(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-09
(45)【発行日】2024-01-17
(54)【発明の名称】駆動装置。
(51)【国際特許分類】
F03G 3/00 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
F03G3/00 E
(21)【出願番号】P 2020092796
(22)【出願日】2020-05-28
【審査請求日】2023-04-10
(73)【特許権者】
【識別番号】520185580
【氏名又は名称】長▲崎▼ 広幸
(73)【特許権者】
【識別番号】517306983
【氏名又は名称】長崎 稔
(73)【特許権者】
【識別番号】517306972
【氏名又は名称】二ノ宮 健
(74)【代理人】
【識別番号】100173277
【氏名又は名称】紀田 馨
(73)【特許権者】
【識別番号】523135481
【氏名又は名称】清水丞夫
(73)【特許権者】
【識別番号】523135492
【氏名又は名称】岸本交平
(72)【発明者】
【氏名】長▲崎▼ 広幸
(72)【発明者】
【氏名】長▲崎▼ 稔
【審査官】北村 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-201024(JP,A)
【文献】特開2011-43157(JP,A)
【文献】特開2015-233398(JP,A)
【文献】特開平7-247951(JP,A)
【文献】特開2017-133492(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F03G 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1磁石を保持し、幅方向において第1位置と第2位置との間を往復移動可能な第1移動体と、
第2磁石を保持し、幅方向と直交する直交方向において前記第1移動体が移動する移動経路に近接する第3位置と当該第3位置から遠ざかる第4位置との間を往復移動可能な第2移動体と、
前記第2移動体に係合し、前記第2移動体の移動に伴って回転するシャフトと、
前記シャフトの回転力を前記幅方向の移動力に変換して前記第1移動体に付与する変換機構とを備え、
前記第1移動体が前記第1位置にある状態において、前記第2移動体が前記第3位置に位置するとともに、第1移動体と第2移動体とが対向し、
前記第1磁石における前記第2移動体側の磁極と、前記第2磁石における前記第1移動体側の磁極とが同極である、駆動装置。
【請求項2】
前記シャフトの回転軸線を中心として回転可能な回転部材をさらに備え、
前記回転部材は、
前記シャフトと一体となって回転する回転体と、
前記回転体に設けられた把持部とを備える、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
発電機と、
前記シャフトの回転力を前記発電機に伝達させる伝達機構とをさらに備える、請求項1又は2に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記第1移動体は1対であり、
前記第2移動体は1対である、請求項1~3のいずれか一項に記載の駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、継続的に駆動を行う駆動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、継続的に駆動を行う駆動装置が利用されている。この継続的駆動装置の多くは、何らかのエネルギー源を用いており、駆動装置に対して継続的にエネルギーを供給している。
【0003】
このような継続的に動作する装置として、省エネルギーの観点から追加的なエネルギー源を設けないで動作を継続する装置が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の装置では、構成が複雑となるという不具合や、部材間の摩擦等の影響により、動作を継続するために結局は追加的なエネルギーが必要となるという不具合がある。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で、継続的に駆動を行うことが可能となる駆動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係る駆動装置は、第1移動体と、第2移動体と、シャフトと、変換機構とを備える。前記第1移動体は、第1磁石を保持し、幅方向において第1位置と第2位置との間を往復移動可能である。前記第2移動体は、第2磁石を保持し、幅方向と直交する直交方向において前記第1移動体が移動する移動経路に近接する第3位置と当該第3位置から遠ざかる第4位置との間を往復移動可能である。前記シャフトは、前記第2移動体に係合し、前記第2移動体の移動に伴って回転する。前記変換機構は、前記シャフトの回転力を前記幅方向の移動力に変換して前記第1移動体に付与する。前記第1移動体が前記第1位置にある状態において、前記第2移動体が前記第3位置に位置するとともに第1移動体と第2移動体とが対向する。前記第1磁石における前記第2移動体側の磁極と、前記第2磁石における前記第1移動体側の磁極とが同極である。
【0008】
このような構成によれば、第1移動体が第1位置に位置し、第2移動体が第3位置に位置すると、第1磁石と第2磁石との反発力により第2移動体が第3位置から第4位置に移動する。すると、第2移動体の移動に伴ってシャフトが回転するとともに、変換機構によりシャフトの回転力が移動力に変換されて第1移動体に付与される。そして、第1移動体が第1位置から第2位置に移動する。さらに、第4位置に移動した第2移動体は、往復移動することにより第3位置に移動する。第2位置に移動した第1移動体は、往復移動することにより第1位置に移動する。その後は、このような動作が継続して行われる。
【0009】
そのため、追加的なエネルギー源を必要とすることなく、又は、追加的なエネルギー源を必要最小限として、継続的に駆動を行うことができる。
【0010】
また、主な部材として、第1移動体、第2移動体、シャフト、変換機構を備えるのみで、駆動装置を実現できる。
【0011】
すなわち、本発明によれば、簡易な構成で、継続的に駆動を行うことが可能となる。
【0012】
(2)また前記駆動装置は、回転部材をさらに備えてもよい。前記回転部材は、前記シャフトの回転軸線を中心として回転可能である。前記回転部材は、回転体と、把持部とを備える。前記回転体は、前記シャフトと一体となって回転する。前記把持部は、前記回転体に設けられる。
【0013】
このような構成によれば、駆動装置を動作させる初期段階においては、作業者は、把持部を把持して回転体を回転させることで、シャフトを回転させることができる。そして、その後は、シャフトの回転力が移動力に変換されて第1移動体に付与されることにより、駆動装置において継続的に動作が行われる。
【0014】
そのため、駆動装置を動作させる初期段階において、スムーズに駆動を開始させることができる。
【0015】
(3)また、前記駆動装置は、発電機と、伝達機構とをさらに備えてもよい。前記伝達機構は、前記シャフトの回転力を前記発電機に伝達させる。
【0016】
このような構成によれば、駆動装置において継続的に行われる駆動力を発電機に付与して、継続的に発電を行うことができる。
【0017】
(4)また、前記前記第1移動体は1対であってもよい。前記第2移動体は1対であってもよい。
【0018】
このような構成によれば、駆動装置における構成を必要最小限としながら、継続的に発生する駆動力を向上させることができる。
【0019】
そのため、駆動装置において効率的に駆動力を発生させることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、簡易な構成で、継続的に駆動を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施形態に係る駆動装置をシャフト側から見た状態を示した斜視図である。
【
図2】駆動装置を第1移動体側から見た状態を示した斜視図である。
【
図3】枠部材を省いた状態の駆動装置を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
1.駆動装置の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る駆動装置1をシャフト2側から見た状態を示した斜視図である。
図2は、駆動装置1を第1移動体11側から見た状態を示した斜視図である。
図3は、枠部材7を省いた状態の駆動装置1を示した斜視図である。なお、
図2及び
図3においては、便宜上、発電機5及びコンバータ6を省いて表している。
【0023】
図1に示すように、駆動装置1は、シャフト2と、回転部材3と、回転軸4と、発電機5と、コンバータ6と、枠部材7と、1対(2つ)の第1移動体11と、1対(2つ)の第2移動体12とを備えている。
【0024】
シャフト2は、軸方向に延びる軸線Lを中心として回転するクランクシャフト(クランク軸)である。シャフト2の先端部(軸方向他方側)には、プーリーが設けられている。
【0025】
回転部材3は、シャフト2に対して軸方向一方側に位置している。回転部材3は、回転体31と、把持部32とを備えている。
【0026】
回転体31は、車輪状の環状部材である。具体的には、回転体31は、車輪状の部材が2つ重ねられた形状を有している。回転体31の内方には、ウェイト33が設けられている。ウェイト33は、棒状の重りであって、その一端部が回転体31の中心部に取り付けられている。ウェイト33は、一端部(基端部)を中心として回転体31の周方向に回転させるように位置を調整させることが可能である。
【0027】
把持部32は、回転体31の軸方向一方側の端部に設けられている。把持部32は、クランク状の棒状に形成されている。
【0028】
回転軸4は、シャフト2と一定の間隔を隔てて配置されている。回転軸4は、軸方向に延びる棒状の部材であって、複数のプーリーが設けられている。回転軸4は、図示しない枠体等により、軸方向に延びる軸線周りに回転可能な状態で保持されている。
【0029】
発電機5は、発生した駆動力を用いて発電するために用いられる。発電機5としては、自動車用の部品と同様のものを用いることができる。発電機5には、プーリーが設けられている。
【0030】
コンバータ6は、発電機5に接続されている。コンバータ6は、発電機5で発生した電気を変圧するために用いられる。
【0031】
枠部材7は、シャフト2に対して、幅方向と直交する直交方向に一定の間隔を隔てるようにして配置されている。枠部材7は、一定位置に配置(固定)される部材であって、後述する第1移動体11及び第2移動体12の移動をガイドするための部材である。枠部材7は、枠体71と、複数(4つ)のレール72と、複数(4つ)の軸心棒73とを備えている。
【0032】
図2に示すように、枠体71は、外枠711と、仕切枠712と、2つのガイド枠713と、2つの突出部714とを備えている。
【0033】
外枠711は、平面視矩形状の枠状に形成されている。
【0034】
仕切枠712は、軸方向及び直交方向の両方と直交する幅方向に延びる棒状に形成されており、外枠711の内方に設けられている。仕切枠712は、外枠711における軸方向中央部の内周面に連続している。外枠711内の領域は、仕切枠712により2つの領域に分けられている。
【0035】
各ガイド枠713は、幅方向に延びる棒状に形成されており、外枠711内の2つの領域内に設けられている。各ガイド枠713は、外枠711内の内周面に連続している。
【0036】
突出部714は、外枠711の外周面から外方に向かって(幅方向の一方側に向かって)突出している。2つの突出部714は、軸方向に一定の間隔を隔てて配置されている。各突出部714は、外枠711内の各領域と対応するように配置されている。各突出部714の先端には、プーリーが設けられている。
【0037】
各レール72は、外枠711における幅方向に延びる内周面に設けられている。
【0038】
軸心棒73は、
図1に示すように、ガイド枠713の直交方向他方側の端面(シャフト2側の端面)から、直交方向他方側に向かって延びている。各ガイド枠713には、2つの軸心棒73が設けられている。
【0039】
図2に示すように、各第1移動体11は、外枠711内の各領域内に配置されている。第1移動体11は、保持部111と、突出片112と、アーム113とを備えている。
【0040】
保持部111は、直方体状の部材であって、複数(4つ)の穴111aを有している。保持部111の直交方向他方側の面には、幅方向に延びる溝(
図3参照)が形成されており、この溝がガイド枠713に嵌められている。保持部111の各穴111aは、保持部111の直交方向他方側の面から内方に向かって凹んでいる。各穴111a内には、第1磁石21が設けられている。すなわち、保持部111は、4つの第1磁石21を保持している。また、保持部111の軸方向両端部には、ベアリングが設けられている。このベアリングは、レール72に係合している。
【0041】
図2に示すように、突出片112は、保持部111の直交方向一方側の面から外方に向かって突出している。
【0042】
アーム113は、棒状に形成されている。アーム113の一端部は突出片112と係合しており、アーム113の他端部は、突出部714のプーリーに係合している。
【0043】
このような構成により、第1移動体11は、幅方向において往復移動可能となっている。
【0044】
図1に示すように、各第2移動体12は、枠部材7に対して直交方向他方側に位置している。具体的には、各第2移動体12は、各第1移動体11に対応するようにして、各第1移動体11の直交方向他方側に位置している。各第2移動体12は、保持部121と、連結棒122とを備えている。
【0045】
図3に示すように、保持部121は、直方体状の部材であって、複数(4つ)の穴121aを有している。保持部121の各穴121aは、保持部121の直交方向一方側の面から内方に向かって凹んでいる。各穴121a内には、第2磁石22が設けられている。すなわち、保持部121は、4つの第2磁石22を保持している。
【0046】
また、保持部121には、複数(2つ)の穴121bを有している。各穴121bには、軸心棒73が挿通されている。
【0047】
連結棒122は、保持部121の直交方向他方側の面から外方に向かって突出している。連結棒122の先端部は、シャフト2に係合している。
【0048】
このような構成により、第2移動体12は、直交方向において往復移動可能となっている。
【0049】
図1に示すように、シャフト2のプーリーと発電機5のプーリーとの間、シャフト2のプーリーと回転軸4のプーリーとの間、回転軸4のプーリーと突出部714のプーリーとの間には、ベルトがかけ渡されている。
【0050】
回転軸4、シャフト2と回転軸4との間にかけ渡されたベルト、及び、回転軸4と突出部714との間にかけ渡されたベルトが変換機構の一例を構成している。また、シャフト2と発電機5との間にかけ渡されたベルトが伝達機構の一例を構成している。
【0051】
駆動装置1においては、第1磁石21における第2移動体12側の磁極(直交方向他方側の磁極)と、第2磁石22における第1移動体11側(直交方向一方側の磁極)の磁極とが同極となるように、第1磁石21及び第2磁石22が設けられている。
【0052】
また、第1磁石21及び第2磁石22のそれぞれは、互いに対向する対向面以外の部分が磁気遮蔽材により覆われていることが好ましい。このようにすれば、第1磁石21及び第2磁石22のそれぞれから発生する磁力を集中させて、互いに対向する磁石に向かわせることができる。
【0053】
2.駆動装置の動作
駆動装置1を動作させる際には、まず、作業者は、把持部32を把持して回転体31(回転部材3)を軸線L周りに回転させる。すると、回転体31とともにシャフト2が軸線L周りに回転する。そして、シャフト2の回転力がプーリー及びベルトにより第1移動体11に伝達されて、一方の第1移動体11がガイド枠713に沿って外枠711内を幅方向に移動する。また、シャフト2の回転に伴って、一方の第2移動体12が軸心棒73に沿って直交方向に移動する。
【0054】
第1移動体11が外枠711の幅方向一方側端部側に最も近接する位置まで移動すると、第2移動体12が直交方向一方側に最も移動する。すなわち、第1移動体11が外枠711の幅方向一方側端部側に最も近接する位置まで移動したタイミングにおいて、第2移動体12が第1移動体11(第1移動体11の移動経路)に最も近接する。第1移動体11が外枠711の幅方向一方側端部側に最も近接する位置が第1位置であり、第2移動体12が第1移動体11(第1移動体11の移動経路)に最も近接する位置が第3位置である。このとき、第1移動体11と第2移動体12とは対向している。
【0055】
第1移動体11と第2移動体12とが近接(対向)すると、第1磁石21と第2磁石22との反発力により第2移動体12に対して直交方向他方側に向かう力が付与される。これにより第2移動体12が枠部材7から遠ざかるように移動する。また、第2移動体12の移動に伴ってシャフト2が回転するとともに、シャフト2の回転力がプーリー及びベルトにより第1移動体11(一方の第1移動体11)に伝達されて、第1移動体11が外枠711内を幅方向他方側に移動する。第1移動体11が外枠711の幅方向他方側端部側に最も近接する位置が第2位置であり、第2移動体12が第1移動体11(第1移動体11の移動経路)から最も遠ざかる位置が第4位置である。
【0056】
このようにして、一方の第1移動体11が第2位置に移動し、かつ、一方の第2移動体12が第4位置に移動したタイミングにおいて、他方の第1移動体11が第1位置に移動し、かつ、他方の第2移動体12が第3位置に移動する。
【0057】
そして、他方の第1移動体11及び他方の第2移動体12において、上記した一連の動作が行われる。
【0058】
このように、一対の第1移動体11は、第1位置と第2位置との間を交互に往復移動する。同様に、一対の第2移動体12は、第3位置と第4位置との間を交互に往復移動する。
【0059】
このような一連の動作において、ウェイト33の重さ(遠心力)により回転部材3が円滑に回転される。そして、回転部材3と一体的に構成されるシャフト2が安定的に回転する。また、ウェイト33の位置を調整することにより、回転部材3の回転具合を調整できる。
【0060】
このようにして、駆動装置1においては、駆動装置を動作させる初期段階においては、作業者が回転部材3を回転させることで、シャフト2が回転し、その後は、追加的なエネルギー供給を行うことなく、又は、追加的なエネルギー供給を必要最小限として、継続的にシャフト2が回転する(継続的に駆動が行われる)。また、シャフト2の回転力は、プーリー及びベルトにより発電機5に付与される。そして、発電機5で発生した電気は、コンバータ6により変圧されて用いられる。
3.作用効果
【0061】
(1)本実施形態によれば、
図1及び
図2に示すように、駆動装置1は、第1移動体11と、第2移動体12と、シャフト2と、変換機構(ベルト)とを備える。第1移動体11は、第1磁石21を保持し、幅方向において第1位置と第2位置との間を往復移動可能である。第2移動体12は、第2磁石22を保持し、直交方向において第3位置と第4位置との間を往復移動可能である。第1移動体11が第1位置にある状態において第2移動体12が第3位置に位置するとともに、第1移動体11と第2移動体12とが対向する。第1移動体11における第2移動体12側の磁極と、第2磁石22における第1移動体11側の磁極とは同極である。
【0062】
そのため、第1移動体11が第1位置し、第2移動体12が第3位置に位置すると、第1移動体11と第2移動体12との反発力により第2移動体12が第3位置から第4位置に移動する。すると、第2移動体12の移動に伴ってシャフト2が回転するとともに、変換機構(ベルト)によりシャフト2の回転力が移動力に変換されて第1移動体11に付与される。そして、第1移動体11が第1位置から第2位置に移動する。さらに、第4位置に移動した第2移動体12は、往復移動することにより第3位置に移動する。第2位置に移動した第1移動体11は、往復移動することにより第1位置に移動する。その後は、このような動作が継続して行われる。
【0063】
その結果、追加的なエネルギー源を必要とすることなく、又は、追加的なエネルギー源を必要最小限として、継続的に駆動を行うことができる。
【0064】
また、主な部材として、第1移動体11、第2移動体12、シャフト2、変換機構(ベルト)を備えるのみで、駆動装置1を実現できる。
【0065】
すなわち、本発明によれば、簡易な構成で、継続的に駆動を行うことが可能となる。
【0066】
(2)また、本実施形態によれば、
図1に示すように、駆動装置1は、回転部材3を備えている。回転部材3は、シャフト2の回転軸線である軸線Lを中心として回転可能である。回転部材3は、回転体31と把持部32とを備えている。回転体31は、シャフト2と一体となって回転する。把持部32は、回転体31に設けられている。
【0067】
そのため、駆動装置1を動作させる初期段階においては、作業者は、把持部32を把持して回転体31を回転させることで、シャフト2を回転させることができる。そして、その後は、シャフト2の回転力が移動力に変換されて第1移動体11に付与されることにより、駆動装置1において継続的に動作が行われる。
【0068】
その結果、駆動装置を動作させる初期段階において、スムーズに駆動を開始させることができる。
【0069】
(3)また、本実施形態によれば、駆動装置1において、シャフト2の回転力は、発電機5に発電機5に伝達される。
【0070】
そのため、駆動装置1において継続的に行われる駆動を発電機5に付与して、継続的に発電を行うことができる。
【0071】
(4)また、本実施形態によれば、駆動装置1において、第1移動体11及び第2移動体12のそれぞれは、1対設けられている。
【0072】
そのため、駆動装置1における構成を必要最小限としながら、継続的に発生する駆動力を向上させることができる。
【0073】
その結果、駆動装置において効率的に駆動力を発生させることができる。
【0074】
4.変形例
上記した実施形態においては、駆動装置1において、第1移動体11及び第2移動体12のそれぞれは1対設けられるとして説明した。しかし、第1移動体11及び第2移動体12のそれぞれは、1つであってもよく、3つ以上設けられる構成であってもよい。
【符号の説明】
【0075】
1 駆動装置
2 シャフト
3 回転部材
5 発電機
11 第1移動体
12 第2移動体
21 第1磁石
22 第2磁石
31 回転体
32 把持部
L 軸線