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特許7416529スマート決済基盤のリターゲティング方法、リターティングシステム、ユーザ端末、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-09
(45)【発行日】2024-01-17
(54)【発明の名称】スマート決済基盤のリターゲティング方法、リターティングシステム、ユーザ端末、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0208 20230101AFI20240110BHJP
【FI】
G06Q30/0208
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2019164413
(22)【出願日】2019-09-10
(65)【公開番号】P2020042820
(43)【公開日】2020-03-19
【審査請求日】2022-07-20
(31)【優先権主張番号】10-2018-0108297
(32)【優先日】2018-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517224609
【氏名又は名称】エヌエイチエヌ ペイコ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ウー,オクジン
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-004936(JP,A)
【文献】特開2016-181238(JP,A)
【文献】特開2011-254368(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0058321(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータによって実行されるリターゲティング(retargeting)方法であって、
前記コンピュータが、複数のユーザ端末を対象に、複数のイベントのうちの少なくとも1つのイベント関連クーポンの提供を受けたユーザ端末をデータベースから抽出し、
前記コンピュータが、抽出されたユーザ端末を対象に、前記イベント関連クーポンのうちから未使用クーポンを保有するユーザ端末を抽出し、
前記コンピュータが、抽出された前記未使用クーポンを保有するユーザ端末を示す広告ID(ADID)および前記未使用クーポンの情報を、ネットワークを介して広告執行システムに提供すること
を含み、
前記広告執行システムから、前記未使用クーポンを保有するユーザ端末に、当該未使用クーポンの使用をリマインダ(reminder)させるリターゲティング広告が外部チャネルを通じて提供される、
リターゲティング方法。
【請求項2】
前記リターゲティング広告は、前記イベント関連クーポンがターゲティングされたチャネルとは異なる別のチャネルで表示される、
請求項1に記載のリターゲティング方法。
【請求項3】
前記外部チャネルは、
前記広告執行システムに登録された複数の広告主のアプリケーションのうち、前記未使用クーポンを保有するユーザ端末にインストールされた少なくとも1つのアプリケーションを示す、
請求項1に記載のリターゲティング方法。
【請求項4】
前記広告執行システムに提供することは、
前記コンピュータが、前記未使用クーポンを保有するユーザ端末の識別子情報前記広告IDに変換し、
前記複数のイベント前記広告IDを区分して収集すること
を含む、請求項1に記載のリターゲティング方法。
【請求項5】
前記リターゲティング広告が提供されるリマインダ期間は、前記未使用クーポンに該当するイベントのイベント期間およびイベントの開始時期に基づいて決定される、
請求項1に記載のリターゲティング方法。
【請求項6】
前記外部チャネルに前記リターゲティング広告が表示された後、前記コンピュータが、前記未使用クーポンの提供を受けたチャネルを介して前記未使用クーポンが使用されたかに基づいて転換率を算出すること
をさらに含む、請求項1に記載のリターゲティング方法。
【請求項7】
ユーザ端末におけるリターゲティング(retargeting)方法であって、
複数のイベントのうちの少なくとも1つのイベントと関連して提供を受けたイベント関連クーポンのうちから未使用クーポンを抽出し、
抽出された未使用クーポンの情報およびユーザ端末の識別子情報をリターゲティングシステムに送信し、
前記ユーザ端末の識別子情報に該当する広告IDおよび前記未使用クーポンの情報に基づいて決定された外部チャネルに、前記未使用クーポンの使用をリマインダ(reminder)させるリターゲティング広告を表示すること
を含む、リターゲティング方法。
【請求項8】
前記リターゲティング広告を表示することは、
前記ユーザ端末にインストールされたアプリケーションを対象に、広告執行システムに登録された広告主のアプリケーションでありながら前記未使用クーポンの提供を受けたアプリケーションを除いた少なくとも1つの他のアプリケーションで前記リターゲティング広告を表示する、
請求項7に記載のリターゲティング方法。
【請求項9】
前記リターゲティング広告を表示することは、
前記未使用クーポンに該当するイベントのイベント期間およびイベントの開始時期に基づいて決定されたリマインダ期間に応じて前記リターゲティング広告を表示する、
請求項7に記載のリターゲティング方法。
【請求項10】
前記外部チャネルに前記リターゲティング広告が表示された後、前記未使用クーポンの提供を受けたチャネルを介して前記未使用クーポンの使用が選択されることにより、決済システムによって前記未使用クーポンが使用された商品の決済を行うこと
をさらに含む、請求項7に記載のリターゲティング方法。
【請求項11】
リターゲティング(retargeting)システムであって、
複数のユーザ端末を対象に、複数のイベントのうちの少なくとも1つのイベント関連クーポンの提供を受けたユーザ端末を抽出する端末抽出部、
抽出されたユーザ端末を対象に、前記イベント関連クーポンのうちから未使用クーポンを保有するユーザ端末を抽出する未使用端末抽出部、および
抽出された前記未使用クーポンを保有するユーザ端末を示す広告ID(ADID)および前記未使用クーポンの情報を広告執行システムに提供する情報提供部
を備え、
前記未使用クーポンを保有するユーザ端末に、当該未使用クーポンの使用をリマインダ(reminder)させるリターゲティング広告が外部チャネルを通じて提供される、
リターゲティングシステム。
【請求項12】
前記リターゲティング広告は、前記イベント関連クーポンがターゲティングされたチャネルとは異なる別のチャネルで表示される、
請求項11に記載のリターゲティングシステム。
【請求項13】
前記外部チャネルは、
前記広告執行システムに登録された複数の広告主のアプリケーションのうち、前記未使用クーポンを保有するユーザ端末にインストールされた少なくとも1つのアプリケーションを示す、
請求項11に記載のリターゲティングシステム。
【請求項14】
前記情報提供部は、
前記未使用クーポンを保有するユーザ端末の識別子情報前記広告IDに変換し、
前記複数のイベント前記広告IDを区分して収集する、
請求項11に記載のリターゲティングシステム。
【請求項15】
前記情報提供部は、
前記未使用クーポンに該当するイベントのイベント期間およびイベントの開始時期に基づいて決定された前記リターゲティング広告が提供されるリマインダ期間情報を前記広告執行システムに提供する、
請求項11に記載のリターゲティングシステム。
【請求項16】
前記外部チャネルに前記リターゲティング広告が表示された後、前記未使用クーポンの提供を受けたチャネルを介して前記未使用クーポンが使用されたかに基づいて転換率を算出する算出部
をさらに備える、請求項11に記載のリターゲティングシステム。
【請求項17】
リターゲティング広告を提供するユーザ端末であって、
複数のイベントのうちの少なくとも1つのイベントと関連して提供を受けたイベント関連クーポンのうちから未使用クーポンを抽出する未使用クーポン抽出部、
抽出された前記未使用クーポンの情報および前記ユーザ端末の識別子情報をリターゲティングシステムに送信する送信制御部、および
前記ユーザ端末の識別子情報に該当する広告IDおよび前記未使用クーポンの情報に基づいて決定された外部チャネルに、前記未使用クーポンの使用をリマインダ(reminder)させるリターゲティング広告を表示する表示制御部
を備える、ユーザ端末。
【請求項18】
前記表示制御部は、
前記ユーザ端末にインストールされたアプリケーションを対象に、広告執行システムに登録された広告主のアプリケーションでありながら前記未使用クーポンの提供の受けたアプリケーションを除いた少なくとも1つの他のアプリケーションで前記リターゲティング広告を表示する、
請求項17に記載のユーザ端末。
【請求項19】
前記表示制御部は、
前記未使用クーポンに該当するイベントのイベント期間およびイベントの開始時期に基づいて決定されたリマインダ期間に応じて前記リターゲティング広告を表示する、
請求項17に記載のユーザ端末。
【請求項20】
前記外部チャネルに前記リターゲティング広告が表示された後、前記未使用クーポンの提供を受けたチャネルを介して前記未使用クーポンの使用が選択されることにより、前記未使用クーポンが使用された商品の決済を行う決済制御部
をさらに備える、請求項17に記載のユーザ端末。
【請求項21】
請求項1~10のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、スマート決済システムで提供されるイベント関連の広告を自動でリターゲティングするための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ショッピングモールなどオンライン上での決済が増加するに伴い、決済手段も多種多様に増え始めた。最近では、顧客が所持するクレジットカードや口座などの決済手段情報を予め登録しておき、実際の決済時にクレジットカードや口座が手元になくても、すなわち、顧客がクレジットカード番号情報や口座番号情報を覚えていなくても、登録されている決済手段情報を利用して決済することができるスマート決済サービスが登場するようになった。スマート決済サービスは、PCやスマートフォンなどのモバイルを利用したクレジットカード、口座、携帯電話番号決済などのオンライン決済だけではなく、オフラインショップでもバーコードやNFC(Near Field Communication)を利用してオフライン決済ができるように提供している。さらに、登録された口座番号から他の口座番号に送金するサービス、スマート決済サービスの利用によるポイントに基づく多様な決済/割引特典などが提供されるようになり、その使用度は迅速に拡張している。
【0003】
このようなスマート決済サービスは、クレジットカード、通帳、割引クーポンなどのように一般的に実際の財布に入っている機能をスマートフォンが代わりに行う概念である。ユーザは、スマート決済サービスの利用によって多様なクーポンをダウンロードして保有するようになるが、実質的には、イベント期間の満了、クーポンの数が多すぎて保有クーポンの種類を認知しきれないなどの理由によってクーポンを使用することができず、結局は廃棄となってしまう場合が多い。
【0004】
特許文献1には、多数のパブリッシャを代行する1つのSSP(Supply Side Platform)装置が、サービス利用情報とマッチングして管理される識別情報を利用して円滑にリターゲティング広告を提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国公開特許第10-2018-0043671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
実施中の多数のイベントと関連して提供された割引クーポンが未使用状態で廃棄されることなく、クーポンを使用して決済までなされるように最終転換を誘導する、リターゲティング方法およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
リターゲティング(retargeting)方法であって、複数のユーザ端末を対象に、複数のイベントのうちの少なくとも1つのイベントの関連クーポンの提供を受けたユーザ端末を抽出し、抽出されたユーザ端末を対象に、イベント関連クーポンのうちから未使用クーポンを保有するユーザ端末を抽出し、および抽出された未使用クーポンを保有するユーザ端末を示す広告ID(ADID)およびイベント関連クーポンのうち、未使用クーポンの情報を広告執行システムに提供することを含み、未使用クーポンを保有するユーザ端末に、当該未使用クーポンの使用をリマインダ(reminder)させるリターゲティング広告が外部チャネルを通して提供されてもよい。
【0008】
一実施形態によると、リターゲティング広告は、イベント関連クーポンがターゲティングされたチャネルとは異なる別のチャネルで表示されてよい。
【0009】
他の実施形態によると、外部チャネルとは、広告執行システムに登録された複数の広告主のアプリケーションのうち、未使用クーポンを保有するユーザ端末にインストールされた少なくとも1つのアプリケーションを示してよい。
【0010】
また他の実施形態によると、外部チャネルにリターゲティング広告が表示された後、未使用クーポンが提供されたチャネルを介して未使用クーポンが使用されたかに基づいて転換率を算出するステップをさらに含んでよい。
【0011】
ユーザ端末におけるリターゲティング(retargeting)方法であって、複数のイベントのうちの少なくとも1つのイベントと関連して提供されたクーポンのうちから未使用クーポンを抽出し、抽出された未使用クーポンの情報およびユーザ端末の識別子情報をリターゲティングシステムに送信し、およびユーザ端末の識別子情報に該当する広告IDおよび未使用クーポンの情報に基づいて決定された外部チャネルに、未使用クーポンの使用をリマインダ(reminder)させるリターゲティング広告を表示することを含んでよい。
【0012】
一実施形態によると、外部チャネルにリターゲティング広告が表示された後、未使用クーポンが提供されたチャネルを介して未使用クーポンの使用が選択されることにより、決済システムによって未使用クーポンが使用された商品の決済を行うステップをさらに含んでよい。
【0013】
リターゲティング(retargeting)システムであって、複数のユーザ端末を対象に、複数のイベントのうちの少なくとも1つのイベント関連クーポンが提供されたユーザ端末を抽出する端末抽出部、抽出されたユーザ端末を対象に、未使用クーポンを保有するユーザ端末を抽出する未使用端末抽出部、および抽出された未使用クーポンを保有するユーザ端末を示す広告ID(ADID)および未使用クーポンの情報を広告執行システムに提供する情報提供部を備え、未使用クーポンを保有するユーザ端末に、当該未使用クーポンの使用をリマインダ(reminder)させるリターゲティング広告が外部チャネルで提供されてよい。
【0014】
一実施形態によると、外部チャネルにリターゲティング広告が表示された後、イベント関連クーポンが提供されたチャネルを介して未使用クーポンが使用されたかに基づいて転換率を算出する算出部をさらに備えてよい。
【0015】
リターゲティング広告を提供するユーザ端末であって、複数のイベントのうちの少なくとも1つのイベントと関連して提供されたイベント関連クーポンのうちから未使用クーポンを抽出する未使用クーポン抽出部、抽出された未使用クーポンの情報およびユーザ端末の識別子情報をリターゲティングシステムに送信する送信制御部、およびユーザ端末の識別子情報に該当する広告IDおよび未使用クーポンの情報に基づいて決定された外部チャネルに、未使用クーポンの使用をリマインダ(reminder)させるリターゲティング広告を表示する表示制御部を備えてよい。
【0016】
一実施形態によると、外部チャネルにリターゲティング広告が表示された後、未使用クーポンが提供されたチャネルを介して未使用クーポンの使用が選択されることにより、未使用クーポンが使用された商品の決済を行う決済制御部をさらに備えてよい。
【発明の効果】
【0017】
実施中の多数のイベントと関連して提供された割引クーポンのうち、未使用のクーポンを保有するユーザを対象にターゲティング広告を表示する外部チャネルで、未使用クーポンの使用を知らせるリターゲティング広告を自動で提供することにより、クーポンをダウンロードした後に未転換として残存しないように使用を誘導し、決済までなされるように最終転換を誘導することができる。すなわち、外部チャネルを通じてリターゲティング広告を提供することにより、転換率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態における、リターゲティングシステムおよび広告執行システムの関係を概括的に示した図である。
図2】本発明の一実施形態における、リターゲティング方法を示したフローチャートである。
図3】本発明の一実施形態における、リターゲティングシステムの内部構成を示したブロック図である。
図4】本発明の一実施形態における、外部チャネルにリターゲティング広告が表示されるユーザ端末の画面を示した図である。
図5】本発明の一実施形態における、ユーザ端末におけるリターゲティング方法を示したフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態における、ユーザ端末の内部構成を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
本実施形態は、未使用クーポンの使用を促して決済までなされるように誘導するリターゲティング方法およびシステムに関し、より詳細には、スマート決済サービスを提供するために登録された広告主が実施する多様なイベントと関連して割引クーポンをダウンロードさせた後、未使用クーポンの使用をリマインダさせるために、登録された多数の広告主と関連して外部チャネルで表示する技術に関する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態における、リターゲティングシステムおよび広告執行システムの関係を概括的に示した図である。
【0022】
図1は、イベント110、リターゲティングシステム120、広告執行システム130、および外部チャネル140をそれぞれ示している。ここで、イベント110は、ユーザ端末にインストールされたアプリケーションまたはウェブ/モバイルウェブを介してアクセスしたサイトが提供する多様なイベント(例えば、割引イベントや感謝品イベントなど)を示している。ユーザ端末は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレットなどの電子機器を意味している。すなわち、図1に示す矢印は、ユーザが利用するユーザ端末機、リターゲティングシステム120、広告執行システム130、および広告主が利用するユーザ端末機が、有線または無線ネットワークを介してデータを送受信することができることを意味している。
【0023】
リターゲティングシステム120は、かんたん決済、オンライン決済、オフライン決済、オンライン送金、スマートウォレットなどのスマート決済サービスを提供し、ユーザがダウンロードしたクーポンのうち、未使用クーポンに対するリターゲティングを提供するシステムである。
【0024】
広告執行システム130は、広告プラットフォームを示すものであって、広告主の広告に対する入札、広告とキーワードとのマッチング、広告や広告主の整列、外部チャネル140への広告提供、および広告表示による課金などを実行するシステムである。すなわち、広告執行システム130は、広告を執行するシステムを示している。広告執行システム130の一般的な技術的事項について、インターネットを介して伝達される検索広告および/またはバナー広告プラットフォームに関する従来技術を参照することによって理解できる事項の説明は省略する。
【0025】
外部チャネル140は、広告執行システム130で執行された広告を表示する広告媒体を示すものであって、例えば、広告を表示するウェブ/モバイルウェブサイト、アプリケーション(すなわち、APP(APP Application software))を意味している。ここで、「サイト」という用語は、広告の表示が可能であり、有線または無線ネットワークを介してユーザに提供可能なすべての種類のウェブサイトを含んでよく、必要によっては、ウェブサイトを構成する1つのウェプページを意味してもよい。
【0026】
また、広告の「表示」とは、サイト(外部チャネル)を通じて該当の広告主と関連するテキスト、イメージ、音、動画、ハイパーリンクなどの広報性コンテンツが該当のサイトの訪問者(一例として、ユーザ端末)に提供されることを含むように解釈されてもよい。また、表示された広告に対する「選択」とは、ユーザ端末(サイト訪問者)に提供された広報性コンテンツに対してマウスクリックなどの反応(ユーザイベントの発生)を示すことにより、広告主が広報性コンテンツの伝達によって達成しようとする状況が発生することを意味してよい。ここで、広告主が誘導する状況とは、一例として、広告主と関連するページが広告を選択したユーザに表示される状況、またはユーザが広告を選択することによって表示されたページを経た商品の購入、または外部チャネルに広告が表示された後にユーザが表示された広告(一例として、割引クーポン)を適用してスマート決済(一例として、PAYCO決済(韓国のスマート決済)など)を行う状況などが含まれてもよい。
【0027】
このとき、広告主が誘導した状況が達成されることを「転換(conversion)」と表現する。例えば、広告主が誘導した状況が、表示された広告に対する「選択」(一例として、クリック)であれば、「転換」は、ユーザのクリックに対応してもよい。他の例として、広告主が誘導した状況が、表示された広告を経た商品の販売であれば、「転換」は、表示された広告によって販売しようとする商品の販売を意味してもよい。また他の例として、広告主が誘導した状況が、広告(一例として、割引クーポン)を表示した後に該当の広告を利用してスマート決済を行うことであれば、「転換」は、ユーザの割引クーポンが適用されたスマート決済(一例として、PAYCO決済(韓国のスマート決済)など)を意味してもよい。
【0028】
図2は、本発明の一実施形態における、リターゲティング方法を示したフローチャートであり、図3は、本発明の一実施形態における、リターゲティングシステムの内部構成を示したブロック図である。
【0029】
本発明の実施形態に係るリターゲティングシステム120は、図3に示すコンピュータ装置であるリターゲティングシステム300によって実現され、一実施形態に係るリターゲティング方法は、このようなリターゲティングシステム300によって実行される。例えば、リターゲティングシステム300においては、一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールおよび実行されてもよく、リターゲティングシステム300は、実行されるコンピュータプログラムの制御にしたがって広告方法を実行してもよい。実施形態によって、リターゲティングシステム300は、複数のコンピュータ装置の接続によって実現されてもよい。
【0030】
このようなリターゲティングシステム300は、図3に示すように、メモリ310、プロセッサ320、通信インタフェース330、および入力/出力インタフェース340を含む。メモリ310は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永久大容量記憶装置(permanent mass storage device)を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永久大容量記憶装置は、メモリ310とは区分される別の永久記憶装置としてリターゲティングシステム300に含まれてもよい。また、メモリ310には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが格納されもてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ310とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ310にロードされてもよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでもよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ310にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワークを介して受信するファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてリターゲティングシステム300のメモリ310にロードされてもよい。
【0031】
プロセッサ320は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成される。命令は、メモリ310または通信インタフェース330によって、プロセッサ320に提供される。例えば、プロセッサ320は、メモリ310のような記録装置に格納されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成される。
【0032】
通信インタフェース330は、ネットワーク360を介してリターゲティングシステム300が他の装置(一例として、上述した記憶装置)と互いに通信するための機能を提供する。一例として、リターゲティングシステム300のプロセッサ320がメモリ310のような記録装置に格納されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データファイルなどが、通信インタフェース330の制御にしたがってネットワーク360を介して他の装置に伝達される。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク360を経てリターゲティングシステム300の通信インタフェース330を通じてリターゲティングシステム300に受信されてもよい。通信インタフェース330を通じて受信した信号や命令、データなどは、プロセッサ320やメモリ310に伝達されてよく、ファイルなどは、リターゲティングシステム300がさらに含むことのできる格納媒体(上述した永久記憶装置)に格納されてもよい。
【0033】
入力/出力インタフェース340は、入力/出力装置350とのインタフェースのための手段である。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を含んでよく、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース340は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置350は、リターゲティングシステム300と1つの装置で構成されてもよい。
【0034】
また、他の実施形態において、リターゲティングシステム300は、図3の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示していない。例えば、リターゲティングシステム300は、上述した入力/出力装置350のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバやデータベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0035】
プロセッサ320は、端末抽出部321、未使用抽出部322、情報提供部323、および算出部324を含んでよい。また、図2のリターゲティング方法を実行する各ステップ210~240は、プロセッサ320によって実行される。
【0036】
ステップ210で、端末抽出部321は、リターゲティングシステム300に登録された複数のユーザ端末を対象に、複数のイベントのうちの少なくとも1つのイベント関連クーポンが提供されたユーザ端末を抽出する。
【0037】
一例として、端末抽出部321は、スマート決済サービスを利用するためにシステムに登録された複数のユーザ端末を対象に、実施中の複数のイベントと関連するクーポンをダウンロードしたユーザ端末を抽出する。ユーザ端末は、スマート決済サービスの提供を受けるために、端末にインストールされたアプリケーションまたはリターゲティングシステム300のサイトにアクセスして、予め会員登録をしている端末に該当する。このとき、会員登録時に、ユーザ端末(すなわち、ユーザ)のID、パスワード、住所情報、決済手段情報(例えば、クレジットカード情報や口座情報)がアプリケーションまたはモバイルウェブ/ウェブサイトに受信されてデータベースに登録される。また、決済手段情報は、会員登録後にユーザ端末にインストールされたアプリケーションやモバイルウェブ/ウェブサイトに別途で受信され、ユーザ端末のIDと関連付けてデータベースに登録される。このように、スマート決済サービスの提供を受けるユーザ端末(すなわち、ユーザ)の情報がデータベースに予め登録された状態で、少なくとも1つのユーザが特定のイベントと関連する割引クーポン(例えば、Aバーガー30%割引クーポン、Bコーヒーショップ20%割引クーポン、Cビューティー40%割引クーポンなど)をダウンロードしたとする。これにより、端末抽出部321は、登録された複数のユーザ端末のうちから、実施中のイベントに該当する割引クーポンをダウンロードしたユーザ端末を抽出する。
【0038】
例えば、複数の加盟店のうちでイベント期間が満了した加盟店を除き、Aバーガー、Bコーヒーショップ、Cビューティーが現在イベントの実施中である場合、端末抽出部321は、Aバーガー30%割引クーポン、Bコーヒーショップ20%割引クーポン、Cビューティー40%割引クーポンのうちの少なくとも1つのクーポンをダウンロードしたユーザ端末を抽出する。
【0039】
ステップ220で、未使用抽出部322は、抽出されたユーザ端末を対象に、未使用クーポンを保有するユーザ端末を抽出する。
【0040】
例えば、未使用抽出部322は、抽出されたユーザ端末を対象に、Aバーガー30%割引クーポン、Bコーヒーショップ20%割引クーポン、およびCビューティー40%割引クーポンのうちで未使用の少なくとも1つのクーポンを保有しているユーザ端末を抽出する。このとき、未使用抽出部322は、該当のイベントのイベント期間およびイベントの開始時期に基づいて未使用クーポンを保有しているユーザ端末を抽出する。
【0041】
一例として、未使用抽出部322は、未使用クーポンを保有しているユーザ端末を対象に、該当のイベントの開始時期を基準として予め指定された一定の期間(例えば、イベント開始日から3~5日)に該当するユーザ端末を抽出する。ここで、一定の期間は、予め指定されたイベント期間に応じて互いに異なる値が予め決定される。イベント期間が1ヶ月である場合は、一定の期間を1~3週間と決定してもよく、イベント期間が1週間である場合は、一定の期間を3~5日と決定してもよい。イベント期間が1日である場合、一定の期間は、1~3時間などが決定される。
【0042】
この他に、一定の期間として、イベント期間中の30~50%に該当する期間を決定する。すなわち、イベント期間が10日である場合、30%に該当する3日から50%に該当する5日までを含んでもよく、未使用抽出部322は、未使用クーポンをダウンロードしたユーザ端末を対象に、該当のイベントの開始時期から3日が経過して5日を経過していないユーザ端末を抽出する。このような一定の期間は、リターゲティング広告を外部チャネルで表示するためのリマインダ期間に該当してもよい。
【0043】
ステップ230で、情報提供部323は、抽出されたユーザ端末を示す広告ID(ADID)および未使用クーポンの情報を広告執行システム130に提供する。ここで、広告IDとは、特定の広告に反応したユーザ端末を区分(又は区別)する固有コードであって、ユーザ端末に付与されたモバイルデバイス値に該当してもよい。すなわち、広告ID(ADID)は、ユーザ端末を区分するために利用されてもよい。
【0044】
一例として、情報提供部323は、未使用クーポンを保有しているユーザ端末に外部チャネルを通じてリターゲティング広告が提供されるようにするために、リターゲティング広告を提供する広告執行システム130に未使用クーポンを保有しているユーザ端末の広告ID(ADID)および未使用クーポンの情報を提供する。ここで、リターゲティング広告とは、未使用割引クーポンがあるため、使用するように促すことを、ターゲティングされたチャネルを通じてユーザ端末に知らせるための広告を意味してよい。外部チャネルとは、イベント関連クーポンがターゲティングされたチャネルとは異なる別のチャネルを意味する。例えば、広告執行システムに登録された広告主の広告が表示されるチャネルや、広告主の広告商品に該当するアプリケーションのうちでユーザ端末にインストールされたアプリケーションを示す。
【0045】
このとき、リターゲティングシステム300に登録されたユーザ端末の識別子情報であるユーザのID、携帯電話番号、住所情報などは個人情報であるため、情報提供部323は、外部装置である広告執行システム130にユーザ端末の識別子情報は提供せず、広告IDを提供する。
【0046】
ステップ231で、情報提供部323は、未使用クーポンを保有するユーザ端末の識別子情報(例えば、ユーザのIDなど)を該当のユーザに付与された固有コードである広告ID(ADID)に変換してよい。ここで、広告IDとは、特定の広告に反応したユーザ端末を区分(又は区別)する固有コードであって、モバイルデバイス値に該当してよい。
【0047】
ステップ232で、情報提供部323は、複数のイベント別に該当する広告IDを区分して収集してよい。この後、収集された広告IDと該当の未使用クーポンの情報は、広告執行システム130に提供されてよい。
【0048】
このように、未使用クーポンを保有しているユーザ端末に該当する広告IDと該当のクーポンの情報を広告執行システム130に送信することにより、登録された複数の広告主の広告が表示される対象者に広告IDが入力によって設定され、広告主の広告が表示される外部チャネルを通じて未使用クーポンの使用をリアルタイムでリマインダ(reminder)させるリターゲティング広告が表示されるようになる。
【0049】
このとき、情報提供部323は、未使用クーポンを保有しているユーザ端末を示す広告IDを収集し、周期的に一括して広告執行システム130に提供してよい。例えば、情報提供部323は、1日に1度、予め指定された時間に、広告執行システム130に収集された広告IDを提供する。
【0050】
ステップ240で、外部チャネルにリターゲティング広告が表示された後、算出部324は、未使用クーポンが提供されたチャネルを介して未使用クーポンが使用されたかに基づいて転換率を算出する。
【0051】
一例として、ユーザ端末にリターゲティング広告が表示された後、未使用クーポンをダウンロードしたアプリケーションやウェブサイト(例えば、スマート決済サービスの提供を受けたアプリケーションやウェブサイト)で、未使用クーポンを適用して商品購入などの決済(例えば、PAYCO決済(韓国のスマート決済)など)が実行された場合、算出部324は、リターゲティング広告されたクーポンに基づいて決済までなされた程度を示す転換率を算出してよい。
【0052】
図4(A)~図4(C)は、本発明の一実施形態における、外部チャネルでリターゲティング広告が表示されるユーザ端末の画面を示した図である。
【0053】
図4(A)に示す画面410は、ユーザ端末がダウンロードして保有している複数のイベント関連クーポン情報を含む画面構成を示している。図4(B)に示す画面420は、ユーザ端末にインストールされた広告主のアプリケーションにリターゲティング広告が表示された画面構成を示している。図4(C)に示す画面430は、ユーザ端末を利用してアクセスしたウェブサイト(ウェプページ)に表示される広告主の広告画面上にリターゲティング広告が表示された画面構成を示している。
【0054】
画面410を参照すると、ユーザ端末のマイクーポン画面には、ダウンロードした複数のイベント関連クーポンの情報を含まれてもよい。このとき、未使用クーポンを保有している場合、未使用クーポンの使用を知らせる内容を含むリターゲティング広告が多様な外部チャネルで表示されてよい。
【0055】
一例として、画面420のように、広告執行システム130に登録された複数の広告主のアプリケーションのうち、未使用クーポンを保有しているユーザ端末にインストールされたアプリケーションにリターゲティング広告が表示されてもよい。例えば、広告執行システム130に、天気アプリケーションの広告主、ビューティーアプリケーションの広告主、航空チケット予約アプリケーションの広告主、野球関連アプリケーションの広告主などのような多様な広告主が自身の商品を広告するために登録されている場合、登録された複数の広告主の商品関連アプリケーションのうちでユーザ端末にインストールされているアプリケーション(例えば、天気アプリケーション)にリターゲティング広告421が表示されてもよい。例えば、リターゲティング広告421は、画面420の下端に表示されてよい。
【0056】
画面430を参照すると、ユーザ端末を利用してアクセスしたウェブ/モバイルウェブサイト上に表示される広告主の広告としてリターゲティング広告431が表示されてもよい。例えば、広告主の広告が表示された後、リターゲティング広告431が全体画面サイズで表示されてもよい。この他に、広告主の広告とともにリターゲティング広告431が同じ画面430上に表示されてもよく、例えば、広告主の広告を80%の割合、リターゲティング広告を20%の割合で表示した後、リターゲティング広告の選択に応じて全体画面サイズで表示されてもよい。
【0057】
このように、外部チャネルにリターゲティング広告421、431を表示させることにより、未使用クーポンが存在することをユーザにリマインダすることができる。このとき、リマインダ周期は、イベント期間に応じて異なるように設定されてもよい。一例として、イベント期間が長いほど、イベント期間が短いものよりも相対的にリマインダ周期が長く設定されてもよい。すなわち、イベント期間が1ヶ月である場合の方が、1週間の場合よりもリマインダ周期が長く設定されてもよい。例えば、1ヵ月の場合には、1日に1回だけリターゲティング広告を表示して未使用クーポンがスマート決済に転換されていないこと(未転換であること)をリマインダさせてもよく、1週間の場合には、午前、午後、夕方などのように1日に3回に渡ってリターゲティング広告を表示して未使用クーポンがスマート決済に転換されていないこと(未転換であること)をリマインダさせてよい。
【0058】
図5は、本発明の一実施形態における、ユーザ端末におけるリターゲティング方法を示したフローチャートであり、図6は、本発明の一実施形態における、ユーザ端末の内部構成を示したブロック図である。
【0059】
図6において、ユーザ端末は、コンピュータ装置によって実現され、ユーザ端末は、プロセッサ600の他に、図4に示すように、メモリ、通信インタフェース、入力/出力インタフェースをさらに含み、入力/出力装置で情報の入力を受け、リターゲティング広告を表示してよく、ネットワークを介してリターゲティングのための情報をリターゲティングシステム400に送信してもよい。
【0060】
図6に示すユーザ端末のプロセッサ600は、未使用クーポン抽出部610、送信制御部620、表示制御部630、決済制御部640を含んでよく、図5に示すユーザ端末におけるリターゲティング方法のための各ステップ510~540は、ユーザ端末のプロセッサ600によって実行されてよい。
【0061】
ステップ510で、未使用クーポン抽出部610は、複数のイベントのうちの少なくとも1つのイベントと関連して提供を受けたクーポンのうちから未使用クーポンを抽出してよい。
【0062】
一例として、スマート決済のためのアプリケーションがユーザ端末で実行されると、スマート決済時に提供される多様なイベントがユーザ端末の画面に表示されてもよい。例えば、スマート決済サービスの提供のために、予め登録された複数の加盟店のうちの少なくとも1つの加盟店が提供するイベント(例えば、PAYCO(韓国のスマート決済)などのスマート決済時に、Aバーガー30%割引、Bアメリカンコーヒー20%割引、Cビューティー商品購入40%割引などのイベント)がユーザ端末の画面に表示されてよい。このとき、画面に表示されたイベントのうちから選択された少なくとも1つのイベントに該当するクーポンがダウンロードされた場合、ダウンロードされたクーポンの情報(例えば、クーポンの情報は、イベント期間、クーポンの識別子情報、クーポンの割引率情報、該当のクーポンの加盟店主情報などを含む)がユーザ端末の識別子情報とマッチングされて記録および保持されてもよい。この後、ダウンロードされた複数のクーポンの情報は、マイクーポントレイで管理されてよい。未使用クーポン抽出部610は、マイクーポントレイで区分される記録空間で管理されている割引クーポンのイベント期間およびクーポンの使用可否に基づいて未使用クーポンを抽出してよい。
【0063】
ステップ520で、送信制御部620は、抽出された未使用クーポンの情報およびユーザ端末の識別子情報をリターゲティングシステム(すなわち、スマート決済サービスを提供するサーバ)に送信してよい。例えば、ユーザ端末の識別子情報は、ユーザ端末のID、スマートフォン番号、住所情報などを含んでよい。
【0064】
ステップ530で、表示制御部630は、ユーザ端末の識別子情報に該当する広告ID(ADID)および未使用クーポンの情報に基づいて決定された外部チャネルに、未使用クーポンの使用をリマインダ(reminder)させるリターゲティング広告を表示してよい。このとき、表示制御部630は、未使用クーポンに該当するイベントのイベント期間およびイベントの開始時期に基づいて決定されたリマインダ期間に応じてリターゲティング広告が表示されるように制御してよい。ここで、リマインダ期間(すなわち、一定の期間)については、図4を参照しながら詳細に説明したため、重複する説明は省略する。
【0065】
ここで、ユーザ端末の識別子情報には、スマート決済サービスを利用するために登録したユーザの個人情報(例えば、スマートフォン情報、ユーザ端末のIDなど)が含まれてもよい。これにより、ユーザ端末からリターゲティングシステムにユーザ端末の識別子情報を送信し、リターゲティングシステムは、受信したユーザ端末の識別子情報をユーザ区分のための広告ID(ADID)に変換してもよい。この後、変換された広告IDは、外部チャネルによって広告を執行する広告執行システム130に送信されてよい。このとき、リターゲティングシステムは、上述したように、未使用クーポンを保有しているユーザ端末の広告IDを周期的に集め、一括して広告執行システム130に送信してよい。これにより、広告執行システム130は、ユーザ端末の広告IDを広告対象者として登録設定することにより、登録された複数の広告主の広告としてリターゲティング広告が該当のユーザ端末に表示されるようにしてよい。
【0066】
一例として、表示制御部630は、ユーザ端末にインストールされたアプリケーションを対象に、広告執行システム130に登録された広告主のアプリケーションで、未使用クーポンがあるため使用するようにリマインダさせるリターゲティング広告が表示されるように制御してよい。このとき、登録された広告主のアプリケーションは、クーポンをダウンロードしたアプリケーションではない他のアプリケーションに該当してよい。すなわち、ユーザ端末にインストールされたスマート決済アプリケーションからクーポンをダウンロードしたものが未使用である場合、スマート決済アプリケーションではない、ユーザ端末にインストールされた他のアプリケーションでありながらも広告執行システム130に登録された広告主のアプリケーション(例えば、天気アプリケーション、野球アプリケーション、ビューティーアプリケーションなど)でリターゲティング広告が表示されるようにしてよい。
【0067】
他の例として、表示制御部630は、ユーザ端末を利用してアクセスしたウェブ/モバイルウェブサイトで表示される広告主の広告としてリターゲティング広告がユーザ端末に表示されるように制御してもよい。例えば、ユーザ端末がTサイトにアクセスしてキーワード検索サービスを利用したり、映画予約サイトにアクセスしたりする場合、検索結果を提供する画面や映画予約サイト上で広告主の広告(例えば、入力されたキーワード関連のターゲティング広告、新規映画関連のターゲティング広告など)が表示される領域にリターゲティング広告が表示されるように制御してもよい。このとき、広告主の広告とリターゲティング広告は、同じ割合あるいは互いに異なる割合で表示領域にともに表示されてもよく、広告主の広告が表示されてからリターゲティング広告が表示されるようにしてもよい。
【0068】
ステップ540で、外部チャネルにリターゲティング広告が表示された後、未使用クーポンの提供を受けたチャネル(例えば、スマート決済アプリケーション)を介して未使用クーポンの使用が選択されると、決済制御部640は、未使用クーポンを適用して商品の決済を行ってよい。
【0069】
一例として、リターゲティング広告は、リマインダ期間中またはリマインダ周期ごとに外部チャネルを介してユーザ端末に提供されてもよい。例えば、表示制御部630は、外部チャネルにリターゲティング広告が最初に表示されるときに、該当の未使用クーポンの状態をリマインド状態として設定してよい。この後、ユーザ端末でスマート決済アプリケーションを実行させ、商品購入による決済画面上で未使用クーポンを選択して反映させ、スマート決済を行うための決済ボタンを選択した場合、決済制御部640は、未使用クーポンの反映によって割り引かれた金額で決済を行ってよい。このとき、未使用クーポンが適用されてスマート決済を完了させた後には、未使用クーポンの状態をリマインド状態から転換状態に変更してもよい。このように、リマインド状態の未使用クーポンは、リターゲティング広告として表示された履歴があるクーポンを示すものであるため、リマインド状態に該当するすべてのクーポンのうちで状態が転換状態に変更されたクーポンの割合に基づき、リターゲティング広告による転換率が計算されてよい。このような転換率は、棒グラフや円グラフなどの多様な形態でリターゲティングシステムに登録した加盟店主に提供することにより、加盟店主がリターゲティングシステムに登録するように誘導してもよい。
【0070】
上述したシステムまたは装置は、ハードウェア構成要素、またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを格納、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでもよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0071】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で格納されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてよい。
【0072】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んでよい。媒体は、コンピュータで実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが接続した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。プログラム命令の例には、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを利用してコンピュータによって実行されることのできる高級言語コードを含む。
【0073】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態と図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0074】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0075】
600:プロセッサ
610:未使用クーポン抽出部
620:送信制御部
630:表示制御部
640:決済制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6