(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-09
(45)【発行日】2024-01-17
(54)【発明の名称】温灸器の移動制御が可能な温熱治療器
(51)【国際特許分類】
A61H 39/06 20060101AFI20240110BHJP
A61H 15/00 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
A61H39/06 321
A61H15/00 101
(21)【出願番号】P 2022554315
(86)(22)【出願日】2021-03-09
(86)【国際出願番号】 KR2021002923
(87)【国際公開番号】W WO2021182853
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2022-10-25
(31)【優先権主張番号】10-2020-0029752
(32)【優先日】2020-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】510059929
【氏名又は名称】セラジェム カンパニー、リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】ドン ミョン イ
(72)【発明者】
【氏名】キ ソン キム
(72)【発明者】
【氏名】サン チョル ハン
【審査官】山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-531296(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-0422111(KR,B1)
【文献】特開2008-049177(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0001602(KR,A)
【文献】韓国公開特許第2001-0044512(KR,A)
【文献】特開平06-190012(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 39/06
A61H 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
温灸器、前記温灸器を移動させる駆動部、前記駆動部の動作を制御する制御部および使用者が所望の温熱マッサージパターンを選択する入力部を含む温灸器の移動制御が可能な温熱治療器において、
前記制御部には、
使用者が所望の位置を入力すると、前記温灸器が前記位置まで自動で移動した状態で温熱マッサージを遂行するように制御する自動モード
と、
前記温灸器が使用者の長さ方向に沿って移動するものの、使用者が所望の位置に移動することになると温熱マッサージを遂行するように使用者が直接前記駆動部を制御する手動モードとが搭載されて
おり、
前記制御部は、
前記手動モードにより前記温灸器の移動時に、使用者が前記温灸器の移動位置を認識できるように前記温灸器の垂直高さを調節した状態で移動するように制御する、温灸器の移動制御が可能な温熱治療器。
【請求項2】
前記手動モードは、
使用者が所望の位置で前記温灸器を使用者が所望の高さに変更した状態で前記温灸器の垂直高さを固定する方式で灸を据える動作を遂行する手動1モード;および
使用者が所望の位置で前記温灸器の垂直高さを使用者が所望の高さに固定した後、長さ方向に一定の距離だけ反復移動させる方式でマッサージする動作や、前記温灸器を長さ方向に固定した後、使用者が所望の高さまで前記温灸器を高さ方向に一定の距離だけ反復移動させる方式で指圧する動作のうちいずれか一つ以上の動作を遂行するか、前記灸を据える動作と共に前記マッサージする動作や、前記指圧する動作のうちいずれか一つ以上の動作を遂行する手動2モード;を含む、請求項
1に記載の温灸器の移動制御が可能な温熱治療器。
【請求項3】
前記自動モードは、
使用者が所望の位置まで前記温灸器を自動で移動させた後、使用者が所望の位置で前記温灸器を使用者が所望の高さに変更した状態で前記温灸器の垂直高さを固定する方式で灸を据える動作を遂行する自動1モード;および
使用者が所望の位置まで前記温灸器を自動で移動させた後、使用者が所望の位置で前記温灸器の垂直高さを使用者が所望の高さに固定した後、長さ方向に一定の距離だけ反復移動させる方式でマッサージする動作や、前記温灸器を長さ方向に固定した後、使用者が所望の高さまで前記温灸器を高さ方向に一定の距離だけ反復移動させる方式で指圧する動作のうちいずれか一つ以上の動作を遂行するか、前記灸を据える動作と共に前記マッサージする動作や、前記指圧する動作のうちいずれか一つ以上の動作を遂行する自動2モードを含む、請求項1に記載の温灸器の移動制御が可能な温熱治療器。
【請求項4】
使用者が前記自動モードを選択し、所望の位置を入力する場合、前記制御部は前記温灸器を使用者の長さ方向に移動させながら使用者の脊椎の形状をスキャンした後に使用者が所望の位置に移動させて温熱マッサージを遂行するように制御する、請求項1に記載の温灸器の移動制御が可能な温熱治療器。
【請求項5】
使用者の長さ方向の一側から他側まで移動しながら脊椎の形状をスキャンする1次スキャン後に、使用者の長さ方向の他側から一側まで移動しながら脊椎の形状をスキャンする2次スキャンが進行される場合、前記制御部は前記1次スキャンと前記2次スキャンが終了すると、前記温灸器を使用者が所望の位置に移動させて温熱マッサージを遂行するように制御する、請求項
4に記載の温灸器の移動制御が可能な温熱治療器。
【請求項6】
使用者の長さ方向の一側から他側まで移動しながら脊椎の形状をスキャンする1次スキャンが終了すると、前記制御部は前記温灸器を使用者が所望の位置に移動させて温熱マッサージを遂行するように制御する、請求項
4に記載の温灸器の移動制御が可能な温熱治療器。
【請求項7】
使用者の長さ方向の一側から他側まで移動しながら脊椎の形状をスキャンする1次スキャンが終了すると、前記制御部は前記温灸器を使用者の長さ方向の一側に移動させた後に前記温灸器を使用者が所望の位置に移動させて温熱マッサージを遂行するように制御する、請求項
4に記載の温灸器の移動制御が可能な温熱治療器。
【請求項8】
前記制御部は、
前記手動モードと前記自動モードにより使用者が所望の位置に前記温灸器が移動する移動速度と、前記位置で温熱マッサージを遂行する前記温灸器の動作速度が異なるように制御する、請求項
1に記載の温灸器の移動制御が可能な温熱治療器。
【請求項9】
前記制御部は、
前記自動モードにより使用者が所望の位置に前記温灸器を移動させる場合、前記温灸器の垂直高さを下降させた状態で移動するように制御する、請求項1に記載の温灸器の移動制御が可能な温熱治療器。
【請求項10】
前記制御部は、
前記自動モードにより使用者が所望の位置に前記温灸器を移動させた場合、
スキャン過程で確認された前記位置での基準指圧力とスキャン後前記温灸器が移動した位置での新規指圧力を比較して、前記温灸器が移動した位置が使用者が所望の位置であるかどうかを再確認するように制御する、請求項
4に記載の温灸器の移動制御が可能な温熱治療器。
【請求項11】
前記制御部は、
スキャン過程で確認された前記位置での基準指圧力とスキャン後前記温灸器が移動した位置での新規指圧力を比較して、基準指圧力と新規指圧力が同一である場合には前記自動モードによる温熱マッサージを遂行するように制御し、基準指圧力と新規指圧力が異なる場合には前記温灸器が移動した位置を基準として長さ方向に沿って一定の距離反復移動しながら新規指圧力が基準指圧力と同一になる位置を確認した後、前記自動モードによる温熱マッサージを遂行するように制御する、請求項
10に記載の温灸器の移動制御が可能な温熱治療器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は温灸器の移動制御が可能な温熱治療器に関する。さらに詳細には、使用者が所望の部分に集中的にマッサージすることができ、灸や温熱マッサージのような多様な方式でマッサージをすることができ、使用者が所望の位置まで速かに移動できる温灸器の移動制御が可能な温熱治療器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、不適切な姿勢で長い間作業を継続するか、長期間このような姿勢が習慣化されることによって発生する脊椎部位の筋肉および神経組織で発生する急性または慢性的な痛みを緩和させ、身体の血液の循環を改善するか瞬間的な筋肉の凝りなどを解消するために、身体部位に沿って移動しながら痛み発生部位の温熱による刺激を通じての血行を改善させる温熱治療ベッドが広く使われていた。
【0003】
このような温熱治療に使われる従来温熱治療器は、使用者の身体に沿って長さ方向に移動しながらマッサージを遂行することになるが、このような全体の移動区間を反復的に往復しながら製造当時に設定されたマッサージパターンでのみマッサージが可能であるように構成されていた。
【0004】
すなわち、使用者の身体を全体的にマッサージするには適合であるが、使用者が所望の特定部分のみを集中的にマッサージすることはできない限界があった。
【0005】
したがって、このような部分に対する改善が必要であるのが実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国登録実用新案公報第20-0250827号(2001.10.05登録)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明で解決しようとする技術的課題は、前述した従来技術の問題点を解決するためのものであって、使用者が所望の部分に集中的にマッサージすることができ、灸や温熱マッサージのような多様な方式でマッサージをすることができ、使用者が所望の位置まで速かに移動できる温灸器の移動制御が可能な温熱治療器を提供することである。
【0008】
本発明で解決しようとする技術的課題はこれに制限されず、言及されていない他の技術的課題は下記の記載から通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の技術的課題を解決するための本発明に係る温灸器の移動制御が可能な温熱治療器は、温灸器、前記温灸器を移動させる駆動部、前記駆動部の動作を制御する制御部および使用者が所望の温熱マッサージパターンを選択する入力部を含む温灸器の移動制御が可能な温熱治療器において、前記制御部には、使用者が所望の位置を入力すると、前記温灸器が前記位置まで自動で移動した状態で温熱マッサージを遂行するように制御する自動モードが搭載される。
【0010】
この時、前記制御部には前記温灸器が使用者の長さ方向に沿って移動するものの、使用者が所望の位置に移動することになると温熱マッサージを遂行するように使用者が直接前記駆動部を制御する手動モードがさらに搭載される。
【0011】
この時、前記手動モードは、使用者が所望の位置で前記温灸器を使用者が所望の高さに変更した状態で前記温灸器の垂直高さを固定する方式で灸を据える動作を遂行する手動1モード、および使用者が所望の位置で前記温灸器の垂直高さを使用者が所望の高さに固定した後、長さ方向に一定の距離だけ反復移動させる方式でマッサージする動作や、前記温灸器を長さ方向に固定した後、使用者が所望の高さまで前記温灸器を高さ方向に一定の距離だけ反復移動させる方式で指圧する動作のうちいずれか一つ以上の動作を遂行するか、前記灸を据える動作と共に前記マッサージする動作や、前記指圧する動作のうちいずれか一つ以上の動作を遂行する手動2モードを含むことができる。
【0012】
この時、前記自動モードは、使用者が所望の位置まで前記温灸器を自動で移動させた後、使用者が所望の位置で前記温灸器を使用者が所望の高さに変更した状態で前記温灸器の垂直高さを固定する方式で灸を据える動作を遂行する自動1モード、および使用者が所望の位置まで前記温灸器を自動で移動させた後、使用者が所望の位置で前記温灸器の垂直高さを使用者が所望の高さに固定した後、長さ方向に一定の距離だけ反復移動させる方式でマッサージする動作や、前記温灸器を長さ方向に固定した後、使用者が所望の高さまで前記温灸器を高さ方向に一定の距離だけ反復移動させる方式で指圧する動作のうちいずれか一つ以上の動作を遂行するか、前記灸を据える動作と共に前記マッサージする動作や、前記指圧する動作のうちいずれか一つ以上の動作を遂行する自動2モードを含むことができる。
【0013】
この時、使用者が前記自動モードを選択し、所望の位置を入力する場合、前記制御部は前記温灸器を使用者の長さ方向に移動させながら使用者の脊椎の形状をスキャンした後に使用者が所望の位置に移動させることができる。
【0014】
この時、使用者の長さ方向の一側から他側まで移動しながら脊椎の形状をスキャンする1次スキャン後に、使用者の長さ方向の他側から一側まで移動しながら脊椎の形状をスキャンする2次スキャンが進行される場合、前記制御部は前記1次スキャンと前記2次スキャンが終了すると、前記温灸器を使用者が所望の位置に移動させて温熱マッサージを遂行するように制御することができる。
【0015】
この時、使用者の長さ方向の一側から他側まで移動しながら脊椎の形状をスキャンする1次スキャンが終了すると、前記制御部は前記温灸器を使用者が所望の位置に移動させて温熱マッサージを遂行するように制御することができる。
【0016】
この時、使用者の長さ方向の一側から他側まで移動しながら脊椎の形状をスキャンする1次スキャンが終了すると、前記制御部は前記温灸器を使用者の長さ方向の一側に移動させた後に前記温灸器を使用者が所望の位置に移動させて温熱マッサージを遂行するように制御することができる。
【0017】
この時、前記制御部は、前記手動モードと前記自動モードにより使用者が所望の位置に前記温灸器が移動する移動速度と、前記位置で温熱マッサージを遂行する前記温灸器の動作速度が異なるように制御することができる。
【0018】
この時、前記制御部は、前記手動モードにより前記温灸器の移動時に、使用者が前記温灸器の移動位置を認識できるように前記温灸器の垂直高さを調節した状態で移動するように制御することができる。
【0019】
この時、前記制御部は使用者が所望の位置に前記温灸器を移動させる場合、前記温灸器の垂直高さを下降させた状態で移動するように制御することができる。
【0020】
この時、前記制御部は、前記自動モードにより使用者が所望の位置に前記温灸器を移動させた場合、前記温灸器が移動した位置が使用者が所望の位置であるかどうかを再確認するように制御することができる。
【0021】
この時、前記制御部は、スキャン過程で確認された前記位置での基準指圧力とスキャン後前記温灸器が移動した位置での新規指圧力を比較して、基準指圧力と新規指圧力が同一である場合には前記自動モードによる温熱マッサージを遂行するように制御し、基準指圧力と新規指圧力が異なる場合には前記温灸器が移動した位置を基準として長さ方向に沿って一定の距離反復移動しながら新規指圧力が基準指圧力と同一になる位置を確認した後、前記自動モードによる温熱マッサージを遂行するように制御することができる。
【発明の効果】
【0022】
前記の構成を有する本発明の温灸器の移動制御が可能な温熱治療器は、手動モードを利用して温灸器の移動位置を直接感じながら使用者が所望の位置に温灸器を移動させて集中的にマッサージを遂行することによって、マッサージ効果が最大化され得る。
【0023】
また、自動モードを利用して使用者が所望の位置に温灸器を自動で移動させた後、集中的にマッサージを遂行するようにすることによってマッサージ効果を最大化させ得るだけでなく、使用者便宜性も向上し得る。
【0024】
特に、それぞれのモードにより灸を通じての効果や、温熱マッサージ効果を得ることができるため、マッサージ効果が最大化され得る。
【0025】
また、自動モードでは使用者の脊椎の形状をスキャンした後に使用者が所望の位置に温灸器を自動で移動させるため、正確な位置に移動させることが可能となる。
【0026】
本発明の効果は前記の効果で限定されるものではなく、本発明の詳細な説明または特許請求の範囲に記載された発明の構成から推論可能なすべての効果を含むものと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明に係る温灸器の移動制御が可能な温熱治療器を図示した断面図である。
【0028】
【
図2】本発明に係る制御部の構成を図示した概略図である。
【0029】
【
図3】本発明に適用された自動モードにより温熱治療器が動作することになる多様な実施例を図示したフローチャート(その1)である。
【
図4】本発明に適用された自動モードにより温熱治療器が動作することになる多様な実施例を図示したフローチャート(その2)である。
【
図5】本発明に適用された自動モードにより温熱治療器が動作することになる多様な実施例を図示したフローチャート(その3)である。
【0030】
【
図6】本発明に適用された自動モードにより温熱治療器が動作する状態を図示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例について、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。図面で本発明を明確に説明するために説明にかかわらない部分は省略し、明細書全体を通じて同一または類似する構成要素については同一の参考符号を付した。
【0032】
本明細書で、「含む」または「有する」等の用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分「の上に」あるとする場合、これは他の部分の「真上に」ある場合だけでなくその中間にさらに他の部分がある場合も含む。その反対に層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「下に」あるとする場合、これは他の部分の「真下に」ある場合だけでなくその中間にさらに他の部分がある場合も含む。
【0033】
図1は、本発明に係る温灸器の移動制御が可能な温熱治療器を図示した断面図である。
【0034】
図1に図示された通り、本発明に係る温灸器の移動制御が可能な温熱治療器は、温灸器100と、このような温灸器100を移動させる駆動部200と、このような駆動部200の動作を制御する制御部300および使用者が所望の温熱マッサージパターンを選択する入力部400を含む。
【0035】
この時、このような温灸器の移動制御が可能な温熱治療器には、使用者の上体およびその脊椎部分を対象として使われる主マット101と使用者の下半身部位を対象として使われる補助マット102を含むことができる。また、必要に応じて主マット101と補助マット102を載置して支持する搭載部103を含むことができる。
【0036】
温灸器100は使用者の脊椎に沿って長さ方向xに移動しながら脊椎をマッサージすることができ、このような温灸器100は電源部(図示されず)で供給された電気エネルギーを利用して発生した高温の熱および遠赤外線などを利用して使用者に温熱湿布および温熱マッサージ効果を提供することができる。温灸器100は形態によりキャップ型またはロール型からなり得るが、これに限定されず、多様な形状と構造が可能である。このような温灸器100は電気エネルギーを利用して発熱する発熱部と、発熱部によって加熱する加熱部を具備する。ここで、発熱部としてはランプまたは電気ヒーターなどが使われ得、加熱部としては遠赤外線放射体が使われ得るが、これに限定されず多様な発熱体または熱による加熱が可能な多様な材質と物質が使われ得る。
【0037】
また、駆動部200には温灸器100を使用者の長さ方向xに移動させる第1駆動部材が備えられ得る。第1駆動部材は温灸器100を往復移動させる駆動モータ210と移送部材211を含むことができる。駆動モータ210は電気エネルギーの供給を受けて回転し、移送部材211は駆動モータに連結されて駆動モータ210の回転によってその回転力を伝達して温灸器100を移動させる。移送部材211は温灸器100に連結され、駆動モータ210の正回転または逆回転により温灸器100を使用者の長さ方向xに沿って一側または他側方向に移送するのに使われる。移送部材211は移送ベルト、移送チェーンおよび移送ロープのうち選択的に使用できるが、これに限定されず、ラックとピニオンを利用する方式のように、駆動モータ210の駆動力を利用して対象を移送させる多様な手段が使われ得る。このような駆動モータ210は温灸器100と離隔配置された状態で駆動力を提供するか、または温灸器100内部に挿入された状態で駆動力を提供するように構成してもよい。
【0038】
また、このような駆動部200には使用者に加圧力が印加されるように温灸器100の垂直高さを上昇させたり、加圧力が除去されるように温灸器100の垂直高さを下降させたりする第2駆動部材が備えられ得る。
【0039】
図2は、本発明に係る制御部の構成を図示した概略図である。
【0040】
図2に図示された通り、このような制御部300には温灸器100が使用者の長さ方向xに沿って移動するものの、使用者が所望の位置に移動することになると温熱マッサージを遂行するように使用者が直接駆動部200を制御する手動モード310と、使用者が所望の位置を入力すると、温灸器100が前記位置まで自動で移動した状態で温熱マッサージを遂行するように制御する自動モード320が入力される。
【0041】
すなわち、使用者は入力部400を利用して手動モード310を選択することができ、手動モード310の選択後、使用者は温灸器100の移動位置を直接感じながら温灸器100を移動させることになり、使用者が所望の位置に温灸器100が移動することになるとこのような位置で集中的に温熱マッサージを遂行することになり、これを通じてマッサージ効果を最大化させることができるようになる。
【0042】
また、使用者は入力部400を利用して自動モード320を選択することができ、使用者が自動モード320を選択した後、所望の位置を入力することになると制御部300は使用者が所望の位置に温灸器100を自動で移動させた後、集中的に温熱マッサージを遂行するように制御することになる。
【0043】
一般的な人の脊椎は大きく頚椎(cervical vertebra)、胸椎(thoracic vertebra)、腰椎(lumber vertebra)、仙椎/尾椎(sacrum/coccyx)に分類される。頚椎は1番目-7番目の骨であり、頭痛、不眠症、視神経、耳の病、耳鳴り、めまいなどの自律神経機能と関連がある。胸椎は8番目-19番目であり、心臓機能、消化機能、血管の収縮、内蔵疾患などの自律神経機能と密接な関連がある。腰椎は20番目-24番目であり、大腸炎、下痢、便秘、下腹部の痛み、腰痛、座骨神経痛、前立腺、膀胱疾患などの自律神経機能と関連がある。仙椎/尾椎は25番目-30番目であり、生殖器、前立腺、痔、直腸などの自律神経機能と関連がある。このような脊椎の位置と身体の関係については、制御部300に予め入力され、使用者はこれを通じてマッサージを所望の位置を特定できるようになり、このような特定脊椎の位置に温灸器100を移動させて温熱マッサージを遂行することによってマッサージ効果を最大化させ得るだけでなく、使用者便宜性も向上し得る。
【0044】
前述した手動モード310は、使用者が所望の位置で温灸器100を高さ方向yに沿って使用者が所望の高さに変更した状態で温灸器100の垂直高さを固定する方式で灸を据える動作を遂行する手動1モード311を含む。すなわち、温灸器100の高さが高くなるほど温熱マッサージの強度が増加することになるため、使用者が所望の高さは使用者が選択した強度で温熱マッサージを遂行できる温灸器100の高さを意味する。
【0045】
また、手動モード310は前記手動1モード311と異なる方式で温灸器100を制御する手動2モード312を含むことができる。すなわち、手動2モード312は使用者が所望の位置で温灸器100の垂直高さを使用者が所望の高さに固定した後、長さ方向xに一定の距離だけ反復移動させる方式でマッサージする動作や、温灸器100を長さ方向xに固定した後に使用者が所望の高さまで温灸器100を高さ方向yに一定の距離だけ反復移動させる方式で指圧する動作のうちいずれか一つ以上の動作を遂行するように構成することができる。すなわち、灸を据える動作を除いたマッサージ動作や、指圧動作をそれぞれまたはこれらすべてを遂行するように構成するのである。または灸を据える動作と共にマッサージする動作や、前記指圧する動作のうちいずれか一つ以上の動作を遂行するように構成してもよい。すなわち、灸の動作とマッサージ動作を遂行するか、灸の動作と指圧動作を遂行するか、灸の動作とマッサージ動作と指圧動作をすべて遂行するように構成してもよい。この時、灸の動作、マッサージ動作、指圧動作はそれぞれの動作が区分されるように動作することが好ましい。
【0046】
すなわち、前述した通り、使用者は入力部400を利用して手動モード310を選択することができ、手動モード310を選択した後、使用者は温灸器100の移動位置を直接感じながら温灸器100を移動させることになる。このような温灸器100が使用者が所望の位置に移動することになると前記位置で集中的に温熱マッサージを遂行することになるが、使用者は手動1モード311と手動2モード312を選択できるようになる。手動1モード311の場合は使用者が所望の位置で灸の動作を遂行するモードであり、手動2モード312の場合は使用者が所望の位置でマッサージ動作や指圧動作や、マッサージ動作と指圧動作をすべて遂行するか、灸の動作とマッサージ動作を遂行するか、灸の動作と指圧動作を遂行するか、灸の動作とマッサージ動作と指圧動作をすべて遂行するモードであり、一つの動作または多数の動作を含むことができ、使用者はこのようなモードのうち一つを選択して所望の位置で適切な温熱マッサージを受けることができるようになる。
【0047】
前述した自動モード320は使用者が所望の位置まで温灸器100を自動で移動させた後、使用者が所望の位置で温灸器100を使用者が所望の高さに変更した状態で温灸器100の垂直高さを固定する方式で灸を据える動作を遂行する自動1モード321を含む。
【0048】
また、自動モード320は前記の自動1モード321とは異なる方式で温灸器100を制御する自動2モード322を含むことができる。すなわち、自動2モード322は使用者が所望の位置まで温灸器100を自動で移動させた後、使用者が所望の位置で温灸器100の垂直高さを使用者が所望の高さに固定した後、長さ方向xに一定の距離だけ反復移動させる方式でマッサージする動作や、温灸器100を長さ方向xに固定した後に使用者が所望の高さまで温灸器100を高さ方向yに一定の距離だけ反復移動させる方式で指圧する動作のうちいずれか一つ以上の動作を遂行するように構成することができる。すなわち、灸を据える動作を除いたマッサージ動作や、指圧動作をそれぞれまたはこれらすべてを遂行するように構成することである。または灸を据える動作と共にマッサージする動作や、前記指圧する動作のうちいずれか一つ以上の動作を遂行するように構成してもよい。すなわち、灸の動作とマッサージ動作を遂行するか、灸の動作と指圧動作を遂行するか、灸の動作とマッサージ動作と指圧動作をすべて遂行するように構成してもよい。この時、灸の動作、マッサージ動作、指圧動作はそれぞれの動作が区分されるように動作することが好ましい。
【0049】
すなわち、前述した通り、使用者は入力部400を利用して自動モード320を選択することができ、自動モード320を選択した後、マッサージを所望の位置を選択することになる。その後、温灸器100は使用者が所望の位置に自動で移動した後、前記位置で集中的に温熱マッサージを遂行することになるが、使用者は自動1モード321と自動2モード322を選択できるようになる。自動1モード321の場合は使用者が所望の位置まで温灸器100を自動で移動させた後、使用者が所望の位置で灸の動作を遂行するモードであり、自動2モード322の場合は使用者が所望の位置まで温灸器100を自動で移動させた後、使用者が所望の位置でマッサージ動作や指圧動作や、マッサージ動作と指圧動作をすべて遂行するか、灸の動作とマッサージ動作を遂行するか、灸の動作と指圧動作を遂行するか、灸の動作とマッサージ動作と指圧動作をすべて遂行するモードであり、一つの動作または多数の動作を含むことができ、使用者はこのようなモードのうち一つを選択して所望の位置で適切な温熱マッサージを受けることができるようになる。
【0050】
このように、それぞれのモードによって灸を通じての効果や、温熱マッサージ効果を得ることができるため、マッサージ効果が最大化され得る。
【0051】
前述した通り、使用者が自動モード320を選択し、所望の位置を入力することになると、制御部300は温灸器100を使用者の長さ方向xに移動させて使用者の脊椎の形状をスキャンした後、使用者が所望の位置に温灸器100を移動させて温熱マッサージを遂行することになる。
【0052】
すなわち、制御部300は使用者が所望の位置に温灸器100を移動させる前に使用者の脊椎の形状を先にスキャンし、このようなスキャン情報を基準として使用者が所望の位置に温灸器100を移動させることになる。
【0053】
この時、使用者の脊椎の形状は、前述した頚椎、胸椎、腰椎、仙椎/尾椎を含んだ全体の脊椎区間に対する脊椎の形状それだけでなく、一部の区間に対する脊椎の形状をデータで生成して制御部300に保存するように構成することができる。
【0054】
すなわち、自動モード320では使用者の脊椎の形状をスキャンした後、使用者が所望の位置に温灸器100を自動で移動させるため、正確な位置に移動させて温熱マッサージを遂行することが可能となる。
【0055】
図3~
図5は、本発明に適用された自動モードにより温熱治療器が動作することになる多様な実施例を図示したフローチャートである。すなわち、使用者が自動モード320を選択(S100)し、所望の位置を入力(S200)することになると脊椎の形状をスキャン(S300)することになるが、これを詳細に説明すると次の通りである。
【0056】
まず、
図3に図示された通り、使用者の長さ方向xの一側から他側まで移動しながら脊椎の形状をスキャンする1次スキャン(S310)後、使用者の長さ方向xの他側から一側まで移動しながら脊椎の形状をスキャンする2次スキャン(S320)が進行される場合、このような制御部300は1次スキャン(S310)と2次スキャン(S320)が終了すると、温灸器100を使用者が所望の位置に移動(S400)させて温熱マッサージを遂行するように制御(S500)することができる。
【0057】
すなわち、使用者の一側から他側まで1次スキャン(S310)を遂行し、その後使用者の他側から一側に2次スキャン(S320)を遂行し、このような2次スキャン(S320)が終了する使用者の一側が基準点となって温灸器100が自動で移動することになる。このように1次スキャン(S310)と2次スキャン(S320)を利用して使用者の脊椎の形状をスキャンすることになると、正確な脊椎の形状データを確保できるようになって使用者が所望の位置に正確に移動可能となる。
【0058】
または
図4に図示された通り、使用者の長さ方向xの一側から他側まで移動しながら脊椎の形状をスキャンする1次スキャン(S310)が終了すると、制御部300は温灸器100を使用者が所望の位置に移動(S400)させて温熱マッサージを遂行するように制御(S500)することができる。
【0059】
すなわち、使用者の一側から他側まで1次スキャン(S310)のみを遂行し、1次スキャン(S310)が終了する使用者の他側が基準点となって温灸器100が自動で移動することになる。このように1次スキャン(S310)が終了した位置から使用者が所望の位置に温灸器100をすぐに移動させることになると、使用者が待機する時間が短縮されて使用者の満足度を向上させることができるようになる。
【0060】
または
図5に図示された通り、使用者の長さ方向の一側から他側まで移動しながら脊椎の形状をスキャンする1次スキャン(S310)が終了すると、制御部300は温灸器100を使用者の長さ方向の一側に再び移動(S330)させた後、温灸器100を使用者が所望の位置に移動(S400)させて温熱マッサージを遂行するように制御(S500)することができる。
【0061】
すなわち、使用者の一側から他側まで1次スキャン(S310)のみ遂行するものの、1次スキャン(S310)が終了すると、使用者の一側に温灸器100を再び移動させて温灸器100の位置を再設定しながら使用者の一側を基準点に設定し、これを基準として温灸器100を移動させるのである。このように構成すれば、使用者が所望の正確な位置に温灸器100を移動させることができるようになる。ただし、1次スキャン(S310)後に温灸器100が使用者の他側から一側に移動する過程で多少時間が必要とされ得るが、後述するように、温灸器100の垂直高さを下死点まで最大限下降させた状態で高速に移動させることになると、1次スキャン(S310)後に温灸器100が使用者の他側から一側に移動する時間を最小化できるようになる。
【0062】
一方、制御部300は手動モード310と自動モード320により使用者が所望の位置に温灸器100が移動する移動速度v1と、使用者が所望の位置で温熱マッサージを遂行する温灸器100の動作速度v2が異なるように制御することができる。すなわち、温灸器100の移動速度v1と動作速度v2を異なるように形成することによって温灸器100の移動過程を最適化し、温熱マッサージ効果を最大化できることになる。
【0063】
この時、手動モード310の場合、温灸器100の移動速度v1を温灸器100の動作速度v2より大きく形成することが好ましい。これを通じて温灸器100の移動過程で所要する時間を短縮し、温熱マッサージ効果を最大化できることになる。
【0064】
図6は本発明に適用された自動モードにより温熱治療器が動作する状態を図示した断面図であり、
図6に図示された通り、制御部300は自動モード320により使用者が所望の位置に温灸器100を移動させる移動速度v1と、前記位置で温熱マッサージを遂行する温灸器100の動作速度v2が異なるように制御することができる。
【0065】
すなわち、前述した通り、自動モード320により使用者が所望の位置に温灸器100を移動させる場合には移動速度v1を増加させて高速移動を可能にすることによって使用者の待機時間を短縮させ、使用者が所望の位置で温熱マッサージを遂行する場合には温灸器100の動作速度v2を減少させてマッサージ効果が最大化されるようにするためである。
【0066】
また、前述した通り、高速に移動する温灸器100と使用者の身体が衝突することを防止できるように、制御部300は使用者が所望の位置に温灸器100を移動させる場合、温灸器100の垂直高さhを下死点まで最大限下降させた状態で移動するように制御することが好ましい。
【0067】
反面、手動モード310の場合、使用者が温灸器100の位置を直接認識した状態で温灸器100が移動するように制御する必要があるため、制御部300は温灸器100の垂直高さを調節した状態で移動するように制御することになる。
【0068】
この時、制御部300は温灸器100の垂直高さを使用者が選択した強度で温熱マッサージを遂行できる温灸器100の高さ(使用者が所望の高さ)まで上昇させた状態で温灸器100が移動するように制御することができる。このように構成することになると、温灸器100の移動過程でも温熱マッサージが可能となる。
【0069】
または制御部300は使用者が所望の高さよりは低いが、使用者が温灸器100の移動位置を認識できる高さまで上昇させた状態で温灸器100が移動するように制御してもよい。このように構成することになると、使用者が温灸器100の位置を正確に認識できるようになる。
【0070】
または温熱治療器の製品の特性上、温灸器100を最も低い位置(下死点)まで下降させた状態であっても使用者が認識できるのであれば、制御部300は温灸器100が最も低い位置まで下降された状態に移動するように制御してもよい。このように構成することになると、温灸器100移動時に使用者の身体による抵抗が減少することになって電力消費量を最小化できることになる。ただし、使用者の体形により温灸器100を認識できる高さが変わるため、制御部300は前述した1次スキャン(S310)または1次スキャン(S310)と2次スキャン(S320)を利用して使用者が本人の体形に合う移動方式を選択できるように提案してもよい。
【0071】
前述した通り、自動モード320の場合、スキャンの以後に温灸器100を所望の位置に移動させる場合、使用者の待機時間を短縮させることができるように高速に移動させることが重要であり、このために温灸器100の垂直高さを下死点まで最大限下降させた状態で移動させることができる。これは自動モード320の場合、温灸器100が自動で移動することになるため使用者が温灸器100の位置を認識する必要がなく、高速に移動する温灸器100と使用者の身体が衝突することを防止するためである。
【0072】
または、制御部300は温灸器100の垂直高さを使用者が選択した強度で温熱マッサージを遂行できる温灸器100の高さ(使用者が所望の高さ)まで上昇させた状態で、温灸器100が移動するように制御することができる。すなわち、温灸器100の移動のために温灸器100の垂直高さを下降および上昇させる過程で一定時間が必要とされるが、温灸器100の移動距離が遠い場合には温灸器100を下死点まで下降させた状態で移動させることが駆動モータ210の消費電力が減少するため効果的であり得るが、温灸器100の移動距離が短い場合には温灸器100の垂直高さを使用者が所望の高さに固定した状態で移動させることが効果的であるためである。
【0073】
制御部300は温灸器100の移動時に、温灸器100の垂直高さを固定した状態で移動するか、または温灸器100の垂直高さを下死点まで下降させた状態で移動するかどうかは、温灸器100の移動距離による所要時間、温灸器100の下降および上昇による所要時間、および温灸器100の移動時に必要とされる消費電力を比較して判断することが好ましい。
【0074】
また、このように構成することになると、温灸器100の移動過程でも温熱マッサージが可能となる。
【0075】
また、制御部300は自動モード320により使用者が所望の位置に温灸器100を移動させた場合、温灸器100が移動した位置が使用者が所望の位置であるかどうかを再確認するように制御することができる。
【0076】
すなわち、使用者の脊椎の形状をスキャンした後、温灸器100を移動させる過程で使用者の動きによりそれぞれの脊椎の位置が変更され得るためである。したがって、このように使用者の動きがあったかどうかを確認した後に温熱マッサージを遂行することが好ましい。
【0077】
前述した通り、使用者の動きがある場合にこれを確認して温灸器100を移動させることが重要であり、このために制御部300はスキャン過程で確認された前記位置での基準指圧力とスキャン後に温灸器100が移動した位置での新規指圧力を比較して、基準指圧力と新規指圧力が同一である場合には使用者の動きがない状況であると判断して自動モード320による温熱マッサージを遂行し、万一、基準指圧力と新規指圧力が異なる場合には使用者の動きがある状況であるので、温灸器100が移動した位置を基準として長さ方向xに沿って一定の距離反復移動しながら新規指圧力が基準指圧力と同一になる位置を確認した後、自動モード320による温熱マッサージを遂行するように制御することによって、使用者の動きがある場合にも正確な位置に温熱マッサージが可能となる。
【0078】
本発明の一実施例について説明したが、本発明の思想は本明細書に提示される実施例に制限されず、本発明の思想を理解する当業者は同じ思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施例を容易に提案できるであろうが、これもまた本発明の思想範囲内に含まれるものと言える。