(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-09
(45)【発行日】2024-01-17
(54)【発明の名称】放射線防護シールド
(51)【国際特許分類】
G21F 7/03 20060101AFI20240110BHJP
G21F 1/08 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
G21F7/03
G21F1/08
(21)【出願番号】P 2021545365
(86)(22)【出願日】2020-02-04
(86)【国際出願番号】 FR2020050184
(87)【国際公開番号】W WO2020161432
(87)【国際公開日】2020-08-13
【審査請求日】2023-01-11
(32)【優先日】2019-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】520222139
【氏名又は名称】ルメール パクス
(74)【代理人】
【識別番号】100074734
【氏名又は名称】中里 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100086265
【氏名又は名称】川崎 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100076451
【氏名又は名称】三嶋 景治
(72)【発明者】
【氏名】ルメール ピエール-マリー
【審査官】中尾 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開平02-154198(JP,A)
【文献】特開平05-157893(JP,A)
【文献】特開平07-159594(JP,A)
【文献】特開平08-062390(JP,A)
【文献】英国特許出願公開第02237816(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G21F 7/03
G21F 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホットスペース(C)と呼ばれる電離放射線を受ける空間とコールドスペース(F)と呼ばれる電離放射線を受けない空間を分離する壁内に形成された開口の周辺に締結することを意図した放射線防護シールドであって、前記放射線防護シールド(5)は透明材料から作成された壁(6)を含み、透明材料から作成された前記壁(6)は、前記コールドスペース(F)側に向くことを意図した第1の面(61)と、及び前記ホットスペース(C)側に向くことを意図した第2の面(62)とを含み、
透明材料から作成された前記壁(6)の前記第1の面(61)又は第2の面(62)の一方の周辺縁部(611)は、シール(11)を通してカウンタフレーム(8)の当接面(811)に突き当たり、
前記放射線防護シールド(5)は、透明材料から作成された前記壁(6)の前記第1の面(61)又は第2の面(62)が他方の周辺縁部(621)に当接するための手段(12)を備えた、締結フレーム(9)を含み、
前記当接手段(12)は、透明材料から作成された前記壁(6)の対向する前記第1の面(61)又は前記第2の面(62)の前記周辺縁部(621)との接触表面(1212)を含む、長手方向当接構造(121)を含み、
前記放射線防護シールド(5)は、前記カウンタフレーム(8)及び前記締結フレーム(9)を一緒に固定するための固定手段(10)も含み、
前記当接手段(12)は、前記長手方向当接構造(121)に透明材料から作成された前記壁(6)の方向に圧力を加えるように適合された、弾性復帰手段(122)を含
み、
前記弾性復帰手段(122)は、前記締結フレーム(9)の周辺にわたって均等に、又は少なくともほぼ均等に分布された複数のバネ部材(122)からなる
ことを特徴とする、放射線防護シールド。
【請求項2】
前記シール(11)
は、軟金属から作成されることを特徴とする、請求項1に記載の放射線防護シールド。
【請求項3】
前記シール(11)は、純粋な状態又は合金の形の鉛、銅、錫又はカドミウムから選択された軟金属から作成されることを特徴とする、請求項2に記載の放射線防護シールド。
【請求項4】
前記シール(11)はグラファイトから作成されることを特徴とする、請求項1に記載の放射線防護シールド。
【請求項5】
前記バネ部材は、皿ばね(122)からなることを特徴とする、請求項
1に記載の放射線防護シールド。
【請求項6】
前記長手方向当接構造(121)は、透明材料から作成された前記壁(6)の対向する前記面(62)の前記周辺縁部(621)との前記接触表面を形成し、且つシールを形成する、付着型当接プロファイル(1212)に関連付けられた圧力金属プロファイル(1211)を含むことを特徴とする、請求項
1に記載の放射線防護シールド。
【請求項7】
前記付着型当接プロファイル(1212)は、純粋な状態又は合金の形
の鉛、銅、錫及びカドミウム、並びにグラファイトから選択された材料から作成されることを特徴とする、請求項6に記載の放射線防護シールド。
【請求項8】
前記弾性復帰手段(122)の少なくとも一部は、前記弾性復帰手段(122)によって前記長手方向当接構造(121)に加えられた前記圧力を設定することができるように適合された、圧力設定ネジ(123)に関連付けられることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の放射線防護シールド。
【請求項9】
前記皿ばね(122)の少なくとも一部のそれぞれは、圧力設定ネジ(123)に関連付けられることを特徴とする、請求項5及び8の組合せに記載の放射線防護シールド。
【請求項10】
電離放射線を受ける空間を閉囲する遮蔽セルであって、金属内部被覆(4)と、前記遮蔽セル(1)の
外側、すなわちコールドスペース(F)側から内側、すなわちホットスペース(C)側に視覚的にアクセスできる少なくとも1つの抗放射線窓(3)とを含み、前記抗放射線窓(3)は、コンクリート壁(2)に埋め込まれたシース(31)を含み、前記シース(31)は、前記金属内部被覆(4)内に形成された開口(41)の周辺に締結された、請求項1~9のいずれか一項に記載の放射線防護シールド(5)に関連付けられた遮蔽ポートホール(32)を受領する、遮蔽セル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電離放射線に対する防護の技術分野に関する。
【0002】
より詳細には、本発明は、電離放射線を受ける空間(ホットスペースと呼ばれる)と電離放射線を受けない空間(コールドスペースと呼ばれる)を分離する壁内に形成された開口の周辺に締結することを意図した、放射線防護シールドに関する。
【0003】
本発明は、電離放射線を受ける空間を閉囲する遮蔽セルであって、金属内部被覆と、前記遮蔽セルの外側から内側に視覚的にアクセスできる少なくとも1つの抗放射線窓とを含み、抗放射線窓は、コンクリート壁に埋め込まれたシースを含み、シースは、前記金属内部被覆内に形成された開口の周辺に締結された、放射線防護シールドに関連付けられたシールドポートホールを受領する、遮蔽セルにも関する。
【背景技術】
【0004】
一部の廃棄処理工場又は一部の研究所には、その内部で放射性材料の操作が実行される遮蔽セルがある。
【0005】
これらの遮蔽セルは、電離放射線に対する有効な防護を確実にするように適合された壁によって包囲され、遮蔽セルは概して、内側で実行する操作を外側から視覚的に観察できる、少なくとも1つの窓を含む(例えば米国特許第7257927号明細書、欧州特許第0430687号明細書、米国特許第3505525号明細書、仏国特許第1333746号明細書参照)。
【0006】
このような窓(抗放射線窓と呼ばれる)は、コンクリート壁に埋め込まれたシースを含んでもよく、シースは、複数の抗放射線ガラス練板を一体化する鋳鉄から作成された取付部によって構成された、遮蔽ポートホールを受領する。
【0007】
加えて内側(「ホットスペース」とも呼ばれる)では、遮蔽エンクロージャは、遮蔽ポートホールの反対側に位置付けられた放射線防護シールドを含んでもよい。この放射線防護シールド(「アルファガラス」とも呼ばれる)は、遮蔽エンクロージャの壁を覆う金属内部被覆内に形成された開口の周辺に締結される。
【0008】
考慮された放射線防護シールドは、透明材料から作成された壁を含み、その周辺は締結フレームによって、及びカウンタフレームによって構成された担持セットに挟まれ、遮蔽エンクロージャの内部被覆と、溶接によって締結することができる。
【0009】
放射線を遮蔽する透明材料から作成された壁は、外部の「コールドスペース」側に向くことを意図した第1の面、及び内部の「ホットスペース」側に向くことを意図した第2の面によって区切られる。この第1の壁面の周辺縁部は、有機材料(概してEPDM又はネオプレン)から作成されたシールを通して、カウンタフレームの当接面に当接する。且つ締結フレームは、透明材料から作成された壁の第2の面の周辺縁部に当接する、シールを備えた当接手段を備える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、放射線防護シールドの透明材料から作成された壁とカウンタフレーム及び締結フレームとの間に挟まれたシールは、それらが受ける放射線が大量であるので、経時的に非常に急速に劣化し、定期的にシールを交換する必要があるが、この状況で実行することは容易ではなく、かなりのコストが発生する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
背景技術における前述の欠点を克服するために、本発明は、ホットスペースと呼ばれる電離放射線を受ける空間とコールドスペースと呼ばれる電離放射線を受けない空間を分離する壁内に形成された開口の周囲に締結することを意図した放射線防護シールドを提供し、放射線防護シールドは透明材料から作成された壁を含み、透明材料から作成された前記壁は、前記コールドスペース側に向くことを意図した第1の面と、前記ホットスペースに向くことを意図した第2の面とを含み、
透明材料から作成された前記壁の前記第1の面又は第2の面の一方の周辺縁部は、シールを通してカウンタフレームの当接面に突き当たり、
前記放射線防護シールドは、透明材料から作成された前記壁の前記第1の面又は第2の面が他方の周辺縁部に当接するための手段を備えた、締結フレームを含み、
当接手段は、透明材料から作成された前記壁の対向する第1の面又は第2の面の周辺縁部との接触表面を含む、長手方向当接構造を含み、
放射線防護シールドは、前記カウンタフレーム及び前記締結フレームと一緒に固定するための固定手段も含み、
この放射線防護シールドは、前記当接手段が前記長手方向当接構造に透明材料から作成された前記壁の方向に圧力を加えるように適合された、弾性復帰手段を含むという事実を特徴とする。
【0012】
このような特殊性により、電離放射線を非常に良好に抵抗するシール、具体的には無機材料から作成されたガスケット(有利には、純粋な状態若しくは合金の形で鉛、銅、錫若しくはカドミウムから選択された軟金属、すなわち可鍛性若しくは延性の金属から作成されたガスケット)、又はグラファイトから作成されたガスケットを使用することができる。
【0013】
本発明による放射線防護シールドの、別個に考慮された、又はあらゆる技術的に実現可能な組合せによる、他の非限定的で有利な特徴は、以下の通りである:
- 弾性復帰手段は、前記締結フレームの周辺にわたって均等に、又は少なくともほぼ均等に分布された複数のバネ部材からなり、
- 前記バネ部材は、皿ばねからなり、
- 長手方向当接構造は、透明材料から作成された壁の対向する面の周辺縁部との前記接触表面を形成し、且つシールを形成する、付着型当接プロファイルに関連付けられた圧力金属プロファイルを含み、
- 前記付着型当接プロファイルは、(i)純粋な状態又は合金の形の柔金属、好ましくは鉛、銅、錫及びカドミウム、並びに(ii)グラファイトから選択された材料から作成され、
- 弾性復帰手段の少なくとも一部は、前記弾性復帰手段によって前記長手方向当接構造に加えられた圧力を設定できるように適合された、圧力設定ネジに関連付けられ、
- 前記皿ばねの少なくとも一部のそれぞれは、圧力設定ネジに関連付けられる。
【0014】
本発明は、電離放射線を受ける空間を閉囲する遮蔽セルであって、金属内部被覆と、前記遮蔽セルの外側から内側に視覚的にアクセスできる少なくとも1つの抗放射線窓とを含み、前記抗放射線窓は、コンクリート壁に埋め込まれたシースを含み、シースは、前記金属内部被覆内に形成された開口の周辺に締結された、上に定義されたような放射線防護シールドに関連する遮蔽ポートホールを受領する、遮蔽セルにも関する。
【0015】
当然のことながら、本発明の異なる特徴、変形及び実施形態は、様々な組合せにより互いに関連してもよい。但し、それらは相反するものでなく又は互いを排除するものではない。
【0016】
加えて本発明の様々な他の特徴は、本発明の非限定的実施形態を示す図面を参照にした添付の説明から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明による放射線防護シールドをホットスペース側に具備した、抗放射線窓を一体化する遮蔽セルを示す概略垂直断面図である。
【
図2】遮蔽セルのホットスペース側の正面図における、
図1に示された抗放射線窓の放射線防護シールドを示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1に示された遮蔽セル1は、(部分的に表された)コンクリート壁2によって区切られ、その1つの中に抗放射線窓3が形成されている。
【0019】
コンクリート壁2は、最高1.5メートルまでの範囲であることが可能な、大きい厚さを有する。
【0020】
抗放射線窓3は、コールドスペースF側で遮蔽セル1の外側に位置する人Pが、内部のホットスペースC内で放射性製品に行った操作を監視することができるように適合されている。
【0021】
この抗放射線窓3は、遮蔽セル1のコンクリート壁2に埋め込まれた、例えば鋼又は鋳鉄から作成された金属フレームの形のシース31を含み、このシース31は、2つの鉛及びガラスの練板321及び322によってここに形成された光学ブロックからなる遮蔽ポートホール32を受領する。
【0022】
ホットスペースC側で、遮蔽セル1の内側は金属被覆4を含み、その中の開口41は抗放射線窓3の反対側に形成され、開口41の周辺の上に、
図2及び3に詳しく示された放射線防護シールド5の周辺が溶接によって締結される。
【0023】
有利には、「ライニング」とも呼ばれる金属被覆4は、ステンレス鋼から作成される。
【0024】
放射線防護シールド5は、遮蔽セル1のコールドスペースF側に向く(つまり鉛及びガラスの練板321及び322に向く)ことを意図した第1の面61、並びにホットスペースC側に向くことを意図した第2の面62によって区切られた、透明材料から作成された壁6を含む。
【0025】
透明材料から作成された壁6の、これらの第1及び第2面61、62は、縁部63によって連結される。
【0026】
透明材料から作成された壁6は、ガラスから作成されてもよい。
【0027】
この放射線防護シールド5は、カウンタフレーム8によって、且つ締結フレーム9によって形成された、周辺構造7も含み、周辺構造7は透明材料から作成された壁6を保持し、且つ遮蔽エンクロージャ1の金属被覆4に締結できるように適合される。
【0028】
この目的で、透明材料から作成された壁6の周辺は、カウンタフレーム8と締結フレーム9との間に挟まれ、本明細書においてはネジ10の形である固定手段は、これらのカウンタフレーム8と締結フレーム9との間の固定を確実にする。
【0029】
より詳細には、透明材料から作成された壁6の周辺は、カウンタフレーム8のリベート81内に位置付けられ、透明材料から作成されたこの壁6の第1の面61の周辺縁部611は、前記リベート81内に位置付けられ、シール11を通してカウンタフレーム8の当接面811に当接する。
【0030】
更に、透明材料から作成された壁6の周辺は、締結フレーム9のリベート91内に位置付けられ、透明材料から作成されたこの壁6の第2の面62の周辺縁部621は、前記リベート91内で、このリベート91のウェブ912の面911の反対側に位置付けられ、及び締結フレーム9は、透明材料から作成された前記壁6の第2の面62の前記周辺縁部621に当接するための手段12を備える。
【0031】
これらの当接手段12は、
透明材料から作成された壁6の第2の面62の周辺縁部621との接触表面及びシールを形成する、付着型当接プロファイル1212に関連付けられ、圧力金属プロファイル1211によって形成された長手方向当接構造121と、
長手方向当接構造121(透明材料から作成された壁6の方向)に対して圧力を加えるように適合された弾性復帰手段122であって、これらの弾性復帰手段122は、圧力設定ネジ123に関連付けられる、弾性復帰手段122と
を含む。
【0032】
付着型当接プロファイル1212は、糊付けにより、又は補完形状の単純な咬合により、圧力金属プロファイル1211に関連付けられる。
【0033】
弾性復帰手段は、締結フレーム9の周辺にわたって皿ばね122を均等に、又はほぼ均等に分布された複数のバネ部材からなり、それぞれは、圧力金属プロファイル1211と圧力設定ネジ123の活性端部1231との間に介装される。
【0034】
圧力設定ネジ123は、螺合オリフィス9120を通って締結フレーム9のリベート91のウェブ912を横切る。且つ圧力設定ネジ123の端部1232は、関連付けられた皿ばね122と協働する端部1231と対向し、締結フレーム9の外側からアクセスできる。このネジの対向する端部1232はロックナット124と協働し、適切なツール(鍵、ネジ回しなど)によりそれを回転操作するための刻み1233を含む。
【0035】
圧力設定ネジ123の回転操作は、弾性復帰手段122によって長手方向当接構造121に加えられる圧力、ひいては当接プロファイル1212によって透明材料から作成された壁6に、カウンタフレーム8及びそのシール11の方向に加えられる圧力を設定できることを理解するべきである。
【0036】
例えば圧力金属プロファイル1211は、鋼、ステンレス鋼(イノックス)、青銅又は真鍮から作成される。
【0037】
同様に、シール11及び1212は、無機材料から作成されてもよい。したがって、シール11及び1212は、好ましくは(純粋な状態若しくは合金の形の)鉛、銅、錫又はカドミウムから選択された軟金属(すなわち可鍛性/延性)から作成されてもよい。
【0038】
シール11及び1212は、グラファイトからも作成されてもよい。
【0039】
好ましくは2つのガスケット構造11及び1212は、同じ材料から作成される。
【0040】
締結フレーム9及びカウンタフレーム8は、固定ネジ10が横切る接触平面13で互いと接触する。
【0041】
これらの固定ネジ10は、例えば圧力設定ネジ123と同じピッチにより、締結フレーム9及びカウンタフレーム8の周囲にわたって均等に、又は少なくともほぼ均等に分布される。
【0042】
図3では、透明材料から作成された壁6の縁部63とカウンタフレーム8のリベート81の側面との間に介装された、楔構造14の存在に留意されたい。
【0043】
依然として
図3では、遮蔽セル1の金属被覆(又はライニング)4内に形成された、開口41の周辺縁部と溶接によって締結を達成するように適合される、1片に一体的に作成されたカウンタフレーム8の横方向延長部82の存在に留意されたい。
【0044】
一部の具体的構成では、放射線防護シールド5は、開口41の周辺縁部に他の方向に締結されてもよく、すなわちホットスペースC側に向いたカウンタフレーム8、及びコールドスペースF側に向いた締結フレーム9(具体的には締結フレーム9をコールドスペースF側から外すことができる)と締結されてもよいことに留意するべきである。
【0045】
本発明による当接手段12は、透明材料から作成された壁6とカウンタフレーム8のリベート81の当接面811との間に挟まれたシール11に、且つ透明材料から作成された壁6と締結フレーム9との間に挟まれたシール1212にも、恒久的圧力を加えることができる。
【0046】
このような特殊性により、電離放射線に非常に良好に抵抗するが、それらの性質により経時的にわずかに崩れ又は変形する傾向があり得るシール11及び1212を使用することができる。
【0047】
当接手段12は、次に、シール上の圧力を保持することにより変形を弾性的に補償するためのシステムを形成する。