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特許7415045抗ウイルス薬剤の向上した送達の為の組成物及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-05
(45)【発行日】2024-01-16
(54)【発明の名称】抗ウイルス薬剤の向上した送達の為の組成物及び方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/34 20060101AFI20240109BHJP
   A61K 47/44 20170101ALI20240109BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20240109BHJP
   A61K 47/28 20060101ALI20240109BHJP
   A61K 47/18 20170101ALI20240109BHJP
   A61K 47/20 20060101ALI20240109BHJP
   A61K 47/36 20060101ALI20240109BHJP
   A61K 47/04 20060101ALI20240109BHJP
   A61K 47/10 20170101ALI20240109BHJP
   A61K 9/14 20060101ALI20240109BHJP
   A61K 9/107 20060101ALI20240109BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20240109BHJP
   A61K 31/341 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/4402 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/40 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/4515 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/496 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/513 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/472 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/427 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/422 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/4709 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/497 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/4433 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/536 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/505 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/16 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/5383 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/5365 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/47 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/4178 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/46 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/4045 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/403 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/13 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/53 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 39/395 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/506 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/551 20060101ALN20240109BHJP
   A61K 31/7072 20060101ALN20240109BHJP
【FI】
A61K31/34
A61K47/44
A61P31/12
A61K47/28
A61K47/18
A61K47/20
A61K47/36
A61K47/04
A61K47/10
A61K9/14
A61K9/107
A61K45/00
A61K31/341
A61K31/4402
A61K31/40
A61K31/4515
A61K31/496
A61K31/513
A61K31/472
A61K31/427
A61K31/422
A61K31/4709
A61K31/497
A61K31/4433
A61K31/4439
A61K31/536
A61K31/505
A61K31/16
A61K31/5377
A61K31/5383
A61K31/5365
A61K31/47
A61K31/4178
A61K31/46
A61K31/4045
A61K31/403
A61K31/13
A61K31/53
A61K39/395 U
A61K31/506
A61K31/551
A61K31/7072
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022563353
(86)(22)【出願日】2021-04-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-24
(86)【国際出願番号】 US2021028030
(87)【国際公開番号】W WO2021216475
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2022-12-02
(31)【優先権主張番号】63/012,652
(32)【優先日】2020-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516371405
【氏名又は名称】ポビバ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Poviva Corp.
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】ドチャーティ,ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ブンカ,クリストファー,アンドリュー
【審査官】濱田 光浩
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-520786(JP,A)
【文献】国際公開第2020/102494(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/074205(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 45/00
A61K 47/44
A61K 31/34
A61P 31/12
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を含む医薬組成物:
重量で約25mgから約300mgのダルナビル又はその薬学的に許容される塩;
及び、
重量で約50mgから約600mgの向日葵油。
【請求項2】
重量で50mgから約150mgのダルナビル、を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
重量で100mgから約200mgのダルナビル、を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
重量で50mgから約100mgのダルナビル、を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
重量で200mgから約300mgのダルナビル、を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
重量で約50mgから約400mgの向日葵油、を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
重量で約100mgから約200mgの向日葵油、を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
重量で約50mgから約400mgの向日葵油、を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
重量で約150mgから約250mgの向日葵油、を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
重量で約200mgから約400mgの向日葵油、を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
コール酸、コール酸塩、デオキシコール酸、デオキシコール酸塩、ヒオデオキシコール酸、ヒオデオキシコール酸塩、グリココール酸、グリココール酸塩、タウロコール酸、タウロコール酸塩、ケノデオキシコール酸、ケノデオキシコール酸塩、リトコール酸、又はリトコール酸塩から選ばれる胆汁塩を更に含み、前記胆汁塩がグリシン又はタウリンと抱合して塩を形成している、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
牛胆汁を更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
担体、界面活性剤、又は固化防止剤を更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
以下を含む医薬組成物:
a)ダルナビルからなる群より選択される、重量で4.4%の抗ウイルス薬剤;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願に於いては、ウイルス感染、例えばCOVID-19、MERS、及びSARSを処置する為の方法、組成物、及びキットが開示される。開示される組成物は、開示される抗ウイルス薬剤の向上した送達を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0002】
図1図1は、試験動物に於けるダルナビルの平均血漿中濃度が1時間では凡そ306ng/mLであり、2時間では凡そ153ng/mLであるという事を図示する。
図2図2は、対照の製剤を与えられた動物に於けるダルナビルの平均血漿中濃度が1時間では凡そ185ng/mLであり、2時間では凡そ63ng/mLであるという事を図示する。
図3図3は、試験動物に於けるエファビレンツの平均血漿中濃度が1時間では凡そ133ng/mLであり、2時間では凡そ142ng/mLであるという事を図示する。
図4図4は、対照の製剤を与えられた動物に於けるエファビレンツの平均血漿中濃度が1時間では凡そ139ng/mLであり、2時間では凡そ117ng/mLであるという事を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0003】
本願に記載される材料、化合物、組成物、成形品、及び方法は、開示される主題の特定の態様の次の詳細な記載及び其の中に包含される例の参照に依ってより容易に理解され得る。
【0004】
また、本明細書に於いては、種々の刊行物が参照される。此れ等の刊行物の開示は、開示される事柄が関係する技術水準をより詳しく記載する為に、其れ等の全体が此処で参照に依って本願に組み込まれる。開示される参照は、参照が依拠される文中で論じられる其れ等に含有される材料について、個々に且つ特にもまた参照に依って本願に組み込まれる。
【0005】
一般的な定義
本明細書及び後続する請求項に於いては、幾つもの用語の参照が為されるであろう。此れ等は次の意味を有する様に定義される。
【0006】
別様に指定されない限り、本願に於ける全てのパーセンテージ、比、及び割合は重量に依ってである。別様に指定されない限り、全ての温度はセルシウス度(℃)である。
【0007】
本開示が明示的に別様に要求しない限り、用語「a」及び「an」は1つ以上として定義される。
【0008】
範囲は、本願に於いては、「約」1つの具体的な値から及び/又は「約」別の具体的な値迄として表現され得る。斯かる範囲が表現される時に、別の態様は1つの具体的な値から及び/又は別の具体的な値迄を包含する。類似に、値が先立つ「約」の使用に依って概算として表現される時には、具体的な値は別の態様を形成するという事が理解される。更に、範囲の其々の端点は、別の端点に対する関係に於いて及び別の端点とは独立して両方で有意であるという事が理解される。
【0009】
用語「含む」(並びに「含む(comprise)」の何れかの形態、例えば「含む(comprises)」及び「含む(comprising)」)、「有する」(並びに「有する(have)」の何れかの形態、例えば「有する(has)」及び「有する「having)」)、「包含する」(並びに「包含する(include)」の何れかの形態、例えば「包含する(includes)」及び「包含する(including)」)、及び「含有する」(並びに「含有する(contain)」の何れかの形態、例えば「含有する(contains)」及び「含有する(containing)」)は、開放的な連結動詞である。結果として、1つ以上の要素を「含む」、「有する」、「包含する」、又は「含有する」装置は、其れ等の1つ以上の要素を備えるが、其れ等の要素のみを備える事には限定されない。同様に、1つ以上のステップを「含む」、「有する」、「包含する」、又は「含有する」方法は、其れ等の1つ以上のステップを備えるが、其れ等の1つ以上のステップのみを備える事には限定されない。
【0010】
開示される方法又は組成物の何れかの任意の実施形態は、記載されるステップ、要素、及び/又は特徴の何れかを含む/包含する/含有する/有するよりも寧ろ、其れから成るか又は本質的に其れから成り得る。其れ故に、請求項の何れかに於いては、用語「から成る」又は「から本質的に成る」が、其れが然もなければ開放的な連結動詞を用いると然うだったであろう物から所与の請求項の範囲を変更する為に、上に記載されている開放的な連結動詞の何れかを置換し得る。
【0011】
本開示又は実施形態の性質に依って明白に妨げられない限り、記載又は例解されなくても、1つの実施形態の特徴(単数又は複数)は、他の実施形態に適用され得る。
【0012】
開示される化合物又は方法の何れかの任意の実施形態は、記載されるステップ、要素、及び/又は特徴の何れかを含む/包含する/含有する/有するよりも寧ろ、其れから成るか又は本質的に其れから成り得る。其れ故に、請求項の何れかに於いては、用語「から成る」又は「から本質的に成る」が、其れが然もなければ開放的な連結動詞を用いると然うだったであろう物から所与の請求項の範囲を変更する為に、上に記載されている開放的な連結動詞の何れかを置換し得る。
【0013】
本開示又は実施形態の性質に依って明白に妨げられない限り、記載又は例解されなくても、1つの実施形態の特徴(単数又は複数)は他の実施形態に適用され得る。
【0014】
本願に於いて用いられる用語「コロナウイルス科」は、プラス鎖一本鎖RNAエンベロープウイルスの科を言う。用語「コロナウイルス」は、本願に記載される方法に於いては、特にSARS-CoV-2を言う。此れはCOVID-19を引き起こし、此れは2019年の中国の武漢に起源を発する。用語のコロナウイルス及び其の変形は本開示に於いて交換可能に用いられる。他のコロナウイルス科ウイルスが、其れに依って本開示の化合物が測定される例、標的、及び標準として用いられる。例えば、MERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルスである。
【0015】
本願に於いて用いられる用語「対象」は、COVID-19若しくはSARS-CoV-2の1つ以上の株と診断されたか又はCOVID-19若しくはSARS-CoV-2の1つ以上の株について検査陽性であったヒト又は動物を言う。用語の対象は、武漢コロナウイルスには曝露されたが有症状ではないヒト又は動物をもまた包含する。
【0016】
本願に於いて用いられる用語「ラッサウイルス」は、アレナウイルス科の科に属するRNAウイルスを言う。本願に於いて用いられる「ラッサ熱」は、ラッサウイルスに依って引き起こされる急性のウイルス性の出血性の病気を言う。
【0017】
本願に於いて用いられる用語のポックスウイルス科はポックスウイルスの科を言う。ポックスウイルスの4つの属がヒトに感染し得る:オルソポックスウイルス、パラポックスウイルス、ヤタポックスウイルス、モラスキポックスウイルス。オルソポックス:天然痘ウイルス(痘瘡)、ワクシニアウイルス、牛痘ウイルス、サル痘ウイルス;パラポックス:オルフウイルス、偽牛痘、牛丘疹性口内炎ウイルス;ヤタポックス:タナポックスウイルス、ヤバ猿腫瘍ウイルス;モラスキポックス:伝染性軟属腫ウイルス(MCV)である。ワクシニアウイルス(インド亜大陸で見られる)及び伝染性軟属腫が最も普通であるが、サル痘感染が増えている(西部及び中央アフリカ熱帯雨林諸国で見られる)。
【0018】
本願に於いて用いられる用語「ワクシニア」は、ポックスウイルス科に属する大きい複雑なエンベロープウイルスの科を言う。其れは長さが凡そ190kbpの直鎖二本鎖CANゲノムを有する事を特徴とし、此れは凡そ250個の遺伝子をコードする。ビリオンの寸法は大体360×270×250nmであり、約5~10fgの質量を有する。属には、バッファローウイルス、カンタガロウイルス、兎痘ウイルスユトレヒト、ワクシニアウイルスアンカラ、ワクシニアウイルスコペンハーゲン、及びワクシニアウイルスWR種が包含される。
【0019】
其れが非常に高い遺伝学的ばらつきを有するという点で、HIVは多くのウイルスとは異なる。此の多様性は、複製サイクル当たりヌクレオチド塩基当たり凡そ3×10-5の高い変異率及び逆転写酵素の組み換え性の特性とカップリングされた、毎日約1010個のビリオンの生成を有する其の速い複製サイクルの結果である。
【0020】
本願に於いて用いられる用語「オルソミクソウイルス科」は、普通の「インフルエンザ」、例えば、インフルエンザウイルスの3つの型の何れか:A型、B型、又はC型に依って引き起こされる病気を言う。インフルエンザAウイルスは多数のサブタイプ、例えばH1N1、H5N1、H7N9(「鳥インフル」)、及び同類を有する。ウイルスは、ウイルスパッケージを構成するヘマグルチニン及びノイラミニダーゼの特定の組み合わせから名付けられる。ヘマグルチニンの18個の公知の型及びノイラミニダーゼの11個の公知の型があるので、理論上は、此れ等の蛋白質の198個の異なる組み合わせが可能である。此の型のウイルスはヒト及び動物に於いては最も普通である。
【0021】
本願に於いて用いられる用語のフィロウイルス科は、次の属を包含するウイルス科を言う。クウェバウイルス、ディアンロウイルス、エボラウイルス、及びマールブルグウイルスを包含する。其れがフィロウイルス科に関して重要な事には、エボラウイルスは、ボンバリエボラウイルス、ブンディブギョエボラウイルス、レストンエボラウイルス、スーダンエボラウイルス、タイフォレストエボラウイルス、及びザイールエボラウイルス種を包含する。マールブルグウイルスはマールブルグマールブルグウイルス種を包含する。此れ等のウイルスはヒトに於けるウイルス性の出血熱を引き起こす。
【0022】
本願に於いて用いられる用語のヘルペスウイルス科は、ヒトで見出される次の属を包含するウイルスの科を言う:サイトメガロウイルス、ラディノウイルス、ロゼオロウイルス、単純ヘルペスウイルス、及びリンフォクリプトウイルス。ヘルペスウイルス科の種はヒトアルファヘルペスウイルス1及びヒトアルファヘルペスウイルス1を包含する。
【0023】
本願に於いて用いられる用語のフラビウイルス科は、典型的には、昆虫、例えばダニ及び蚊に依って広がるウイルスの科を言う。フラビウイルス科は次の属を包含する:フラビウイルス(黄熱、西ナイル、デング、及びジカウイルス)及びゲパシウイルス(肝炎ウイルス)。
【0024】
本願に於いて用いられる用語「オルソレトロウイルス亜科」は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、例えばレンチウイルスの2つの種;ヒト免疫不全ウイルス1及びヒト免疫不全ウイルス2を包含するウイルス科を言う。
【0025】
本願に於いて用いられる用語「処置する」、「処置する事」、「処置」、及び同類は、障害及び/又は其れに関連する症状を縮減又は改善する事を言う。排除はされないが、障害又は状態を処置する事は、障害、状態、又は其れに関連する症状が完全に消失するという事を要求しないという事は了解されるであろう。
【0026】
本願に於いて用いられる用語「防止する」、「防止する事」、「防止」、「予防処置」、及び同類は、用語「処置する事」に包摂され、障害又は状態を有さないが、発生するリスク又は素因がある対象に於いて障害又は状態を発生する確率を縮減する事を言う。
【0027】
本願に於いて用いられる「薬学的に許容される」は、ヒトの又は獣医学的な適用何方かについて生理的に忍容される事を意味する。加えて、「薬学的に許容される」は、生物学的に又は別様に望ましくなくはない材料が意図される。即ち、材料は、何れかの望ましくない生物学的効果を引き起こす事又は其れが含有される医薬組成物の他の構成要素の何れかと有害な様式で相互作用する事なしに、対象に投与され得る。本質的に、薬学的に許容される材料はレシピエントにとって非毒性である。当然乍ら、当業者には周知であろう通り、担体は、活性成分の何れかの分解を最小化する様に、対象に於ける何れかの有害副作用を最小化する様に、並びにコロナウイルス科に感染した標的組織への薬物送達及び投薬の為に製剤を最適化する様に選択されるであろう。医薬組成物の薬学的に許容される担体及び他の構成要素の議論は、例えばレミントンの薬科学(Remington’s Pharmaceutical Sciences),第18版,マックパブリッシングカンパニー(Mack Publishing Company),1990年を見よ。
【0028】
用語「組成物」及び「製剤」は、本明細書に於いては、増大した血漿中レベル濃度の抗ウイルス化合物を送達する成分の開示される組み合わせを言う為に交換可能に用いられる。
【0029】
本願に於いて用いられる用語「活性なベース」は、開示される組成物の2つの必須の構成要素:1つ以上の抗ウイルス薬剤及びバイオアベイラビリティ向上剤を言う。本願に於いて下で開示される通り、抗ウイルス薬剤及びバイオアベイラビリティ向上剤は、抗ウイルス薬血漿中レベルの所望の増大を達成する為に、存在する何れかの他の活性又は不活性成分なしに、必要とする対象に与えられ得る。
【0030】
本願に於いて用いられる用語「ユニット剤形」は、当分野に於いて公知である通り、ヒト及び動物対象への投与に好適な且つ個々にパッケージングされた物理的に個別のユニットを言う。各ユニットドーズは、要求される医薬用の担体又は賦形剤と共に、所望の治療効果を生ずる為に十分な所定の数量の活性成分(単数又は複数)を含有する。ユニット剤形は其の分数又は倍数で投与され得る。ユニット剤形の例は、錠剤、液体製剤、又は/並びに個々にパッケージングされた錠剤及びカプセルを包含する。
【0031】
本願に於いて用いられる用語「マルチ剤形」は、分離したユニット剤形として投与されるべき単一の容器にパッケージングされた複数の同一のユニット剤形である。マルチ剤形の例は、錠剤若しくはカプセルのボトル又は液体組成物のボトルを包含する。
【0032】
別様に指定されない限りの且つ本願に於いて用いられる用語「組成物」、「製剤」、及び「剤形」は、指定された成分(単数又は複数)、例えば抗ウイルス薬剤、バイオアベイラビリティ薬剤(指示されている場合には、指定された量で)を含む産物、及び指定された量(単数又は複数)での指定された成分(単数又は複数)の組み合わせから直接的に又は間接的に齎される何れかの産物(単数又は複数)を包摂する事が意図される。
【0033】
本願に於いて開示される用語「胆汁酸(bile acid)」、「胆汁塩(bile salt)」、「胆汁酸/塩(bile acid/salt)」、「胆汁酸(bile acids)」、「胆汁塩(bile salts)」、及び「胆汁酸/塩(bile acids/salts)」は、別様に指示されない限り、本願に於いては交換可能に用いられる。本願に於いて用いられる胆汁酸の何れかの参照は、胆汁酸又は其の塩の参照を包含する。更に其の上、本願に於いて用いられる構成要素(胆汁酸又は別様)の何れかの単数の参照は、斯かる構成要素の1つ及び1つのみ、1つ以上、又は少なくとも1つの参照を包含するという事は理解されるべきである。類似に、本願に於いて用いられる構成要素の何れかの複数の参照は、別様に指摘されない限り、斯かる構成要素の1つ及び1つのみ、1つ以上、又は少なくとも1つの参照を包含する。
【0034】
本願に於いて用いられる「試験薬剤」又は別様には「試験化合物」は、本願に記載されるアッセイの1つ以上に於いてスクリーニングされるべき薬剤又は化合物を言う。試験薬剤は種々の一般的な型の化合物を包含し、有機低分子、公知の医薬品、ポリペプチド;炭水化物、例えばオリゴ糖及び多糖;ポリヌクレオチド;脂質若しくはリン脂質;脂肪酸;ステロイド;又はアミノ酸アナログを包含するが、此れ等に限定されない。試験薬剤は、ライブラリー、例えば天然産物ライブラリー及びコンビナトリアルライブラリーから得られ得る。加えて、短い期間で数千の化合物のスクリーニングを許すアッセイを自動化する方法が公知である。
【0035】
別様に定義されない限り、本願に於いて用いられる全ての技術及び科学用語は、本発明が属する分野の業者に依って普通に理解される同じ意味を有する。本願に記載される物と類似の又は同等の何れかの方法及び材料もまた、記載される発明の実施又は試験に用いられ得るが、此処では、好ましい方法及び材料が記載される。本願に於いて言及される全ての刊行物は、其れに関して刊行物が引用される方法及び/又は材料を開示及び記載する為に、参照に依って本願に組み込まれる。
【0036】
本願に於いて用いられる「応急」は、コロナウイルスの広がり及び薬物耐性株の出現を改善する為の開示される化合物の投与を言う。応急投与は、医療者が感染の程度及び/又はソースを評価し得る迄ウイルスの広がりをコントロールする様に設計された一時的な措置である。
【0037】
上で記載されている実施形態及び他に関連する詳細が下で記載される。
【0038】
詳細な記載
本願に於いては、より有効な様式で抗ウイルス薬剤を送達し得る組成物又は製剤が開示される。開示される組成物は、公知の抗ウイルス薬剤の低いバイオアベイラビリティを克服する。バイオアベイラビリティは、開示される抗ウイルス薬剤が全身循環に入り、其れに依って作用部位にアクセスする程度及び速度を言う。所与の製剤のバイオアベイラビリティは、全身循環に吸収される経口投与されたドーズの相対的比率の見積もりを提供する。低いバイオアベイラビリティは、不良に水溶性のゆっくり吸収される薬物の経口剤形では最も普通である。胃腸管に於ける不十分な吸収時間は、低いバイオアベイラビリティの普通の原因である。薬物が容易に溶解しないか又は上皮膜を透過し得ない場合には(例えば、幾つかの例では、其れが高度にイオン化され、極性である場合には)、吸収部位に於ける時間が不十分であり得る。経口投与される薬物では、胃から腸壁、其れから門脈循環から肝臓への通過は、不良なバイオアベイラビリティの原因である。良く吸収されない抗ウイルス薬剤は、初回通過代謝、例えばグルクロン酸化を経過するであろう。此れの後に、代謝物としての抗ウイルス薬剤は尿又は糞に依って排泄される。因って、バイオアベイラビリティの欠如は不充分な吸収を原因とする。
【0039】
抗ウイルス薬剤のバイオアベイラビリティは、通常は、血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC)を決定する事に依って算定され得る。AUCは全身循環に到達する未変化の薬物の総量に直接的に比例する。血漿中薬物濃度は吸収の程度に依って増大する;最大(ピーク)血漿中濃度は、薬物消失速度が吸収速度に等しい時に到達される。ピーク時間は吸収速度の最も広く用いられる一般的なインデックスである;吸収がゆっくりである程、ピーク時間は遅い。
【0040】
全身灌流又は局所送達を意図されるかどうかに拘らず、抗ウイルス薬剤は、更に、口腔、口腔咽頭、鼻腔、嗅、肺、及び/又は性器尿路粘膜への送達に依って投与され得る。
【0041】
組成物
本開示の目的の為には、用語「薬学的効果量」又は「有効量」は本明細書に於いて交換可能に用いられる。有効量は、開示されない製剤又は組成物に依って投与される同じ抗ウイルス薬剤の血漿中レベルに対して、開示される組成物又は製剤に依って抗ウイルス薬剤を投与されようとする対象の血漿中濃度の増大を齎す、開示される組成物又は製剤を構成する抗ウイルス薬剤の量である。例えば、下の本願の研究は、開示されるバイオアベイラビリティ薬剤の利益なしで投与される同じ薬物に対して、開示される製剤に依って投与される時のダルナビル及びエファビレンツの血漿中レベルの増大を実証する。
【0042】
開示される組成物の一般的な態様は、以下を含む活性なベースに関する:
a)1つ以上の抗ウイルス薬剤;及び
b)バイオアベイラビリティ向上剤。
【0043】
開示される組成物の一般的な態様の1つの実施形態では、以下を含む活性なベースに関する:
a)1つ以上の抗炎症剤;及び
b)バイオアベイラビリティ向上剤。
【0044】
開示される組成物の一般的な態様の別の実施形態では、以下を含む活性なベースに関する:
a)1つ以上の抗ウイルス薬剤及び抗炎症剤;並びに
b)バイオアベイラビリティ向上剤。
【0045】
他の活性又は不活性成分なしでの活性なベースの投与は、1つ以上の抗ウイルス薬剤の血漿中濃度の増大を齎す。製剤者は、抗ウイルス薬剤及びバイオアベイラビリティ向上剤の投与が、製剤性、安定性を促進増大させ、安全な且つ定量的な送達の為のオプションを提供し、送達の為の広範囲のオプションを提供する事に資するであろうという事を理解するであろう。例えば、本願に記載される摂食可能な薬剤に依る。
【0046】
次の態様は、活性なベースを下で本願に於いて論じられる他の成分と追加混合する事又は組み合わせる事に先行する活性なベースの組成物に関する。1つの態様では、活性なベースは以下を含み得る:
a)重量で約20%から約65%の1つ以上の抗ウイルス薬剤;
b)重量で約35%から約80%のバイオアベイラビリティ向上剤。
【0047】
別の態様では、活性なベースは以下を含み得る:
a)重量で約30%から約60%の1つ以上の抗ウイルス薬剤;
b)重量で約40%から約70%のバイオアベイラビリティ向上剤。
【0048】
更なる態様では、活性なベースは以下を含み得る:
a)重量で約20%から約50%の1つ以上の抗ウイルス薬剤;
b)重量で約50%から約80%のバイオアベイラビリティ向上剤。
【0049】
依然として更なる態様では、活性なベースは以下を含み得る:
a)重量で約33%から約67%の1つ以上の抗ウイルス薬剤;
b)重量で約33%から約67%のバイオアベイラビリティ向上剤。
【0050】
依然として尚更なる態様では、活性なベースは以下を含み得る:
a)重量で約33%から約50%の1つ以上の抗ウイルス薬剤;
b)重量で約50%から約67%のバイオアベイラビリティ向上剤。
【0051】
開示される活性なベースは重量で約20%から約65%の1つ以上の抗ウイルス薬剤を含み得る。例えば、重量で20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、又は65%の1つ以上の抗ウイルス薬剤である。
【0052】
開示される活性なベースは重量で約20%から約65%の1つ以上のバイオアベイラビリティ向上剤を含み得る。例えば、重量で35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、又は80%のバイオアベイラビリティ向上剤である。
【0053】
製剤者は、血漿中レベル濃度の同じ増大が1つの抗ウイルス薬剤から次の物へと期待はされ得ないという事を認識するであろう。本願に於いて開示される成分を含まない組成物に対して、具体的な抗ウイルス薬剤が本願に於いて開示される通り製剤される時には、増大が期待され得る。
【0054】
抗ウイルス薬剤
開示される抗ウイルス薬剤は、プロテアーゼ阻害剤、エンドヌクレアーゼ阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、酵素阻害剤、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、融合阻害剤、細胞侵入阻害剤、mRNA及び蛋白質合成阻害剤、カンナビノイド、ウイルス複製遮断薬、脱穀阻害剤、逆転写酵素阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤、アセンブリ阻害剤、M2阻害剤、DNAポリメラーゼ阻害剤、DNAターミナーゼ複合体阻害剤、HCV蛋白質阻害剤、ノイラミニダーゼ阻害剤、ウイルス中和抗体、及び同類から選ばれ得る。
【0055】
本開示の1つの態様はプロテアーゼ阻害剤の送達に関する。プロテアーゼ阻害剤の限定しない例は、アンプレナビル(又はプロドラッグのホスアンプレナビル)、アタザナビル、ベプリジル、ボセプレビル、ダルナビル、エバスチン、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、リトナビル、ルピントリビル、サキナビル、シメプレビル、テラプレビル、及びチプラナビルを包含する。
【0056】
更なる態様はヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)の送達に関する。NNRTI抗ウイルス薬剤の限定しない例はドラビリン、エファビレンツ、エトラビリン、ロビリド、及びリルピビリンを包含する。
【0057】
他の好適な抗ウイルス薬剤は、肝酵素阻害剤、例えばコビシスタット;エンドヌクレアーゼ阻害剤、例えばバロキサビルマルボキシル;インテグラーゼ阻害剤、例えばビクテグラビル及びエルビテグラビル;HCV蛋白質阻害剤、例えばダクラタスビル;融合/侵入阻害剤、例えばマラビロク及びウミフェノビル;細胞侵入妨害剤、例えばコルヒチン;mRNA合成阻害剤、例えばメチサゾン;ウイルスDNA複製を防止、ウイルス脱穀を防止、ウイルス侵入を防止するトロマンタジン;及び複製阻害剤、例えばリマンタジンを包含する。
【0058】
他の抗ウイルス化合物は、式:
【化1】
を有するGS-441524を包含する。
【0059】
GS-441524は、式:
【化2】
を有するレムデシビルの前駆体ヌクレオチドである。
【0060】
レムデシビルは幅広い抗ウイルス活性を有する静注用の治験薬であり、此れはRNA転写の未成熟な終結に依ってウイルス複製を阻害し、SARS-CoV-2に対するインビトロ活性並びに関係するベータコロナウイルスに対するインビトロ及びインビボ活性を有する。
【0061】
抗ウイルス薬剤に加えて、ウイルス中和完全ヒト抗体、例えばサリルマブが、単独で又は開示される抗ウイルス薬剤との組み合わせで、開示される組成物に用いられ得る。
【0062】
抗ウイルス薬剤の他の限定しない例は、クロロキン(ワン(Wang)M等著,「レムデシビル及びクロロキンは最近出現した新規のコロナウイルス(2019-nCoV)をインビトロで有効に阻害する(Remdesivir and chloroquine effectively inhibit the recently emerged novel coronavirus (2019-nCoV) in vitro)」,セルリサーチ(Cell Research)第30巻,p.269-271(2020年)を見よ)及びヒドロキシクロロキンを包含する。ヒドロキシクロロキン及びクロロキンはマラリア及び或る種の炎症性の状態の処置の為に用いられている経口処方薬物である。ヒドロキシクロロキン及びクロロキンは、SARS-CoV-2感染の曝露前又は曝露後予防、並びに軽症の、中等症の、及び重症のCOVID-19の患者の処置について、治験に於いて検討中である。
【0063】
次は、COVID-19を処置する為に用いられるか又はHIVの処置に向けられている抗ウイルス薬又は化合物の限定しない例である。
【0064】
インジナビル
HIV-1プロテアーゼは、感染性のHIV-1で見られる個々の機能的な蛋白質へのウイルスのポリプロテイン前駆体の蛋白質分解的な切断の為に要求される酵素である。此の化合物はプロテアーゼ活性部位に結合し、酵素の活性を阻害する。其の為、インジナビルはウイルスの肝要なプロテアーゼ活性を阻害する事に依ってHIVを制御する様に作用する。
【0065】
ラルテグラビル
ラルテグラビルはインテグラーゼ阻害剤である。其の為、ラルテグラビルはHIVの複製機序の鍵の酵素を制御する様に作用する。HIVインテグラーゼは、レトロウイルス複製に於ける必要なイベントであるホスト染色体上へのウイルスにコードされるDNAの移入を担う。
【0066】
ネビラピン
ネビラピンはHIV-1の非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)であり、此れは酵素の触媒部位の破壊を引き起こす事に依ってHIV-1のRNA依存性及びDNA依存性DNAポリメラーゼ活性を遮断する。ネビラピンは逆転写酵素(RT)に直接的に結合する事に依って此れをする。
【0067】
アジドチミジン(AZT)
チミジンアナログAZTは、ウイルスが其のRNAのDNAコピーを作る為に用いる酵素のHIVの逆転写酵素を選択的に阻害する事に依って働く。其れ故に、AZTは未感染の細胞の機能に影響する事なしにHIV複製を阻害する。
【0068】
コルヒチン
抗ウイルス薬剤に加えて、抗炎症剤が、単独で又は抗ウイルス薬剤との組み合わせで何方かでウイルス感染を処置する為に用いられ得る。例えば、式:
【化3】
を有するコルヒチンである。
【0069】
コルヒチンは炎症性の障害を処置する為に用いられる。其れは、インターロイキン-6、インターロイキン-8、腫瘍壊死因子-アルファを縮減する事を包含する幾つかの機序に依って働く事が公知である。最近、其れは酸化ストレス経路をコントロールする為に処方されている。此れはCOVID-19に感染した患者の臨床経過及びアウトカムに於ける重要な構成要素である。ダリリ(Dalili)N等著,「非重症COVID-19肺炎の入院患者に於いて抗レトロウイルス薬ロピナビル/リトナビル(カレトラ)にコルヒチンを追加する:ランダム化比較試験の為の研究プロトコールの体系的概要(Adding Colchicine to the antiretroviral Medication - Lopinavir/Ritonavir (Kaletra) in Hospitalized Patients with Non-Severe Covid-19 Pneumonia: A structured Summary of a Study Protocol for a Randomized Controlled Trial)」,トライアルズ(Trials),第21巻:p.489(2020年)を見よ(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7367785)。
【0070】
開示される組成物は約25mgから約300mgを含み得る。1つの態様では、開示される抗ウイルス薬剤の開示されるシングルドーズ組成物は約25mgから約200mgの何れかの量を含み得る。
【0071】
更なる態様では、開示される抗ウイルス薬剤の開示されるシングルドーズ組成物は約100mgから約200mgの何れかの量を含み得る。尚更なる態様では、開示される抗ウイルス薬剤の開示されるシングルドーズ組成物は約75mgから約250mgの何れかの量を含み得る。別の更なる態様では、開示される抗ウイルス薬剤の開示されるシングルドーズ組成物は約50mgから約150mgの何れかの量を含み得る。尚別の態様では、開示される抗ウイルス薬剤の開示されるシングルドーズ組成物は約100mgから約200mgの何れかの量を含み得る。尚依然として更なる態様では、開示される抗ウイルス薬剤の開示されるシングルドーズ組成物は約200mgから約300mgの何れかの量を含み得る。
【0072】
開示される組成物は、約25mgから約300mgの何れかの量の抗ウイルス薬剤を含み得る。例えば、開示される組成物は、25mg、26mg、27mg、28mg、29mg、30mg、31mg、32mg、33mg、34mg、35mg、36mg、37mg、38mg、39mg、40mg、41mg、42mg、43mg、44mg、45mg、46mg、47mg、48mg、49mg、50mg、51mg、52mg、53mg、54mg、55mg、56mg、57mg、58mg、59mg、60mg、61mg、62mg、63mg、64mg、65mg、66mg、67mg、68mg、69mg、70mg、71mg、72mg、73mg、74mg、75mg、76mg、77mg、78mg、79mg、80mg、81mg、82mg、83mg、84mg、85mg、86mg、87mg、88mg、89mg、90mg、90mg、91mg、92mg、93mg、94mg、95mg、96mg、97mg、98mg、99mg、100mg、101mg、102,mg、103,mg、104mg、105mg、106mg、107mg、108mg、109mg、110mg、111mg、112mg、113mg、114mg、115mg、116mg、117mg、118mg、119mg、120mg、121mg、122mg、123mg、124mg、125mg、126mg、127mg、128mg、129mg、130mg、31mg、132mg、133mg、134mg、135mg、136mg、137mg、138mg、139mg、140mg、141mg、142mg、143mg、144mg、145mg、146mg、147mg、148mg、149mg、150mg、151mg、152mg、153mg、154mg、155mg、156mg、157mg、158mg、159mg、160mg、161mg、162mg、163mg、164mg、165mg、166mg、167mg、168mg、169mg、170mg、171mg、172mg、173mg、174mg、175mg、176mg、177mg、178mg、179mg、180mg、181mg、182mg、183mg、184mg、185mg、186mg、187mg、188mg、189mg、190mg、190mg、191mg、192mg、193mg、194mg、195mg、196mg、197mg、198mg、199mg、200mg、201mg、202,mg、203,mg、204mg、205mg、206mg、207mg、208mg、209mg、210mg、212mg、212mg、213mg、214mg、215mg、216mg、217mg、218mg、219mg、220mg、221mg、222mg、223mg、224mg、225mg、226mg、227mg、228mg、229mg、230mg、231mg、232mg、233mg、234mg、235mg、236mg、237mg、238mg、239mg、240mg、241mg、242mg、243mg、244mg、245mg、246mg、247mg、248mg、249mg、250mg、251mg、252mg、253mg、254mg、255mg、256mg、257mg、258mg、259mg、260mg、261mg、262mg、263mg、264mg、265mg、266mg、267mg、268mg、269mg、270mg、271mg、272mg、273mg、274mg、275mg、276mg、277mg、278mg、279mg、280mg、281mg、282mg、283mg、284mg、285mg、286mg、287mg、288mg、289mg、290mg、290mg、291mg、292mg、293mg、294mg、295mg、296mg、297mg、298mg、299mg、又は300mgの1つ以上の抗ウイルス薬剤を含み得る。
【0073】
開示される組成物は、処置されようとする対象の身体質量に基づく開示される抗ウイルス薬剤のシングルドーズを提供し得る。因って、開示される抗ウイルス薬剤のシングルドーズは約0.35mg/kgから約20mg/kgの対象の身体質量の範囲であり得る。
【0074】
1つの実施形態では、シングルドーズの開示される抗ウイルス薬剤の量は、約1mg/kgから約8mg/kgの対象の身体質量である。
【0075】
別の実施形態では、シングルドーズの開示される抗ウイルス薬剤の量は、約2mg/kgから約5mg/kgの対象の身体質量である。
【0076】
更なる実施形態では、シングルドーズの開示される抗ウイルス薬剤の量は、約1.5mg/kgから約4mg/kgの対象の身体質量である。
【0077】
尚更なる実施形態では、シングルドーズの開示される抗ウイルス薬剤の量は、約4mg/kgから約10mg/kgの対象の身体質量である。
【0078】
依然として更なる実施形態では、シングルドーズの開示される抗ウイルス薬剤の量は、約5mg/kgから約8mg/kgの対象の身体質量である。
【0079】
例えば、ドーズは、処置されようとする対象の身体質量から、約0.5mg/kgから約10mg/kgの何れかの量を含み得る。
【0080】
例えば、0.5mg/kg、0.6mg/kg、0.7mg/kg、0.8mg/kg、0.9mg/kg、1mg/kg、1.1mg/kg、1.2mg/kg、1.3mg/kg、1.4mg/kg、1.5mg/kg、1.6mg/kg、1.7mg/kg、1.8mg/kg、1.9mg/kg、2.0mg/kg、2.1mg/kg、2.2mg/kg、2.3mg/kg、2.4mg/kg、2.5mg/kg、2.6mg/kg、2.7mg/kg、2.8mg/kg、2.9mg/kg、3.0mg/kg、3.1mg/kg、3.2mg/kg、3.3mg/kg、3.4mg/kg、3.5mg/kg、3.6mg/kg、3.7mg/kg、3.8mg/kg、3.9mg/kg、4.0mg/kg、4.1mg/kg、4.2mg/kg、4.3mg/kg、4.4mg/kg、4.5mg/kg、4.6mg/kg、4.7mg/kg、4.8mg/kg、4.9mg/kg、又は5.0mg/kg、5.1mg/kg、5.2mg/kg、5.3mg/kg、5.4mg/kg、5.5mg/kg、5.6mg/kg、5.7mg/kg、5.8mg/kg、5.9mg/kg、6.0mg/kg、6.1mg/kg、6.2mg/kg、6.3mg/kg、6.4mg/kg、6.5mg/kg、6.6mg/kg、6.7mg/kg、6.8mg/kg、6.9mg/kg、7.0mg/kg、7.1mg/kg、7.2mg/kg、7.3mg/kg、7.4mg/kg、7.5mg/kg、7.6mg/kg、7.7mg/kg、7.8mg/kg、7.9mg/kg、8.0mg/kg、8.1mg/kg、8.2mg/kg、8.3mg/kg、8.4mg/kg、8.5mg/kg、8.6mg/kg、8.7mg/kg、8.8mg/kg、8.9mg/kg、90mg/kg、9.1mg/kg、9.2mg/kg、9.3mg/kg、9.4mg/kg、9.5mg/kg、9.6mg/kg、9.7mg/kg、9.8mg/kg、9.9mg/kg、又は10.0mg/kgの身体質量である。
【0081】
薬学的に許容される塩
開示される組成物の幾つかの実施形態では、抗ウイルス薬剤は薬学的に許容される塩の形態である。薬学的に許容される塩の限定しない例は、酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスパラギン酸、安息香酸、ベンゼンスルホン酸(ベシル酸)、重硫酸、酪酸、クエン酸、カンファー酸、カンファースルホン酸、シクロペンタンプロピオン酸、ジグルコン酸、ドデシル硫酸、1,2-エタンジスルホン酸(エジシル酸)、エタンスルホン酸(エシル酸)、蟻酸、フマル酸、グルコヘプタン酸、グリセロ燐酸、グリコール酸、ヘミ硫酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、メタンスルホン酸(メシル酸)、2-ナフタレンスルホン酸(ナプシル酸)、ニコチン酸、硝酸、蓚酸、パルモ酸、ペクチン酸、過硫酸、3-フェニルプロピオン酸、燐酸、ピクリン酸、ピバル酸、プロピオン酸、サリチル酸、琥珀酸、硫酸、酒石酸、チオシアン酸、トシル酸、又はウンデカン酸塩を包含する。
【0082】
バイオアベイラビリティ向上剤
開示されるバイオアベイラビリティ向上剤は1つ以上のトリグリセリドを含む。1つの態様では、開示されるトリグリセリドは可食油である。可食油は、本願に於いては、正常な生理条件下に於いてインビボの膵リパーゼの存在下で脱エステル化又は加水分解を経過する事ができる油として定義される。特に、食用の油はC6-C22脂肪酸のグリセロールトリエステルを含む。用語「可食油」は、植物に由来する油、例えばコーン油、向日葵油、生きた動物に由来する油、例えば魚油を言う。加えて、油はクリルに由来し得る。
【0083】
開示される可食油は、低いパーセンテージの飽和脂肪酸、例えば麻の実油(7.0%)、又は高いパーセンテージの飽和脂肪酸、例えばココナッツ油(82.5%)を有し得る。但し、固形分インデックスは、油が約15℃よりも上の温度に於いて液体であり且つ流動可能である様であるとする。
【0084】
開示されるバイオアベイラビリティ向上剤の1つの態様では、トリグリセリドは、重量で約5%よりも少ないか又は等しい遊離の脂肪酸、モノグリセリド、及びジグリセリドを含む。開示されるバイオアベイラビリティ向上剤のトリグリセリドは精製、脱色、及び脱臭される。
【0085】
野菜油は開示されるトリグリセリドを含む。此れ等の油は、原油中に存在する非グリセリド不純物を除去する為に精製される。此れ等の不純物の幾つかは、天然に種子中に存在するか、又は種子の収穫及び保存中に若しくは原油の抽出中に及び爾後に其の精製中に形成される。野菜油の油精製プロセスは、此れ等の不純物を油から除去するか、又は油の安定性に対する其れ等の有害な効果が最小限であるレベル迄其れ等を縮減する様に設計され、ヒトの消費に若しくは医薬製剤にとって好適にされる。野菜油は種子が粉砕された殆ど直後に分解を経過する。油は、其の過酸化物価に依って測定される一次酸化の徴候を示し始める。或る種の状況では、油は、より暗い色又はより高い遊離の脂肪酸と、遂には不快な臭い又は粘性とを発生し得る。ガム、ホスファチド、及び粘液質物質は、油の損失を増大させる乳化剤として作用し、処理温度に於いて分解し得る。遊離の脂肪酸は発泡を増大させ、開示される油の保存及び製剤特性を逓減させる。
【0086】
油中のホスファチド、遊離の脂肪酸、有臭揮発性成分、着色料、蝋分、及び金属化合物等の化合物の存在は、開示される抗ウイルス化合物との調合にとって所望の特性に悪影響し、精製油の保存安定性は、何れかの不要の又は反応性の種の存在が最終的な組成物の一部である事を回避する。因って、望ましくない化合物、例えばトコフェロール、フェノール、ステロール、及び同類を除去する為の精製プロセスが開発された。
【0087】
化学精製は脱ガム、中和、脱色、脱蝋、及び脱臭ステージを包含する。開示されるバイオアベイラビリティ向上剤の可食油は、蝋分の析出を防止する為に脱蝋された精製油である。
【0088】
開示される油は、完全な純粋なトリグリセリド組成物を得る為に精製、脱色、及び脱臭される。然し乍ら、最終的な油中には幾らかの量のモノ及びジグリセリドが存在するであろう。開示される油の幾つかは超臨界抽出又は他の収穫手段に依ってホストの植物から得られ得る。開示される製剤に用いられる最終的な油は、重量で少なくとも約97%のトリグリセリドと、残部の適合成分、取り分けモノ及びジグリセリド並びに遊離の脂肪酸又は脂肪酸エステル、ホスファチド、ステロール、脂肪族アルコール、脂溶性ビタミン、及び他の着色物質とを含む。
【0089】
本願に於いては、抗ウイルス薬剤を送達する事への使用にとって好適な可食油の限定しない例が開示される。植物に基づく油は、ルリジサ種子油、チョウジノキ油、麻の実油、鰊油、鱈肝油、鮭油、亜麻仁油、小麦胚芽油、月見草油、アーモンド油、ババス油、ルリジサ油、ブラックカラント種子油、キャノーラ油、ヒマシ油、ココナッツ油、コーン油、綿実油、エミュー油、月見草油、亜麻仁油、葡萄種子油、落花生油(例えばピーナッツ)、ラノリン油、リンシード油、ミンク油、マスタードシード油、オリーブ油、パーム油、パーム核油、菜種油、紅花油、胡麻油、鮫肝油、大豆油、向日葵油、木の実油、水添ヒマシ油、水添ココナッツ油、水添パーム油、水添大豆油、水添野菜油、トリオレイン酸グリセリル、トリリノール酸グリセリル、トリリノレン酸グリセリル、10~18個の炭素原子を有するクエン酸チソセチルトリグリセリド、オメガ-3多価不飽和脂肪酸トリグリセリド含有油、オメガ-3油、オメガ-6油、及び其れ等の何れかの組み合わせを包含する。
【0090】
1つの実施形態では、可食油はパーム核油、大豆油、菜種油(キャノーラ)、向日葵油、落花生油、胡麻油、亜麻仁油、パーム油、オリーブ油、及びコーン油から選ばれる。1つのイテレーションでは、可食油は大豆油、菜種油(キャノーラ)、向日葵油、パーム油、オリーブ油、又はコーン油から選ばれる。開示される製剤に用いられる可食油の限定しない例は向日葵油を包含する。開示される製剤に用いられる可食油の更なる限定しない例はパーム油を包含する。開示される製剤に用いられる可食油の依然として更なる限定しない例は菜種油を包含する。開示される製剤に用いられる可食油の尚依然として更なる限定しない例は大豆油を包含する。開示される製剤に用いられる可食油の更なる限定しない例はコーン油を包含する。
【0091】
1つの態様では、可食油は1つ以上の魚油を含む。魚油には藻油が包含される。魚油の限定しない例は、鰊、鰯、スパニッシュ・マカレル、鮭、オヒョウ、鮪、メカジキ、甘鯛、ポロック、鱈、鯰、カレイ目、ハタ、マヒマヒ、オレンジラフィー、レッドスナッパー、鮫、オオサワラ、ホキ、及びジェムフィッシュを包含する。
【0092】
複数の非共役ジエン及びトリエンを有する可食油、例えばリノール及びリノレン酸は、存在するモノオレフィンの量を増大させる様に「接触硬化」され得る。接触硬化は、トリグリセリドの沃素価がI-107以下に低下する点迄の水素添加を言う。
【0093】
開示される組成物は約50mgから約600mgを含み得る。1つの態様では、開示されるバイオアベイラビリティ向上剤の開示されるシングルドーズ組成物は、約50mgから約400mgの何れかの量を含み得る。
【0094】
更なる態様では、開示されるバイオアベイラビリティ向上剤の開示されるシングルドーズ組成物は、約100mgから約200mgの何れかの量を含み得る。尚更なる態様では、開示されるバイオアベイラビリティ向上剤の開示されるシングルドーズ組成物は約150mgから約250mgの何れかの量を含み得る。依然として更なる態様では、開示されるバイオアベイラビリティ向上剤の開示されるシングルドーズ組成物は約200mgから約400mgの何れかの量を含み得る。
【0095】
開示されるシングルドーズ組成物は、何れかの量、約50mgから約600mgの開示されるバイオアベイラビリティ向上剤を含み得る。例えば、開示される組成物は、50mg、51mg、52mg、53mg、54mg、55mg、56mg、57mg、58mg、59mg、60mg、61mg、62mg、63mg、64mg、65mg、66mg、67mg、68mg、69mg、70mg、71mg、72mg、73mg、74mg、75mg、76mg、77mg、78mg、79mg、80mg、81mg、82mg、83mg、84mg、85mg、86mg、87mg、88mg、89mg、90mg、90mg、91mg、92mg、93mg、94mg、95mg、96mg、97mg、98mg、99mg、100mg、101mg、102,mg、103,mg、104mg、105mg、106mg、107mg、108mg、109mg、110mg、111mg、112mg、113mg、114mg、115mg、116mg、117mg、118mg、119mg、120mg、121mg、122mg、123mg、124mg、125mg、126mg、127mg、128mg、129mg、130mg、131mg、132mg、133mg、134mg、135mg、136mg、137mg、138mg、139mg、140mg、141mg、142mg、143mg、144mg、145mg、146mg、147mg、148mg、149mg、150mg、151mg、152mg、153mg、154mg、155mg、156mg、157mg、158mg、159mg、160mg、161mg、162mg、163mg、164mg、165mg、166mg、167mg、168mg、169mg、170mg、171mg、172mg、173mg、174mg、175mg、176mg、177mg、178mg、179mg、180mg、181mg、182mg、183mg、184mg、185mg、186mg、187mg、188mg、189mg、190mg、190mg、191mg、192mg、193mg、194mg、195mg、196mg、197mg、198mg、199mg、200mg、201mg、202,mg、203,mg、204mg、205mg、206mg、207mg、208mg、209mg、210mg、211mg、212mg、213mg、214mg、215mg、216mg、217mg、218mg、219mg、220mg、221mg、222mg、223mg、224mg、225mg、226mg、227mg、228mg、229mg、230mg、231mg、232mg、233mg、234mg、235mg、236mg、237mg、238mg、239mg、240mg、241mg、242mg、243mg、244mg、245mg、246mg、247mg、248mg、249mg、250mg、251mg、252mg、253mg、254mg、255mg、256mg、257mg、258mg、259mg、260mg、261mg、262mg、263mg、264mg、265mg、266mg、267mg、268mg、269mg、270mg、271mg、272mg、273mg、274mg、275mg、276mg、277mg、278mg、279mg、280mg、281mg、282mg、283mg、284mg、285mg、286mg、287mg、288mg、289mg、290mg、290mg、291mg、292mg、293mg、294mg、295mg、296mg、297mg、298mg、299mg、300mg、301mg、302,mg、303,mg、304mg、305mg、306mg、307mg、308mg、309mg、310mg、311mg、312mg、313mg、314mg、315mg、316mg、317mg、318mg、319mg、320mg、321mg、323mg、323mg、324mg、325mg、326mg、327mg、328mg、329mg、330mg、331mg、332mg、333mg、334mg、335mg、336mg、337mg、338mg、339mg、340mg、341mg、342mg、343mg、344mg、345mg、346mg、347mg、348mg、349mg、350mg、351mg、352mg、353mg、354mg、355mg、356mg、357mg、358mg、359mg、360mg、361mg、362mg、363mg、364mg、365mg、366mg、367mg、368mg、369mg、370mg、371mg、372mg、373mg、374mg、375mg、376mg、377mg、378mg、379mg、380mg、381mg、382mg、383mg、384mg、385mg、386mg、387mg、388mg、389mg、390mg、390mg、391mg、392mg、393mg、394mg、395mg、396mg、397mg、398mg、399mg、400mg、401mg、402,mg、403,mg、404mg、405mg、406mg、407mg、408mg、409mg、410mg、411mg、412mg、413mg、414mg、415mg、416mg、417mg、418mg、419mg、440mg、421mg、422mg、423mg、424mg、425mg、426mg、427mg、428mg、429mg、430mg、431mg、432mg、433mg、434mg、435mg、436mg、437mg、438mg、439mg、440mg、441mg、442mg、443mg、444mg、445mg、446mg、447mg、448mg、449mg、450mg、451mg、452mg、453mg、454mg、455mg、456mg、457mg、458mg、459mg、460mg、461mg、462mg、463mg、464mg、465mg、466mg、467mg、468mg、469mg、470mg、471mg、472mg、473mg、474mg、475mg、476mg、477mg、478mg、479mg、480mg、481mg、482mg、483mg、484mg、485mg、486mg、487mg、488mg、489mg、490mg、490mg、491mg、492mg、493mg、494mg、495mg、496mg、497mg、498mg、499mg、500mg、501mg、50q,mg、503,mg、504mg、505mg、506mg、507mg、508mg、509mg、510mg、511mg、51qmg、513mg、514mg、515mg、516mg、517mg、518mg、519mg、520mg、551mg、525mg、553mg、554mg、555mg、556mg、557mg、558mg、559mg、530mg、531mg、532mg、533mg、534mg、535mg、536mg、537mg、538mg、539mg、540mg、541mg、542mg、543mg、544mg、545mg、546mg、547mg、548mg、549mg、550mg、551mg、552mg、553mg、554mg、555mg、556mg、557mg、558mg、559mg、560mg、561mg、562mg、563mg、564mg、565mg、566mg、567mg、568mg、569mg、570mg、571mg、572mg、573mg、574mg、575mg、576mg、577mg、578mg、579mg、580mg、581mg、582mg、583mg、584mg、585mg、586mg、587mg、588mg、589mg、590mg、590mg、591mg、592mg、593mg、594mg、595mg、596mg、597mg、598mg、599mg、又は600mgの1つ以上のバイオアベイラビリティ向上剤を含み得る。
【0096】
補助的な成分
開示される組成物は1つ以上の補助的な成分を含み得る。
【0097】
乳化剤
開示される組成物は約30%から約80%の1つ以上の乳化剤を含み得る。乳化剤の限定しない例は、アラビアガム、加工澱粉、ペクチン、キサンタンガム、ガティガム、トラガカントガム、フェヌグリークガム、メスキートガム、長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、スクロースモノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロール、ステアリン酸、パルミチン酸、モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールエステル、レシチン、ラクチル化モノ及びジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル-2-ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化モノグリセリド、キラヤ、ホエイプロテインアイソレート、カゼイン、大豆蛋白質、野菜蛋白質、プルラン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、タマリンドガム、カラギーナン、フルセララン、ゲランガム、サイリウム、カードラン、コンニャクマンナン、寒天、及びセルロース誘導体、並びに其れ等の組み合わせ、又は任意にヒューメクタント特性を有し得る糖アルコール、例えばエチレングリコール、グリセロール、エリスリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フルシトール、イジトール、スクロース、フルクトース、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、デキストロース、若しくはイノシトール、又は其れ等の混合物から選ばれる。
【0098】
開示される組成物は、乳化剤及び可溶化担体を含む乳化剤系を含み得る。例えば:
i)乳化剤;及び
ii)担体である。
【0099】
典型的には、活性なベース及び乳化剤の追加の後に、1つ以上の構成要素は完全には溶解せずに留まり得る。其のケースでは、製剤者は担体を追加して組成物の均質性を達成し得る。例えば:
i)約85%から約95%の乳化剤;及び
ii)約5%から約15の担体である。
【0100】
1つの実施形態では、組成物は約30%から約80%の1つ以上の乳化剤を含む。別の実施形態では、組成物は約60%から約80%の1つ以上の乳化剤を含む。更なる実施形態では、組成物は約50%から約70%の1つ以上の乳化剤を含む。尚別の実施形態では、組成物は約60%から約70%の1つ以上の乳化剤を含む。依然として更なる実施形態では、組成物は約40%から約70%の1つ以上の乳化剤を含む。依然として尚更なる実施形態では、組成物は約35%から約80%の1つ以上の乳化剤を含む。
【0101】
組成物は、30%から80%の何れかの量の乳化剤、例えば30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、又は80%を含み得る。
【0102】
胆汁塩
開示される組成物は約1%から約15%の1つ以上の胆汁塩を含み得る。胆汁塩は、開示される組成物が十二指腸を標的化する能力を向上させる。胆汁塩及び/又は胆汁酸の限定しない例は、動物(例えばヒト)の胆汁中に見出されるステロイド酸(及び/又は其のカルボン酸アニオン)及び其れ等の塩を包含し、コール酸、コール酸塩、デオキシコール酸、デオキシコール酸塩、ヒオデオキシコール酸、ヒオデオキシコール酸塩、グリココール酸、グリココール酸塩、タウロコール酸、タウロコール酸塩、ケノデオキシコール酸、ケノデオキシコール酸塩、リトコール酸、リトコール酸塩、及び同類を包含する。タウロコール酸及び/又はタウロコール酸塩は本願に於いてはTCAと言われる。
【0103】
胆汁塩は典型的にはグリシン又はタウリンと抱合する。例えば、本願に於いて用いられる用語「胆汁酸」は、グリシン又はタウリン何方かと抱合したコール酸:其々グリココール酸塩及びタウロコール酸塩(並びに其れ等の塩)を包含する。本願に於いて用いられる胆汁塩又は胆汁酸の何れかの参照は、天然に又は合成的に調製される同一の化合物の参照を包含する。
【0104】
1つの実施形態では、組成物は約3%から約12%の胆汁塩を含む。別の実施形態では、組成物は約5%から約12%の胆汁塩を含む。更なる実施形態では、組成物は約7%から約12%の胆汁塩を含む。依然として更なる実施形態では、組成物は約7%から約15%の胆汁塩を含む。尚更なる実施形態では、組成物は約8%から約15%の胆汁塩を含む。組成物は例えば1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、又は15%の1つ以上の胆汁塩を含み得る。1つの限定しない例では、本願に於いて用いられる胆汁は牛胆汁である。
【0105】
担体
開示される組成物は重量で約1%から約10%の1つ以上の薬学的に許容される担体を含み得る。1つの実施形態では、組成物は約1%から約5%の担体を含む。別の実施形態では、組成物は約1%から約4%の担体を含む。更なる実施形態では、組成物は約3%から約7%の担体を含む。尚更なる実施形態では、組成物は約4%から約8%の担体を含む。依然として更なる実施形態では、組成物は約6%から約10%の担体を含む。組成物は例えば1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、又は10%の1つ以上の担体を含み得る。
【0106】
用語「薬学的に許容される担体」は、開示される組成物が其れに依って追加混合又は別様に送達され得る希釈剤、アジュバント、又は賦形剤を言う。薬学的に許容される担体は、何れかの及び全ての溶媒、希釈剤、又は他の液体基剤、分散又は懸濁助剤、表面活性剤、等張化剤、増粘又は乳化剤、保存料、固体結合剤、滑沢剤、及び同類を、所望の具体的な剤形に適する様に包含する。レミントンの薬科学(Remington’s Pharmaceutical Sciences),第18版,E.W.マーティン(Martin)編(マックパブリッシングカンパニー(Mack Publishing Company),イーストン,Pa.,1980年)は、薬学的に許容される組成物を製剤する事に用いられる種々の担体と、其の調製の為の公知の技術とを開示している。例えば、何れかの望ましくない生物学的効果を生ずる事又は別様には薬学的に許容される組成物の何れかの他の構成要素(単数又は複数)と有害な様式で相互作用する事に依って、何れかの従来の担体媒体が本開示の化合物と不適合でない限り、其の使用は本開示の範囲内である事が企図される。薬学的に許容される担体の例は、緩衝剤物質、例えばリン酸、グリシン、ソルビン酸、又はソルビン酸カリウム、飽和野菜脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、砂糖、例えばラクトース、グルコース、及びスクロース;澱粉、例えばコーンスターチ及び馬鈴薯澱粉;セルロース及び其の誘導体、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、及び酢酸セルロースを包含するが、此れ等に限定されない。
【0107】
担体の限定しない例は水、エタノール、グリセリン、プロピレングリコール、及びソルビトールを包含する。
【0108】
界面活性剤
開示される組成物は約1%から約15%の1つ以上の界面活性剤を含み得る。1つの実施形態では、組成物は約3%から約12%の界面活性剤を含む。別の実施形態では、組成物は約5%から約12%の界面活性剤を含む。更なる実施形態では、組成物は約7%から約12%の界面活性剤を含む。依然として更なる実施形態では、組成物は約7%から約15%の界面活性剤を含む。尚更なる実施形態では、組成物は約8%から約15%の界面活性剤を含む。組成物は例えば1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、又は15%の1つ以上の界面活性剤を含み得る。
【0109】
次は界面活性剤の限定しない例である。
【0110】
天然抽出物界面活性剤
好適な界面活性剤の1つのカテゴリーは、界面活性剤活性を有する植物材料から抽出される化合物を包含する。組成物は重量で約0.05%から約0.5%の1つ以上の天然界面活性剤を含み得る。限定しない例は、ジノステンマ・ペンタフィラム、パナックス・ジンセン、サピンダス・ムコロッシ、ククミス・サティブス、オレア・エウロペア、及び同類の抽出物を包含する。界面活性剤特性を有する抽出物の混合物もまた使用にとって好適である。
【0111】
アニオン性界面活性剤
開示される組成物は、式:
CH3(CH2)x(OCH2CH2)yOSO3M
を有する1つ以上のC10-C18アルキルアルコキシ硫酸を含み得、式中、インデックスxは9から17であり、yは1から7であり、Mは、アンモニウム、リチウム、ナトリウム、カリウム、及び其れ等の混合物から選ばれる水溶性カチオンである。限定しない例は、式:
CH3(CH2)11(OCH2CH2)2OSO3Na
を有するドデシルジエトキシ硫酸ナトリウムを包含する。
【0112】
アルキルアルコキシ硫酸はエトキシレートの混合物としてもまた市販である。例えば、ラウレス硫酸ナトリウムはエトキシレートの混合物として入手可能である。即ち、インデックスyは2から4である。他の好適な例は、平均で2つのエトキシレートとC12直鎖アルキル鎖とを有するラウレス-2硫酸ナトリウムを包含する。ラウレス-2ナトリウムはコグニス・コープ(Cognis Corp)からテキサポン(商標)N56として入手可能である。アルキルアルコキシ硫酸の更なる例は、ラウレス-1硫酸ナトリウム、ラウレス-3硫酸ナトリウム、ラウレス-4硫酸ナトリウム、ミレス-2硫酸ナトリウム、及びミレス-3硫酸ナトリウムを包含する。
【0113】
開示される組成物は、式:
CH3(CH2)x(OCH2CH2)yCO2M
を有する1つ以上のC10-C18アルキルアルコキシカルボン酸を含み得、式中、インデックスxは9から17であり、yは1から5であり、Mは、アンモニウム、リチウム、ナトリウム、カリウム、及び其れ等の混合物から選ばれる水溶性カチオンである。限定しない例は、式:
CH3(CH2)11(OCH2CH2)2CO2Na
を有するドデシルジエトキシカルボン酸ナトリウムを包含する。
【0114】
アルキルアルコキシカルボン酸はエトキシレートの混合物としてもまた市販である。例えば、ラウレス硫酸ナトリウムはエトキシレートの混合物として入手可能である。即ち、インデックスyは2から4である。他の好適な例は、平均で2つのエトキシレートとC12直鎖アルキル鎖とを有するラウレス-2硫酸ナトリウムを包含する。ラウレス-2ナトリウムはコグニス・コープ(Cognis Corp)からテキサポン(商標)N56として入手可能である。アルキルアルコキシ硫酸の更なる例は、ラウレス-1硫酸ナトリウム、ラウレス-3硫酸ナトリウム、ラウレス-4硫酸ナトリウム、ミレス-2硫酸ナトリウム、及びミレス-3硫酸ナトリウムを包含する。
【0115】
開示される組成物は、式:
CH3(CH2)x(OCH2CH2)yOCH2C(O)OCH2CH2SO3M
を有するアルキルアルコキシカルボン酸の1つ以上のC10-C18イセチオン酸エステルを含み得、式中、インデックスxは9から17であり、インデックスyは1から5であり、Mは水溶性カチオンである。アルキルアルコキシカルボン酸のイセチオン酸エステルはU.S.5,466,396に開示されている。此れの開示は其の全体が参照に依って本願に包含される。
【0116】
開示される組成物は、式:
CH3(CH2)xC(O)NR(CH2)yCO2M
を有する1つ以上のC10-C18アルキルカルボキシアミドを含み得、式中、Rは水素又はメチルであり、インデックスxは9から17であり、インデックスyは1から5であり、Mは水溶性カチオンである。開示される組成物への使用にとって好適なアルキルカルボキシアミドの限定しない例は、味の素からアミライト(商標)GCK-12として入手可能なココイルグリシンカリウムを包含する。更なる例は、Rがメチルである化合物、例えばココイルサルコシン酸ナトリウムを包含する。
【0117】
双性イオン性界面活性剤
双性イオン性界面活性剤の1つのカテゴリーは、式:
CH3(CH2)wC(O)NH(CH2)uN(CH3)2(CH2)tCO2
を有するC10-C16アルキルアミドベタインに関し、式中、インデックスwは9から15であり、インデックスuは1から5であり、インデックスtは1から5である。ベタイン界面活性剤の限定しない例は、{[3-(デカノイルアミノ)エチル](ジメチル)アンモニオ}アセタート、{[3-(デカノイルアミノ)エチル](ジメチル)アンモニオ}アセタート、{[3-(ドデカノイル-アミノ)エチル](ジメチル)アンモニオ}アセタート、{[3-(ドデカノイルアミノ)プロピル](ジメチル)アンモニオ}アセタート、{[3-(ドデカノイルアミノ)ブチル](ジメチル)アンモニオ}アセタート、{[3-(テトラデカノイルアミノ)エチル](ジメチル)アンモニオ}アセタート、{[3-(テトラデカノイルアミノ)プロピル](ジメチル)アンモニオ}アセタート、{[3-(ヘキサデカノイルアミノ)エチル](ジメチル)アンモニオ}アセタート、及び{[3-(ヘキサデカノイルアミノ)プロピル](ジメチル)アンモニオ}アセタートを包含する。
【0118】
双性イオン性界面活性剤の別のカテゴリーは、式:
CH3(CH2)wC(O)NH(CH2)uN(CH3)2(CH2)tSO3
を有するC10-C16アルキルアミドスルタインに関し、式中、インデックスwは9から15であり、インデックスuは1から5であり、インデックスtは1から5である。スルタイン界面活性剤の限定しない例は、{[3-(デカノイルアミノ)エチル](ジメチル)アンモニオ}メタンスルホナート、{[3-(デカノイルアミノ)エチル](ジメチル)アンモニオ}メタンスルホナート、{[3-(ドデカノイル-アミノ)エチル](ジメチル)アンモニオ}メタンスルホナート、{[3-(ドデカノイルアミノ)プロピル](ジメチル)アンモニオ}メタンスルホナート、{[3-(ドデカノイル-アミノ)ブチル](ジメチル)アンモニオ}メタンスルホナート、{[3-(テトラデカノイルアミノ)エチル]-(ジメチル)アンモニオ}メタンスルホナート、{[3-(テトラデカノイルアミノ)プロピル](ジメチル)アンモニオ}メタンスルホナート、{[3-(ヘキサデカノイルアミノ)エチル](ジメチル)アンモニオ}メタンスルホナート、及び{[3-(ヘキサデカノイルアミノ)プロピル](ジメチル)アンモニオ}メタンスルホナートを包含する。
【0119】
双性イオン性界面活性剤の更なるカテゴリーは、式:
CH3(CH2)wN(CH3)2CH2CHOHCH2SO3
を有するC10-C16アルキルヒドロキシスルタインに関し、式中、インデックスwは9から15である。アルキルヒドロキシスルタイン界面活性剤の限定しない例は、3-[ドデシル(ジメチル)アザニウミル]-2-ヒドロキシプロパン-1-スルホナート(ラウリルヒドロキシスルタイン)、3-[テトラデシル(ジメチル)アザニウミル]-2-ヒドロキシプロパン-1-スルホナート(ミリスチルヒドロキシスルタイン)、(Z)-{ジメチル[3-(オクタデカ9-エンアミド)プロピル]アンモニオ}メタンスルホナート(オレイルヒドロキシスルタイン)、及び同類を包含する。
【0120】
非イオン性界面活性剤
非イオン性界面活性剤の1つのカテゴリーは、式:
CH3(CH2)qO[G]pH
を有するC8-C18アルキルグリコシジル非イオン性界面活性剤に関し、式中、Gは、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、タロース、アロース、アルトロース、イドース、アラビノース、キシロース、リキソース、リボース、及び其れ等の混合物から選ばれる単糖を表し、インデックスpは1から4であり、インデックスqは7から17である。次はアルキルグルコシド界面活性剤の限定しない例であり、(2R,3S,4S,5R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-オクトオキシオキサン-3,4,5-トリオール(オクチルグルコシド、n-オクチル-β-D-グルコシド)、(2R,3R,4S,5S,6R)-2-デコキシ-6-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン-3,4,5-トリオール(デシルグルコシド、n-デシル-β-D-グルコシド)、及び(2R,3R,4S,5S,6R)-2-ドデコキシ-6-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン-3,4,5-トリオール(ドデシルグルコシド、ラウリルグルコシド、n-ドデシル-β-D-グルコシド)を包含する。C8-C16アルキルグリコシジル非イオン性界面活性剤の好適な追加混合物の1つの例は、コグニス・ケミカルズ(Cognis Chemical)社から入手可能なプランタケア(商標)818UPである。
【0121】
非イオン性界面活性剤の更なるカテゴリーは、式:
RO(CH2CH2O)nH
を有するポリオキシエチレングリコールアルキルエーテルに関し、式中、Rは6から20個の炭素原子を有する直鎖又は分枝アルキル基であり、nは約2から約20の整数である。
【0122】
好適なエトキシレートアルコール界面活性剤の1つの例はシェルケミカルズ(Shell Chemicals)からのネオドール(商標)エトキシル化アルコールである。ネオドール(商標)23-1は、平均で1つのエトキシユニットを有する長さがC12及びC13であるRユニットの混合物を含む界面活性剤である。エトキシル化アルコールの限定しない例は、BASFから入手可能なネオドール(商標)23-1、ネオドール(商標)23-2、ネオドール(商標)23-6.5、ネオドール(商標)25-3、ネオドール(商標)25-5、ネオドール(商標)25-7、ネオドール(商標)25-9、プルロニック(登録商標)12R3、及びプルロニック(登録商標)25R2を包含する。
【0123】
非イオン性界面活性剤の依然として更なるカテゴリーは、式:
RO(CH2CH(CH3)O)nH
を有するポリオキシエチレングリコールアルキルエーテルに関し、式中、Rは6から20個の炭素原子を有する直鎖又は分枝アルキル基であり、nは約2から約20の整数である。
【0124】
開示される組成物への使用にとって好適な非イオン性界面活性剤の別のカテゴリーは、式:
HO(CH2CH2)y1(CH2CH2CH2O)y2(CH2CH2O)y3OH
を有する「ポロキサマー」として公知のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマーを包含する。
【0125】
此れ等は、2つのポリエチレンオキシユニットに依って挟まれたポリプロピレンオキシユニットから構成される非イオン性ブロックコポリマーである。インデックスy1、y2、及びy3は、ポロキサマーが約1000g/molから約20,000g/molの平均分子量を有する様な値を有する。此れ等の細胞外乾燥剤は商標プルロニック(登録商標)に依ってもまた周知である。此れ等の化合物は、普通は、特定のコポリマーを指示する為の数に依って後続された単語のポロキサマー、例えば、約101ユニットの2つのPEGブロック(y1及びy3は其々が101に等しい)及び約56ユニットのポリプロピレンブロックを有するポロキサマー407に依って名付けられる。非イオン性界面活性剤の此のカテゴリーは例えば商品名LUTROL(商標)F-17でBASFから市販である。
【0126】
補助的な成分の別のカテゴリーは香味向上剤を包含する。香味向上剤の限定しない例は、バニラ、バニリン、エチルバニリン、オレンジ油、レモン油、ペパーミント油、苺、ラズベリー、及び其れ等の混合物を包含する。
【0127】
補助的な成分の別の例は、均質な組成物を提供する乳化剤である。乳化剤の限定しない例は、大豆及び卵レシチン、モノ及びジグリセリド、ポリソルベート、カラギーナン、及びグアーガムを包含する。幾つかの実施形態では、バイオアベイラビリティ薬剤の1つ以上は好適な乳化剤として資し得る。
【0128】
開示される組成物は脂溶性ビタミン及びビタミン前駆体を更に含み得る。例えばレチノール、レチノイン酸、β-カロテン、コレカルシフェロール、トコフェロール、及びビタミンKである。
【0129】
開示される組成物は、腸管運動を改善する為の1つ以上のアルカリ化剤をもまた含み得る。限定しない例は、サイナラ・カルドゥンクルスの抽出物、ジンジベル・オフィシナレの抽出物、利胆薬、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、及び他のアルカリ緩衝剤を包含する。
【0130】
開示される組成物は、ウイルス感染に関連する免疫カスケード効果を縮減する為に、1つ以上の抗炎症薬物又は抗炎症性特性を有する薬剤を含み得る。例えばアスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、ケトプロフェン、トルメティン、エトドラク、ジクロフェナク、ピロキシカム、インドメタシン、若しくは抗炎症性特性を有するカンナビノイド、例えばカンナビジオール、カンナビノール、又は他である。
【0131】
開示される組成物は1つ以上の固化防止剤を含み得る。
【0132】
組成物
開示される組成物の1つの態様は以下を含む:
a)1つ以上の活性な薬剤;
b)バイオアベイラビリティ向上剤;及び
c)乳化剤。
【0133】
此の態様の1つのイテレーションでは、組成物は以下を含む:
a)有効量の1つ以上の抗ウイルス薬剤;並びに
b)パーム核油、大豆油、菜種油(キャノーラ)、向日葵油、落花生油、胡麻油、亜麻仁油、パーム油、オリーブ油、又はコーン油から選ばれる有効量の可食油バイオアベイラビリティ向上剤;並びに
c)アラビアガム、加工澱粉、ペクチン、キサンタンガム、ガティガム、トラガカントガム、フェヌグリークガム、メスキートガム、長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、スクロースモノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロール、ステアリン酸、パルミチン酸、モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールエステル、レシチン、ラクチル化モノ及びジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル-2-ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化モノグリセリド、キラヤ、ホエイプロテインアイソレート、カゼイン、大豆蛋白質、野菜蛋白質、プルラン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、タマリンドガム、カラギーナン、フルセララン、ゲランガム、サイリウム、カードラン、コンニャクマンナン、寒天、及びセルロース誘導体、並びに其れ等の組み合わせ、又は任意にヒューメクタント特性を有し得る糖アルコール、例えばエチレングリコール、グリセロール、エリスリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フルシトール、イジトール、スクロース、フルクトース、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、デキストロース、若しくはイノシトール、又は其れ等の混合物から選ばれる1つ以上の乳化剤。
【0134】
此のイテレーションの1つの実施形態では、組成物は以下を含む:
a)アンプレナビル(又はプロドラッグのホスアンプレナビル)、ベプリジル、アタザナビル、ボセプレビル、ダルナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、シメプレビル、テラプレビル、又はチプラナビルから選ばれる有効量の1つ以上のプロテアーゼ阻害剤;
b)パーム核油、大豆油、菜種油(キャノーラ)、向日葵油、落花生油、胡麻油、亜麻仁油、パーム油、オリーブ油、又はコーン油から選ばれる有効量の可食油バイオアベイラビリティ向上剤;並びに
c)アラビアガム、加工澱粉、ペクチン、キサンタンガム、ガティガム、トラガカントガム、フェヌグリークガム、メスキートガム、長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、スクロースモノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロール、ステアリン酸、パルミチン酸、モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールエステル、レシチン、ラクチル化モノ及びジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル-2-ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化モノグリセリド、キラヤ、ホエイプロテインアイソレート、カゼイン、大豆蛋白質、野菜蛋白質、プルラン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、タマリンドガム、カラギーナン、フルセララン、ゲランガム、サイリウム、カードラン、コンニャクマンナン、寒天、及びセルロース誘導体、並びに其れ等の組み合わせ、又は任意にヒューメクタント特性を有し得る糖アルコール、例えばエチレングリコール、グリセロール、エリスリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フルシトール、イジトール、スクロース、フルクトース、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、デキストロース、若しくはイノシトール、又は其れ等の混合物から選ばれる1つ以上の乳化剤。
【0135】
此のイテレーションの別の実施形態では、組成物は以下を含む:
a)アンプレナビル(又はプロドラッグのホスアンプレナビル)、ベプリジル、アタザナビル、ボセプレビル、ダルナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、シメプレビル、テラプレビル、又はチプラナビルから選ばれる有効量のプロテアーゼ阻害剤;
b)パーム核油、大豆油、菜種油(キャノーラ)、向日葵油、落花生油、胡麻油、亜麻仁油、パーム油、オリーブ油、又はコーン油から選ばれる有効量の可食油バイオアベイラビリティ向上剤;及び
c)アラビアガム。
【0136】
此の実施形態の1つの限定しない例では、組成物は以下を含む:
i)以下を含む重量で約5%から約20%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のダルナビル;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム;
iii)残部の担体及び他の補助的な成分。
【0137】
此の実施形態の別の限定しない例では、組成物は以下を含む:
i)以下を含む重量で約1%から約15%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のベプレジル;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム。
【0138】
此の実施形態の更なる限定しない例では、組成物は以下を含む:
i)以下を含む重量で約1%から約15%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のルピントリビル;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム。
【0139】
此の実施形態の尚別の限定しない例では、組成物は以下を含む:
i)以下を含む重量で約1%から約15%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のエバスチン;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム。
【0140】
此の態様の別のイテレーションは、以下を含む組成物に関する:
a)アンプレナビル(又はプロドラッグのホスアンプレナビル)、アタザナビル、ボセプレビル、ダルナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、シメプレビル、テラプレビル、又はチプラナビルから選ばれる1つ以上のプロテアーゼ阻害剤;
b)パーム核油、大豆油、菜種油(キャノーラ)、向日葵油、落花生油、胡麻油、亜麻仁油、パーム油、オリーブ油、及びコーン油から選ばれるバイオアベイラビリティ向上剤;
c)アラビアガム、加工澱粉、ペクチン、キサンタンガム、ガティガム、トラガカントガム、フェヌグリークガム、メスキートガム、長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、スクロースモノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロール、ステアリン酸、パルミチン酸、モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールエステル、レシチン、ラクチル化モノ及びジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル-2-ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化モノグリセリド、キラヤ、ホエイプロテインアイソレート、カゼイン、大豆蛋白質、野菜蛋白質、プルラン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、タマリンドガム、カラギーナン、フルセララン、ゲランガム、サイリウム、カードラン、コンニャクマンナン、寒天、及びセルロース誘導体、並びに其れ等の組み合わせ、又は任意にヒューメクタント特性を有し得る糖アルコール、例えばエチレングリコール、グリセロール、エリスリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フルシトール、イジトール、スクロース、フルクトース、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、デキストロース、若しくはイノシトール、又は其れ等の混合物から選ばれる1つ以上の乳化剤;並びに
d)1つ以上の胆汁塩。
【0141】
此のイテレーションの1つの実施形態は、以下を含む組成物に関する:
a)アンプレナビル(又はプロドラッグのホスアンプレナビル)、アタザナビル、ボセプレビル、ダルナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、シメプレビル、テラプレビル、又はチプラナビルから選ばれる1つ以上のプロテアーゼ阻害剤;
b)バイオアベイラビリティ向上剤が向日葵油である;
c)アラビアガム、プロピレングリコール、又は其れ等の混合物から選ばれる1つ以上の乳化剤;及び
d)牛胆汁。
【0142】
此の実施形態の1つの限定しない例は、以下を含む組成物である:
a)重量で約3%から約6%のダルナビル;
b)重量で約5%から約15%の向日葵油;
c)以下を含有する乳化剤系:
i)組成物の重量で約60%から約70%のアラビアガム;及び
ii)組成物の重量で約3%から約10%のプロピレングリコール;並びに
d)重量で約5%から約12%の牛胆汁。
【0143】
此の例は1つ以上の固化防止剤を更に含み得る。例えば、固化防止剤としての二酸化珪素を含有する組成物であって、以下を含む:
a)4.4%のダルナビル;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【0144】
此の実施形態の別の限定しない例は、以下を含む組成物である:
a)重量で約3%から約6%のベプレジル;
b)重量で約5%から約15%の向日葵油;
c)以下を含有する乳化剤系:
i)組成物の重量で約60%から約70%のアラビアガム;及び
ii)組成物の重量で約3%から約10%のプロピレングリコール;並びに
d)重量で約5%から約12%の牛胆汁。
【0145】
此の例は1つ以上の固化防止剤を更に含み得る。例えば、固化防止剤としての二酸化珪素を含有する組成物であって、以下を含む:
a)4.4%のベプレジル;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【0146】
此の実施形態の更なる限定しない例は、以下を含む組成物である:
a)重量で約3%から約6%のルピントリビル;
b)重量で約5%から約15%の向日葵油;
c)以下を含有する乳化剤系:
i)組成物の重量で約60%から約70%のアラビアガム;及び
ii)組成物の重量で約3%から約10%のプロピレングリコール;並びに
d)重量で約5%から約12%の牛胆汁。
【0147】
此の例は1つ以上の固化防止剤を更に含み得る。例えば、固化防止剤としての二酸化珪素を含有する組成物であって、以下を含む:
a)4.4%のルピントリビル;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【0148】
此の実施形態の依然として更なる限定しない例は、以下を含む組成物である:
a)重量で約3%から約6%のエバスチン;
b)重量で約5%から約15%の向日葵油;
c)以下を含有する乳化剤系:
i)組成物の重量で約60%から約70%のアラビアガム;及び
ii)組成物の重量で約3%から約10%のプロピレングリコール;並びに
d)重量で約5%から約12%の牛胆汁。
【0149】
此の例は1つ以上の固化防止剤を更に含み得る。例えば、固化防止剤としての二酸化珪素を含有する組成物であって、以下を含む:
a)4.4%のエバスチン;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【0150】
此の態様の別のイテレーションでは、組成物は以下を含む:
a)ドラビリン、エファビレンツ、エトラビリン、ロビリド、又はリルピビリンから選ばれる有効量の1つ以上のヌクレオシド逆転写酵素阻害剤;
b)パーム核油、大豆油、菜種油(キャノーラ)、向日葵油、落花生油、胡麻油、亜麻仁油、パーム油、オリーブ油、又はコーン油から選ばれる有効量の可食油バイオアベイラビリティ向上剤;並びに
c)アラビアガム、加工澱粉、ペクチン、キサンタンガム、ガティガム、トラガカントガム、フェヌグリークガム、メスキートガム、長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、スクロースモノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロール、ステアリン酸、パルミチン酸、モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールエステル、レシチン、ラクチル化モノ及びジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル-2-ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化モノグリセリド、キラヤ、ホエイプロテインアイソレート、カゼイン、大豆蛋白質、野菜蛋白質、プルラン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、タマリンドガム、カラギーナン、フルセララン、ゲランガム、サイリウム、カードラン、コンニャクマンナン、寒天、及びセルロース誘導体、並びに其れ等の組み合わせ、又は任意にヒューメクタント特性を有し得る糖アルコール、例えばエチレングリコール、グリセロール、エリスリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フルシトール、イジトール、スクロース、フルクトース、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、デキストロース、若しくはイノシトール、又は其れ等の混合物から選ばれる1つ以上の乳化剤。
【0151】
此のイテレーションの1つの実施形態では、組成物は以下を含む:
a)ドラビリン、エファビレンツ、エトラビリン、ロビリド、又はリルピビリンから選ばれる有効量の1つ以上のヌクレオシド逆転写酵素阻害剤;
b)パーム核油、大豆油、菜種油(キャノーラ)、向日葵油、落花生油、胡麻油、亜麻仁油、パーム油、オリーブ油、又はコーン油から選ばれる有効量の可食油バイオアベイラビリティ向上剤;及び
c)アラビアガム。
【0152】
此の実施形態の1つの限定しない例では、組成物は以下を含む:
i)以下を含む重量で約5%から約20%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のエファビレンツ;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム;
iii)残部の担体及び他の補助的な成分。
【0153】
此の実施形態の別の限定しない例では、組成物は以下を含む:
i)以下を含む重量で約1%から約15%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のドラビリン;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム。
【0154】
此の実施形態の更なる限定しない例では、組成物は以下を含む:
i)以下を含む重量で約1%から約15%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のエトラビリン;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム。
【0155】
此の実施形態の尚別の限定しない例では、組成物は以下を含む:
i)以下を含む重量で約1%から約15%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のロビリド;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム。
【0156】
此の実施形態の依然として更なる限定しない例では、組成物は以下を含む:
i)以下を含む重量で約1%から約15%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のリルピビリン;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム。
【0157】
此の態様の別の更なるイテレーションは、以下を含む組成物に関する:
a)ドラビリン、エファビレンツ、エトラビリン、ロビリド、又はリルピビリンから選ばれる1つ以上の1つ以上のヌクレオシド逆転写酵素阻害剤;
b)パーム核油、大豆油、菜種油(キャノーラ)、向日葵油、落花生油、胡麻油、亜麻仁油、パーム油、オリーブ油、及びコーン油から選ばれるバイオアベイラビリティ向上剤;
c)アラビアガム、加工澱粉、ペクチン、キサンタンガム、ガティガム、トラガカントガム、フェヌグリークガム、メスキートガム、長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、スクロースモノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロール、ステアリン酸、パルミチン酸、モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールエステル、レシチン、ラクチル化モノ及びジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル-2-ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化モノグリセリド、キラヤ、ホエイプロテインアイソレート、カゼイン、大豆蛋白質、野菜蛋白質、プルラン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、タマリンドガム、カラギーナン、フルセララン、ゲランガム、サイリウム、カードラン、コンニャクマンナン、寒天、及びセルロース誘導体、並びに其れ等の組み合わせ、又は任意にヒューメクタント特性を有し得る糖アルコール、例えばエチレングリコール、グリセロール、エリスリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フルシトール、イジトール、スクロース、フルクトース、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、デキストロース、若しくはイノシトール、又は其れ等の混合物から選ばれる1つ以上の乳化剤;並びに
d)1つ以上の胆汁塩。
【0158】
此のイテレーションの1つの実施形態は、以下を含む組成物に関する:
a)ドラビリン、エファビレンツ、エトラビリン、ロビリド、又はリルピビリンから選ばれる1つ以上の1つ以上のヌクレオシド逆転写酵素阻害剤;
b)バイオアベイラビリティ向上剤が向日葵油である;
c)アラビアガム、プロピレングリコール、又は其れ等の混合物から選ばれる1つ以上の乳化剤;及び
d)牛胆汁。
【0159】
此の実施形態の1つの限定しない例は、以下を含む組成物である:
a)重量で約3%から約6%のドラビリン;
b)重量で約5%から約15%の向日葵油;
c)以下を含有する乳化剤系:
i)組成物の重量で約60%から約70%のアラビアガム;及び
ii)組成物の重量で約3%から約10%のプロピレングリコール;並びに
d)重量で約5%から約12%の牛胆汁。
【0160】
此の例は1つ以上の固化防止剤を更に含み得る。例えば、固化防止剤としての二酸化珪素を含有する組成物であって、以下を含む:
a)4.4%のドラビリン;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【0161】
此の実施形態の1つの限定しない例は、以下を含む組成物である:
a)重量で約3%から約6%のエファビレンツ;
b)重量で約5%から約15%の向日葵油;
c)以下を含有する乳化剤系:
i)組成物の重量で約60%から約70%のアラビアガム;及び
ii)組成物の重量で約3%から約10%のプロピレングリコール;並びに
d)重量で約5%から約12%の牛胆汁。
【0162】
此の例は1つ以上の固化防止剤を更に含み得る。例えば、固化防止剤としての二酸化珪素を含有する組成物であって、以下を含む:
a)4.4%のエファビレンツ;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【0163】
此の実施形態の別の限定しない例では、以下を含む組成物である:
a)重量で約3%から約6%のエトラビリン;
b)重量で約5%から約15%の向日葵油;
c)以下を含有する乳化剤系:
i)組成物の重量で約60%から約70%のアラビアガム;及び
ii)組成物の重量で約3%から約10%のプロピレングリコール;並びに
d)重量で約5%から約12%の牛胆汁。
【0164】
此の例は1つ以上の固化防止剤を更に含み得る。例えば、固化防止剤としての二酸化珪素を含有する組成物であって、以下を含む:
a)4.4%のエトラビリン;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【0165】
此の実施形態の依然として更なる限定しない例では、以下を含む組成物である:
a)重量で約3%から約6%のロビリド;
b)重量で約5%から約15%の向日葵油;
c)以下を含有する乳化剤系:
i)組成物の重量で約60%から約70%のアラビアガム;及び
ii)組成物の重量で約3%から約10%のプロピレングリコール;並びに
d)重量で約5%から約12%の牛胆汁。
【0166】
此の例は1つ以上の固化防止剤を更に含み得る。例えば、固化防止剤としての二酸化珪素を含有する組成物であって、以下を含む:
a)4.4%のロビリド;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【0167】
此の実施形態の尚依然として更なる限定しない例は、以下を含む組成物である:
a)重量で約3%から約6%のリルピビリン;
b)重量で約5%から約15%の向日葵油;
c)以下を含有する乳化剤系:
i)組成物の重量で約60%から約70%のアラビアガム;及び
ii)組成物の重量で約3%から約10%のプロピレングリコール;並びに
d)重量で約5%から約12%の牛胆汁。
【0168】
此の例は1つ以上の固化防止剤を更に含み得る。例えば、固化防止剤としての二酸化珪素を含有する組成物であって、以下を含む:
a)4.4%のリルピビリン;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【0169】
此の態様の尚更なるイテレーションでは、組成物は以下を含む:
a)有効量の1つ以上の活性な薬剤;
b)パーム核油、大豆油、菜種油(キャノーラ)、向日葵油、落花生油、胡麻油、亜麻仁油、パーム油、オリーブ油、又はコーン油から選ばれる有効量の可食油バイオアベイラビリティ向上剤;並びに
c)アラビアガム、加工澱粉、ペクチン、キサンタンガム、ガティガム、トラガカントガム、フェヌグリークガム、メスキートガム、長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、スクロースモノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロール、ステアリン酸、パルミチン酸、モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールエステル、レシチン、ラクチル化モノ及びジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル-2-ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化モノグリセリド、キラヤ、ホエイプロテインアイソレート、カゼイン、大豆蛋白質、野菜蛋白質、プルラン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、タマリンドガム、カラギーナン、フルセララン、ゲランガム、サイリウム、カードラン、コンニャクマンナン、寒天、及びセルロース誘導体、並びに其れ等の組み合わせ、又は任意にヒューメクタント特性を有し得る糖アルコール、例えばエチレングリコール、グリセロール、エリスリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フルシトール、イジトール、スクロース、フルクトース、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、デキストロース、若しくはイノシトール、又は其れ等の混合物から選ばれる1つ以上の乳化剤。
【0170】
此のイテレーションの1つの実施形態では、組成物は以下を含む:
a)GS-441524、レムデシビル、インジナビル、ラルテグラビル、ネビラピン、又はアジドチミジンから選ばれる有効量の1つ以上の抗ウイルス薬;
b)パーム核油、大豆油、菜種油(キャノーラ)、向日葵油、落花生油、胡麻油、亜麻仁油、パーム油、オリーブ油、又はコーン油から選ばれる有効量の可食油バイオアベイラビリティ向上剤;並びに
c)アラビアガム、加工澱粉、ペクチン、キサンタンガム、ガティガム、トラガカントガム、フェヌグリークガム、メスキートガム、長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、スクロースモノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロール、ステアリン酸、パルミチン酸、モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールエステル、レシチン、ラクチル化モノ及びジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル-2-ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化モノグリセリド、キラヤ、ホエイプロテインアイソレート、カゼイン、大豆蛋白質、野菜蛋白質、プルラン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、タマリンドガム、カラギーナン、フルセララン、ゲランガム、サイリウム、カードラン、コンニャクマンナン、寒天、及びセルロース誘導体、並びに其れ等の組み合わせ、又は任意にヒューメクタント特性を有し得る糖アルコール、例えばエチレングリコール、グリセロール、エリスリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フルシトール、イジトール、スクロース、フルクトース、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、デキストロース、若しくはイノシトール、又は其れ等の混合物から選ばれる1つ以上の乳化剤。
【0171】
此のイテレーションの別の実施形態では、組成物は以下を含む:
a)GS-441524、レムデシビル、インジナビル、ラルテグラビル、ネビラピン、又はアジドチミジンから選ばれる有効量の1つ以上の抗ウイルス薬;
b)パーム核油、大豆油、菜種油(キャノーラ)、向日葵油、落花生油、胡麻油、亜麻仁油、パーム油、オリーブ油、又はコーン油から選ばれる有効量の可食油バイオアベイラビリティ向上剤;及び
c)アラビアガム。
【0172】
此の実施形態の1つの限定しない例では、組成物は以下を含む:
i)以下を含む重量で約5%から約20%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のGS-441524;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム;
iii)残部の担体及び他の補助的な成分。
【0173】
此の実施形態の別の限定しない例では、組成物は以下を含む:
i)以下を含む重量で約1%から約15%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のレムデシビル;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム。
【0174】
此の実施形態の更なる限定しない例では、組成物は以下を含む:
i)以下を含む重量で約1%から約15%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のインジナビル;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム。
【0175】
此の実施形態の別の限定しない例では、組成物は以下を含む:
i)以下を含む重量で約1%から約15%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のラルテグラビル;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム。
【0176】
此の実施形態の尚別の限定しない例では、組成物は以下を含む:
i)以下を含む重量で約1%から約15%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のネビラピン;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム。
【0177】
此の実施形態の依然として更なる限定しない例では、組成物は以下を含む:
i)以下を含む重量で約1%から約15%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のアジドチミジン;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム。
【0178】
此の実施形態の依然として尚更なる限定しない例では、組成物は以下を含む:
i)以下を含む重量で約5%から約20%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のコルヒチン;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム;
iii)残部の担体及び他の補助的な成分。
【0179】
此の態様の依然として尚更なるイテレーションは、以下を含む組成物に関する:
a)GS-441524、レムデシビル、インジナビル、ラルテグラビル、ネビラピン、又はアジドチミジンから選ばれる有効量の1つ以上の抗ウイルス薬;
b)パーム核油、大豆油、菜種油(キャノーラ)、向日葵油、落花生油、胡麻油、亜麻仁油、パーム油、オリーブ油、及びコーン油から選ばれるバイオアベイラビリティ向上剤;
c)アラビアガム、加工澱粉、ペクチン、キサンタンガム、ガティガム、トラガカントガム、フェヌグリークガム、メスキートガム、長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、スクロースモノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロール、ステアリン酸、パルミチン酸、モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールエステル、レシチン、ラクチル化モノ及びジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル-2-ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化モノグリセリド、キラヤ、ホエイプロテインアイソレート、カゼイン、大豆蛋白質、野菜蛋白質、プルラン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、タマリンドガム、カラギーナン、フルセララン、ゲランガム、サイリウム、カードラン、コンニャクマンナン、寒天、及びセルロース誘導体、並びに其れ等の組み合わせ、又は任意にヒューメクタント特性を有し得る糖アルコール、例えばエチレングリコール、グリセロール、エリスリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フルシトール、イジトール、スクロース、フルクトース、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、デキストロース、若しくはイノシトール、又は其れ等の混合物から選ばれる1つ以上の乳化剤;並びに
d)1つ以上の胆汁塩。
【0180】
此のイテレーションの1つの実施形態は、以下を含む組成物に関する:
a)GS-441524、レムデシビル、インジナビル、ラルテグラビル、ネビラピン、又はアジドチミジンから選ばれる有効量の1つ以上の抗ウイルス薬;
b)バイオアベイラビリティ向上剤が向日葵油である;
c)アラビアガム、プロピレングリコール、又は其れ等の混合物から選ばれる乳化剤;及び
d)牛胆汁。
【0181】
此の実施形態の1つの限定しない例は、以下を含む組成物である:
a)重量で約3%から約6%のGS-441524;
b)重量で約5%から約15%の向日葵油;
c)以下を含有する乳化剤系:
i)組成物の重量で約60%から約70%のアラビアガム;及び
ii)組成物の重量で約3%から約10%のプロピレングリコール;並びに
d)重量で約5%から約12%の牛胆汁。
【0182】
此の例は1つ以上の固化防止剤を更に含み得る。例えば、固化防止剤としての二酸化珪素を含有する組成物であって、以下を含む:
a)4.4%のGS-441524;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【0183】
此の実施形態の別の限定しない例は、以下を含む組成物である:
a)重量で約3%から約6%のレムデシビル;
b)重量で約5%から約15%の向日葵油;
c)以下を含有する乳化剤系:
i)組成物の重量で約60%から約70%のアラビアガム;及び
ii)組成物の重量で約3%から約10%のプロピレングリコール;並びに
d)重量で約5%から約12%の牛胆汁。
【0184】
此の例は1つ以上の固化防止剤を更に含み得る。例えば、固化防止剤としての二酸化珪素を含有する組成物であって、以下を含む:
a)4.4%のレムデシビル;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【0185】
此の実施形態の更なる限定しない例は、以下を含む組成物である:
a)重量で約3%から約6%のインジナビル;
b)重量で約5%から約15%の向日葵油;
c)以下を含有する乳化剤系:
i)組成物の重量で約60%から約70%のアラビアガム;及び
ii)組成物の重量で約3%から約10%のプロピレングリコール;並びに
d)重量で約5%から約12%の牛胆汁。
【0186】
此の例は1つ以上の固化防止剤を更に含み得る。例えば、固化防止剤としての二酸化珪素を含有する組成物であって、以下を含む:
a)4.4%のインジナビル;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【0187】
此の実施形態の尚更なる限定しない例は、以下を含む組成物である:
a)重量で約3%から約6%のラルテグラビル;
b)重量で約5%から約15%の向日葵油;
c)以下を含有する乳化剤系:
i)組成物の重量で約60%から約70%のアラビアガム;及び
ii)組成物の重量で約3%から約10%のプロピレングリコール;並びに
d)重量で約5%から約12%の牛胆汁.
【0188】
此の例は1つ以上の固化防止剤を更に含み得る。例えば、固化防止剤としての二酸化珪素を含有する組成物であって、以下を含む:
a)4.4%のラルテグラビル;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【0189】
此の実施形態の尚別の限定しない例は、以下を含む組成物である:
a)重量で約3%から約6%のネビラピン;
b)重量で約5%から約15%の向日葵油;
c)以下を含有する乳化剤系:
i)組成物の重量で約60%から約70%のアラビアガム;及び
ii)組成物の重量で約3%から約10%のプロピレングリコール;並びに
d)重量で約5%から約12%の牛胆汁。
【0190】
此の例は1つ以上の固化防止剤を更に含み得る。例えば、固化防止剤としての二酸化珪素を含有する組成物であって、以下を含む:
a)4.4%のネビラピン;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【0191】
此の実施形態の依然として尚更なる限定しない例は、以下を含む組成物である:
a)重量で約3%から約6%のアジドチミジン;
b)重量で約5%から約15%の向日葵油;
c)以下を含有する乳化剤系:
i)組成物の重量で約60%から約70%のアラビアガム;及び
ii)組成物の重量で約3%から約10%のプロピレングリコール;並びに
d)重量で約5%から約12%の牛胆汁。
【0192】
此の例は1つ以上の固化防止剤を更に含み得る。例えば、固化防止剤としての二酸化珪素を含有する組成物であって、以下を含む:
a)4.4%のアジドチミジン;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【0193】
上で開示された態様、イテレーション、実施形態、及び例の全ては、開示される補助的な成分の1つ以上を更に含み得る。
【0194】
此の態様の別の依然として尚更なるイテレーションは、以下を含む組成物に関する:
a)有効量のコルヒチン;
b)パーム核油、大豆油、菜種油(キャノーラ)、向日葵油、落花生油、胡麻油、亜麻仁油、パーム油、オリーブ油、及びコーン油から選ばれるバイオアベイラビリティ向上剤;
c)アラビアガム、加工澱粉、ペクチン、キサンタンガム、ガティガム、トラガカントガム、フェヌグリークガム、メスキートガム、長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、スクロースモノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロール、ステアリン酸、パルミチン酸、モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールエステル、レシチン、ラクチル化モノ及びジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル化酒石酸エステルの、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル-2-ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化モノグリセリド、キラヤ、ホエイプロテインアイソレート、カゼイン、大豆蛋白質、野菜蛋白質、プルラン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、タマリンドガム、カラギーナン、フルセララン、ゲランガム、サイリウム、カードラン、コンニャクマンナン、寒天、及びセルロース誘導体、並びに其れ等の組み合わせ、又は任意にヒューメクタント特性を有し得る糖アルコール、例えばエチレングリコール、グリセロール、エリスリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フルシトール、イジトール、スクロース、フルクトース、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、デキストロース、若しくはイノシトール、又は其れ等の混合物から選ばれる1つ以上の乳化剤;並びに
d)1つ以上の胆汁塩。
【0195】
此のイテレーションの1つの実施形態は、以下を含む組成物に関する:
a)有効量のコルヒチン;
b)バイオアベイラビリティ向上剤が向日葵油である;
c)アラビアガム、プロピレングリコール、又は其れ等の混合物から選ばれる乳化剤;及び
d)牛胆汁。
【0196】
此の実施形態の1つの限定しない例は、以下を含む組成物である:
a)重量で約3%から約6%のコルヒチン;
b)重量で約5%から約15%の向日葵油;
c)以下を含有する乳化剤系:
i)組成物の重量で約60%から約70%のアラビアガム;及び
ii)組成物の重量で約3%から約10%のプロピレングリコール;並びに
d)重量で約5%から約12%の牛胆汁。
【0197】
此の例は1つ以上の固化防止剤を更に含み得る。例えば、固化防止剤としての二酸化珪素を含有する組成物であって、以下を含む:
a)4.4%のコルヒチン;
b)8.9%の向日葵油;
c)63.3%のアラビアガム;
d)9%の牛胆汁;
e)10%の二酸化珪素;及び
f)4.4%のプロピレングリコール。
【0198】
上で開示された態様、イテレーション、実施形態、及び例の全ては、開示される補助的な成分の1つ以上を更に含み得る。
【0199】
方法
本願に於いては、ウイルス感染を有する対象を処置する為の方法が開示される。方法は、以下を含む有効量の組成物を、ウイルスに感染した者に投与する事を含む:
a)1つ以上の抗ウイルス薬剤;及び
b)バイオアベイラビリティ向上剤。
【0200】
開示される方法は、以下を含む有効量の組成物を、ウイルスに感染した者に投与する事をもまた含み得る:
a)1つ以上の抗炎症薬;及び
b)バイオアベイラビリティ向上剤。
【0201】
開示される方法は、更に、以下を含む有効量の組成物を、ウイルスに感染した者に投与する事を含み得る:
a)1つ以上の抗ウイルス薬剤及び抗炎症剤;並びに
b)バイオアベイラビリティ向上剤。
【0202】
本開示の方法の更なる態様では、以下を含む有効量の組成物を、ウイルスに感染した対象に投与する事を含む:
a)1つ以上の抗ウイルス薬剤;
b)バイオアベイラビリティ向上剤;及び
c)乳化剤。
【0203】
本開示の方法の依然として更なる態様では、以下を含む有効量の組成物を、ウイルスに感染した対象に投与する事を含む:
a)1つ以上の抗ウイルス薬剤;
b)バイオアベイラビリティ向上剤;
c)乳化剤;及び
d)1つ以上の補助的な成分。
【0204】
方法は、開示される組成物の何れかの使用を包含する。使用の方法は組成物の経口投薬に関する。組成物は、上で指摘されている通り、薬学的に許容される担体との組み合わせで有効量のウイルス阻害剤を包含するであろう。加えて、他の薬効性の薬剤、医薬用の薬剤、担体、アジュバント、希釈剤等を、上で本願に記載されている補助的な成分として、好ましくは正確な用量の単回投与にとって好適なユニット剤形に包含し得る。
【0205】

本願に於いては、開示される組成物の次の限定しない例が開示される。
【0206】
一般的なプロセス
1つ以上の抗ウイルス薬剤がバイオアベイラビリティ向上剤と組み合わせられ、成分が加熱され、入念に追加混合されて、トリグリセリド及び抗ウイルス薬剤が密な接触をしている均質な組成物とする。摂食可能な薬剤が追加され、成分が更に追加混合される。其れから、組成物は脱水、凍結乾燥、又は他の乾燥方法に付されて、全ての水及び揮発性成分を除去し、自由流動性粉末を齎す。其れから、組成物は1つ以上の補助的な成分と組み合わせられる。最終的な粉末が更に処理されて、所望の粒径範囲を生じ得る。最終的な粉末は、高圧ホモジネート化又は超音波処理に依る処理に依って、一緒に、水系の調製物として1つ以上の乳化剤及び/又は界面活性剤ともまた更に組み合わせられて、所望の粒径範囲を有する液体のナノ乳化されたフォーマットとし得る。最終的な粉末及び/又は液体ナノエマルションは、外用クリーム、ローション、軟膏、ジェル、バーム、又は他の外用剤形を製剤する為に用いられる1つ以上の成分ともまた更に組み合わせられて、末梢表皮及び/又は粘膜への適用にとって好適な調製物とし得る。
【0207】
本願に於いて上で開示された通り、開示される組成物は、乳化剤及び可溶化担体を含む乳化剤系又は可溶化系を含み得る。例えば:
i)乳化剤;及び
ii)担体である。
【0208】
典型的には、活性なベース及び乳化剤の追加の後に、1つ以上の構成要素は完全には溶解せずに留まり得る。其のケースでは、製剤者は担体を追加して組成物の均質性を達成し得る。例えば:
i)約85%から約95%の乳化剤;及び
ii)約5%から約15の担体である。
【0209】
製剤者は、活性なベースを可溶化系構成要素と何れかの順序で組み合わせ得る。例えば、抗ウイルス薬を可食油、次に担体と組み合わせて、乳化剤の追加に先行して均質な追加混合物を形成する。
【0210】
組成物の限定しない例は次の表に見出され得る:
【0211】
【表1】
【0212】
【表2】
【0213】
【表3】
【0214】
【表4】
【0215】
【表5】
【0216】
【表6】
【0217】
【表7】
【0218】
【表8】
【0219】
【表9】
【0220】
【表10】
【0221】
【表11】
【0222】
【表12】
【0223】
【表13】
【0224】
【表14】
【0225】
【表15】
【0226】
【表16】
【0227】
【表17】
【0228】
【表18】
【0229】
【表19】
【0230】
【表20】
【0231】
【表21】
【0232】
【表22】
【0233】
【表23】
【0234】
【表24】
【0235】
【表25】
【0236】
【表26】
【0237】
【表27】
【0238】
【表28】
【0239】
開示される経口固体組成物は、ブレンド、充填、又は製錠の従来の方法に依って調製され得る。ブレンド工程は、大きい数量の補助的な成分を含有する組成物中に活性成分を分布させる為に繰り返され得る。斯かる工程は従来の物である。経口液体調製物は、例えば水系又は油系懸濁液、溶液、エマルション、シロップ、若しくはエリキシル剤の形態であり得るか、又は使用前の水若しくは好適な基剤に依る再構成の為の乾燥品として提示され得る。斯かる液体調製物は、従来の添加剤、例えば懸濁剤、例えばソルビトール、シロップ、メチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル、又は水添可食脂肪;乳化剤、例えばレシチン、モノオレイン酸ソルビタン、又はアカシア;非水系基剤の油系エステル、例えばグリセリン、プロピレングリコール、又はエチルアルコールのエステル;保存料、例えばp-ヒドロキシ安息香酸メチル若しくはプロピル、又はソルビン酸、及び所望の場合には従来の香味料又は着色料を含有し得る。経口製剤は、従来の徐放性製剤、例えば腸溶性コーティングされた錠剤又は顆粒をもまた包含する。
【0240】
開示される方法に従う化合物及び組成物は、何れかの量を用いて投与され得る。要求される厳密な量は、対象の年齢及び一般的な状態、ウイルス感染の重症度、具体的な抗ウイルス薬剤に依存して対象間で変わるであろう。本発明の化合物は、投与の容易さ及び用量の均一性の為に好ましくはユニット剤形で製剤される。本願に於いて用いられる表現「ユニット剤形」は、処置されるべき患者にとって適当な薬剤の物理的に個別のユニットを言う。然し乍ら、本願に於いて開示される化合物及び組成物の1日総使用量は、妥当な医学的判断の範囲内で主治医に依って決められるであろうという事は理解されるであろう。何れかの具体的な患者についての特定の有効なドーズレベルは種々の因子に依存するであろう。処置されようとする障害及び障害の重症度;使用される特定の化合物の活性;使用される特定の組成物;患者の年齢、体重、一般的な健康、性別、及び食事;使用される特定の抗ウイルス薬剤の投与の時間及び排泄速度;処置の継続時間;使用される特定の化合物と組み合わせで又は同時に用いられる薬物、並びに医学分野に於いて周知の同類の因子を包含する。
【0241】
液体製剤
活性なベースを含む組成物が「シュガーシロップ」に追加される。シュガーシロップは、水溶液中に適当な数量の砂糖、クエン酸、保存料、グリセリンを溶解して透明な均質なシロップを得る事に依って調製される。抽出物の濾過された溶液がシロップに追加され、攪拌されて均質なシロップを得る。砂糖は、何れかの薬学的に許容される砂糖である。例えば単糖はフルクトース、ガラクトース、グルコース、及びデキストロースを包含する。二糖はラクトース、マルトース、及びスクロースを包含する。開示されるシロップは、糖アルコール、例えばエリスリトール、グリセロール、マンニトール、ソルビトール、又はキシリトールをもまた含み得る。1つ以上の多糖もまた、齎される液体製剤の粘性を調整する為に追加され得る。
【0242】
此のシロップを患者の許容性にとって嗜好的にする為に要求される色、メントール、及び他の香味料が、他の普通に公知の医薬用の賦形剤と併せて追加され得る。
【0243】
一般的に、液体製剤は、例えば、以下を含む脱水された自由流動性固体組成物と:
i)以下を含む重量で約5%から約20%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のダルナビル;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム;
シュガーシロップとを組み合わせ、溶液が均質である迄追加混合物を混合する事に依って調製され得る。抗ウイルス薬剤の所望のユニットドーズ、例えば約100mg/ドーズから約300mg/ドーズを送達する為に、製剤者は活性なベースの量を調整し得る。
【0244】
シングルドーズ液体製剤の限定しない例は、以下を含む:
a)20%のダルナビル;
b)40%の向日葵油;
c)10%のアラビアガム;及び
d)残部のシュガーシロップ。
【0245】
本願に於いては、上で本願に於いて開示された抗ウイルス組成物のナノエマルションが開示される。一度製剤者が液体製剤中への送達されるべき活性なベースを選択すると、ナノエマルションが調製される。ナノエマルションは、本願に於いて開示される手続きに従って得られる。開示されるナノエマルションは熱力学的に安定である。例えば、高い動力学的安定性であり、低い粘性及び光透過率を有する。
【0246】
用語「サポニン」は、種々の植物種に由来する化合物、具体的には乳化剤又は界面活性剤特性を有する両親媒性グリコシドを言う。
【0247】
サポニン
開示されるナノエマルションを調製する為のプロセスは、所望の特性を得る為に乳化剤及び界面活性剤を用いる。1つの態様では、開示されるプロセスは其れ等の乳化特性からサポニンを利用する。
【0248】
開示されるサポニンは、天然に生起するソース、例えばナデシコ科のサポナリア属;ムクロジ科ムクロジ属から;ムクロジトチノキ、アマチャヅル(G.ペンタフィラムsp.)、及び瓜科に於いて得られる。加えて、サポニンは、栃葉人参属、例えばパナックス・キンケフォリウス、パナックス・ベトナメンシス、及びパナックス・シュードジンセンに由来し得る。好適なサポニンの1つの限定しない例は、本願に於いて「キラヤ」と言われるキラヤ・サポナリアから得られる「ソープバーク」である。
【0249】
1つの態様では、開示されるナノエマルションは約50nmから約1,000nmの平均液滴径を有する。1つの実施形態では、液滴径は約10nmから約500nmである。更なる実施形態では、液滴径は約100から約500nmである。尚更なる実施形態では、液滴径は約200から約800nmである。依然として更なる実施形態では、液滴径は約400から約800nmである。
【0250】
本願に於いては、以下を含むナノエマルションが開示され:
A)以下を含有する第1の構成要素:
i)以下を含む重量で約5%から約20%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%の1つ以上の抗ウイルス薬剤;
b)重量で約50%から約75%のバイオアベイラビリティ向上剤;及び
ii)約50%から約70%のベース基剤;並びに
B)以下を含有する第2の構成要素:
a)乳化剤;及び
b)水;
平均液滴径は約50nmから約1,000nmである。
【0251】
ナノエマルションの形態の開示される組成物を調製する為の一般的なプロセス
1つ以上の生物活性成分がバイオアベイラビリティ向上剤と組み合わせられ、成分が加熱され、入念に追加混合されて、トリグリセリド及び生物活性成分が密な接触をしている均質な組成物とする。ベース基剤が追加され、成分が更に追加混合される。其れから、組成物は脱水、凍結乾燥、又は他の乾燥方法に付されて、全ての水及び揮発性成分を除去し、自由流動性粉末を齎す。其れから、組成物は1つ以上の任意の補助的な成分と組み合わせられる。最終的な粉末は、所望の粒径範囲を生ずる為に更に処理され得る。
【0252】
対照組成物は以下を含む:
a)1つ以上の抗ウイルス薬剤;
b)バイオアベイラビリティ向上剤;
(a)及び(b)は約1:1から約1:3の比で存在する;並びに
c)ベース基剤。
【0253】
ナノエマルションの製剤の為の一般的なプロセス
本願に於いては、以下を含むナノエマルションを調製する為の一般的なプロセスが開示される:
A)1つ以上の抗ウイルス薬剤及びバイオアベイラビリティ向上剤を組み合わせて、向上した送達追加混合物を形成する事;
B)向上した送達追加混合物をベース基剤と組み合わせ、存在する何れかの水を除去して、第1の構成要素を形成する事;
C)第1の構成要素を約50℃から約60℃の温度に於いてサポニンの水溶液中に溶解して、追加混合物を形成する事;
D)ステップ(C)の追加混合物を約40℃から約50℃の温度迄冷却して、冷却された溶液を形成する事;及び
E)冷却された溶液を30,000psiで高圧ホモジネート化してナノエマルションを形成する事。
【0254】
1つの態様では、組成物をナノエマルションに変換する為のプロセスは、以下を含む:
i)サポニンの水溶液が約50℃から約60℃の温度迄加熱されて、水系エマルションを形成する;
ii)微粉末組成物がステップ(i)で形成されたエマルションに追加され、齎された溶液が追加混合される;
iii)ステップ(ii)の溶液が約40℃から約50℃の温度迄冷却される;及び
iv)冷却された溶液が30,000psiで高圧ホモジネート化されて、ナノエマルションを形成した。
【実施例
【0255】
例I
微粉末製剤を一般的なプロセスに従って調製した。組成物は、ベース基剤としてのラクトース一水和物粉末、アルファ・カンナ(Alpha Canna)から入手可能な高CBD含量のマルチスペクトラムヘンプオイル、及び高オレイン酸向日葵油を1:1比で含んだ。界面活性剤のポリソルベート80をもまた追加した。
【0256】
一度調製されたら、其れから、粉末製剤は次のステップに従ってナノエマルションに変換された:
i)キラヤ・サポナリアから得られたキラヤの水溶液を約50℃から約60℃の温度迄加熱して、水系エマルションを形成した;
ii)微粉末組成物をステップ(i)で形成されたエマルションに追加し、齎された溶液を追加混合した;
iii)ステップ(ii)の溶液を約40℃から約50℃の温度迄冷却する;及び
iv)冷却された溶液を30,000psiで高圧ホモジネート化して、ナノエマルションを形成した。
【0257】
例II
活性なベースを含有する組成物の微粉末製剤を一般的なプロセスに従って調製した。組成物は、ベース基剤としてのラクトース一水和物粉末、1つ以上の抗ウイルス薬剤、高オレイン酸向日葵油を1:1比で含んだ。界面活性剤のポリソルベート80をもまた追加した。
【0258】
一度調製されたら、其れから、粉末製剤は次のステップに従ってナノエマルションに変換された:
i)キラヤ・サポナリアから得られたキラヤの水溶液を約50℃から約60℃の温度迄加熱して、水系エマルションを形成した;
ii)微粉末組成物をステップ(i)で形成されたエマルションに追加し、齎された溶液を追加混合した;
iii)ステップ(ii)の溶液を約40℃から約50℃の温度迄冷却する;及び
iv)冷却された溶液を30,000psiで高圧ホモジネート化して、ナノエマルションを形成した。
【0259】
ホモジネート化
ホモジネート化ステップは、例えば約10,000psiから約30,000psiの圧力での高圧下に於けるマイクロ流体化を包含し得る。幾つかの実施形態では、高剪断ロータステータ処理機及び/又は超音波処理機が用いられ得る。製剤者には公知の通り、此れ等のプロセスは適用されるエネルギーの継続時間及び強度に依存して効率が変わる。
【0260】
1つの実施形態では、処理機に依る「シングルパス」、又は当然の事乍らより時間消費的であるが、シングルパスよりも良好な粒径縮減及び粒径分布均質性に至り得る処理機に依るマルチパスについて、製剤者は30,000PSIに於けるマイクロ流体化を適用し得る。
【0261】
一度形成されると、ナノエマルションはシュガーシロップ中に分散され得る。ナノエマルション含有シュガーシロップは着色料及び/又は香味料を更に含み得る。
【0262】
開示されるナノエマルション含有液体組成物は以下を含む:
I)以下を含む約10%から約15%のナノエマルション:
A)以下を含む第1の構成要素:
i)以下を含む重量で約5%から約20%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%の1つ以上の抗ウイルス薬剤;
b)重量で約50%から約75%のバイオアベイラビリティ向上剤;及び
ii)約50%から約70%のベース基剤;並びに
B)以下を含有する第2の構成要素:
a)乳化剤;及び
b)水;並びに
II)残部のシュガーシロップ。
【0263】
インビボの組成物の評価
此の研究では、雄のスプラーグ・ドーリーラットに於いて、経口投与後のダルナビル及びエファビレンツの曝露及び分布を評価した。其々が10匹のラットの4つのコホートを此の研究に用いた。第1のコホートには、開示される製剤を用いるダルナビルが、第2のコホートには対照の製剤に依るダルナビルが関わった。第3のコホートには、開示される製剤を用いるエファビレンツ、第4のコホートには対照の製剤に依るエファビレンツが関わった。
【0264】
製剤を10mg/kgのダルナビル又はエファビレンツで経口投与した(PO)。投薬後に、血液、尿、及び糞サンプルを最高で投薬の8時間後に(群1、3、5、及び7)又は投薬の24時間後に(群2、4、6、及び8)収集した。8時間又は24時間の尿及び糞サンプル収集後に、脳組織を8時間又は24時間に収集した。分析物の血漿、尿、糞、及び脳組織中濃度をLC-MS/MSに依って決定した。血漿中薬物動態パラメータをWinNonlin(v8.0)ソフトウェアを用いて決定した。平均の血漿曝露及び脳組織中濃度の概要が其々表2及び表3に示されている。尿及び糞の平均のダルナビル又はエファビレンツ回収の概要が表4に示されている。
【0265】
試験溶液
次の試験溶液を、下で本願に記載される研究への使用の為に調製した。
1.ダルナビル試験溶液
【0266】
【表29】
【0267】
8時間用量試験溶液(群#1)を次の通り調製した。上の試験溶液(476.13mg)を23mL透明ガラスバイアルに仕込む。水(15mL)をバイアルに追加し、溶液をボルテックス/ソニケーションし、20.0mLにQSし、微細懸濁液をもたらす。
【0268】
24時間用量試験溶液(群#2)を次の通り調製した。上の試験溶液(502.05mg)を23mL透明ガラスバイアルに仕込む。水(15mL)をバイアルに追加し、溶液をボルテックス/ソニケーションし、21.1mLにQSし、微細懸濁液をもたらす。
2.ダルナビル対照溶液
【0269】
【表30】
【0270】
8時間用量対照溶液(群#3)を次の通り調製した。上の試験溶液(448.68mg)を23mL透明ガラスバイアルに仕込む。水(15mL)をバイアルに追加し、溶液をボルテックス/ソニケーションし、20.0mLにQSし、微細懸濁液をもたらす。
【0271】
24時間用量対照溶液(群#4)を次の通り調製した。上の試験溶液(452.47mg)を23mL透明ガラスバイアルに仕込む。水(15mL)をバイアルに追加し、溶液をボルテックス/ソニケーションし、20.2mLにQSし、微細懸濁液をもたらす。
3.エファビレンツ試験溶液
【0272】
【表31】
【0273】
8時間用量試験溶液(群#5)を次の通り調製した。上の試験溶液(482.0mg)を21mL透明ガラスバイアルに仕込む。水(15mL)をバイアルに追加し、溶液をボルテックス/ソニケーションし、20.4mLにQSし、微細懸濁液をもたらす。
【0274】
24時間用量試験溶液(群#2)を次の通り調製した。上の試験溶液(481.11mg)を21mL透明ガラスバイアルに仕込む。水(15mL)をバイアルに追加し、溶液をボルテックス/ソニケーションし、20.4mLにQSし、微細懸濁液をもたらす。
4.エファビレンツ対照溶液
【0275】
【表32】
【0276】
8時間用量対照溶液(群#7)を次の通り調製した。上の試験溶液(441.79mg)を21mL透明ガラスバイアルに仕込む。水(15mL)をバイアルに追加し、溶液をボルテックス/ソニケーションし、20.4mLにQSし、微細懸濁液をもたらす。
【0277】
24時間用量対照溶液(群#8)を次の通り調製した。上の試験溶液(440.22mg)を21mL透明ガラスバイアルに仕込む。水(15mL)をバイアルに追加し、溶液をボルテックス/ソニケーションし、20.3mLにQSし、微細懸濁液をもたらす。
【0278】
下の表1は本研究(No.1)の投薬プロトコールを開示する。例えば、8時間群#1及び24時間群#2にダルナビル試験溶液を投薬した。
【0279】
【表33】
【0280】
表2は、雄のスプラーグ・ドーリーラットに於ける開示される製剤10mg/kgの経口投与後のダルナビル及びエファビレンツについて、平均の血漿曝露の概要を提供する。
【0281】
【表34】
【0282】
表3は、雄のスプラーグ・ドーリーラットに於ける10mg/kgの開示される製剤の経口投与後のダルナビル及びエファビレンツについて、平均脳組織中濃度の概要を提供する。
【0283】
【表35】
【0284】
表4は、雄のスプラーグ・ドーリーラットに於ける10mg/kgの開示される製剤の経口投与後のダルナビル及びエファビレンツについて、ドーズが回収された場合の平均の尿及び糞%の概要である。
【0285】
【表36】
【0286】
血漿、尿、糞、及び脳組織サンプルを、次の通り記載される方法を用いて抽出及び分析した。
【0287】
分析用ストック溶液調製
分析用ストック溶液(1.00mg/mLの遊離薬物)をDMSO中に調製した。
【0288】
サンプルホモジネート化
脳組織及び糞サンプルをVirsonic100超音波ホモジナイザーに依ってホモジネート化した。各脳組織サンプルを最初に秤量し、其れから、適当な体積の20:80のメタノール:水を追加して2mL/グラムサンプルを作った。其れから、サンプルを氷上でホモジネート化し、分析迄凍結保存した。糞サンプルを抽出に先行して20:80のMeOH:水(8mL/グラム組織)に依ってホモジネート化した。
【0289】
標準の調製(血漿、尿、及び脳)
標準を、抗凝固剤としてのヘパリンナトリウムを含有するラット血漿中に又はブランクの組織ホモジネート中に調製した。作業溶液を50:50のアセトニトリル:水中に調製した。其れから、作業溶液をブランクのマトリックスに追加して、1000、500、250、100、75.0、50.0、25.0、及び10ng/mLの終濃度で検量標準を作った。標準は研究サンプルと同一に処置された。
【0290】
サンプル抽出(血漿、尿、糞、及び脳)
血漿、尿、糞、及び脳組織サンプルを96ウェルプレート上でアセトニトリル沈殿に依ってマニュアルで抽出した。尿サンプルを抽出に先行してブランクのラット血漿に依って最小で5倍希釈した。希釈された尿サンプルをラット血漿検量線に対して定量した。脳及び糞組織ホモジネートを、マッチしたブランクの組織ホモジネートで調製された検量線に対して定量した。
【0291】
表5は、8つの試験製剤の1つの10mg/mLドーズを与えられた後の動物の平均血漿中濃度(ng/mL)を示す。値は経時的な各群の平均血漿中レベルである。
【0292】
【表37】
【0293】
研究No.1の結果は表5及び図1から図4に纏められている。図1は試験溶液中のダルナビルの平均血漿中濃度を図示する。表5及び図1から見られる通り、試験動物のダルナビルの平均血漿中濃度は1時間では凡そ306ng/mLであり、2時間では凡そ153ng/mLである。対照的に、表5及び図2から見られる通り、対照の製剤を与えられた動物のダルナビルの平均血漿中濃度は1時間では凡そ185ng/mLであり、2時間では凡そ63ng/mLである。本願に於いて開示される組成物は、開示される組成物を含まない組成物に対して、2倍の血漿中濃度の抗ウイルス薬剤ダルナビルを提供する。
【0294】
表5及び図3から見られる通り、試験動物のダルナビルの平均血漿中濃度は1時間では凡そ133ng/mLであり、2時間では凡そ142ng/mLである。表5及び図4から見られる通り、対照の製剤を与えられた動物のダルナビルの平均血漿中濃度は1時間では凡そ139ng/mLであり、2時間では凡そ117ng/mLである。本願に於いて開示される製剤は、エファビレンツの血漿中濃度レベルを対照の製剤よりも高いレベルで提供する。
【0295】
本開示の具体的な実施形態が例解及び記載されたが、種々の他の変更及び改変が本開示の趣旨及び範囲から逸脱する事なしに成され得るという事は当業者には自明であろう。因って、添付の請求項に於いては、本開示の範囲内である全ての斯かる変更及び改変をカバーする事が意図される。
〔付記1〕
以下を含む医薬組成物:
a)プロテアーゼ阻害剤、エンドヌクレアーゼ阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、酵素阻害剤、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、融合阻害剤、細胞侵入阻害剤、mRNA及び蛋白質合成阻害剤、カンナビノイド、ウイルス複製遮断薬、脱穀阻害剤、逆転写酵素阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤、アセンブリ阻害剤、M2阻害剤、DNAポリメラーゼ阻害剤、DNAターミナーゼ複合体阻害剤、HCV蛋白質阻害剤、ノイラミニダーゼ阻害剤、又はウイルス中和抗体から選ばれる1つ以上の抗ウイルス薬剤;並びに
b)パーム核油、大豆油、菜種油(キャノーラ)、向日葵油、落花生油、胡麻油、亜麻仁油、パーム油、オリーブ油、又はコーン油から選ばれるバイオアベイラビリティ向上剤。
〔付記2〕
重量で25mgから約300mgの1つ以上の抗ウイルス薬剤を含む、付記1に記載の組成物。
〔付記3〕
抗ウイルス薬剤が、アンプレナビル(又はプロドラッグのホスアンプレナビル)、アタザナビル、ベプリジル、ボセプレビル、ダルナビル、エバスチン、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、リトナビル、ルピントリビル、サキナビル、シメプレビル、テラプレビル、又はチプラナビルから選ばれるプロテアーゼ阻害剤である、付記1に記載の組成物。
〔付記4〕
抗ウイルス薬剤が、ドラビリン、エファビレンツ、エトラビリン、ロビリド、又はリルピビリンから選ばれるヌクレオシド逆転写酵素阻害剤である、付記1に記載の組成物。
〔付記5〕
抗ウイルス薬剤がGS-441524、レムデシビル、インジナビル、ラルテグラビル、ネビラピン、又はアジドチミジンから選ばれる、付記1に記載の組成物。
〔付記6〕
コルヒチンを更に含む、付記1に記載の組成物。
〔付記7〕
抗ウイルス薬剤対バイオアベイラビリティ薬剤の比が約1:1から約1:3である、付記1に記載の組成物。
〔付記8〕
バイオアベイラビリティ薬剤が向日葵油である、付記7に記載の組成物。
〔付記9〕
アラビアガム、加工澱粉、ペクチン、キサンタンガム、ガティガム、トラガカントガム、フェヌグリークガム、メスキートガム、長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、スクロースモノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロール、ステアリン酸、パルミチン酸、モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールエステル、レシチン、ラクチル化モノ及びジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル-2-ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化モノグリセリド、キラヤ、ホエイプロテインアイソレート、カゼイン、大豆蛋白質、野菜蛋白質、プルラン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、タマリンドガム、カラギーナン、フルセララン、ゲランガム、サイリウム、カードラン、コンニャクマンナン、寒天、及びセルロース誘導体、並びに其れ等の組み合わせ、又は任意にヒューメクタント特性を有し得る糖アルコール、例えばエチレングリコール、グリセロール、エリスリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フルシトール、イジトール、スクロース、フルクトース、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、デキストロース、若しくはイノシトール、又は其れ等の混合物から選ばれる約30%から約80%の1つ以上の乳化剤を更に含む、付記1に記載の組成物。
〔付記10〕
乳化剤がアラビアガムである、付記9に記載の組成物。
〔付記11〕
コール酸、コール酸塩、デオキシコール酸、デオキシコール酸塩、ヒオデオキシコール酸、ヒオデオキシコール酸塩、グリココール酸、グリココール酸塩、タウロコール酸、タウロコール酸塩、ケノデオキシコール酸、ケノデオキシコール酸塩、リトコール酸、又はリトコール酸塩から選ばれる胆汁塩を更に含む、付記1に記載の組成物。
〔付記12〕
牛胆汁を更に含む、付記1に記載の組成物。
〔付記13〕
担体、界面活性剤、又は固化防止剤を更に含む、付記1に記載の組成物。
〔付記14〕
以下を含む、医薬組成物:
i)以下を含む重量で約5%から約20%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%の1つ以上の抗ウイルス薬剤;
b)重量で約50%から約75%のバイオアベイラビリティ向上剤;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム;
iii)残部の担体及び他の補助的な成分。
〔付記15〕
以下を含む、付記14に記載の組成物:
i)以下を含む重量で約5%から約20%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のダルナビル;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム;
iii)残部の担体及び他の補助的な成分。
〔付記16〕
以下を含む、付記14に記載の組成物:
i)以下を含む重量で約5%から約20%の活性なベース:
a)重量で約25%から約50%のエファビレンツ;
b)重量で約50%から約75%の向日葵油;及び
ii)約50%から約70%のアラビアガム;
iii)残部の担体及び他の補助的な成分。
〔付記17〕
コール酸、コール酸塩、デオキシコール酸、デオキシコール酸塩、ヒオデオキシコール酸、ヒオデオキシコール酸塩、グリココール酸、グリココール酸塩、タウロコール酸、タウロコール酸塩、ケノデオキシコール酸、ケノデオキシコール酸塩、リトコール酸、又はリトコール酸塩から選ばれる胆汁塩を更に含む、付記14に記載の組成物。
〔付記18〕
更に牛胆汁を含む、付記14に記載の組成物。
〔付記19〕
担体、界面活性剤、又は固化防止剤を更に含む、付記14に記載の組成物。
〔付記20〕
以下を含む有効量の組成物をウイルスに感染した者に投与する事を含む、ウイルス感染を有する対象を処置する為の方法:
a)プロテアーゼ阻害剤、エンドヌクレアーゼ阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、酵素阻害剤、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、融合阻害剤、細胞侵入阻害剤、mRNA及び蛋白質合成阻害剤、カンナビノイド、ウイルス複製遮断薬、脱穀阻害剤、逆転写酵素阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤、アセンブリ阻害剤、M2阻害剤、DNAポリメラーゼ阻害剤、DNAターミナーゼ複合体阻害剤、HCV蛋白質阻害剤、ノイラミニダーゼ阻害剤、又はウイルス中和抗体から選ばれる1つ以上の抗ウイルス薬剤;並びに
b)パーム核油、大豆油、菜種油(キャノーラ)、向日葵油、落花生油、胡麻油、亜麻仁油、パーム油、オリーブ油、又はコーン油から選ばれるバイオアベイラビリティ向上剤。
図1
図2
図3
図4