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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-09
(45)【発行日】2024-01-17
(54)【発明の名称】ケーブルブッシュ
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/22 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
H02G3/22
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021547900
(86)(22)【出願日】2019-10-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-20
(86)【国際出願番号】 EP2019079039
(87)【国際公開番号】W WO2020089031
(87)【国際公開日】2020-05-07
【審査請求日】2022-08-17
(31)【優先権主張番号】102018218426.7
(32)【優先日】2018-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】519187919
【氏名又は名称】アイコテック・プロジェクト・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ヴァレンティン・エーマン
(72)【発明者】
【氏名】ブルーノ・エーマン
【審査官】北嶋 賢二
(56)【参考文献】
【文献】独国特許出願公開第102014016890(DE,A1)
【文献】特表2013-542587(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム(2)を備えるケーブルブッシュ(1)であって、前記フレーム(2)が、少なくとも1つの弾性ケーブルグロメット(3)を受ける少なくとも1つの空間(10)を備え、かつ、少なくとも1つの第1および第2のフレーム部分(6,7)と、前記第1のフレーム部分(6)に回動可能に接続された、あるいは接続可能とされて、開位置と閉位置との間で移動可能なクランプレバー(8)とを有し、前記フレーム部分(6,7)は、前記クランプレバー(8)の前記閉位置においてブレース方向(V)に互いに対してブレースされてなるケーブルブッシュ(1)において、
前記クランプレバー(8)および/または前記第2のフレーム部分(7)は第1のガイド面(22)を備え、かつ前記第2のフレーム部分(7)および/または前記クランプレバー(8)は第1の摺動縁(21)を備え、該第1の摺動縁は、前記クランプレバー(8)が動く際に少なくとも一時的に前記第1のガイド面(22)に沿って摺動し、前記第1のガイド面(22)は、前記クランプレバー(8)がその閉位置に動いたときに前記フレーム部分(6,7)が互いに向かって動けるように前記ブレース方向(V)に対して斜めに延びており、
前記クランプレバー(8)と前記第2のフレーム部分(7)との間に別の第2のガイド面(26)および第2の摺動縁(25)が形成され、これらは、前記クランプレバー(8)が閉位置に移動した際、前記第1のガイド面(22)および前記第1の摺動縁(21)の後に係合することを特徴とする、ケーブルブッシュ(1)。
【請求項2】
前記クランプレバー(8)の回転の角度部分に応じて経路が短くなるにつれて前記フレーム部分(6,7)が互いに向かって移動することができるように、前記第1のガイド面(22)の傾斜は、前記クランプレバー(8)がその閉位置に近づくにつれて平らになっていく、請求項1に記載のケーブルブッシュ(1)。
【請求項3】
前記第1のガイド面(22)は、第1のフレーム部分(6)に対するクランプレバー(8)の支点(23)からの距離が、前記第2のガイド面(26)よりも大きい、請求項に記載のケーブルブッシュ(1)。
【請求項4】
第1のガイド面(22)は、前記クランプレバー(8)が前記閉位置へ移動する終わりに前記第1の摺動縁(21)と接触する領域に凹所(24)を備える、請求項またはに記載のケーブルブッシュ(1)。
【請求項5】
前記凹所(24)は、第1の摺動縁(21)に基づき、前記クランプレバー(8)が閉位置に動いたときに前記第2の摺動縁(25)が前記第2のガイド面(26)と係合すると始まるように構成されている、請求項に記載のケーブルブッシュ(1)。
【請求項6】
第1のフレーム部分(6)は、少なくとも1つの前記クランプレバー(8)に回動可能な接続を有する蓋として構成され、かつ、前記第2のフレーム部分(7)は、2つの脚部(9)を備えたU字形のフレーム部分として構成されている、請求項1からのいずれか1項に記載のケーブルブッシュ(1)。
【請求項7】
前記蓋は、その両端で、前記閉位置にある第2のフレーム部分(7)の脚部(9)の横にある2つのクランプレバー(8)を受ける、請求項に記載のケーブルブッシュ(1)。
【請求項8】
前記第1のフレーム部分(6)は、その一端で前記クランプレバー(8)を受け、他端には、該第1のフレーム部分(6)を第2のフレーム部分(7)の対応する凹部(20)に取り付けるとともに回動可能に案内するための突出部(19)を備え、前記クランプレバー(8)は、前記閉位置にある第2のフレーム部分(7)の脚部(9)の1つの横にある、請求項1からのいずれか1項に記載のケーブルブッシュ(1)。
【請求項9】
前記クランプレバー(8)、または前記第2のフレーム部分(7)における対応する脚部(9)は、その最長延長部に沿って少なくとも1つの(16)を有し、クランプレバー(8)の閉位置において、該に、前記第2フレーム部分(7)の前記脚部(9)または前記クランプレバー(8)の少なくとも1つの突出部(15)が突出している、請求項1からのいずれか1項に記載のケーブルブッシュ(1)。
【請求項10】
前記ガイド面(22,26)の少なくとも1つは、少なくとも1つの突出部(15)に形成され、前記摺動縁(21,25)の少なくとも1つは、少なくとも1つの溝(16)の部分的に狭くなった部分によって形成されている、請求項に記載のケーブルブッシュ(1)。
【請求項11】
前記クランプレバー(8)および前記第2のフレーム部分(7)は、前記フレーム(2)の平面延長部に垂直な孔(17,18)を含み、これら孔は、前記クランプレバー(8)の閉位置に整列する、請求項1から10のいずれか1項に記載のケーブルブッシュ(1)。
【請求項12】
前記クランプレバー(8)は、ラッチフック(27)によって、前記第2のフレーム部分(7)に対し、その閉位置に固定されている、請求項1から11のいずれか1項に記載のケーブルブッシュ(1)。
【請求項13】
前記フレーム部分(6,7)は、位置付け突出部(13)およびそれぞれ他のフレーム部分(7,6)の対応する凹所(14)を備え、これら両者は、ブレース方向(V)へのブレース中にますます係合を強め、かつ、前記フレーム部分(6,7)は、互いに対して位置付けられ、かつ固定される、請求項1から12のいずれか1項に記載のケーブルブッシュ(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの弾性ケーブルグロメットを受け入れるための少なくとも1つの空間を有するフレームを備えてなる、請求項1の前文により詳細に記載するタイプのケーブルブッシュに関する。
【背景技術】
【0002】
コネクタなどを含むプレハブケーブルを受け入れるためにスリットを有するように構成された弾性ケーブルグロメットを含むケーブルブッシュは、この点に関して、従来技術から知られている。1つまたは複数のケーブルグロメットを受け入れるフレームは、少なくとも2つのフレーム部分を備えている。従来技術によれば、これらフレームは通常、一緒にねじ止めされるか、あるいは埃、特に水に対する高レベルのシールが不要な場合には、適宜、共にラッチ固定される。
【0003】
実際には、特に、しかるべくシールされるように構成されたケーブルブッシュでは、前記フレーム部分を一緒にねじ込むことによって前記ブッシュを組み立てることが一般には標準的である。ただし、これは比較的複雑であり、したがって組立てに時間が掛かる。結果的にアセンブリは複雑になり、組立てに掛かるコストも増加する。
【0004】
一般的である特許文献1は、2つの同じ構造のフレーム部分をスライド部材によってインターロックすることを説明することによりこの問題を解決する構成を開示している。共にラッチ固定する場合と同様に、この構成を非常に早く組み立てることは可能であるが、高いシール効果に必要な力は、通常、弾性ケーブルグロメットには適用されない。前記スライド要素の代わりに少なくとも1つのクランプブラケットクロージャを備える代替解決策は、実行される力に関してはより優れたものであるが、クランプブラケットクロージャを含む構造は、その製造および組み立てに関して、クランプブラケットクロージャが比較的複雑であるという欠点を有する。シール効果に関連する他の重大な欠点は、クランプブラケットクロージャの原理に起因する。クランプブラケットクロージャでは、確実に固定するために死点を通過する必要がある。したがって、ブレースフレーム部分とその中に配置された弾性ケーブルグロメットに最終的に作用するよりも多くの応力が発生する。次に、クランプブラケットの一部が突出部の後ろに引っ掛けられ、構造への圧力が、ケーブルグロメットの弾力性によってある程度緩和される。このリセット中、ケーブルグロメットは、クランプレバーをいわば凹所に引き込み、クランプブラケットがしっかりと保持されることを補償する。ただし、高レベルのシールを確立する場合は、これが重大な欠点となる。実際には、ケーブルグロメットに、後で必要となる張力を超えて負荷をかけると、弾性ケーブルグロメットの実際の閉位置における上死点での「過大応力」により、圧力が最小限に緩和されることによりケーブルグロメットの固定は最小限となり、シールが完全にはなされなくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】欧州特許第2614563号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明によって対処される課題は、簡単な組立てで非常に良好なシール効果を達成できるよう、請求項1の前文で特定されたタイプのケーブルブッシュを進化させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、この目的は、請求項1の特徴、特に請求項1の特徴部分を有するケーブルブッシュによって達成される。ケーブルブッシュの有利な実施形態および発展形は従属請求項による。
【0008】
本発明によるケーブルブッシュは、2つのフレーム部分を含み、これらはさらに複数の部分に形成され得る。例えば、複数のケーブルグロメットための複数の受容空間を規定するために、フレーム部分に堅固にまたは取り外し可能に接続される仕切りを有することができる。次に、これらの2つのフレーム部分は、その中に配置された弾性ケーブルグロメットに対して、およびその中に受け入れられたケーブルまたはブラインドプラグに対して、ブレース方向にあるクランプレバーによってブレース(固定)される。本発明によれば、クランプレバー、または第2のフレーム部分、すなわちクランプレバーが回転可能かつ移動可能に接続されていないフレーム部分は、ガイド面を備える。第2のフレーム部分、またはどの要素がどの機能を担うかに応じて、クランプレバーは、摺動縁を備える。摺動縁は、いくつかの個々の摺動点、摺動面、等の形態とすることもできる。たとえば、L字型のフレーム部分が2つある場合、各フレーム部分が両方の機能を果たすこと、つまり、1つのクランプレバーが1つのフレーム部分の右上に回転可能、移動可能に接続され、別のクランプレバーが 他のフレーム部分の左下に回転可能、移動可能に接続されることも考えられる。
【0009】
クランプレバーが閉位置に移動すると、摺動縁はガイド面に沿って移動する。この場合、ガイド面は、例えば傾斜面の形で、または好ましくは曲面の形で、閉鎖方向に対して斜めに延びている。閉鎖方向に対して斜めに延びるこのガイド面、およびガイド面上をスライドする摺動縁によって、前記ガイド面および前記摺動縁の両方が移動し、したがって両フレーム部分は、1つのフレーム部分の周りのクランプレバーの回転運動によって互いに向かって移動する。ガイド面と摺動縁との相互作用により、クランプレバーは、第1のフレーム部分を、いわば、他方の第2のフレーム部分とは逆の閉鎖方向に引っ張り、したがって、両フレーム部分間に挿入された弾性ケーブルグロメットをブレース(固定)する。構造は非常にシンプルであり、クランプレバーを動かすだけなので効率的に使用できる。その過程で、必要な用途に応じてガイド面を変更および設定できるように、加えられる力と経路がガイド面の形状を決定する。クランプブラケットクロージャとは異なり、最大張力のポイントを超えることなく増加する張力を構築する構成を作成できる。したがって、組み立て後に、ケーブルブッシュの非常に密閉された構造が実現される。
【0010】
したがって、このケーブルブッシュの有利な発展によれば、クランプレバーがその閉位置に近づくにつれてガイド面の傾斜が平らになるようにすることができる。その結果、両フレーム部分は、クランプレバーの回転の角度セクションにより経路が短くなるにしたがって互いに向かって移動することができるようになる。したがって、動きは、弾性ケーブルグロメットの反力がまだ比較的小さいため開始時から比較的長い経路が生成されるようにガイド面にわたって行われる。この状況では、長い経路で迅速なブレースを実行できる。終わりに向かって、弾性ケーブルグロメットの反力がそれに応じて大きくなると、それに応じてより短い経路を生成することができ、それにより特により大きなブレース力をここに加えることができる。
【0011】
これに関連して、絶対的に決定的な利点は、本発明によるケーブルブッシュの以下の変形によって提供される。クランプレバーと第2のフレーム部分との間に、第1のガイド面および第1の摺動縁に加えて、別の第2のガイド面および第2の摺動縁が形成され、これらは、クランプレバーがその閉位置に移動するときに、第1のガイド面および第1の摺動縁の後に少なくとも部分的に係合する。これに関連して、「係合する」とは、それらの要素が力を伝達することを意味する。特に比較的弾性のあるガイド面の場合は、すでに接触している可能性もある。
【0012】
次に、この構成は、例えば、第1のガイド面および第1の摺動縁によって、比較的低い引っ張り力で比較的長い経路を生成すること、および、クランプレバーの角度に応じてより短い経路を生成すること、を可能にする。これは、例えば、第2のガイド面および第2の摺動縁を、その閉位置に向かうクランプレバーの動きの最後に向けて適切に配置することにより可能である。ただし、プロセスにおいては、迅速な閉塞および高い密閉を支援する高いブレース力を達成するためにより大きな力を付与し得る。
【0013】
したがって、その特に好ましい展開によれば、第1のガイド面は、第2のガイド面よりも、第1のフレーム部分の周りのクランプレバーの支点からの距離が大きいものとされる。クランプレバーは通常、常に最大レバー長で作動する。したがって、実際には、支点から離れたクランプレバーの側面が、関連するフレーム部分に向かって押されるように作動する。したがって、例えば第1のガイド面は、この領域の支点から比較的大きな距離を有し得る。したがって、それはほぼ、通常発生する力の作用領域である。したがって、組み立て中に加えられる力と、第1のガイド面および第1の摺動縁の位置との間に、実質的なレバーストロークはない。したがって、それは、実質的に、クランプレバーを作動させることによってケーブルブッシュを閉じる作業者によって加えられる力によって操作され得る。次に、第2のガイド面および、したがって第2の摺動縁は、クランプレバーと第2のフレーム部分との間の支点から、より短い距離にある。クランプレバーにかかる力が変わらない場合はレバーストロークに帰結し、これは作業者によって加えられる力を強めることになる。上記の実施形態では、レバーストロークは、この場合、支点から第1のガイド面までの距離と支点から第2のガイド面までの距離との差に対応する。このレバーストロークが長くなるように選択された場合は、組み立て中に大きな力を加えることなくブレース方向に比較的大きな力をケーブルグロメットに加えることができ、これによりシーリングの品質がさらに向上する。
【0014】
2つのガイド面を有するこの概念の非常に有利な展開によれば、第1のガイド面が、クランプレバーの閉位置への移動の終わりに第1の摺動縁と接触する領域に凹所を備える構成がさらに提供され得る。クランプレバーの閉位置への移動の終わり、したがって、第2のフレーム部分に対する第1のフレーム部分のブレース方向への動きの終わりでは、凹所は、第1のガイド面および第1の摺動縁をもはや係合させず、したがって、もはや力を伝達しない。
【0015】
これは、この概念の有利な構成により、凹所が、第1の摺動縁に基づき、クランプレバーが閉位置に移動するときに、第2の摺動縁が第2のガイド面と係合すると開始するように構成されている場合に特に有用である。したがって、2つのガイド面および摺動縁が提供される場合、凹所を介して一種の「タスクの分散」が実現される。例えば、第1のガイド面は、最初に第1の摺動縁と係合することができ、その過程で、より少ない力でそれに応じたより長い経路を生成することができる。第2のガイド面の係合は、クランプレバーが既に経路の一セクションを通過した後にのみ第2の摺動縁が係合するときに開始され、第2のガイド面が係合すると、第1の摺動縁は、凹所を通して第1のガイド面から取り外される。これにより、双方の摺動縁が係合している静的に不確定な状態が防止される。次に、より短い経路で、特により大きな力で、例えばより長いレバー経路によって最大の引張力を生成するために、第2のガイド面を第2の摺動縁と協働して使用することができる。
【0016】
原理的には、一般的な先行技術と同様に、すでに上で述べたように、単に同一のフレーム部分を有する構造が考えられるであろう。ただし、実際には、これはかなり実用的でない。というのは、挿入されたケーブルおよびケーブルグロメットはフレーム部分に自動的には保持されないため、その構造を組み立てるのは結構困難だからである。より簡単な組み立てを達成するために、本概念の有利な発展によれば、第1のフレーム部分は、少なくとも1つのクランプレバーへの回動可能な接続を有する蓋部分として構成され、かつ、第2のフレーム部分は、2本の脚部を有するU字型のフレーム部分として構成することができる。2本の脚部を備えたこのようなU字型のフレーム部分は、脚部間に、ケーブルグロメットを、容易に脱落することのないようクランプ方式で受け入れることができる。本明細書での意味においては、脚部は、外側の2つの脚であると理解される。これとは関係なく、特に複数の個別のケーブルグロメットを横並びに配列することが意図されている場合、例えばケーブルグロメットを受け入れるためのより多くのスペースを提供するために、一体型のまたは挿入された仕切りを設けることができ、これにより、U字型の第2のフレーム部分に仕切りが使用される場合に組立てが容易になる。
【0017】
第1の変形によれば、蓋は、その両端でクランプレバーを受け入れることができ、このレバーは、閉位置で第2のフレーム部分の脚部の横にある。したがって、この構成は、右側および左側の両方にクランプレバーを備えた蓋を提供する。次に、蓋に回動に取り付けることができるか、またはシャフトまたは対応する突出部によってラッチ方式で蓋に接続することができるクランプレバーは、第2のフレーム部分に沿って、その脚部に対して左右に下向きに折り畳まれ、そうしてケーブルブッシュのフレームを閉じる。2つのクランプレバーを上から下に同時に同じように動かすことができるため、これは組立てが非常に簡単である。
【0018】
本発明の代替変形例では、2つのL字型フレーム部分も当然考えられ、この例では、蓋はその一端にクランプレバーを含み、その他端に、第2のフレーム部分の対応する凹所に該蓋を取り付けて回動可能に案内するための突出部を含む。また、クランプレバーは、閉じた位置でフレーム部分の脚部の1つの横にある。したがって、この構造は、第1のフレーム部分の形態の蓋によって製造することもでき、この場合、蓋は、第2のフレーム部分に吊るされ、弾性ケーブルグロメットと共に第2のフレーム部分に対し、収納箱の蓋の方法で回動可能に旋回する。したがって、蓋の自由端は、クランプレバーを有し、これは上記変形例の1つまたはいくつかに従って製造することができる。したがって、この構成は、直前に説明した構成とは異なり、単一のクランプレバーを備えているため、フレームの構造と製造に関しさらに単純である。
【0019】
蓋のこの構成とは別に、ブレース方向が、作業者によって取り付けられるときの蓋の動き、または両フレーム部分間の回転軸回りの動きに関係なく、第2のフレーム部分の脚部と平行に定義されている場合がある。何故なら、前記ブレース方向は、最終的には、ケーブルグロメットが少なくともクランプレバーの動きの終わりにおいてブレースされる方向であるからである。
【0020】
本発明によるケーブルブッシュの有利な構成では、クランプレバーがその最長延長部に沿って少なくとも1つの中央溝を含み、その溝内に第2のフレーム部分の脚の少なくとも1つの突出部がクランプレバーの閉位置において突出し、またはその逆となる。そのような1つのまたは複数の突出部は、断面において櫛状のプロファイルをもたらし、突出部および溝と噛み合うことにより、理想的にはクランプレバーを閉状態で安定させることができる。
【0021】
この概念の非常に好ましい発展形によれば、少なくとも1つのガイド面は少なくとも1つの突出部に形成され、かつ、少なくとも1つの摺動縁は、少なくとも1つの溝の部分的に狭められた部分によって形成されてもよい。そのような突出部は、例えば、第1のフレーム部分の脚部のケーブルブッシュを通るケーブルのリードスルー方向に対して横断方向にフィンのように延び、製造するのは比較的簡単である。なぜなら、例えばフレーム部分を、例えば、プラスチック材料または繊維強化プラスチック材料から射出成形プロセスで得る場合、それは型から簡単に外すことができるように簡単な方法で製造することができるからである。次に、クランプレバーは、対応する溝を含み、この溝は、閉じた状態で第2のフレーム部分のこの突出部の周りに係合する。したがって、溝の部分的に狭くなった部分によって、例えば、溝の右および左への2つの突出部によって摺動縁を形成することができ、これは、したがって第1および/または第2のガイド面と相互作用する。これらは左右に取り付けられ、よって2つの部分とされている。
【0022】
原理的には常に、しかし特に上述した構造において、クランプレバーおよび第2のフレーム部分は、特に突出部の領域において、フレームの平面延長部に垂直に延びる複数の孔を含み、これらの孔は、クランプレバーの閉位置において並ぶ。クランプレバーの閉位置において整列するこれらの孔は、特にクランプレバーのこの位置を恒久的に固定するのに役立つ。これらの孔は、特に、ケーブルブッシュのフレームを固定するための概して一般的かつ標準的な孔でよい。すなわち、この孔により、完全に装備されかつブレースされたフレームが、一方で、開閉装置キャビネットに、この開閉装置キャビネットの例えば壁にねじ込まれることによってこの壁を貫通する開口まわりに接続され、他方で、ブレース位置に、つまりクランプレバーの閉位置に固定される。
【0023】
追加的または代替的に、クランプレバーを、ラッチフックによって第2のフレーム部分に対してその閉位置に固定することも考えられる。この種のラッチフックは、クランプレバーを確実に閉位置に保持できるため、ガイド面の少なくとも1つとその摺動縁の間に発生する摩擦力が安全装置として機能するだけでなく、ラッチフックによって、それ自体知られている方法で追加の機械的固定がなされる。
【0024】
本発明によるケーブルブッシュの有利な発展では、フレーム部分が、位置付け突出部、および、それぞれの他方のフレーム部分において対応する凹所を備えており、これらの位置付け突出部および凹所は、ブレース方向にブレースする間に漸増的に相互結合し、フレーム部分は、互いに対して配向されかつ固定される。したがって、そのような位置付け突出部すなわちセンタリング突出部は、ブレース状態においてフレーム部分の相互の形状適合接続を達成することができ、そのため、フレームの表面は平面であり、その結果、平らなシールによってたとえば開閉装置のキャビネットの壁に対して十分に密封することができる。この位置付けによって、ブレース中およびブレース状態におけるフレーム部分の接触は、例えば、シール縁、シール面、等の所望の方法および位置で達成することができる。
【0025】
本発明によるケーブルブッシュのさらに有利な構成は、図面を参照して以下でより詳細に説明されるいくつかの実施形態で説明される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】柔軟ケーブルグロメットおよびケーブルを備える、本発明によるケーブルブッシュの可能な一実施形態の立体図である。
図2図1に示した構成の正面図である。
図3図2に示したものの断面図である。
図4】本発明によるケーブルブッシュの他の実施形態の正面図である。
図5図4に示したものの断面図である。
図6】クランプレバーが開位置にあるケーブルブッシュの詳細図である。
図7】クランプレバーが第1の中間位置にあるケーブルブッシュの詳細図である。
図8】クランプレバーが第2の中間位置にあるケーブルブッシュの詳細図である。
図9】クランプレバーが閉位置にあるケーブルブッシュの詳細図である。
図10】ラッチフックの構成の一例を、図9のX-X線に沿う断面で示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1は第1実施形態によるケーブルブッシュを示す。この立体図は、複数の弾性ケーブルグロメット3が配置されたフレーム2を示している。これらケーブルグロメット3は、そのすべてに参照符号を付してはいないが、ここに示す実施形態では、それぞれスリット4を備え、これにより、コネクタを備えたプレハブケーブル5を受け入れるためにそれ自体知られている方法で開くことができるようになっている。ケーブル5のいくつかが部分的に示されているが、ここでもケーブル5のすべてにそれらの参照符号を付してはいない。ここに示す実施形態では、フレーム2は第1のフレーム部分6からなり、この第1のフレーム部分6は、ここでは、U字形の第2のフレーム部分7の蓋を形成する。これは、フレーム2の右側にある1つのクランプレバー8および左側にある1つのクランプレバーを示しており、それぞれは、第1のフレーム部分6に回転移動可能に接続されており、両レバーは、ここに示すクランプレバー8の閉状態におけるフレーム部分7の第2の脚部9の横に位置している。あるいは、2つのL字型フレーム部分を有する構成も考えられ、その場合には、1つのクランプレバー8が1つのフレーム部分7の例えば右上に回転移動可能に接続され、他のクランプレバー8が他方のフレーム部分6の左下に回転移動可能に接続されるであろう。
【0028】
図2はケーブルブッシュ1の平面図であり、弾性ケーブルグロメット3およびケーブル5は省略されている。この目的のために、弾性ケーブルグロメット3を受け入れるための空間10が、ここでは、U字形の第2のフレーム部分7に示されている。図2では、空間10は、一例として、第2のフレーム部分7の脚部9の間に5つの同サイズの空間として形成されている。これら空間の構成は随意であり、ここでも一例として、仕切り11によって互いに分離されている。異なるサイズの複数の空間10、または単一の空間を提供することも同様に考えられ、各空間が1つのケーブルグロメット3を、または複数のケーブルグロメット3を特に図1に示すように上下に積み重ねて受領することも可能である。仕切り11は、第2のフレーム補任に固定されるように構成されてもよく、あるいは、プラグイン方式で第2のフレーム部分に接続されてもよい。
【0029】
ケーブルブッシュ1の重要な機能は、クランプレバー8の使用にあり、これにより、弾性ケーブルグロメット3が挿入されたときに、第1のフレーム部分6、この場合蓋を、第2のフレーム部分7に対してブレースすることができる。基本構成を図3の断面図に示す。明りょう化のため、ケーブルグロメット3は、この図および以下のすべての図において省略する。ここで、第2のフレーム部分7は、以下に示すように、脚部9の安定しつつ軽量な接続を得るために、ベース部分12によって部分的にフレームワーク構造として提供され得る。蓋として使用される第1のフレーム部分6も、そのように示されていない実施形態においても、原則としてそのように構成することができる。第1のフレーム部分6と第2のフレーム部分7との間には、第2のフレーム部分7に複数の位置付け突出部13があり、第1のフレーム部分6に、対応する複数の凹所14がある。これにより、両フレーム部品は、ここに示されているブレース方向Vでのブレース(固定)中に、互いに対して配置され、互いに対する所定位置に機械的に固定される。クランプレバー8はそれぞれ、ここでは閉位置で示されているが、これについては以下でより詳細に説明する。それらのクランプレバーは、ここで選択された図3の断面の後ろの面に、対応する凹所を有している。すなわち、それらは溝を備えており、その溝の中に脚部9の複数の突出部15が突出する。溝自体は、図10に直接示されているのみであり、同図において参照符号16が付されている。溝16が脚部9内にあり、突出部15がクランプレバー8内にある構成、および/または、互いに隣り合って互いに係合する複数の溝16および突出部15を含む構成も考えられる。
【0030】
次に、組み立て中、2つのクランプレバー8が、第1のフレーム部分6、すなわち蓋を、第2のフレーム部分7、すなわちU字形のフレーム部分に対してブレースし、弾性ケーブルグロメット3のための複数のスペース10が提供される。図1から図3の変形例では、それぞれの場合に、該構成が、組み立て中に左右が等しくブレースされるように2つのクランプレバー8が示されており。これは、上記説明した方法で簡単かつ効率的に実行され、下記でより詳細に説明される。図1から3に示されるように、ブレースされた位置、したがってクランプレバー8の閉位置では、クランプレバー8の孔17および脚部9の孔18または脚部9の突出部15が互いに整列する。たとえば、ケーブルブッシュ1のフレーム2を開閉装置キャビネットの壁の開口部の周りに取り付けるために、一致させて位置合わせされたこれらの、孔17,18を通してねじを案内することができる。同時に、一致して位置合わせされた孔17,18を通して案内されたねじは、クランプレバー8の閉位置を固定し、よって、ケーブルブッシュ1の閉じられたブレース位置を固定する。
【0031】
次に、図4および図5は、ケーブルブッシュ1の変形例、または図2および図3のフレーム2の図に類似したものを示している。この構成は実質的に類似しているが、ここに示す実施形態では、2つのクランプレバー8のうちの1つは左側で省略されている。したがって、U字形の第2のフレーム部分7の左側の脚部9は、上記の例示的な実施形態のように、同じ全幅、特に片側の孔17,18と反対側の孔18との間の同じ距離を達成するために、より広くなるように構成されている。図5の断面図に原理を示す。蓋として使用される第1のフレーム部分6は突出部19を備えており、この突出部19は、第1のフレーム部分6または蓋を、2のフレーム部分、特にここでは第2のフレーム部分7の左側の脚部9、の対応する凹所20内に吊るしかつ回動可能にガイドするように構成されている。したがって、蓋として使用される第1のフレーム部分6は、それがまだ開位置にあるという条件では、第2のフレーム部分7を、収納箱の蓋の要領でさらなる回動によって閉じるために、そのクランプレバー8と一緒に回動することができ、位置付け突出部13及び凹所14もまた同様に対応する方法で係合する。図5はまた、クランプレバー8が閉位置にある最終的な閉位置を示している。したがって、この構成は、2つのL字型フレーム部品6,7を用いて製造することもできる。
【0032】
以下の図では、特に、クランプレバー8の開位置から閉位置への移動、および、第1のフレーム部品6を第2のフレーム部品7に対してブレースする過程で行われるメカニズムについて説明する。これは、単なる例として右側のクランプレバー8に基づいて説明されており、したがって、図1から図3の変形例と図4および図5の変形例の両方に適用される。図1から図3の変形例では、左側のクランプレバー8は、それに応じて同様の方法で機能する。この場合、図7および図8の断面は、支点23の領域における第1のフレーム部分6のクランプレバー8の回転移動可能な受入れの効率的な構成を説明するために、図6および図9の断面から僅かにオフセットされるように選択されている。そのため、クランプレバー8は、複数の接続部品32によって取り付けられたシャフト31を備え、このシャフトは、第1のフレーム部分6の一連の丸い歯33に取り外し可能に取り付けられている。この場合、分解状態においてもクランプレバー8を第1フレーム部6にしっかりと保持するために、シャフト31の端部にラッチすることが考えられる。しかしながら、力は、前記第1のフレーム部分を介してではなく、代わりに、シャフト31および歯33を介して伝達され、これは、大きな表面積によって非常に高い引張力を可能にする。
【0033】
図6は、クランプレバー8がまだ開いた位置にある状態で、第1のフレーム部分6として、第2のフレーム部分7に緩く配置された蓋を示している。この位置では、クランプレバー8は、第2のフレーム部分7の脚部9およびその突出部15の横に緩く配置されたものとなり得る。クランプレバー8は、第2のフレーム部分7とまだ係合していないか、またはほとんど係合していない。機能にとって重要なこととして、図6に示すように、クランプレバー8は、描画面に突出する比較的小さな面積を有した形態の第1の摺動縁21を備える。クランプレバー8のこの摺動縁21は、第2のフレーム部分の第1のガイド面22と相互作用する。この第1のガイド面は、ここでは、脚部9上に、突出部15に関連して形成されている。図7に、クランプレバー8が脚9に向かってある角度だけ旋回した後の状態を見ることができる。ガイド面22はここでは湾曲しており、フレーム部6,7の互いのブレース方向Vに対して傾斜した位置をとっている。傾斜は、比較的大きく急な傾斜で始まり、これにより、第2のフレーム部分7に対する第1のフレーム部分6の比較的長い経路が、クランプレバー8の角度のついた経路の第1の部分で得られる。凹所10に配置されているが図示されていない弾性ケーブルグロメット3は、この段階では未だ比較的容易にブレースすることができる。というのは、これは実際にはそれらのばね特性曲線の始まりであるからである。したがって、矢印Fの方向にクランプレバー8を押している作業者は、第1のフレーム部分6が第2のフレーム部分7に対して移動する比較的長い経路を、比較的低い力で達成する。この位置にあるクランプレバー8の表面と垂直との間の角度が比較的小さいため、有効な力はここで加えられた力とほぼ等しいものとなる。というのは、特に、携わる作業者によって加えられる力のレベルは何れにしても異なるからで、したがって、その機能は、単一の、示した力Fでほぼ説明することができる。
【0034】
次に、図8では、クランプレバー8は、その角度経路のさらなる部分にわたって、その回転シャフト23の周りをさらに動かされる。第1の摺動縁21は、第1のガイド面22上ですでに長い経路を滑っており、2つのフレーム部品6,7はすでに、明らかに互いに向かって移動している。第1の摺動縁21が凹所24に近づく。クランプレバー8の角度経路に沿って図8よりも少し離れたところで、第1の摺動縁21は、この凹所上で静止するようになり、したがってもはや係合していない。このため、図8に示すように、第2の摺動縁25が第2のガイド面26と係合する。第2のガイド面26および第2の摺動縁25はそれぞれ、溝16および突出部15の左右にそれぞれ形成された2つの部分からなる。この場合、第2の摺動縁25と第2のガイド面26との間の係合は、クランプレバー8の動きが終了するまで、図9に示される閉位置に留まる。したがってこの場合、特にブレース方向Vに対して同様に斜めである第2のガイド面26の傾斜は、クランプレバー8の閉位置である動きの終わりでより低くなる。これは、第1のフレーム部分6と第2のフレーム部分7との間にほんの短い経路を提供し、その過程で比較的高いブレース力を加えるためである。これを行うために、第1のフレーム部分6に対しクランプレバー8が回転する支点23からの第2のガイド面26および第2の摺動縁25の距離は、力Fが作用する領域において、第1のガイド面22および第1の摺動縁21の同距離よりもかなり短い。したがって、第1のガイド面22および第1の摺動縁21の領域における力Fの作用は、直接的な力の作用であり、一方、第2の摺動縁25が第2のガイド面26に係合する間の等しい力Fの作用は強められる。なぜなら、図8に示すレバーストロークlが力Fの作用を強めるのに利用可能であるからである。これにより、弾性ケーブルグロメット3が空間10に非常に強力にブレースされる。第2のガイド面26がクランプレバー8の閉位置まで上向きに傾斜する結果として、クランプレバー8の閉位置に到達するまでの間、ますます大きな力が、緩和されることなく、弾性ケーブルグロメット3に付与される。これにより、ケーブルブッシュ1全体が非常に良好に密閉される。
【0035】
次に、図9に示されるクランプレバー8の閉位置(図3および図5に類似する)において、クランプレバー8の孔17および脚部9の突出部15の孔18は、互いに重なって一致して整列される。次に、例えばケーブルブッシュ1を開閉装置キャビネットの壁にねじ留めするためにねじが通されると、クランプレバー8の閉位置は同時に固定され、したがってケーブルブッシュ1は、フレームパーツ6,7の閉じたブレース位置に確実に固定される。
【0036】
あるいは、または、特に追加的に、ラッチフック27を設けることもできる。図10図9の線X-Xに沿った断面図で、そのようなラッチフックが例として示している。突出部15は補強用のリブ28を有している。そして、これらのリブ28のうちの1つを使用し、例えば、ラッチフック27によってクランプレバー8の閉位置を固定することができる。単なる例として、この種のラッチフック27は、クランプレバー8における、突出部15に向かい、他端で第2のスライドエッジ25を支持する部分に形成される。この構成は、ラッチフック27の傾斜29および空隙30によって達成されるその弾力性のためにリブ28上をスライドし、したがって、クランプレバー8がその閉位置に達したときに前記リブにラッチされる。追加的または代替的に、凹部24の領域でのラッチングも考えられる。
【符号の説明】
【0037】
1 ケーブルブッシュ
2 フレーム
3 弾性ケーブルグロメット
6 第1のフレーム部分
7 第2のフレーム部分
8 クランプレバー
9 脚部
10 空間
13 突出部
14 凹所
15 突出部
16 中央溝
17,18 孔
21 第1の摺動縁
22 第1のガイド面
23 支点
24 凹所
25 第2の摺動縁
26 第2のガイド面
27 ラッチフック
V ブレース方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10