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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-09
(45)【発行日】2024-01-17
(54)【発明の名称】登録許可装置及び登録許可プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20240101AFI20240110BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20240110BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
G06T7/00 510F
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019222407
(22)【出願日】2019-12-09
(65)【公開番号】P2021092927
(43)【公開日】2021-06-17
【審査請求日】2022-11-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菊池 敬済
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-159647(JP,A)
【文献】国際公開第2017/017900(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/064743(WO,A1)
【文献】特開2000-259834(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108960195(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107808118(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G06T 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
サービスのプロフィールへの登録用画像の情報を取得し、
身分証明書に用いられている第一顔画像の情報を取得し、
前記サービスとの連携がなされた連携サービスから1以上の第二顔画像の情報を取得し、
前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が第一閾値以上である場合に、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可し、
前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が前記第一閾値未満である場合は、前記第一顔画像と前記第二顔画像との類似度が第二閾値以上であり、且つ、前記登録用画像と前記第二顔画像との類似度が第三閾値以上である場合に、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可する
登録許可装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が前記第一閾値未満である場合において、前記第一顔画像と第二顔画像との類似度が第二閾値未満であるか、又は前記登録用画像と前記第二顔画像との類似度が第三閾値未満である場合に、前記プロフィールへの登録用画像の登録を禁止する
請求項1に記載の登録許可装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記第一顔画像と前記第二顔画像との類似度が第二閾値以上であり、且つ前記登録用画像と前記第二顔画像との類似度が第三閾値未満であることで、前記プロフィールへの登録用画像の登録を禁止する場合に、前記第一顔画像との類似度が第二閾値以上である第二顔画像の前記プロフィールへの追加登録を促す
請求項2に記載の登録許可装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が前記第一閾値未満である場合において、同一の前記第二顔画像について、前記第一顔画像との類似度が第二閾値以上であり、且つ、前記登録用画像との類似度が第三閾値以上である場合に、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可する
請求項1~3のいずれか1項に記載の登録許可装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が前記第一閾値未満である場合において、異なる前記第二顔画像について、前記第一顔画像との類似度が第二閾値以上であり、且つ、前記登録用画像との類似度が第三閾値以上である場合には、追加条件を満たす場合に、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可する
請求項1~4のいずれか1項に記載の登録許可装置。
【請求項6】
前記追加条件は、異なる前記第二顔画像の類似度が第四閾値以上であるとの条件である
請求項5に記載の登録許可装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可する場合に、他の登録用画像の前記プロフィールへの追加登録を促す
請求項1~6のいずれか1項に記載の登録許可装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が前記第一閾値以上であることによって、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可する場合に、
前記他の登録用画像として横顔の画像の前記プロフィールへの追加登録を促す
請求項7に記載の登録許可装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が前記第一閾値未満である場合であって、前記第一顔画像と前記第二顔画像との類似度が第二閾値以上であり、且つ、前記登録用画像と前記第二顔画像との類似度が第三閾値以上であることによって、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可する場合に、
前記他の登録用画像として正面の顔の画像の前記プロフィールへの追加登録を促す
請求項7に記載の登録許可装置。
【請求項10】
コンピュータに、
サービスのプロフィールへの登録用画像の情報を取得し、
身分証明書に用いられている第一顔画像の情報を取得し、
前記サービスとの連携がなされた連携サービスから1以上の第二顔画像の情報を取得し、
前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が第一閾値以上である場合に、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可し、
前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が前記第一閾値未満である場合は、前記第一顔画像と前記第二顔画像との類似度が第二閾値以上であり、且つ、前記登録用画像と前記第二顔画像との類似度が第三閾値以上である場合に、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可する
処理を実行させるための登録許可プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、登録許可装置及び登録許可プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザと関係する人物のためのコンテンツを配信する情報処理装置であって、前記ユーザのネットワーク上での活動に基づいて、前記ユーザと前記人物との関係を判定する判定手段と、前記判定手段による判定に応じて、前記人物のためのコンテンツを取得する取得手段と、前記取得手段により取得したコンテンツを前記ユーザまたは前記人物に配信する配信手段と、を有することを特徴とする情報処理装置が開示されている。
【0003】
特許文献2には、本人確認を必要とするサービスへのサービス申込者が携帯端末で入力した個人情報を前記携帯端末から取得する個人情報取得部と、前記サービス申込者の顔画像と前記個人情報とを含む身分証明書情報を身分証明書から読み取る身分証明書情報取得部と、前記サービス申込者の顔を撮影した第1撮影画像を取得する第1画像取得部と、前記個人情報と、前記身分証明書情報と、前記第1撮影画像とに基づいて自動的な本人確認を行う本人確認部と、前記サービス申込者に対する付加情報を取得する付加情報取得部と、前記本人確認部による本人確認の結果および前記付加情報に基づいて前記サービスへの申し込み処理を制御する制御部と、を備える端末装置が開示されている。この端末装置では、前記付加情報は、自装置が設置された空間を撮影するカメラが過去の所定期間に撮影した画像に前記サービス申込者が含まれる回数に基づいた情報であり、前記制御部は、前記付加情報が、前記サービス申込者が前記画像に含まれる回数が所定回数以上であることを示す場合、前記サービスへの申し込み処理を継続し、前記付加情報が、前記回数が所定回数未満であることを示す場合、前記付加情報に、一定の警戒が必要であることを示す情報を追加して、前記サービスへの申し込み処理を継続する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-20325号公報
【文献】特許第6512272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
マッチングサービス等のサービスのプロフィールへ登録する登録用画像と、身分証明書に用いられている顔画像との類似度が閾値以上である場合にのみ、プロフィールへの登録用画像の登録を許可する場合では、登録可能な画像が限られてしまう。
【0006】
本発明は、登録用画像と身分証明書に用いられている顔画像との類似度が閾値以上である場合にのみ、プロフィールへの登録用画像の登録を許可する構成に比べ、登録可能な画像の自由度を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、サービスのプロフィールへの登録用画像の情報を取得し、身分証明書に用いられている第一顔画像の情報を取得し、前記サービスとの連携がなされた連携サービスから1以上の第二顔画像の情報を取得し、前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が第一閾値以上である場合に、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可し、前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が前記第一閾値未満である場合は、前記第一顔画像と前記第二顔画像との類似度が第二閾値以上であり、且つ、前記登録用画像と前記第二顔画像との類似度が第三閾値以上である場合に、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可する。
【0008】
第2態様では、前記プロセッサは、前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が前記第一閾値未満である場合において、前記第一顔画像と第二顔画像との類似度が第二閾値未満であるか、又は前記登録用画像と前記第二顔画像との類似度が第三閾値未満である場合に、前記プロフィールへの登録用画像の登録を禁止する。
【0009】
第3態様では、前記プロセッサは、前記第一顔画像と前記第二顔画像との類似度が第二閾値以上であり、且つ前記登録用画像と前記第二顔画像との類似度が第三閾値未満であることで、前記プロフィールへの登録用画像の登録を禁止する場合に、前記第一顔画像との類似度が第二閾値以上である第二顔画像の前記プロフィールへの追加登録を促す。
【0010】
第4態様では、前記プロセッサは、前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が前記第一閾値未満である場合において、同一の前記第二顔画像について、前記第一顔画像との類似度が第二閾値以上であり、且つ、前記登録用画像との類似度が第三閾値以上である場合に、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可する。
【0011】
第5態様では、前記プロセッサは、前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が前記第一閾値未満である場合において、異なる前記第二顔画像について、前記第一顔画像との類似度が第二閾値以上であり、且つ、前記登録用画像との類似度が第三閾値以上である場合には、追加条件を満たす場合に、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可する。
【0012】
第6態様では、前記追加条件は、異なる前記第二顔画像の類似度が第四閾値以上であるとの条件である。
【0013】
第7態様では、前記プロセッサは、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可する場合に、他の登録用画像の前記プロフィールへの追加登録を促す。
【0014】
第8態様では、前記プロセッサは、前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が前記第一閾値以上であることによって、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可する場合に、前記他の登録用画像として横顔の画像の前記プロフィールへの追加登録を促す。
【0015】
第9態様では、前記プロセッサは、前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が前記第一閾値未満である場合であって、前記第一顔画像と前記第二顔画像との類似度が第二閾値以上であり、且つ、前記登録用画像と前記第二顔画像との類似度が第三閾値以上であることによって、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可する場合に、前記他の登録用画像として正面の顔の画像の前記プロフィールへの追加登録を促す。
【0016】
第10態様では、コンピュータに、サービスのプロフィールへの登録用画像の情報を取得し、身分証明書に用いられている第一顔画像の情報を取得し、前記サービスとの連携がなされた連携サービスから1以上の第二顔画像の情報を取得し、前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が第一閾値以上である場合に、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可し、前記登録用画像と前記第一顔画像との類似度が前記第一閾値未満である場合は、前記第一顔画像と前記第二顔画像との類似度が第二閾値以上であり、且つ、前記登録用画像と前記第二顔画像との類似度が第三閾値以上である場合に、前記プロフィールへの登録用画像の登録を許可する処理を実行させるための登録許可プログラムである。
【発明の効果】
【0017】
第1態様の構成によれば、登録用画像と身分証明書に用いられている顔画像との類似度が閾値以上である場合にのみ、プロフィールへの登録用画像の登録を許可する構成に比べ、登録可能な画像の自由度を高めることができる。
【0018】
第2態様の構成によれば、第一顔画像と第二顔画像との類似度が第二閾値未満であるか、又は登録用画像と第二顔画像との類似度が第三閾値未満である場合に、プロフィールへの登録用画像の登録を許可する構成に比べ、登録用画像が登録者本人の画像であるという信頼性を高めることができる。
【0019】
第3態様の構成によれば、任意の登録用画像のプロフィールへの登録を促す構成に比べ、登録用画像を用意する登録者の手間を省くことができる。
【0020】
第4態様の構成によれば、異なる第二顔画像について、第一顔画像との類似度が第二閾値以上であり、且つ、登録用画像との類似度が第三閾値以上である場合にのみ、プロフィールへの登録用画像の登録を許可する構成に比べ、登録用画像が登録者本人の画像であるという信頼性が高めることができる。
【0021】
第5態様の構成によれば、異なる第二顔画像について、第一顔用画像との類似度が第二閾値以上であり、且つ、登録用画像との類似度が第三閾値以上である場合に、追加条件の成否に関係なく、プロフィールへの登録用画像の登録を許可する構成に比べ、登録用画像が登録者本人の画像であるという信頼性を高めることができる。
【0022】
第6態様の構成によれば、異なる第二顔画像の類似度が第四閾値以上であるとの条件の成否に関係なく、プロフィールへの登録用画像の登録を許可する構成に比べ、登録用画像が登録者本人の画像であるという信頼性を高めることができる。
【0023】
第7態様の構成によれば、プロフィールに登録される画像情報を充実させることができる。
【0024】
第8態様の構成によれば、異なるアングルの画像のプロフィールへの追加登録を促すことができる。
【0025】
第9態様の構成によれば、異なるアングルの画像のプロフィールへの追加登録を促すことができる。
【0026】
第10態様の構成によれば、登録用画像と身分証明書に用いられている顔画像との類似度が閾値以上である場合にのみ、プロフィールへの登録用画像の登録を許可する構成に比べ、登録可能な画像の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】第1実施形態に係る情報処理システムの構成を示す概略図である。
図2】第1実施形態に係るサーバ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】第1実施形態に係るサーバ装置の機能構成の例を示すブロック図である。
図4】第1実施形態に係るサーバ装置によって実行される登録許可処理の一部の流れを示すフローチャートである。
図5】第1実施形態に係るサーバ装置によって実行される登録許可処理の他の一部の流れを示すフローチャートである。
図6】第1実施形態に係る登録用画像として、顔を正面から撮像した顔画像を用いた場合を示す概念図である。
図7】第1実施形態に係る登録用画像として、顔を側面から撮像した顔画像を用いた場合を示す概念図である。
図8】第1実施形態に係る投稿画像リストから顔画像リストを作成する処理を説明するための概念図である。
図9】第1実施形態に係る顔画像リストの顔画像のうち、証明用顔画像と最も類似度が高い顔画像の類似度が、第二閾値以上であると判断する処理を説明するための概念図である。
図10】第1実施形態に係る顔画像リストの顔画像のうち、登録用画像と最も類似度が高い顔画像の類似度が、第三閾値以上であると判断する処理を説明するための概念図である。
図11】第2実施形態に係るサーバ装置の機能構成の例を示すブロック図である。
図12】第2実施形態に係るサーバ装置によって実行される登録許可処理の一部の流れを示すフローチャートである。
図13】第3実施形態に係るサーバ装置によって実行される登録許可処理の一部の流れを示すフローチャートである。
図14】第4実施形態に係るサーバ装置によって実行される登録許可処理の一部の流れを示すフローチャートである。
図15】第5実施形態に係るサーバ装置によって実行される登録許可処理の一部の流れを示すフローチャートである。
図16】第5実施形態に係る投稿画像リストから第一顔画像リスト及び第二顔画像リストを作成する処理を説明するための概念図である。
図17】第5実施形態に係る第一顔画像リストの顔画像のうち、証明用顔画像と最も類似度が高い顔画像の類似度が、第二閾値以上である場合に、該顔画像を第一類似リストに格納する処理を説明するための概念図である。
図18】第5実施形態に係る第一顔画像リストから第一類似リストへ格納した顔画像を削除する処理を説明するための概念図である。
図19】第5実施形態に係る第二顔画像リストの顔画像のうち、登録用画像と最も類似度が高い顔画像の類似度が、第三閾値以上である場合に、該顔画像を第二類似リストに格納する処理を説明するための概念図である。
図20】第5実施形態に係る第二顔画像リストから第二類似リストへ格納した顔画像を削除する処理を説明するための概念図である。
図21】第5実施形態に係る第一顔画像リストから第一類似リストへさらに顔画像を格納し、該顔画像を削除する処理を説明するための概念図である。
図22】第5実施形態に係る第二顔画像リストから第二類似リストへさらに顔画像を格納し、該顔画像を削除する処理を説明するための概念図である。
図23】第6実施形態に係るサーバ装置によって実行される登録許可処理の一部の流れを示すフローチャートである。
図24】第6実施形態に係る第一類似リストの顔画像と、第二類似リストの顔画像との類似度を判断する処理を説明するための概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
【0029】
《第1実施形態》
(情報処理システム10)
まず、本実施形態に係る情報処理システム10を説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システム10を示す概略図である。
【0030】
情報処理システム10は、情報を処理するシステムであって、図1に示されるように、サーバ装置50と、複数のデバイス20と、を備えている。具体的には、情報処理システム10は、ユーザがデバイス20を介してプロフィールをサーバ装置50に対して登録可能なシステムである。
【0031】
さらに具体的には、情報処理システム10は、ユーザがサーバ装置50に対して登録したプロフィールを、他のユーザがデバイス20を介して閲覧し、ユーザ同士が知り合ったり、コミュニケーションを取ったりなどする機会を得るシステムである。ここでいうユーザとは、情報処理システム10を利用する者を意味する。したがって、ユーザには、情報処理システム10(サーバ装置50)に対して登録がなされた者と、該登録がなされていない者と、を含む。
【0032】
サーバ装置50と複数のデバイス20とは、例えば、インターネット等の無線の通信回線16を介して相互に通信可能に接続されている。なお、図1では、複数のデバイス20として、3個のデバイス20A、20B、20Cを図示しているが、デバイスの個数に制限はない。なお、デバイス20A、20B、20Cをデバイス20と総称する。
【0033】
(デバイス20)
デバイス20は、ユーザによって利用される端末である。具体的には、デバイス20は、サーバ装置50によって提供されるサービスをユーザが利用するための装置である。さらに具体的には、デバイス20として、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ、スマートフォン及び携帯電話などが用いられる。
【0034】
(サーバ装置50)
サーバ装置50は、登録許可装置の一例である。このサーバ装置50は、前述のように、ユーザに対し、デバイス20を介してプロフィールが登録可能なサービスを提供する装置である。具体的には、サーバ装置50は、ユーザが登録したプロフィールを他のユーザにデバイス20を介して閲覧させ、ユーザ同士が知り合ったり、コミュニケーションを取ったりなどする機会を与えるサービス(いわゆるマッチングサービス)を提供する装置である。以下、サーバ装置50が提供するサービスを「提供サービス」という。
【0035】
サーバ装置50は、例えば、ユーザが登録したプロフィールを他のユーザがデバイス20を介して閲覧可能な媒体(例えばwebページ)を有している。ユーザは、当該媒体に対して、デバイス20を介してアクセス可能となっている。
【0036】
図2には、サーバ装置50のハードウェア構成を示すブロック図が示されている。サーバ装置50は、コンピュータとしての機能を備え、図2に示されるように、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、ストレージ54、通信インタフェース55、入力部56及び表示部57を有している。サーバ装置50の各部は、バス59を介して相互に通信可能に接続されている。
【0037】
CPU51は、中央演算処理ユニットであり、登録許可プログラムを含む各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU51は、ROM52又はストレージ54からプログラムを読み出し、RAM53を作業領域としてプログラムを実行する。
【0038】
ROM52は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM53は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ54は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶部により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、および各種データを格納する。
【0039】
通信インタフェース55は、デバイス20等の他の機器と通信するためのインタフェースである。入力部56は、例えば、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。表示部57は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。なお、表示部57として、タッチパネル方式のディスプレイを採用してもよい。この場合では、ディスプレイを入力部56として機能させても良い。
【0040】
上記のプログラムを実行する際に、サーバ装置50は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。サーバ装置50が実現する機能構成について説明する。図3は、サーバ装置50の機能構成の例を示すブロック図である。
【0041】
図3に示されるように、サーバ装置50は、機能構成として、取得部50Aと、許可部50Bと、禁止部50Cと、を有している。各機能構成は、CPU51がROM52又はストレージ54に記憶された登録許可プログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0042】
取得部50Aは、提供サービスのプロフィールへの登録用画像70(図6及び図7参照)の登録申請がなされた申請情報を取得する。具体的には、ユーザがデバイス20を介してサーバ装置50へ登録用画像70の登録申請を行った申請情報を取得する。
【0043】
また、取得部50Aは、提供サービスのプロフィールへの登録用画像70(図6及び図7参照)の情報を取得する。具体的には、取得部50Aは、ユーザがデバイス20を介してサーバ装置50へ送信した登録用画像70の情報を取得する。
【0044】
また、取得部50Aは、身分証明書に用いられている第一顔画像71(以下、証明用顔画像71(図6及び図7参照)という)の情報を取得する。具体的には、取得部50Aは、ユーザがデバイス20を介してサーバ装置50へ送信した証明用顔画像71の情報を取得する。
【0045】
さらに、取得部50Aは、提供サービスとの連携がなされた連携サービスから1以上の第二顔画像72(図8参照)の情報を取得する。連携サービスは、提供サービスと連携がなされたサービスであって、顔画像が登録可能なサービスである。具体的には、連携サービスは、提供サービスと予め連携がなされたサービスである。さらに具体的には、連携サービスは、例えば、提供サービスと予め連携がなされ且つ画像(写真)が登録可能(投稿可能)なソーシャルネットワーキングサービス(以下、SNSという)である。したがって、取得部50Aは、例えば、SNSに投稿された写真の画像から第二顔画像72(以下、SNS顔画像72という)の情報を取得する。なお、連携サービスとしては、提供サービスと予め連携がなされたサービスに限られない。連携サービスとしては、例えば、登録者の申請により連携がなされたサービスであってもよい。
【0046】
許可部50Bは、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が第一閾値以上である場合に、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する。換言すれば、登録用画像70と証明用顔画像71とが、予め定められた基準において、類似していれば、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する。
【0047】
なお、類似度は、例えば、テンプレートマッチング等の公知のパターンマッチング手法を用いて、数値として算出することが可能である。
【0048】
本実施形態では、第一閾値として、上記類似度が当該値以上である場合に登録用画像70に写っている人物と証明用顔画像71に写っている人物とが同一人物であると見なすことのできる値として予め得られた値が適用される。なお、第一閾値としては、これに限定されるものではなく、例えば、提供サービスのプロフィールへの登録に要求される精度や提供サービスの用途等に応じて、サーバ装置50の管理者等により、入力部56等を介して第一閾値を予め設定しておく形態としてもよい。
【0049】
さらに、許可部50Bは、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が第一閾値未満である場合は、証明用顔画像71とSNS顔画像72との類似度が第二閾値以上であり、且つ、登録用画像70とSNS顔画像72との類似度が第三閾値以上である場合に、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する。換言すれば、登録用画像70及び証明用顔画像71が、SNS顔画像72に対して、予め定められた基準において類似していれば、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する。なお、登録用画像70との類似度が判断されるSNS顔画像72と、証明用顔画像71との類似度が判断されるSNS顔画像72とは、異なる画像であってもよい。
【0050】
本実施形態では、第二閾値として、証明用顔画像71とSNS顔画像72との類似度が当該値以上である場合に証明用顔画像71に写っている人物とSNS顔画像72に写っている人物とが同一人物であると見なすことのできる値として予め得られた値が適用される。また、本実施形態では、第三閾値として、登録用画像70とSNS顔画像72との類似度が当該値以上である場合に登録用画像70に写っている人物とSNS顔画像72に写っている人物とが同一人物であると見なすことのできる値として予め得られた値が適用される。なお、第二閾値及び第三閾値としては、これらに限定されるものではなく、例えば、提供サービスのプロフィールへの登録に要求される精度や提供サービスの用途等に応じて、サーバ装置50の管理者等により、入力部56等を介して第二閾値及び第三閾値を予め設定しておく形態としてもよい。
【0051】
禁止部50Cは、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が第一閾値未満である場合において、証明用顔画像71とSNS顔画像72との類似度が第二閾値未満であるか、又は登録用画像70とSNS顔画像72との類似度が第三閾値未満である場合に、プロフィールへの登録用画像70の登録を禁止する。
【0052】
(本実施形態に係る作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。図4及び図5は、サーバ装置50によって実行される登録許可処理の流れを示すフローチャートである。
【0053】
本処理は、CPU51がROM52又はストレージ54から登録許可プログラムを読み出して実行することにより行なわれる。本処理は、例えば、ユーザによって登録用画像70の登録申請がなされた場合に行われる。
【0054】
図4に示されるように、本処理が開始されると、CPU51は、まず、提供サービスのプロフィールへの登録用画像70(図6及び図7参照)の情報を取得する(ステップS102)。図6には、登録用画像70として、ユーザの顔を正面から撮像した顔画像(以下、正面の顔画像という)を用いた場合が示されている。図7には、登録用画像70として、ユーザの顔を側面から撮像した顔画像(以下、側面の顔画像という)を用いた場合が示されている。
【0055】
次に、CPU51は、身分証明書に用いられている証明用顔画像71(図6及び図7参照)の情報を取得する(ステップS104)。図6及び図7には、証明用顔画像71として、運転免許証やパスポート等の公的機関が発行する身分証明書に示されたユーザの正面の顔画像を用いた場合が示されている。なお、証明用顔画像71の情報と登録用画像70の情報とを取得する順番は、本処理の順番に限られず、証明用顔画像71の情報を先に取得してもよい。
【0056】
次に、CPU51は、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が第一閾値以上であるか否かを判断する(ステップS106)。
【0057】
CPU51は、ステップS106にて、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が第一閾値以上であると判断した場合に(ステップS106:YES)、提供サービスのプロフィールへの登録用画像70の登録を許可し(ステップS108)、本処理を終了する。なお、図6に示される例では、第一閾値が0.7とされ、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が0.9とされた場合が示されている。図6に示される例では、登録用画像70の登録が許可される。
【0058】
一方、CPU51は、ステップS106にて、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が第一閾値未満であると判断した場合は(ステップS106:NO)、ステップS110(図5参照)へ移行する。なお、図7に示される例では、第一閾値が0.7とされ、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が0.5とされた場合が示されている。図7に示される例では、ステップS110へ移行する。
【0059】
図5に示されるように、ステップS110では、CPU51は、ユーザのSNSに投稿された投稿画像リスト79から顔画像の情報を取得し、顔画像リスト80を作成する。ここで、投稿画像リスト79には、図8に示されるように、例えば、顔画像を含む画像と、顔画像を含まない画像と、を有している。顔画像を含まない画像としては、例えば、風景が撮像された風景画像、料理が撮像された料理画像、及び、商品が撮像された商品画像などがある。そして、CPU51は、投稿画像リスト79の画像から顔を認識し、顔が認識された画像を顔画像として保存し、顔画像リスト80を作成する。なお、保存する顔画像は、顔画像を含む画像から切り出された顔画像であってもよい。さらに、SNSに投稿された動画から顔画像を切り出してもよい。
【0060】
次に、CPU51は、顔画像リスト80から証明用顔画像71と最も類似度が高い顔画像(以下、顔画像Aという)の類似度(以下、類似度Aという)の情報を取得する(ステップS112)。具体的には、CPU51は、図9に示されるように、顔画像リスト80の顔画像の各々と、証明用顔画像71との類似度を算出し、該類似度のうち、最も値が高い類似度の情報を取得する。
【0061】
次に、CPU51は、ステップS112にて情報を取得した類似度Aが、第二閾値以上であるか否かを判断する(ステップS114)。
【0062】
CPU51は、ステップS114にて、類似度Aが、第二閾値以上であると判断した場合(ステップS114:YES)にステップS116へ移行する。なお、図9に示される例では、第二閾値が0.7とされ、類似度Aが0.79とされた場合が示されている。図9に示される例では、第二閾値は、第一閾値と同じ値となっている。また、図9に示される例では、ステップS116へ移行する。
【0063】
一方、CPU51は、ステップS114にて、類似度Aが、第二閾値未満であると判断した場合(ステップS114:NO)には、登録用画像70の登録を禁止して(ステップS118)、本処理を終了する。
【0064】
ステップS116では、CPU51は、顔画像リスト80から登録用画像70と最も類似度が高い顔画像(以下、顔画像Bという)の類似度(以下、類似度Bという)の情報を取得する。CPU51は、図10に示されるように、顔画像リスト80の顔画像の各々と、登録用画像70との類似度を算出し、該類似度のうち、最も値が高い類似度の情報を取得する。
【0065】
次に、CPU51は、ステップS116にて情報を取得した類似度Bが、第三閾値以上であるか否かを判断する(ステップS120)。
【0066】
CPU51は、ステップS120にて、類似度Bが、第三閾値以上であると判断した場合(ステップS120:YES)は、登録用画像70の登録を許可して(ステップS122)、本処理を終了する。なお、図10に示される例では、第三閾値が0.7とされ、類似度Aが0.81とされた場合が示されている。図10に示される例では、第三閾値は、第二閾値及び第一閾値と同じ値となっている。また、図10に示される例では、登録用画像70の登録が許可される。
【0067】
一方、CPU51は、ステップS120にて、類似度Bが、第三閾値未満であると判断した場合(ステップS120:NO)には、登録用画像70の登録を禁止して(ステップS118)、本処理を終了する。なお、上述した登録許可処理において登録が許可された登録用画像70はCPU51によって最終的に提供サービスのプロフィールに登録される。
【0068】
以上のように、本実施形態では、CPU51は、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が第一閾値未満である場合において、証明用顔画像71とSNS顔画像72との類似度が第二閾値以上であり、且つ、登録用画像70とSNS顔画像72との類似度が第三閾値以上である場合に、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する。すなわち、本実施形態では、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が閾値未満であっても、一定条件を満たせば、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する。
【0069】
ここで、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が閾値以上である場合にのみ、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する構成(以下、第一構成という)では、証明用顔画像71に対する類似度が閾値以上である画像しか登録できない。
【0070】
例えば、証明用顔画像71として、運転免許証やパスポート等の公的機関が発行する身分証明書の顔画像を用いる場合では、証明用顔画像71が正面の顔画像となる。このため、登録用画像70としては、正面の顔画像か、正面の顔画像に近い顔画像しか登録が許可されず、登録用画像70として、顔を側面から撮像した顔画像(以下、側面の顔画像という)などを用いることができない。
【0071】
これに対して、本実施形態では、証明用顔画像71とSNS顔画像72との類似度が第二閾値以上であり、且つ、登録用画像70とSNS顔画像72との類似度が第三閾値以上である場合に、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可するので、前述の第一構成に比べ、登録可能な画像の自由度が高められる。すなわち、本実施形態の構成によれば、登録用画像70として、例えば、側面の顔画像なども用いることが可能となる。
【0072】
さらに、本実施形態では、CPU51は、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が第一閾値未満である場合において、証明用顔画像71とSNS顔画像72との類似度が第二閾値未満であるか、又は登録用画像70とSNS顔画像72との類似度が第三閾値未満である場合に、プロフィールへの登録用画像70の登録を禁止する。
【0073】
ここで、証明用顔画像71とSNS顔画像72との類似度が第二閾値未満であるか、又は登録用画像70とSNS顔画像72との類似度が第三閾値未満である場合に、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する構成(以下、第二構成という)では、登録用画像70が登録者本人の画像でない場合にも登録が許可される可能性がある。
【0074】
これに対して、本実施形態では、証明用顔画像71とSNS顔画像72との類似度が第二閾値未満であるか、又は登録用画像70とSNS顔画像72との類似度が第三閾値未満である場合に、プロフィールへの登録用画像70の登録を禁止するので、前述の第二構成に比べ、登録用画像70が登録者本人の画像であるという信頼性が高められる。
【0075】
(変形例)
なお、本実施形態では、前述のように、SNSに投稿された投稿画像リスト79から顔画像の情報を取得し(ステップS110)、顔画像Aの類似度Aの情報を取得し(ステップS112)、類似度Aが第二閾値以上であるか否かを判断していた(ステップS114)。換言すれば、本実施形態では、顔画像Aによる類似判断を行う(ステップS114)の前に顔画像Aに関する情報を取得していた。具体的には、顔画像Aによる類似判断を行う(ステップS114)の前であって、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が第一閾値未満であると判断した後(ステップS106:NO)に顔画像Aに関する情報を取得していた。さらに具体的には、顔画像Aによる類似判断を行う(ステップS114)直前に顔画像Aに関する情報を取得していた。なお、顔画像Aに関する情報を、顔画像Aによる類似判断を行う(ステップS114)直前に取得する場合に限られず、例えば、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が第一閾値以上であるか否かを判断する(ステップS106)前に予め取得する構成であってもよい。
【0076】
また、本実施形態では、第一閾値、第二閾値及び第三閾値として、同じ値を用いていたが、これに限られない。例えば、第一閾値、第二閾値及び第三閾値は、異なる値を用いてもよい。具体的には、第二閾値は、第一閾値に対して高い値であってもよいし、低い値であってもよい。また、第三閾値は、第一閾値及び第二閾値に対して高い値であってもよいし、低い値であってもよい。
【0077】
また、登録用画像70として、顔画像以外の画像(例えば、風景及び動物等の画像)が用いられることを考慮し、以下の処理を行ってもよい。例えば、図4におけるステップS102の後、ステップS106の前に、登録用画像70が顔画像であるか否かの顔画像判断を行ってもよい。すなわち、当該顔画像判断を、ステップS102とステップS104との間、又は、ステップS104とステップS106との間で行ってもよい。
【0078】
この場合では、例えば、ステップS102とステップS104との間で当該顔画像判断を行った結果、登録用画像70が顔画像であると判断した場合に、ステップS104に移行する。また、ステップS104とステップS106との間で当該顔画像判断を行った結果、登録用画像70が顔画像であると判断した場合に、ステップS106に移行する。
【0079】
また、当該顔画像判断の結果、登録用画像70が顔画像ではないと判断した場合は、ステップS106の判断を行わず、ステップS118に移行し、登録用画像70の登録を禁止して(ステップS118)、本処理を終了してもよい。この場合では、登録用画像70として、顔画像以外の画像が登録されることが抑制される。
【0080】
また、当該顔画像判断の結果、登録用画像70が顔画像ではないと判断した場合は、登録用画像70は、ステップS106の判断を行わず、ステップS108に移行し、提供サービスのプロフィールへの登録用画像70の登録を許可して(ステップS108)、本処理を終了してもよい。この場合では、登録用画像70として、顔画像以外の画像が登録されうるが、少なくとも、登録者以外の別人の顔画像が登録されることが抑制される。すなわち、当該処理は、登録者以外の別人の顔画像が登録されなければ、顔画像以外の画像の登録を許容しようとするものといえる。
【0081】
《第2実施形態》
次に、第2実施形態について説明する。図11は、第2実施形態に係るサーバ装置50の機能構成の例を示すブロック図である。図12は、第2実施形態に係るサーバ装置50によって実行される登録許可処理の一部の流れを示すフローチャートである。なお、第1実施形態と同一部分については、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
【0082】
第2実施形態では、図11に示されるように、サーバ装置50は、機能構成として、促進部50Dをさらに有している。各機能構成は、CPU51がROM52又はストレージ54に記憶された登録許可プログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0083】
促進部50Dは、証明用顔画像71とSNS顔画像72との類似度が第二閾値以上であり、且つ登録用画像70とSNS顔画像72との類似度が第三閾値未満であることで、プロフィールへの登録用画像70の登録を禁止する場合に、証明用顔画像71との類似度が第二閾値以上であるSNS顔画像72のプロフィールへの追加登録を促す。
【0084】
以下に、第2実施形態に係る作用を説明する。
【0085】
図12に示されるように、本実施形態では、CPU51は、ステップS120にて、類似度Bが、第三閾値未満であると判断した場合(ステップS120:NO)には、登録用画像70の登録を禁止する(ステップS224)。次に、CPU51は、図9に示される顔画像4(顔画像A)のプロフィールへの追加登録を促す。具体的には、CPU51は、一例として、「顔画像4(顔画像A)をプロフィールへ登録しませんか」などの表示を行う。
【0086】
以上のように、本実施形態では、証明用顔画像71との類似度が第二閾値以上である顔画像4のプロフィールへの追加登録を促す。このように、登録用画像70が登録者本人の画像であるという信頼性が認められた顔画像4の登録を促すので、任意の登録用画像70のプロフィールへの登録を促す構成に比べ、登録用画像70を用意する登録者の手間が省かれる。
【0087】
《第3実施形態》
次に、第3実施形態について説明する。図13は、第3実施形態に係るサーバ装置50によって実行される登録許可処理の一部の流れを示すフローチャートである。なお、第1実施形態と同一部分については、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
【0088】
第3実施形態では、第2実施形態と同様に、サーバ装置50は、機能構成として、促進部50Dをさらに有している(図11参照)。各機能構成は、CPU51がROM52又はストレージ54に記憶された登録許可プログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0089】
促進部50Dは、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する場合に、他の登録用画像70のプロフィールへの追加登録を促す。具体的には、促進部50Dは、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が第一閾値以上であることによって、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する場合に(ステップS106:YES)、他の登録用画像70として側面の顔画像(横顔の画像の一例)のプロフィールへの追加登録を促す。
【0090】
以下に、第3実施形態に係る作用を説明する。
【0091】
図13に示されるように、本実施形態では、CPU51は、ステップS106にて、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が第一閾値以上であると判断した場合に(ステップS106:YES)、提供サービスのプロフィールへの登録用画像70の登録を許可する(ステップS108)。
【0092】
次に、CPU51は、他の登録用画像70として、側面の顔画像のプロフィールへの追加登録を促す(ステップS302)。具体的には、CPU51は、一例として、「横顔の顔画像(顔写真)をプロフィールへ登録しませんか」などの表示を行う。
【0093】
このように、顔画像のプロフィールへの追加登録を促し、顔画像がプロフィールへ追加登録されることで、プロフィールに登録される画像情報が充実させられる。
【0094】
以上のように、本実施形態では、証明用顔画像71との類似度が第一閾値以上である登録用画像70とは、別に、側面の顔画像のプロフィールへの追加登録を促す。ここで、証明用顔画像71との類似度が第一閾値以上である登録用画像70は、正面の顔画像、又は正面の顔画像に近い顔画像であると考えられるところ、本実施形態では、側面の顔画像のプロフィールへの追加登録を促すので、登録が許可された登録用画像70とは、異なるアングルの画像のプロフィールへの追加登録が促される。この結果、プロフィールへ登録される画像の多様性が向上する。
【0095】
《第4実施形態》
次に、第4実施形態について説明する。図14は、第4実施形態に係るサーバ装置50によって実行される登録許可処理の一部の流れを示すフローチャートである。なお、第1実施形態と同一部分については、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
【0096】
第4実施形態では、第2実施形態及び第3実施形態と同様に、サーバ装置50は、機能構成として、促進部50Dをさらに有している(図11参照)。各機能構成は、CPU51がROM52又はストレージ54に記憶された登録許可プログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0097】
促進部50Dは、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する場合に、他の登録用画像70のプロフィールへの追加登録を促す。具体的には、促進部50Dは、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が第一閾値未満である場合(ステップS106:NO)であって、証明用顔画像71とSNS顔画像72との類似度が第二閾値以上であり(ステップS114:YES)、且つ登録用画像70とSNS顔画像72との類似度が第三閾値以上であること(ステップS120:YES)によって、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する場合に、他の登録用画像70として正面の顔の画像のプロフィールへの追加登録を促す。
【0098】
以下に、第4実施形態に係る作用を説明する。
【0099】
図14に示されるように、本実施形態では、CPU51は、ステップS120にて、類似度Bが、第三閾値以上であると判断した場合(ステップS120:YES)は、登録用画像70の登録を許可する(ステップS122)。
【0100】
次に、CPU51は、他の登録用画像70として、正面の顔の画像のプロフィールへの追加登録を促す(ステップS402)。具体的には、CPU51は、一例として、「正面の顔画像(顔写真)をプロフィールへ登録しませんか」などの表示を行う。
【0101】
このように、顔画像のプロフィールへの追加登録を促し、顔画像がプロフィールへ追加登録されることで、プロフィールに登録される画像情報が充実させられる。
【0102】
以上のように、本実施形態では、証明用顔画像71との類似度が第一閾値未満である登録用画像70とは、別に、正面の顔画像のプロフィールへの追加登録を促す。ここで、証明用顔画像71との類似度が第一閾値未満である登録用画像70は、側面の顔画像、又は側面の顔画像に近い顔画像であると考えられるところ、本実施形態では、正面の顔画像のプロフィールへの追加登録を促すので、登録が許可された登録用画像70とは、異なるアングルの画像のプロフィールへの追加登録が促される。この結果、プロフィールへ登録される画像の多様性が向上する。
【0103】
《第5実施形態》
次に、第5実施形態について説明する。図15は、第5実施形態に係るサーバ装置50によって実行される登録許可処理の一部の流れを示すフローチャートである。なお、第1実施形態と同一部分については、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
【0104】
前述のように、第1実施形態では、許可部50Bは、異なるSNS顔画像72について、証明用顔画像71とSNS顔画像72との類似度が第二閾値以上であり、且つ、登録用画像70とSNS顔画像72との類似度が第三閾値以上である場合にも、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可していた。
【0105】
これに対して、第5実施形態では、許可部50Bは、同一のSNS顔画像72について、証明用顔画像71との類似度が第二閾値以上であり、且つ、登録用画像70との類似度が第三閾値以上である場合に、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する。
【0106】
以下に、第5実施形態に係る作用を説明する。
【0107】
本実施形態では、図4に示されるように、CPU51は、ステップS106にて、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が第一閾値未満であると判断した場合は(ステップS106:NO)、ステップS110に替えて、ステップS510(図15参照)へ移行する。例えば、図7に示される例では、第一閾値が0.7とされ、登録用画像70と証明用顔画像71との類似度が0.5とされた場合が示されている。図7に示される例では、ステップS510へ移行する。
【0108】
図15に示されるように、ステップS510では、CPU51は、ユーザのSNSに投稿された投稿画像リスト79から顔画像の情報を取得し、第一顔画像リスト81及び第二顔画像リスト82を作成する。
【0109】
ここで、投稿画像リスト79には、図16に示されるように、例えば、顔画像と、顔画像以外の画像とを有している。顔画像以外の画像としては、例えば、風景が撮像された風景画像、料理が撮像された料理画像、及び、商品が撮像された商品画像などがある。そして、CPU51は、投稿画像リスト79の画像から顔が認識し、顔が認識された画像を顔画像により、第一顔画像リスト81及び第二顔画像リスト82を作成する。第一顔画像リスト81及び第二顔画像リスト82は、同一の顔画像を有するリストである。なお、保存する顔画像は、顔画像を含む画像から切り出された顔画像であってもよい。さらに、SNSに投稿された動画から顔画像を切り出してもよい。
【0110】
次に、CPU51は、第一顔画像リスト81から証明用顔画像71と最も類似度が高い顔画像(以下、顔画像Aという)の類似度(以下、類似度Aという)の情報を取得する(ステップS512)。具体的には、CPU51は、図17に示されるように、第一顔画像リスト81の顔画像の各々と、証明用顔画像71との類似度を算出し、該類似度のうち、最も値が高い類似度の情報を取得する。
【0111】
次に、CPU51は、ステップS510にて情報を取得した類似度Aが、第二閾値以上であるか否かを判断する(ステップS514)。
【0112】
CPU51は、ステップS514にて、類似度Aが、第二閾値以上であると判断した場合(ステップS514:YES)にステップS515へ移行する。なお、図17に示される例では、第二閾値が0.7とされ、類似度Aが0.79とされた場合が示されている。図17に示される例では、第二閾値は、第一閾値と同じ値となっている。また、図17に示される例では、ステップS515へ移行する。
【0113】
一方、CPU51は、ステップS514にて、類似度Aが、第二閾値未満であると判断した場合(ステップS514:NO)には、登録用画像70の登録を禁止して(ステップS518)、本処理を終了する。
【0114】
ステップS515では、第一類似リスト91に顔画像Aを格納し、顔画像Aを第一顔画像リスト81から削除する(ステップS516)。なお、図17に示される例では、顔画像Aとしての顔画像4が第一類似リスト91に格納される。さらに、図18に示されるように、顔画像4が第一顔画像リスト81から削除される。
【0115】
次に、CPU51は、第二顔画像リスト82から登録用画像70と最も類似度が高い顔画像(以下、顔画像Bという)の類似度(以下、類似度Bという)の情報を取得する(ステップS516)。具体的には、CPU51は、図19に示されるように、第二顔画像リスト82の顔画像の各々と、登録用画像70との類似度を算出し、該類似度のうち、最も値が高い類似度の情報を取得する。
【0116】
次に、CPU51は、ステップS516にて情報を取得した類似度Bが、第三閾値以上であるか否かを判断する(ステップS520)。
【0117】
CPU51は、ステップS520にて、類似度Bが、第三閾値以上であると判断した場合(ステップS520:YES)にステップS521へ移行する。なお、図19に示される例では、第三閾値が0.7とされ、類似度Aが0.81とされた場合が示されている。図19に示される例では、第三閾値は、第二閾値及び第一閾値と同じ値となっている。また、図19に示される例では、ステップS521へ移行する。
【0118】
一方、CPU51は、ステップS520にて、類似度Bが、第三閾値未満であると判断した場合(ステップS520:NO)には、登録用画像70の登録を禁止して(ステップS518)、本処理を終了する。
【0119】
ステップS521では、第二類似リスト92に顔画像Bを格納し、顔画像Bを第二顔画像リスト82から削除する(ステップS521)。なお、図19に示される例では、顔画像Bとしての顔画像2が第二類似リスト92に格納される。さらに、図20に示されるように、顔画像2が第二顔画像リスト82から削除される。
【0120】
次に、CPU51は、第一類似リスト91と第二類似リスト92とに同じ顔画像が存在するか否かを判断する(ステップS523)。
【0121】
CPU51は、ステップS523にて、第一類似リスト91と第二類似リスト92とに同じ顔画像が存在すると判断した場合に(ステップS523:YES)、登録用画像70の登録を許可して、本処理を終了する。
【0122】
一方、CPU51は、ステップS523にて、第一類似リスト91と第二類似リスト92とに同じ顔画像が存在しないと判断した場合(ステップS523:NO)には、ステップS512に戻る。
【0123】
図17及び図18に示される例では、ステップS512に戻った後、ステップS514からステップS516を経て、図21に示されるように、顔画像4の次に類似度が高い顔画像2が第一類似リスト91に格納され、当該顔画像2が第一顔画像リスト81から削除される。
【0124】
さらに、ステップS520及びステップS522を経て、図22に示されるように、顔画像2の次に類似度が高い顔画像3が第二類似リスト92に格納され、当該顔画像3が第二顔画像リスト82から削除される。
【0125】
そして、図21に示される第一類似リスト91と、図22に示される第二類似リスト92とには、同じ顔画像である顔画像2が存在するため(ステップS523:YES)、登録用画像70の登録を許可して、本処理を終了する。
【0126】
以上のように、本実施形態では、同一のSNS顔画像72について、証明用顔画像71との類似度が第二閾値以上であり、且つ、登録用画像70との類似度が第三閾値以上である場合に、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する。
【0127】
このため、異なるSNS顔画像72について、証明用顔画像71との類似度が第二閾値以上であり、且つ、登録用画像70との類似度が第三閾値以上である場合にのみ、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する構成に比べ、登録用画像70が登録者本人の画像であるという信頼性が高められる。
【0128】
《第6実施形態》
次に、第6実施形態について説明する。図23は、第6実施形態に係るサーバ装置50によって実行される登録許可処理の一部の流れを示すフローチャートである。なお、第1実施形態と同一部分については、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
【0129】
前述のように、第1実施形態では、許可部50Bは、異なるSNS顔画像72について、証明用顔画像71とSNS顔画像72との類似度が第二閾値以上であり、且つ、登録用画像70とSNS顔画像72との類似度が第三閾値以上である場合にも、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可していた。
【0130】
これに対して、第6実施形態では、許可部50Bは、異なるSNS顔画像72について、証明用顔画像71との類似度が第二閾値以上であり、且つ、登録用画像70との類似度が第三閾値以上である場合において、追加条件を満たす場合に、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する。当該追加条件は、具体的には、異なるSNS顔画像72の類似度が第四閾値以上であるとの条件である。
【0131】
以下に、第6実施形態に係る作用を説明する。なお、第5実施形態に係る作用と同一部分については、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
【0132】
本実施形態では、CPU51は、ステップS523にて、第一類似リスト91と第二類似リスト92とに同じ顔画像が存在しないと判断した場合(ステップS523:NO)には、ステップS602へ移行する。換言すれば、同一のSNS顔画像72について、証明用顔画像71との類似度が第二閾値以上であり、且つ、登録用画像70との類似度が第三閾値以上であるとの条件を満たさなかった場合に、ステップS602へ移行する。さらに換言すれば、異なるSNS顔画像72について、証明用顔画像71との類似度が第二閾値以上であり、且つ、登録用画像70との類似度が第三閾値以上である場合に、ステップS602へ移行する。
【0133】
ステップS602では、追加条件を満たすか否かを判断する。ステップS602にて、追加条件を満たすと判断した場合に(ステップS602:YES)、登録用画像70の登録を許可して、本処理を終了する。
【0134】
一方、CPU51は、ステップS602にて、追加条件を満たさないと判断した場合(ステップS602:NO)には、ステップS512に戻る。
【0135】
本実施形態では、追加条件は、証明用顔画像71との類似度が第二閾値以上であるSNS顔画像72と、登録用画像70との類似度が第三閾値以上であるSNS顔画像72と、の類似度が、第四閾値以上であるとの条件である。したがって、本実施形態では、ステップS602において、証明用顔画像71との類似度が第二閾値以上であるSNS顔画像72と、登録用画像70との類似度が第三閾値以上であるSNS顔画像72と、の類似度が、第四閾値以上であるか否かが判断される。
【0136】
なお、図24に示される例では、第四閾値が0.7とされ、証明用顔画像71との類似度が第二閾値以上である顔画像4と、登録用画像70との類似度が第三閾値以上である顔画像2との類似度が0.75とされた場合が示されている。図24に示される例では、登録用画像70の登録が許可される。
【0137】
以上のように、本実施形態では、CPU51は、異なるSNS顔画像72について、証明用顔画像71との類似度が第二閾値以上であり、且つ、登録用画像70との類似度が第三閾値以上である場合において、追加条件を満たす場合に、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する。
【0138】
このため、異なるSNS顔画像72について、証明用顔画像71との類似度が第二閾値以上であり、且つ、登録用画像70との類似度が第三閾値以上である場合に、追加条件の成否に関係なく、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する構成に比べ、登録用画像70が登録者本人の画像であるという信頼性が高められる。
【0139】
本実施形態では、具体的には、証明用顔画像71との類似度が第二閾値以上であるSNS顔画像72と、登録用画像70との類似度が第三閾値以上であるSNS顔画像72と、の類似度が、第四閾値以上である場合に、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可される。
【0140】
このため、異なるSNS顔画像72の類似度が第四閾値以上であるとの条件の成否に関係なく、プロフィールへの登録用画像70の登録を許可する構成に比べ、登録用画像70が登録者本人の画像であるという信頼性が高められる。
【0141】
(追加条件の変形例)
本実施形態では、追加条件は、異なるSNS顔画像72の類似度が第四閾値以上であるとの条件であったが、これに限られない。例えば、追加条件としては、異なるSNS顔画像72の少なくとも一方に登録者本人の画像であるとの識別子(以下、タグという)が付されていることを条件としてもよい。さらに、当該タグは、例えば、登録者本人以外のユーザ(すなわち、他者)が付したことを条件としてもよい。
【0142】
さらに、追加条件としては、登録用画像70及びSNS顔画像72(例えば図24における顔画像4)に付されたメタ情報(例えば、Exif(Exchangeable image file format))を用いる条件としてもよい。具体的には、例えば、登録用画像70とSNS顔画像72とに付された、撮影に使用した撮影機器の情報が、同じであることを追加条件としてもよい。また、例えば、登録用画像70に付された撮影日時情報と、SNS顔画像72に付された投稿日時情報とが、同じか、予め定められた範囲で近いことを追加条件としてもよい。
【0143】
追加条件は、前述した以外の条件であってもよく、SNS顔画像72が登録者本人の画像であるという信頼性が高められる条件であればよい。
【0144】
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した各実施形態及び変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成してもよい。
【0145】
また、上記実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えば、前述のCPU等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0146】
また、上記実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【符号の説明】
【0147】
10 情報処理システム
20 デバイス
50 サーバ装置(登録許可装置の一例)
50A 取得部
50B 許可部
50C 禁止部
50D 促進部
51 CPU
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