(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-09
(45)【発行日】2024-01-17
(54)【発明の名称】信用スコア管理装置、信用スコア管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240110BHJP
G06Q 20/40 20120101ALI20240110BHJP
【FI】
G06Q30/0601 308
G06Q20/40 320
G06Q30/0601 312
(21)【出願番号】P 2022512965
(86)(22)【出願日】2020-03-31
(86)【国際出願番号】 JP2020014745
(87)【国際公開番号】W WO2021199240
(87)【国際公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-08-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002044
【氏名又は名称】弁理士法人ブライタス
(72)【発明者】
【氏名】濱辺 孝二郎
(72)【発明者】
【氏名】小林 雅典
【審査官】久宗 義明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0307174(US,A1)
【文献】特開2007-219749(JP,A)
【文献】特開2007-328616(JP,A)
【文献】国際公開第2016/129439(WO,A1)
【文献】米国特許第09406067(US,B1)
【文献】特開2016-051369(JP,A)
【文献】特表2013-536499(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0279540(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0065895(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
信用スコア取得申請者の生体認証情報を取得する、取得手段と、
信用スコア取得者の信用スコアと、前記信用スコア取得者の生体認証情報とを紐づけて記憶する、記憶手段と、
前記信用スコア取得申請者の生体認証情報と、前記信用スコア取得者の生体認証情報との照合結果に応じて、前記信用スコア取得申請者を前記信用スコア取得者として登録する、登録手段と、
前記信用スコアの提供が解約された後、あらかじめ設定された期間、前記信用スコア取得者の前記信用スコアを保持する、保持手段と、
を有することを特徴とする信用スコア管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の信用スコア管理装置であって、
前記登録手段は、前記信用スコア取得申請者の生体認証情報が、前記信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、前記信用スコア取得申請者を新たな信用スコア取得者として登録しない
ことを特徴とする信用スコア管理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の信用スコア管理装置であって、
前記登録手段は、前記信用スコア取得申請者の生体認証情報が、前記信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、登録されている前記信用スコア取得者の前記信用スコアを紐づけて、前記信用スコア取得申請者を前記信用スコア取得者として登録する
ことを特徴とする信用スコア管理装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の信用スコア管理装置であって、
前記信用スコア取得申請者の生体認証情報が、前記信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、登録されている前記信用スコアがあることを、前記信用スコア取得申請者に通知する、第一の通知手段を有する
ことを特徴とする信用スコア管理装置。
【請求項5】
請求項
1に記載の信用スコア管理装置であって、
サービス利用者が、信用スコアを有するサービス提供者のサービスを利用する場合、前記サービス提供者の有する信用スコアを、前記サービス利用者に通知する、第二の通知手段を有する
ことを特徴とする信用スコア管理装置。
【請求項6】
請求項
1に記載の信用スコア管理装置であって、
サービス提供者が、信用スコアを有するサービス利用者にサービスを提供する場合、前記サービス利用者の有する信用スコアを、前記サービス提供者に通知する、第三の通知手段を有する
ことを特徴とする信用スコア管理装置。
【請求項7】
コンピュータが、
信用スコア取得申請者の生体認証情報を取得し、
信用スコア取得者の信用スコアと、前記信用スコア取得者の生体認証情報とを紐づけて記憶し、
前記信用スコア取得申請者の生体認証情報と、前記信用スコア取得者の生体認証情報との照合結果に応じて、前記信用スコア取得申請者を前記信用スコア取得者として登録
し、
前記信用スコアの提供が解約された後、あらかじめ設定された期間、前記信用スコア取得者の前記信用スコアを保持する、
ことを特徴とする信用スコア管理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
信用スコア取得申請者の生体認証情報を取得させ、
信用スコア取得者の信用スコアと、前記信用スコア取得者の生体認証情報とを紐づけて記憶させ、
前記信用スコア取得申請者の生体認証情報と、前記信用スコア取得者の生体認証情報との照合結果に応じて、前記信用スコア取得申請者を前記信用スコア取得者として登録させ
、
前記信用スコアの提供が解約された後、あらかじめ設定された期間、前記信用スコア取得者の前記信用スコアを保持させる、
命令を含むプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、信用スコアを管理する信用スコア管理装置、信用スコア管理方法に関し、更には、これらを実現するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
消費者間取引(CtoC)、企業対消費者間取引(BtoC)、行政対消費者間取引(GtoC)、企業間取引(BtoB)、企業対行政間取引(BtoG)などによるサービスにおいて、サービス提供者とサービス利用者とが信用スコアを用いて、相互の信頼確保を図る技術が開示されている。
【0003】
また、関連する技術として特許文献1には、容易に不正行為ができない認証システムが開示されている。特許文献1の認証システムによれば、利用者があらかじめ登録された者であるか否かを認証する処理を行い、利用者があらかじめ登録された被認証者であると認証された場合に利用者の識別情報を出力する。そして、その識別情報に基づいて被認証者の信用判定を行い、判定結果を出力する。信用判定は、登録認証情報に格納された利用者の過去の通話料の支払い履歴情報、又はあらかじめ設定された上限金額を用いて行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した信用スコアを用いて信頼性を確保する技術では、信用スコア取得者(利用者)が、信用スコアの利用を解約した後、又は、信用スコアの利用を継続したまま、別の利用者として信用スコアの利用を開始した場合に、以前の信用スコアが反映できないため、信用スコアの信頼性が十分に確保できない。
【0006】
本発明の目的の一例は、信用スコアの信頼性を向上させる信用スコア管理装置、信用スコア管理方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一側面における信用スコア管理装置は、
信用スコア取得申請者の生体認証情報を取得する、取得部と、
信用スコア取得者の信用スコアと、前記信用スコア取得者の生体認証情報とを紐づけて記憶する、記憶部と、
前記信用スコア取得申請者の生体認証情報と、前記信用スコア取得者の生体認証情報との照合結果に応じて、前記信用スコア取得申請者を前記信用スコア取得者として登録する、登録部と、
を有することを特徴とする。
【0008】
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における信用スコア管理方法は、
信用スコア取得申請者の生体認証情報を取得する、取得ステップと、
信用スコア取得者の信用スコアと、前記信用スコア取得者の生体認証情報とを紐づけて記憶する、記憶ステップと、
前記信用スコア取得申請者の生体認証情報と、前記信用スコア取得者の生体認証情報との照合結果に応じて、前記信用スコア取得申請者を前記信用スコア取得者として登録する、登録ステップと、
を有することを特徴とする。
【0009】
さらに、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、
コンピュータに、
信用スコア取得申請者の生体認証情報を取得する、取得ステップと、
信用スコア取得者の信用スコアと、前記信用スコア取得者の生体認証情報とを紐づけて記憶する、記憶ステップと、
前記信用スコア取得申請者の生体認証情報と、前記信用スコア取得者の生体認証情報との照合結果に応じて、前記信用スコア取得申請者を前記信用スコア取得者として登録する、登録ステップと、
を実行させる命令を含むプログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
以上のように本発明によれば、信用スコアの信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、信用スコア管理装置の一例を説明するための図である。
【
図2】
図2は、信用スコア管理装置を有するシステムの一例を説明するための図である。
【
図3】
図3は、信用スコアと保持期間との関係を説明するための図である。
【
図4】
図4は、信用スコア管理装置(登録)の動作の一例を説明するための図である。
【
図5】
図5は、信用スコア管理装置(保持)の動作の一例を説明するための図である。
【
図6】
図6は、信用スコア管理装置(通知)の動作の一例を説明するための図である。
【
図7】
図7は、変形例のシステムの一例を説明するための図である。
【
図8】
図8は、信用スコア管理装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、以下で説明する図面において、同一の機能又は対応する機能を有する要素には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略することもある。
【0013】
[装置構成]
最初に、
図1を用いて、本実施形態における信用スコア管理装置10の構成について説明する。
図1は、信用スコア管理装置の一例を説明するための図である。
【0014】
図1に示す信用スコア管理装置10は、個人の信用スコアを管理し、個人に信用スコアを提供する装置である。また、
図1に示すように、信用スコア管理装置10は、取得部11と、記憶部12、登録部13とを有する。
【0015】
このうち、取得部11は、信用スコア取得申請者の生体認証情報を取得する。記憶部12は、信用スコア取得者の信用スコアと、信用スコア取得者の生体認証情報とを紐づけて記憶する。登録部13は、信用スコア取得申請者の生体認証情報と、信用スコア取得者の生体認証情報との照合結果に応じて、信用スコア取得申請者を信用スコア取得者として登録する。
【0016】
生体認証情報は、例えば、信用スコア取得申請者又は信用スコア取得者の、顔画像、又は当該顔画像の特徴量、又は利用者の顔以外の生体器官(例えば、指紋・虹彩・静脈など)の特徴、又は信用スコア取得申請者又は信用スコア取得者の行動の特徴を表す情報などである。なお、生体認証情報として、これらの情報うち二つ以上の情報を用いてもよい。
【0017】
信用スコアは、人物の信用度を表す指標である。信用スコアは、信用スコア取得者のサービスの利用や提供の実績データに基づいて生成される。信用スコアは、各種分野のサービスで用いられている。
【0018】
サービスには、例えば、シェアリングエコノミーを利用したサービス、融資に関するサービス、オークションに関するサービスなどがある。
【0019】
本実施形態においては、信用スコア取得申請者の生体認証情報と、信用スコア取得者の生体認証情報との照合結果に応じて、信用スコア取得申請者を信用スコア取得者として登録するので、信用スコアの信頼性を向上させることができる。
【0020】
[システム構成]
続いて、
図2を用いて、本実施形態における信用スコア管理装置10の構成をより具体的に説明する。
図2は、信用スコア管理装置を有するシステムの一例を説明するための図である。
【0021】
図2に示す本実施形態におけるシステム20は、信用スコア管理装置10に加えて、端末装置21、22と、ネットワーク23とを有する。
【0022】
端末装置21、22は、信用スコアが提供される個人が有する端末装置である。端末装置21、22は、例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、専用端末などの情報処理装置である。
【0023】
図2の例では、端末装置21は、信用スコアを有している、サービス利用者の端末装置である。また、端末装置22は、信用スコアを有している、サービス提供者の端末装置である。
【0024】
ネットワーク23は、信用スコア管理装置10と端末装置21、22とを接続するネットワークである。また、ネットワーク23には、サービスを仲介するサービス仲介システム(又は、サービス仲介装置)が接続されていてもよい。
【0025】
サービス仲介システムは、例えば、シェアリングエコノミーを利用したサービス、融資に関するサービス、オークションに関するサービスなど、各種分野のサービスを仲介するシステムである。
【0026】
信用スコア管理装置について詳細に説明する。
信用スコア管理装置10は、取得部11、記憶部12、登録部13と、認証部14と、生成部15と、保持部16と、通知部17とを有する。
【0027】
信用スコア管理装置10は、例えば、プログラマブルなデバイス(例えば、CPU(Central Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はそれら両方など)を搭載したコンピュータなどの情報処理装置である。信用スコア管理装置10は、例えば、サーバコンピュータなどで実現してもよい。
【0028】
取得部11は、信用スコアを取得するための申請をする場合に、信用スコア取得申請者の生体認証情報を、端末装置21又は22からネットワーク23を介して取得する。
【0029】
記憶部12には、信用スコア取得者の信用スコアと、信用スコア取得者の生体認証情報とが紐づけられて記憶されている。具体的には、記憶部12には、信用スコア取得者を識別する識別情報(ID)と、信用スコア取得者の生体認証情報と、信用スコア取得者の信用スコアとが紐づけて記憶されている。
【0030】
図2の例では、記憶部12は、信用スコア管理装置10の内部に設けられているが、信用スコア管理装置10の外部に設けてもよい。その場合、記憶部12として、例えば、データベース、サーバコンピュータなどの記憶装置を用いる。
【0031】
認証部14は、取得部11が取得した信用スコア取得申請者の生体認証情報を用いて、記憶部12に記憶されている信用スコア取得者ごとに紐づけられている生体認証情報を参照し、信用スコア取得者を特定する。例えば、信用スコア取得者のIDを特定する。
【0032】
登録部13は、信用スコア取得申請者の生体認証情報と、信用スコア取得者の生体認証情報との照合結果に応じて、信用スコア取得申請者を新たな信用スコア取得者として登録する。
【0033】
登録部13は、信用スコア取得申請者の生体認証情報と、信用スコア取得者の生体認証情報とを照合する。
【0034】
登録部13は、信用スコア取得申請者の生体認証情報が、信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、信用スコア取得申請者を新たな信用スコア取得者として登録しない。
【0035】
また、登録部13は、信用スコア取得申請者の生体認証情報が、信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、登録されている信用スコア取得者の信用スコアを紐づけて、信用スコア取得申請者を信用スコア取得者として登録してもよい。すなわち、登録部13は、信用スコア取得者が特定された場合、信用スコア取得申請者を新たな信用スコア取得者として登録するとともに、新たな信用スコア取得者と特定された信用スコア取得者の信用スコアとを紐づけてもよい。
【0036】
生成部15は、信用スコア取得者に関する情報(個人情報)をモデルに入力して、信用スコア取得者の信用スコアを生成する。具体的には、生成部15は、個人情報を保有する企業などから取得したデータを入力として、機械学習などにより生成されたモデルを用いて、信用スコアを生成する。
【0037】
個人情報(入力パラメータ)は、例えば、性別、年齢、学歴、職歴などの個人情報、預金、株式、車、住宅などの資産情報、購買履歴、ローン、公共料金の支払い状況などの信用情報、友だちの数、質、発言などの交流情報、購入物、過去に利用したサービス、寄付の有無、寄付金の額などの行動情報、交通違反、犯罪歴、裁判記録、賠償金の支払い状況などの情報などが考えられる。
【0038】
また、個人情報は、例えば、サービス利用の実績(サービス提供者による評価点を含む)、サービス提供の実績(サービス利用者による評価点を含む)なども含めてもよい。さらに、信用スコアは随時更新される。
【0039】
なお、
図2の例では、生成部15は信用スコア管理装置10の内部に設けられているが、生成部15を信用スコア管理装置10の外部に設けるようにしてもよい。ただし、外部に生成部15を設ける場合、同じ利用者が他の利用者になりすまして信用スコアを生成できない構成とする。
【0040】
保持部16は、信用スコアの提供が解約された後、あらかじめ設定された保持期間、解約した利用者の信用スコアを保持する。
【0041】
図3は、信用スコアと保持期間との関係を説明するための図である。例えば、
図3に示すように、記憶部12には、保持期間を表す情報(
図3の表31に示す・・・「T1」から「T4」・・・)が生体認証情報に関連付けて記憶される。
【0042】
保持期間は、サービス利用契約等によってあらかじめ定められることができる。保持期間は一律であってもよいし、例えば信用スコア取得者の個人情報や信用スコアに応じて設定されてもよい。なお、
図3においてさらに信用スコア取得者の識別情報が関連付けられて記憶されてもよい。
【0043】
具体的には、まず、保持部16は、信用スコアの提供が解約されたことを検出する。続いて、保持部16は、あらかじめ設定された期間、解約した利用者(信用スコア取得者)の信用スコアを保持する。
【0044】
また、登録部13は、解約した利用者と同じ利用者が、信用スコア取得申請者として新たに信用スコアを取得するための申請をした場合、信用スコア取得申請者を新たな信用スコア登録者として登録しない。すなわち、すでに登録されている信用スコアが継続して使用される。
【0045】
その後、あらかじめ設定された期間を過ぎた場合、保持部16は、信用スコアの提供を解約した利用者の信用スコアを記憶部12から消去する。
【0046】
このように、信用スコアの提供を解約した後、あらかじめ設定した期間、解約した利用者の信用スコアを保持しているので、あらかじめ設定した期間において、解約した利用者が再度の申請をしても、解約した利用者には保持している信用スコアが紐づけられる。これにより、保持されている信用スコアが継続して使用されることになり、信用スコアの信頼性を向上させることができる。
【0047】
なお、サービスを展開するサービス事業体が信用スコアを管理している場合、サービスの解約を、信用スコアの解約としてもよい。その場合、保持部16は、信用スコアの提供をともなうサービスが解約された後、あらかじめ設定された期間、サービスの解約に係る信用スコア取得者の信用スコアを保持してもよい。
【0048】
また、サービスを展開するサービス事業体が信用スコアを管理している場合、サービスの解約から、あらかじめ設定された期間を過ぎた場合、保持部16は、サービスを解約した利用者の信用スコアを記憶部12から消去する。
【0049】
通知部17が有する第一の通知部は、信用スコア取得申請者の生体認証情報が、信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、登録されている信用スコアがあること(信用スコア取得者として登録されていること)を、信用スコア取得申請者に通知する。
【0050】
すなわち、通知部17が有する第一の通知部は、信用スコアの管理を依頼する申請の際に、既に信用スコアが登録されている場合、既に登録されている信用スコアがあることを、信用スコア取得申請者の端末装置に通知する。なお、端末装置が通知を受信すると、例えば、信用スコア取得申請者の端末装置のディスプレイに、「既に登録されている信用スコアがあります」などの表示をさせる。
【0051】
このように、信用スコア取得申請者に通知をすることにより、既に登録されている信用スコアを継続利用させること、又は、新規登録を拒否することを、信用スコア取得申請者に理解させることができる。
【0052】
また、サービス提供者がサービスの提供を行う場合、又は、サービス利用者がサービスの利用を行う場合に、それぞれの相手方、又は、仲介者(サービス仲介システム)に、通知部17が信用スコアを通知する。
【0053】
例えば、サービス利用者の端末装置21、又はサービス提供者の端末装置22、又はそれら両方のディスプレイの画面に、「既に登録されている信用スコアがあります」などの表示をさせる。
【0054】
また、通知部17が有する第二の通知部は、サービス利用者がサービスを利用する場合、サービス提供者の有する信用スコアを、サービス利用者に通知する。具体的には、まず、通知部17は、記憶部12からサービス提供者の信用スコアを取得する。
【0055】
例えば、サービス利用者が、サービスの利用をする場合にサービス提供者の信用スコアの提供を要求する。この要求に基づいて、通知部17は、記憶部12からサービス提供者の信用スコアを取得する。
【0056】
続いて、通知部17が有する第三の通知部は、サービス提供者の信用スコアを、ネットワーク23を介して、サービス利用者が利用する端末装置21へ送信する。サービス提供者の信用スコアは、例えば、サービス利用者によるサービス提供者に関する評価に基づいて生成されたスコアが考えられる。
【0057】
その後、サービス利用者が有する端末装置21は、サービス提供者の信用スコアを受信すると、サービス利用者の端末装置21のディスプレイにサービス提供者の信用スコアを表示する。
【0058】
上述したサービス提供者の信用スコアは、例えば、サービス利用者がサービスを利用するか否かを決定する場合に用いられる。さらに、サービス利用者は、複数のサービス提供者の信用スコアを参照することにより、どのサービス提供者のサービスを利用するか検討することができる。
【0059】
また、通知部17は、サービス利用者の信用スコアをサービス提供者に通知する。具体的には、まず、通知部17は、記憶部12からサービス利用者の信用スコアを取得する。
【0060】
例えば、サービス利用者からサービス利用の要求があった場合に、サービス提供者が、サービス利用者の信用スコアの提供を要求する。この要求に基づいて、通知部17は、記憶部12からサービス利用者の信用スコアを取得する。
【0061】
続いて、通知部17は、サービス利用者の信用スコアを、ネットワーク23を介して、サービス提供者が利用する端末装置22へ送信する。
【0062】
その後、サービス提供者が利用する端末装置22は、サービス利用者の信用スコアを受信すると、端末装置22のディスプレイにサービス利用者の信用スコアを表示する。
【0063】
上述したサービス利用者の信用スコアは、例えば、サービス利用者がサービスを利用する際に、サービス提供者がサービス利用者にサービスの利用を承認するか否かを決定する場合に用いる。
【0064】
信用スコアの利用に際し、信用スコアを提供することについて、サービス利用者及びサービス提供者の同意を得ることが好ましい。
【0065】
[装置動作]
次に、本発明の実施形態における信用スコア管理装置の動作について
図4、
図5、
図6を用いて説明する。
図4、
図5、
図6は、信用スコア管理装置の動作の一例を説明するための図である。以下の説明においては、適宜
図1から
図3を参照する。また、本実施形態では、信用スコア管理装置を動作させることによって、信用スコア管理方法が実施される。よって、本実施形態における信用スコア管理方法の説明は、以下の信用スコア管理装置の動作説明に代える。
【0066】
図4を用いて信用スコアの登録について説明する。
図4に示すように、最初に、信用スコアを取得するための申請をする場合に、信用スコア取得申請者の生体認証情報を、端末装置21又は22からネットワーク23を介して取得する(ステップA1)。
【0067】
続いて、登録部13は、信用スコア取得申請者の生体認証情報と、信用スコア取得者の生体認証情報とを照合する(ステップA2)。
【0068】
続いて、登録部13は、信用スコア取得申請者の生体認証情報が、信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合(ステップA3:Yes)、信用スコア取得申請者を新たな信用スコア取得者として登録しない(ステップA4)。
【0069】
ステップA4として、登録部13は、信用スコア取得申請者の生体認証情報が、信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、登録されている信用スコア取得者の信用スコアを紐づけて、信用スコア取得申請者を信用スコア取得者として登録してもよい。
【0070】
続いて、通知部17は、信用スコア取得申請者の生体認証情報が、信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、登録されている信用スコアがあることを、信用スコア取得申請者に通知する(ステップA5)。
【0071】
すなわち、通知部17は、既に信用スコアが登録されている場合、既に登録されている信用スコアがあることを、信用スコア取得者(サービス利用者及びサービス提供者、又はいずれか一方)又は、サービス仲介システムに通知する。
【0072】
例えば、サービス利用者の端末装置21、又はサービス提供者の端末装置22、又はそれら両方のディスプレイに、「既に登録されている信用スコアがあります」などの表示をさせる。
【0073】
また、登録部13は、信用スコア取得申請者の生体認証情報が、信用スコア取得者の生体認証情報として登録されていない場合(ステップA3:No)、信用スコア取得申請者を新たな信用スコア取得者として登録する(ステップA6)。
【0074】
図5を用いて信用スコアの保持について説明する。
図5に示すように、最初に、保持部16は、信用スコアの提供が解約されたことを検出する(ステップB1)。続いて、保持部16は、あらかじめ設定された期間、解約した利用者の信用スコアを保持する(ステップB2)。
【0075】
続いて、あらかじめ設定された期間内に、解約した利用者と同じ利用者が信用スコア取得申請者として新たに信用スコアを取得するための申請した場合(ステップB3:Yes)、登録部13は、信用スコア取得申請者を新たな信用スコア取得者として登録しない(ステップB4)。すなわち、信用スコア取得申請者の生体認証情報が信用スコア取得者の生体情報として信用スコアに紐づけられて保持されているので、保持されている信用スコアが継続して使用される。
【0076】
また、保持部16は、解約した利用者と同じ利用者から新たに信用スコアを取得するための申請がない場合(ステップB3:No)、ステップB5の処理を行う。
【0077】
続いて、あらかじめ設定された期間を過ぎた場合(ステップB5:Yes)、保持部16は、解約した利用者の信用スコアを記憶部12から消去する(ステップB6)。また、あらかじめ設定された期間を過ぎていない場合(ステップB5:No)、ステップB3へ移行する。
【0078】
なお、サービスを展開するサービス事業体が信用スコアを管理している場合、サービスの解約を、信用スコアの解約としてもよい。その場合、保持部16は、信用スコアの提供をともなうサービスが解約された後、あらかじめ設定された期間、サービスの解約に係る信用スコア取得者の信用スコアを保持してもよい。
【0079】
また、サービスを展開するサービス事業体が信用スコアを管理している場合、サービスの解約から、あらかじめ設定された期間が過ぎた場合、保持部16は、サービスを解約した利用者の信用スコアを記憶部12から消去する。
【0080】
図6を用いて信用スコアの通知について説明する。
通知部17が有する第一の通知部は、信用スコア取得申請者の生体認証情報が、信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、信用スコアがあること(信用スコア取得者として登録されていること)を、信用スコア取得申請者の端末に通知する。
【0081】
また、サービス提供者がサービスの提供を行う場合、又は、サービス利用者がサービスの利用を行う場合には、それぞれの相手方、又は、仲介者(サービス仲介システム)に、通知部17が信用スコアを通知する。
【0082】
図6に示すように、最初に、通知部17は、サービス利用者の端末装置21から、利用者がサービスの利用を開始したことを表すサービス開始情報を受信する(ステップC1)。
【0083】
続いて、通知部17は、サービス提供者の信用スコアを、サービス利用者の端末装置21に通知する(ステップC2)。具体的には、ステップC2において、まず、通知部17は、記憶部12からサービス提供者の信用スコアを取得する。
【0084】
続いて、ステップC2において、通知部17が有する第二の通知部は、サービス提供者の信用スコアを、ネットワーク23を介して、サービス利用者が利用する端末装置21へ送信する。
【0085】
その後、サービス利用者が有する端末装置21は、サービス提供者の信用スコアを受信すると、サービス利用者の端末装置21のディスプレイにサービス提供者の信用スコアを表示する(ステップC3)。
【0086】
続いて、通知部17は、サービス利用者の信用スコアをサービス提供者に通知する(ステップC4)。具体的には、ステップC4において、まず、通知部17は、記憶部12からサービス利用者の信用スコアを取得する。続いて、ステップC4において、通知部17が有する第三の通知部は、サービス利用者の信用スコアを、ネットワーク23を介して、サービス提供者が利用する端末装置22へ送信する。
【0087】
その後、サービス提供者が利用する端末装置22は、サービス利用者の信用スコアを受信すると、端末装置22のディスプレイにサービス利用者の信用スコアを表示する(ステップC5)。
【0088】
なお、ステップC3のあとに、サービスの利用を本決定するか否かをサービス利用者に選択させるための画面を端末装置21のディスプレイに表示することができる。また、ステップC5のあとに、サービスの利用を承認するか否かを選択させるための画面を端末装置22のディスプレイに表示することができる。
【0089】
[本実施形態の効果]
以上のように本実施形態によれば、信用スコア取得申請者の生体認証情報と、信用スコア取得者の生体認証情報との照合結果に応じて、信用スコア取得申請者を信用スコア取得者として登録するので、信用スコアの信頼性を向上させることができる。
【0090】
さらに、信用スコアが既に登録されている場合、既に登録されている信用スコアがあることを、信用スコア取得者(サービス利用者及びサービス提供者、又はいずれか一方)又は、サービス仲介システムに通知することで、新たな信用スコアの申請を抑止できる。
【0091】
また、信用スコアの提供を解約した後、あらかじめ設定した期間、解約した利用者の信用スコアを保持しているので、あらかじめ設定した期間において、解約した利用者が再度の申請をしても、解約した利用者には保持している信用スコアが紐づけられるので、保持されている信用スコアが継続して使用される。したがって、信用スコアの信頼性を向上させることができる。
【0092】
また、サービス利用者の信用スコアをサービス提供者に通知することにより、サービス提供者は、サービス利用者にサービスの利用を承認するか否かの判断においてサービス利用者の信用スコアを参照することができる。サービス提供者の信用スコアをサービス利用者に通知することにより、サービス利用者は、サービス提供者のサービスを利用するか否かの判断においてサービス提供者の信用スコアを参照することができる。
【0093】
[プログラム]
本発明の実施形態におけるプログラムは、コンピュータに、
図4に示すステップA1からA6、
図5に示すステップB1からB6、
図6に示すステップC1からC5を実行させるプログラムであればよい。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施形態における信用スコア管理装置と信用スコア管理方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、取得部11、記憶部12、認証部14、登録部13、生成部15、保持部16、通知部17として機能し、処理を行なう。
【0094】
また、本実施形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されてもよい。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、取得部11、記憶部12、認証部14、登録部13、生成部15、保持部16、通知部17のいずれかとして機能してもよい。
【0095】
[変形例]
変形例では、
図7に示すシステム70のように構成してもよい。
図7は、変形例のシステムの一例を説明するための図である。
【0096】
変形例では、
図2に示した認証部14の代わりに、
図7に示すように、信用スコア管理装置10の外部に設けた認証装置71と、信用スコア管理装置10の内部に設けた認証制御部72とを有するシステムとする。
【0097】
認証装置71には、生体認証サービスを利用するためのID(第1のID)と、生体認証情報とが紐づけて登録されている。なお、信用スコアを提供するサービスを利用する場合、生体認証サービスに登録する必要があるとする。
【0098】
認証装置71は、取得部11が取得した信用スコア取得申請者の生体認証情報を用いて、信用スコア取得申請者ごとに紐づけられている生体認証情報を参照し、信用スコア取得申請者を特定する。例えば、信用スコア取得申請者のIDを特定する。
【0099】
また、変形例の信用スコア管理装置10は生体認証情報をもたず、信用スコア取得者のIDと信用スコアとが紐づけて登録されている。このIDは、第1のIDと同じIDでもよいし、信用スコアサービスを利用するためのID(第2のID)でもよい。なお、後者の場合、認証装置71において、第1のIDと第2のIDとを対応づけて管理する。
【0100】
変形例の動作について説明する。
変形例において、まず、
図7に示す取得部11は、信用スコア取得申請者より、信用スコア取得申請者の撮影画像(又は生体認証情報)を取得する。
【0101】
続いて、
図7に示す認証制御部72は、取得した信用スコア取得申請者を撮像した撮像画像(又は生体認証情報)を、ネットワーク23を介して認証装置71に送信する。
【0102】
続いて、
図7に示す認証装置71は、生体認証情報から信用スコア取得申請者のIDを特定する。その後、
図7に示す認証装置71は、特定したIDを信用スコア管理装置10に送信する。
【0103】
続いて、
図7に示す登録部13は、認証装置71から送信されたIDが既に記憶部12に登録されていた場合、信用スコア取得申請者を新たな信用スコア取得者として登録しない。
【0104】
また、認証装置71から送信されたIDが既に記憶部12に登録されていない場合、信用スコア取得申請者を新たな信用スコア取得者として登録する。
【0105】
[物理構成]
ここで、実施形態におけるプログラムを実行することによって、信用スコア管理装置を実現するコンピュータについて
図8を用いて説明する。
図8は、本発明の実施形態における信用スコア管理装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【0106】
図8に示すように、コンピュータ110は、CPU(Central Processing Unit)111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGAを備えていてもよい。
【0107】
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置である。また、本実施形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであってもよい。なお、記録媒体120は、不揮発性記録媒体である。
【0108】
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置があげられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
【0109】
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
【0110】
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)などの汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)などの磁気記録媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体があげられる。
【0111】
なお、本実施形態における信用スコア管理装置10は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。さらに、信用スコア管理装置10は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
【0112】
[付記]
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。上述した実施形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)から(付記21)により表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
【0113】
(付記1)
信用スコア取得申請者の生体認証情報を取得する、取得部と、
信用スコア取得者の信用スコアと、前記信用スコア取得者の生体認証情報とを紐づけて記憶する、記憶部と、
前記信用スコア取得申請者の生体認証情報と、前記信用スコア取得者の生体認証情報との照合結果に応じて、前記信用スコア取得申請者を前記信用スコア取得者として登録する、登録部と、
を有することを特徴とする信用スコア管理装置。
【0114】
(付記2)
付記1に記載の信用スコア管理装置であって、
前記登録部は、前記信用スコア取得申請者の生体認証情報が、前記信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、前記信用スコア取得申請者を新たな信用スコア取得者として登録しない
ことを特徴とする信用スコア管理装置。
【0115】
(付記3)
付記1に記載の信用スコア管理装置であって、
前記登録部は、前記信用スコア取得申請者の生体認証情報が、前記信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、登録されている前記信用スコア取得者の前記信用スコアを紐づけて、前記信用スコア取得申請者を前記信用スコア取得者として登録する
ことを特徴とする信用スコア管理装置。
【0116】
(付記4)
付記2又は3に記載の信用スコア管理装置であって、
前記信用スコア取得申請者の生体認証情報が、前記信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、登録されている前記信用スコアがあることを、前記信用スコア取得申請者に通知する、通知部を有する
ことを特徴とする信用スコア管理装置。
【0117】
(付記5)
付記1から4のいずれか一つに記載の信用スコア管理装置であって、
前記信用スコアの提供が解約された後、あらかじめ設定された期間、前記信用スコア取得者の前記信用スコアを保持する、保持部
を有することを特徴とする信用スコア管理装置。
【0118】
(付記6)
付記1から5のいずれか一つに記載の信用スコア管理装置であって、
サービス利用者が、信用スコアを有するサービス提供者のサービスを利用する場合、前記サービス提供者の有する信用スコアを、前記サービス利用者に通知する、第二の通信手段を有する
ことを特徴とする信用スコア管理装置。
【0119】
(付記7)
付記1から5のいずれか一つに記載の信用スコア管理装置であって、
サービス提供者が、信用スコアを有するサービス利用者にサービスを提供する場合、前記サービス利用者の有する信用スコアを、前記サービス提供者に通知する、第三の通信手段を有する
ことを特徴とする信用スコア管理装置。
【0120】
(付記8)
信用スコア取得申請者の生体認証情報を取得する、取得ステップと、
信用スコア取得者の信用スコアと、前記信用スコア取得者の生体認証情報とを紐づけて記憶する、記憶ステップと、
前記信用スコア取得申請者の生体認証情報と、前記信用スコア取得者の生体認証情報との照合結果に応じて、前記信用スコア取得申請者を前記信用スコア取得者として登録する、登録ステップと、
を有することを特徴とする信用スコア管理方法。
【0121】
(付記9)
付記8に記載の信用スコア管理方法であって、
前記登録ステップにおいて、前記信用スコア取得申請者の生体認証情報が、前記信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、前記信用スコア取得申請者を新たな信用スコア取得者として登録しない
ことを特徴とする信用スコア管理方法。
【0122】
(付記10)
付記9に記載の信用スコア管理方法であって、
前記登録ステップにおいて、前記信用スコア取得申請者の生体認証情報が、前記信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、登録されている前記信用スコア取得者の前記信用スコアを紐づけて、前記信用スコア取得申請者を前記信用スコア取得者として登録する
ことを特徴とする信用スコア管理方法。
【0123】
(付記11)
付記9又は10に記載の信用スコア管理方法であって、
前記信用スコア取得申請者の生体認証情報が、前記信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、登録されている前記信用スコアがあることを、前記信用スコア取得申請者に通知する、第一の通知ステップ
を有することを特徴とする信用スコア管理方法。
【0124】
(付記12)
付記8から11のいずれか一つに記載の信用スコア管理方法であって、
前記信用スコアの提供が解約された後、あらかじめ設定された期間、前記信用スコア取得者の前記信用スコアを保持する、保持ステップ
を有することを特徴とする信用スコア管理方法。
【0125】
(付記13)
付記8から12いずれか一つに記載の信用スコア管理方法であって、
サービス利用者が、信用スコアを有するサービス提供者のサービスを利用する場合、前記サービス提供者の有する信用スコアを、前記サービス利用者に通知する、第二の通知ステップ
を有することを特徴とする信用スコア管理方法。
【0126】
(付記14)
付記8から12いずれか一つに記載の信用スコア管理方法であって、
サービス提供者が、信用スコアを有するサービス利用者にサービスを提供する場合、前記サービス利用者の有する信用スコアを、前記サービス提供者に通知する、第三の通知ステップ
を有することを特徴とする信用スコア管理方法。
【0127】
(付記15)
コンピュータに、
信用スコア取得申請者の生体認証情報を取得する、取得ステップと、
信用スコア取得者の信用スコアと、前記信用スコア取得者の生体認証情報とを紐づけて記憶する、記憶ステップと、
前記信用スコア取得申請者の生体認証情報と、前記信用スコア取得者の生体認証情報との照合結果に応じて、前記信用スコア取得申請者を前記信用スコア取得者として登録する、登録ステップと、
を実行させる命令を含むプログラム。
【0128】
(付記16)
付記15に記載のプログラムであって、
前記登録ステップにおいて、前記信用スコア取得申請者の生体認証情報が、前記信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、前記信用スコア取得申請者を新たな信用スコア取得者として登録しない
ことを特徴とするプログラム。
【0129】
(付記17)
付記16に記載のプログラムであって、
前記登録ステップにおいて、前記信用スコア取得申請者の生体認証情報が、前記信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、登録されている前記信用スコア取得者の前記信用スコアを紐づけて、前記信用スコア取得申請者を前記信用スコア取得者として登録する
ことを特徴とするプログラム。
【0130】
(付記18)
付記16又は17に記載のプログラムであって、
前記プログラムが、前記コンピュータに、
前記信用スコア取得申請者の生体認証情報が、前記信用スコア取得者の生体認証情報として登録されている場合、登録されている前記信用スコアがあることを、前記信用スコア取得申請者に通知する、第一の通知ステップを実行させる命令を更に含む、
ことを特徴とするプログラム。
【0131】
(付記19)
付記15から18のいずれか一つに記載のプログラムであって、
前記プログラムが、前記コンピュータに、
前記信用スコアの提供が解約された後、あらかじめ設定された期間、前記信用スコア取得者の前記信用スコアを保持する、保持ステップを実行させる命令を更に含む、
ことを特徴とするプログラム。
【0132】
(付記20)
付記15から19のいずれか一つに記載のプログラムであって、
前記プログラムが、前記コンピュータに、
サービス利用者が、信用スコアを有するサービス提供者のサービスを利用する場合、前記サービス提供者の有する信用スコアを、前記サービス利用者に通知する、第二の通知ステップを実行させる命令を更に含む、
ことを特徴とするプログラム。
【0133】
(付記21)
付記15から19のいずれか一つに記載のプログラムであって、
前記プログラムが、前記コンピュータに、
サービス提供者が、信用スコアを有するサービス利用者にサービスを提供する場合、前記サービス利用者の有する信用スコアを、前記サービス提供者に通知する、第三の通知ステップを実行させる命令を更に含む、
ことを特徴とするプログラム。
【0134】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0135】
以上のように本発明によれば、信用スコアの信頼性を向上させることができる。本発明は、信用スコアが必要な各種分野のサービスにおいて有用である。
【符号の説明】
【0136】
10 信用スコア管理装置
11 取得部
12 記憶部
13 登録部
14 認証部
15 生成部
16 保持部
17 通知部
20、70 システム
21、22 端末装置
23 ネットワーク
71 認証装置
72 認証制御部
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス