている。第2の固定片は隆起基板の第2の延長部に固定接続されている。
【0314】
第1の弾性片は単純な構造を有し、組み付けが容易であり、アンテナ装置の組み立ての難しさを低減できることが理解されよう。
【0315】
第6の態様又は上述した第6の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、回路基板アセンブリは第2の導電性部材をさらに含む。第2の導電性部材は、限定されないが、弾性片又はバネであり得る。第2の導電性部材は隆起基板の第2の延長部に配置されている。第2の導電性部材は、隆起基板の接地層とラジエータとの間に電気的に接続されている。つまり、第2の導電性部材はラジエータを接地するように構成されている。
【0316】
この実施のラジエータは比較的簡単な方法で接地され、単純な構造を有し、コスト投資が比較的小さいことが理解されよう。
【0317】
第6の態様又は上述した第6の態様の実施のうちのいずれか1つによれば、第1の基板は第2の整合回路を備える。第2の整合回路は、インダクタ、キャパシタ、抵抗器又はアンテナスイッチを含む。第2の弾性片は第2の整合回路に電気的に接続され、第2の整合回路を介して隆起基板の接地層に電気的に接続されている。第2の整合回路は、電磁波を送受信するためのアンテナの周波数帯域及びアンテナのインピーダンス整合を合わせるように構成されている。このように、アンテナは、電磁波の送受信により広く適用され、より良好な性能を有する。
【図面の簡単な説明】
【0318】
【
図1】
図1は、本出願の一実施形態によって提供される、任意の方法における電子装置の概略構造図である。
【
図3】
図3は、任意の方法における
図1に示す電子装置の線A-Aに沿った部分断面図である。
【
図4】
図4は、別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線A-Aに沿った部分断面図である。
【
図5】
図5は、任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
【
図6】
図6は、任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。
【
図7】
図7は、
図6に示す回路基板アセンブリの概略分解図である。
【
図8a】
図8aは、別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。
【
図8b】
図8bは、別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
【
図9】
図9は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。
【
図10】
図10は、
図6に示す回路基板アセンブリの線C-Cに沿った概略断面図である。
【
図11】
図11は、
図6に示す回路基板アセンブリの別の角度からの部分概略構造図である。
【
図12】
図12は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
【
図13a】
図13aは、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。
【
図13b】
図13bは、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。
【
図14】
図14は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。
【
図15】
図15は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。
【
図16】
図16は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。
【
図17】
図17は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。
【
図18】
図18は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
【
図19】
図19は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
【
図20a】
図20aは、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
【
図20b】
図20bは、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
【
図21】
図21は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
【
図22】
図22は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線A-Aに沿った部分断面図である。
【
図24】
図24は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。
【
図25】
図25は、任意の方法における
図1に示す電子装置の線E-Eに沿った部分断面図である。
【
図26】
図26は、別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線E-Eに沿った部分断面図である。
【
図27】
図27は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線A-Aに沿った部分断面図である。
【
図28】
図28は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線A-Aに沿った部分断面図である。
【
図29】
図29は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
【
図30】
図30は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。
【
図32】
図30は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
【
図33】
図33は、
図30に示す回路基板アセンブリを別の角度から見た部分概略構造図である。
【
図34】
図34は、別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
【
図35】
図35は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。
【
図36】
図36は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。
【
図37】
図37は、本願の一実施形態によって提供される別の任意の方法における電子装置の概略構造図である。
【
図38】
図38は、任意の方法における
図37に示す電子装置の線F-Fに沿った部分断面図である。
【
図39】
図39は、本願の一実施形態によって提供される別の任意の方法における電子装置の概略構造図である。
【
図40】
図40は、任意の方法における
図39に示す電子装置の線G-Gに沿った部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0319】
図1は、本願の一実施形態によって提供される、任意の方法における電子装置の概略構造図である。電子装置100は、携帯電話、時計、タブレットパーソナルコンピュータ(tablet personal computer)、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、パーソナルコンピュータ、ノートブックコンピュータ、車載装置、ウェアラブル装置、拡張現実(augmented reality、AR)眼鏡、ARヘルメット、仮想現実(virtual reality、VR)眼鏡、VRヘルメット又は電磁波信号を送受信可能な他の形態の別の装置でありうる。
図1に示す実施形態の電子装置100については、携帯電話を例にとって説明する。説明の便宜上、電子装置100の幅方向はX軸として定義される。電子装置100の長さ方向はY軸である。電子装置100の厚さ方向はZ軸である。
【0320】
本願において、3つの電子装置100の構造を以下で主に説明する。1つは、画面がフラット画面である電子装置100である。別のものは、画面が湾曲画面である電子装置100である。別のものは、画面が360°の湾曲画面である電子装置である。先ず、第1の実施形態に係る、画面がフラット画面である電子装置100について、関連する添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0321】
第1の実施形態:
図1を参照して、
図2は、
図1に示す電子装置の概略分解図である。電子装置100は、画面10、ハウジング20及び回路基板アセンブリ30を含む。
図1及び
図2は、電子装置100に含まれる一部のコンポーネントを概略的に示したものにすぎず、これらのコンポーネントの実際の形状、実際のサイズ及び実際の構造は、
図1及び
図2によって制限されないことが理解されよう。
【0322】
画面10は、画像、テキスト等を表示するように構成され得る。画面10はフラット画面である。加えて、画面10は、保護カバープレート11及び表示画面12を含む。保護カバープレート11は表示画面12上に積み重ねられている。保護カバープレート11は表示画面12の近くに配置してもよく、表示画面12を保護し、塵埃を防止するように主に構成され得る。保護カバープレート11の材料は、限定されないが、ガラスであり得る。表示画面12は有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)表示画面、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(active-matrix organic light-emitting diode、AMOLED)表示画面、量子ドット発光ダイオード(quantum dot organic light-emitting diode、QLED)表示画面等であり得る。
【0323】
ハウジング20は画面10を支持するように構成され得る。ハウジング20はフレーム21及びリアカバー22を含む。リアカバー22は画面10と反対側に配置されている。リアカバー22及び画面10はフレーム21の両側にそれぞれ取り付けられている。この場合、リアカバー22、フレーム21及び画面10は共に電子装置100の内部を取り囲む。電子装置100の内部は、電池、受信器、マイクロホン等の電子装置100のコンポーネントを収容するために用いられ得る。
【0324】
任意の方法では、リアカバー22は接着剤によりフレーム21に固定接続されている。別の任意の方法では、リアカバー22とフレーム21とは一体的な構造を形成する。すなわち、リアカバー22とフレーム21とは一体的な構造である。
【0325】
加えて、ハウジング20は、アンテナのラジエータの一部としてさらに用いられ得るか又はハウジング20の内側をアンテナのラジエータを固定するために用いられ得る。
【0326】
電子装置100は、アンテナを利用して、以下の通信技術の1つ以上を介してネットワーク又は他の装置と通信し得ることが理解されよう。通信技術は、ブルートゥース(bluetooth、BT)通信技術、グローバルポジショニングシステム(global positioning system、GPS)通信技術、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)通信技術、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(global system for mobile communication、GSM)通信技術、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA)通信技術、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)通信技術、5G通信技術、SUB-6G通信技術、その他の将来の通信技術等を含む。
【0327】
加えて、電子装置100は、アンテナを介して、他の装置(例えば、携帯電話、時計、タブレットコンピュータ又は電磁波信号を送受信可能な他の装置)とモバイルデータトラフィック又はワイヤレスネットワークを共有し得る。例えば、他の装置がデータトラフィック共有ネットワークを有効にする場合、電子装置100は、他の装置のアンテナ信号を受信することにより、他の装置のデータトラフィック共有ネットワークにアクセスし得る。このように、電子装置100は、そのトラフィックが不十分であるか又は使用が停止しているため、電子装置100のユーザ体験に影響を与えない。
【0328】
アンテナのラジエータは電磁波信号を送受信するように構成されている。アンテナのラジエータには複数の構成方法がある。関連する添付図面を参照しながら、2つの任意の方法を以下で詳細に説明する。
【0329】
第1の任意の方法:
図3は、任意の方法における
図1に示す電子装置の線A-Aに沿った部分断面図である。
図3に示す断面図は、
図1の電子装置の線A-Aに沿った断面図であり、Z軸の負方向に沿って見たものである。ハウジング20のフレーム21は、金属材料、例えばスチールでできている。この場合、金属区画はフレーム21上で隔離され、金属区画はアンテナのラジエータ41を形成する。具体的には、フレーム21は、第1のショートフレーム212と、第1のショートフレーム212を接続する第1のロングフレーム213とを含む。第1のショートフレーム212は第1の間隙214を含む。第1のロングフレーム213は第2の間隙215を含む。このように、独立した金属区画が、第1の間隙214及び第2の間隙215によりフレーム21上で隔離され、アンテナのラジエータ41を形成する。
【0330】
この実施では、ハウジング20は中間プレート24をさらに含む。中間プレート24は金属材料、例えばスチールでできている。中間プレート24はフレーム21の内面に接続されている。中間プレート24、第1のショートフレーム212及び第1のロングフレーム213の一部の間には第3の間隙216がある。第3の間隙216は、第1の間隙214及び第2の間隙215と連通している。このように、第1の間隙214、第2の間隙215及び第3の間隙216はアンテナクリアランス領域を形成できる。別の任意の方法では、ハウジング20は代替的に中間プレート24を含まなくてもよい。
【0331】
加えて、第1の間隙214、第2の間隙215及び第3の間隙216には、代替的に、絶縁材料が充填され得る。例えば、絶縁材料は、ポリマー、ガラス、セラミック等又はこれらの材料の組み合わせであり得る。別の任意の方法では、第1の間隙214、第2の間隙215及び第3の間隙216は中空状態であり得る。すなわち、第1の間隙214、第2の間隙215及び第3の間隙216には他の物質が充填されない。
【0332】
アンテナのラジエータ41の位置は、
図3に示す位置に限定されないことが理解されよう。例えば、アンテナのラジエータ41を形成するために、独立した金属区画が第1のショートフレーム212上で分離される。あるいは、アンテナのラジエータ41を形成するために、独立した金属区画が第1のロングフレーム213上で分離される。もちろん、アンテナのラジエータ41は、代替的に、フレーム21の別の部分に形成されてもよい。本実施形態では、詳細は限定されない。
【0333】
第2の任意の方法:
図4は、別の任意の方法における、
図1に示す電子装置の線A-Aに沿った部分断面図である。
図4に示す断面図は、
図1の電子装置の線A-Aに沿った断面図であり、Z軸の負方向に沿って見たものであることが理解されよう。ハウジング20のフレーム21は絶縁材料でできている。例えば、絶縁材料は、ポリマー、ガラス又はこれらの材料の組み合わせであり得る。この場合、導電性導体は、レーザ直接構造化(laser direct structuring、LDS)又は印刷直接構造化技術によってフレーム21の内面に形成される。導電性導体は、限定されないが、銅、金又はグラフェン材料から作られ得る。導電性導体はアンテナのラジエータ41を形成する。ラジエータ41の位置は、
図4に示す第1のショートフレーム212及び第1のロングフレーム213の内面に限定されないことが理解されよう。例えば、ラジエータ41は、第1のショートフレーム212の内面に位置し得る。ラジエータ41は、代替的に、第1のロングフレーム213の内面又はフレーム21の他の部分の内面に位置し得る。
【0334】
加えて、ハウジング20は中間プレート24をさらに含む。中間プレート24は、金属材料、例えば、スチールでできている。中間プレート24は、フレーム21の内面に接続されている。中間プレート24、第1のショートフレーム212及び第1のロングフレーム213の一部の間に第4の間隙217がある。このように、第4の間隙217はアンテナクリアランス領域を形成できる。別の任意の方法では、ハウジング20は、代替的に、中間プレート24を含まなくてもよい。
【0335】
アンテナのラジエータ41は、代替的に、別の方法で実施され得ることが理解されよう。例えば、フレキシブル回路基板がフレーム21の内面に固定接続されている。フレキシブル回路基板は、アンテナのラジエータ41を形成する。アンテナのラジエータ41の構成方法はここでは再度説明しない。以下の実施形態では、第1の任意の方法を一例にとって、アンテナのラジエータ41の構造を説明する。
【0336】
図5は、任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
図5に示す断面図は、
図1の電子装置の線B-Bに沿って断面を取り、Y軸の正方向に沿って見た断面図であり、Y軸を回転軸として、得られた断面図を180°回転させたものであることが理解されよう。回路基板アセンブリ30は電子装置100の内部に位置する。回路基板アセンブリ30は、安定性を確かなものにするために、ネジ、ピン又はリベットによって中間プレート24に固定され得る。回路基板アセンブリ30は、アンテナの無線周波数経路42を取り付けるように構成され得る。無線周波数経路42は、アンテナのラジエータ41が無線周波数信号に従って電磁波信号を送信するように、アンテナのラジエータ41に無線周波数信号を送信するように構成され得る。加えて、アンテナのラジエータ41が受信した電磁波信号を無線周波数信号に変換する場合、無線周波数経路42は、アンテナのラジエータ41によって送信された無線周波数信号を受信するようにさらに構成され得る。
【0337】
無線周波数経路42は、無線周波数トランシーバチップ421及び第1の整合回路422を含む。
図3~
図5は、無線周波数トランシーバチップ421及び第1の整合回路422を概略的に示すにすぎないことが理解されよう。しかしながら、無線周波数トランシーバチップ421及び第1の整合回路422の実際の形状、実際のサイズ及び実際の構造は、
図3~
図5によって限定されない。
【0338】
無線周波数トランシーバチップ421は、無線周波数信号をアンテナのラジエータ41に送信するように構成され、アンテナのラジエータ41によって送信される無線周波数信号を受信するようにさらに構成されている。無線周波数信号を送受信する機能が独立したモジュール(無線周波数トランシーバチップ421)に統合されている場合、無線周波数トランシーバチップ421は、無線周波数信号を送受信するために独立して動作できることが理解されよう。この場合、無線周波数信号の伝送効率及び処理効率が大幅に改善される。
【0339】
別の任意の方法では、無線周波数信号を送受信する機能は、代替的に、電子装置100の中央処理装置(central processing unit、CPU)又は電子装置100の別のチップ、例えばバッテリ管理チップに統合され得る。この場合、電子装置100のCPU又は他のチップは無線周波数信号を送受信する機能も有しているため、1つのチップ(無線周波数トランシーバチップ421)によって占められるスペースを電子装置100内で省くことができるため、電子装置100の内部スペースの利用が改善される。
【0340】
第1の整合回路422は、無線周波数トランシーバチップ421とラジエータ41との間に電気的に接続されている。つまり、無線周波数トランシーバチップ421によって送信される無線周波数信号は、第1の整合回路422を介してラジエータ41に送信できる。加えて、ラジエータ41が受信した電磁波信号を無線周波数信号に変換した後、無線周波数信号を、第1の整合回路422を介して無線周波数トランシーバチップ421にさらに送信できる。第1の整合回路422は、回路基板アセンブリ30内の配線を介して無線周波数トランシーバチップ421に電気的に接続され得る。第1の整合回路422は、無線周波数信号に対して信号増幅、フィルタリング等の信号処理を行うように構成され得る。第1の整合回路422は、アンテナスイッチ、キャパシタ、インダクタ又は抵抗等の電子部品を含み得る。
【0341】
電子装置100の一般的な構造及び電子装置100内のアンテナの一般的な構造は、関連する添付の図面を参照して上述されていることが理解されよう。より快適な視覚体験をユーザにもたらすために、電子装置100はフル画面の工業デザイン(工業デザイン、ID)を採用し得る。フル画面とは本体に対する画面の比が大きいことを意味する(通常は90%を超える)。この場合、電子装置100のフレーム21の幅は大幅に小さくなり、電子装置100のバッテリ、受信器、マイクロホン、アンテナ等の内部コンポーネントを再配置する必要がある。とりわけ、アンテナの設計について、電子装置100のフレーム21の幅が大幅に小さくなると、アンテナクリアランス領域も大幅に小さくなる。アンテナのサイズ、帯域幅及び効率は相互関連し、互いに影響する。加えて、アンテナのサイズ(空間)が小さくなると、アンテナの効率と帯域幅の積は小さくなる。しかしながら、本実施形態では、アンテナの構成がタイトな状況下では、回路基板アセンブリ30の構造が配置され、アンテナの関連コンポーネントが再配置されるため、アンテナがより広いクリアランス領域を有し、それにより、電子装置100のアンテナ性能が大幅に改善される。
【0342】
図6は、任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。
図7は、
図6に示す回路基板アセンブリの概略分解図である。回路基板アセンブリ30は、第1の基板31、隆起基板32、第2の基板33及び第1の導電性部材34を含む。回路基板アセンブリ30の詳細構造の一部を明瞭に見ることができるようにするために、
図6及び
図7は、回路基板アセンブリ30の構造の一部を概略的に示しているにすぎないことが理解されよう。以下の任意の方法では、任意の方法の添付の図面は、回路基板アセンブリ30の部分構造図も概略的に示す。詳細は以下では説明しない。加えて、第1の導電性部材34は、導電性を有する弾性片又は導電性を有するバネであってもよく、これは本願では限定されない。以下の実施形態では、第1の弾性片34を例にとって第1の導電性部材34を説明する。
【0343】
第1の基板31、隆起基板32及び第2の基板33は順次積み重ねられている。つまり、隆起基板32は、第1の基板31と第2の基板33との間で固定されている。
図6は、第1の基板31、隆起基板32及び第2の基板33がZ軸方向に沿って順次積み重ねられていることを示す。別の任意の方法では、電子装置100が他の形態である場合には、第1の基板31、隆起基板32及び第2の基板33は、代替的に、X軸、Y軸又は別の方向に沿って順次積み重ねられ得る。
【0344】
任意の方法では、第1の基板31と隆起基板32とは半田付けプロセスにより互いに固定され得る。別の任意の方法では、第1の基板31と隆起基板32とは、導電性接着剤により互いに接合及び固定され得る。
【0345】
任意の方法では、第2の基板33と隆起基板32とは半田付けプロセスにより互いに固定され得る。別の任意の方法では、第2の基板33と隆起基板32とは、導電性接着剤により互いに接合及び固定され得る。
【0346】
この実施形態では、
図5を参照して、Z軸方向に沿って第1の基板31、隆起基板32及び第2の基板33を順次積み重ねることにより、回路基板アセンブリ30の基板面の面積を大幅に増やすことができるため、回路基板アセンブリ30に配置される電子部品の数が増える。具体的には、第1の基板31及び第2の基板33が回路基板アセンブリ30上で隆起基板32によりZ軸方向に隆起されている場合、電子部品(例えば、CPU、電池管理チップ等)はリアカバー22に面する第1の基板31の面及び表示画面12に面する第2の基板33の面に配置できるだけでなく、第1の基板31と第2の基板33との(第2の基板33に面する第1の基板31の面及び第1の基板31に面する第2の基板33の面)間のスペースに配置することもできる。つまり、本実施形態の回路基板アセンブリ30にはより多くの電子部品を配置できる。このように、一方で、電子装置100はより多くの機能を有し、ユーザ体験もより良好である。他方で、電子装置100の内部環境が緊迫している場合、電子装置100の多数の電子部品を回路基板アセンブリ30に配置することにより、電子装置10の内部でより多くのスペースを開放できる。スペースのこの部分がアンテナのクリアランス領域に適用された場合、アンテナのクリアランス領域が大幅に増やすことができため、アンテナの性能が大幅に改善する。
【0347】
図5及び
図6は、隆起基板32及び第2の基板33が互いに平らに配置されていることを示すことが理解されよう。別の任意の方法では、隆起基板32及び第2の基板33は、代替的に、互い違いであり得る。具体的には、
図8aは、別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。隆起基板32の一部は、第2の基板33と互い違いになっている。すなわち、隆起基板32の一部は第2の基板33に対して突出する。この場合、隆起基板32及び第2の基板33は段状を形成する。
図8aは、隆起基板32の一部が第2の基板33に対してX軸方向に沿って突出することを示していることが理解されよう。別の任意の方法では、隆起基板32の一部は、代替的に、第2の基板33に対してY軸方向に沿って突出し得る。
【0348】
また、
図5を参照して、第1の基板31は、第2の基板33に対して表示画面12から離れて配置されている。すなわち、第1の基板31は、第2の基板33の、表示画面12から離れた側に位置する。この場合、第1の基板31はリアカバー22の近くに配置されている。第2の基板33は表示画面12の近くに配置されている。
【0349】
第1の基板31、隆起基板32及び第2の基板33の全ては、剛性基板、フレキシブル基板又は軟及び硬質の特徴を組み合わせた基板であり得る。加えて、第1の基板31、隆起基板32及び第2の基板33はFR-4誘電体基板、ロジャース(Rogers)誘電体基板、ロジャース及びFR-4の混合媒体基板等であり得る。FR-4は耐火材料グレードのコードネームであり、ロジャース誘電体基板は高周波基板である。
【0350】
加えて、無線周波数トランシーバチップ421及び第1の整合回路422の両方は第1の基板31上に位置する。第1の基板31は、第2の基板33に対して表示画面12から離れて配置されることが理解されよう。したがって、無線周波数トランシーバチップ421及び第1の整合回路422を第2の基板33上に配置する解決策と比較して、この実施形態では、無線周波数トランシーバチップ421及び第1の整合回路422の両方は第1の基板31上に配置されるため、無線周波数トランシーバチップ421及び第1の整合回路422から表示画面12までの距離がより長くなる。このように、表示画面12の内部回路の、無線周波数トランシーバチップ421及び第1の整合回路422に対する影響がより小さい。すなわち、アンテナの性能がより良好である。
【0351】
加えて、なお、無線周波数トランシーバチップ421及び第1の整合回路422の位置は、
図5に示すリアカバー22に面する第1の基板31の表面に限定されないことに留意されたい。例えば、無線周波数トランシーバチップ421および第1の整合回路422は、代替的に、第1の基板31の内部に配置されてもよい。
【0352】
別の任意の方法で、無線周波数トランシーバチップ421および第1の整合回路422の両方は、代替的に、隆起基板32又は第2の基板33に配置され得る。
【0353】
図8bは、別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
図8bに示す概略断面図は、
図1の電子装置の線B-Bに沿った、Y軸の正方向に沿って見た断面図であり、断面図は、
図8bに示す断面図を形成するために、Y軸を回転軸として180°回転されていることが理解されよう。第1の弾性片34は、画面10に面する第2の基板33の面に固定されている。第1の弾性片34はアンテナのラジエータ41と弾性接触している。この実施では、ラジエータ41は電子装置100の内側に面する突起411を含む。この場合、第1の弾性片34は、突起411と弾性接触している。加えて、第1の弾性片34は第1の整合回路422とラジエータ41との間に電気的に接続されている。この場合、第1の弾性片34とラジエータ41との接点は供給点である。このように、無線周波数トランシーバチップ421によって送信される無線周波数信号は、第1の整合回路422及び第1の弾性片34を介してラジエータ41に送信できる。加えて、ラジエータ41が受信した電磁波信号を無線周波数信号に変換した後、無線周波数信号は、第1の弾性片34及び第1の整合回路422を介して無線周波数トランシーバチップ421にさらに送信できる。
【0354】
【0355】
1.第1の弾性片34は表示画面12の近くに配置されている。すなわち、Z軸方向において、第1の弾性片34と表示画面12との間の距離は比較的近い。この場合、Z軸方向において、第1の弾性片34と接触するように構成された突起411は、代替的に、大幅に表示画面12の近くに配置され得る。このように、突起411の底部と表示画面12との間のアンテナクリアランス領域が大きく圧縮される。このように、表示画面12は、電磁波信号を送受信するラジエータ41に対して極めて容易に影響を与え得るため、アンテナ性能が悪い。
【0356】
2.第1の弾性片34及び突起411の両方が表示画面12の近くに配置される場合、突起411に接触する第1の弾性片34の接点も表示画面12に近くに配置される。このように、突起411に接触する第1の弾性片34の接点(供給点)は、表示画面12による影響を極めて容易に受ける。
【0357】
3.第1の弾性片34が、画面10に面する第2の基板33の面に固定されている場合、Z軸方向において、回路基板アセンブリ30の厚さは第1の弾性片34の厚さを含む。この場合、回路基板アセンブリ30の厚さは比較的大きい。回路基板アセンブリ30が電子装置100に適用される場合、電子装置100の厚さも極めて容易に増加し、薄型の設計が得られない。
【0358】
4.無線周波数トランシーバチップ421及び第1の整合回路422は第2の基板33上に配置されている。無線周波数トランシーバチップ421及び第1の整合回路422は表示画面12の近くに配置され、表示画面12による影響を容易に受ける。
【0359】
この実施形態では、回路基板アセンブリ30の構造を配置し、アンテナの関連部品を再配置することにより、アンテナはより広いクリアランス領域を有するため、電子装置100のアンテナ性能が大幅に改善される。詳細は以下の通りである。
【0360】
さらに
図5及び
図6を参照して、第1の基板31は、第1の本体部311及び第1の延長部312を含む。第1の本体部311、隆起基板32及び第2の基板33は、Z軸方向に沿って順次積み重ねられている。第1の延長部312は、隆起基板32及び第2の基板33に対して突出している。
図5は、第1の延長部312が隆起基板32及び第2の基板33に対してX軸方向に沿って突出していることを示す。第1の延長部312は、第1の本体部311に対してラジエータ41の近くに配置されている。別の任意の方法では、第1の延長部312は、代替的に、隆起基板32及び第2の基板33に対して別の方向に、例えばY軸方向に沿って突出していてもよく、本願では限定されない。
【0361】
加えて、第1の弾性片34は第1の延長部312に固定されている。具体的には、第1の弾性片34は、表示画面12に面する第1の延長部312の側に固定されている。この場合、第1の弾性片34、隆起基板32及び第2の基板33は、第1の基板31の同じ側に位置する。加えて、第1の弾性片34は、アンテナのラジエータ41と弾性接触している。この実施では、ラジエータ41は、電子装置100の内側に面する突起411を含む。この場合、第1の弾性片34は突起411と弾性接触している。この任意の方法におけるZ軸方向の突起411の厚さは、実際のニーズに応じて対応して小さくしてもよく、それにより突起411の比較的大きなサイズにより突起411と表示画面12との間のクリアランス領域が小さくなることが回避され得ることが理解されよう。別の任意の方法では、ラジエータ41は、代替的に、突起411を備えなくてもよい。具体的には、対応する添付の図面(
図20a)に従って以下で詳細が説明されるが、ここでは再度説明されない。加えて、別の実施形態では、第1の弾性片34は、代替的に、リアカバー22に面する第1の基板31の側に配置され得る。
【0362】
加えて、任意の方法では、第1の弾性片34に接触する突起411の表面をレーザ形成技術により脱酸することにより、突起411が第1の弾性片34と接触する位置はより良好な電気接続安定性を有することが確実になる。
【0363】
加えて、第1の弾性片34は、無線周波数経路42の第1の整合回路422とラジエータ41との間に電気的に接続されている。この場合、第1の弾性片34とラジエータ41との接点は供給点である。このように、無線周波数トランシーバチップ421によって送信される無線周波数信号を、第1の整合回路422及び第1の弾性片34を介してラジエータ41に送信できる。加えて、ラジエータ41が受信した電磁波信号を無線周波数信号に変換した後、無線周波数信号は、第1の弾性片34及び第1の整合回路422を介して無線周波数トランシーバチップ421に送信できる。別の任意の方法では、第1の弾性片34がラジエータ41と接触する位置は、代替的に、アンテナ接地同調点であり得る。詳細については以下で説明されており、ここでは再度説明しない。
【0364】
この実施形態では、隆起基板32及び第2の基板33に対して突出する第1の延長部312を配置し、第1の弾性片34を第1の延長部312に固定接続することにより、第1の弾性片34が表示画面12から離れて配置される。すなわちZ軸方向において、第1の弾性片34と表示画面12との間の距離はより大きくなる。この場合、Z軸方向において、第1の弾性片34に接触するように構成された突起411も、表示画面12から大幅に離して配置され得る。このように、突起411の底部と表示画面12との間のアンテナクリアランス領域が大幅に増加し、アンテナの性能もより良好になる。
【0365】
加えて、第1の弾性片34及び突起411の両方が表示画面12から離れて配置されている場合、突起411と接触する第1の弾性片34の接点も、表示画面12から離れて配置され得る。このように、突起411と接触する第1の弾性片34の接点(供給点)は表示画面12による影響を受けにくい。
【0366】
加えて、第1の弾性片34は第1の延長部312に固定されているため、第1の基板31上に配置された第1の弾性片34と無線周波数トランシーバチップ421との間の回路をより短くできる。このように、無線周波数信号の伝送経路がより短くなり、無線周波数信号の伝送損失がより小さくなり、アンテナの性能がより良好になる。
【0367】
加えて、第2の基板33に第1の弾性片34を固定する解決策と比較して、本実施形態では、第1の弾性片34は第1の延長部312に固定されている。したがって、アンテナに関連するコンポーネント及び配線(例えば、アンテナスイッチ、インダクタ、コンデンサ又は抵抗)は、もはや隆起基板32及び第2の基板33上に配置されない。このように、一方で、回路基板アセンブリ30の構造がより簡潔になる。すなわち、回路基板アセンブリ30の組み立ての困難性が低減され、回路基板アセンブリ30のコスト投資がより小さくなる。他方で、より多くの電子部品を配置するために、より多くのスペースを第2の基板33上で開放できる。
【0368】
加えて、無線周波数経路42は、第1の弾性片34によりラジエータ41に電気的に接続され、無線周波数経路42とラジエータ41との間の接続がより安定的になることを確実にする。具体的には、第1の弾性片34は弾性力を有するため、第1の弾性片34がラジエータ41と弾性接触している場合、第1の弾性片34はラジエータ41と常に接触できるため、無線周波数経路42とラジエータ41との間のより良好な接続安定性が確かなものとなる。
【0369】
加えて、表示画面12に面する第1の延長部312の面とラジエータ41との間のスペースは概して小さいことが理解されよう。この領域に一般的なチップ又は電子部品を配置するのは容易でない。この場合、スペースが用いられず、容易にスペースの無駄がもたらされる。しかしながら、この実施形態では、表示画面12に面する第1の延長部312の側にサイズが比較的小さい第1の弾性片34を固定される。一方で、この部分のスペースを有効に利用して、電子装置100の内部空間利用性を改善できる。他方で、第1の弾性片34がリアカバー22に面する第1の基板31の側に配置される場合に比べて、この実施形態では、少なくとも1つの第1の弾性片34によって占有されるスペースを、第1の基板31とリアカバー22との間のスペースによって節約できる。このように、節約されたスペースを、より多くの電子部品を配置するために用いることができるため、回路基板アセンブリ30のスペース利用性を大幅に改善できる。
【0370】
さらに
図5を参照して、第1の弾性片34とラジエータ41との接点から表示画面12までの距離Lは2mm以上である。例えば、Lは2mm、2.5mm、3mm、3.5mm又は4mmに等しい。
【0371】
第1の弾性片34とラジエータ41との接点から表示画面12までの距離Lが2mm以上の場合、第1の弾性片34を表示画面12から大幅に離して配置できることが理解されよう。この場合、Z軸方向において、突起411も表示画面12から大幅に離して配置され得る。このように、突起411の底部と表示画面12との間のクリアランス領域が大幅に増え、アンテナの性能がより良好になる。
【0372】
加えて、第1の弾性片34とラジエータ41との接点から表示画面12までの距離Lは4.7mm以下である。
【0373】
第1の弾性片34とラジエータ41との接点から表示画面12までの距離Lが4.7mm以下の場合、一方で、第1の弾性片34を表示画面12から離して配置することを確実にでき、他方で、Z方向における電子装置100の厚さが大きくなりすぎないことを確実にでき、薄型の構成がもたらされる。
【0374】
この実施形態では、回路基板アセンブリ30のための複数の構成方法がある。関連する添付の図面を参照しながら、回路基板アセンブリ30のためのいくつかの構成方法を以下で詳細に説明する。
【0375】
第1の任意の方法:
図6及び
図7をさらに参照して、回路基板アセンブリ30は、第1の強化基板35及び第2の強化基板36をさらに含む。第1の強化基板35及び第2の強化基板36は、第1の弾性片34の両側にそれぞれ位置する。Z軸方向において、第1の強化基板35及び第2の強化基板36の厚さの両方は、隆起基板32の厚さよりも大きい。
【0376】
第1の強化基板35は、第1の部分351と、第1の部分351に接続された第2の部分352とを含む。第1の部分351は、画面10に面する第1の延長部312の基板面に固定接続されている。この場合、第1の基板31の第1の延長部312、第1の部分351及び第2の部分352は、Z軸方向に沿って順次積み重ねられている。第2の強化基板36は、第3の部分361と、第3の部分361に接続された第4の部分362とを含む。第3の部分361は、画面10に面する第1の延長部312の基板面に固定接続されている。この場合、第1の基板31の第1の延長部312、第3の部分361及び第4の部分362は、Z軸方向に沿って順次積み重ねられている。加えて、
図7では、第1の部分351、第3の部分361及び隆起基板32を破線により概略的に区別し、第2の部分352、第4の部分362及び第2の基板33を破線により概略的に区別している。
【0377】
第1の弾性片34の一方側及び第1の延長部312に第1の部分351及び第2の部分352を順次積み重ね、第1の弾性片34の他方側及び第1の延長部312に第3の部分361及び第4の部分362を順次積み重ねることにより、第1の延長部312の一部の厚さがZ方向において大幅に増加するため、第1の基板31の構造強度が大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片34がラジエータ41と弾性接触している場合、第1の弾性片34は、アンテナのラジエータ41の反力を受ける。第1の弾性片34は反力を第1の基板31の第1の延長部312に伝達する。この場合、第1の部分351、第2の部分352、第3の部分361及び第4の部分362の協働により、第1の延長部312は効果的に力を打ち消すことができるため、第1の延長部312が外力により損傷するか又はひび割れるのを回避し、それ故にアンテナの回路の断線が回避される。
【0378】
さらに
図7を参照して、第1の部分351及び第3の部分361は、隆起基板32に固定接続されている。
【0379】
任意の方法で、第1の部分351、第3の部分361及び隆起基板32は一体形成された構造である。つまり、第1の部分351、第3の部分361及び隆起基板32は一体型の基板である。この場合、第1の部分351、第3の部分361及び隆起基板32の全体的な構造強度は良好である。このように、第1の部分351、第3の部分361及び隆起基板32は、外力を受けた場合に容易に破損又はひび割れることがない。別の任意の方法では、第1の部分351及び第3の部分361は、代替的に、半田付けプロセスにより隆起基板32に固定接続され得る。
【0380】
図7をさらに参照して、第2の部分352及び第4の部分362は第2の基板33に固定接続されている。
【0381】
任意の方法で、第2の部分352、第4の部分362及び第2の基板33は一体形成された構造である。つまり、第2の部分352、第4の部分362及び第2の基板33は一体型の基板である。この場合、第2の部分352、第4の部分362及び第2の基板33の接続はより強固になる。このように、第2の部分352、第4の部分362及び第2の基板33は、外力を受けた場合に容易に破損又はひび割れることがない。別の任意の方法では、第2の部分352及び第4の部分362は、代替的に、半田付けプロセスにより第2の基板33に固定接続され得る。
【0382】
図9は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。第1の強化基板35の第1の部分351及び第2の強化基板36の第3の部分361は、隆起基板32とは別々に配置され得る。すなわち、第1の部分351及び第3の部分361は第1の基板31の第1の延長部312に直接固定され、隆起基板32に固定接続する必要がない。
【0383】
加えて、第1の強化基板35の第2の部分352及び第2の強化基板36の第4の部分362は、第2の基板33とは別々に配置され得る。すなわち、第2の部分352及び第4の部分362は第1の基板31の第1の延長部312に直接固定され、第2の基板33に固定接続する必要はない。
【0384】
この実施では、第1の部分351及び第2の部分352を第1の延長部312上に順次積み重ね、第3の部分361及び第4の部分362を第1の延長部312上に順次積み重ねることにより、第1の基板31の構造強度が大幅に改善される。
【0385】
加えて、第1の部分351、第3の部分361及び隆起基板32が別々に配置されている。したがって、第1の部分351及び第3の部分361の材料の選択は、隆起基板32と同じ材料に限定されない。例えば、第1の部分351及び第3の部分361は、低コストの剛性プラスチックプレートで作られ得る。
【0386】
加えて、第2の部分352、第4の部分362及び第2の基板33は別々に配置されている。したがって、第2の部分352及び第4の部分362の材料の選択は、第2の基板33と同じ材料に限定されない。例えば、第2の部分352及び第4の部分362は、低コストの剛性プラスチックプレートで作られ得る。
【0387】
図6を参照して、
図10は、
図6に示す回路基板アセンブリの線C-Cに沿った概略断面図である。
図10に示す断面図は、
図6の回路基板アセンブリ内の線C-Cに沿った断面を、X軸の負方向に沿って見た断面図であることが理解されよう。第1の強化基板35の第1の部分351は第1の強化半田パッド353を備える。第1の基板31の第1の延長部312は第2の強化半田パッド313を備える。第1の強化半田パッド353は第2の強化半田パッド313に半田付けされている。第1の部分351と第1の延長部312とが、第1の強化半田パッド353及び第2の強化半田パッド313を介して互いに半田付けされている場合、第1の部分351と第1の延長部312との接続はより堅固であり、回路基板アセンブリ30の一体的な強度がより良好になることが理解されよう。加えて、第1の強化半田パッド353と第2の強化半田パッド313とが互いに半田付けされた後、第1の強化半田パッド353及び第2の強化半田パッド313は、第1の基板31の第1の本体部311と隆起基板32との間の半田パッド(この部分の半田パッドは、第1の基板31の配線と隆起基板32の配線とを電気的に接続するように主に構成されている)を効果的に保護することができる。すなわち、第1の本体部311と隆起基板32との間の半田パッドは、外力により容易に破損するのが回避される。
【0388】
加えて、第2の強化基板36の第3の部分361は第3の強化半田パッド363をさらに備える。第3の強化半田パッド363は第2の強化半田パッド313に半田付けされている。第3の部分361と第1の延長部312とが、第3の強化半田パッド363及び第2の強化半田パッド313を介して互いに半田付けされている場合、第3の部分361と第1の延長部312との接続はより堅固であり、回路基板アセンブリ30の一体的な強度がより良好になることが理解されよう。加えて、第3の強化半田パッド363と第2の強化半田パッド313とが互いに半田付けされた後、第3の強化半田パッド363及び第2の強化半田パッド313は、第1の基板31の第1の本体部311と隆起基板32との間の半田パッド(この部分の半田パッドは、第1の基板31の配線と隆起基板32の配線とを電気的に接続するように主に構成されている)を効果的に保護することができる。すなわち、第1の本体部311と隆起基板32との間の半田パッドは、外力により容易に破損するのが回避される。
【0389】
別の任意の方法では、第1の強化基板35の第1の部分351及び第2の部分352は、代替的に、半田パッドによって共に半田付けされ得る。この場合、第1の部分351と第2の部分352との間の接続はより堅固であり、回路基板アセンブリ30の全体的な強度がより良好になる。加えて、第1の部分351と第2の部分352とが半田パッドにより半田付けされた後、隆起基板32と第2の基板33との間に位置する半田パッド(この部分の半田パッドは、隆起基板32の配線と第2の基板33の配線とを電気的に接続するように主に構成されている)は、外力により容易に破損するのが回避される。
【0390】
加えて、第2の強化基板36の第3の部分361及び第4の部分362は、代替的に、半田パッドによって共に半田付けされ得る。この場合、第3の部分361と第4の部分362との間の接続はより堅固であり、回路基板アセンブリ30の全体的な強度がより良好になる。加えて、第3の部分361と第4の部分362とが半田パッドにより半田付けされた後、隆起基板32と第2の基板33との間に位置する半田パッド(この部分の半田パッドは、隆起基板32の配線と第2の基板33の配線とを電気的に接続するように主に構成されている)は、外力により容易に破損するのが回避される。
【0391】
図11は、
図6に示す回路基板アセンブリの別の角度からの部分概略構造図である。第1の弾性片34と隆起基板32との間の距離d1は、0.15mm~30mmの範囲である。
図6において、隆起基板32と第2の基板33とは互いに平らに配置されていることが理解されよう。この場合、隆起基板32は、第2の基板33により、
図11の角度でブロックされている。この場合、隆起基板32を明確に見ることができるように、第2の基板33は、もはや
図11に図示されていない。
【0392】
この実施では、第1の弾性片34と隆起基板32との間の距離d1が0.15mmから30mmの範囲である場合、第1の弾性片34と隆起基板32との間に位置する第1の延長部312のサイズは比較的適度である。このように、第1の弾性片34がラジエータ41と弾性接触している場合、第1の弾性片34はラジエータ41の反力を受ける。第1の弾性片34は反力を第1の延長部312に伝達する。この場合、第1の弾性片34と隆起基板32との間に位置する第1の延長部312は、容易に割れるか又はひび割れることはない。つまり、第1の延長部312が受ける反力は隆起基板32に素早く伝達されるため、隆起基板32の内部応力により反力が打ち消される。
【0393】
図11を再度参照して、第1の弾性片34と第1の部分351との間の距離d2は0.15mm~30mmの範囲である。第2の部分352も
図11には示されていないことが理解されよう。この場合、第1の弾性片34と第1の部分351との間に位置する第1の延長部312のサイズは比較的適度である。このように、第1の弾性片34がアンテナのラジエータ41と弾性接触している場合、第1の弾性片34はラジエータ41の反力を受ける。第1の弾性片34は反力を第1の延長部312に伝達する。この場合、第1の弾性片34と第1の部分351との間に位置する第1の延長部312は、容易に割れるか又はひび割れることはない。つまり、第1の延長部312が受ける反力は第1の部分351に素早く伝達されるため、第1の部分351の内部応力により反力が打ち消される。
【0394】
図11を再度参照して、第1の弾性片34と第3の部分361との間の距離d3は0.15mm~30mmの範囲である。第4の部分362も
図11には示されていないことが理解されよう。この場合、第1の弾性片34と第1の部分351との間に位置する第1の延長部312のサイズは比較的適度である。このように、第1の弾性片34がアンテナのラジエータ41と弾性接触している場合、第1の弾性片34はラジエータ41の反力を受ける。第1の弾性片34は反力を第1の延長部312に伝達する。この場合、第1の弾性片34と第3の部分361との間に位置する第1の延長部312は、容易に割れるか又はひび割れることはない。つまり、第1の延長部312が受ける反力は第3の部分361に素早く伝達されるため、第3の部分361の内部応力により反力が打ち消される。
【0395】
図12は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
図12に示す断面図は、
図1の電子装置の線B-Bに沿った断面を、Y軸の正方向に沿って見た後に、得られた断面図をY軸を回転軸として180°回転させることにより形成される断面図であることが理解されよう。第1の基板31の第1の延長部312は溝314を備える。溝314の開口は、表示画面12に面する第1の延長部312の面に位置する。第1の弾性片34の一部は溝314に取り付けられている。
【0396】
第1の弾性片34の一部が溝314に取り付けられている場合、Z軸方向において、第1の弾性片34と第1の延長部312との間に重複領域が存在することが理解されよう。この場合、第1の弾性片34を表示画面12からさらに離して配置できる。すなわち、Z方向において、第1の弾性片34と表示画面12との間の距離を大幅に増やすことができる。この場合、第1の弾性片34とラジエータ41との接点から表示画面12までの距離が大幅に増える。このように、Z軸方向において、ラジエータ41の突起411も表示画面12から離れる方向に配置できる。すなわち、突起411の底部と表示画面12との間のアンテナクリアランスをより大きくすることができ、アンテナの性能がより良好になる。
【0397】
任意の方法では、第1の延長部312が第1の強化基板35及び第2の強化基板36を備える場合、溝314は第1の強化基板35と第2の強化基板36との間に位置する。この場合、第1の強化基板35及び第2の強化基板36は、第1の延長部312の強度を改善し得るため、溝314が開口していることにより第1の延長部312の強度が下がるのが回避される。
【0398】
第2の任意の方法:第1の任意の方法と同じ第2の任意の方法の技術的内容は再度繰り返さない。
図13aは、さらに別の任意に方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。回路基板アセンブリ30は、第1の強化基板35及び第2の強化基板36をさらに含む。第1の強化基板35及び第2の強化基板36は第1の弾性片34の両側にそれぞれ位置する。Z軸方向において、第1の強化基板35の厚さは隆起基板32の厚さよりも大きい。第2の強化基板36の厚さは隆起基板32の厚さ以下である。
【0399】
第1の強化基板35は、第1の部分351と、第1の部分351に接続された第2の部分352とを含む。第1の部分351は、画面10に面する第1の延長部312の基板面に固定接続されている。この場合、第1の基板31の第1の延長部312、第1の部分351及び第2の部分352は、Z軸方向に沿って順次積み重ねられている。このように、Z軸方向において、第1の延長部312の一部の厚さが増える。
【0400】
加えて、第1の任意の方法とは異なり、第2の強化基板36はもはや第4の部分362を含んでいない。すなわち、第2の強化基板36は、第1の任意の方法における第3の部分361のみを含む。第2の強化基板36は、画面10に面する第1の延長部312の基板面に固定接続されている。この場合、第1の基板31の第1の延長部312及び第2の強化基板36はZ軸方向で積み重ねられる。
【0401】
第1の弾性片34の一方側及び第1の延長部312に第1の部分351及び第2の部分352を順次積み重ね、第1の弾性片34の他方側及び第1の延長部312に第2の強化基板36を積み重ねることにより、第1の基板31の構造強度が大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片34がアンテナのラジエータ41と弾性接触している場合、第1の弾性片34は、ラジエータ41の反力を受ける。第1の弾性片34は反力を第1の延長部312に伝達する。この場合、第1の強化基板35及び第2の強化基板36の協働により、第1の延長部312は効果的に力を打ち消すことができるため、第1の延長部312が外力により損傷するか又はひび割れるのを回避し、それ故にアンテナの回路の断線が回避される。
【0402】
この実施では、
図13aは、隆起基板32と第2の基板33とがX軸方向に互い違いに配置されていることを示す。すなわち、X軸方向において、隆起基板32の一部は第2の基板33に対して突出している。別の任意の方法では、隆起基板32は、代替的に、第2の基板33と同一平面に配置され得る。
【0403】
別の任意の方法では、回路基板アセンブリ30のための構成方法は、第1の任意の方法における回路基板アセンブリ30のための構成方法を参照し得る。1つの例では、第1の強化基板35と第2の強化基板36及び第1の強化基板35と隆起基板32との接続関係は、第1の任意の方法における第1の強化基板35と第2の強化基板36及び第1の強化基板35と隆起基板32との接続関係を参照し得る。他の例では、第1の弾性片34と隆起基板32、第1の強化基板35及び第2の強化基板36との位置的関係も、第1の任意の方法における第1の弾性片34と隆起基板32、第1の強化基板35及び第2の強化基板36との位置的関係を参照し得る。ここでは、詳細について再度説明しない。
【0404】
図13bは、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。この実施では、回路基板アセンブリ30は、接地導電性部材369をさらに含む。接地導電性部材369の構成方法は、第1の弾性片34の構成方法を参照し得る。接地導電性部材369は、第2の強化基板36の、第1の基板31から離れた側の面に配置されている。接地導電性部材369は接地点に電気的に接続されている、すなわち、接地導電性部材369は接地されている。もちろん、別の任意の方法では、接地導電性部材369は他のアンテナでも用いられ得る。
【0405】
この実施では、接地導電性部材369は第2の強化基板36上に配置されているため、接地導電性部材369はラジエータ41を接地するために用いられ得るか又は他のアンテナで用いられ得る。このように、回路基板アセンブリ30の機能をさらに増やすことができる。加えて、第2の強化基板36上のスペースも有効に利用することができ、回路基板アセンブリ30のスペースの利用性が改善される。
【0406】
任意の方法では、第2の強化基板36と隆起基板32とが一体形成された構造の場合、配線が第2の強化基板36に配置されるため、第2の強化基板36の配線が隆起基板32の配線に電気的に接続されるか又は第2の強化基板36の配線は第1の基板31の配線に電気的に接続される。
【0407】
別の任意の方法では、第2の強化基板36と隆起基板32とが別々に配置されている場合、配線が第2の強化基板36に配置されるため、第2の強化基板36の配線は第1の基板31の配線に電気的に接続される。
【0408】
第3の任意の方法:第1の任意の方法及び第2の任意の方法と同じ第3の任意の方法の技術的内容は再度繰り返さない。
図14は、さらに別の任意に方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。回路基板アセンブリ30は、第1の強化基板35を含む。第1の強化基板35は第1の弾性片34の一方側に位置する。Z軸方向において、第1の強化基板35の厚さは隆起基板32の厚さよりも大きい。
【0409】
第1の強化基板35は、第1の部分351と、第1の部分351に接続された第2の部分352とを含む。第1の部分351は、画面10に面する第1の延長部312の基板面に固定接続されている。この場合、第1の基板31の第1の延長部312、第1の部分351及び第2の部分352は、Z軸方向に沿って順次積み重ねられている。
【0410】
第1の弾性片34の一方側及び第1の延長部312に第1の強化基板35が積み重ねられるため、第1の基板31の構造強度が大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片34がアンテナのラジエータ41と弾性接触している場合、第1の弾性片34は、アンテナのラジエータ41の反力を受ける。第1の弾性片34は反力を第1の基板31の第1の延長部312に伝達する。この場合、第1の強化基板35の協働により、第1の延長部312は効果的に力を打ち消すことができるため、第1の延長部312が外力により損傷するか又はひび割れるのを回避し、それ故にアンテナの回路の断線が回避される。
【0411】
この実施では、
図14は、隆起基板32と第2の基板33とが互いに同一平面に配置されていることを示す。別の任意の方法では、代替的に、隆起基板32の一部は、X軸方向において、第2の基板33からずれている。すなわち、隆起基板32の一部は、第2の基板33に対してX軸方向に突出している。
【0412】
別の任意の方法では、回路基板アセンブリ30のための構成方法は、第1の任意の方法における回路基板アセンブリ30のための構成方法を参照し得る。1つの例では、第1の強化基板35と隆起基板32との接続関係は、第1の任意の方法における第1の強化基板35と隆起基板32との接続関係を参照し得る。他の例では、第1の弾性片34と隆起基板32、及び第1の強化基板35との位置的関係も、第1の任意の方法における第1の弾性片34と隆起基板32及び第1の強化基板35との位置的関係を参照し得る。ここでは、詳細について再度説明しない。
【0413】
第4の任意の方法:第1の任意の方法と同じ第4の任意の方法の技術的内容は再度繰り返さない。
図15は、さらに別の任意に方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。回路基板アセンブリ30は第1の強化基板35を含む。第1の強化基板35は第1の弾性片34の一方側に位置する。加えて、第1の基板31の第1の延長部312と第1の強化基板35とはZ軸方向に積み重ねられている。Z軸方向において、第1の強化基板35の厚さは隆起基板32の厚さ以下である。上述の任意の方法とは異なり、第1の強化基板35はもはや第2の部分352を含まないことが理解されよう。つまり、第1の強化基板35は第1の任意の方法における第1の部分351のみを含む。
【0414】
第1の弾性片34の一方側及び第1の延長部312に第1の強化基板35を積み重ねることにより、第1の基板31の構造強度が大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片34がアンテナのラジエータ41と弾性接触している場合、第1の弾性片34は、アンテナのラジエータ41の反力を受ける。第1の弾性片34は反力を第1の基板31の第1の延長部312に伝達する。この場合、第1の強化基板35の協働により、第1の延長部312は効果的に力を打ち消すことができるため、第1の延長部312が外力により損傷するか又はひび割れるのが回避される。
【0415】
この実施では、
図15は、隆起基板32と第2の基板33が互いに同一平面に配置されていることを示す。別の任意の方法では、代替的に、隆起基板32の一部及び第2の基板33はX軸方向において互い違いに配置され得る。すなわち、隆起基板32の一部は、第2の基板33に対してX軸方向に突出している。
【0416】
別の任意の方法では、回路基板アセンブリ30のための構成方法は、第1の任意の方法における回路基板アセンブリ30のための構成方法を参照し得る。1つの例では、第1の強化基板35と隆起基板32との接続関係は、第1の任意の方法における第1の強化基板35と隆起基板32との接続関係を参照し得る。他の例では、第1の弾性片34と隆起基板32及び第1の強化基板35との位置的関係も、第1の任意の方法における第1の弾性片34と隆起基板32及び第1の強化基板35との位置的関係を参照し得る。ここでは、詳細について再度説明しない。
【0417】
第5の任意の方法:第1の任意の方法と同じ第5の任意の方法の技術的内容は再度繰り返さない。
図16は、さらに別の任意に方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。回路基板アセンブリ30はもはや第1の強化基板35及び第2の強化基板36を含まない。このように、第1の延長部312のスペースがより広くなる。この場合、第1の整合回路422の一部は第1の延長部312上に配置され得るため、第1の基板31の第1の本体部311はより多くの電子部品を配置できるらめ、回路基板アセンブリ30のスペース利用性が大幅に改善される。
【0418】
この実施では、
図16は、隆起基板32と第2の基板33とが互いに同一平面に配置されていることを示す。別の任意の方法では、代替的に、隆起基板32の一部は、X軸方向において、第2の基板33からずれている。すなわち、隆起基板32の一部は、第2の基板33に対してX軸方向に突出している。
【0419】
別の任意の方法では、回路基板アセンブリ30のための構成方法は、第1の任意の方法における回路基板アセンブリ30のための構成方法を参照し得る。例えば、第1の弾性片34と隆起基板32との位置的関係も、第1の任意の方法における第1の弾性片34と隆起基板32との位置的関係を参照し得る。ここでは、詳細について再度説明しない。
【0420】
第6の任意の方法:第1の任意の方法と同じ第6の任意の方法の技術的内容は再度繰り返さない。
図17は、さらに別の任意に方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。この実施では、第2の基板33の一部が隆起基板32に対して突出している。この場合、隆起基板32に対する第2の基板33の突出部(
図17においては破線で示す領域)は、第1の基板31の第1の延長部312の反対側に配置されている。
【0421】
加えて、第1の弾性片34の一部は、第1の基板31と第2の基板33との間に延在する。すなわち、第1の弾性片34の一部は第2の基板33と第1の基板31との間に位置する。第1の弾性片34の一部は、第2の基板33に対して突出する。当然のことながら、Z軸方向のより低い高さを有する第1の弾性片34の一部は、第1の基板31と第2の基板33との間に延在することができる。Z軸方向により高い高さを有する第1の弾性片34の一部は、第2の基板33に対して突出している。
【0422】
この実施では、第1の弾性片34の一部は第1の基板31と第2の基板33との間に延在するため、第1の弾性片34は第2の基板33を用いることによって保護され、それにより第1の弾性片34が電子装置100内の他のコンポーネントとぶつかるのが回避される。加えて、第2の基板33が隆起基板32に対して突出する場合、第2の基板33の基板面領域が大幅に増える。この場合、より多くの電子部品を第2の基板33に配置することができる。すなわち、より多くの電子部品を回路基板アセンブリ30に配置することができるため、電子装置100の多機能ニーズの実施が促進される。
【0423】
回路基板アセンブリ30のためのいくつかの構成方法は、関連する図面を参照して上述されており、以下では、第1の弾性片34をラジエータ41に電気的に接続するためのいつかの構成方法を、関連する図面を参照しながら詳細に説明する。
【0424】
図18は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
図18に示す断面図は、
図1の電子装置の線B-Bに沿った断面を、Y軸の正方向に沿って見た後に、得られた断面図をY軸を回転軸として180°回転させることにより形成される断面図であることが理解されよう。導電性片43は、第1の弾性片34に面するラジエータ41の表面に配置されている。導電性片43は、限定されないが、金片、銀片又は銅片であり得る。具体的には、導電性片43は突起411に配置される。任意の方法では、導電性片43は半田付けプロセスによりラジエータ41に接続され得る。この場合、導電性片43とラジエータ41との間の接続はより堅固である。もちろん、他の任意の方法では、導電性片43は、代替的に、導電性接着剤によりラジエータ41に固定接続され得る。
【0425】
加えて、第1の弾性片34は導電性片43と弾性接触している。つまり、第1の弾性片34は、導電性片43を介してラジエータ41に電気的に接続されている。このように、無線周波数トランシーバチップ421が無線周波数信号を送信すると、無線周波数信号は、第1の整合回路422、第1の弾性片34及び導電性片43を介してラジエータ41に送信される。加えて、ラジエータ41が電磁波信号を受信し、電磁波信号を無線周波数信号に変換すると、無線周波数信号は、導電性片43、第1の弾性片34及び第1の整合回路422を介して無線周波数トランシーバチップ421に送信される。
【0426】
ラジエータ41が導電性片43を備える場合、導電性片43はラジエータ41の表面の平坦さを改善できることが理解されよう。この場合、第1の弾性片34が導電性片43を介してラジエータ41と弾性接触している場合、第1の弾性片34のラジエータ41との弾性接触が安定する。このように、ラジエータ41と第1の弾性片34との間の伝送プロセスにおいて、無線周波数信号もより安定したものになるため、電子装置100のより良好なアンテナ性能を確実にする。
【0427】
任意の方法では、導電性片43の酸化抵抗はラジエータ41の酸化抵抗よりも高い。同じ温度及び湿度の環境下では、導電性片43はラジエータ41に比べて酸化しにくいことが理解されよう。このように、第1の弾性片34がラジエータ41と直接弾性接触する解決策に比べて、第1の弾性片34と導電性片43との接触抵抗がより小さい。すなわち、第1の弾性片34と導電性片43との接触抵抗がより安定し、無線周波信号の伝送損失がより小さくなる。この場合、電子装置100のアンテナの性能が良好となる。
【0428】
他の任意の態様では、導電性片43の酸化抵抗はアンテナのラジエータ41の酸化抵抗以下であり得る。
【0429】
図19は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
図19に示す断面図は、
図1の電子装置の線B-Bに沿った断面を、Y軸の正方向に沿って見た後に、得られた断面図をY軸を回転軸として180°回転させることにより形成される断面図であることが理解されよう。電子装置100は締結具44を含む。締結具44は、限定されないが、ネジ、リベット又はピンであり得る。締結具44は導電性材料でできている。加えて、ラジエータ41はブラインドホール412を備える。具体的には、ブラインドホール412は突起411に位置する。締結具44はブラインドホール412に固定されている。第1の弾性片34は締結具44と弾性接触している。このように、無線周波数トランシーバチップ421が無線周波数信号を送信する場合、無線周波数信号は、第1の整合回路422、第1の弾性片34及び締結具44を介してラジエータ41に送信される。加えて、ラジエータ41が電磁波信号を受信し、電磁波信号を無線周波数信号に変換する場合、無線周波数信号は、締結具44、第1の弾性片34及び第1の整合回路422を介して無線周波数トランシーバチップ421に送信される。
【0430】
導電性片43がラジエータ41に半田付けされる解決策と比べて、本実施形態では、締結具44がラジエータ41のブラインドホール412に配置され、第1の弾性片34が締結具44を介してアンテナのラジエータ41に電気的に接続されることにより、導電性片43をラジエータ41に半田付けするプロセスが省略されることが理解されよう。したがって、一方で、電子装置100のコスト投資が低減され、半田付けプロセスの投資コストを増やす必要がなく、他方では、ラジエータ41が電磁波を送受信する性能が、半田付けプロセスにおけるラジエータ41内へのガス孔、スラグ巻込み、半田接合部又はクラックの生成により影響を受ける場合が回避される。
【0431】
任意の方法では、締結具44の酸化抵抗はラジエータ41の酸化抵抗よりも高い。このように、第1の弾性片34がラジエータ41と直接弾性接触する解決策に比べて、第1の弾性片34と締結具44との接触抵抗がより小さい。すなわち、第1の弾性片34と締結具44との接触抵抗は安定する。この場合、無線周波信号の伝送損失が小さく、電子装置100のアンテナの性能が良好となる。他の任意の方法では、締結具44の酸化抵抗は、代替的に、アンテナのラジエータ41の酸化抵抗以下であり得る。
【0432】
任意の方法では、締結具44の抵抗率はラジエータ41の抵抗率よりも小さい。この場合、締結具44の導電性能はラジエータ41の導電性能よりも良好であるため、第1の弾性片34が締結具44と弾性接触している場合、締結具44と第1の弾性片34との間の無線周波数信号の伝送速度が速くなり、損失が小さくなる。すなわち、電子装置100のアンテナ性能がより良好になる。
【0433】
図20aは、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
図20aに示す断面図は、
図1の電子装置の線B-Bに沿った断面を、Y軸の正方向に沿って見た後に、得られた断面図をY軸を回転軸として180°回転させることにより形成される断面図であることが理解されよう。この実施では、第1の弾性片34は、表示画面12に面する第1の基板31の第1の延長部312の側に固定されている。第1の弾性片34はラジエータ41の内側面413と弾性接触している。この場合、突起411は、もはやラジエータ41に配置されなくてもよい。すなわち、第1の弾性片34はラジエータ41の突起411と弾性接触していなくてもよい。このように、第1の弾性片34をリアカバー22の比較的近くに配置することができる。すなわち、第1の弾性片34は表示画面12から比較的離して配置できる。このように、Z軸方向において、第1の弾性片34と表示画面12との間の距離を大幅に増やすことができる。このように、Z軸方向において、第1の弾性片34と表示画面12との間のアンテナクリアランス領域をより大きくすることができ、アンテナの性能も良好である。
【0434】
加えて、第1の弾性片34とラジエータ41との接点から表示画面12までの距離が大幅に増える。この場合、表示画面12による、第1の弾性片34とラジエータ41との接点への信号干渉が少ない。
【0435】
加えて、Z軸方向において、この任意の方法における突起411を省略するスペースは、アンテナのクリアランス領域のために用いられ得る。このように、アンテナのクリアランス領域はより大きく、アンテナの性能が良好になる。
【0436】
任意の方法では、第1の弾性片34の一部は第1の延長部312の側面に固定接続される。この場合、第1の基板31は第1の弾性片34に対して、X軸の負方向に圧力を加え得る。それにより、第1の弾性片34はより安定してラジエータ41と接触する。
【0437】
別の任意の方法では、ラジエータ41の内側面413は、上述のラジエータ41の突起411の構成方法を参照して配置されてもよい。例えば、導電性片がラジエータ41の内側面413に配置され得るか又はブラインドホールを開口するためのラジエータ41の開口がラジエータ41の内側面413に位置する。詳細はここでは再度説明しない。
【0438】
図20bは、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
図20bに示す断面図は、
図1の電子装置の線B-Bに沿った断面を、Y軸の正方向に沿って見た後に、得られた断面図をY軸を回転軸として180°回転させることにより形成される断面図であることが理解されよう。この実施では、第1の弾性片34は、リアカバー22に面する第1の基板31の第1の延長部312の側に固定されている。加えて、第1の弾性片34はラジエータ41の突起411と弾性接触している。
【0439】
この実施では、第1の弾性片34は、リアカバー22に面する第1の延長部312の側に固定され、第1の弾性片34を用いることによりラジエータ41の突起411と弾性接触しているため、第1の弾性片34をリアカバー22の比較的近くに配置することができる。すなわち、第1の弾性片34を表示画面12から比較的離して配置することができる。すなわち、Z軸方向において、第1の弾性片34と表示画面12との間の距離を大幅に増やすことができる。このように、Z軸方向において、第1の弾性片34と接触するための突起411も表示画面12から実質的に離して配置することができる。Z軸方向において、突起411の底部と表示画面12との間のアンテナクリアランス領域をより大きくすることができ、アンテナの性能も良好になる。
【0440】
加えて、第1の弾性片34とラジエータ41との接点から表示画面12までの距離が大幅に増える。この場合、表示画面12による、第1の弾性片34とラジエータ41との接点への信号干渉が少ない。
【0441】
別の任意の方法では、第1の弾性片34は壊れた弾性片であり得る。具体的には、第1の基板31の第1の延長部312にスルーホール又は溝を開けることにより、第1の弾性片34の一部がスルーホール又は溝に取り付けられ、第1の弾性片34の一部が第1の延長部312に対して露出する。このように、第1の弾性片34と突起411との接触位置は、リアカバー22に面する第1の延長部312の面と同一平面に配置される、
図20bに示す接触位置に限定されない。第1の弾性片34と突起411との接触位置は、第1の弾性片34の位置に従って柔軟に配置され得る。例えば、第1の弾性片34と突起411との接触位置は、表示画面12に面する第1の延長部312の面と同一平面上にあり得る。
【0442】
図21は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
図21に示す断面図は、
図1の電子装置の線B-Bに沿った断面を、Y軸の正方向に沿って見た後に、得られた断面図をY軸を回転軸として180°回転させることにより形成される断面図であることが理解されよう。この実施では、第1の導電性部材34の別の構造が、
図21を参照しながら詳細に説明する。具体的には、第1の導電性部材344は、第1の固定片341、弾性片342及び第2の固定片343を含む。弾性片342は、第1の固定片341と第2の固定片343との間に接続されている。弾性片342は、限定されないが、弾性片又はバネであり得ることが理解されよう。加えて、第1の固定片341は、限定されないが、銅片、アルミニウム片又は金片であり得る。第2の固定片343は、限定されないが、銅片、アルミニウム片又は金片であり得る
加えて、第1の固定片341はラジエータ41に固定接続されている。具体的には、第1の固定片341はラジエータ41の突起411に固定されている。第2の固定片343は、第1の基板31の第1の延長部312に固定接続されている。この場合、無線周波数トランシーバチップ421が無線周波数信号を放出すると、無線周波数信号は、第1の整合回路422、第2の固定片343、弾性片342及び第1の固定片341を介してラジエータ41に送信される。加えて、ラジエータ41が電磁波信号を受信し、電磁波信号を無線周波数信号に変換すると、無線周波数信号は、第1の固定片341、弾性片342、第2の固定片343及び第1の整合回路422を介して無線周波数トランシーバチップ421に送信される。
【0443】
この実施では、第1の導電性部材34は単純な構造を有し、組み付けが容易であり、電子装置100の組み立ての難しさを低減し得る。
【0444】
第1の弾性片34とラジエータ41との弾性接触のいくつかの方法を、関連する図面を参照して上述した。加えて、上述のラジエータ41は非接地解決策を採用する。ラジエータ41を接地するいくつかの構成方法を、関連する図面を参照しながら以下で詳細に説明する。
【0445】
第1の任意の方法:
図22は、別の任意の方法における、
図1に示す電子装置の線A-Aに沿った部分断面図である。
図23は、
図22に示す電子装置の線D-Dに沿った部分断面図である。フレーム21は接続区画218をさらに含む。
図22に示す断面図は、
図1の電子装置の線A-Aに沿った断面を、Z軸の負方向に沿って見た断面図であることが理解されよう。加えて、
図23に示す断面図は、
図22の電子装置の線D-Dに沿った断面を、Y軸の正方向に沿って見た概略図である。接続区画218は、ラジエータ41と中間プレート24との間に接続されている。電子装置100では、中間プレート24は概して接地状態にあることが理解されよう。このように、ラジエータ41は、接続区画218を介して中間プレート24に接続されることによって接地されている。加えて、
図23から分かるように、Z軸方向における接続区画218の厚さは、Z軸方向におけるラジエータ41の厚さよりも小さい。この場合、ラジエータ41と中間プレート24との間の第3の間隙216は、接続区画218によって仕切られない。
【0446】
任意の方法のラジエータ41はより単純な方法で接地され、より単純な構造及び低投資コストを有することが理解されよう。
【0447】
任意の方法では、接続区画218及びラジエータ41は一体形成された構造である。この場合、半田付けプロセスにより接続区画218をラジエータ41に接続する方法と比べて、この任意の方法では半田付けプロセスが省略されるため、半田付けプロセスのコストが節約される。もちろん、他の任意の方法では、接続区画218は、代替的に、半田付け等によりラジエータ41に接続され得る。
【0448】
第2の任意の方法:
図24は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。
図25は、任意の方法における
図1に示す電子装置の線E-Eに沿った部分断面図である。
図25に示す断面図は、
図1の電子装置の線B-Bに沿った断面を、Y軸の正方向に沿って見た後に、得られた断面図をY軸を回転軸として180°回転させることにより形成される断面図であることが理解されよう。回路基板アセンブリ30は第2の導電性部材391をさらに含む。第2の導電性部材391のための構造及び構成方法は、第1の導電性部材34の構造及び構成方法が参照され得ることが理解されよう。例えば、第2の導電性部材391は第1の基板31の第1の延長部312に配置される。ここでは、詳細について再度説明しない。加えて、この実施では、一例として第2の弾性片391を用いて第2の導電性部材391を説明する。第1の弾性片34とは異なり、第2の弾性片391は、第1の基板31の接地層とラジエータ41との間に電気的に接続されている。つまり、第2の弾性片391はラジエータ41を接地するように構成されている。
【0449】
任意の方法のラジエータ41はより単純な方法で接地され、より単純な構造及び低投資コストを有することが理解されよう。
【0450】
図25を再度参照して、第1の基板31は第2の整合回路399を備える。第2の整合回路399は、インダクタ、キャパシタ、抵抗器又はアンテナスイッチを含む。第2の弾性片391は第2の整合回路399に電気的に接続され、第2の整合回路399を介して第1の基板31の接地層に電気的に接続されている。第2の整合回路399は、電磁波を送受信するためにアンテナの周波数帯域を合わせるように構成され、アンテナのインピーダンス整合のために用いられる。このように、電磁波を送受信するためのアンテナの性能は良好である。別の任意の方法では、第1の基板31は、代替的に、第2の整合回路399を備えなくてもよい。
【0451】
第3の任意の方法:
図26は、別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線E-Eに沿った部分断面図である。
図26に示す断面図は、
図1の電子装置の線B-Bに沿った断面を、Y軸の正方向に沿って見た後に、得られた断面図をY軸を回転軸として180°回転させることにより形成される断面図であることが理解されよう。回路基板アセンブリ30は、第2の導電性部材391及び第3の導電性部材392をさらに含む。第2の導電性部材391のための構造及び構成方法は第1の導電性部材34のための構造及び構成方法を参照してもよいことが理解されよう。これについては、ここでは再度説明しない。加えて、この実施では、一例として第2の弾性片391を用いて第2の導電性部材391を説明する。加えて、第3の導電性部材392は導電性を有する弾性片又は導電性を有するバネであってよく、これは本願では限定されない。この実施では、一例として第3の弾性片392を用いて第3の導電性部材392を説明する。
【0452】
加えて、第1の弾性片34とは異なり、第2の弾性片391は、ラジエータ41と、第2の基板33上に固定された第3の弾性片392との間に電気的に接続されている。
【0453】
任意の方法では、第3の弾性片392は、回路基板アセンブリ30内の配線を介して第2の弾性片391に電気的に接続されている。他の任意の方法では、回路基板アセンブリ30上に配線が配置され、この場合、第3の弾性片392は該配線により第2の弾性片391に電気的に接続されている。
【0454】
加えて、第3の弾性片392は中間プレート24と弾性接触している。この場合、ラジエータ41は、第2の弾性片391及び第3の弾性片392を介して中間プレート24に電気的に接続されている。つまり、ラジエータ41は、第2の弾性片391及び第3の弾性片392を介して接地されている。
【0455】
第2の弾性片391は第1の延長部312上に配置され、第3の弾性片392は第2の基板33上に配置され、接地のために用いられるため、ラジエータ41の接地経路が増えることが理解されよう。この場合、ラジエータ41の接地経路において、アンテナの送受信周波数帯域がより広くなるように、電磁波を送受信するためのアンテナの周波数帯域を合わせるために、整合回路が回路基板アセンブリ30上に配置され得る。例えば、
図26を参照して、
図27は、別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線A-Aに沿った部分断面図である。
図27に示す断面図は、
図1の電子装置の線A-Aに沿った断面を、Z軸の負方向に沿って見た断面図であることが理解されよう。電子装置100は、平行に配置された第1の分岐393及び第2の分岐394を含み、第1の分岐393及び第2の分岐394は、第2の弾性片391と第3の弾性片392との間に位置する。第1の分岐393はコンデンサを含む。第2の分岐394はインダクタを含む。第1の分岐393に切り替えられた場合、電子装置100は、第1の周波数帯域のアンテナ信号を送受信する。例えば、第1の周波数帯域はLTEのための中間周波数帯域である。第2の分岐394に切り替えられた場合、電子装置100は第2の周波数帯域のアンテナ信号を送受信する。例えば、第2の周波数帯域はLTEのための高周波帯域である。
【0456】
任意の方法では、アンテナ用のアンテナスイッチが第1の分岐393及び第2の分岐394に配置されている。電子装置100を第1の分岐393に切り替える必要がある場合、第2の分岐394はアンテナ用のアンテナスイッチによって切断される。電子装置100を第2の分岐394に切り替える必要がある場合、第1の分岐393はアンテナ用のアンテナスイッチによって切断される。
【0457】
アンテナのラジエータ41のいくつかの接地方法を関連する図面を参照して上述した。このいくつかの接地方法は、代替的に、互いに組み合わせて適用され得る。加えて、上述の任意の方法のそれぞれでは、第1の弾性片34は無線周波数経路42によって放射された無線周波数信号をラジエータ41に供給するか又はラジエータ41によって変換された無線周波数信号を無線周波数経路42に送信するように主に構成されている。つまり、第1の弾性片34がラジエータ41と弾性接触する位置は供給点である。関連する図面を参照しながら、第1の弾性片34の別の適用環境を以下で詳細に説明する。第1の弾性片34は、代替的に、ラジエータ41を接地するか又は整合回路を介してアンテナの整合回路を接地するために電気的に接続するように構成され得る。この場合、第1の弾性片34とラジエータ41との接触位置はアンテナ接地同調点である。
【0458】
この実施では、上述の任意の方式のそれぞれと同じ技術的内容については繰り返さない。
図28は、さらに別の任意の方法における、
図1に示す電子装置の線A-Aに沿った部分断面図である。
図29は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
図28に示す断面図は、
図1の電子装置の線A-Aに沿った断面をZ軸の負方向に沿って見た断面図であり、
図29に示す断面図は、
図1の電子装置の線B-Bに沿った断面を、Y軸の正方向に沿って見た後に、得られた断面図をY軸を回転軸として180°回転させることにより形成される断面図であることが理解されよう。回路基板アセンブリ30は、第1の基板31、隆起基板32、第2の基板33及び第1の導電性部材34を含む。第1の基板31、隆起基板32、第2の基板33及び第1の導電性部材34の構成方法は、上述の任意の方法のそれぞれにおける、第1の基板31、隆起基板32、第2の基板33及び第1の導電性部材34の構成方法を参照してもよく、これについては、ここでは再度説明しない。
【0459】
この実施では、電子装置100は第2の整合回路395を含む。第2の整合回路395は、電磁波を送受信するためにアンテナの周波数帯域を合わせるように構成されている。もちろん、第2の整合回路395は、アンテナのインピーダンス整合のためにも用いられ得る。第2の整合回路395は第1の基板31上に配置される。加えて、第2の整合回路395は、第1の弾性片34と第1の基板31の接地層との間に電気的に接続されている。つまり、ラジエータ41は、第1の弾性片34及び第2の整合回路395を介して接地される。加えて、第2の整合回路395は、アンテナスイッチ、キャパシタ又はインダクタンスを含み得る。
【0460】
隆起基板32及び第2の基板33に対して突出する第1の延長部312を配置し、第1の弾性片34を第1の延長部312に固定接続することにより、第1の弾性片34は表示画面12から離れて配置されることが理解されよう。すなわち、Z軸方向において、第1の弾性片34と表示画面12との距離を大幅に増やすことができる。このように、Z軸方向において、ラジエータ41の突起411を表示画面12から離れる方向に配置することができる。すなわち、突起411の底部と表示画面12との間のアンテナクリアランス領域を大きくすることができ、アンテナの性能も良好になる。
【0461】
加えて、第1の弾性片34及び突起411の両方が表示画面12から離れて配置される場合、第1の弾性片34が突起411と接触する接点(アンテナ接地同調点)も表示画面12から離れるように配置できる。このように、第1の弾性片34が突起411と接触する接点(アンテナ接地同調点)は表示画面12による影響をあまり受けない。
【0462】
加えて、第2の整合回路395を第1の基板31上に配置することにより、同調回路395が表示画面12から離れて配置される。すなわち、Z軸方向における第2の整合回路395と表示画面12との間の距離を大幅に増やすことができる。このように、Z軸方向において、表示画面12と第2の整合回路395との間のアンテナクリアランス領域を大きくすることができ、アンテナの性能が良好になる。
【0463】
加えて、アンテナクリアランス領域が大幅に増大されている場合、隆起基板32及び第2の基板33に対して突出する第1の延長部312を配置し、第1の弾性片34を第1の延長部312に固定接続し、第1の弾性片34をラジエータ41と弾性接触させることにより、ラジエータ41の接地経路が大幅に小さくなるため、アンテナ性能が改善される。
【0464】
加えて、本任意の方法における第1の弾性片34及び第2の整合回路395を介したラジエータ41の接地方法は単純であり、操作が容易である。
【0465】
別の任意の方法では、電子装置100は、代替的に、第2の整合回路395を含まなくてもよい。この場合、ラジエータ41は第1の基板31の接地層に直接電気的に接続される。すなわち、ラジエータ41は直接接地される。
【0466】
関連する図面を参照して、回路基板アセンブリ30のいくつかの構造及び第1の弾性片34のいくつかの適用シナリオを上述した。上述の任意の方法のそれぞれにおいて、第1の弾性片34は、第1の基板31の第1の延長部312上に配置されている。回路基板アセンブリ30のためのいくつかの構成方法を、関連する図面を参照しながら以下で詳細に説明する。以下に説明する回路基板アセンブリ30のいくつかの第1の弾性片34は、隆起基板32の延長部に配置されることが理解されよう。詳細については、以下の説明を参照されたい。加えて、以下の任意の方法のそれぞれにおいて、上記の任意の方法のものと同じ技術内容については繰り返さない。
【0467】
図30は、さらに別の任意の方法における、
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。
図31は、
図30に示す回路基板アセンブリの概略分解図である。回路基板アセンブリ30は、第1の弾性片34と、順次積み重ねられた第1の基板31、隆起基板32及び第2の基板33とを含む。
【0468】
第1の基板31は第1の本体部311及び第1の延長部312を含む。第1の延長部312は、第2の基板33に対して突出する。
図30及び
図31の双方は、第1の延長部312が第2の基板33に対してX軸方向に突出することを示す。別の任意の方法では、第1の延長部312は、代替的に、第2の基板33に対して別の方向に、例えばY軸方向に突出してもよく、これは本願では限定されない。
【0469】
加えて、隆起基板32は、第2の本体部321及び第2の延長部322を含む。第1の本体部311、第2の本体部321及び第2の基板33は順次積み重ねられている。第2の延長部322は第1の延長部312上に積み重ねられ、第2の延長部322は第2の基板33に対して突出する。この実施では、
図30及び
図31の双方は、第2の延長部322及び第1の延長部312が互いに同一平面に配置されていることを示す。別の任意の方法では、第2の延長部322は、代替的に、第1の延長部312からずれていてもよい。
【0470】
図32は、さらに別の任意の方法における、
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
図32に示す断面図は、
図1の電子装置の線B-Bに沿った断面を、Y軸の正方向に沿って見た後に、得られた断面図をY軸を回転軸として180°回転させることにより形成される断面図であることが理解されよう。第1の延長部312は、第1の本体部311に対してラジエータ41の近くに配置されている。第2の延長部322も、第2の本体部321に対してラジエータ41の近くに配置されている。
【0471】
加えて、第1の弾性片34は第2の延長部322に固定され、第1の弾性片34は、アンテナのラジエータ41と弾性接触している。この場合、第1の弾性片34及び第2の基板33は、隆起基板32の同じ側に位置する。この実施では、第1の弾性片34は突起411と弾性接触している。別の任意の方法では、ラジエータ41には、代替的に、突起411を備えていなくてもよい。この場合、第1の弾性片34はラジエータ41の内側面と弾性接触する方法を採用してよく、詳細については、上述した
図20aの任意の方法を参照してもよく、これについては、ここでは再度説明しない。
【0472】
加えて、第1の弾性片34は、無線周波数経路42とラジエータ41との間に電気的に接続されている。このように、無線周波数トランシーバチップ421によって送信される無線周波数信号は、第1の整合回路422及び第1の弾性片34を介してラジエータ41に送信できる。加えて、ラジエータ41が受信した電磁波信号を無線周波数信号に変換した後、無線周波数信号は、第1の弾性片34及び第1の整合回路422を介して無線周波数トランシーバチップ421にさらに送信できる。
【0473】
この実施形態では、第2の基板33に対して突出する第2の延長部322を配置し、第1の弾性片34を第2の延長部322に固定接続することにより、第1の弾性片34が表示画面12から離れて配置される。すなわち、Z軸方向において、第1の弾性片34と表示画面12との間の距離を大幅に増やすことができる。この場合、第1の弾性片34とラジエータ41との接点から表示画面12までの距離が大幅に増える。このように、Z軸方向において、ラジエータ41の突起411も表示画面12から離れる方向に配置することができる。すなわち、突起411の底部と表示画面12との間のアンテナクリアランス領域を大きくすることができ、アンテナの性能も良好になる。
【0474】
加えて、第1の弾性片34及び突起411の両方が表示画面12から離れて配置されている場合、突起411と接触する第1の弾性片34の接点も表示画面12から離れるように配置され得る。このように、突起411と接触する第1の弾性片34の接点(供給点)は表示画面12による影響を受けにくい。
【0475】
加えて、第2の延長部322は第1の延長部312上に積み重ねられている。この場合、この部分の全体的な強度は、第2の延長部322と第1の延長部312との協働により改善され得る。このように、第1の弾性片34がアンテナのラジエータ41と弾性接触している場合、第1の弾性片34はラジエータ41の反力を受ける。第1の弾性片34は反力を第2の延長部322に伝達する。この場合、第1の延長部312の協働により、第2の延長部322は効果的に力に打ち消すことができるため、第2の延長部322が外力によって損傷又はひび割れるのが回避され、それ故にアンテナの回路の断線が回避される。
【0476】
図30及び
図31を再度参照して、回路基板アセンブリ30は、第3の強化基板37及び第4の強化基板38をさらに含む。第3の強化基板37及び第4の強化基板38は、第1の弾性片34の両側にそれぞれ位置する。
図31では、第3の強化基板37、第4の強化基板38及び第2の基板33は破線により概略的に区別されている。加えて、画面10に面した隆起基板32の第2の延長部322の基板面に、第3の強化基板37及び第4の強化基板38が積み重ねられている。このように、第2の延長部322の全体的な強度がさらに改善される。この場合、第1の弾性片34がラジエータ41と弾性接触している場合、第1の弾性片34はアンテナのラジエータ41の反力を受ける。第1の弾性片34は、反力を第1の基板31の第2の延長部322に伝達する。この場合、第3の強化基板37及び第4の強化基板38との協働により、第2の延長部322は効果的に力に打ち消すことができるため、第2の延長部322が外力によって損傷又はひび割れるのが回避される。
【0477】
任意の方法では、第3の強化基板37、第4の強化基板38及び第2の基板33は一体形成された構造である。つまり、第3の強化基板37、第4の強化基板38及び第2の基板33は一体型の基板である。この場合、第3の強化基板37、第4の強化基板38及び第2の基板33の全体的な構造強度が良好になる。このように、第3の強化基板37、第4の強化基板38及び第2の基板33は、外力を受けた場合に容易に破損するか又はひび割れることはない。
【0478】
別の任意の方法では、第3の強化基板37及び第4の強化基板38は、半田付けプロセスにより第2の基板33に接続され得る。
【0479】
別の任意の方法では、第3の強化基板37、第4の強化基板38及び第2の基板33は別々に配置され得る。つまり、第3の強化基板37及び第4の強化基板38は、第2の基板33に固定接続されることなく、隆起基板32の第2の延長部322に直接固定される。
【0480】
図33は、
図30に示す回路基板アセンブリの別の角度からの部分概略構造図である。第1の弾性片34と第2の基板33との間の距離d1は0.15mm~30mmの範囲である。
【0481】
この実施では、第1の弾性片34と第2の基板33との間の距離が0.15mm~30mmの範囲にある場合、第1の弾性片34と第2の基板33との間に位置する第2の延長部のサイズは比較的適度なものとなる。このように、第1の弾性片34がラジエータ41と弾性接触している場合、第1の弾性片34はラジエータ41の反力を受ける。第1の弾性片34は、反力を第2の延長部322に伝達する。この場合、第1の弾性片34と第2の基板33との間に位置する第2の延長部322は容易に破損又はひび割れることがない。つまり、第2の延長部322によって受け取られた反力は、第2の基板33に素早く伝達され、それにより、第2の基板33の内部応力により反力が打ち消される。
【0482】
再び
図33を参照して、第1の弾性片34と第3の強化基板37との間の距離d2は0.15mm~30mmの範囲である。この場合、第1の弾性片34と第3の強化基板37との間に位置する第2の延長部322のサイズは比較的適度なものとなる。このように、第1の弾性片34がアンテナのラジエータ41と弾性接触している場合、第1の弾性片34はラジエータ41の反力を受ける。第1の弾性片34は、反力を第2の延長部322に伝達する。この場合、第1の弾性片34と第3の強化基板37との間に位置する第2の延長部322は容易に破損又はひび割れることがない。つまり、第2の延長部322によって受け取られた反力は、第3の強化基板37に素早く伝達され、それにより、第3の強化基板37の内部応力により反力が打ち消される。
【0483】
再び
図33を参照して、第1の弾性片34と第4の強化基板38との間の距離d3は0.15mm~30mmの範囲である。この場合、第1の弾性片34と第4の強化基板38との間に位置する第2の延長部322のサイズは比較的適度なものとなる。このように、第1の弾性片34がアンテナのラジエータ41と弾性接触している場合、第1の弾性片34はラジエータ41の反力を受ける。第1の弾性片34は、反力を第2の延長部322に伝達する。この場合、第1の弾性片34と第4の強化基板38との間に位置する第2の延長部322は容易に破損又はひび割れることがない。つまり、第2の延長部322によって受け取られた反力は、第4の強化基板38に素早く伝達され、それにより、第4の強化基板38の内部応力により反力が打ち消される。
【0484】
図34は、別の任意の方法における、
図1に示す電子装置の線B-Bに沿った部分断面図である。
図34に示す断面図は、
図1の電子装置の線B-Bに沿った断面を、Y軸の正方向に沿って見た後に、得られた断面図をY軸を回転軸として180°回転させることにより形成される断面図であることが理解されよう。隆起基板32の第2の延長部322は溝314を備える。溝314の開口は、表示画面12に面する隆起基板32の面に位置する。第1の弾性片34の一部は溝314に取り付けられている。
【0485】
第1の弾性片34の一部が溝314に取り付けられている場合、Z軸方向において、第1の弾性片34と第2の延長部322との間に重複領域が存在する。この場合、第1の弾性片34を表示画面12からさらに離して配置できる。すなわち、Z軸方向において、第1の弾性片34と表示画面12との間の距離を大幅に増やすことができる。この場合、Z軸方向において、ラジエータ41の突起411も表示画面12から離れる方向に配置できる。すなわち、突起411の底部と表示画面12との間のアンテナクリアランス領域を大きくすることができ、アンテナの性能もより良好になる。
【0486】
加えて、第1の弾性片34及び突起411の両方が表示画面12から離れて配置されている場合、突起411に接触する第1の弾性片34の接点も表示画面12から離れるように配置され得る。このように、第1の弾性片34が突起411と接触する接点は、表示画面12による影響を受けにくい。
【0487】
任意の方法では、第3の強化基板37及び第4の強化基板38が第2の延長部322に配置されている場合、溝314は第1の強化基板35と第2の強化基板36との間に位置する。この場合、第3の強化基板37、第4の強化基板38及び第1の延長部312は、第2の延長部322の強度を改善し得るため、溝314が開いていることにより第2の延長部322の強度が低下するのが回避される。
【0488】
図35は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。回路基板アセンブリ30は第3の強化基板37を含む。第3の強化基板37は第1の弾性片34の一方側に位置する。
【0489】
加えて、第3の強化基板37は第2の延長部322上に積み重ねられている。このように、第2の延長部322、第2の基板33及び第3の強化基板37は、第1の弾性片34を取り囲む。
【0490】
第3の強化基板37を第1の弾性片34の一方側及び第2の延長部322上に積み重ねることにより、第2の延長部322の構造強度が大幅に改善されることが理解されよう。このように、第1の弾性片34がアンテナのラジエータ41と弾性接触している場合、第1の弾性片34はラジエータ41の反力を受ける。第1の弾性片34は反力を第2の延長部322に伝達する。この場合、第3の強化基板37及び第1の延長部312との協働により、第2の延長部322は効果的に力を打ち消すことができるため、第2の延長部322が外力により損傷又はひび割れるのが回避され、故にアンテナの回路の断線が回避される。
【0491】
この実施では、
図35は、第2の延長部322及び第1の延長部312が互いに同一平面に配置されていることを示す。別の任意の方法では、第2の延長部322は、代替的に、第1の延長部312からずれていてもよい。
【0492】
別の任意の方法では、複数の第1の弾性片34が第2の延長部322上に配置され得る。異なる第1の弾性片34が異なるアンテナに適用され得る。このように、回路基板アセンブリ30は多くの機能を有し、広く用いられる。
【0493】
図36は、さらに別の任意の方法における
図1に示す電子装置の回路基板アセンブリの部分概略構造図である。回路基板アセンブリ30は、もはや第3の強化基板37及び第4の強化基板38を含まない。このように、第2の延長部322のスペースがより広くなる。加えて、隆起基板32の第2の延長部322は第1の基板31の第1の延長部312に積み重ねられているため、第2の延長部322の構造強度は良好である。この場合、複数の第1の弾性片34が第2の延長部322上に配置され得る。異なる第1の弾性片34は異なるアンテナに適用され得る。このように、回路基板アセンブリ30は多くの機能を有し、広く用いられる。
【0494】
この実施では、
図36は、第2の延長部322及び第1の延長部312が互いに同一平面に配置されていることを示す。別の任意の方法では、第2の延長部322は、代替的に、第1の延長部312からずれていてもよい。
【0495】
画面10が平坦な電子装置100の第1の実施形態を関連する図面を参照しながら上述した。画面10が湾曲した電子装置100の第2の実施形態について、関連する図面を参照しながら以下で詳細に説明する。
【0496】
第2の実施形態では、第1の実施形態と同じ技術内容については再度説明しない。
図37は、本願の一実施形態によって提供される、別の任意の方法における電子装置の概略構造図である。電子装置100の画面10は湾曲した画面である。画面10は2.5次元(Dimensions、D)湾曲画面又は3D湾曲画面であり得る。詳細は本実施形態では限定されない。
図37は、画面10がハウジング20の大部分を覆うことを示す。
【0497】
図38は、
図37に示す電子装置の線F-Fに沿った部分断面図である。
図38に示す断面図は、
図37の電子装置の線F-Fに沿って断面を取り、Y軸の正方向に沿って見た断面図であり、Y軸を回転軸として、得られた断面図を180°回転させたものであることが理解されよう。画面10は、平坦部101と、平坦部101に接続された屈曲部102とを含む。平坦部101は画面10の平坦部分であり、屈曲部102は画面10の屈曲部分であることが理解されよう。加えて、平坦部101は保護カバープレート11の一部及び表示画面12の一部を含む。屈曲部102は保護カバープレート11の一部及び表示画面12の一部を含む。
【0498】
この実施形態では、電子装置100の回路基板アセンブリ30は、第1の基板31、隆起基板32、第2の基板33及び第1の導電性部材34を含む。第1の基板31、隆起基板32、第2の基板33及び第1の導電性部材34のための構成方法は、第1の実施形態における第1の基板31、隆起基板32、第2の基板33及び第1の導電性部材34のための構成方法を参照してもよく、これはここでは再度説明しない。
【0499】
画面10が湾曲画面の場合、画面10の屈曲部102は電子装置100の側部を形成することが理解されよう。この場合、第1の弾性片34が第2の基板33上に配置された場合、第1の弾性片34は、画面10の屈曲部102によってX軸方向に取り囲まれる可能性が高い。この場合、アンテナの無線周波数信号は、画面10の屈曲部102によってより影響を受ける。加えて、Z軸方向において、第1の弾性片34と画面10の平坦部101との間の距離が短いため、Z軸方向において、アンテナのクリアランス領域が極端に圧縮され、アンテナの性能が悪くなる。しかしながら、本実施形態では、隆起基板32及び第2の基板33に対して突出した第1の延長部312を第1の基板31上に配置し、第1の弾性片34を第1の延長部312に固定接続することにより、X軸方向において、第1の弾性片34はもはや画面10の屈曲部102によって取り囲まれない。このように、第1の弾性片34は屈曲部102の影響を受けにくく、アンテナの性能が良好になる。加えて、第1の弾性片34が第1の延長部312に固定接続されている場合、Z軸方向において、第1の弾性片34と画面10の平坦部101との距離はさらに大きくなる。このように、Z軸方向において、第1の弾性片34と画面10の平坦部101との間のアンテナクリアランス領域がより大きくなり、アンテナの性能が良好になる。
【0500】
加えて、第1の弾性片34及び突起411の両方が表示画面12から離れて配置されている場合、突起411と接触する第1の弾性片34の接点も、表示画面12から離れて配置され得る。このように、第1の弾性片34が突起411と接触する接点は、表示画面12による影響を受けにくい。
【0501】
再度
図38を参照して、第1の弾性片34とラジエータ41との接点から平坦部101までの距離Lは2mm以上である。例えば、Lは2mm、2.5mm、3mm、3.5mm又は4mmに等しい。
【0502】
第1の弾性片34とラジエータ41との接点から平坦部101までの距離Lが2mm以上である場合、第1の弾性片34を平坦部101から大幅に離して配置できることが理解されよう。この場合、Z軸方向において、突起411も表示画面12から大幅に離して配置され得る。このように、突起411の底部と表示画面12との間のアンテナクリアランス領域が大幅に増加し、アンテナの性能も良好になる。
【0503】
加えて、第1の弾性片34とラジエータ41との接点から平坦部101までの距離Lは4.7mm以下である。
【0504】
第1の弾性片34とラジエータ41との接点から平坦部101までの距離Lが4.7mm以下の場合、一方で、第1の弾性片34を平坦部101から離して配置することを確実にでき、他方で、Z方向における電子装置100の厚さが大きくなりすぎないことを確実にでき、薄型の構成がもたらされる。
【0505】
図38は、回路基板アセンブリ30の1つの構造のみを示すことが理解されよう。別の任意の方法では、曲面画面を有する電子装置100は、第1の実施形態の回路基板アセンブリ30の様々の構造も含み得る。
【0506】
画面10が湾曲した電子装置100の実施形態を、関連する図面を参照しながら上述した。画面10が湾曲した別の電子装置100の実施形態を、関連する図面を参照しながら以下で詳細に説明する。
【0507】
第3の実施形態では、第1の実施形態及び第2の実施形態と同じ技術内容については再度説明しない。
図39は、本願の一実施形態によって提供される、さらに別の任意の方法における電子装置の概略構造図である。電子装置100の画面10は、互いに相対して配置された第1の画面領域101及び第2の画面領域102と、互いに相対して配置された第3の画面領域103及び第4の画面領域104とを含む。第3の画面領域103及び第4の画面領域104は、第1の画面領域101と第2の画面領域102との間に接続されている。この場合、電子装置100の画面10は360°湾曲画面である。
【0508】
この実施では、ハウジング20はもはやリアカバー22を含まない。すなわち、ハウジング20はフレーム21を含む。第1の画面領域101、第3の画面領域103、第2の画面領域102及び第4の画面領域104はフレーム21の周囲に配置される。
図39は、第1の画面領域101及び第2の画面領域102がフレーム21の上側及び下側に位置し、第3の画面領域103及び第4の画面領域104がフレーム21の左側及び右側に位置することを示す。
【0509】
図40は、
図39に示す電子装置の線G-Gに沿った部分断面図である。
図40に示す断面図は、
図39の電子装置の線G-Gに沿って断面を取り、Y軸の正方向に沿って見た断面図であり、Y軸を回転軸として、得られた断面図を180°回転させたものであることが理解されよう。第1の画面領域101及び第2の画面領域102の両方は、保護カバープレート11の一部及び表示画面12の一部を含む。加えて、電子装置100の回路基板アセンブリ30は、第1の基板31、隆起基板32、第2の基板33及び第1の導電性部材34を含む。第1の基板31、隆起基板32、第2の基板33及び第1の導電性部材34のための構成方法は、第1の実施形態における第1の基板31、隆起基板32、第2の基板33及び第1の導電性部材34のための構成方法を参照してもよく、これはここでは再度説明しない。
【0510】
本実施形態では、第1の弾性片34を一例として用いて第1の導電性部材34を説明する。
【0511】
加えて、第1の導電性部材34とラジエータ41との接点から第1の画面領域101までの距離は第1の距離L1である。第1の導電性部材34とラジエータ41との接点から第2の画面領域102までの距離は第2の距離L2であり、第2の距離L2に対する第1の距離L1の比は0.5~2の範囲である。例えば、第2の距離L2に対する第1の距離L1の比は、0.5、0.8、1、1.4、1.5、1.8又は2である。
【0512】
第1の弾性片34が第2の基板33に固定された場合、Z軸方向において、第1の弾性片34と第1の画面領域101との間の距離は小さいことが理解されよう。すなわち、第1の弾性片34は第1の画面領域101の近くに配置される。この実施では、第1の弾性片34が第1の延長部312に固定接続され、第2の距離L2に対する第1の距離L1の比が0.5~2の範囲の場合、Z軸方向において、第1の弾性片34と第1の画面領域101との間の距離が大幅に増える。このように、Z軸方向において、第1の弾性片34と第1の画面領域101との間のアンテナクリアランス領域が大幅に増え、アンテナの性能も大幅に改善する。加えて、第2の距離L2に対する第1の距離L1の比が0.5~2の範囲の場合、第1の導電性部材34とラジエータ41との接点から第2の画面領域102までの距離は比較的適度である。この場合、第2の画面領域102は、電磁波を送受信するためのアンテナの性能に及ぼす影響が小さい。
【0513】
任意の方法では、第1の導電性部材34とラジエータ41との接点から第1の画面領域101までの第1の距離L1は2mm以上である。例えば、L1は2mm、2.5mm、3mm、3.5mm又は4mmに等しい。
【0514】
第1の導電性部材34とラジエータ41との接点から第1の画面領域101までの第1の距離L1が2mm以上である場合、第1の弾性片34を第1の画面領域101から大幅に離して配置できることが理解されよう。この場合、Z軸方向において、突起411も第1の画面領域101から大幅に離して配置できるため、突起411の底部と第1の画面領域との間のアンテナクリアランス領域が大幅に増加し、アンテナの性能も良好になる。
【0515】
加えて、第1の導電性部材34とラジエータ41との接点から第1の画面領域101までの第1の距離L1は4.7mm以下である。
【0516】
第1の導電性部材34とラジエータ41との接点から第1の画面領域101までの第1の距離L1が4.7mm以下の場合、一方で、第1の弾性片34を第1の画面領域101から離して配置することを確実にでき、他方で、Z方向における電子装置100の厚さが大きくないことを確実にでき、電子装置100の薄型化が促進される。
【0517】
図40は、回路基板アセンブリ30の1つの構造のみを示すことが理解されよう。別の任意の方法では、曲面画面を有する電子装置100は、第1の実施形態の回路基板アセンブリ30の様々の構造も含み得る。
【0518】
3つの電子装置100の実施形態を上記で詳細に説明した。3つの電子装置100のうち、電子装置100のそれぞれは、上述の任意の方法のそれぞれの回路基板アセンブリ30を備える。このように、アンテナ構成が密な環境では、電子装置100のアンテナは広いクリアランス領域を有するため、電子装置100のアンテナ性能が大幅に改善される。別の実施形態では、上述の任意の方法のそれぞれの回路基板アセンブリ30は、折り畳み画面を備えた電子装置内にも配置され得る。このように、折り畳み画面を備えた電子装置では、電子装置は、アンテナ配置が密な環境においてアンテナのための広いクリアランス領域を有することができるため、電子装置100のアンテナ性能が大幅に改善される。
【0519】
上述の説明は、本願の単なる具体的な実施にすぎず、本願の保護範囲を限定することを意図していない。本願で開示した技術的範囲内で、当業者が容易に理解できる変更又は置き換えは本願の保護範囲に含まれる。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。