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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-09
(45)【発行日】2024-01-17
(54)【発明の名称】伸張可能な包帯剤
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/02 20240101AFI20240110BHJP
   A61F 13/00 20240101ALI20240110BHJP
【FI】
A61F13/02 380
A61F13/00 305
A61F13/02 340
A61F13/02 355
【請求項の数】 21
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018183330
(22)【出願日】2018-09-28
(65)【公開番号】P2019063520
(43)【公開日】2019-04-25
【審査請求日】2021-07-20
(31)【優先権主張番号】62/565,631
(32)【優先日】2017-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522236350
【氏名又は名称】ジョンソン アンド ジョンソン コンシューマー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】メリンダ・セッティーナ
(72)【発明者】
【氏名】パウロ・オリアニ
【審査官】須賀 仁美
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/040613(WO,A1)
【文献】米国特許第03525337(US,A)
【文献】米国特許第03653382(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F13/00-13/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性材料層を含む包帯剤であって、前記弾性材料層が長さ方向(LD)及び幅方向(WD)を有し、これらが一緒になって水平面(HP)を画定し、前記水平面(HP)が第1の表面及び第2の反対側の表面、長手方向中心線(LC)及び横断方向中心線(TC)を有し、前記弾性材料層が前記弾性材料層の少なくとも一部に形成された1つ又は2つ以上のプリーツを更に含み、各プリーツが2つ以上のひだを含み、2つ以上のプリーツがある場合、各プリーツが隣接するプリーツと共通して前記ひだのうちの少なくとも1つを共有し、各プリーツが前記プリーツの長さに沿った方向に伸びる長さ、プリーツ幅、及び前記プリーツ幅を二分する長さ方向中心線(PC)を更に有し、各プリーツ前記長さに沿った方向が独立して、前記水平面(HP)内の前記長手方向中心線(LC)と角度φを作り、前記角度φが式0°<φ<180°によって指定される範囲内にある値を有し、
前記弾性材料層の長さLが、第1の長さL1と、前記第1の長さL1より長い第2の長さL2の間で、伸縮可能であり、
各プリーツの前記2つ以上のひだが、前記弾性材料層の前記長さLを、前記第2の長さL2に伸ばされた後、前記第2の長さL2から前記第1の長さL1に戻すように付勢され、
前記弾性材料層の表面に配置された個別の接着領域によって前記弾性材料層に取り付けられた伸長可能な裏当て層をさらに備える、包帯剤。
【請求項2】
プリーツの前記長さ方向中心線(PC)が、近接するプリーツの前記長さ方向中心線(PC)に対して実質的に平行に配向されている、請求項1に記載の包帯剤。
【請求項3】
1つ又は2つ以上のプリーツの前記長さ方向中心線(PC)は、角度φが式0°<φ≦90°によって指定される範囲内にある値を有するように、前記長手方向中心線(LC)に対して角度φで配向されている、請求項1に記載の包帯剤。
【請求項4】
1つ又は2つ以上のプリーツの前記長さ方向中心線(PC)は、角度φが式90°<φ<180°によって指定される範囲内にある値を有するように、前記長手方向中心線(LC)に対して角度φで配向されている、請求項1に記載の包帯剤。
【請求項5】
前記長手方向中心線(LC)が、前記弾性材料層の前記幅を実質的に二等分する、請求項1~4のいずれか一項に記載の包帯剤。
【請求項6】
前記横断方向中心線(TC)が、前記弾性材料層の長さLを実質的に二等分する、請求項1~5のいずれか一項に記載の包帯剤。
【請求項7】
プリーツの前記2つ以上のひだが結合されて、開放端部及び閉鎖端部を形成している、請求項1~6のいずれか一項に記載の包帯剤。
【請求項8】
プリーツの前記開放端部及び前記閉鎖端部が、前記プリーツの前記閉鎖端部から前記開放端部まで伸びる一対の側壁によって互いに離間しており、前記プリーツが、前記水平面(HP)に平行に配向されている、請求項7に記載の包帯剤。
【請求項9】
前記1つ又は2つ以上のプリーツの各々の前記2つ以上のひだは、各プリーツが開放端部と、前記プリーツの閉鎖端部から前記開放端部まで伸びる一対の側壁によって前記開放端部から離間している前記閉鎖端部と、を有するように配置され、前記プリーツが、前記水平面HPに対して角度βで軸方向に配向され、前記角度βが式0°<β≦180°によって指定される範囲内にある値を有し、
角度βは、前記プリーツの前記開放端部間の中間部と同一平面上にある閉鎖端部を結んだ直線と水平面(HP)のなす角度である、請求項1~6のいずれか一項に記載の包帯剤。
【請求項10】
前記1つ又は2つ以上のプリーツの各々の前記2つ以上のひだは、各プリーツが開放端部と、前記プリーツの閉鎖端部から前記開放端部まで伸びる一対の側壁によって前記開放端部から離間している前記閉鎖端部と、を有するように配置され、前記プリーツが、前記水平面HPに対して角度βで軸方向に配向され、前記角度βが式90°≦β≦180°によって指定される範囲内にある値を有し、
角度βは、前記プリーツの前記開放端部間の中間部と同一平面上にある閉鎖端部を結んだ直線と水平面(HP)のなす角度である、請求項1~6のいずれか一項に記載の包帯剤。
【請求項11】
前記2つ以上のプリーツが、前記弾性材料層の前記第1の表面及び前記第2の反対側の表面に対して交互にそれぞれ反対の方向を向いている前記2つ以上のプリーツの開放端部を有する、請求項7~10のいずれか一項に記載の包帯剤。
【請求項12】
前記1つ又は2つ以上のプリーツのうちの少なくとも1つが、前記弾性材料層の実質的にひだを含まない区分によって離間された一対の対向する閉鎖端部を形成するように結合されたひだを有する、請求項1~11のいずれか一項に記載の包帯剤。
【請求項13】
前記プリーツの前記弾性材料層の前記実質的にひだを含まない区分の各々が、内側表面及び外側表面を有し、任意のプリーツの前記弾性材料層の前記実質的にひだを含まない区分の前記内側表面が、近接するプリーツの前記弾性材料層の前記実質的にひだを含まない区分の内側表面の方向とは反対の方向に面するように、前記プリーツの前記弾性材料層の前記実質的にひだを含まない区分が配置されている、請求項1に記載の包帯剤。
【請求項14】
前記2つ以上のひだが曲線的なひだである、請求項1~9及び11のいずれか一項に記載の包帯剤。
【請求項15】
前記2つ以上のひだが折り目の付いたひだである、請求項1~13のいずれか一項に記載の包帯剤。
【請求項16】
前記弾性材料層の前記長さLが、前記弾性材料層の幅Wよりも長い、請求項1~15のいずれか一項に記載の包帯剤。
【請求項17】
前記弾性材料層の前記長さL及び前記弾性材料層の幅Wが、実質的に等しい、請求項1~15のいずれか一項に記載の包帯剤。
【請求項18】
前記弾性材料層の前記第2の反対側の表面の少なくとも一部に接着している追加の材料層を更に含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の包帯剤。
【請求項19】
前記弾性材料層が、第1及び第2の分離している接着剤領域を更に含み、前記第1及び第2の分離している接着剤領域が、実質的に接着剤を含まない領域によって離間されている、請求項1~18のいずれか一項に記載の包帯剤。
【請求項20】
前記第1の分離している接着剤領域及び前記第2の分離している接着剤領域が、実質的にプリーツを含まない、請求項19に記載の包帯剤。
【請求項21】
前記1つ又は2つ以上のプリーツが、前記弾性材料層の接着剤を含まない領域に位置する、請求項12又は20に記載の包帯剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮性が改善された包帯又はテープなどの包帯剤に関する。本発明は、更に、包帯剤が伸張して創傷表面の体の輪郭に少なくとも部分的に適合するように伸張可能な包帯又はテープなどの包帯剤に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚に適用及び/又は被覆するための包帯及びテープなどの包帯剤は、以前から知られている。このような包帯剤は、軽度の創傷を閉鎖し、軽度の創傷を保護し、かつ/又は擦傷を被覆するために広く受け入れられてきた。場合によっては、微多孔性又は通気性の包帯又はテープが開発されており、(部分的に治癒した創傷を含む)軽度の創傷を被覆するためにどちらも使用される。
【0003】
このような包帯剤は長年にわたり、例えば、創傷が呼吸し、水蒸気を創傷から逃すことを可能にする微多孔性材料を組み込み、したがって創傷浸軟の可能性を低減するという点において大幅に改善されてきたが、伸縮性が改善され、必要に応じて、創傷部位の皮膚表面の動きに応答して、たわんで使用者の体の輪郭に少なくとも部分的に適合する包帯剤の必要性がある。したがって、包帯剤が上記の特質を提供するために、包帯剤は、弾性材料層、かつ弾性材料層の表面に配置された分離している接着剤領域によって、分離した接着部分で弾性材料層に取り付けられた裏当て層を含む、改善された伸縮性をもたらす創傷包帯剤組立体を含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の一態様は、創傷を被覆し保護する、及び創傷の治癒を促進するために使用することができる包帯剤を提供することである。いずれも改善された伸びを有する弾性材料層及び裏当て層を含む、創傷包帯剤組立体も提供することも、本発明の一態様である。弾性材料層及び裏当て層を含む創傷包帯剤組立体であって、弾性材料層が、これに取り付けられた任意の裏当て層が伸張したら、長手方向に伸縮可能なxである創傷包帯剤組立体も提供することも、本発明の一態様である。本発明の更なる態様は、弾性材料層、及び弾性材料層の表面に配置された分離している接着剤領域によって、分離した接着部分で弾性材料層に取り付けられた裏当て層を含む創傷包帯剤組立体を提供することである。本発明の他の態様は、後に続く説明及び特許請求の範囲により容易に明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、弾性材料層を含む包帯剤であって、弾性材料層が長さ方向(length direction、LD)及び幅方向(width direction、WD)を有し、これらが一緒になって水平面(horizontal plane、HP)を画定し、水平面HPが第1の表面及び第2の反対側の表面、長手方向中心線(longitudinal centerline、LC)及び横断方向中心線(transverse centerline、TC)を有し、弾性材料層がその少なくとも一部に形成された1つ又は2つ以上のプリーツを更に含み、各プリーツが2つ以上のひだを含み、2つ以上のプリーツがある場合、各プリーツが隣接するプリーツと共通してそのひだのうちの少なくとも1つを共有し、各プリーツがプリーツの長さに沿った方向に伸びる長さ、プリーツ幅、及びプリーツ幅を二分する長さ方向中心線(PC)を更に有し、各プリーツ長さの方向が独立して、水平面HP内の長手方向中心線LCと角度φを作り、角度φが、式0°<φ<180°によって指定される範囲内にある値を有する、包帯剤に関する。
【0006】
本発明は、更に、弾性材料層を含む包帯剤であって、弾性材料層が、
(a)長さ方向(LD)及び幅方向(WD)であって、これらが一緒になって水平面(HP)を画定し、水平面HPが第1の表面及び第2の反対側の表面、長手方向中心線(LC)及び横断方向中心線(TC)を有する、長さ方向(LD)及び幅方向(WD)と、
(b)弾性材料層のその少なくとも一部に形成された1つ又は2つ以上のプリーツであって、各プリーツが2つ以上のひだを含み、各プリーツが隣接するプリーツと共通してそのひだのうちの少なくとも1つを共有し、各プリーツがプリーツ方向に伸びるプリーツ長さ、プリーツ幅、及びプリーツ幅を二分する長さ方向中心線(lengthwise centerline、PC)を更に有し、プリーツ長さの各プリーツ方向が独立して、水平面HP内の長手方向中心線LCと角度φを作り、角度φが、式0°<φ<180°によって指定される範囲内にある値を有する、1つ又は2つ以上のプリーツと、
(c)弾性材料層の第2の表面上の弾性材料層の分離した部分に配置された複数の分離している接着剤領域と、
(d)第1の表面及び第2の反対側の表面を有する追加の材料層であって、追加の材料層の第1の表面が、複数の分離している接着剤領域によって、弾性材料層の第2の表面に接着されている、追加の材料層と、を有する、包帯剤に関する。
【0007】
本発明は、その上更に、弾性材料層を含む包帯剤であって、弾性材料層が、
(i)第1の長手方向端部及び第2の長手方向端部であって、これらが一緒になって弾性材料層の幅(width、W)を画定する、第1の長手方向端部及び第2の長手方向端部と、
(ii)第1の横断方向端部及び第2の横断方向端部であって、これらが一緒になって弾性材料層の長さ(length、L)を画定し、弾性材料層12の長さL及び幅Wが、それぞれ長さ方向(LD)及び幅方向(WD)を有し、長さ方向LD及び幅方向WDが、一緒になって水平面(HP)を画定し、水平面HPが、第1の表面及び第2の反対側の表面、長手方向中心線(LC)、及び横断方向中心線(TC)を有する、第1の横断方向端部及び第2の横断方向端部と、
(iii)弾性材料層の少なくとも一部に形成された複数のプリーツであって、各プリーツが、多数のひだを含み、各ひだが、第1の長手方向端部から第2の長手方向端部に伸び、各プリーツが、ひだによって画定された閉鎖端部(又は頂端)36と、閉鎖端部(又は頂端)から離間し、閉鎖端部の反対側にある開放端部と、プリーツの閉鎖端部(頂端)のひだに沿った共通の横断方向端部を共有する、後側壁及び反対側の前側壁とを有し、プリーツの後側壁及び前側壁が各々、共通の横断方向端部から離間し、共通の横断方向端部の両反対側にあり、プリーツの開放端部の両側上に配置されている、第2の横断方向端部を更に有する、複数のプリーツと、を有し、
少なくとも2つの(近接する)隣接するプリーツは、弾性材料層の実質的にひだを含まない区分がプリーツのうち1つの前側壁の第2の横断方向端部から隣接するプリーツの後側壁の第2の横断方向端部までの距離に及ぶ状態で、互いに対して離間している関係で配置されている、包帯剤に関する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
以下に、本発明の実施形態をあくまで例示の目的で添付図面を参照しながら更に詳細に説明する。
図1A】本発明の例示的実施形態による包帯剤の斜視図を示す。
図1B】本発明の例示的実施形態による弾性材料層の水平面HPに関連して軸LD、WD、TDを含む座標軸の斜視図を示す。
図2A】弾性材料層内に形成された複数のプリーツを有する弾性材料層、及び弾性材料層に接着している追加の材料層を含む、包帯剤の上方斜視図を示す。
図2B】追加の材料層が配置されている面とは反対側の弾性材料層の面上に配置されている剥離ライナーを更に含む、図2Aの包帯剤の分解図を示す。
図2C】弾性材料層の横断方向端部の各々に近接して配置されている分離している接着剤領域を更に含む、図2Bの包帯剤の分解図を示す。
図3A】角度φ及びβを示す弾性材料層のプリーツに位置する座標軸を示しながら、本発明による弾性材料層の例示的実施形態の斜視図を示す。
図3B図3Aに示された本発明の弾性材料層の例示的実施形態の側面図を示す。
図4】本発明による弾性材料層の別の例示的実施形態の斜視図を示す。
図5A】本発明による弾性材料層の別の例示的実施形態の斜視図を示す。
図5B図5Aの弾性材料層の例示的実施形態の側面図を示す。
図6】本発明による弾性材料層の別の例示的実施形態の上方斜視図を示す。
図7】弾性材料層内で形成された異なる種類のプリーツを含む弾性材料層の別の例示的実施形態の上方斜視図を示す。
図8A】曲線的なひだを有するプリーツを含む弾性材料層の別の例示的実施形態の上方斜視図を示す。
図8B】弾性材料層の横断方向端部の各々に近接して配置されている分離している接着剤領域を含む、図8Aの弾性材料層の例示的実施形態の上方斜視図を示す。
図8C】弾性材料層のプリーツの各々に位置する複数の分離している接着剤領域を更に含む、図8Aの弾性材料層の例示的実施形態の上方斜視図を示す。
図9A】本発明によるプリーツを有する弾性材料層の例示的実施形態の上方斜視図を示す。
図9B図9Aによる例示的実施形態の側面図を示す。
図10A】本発明による包帯剤の例示的実施形態の上方斜視図を示す。
図10B図10Aに示される包帯剤の例示的実施形態の側面図を示す。
図11A】本発明による包帯剤の例示的実施形態の上方斜視図を示す。
図11B図11Aに示される包帯剤の例示的実施形態の側面図を示す。
図12A】伸ばした肘関節又はその付近の皮膚表面に付着した本発明による包帯剤の例示的実施形態の側面図を示す。
図12B】包帯剤及び図12Aの伸ばした肘関節の例示的実施形態の拡大側面図を示す。
図12C】屈曲形態の肘関節を有する、図12Aの包帯剤及び肘関節の例示的実施形態の側面図を示す。
図12D】包帯剤及び図12Cの屈曲した肘関節の例示的実施形態の拡大側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の包帯剤は、本明細書に記載される本発明の必須要素及び制限事項、並びに本明細書に記載される追加若しくは任意の特徴、構成要素、又は制限事項のいずれかを含むか、これらからなるか、又はこれらから本質的になり得る。
【0010】
本明細書で使用するとき、用語「備える(comprising)」(及びその文法的変形)は、「有する(having)」又は「含む(including)」を包含する意味で(かつこれらの用語と互換的に)用いられ、「のみからなる(consisting only of)」の排他的な意味では用いられない。本明細書で使用するとき、用語「a」及び「the」は、単数に加えて複数も包含すると理解される。
【0011】
本明細書で使用するとき、用語「皮膚」と「組織」は互換性があり、哺乳類の皮膚を指す。
【0012】
参照により部分的に又は全体が本明細書に組み込まれる全ての文書は、これらが本明細書に矛盾しない範囲においてのみ本明細書に組み込まれる。
【0013】
特定の実施形態では、本明細書で開示される本発明は、本明細書に具体的に開示されていないいかなる成分、要素(又は、成分若しくは要素の群)、又は方法工程が存在しなくても実施することができる。
【0014】
全体を通して同じ参照番号が同じ要素を示す図面を詳細に参照すると、図1A~8Cでは、本発明の例示的な実施形態による、概して参照番号10と指定される包帯剤が示されている。
【0015】
プリーツ加工された弾性材料層
図1Aに示されるように、本発明の例示的実施形態による包帯剤10は、第1の表面14、及び第1の表面14の反対側の第2の表面16を有し、表面14、16が、長さ方向(LD)及び幅方向(WD)に伸び、これらの方向が、水平面(HP)を画定する、弾性材料層12を含む(図1A~2Cを参照されたい)。図1Bは、弾性材料層12の表面の長さ方向(LD)及び幅方向(WD)が、どのように一緒になって水平面(HP)を画定するかを示す。第1の表面14、及び弾性材料層12の第2の反対側の表面16は、図1A及び1Bの包帯剤10に関して示されるように、長さ方向(LD)に伸びる同じ長手方向中心線(LC)、及び幅方向(WD)に伸びる同じ横断方向中心線(TC)を含む。
【0016】
特定の実施形態にでは、弾性材料層12は、任意の好適な不織布から形成され、不織布としては、スパンレース、スパンボンド、サーモボンド、湿式不織布が挙げられるが、これらに限定されない。スパンレース不織布は、典型的には、水のジェットを用いて繊維を絡ませ、絡ませた繊維を均質でランダムなやり方で収集ベルト上に堆積させ、続いて絡ませた繊維を結合させ、それによって布の完全性を形成する、機械的結合プロセス(スパンレース法)を用いて生成される。ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンなどを含むスパンレース不織布を製造するために、任意の好適な合成繊維を使用することができる。
【0017】
熱接着された不織布は、熱を用いて、ポリエステル、ポリプロピレン及びポリエチレンテレフタレート繊維を含む熱可塑性粉末又は繊維を溶融させることによって製造された布である。典型的には、熱接着プロセスは、熱可塑性繊維又は熱可塑性繊維のブレンドを取り出し、それらを例えば空気集積機を用いて繊維バット内に形成することによって始まる。得られた繊維ウェブは次いで、スルーエアーボンディング(through-air bonding)及び超音波エネルギーボンディングを含む、様々な熱接着方法を用いて加熱される。
【0018】
湿式不織布は、典型的には、繊維の水性懸濁液をスクリーンコンベヤーベルト(screen conveyor belt)又は穿孔ドラム上で濾過することによって不織ウェブが製造される、製紙と類似のプロセスで製造される。多数の湿式不織布は、合成繊維がブレンドされた木材パルプ又は他の天然繊維を用いて生成される。
【0019】
図1A及び3Aに示されるように、弾性材料層12の例示的実施形態は、複数のプリーツ18を含み、各プリーツは、2つ以上の連続したプリーツ18が弾性材料層12で形成される場合、各プリーツ18が隣接するプリーツ18と共通してそのひだ20の2つ以上を共有するようにひだ20を含む。数々の異なる種類のプリーツ18が、当該技術分野において周知である。本発明で有用なプリーツ加工された構造の例としては、図2A~7、9A、及び9Bに示されるものが挙げられるが、これらに限定されない。
【0020】
プリーツは、例えば機械的折り曲げによることを含む、当該技術分野において周知の任意の好適な方法によって、弾性材料層12に組み込まれ得る。
【0021】
例えば、図6Aは、1つ又は2つ以上のプリーツ18を有する弾性材料層12を示し、プリーツ18の各々が、2つ以上のひだ20を有し、これらが、図6Aに示されるような曲線的なひだであっても、又は図7に示されるような折り目の付いたひだ20であってもよい。一実施形態では、図6Aに示されるように、各プリーツ18は、曲線的なひだ20を含み、曲線的なひだ20のうち少なくとも1つが、2つの隣接するプリーツ18の間で共通して共有される。図6Aの弾性材料層12の各プリーツ18は、プリーツ長さ22を含み、プリーツ長さ22は、プリーツ方向24に伸びる。プリーツ長さ22の各プリーツ方向24は、独立して、弾性材料層12の水平面HP内の長手方向中心線LCと角度φを作る。図6Aにおいて、プリーツ長さ22のプリーツ方向24は、長手方向中心線LC(図示しない)と角度φを作るように示されており、φは約90°である。しかしながら、角度φは、式0°<φ<180°、必要に応じて30°<φ<150°、また必要に応じて40°<φ<140°によって指定される値の範囲を有することができる。したがって、図6Bは、2つ以上のプリーツ18を有する例示的弾性材料層12の上面図を示し、各プリーツが、プリーツ方向24に伸びるプリーツ長さ22を有し、プリーツ方向24が、弾性材料層12の長手方向中心線LCと角度φを作り、角度φが、90°未満の非ゼロ値、例えば約60°、約45°、又は約30°を有する。
【0022】
一実施形態では、図3A及び3Bに示されるように、材料層12は、1つ又は2つ以上のプリーツ18を有し、プリーツ18の各々は、2つ以上のひだ20を含む。図6Aの実施形態のプリーツと異なって、図3A及び3Bの実施形態のプリーツは、折り目の付いた(例えば、鋭利な又は角度を有する)ひだ20を有し、折り目の付いたひだ20の各「プリーツ」は、頂上36を画定する。一実施形態では、各プリーツ18は、折り目の付いたひだ20を含み、折り目の付いたひだ20のうちの少なくとも1つが、2つの隣接するプリーツ18の間で共通して共有される。図3Aの弾性材料層12の各プリーツ18は、プリーツ長さ22を含み、プリーツ方向24に伸びる。プリーツ長さ22の各プリーツ方向24は、独立して、弾性材料層12の水平面HP内の長手方向中心線LC(図示しない)と角度φを作る。図3Aにおいて、プリーツ長さ22のプリーツ方向24は、角度φを作るように示されており、弾性材料層12の長手方向中心線LCとの角度φが、約90°である。しかしながら、角度φは、式0°<φ<180°、必要に応じて30°<φ<150°、また必要に応じて40°<φ<140°によって指定される値の範囲を有することができる。一実施形態では、図3Aの各プリーツ18は、プリーツ18の頂上36を画定する1つの折り目の付いたひだ、ひだの各々がプリーツ18の底部を画定する1つ又は2つの折り目の付いたひだ20、(すなわち、(折り目の付いたか又は折り目の付いていない)ひだ20は、使用者の皮膚の表面から最も離れている、したがって場合によって、追加の材料層28に最も近い)、一対の脚(又は側壁)L58及びプリーツ18の側壁を画定するT58を含み、一対の脚(又は側壁)L58及び各プリーツ18のT58が、プリーツ18の頂上36で互いにつながっている、すなわち、プリーツ18の頂上36で共通のひだ20を共有する。一実施形態では、側壁L58の各々及びプリーツ18のT58は、側壁L58又は隣接するプリーツ18の側壁T58を有する共通のひだ20を共有する(すなわち、隣接するプリーツ18の底部で)。一実施形態では、各プリーツ18は、ひだの各々がプリーツ18の底部を画定する1つ又は2つの折り目の付いたひだ20、一対の脚(又は側壁)L58及びプリーツ18の側壁を画定するT58を含み、前プリーツ脚(又は側壁)L58が長さlbを有し、後プリーツ18脚(又は側壁)T58が長さlaを有する。一実施形態では、図3A及び3Bに示されるように、任意のプリーツ18の前プリーツ脚(又は側壁)L58は、長さlbを有し、同じプリーツ18の後プリーツ脚(又は側壁)T58は、長さlaを有し、長さlbと長さlaが実質的に等しい。任意のプリーツ18の前プリーツ18脚(又は側壁)L58は、同じプリーツ18の後プリーツ18脚(又は側壁)T58より、長い、短い、又は同じ長さであり得る。したがって、一実施形態では、図4に示されるように、弾性材料層12はプリーツ18を含み、各プリーツ18が後プリーツ脚(又は側壁)L58及び前プリーツ脚(側壁)T58を含み、後プリーツ脚(又は側壁)T58が前プリーツ脚(又は側壁)L58より長い、すなわちla>lbである。
【0023】
一実施形態では、本発明の包帯剤10は、図3A及び3Bに示されるように、開放端部34及び閉鎖端部36を形成するために結合された、プリーツ18の各々が2つ以上のひだ20を含み、開放端部34と閉鎖端部36のと間に伸びる、プリーツ18の一対の側壁(すなわち、前側壁L58及び後側壁T58)を有する、1つ又は2つ以上のプリーツ18を含む、弾性材料層12を含む。弾性材料層12のプリーツ18の一実施形態では、プリーツ18の前側壁L58及び後側壁T58は、プリーツ18の閉鎖端部36に共通の横断方向端部70Aを共有する。
【0024】
弾性材料層12の一実施形態では、図5A及び5Bなどにおいて、プリーツ18の前側壁L58及び後側壁T58は、プリーツ18の異なる閉鎖端部36に横断方向端部(又はプリーツ線)70Aを有する。
【0025】
弾性材料層12の一実施形態では、任意のプリーツ18は、近接するプリーツ18の前側壁L58(又は後側壁T58)を実質的に覆うように弾性的に構造的に付勢されている(又は位置決めの機械的傾向を有する)、又はプリーツ18と隣接するプリーツ18との間に介在する弾性材料層12の近接する区分72を覆うように構造的に付勢されている。
【0026】
一実施形態では、図3A及び3Bに示されるように、弾性材料層12、プリーツ18の1つ又は2つ以上は、開放端部34、及び閉鎖端部36、及び開放端部34と閉鎖端部36との間に伸びる一対の側壁(すなわち、前側壁L58及び後側壁T58)を有し、1つ又は2つ以上のプリーツ18が、弾性材料層12の水平面HPとの角度βで、弾性的に構造的に軸方向に付勢されている(又は位置決めを維持する機械的傾向を有する)。弾性材料層12の一実施形態では、プリーツ18の1つ又は2つ以上は、開放端部34、及び閉鎖端部36、及び開放端部34と閉鎖端部36との間に伸びる一対の側壁(すなわち、前側壁L58及び後側壁T58)を有し、1つ又は2つ以上のプリーツ18が、弾性材料層12の水平面HPとの角度βで、弾性的に軸方向に付勢されており、角度βが、式0°≦β≦180°、必要に応じて0°≦β≦5°(又は175°≦β≦180°)によって指定される範囲内にある値を有し得る。したがって、弾性材料層12の一実施形態では、図4に示されるように、プリーツ18は、開放端部34、及び閉鎖端部36、及び開放端部34と閉鎖端部36との間に伸びる一対の側壁(すなわち、前側壁L58及び後側壁T58)を有し、プリーツ18が、弾性材料層12の水平面HPとの鋭角βで、弾性的に軸方向に付勢されている。
【0027】
本発明による包帯剤10の別の実施形態では、包帯剤10は、図5A及び5Bに示されるように、弾性材料層12を含み、弾性材料層が、1つ又は2つ以上のプリーツ18を含み、ひだ20を有するプリーツの各々が、各プリーツ18が、弾性材料層12の実質的にひだを含まない区分38によって実質的に横断方向に離間されている、一対の対向する閉鎖端部36を有するように配置されている。本明細書で使用するとき、用語「実質的にひだを含まない」は、「ひだを含まない」又は「少しのひだもない」を更に意味する。一実施形態では、弾性材料層12は、1つ又は2つ以上のプリーツの18を含み、ひだ20を有するプリーツの各々が、各プリーツ18が、弾性材料層12の実質的にひだを含まない区分38によって実質的に横断方向に離間されている、一対の対向する閉鎖端部36を有するように配置されており、実質的にひだを含まない区分38の各々が、内側表面40及び反対側の外側表面42を有し、任意のプリーツ18の実質的にひだを含まない区分38の内側表面40が、近接するプリーツ18の実質的にひだを含まない区分38の内側表面40の方向とは反対の方向を向いている。図5Aに示されるように、各プリーツ18は、プリーツ方向24に伸びるプリーツ長さ22を有し、実質的にひだを含まない区分38を二分する長さ方向中心線PCを有する。プリーツ長さ22の各プリーツ方向24は、独立して、弾性材料層12の水平面HP内の長手方向中心線LC(図示しない)と角度φを作る。図5Aにおいて、プリーツ長さ22のプリーツ方向24は、角度φを作るように示されており、弾性材料層12の長手方向中心線LCとの角度φが、約90°である。しかしながら、プリーツ18のプリーツ長さ22は、角度φが式0°<φ<180°、必要に応じて30°<φ<150°、又必要に応じて40°<φ<140°によって指定される値の範囲内の任意の値を有し得るように、長手方向中心線LCとの任意の角度φを作るように配向され得る。
【0028】
一実施形態では、本発明の包帯剤10は、図7に示されるように、プリーツ18の異なる種類の1つ又は2つ以上のプリーツ18を有する材料層12を含む。図7に示されるように、弾性材料層12は、少なくとも1つのプリーツ18が、弾性材料層12の実質的にひだを含まない区分38によって実質的に横断方向に離間されている、一対の対向する閉鎖端部36を含むように配置される、ひだ20を含む少なくとも1つのプリーツ18を含む。1つのこのような実施形態では、一対の対向する閉鎖端部36を有する、少なくとも1つのプリーツ18の各側にある残りのプリーツ18の各々は、各プリーツ18が、1つの閉鎖端部36しか有しないように配置される、ひだ20を有する。
【0029】
一実施形態では、本発明の包帯剤10は、図4及び7に示されるように、弾性材料層12を含み、弾性材料層が、1つ又は2つ以上のプリーツ18を含み、これらのプリーツ18の各々が、プリーツ18の頂上36(参照番号36)を画定する1つの折り目の付いたひだを含むように配置された2つ以上のひだ20と、ひだの各々が、プリーツ18の底部を画定する反対側に存在する1つ又は2つ以上の折り目の付いたひだ20と、これらの各々がプリーツ18の頂上36と底部(反対側に存在するひだ)との間に伸びる一対の脚L58及びT58(すなわち、前側壁L58及び後側壁T58)と、を含み、各プリーツ18の一対の脚L58及びT58が、プリーツ18の前脚L58が、少なくとも部分的に近接するプリーツ18の後脚T58、又は弾性材料層12の区分に重なり合うように、軸方向に配向される。
【0030】
一実施形態では、包帯剤10は、図9A及び9Bに示されるように、弾性材料層12を含み、弾性材料層12は、(i)一緒になって弾性材料層12の幅(W)を画定する、第1の長手方向端部(62)及び第2の長手方向端部(64)と、(ii)一緒になって弾性材料層12の長さ(L)を画定する、第1の横断方向端部(66)及び第2の横断方向端部(68)と、を含み、弾性材料層12の長さL及び幅Wが、それぞれ長さ方向(LD)及び幅方向(WD)を有し、長さ方向LD及び幅方向WDが、一緒になって水平面(HP)を画定し、弾性材料層12が、第1の表面14及び第2の反対側の表面16を有し、長手方向中心線(LC)は図示されず、横断方向中心線(TC)もまた図示されない。一実施形態では、弾性材料層12は、図9A及び9Bに示されるように、弾性材料層12の少なくとも一部で形成された複数のプリーツ18を含み、各プリーツ18が、多数のひだ20を含み、各ひだ20が、弾性材料層12の第1の長手方向端部62から第2の長手方向端部64に伸び、各プリーツ18が、ひだ20によって画定される閉鎖端部(又は頂端)36、閉鎖端部(又は頂端)36から反対方向に離間している開放端部34、並びに一対の側壁、それぞれT58及びL58を有する。1つのこのような実施形態では、プリーツ18の一対の反対側に存在する側壁T58及びL58は、プリーツ18の閉鎖端部(又は頂端)36のひだ20で画定される、共通の横断方向端部70Aを共有し、側壁T58及びL58の各々が、共通の横断方向端部70Aとプリーツ18の開放端部34の間に伸び、側壁T58及びL58の各々が、共通の横断方向端部70Aの反対側の第2の横断方向端部70Bを更に含み、プリーツ18の開放端部34の又は近位のひだ20によって画定される。一実施形態では、図9A及び9Bに示されるように、弾性材料層12は、複数のプリーツ18を含み、複数のプリーツうちの少なくとも2つが、弾性材料層12の実質的にひだを含まない区分72と互いに離間した関係で配置され、プリーツ18のうちの1つの側壁L58の第2の横断方向端部70Bから、他のプリーツ18の側壁TL58の第2の横断方向端部70Bまで伸びる。一実施形態では、図1A及び2A~2Cに示されるように、本発明の例示的実施形態による包帯剤10は、弾性材料層12に取り付けられた追加の材料層28を更に含む。追加の材料層28を弾性材料層12に取り付ける、接着剤を用いることを含む、任意の好適な方法が使用され得る。追加の材料層28は、単層又は複層の形態であり得て、弾性材料層12用の保護裏当て層として機能するように結合され得る。追加の材料層28は、裏当て層として使用される場合、図1A及び2A~2Cに示される矩形形状に加えて、円形、楕円形、卵形、又は長円形などが含まれるが、それだけには限定されない、様々な他の形状を有し得る。このようなー実施形態では、包帯及びテープ10の形状は、追加の材料層28の形状によって画定され得る。いくつかのこのような実施形態では、追加の材料層28は、薄く、高度に柔軟又は変形可能、水不透過性、かつ透明又は不透明であり得る。一般に、いくつかのこのような実施形態では、追加の材料層28の厚さは、望まれる形成及び屈曲特性を達成するために、約0.05~0.2ミリメートル(「mm」)である。
【0031】
一実施形態では、図10A及び10Bに示されるように、包帯剤10は、複数のプリーツ18を含み、複数のプリーツのうちの少なくとも2つが、弾性材料層12の実質的にひだを含まない区分72と互いに離間した関係で配置され、プリーツ18のうちの1つの側壁L58の第2の横断方向端部70Bから、他のプリーツ18の側壁TL58の第2の横断方向端部70B間で伸びる、弾性材料層12を含む。包帯剤10の一実施形態では、図10A及び10Bに示されるように、一対の隣接するプリーツ18の間の実質的にひだを含まない区分72は、表面14Aを有する。包帯剤10の一実施形態では、図10A及び10Bに示されるように、プリーツ18と弾性材料層12の横断方向端部(66又は68)の間の実質的にひだを含まない区分72は、表面14Bを有する。
【0032】
一実施形態では、包帯剤10は、図10A及び10Bに示されるように、弾性材料層12、及び弾性材料層12が分離している接着剤領域54、48a、及び48bに接着する追加の材料層28を含む。一実施形態では、隣接するプリーツ18の間、及びプリーツ18と横断方向端部66、68との間の、弾性材料層12の実質的にひだを含まない区分72は、追加の材料層28に接着している。分離している接着剤領域54、48a、及び48bは、実質的にひだを含まない区分72の側部の表面全体(図10A及び10Bに示されるように)、又は実質的にひだを含まない区分72の側部の表面のごく一部(図11A及び11Bに示されるように)に及ぶ。
【0033】
包帯剤10の一実施形態では、図12Aに示されるように、伸ばした人間の前腕74の皮膚表面などの、表面に適用される場合、弾性材料層12に形成された複数のプリーツ18の各々は、それ(プリーツ18)と隣接するプリーツ18の間で実質的にひだを含まない区分72を実質的に覆うように強いられる、又はそれ(プリーツ18)と弾性材料層12の横断方向端部66又は68の間で実質的にひだを含まない区分72を実質的に覆うように強いられる。包帯剤10の一実施形態では、図12A及び12Bに示されるように、人間の肘関節76の皮膚表面などの、関節接合部の表面に適用される場合、肘関節76が伸ばされた場合、弾性材料層12に形成された複数のプリーツ18の各々は、それ(プリーツ18)と隣接するプリーツ18の間で、又はそれ(プリーツ18)と弾性材料層12の横断方向端部66又は68の間で、実質的にひだを含まない区分72を実質的に覆うように強いられる。一実施形態では、図10A~11Bに示されるように、各プリーツ18は、プリーツ18の開放端部34の近く又は開放端部34に、実質的に接触関係で配置された、一対の側壁L58及びT58を有する。同様に、図12Aに示されるように、各プリーツ18は、伸ばした人間の前腕74の皮膚表面などの、表面に押し付けられた結果として、弾性材料層12の実質的にひだを含まない区分72を実質的に覆うように強いられ、各プリーツ18の側壁L58及びT58の各対が、プリーツ18の開放端部34の近く又は開放端部34で、実質的に接触関係で配置され、それによって各プリーツ18の開放端部の開放の程度を制限する。対照的に、図12Cにあるように、肘関節76が屈曲した場合、複数のプリーツ18の各々は、弾性材料層12の近接する実質的にひだを含まない区分72と実質的に重なる関係に留まるが、複数のプリーツ18の開放端部34の各々が、図12Aの実施形態のプリーツ18の開放34より程度が大きい(例えば、より広い)開放34’を有する。一実施形態では、図12C及び12Dにあるように、各プリーツ18の側壁L58及びT58の各対は、プリーツ18の開放端部34各々又はその付近で、追加の材料層28が、屈曲形態の肘関節76に合わせるために伸張した結果として、(図12A及び12Bに示された実施形態の同等物に比べて)より大きく伸びて(矢印の方向に)離間している。理論に制限されることなく、弾性材料層12中のプリーツ18の存在は、弾性材料層12が、このようなプリーツがなくても、追加の材料層28の伸縮性に影響を及ぼす可能性がある、阻害効果又は抑制効果を防止又は減少させる。
【0034】
任意成分
追加の材料層
特定のこのような実施形態では、追加の層材料28が裏当て層として機能する場合、追加の層28を形成するのに使用される材料は、身体の輪郭に適合し、可撓性であるべきであって、製品を着用する身体部分の自由な動きを可能にする。特定の実施形態では、それは、織布若しくは不織布、フィルム、又は発泡材とすることができる。裏当て層を形成するのに役立つ高分子材料としては、ポリオレフィン(ポリエチレンなど)、ポリウレタン及びポリ塩化ビニルが挙げられる。裏材の他の例としては、これらに限定されるものではないが、綿、ポリエステル、ポリウレタン、レーヨンなどの不織布、織布又は編布を含む。
【0035】
ポリエチレンフィルムは、追加の材料層28が裏当て層として機能する場合、追加の材料層28を形成するために、必要に応じて使用されてもよく、このような場合、特に有効な結果は、気体(水蒸気を含む)透過性という更なる利点を有する、ポリウレタンから形成された伸縮性弾性エラストマーフィルムを用いて達成され得る。しかしながら、このような場合、当該技術分野では周知の他の可撓性、非水溶性ポリマーフィルムを使用してもよいことが理解される。その上、追加の材料層28が裏当て層として使用される場合、追加の材料層28は、独立気泡ポリマー発泡体、特に、使用者の皮膚から離れて面する独立気泡ポリマー発泡体の側部を被覆する一体型皮膚を有するものから形成することができる。特定のこのような実施形態では、ポリウレタン又はポリエチレンで形成された発泡材層が好適であるが、同様の特性を有する他のポリマー発泡材を使用することもできる。他の実施形態では、追加の材料層28が、裏当て層として使用される場合、追加の材料層28は、他のポリオレフィン、ビニルポリエチレンアセテート、繊維不織布、ゴム、又は接着剤の技術分野で承知の他の材料から生成することができる。特定の実施形態では、追加の材料層28が裏当て層として機能する場合、追加の材料層28を形成するために使用されるポリマーは、一般に、約190℃の温度で約500~500,000センチポイズ、約190℃の温度で約1,000~30,000センチポイズ、約190℃の温度で約3,000~15,000センチポイズの粘度を有する。
【0036】
特定の実施形態では、追加の材料層28が裏当て層として機能する場合、追加の材料層28は、液体に対して不浸透性だが、気体に対して浸透性であってもよく、本発明の包帯及びテープ10が付着している創傷及び皮膚が呼吸することを可能にする。一実施形態では、追加の材料層28が裏当て層として機能する場合、追加の材料層28は、きわめて小さなサイズの分子を有する気体の通過のみを許容するサイズの孔を有し得る。
【0037】
最後に、追加の材料層28が裏当て層として機能する場合、追加の材料層28は、その上更に皮膚を換気するために穿孔することができる。特定のこのような実施形態では、穿孔は部分内で円形であってもよく、例えば、約0.1~約0.8ミリメートルといった範囲の直径を有してもよい。しかしながら、特定の他の実施形態では、追加の材料層28が裏当て層として機能する場合、追加の材料層28は、必要に応じて、気体に完全に不浸透性であってもよい。
【0038】
接着剤
包帯剤10のいくつかの実施形態では、弾性材料層12は、第1の(又は皮膚に面する)並びに第2の表面14及び16のうちの少なくとも1つ、追加の材料層28及び組織/皮膚表面に対する弾性材料層12の接着性を提供するための接着剤、を更に組み込む。接着剤は、包帯剤10の弾性材料層12に組み込む場合、1つ又は2つ以上のプリーツ18の2つ以上のひだ20が、第2の長さL2に伸ばされた後、第2の長さL2から、第2の長さL2より短い第1の長さL1に、弾性材料層12の長さLを戻すための付勢を有することを制限又は禁止しないように適用される。一般的に、様々な感圧接着剤の任意のものが、包帯剤10の弾性材料層12と一緒に使用され得る。例示的な感圧接着剤としては、人間の皮膚と生体適合性がある感圧接着剤が挙げられ、水溶性及び水不溶性感圧接着剤、並びに水性環境中に分散可能である感圧接着剤が挙げられる。市販の分散性感圧接着剤の例としては、商品名HL-9415-Xで販売されており、H.B.Fuller Companyから入手可能であるものが挙げられる。別の好適な接着剤としては、約10~75重量%のポリアルキルオキサゾリンポリマー、ヒドロキシ化合物又はカルボン酸化合物を含む10~75重量%の官能性希釈剤、及び5~50重量%の粘着付与剤が挙げられる。したがって、好適な感圧接着剤は、これらの組成物中で様々であり得る。いくつかは、ヒドロコロイドを含むことができる。使用されるヒドロコロイド成分は、特に例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ペクチン、キサンタンガム、多糖類、アルギン酸ナトリウム若しくはカルシウム、キトサン、海草抽出物(カラギーナン)、ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸、ヒアルロン酸、又はそれらの塩及び誘導体などの、この用途において良好な性能を有するいずれの物質であってもよい。中でもカルボキシメチルセルロールナトリウム及びペクチンなどのヒドロコロイドは、例えば創傷からの体液と接触すると直ちにゲルを形成する物質である。絆創膏で使用される場合、これらのヒドロコロイドは、エラストマー及び/又は接着剤と組み合わされる。特定の実施形態では、弾性材料層12は、環境が治療を促進するのに好適な状況である、湿度の高い(ただし、飽和しない)環境を提供するべき、このような親水コロイドを含む。
【0039】
創傷包帯剤におけるこのような使用に周知である他の従来の接着剤は、本発明の包帯剤10に使用することができる。例えば、感圧アクリル接着剤は、粘着性を高めるための樹脂、凝集強化剤、吸収剤(好ましくは、ポリアクリレート超吸収体、ポリアクリレート塩超吸収体、又はこれらの混合物)、及び/又は可塑剤、及び必要に応じて顔料を含有するものを含む。
【0040】
感圧接着剤は、本発明の包帯剤10の弾性材料層12に塗布される場合、ライン、スクリーン、スプレー、又は当業者の知識の範囲内で任意の他の構成に配置された不連続なパターンで構成されてもよい。
【0041】
一実施形態では、図2A及び2Bの本発明の包帯剤10に示されるように、接着剤は、弾性材料層12の分離した部分に、1つ又は2つ以上の分離している接着剤領域54の形態で、弾性材料12の第2の表面16上に配置されるか、又は表面16に接触する。一実施形態では、包帯剤10は、追加の材料層28を更に含み、追加の材料層28は、第1の表面30及び反対側の第2の表面32を含み、追加の材料層28の第1の表面30が、1つ又は2つ以上の分離している接着剤領域54によって、弾性材料層12の第2の表面16に接着している。
【0042】
一実施形態では、図8Aに示されるように、本発明の包帯剤10は、弾性材料層12の分離した部分で、弾性材料層12の第1及び第2の表面14及び16上に配置された複数の分離している接着剤領域54を含む。一実施形態では、図8Cに示されるように、本発明の包帯剤10は、弾性材料層12の第1上に配置された複数の分離している接着剤領域54を含むだけでなく、弾性材料層12の外縁44に近接して配置された1つ又は2つ以上の分離している接着剤領域48a及び48bも含む。一実施形態では、図8Bに示されるように、1つ又は2つ以上の分離している接着剤領域48a及び48bは、接着剤を含まない領域50によって離間されている一対の反対側にある接着剤領域を形成するように、弾性材料層12の外縁44に近接する第2の表面16上に配置され、接着剤領域48aが、横断方向中心線TC(図示しない)と実質的に平行な、弾性材料層12の外縁44に近接して位置して、接着剤領域48bも、弾性材料層12の外縁44に位置するが、接着剤領域48aの実質的に正反対に位置する。一実施形態では、包帯剤10の弾性材料層12は、接着剤領域48aの内端部52aから、接着剤領域48bの内端部52bまで伸びる、接着剤を含まない領域50を含む。
【0043】
一実施形態では、図2A~2Cに示されるように、包帯剤10は、追加の材料層28を更に含み、追加の材料層28は、第1の表面30及び反対側の第2の表面32を含む。一実施形態では、追加の材料層28は、追加の材料層28の第1の表面30で、複数の分離している接着剤領域、図8Aの参照番号54及び/又は図8A、8B及び8Cの参照番号48a及び48bによって、図8A~8Cに示される、弾性材料層12の第2の表面16に接着して、本発明の例示的実施形態による包帯剤10を製造する。一実施形態では、図2B及び2Cに示されるように、剥離可能な剥離ライナー56が、本発明による包帯剤10に追加することができる。図2A及び2Bに示されるように、剥離ライナー56は、弾性材料層12の第1の表面14に、例えば接着剤によって、剥離可能に取り付けられるように適合される。剥離ライナー56は、弾性材料層12の第1の表面14に、弾性材料層12の第1の表面14上に配置された、連続又は分離している接着剤領域、例えば参照番号54、48a、及び48bで、剥離可能に取り付けることができる。
【0044】
一実施形態では、図2A、2B、及び2Cに示されるように、包帯剤10は、追加の材料層28を更に含み、追加の材料層28は、第1の表面30及び反対側の第2の表面32を含み、追加の材料層28が、追加の材料層28の第1の表面30で、図8B及び8Cの参照番号54、48a、及び48bによって識別されるような分離している接着剤領域で、弾性材料層12の第2の表面16に接着している。追加の材料層28が、図8Bのどちらかで示されている弾性材料層12の第2の表面16に接着している場合、追加の材料層28の第1の表面30は、接着剤領域48a及び48bによって、弾性材料層12の第2の表面16に接着している。追加の材料層28が、図8Cのどちらかで示されている弾性材料層12の第2の表面16に接着している場合、追加の材料層28の第1の表面30は、接着剤領域48a及び48bによって、かつ複数の分離している接着剤領域54によって、図2Cに分解図に示されるように、弾性材料層12の第2の表面16に接着している。
【0045】
剥離ライナー
更なる実施形態では、図2Cに示されるように、包帯剤10は、剥離ライナー56を含み、剥離ライナー56は、弾性材料層12の第1の表面14に接触しているか、又は剥離可能に接触している、かつ/又は追加の材料層28の第1の表面30に剥離可能に接触している。特定の実施形態では、剥離ライナー56及び追加の材料層28は、少なくとも1つの又は1つ若しくは2つ以上の方向に、弾性材料層12の外縁を超えて伸びるようなサイズである。剥離ライナー56は、弾性材料層12の第1の表面14に、弾性材料層12の第1の表面14上に配置された、連続又は分離している接着剤領域によって、剥離可能に取り付けられている。一実施形態では、剥離ライナー56は、第1の表面60及び第2の表面58を含み、剥離ライナー56の第1の表面60は、弾性材料層12の第1の表面14上に配置された接着剤によって、弾性材料層12の第1の表面14に剥離可能に接着している。
【0046】
一実施形態では、図2Aに示されるように、包帯剤10は、弾性材料層12の第1の表面及び第2の表面である14及び16上で、弾性材料層12の個別部分に配置された複数の分離している接着剤領域54を含む、弾性材料層12を含み、包帯剤10は、追加の材料層28及び剥離ライナー56を更に含み、追加の材料層28は、第1の表面30及び反対側の第2の表面32を含み、剥離ライナー56は、第1の表面58及び第2の表面60を含み、追加の材料層28の第1の表面30が、複数の分離している接着剤領域54によって、弾性材料層12の第2の表面16に接着しており、剥離ライナー56の第2の表面60が、弾性材料層12の第1の表面14上に配置された複数の分離している接着剤領域54によって、弾性材料層12の第1の表面14に剥離可能に接着している。
【0047】
剥離ライナー56は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、クラフト紙、ポリエステル、ポリスチレン(polyester, polystyrene、PS)、高衝撃ポリスチレン(high impact polystyrene、HIPS)、又はこれらの材料の任意の複合材を含む、任意の好適な材料から構成することができる。
【0048】
本発明の特定の実施形態は、本明細書で示され、記載されているが、これらの実施形態は、本発明の原理の適用において考案することできる、多くの可能な特定の配置の単に例示にすぎないことを理解されたい。数多くの様々な配置は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者によるこれらの原理に従って考案することできる。したがって、本発明の範囲は、本願に記載された構造に限定されるべきではなく、特許請求範囲の言語によって記載された構造、及びこれらの構造の同等物によってのみ限定される。
【0049】
本発明の実施形態
1.弾性材料層を含む包帯剤であって、弾性材料層が長さ方向(LD)及び幅方向(WD)を有し、これらが一緒になって水平面(HP)を画定し、水平面HPが第1の表面及び第2の反対側の表面、長手方向中心線(LC)及び横断方向中心線(TC)を有し、弾性材料層がその少なくとも一部に形成された1つ又は2つ以上のプリーツを更に含み、各プリーツが2つ以上のひだを含み、2つ以上のプリーツがある場合、各プリーツが隣接するプリーツと共通してそのひだのうちの少なくとも1つを共有し、各プリーツがプリーツの長さに沿った方向に伸びる長さ、プリーツ幅、及びプリーツ幅を二分する長さ方向中心線(PC)を更に有し、各プリーツ長さの方向が独立して、水平面HP内の長手方向中心線LCと角度φを作り、角度φが、式0°<φ<180°によって指定される範囲内にある値を有する、包帯剤。
2.プリーツの長さ方向中心線PCが、近接するプリーツの長さ方向中心線PCに対して実質的に平行に配向されている、実施形態1に記載の包帯剤。
3.1つ又は2つ以上のプリーツの長さ方向中心線PCは、角度φが、式0°<φ≦90°によって指定される範囲内にある値を有するように、長手方向中心線LCに対して角度φで配向されている、実施形態1に記載の包帯剤。
4.1つ又は2つ以上のプリーツの長さ方向中心線PCは、角度φが、式90°<φ<180°によって指定される範囲内にある値を有するように、長手方向中心線LCに対して角度φで配向されている、実施形態1に記載の包帯剤。
5.長手方向中心線LCが、弾性材料層の幅を実質的に二等分する、実施形態1~4のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ。
6.横断中心線TCが、弾性材料の層の長さLを実質的に二等分する、実施形態1~5のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ。
7.プリーツの2つ以上のひだが結合されて、開放端部及び閉鎖端部を形成している、実施形態1~6のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ。
8.プリーツの開放端部及び閉鎖端部が、プリーツの閉鎖端部から開放端部まで伸びる一対の側壁によって互いに離間しており、プリーツが、水平面HPに実質的に直交する軸方向に配向されている、実施形態7に記載の包帯剤(又は実施形態1~7のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ)。
9.1つ又は2つ以上のプリーツの各々の2つ以上のひだは、各プリーツが、開放端部と、プリーツの閉鎖端部から開放端部まで伸びる一対の側壁によって開放端部から離間している閉鎖端部と、を有するように配置され、プリーツが、水平面HPに対して角度βで軸方向に配向され、角度βが、式0°<β≦180°によって指定される範囲内にある値を有する、実施形態1~6のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ(又は実施形態1~8のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ)。
10.1つ又は2つ以上のプリーツの各々の2つ以上のひだは、各プリーツが、開放端部と、プリーツの閉鎖端部から開放端部まで伸びる一対の側壁によって開放端部から離間している閉鎖端部と、を有するように配置され、プリーツが、水平面HPに対して角度βで軸方向に配向され、角度βが、式90°≦β≦180°によって指定される範囲内にある値を有する、実施形態1~6のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ(又は実施形態1~9のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ)。
11.2つ以上のプリーツが、弾性材料層の第1の表面及び第2の表面に対して交互にそれぞれ反対の方向を向いている2つ以上のプリーツの開放端部を有する、実施形態7~10のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ(又は実施形態1~10のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ)。
12.1つ又は2つ以上のプリーツのうちの少なくとも1つが、弾性材料層の実質的にひだを含まない区分によって離間された一対の対抗する閉鎖端部を形成するように結合されたひだを有する、実施形態1~11のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ。
13.プリーツの弾性材料層の実質的にひだを含まない区分の各々が、内側表面及び外側表面を有し、任意のプリーツの弾性材料層の実質的にひだを含まない区分の内側表面が、近接するプリーツの弾性材料層の実質的にひだを含まない区分の内側表面の方向とは反対の方向に面するように、プリーツの弾性材料層の実質的にひだを含まない区分が配置されている、実施形態11に記載の包帯剤(又は実施形態1~12のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ)。
14.2つ以上のひだが曲線的なひだである、実施形態1~9及び11のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ(又は実施形態1~13のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ)。
15.2つ以上のひだが折り目の付いたひだである、実施形態1~13のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ(又は実施形態1~14のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ)。
16.弾性材料層の長さLが、弾性材料層の幅Wよりも長い、実施形態1~15のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ。
17.弾性材料層の長さL及び幅Wが、実質的に等しい、実施形態1~16のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ。
18.弾性材料層の第2の表面の少なくとも一部に接着している追加の材料層を更に含む、実施形態1~17のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ。
19.弾性材料層が、第1の横外縁及び第2の反対側の横外縁、弾性材料層の第2の表面に配置された、それぞれ弾性材料層の第1及び第2の横外縁の各々に近接している、第1及び第2の分離している接着剤領域を更に含み、第1及び第2の分離している接着剤領域が、実質的に接着剤を含まない領域によって離間されている、実施形態1~18のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ。
20.第1の分離している接着剤領域及び第2の分離している接着剤領域が、実質的にプリーツを含まない、実施形態19に記載の包帯剤(又は実施形態1~19のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ)。
21.1つ又は2つ以上のプリーツが、弾性材料層の接着剤を含まない領域に位置する、実施形態12及び20のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ(又は実施形態1~20のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ)。
22.弾性材料層の長さLが、第1の長さL1と、第1の長さL1より長い第2の長さL2の間で、伸縮可能である、実施形態1~21のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ。
23.各プリーツの2つ以上のひだが、弾性材料層の長さLを、第2の長さL2に伸ばされた後、第2の長さL2から第1の長さL1を戻すように付勢されている、実施形態1~22のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ。
24.弾性材料層を含む包帯剤であって、弾性材料層が
(a)長さ方向(LD)及び幅方向(WD)であって、これらが一緒になって水平面(HP)を画定し、水平面HPが第1の表面及び第2の反対側の表面、長手方向中心線(LC)及び横断方向中心線(TC)を有する、長さ方向(LD)及び幅方向(WD)と、
(b)弾性材料層のその少なくとも一部に形成された1つ又は2つ以上のプリーツであって、各プリーツが2つ以上のひだを含み、各プリーツが隣接するプリーツと共通してそのひだのうちの少なくとも1つを共有し、各プリーツがプリーツ方向に伸びるプリーツ長さ、プリーツ幅、及びプリーツ幅を二分する長さ方向中心線(PC)を更に有し、プリーツ長さの各プリーツ方向が独立して、水平面HP内の長手方向中心線LCと角度φを作り、角度φが、式0°<φ<180°によって指定される範囲内にある値を有する、1つ又は2つ以上のプリーツと、
(c)弾性材料層の第2の表面上の弾性材料層の分離した部分に配置された複数の分離している接着剤領域と、
(d)第1の表面及び第2の反対側の表面を有する追加の材料層であって、追加の材料層の第1の表面が、複数の分離している接着剤領域によって、弾性材料層の第2の表面に接着されている、追加の材料層と、を有する、包帯剤。
25.弾性材料層の第1の表面を被覆する剥離ライナーを更に含む、実施形態1~24のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ。
26.剥離ライナーが、第1の表面及び反対側の第2の表面を含み、剥離ライナーの第2の表面が、弾性材料層の第1の表面に剥離可能に接着されている、実施形態25に記載の包帯剤(又は実施形態1~25のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ)。
27.弾性材料層を含む包帯剤であって、弾性材料層が
(i)第1の長手方向端部及び第2の長手方向端部であって、これらが一緒になって弾性材料層の幅(W)を画定する、第1の長手方向端部及び第2の長手方向端部と、
(ii)第1の横断方向端部及び第2の横断方向端部であって、これらが一緒になって弾性材料層の長さ(L)を画定し、弾性材料層12の長さL及び幅Wが、それぞれ長さ方向(LD)及び幅方向(WD)を有し、長さ方向LD及び幅方向WDが、一緒になって水平面(HP)を画定し、水平面HPが、第1の表面及び第2の反対側の表面、長手方向中心線(LC)、及び横断方向中心線(TC)を有する、第1の横断方向端部及び第2の横断方向端部と、
(iii)弾性材料層の少なくとも一部に形成された複数のプリーツであって、各プリーツが、多数のひだを含み、各ひだが、第1の長手方向端部から第2の長手方向端部に伸び、各プリーツが、ひだによって画定された閉鎖端部(又は頂端)36と、閉鎖端部(又は頂端)から離間し、閉鎖端部の反対側にある開放端部と、プリーツの閉鎖端部(頂端)のひだに沿った共通の横断方向端部を共有する、後側壁及び反対側の前側壁とを有し、プリーツの後側壁及び前側壁が各々、共通の横断方向端部から離間し、共通の横断方向端部の反対側にあり、プリーツの開放端部の両側上に配置されている、第2の横断方向端部を更に有する、複数のプリーツと、を有し、
少なくとも2つの(近接する)隣接するプリーツは、弾性材料層の実質的にひだを含まない区分がプリーツのうち1つの前側壁の第2の横断方向端部から、隣接するプリーツの後側壁の第2の横断方向端部までの距離に及ぶ状態で、互いに離間している関係で配置されている、包帯剤。
28.弾性材料層の長さLが、第1の長さL1と、第1の長さL1より長い第2の長さL2の間で、伸縮可能である、実施形態27に記載の包帯剤(又は実施形態1~27のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ)。
29.各プリーツの2つ以上のひだが、弾性材料層の長さLを、第2の長さL2に伸ばされた後、第2の長さL2から第1の長さL1を戻すように付勢されている、実施例28に記載の包帯剤(又は実施形態1~28のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ)。
30.弾性材料層の実質的にひだを含まない区分が、プリーツのうちの1つの前側壁の第2の横断方向端部から、隣接するプリーツの後側壁の第2の横断方向端部までの距離に及ぶように、任意のプリーツが、隣接するプリーツと離間している関係で配置されている、実施形態1~29のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ。
31.少なくとも1つのプリーツが、折りたたみ構成と直立構成との間で可動であり、折りたたみ構成において、少なくとも1つのプリーツが、少なくとも1つのプリーツと、少なくとも1つのプリーツの隣接するプリーツ(近接プリーツ)との間の距離に及ぶ、弾性材料層の実質的にひだを含まない区分と重なる関係にあり、直立構成において、少なくとも1つのプリーツは、弾性材料層に外力が与えられたことによって動かされた結果、弾性層の実質的にひだを含まない区分に対して実質的に直立の配向にあり、少なくとも1つのプリーツは、外力が除去されたら、折りたたみ構成に戻るように付勢されている、実施形態1~30のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ。
32.複数のプリーツが、折りたたみ構成と直立構成との間で可動であり、
(a)折りたたみ構成において、複数のプリーツの各々には、プリーツと後続の隣接するプリーツ(近接プリーツ)との間の距離に及ぶ、弾性材料層の実質的にひだを含まない区分と重なる関係で、隣接するプリーツが続き、
(b)直立構成において、複数のプリーツは、弾性材料層に外力が加えられたことによって動かされた結果、弾性層の実質的にひだを含まない区分に対して実質的に直立の配向にあり、複数のプリーツは、外力が除去されたら、折りたたみ構成に戻るように付勢されている、実施形態1~31のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ。
33.各プリーツが、プリーツ方向に伸びる長さ、方向、及び長さ方向中心線(PC)を有し、プリーツ方向が、水平面HP内の長手方向中心線LCと角度φを作り、角度φが、式0°<φ<180°によって指定される範囲内にある値を有する、実施形態1~32のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ。
34.角度φが、式0°<φ≦90°によって指定される範囲内にある値を有する、実施形態33に記載の包帯剤(又は実施形態1~33のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ)。
35.角度φが、式90°≦φ<180°によって指定される範囲内にある値を有する、実施形態33に記載の包帯剤(又は実施形態1~34のいずれか一項に記載の包帯剤、又はこれらの組み合わせ)。
【0050】
〔実施の態様〕
(1) 弾性材料層を含む包帯剤であって、前記弾性材料層が長さ方向(LD)及び幅方向(WD)を有し、これらが一緒になって水平面(HP)を画定し、前記水平面HPが第1の表面及び第2の反対側の表面、長手方向中心線(LC)及び横断方向中心線(TC)を有し、前記弾性材料層が前記弾性材料層の少なくとも一部に形成された1つ又は2つ以上のプリーツを更に含み、各プリーツが2つ以上のひだを含み、2つ以上のプリーツがある場合、各プリーツが隣接するプリーツと共通して前記ひだのうちの少なくとも1つを共有し、各プリーツが前記プリーツの長さに沿った方向に伸びる長さ、プリーツ幅、及び前記プリーツ幅を二分する長さ方向中心線(PC)を更に有し、各プリーツ長さの前記方向が独立して、前記水平面HP内の前記長手方向中心線LCと角度φを作り、前記角度φが式0°<φ<180°によって指定される範囲内にある値を有する、包帯剤。
(2) プリーツの前記長さ方向中心線PCが、近接するプリーツの前記長さ方向中心線PCに対して実質的に平行に配向されている、実施態様1に記載の包帯剤。
(3) 1つ又は2つ以上のプリーツの前記長さ方向中心線PCは、角度φが式0°<φ≦90°によって指定される範囲内にある値を有するように、前記長手方向中心線LCに対して角度φで配向されている、実施態様1に記載の包帯剤。
(4) 1つ又は2つ以上のプリーツの前記長さ方向中心線PCは、角度φが式90°<φ<180°によって指定される範囲内にある値を有するように、前記長手方向中心線LCに対して角度φで配向されている、実施態様1に記載の包帯剤。
(5) 前記長手方向中心線LCが、前記弾性材料層の前記幅を実質的に二等分する、実施態様1~4のいずれかに記載の包帯剤。
【0051】
(6) 前記横断方向中心線TCが、前記弾性材料層の長さLを実質的に二等分する、実施態様1~5のいずれかに記載の包帯剤。
(7) プリーツの前記2つ以上のひだが結合されて、開放端部及び閉鎖端部を形成している、実施態様1~6のいずれかに記載の包帯剤。
(8) プリーツの前記開放端部及び前記閉鎖端部が、前記プリーツの前記閉鎖端部から前記開放端部まで伸びる一対の側壁によって互いに離間しており、前記プリーツが、前記水平面HPに実質的に直交する軸方向に配向されている、実施態様7に記載の包帯剤。
(9) 前記1つ又は2つ以上のプリーツの各々の前記2つ以上のひだは、各プリーツが開放端部と、前記プリーツの閉鎖端部から前記開放端部まで伸びる一対の側壁によって前記開放端部から離間している前記閉鎖端部と、を有するように配置され、前記プリーツが、前記水平面HPに対して角度βで軸方向に配向され、前記角度βが式0°<β≦180°によって指定される範囲内にある値を有する、実施態様1~6のいずれかに記載の包帯剤。
(10) 前記1つ又は2つ以上のプリーツの各々の前記2つ以上のひだは、各プリーツが開放端部と、前記プリーツの閉鎖端部から前記開放端部まで伸びる一対の側壁によって前記開放端部から離間している前記閉鎖端部と、を有するように配置され、前記プリーツが、前記水平面HPに対して角度βで軸方向に配向され、前記角度βが式90°≦β≦180°によって指定される範囲内にある値を有する、実施態様1~6のいずれかに記載の包帯剤。
【0052】
(11) 前記2つ以上のプリーツが、前記弾性材料層の前記第1の表面及び前記第2の表面に対して交互にそれぞれ反対の方向を向いている前記2つ以上のプリーツの開放端部を有する、実施態様7~10のいずれかに記載の包帯剤。
(12) 前記1つ又は2つ以上のプリーツのうちの少なくとも1つが、前記弾性材料層の実質的にひだを含まない区分によって離間された一対の対向する閉鎖端部を形成するように結合されたひだを有する、実施態様1~11のいずれかに記載の包帯剤。
(13) 前記プリーツの前記弾性材料層の前記実質的にひだを含まない区分の各々が、内側表面及び外側表面を有し、任意のプリーツの前記弾性材料層の前記実質的にひだを含まない区分の前記内側表面が、近接するプリーツの前記弾性材料層の実質的にひだを含まない区分の内側表面の方向とは反対の方向に面するように、前記プリーツの前記弾性材料層の前記実質的にひだを含まない区分が配置されている、実施態様11に記載の包帯剤。
(14) 前記2つ以上のひだが曲線的なひだである、実施態様1~9及び11のいずれかに記載の包帯剤。
(15) 前記2つ以上のひだが折り目の付いたひだである、実施態様1~13のいずれかに記載の包帯剤。
【0053】
(16) 前記弾性材料層の前記長さLが、前記弾性材料層の幅Wよりも長い、実施態様1~15のいずれかに記載の包帯剤。
(17) 前記弾性材料層の前記長さL及び前記幅Wが、実質的に等しい、実施態様1~16のいずれかに記載の包帯剤。
(18) 前記弾性材料層の前記第2の表面の少なくとも一部に接着している追加の材料層を更に含む、実施態様1~17のいずれかに記載の包帯剤。
(19) 前記弾性材料層が、第1の横外縁及び第2の反対側の横外縁、前記弾性材料層の前記第2の表面に配置された、それぞれ前記弾性材料層の前記第1及び第2の横外縁の各々に近接している、第1及び第2の分離している接着剤領域を更に含み、前記第1及び第2の分離している接着剤領域が、実質的に接着剤を含まない領域によって離間されている、実施態様1~18のいずれかに記載の包帯剤。
(20) 前記第1の分離している接着剤領域及び前記第2の分離している接着剤領域が、実質的にプリーツを含まない、実施態様19に記載の包帯剤。
【0054】
(21) 前記1つ又は2つ以上のプリーツが、前記弾性材料層の接着剤を含まない領域に位置する、実施態様12又は20に記載の包帯剤。
(22) 前記弾性材料層の前記長さLが、第1の長さL1と、前記第1の長さL1より長い第2の長さL2の間で、伸縮可能である、実施態様1~21のいずれかに記載の包帯剤。
(23) 各プリーツの前記2つ以上のひだが、前記弾性材料層の前記長さLを、前記第2の長さL2に伸ばされた後、前記第2の長さL2から前記第1の長さL1に戻すように付勢されている、実施態様1~22のいずれかに記載の包帯剤。
(24) 弾性材料層を含む包帯剤であって、前記弾性材料層が、
(a)長さ方向(LD)及び幅方向(WD)であって、これらが一緒になって水平面(HP)を画定し、前記水平面HPが第1の表面及び第2の反対側の表面、長手方向中心線(LC)及び横断方向中心線(TC)を有する、長さ方向(LD)及び幅方向(WD)と、
(b)前記弾性材料層の少なくとも一部に形成された1つ又は2つ以上のプリーツであって、各プリーツが2つ以上のひだを含み、各プリーツが隣接するプリーツと共通して前記ひだのうちの少なくとも1つを共有し、各プリーツがプリーツ方向に伸びるプリーツ長さ、プリーツ幅、及び前記プリーツ幅を二分する長さ方向中心線(PC)を更に有し、プリーツ長さの各プリーツ方向が独立して、前記水平面HP内の前記長手方向中心線LCと角度φを作り、前記角度φが式0°<φ<180°によって指定される範囲内にある値を有する、1つ又は2つ以上のプリーツと、
(c)前記弾性材料層の前記第2の表面上の前記弾性材料層の分離した部分に配置された複数の分離している接着剤領域と、
(d)第1の表面及び第2の反対側の表面を有する追加の材料層であって、前記追加の材料層の前記第1の表面が、前記複数の分離している接着剤領域によって、前記弾性材料層の前記第2の表面に接着されている、追加の材料層と、を有する、包帯剤。
(25) 前記弾性材料層の前記第1の表面を被覆する剥離ライナーを更に含む、実施態様24に記載の包帯剤。
【0055】
(26) 前記剥離ライナーが、第1の表面及び反対側の第2の表面を含み、前記剥離ライナーの前記第2の表面が、前記弾性材料層の前記第1の表面に剥離可能に接着されている、実施態様25に記載の包帯剤。
(27) 弾性材料層を含む包帯剤であって、前記弾性材料層が、
(i)第1の長手方向端部及び第2の長手方向端部であって、これらが一緒になって前記弾性材料層の幅(W)を画定する、第1の長手方向端部及び第2の長手方向端部と、
(ii)第1の横断方向端部及び第2の横断方向端部であって、これらが一緒になって前記弾性材料層の長さ(L)を画定し、前記弾性材料層12の前記長さL及び幅Wが、それぞれ長さ方向(LD)及び幅方向(WD)を有し、前記長さ方向LD及び前記幅方向WDが、一緒になって水平面(HP)を画定し、前記水平面HPが、第1の表面及び第2の反対側の表面、長手方向中心線(LC)、及び横断方向中心線(TC)を有する、第1の横断方向端部及び第2の横断方向端部と、
(iii)前記弾性材料層の少なくとも一部に形成された複数のプリーツであって、各プリーツが、多数のひだを含み、各ひだが、前記第1の長手方向端部から前記第2の長手方向端部に伸び、各プリーツが、ひだによって画定された閉鎖端部(又は頂端)36と、前記閉鎖端部(又は頂端)から離間し、前記閉鎖端部の反対側にある開放端部と、前記プリーツの前記閉鎖端部(前記頂端)の前記ひだに沿った共通の横断方向端部を共有する、後側壁及び反対側の前側壁とを有し、前記プリーツの前記後側壁及び前側壁が各々、前記共通の横断方向端部から離間し、前記共通の横断方向端部の反対側にあり、前記プリーツの前記開放端部の両側に配置されている、第2の横断方向端部を更に有する、複数のプリーツと、を有し、
少なくとも2つの(近接する)隣接するプリーツは、前記弾性材料層の実質的にひだを含まない区分が前記プリーツのうちの1つの前記前側壁の前記第2の横断方向端部から前記隣接するプリーツの前記後側壁の前記第2の横断方向端部までの距離に及ぶ状態で、互いに対して離間している関係で配置されている、包帯剤。
(28) 前記弾性材料層の前記長さLが、第1の長さL1と、前記第1の長さL1より長い第2の長さL2の間で、伸縮可能である、実施態様27に記載の包帯剤。
(29) 各プリーツの前記多数のひだが、前記弾性材料層の前記長さLを、前記第2の長さL2に伸ばされた後、前記第2の長さL2から前記第1の長さL1に戻すように付勢されている、実施態様28に記載の包帯剤。
(30) 前記弾性材料層の実質的にひだを含まない区分が、プリーツのうちの1つの前記前側壁の前記第2の横断方向端部から、隣接するプリーツの前記後側壁の前記第2の横断方向端部までの距離に及ぶように、任意のプリーツが、隣接するプリーツと離間している関係で配置されている、実施態様27~29のいずれかに記載の包帯剤。
【0056】
(31) 少なくとも1つのプリーツが、折りたたみ構成と直立構成との間で可動であり、前記折りたたみ構成において、前記少なくとも1つのプリーツが、前記少なくとも1つのプリーツと、前記少なくとも1つのプリーツの隣接するプリーツ(近接するプリーツ)との間の距離に及ぶ、前記弾性材料層の前記実質的にひだを含まない区分と重なる関係にあり、前記直立構成において、前記少なくとも1つのプリーツは、前記弾性材料層に外力が加えられたことによって動かされた結果、前記弾性層の前記実質的にひだを含まない区分に対して実質的に直立の配向にあり、前記少なくとも1つのプリーツは、前記外力が除去されたら、前記折りたたみ構成に戻るように付勢されている、実施態様27~30のいずれかに記載の包帯剤。
(32) 前記複数のプリーツが、折りたたみ構成と直立構成との間で可動であり、
(a)前記折りたたみ構成において、前記複数のプリーツの各々には、前記プリーツと後続の隣接するプリーツ(近接するプリーツ)との間の距離に及ぶ、前記弾性材料層の前記実質的にひだを含まない区分と重なる関係で、隣接するプリーツが続き、
(b)前記直立構成において、前記複数のプリーツは、前記弾性材料層に外力が加えられたことによって動かされた結果、前記弾性層の前記実質的にひだを含まない区分に対して実質的に直立の配向にあり、前記複数のプリーツは、前記外力が除去されたら、前記折りたたみ構成に戻るように付勢されている、実施態様27~31のいずれかに記載の包帯剤。
(33) 各プリーツが、プリーツ方向に伸びる長さ、方向、及び長さ方向中心線(PC)を有し、前記プリーツ方向が、前記水平面HP内の前記長手方向中心線LCと角度φを作り、前記角度φが式0°<φ<180°によって指定される範囲内にある値を有する、実施態様27~32のいずれかに記載の包帯剤。
(34) 前記角度φが式0°<φ≦90°によって指定される範囲内にある値を有する、実施態様33に記載の包帯剤。
(35) 前記角度φが式90°≦φ<180°によって指定される範囲内にある値を有する、実施態様33に記載の包帯剤。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図12C
図12D