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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-09
(45)【発行日】2024-01-17
(54)【発明の名称】ホルダ
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/16 20060101AFI20240110BHJP
   B65H 7/14 20060101ALI20240110BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
G03G21/16 147
B65H7/14
G03G21/16 104
G03G21/00 370
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019158958
(22)【出願日】2019-08-30
(65)【公開番号】P2021039181
(43)【公開日】2021-03-11
【審査請求日】2022-07-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】湯浅 崇史
(72)【発明者】
【氏名】高橋 昌彦
(72)【発明者】
【氏名】小林 大介
【審査官】小池 俊次
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-268903(JP,A)
【文献】特開2009-236949(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/16
B65H 7/14
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置においてシート搬送経路上のシートの特性を光学的に測定するセンサを較正するために基準シートを保持するホルダであって、
前記画像形成装置の被取付部に取り付けられるための2つの取付部を備え、
一の前記取付部は、前記画像形成装置のセンサ及び反射用光源を結ぶ線分方向において、前記センサよりも前記反射用光源側に設けられており、
他の前記取付部は、前記線分方向において、前記センサよりも前記反射用光源とは逆側に設けられている
ことを特徴とするホルダ。
【請求項2】
2つの前記取付部は、弾性変形部であり、
2つの前記取付部は、弾性変形の復元力によって、前記線分方向に直交する方向から前記被取付部を挟持するように設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のホルダ。
【請求項3】
2つの前記取付部の少なくとも一つには、前記センサ及び前記反射用光源を結ぶ線分と平行で前記被取付部と係合可能な溝部が形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載のホルダ。
【請求項4】
画像形成装置においてシート搬送経路上のシートの特性を光学的に測定するセンサを較正するために基準シートを保持するホルダであって、
前記画像形成装置の被取付部に取り付けられるための3つの取付部を備え、
3つの前記取付部は、弾性変形部であり、
3つの前記取付部のうち、2つの前記取付部は、前記ホルダの一端部側に設けられおり、1つの前記取付部は、前記ホルダの他端部側に設けられており、
3つの前記取付部は、弾性変形の復元力によって、前記被取付部を挟持するように設けられている
ことを特徴とするホルダ。
【請求項5】
前記ホルダの一端部側に設けられた2つの前記取付部は、前記センサ及び反射用光源の配列方向と平行に配列されており、
前記ホルダの一端部側において、2つの前記取付部をつなぐリブが形成されている
ことを特徴とする請求項4に記載のホルダ。
【請求項6】
前記ホルダの一端部側に設けられた2つの前記取付部は、前記シート搬送経路の幅方向において、前記センサ及び反射用光源を挟むように前記センサ及び反射用光源よりも外側に設けられている
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のホルダ。
【請求項7】
前記ホルダの他端部側に設けられた1つの前記取付部は、前記画像形成装置のセンサ及び反射用光源を結ぶ線分方向において、前記センサよりも前記反射用光源側に設けられている
ことを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載のホルダ。
【請求項8】
前記ホルダの一端部側に設けられた2つの前記取付部の一方は、前記線分方向において、前記センサよりも前記反射用光源に設けられており、
前記ホルダの一端部側に設けられた2つの前記取付部の他方は、前記線分方向において、前記センサよりも前記反射用光源とは逆側に設けられている
ことを特徴とする請求項7に記載のホルダ。
【請求項9】
2つの前記取付部及び1つの前記取付部は、弾性変形の復元力によって、前記線分方向に直交する方向から前記被取付部を挟持するように設けられている
ことを特徴とする請求項8に記載のホルダ。
【請求項10】
3つの前記取付部の少なくとも一つには、前記センサ及び反射用光源を結ぶ線分と平行で前記被取付部と係合可能な溝部が形成されている
ことを特徴とする請求項4から請求項9のいずれか一項に記載のホルダ。
【請求項11】
前記溝部は、前記ホルダの他端部側に設けられた1つの前記取付部に形成されている
ことを特徴とする請求項10に記載のホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置において、較正用のデータを検出するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
MFP、PP等といった画像形成装置では、記録部材(紙種等)によって定着条件等が異なるため、紙種に応じた設定が必要である。従来は、紙種設定をパネル等からユーザー自身が変更していたが、近年は、センサを用いて自動的に紙種を判別し設定を変更する装置が開発されている。自動的に紙種設定を行うセンサとしては、紙に光を照射して反射光量と透過光量から紙種と坪量を識別するものがある。紙種判別及び坪量算出には、基準値からの光量値の差分を用いており、基準値としては、初期調整時に基準紙(シート)を用いて測定された値が用いられる。かかる手法では、基準値がばらつくと紙種判別及び坪量算出に悪影響がある。特に、基準紙の幅方向を軸とした回転によって基準紙とセンサ(光源)との距離が変わると反射光量が変化し、紙種判別/坪量算出の精度が低下してしまう。特許文献1,2には、かかる画像装置において較正用のデータ(基準値)を得る手法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-198460号公報
【文献】特開2019-055856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の装置では、キャリブレーションのための反射体がフィルム搬送ラインに装着されているが、装着の具体的な手法は不明であり、センサとの距離を一定に保つことができるかは不明である。また、特許文献2に記載の装置では、較正用部材が保持板部によって保持されているが、センサとの距離を一定に保つことができるかは不明である。
【0005】
本発明は、前記した事項に鑑みて創案されたものであり、基準シートとセンサとの距離を一定に保つことが可能なホルダを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための本発明は、以下の構成を備える。
1.画像形成装置においてシート搬送経路上のシートの特性を光学的に測定するセンサを較正するために基準シートを保持するホルダであって、前記画像形成装置の被取付部に取り付けられるための2つの取付部を備え、一の前記取付部は、前記画像形成装置のセンサ及び反射用光源を結ぶ線分方向において、前記センサよりも前記反射用光源側に設けられており、他の前記取付部は、前記線分方向において、前記センサよりも前記反射用光源とは逆側に設けられていることを特徴とするホルダ。
2.2つの前記取付部は、弾性変形部であり、2つの前記取付部は、弾性変形の復元力によって、前記線分方向に直交する方向から前記被取付部を挟持するように設けられていることを特徴とする前記1に記載のホルダ。
3.2つの前記取付部の少なくとも一つには、前記センサ及び前記反射用光源を結ぶ線分と平行で前記被取付部と係合可能な溝部が形成されていることを特徴とする前記2に記載のホルダ。
4.画像形成装置においてシート搬送経路上のシートの特性を光学的に測定するセンサを較正するために基準シートを保持するホルダであって、前記画像形成装置の被取付部に取り付けられるための3つの取付部を備え、3つの前記取付部は、弾性変形部であり、3つの前記取付部のうち、2つの前記取付部は、前記ホルダの一端部側に設けられおり、1つの前記取付部は、前記ホルダの他端部側に設けられており、3つの前記取付部は、弾性変形の復元力によって、前記被取付部を挟持するように設けられていることを特徴とするホルダ。
5.前記ホルダの一端部側に設けられた2つの前記取付部は、前記センサ及び反射用光源の配列方向と平行に配列されており、前記ホルダの一端部側において、2つの前記取付部をつなぐリブが形成されていることを特徴とする前記4に記載のホルダ。
6.前記ホルダの一端部側に設けられた2つの前記取付部は、前記シート搬送経路の幅方向において、前記センサ及び反射用光源を挟むように前記センサ及び反射用光源よりも外側に設けられていることを特徴とする前記4又は5に記載のホルダ。
7.前記ホルダの他端部側に設けられた1つの前記取付部は、前記画像形成装置のセンサ及び反射用光源を結ぶ線分方向において、前記センサよりも前記反射用光源側に設けられていることを特徴とする前記4から6のいずれかに記載のホルダ。
8. 前記ホルダの一端部側に設けられた2つの前記取付部の一方は、前記線分方向において、前記センサよりも前記反射用光源に設けられており、前記ホルダの一端部側に設けられた2つの前記取付部の他方は、前記線分方向において、前記センサよりも前記反射用光源とは逆側に設けられていることを特徴とする前記7に記載のホルダ。
9.2つの前記取付部及び1つの前記取付部は、弾性変形の復元力によって、前記線分方向に直交する方向から前記被取付部を挟持するように設けられていることを特徴とする前記8に記載のホルダ。
10.3つの前記取付部の少なくとも一つには、前記センサ及び反射用光源を結ぶ線分と平行で前記被取付部と係合可能な溝部が形成されていることを特徴とする前記4から9のいずれかに記載のホルダ。
11.前記溝部は、前記ホルダの他端部側に設けられた1つの前記取付部に形成されていることを特徴とする前記10に記載のホルダ。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、基準シートの幅方向を軸とした回転を防止することによって、基準シートとセンサとの距離を一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置を模式的に示す図である。
図2】本発明の実施形態に係る較正システムを模式的に示す図であり、シート搬送経路を幅方向から見た断面図である。
図3】本発明の実施形態に係る較正システムを模式的に示す図であり、図2のIII-III線断面図である。
図4】(a)は、ホルダ及び基準紙シート模式的に示す斜視図、(b)は、取付部に形成された溝部を示す拡大図である。
図5】ホルダをセンサ側から見た模式図である。
図6図5のVI-VI線断面図であり、(a)はホルダが搬送ガイドに取り付けられた状態を示す図、(b)はホルダが搬送ガイドに対して回転した状態を示す図である。
図7図5のVII-VII線断面図であり、(a)はホルダが搬送ガイドに取り付けられた状態を示す図、(b)はホルダが搬送ガイドに対して回転した状態を示す図である。
図8】(a)は、センサの光軸を含む平面を説明するための模式図、(b)は、ある平面に当接部が射影された状態を示す模式図である。
図9】ホルダの搬送ガイドに対する移動を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
<画像形成装置>
図1に示すように、本発明の実施形態に係る画像形成装置1は、いわゆるタンデム方式でカラー画像を形成する複写装置であって、画像形成ユニット100と画像読み取りユニット150とから構成されている。画像読み取りユニット150は、図示しない原稿台ガラス上に載置された原稿や、図示しない自動原稿搬送装置(ADF: Automatic Document Feeder)によって搬送される原稿から画像を光学的に読み取り、RGB(Red Green Blue)の三原色に分解してカラー画像データを生成する。
【0011】
画像形成ユニット100は制御部120を備えている。制御部120は、画像読み取りユニット150が生成したカラー画像データに対して画像処理を施したり、当該カラー画像データを用いて、画像形成ユニット100にカラー画像形成処理を実行させたりする。制御部120は、パーソナルコンピュータ(PC: Personal Computer)等の外部装置から印刷ジョブを受け付けて画像形成処理を実行してもよい。
【0012】
画像形成処理は、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)及びK(ブラック)の各色のトナー像を4つのイメージングユニット130Y、130M、130C及び130Kが形成することによって実行される。イメージングユニット130Y,130M,130C,130Kは、それぞれ感光体ドラム131Y,131M,131C,131K、レーザー走査光学ユニット132Y,132M,132C,132K、現像ユニット133Y,133M,133C,133K及び図示しない帯電ユニットやクリーニングユニットを備えている。
【0013】
帯電ユニットは、感光体ドラム131Y,131M,131C,131Kの外周面を一様に帯電させる。レーザー走査光学ユニット132Y,132M,132C,132Kは、色成分毎のデジタル画像データに応じて変調したレーザー光を感光体ドラム131Y,131M,131C,131Kの外周面に照射することによって静電潜像を形成する。
【0014】
現像ユニット133Y,133M,133C,133Kは、YMCK各色のトナーを供給することによって、静電潜像を顕像化し、YMCK各色のトナー像を形成する。イメージングユニット130Y,130M,130C,130Kは、中間転写ベルト121の直下に中間転写ベルト121に沿って配置されている。
【0015】
中間転写ベルト121を挟んで感光体ドラム131Y,131M,131C,131Kに対向する位置には、1次転写ローラ134Y,134M,134C,134Kが配設されている。1次転写ローラ134Y,134M,134C,134Kには、1次転写電圧が印加されており、この1次転写電圧によって感光体ドラム131Y,131M,131C,131Kが担持するトナー像が中間転写ベルト121上で互いに重なり合うように静電転写され(1次転写)、カラートナー像が形成される。
【0016】
中間転写ベルト121は、無端状のベルトであって、駆動ローラ122、従動ローラ123及び1次転写ローラ134Y,134M,134C,134Kに張架されている。中間転写ベルト121は、モータ124が駆動ローラ122を回転駆動することによって矢印A方向に回転走行する。駆動ローラ122には、中間転写ベルト121を挟んで2次転写ローラ125が圧接しており、これによって2次転写ニップ126が形成される。
【0017】
画像形成ユニット100の下段には、記録シートSを積層して収容する給紙カセット141a,141bが設置されている。給紙ローラ142a,142bは、それぞれ給紙カセット141a,141bから記録シートSを繰り出す。このシート繰り出しの際に、捌きローラ143a,143bは、記録シートSの重送を防止する。
【0018】
給紙カセット141a,141bから繰り出された記録シートSは、それぞれシート搬送経路211a,211bを経由してシート搬送経路145へ搬送される。不図示の手差しトレイから供給された記録シートSは、手差しローラ213によってシート搬送経路212からシート搬送経路145へ搬送される。このようにして、記録シートSは、レジストローラ対144に達すると、停止中のレジストローラ対144に突き当たりループを形成することによって、スキュー補正される。
【0019】
その後、中間転写ベルト121の回転走行によってカラートナー像が2次転写ニップ126まで搬送されるのにタイミングを合わせて、レジストローラ対144が回転を開始することによって、記録シートSが2次転写ニップ126へ搬送される。2次転写ローラ125には、2次転写電圧が印加されており、中間転写ベルト121から記録シートSへカラートナー像が静電転写される(2次転写)。
【0020】
2次転写後、中間転写ベルト121上に残留するトナーは、クリーニング装置135によって掻き取られ、廃棄される。記録シートSは、定着ユニット127へ搬送される。定着ユニット127は、加熱ローラ136、定着ベルト137、定着ローラ138及び加圧ローラ139を備えている。加熱ローラ136は不図示のヒーターによって昇温し、定着ベルト137を定着温度まで加熱する。
【0021】
定着ベルト137は、無端状のベルトであり、定着ローラ138に従動して回転走行する。定着ローラ138は、不図示のモータによって回転駆動される。加圧ローラ139は、定着ベルト137を挟んで定着ローラ138に圧接することによって、定着ニップを形成する。記録シートSは、定着ニップを通過する際に、カラートナー像を熱融着される。
【0022】
定着後、記録シートSは、排出ローラ128によって画像形成ユニット100上方の排紙トレイ129上に排出される。なお、両面印刷を行う場合には、記録シートSは、排出ローラ128によってシート搬送方向を反転され、爪221によってシート反転経路146へ搬送された後、搬送ローラ対223、224によって、レジストローラ対144まで搬送される。その後、2次転写ニップ126において裏面にカラートナー像を2次転写される。
【0023】
その他、画像形成ユニット100は、操作パネル140を備えており、画像形成装置1のユーザーに対して情報の提示を行ったり、指示入力を受け付けたりする。
【0024】
また、3つのシート搬送経路211a,211b,212が合流して1つのシート搬送経路145になる位置には、制御部120が記録シートSの用紙種類を判別するために用いるフォトセンサ201が配設されている。記録シートSのスキュー補正のためにループを形成できるようするために、フォトセンサ201の配設位置は、シート搬送経路145におけるレジストローラ対144よりも上流側であり、また、シート反転経路146がシート搬送経路145に合流する位置よりも上流側である。
【0025】
<較正システム>
図2及び図3に示すように、本発明の実施形態に係る較正システム2は、画像形成装置1において、記録シートSで反射した光の光量、及び、記録シートSを透過した光の光量を較正(キャリブレーション)するためのデータを検出するシステムである。本発明の実施形態に係る較正システム2は、画像形成装置1の部品として、搬送ガイド10と、センサ20と、反射用光源30と、透過用光源40と、従動コロ50,50と、を備える。センサ20、反射用光源30及び透過用光源40は、前記したフォトセンサ201を構成する。搬送ガイド10は、センサ20及び反射用光源30が収容される筐体の一部である。センサ20及び反射用光源30は、かかる筐体に対して固定されている。また、較正システム2は、ホルダ60と、基準シート70(図4参照)と、を備える。ここで、搬送ガイド10、センサ20及び反射用光源30は、ホルダ60に対してセンサ20側となる部材であり、ホルダ60が取り付けられる被取付部である。
【0026】
<搬送ガイド>
搬送ガイド10は、フォトセンサ201近傍において、シート搬送経路3を規定する部材である。記録シートSは、当該搬送ガイド10に沿うように搬送される。搬送ガイド10は、主壁部11と、主壁部11の上流側に設けられた傾斜壁部12及び側壁部13と、主壁部11の下流側に設けられた傾斜壁部14及び側壁部15と、を一体に備える。
【0027】
主壁部11は、シート搬送経路3のシート搬送方向及び幅方向に延在する壁部である。主壁部11には、光通過部11aが形成されている。
【0028】
光通過部11aは、反射用光源30及び透過用光源40からの光を通過させる部位である。本実施形態において、光通過部11aは、主壁部11に形成された矩形状の開口部である。光通過部11aは、主壁部11に設けられた透明の窓部であってもよい。また、搬送ガイド10全体が、透明な樹脂によって形成されていてもよい。
【0029】
傾斜壁部12は、主壁部11の上流側端部から延設されている。傾斜壁部12は、上流側に向かうにつれてセンサ20側へ行くように傾斜している。側壁部13は、傾斜壁部12の上流側端部からセンサ20側へ延設されている。
【0030】
傾斜壁部14は、主壁部11の下流側端部から延設されている。傾斜壁部14は、下流側に向かうにつれてセンサ20側へ行くように傾斜している。側壁部15は、傾斜壁部14の下流側端部からセンサ20側へ延設されている。
【0031】
<センサ>
センサ20は、反射用光源30及び透過用光源40から出射された光を受光することによって、光量(反射光量及び透過光量)を検出するセンサである。センサ20は、主壁部11の光通過部11aが形成された部位において、シート搬送経路3の反対側に配置されている。センサ20は、反射用光源30からの光(反射光量)の検出と透過用光源40からの光(透過光量)の検出とを時分割して実行する。反射光量の検出結果は、記録シートSの紙種判別に用いられ、透過光量の検出結果は、記録シートSの坪量算出に用いられる。
【0032】
<反射用光源>
反射用光源30は、シート搬送経路3上を通過する記録シートSに光を照射する光源である。反射用光源30は、主壁部11の光通過部11aが形成された部位において、シート搬送経路3の反対側に、センサ20とは幅方向に並ぶように配置されている。すなわち、反射用光源30及びセンサ20は、センサ20の光軸方向及びシート搬送経路3と直交する方向に配列されている。反射用光源30から出射された光は、シート搬送経路3上の記録シートS(又は基準シート70)で反射してセンサ20に入射する。
【0033】
<透過用光源>
透過用光源40は、シート搬送経路3上を通過する記録シートSに光を照射する光源である。透過用光源40は、主壁部11の光通過部11aが形成された部位において、シート搬送経路3の向こう側に配置されており、センサ20の光軸方向において当該センサ20と対向する。透過用光源40から出射された光は、シート搬送経路3上の記録シートS(又は基準シート70)を透過してセンサ20に入射する。
【0034】
すなわち、センサ20等は、シート搬送経路3及び幅方向に直交する方向において、センサ20(及び反射用光源30)、搬送ガイド(光通過部11a)、シート搬送経路3(ホルダ60及び基準シート70)、透過用光源40の順に並べられている。
【0035】
<従動コロ>
従動コロ50,50は、シート搬送経路3上を通過する記録シートSを、上流側から下流側へ案内するガイド部材である。従動コロ50,50は、幅方向を回転軸として回転可能な円柱形状又は円筒形状を呈しており、透過用光源40を幅方向において挟むような位置に設けられている。従動コロ50,50は、ホルダ60のセンサ20から離間する方向への移動を規制する規制部として機能する。
【0036】
<ホルダ>
ホルダ60は、基準シート70を保持した状態で、センサ20と透過用光源40との間に着脱可能に設けられる樹脂製部材である。図4及び図5に示すように、ホルダ60は、主壁部61と、傾斜壁部62と、取付部63,64,65と、リブ66と、を一体に備える。
【0037】
主壁部61は、搬送ガイド10の主壁部11及び傾斜壁部12と対向して設けられる部位である。主壁部61は、光通過部61aと、当接部61b,61bと、を備える。
【0038】
光通過部61aは、透過用光源40からの光を通過させる部位である。本実施形態において、光通過部61aは、主壁部61に形成された矩形状の開口部である。光通過部61aは、主壁部61に設けられた透明の窓部であってもよい。また、ホルダ60全体が、透明な樹脂によって形成されていてもよい。
【0039】
当接部61b,61bは、主壁部61からセンサ20側へ突出する突起部である。当接部61b,61bは、光通過部61aを幅方向において挟むような位置に設けられており、当接部61b,61bの先端部は、主壁部11に当接する。当接部61b,61bは、ホルダ60をセンサ20に対してセンサ20の光軸方向に位置決めする(センサ20に近接する方向への移動を規制する)位置決め部として機能する。当接部61b,61bは、センサ20の光軸方向及びシート搬送方向と直交する方向に配列されており、センサ20の光軸方向の軸線視で、それぞれ、従動コロ50,50と重なる位置に設けられている。
【0040】
傾斜壁部62は、搬送ガイド10の傾斜壁部14と対向して設けられる部位であり、主壁部61の下流側端部から延設されている。傾斜壁部62は、下流側に向かうにつれてセンサ20側へ行くように傾斜している。
【0041】
取付部63,64は、主壁部61の上流側端部からセンサ20側へ延設されている。取付部63は、主壁部61の幅方向一端部から延設される突出片部であり、シート搬送方向(上流方向及び下流方向)に弾性変形可能な弾性変形部である。取付部64は、主壁部61の幅方向他端部から延設される突出片部であり、シート搬送方向(上流方向及び下流方向)に弾性変形可能な弾性変形部である。
【0042】
取付部65は、傾斜壁部62の下流側端部からセンサ20側へ延設されている。取付部65は、傾斜壁部62の幅方向中間部から延設される突出片部であり、シート搬送方向(上流方向及び下流方向)に弾性変形可能な弾性変形部である。取付部65の上流側面には、主壁部61に平行な複数の溝部65aが形成されている。
【0043】
2つの取付部63,64及び1つの取付部65は、弾性変形の復元力によって、画像形成装置1の被取付部である搬送ガイド10をシート搬送方向において挟持する。
【0044】
リブ66は、主壁部61の上流側端部において、取付部63,64の基端部同士を繋ぐように延設されている。かかるリブ66は、取付部63,64間の剛性を高めるためのものである。
【0045】
<基準シート>
基準シート70は、主壁部61の光通過部61aをセンサ20側から塞ぐように設けられた、所定の厚みを有するシートである。基準シート70は、両面テープ等によって主壁部61のセンサ20側面に保持されている。基準シート70は、ホルダ60によって保持された状態で、センサ20と対向する位置に設けられる。
【0046】
<ホルダを用いた較正用データの取得手法>
基準シート70が保持されたホルダ60は、画像形成装置1の扉が開けられた状態で、取付部63,64及び取付部65が搬送ガイド10を挟持することによって、当該搬送ガイド10に取り付けられる。ここで、取付部63,64は、弾性変形の復元力によって側壁部13へ上流側から押し付けられており、取付部65は、弾性変形の復元力によって側壁部15へ下流側から押し付けられている。また、当接部61b,61bは、搬送ガイド10の主壁部11に当接することによって、基準シート70をセンサ20の光軸方向に対して位置決めする。当接部61b,61bは、取付部63~65と側壁部13,15との間の摩擦力によって、主壁部11に対して押し付けられる。また、従動コロ50,50は、主壁部11の透過用光源40側面に当接し、ホルダ60の透過用光源40側への移動を規制する。従動コロ50,50は、画像形成装置1の扉を閉めることによって、主壁部11の透過用光源40側側面に当接する。
【0047】
かかる状態において、センサ20は、反射用光源30から出射されて基準シート70で反射した光の光量(反射光量)を検出する。また、センサ20は、透過用光源40から出射されて基準シート70を透過した光の光量(透過光量)を検出する。センサ20によって検出された基準シート70による反射光量及び透過光量は、制御部120(図1参照)に出力され、較正用データとして用いられる。例えば、制御部120は、反射用光源30から出射されて記録シートSで反射した光の光量(センサ20の検出結果)を、基準シート70の反射光量及び予め記憶されたセンサ20及び反射用光源30と基準シート70との距離に基づいて較正する。また、制御部120は、透過用光源40から出射されて記録シートSを透過した光の光量(センサ20の検出結果)を、基準シート70の反射光量及び予め記憶されたセンサ20及び透過用光源40と基準シート70との距離や基準シート70の厚みに基づいて較正する。したがって、制御部120は、記録シートSの紙種判別及び坪量算出を高精度で実行することができる。
【0048】
<基準シートの保持位置>
図6(a)及び図7(a)に示すように、基準シート70は、光通過部61aのセンサ20側に設けられている。これは、基準シート70が光通過部61aの透過用光源40側に設けられている場合には、反射用光源30からの光に、光通過部61aの内周部でケラレが発生するおそれがあるためである。
【0049】
<位置決め部の配置手法>
図8(a)に示すように、センサ20の光軸21を含む平面Pは、光軸21周りに存在する。ここで、図8(b)に示すように、ある平面Pに対して、当接部61b,61bを射影した場合に、当接部61b,61bの射影は、センサ20を跨ぐように配置される。このように、当接部61b,61bは、光軸21を含む平面Pからずれた位置にあっても、その射影がセンサ20を跨いでいれば、ホルダ60及び基準シート70の姿勢を安定させることができる。また、ある平面Pに対して、当接部61b,61bを射影した場合に、当接部61b,61bの射影は、センサ20及び反射用光源30を跨ぐように配置される。本実施形態では、図5に示すように、当接部61b,61、センサ20及び反射用光源30は、センサ20の光軸21方向から見て一直線上に配置されている。
【0050】
<溝部によるホルダの姿勢維持>
図6(b)に示すように、もし仮に、ホルダ60が搬送ガイド10から離脱しようとした場合には、取付部65の溝部65aが傾斜壁部14及び側壁部15の間の角部と嵌合する。これにより、当接部61b,61bが主壁部11に当接した状態が維持されるため、ホルダ60及び基準シート70は、センサ20及び反射用光源30の配列方向を軸として回転する。また、ホルダ60及び基準シート70は、図7(b)に示すような、センサ20及び反射用光源30の配列方向に直交する方向(すなわち、シート搬送方向)を軸として回転することが規制される。ここで、図7(b)に示すようにホルダ60及び基準シート70が回転した場合には、反射用光源30からの光が基準シート70で反射してセンサ20に入射するまでの距離等が変わる。そのため、反射用光源30からの光に基づく較正用データに影響が生じるおそれがある。これに対し、図6(b)に示すように、取付部65の溝部65aが傾斜壁部14及び側壁部15の間の角部と嵌合する場合には、反射用光源30からの光が基準シート70で反射してセンサ20に入射するまでの距離等への影響が抑えられる。そのため、反射用光源30からの光に基づく較正用データが好適に検出される。
【0051】
<取付部の位置関係>
図5に示すように、取付部63及び取付部64は、ホルダ60の上流側端部に設けられており、センサ20及び反射用光源30を結ぶ線分L1方向と平行に配列されている。取付部63は、センサ20及び反射用光源30を結ぶ線分L1方向において、センサ20よりも反射用光源30側(センサ20の光軸及び線分L1と直交する線分L2よりも反射用光源30側)に設けられている。取付部64は、センサ20及び反射用光源30を結ぶ線分L1方向において、センサ20に対して反射用光源30とは逆側(線分L2に対して、反射用光源30の反対側)に設けられている。取付部63及び取付部64は、シート搬送経路3の幅方向において、センサ20及び反射用光源30を挟むようにセンサ20及び反射用光源30よりも外側に設けられている。すなわち、センサ20を幅方向中間部として、取付部63は、反射用光源30よりも幅方向外側に設けられており、取付部64は、センサ20よりも幅方向外側に設けられている。かかる取付部63,64は、基準シート70の線分L2周り(センサ20の光軸及び線分L1と直交する方向を軸とした軸周り)の回転を規制する。取付部65は、ホルダ60の下流側端部に設けられており、センサ20及び反射用光源30を結ぶ線分L1方向において、センサ20よりも反射用光源30側(線分L2に対して、反射用光源30側)に設けられている。センサ20、反射用光源30及び透過用光源40は、センサ20の光軸方向の軸線視で、取付部63,64,65によって構成される三角形内に配置されている。
【0052】
<ホルダの配置手法>
ホルダ60は、搬送ガイド10、センサ20及び反射用光源30のいずれかに対して着脱可能に設けられていてもよく、図9に示すように、搬送ガイド10に沿って、シート搬送経路3上と退避位置(図9の2点鎖線参照)との間を移動可能に設けられていてもよい。ホルダ60は、較正の際には、シート搬送経路3上に位置し、記録シートSへの画像形成の際には、退避位置に位置する。なお、かかる移動は、手動で行われてもよく、制御部120によるモータ等の制御によって自動で行われてもよい。
【0053】
本発明の実施形態に係るホルダ60は、画像形成装置1においてシート搬送経路3上のシートの特性を光学的に測定するセンサ20を較正するために基準シート70を保持するホルダ60であって、前記画像形成装置1の被取付部に取り付けられるための2つの取付部63,64(又は、65,64)を備え、一の前記取付部63(又は65)は、前記画像形成装置1のセンサ20及び反射用光源30を結ぶ線分方向において、前記センサ20よりも前記反射用光源30側に設けられており、他の前記取付部64は、前記線分方向において、前記センサ20よりも前記反射用光源30とは逆側に設けられていることを特徴とする。
したがって、ホルダ60は、基準シート70のシート搬送方向(線分L2)を軸とした回転を防止することによって、基準シート70とセンサ20との距離、より詳細には、反射用光源30から基準シート70を介したセンサ20までの距離を一定に保つことができ、較正用データを好適に検出することを可能とする。
【0054】
2つの前記取付部65,64は、弾性変形部であり、2つの前記取付部65,64は、弾性変形の復元力によって、前記線分方向に直交する方向から前記被取付部を挟持するように設けられている構成であってもよい。
したがって、ホルダ60は、ネジ等の外部部材を用いずに被取付部に取り付けられるため、被取付部(例えば、搬送ガイド10)の形状に影響を与えずに済み、シート搬送経路3を好適に確保することを可能とする。
【0055】
2つの前記取付部63,64(又は、65,64)の少なくとも一つには、前記センサ20及び前記反射用光源30を結ぶ線分と平行で前記被取付部と係合可能な溝部65aが形成されている構成であってもよい。
したがって、ホルダ60は、被取付部から外れそうになった場合でも、溝部65aが被取付部と係合し、基準シート70のシート搬送方向を軸とした回転による姿勢誤差を軽減することができる。
【0056】
また、ホルダ60は、画像形成装置1においてシート搬送経路3上のシートの特性を光学的に測定するセンサ20を較正するために基準シート70を保持するホルダ60であって、前記画像形成装置1の被取付部に取り付けられるための3つの取付部63,64,65を備え、3つの前記取付部63,64,65は、弾性変形部であり、3つの前記取付部63,64,65のうち、2つの前記取付部63,64は、前記ホルダ60の一端部側に設けられおり、1つの前記取付部65は、前記ホルダ60の他端部側に設けられており、3つの前記取付部63,64,65は、弾性変形の復元力によって、前記被取付部を挟持するように設けられていることを特徴とする。
したがって、ホルダ60は、基準シート70の幅方向を軸とした回転をより好適に防止することによって、基準シート70とセンサ20との距離を一定に保つことができ、較正用データを好適に検出することを可能とする。
また、ホルダ60は、ネジ等の外部部材を用いずに被取付部に取り付けられるため、被取付部(例えば、搬送ガイド10)の形状に影響を与えずに済み、シート搬送経路3を好適に確保することを可能とする。
【0057】
前記ホルダ60の一端部側に設けられた2つの前記取付部63,64は、前記センサ20及び反射用光源30の配列方向と平行に配列されており、前記ホルダ60の一端部側において、2つの前記取付部63,64をつなぐリブ66が形成されている構成であってもよい。
したがって、ホルダ60は、取付部63,64の基端部の剛性が高められることによって、基準シート70の幅方向を軸とした回転をより好適に防止することができる。
【0058】
前記ホルダ60の一端部側に設けられた2つの前記取付部63,64は、前記シート搬送経路3の幅方向において、前記センサ20及び反射用光源30を挟むように前記センサ20及び反射用光源30よりも外側に設けられている構成であってもよい。
したがって、ホルダ60は、弾性変形部63,64の間隔が広く確保されているので、基準シート70の幅方向を軸とした回転をより好適に防止することができる。
【0059】
前記ホルダ60の他端部側に設けられた1つの前記取付部65は、前記画像形成装置1のセンサ20及び反射用光源30を結ぶ線分方向において、前記センサ20よりも前記反射用光源30側に設けられている構成であってもよい。
したがって、ホルダ60は、幅方向を軸とした回転による反射光量の変化を低減することができる。
【0060】
前記ホルダ60の一端部側に設けられた2つの前記取付部63,64の一方は、前記線分方向において、前記センサ20よりも前記反射用光源30に設けられており、前記ホルダ60の一端部側に設けられた2つの前記取付部63,64の他方は、前記線分方向において、前記センサ20よりも前記反射用光源30とは逆側に設けられている構成であってもよい。
したがって、ホルダ60は、ホルダ60は、基準シート70の幅方向を軸とした回転を防止することによって、基準シート70とセンサ20との距離を一定に保つことができ、較正用データを好適に検出することを可能とする。
【0061】
2つの前記取付部及び1つの前記取付部は、弾性変形の復元力によって、前記線分方向に直交する方向から前記被取付部を挟持するように設けられている構成であってもよい。
したがって、ホルダ60は、ネジ等の外部部材を用いずに被取付部に取り付けられるため、被取付部(例えば、搬送ガイド10)の形状に影響を与えずに済み、シート搬送経路3を好適に確保することを可能とする。
【0062】
3つの前記取付部63,64,65の少なくとも一つには、前記センサ20及び反射用光源30を結ぶ線分と平行で前記被取付部と係合可能な溝部65aが形成されている構成であってもよい。
したがって、ホルダ60は、被取付部から外れそうになった場合でも、溝部65aが被取付部と係合し、基準シート70の幅方向を軸とした回転による姿勢誤差を軽減することができる。
【0063】
前記溝部65aは、前記ホルダ60の他端部側に設けられた1つの前記取付部65に形成されている構成であってもよい。
したがって、ホルダ60は、比較的回転しやすい1つ側の取付部65に溝部65aが設けられているので、基準シート70の幅方向を軸とした回転による姿勢誤差を好適に軽減することができる。
【0064】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変形可能である。例えば、ホルダ60は、搬送ガイド10ではなくセンサ20又は反射用光源30に当接したり取り付けられたりする構成であってもよい。また、基準シート70は、ホルダ60に保持された状態でセンサ20と透過用光源40との間に配置されればよく、シート搬送経路3からセンサ20側又は透過用光源40側にずれた位置に配置されてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 画像形成装置
2 較正システム
10 搬送ガイド
20 センサ
30 反射用光源
40 透過用光源
50 従動コロ(規制部)
60 ホルダ
61a 光通過部
61b 当接部(位置決め部)
63,64,65 取付部(弾性変形部)
65a 溝部
66 リブ
70 基準シート
S 記録シート(シート)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9