(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-09
(45)【発行日】2024-01-17
(54)【発明の名称】制御装置およびモータ装置
(51)【国際特許分類】
H02K 11/33 20160101AFI20240110BHJP
H02K 5/18 20060101ALI20240110BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20240110BHJP
H01L 25/07 20060101ALI20240110BHJP
H01L 25/18 20230101ALI20240110BHJP
H01L 23/40 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
H02K11/33
H02K5/18
H05K7/20 B
H01L25/04 C
H01L23/40 A
(21)【出願番号】P 2019187918
(22)【出願日】2019-10-11
【審査請求日】2022-09-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000001247
【氏名又は名称】株式会社ジェイテクト
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】林 佑樹
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 裕人
【審査官】尾家 英樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-189033(JP,A)
【文献】国際公開第2016/117144(WO,A1)
【文献】特開2018-074647(JP,A)
【文献】特開2017-022337(JP,A)
【文献】特開2019-068543(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 11/00- 11/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チップ型の電子部品が設けられる第1の基板と、
前記チップ型の電子部品よりも背が高い背高部品を含む複数の電子部品が設けられるとともにその電子部品が設けられる面が前記第1の基板の電子部品が設けられる面に対向する第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に介在されるヒートシンクと、を備え、
前記ヒートシンクには、前記第2の基板の背高部品を収容する部品収容部と、前記第1の基板
が発生する熱および前記第2の基板
が発生する熱を奪うための放熱部とが、前記第1の基板と前記第2の基板との対向方向からみて、互いに重ならないように設けられている制御装置。
【請求項2】
前記部品収容部は、前記第1の基板と前記第2の基板との対向方向において、前記ヒートシンクを貫通している請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記部品収容部は前記ヒートシンクの中央部分に設けられる一方、前記放熱部は前記ヒートシンクにおける前記部品収容部の周辺部分に設けられる請求項1または請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記ヒートシンクは、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に存在する隔壁と、
前記隔壁の周縁部に設けられて前記第1の基板および前記第2の基板の双方の周囲を囲む周壁と、を有している請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記第1の基板は電気機器への給電を制御するものである一方、前記第2の基板は前記第1の基板による制御を通じて前記電気機器に対して電力を供給するものであって、
前記第2の基板は、前記第1の基板よりも前記電気機器に近い側に位置している請求項1~請求項4のうちいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記第2の基板の前記背高部品が設けられた面には、前記電気機器の端子が接続される端子台が設けられていて、
前記ヒートシンクには、前記第1の基板と前記第2の基板との対向方向からみて、前記端子台を収容する端子台収容部が前記部品収容部および前記放熱部に対してそれぞれ重ならないように設けられている請求項5に記載の制御装置。
【請求項7】
請求項1~請求項6のうちいずれか一項に記載の制御装置と、電気機器としてのモータとが一体的に設けられてなるモータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置およびモータ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、モータとその制御装置とが一体的に設けられてなるモータ装置が知られている。たとえば特許文献1の制御装置はモータの端部に設けられている。制御装置は、モータの軸方向に対して直交する姿勢で互いに対向する2つの基板と、これら基板の間に介在されたヒートシンクとを有している。2つの基板には電力を消費して動作する各種の電子部品が設けられるところ、これら電子部品が発生する熱はヒートシンクを介して放熱される。
【0003】
たとえばモータ側の第1の基板において、ヒートシンクと反対側の第1の面にはインバータ回路を構成するスイッチング素子が設けられる一方、ヒートシンク側の第2の面にはコンデンサおよびマイクロコンピュータが設けられている。コンデンサの基板を基準とする高さはマイクロコンピュータの基板を基準とする高さよりも高いところ、コンデンサがヒートシンクに設けられた凹部に収容されることによりコンデンサとヒートシンクとの干渉が回避される。マイクロコンピュータはヒートシンクに接した状態に維持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
モータ装置は様々な搭載対象の駆動源として使用されるところ、搭載対象によってはモータ装置の設置スペースを確保する観点から、モータ装置の体格をより小さくすることが要求されることがある。
【0006】
本発明の目的は、放熱性を確保しつつ体格をより小さくすることができる制御装置およびモータ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成し得る制御装置は、チップ型の電子部品が設けられる第1の基板と、前記チップ型の電子部品よりも背が高い背高部品を含む複数の電子部品が設けられるとともにその電子部品が設けられる面が前記第1の基板の電子部品が設けられる面に対向する第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に介在されるヒートシンクと、を備えている。前記ヒートシンクには、前記第2の基板の背高部品を収容する部品収容部と、前記第1の基板および前記第2の基板との間で熱交換を行う放熱部とが、前記第1の基板と前記第2の基板との対向方向からみて、互いに重ならないように設けられている。
【0008】
この構成によれば、第2の基板の背高部品はヒートシンクの部品収容部に収容される。このため、第2の基板の背高部品とヒートシンクとの干渉が回避される。また、第1の基板と第2の基板との間にヒートシンクが設けられることにより、第1の基板が発生する熱および第2の基板が発生する熱はヒートシンクを介して好適に放熱される。さらに、第1の基板と第2の基板との対向方向からみて、部品収容部と放熱部とが互いに重ならないように設けられている。このため、ヒートシンクの部品収容部に対応する部分と第1の基板との間で熱交換を行う必要がない。したがって、ヒートシンクにおける第1の基板側、すなわち部品収容部の背高部品が挿入される側と反対側の部分の肉厚を削減できる分だけ、第1の基板と第2の基板との対向方向におけるヒートシンクの寸法をより短縮することができる。
【0009】
上記の制御装置において、前記部品収容部は、前記第1の基板と前記第2の基板との対向方向において、前記ヒートシンクを貫通していてもよい。
前述したように、ヒートシンクの部品収容部に対応する部分と第1の基板との間で熱交換を行う必要がない。このため、ヒートシンクにおける部品収容部に対応する部分を第1の基板に接触させなくてもよい。したがって、上記構成によるように、部品収容部がヒートシンクを貫通する構成を採用することが可能となる。ヒートシンクにおける第1の基板側の部分の肉厚をより削減できるため、第1の基板と第2の基板との対向方向におけるヒートシンクの寸法をより短縮することができる。
【0010】
上記の制御装置において、前記部品収容部は前記ヒートシンクの中央部分に設けられる一方、前記放熱部は前記ヒートシンクにおける前記部品収容部の周辺部分に設けられていてもよい。
【0011】
この構成によれば、放熱部をヒートシンクの中央部分に設ける場合に比べて、放熱部と制御装置の外部の大気との間の距離が短くなる。このため、放熱部に伝達される熱は、より迅速に大気に放熱される。したがって、ヒートシンクの放熱効果をより高めることが可能である。
【0012】
上記の制御装置において、前記ヒートシンクは、前記第1の基板と前記第2の基板との間に存在する隔壁と、前記隔壁の周縁部に設けられて前記第1の基板および前記第2の基板の双方の周囲を囲む周壁と、を有していてもよい。
【0013】
この構成によれば、第1の基板が発生する熱および第2の基板が発生する熱は、隔壁および周壁を介して放熱される。また、ヒートシンクに周壁を設けることにより、ヒートシンクと大気との接触面積が確保されるため、ヒートシンクの放熱効果がより高められる。また、周壁によって第1の基板および第2の基板が粉塵あるいは衝撃などから保護される。
【0014】
上記の制御装置において、前記第1の基板は電気機器への給電を制御するものである一方、前記第2の基板は前記第1の基板による制御を通じて前記電気機器に対して電力を供給するものであってもよい。この場合、前記第2の基板は、前記第1の基板よりも前記電気機器に近い側に位置していてもよい。
【0015】
この構成によれば、電気機器へ電力を供給する第2の基板が電気機器により近い位置に設けられることにより、第2の基板から電気機器への給電距離をより短くすることができる。
【0016】
上記の制御装置において、前記第2の基板の前記背高部品が設けられた面には、前記電気機器の端子が接続される端子台が設けられていてもよい。この場合、前記ヒートシンクには、前記第1の基板と前記第2の基板との対向方向からみて、前記端子台を収容する端子台収容部が前記部品収容部および前記放熱部に対してそれぞれ重ならないように設けられていることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、端子台がヒートシンクの端子台収容部に収容されることにより、端子台が第2の基板における背高部品と反対側に設ける場合に比べて、第1の基板と第2の基板との対向方向における制御装置の寸法をより短くすることが可能である。
【0018】
上記目的を達成し得るモータ装置は、上記の制御装置と、電気機器としてのモータとが一体的に設けられてなる。
上記の制御装置は、モータの制御装置として好適である。
【発明の効果】
【0019】
本発明の制御装置およびモータ装置によれば、放熱性を確保しつつ体格をより小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】制御装置の一実施の形態を備えたモータ装置の分解斜視図。
【
図2】制御装置の一実施の形態を備えたモータ装置の要部断面図。
【
図5】一実施の形態におけるヒートシンクを第1の基板収容部側からみた平面図。
【
図6】一実施の形態におけるヒートシンクを第2の基板収容部側からみた下面図。
【
図7】一実施の形態におけるヒートシンクを第1の基板収容部側からみた斜視図。
【
図8】一実施の形態におけるヒートシンクを第2の基板収容部側からみた斜視図。
【
図9】一実施の形態において、カバーおよび第1の基板を割愛したモータ装置を軸方向における制御装置側からみた平面図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、制御装置をモータ装置に具体化した一実施の形態を説明する。
図1に示すように、モータ装置10は、モータ11および制御装置12を有している。モータ11としては、たとえば三相のブラシレスモータが採用される。モータ11は、2系統の巻線群を有している。制御装置12は、モータ11の端部に設けられる。制御装置12は、モータ11における2系統の巻線群に対する給電を系統ごとに独立して制御する。
【0022】
制御装置12は、ヒートシンク21、第1の基板22、第2の基板23、およびカバー24を有している。これらヒートシンク21、第1の基板22、第2の基板23、およびカバー24が部分組立体として組み立てられる。この部分組立体としての制御装置12がモータ11の端部に取り付けられる。
【0023】
図2に示すように、ヒートシンク21は、モータ11の端部に固定される。ヒートシンク21は、アルミニウムなどの熱伝導性に優れる金属材料によって設けられる。ヒートシンク21には、第1の基板収容部21aおよび第2の基板収容部21bが設けられている。第1の基板収容部21aは、ヒートシンク21におけるモータ11と反対側(
図2中の上側)の側面に開口している。第2の基板収容部21bは、ヒートシンク21におけるモータ11側(
図2中の下側)の側面に開口している。
【0024】
図2に示すように、第1の基板22は、ヒートシンク21の第1の基板収容部21aに収容される。第1の基板22は、カバー24に固定される。第1の基板22には、モータ11への給電を制御するための電子部品が設けられている。第1の基板22は、いわゆる制御基板である。
【0025】
図3に示すように、第1の基板22の第1の面(
図3中の上面)には、2系統の巻線群に対応する集積回路などの複数(ここでは、4つ)のチップ型の電子部品31~34が設けられている。第1の基板22の第2の面(
図3中の下面)には、2系統の巻線群に対応する2つの電子部品35,36が設けられている。これら電子部品35,36は、それぞれマイクロコンピュータである。6つの電子部品31~36は、それらの動作に伴い発熱する。ちなみに、第1の基板22の第1の面とは、第1の基板22におけるモータ11と反対側の側面をいう。第1の基板22の第2の面とは、第1の基板22におけるモータ11側の側面をいう。
【0026】
第1の基板22に対して直交する方向からみて、複数の電子部品31~36は、直交格子状に設けられている。すなわち、第1の基板22に対して直交する方向からみて、電子部品31、電子部品35および電子部品33は、同一の直線L1に沿って設けられている。また、第1の基板22に対して直交する方向からみて、電子部品32、電子部品36および電子部品34は、同一の直線L2に沿って設けられている。ただし、直線L1と直線L2とは、互いに平行をなす。また、第1の基板22に対して直交する方向からみて、2つの電子部品31,32、2つの電子部品35,36、および2つの電子部品33,34は、それぞれ直線L1,L2に対して直交する方向において並んで設けられている。
【0027】
図2に示すように、第2の基板23は、ヒートシンク21の第2の基板収容部21bに収容される。第2の基板23は、第2の基板収容部21bの内底面に固定される。第2の基板23には、第1の基板22による制御を通じてモータ11に対して電力を供給するための電子部品が設けられている。第2の基板23は、いわゆるパワー基板である。
【0028】
図4に示すように、第2の基板23の第1の面(
図4中の上面)には、2系統の巻線群に対応する2つの端子台40a,40bが設けられている。これら端子台40a,40bは、直方体状をなすとともに、第2の基板23において互いに反対側に位置する2つの側縁部に設けられている。
【0029】
また、第2の基板23の第1の面には、2系統の巻線群に対応する電解コンデンサなどの複数(ここでは、8つ)の電子部品41~48が設けられている。これら電子部品41~48は、第2の基板23の第1の面における2つの端子台40a,40bの間の中央部分に設けられている。第2の基板23に対して直交する方向からみて、3つの電子部品43,45,47は、2つの端子台40a,40bの対向方向に対して直交する方向に沿って延びる同一の直線L3上に位置している。また、第2の基板23に対して直交する方向からみて、3つの電子部品44,46,48は、2つの端子台40a,40bの対向方向に対して直交する方向に沿って延びる同一の直線L4上に位置している。
【0030】
また、第2の基板23に対して直交する方向からみて、2つの電子部品41,42は、2つの電子部品43,44を間に挟むかたちで設けられている。第2の基板23に対して直交する方向からみて、4つの電子部品41~44は、2つの端子台40a,40bの対向方向に沿って並んで設けられている。2つの電子部品45,46および2つの電子部品47,48は、それぞれ2つの端子台40a,40bの対向方向において並んで設けられている。
【0031】
ただし、8つの電子部品41~48は、いずれもチップ型の電子部品よりも背が高い、いわゆる背高部品である。また、8つの電子部品41~48のうち4つの電子部品45~48の高さは、残りの4つの電子部品41~44の高さよりも高い。電子部品41~48の高さとは、第2の基板23の第1の面を基準とする高さをいう。
【0032】
図4に破線で示すように、第2の基板23の第2の面(
図4中の下面)には、2系統の巻線群に対応する2つのインバータ回路51,52が設けられている。インバータ回路51は、第2の基板23における端子台40a側に寄って設けられている。インバータ回路52は、第2の基板23における端子台40b側に寄って設けられている。すなわち、第2の基板23に対して直交する方向からみて、2つのインバータ回路51,52は、第2の基板23において、2つの端子台40a,40bと電子部品群(43~48)との間の部分に設けられている。インバータ回路51は、複数のFET(Field Effect Transistor)53を有している。インバータ回路52も、複数のFET54を有している。2つのインバータ回路51,52は、それらの動作に伴い発熱する。これらFET53,54は、チップ型の電子部品である。また、第2の基板23の第2の面(
図4中の下面)における中央には、モータ11の回転を検出するための回転角センサ(図示略)が設けられる。
【0033】
図2に示すように、カバー24は、ヒートシンク21におけるモータ11と反対側の側面に取り付けられている。カバー24は、合成樹脂材料により一体的に設けられている。カバー24は、ヒートシンク21の第1の基板収容部21aを覆うかたちで塞ぐ。カバー24の内底部には、第1の基板22が固定される。
【0034】
図1に示すように、カバー24のヒートシンク21と反対側の側面(
図1中の上面)には、2系統の巻線群に対応する2つのコネクタ嵌合部24a,24bが設けられている。これらコネクタ嵌合部24a,24bは、それぞれ四角筒状をなすとともにヒートシンク21と反対側に開口している。2つのコネクタ嵌合部24a,24bには、それぞれ第1の端部がバッテリなどの直流電源に接続される配線の第2の端部に設けられるプラグコネクタが嵌合される。第1の基板22および第2の基板23には、それぞれ2つのコネクタ嵌合部24a,24bの内部に設けられる電源端子を介して直流電源からの直流電力が供給される。
【0035】
第1の基板22に設けられた第1のマイクロコンピュータである電子部品35は、回転角センサを通じて検出されるモータ11の回転角に基づき第2の基板23のインバータ回路51に対するスイッチング指令を生成する。インバータ回路51の各FET53がマイクロコンピュータである電子部品35により生成されるスイッチング指令に基づきスイッチングすることによって直流電源から供給される直流電力が三相の交流電力へ変換される。インバータ回路51により生成される交流電力は、給電経路としてのバスバーを介してモータ11の第1の巻線群へ供給される。
【0036】
第1の基板22に設けられた第2のマイクロコンピュータである電子部品36は、回転角センサを通じて検出されるモータ11の回転角に基づき第2の基板23のインバータ回路52に対するスイッチング指令を生成する。インバータ回路52の各FET54が電子部品36により生成されるスイッチング指令に基づきスイッチングすることによって直流電源から供給される直流電力が三相の交流電力へ変換される。インバータ回路52により生成される交流電力は、給電経路としてのバスバーを介してモータ11の第2の巻線群へ供給される。
【0037】
図1に示すように、モータ11の制御装置12が取り付けられる側の端面11aには、モータ11の第1の巻線群に対応する三相各相のバスバー61、およびモータ11の第2の巻線群に対応する三相各相のバスバー62が突出して設けられている。バスバー61およびバスバー62は、モータ11の端面11aにおいて互いに反対側に位置する2つの側縁部に設けられている。3つのバスバー61は、これらが設けられる端面11aの側縁部に沿って一列に立ち並んでいる。3つのバスバー62も、これらが設けられる端面11aの側縁部に沿って一列に立ち並んでいる。バスバー61は、端子台40aに対応して設けられている。バスバー62は、端子台40bに対応して設けられている。
【0038】
つぎに、ヒートシンク21の構成を詳細に説明する。
図5および
図7に示すように、ヒートシンク21は、部品収容部71および放熱部72を有している。部品収容部71は、ヒートシンク21における第1の基板収容部21aと第2の基板収容部21bとを隔てる隔壁21cの中央付近に設けられている。放熱部72は、隔壁21cにおける部品収容部71の周辺に設けられている。隔壁21cには、端子台挿入部としての2つの端子台挿入孔73a,73bが設けられている。2つの端子台挿入孔73a,73bは、部品収容部71および放熱部72を間に挟んで互いに反対側に位置している。2つの端子台挿入孔73a,73bは、ヒートシンク21の周壁21dに沿って延びている。2つの端子台挿入孔73a,73bは、第2の基板23に設けられた2つの端子台40a,40bに対応している。なお、
図7に示すように、ヒートシンク21の周壁21dにおいて、2つの端子台挿入孔73a,73bに対応する位置には、それぞれ開口部74a,74bが設けられている。
【0039】
図5および
図7に示すように、部品収容部71は、第1の部品収容部71aおよび第2の部品収容部71bを有している。第1の部品収容部71aおよび第2の部品収容部71bは、それぞれ隔壁21cを貫通する矩形状の孔が設けられた部分である。第1の部品収容部71aの開口面積は、第2の基板23に設けられた4つの電子部品43~46(
図4参照)を収容する観点に基づき設定される。第2の部品収容部71bの開口面積は、第2の基板23に設けられた2つの電子部品47,48(
図4参照)を収容する観点に基づき設定される。
【0040】
放熱部72は、第1の放熱部72a、第2の放熱部72bおよび第3の放熱部72cを有している。
第1の放熱部72aは、第1の部品収容部71aおよび第2の部品収容部71bの周囲を囲む矩形状の壁である。第1の放熱部72aの先端面には、6つの接触部81~86が設けられている。これら接触部81~86は、第1の基板22に設けられた6つの電子部品31~36にそれぞれ対応している。ちなみに、第1の放熱部72aの先端面とは、第1の放熱部72aにおける隔壁21cと反対側の端面をいう。
【0041】
図5に二点鎖線で示すように、2つの接触部81,82は、電子部品31,32に対応している。2つの接触部83,84は、マイクロコンピュータである2つの電子部品35,36に対応している。2つの接触部85,86は、電子部品33,34に対応している。第1の基板22に直交する方向からみて、2つの接触部81,82と電子部品31,32とは互いに一致する。第1の基板22に直交する方向からみて、2つの接触部83,84と電子部品35,36とは互いに一致する。第1の基板22に直交する方向からみて、2つの接触部85,86と電子部品33,34とは互いに一致する。
【0042】
図7に示すように、4つの接触部81,82,85,86の高さは、2つの接触部83,84の高さよりも高い。接触部81~86の高さとは、第1の放熱部72aの先端面を基準とする高さをいう。4つの接触部81,82,85,86の高さは、制御装置12が組み立てられた状態において、第1の基板22の第2の面における電子部品31,32,33,34に対応する部分に接触する程度の高さに設定される。2つの接触部83,84は、第1の基板22の第1の面に設けられたマイクロコンピュータである2つの電子部品35,36に接触する程度の高さに設定される。4つの電子部品31,32,33,34が発生する熱は、それぞれ第1の基板22を介して4つの接触部81,82,85,86に伝達される。マイクロコンピュータである2つの電子部品35,36は、2つの接触部83,84に直接的に伝達される。
【0043】
図5に示すように、第2の放熱部72bおよび第3の放熱部72cは、隔壁21cの一部分でもある。第2の放熱部72bは、隔壁21cにおける第1の放熱部72aと端子台挿入孔73aとの間の部分である。第3の放熱部72cは、隔壁21cにおける第1の放熱部72aと端子台挿入孔73bとの間の部分である。
【0044】
図6に二点鎖線で示すように、また
図8に示すように、ヒートシンク21を第2の基板収容部21b側からみて、第2の放熱部72bにはインバータ回路51が、第3の放熱部72cにはインバータ回路52がそれぞれ対応する。第2の放熱部72bおよび第3の放熱部72cは、制御装置12が組み立てられた状態において、第2の基板23の第2の面に設けられたインバータ回路51,52に対応する部分に近接あるいは接触した状態に維持される。インバータ回路51が発生する熱は、第2の基板23を介して第2の放熱部72bに伝達される。インバータ回路52が発生する熱は、第2の基板23を介して第3の放熱部72cに伝達される。
【0045】
ちなみに、第2の放熱部72bおよび第3の放熱部72cの第2の基板23側の側面(
図6における紙面手前側の側面)には、放熱材として熱伝導性および電気絶縁性に優れる放熱グリスを塗布するようにしてもよい。すなわち、第2の放熱部72bと第2の基板23におけるインバータ回路51が設けられた部分との間、ならびに第3の放熱部72cと第2の基板23におけるインバータ回路52が設けられた部分との間に、それぞれグリスを介在させる。これにより、インバータ回路51,52が発生する熱は、より効率的に第2の放熱部72bおよび第3の放熱部72cに伝達される。
【0046】
なお、第2の放熱部72bおよび第3の放熱部72cの第2の基板23側(
図6中の紙面手前側)の側面におけるインバータ回路51,52に対応する部分には、複数の凹部87が設けられている。これら凹部87は、第2の基板23の第1の面(凹部87側の面)におけるインバータ回路51,52に対応する部分に設けられるコンデンサなどの電子部品を逃がすためのものである。
【0047】
また、隔壁21cの一部分である第2の放熱部72bおよび第3の放熱部72cの第2の基板23側の側面には、部品収容部71を構成する第3の部品収容部71cおよび第4の部品収容部71dが設けられている。第3の部品収容部71cおよび第4の部品収容部71dは、第1の部品収容部71aにおける第2の部品収容部71bと反対側の部分を、第1の部品収容部71aと第2の部品収容部71bとの並び方向に対して直交する方向(
図6中の左右方向)に沿って拡幅するかたちで設けられた凹状の部分である。
【0048】
すなわち、第3の部品収容部71cおよび第4の部品収容部71dは、第1の部品収容部71aと連通している。また、第3の部品収容部71cおよび第4の部品収容部71dは、第1の放熱部72aの一部分をモータ11とは反対側(
図6における紙面奥側)へ向けて切り欠くかたちで設けられている。第2の放熱部72bおよび第3の放熱部72cにおける第3の部品収容部71cおよび第4の部品収容部71dに対応する部分には、第2の放熱部72bおよび第3の放熱部72cの一部分としての壁部88a,88bが設けられている。
【0049】
図6に二点鎖線で示すように、第3の部品収容部71cは第2の基板23の電子部品41に対応する。第4の部品収容部71dは、第2の基板23の電子部品42に対応する。第3の部品収容部71cおよび第4の部品収容部71dは、第2の基板23に設けられた電子部品41,42を収容する観点に基づき設けられている。制御装置12が組み立てられた状態において、第2の基板23の電子部品41,42は、壁部88a,88bに近接あるいは接触した状態に維持される。
【0050】
図9に示すように、モータ11に制御装置12が取り付けられた状態において、ヒートシンク21の端子台挿入孔73a,73bには第2の基板23の端子台40a,40bが挿入されている。これら端子台40a,40bは、ヒートシンク21の周壁21dに設けられた開口部74a,74bを内側から臨んでいる。また、モータ11に制御装置12が取り付けられた状態において、モータ11の第1の系統に対応するバスバー61は、ヒートシンク21の端子台挿入孔73aにおける端子台40aと周壁21dとの間に介在されている。3つのバスバー61は、これらバスバーに開口部74aを介してボルト25aを挿通して締め付けることによって端子台40aに固定されている。モータ11に制御装置12が取り付けられた状態において、モータ11の第2の系統に対応するバスバー62は、ヒートシンク21の端子台挿入孔73bにおける端子台40bと周壁21dとの間に介在されている。バスバー62は、これらバスバーに開口部74bを介してボルト25bを挿通して締め付けることによって端子台40bに固定されている。
図1に示すように、ヒートシンク21の2つの開口部74a,74bは、蓋26,27により閉塞される。
【0051】
<実施の形態の作用>
つぎに、前述のように構成した制御装置12の作用を説明する。制御装置12は部分組立品としてモータ11とは別個に組み立てられるとともに、この組立てられた制御装置12がモータ11の端部に取り付けられることによりモータ装置10が得られる。
【0052】
図2および
図9に示すように、モータ11に制御装置12が取り付けられた状態において、第2の基板23の4つの電子部品43~46は、ヒートシンク21の第1の部品収容部71aに収容される。また、モータ11に制御装置12が取り付けられた状態において、第2の基板23の2つの電子部品47,48は、ヒートシンク21の第2の部品収容部71bに収容される。また、モータ11に制御装置12が取り付けられた状態において、第2の基板23の電子部品41はヒートシンク21の第3の部品収容部71cに収容される一方、第2の基板23の電子部品42はヒートシンク21の第4の部品収容部71dに収容される。このため、第2の基板23に設けられる体格のより大きい電子部品41~48がヒートシンク21に干渉することが回避される。
【0053】
また、体格のより大きい電子部品41~48を第2の基板23の中央部分に集めたうえで、ヒートシンク21の内部における中央部分には電子部品41~48を逃がすための部品収容部71が設けられている。そしてヒートシンク21の内部における部品収容部71の周囲に第1の基板22が発生する熱および第2の基板23が発生する熱を奪うための部分である放熱部72が設けられている。すなわち、ヒートシンク21においては部品収容部71と放熱部72とが明確に区分けされているため、ヒートシンク21における部品収容部71に対応する部分を第1の基板22あるいは第2の基板23に接触させる必要がない。このため、部品収容部71をヒートシンク21の隔壁21cを貫通するとともに第1の基板収容部21aと第2の基板収容部21bとの間を連通する孔部分として設けることが可能となる。
【0054】
したがって、第1の基板22と第2の基板23との並び方向における部品収容部71の寸法を、電子部品41~48のうち最も体格の大きい電子部品45~48に応じた必要最小限の寸法に設定することが可能である。このため、第1の基板22と第2の基板23との並び方向における部品収容部71の寸法をより短縮することができる。したがって、第1の基板22と第2の基板23との間の距離、ひいてはモータ装置10の軸方向における長さをより短くすることが可能となる。
【0055】
ここで、比較例のヒートシンク21として部品収容部71と放熱部72とを区分けしない構成を採用することも考えられる。たとえば部品収容部71を第2の基板収容部21b側へ向けて開口する凹状に設けたうえで、その凹状の部品収容部71の底部を放熱部の一部分として第1の基板22に接触させる。このようにしても、第1の基板22が発生する熱を凹状の部品収容部71の底部を介して奪うことができる。しかし、この場合、凹状の部品収容部71の底部の厚みの分だけ、第1の基板22と第2の基板23との並び方向における部品収容部71の寸法がより大きくなることが懸念される。このため、第1の基板22と第2の基板23との間の距離、ひいてはモータ装置10の軸方向における長さがより長くなるおそれがある。
【0056】
この点、本実施の形態では、部品収容部71に対して、その第1の基板22側の開口を塞ぐかたちで第1の基板22に接触させる部分を設ける必要がない。本実施の形態によれば、第1の基板22に接触させる放熱部としての部分を設けない分だけ部品収容部71の寸法を短縮することができる。ひいては、第1の基板22と第2の基板23との間の距離をより短くすることができる。
【0057】
また、第1の基板22と第2の基板23との間にヒートシンク21を設けることにより、第1の基板22が発生する熱および第2の基板23が発生する熱の双方を逃がすための放熱経路が確保される。すなわち、
図2に矢印A1で示すように、第1の基板22に設けられた電子部品が発生する熱は、直接的あるいは第1の基板22を介してヒートシンク21へ伝達されて放熱される。
図5に矢印A2で示すように、第2の基板23に設けられた電子部品が発生する熱は、直接的あるいは第2の基板23を介してヒートシンク21へ伝達されて放熱される。
図5に矢印A3で示すように、第2の基板23に設けられた電子部品が発生する熱は、モータ11のハウジングにも伝達される。このため、制御装置12の放熱性がより高められる。
【0058】
<実施の形態の効果>
したがって、本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ヒートシンク21において、第2の基板23の電子部品41~48を逃がす部分である部品収容部71と、第1の基板22が発生する熱および第2の基板23が発生する熱を奪うための放熱部72とが互いに重ならないように区分けして設けられている。ヒートシンク21における部品収容部71に対応する部分に第1の基板22に接触する部分を設ける必要がない分だけ、第1の基板22と第2の基板23との並び方向における部品収容部71の長さ、ひいては第1の基板22と第2の基板23との間の距離をより短くすることができる。このため、モータ装置10の軸方向における長さをより短くすることができる。制御装置12、ひいてはモータ装置10の体格を小型化することが可能である。
【0059】
(2)また、部品収容部71には第1の基板22に接触する部分を設ける必要がないため、部品収容部71は、ヒートシンク21の第1の基板収容部21aおよび第2の基板収容部21bの内部の双方に開口して設けることができる。ヒートシンク21の第1の基板収容部21aと第2の基板収容部21bとが部品収容部71を介して互いに連通するため、第1の基板収容部21aと第2の基板収容部21bとの間で空気が循環する。したがって、ヒートシンク21の放熱効果をより高めることが可能である。
【0060】
(3)第1の基板22と第2の基板23との間にヒートシンク21が設けられている。このため、第1の基板22が発生する熱および第2の基板23が発生する熱の双方がヒートシンク21を介して放熱される。より具体的には、第1の基板22が発生する熱および第2の基板23が発生する熱は、それぞれ放熱部72が設けられる隔壁21cおよび周壁21dを介して放熱される。したがって、制御装置12の放熱効果がより高められる。
【0061】
(4)ヒートシンク21は、第1の基板22および第2の基板23の周囲を囲む周壁21dを有している。ヒートシンク21と大気との接触面積が確保されるため、ヒートシンク21の放熱効果がより高められる。
【0062】
(5)ヒートシンク21において、部品収容部71はヒートシンク21の中央部分に設けられる一方、第1の基板22が発生する熱および第2の基板23が発生する熱を奪うための放熱部72は部品収容部71の周辺部分に設けられている。放熱部72をヒートシンク21の中央部分に設ける場合に比べて、放熱部72と周壁21dとの間の距離が短くなる。このため、放熱部72に伝達される熱は、より迅速に周壁21dに伝わって大気に放熱される。したがって、ヒートシンク21の放熱効果をより高めることが可能である。
【0063】
(6)制御装置12は、モータ11の2系統の巻線群に対する給電を制御する。1系統の巻線群を有するモータの制御装置と異なり、2系統のインバータ回路51,52を設ける必要がある。インバータ回路の数が増える分だけトータルとしての発熱量が増大する。この点、より高い放熱効果を有する本実施の形態の制御装置12は、複数系統の巻線群を有するモータ11の制御装置として好適である。
【0064】
(7)ヒートシンク21において、隔壁21cと周壁21dとによって第1の基板収容部21aおよび第2の基板収容部21bが設けられている。第1の基板収容部21aの内部に第1の基板22が、第2の基板収容部21bの内部に第2の基板23が収容される。このため、第1の基板22および第2の基板23を粉塵あるいは衝撃などから保護することができる。
【0065】
(8)第2の基板23において、ヒートシンク21側の面には、モータ11のバスバー群が接続される2系統の端子台40a,40bが設けられている。制御装置12が組み立てられた状態において、端子台40a,40bはヒートシンク21の端子台挿入孔73a,73bに挿入された状態に維持される。このため、端子台40a,40bを第2の基板23のモータ11側の面に設ける場合に比べて、制御装置12の第1の基板22と第2の基板23との並び方向における長さ、ひいてはモータ装置10の軸方向における長さをより短くすることができる。これは、端子台40a,40bを第2の基板23のモータ11側の面に設ける場合、第2の基板23とモータ11との間に端子台40a,40bの設置スペースを設ける必要があるからである。
【0066】
(9)組み立てられた制御装置12をモータ11の端部に取り付ける際、モータ11のバスバー群はヒートシンク21の端子台挿入孔73a,73bに挿入される。この状態で、モータ11のバスバー群と端子台40a,40bとは、ヒートシンク21の周壁21dに設けられた開口部74a,74bを介して外部からボルト25a,25bにより互いに固定される。すなわち、制御装置12は部分組立体として構築されるため、制御装置12の組み立て作業、および組み立てられた制御装置12のモータ11への取り付け作業を簡単にすることができる。また、制御装置12の運搬も簡単である。
【0067】
<他の実施の形態>
なお、本実施の形態は、つぎのように変更して実施してもよい。
・ヒートシンク21に第1の基板22および第2の基板23の位置決め機能を持たせてもよい。たとえばヒートシンク21の隔壁21cにピンを設け、そのピンを第1の基板22および第2の基板23に設けられる位置決め孔に挿入する。これにより、ヒートシンク21に対して第1の基板22および第2の基板23がそれぞれ位置決めされる。これにより、第1の基板22と第2の基板23との相対的な位置精度が向上する。
【0068】
・製品仕様などによっては、部品収容部71と放熱部72との位置を逆にしてもよい。すなわち、放熱部72をヒートシンク21の中央部分に設けるとともに、部品収容部71をヒートシンク21の周縁部分に設ける。
【0069】
・製品仕様などによっては、第1の基板22と第2の基板23との位置を逆にしてもよい。すなわち、第1の基板22をモータ11に近い側に設けるとともに、第2の基板23をモータ11から遠い側に設ける。ただし、第1の基板22および第2の基板23の位置に応じてヒートシンク21の向きあるいは構造を適宜変更する。
【0070】
・製品仕様などによっては、部品収容部71としてヒートシンク21を貫通させない構成を採用してもよい。すなわち、部品収容部71の第1の基板22側の開口を塞いでもよい。ただし、この塞いだ部分に放熱部としての機能をもたせる必要はないため、その塞いだ部分の厚みを確保する必要もない。
【0071】
・制御装置12は、1系統の巻線群を有するモータの制御装置として使用してもよい。この場合、制御装置12にはインバータ回路などの電気部品を1系統分だけ設ければよい。
【0072】
・モータ装置10は、電動パワーステアリング装置の動力源として好適である。また、モータ装置10は、ステアバイワイヤ式のステアリング装置における操舵反力の発生源、あるいは転舵輪を転舵させる転舵力の発生源としても好適である。
【0073】
・制御装置12は、モータ11以外の電気機器の制御装置として具体化してもよい。
【符号の説明】
【0074】
10…モータ装置、11…モータ(電気機器)、12…制御装置、21…ヒートシンク、21c…隔壁、21d…周壁、22…第1の基板、23…第2の基板、31~36…チップ型の電子部品、40a,40b…端子台、41~48…電子部品(背高部品)、53,54…FET(チップ型の電子部品)、71…部品収容部、72…放熱部、73a,73b…端子台挿入孔(端子台収容部)。