IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル)の特許一覧

特許7415010緊急ハンドリングのための方法、エンティティおよびコンピュータ可読媒体
<>
  • 特許-緊急ハンドリングのための方法、エンティティおよびコンピュータ可読媒体 図1
  • 特許-緊急ハンドリングのための方法、エンティティおよびコンピュータ可読媒体 図2
  • 特許-緊急ハンドリングのための方法、エンティティおよびコンピュータ可読媒体 図3
  • 特許-緊急ハンドリングのための方法、エンティティおよびコンピュータ可読媒体 図4
  • 特許-緊急ハンドリングのための方法、エンティティおよびコンピュータ可読媒体 図5
  • 特許-緊急ハンドリングのための方法、エンティティおよびコンピュータ可読媒体 図6
  • 特許-緊急ハンドリングのための方法、エンティティおよびコンピュータ可読媒体 図7
  • 特許-緊急ハンドリングのための方法、エンティティおよびコンピュータ可読媒体 図8
  • 特許-緊急ハンドリングのための方法、エンティティおよびコンピュータ可読媒体 図9
  • 特許-緊急ハンドリングのための方法、エンティティおよびコンピュータ可読媒体 図10
  • 特許-緊急ハンドリングのための方法、エンティティおよびコンピュータ可読媒体 図11
  • 特許-緊急ハンドリングのための方法、エンティティおよびコンピュータ可読媒体 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-05
(45)【発行日】2024-01-16
(54)【発明の名称】緊急ハンドリングのための方法、エンティティおよびコンピュータ可読媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/50 20180101AFI20240109BHJP
   H04W 36/10 20090101ALI20240109BHJP
【FI】
H04W76/50
H04W36/10
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2022539661
(86)(22)【出願日】2020-12-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-03
(86)【国際出願番号】 EP2020086119
(87)【国際公開番号】W WO2021136650
(87)【国際公開日】2021-07-08
【審査請求日】2022-08-24
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/070129
(32)【優先日】2020-01-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】カン, チュイイン
(72)【発明者】
【氏名】ヘドマン, ペータル
(72)【発明者】
【氏名】ル, ユンジエ
(72)【発明者】
【氏名】フォティ, ジョージ
【審査官】桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0313468(US,A1)
【文献】国際公開第2019/223660(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスおよびモビリティを管理するための第1のエンティティにおける方法(100)であって、
アクセスおよびモビリティを管理するための第2のエンティティからモビリティメッセージを受信すること(S101)であって、前記モビリティメッセージがプロトコルデータユニット(PDU)セッションのためのデータネットワーク識別子を搬送する、モビリティメッセージを受信すること(S101)と、
アクセスおよびモビリティを管理するための前記第1のエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、前記受信されたモビリティメッセージ中の前記データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定すること(S103)と、
前記PDUセッションが緊急サービスのために確立されると決定すること(S105)と
を含む、方法(100)。
【請求項2】
前記受信されたモビリティメッセージ中の前記データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を生成すること(S107)と、
前記緊急指示を記憶すること(S109)と
をさらに含む、請求項1に記載の方法(100)。
【請求項3】
前記記憶された緊急指示が、後続の送信のためにユーザ機器「UE」コンテキスト情報エレメント「IE」のSessionContextList中で搬送される、請求項2に記載の方法(100)。
【請求項4】
アクセスおよびモビリティを管理するための前記第1のエンティティがアクセス管理機能「AMF」エンティティであり、アクセスおよびモビリティを管理するための前記第2のエンティティがモビリティ管理エンティティ「MME」であり、
前記PDUセッションが、パケットデータネットワーク「PDN」接続/プロトコルデータユニット「PDU」セッションである、
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法(100)。
【請求項5】
前記モビリティメッセージが、フォワードリロケーション要求メッセージ、またはコンテキスト応答メッセージのうちの少なくとも1つを含み、
前記データネットワーク識別子が、エボルブドパケットシステム「EPS」PDN接続IE中で前記フォワードリロケーション要求メッセージおよび/または前記コンテキスト応答メッセージによって搬送されるアクセスポイント名「APN」である、
請求項4に記載の方法(100)。
【請求項6】
アクセスおよびモビリティを管理するための前記第1のエンティティが第1のAMFエンティティであり、アクセスおよびモビリティを管理するための前記第2のエンティティが第2のAMFエンティティである、
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法(100)。
【請求項7】
前記モビリティメッセージが、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージ、またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージのうちの少なくとも1つを含み、
前記データネットワーク識別子が、UEコンテキストIEのSessionContextList中で前記Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/または前記Namf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって搬送されるDNNである、
請求項6に記載の方法(100)。
【請求項8】
第1のアクセス管理機能「AMF」エンティティにおける方法(400)であって、
第2のAMFエンティティからモビリティメッセージを受信すること(S401)であって、前記モビリティメッセージが、プロトコルデータユニット「PDU」セッションのためのデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を搬送する、モビリティメッセージを受信すること(S401)と、
前記緊急指示に基づいて前記PDUセッションが緊急サービスのために確立されると決定すること(S403)と
を含む、方法(400)。
【請求項9】
前記緊急指示を記憶すること(S405)
をさらに含む、請求項8に記載の方法(400)。
【請求項10】
前記記憶された緊急指示が、後続の送信のためにユーザ機器「UE」コンテキスト情報エレメント「IE」のSessionContextList中で搬送される、請求項9に記載の方法(400)。
【請求項11】
前記PDUセッションのための前記データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることは、前記第2のAMFエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、または前記PDUセッションを確立するためのUEからの要求タイプ「緊急PDUセッション」に基づいて、前記第2のAMFエンティティによって決定される、請求項8から10のいずれか一項に記載の方法(400)。
【請求項12】
前記モビリティメッセージが、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージ、またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージのうちの少なくとも1つを含み、
前記緊急指示が、UEコンテキストIEのSessionContextList中で前記Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/または前記Namf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって搬送される、
請求項8から11のいずれか一項に記載の方法(400)。
【請求項13】
第2のアクセス管理機能「AMF」エンティティにおける方法(500)であって、
第1のAMFに転送されるべきプロトコルデータユニット「PDU」セッションのためのデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定すること(S501)と、
前記データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を生成すること(S503)と、
前記緊急指示を搬送するモビリティメッセージを第1のAMFエンティティに送信すること(S505)と
を含み、
前記モビリティメッセージが、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージ、またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージのうちの少なくとも1つを含み、
前記緊急指示が、ユーザ機器「UE」コンテキスト情報エレメント(IE)のSessionContextList中で前記Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/または前記Namf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって搬送される、
方法(500)。
【請求項14】
前記PDUセッションのための前記データネットワーク識別子が、前記第2のAMFエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、または前記PDUセッションを確立するためのUEからの要求タイプ「緊急PDUセッション」に基づいて、緊急データネットワーク識別子であると決定される、請求項13に記載の方法(500)。
【請求項15】
アクセスおよびモビリティを管理するための第1のエンティティ(800)であって、
少なくとも1つのプロセッサ(801)と、
命令を記憶する少なくとも1つのメモリ(803)とを備え、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサ(801)上で実行されたとき、アクセスおよびモビリティを管理するための前記第1のエンティティ(800)に、
アクセスおよびモビリティを管理するための第2のエンティティからモビリティメッセージを受信することであって、前記モビリティメッセージがプロトコルデータユニット(PDU)セッションのためのデータネットワーク識別子を搬送する、モビリティメッセージを受信することと、
アクセスおよびモビリティを管理するための前記第1のエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、前記受信されたモビリティメッセージ中の前記データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定することと、
前記PDUセッションが緊急サービスのために確立されると決定することと
を行わせる、第1のエンティティ(800)。
【請求項16】
前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサ(801)上で実行されたとき、アクセスおよびモビリティを管理するための前記第1のエンティティ(800)に、請求項2から7のいずれか一項に記載の方法をさらに実施させる、請求項15に記載のアクセスおよびモビリティを管理するための第1のエンティティ(800)。
【請求項17】
第1のアクセス管理機能「AMF」エンティティ(1000)であって、
少なくとも1つのプロセッサ(1001)と、
命令を記憶する少なくとも1つのメモリ(1003)とを備え、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサ(1001)上で実行されたとき、前記第1のAMFエンティティ(1000)に、
第2のAMFエンティティからモビリティメッセージを受信することであって、前記モビリティメッセージが、プロトコルデータユニット「PDU」セッションのためのデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を搬送する、モビリティメッセージを受信することと、
前記緊急指示に基づいて前記PDUセッションが緊急サービスのために確立されると決定することと
を行わせる、第1のアクセス管理機能「AMF」エンティティ(1000)。
【請求項18】
前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサ(1001)上で実行されたとき、前記第1のAMFエンティティ(1000)に、請求項9から12のいずれか一項に記載の方法をさらに実施させる、請求項17に記載の第1のAMFエンティティ(1000)。
【請求項19】
第2のアクセス管理機能「AMF」エンティティ(1200)であって、
少なくとも1つのプロセッサ(1201)と、
命令を記憶する少なくとも1つのメモリ(1203)とを備え、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサ(1201)上で実行されたとき、前記第2のAMFエンティティ(1200)に、
第1のAMFに転送されるべきプロトコルデータユニット「PDU」セッションのためのデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定することと、
前記データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を生成することと、
前記緊急指示を搬送するモビリティメッセージを第1のAMFエンティティに送信することと
を行わせ、
前記モビリティメッセージが、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージ、またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージのうちの少なくとも1つを含み、
前記緊急指示が、ユーザ機器「UE」コンテキスト情報エレメント(IE)のSessionContextList中で前記Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/または前記Namf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって搬送される、
第2のアクセス管理機能「AMF」エンティティ(1200)。
【請求項20】
前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサ(1201)上で実行されたとき、前記第2のAMFエンティティ(1200)に、請求項14に記載の方法をさらに実施させる、請求項19に記載の第2のAMFエンティティ(1200)。
【請求項21】
コンピュータプログラム命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラム命令が、アクセスおよびモビリティを管理するためのエンティティ中の少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、アクセスおよびモビリティを管理するための前記エンティティに、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実施させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に通信技術の技術分野に関し、詳細には、緊急ハンドリング(emergency handling)のための方法、エンティティおよびコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、本開示で説明される技術の様々な実施形態の背景を提供することを目的とする。このセクションにおける説明は、追求され得るが、必ずしも前に想到されたかまたは追求されたものであるとは限らない、概念を含み得る。したがって、本明細書で別段に指示されていない限り、このセクションにおいて説明されるものは、本開示の説明および/または請求項にとっての従来技術ではなく、このセクションに単に含まれることによって従来技術であるとは認められない。
【0003】
緊急サービスは、以下のように異なるやり方で提供され得る。
【0004】
シナリオ1: 通常アタッチ/登録されるユーザ機器(UE)、緊急PDN/PDUセッションが確立される
【0005】
緊急アタッチ(emergency attached)または制限付きローカルオペレータサービス(RLOS:Restricted Local Operator Service)アタッチUEは、パケットデータネットワーク(PDN)コネクティビティ要求プロシージャを開始しないものとする。通常アタッチ(normal attached)UEは、緊急サービスが必要とされ、緊急PDN接続がすでにアクティブでないとき、緊急サービスのためにPDN接続を要求するものとする(3GPP TS23.401 v16.5.0のセクション5.10.2。本開示では、3GPP TS23.401 v16.5.0は、その全体が参照により本明細書に組み込まれ、これは、http://www.3gpp.org/ftp//Specs/archive/23_series/23.401/23401-g50.zipから検索され得る)。
【0006】
シナリオ2: 緊急アタッチ/登録されるUE
【0007】
シナリオ2a: UEが、認証されたが、限定されたサービス状態にある
【0008】
シナリオ2b: UEが認証されていない(すなわち、加入者識別モジューラ(SIM)をもつ、ただし、認証されていないUE、またはUEがSIMレスである)
【0009】
- 認証されたUEのみが許容される。これらのUEは、有効なIMSIを有しなければならない。これらのUEは、認証され、それらのUEがサービスを制限されるロケーションにあることにより、限定されたサービス状態にあり得る。認証され得ないUEが、拒否されることになる。
【0010】
- すべてのUEが許容される。認証されたUEとともに、これは、認証され得ない国際モバイル加入者識別情報(IMSI)をもつUEと、IMEIのみをもつUEとを含む。認証されていないIMSIがUEによって提供される場合、認証されていないIMSIは、記録の目的でネットワーク中で保持される。IMEIは、UEを識別するためにネットワーク中で使用される(3GPP TS23.401 v16.5.0のセクション4.3.12)。
【0011】
シナリオ1およびシナリオ2aでは、アクセスおよびモビリティを管理するための新しい/ターゲットエンティティ(MME)は、割り当ておよび保持優先度(ARP:Allocation and Retention Priority)値に基づいて緊急PDN接続を決定する。UEのすべてのエボルブドパケットシステム(EPS)ベアラが緊急ARP値を有する場合、新しいMMEは、ロケーション更新(update location)プロシージャをスキップするか、または、ロケーション更新が失敗した場合でも進行し得る(3GPP TS23.401 v16.5.0のセクション5.3.3.1)。
【0012】
シナリオ2bでは、指示「認証されていないIMSI」が古いMMEから新しいMMEに送られるか、または、IMEIは含まれるが、IMSIは古いMMEから新しいMMEに含まれない(すなわち、SIMをもたないUE)、のいずれかである。
【0013】
EPSにおけるMME間(inter-MME)変更において、新しい/ターゲットMMEが、EPSベアラのARPを検査することによって緊急PDN接続を決定する(すなわち、シナリオ1およびシナリオ2a)と、
【0014】
新しい/ターゲットMMEは、ロケーション更新プロシージャをスキップするか、または、ロケーション更新が失敗した場合でも進行し得る。
【0015】
リージョンサブスクリプション制限またはアクセス制限に起因する場合、新しい/ターゲットMMEは、TAU要求を受け付け、非緊急EPSベアラを非アクティブ化する。
【0016】
リージョンサブスクリプション制限またはアクセス制限に起因する場合、UEは、TAにアクセスすることを許容されない。
【0017】
- MMEは、UEに対して適切な理由でトラッキングエリア更新要求を拒否する。
【0018】
- 緊急EPSベアラ、すなわち、少なくとも1つのEPSベアラが、緊急サービスのために確保されたARP値を有する、をもつUEの場合、新しいMMEは、トラッキングエリア更新要求を受け付け、すべての非緊急PDN接続を非アクティブ化する。トラッキングエリア更新プロシージャが、ECM-IDLE状態において開始される場合、すべての非緊急EPSベアラが、UEとMMEとの間のベアラ非アクティブ化シグナリングなしにトラッキングエリア更新プロシージャによって非アクティブ化される(3GPP TS23.401 v16.5.0のセクション5.3.3.1)。
【0019】
上記の3つのシナリオは、MME-アクセス管理機能(AMF)変更(すなわち、EPS-5GSモビリティ)またはAMF間(inter-AMF)変更にも適用可能である。
【0020】
シナリオ2bでは、新しいAMF(すなわち、ターゲットAMF)は、UEが、MME間変更における新しいMMEの場合と同じやり方で、緊急アタッチされることを知っている。
【0021】
シナリオ1およびシナリオ2aでは、しかしながら、現在、UEが緊急アタッチ/登録される、またはPDUセッションが緊急サービスのためのものであるかどうかをAMFがどのように決定することができるかは、3GPP仕様において明らかでない。
【0022】
MME-AMF変更(すなわち、EPS-5GSモビリティ)または5GS内(intra-5GS)AMF間モビリティ(すなわち、AMF間変更)時に、ターゲットAMFは、UEが緊急アタッチ/登録されるかどうか、あるいはPDN接続またはプロトコルデータユニット(PDU)セッションが出現サービスのために使用されるかどうかに気づいていないことがあるので、緊急サービスのためのセッション継続性は、以下のような状況において、EPS-5GSモビリティ時に、または5GS内AMF間モビリティ時に、実現されないことがある。
【0023】
リージョン制限またはアクセス制限がある場合、新しいAMFは、登録プロシージャに失敗することになる。
【0024】
新しいAMFは、常に統合データ管理(UDM)と対話することになり、UDM対話が失敗した場合、AMFは、登録プロシージャに失敗することになる。
【発明の概要】
【0025】
上記で説明された問題を解決するかまたは少なくとも緩和するために、本開示は、以下のように、EPS-5GSモビリティおよび5GS内AMF間モビリティ時の緊急ハンドリングのための技術的解決策を提供する。
【0026】
本開示の第1の態様によれば、アクセスおよびモビリティを管理するための第1のエンティティにおける方法が提供される。本方法は、アクセスおよびモビリティを管理するための第2のエンティティからモビリティメッセージを受信することであって、モビリティメッセージがIPコネクティビティのためのデータネットワーク識別子を搬送する、モビリティメッセージを受信することと、アクセスおよびモビリティを管理するための第1のエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、受信されたモビリティメッセージ中のデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定することと、IPコネクティビティが緊急サービスのために確立されると決定することとを含む。
【0027】
例示的な実施形態では、本方法は、受信されたモビリティメッセージ中のデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を生成することと、緊急指示を記憶することとをさらに含む。
【0028】
例示的な実施形態では、記憶された緊急指示は、後続の送信のためにユーザ機器(UE)コンテキスト情報エレメント(IE)のSessionContextList中で搬送される。
【0029】
例示的な実施形態では、アクセスおよびモビリティを管理するための第1のエンティティはアクセス管理機能(AMF)エンティティであり、アクセスおよびモビリティを管理するための第2のエンティティはモビリティ管理エンティティ(MME)であり、IPコネクティビティはPDN接続/PDUセッションである。
【0030】
例示的な実施形態では、モビリティメッセージは、フォワードリロケーション要求メッセージ、またはコンテキスト応答メッセージのうちの少なくとも1つを含み、データネットワーク識別子は、EPS PDN接続IE中でフォワードリロケーション要求メッセージおよび/またはコンテキスト応答メッセージによって搬送されるアクセスポイント名(APN)である。
【0031】
例示的な実施形態では、アクセスおよびモビリティを管理するための第1のエンティティは第1のAMFエンティティであり、アクセスおよびモビリティを管理するための第2のエンティティは第2のAMFエンティティであり、IPコネクティビティはPDUセッションである。
【0032】
例示的な実施形態では、モビリティメッセージは、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージ、またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージのうちの少なくとも1つを含み、データネットワーク識別子は、UEコンテキストIEのSessionContextList中でNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって搬送されるDNNである。
【0033】
本開示の第2の態様によれば、第1のAMFエンティティにおける方法が提供される。本方法は、第2のAMFエンティティからモビリティメッセージを受信することであって、モビリティメッセージが、PDUセッションのためのデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を搬送する、モビリティメッセージを受信することと、緊急指示に基づいてPDUセッションが緊急サービスのために確立されると決定することとを含む。
【0034】
例示的な実施形態では、本方法は、緊急指示を記憶することをさらに含む。
【0035】
例示的な実施形態では、記憶された緊急指示は、後続の送信のためにUEコンテキストIEのSessionContextList中で搬送される。
【0036】
例示的な実施形態では、PDUセッションのためのデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることは、第2のAMFエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、またはPDUセッションを確立するためのUEからの要求タイプ「緊急PDUセッション」に基づいて、第2のAMFエンティティによって決定される。
【0037】
例示的な実施形態では、モビリティメッセージは、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージ、またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージのうちの少なくとも1つを含み、緊急指示は、UEコンテキストIEのSessionContextList中でNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって搬送される。
【0038】
本開示の第3の態様によれば、第2のAMFエンティティにおける方法が提供される。本方法は、第1のAMFエンティティに転送されるべきPDUセッションのためのデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定することと、データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を生成することと、緊急指示を搬送するモビリティメッセージを第1のAMFエンティティに送信することとを含む。
【0039】
例示的な実施形態では、PDUセッションのためのデータネットワーク識別子は、第2のAMFエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、またはPDUセッションを確立するためのUEからの要求タイプ「緊急PDUセッション」に基づいて、緊急データネットワーク識別子であると決定される。
【0040】
例示的な実施形態では、モビリティメッセージは、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージ、またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージのうちの少なくとも1つを含み、緊急指示は、UEコンテキストIEのSessionContextList中でNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって搬送される。
【0041】
本開示の第4の態様によれば、アクセスおよびモビリティを管理するためのエンティティが提供される。アクセスおよびモビリティを管理するためのエンティティは、少なくとも1つのプロセッサと、命令を記憶する少なくとも1つのメモリとを含み、命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたとき、アクセスおよびモビリティを管理するためのエンティティに、本開示の第1の態様に記載の方法を実施させる。
【0042】
本開示の第5の態様によれば、第1のAMFエンティティが提供される。第1のAMFエンティティは、少なくとも1つのプロセッサと、命令を記憶する少なくとも1つのメモリとを含み、命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたとき、第1のAMFエンティティに、本開示の第2の態様に記載の方法を実施させる。
【0043】
本開示の第6の態様によれば、第2のAMFエンティティが提供される。第2のAMFエンティティは、少なくとも1つのプロセッサと、命令を記憶する少なくとも1つのメモリとを含み、命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたとき、第2のAMFエンティティに、本開示の第3の態様に記載の方法を実施させる。
【0044】
本開示の第7の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラム命令を記憶し、コンピュータプログラム命令は、アクセスおよびモビリティを管理するためのエンティティ中の少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、アクセスおよびモビリティを管理するためのエンティティに、本開示の第1、第2および第3の態様のいずれかに記載の方法を実施させる。
【0045】
本開示の技術的解決策は、以下のように少なくとも利益を達成し得る。
【0046】
ターゲットAMF(すなわち、上記で説明された第1のAMF)は、UEが緊急アタッチ/登録されるかどうか、あるいはPDN接続またはPDUセッションが出現サービスのために使用されるかどうかに、
【0047】
1)ターゲットAMFが、ターゲットAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、MMEまたはソースAMF(すなわち、上記で説明された第2のAMF)から受信されたPDN接続またはPDUセッションのためのデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であるかどうかを決定すること、あるいは
【0048】
2)ソースAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、またはPDUセッションを確立するためのUEからの要求タイプ「緊急PDUセッション」に基づいてソースAMFによって決定されるという、ソースAMFからの新しい指示
によって、気づいていることがあり、
【0049】
それにより、緊急サービスの同じレベルのサポートが、EPS-5GSモビリティおよび/または5GS内AMF間モビリティにおいて達成され得、すなわち、
【0050】
リージョン制限またはアクセス制限がある場合、ターゲットAMFは、登録プロシージャに失敗しないことになり、
【0051】
AMFからUDMへの対話が失敗した場合、AMFは、登録プロシージャに失敗しないことになる。
【0052】
すなわち、EPSにおける緊急サービスのためのセッション継続性が、EPS-5GSモビリティまたは5GS内AMF間モビリティ時に実現され得る。
【0053】
本開示の目的、利点および特性は、図面に関する好ましい実施形態の説明に従ってより明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0054】
図1】本開示の第1の例示的な実施形態による、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティにおける緊急ハンドリング方法を概略的に示す図である。
図2】本開示の第1の実施形態による緊急ハンドリング方法が適用される、EPS-5GSモビリティプロシージャのシグナリングシーケンス図を概略的に示す図である。
図3】本開示の第1の実施形態による緊急ハンドリング方法が適用される、AMF間変更プロシージャのシグナリングシーケンス図を概略的に示す図である。
図4】本開示の第2の例示的な実施形態による、ターゲットAMFにおける緊急ハンドリング方法を概略的に示す図である。
図5】本開示の第2の例示的な実施形態による、ソースAMFにおける緊急ハンドリング方法を概略的に示す図である。
図6】本開示の第2の実施形態による、ターゲットAMFおよびソースAMFにおける緊急ハンドリング方法が適用される、AMF間変更プロシージャのシグナリングシーケンス図を概略的に示す図である。
図7】本開示の例示的な実施形態による、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティのブロック図を概略的に示す図である。
図8】本開示の別の例示的な実施形態による、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティのブロック図を概略的に示す図である。
図9】本開示の例示的な実施形態による、ターゲットAMFのブロック図を概略的に示す図である。
図10】本開示の別の例示的な実施形態による、ターゲットAMFのブロック図を概略的に示す図である。
図11】本開示の例示的な実施形態による、ソースAMFのブロック図を概略的に示す図である。
図12】本開示の別の例示的な実施形態による、ソースAMFのブロック図を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
図面全体にわたって、同じまたは同様の参照番号が同じまたは同様のエレメントを指示するために使用され、図面中の様々な部分が、一定の縮尺で描かれておらず、説明の目的のみのためのものであり、したがって、本開示の範囲に対する限定および制約として理解されるべきでないことに留意されたい。
【0056】
以下で、本開示の原理および趣旨が例示的な実施形態に関して説明される。次に、添付の図面を参照しながら、本明細書で企図される実施形態のうちのいくつかがより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれており、開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝達するために、例として提供される。
【0057】
「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「例示的な実施形態」などへの本明細書における言及は、説明される実施形態が、特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを指示するが、あらゆる実施形態が、必ずしも、特定の特徴、構造、または特性を含むとは限らない。その上、そのような句は必ずしも同じ実施形態を指しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が実施形態に関して説明されるとき、明示的に説明されるか否かにかかわらず、他の実施形態に関してそのような特徴、構造、または特性に影響を及ぼすことは当業者の知識内にあることが具申される。
【0058】
本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、例示的な実施形態を限定するものではない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が別段に明確に指示しない限り、複数形をも含むものとする。本明細書で使用される「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、エレメント、および/または構成要素などの存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、エレメント、構成要素および/またはそれらの組合せの存在または追加を排除しないことをさらに理解されよう。
【0059】
本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連する列挙された用語のうちの1つまたは複数のいずれかのおよびすべての組合せを含む。
【0060】
以下の説明および特許請求の範囲において、別段に規定されていない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。
【0061】
本開示の基本概念は、主に、以下のものにある。
【0062】
EPS-5GSモビリティにおいて、
【0063】
AMFは、(グローバルパケット無線サービストンネリングプロトコル(GTP)メッセージである、フォワードリロケーション要求メッセージおよび/またはコンテキスト応答メッセージなどの)受信されたモビリティメッセージ中の(PDN接続/PDUセッションなどの)IPコネクティビティのための(APN/DNNなどの)データネットワーク識別子が緊急のものであるかどうかを決定し、随意に、AMFは、受信されたモビリティメッセージ中のデータネットワーク識別子が緊急のものであることを指示する緊急指示を記憶し得る。
【0064】
5GS内AMF間モビリティ、すなわち、AMF間変更において、
【0065】
ターゲットAMFは、(Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージなどの)受信されたモビリティメッセージ中の(PDUセッションなどの)IPコネクティビティのための(DNNなどの)データネットワーク識別子が緊急のものであるかどうかを決定し、随意に、ターゲットAMFは、受信されたモビリティメッセージ中のデータネットワーク識別子が緊急のものであることを指示する緊急指示を記憶し得る、あるいは
【0066】
ターゲットAMFは、ソースAMFからの(Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージなどの)モビリティメッセージ中で、PDUセッションのための(DNNなどの)データネットワーク識別子が緊急のものであることを指示する緊急指示を受信し、緊急指示は、ソースAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、またはPDUセッションを確立するためのUEからの要求タイプ「緊急PDUセッション」に基づいて、ソースAMFによって決定される。
【0067】
以下で、本開示の第1の例示的な実施形態による、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティにおける緊急ハンドリング方法100が、図1を参照しながら説明される。方法100は、EPS-5GSモビリティプロシージャとAMF間変更プロシージャの両方において適用され得る。
【0068】
図1
図1に示されているように、方法100はステップS101~S105を含む。
【0069】
ステップS101において、(以下「アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティ」という用語と互換性のある、ターゲットAMFなどの)アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティは、(EPS-5GSモビリティプロシージャにおけるMME、AMF間変更プロシージャにおけるソースAMFなどの)アクセスおよびモビリティを管理するためのソースエンティティから、(EPS-5GSモビリティプロシージャではモビリティ登録のためのコンテキスト応答メッセージおよび/またはハンドオーバのためのフォワードリロケーション要求メッセージ、AMF間変更プロシージャではモビリティ登録のためのNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはハンドオーバのためのNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージなどの)モビリティメッセージを受信し得る。
【0070】
モビリティメッセージは、(EPS-5GSモビリティプロシージャにおけるPDN接続/PDUセッション、AMF間変更プロシージャにおけるPDUセッションなどの)IPコネクティビティのためのデータネットワーク識別子を搬送する。ここで、データネットワーク識別子は、(EPSでは)APN/(5GSでは)DNNであり得る。「APN」はEPSにおいて使用される表現であり、これは5GSにおいて「DNN」という表現によって表されることを理解されたい。5GSにおけるDNNは、EPSにおけるAPNと等価である(その全体が参照により本明細書に組み込まれる、3GPP TS23.003 v15.8.0のセクション9A)。また、「PDN接続」はEPSにおいて使用される表現であり、これは5GSにおいて「PDUセッション」という表現によって表されることを理解されたい。5GSにおけるPDUセッションは、EPSにおけるPDN接続と等価である。EPSにおいて使用されるPDN接続のためのAPNは、5GSにおいてPDUセッションのためのDNNとして表現される。
【0071】
EPS-5GSモビリティプロシージャのための例示的な実施形態では、PDN接続のためのAPNは、特にEPS PDN接続IE中で、コンテキスト応答メッセージおよび/またはフォワードリロケーション要求メッセージによって搬送される。
【0072】
AMF間変更プロシージャのための例示的な実施形態では、PDUセッションのためのDNNは、特にUEコンテキストIEのSessionContextList中で、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって搬送される。
【0073】
次いで、ステップS103において、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティは、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、受信されたモビリティメッセージ中のデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定し得、これは、以下で詳細に説明される。
【0074】
その全体が参照により本明細書に組み込まれる3GPP TS23.501 v16.3.0によれば、緊急DNNは、AMFにおいて緊急設定データ中で設定される。3GPP TS23.501 v16.3.0のセクション5.16.4において指定されているように、緊急サービスを提供するために、AMFは、UEからの要求に基づいてAMFによって確立される緊急サービスに適用される緊急設定データで設定される。AMF緊急設定データは、セッション管理機能(SMF)を導出するために使用される緊急DNNを含んでいる。さらに、AMF緊急設定データは、緊急DNNのための静的に設定されたSMFを含んでいることがある。また、SMFは、緊急DNNのための静的に設定されたユーザプレーン機能(UPF)情報を含んでいる緊急設定データを記憶し得る。
【0075】
特定の例では、ターゲットAMFは、EPS-5GSモビリティプロシージャまたはAMF間変更プロシージャのいずれかにおいて、ターゲットAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急DNNに基づいて、受信されたモビリティメッセージ中の(5GSのためのDNNなどの)データネットワーク識別子が緊急のものであるかどうかを決定し得る。
【0076】
たとえば、ターゲットAMFは、受信されたモビリティメッセージ中のDNNを、ターゲットAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急DNNと比較し得る。受信されたモビリティメッセージ中のDNNが緊急DNNのうちの1つと一致する場合、ターゲットAMFは、受信されたモビリティメッセージ中のDNNが緊急のものであると決定する。
【0077】
次いで、ステップS105において、ターゲットAMFは、受信されたモビリティメッセージ中のデータネットワーク識別子が緊急のものであるという決定結果に基づいて、IPコネクティビティが緊急サービスのために確立されると決定し得る。
【0078】
例示的な実施形態では、方法100は、ステップS107とステップS109とをさらに含み得る。
【0079】
ステップS107において、ターゲットAMFは、受信されたモビリティメッセージ中のデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を生成し得る。
【0080】
次いで、ステップS109において、ターゲットAMFは緊急指示を記憶し得る。記憶された緊急指示は、後続の送信のためにUEコンテキストIEのSessionContextList中で搬送され得る。
【0081】
以下で、緊急ハンドリングのための方法100は、それぞれ図2および図3に示されているEPS-5GSモビリティプロシージャおよびAMF間変更プロシージャのシグナリングシーケンス図とともに詳細に説明される。図2および図3のシグナリングシーケンス図に関して、前に説明された方法100はより良く理解される。
【0082】
図2
図2は、方法100が適用されるEPS-5GSモビリティプロシージャのシグナリングシーケンス図を概略的に示す。以下の説明は方法100に関係するシグナリングのみに焦点を当て、他のシグナリングは本開示の原理を不明瞭にすることを回避するために省略されることに留意されたい。図2では、方法100に関係するシグナリングに対する修正は、太字のイタリック体で示されている。
【0083】
図2に示されているEPS-5GSモビリティプロシージャでは、アクセスおよびモビリティを管理するためのソースエンティティはMMEであり、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティはAMFである。
【0084】
図2に示されているように、シグナリングS2-1において、MMEは、AMFに、(モビリティ登録のための)コンテキスト応答メッセージおよび/または(ハンドオーバのための)フォワードリロケーション要求メッセージを送信し、PDN接続のためのAPN(EPSのための表現)は、たとえば、EPS PDN接続IE中で、コンテキスト応答メッセージおよび/またはフォワードリロケーション要求メッセージによって搬送される。
【0085】
したがって、AMFは、EPS PDN接続IE中でPDN接続のためのAPNを搬送するコンテキスト応答メッセージおよび/またはフォワードリロケーション要求メッセージを受信する。5GSにおけるAMFでは、PDN接続のためのAPNは、PDUセッションのためのDNNとして表現される。
【0086】
シグナリングS2-2において、AMFは、AMFが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急DNNに基づいて、PDUセッションのための受信されたDNNが緊急のものであるかどうかを決定する。
【0087】
たとえば、AMFは、受信されたDNNを、AMFが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急DNNと比較し得る。受信されたDNNが緊急DNNのうちの1つと一致する場合、AMFは、受信されたDNNが緊急のものであると決定する。
【0088】
したがって、AMFは、PDUセッションのための受信されたDNNが緊急のものであるという決定結果に基づいて、PDUセッションが緊急サービスのために確立されると決定し得る。
【0089】
随意に、AMFは、受信されたDNNが緊急のものであることを指示する緊急指示を生成し、緊急指示を記憶し得る。記憶された緊急指示は、後続の送信のためにUEコンテキストIEのSessionContextList中で搬送され得る。
【0090】
図3
図3は、方法100が適用されるAMF間変更プロシージャのシグナリングシーケンス図を概略的に示す。以下の説明は方法100に関係するシグナリングのみに焦点を当て、他のシグナリングは本開示の原理を不明瞭にすることを回避するために省略されることに留意されたい。図3では、方法100に関係するシグナリングに対する修正は、太字のイタリック体で示されている。
【0091】
図3に示されているAMF間変更プロシージャでは、アクセスおよびモビリティを管理するためのソースエンティティは(ソースAMFと呼ばれる)AMFであり、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティは(ターゲットAMFと呼ばれる)AMFである。
【0092】
図3に示されているように、シグナリングS3-1において、ソースAMFは、ターゲットAMFに、(モビリティ登録のための)Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/または(ハンドオーバのための)Namf_Communication_CreateUEContext要求メッセージを送信し、PDUセッションのためのDNNは、たとえばUEコンテキストIEのSessionContextList中で、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって搬送される。
【0093】
したがって、ターゲットAMFは、UEコンテキストIEのSessionContextList中でPDUセッションのためのDNNを搬送するNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージを受信する。
【0094】
シグナリングS3-2では、ターゲットAMFは、ターゲットAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急DNNに基づいて、受信されたNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージ中のPDUセッションのためのDNNが緊急のものであるかどうかを決定する。
【0095】
たとえば、ターゲットAMFは、受信されたNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージ中のDNNを、ターゲットAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急DNNと比較し得る。受信されたNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージ中のDNNが緊急DNNのうちの1つと一致する場合、ターゲットAMFは、受信されたNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージ中のDNNが緊急のものであると決定する。
【0096】
したがって、ターゲットAMFは、受信されたNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージ中のPDUセッションのためのDNNが緊急のものであるという決定結果に基づいて、PDUセッションが緊急サービスのために確立されると決定し得る。
【0097】
随意に、ターゲットAMFは、受信されたNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージ中のDNNが緊急のものであることを指示する緊急指示を生成し、緊急指示を記憶し得る。記憶された緊急指示は、後続の送信のためにUEコンテキストIEのSessionContextList中で搬送され得る。
【0098】
前に説明されたように、AMF間モビリティプロシージャでは、ターゲットAMFは、ソースAMFから対応する緊急指示を受信することによって、PDUセッションのためのDNNが緊急のものであると決定し得、これは、本開示の第2の実施形態において提示される。
【0099】
以下で、本開示の第2の例示的な実施形態による、緊急ハンドリングのためのターゲットAMFにおける方法400が、図4を参照しながら説明される。方法400は、AMF間変更プロシージャにおいて適用される。
【0100】
図4
図4に示されているように、方法400はステップS401とステップS403とを含む。
【0101】
ステップS401において、ターゲットAMFは、ソースAMFから(モビリティ登録のためのNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージ、ハンドオーバのためのNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージなどの)モビリティメッセージを受信し得る。モビリティメッセージは、たとえばUEコンテキストIEのSessionContextList中で、PDUセッションのための(DNNなどの)データネットワーク識別子が緊急のものであることを指示する緊急指示を搬送する。
【0102】
図5とともに後で説明されるように、PDUセッションのためのデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることは、ソースAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている(前に説明された緊急DNNなどの)緊急データネットワーク識別子に基づいて、またはPDUセッションを確立するためのUEからの要求タイプ「緊急PDUセッション」に基づいて、ソースAMFエンティティによって決定され得る。
【0103】
ステップS403において、ターゲットAMFは、緊急指示に基づいてPDUセッションが緊急サービスのために確立されると決定し得る。
【0104】
例示的な実施形態では、方法400は、ステップS405をさらに含み得る。
【0105】
ステップS405において、ターゲットAMFは緊急指示を記憶し得る。記憶された緊急指示は、後続の送信のためにUEコンテキストIEのSessionContextList中で搬送され得る。
【0106】
したがって、本開示の第2の例示的な実施形態による、緊急ハンドリングのためのソースAMFにおける方法500が、図5を参照しながら説明される。方法500も、AMF間変更プロシージャにおいて適用される。
【0107】
図5
図5に示されているように、方法500はステップS501~S505を含む。
【0108】
ステップS501において、ソースAMFは、(モビリティ登録またはハンドオーバのいずれかについて)ターゲットAMFに転送されるべきPDUセッションのための(DNNなどの)データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定し得る。
【0109】
特に、ソースAMFは、ソースAMFエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、またはPDUセッションを確立するためのUEからの要求タイプ「緊急PDUセッション」に基づいて、PDUセッションのための(DNNなどの)データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定し得る。
【0110】
特定の例では、ソースAMFは、ソースAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急DNNに基づいて、PDUセッションのためのDNNが緊急のものであるかどうかを決定し得る。
【0111】
たとえば、ソースAMFは、PDUセッションのためのDNNを、ソースAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急DNNと比較し得る。PDUセッションのためのDNNが緊急DNNのうちの1つと一致する場合、ソースAMFは、PDUセッションのためのDNNが緊急のものであると決定する。
【0112】
次いで、ステップS503において、ソースAMFは、データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を生成し得る。
【0113】
ステップS505において、ソースAMFは、緊急指示を搬送するモビリティメッセージをターゲットAMFに送信し得る。モビリティメッセージは、(モビリティ登録のための)Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/または(ハンドオーバのための)Namf_Communication_CreateUEContext要求メッセージであり得る。特に、ソースAMFは、UEコンテキストIEのSessionContextList中でNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって緊急指示を搬送し得る。
【0114】
以下で、緊急ハンドリングのための方法400および500は、図6に示されているAMF間変更プロシージャのシグナリングシーケンス図とともに詳細に説明される。図6のシグナリングシーケンス図に関して、前に説明された方法400および500はより良く理解される。
【0115】
図6
図6は、方法400および500が適用されるAMF間変更プロシージャのシグナリングシーケンス図を概略的に示す。以下の説明は方法400および500に関係するシグナリングのみに焦点を当て、他のシグナリングは本開示の原理を不明瞭にすることを回避するために省略されることに留意されたい。図6では、方法400および500に関係するシグナリングに対する修正は、太字のイタリック体で示されている。
【0116】
シグナリングS6-1において、ソースAMFは、ターゲットAMFに転送されるべきPDUセッションのためのDNNが緊急データネットワーク識別子であると決定し得る。
【0117】
特に、ソースAMFは、ソースAMFエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急DNNに基づいて、またはPDUセッションを確立するためのUEからの要求タイプ「緊急PDUセッション」に基づいて、PDUセッションのためのDNNが緊急データネットワーク識別子であると決定し得る。
【0118】
たとえば、ソースAMFは、PDUセッションのためのDNNを、ソースAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急DNNと比較し得る。PDUセッションのためのDNNが緊急DNNのうちの1つと一致する場合、ソースAMFは、PDUセッションのためのDNNが緊急のものであると決定する。
【0119】
次いで、ソースAMFは、DNNが緊急DNNであることを指示する緊急指示を生成し得る。
【0120】
次に、ソースAMFは、ターゲットAMFに、UEコンテキストIEのSessionContextList中で緊急指示を搬送する(モビリティ登録のための)Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/または(ハンドオーバのための)Namf_Communication_CreateUEContext要求メッセージを送信し得る。
【0121】
したがって、ターゲットAMFは、UEコンテキストIEのSessionContextList中で緊急指示を搬送するソースAMFから(モビリティ登録のための)Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/または(ハンドオーバのための)Namf_Communication_CreateUEContext要求メッセージを受信し得る。
【0122】
シグナリングS6-2において、ターゲットAMFは、緊急指示に基づいてPDUセッションが緊急サービスのために確立されると決定し得る。
【0123】
随意に、ターゲットAMFは緊急指示を記憶し得る。記憶された緊急指示は、後続の送信のためにUEコンテキストIEのSessionContextList中で搬送され得る。
【0124】
以下で、本開示の例示的な実施形態による、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティの構造が、図7を参照しながら説明される。図7は、本開示の例示的な実施形態による、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティ700のブロック図を概略的に示す。図7中のアクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティ700は、図1を参照しながら前に説明された方法100を実施し得る。したがって、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティ700に関する一部の詳細な説明は、前に説明された図1中の方法100ならびに図2および図3のシグナリングシーケンス図の対応する説明を指し得、したがって、簡単のためにここでは省略される。
【0125】
図7
図7に示されているように、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティ700は、送受信ユニット701と決定ユニット703とを含む。アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティ700は、EPS-5GSモビリティプロシージャまたはAMF間変更プロシージャのいずれかにおけるターゲットAMFであり得ることを理解されたい。
【0126】
送受信ユニット701は、(EPS-5GSモビリティプロシージャにおけるMME、AMF間変更プロシージャにおけるソースAMFなどの)アクセスおよびモビリティを管理するためのソースエンティティから、(EPS-5GSモビリティプロシージャではモビリティ登録のためのコンテキスト応答メッセージおよび/またはハンドオーバのためのフォワードリロケーション要求メッセージ、AMF間変更プロシージャではモビリティ登録のためのNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはハンドオーバのためのNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージなどの)モビリティメッセージを受信し得る。
【0127】
モビリティメッセージは、(EPS-5GSモビリティプロシージャにおけるPDN接続/PDUセッション、AMF間変更プロシージャにおけるPDUセッションなどの)IPコネクティビティのためのデータネットワーク識別子を搬送する。ここで、データネットワーク識別子は、(EPSでは)APN/(5GSでは)DNNであり得る。EPSにおいて使用されるPDN接続のためのAPNは、5GSにおいてPDUセッションのためのDNNとして表現される。
【0128】
EPS-5GSモビリティプロシージャのための例示的な実施形態では、PDN接続のためのAPNは、特にEPS PDN接続IE中で、コンテキスト応答メッセージおよび/またはフォワードリロケーション要求メッセージによって搬送される。
【0129】
AMF間変更プロシージャのための例示的な実施形態では、PDUセッションのためのDNNは、特にUEコンテキストIEのSessionContextList中で、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって搬送される。
【0130】
次いで、決定ユニット703は、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティ700が設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、受信されたモビリティメッセージ中のデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定し得る。
【0131】
したがって、決定ユニット703は、受信されたモビリティメッセージ中のデータネットワーク識別子が緊急のものであるという決定結果に基づいて、IPコネクティビティが緊急サービスのために確立されるとさらに決定し得る。
【0132】
例示的な実施形態では、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティ700は、生成ユニット705と記憶ユニット707とをさらに含み得る。
【0133】
生成ユニット705は、受信されたモビリティメッセージ中のデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を生成し得る。
【0134】
次いで、記憶ユニット707は緊急指示を記憶し得る。記憶された緊急指示は、後続の送信のためにUEコンテキストIEのSessionContextList中で搬送され得る。
【0135】
以下で、本開示の別の例示的な実施形態による、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティの構造が、図8を参照しながら説明される。図8は、本開示の別の例示的な実施形態による、アクセスおよびモビリティを管理するためのエンティティ800のブロック図を概略的に示す。図8中のアクセスおよびモビリティを管理するためのエンティティ800は、図1を参照しながら前に説明された方法100を実施し得る。したがって、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティ700に関する一部の詳細な説明は、前に説明された図1中の方法100ならびに図2および図3のシグナリングシーケンス図の対応する説明を指し得、したがって、簡単のためにここでは省略される。
【0136】
図8
図8に示されているように、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティ800は、少なくとも1つのプロセッサ801と少なくとも1つのメモリ803とを含む。少なくとも1つのプロセッサ801は、コンピュータプログラム命令を実行することが可能な、たとえば、任意の好適なCPU(中央処理ユニット)、マイクロコントローラ、DSP(デジタル信号プロセッサ)などを含む。少なくとも1つのメモリ803は、RAM(ランダムアクセスメモリ)およびROM(読取り専用メモリ)の任意の組合せであり得る。少なくとも1つのプロセッサメモリ803はまた、たとえば、磁気メモリ、光メモリ、または固体メモリ、さらにはリモートに搭載されるメモリのうちのいずれか単独の1つまたは組合せであり得る、永続記憶装置を含み得る。
【0137】
少なくとも1つのメモリ803は、少なくとも1つのプロセッサ801によって実行可能な命令を記憶し、それにより、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティ800は、たとえば、図1とともにそれぞれ前に説明されたプロシージャのアクションを実施するように動作可能である。
【0138】
特に、命令は、少なくとも1つのメモリ803からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ801上で実行されたとき、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティ800に、(EPS-5GSモビリティプロシージャにおけるMME、AMF間変更プロシージャにおけるソースAMFなどの)アクセスおよびモビリティを管理するためのソースエンティティから、(EPS-5GSモビリティプロシージャではモビリティ登録のためのコンテキスト応答メッセージおよび/またはハンドオーバのためのフォワードリロケーション要求メッセージ、AMF間変更プロシージャではモビリティ登録のためのNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはハンドオーバのためのNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージなどの)モビリティメッセージを受信することを行わせ得る。
【0139】
モビリティメッセージは、(EPS-5GSモビリティプロシージャにおけるPDN接続/PDUセッション、AMF間変更プロシージャにおけるPDUセッションなどの)IPコネクティビティのためのデータネットワーク識別子を搬送する。ここで、データネットワーク識別子は、(EPSでは)APN/(5GSでは)DNNであり得る。EPSにおいて使用されるPDN接続のためのAPNは、5GSにおいてPDUセッションのためのDNNとして表現される。
【0140】
EPS-5GSモビリティプロシージャのための例示的な実施形態では、PDN接続のためのAPNは、特にEPS PDN接続IE中で、コンテキスト応答メッセージおよび/またはフォワードリロケーション要求メッセージによって搬送される。
【0141】
AMF間変更プロシージャのための例示的な実施形態では、PDUセッションのためのDNNは、特にUEコンテキストIEのSessionContextList中で、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって搬送される。
【0142】
命令は、少なくとも1つのメモリ803からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ801上で実行されたとき、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティ800に、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、受信されたモビリティメッセージ中のデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定することをさらに行わせ得る。
【0143】
命令は、少なくとも1つのメモリ803からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ801上で実行されたとき、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティ800に、受信されたモビリティメッセージ中のデータネットワーク識別子が緊急のものであるという決定結果に基づいて、IPコネクティビティが緊急サービスのために確立されると決定することをさらに行わせ得る。
【0144】
例示的な実施形態では、命令は、少なくとも1つのメモリ803からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ801上で実行されたとき、アクセスおよびモビリティを管理するためのターゲットエンティティ800に、受信されたモビリティメッセージ中のデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を生成することと、緊急指示を記憶することとをさらに行わせ得る。記憶された緊急指示は、後続の送信のためにUEコンテキストIEのSessionContextList中で搬送され得る。
【0145】
以下で、本開示の例示的な実施形態による、ターゲットAMFの構造が、図9を参照しながら説明される。図9は、本開示の例示的な実施形態による、ターゲットAMF900のブロック図を概略的に示す。図9中のターゲットAMF900は、図4を参照しながら前に説明された方法400を実施し得る。したがって、ターゲットAMF900に関する一部の詳細な説明は、前に説明された図4中の方法400ならびに図6のシグナリングシーケンス図の対応する説明を指し得、したがって、簡単のためにここでは省略される。
【0146】
図9
図9に示されているように、ターゲットAMF900は、送受信ユニット901と、決定ユニット903と、記憶ユニット905とを含む。ターゲットAMF900がAMF間変更プロシージャにおいて使用されることを理解されたい。
【0147】
送受信ユニット901は、ソースAMFから(モビリティ登録のためのNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージ、ハンドオーバのためのNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージなどの)モビリティメッセージを受信し得る。モビリティメッセージは、たとえばUEコンテキストIEのSessionContextList中で、PDUセッションのための(DNNなどの)データネットワーク識別子が緊急のものであることを指示する緊急指示を搬送する。
【0148】
PDUセッションのためのデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることは、ソースAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている(前に説明された緊急DNNなどの)緊急データネットワーク識別子に基づいて、またはPDUセッションを確立するためのUEからの要求タイプ「緊急PDUセッション」に基づいて、ソースAMFエンティティによって決定され得る。
【0149】
次いで、決定ユニット903は、緊急指示に基づいてPDUセッションが緊急サービスのために確立されると決定し得る。
【0150】
例示的な実施形態では、ターゲットAMF900は、記憶ユニット905をさらに含み得る。
【0151】
記憶ユニット905は緊急指示を記憶し得る。記憶された緊急指示は、後続の送信のためにUEコンテキストIEのSessionContextList中で搬送され得る。
【0152】
以下で、本開示の別の例示的な実施形態による、ターゲットAMFの構造が、図10を参照しながら説明される。図10は、本開示の別の例示的な実施形態による、ターゲットAMF1000のブロック図を概略的に示す。図10中のターゲットAMF1000は、図4を参照しながら前に説明された方法400を実施し得る。したがって、ターゲットAMF1000に関する一部の詳細な説明は、前に説明された図4中の方法400ならびに図6のシグナリングシーケンス図の対応する説明を指し得、したがって、簡単のためにここでは省略される。
【0153】
図10
図10に示されているように、ターゲットAMF1000は、少なくとも1つのプロセッサ1001と少なくとも1つのメモリ1003とを含む。少なくとも1つのプロセッサ1001は、コンピュータプログラム命令を実行することが可能な、たとえば、任意の好適なCPU(中央処理ユニット)、マイクロコントローラ、DSP(デジタル信号プロセッサ)などを含む。少なくとも1つのメモリ1003は、RAM(ランダムアクセスメモリ)およびROM(読取り専用メモリ)の任意の組合せであり得る。少なくとも1つのプロセッサメモリ1003はまた、たとえば、磁気メモリ、光メモリ、または固体メモリ、さらにはリモートに搭載されるメモリのうちのいずれか単独の1つまたは組合せであり得る、永続記憶装置を含み得る。
【0154】
少なくとも1つのメモリ1003は、少なくとも1つのプロセッサ1001によって実行可能な命令を記憶し、それにより、ターゲットAMF1000は、たとえば、図4とともにそれぞれ前に説明されたプロシージャのアクションを実施するように動作可能である。
【0155】
特に、命令は、少なくとも1つのメモリ1003からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1001上で実行されたとき、ターゲットAMF1000に、ソースAMFから(モビリティ登録のためのNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージ、ハンドオーバのためのNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージなどの)モビリティメッセージを受信することを行わせ得る。モビリティメッセージは、たとえばUEコンテキストIEのSessionContextList中で、PDUセッションのための(DNNなどの)データネットワーク識別子が緊急のものであることを指示する緊急指示を搬送する。
【0156】
PDUセッションのためのデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることは、ソースAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている(前に説明された緊急DNNなどの)緊急データネットワーク識別子に基づいて、またはPDUセッションを確立するためのUEからの要求タイプ「緊急PDUセッション」に基づいて、ソースAMFエンティティによって決定され得る。
【0157】
命令は、少なくとも1つのメモリ1003からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1001上で実行されたとき、ターゲットAMF1000に、緊急指示に基づいてPDUセッションが緊急サービスのために確立されると決定することをさらに行わせ得る。
【0158】
例示的な実施形態では、命令は、少なくとも1つのメモリ1003からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1001上で実行されたとき、ターゲットAMF1000に、緊急指示を記憶することをさらに行わせ得る。記憶された緊急指示は、後続の送信のためにUEコンテキストIEのSessionContextList中で搬送され得る。
【0159】
以下で、本開示の例示的な実施形態による、ソースAMFの構造が、図11を参照しながら説明される。図11は、本開示の例示的な実施形態による、ソースAMF1100のブロック図を概略的に示す。図11中のソースAMF1100は、図5を参照しながら前に説明された方法500を実施し得る。したがって、ソースAMF1100に関する一部の詳細な説明は、前に説明された図5中の方法500ならびに図6のシグナリングシーケンス図の対応する説明を指し得、したがって、簡単のためにここでは省略される。
【0160】
図11
図11に示されているように、ソースAMF1100は、決定ユニット1101と、生成ユニット1103と、送受信ユニット1105とを含む。ソースAMF1100がAMF間変更プロシージャにおいて使用されることを理解されたい。
【0161】
決定ユニット1101は、ターゲットAMFに転送されるべきPDUセッションのための(DNNなどの)データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定し得る。
【0162】
特に、ソースAMFは、ソースAMFエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、またはPDUセッションを確立するためのUEからの要求タイプ「緊急PDUセッション」に基づいて、PDUセッションのための(DNNなどの)データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定し得る。
【0163】
特定の例では、ソースAMFは、ソースAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急DNNに基づいて、PDUセッションのためのDNNが緊急のものであるかどうかを決定し得る。
【0164】
たとえば、ソースAMFは、PDUセッションのためのDNNを、ソースAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急DNNと比較し得る。PDUセッションのためのDNNが緊急DNNのうちの1つと一致する場合、ソースAMFは、PDUセッションのためのDNNが緊急のものであると決定する。
【0165】
生成ユニット1103は、データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を生成し得る。
【0166】
送受信ユニット1105は、緊急指示を搬送するモビリティメッセージをターゲットAMFに送信し得る。モビリティメッセージは、(モビリティ登録のための)Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/または(ハンドオーバのための)Namf_Communication_CreateUEContext要求メッセージであり得る。特に、ソースAMFは、UEコンテキストIEのSessionContextList中でNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって緊急指示を搬送し得る。
【0167】
以下で、本開示の別の例示的な実施形態による、ソースAMFの構造が、図12を参照しながら説明される。図12は、本開示の別の例示的な実施形態による、ソースAMF1200のブロック図を概略的に示す。図12中のソースAMF1200は、図5を参照しながら前に説明された方法500を実施し得る。したがって、ソースAMF1200に関する一部の詳細な説明は、前に説明された図5中の方法500ならびに図6のシグナリングシーケンス図の対応する説明を指し得、したがって、簡単のためにここでは省略される。
【0168】
図12
図12に示されているように、ソースAMF1200は、少なくとも1つのプロセッサ1201と少なくとも1つのメモリ1203とを含む。少なくとも1つのプロセッサ1201は、コンピュータプログラム命令を実行することが可能な、たとえば、任意の好適なCPU(中央処理ユニット)、マイクロコントローラ、DSP(デジタル信号プロセッサ)などを含む。少なくとも1つのメモリ1203は、RAM(ランダムアクセスメモリ)およびROM(読取り専用メモリ)の任意の組合せであり得る。少なくとも1つのプロセッサメモリ1203はまた、たとえば、磁気メモリ、光メモリ、または固体メモリ、さらにはリモートに搭載されるメモリのうちのいずれか単独の1つまたは組合せであり得る、永続記憶装置を含み得る。
【0169】
少なくとも1つのメモリ1203は、少なくとも1つのプロセッサ1201によって実行可能な命令を記憶し、それにより、ソースAMF1200は、たとえば、図5とともにそれぞれ前に説明されたプロシージャのアクションを実施するように動作可能である。
【0170】
特に、命令は、少なくとも1つのメモリ1203からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1201上で実行されたとき、ソースAMF1200に、ターゲットAMFに転送されるべきPDUセッションのための(DNNなどの)データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定することを行わせ得る。
【0171】
特に、ソースAMFは、ソースAMFエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、またはPDUセッションを確立するためのUEからの要求タイプ「緊急PDUセッション」に基づいて、PDUセッションのための(DNNなどの)データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定し得る。
【0172】
特定の例では、ソースAMFは、ソースAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急DNNに基づいて、PDUセッションのためのDNNが緊急のものであるかどうかを決定し得る。
【0173】
たとえば、ソースAMFは、PDUセッションのためのDNNを、ソースAMFが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急DNNと比較し得る。PDUセッションのためのDNNが緊急DNNのうちの1つと一致する場合、ソースAMFは、PDUセッションのためのDNNが緊急のものであると決定する。
【0174】
命令は、少なくとも1つのメモリ1203からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1201上で実行されたとき、ソースAMF1200に、データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を生成することをさらに行わせ得る。
【0175】
命令は、少なくとも1つのメモリ1203からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1201上で実行されたとき、ソースAMF1200に、緊急指示を搬送するモビリティメッセージをターゲットAMFに送信することをさらに行わせ得る。モビリティメッセージは、(モビリティ登録のための)Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/または(ハンドオーバのための)Namf_Communication_CreateUEContext要求メッセージであり得る。特に、ソースAMFは、UEコンテキストIEのSessionContextList中でNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって緊急指示を搬送し得る。
【0176】
本開示はまた、不揮発性または揮発性メモリ、たとえば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリおよびハードドライブの形態の少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを含む。
【0177】
コンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサ801によって実行されたとき、ターゲットモビリティ管理ノード800に、たとえば、図1とともに前に説明されたプロシージャのアクションを実施させるコード/コンピュータ可読命令、または、少なくとも1つのプロセッサ1001によって実行されたとき、ターゲットAMF1000に、たとえば、図4とともにそれぞれ前に説明されたプロシージャのアクションを実施させるコード/コンピュータ可読命令、または、少なくとも1つのプロセッサ1701によって実行されたとき、ソースAMF1200に、たとえば、図12とともにそれぞれ前に説明されたプロシージャのアクションを実施させるコード/コンピュータ可読命令を含む。
【0178】
コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムモジュールにおいて構造化されたコンピュータプログラムコードとして設定され得る。コンピュータプログラムモジュールは、本質的に、図1図6のいずれかに示されているフローのアクションを実施することができる。
【0179】
プロセッサは、単一のCPU(中央処理ユニット)であり得るが、2つまたはそれ以上の処理ユニットをも含むことができる。たとえば、プロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、命令セットプロセッサ、および/または関係するチップセット、および/または特定用途向け集積回路(ASIC)などの専用マイクロプロセッサを含み得る。プロセッサは、キャッシュする目的で、ボードメモリをも含み得る。コンピュータプログラムは、プロセッサに接続されたコンピュータプログラム製品によって搬送され得る。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムが記憶された非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含み得る。たとえば、コンピュータプログラム製品は、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、またはEEPROMであり得、上記で説明されたコンピュータプログラムモジュールは、代替実施形態では、メモリの形態で異なるコンピュータプログラム製品上に分散され得る。
【0180】
いくつかの実施形態
上記で説明されたいくつかの実施形態は、以下の様式で要約され得る。
1. アクセスおよびモビリティを管理するための第1のエンティティにおける方法(100)であって、
アクセスおよびモビリティを管理するための第2のエンティティからモビリティメッセージを受信すること(S101)であって、モビリティメッセージがIPコネクティビティのためのデータネットワーク識別子を搬送する、モビリティメッセージを受信すること(S101)と、
アクセスおよびモビリティを管理するための第1のエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、受信されたモビリティメッセージ中のデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定すること(S103)と、
IPコネクティビティが緊急サービスのために確立されると決定すること(S105)と
を含む、方法(100)。
2.
受信されたモビリティメッセージ中のデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を生成すること(S107)と、
緊急指示を記憶すること(S109)と
をさらに含む、実施形態1に記載の方法(100)。
3. 記憶された緊急指示が、後続の送信のためにユーザ機器「UE」コンテキスト情報エレメント「IE」のSessionContextList中で搬送される、実施形態2に記載の方法(100)。
4.
アクセスおよびモビリティを管理するための第1のエンティティがアクセス管理機能「AMF」エンティティであり、アクセスおよびモビリティを管理するための第2のエンティティがモビリティ管理エンティティ「MME」であり、
IPコネクティビティが、パケットデータネットワーク「PDN」接続/プロトコルデータユニット「PDU」セッションである、
実施形態1から3のいずれか1つに記載の方法(100)。
5.
モビリティメッセージが、フォワードリロケーション要求メッセージ、またはコンテキスト応答メッセージのうちの少なくとも1つを含み、
データネットワーク識別子が、エボルブドパケットシステム「EPS」PDN接続IE中でフォワードリロケーション要求メッセージおよび/またはコンテキスト応答メッセージによって搬送されるアクセスポイント名「APN」である、
実施形態4に記載の方法(100)。
6.
アクセスおよびモビリティを管理するための第1のエンティティが第1のAMFエンティティであり、アクセスおよびモビリティを管理するための第2のエンティティが第2のAMFエンティティであり、
IPコネクティビティがPDUセッションである、
実施形態1から3のいずれか1つに記載の方法(100)。
7.
モビリティメッセージが、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージ、またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージのうちの少なくとも1つを含み、
データネットワーク識別子が、UEコンテキストIEのSessionContextList中でNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって搬送されるDNNである、
実施形態6に記載の方法(100)。
8. 第1のアクセス管理機能「AMF」エンティティにおける方法(400)であって、
第2のAMFエンティティからモビリティメッセージを受信すること(S401)であって、モビリティメッセージが、プロトコルデータユニット「PDU」セッションのためのデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を搬送する、モビリティメッセージを受信すること(S401)と、
緊急指示に基づいてPDUセッションが緊急サービスのために確立されると決定すること(S403)と
を含む、方法(400)。
9.
緊急指示を記憶すること(S405)
をさらに含む、実施形態8に記載の方法(400)。
10. 記憶された緊急指示が、後続の送信のためにユーザ機器「UE」コンテキスト情報エレメント「IE」のSessionContextList中で搬送される、実施形態9に記載の方法(400)。
11. PDUセッションのためのデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることは、第2のAMFエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、またはPDUセッションを確立するためのUEからの要求タイプ「緊急PDUセッション」に基づいて、第2のAMFエンティティによって決定される、実施形態8から10のいずれか1つに記載の方法(400)。
12.
モビリティメッセージが、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージ、またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージのうちの少なくとも1つを含み、
緊急指示が、UEコンテキストIEのSessionContextList中でNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって搬送される、
実施形態8から11のいずれか1つに記載の方法(400)。
13. 第2のアクセス管理機能「AMF」エンティティにおける方法(500)であって、
第1のAMFに転送されるべきプロトコルデータユニット「PDU」セッションのためのデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定すること(S501)と、
データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を生成すること(S503)と、
緊急指示を搬送するモビリティメッセージを第1のAMFエンティティに送信すること(S505)と
を含む、方法(500)。
14. PDUセッションのためのデータネットワーク識別子が、第2のAMFエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、またはPDUセッションを確立するためのUEからの要求タイプ「緊急PDUセッション」に基づいて、緊急データネットワーク識別子であると決定される、実施形態13に記載の方法(500)。
15.
モビリティメッセージが、Namf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージ、またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージのうちの少なくとも1つを含み、
緊急指示が、ユーザ機器「UE」コンテキスト情報エレメント「IE」のSessionContextList中でNamf_Communication_UEContextTransfer応答メッセージおよび/またはNamf_Communication_CreateUEContext要求メッセージによって搬送される、
実施形態13または14に記載の方法(500)。
16. アクセスおよびモビリティを管理するための第1のエンティティ(800)であって、
少なくとも1つのプロセッサ(801)と、
命令を記憶する少なくとも1つのメモリ(803)とを備え、命令は、少なくとも1つのプロセッサ(801)上で実行されたとき、アクセスおよびモビリティを管理するための第1のエンティティ(800)に、
アクセスおよびモビリティを管理するための第2のエンティティからモビリティメッセージを受信することであって、モビリティメッセージがIPコネクティビティのためのデータネットワーク識別子を搬送する、モビリティメッセージを受信することと、
アクセスおよびモビリティを管理するための第1のエンティティが設定される緊急設定データ中に含まれている緊急データネットワーク識別子に基づいて、受信されたモビリティメッセージ中のデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定することと、
IPコネクティビティが緊急サービスのために確立されると決定することと
を行わせる、第1のエンティティ(800)。
17. 命令が、少なくとも1つのプロセッサ(801)上で実行されたとき、アクセスおよびモビリティを管理するためのエンティティ(800)に、実施形態2から7のいずれか1つに記載の方法をさらに実施させる、実施形態16に記載のアクセスおよびモビリティを管理するためのエンティティ(800)。
18. 第1のアクセス管理機能「AMF」エンティティ(1000)であって、
少なくとも1つのプロセッサ(1001)と、
命令を記憶する少なくとも1つのメモリ(1003)とを備え、命令は、少なくとも1つのプロセッサ(1001)上で実行されたとき、第1のAMFエンティティ(1000)に、
第2のAMFエンティティからモビリティメッセージを受信することであって、モビリティメッセージが、プロトコルデータユニット「PDU」セッションのためのデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を搬送する、モビリティメッセージを受信することと、
緊急指示に基づいてPDUセッションが緊急サービスのために確立されると決定することと
を行わせる、第1のアクセス管理機能「AMF」エンティティ(1000)。
19. 命令が、少なくとも1つのプロセッサ(1001)上で実行されたとき、第1のAMFエンティティ(1000)に、実施形態9から12のいずれか1つに記載の方法をさらに実施させる、実施形態18に記載の第1のAMFエンティティ(1000)。
20. 第2のアクセス管理機能「AMF」エンティティ(1200)であって、
少なくとも1つのプロセッサ(1201)と、
命令を記憶する少なくとも1つのメモリ(1203)とを備え、命令は、少なくとも1つのプロセッサ(1201)上で実行されたとき、第2のAMFエンティティ(1200)に、
第1のAMFに転送されるべきプロトコルデータユニット「PDU」セッションのためのデータネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であると決定することと、
データネットワーク識別子が緊急データネットワーク識別子であることを指示する緊急指示を生成することと、
緊急指示を搬送するモビリティメッセージを第1のAMFエンティティに送信することと
を行わせる、第2のアクセス管理機能「AMF」エンティティ(1200)。
21. 命令が、少なくとも1つのプロセッサ(1201)上で実行されたとき、第2のAMFエンティティ(1200)に、実施形態14または15に記載の方法をさらに実施させる、実施形態20に記載の第2のAMFエンティティ(1200)。
22. コンピュータプログラム命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータプログラム命令が、アクセスおよびモビリティを管理するためのエンティティ中の少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、アクセスおよびモビリティを管理するためのエンティティに、実施形態1から15のいずれか1つに記載の方法を実施させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【0181】
本開示は、本開示の実施形態を参照しながら上記で説明された。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な修正、交替および追加が当業者によって行われ得ることを理解されたい。したがって、本開示の範囲は、上記の特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲によってのみ規定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12