IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 維沃移動通信有限公司の特許一覧

特許7416976Gap構成方法、ユーザ機器UE、ネットワーク機器及びコンピュータ可読記憶媒体
<>
  • 特許-Gap構成方法、ユーザ機器UE、ネットワーク機器及びコンピュータ可読記憶媒体 図1
  • 特許-Gap構成方法、ユーザ機器UE、ネットワーク機器及びコンピュータ可読記憶媒体 図2
  • 特許-Gap構成方法、ユーザ機器UE、ネットワーク機器及びコンピュータ可読記憶媒体 図3
  • 特許-Gap構成方法、ユーザ機器UE、ネットワーク機器及びコンピュータ可読記憶媒体 図4
  • 特許-Gap構成方法、ユーザ機器UE、ネットワーク機器及びコンピュータ可読記憶媒体 図5
  • 特許-Gap構成方法、ユーザ機器UE、ネットワーク機器及びコンピュータ可読記憶媒体 図6
  • 特許-Gap構成方法、ユーザ機器UE、ネットワーク機器及びコンピュータ可読記憶媒体 図7
  • 特許-Gap構成方法、ユーザ機器UE、ネットワーク機器及びコンピュータ可読記憶媒体 図8
  • 特許-Gap構成方法、ユーザ機器UE、ネットワーク機器及びコンピュータ可読記憶媒体 図9
  • 特許-Gap構成方法、ユーザ機器UE、ネットワーク機器及びコンピュータ可読記憶媒体 図10
  • 特許-Gap構成方法、ユーザ機器UE、ネットワーク機器及びコンピュータ可読記憶媒体 図11
  • 特許-Gap構成方法、ユーザ機器UE、ネットワーク機器及びコンピュータ可読記憶媒体 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-09
(45)【発行日】2024-01-17
(54)【発明の名称】Gap構成方法、ユーザ機器UE、ネットワーク機器及びコンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/24 20090101AFI20240110BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20240110BHJP
   H04W 92/08 20090101ALI20240110BHJP
   H04W 28/16 20090101ALI20240110BHJP
【FI】
H04W8/24
H04W88/06
H04W92/08
H04W28/16
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022562401
(86)(22)【出願日】2021-04-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-23
(86)【国際出願番号】 CN2021089220
(87)【国際公開番号】W WO2021213495
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2022-10-12
(31)【優先権主張番号】202010335447.X
(32)【優先日】2020-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リウ、シュアンピン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、シアオトン
(72)【発明者】
【氏名】プー、ウェンチュアン
(72)【発明者】
【氏名】パオ、ウェイ
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-515396(JP,A)
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Discussion on NeedForGap signalling in NR SA before NE-DC or NR-DC configuration[online],3GPP TSG RAN WG2 #108 R2-1916193,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_108/Docs/R2-1916193.zip>,2019年11月08日
【文献】MediaTek Inc.,Report of [108#58][TEI16] NeedForGap Signaling (MTK)[online],3GPP TSG RAN WG2 #109_e R2-2000716,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_109_e/Docs/R2-2000716.zip>,2020年02月14日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザ機器UEはネットワーク機器から第1イネーブル情報を受信するステップであって、前記第1イネーブル情報は第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示するためのものであり、前記第1Gapは、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapであり、Nは正の整数であるステップと、
前記第1ユーザ機器UEは、前記第1イネーブル情報が前記第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、前記ネットワーク機器に第1要求情報を送信するステップであって、前記第1要求情報は第1ターゲットGapを要求するためのものであり、前記第1ターゲットGapのGapタイプは前記N個のGapタイプのうちの少なくとも1つであるステップと、
前記第1ユーザ機器UEは前記ネットワーク機器から第1構成情報を受信するステップであって、前記第1構成情報は前記第1ターゲットGapを構成するためのものであるステップと、
を含み、
前記第1Gapは、第2UEのGapを含み、
前記第1UEと前記第2UEとは、同一のマルチカード端末内の異なるUEである、
Gap構成方法。
【請求項2】
前記第1Gapは、
端末機器のGapと、
前記第1ユーザ機器UEのGapと、
データの送受信に対応する第1時間Gapと、
前記第1UEが使用する能力に基づくGapと、
前記第1UEが使用する構成に基づくGapと、
多入力多出力MIMO Gapと、
キャリアアグリゲーションCA Gapと、
アップリンクデータの送信に対応する第2時間Gapと、
ダウンリンクデータの送信に対応する第3時間Gapと、
前記第1ユーザ機器UEのマスタセルグループMCGに対応するGapと、
前記第1ユーザ機器UEのセカンダリセルグループSCGに対応するGapと、
のうちの少なくとも1つを含み、
前記第2UEと前記第1ユーザ機器UEは同一の端末機器により制御されるUEである、請求項1に記載のGap構成方法。
【請求項3】
前記MCGに対応するGapは、前記第1時間Gap、前記能力に基づくGap、前記構成に基づくGap、前記MIMO Gap、前記CA Gap、前記第2時間Gap、前記第3時間Gapのうちの少なくとも1つを含み、
前記SCGに対応するGapは、前記第1時間Gap、前記能力に基づくGap、前記構成に基づくGap、前記MIMO Gap、前記CA Gap、前記第2時間Gap、前記第3時間Gapのうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載のGap構成方法。
【請求項4】
前記N個のGapタイプのうちの1つは少なくとも1つのタスクに対応し、前記少なくとも1つのタスクの全部又は一部は測定タスクと異なる、請求項に記載のGap構成方法。
【請求項5】
前記第2UEのGapに対応するタスクは、Gap内に前記第2UEのタスクを実行することを含む、請求項4に記載のGap構成方法。
【請求項6】
前記N個のGapタイプのうちの1つは少なくとも1つのタスクに対応し、前記少なくとも1つのタスクの全部又は一部は測定タスクと異なり、
前記端末機器のGapに対応するタスクは、Gap内に前記端末機器により制御される複数のUEのタスクを実行することを含み、
及び/又は、
前記第1ユーザ機器UEのGapに対応するタスクは、Gap内に前記第1ユーザ機器UEのタスクを実行することを含み、
及び/又は、
前記第1時間Gapに対応するタスクは、Gap内にサービスデータの送受信を停止することを含み、
及び/又は、
前記第1UEが使用する能力に基づくGapに対応するタスクは、Gap外に第1能力を使用し、Gap内に第2能力を使用することを含み、前記第1能力は前記第2能力より高く、
及び/又は、
前記第1UEが使用する構成に基づくGapに対応するタスクは、Gap外に第1構成を使用し、Gap内に第2構成を使用することを含み、前記第1構成は前記第2構成より高く、
及び/又は、
前記MIMO Gapに対応するタスクは、Gap内にMIMOレイヤ数を減少させることを含み、
及び/又は、
前記CA Gapに対応するタスクは、Gap内にCA数を減少させることを含み、
及び/又は、
前記第2時間Gapに対応するタスクは、Gap内にアップリンクデータの送信を停止することを含み、
及び/又は、
前記第3時間Gapに対応するタスクは、Gap内にダウンリンクデータの受信を停止することを含む、請求項2又は請求項3に記載のGap構成方法。
【請求項7】
第1ユーザ機器UEは前記ネットワーク機器に第1要求情報を送信する前記ステップの後に、
前記第1ユーザ機器UEは、前記第1要求情報が変更された場合に、前記ネットワーク機器に第2要求情報を送信するステップ
をさらに含み、
前記第1要求情報が変更されたことは、前記第1ターゲットGapに対応するタスクが変化したこと、第2Gapの構成が変化したこと、無線リソース制御RRC構成が変化したことのうちの少なくとも1つを含み、
前記第2要求情報は第2ターゲットGapを要求するためのものであり、前記第2ターゲットGapのGapタイプは前記N個のGapタイプのうちの少なくとも1つであり、前記第2Gapは測定タスクに対応する、請求項1に記載のGap構成方法。
【請求項8】
前記第1要求情報はターゲットメッセージで運ばれており、
前記ターゲットメッセージは、無線リソース制御再開完了RRC Resume Completeメッセージ、無線リソース制御再構成完了RRC Reconfiguration Completeメッセージ、ユーザ機器補助情報UE Assistance Informationメッセージのいずれか1つである、請求項1に記載のGap構成方法。
【請求項9】
前記第1要求情報には、前記第1ユーザ機器UEがGapを必要とするか否かを指示するための第1指示情報、前記第1ユーザ機器UEによって要求されるGapのGapタイプを指示するための第2指示情報、前記第1ユーザ機器UEによって要求されるGapに対応するタスクを指示するための第3指示情報、前記第1ユーザ機器UEによって要求されるGapのGap時間情報のうちの少なくとも1つが含まれる、請求項1に記載のGap構成方法。
【請求項10】
第1ユーザ機器UEはネットワーク機器から第1イネーブル情報を受信する前記ステップの後に、
前記第1ユーザ機器UEは前記ネットワーク機器から第3イネーブル情報を受信するステップ
をさらに含み、
前記第3イネーブル情報は、前記第1ニーズ構成をイネーブルするか否か、及び、第2Gapの第2ニーズ構成をイネーブルするか否か、のうちの少なくとも1つを指示するためのものであり、
前記第2Gapは測定タスクに対応する、請求項1に記載のGap構成方法。
【請求項11】
前記第1構成情報には、前記第1GapのGap時間情報、リソース構成情報のうちの少なくとも1つが含まれ、
前記リソース構成情報は前記第1ユーザ機器UEの前記第1Gap内におけるリソース構成を指示するためのものであり、前記リソース構成情報は前記第1要求情報に基づいて決定されたものである、請求項1に記載のGap構成方法。
【請求項12】
前記第1要求情報と第3要求情報は同一のメッセージ内の異なるIEで運ばれているか、又は、前記第1要求情報と前記第3要求情報は同一のメッセージの同じIEで運ばれているか、又は、前記第1要求情報と前記第3要求情報は異なるメッセージで運ばれており、
前記第3要求情報は前記ネットワーク機器に第2Gapを要求するためのものであり、前記第2Gapは測定タスクに対応する、請求項1に記載のGap構成方法。
【請求項13】
前記第1構成情報と第2構成情報は同一のメッセージ内の異なるIEで運ばれているか、又は、前記第1構成情報と第2構成情報は同一のメッセージ内の同じIEで運ばれているか、又は、前記第1構成情報と前記第2構成情報は異なるメッセージで運ばれており、
前記第2構成情報は前記ネットワーク機器から受信されたものであり、前記第2構成情報は第2Gapを構成するためのものであり、前記第2Gapは測定タスクに対応する、請求項1に記載のGap構成方法。
【請求項14】
ネットワーク機器は第1ユーザ機器UEに第1イネーブル情報を送信するステップであって、前記第1イネーブル情報は第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示するためのものであり、前記第1Gapは、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapであり、Nは正の整数であるステップと、
前記ネットワーク機器は、前記第1イネーブル情報が前記第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、前記第1ユーザ機器UEから第1要求情報を受信するステップであって、前記第1要求情報は第1ターゲットGapを要求するためのものであり、前記第1ターゲットGapのGapタイプは前記N個のGapタイプのうちの少なくとも1つであるステップと、
前記ネットワーク機器は前記第1要求情報に応じて、前記第1ユーザ機器UEに第1構成情報を送信するステップであって、前記第1構成情報は前記第1ターゲットGapを構成するためのものであるステップと、
を含
前記第1Gapは、第2UEのGapを含み、
前記第1UEと前記第2UEとは、同一のマルチカード端末内の異なるUEである、
Gap構成方法。
【請求項15】
第1ユーザ機器UEであるユーザ機器UEであって、
ネットワーク機器から第1イネーブル情報を受信するための受信モジュールであって、前記第1イネーブル情報は第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示するためのものであり、前記第1Gapは、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapであり、Nは正の整数である受信モジュールと、
前記受信モジュールで受信された前記第1イネーブル情報が前記第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、前記ネットワーク機器に第1要求情報を送信するための送信モジュールであって、前記第1要求情報は第1ターゲットGapを要求するためのものであり、前記第1ターゲットGapのGapタイプは前記N個のGapタイプのうちの少なくとも1つである送信モジュールと、
を含み、
前記受信モジュールは、さらに前記ネットワーク機器から第1構成情報を受信するために用いられ、前記第1構成情報は前記第1ターゲットGapを構成するためのものであ
前記第1Gapは、第2UEのGapを含み、
前記第1UEと前記第2UEとは、同一のマルチカード端末内の異なるUEである、
ユーザ機器UE。
【請求項16】
第1ユーザ機器UEに第1イネーブル情報を送信するための送信モジュールであって、前記第1イネーブル情報は第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示するためのものであり、前記第1Gapは、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapであり、Nは正の整数である送信モジュールと、
前記送信モジュールで送信された前記第1イネーブル情報が前記第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、前記第1ユーザ機器UEから第1要求情報を受信するための受信モジュールであって、前記第1要求情報は第1ターゲットGapを要求するためのものであり、前記第1ターゲットGapのGapタイプは前記N個のGapタイプのうちの少なくとも1つである受信モジュールと、
を含み、
前記送信モジュールは、さらに、前記受信モジュールで受信された前記第1要求情報に応じて、前記第1ユーザ機器UEに第1構成情報を送信するために用いられ、前記第1構成情報は前記第1ターゲットGapを構成するためのものであ
前記第1Gapは、第2UEのGapを含み、
前記第1UEと前記第2UEとは、同一のマルチカード端末内の異なるUEである、
ネットワーク機器。
【請求項17】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時に請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のGap構成方法のステップを実現する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時に請求項14に記載のGap構成方法のステップを実現する、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、通信の技術分野に関し、特に、Gap構成方法、UE及びネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0002】
端末機器は、シングルカード端末とマルチカード端末(例えば、デュアルカード端末)とに分けられる。シングルカード端末は、1つの加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module,SIM)カードを含み、マルチカード端末は、2つ又は複数のSIMカードを含む。端末機器内の各SIMカードは1つのユーザ機器(User Equipment,UE)とすることができる。
【0003】
移動体通信システムでは、通常、時間分割パターン(TDM Pattern)、例えばGap割り当てメカニズムを採用して、端末機器にリソース衝突がある時におけるタスクスケジューリング問題を解決する。具体的には、通信技術の進化に伴い、端末機器、特にマルチカード端末は、能力、タスク、及びリソース衝突が多様化されてきたことにより、端末機器のGapニーズも多様化されてきた。
【0004】
しかしながら、現在のGap割り当てメカニズムは、主に測定タスク(例えば、異周波数測定、Inter-RAT測定等)をカバーし、つまり、主に測定Gapニーズを解決するが、多様化されたGapネゴシエーション及び構成ニーズを解決することができない。よって、UEがネットワーク機器に多様化されたGapをどのように要求するか、それに応じてネットワーク機器が多様化されたGapをどのように割り当てるか、即ちどのようにGap割り当てメカニズムに多様化されたGapネゴシエーション及び構成ニーズをカバーさせるかは、解決すべき問題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、Gap割り当てメカニズムがどのように、多様化されたGapネゴシエーション及び構成ニーズをカバーするかという問題を解決するために、Gap構成方法、UE及びネットワーク機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的課題を解決するために、本発明の実施例は次のように実現される。
【0007】
第1態様において、本発明の実施例は、第1ユーザ機器UEに応用されるGap構成方法であって、ネットワーク機器から第1イネーブル情報を受信するステップであって、第1イネーブル情報は第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示するためのものであり、第1Gapは、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapであり、Nは正の整数であるステップと、第1イネーブル情報が第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、ネットワーク機器に第1要求情報を送信するステップであって、第1要求情報は第1ターゲットGapを要求するためのものであり、第1ターゲットGapのGapタイプはN個のGapタイプのうちの少なくとも1つであるステップと、ネットワーク機器から第1構成情報を受信するステップであって、第1構成情報は第1ターゲットGapを構成するためのものであるステップと、を含むGap構成方法を提供する。
【0008】
第2態様において、本発明の実施例は、ネットワーク機器に応用されるGap構成方法であって、第1ユーザ機器UEに第1イネーブル情報を送信するステップであって、第1イネーブル情報は第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示するためのものであり、第1Gapは、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapであり、Nは正の整数であるステップと、第1イネーブル情報が第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、第1UEから第1要求を受信するステップであって、第1要求は第1ターゲットGapを要求するためのものであり、第1ターゲットGapのGapタイプはN個のGapタイプのうちの少なくとも1つであるステップと、第1要求に応じて、第1UEに第1構成情報を送信するステップであって、第1構成情報は第1ターゲットGapを構成するためのものであるステップと、を含むGap構成方法を提供する。
【0009】
第3態様において、本発明の実施例は、第1UEであるユーザ機器UEであって、ネットワーク機器から第1イネーブル情報を受信するための受信モジュールであって、第1イネーブル情報は第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示するためのものであり、第1Gapは、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapであり、Nは正の整数である受信モジュールと、受信モジュールで受信された第1イネーブル情報が第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、ネットワーク機器に第1要求情報を送信するための送信モジュールであって、第1要求情報は第1ターゲットGapを要求するためのものであり、第1ターゲットGapのGapタイプはN個のGapタイプのうちの少なくとも1つである送信モジュールと、を含み、受信モジュールは、さらにネットワーク機器から第1構成情報を受信するために用いられ、第1構成情報は第1ターゲットGapを構成するためのものであるユーザ機器UEを提供する。
【0010】
第4態様において、本発明の実施例は、第1ユーザ機器UEに第1イネーブル情報を送信するための送信モジュールであって、第1イネーブル情報は第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示するためのものであり、第1Gapは、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapであり、Nは正の整数である送信モジュールと、送信モジュールで送信された第1イネーブル情報が第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、第1UEから第1要求情報を受信するための受信モジュールであって、第1要求情報は第1ターゲットGapを要求するためのものであり、第1ターゲットGapのGapタイプはN個のGapタイプのうちの少なくとも1つである受信モジュールと、を含み、送信モジュールは、さらに、受信モジュールで受信された第1要求情報に応じて、第1UEに第1構成情報を送信するために用いられ、第1構成情報は第1ターゲットGapを構成するためのものであるネットワーク機器を提供する。
【0011】
第5態様において、本発明の実施例は、プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサにより実行される時に第1態様に記載のGap構成方法のステップを実現するユーザ機器UEを提供する。
【0012】
第6態様において、本発明の実施例は、プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサにより実行される時に第2態様に記載のGap構成方法のステップを実現するネットワーク機器を提供する。
【0013】
第7態様において、本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時に上記のGap構成方法のステップを実現するコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施例において、ネットワーク機器は第1UEに第1イネーブル情報を送信することで、第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示し、即ち、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapのニーズをイネーブルするか否かを指示する。続いて、第1イネーブル情報が第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、第1UEはネットワーク機器に第1要求情報を送信することで、第1ターゲットGap、即ちGapタイプがN個のGapタイプのうちの少なくとも1つである第1ターゲットGapを要求することができる。さらに、ネットワーク機器は第1UEに第1構成情報を送信することで、第1UEに対して第1ターゲットGapを構成することができる。こうして、ネットワーク機器と第1UEとの間の多様化されたGapネゴシエーション及び構成が実現され、つまり、Gap割り当てメカニズムが、多様化されたGapネゴシエーション及び構成ニーズをカバーすることが実現される。さらに、Gapネゴシエーションを拡張して、マルチカード端末のGapニーズをカバーすることで、マルチカード端末のサービス中断が回避され、ネットワークリソースがより効率的に利用され、リソースの浪費が回避される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施例に係る通信システムの可能な構造模式図1である。
図2】本発明の実施例に係る通信システムの可能な構造模式図2である。
図3】本発明の実施例で提供されるGap構成方法の手順模式図1である。
図4】本発明の実施例で提供されるGap構成方法の手順模式図2である。
図5】本発明の実施例で提供されるGap構成方法の手順模式図3である。
図6】本発明の実施例で提供されるGap構成方法の手順模式図4である。
図7】本発明の実施例で提供されるGap構成方法の手順模式図5である。
図8】本発明の実施例で提供されるGap構成方法の手順模式図6である。
図9】本発明の実施例で提供されるUEの構造模式図1である。
図10】本発明の実施例で提供されるネットワーク機器の構造模式図1である。
図11】本発明の実施例で提供されるUEの構造模式図2である。
図12】本発明の実施例で提供されるネットワーク機器の構造模式図2である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下において、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本発明の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。
【0017】
説明すべきことは、本明細書における「/」は又はを意味し、例えば、A/BはA又はBを表してもよく、本明細書における「及び/又は」は関連対象の関連関係を記述するためのものに過ぎず、3つの関係が存在可能であることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在すること、AとBが同時に存在すること、及びBのみが存在することの3つの場合を示してもよい点である。
【0018】
説明すべきことは、本出願の実施例の技術的解決手段を明確に説明するために、本出願の実施例において、「第1」、「第2」等の用語を用いて機能又は役割が基本的に同じである同一の又は類似の項目を区別しているが、当業者であれば、「第1」、「第2」等の用語は数量及び実行順序を限定するものではないことが理解される点である。例えば、第1要求情報及び第2要求情報は異なる要求情報を区別するためのものであり、要求情報の特定の順序を記述するものではない。
【0019】
説明すべきことは、本発明の実施例において、「例示的」又は「例えば」等の用語は例、例証又は説明とすることを示すためのものである点である。本発明の実施例において「例示的」又は「例えば」と説明されるいなかる実施例又は設計案も他の実施例又は設計案より好ましい又は有利であると解釈されるべきではない。厳密に言えば、「例示的」又は「例えば」等の用語は具体的な形態で関連概念を示す目的で使用される。
【0020】
説明すべきことは、本出願の実施例において、「の(英語:of)」、「該当する(英語:corresponding,relevant)」及び「対応する(英語:corresponding)」は混じって使用される場合がある点であり、指摘すべきことは、それらの違いを強調しない場合、それらが表す意味は一致する点である。本出願の実施例における「複数」の意味は2つ又は2つ以上ということである。
【0021】
以下において、本出願の書類におけるいくつかの用語を説明する。
【0022】
1、マルチカード端末
デュアルカード端末とマルチカード端末はまとめてマルチカード端末と称する。マルチカード端末は2つ又は複数の加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module,SIM)カードを含む端末機器である。マルチカード端末内の1つのSIMカードは1つのユーザ機器(User Equipment,UE)とすることができる。
【0023】
マルチカード端末は単一送信単一受信、単一送信二重送信及び二重送信二重受信等の能力を有してもよい。
【0024】
マルチカード端末は複数のネットワークに同時に滞在できる。ただし、異なるマルチカード端末は異なる実施形態で複数のネットワークに同時に滞在する。
【0025】
複数のネットワークでデータの送信とデータの受信を同時に実現でき、且つデータの送信とデータの受信が互いに影響しない端末機器がある。
【0026】
また、複数のネットワークに同時に滞在できるが、時間分割パターン(TDM Pattern)を採用して2つのネットワークに滞在し得る端末機器もある。端末機器は1つの時間帯でネットワークAに滞在してネットワークAのページング(paging)を監視し、別の時間帯でネットワークBに滞在してネットワークBのpagingを監視してもよい。又は、端末機器は1つの時間帯でネットワークAにおいてネットワーク機器との接続を確立してデータを送受信し、別の時間帯でネットワークBにおいてpagingを受信してもよい。又は、端末機器は1つの時間帯でネットワークAにおいてデータを受信し、別の時間帯でネットワークBにおいてネットワーク機器との接続を確立し又はデータを送受信してもよい。
【0027】
説明すべきことは、端末機器はその制御する異なるUE(即ちSIMカード)によって異なるネットワークと対話できる点である。例えば、端末機器はその制御するUE AによってネットワークAに滞在し、その制御するUE BによってネットワークBに滞在することができる。
【0028】
2、測定GapネゴシエーションによるNR測定タスクの実行
ネットワーク(例えば該ネットワークにおけるネットワーク機器)は、UEが新しい無線(New Radio,NR)測定タスクを実行するように、UEに対して測定Gap(ギャップ)を構成する。
【0029】
ネットワークはGapニーズ構成(Need For Gap Configuration)を送信し、測定Gapニーズを報告できるか否かをUEに指示する。
【0030】
UEは測定Gapニーズ(Need For Gap)を報告する。また、報告される測定Gapニーズは、Gapニーズがあるか否か、及びGapニーズのあるバンド、Gapニーズのある同一の周波数測定、Gapニーズのある異周波数測定、GapニーズのあるInter-RAT測定等を含む。ネットワークは測定Gapを割り当て、それによって、UEは割り当てられたGapを用いて測定タスクを実行する。
【0031】
しかし、マルチカード端末は多様化されたタスクを有し、具体的には、マルチカード端末内のマルチカードタスクが多様化されている。マルチカード端末のタスクはアイドルモードでのタスク及び接続モードでのタスクを含む。上記アイドルモードでのタスクはページング、測定、セルサーチ、バックグラウンド公衆陸上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network,PLMN)サーチ(Search)等を含む。接続モードでのタスクはシグナリング手順、ショートメール送受信、データサービス等を含む。また、異なる能力の端末機器は異なるタスクを実行する際に、多様化されたGapニーズがあり、つまり、端末機器は、測定タスク以外の他のタスクを実行するための、測定Gapニーズ以外の他のGapニーズがある。
【0032】
要するに、マルチカード端末について、端末機器は能力が多様化され、タスクが多様化され、リソース衝突が多様化されており、端末機器がどのようにネットワークに対してGapを要求するか、それに応じてネットワークがどのようにGapを割り当てるかは、解決が待たれる問題となっている。つまり、測定タスク以外の他のタスクをサポートするGapをどのように構成するかという問題を解決するために、Gap割り当てメカニズムを改善してマルチカード端末のGapネゴシエーション及び構成ニーズをより効果的にカバーする必要がある。
【0033】
上記課題を解決するために、本発明の実施例はGap構成方法、UE及びネットワーク機器を提供し、ネットワーク機器は第1UEに第1イネーブル情報を送信することで、第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示し、即ち、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapのニーズをイネーブルするか否かを指示する。続いて、第1イネーブル情報が第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、第1UEはネットワーク機器に第1要求情報を送信することで、第1ターゲットGap、即ち、GapタイプがN個のGapタイプのうちの少なくとも1つである第1ターゲットGapを要求することができる。さらに、ネットワーク機器は第1UEに第1構成情報を送信することで、第1UEに対して第1ターゲットGapを構成することができる。こうして、ネットワーク機器と第1UEとの間の多様化されたGapネゴシエーション及び構成が実現され、つまり、Gap割り当てメカニズムが、多様化されたGapネゴシエーション及び構成ニーズをカバーすることが実現される。さらに、Gapネゴシエーションを拡張して、マルチカード端末のGapニーズをカバーすることで、マルチカード端末のサービス中断が回避され、ネットワークリソースがより効率的に利用され、リソースの浪費が回避される。
【0034】
説明すべきことは、本発明の実施例で提供されるGap構成方法、UE及びネットワーク機器は、シングルカード端末又はマルチカード端末とネットワーク機器との間の多様化されたGapネゴシエーション及び構成のシーンに応用可能である点である。
【0035】
本発明の実施例において、UEは端末機器内に装着されたSIMカードであってもよく、端末機器に関連付けられた複数の機器であってもよい。例えば、端末機器と複数のUEは同一のモノのインターネットにおける複数の機器であってもよく、且つ端末機器は該複数のUEの制御機器とすることができる。
【0036】
選択的に、本発明の実施例で提供されるGap構成方法は、UE側での実行主体がUE、又は、該UEの中央処理ユニット(Central Processing Unit,CPU)、又は該UE内のGap構成方法を実行するための制御モジュールであってもよい。
【0037】
同様に、本発明の実施例で提供されるGap構成方法は、ネットワーク機器側での実行主体がネットワーク機器、又は、該ネットワーク機器のCPU、又は該ネットワーク機器内のGap構成方法を実行するための制御モジュールであってもよい。
【0038】
本発明の実施例の技術的解決手段は様々な通信システム、例えば、4Gロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)通信システム、5G通信システム、将来発展型システム又は複数の通信融合システム等に応用可能である。様々な応用シーン、例えば、マシンツーマシン(Machine to Machine,M2M)、D2M、マクロ・マイクロ通信、拡張モバイルブロードバンド(enhance Mobile Broadband,eMBB)、超高信頼性低遅延通信(ultra Reliable & Low Latency Communication,uRLLC)及び大容量機械タイプ通信(Massive Machine Type Communication,mMTC)等のシーンを含んでもよい。これらのシーンは、端末機器間の通信、又はネットワーク機器間の通信、又はネットワーク機器と端末機器との間の通信等のシーンを含むが、それらに限定されない。例示的に、本発明の実施例は5G通信システムにおけるネットワーク機器と1つ又は複数のUEとの間の通信に応用可能である。
【0039】
図1は本発明の実施例に係る通信システムの可能な構造模式図を示す。図1に示すように、該通信システムは少なくとも1つのネットワーク機器100(図1では1つのみ示す)、各ネットワーク機器100に接続される1つ又は複数のUE 200、及び各ネットワーク機器100に接続される1つ又は複数のUE 300を含む。各UE 200は1つのシングルカード端末であってもよく、各UE 300は1つのマルチカード端末であってもよい。
【0040】
また、図2は本発明の実施例に係る通信システムの別の可能な構造模式図を示す。図2に示すように、該通信システムは少なくとも1つのネットワーク機器100(図2では1つのみ示す)、各ネットワーク機器100に接続される1つ又は複数のUE 400、及び1つ又は複数のUE 400に接続されてそれらを制御する端末機器500を含む。
【0041】
そのうち、上記ネットワーク機器100は基地局、コアネットワークデバイス、送受信ポイント(Transmission and Reception Point,TRP)、中継局又はアクセスポイント等であってもよい。ネットワーク機器100はモバイル通信用グローバルシステム(Global System for Mobile communication,GSM(登録商標))又は符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)ネットワークにおける基地局トランシーバ(Base Transceiver Station,BTS)であってもよく、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA(登録商標))におけるNB(NodeB)であってもよく、LTEにおけるeNB又はeNodeB(evolutional NodeB)であってもよい。ネットワーク機器100はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network,CRAN)シーンにおける無線コントローラであってもよい。ネットワーク機器100は5G通信システムにおけるネットワーク機器又は将来発展型ネットワークにおけるネットワーク機器であってもよい。しかし、これらの用語は本発明を限定するものではない。
【0042】
UE 200、UE 300及びUE 400並びに端末機器は無線端末機器でも有線端末機器でもよく、該無線端末機器はユーザに音声及び/又は他のサービスのデータ接続性を提供する装置、無線通信機能を有するハンドヘルド機器、計算機器又は無線モデムに接続される他の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器、将来5Gネットワークにおける端末機器又は将来発展するPLMNネットワークにおける端末機器等であってもよい。無線端末機器は無線アクセスネットワーク(Radio Access Network,RAN)によって1つ又は複数のコアネットワークと通信可能であり、無線端末機器は、モバイル電話(又は「セルラ」電話と呼ばれ)及びモバイル端末機器を有するコンピュータ等のモバイル端末機器であってもよく、例えば、無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換する携帯型、ポータブル型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵の又は車載のモバイル装置、及び、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service,PCS)電話、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol,SIP)電話機、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop,WLL)基地局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)等の機器であってもよく、無線端末機器はモバイル機器、ユーザ機器(User Equipment,UE)、UE端末機器、アクセス端末機器、無線通信機器、端末機器ユニット、端末機器基地局、移動局(Mobile Station)、モバイル(Mobile)、遠隔局(Remote Station)、遠方局、遠隔端末機器(Remote Terminal)、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者局(Subscriber Station)、ユーザエージェント(User Agent)、端末機器装置等であってもよい。一実施例として、本発明の実施例において、図1及び図2は携帯電話を例にしてUE 200、UE 300及びUE 400並びに端末機器を示す。
実施例1
【0043】
図3は本発明の実施例で提供されるGap構成方法の手順模式図を示し、第1UEとネットワーク機器がGap構成方法をインタラクティブに実行することを例にして説明する。図3に示すように、該Gap構成方法は以下を含んでもよい。
【0044】
ステップ201で、ネットワーク機器は第1UEに第1イネーブル情報を送信する。
【0045】
それに応じて、第1UEはネットワーク機器から第1イネーブル情報を受信することができる。
【0046】
第1イネーブル情報は第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示するためのものであり、第1Gapは、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapであり、Nは正の整数である。
【0047】
第1イネーブル情報は第1Gapに対するNeed For Gap Configurationであってもよいことが理解される。
【0048】
選択的に、第1UEはシングルカード端末、又はマルチカード端末内の1つのUEである。
【0049】
選択的に、第1Gapは、端末機器のGapと、第1UEのGapと、第2UEのGapと、データの送受信に対応する第1時間Gapと、能力に基づくGapと、構成に基づくGapと、多入力多出力(Multiple-Input Multiple-Out-put,MIMO)Gapと、キャリアアグリゲーション(Carrier aggregation,CA)Gapと、アップリンク(Uplink,UL)データの送信に対応する第2時間Gapと、ダウンリンク(Downlink,DL)データの送信に対応する第3時間Gapと、第1UEのマスタセルグループ(Master Cell group,MCG)に対応するGapと、第1UEのセカンダリセルグループ(Secondary Cell group,SCG)に対応するGapと、の少なくとも1つを含み、第2UEと第1UEは同一の端末機器により制御されるUEである。
【0050】
選択的に、第2UEと第1UEが同一の端末機器により制御される場合に、第1UEと第2UEは該端末機器内の異なるSIMカードであってよく、又は、第1UEと第2UEは端末機器により同時に制御される2つの独立した機器(例えば携帯電話)であってもよい。
【0051】
説明すべきことは、本発明の実施例において、以下の方式1及び方式2という2つの方式でGapタイプを分けてもよい点である。
【0052】
方式1は、Gapに対応する機器に基づいてGapタイプを分ける。
【0053】
方式1で分けられるGapタイプは、自UEのGap、端末Gap(Device Gap)、他のUEのGap(Other Gap)及びマルチカードGap(Multi-SIM Gap)を含んでもよい。
【0054】
自UEのGapは上記第1UEのGapであってもよく、Device Gapは上記端末機器のGapであってもよく、他のUEのGapは上記第2UEのGapであり、マルチカードGapは上記第1UEのGapと第2UEのGapにより実現される。
【0055】
第1UEのMCGに対応するGap、及び第1UEのSCGに対応するGapは第1UEのGapを細分化したものであってもよいことが理解される。
【0056】
方式2はGapに対応するタスクに基づいてGapタイプを分ける。
【0057】
方式2で分けられるGapタイプは、データの送受信に対応する第1時間Gap、能力に基づくGap、構成に基づくGap、MIMO Gap、CA Gap、第2時間Gap、及び第3時間Gapを含んでもよい。
【0058】
選択的に、MCGに対応するGapは、第1時間Gap、能力に基づくGap、構成に基づくGap、MIMO Gap、CA Gap、第2時間Gap、第3時間Gapのうちの少なくとも1つを含み、SCGに対応するGapは、第1時間Gap、能力に基づくGap、構成に基づくGap、MIMO Gap、CA Gap、第2時間Gap、第3時間Gapのうちの少なくとも1つを含む。
【0059】
選択的に、N個のGapタイプのうちの1つは少なくとも1つのタスクに対応し、少なくとも1つのタスクの全部又は一部は測定タスクと異なる。即ち、タイプがN個のGapタイプのうちの1つであるGapは測定タスクと異なるタスクに対応してもよく、これは、ネットワーク機器によるサポートでUEに割り当てられる第1Gapは測定タスクに対応できるだけでなく、測定タスクと異なるタスクにも対応できることを示す。当然ながら、本発明の実施例で提供される第1Gapは測定タスクに対応する現在の通常測定Gapとは異なる。
【0060】
選択的に、端末機器のGapに対応するタスク(タスク1とする)は、Gap内に端末機器により制御される複数のUEのタスクを実行することを含む。
【0061】
端末機器のタスクはマルチUEタスク及び他のタスクを含んでもよい。マルチUEタスクは第1UEのタスク及び第2UEのタスクであってもよい。他のタスクは第2UEのタスクであってもよい。
【0062】
例示的に、端末機器により制御される複数のUEのタスクは、端末機器内の複数のUEの状態及実行中のタスク手順である。UE状態は、アイドル状態(Idle)、非アクティブ状態(Inactive)、接続状態(Connected)等を含む。UEタスクは、アイドルモードでのタスク及び接続モードでのタスクを含む。アイドルモードでのタスクはページング、測定、セルサーチ、バックグラウンドPLMN Search等であってもよい。接続モードでのタスクはシグナリング手順、ショートメール送受信、データサービス等であってもよい。
【0063】
選択的に、第1UEのGapに対応するタスク(タスク2とする)は、Gap内に第1UEのタスク、例えば第1UEがネットワークAにおいてデータを送受信するタスクを実行することを含む。
【0064】
選択的に、第2UEのGapに対応するタスク(タスク3とする)は、Gap内に第2UEのタスクを実行することを含む。
【0065】
選択的に、第1時間Gapに対応するタスクは、Gap内にサービスデータの送受信を停止することを含む。それにより、Gap内に本来はサービスデータの送受信に使用されるリソースを解放して、端末機器又は第1UEのタスクスケジューリングをサポートすることができる。
【0066】
選択的に、能力に基づくGapに対応するタスク(タスク4とする)は、Gap外に第1能力を使用し、Gap内に第2能力を使用することを含み、第1能力は第2能力より高い。それにより、Gap内に第1UEが使用する能力により占有されるリソースを減少させて、端末機器又は第1UEのタタスクスケジューリングをサポートすることができる。
【0067】
選択的に、構成に基づくGapに対応するタスク(タスク5とする)は、Gap外に第1構成を使用し、Gap内に第2構成を使用することを含み、第1構成は第2構成より高い。それにより、Gap内に第1UEが使用する構成により占有されるリソースを減少させて、端末機器又は第1UEのタタスクスケジューリングをサポートすることができる。
【0068】
選択的に、MIMO Gapに対応するタスク(タスク6とする)は、Gap内にMIMOレイヤ数を減少させることを含む。例えば、MIMOレイヤ数をGap内に8から4に減少させる。それにより、Gap内にMIMOにより占有されるリソースを減少させて、端末機器又は第1UEのタタスクスケジューリングをサポートすることができる。
【0069】
選択的に、CA Gapに対応するタスク(タスク7とする)は、Gap内にCA数を減少させることを含む。それにより、Gap内にCA手順により占有されるリソースを減少させて、端末機器又は第1UEのタタスクスケジューリングをサポートすることができる。
【0070】
選択的に、第2時間Gapに対応するタスク(タスク8とする)は、Gap内にアップリンクデータの送信を停止することを含む。それにより、Gap内に本来はアップリンクデータの送信に使用されるリソースを解放して、端末機器又は第1UEのタタスクスケジューリングをサポートすることができる。
【0071】
選択的に、第3時間Gapに対応するタスク(タスク9とする)は、Gap内にダウンリンクデータの受信を停止することを含む。それにより、Gap内に本来はダウンリンクデータの送信に使用されるリソースを解放して、端末機器又は第1UEのタタスクスケジューリングをサポートすることができる。
【0072】
説明すべきことは、第1Gapに対応するタスクは上記タスク1から8のうちのタスクの任意組合せであってもよく、つまり、タスク1から8のうち2つずつのタスクは及び/又はの関係にある点である。
【0073】
選択的に、第1イネーブル情報と第2イネーブル情報は同一のメッセージの同じ情報要素(information element,IE)で運ばれているか、又は、第1イネーブル情報と第2イネーブル情報は同一のメッセージの異なるIEで運ばれているか、又は、第1イネーブル情報と第2イネーブル情報は異なるメッセージで運ばれており、第2イネーブル情報はネットワーク機器から受信されたものであり、第2イネーブル情報は第2Gapの第2ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示するためのものであり、第2Gapは測定タスクに対応する。
【0074】
具体的には、第2Gapは関連技術において測定タスクのみに対応するGapである。
【0075】
選択的に、ネットワーク機器は第1UEに第2イネーブル情報を送信してもよい。それに応じて、第1UEはネットワーク機器から第2イネーブル情報を受信してもよい。
【0076】
例示的に、上記第1イネーブル情報及び/又は上記第2イネーブル情報を運ぶメッセージは、無線リソース制御再開(RRC Resume)メッセージ、無線リソース制御再構成(RRC Reconfiguration)メッセージ等であってもよい。
【0077】
選択的に、上記第1イネーブル情報と第2イネーブル情報が別々に2つのメッセージで運ばれている場合に、ネットワーク機器は第1UEにこの2つのメッセージをそれぞれ同時に又は非同時に送信してもよい。
【0078】
選択的に、第1イネーブル情報と第2イネーブル情報が異なるIEで運ばれていると、第1Gapと第2Gapを別々にイネーブルする。第1Gapと第2Gapは同じ又は異なるメッセージで別々にイネーブルすることができる。
【0079】
選択的に、第1イネーブル情報と第2イネーブル情報が同じIEで運ばれていると、第1Gapと第2Gapを別々にイネーブルするか、又は、第1Gapと第2Gapを同時にイネーブルする。第1Gapと第2Gapは同じ又は異なるメッセージで同時にイネーブルすることができる。
【0080】
ステップ202で、第1イネーブル情報が第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、第1UEはネットワーク機器に第1要求情報を送信する。
【0081】
第1要求情報は第1ターゲットGapを要求するためのものであり、第1ターゲットGapのGapタイプはN個のGapタイプのうちの少なくとも1つである。
【0082】
それに応じて、ネットワーク機器は第1UEから第1要求情報を受信することができる。
【0083】
例えば、第1ターゲットGapのGapタイプは上記第2UEのGap、即ち他のUEのGapである。
【0084】
選択的に、第1要求情報はターゲットメッセージで運ばれており、ターゲットメッセージは、無線リソース制御再開完了(RRC Resume Complete)メッセージ、無線リソース制御再構成完了(RRC Reconfiguration Complete)メッセージ、ユーザ機器補助情報(UE Assistance Information)メッセージのいずれか1つである。
【0085】
選択的に、上記第1要求情報と上記第2要求情報のメッセージが同じメッセージで運ばれている場合に、該メッセージはRRC Resume Complete、RRC Reconfiguration Complete等であってもよい。
【0086】
上記第1要求情報と上記第2要求情報のメッセージが異なるメッセージで運ばれている場合に、第1要求情報はUE Assistance Information、Gap要求をサポートする他のメッセージ等であってもよい。
【0087】
選択的に、上記第1構成情報と第2構成情報が別々に2つのメッセージで運ばれている場合に、ネットワーク機器は第1UEにこの2つのメッセージをそれぞれ同時に又は非同時に送信してもよい。
【0088】
選択的に、第1要求情報と第3要求情報は同一のメッセージ内の異なるIEで運ばれているか、又は、第1要求情報と第3要求情報は同一のメッセージの同じIEで運ばれているか、又は、第1要求情報と第3要求情報は異なるメッセージで運ばれており、第3要求情報はネットワーク機器に第2Gapを要求するためのものであり、第2Gapは測定タスクに対応する。
【0089】
選択的に、第1UEはネットワーク機器に第3要求情報を送信してもよい。それに応じて、ネットワーク機器は第1UEから第3要求情報を受信してもよい。
【0090】
選択的に、第1要求情報と第3要求情報が別々に2つのメッセージで運ばれている場合に、第1UEはネットワーク機器にこの2つのメッセージをそれぞれ同時に又は非同時に送信してもよい。
【0091】
選択的に、第1要求情報には、第1UEがGapを必要とするか否かを指示するための第1指示情報、第1UEによって要求されるGapのGapタイプを指示するための第2指示情報、第1UEによって要求されるGapに対応するタスクを指示するの第3指示情報、第1UEによって要求されるGapのGap時間情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0092】
第1要求メッセージ内の第1指示情報は第1UEがGapを必要とすることを指示し、具体的には、第1UEに第1ターゲットGapのニーズがあることを指示することが理解される。具体的には、第1指示情報は、「Gap」であれば、第1UEがGapを必要とすることを指示し、第1指示情報は、「No Gap」であれば、第1UEにGapニーズがないことを指示する。第2指示情報は第1UEによって要求される第1ターゲットGapのGapタイプを指示する。第3指示情報は第1ターゲットGapに対応するタスク、gapを要求する目的(Gap Purpose)を指示する。
【0093】
選択的に、上記Gap時間情報は、Gap開始時刻、Gap持続時間、Gap周期情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0094】
Gap周期情報は、要求されるGapがワンタイムGapか周期的Gapか、及び周期的Gapの周期数、並びに異なる周期の時間間隔等を指示するためのものである。
【0095】
選択的に、要求されるGap(例えば、上記第1ターゲットGap)に対応するタスクは、端末機器のタスク、第1UEのタスク、第2UEのタスク、アイドル状態タスク、シグナリング手順、他のサービスのうちの少なくとも1つを含む。第2UEと第1UEは同一の端末機器により制御されるUEである。
【0096】
ステップ203で、ネットワーク機器は第1要求情報に応じて、第1UEに第1構成情報を送信する。
【0097】
それに応じて、第1UEはネットワーク機器から第1構成情報を受信することができる。
【0098】
第1構成情報は第1ターゲットGapを構成するためのものである。
【0099】
選択的に、第1構成情報には、第1GapのGap時間情報、リソース構成情報のうちの少なくとも1つが含まれる。リソース構成情報は第1UEの第1Gap内におけるリソース構成を指示するためのものであり、リソース構成情報は第1要求情報に基づいて決定されたものである。
【0100】
例示的に、リソース構成情報は第1UEに、元の構成の一部又は全部のリソース構成を減少させることを指示するためのものである。
【0101】
例えば、第1要求情報が要求するGapのGapタイプが端末機器のGapである場合、リソース構成情報は第1UEに、元の構成の一部又は全部のリソース構成を減少させることを指示するためのものである。
【0102】
選択的に、第1構成情報と第2構成情報は同一のメッセージ内の異なるIEで運ばれているか、又は、第1構成情報と第2構成情報は同一のメッセージの同じIEで運ばれているか、又は、第1構成情報と第2構成情報は異なるメッセージで運ばれており、第2構成情報はネットワーク機器から受信されたものであり、第2構成情報は第2Gapを構成するためのものである。
【0103】
選択的に、ネットワーク機器は第1UEに第2構成情報を送信してもよい。それに応じて、第1UEはネットワーク機器から第2構成情報を受信してもよい。
【0104】
例示的に、上記第1構成情報及び/又は上記第2構成情報を運ぶメッセージは、無線リソース制御再開(RRC Resume)メッセージ、無線リソース制御再構成(RRC Reconfiguration)メッセージ等であってもよい。
【0105】
さらに選択的に、図3を参照し、図4に示すように、本発明の実施例で提供されるGap方法は、上記ステップ203の後にステップ204をさらに含む。
【0106】
ステップ204で、第1要求情報が変更された場合に、第1UEはネットワーク機器に第2要求情報を送信する。
【0107】
第1要求情報が変更されたことは、第1ターゲットGapに対応するタスクが変化したこと、第2Gapの構成が変化したこと、無線リソース制御RRC構成が変化したことのうちの少なくとも1つを含む。
【0108】
例示的に、無線リソース制御RRC構成が変化したことは、RRC Reconfigurationメッセージが変化したことである。
【0109】
選択的に、第2Gapの構成が変化したことにより、第2Gapが第1UE又は第1UEを制御する端末機器内のタスクのリソーススケジューリングを満たすようになった場合、第1UEは第1Gapのニーズがないように変更される。
【0110】
具体的には、第2要求情報は第2ターゲットGapを要求するためのものであり、第2ターゲットGapのGapタイプはN個のGapタイプのうちの少なくとも1つであり、第2Gapは測定タスクに対応する。即ち、第1UEは第1ターゲットGapを要求した後に、タイプがN個のGapタイプのうちのGapタイプである第2ターゲットGapを再度要求する。
【0111】
第1ターゲットGapと第2ターゲットGapは同じ又は異なるものであることが理解される。
【0112】
それに応じて、ネットワーク機器は第1UEから第2要求メッセージを受信することができ、第2要求情報は第1要求情報の変更である。
【0113】
第2要求情報は第2ターゲットGapを要求するためのものであり、第2ターゲットGapのGapタイプはN個のGapタイプのうちの少なくとも1つである。
【0114】
説明すべきことは、本発明の実施例において、Gapを要求する要求メッセージは、多様化されたGapを要求するための第1カテゴリのGap要求メッセージと、測定Gapを要求するための第2カテゴリのGap要求メッセージとに分けられてもよい点である。第1要求情報及び第2要求情報が存在するメッセージはいずれも第1カテゴリのGap要求メッセージであり、第3要求情報が存在するメッセージは第2カテゴリのGap要求メッセージである。
【0115】
図3を参照し、図5に示すように、本発明の実施例で提供されるGap方法は、ステップ205及びステップ206をさらに含むことが理解され、例えば、上記ステップ203の後にステップ205及びステップ206をさらに含む。
【0116】
ステップ205で、第1UEが第1サービングセルからターゲットサービングセルに切り替えた場合に、ネットワーク機器は第1サービングセルによってターゲットサービングセルに第1要求情報を送信する。
【0117】
例えば、ネットワーク機器は第1サービングセルが存在する基地局によってターゲットサービングセルが存在する基地局に第1要求情報を送信する。
【0118】
ステップ206で、ネットワーク機器はターゲットサービングセルによって第1UEに第1構成情報を送信する。
【0119】
こうして、第1UEが第1サービングセルからターゲットサービングセルに切り替えた場合に、ネットワーク機器は第1サービングセルによってターゲットサービングセルに第1要求情報を送信し、それによって、ターゲットサービングセルは、第1UEが特にターゲットサービングセルと第1要求情報を交換することなく、第1UEの第1要求情報を迅速かつ簡単に把握することができる。
【0120】
選択的に、本発明の実施例で提供されるGap方法は、ステップ207をさらに含んでもよく、例えば、上記ステップ203の後にステップ207をさらに含む。
【0121】
ステップ207で、ネットワーク機器は第1UEに第3イネーブル情報を送信する。
【0122】
それに応じて、第1UEはネットワーク機器から第3イネーブル情報を受信することができる。
【0123】
第3イネーブル情報は、第1ニーズ構成をイネーブルするか否か、及び、第2Gapの第2ニーズ構成をイネーブルするか否か、のうちの少なくとも1つを指示するためのものであり、第2Gapは測定タスクに対応する。
【0124】
ネットワーク機器は、第1UEのGapニーズを変更するためのイネーブル情報を任意の時点でトリガしてもよいことが理解される。例えば、ネットワーク機器のリソースが不足になる場合に、第1UEのGapニーズに対するイネーブルをキャンセルする。
【0125】
選択的に、本発明の実施例で提供されるGap構成方法(具体的には第1Gapネゴシエーション手順)は、例えば、上記ステップ203の後に以下のシーン1からシーン5をさらに含む。
【0126】
シーン1では、ネットワークは第2gap構成を数回確立又は解放する。例えば、ネットワーク機器はイネーブル情報(例えば、第3イネーブル情報)を数回発信してもよい。
【0127】
シーン2では、UEは第1Gap要求を変更する。UEは、第2Gapのニーズをなくすこと等を含む上で、Gap要求の内容を変更してもよい。
【0128】
シーン3では、上記ステップ201からステップ203を数回繰り返すことを含む上で、ネゴシエーション手順を繰り返す。
【0129】
シーン4では、接続モードのUEは第1Gapと第2Gapを併せてネゴシエーションするか、又は第1Gapと第2Gapを独立してネゴシエーションしてもよい。
【0130】
第1Gapと第2Gapを併せてネゴシエーションすることは、第1Gapに関する情報(例えば、イネーブル情報)と第2Gapに関する情報(例えば、イネーブル情報)を同時に送信し、同一のメッセージ又は同一の情報要素で第1Gapに関する情報と第2Gapに関する情報を運ぶことを含んでもよい。
【0131】
シーン5では、第2Gapが端末機器により制御される複数のUEのタスクのニーズを満たすようになった場合、UEは第1Gapネゴシエーションを開始する必要がない。
【0132】
以下において、本発明の実施例は、例1から例3によりGap構成方法をさらに説明する。
【0133】
例1 接続(connected)状態での第1Gapネゴシエーション
図6は、本発明の実施例で提供されるGap構成方法の手順模式図である。
【0134】
ステップ1で、UE(例えば第1UE)は接続状態にあり、ネットワーク(NWとし、例えば、ネットワーク機器)からダウンリンクメッセージRRC Reconfigurationを受信する。
【0135】
RRC Reconfigurationメッセージは第1Gap構成を確立又は解放すること(Setup/Release NeedForGaps2ConfigNR)を指示する。
【0136】
第1Gap構成を確立するとは、第1Gapの第1ニーズ構成を非イネーブルからイネーブルに変更することをいい、第1Gap構成を解放するとは、第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルから非イネーブルに変更することをいう。
【0137】
選択的に、第1Gapネゴシエーションは独立したIE NeedForGapsConfigNRとして構成してもよい。
【0138】
又は、第1Gapと第2Gap構成は同一のIE NeedForGapsConfigNRにおいて構成され、別々にイネーブルされる。
【0139】
又は、第1Gapと第2Gap構成は同一のIE NeedForGapsConfigNRにおいて構成され、同時にイネーブルされ、つまり、同時に確立又は解放される。
【0140】
第1GapはN個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGap(即ち多様化されたGap)であり、第2Gapは測定タスクに対応する測定Gapである。
【0141】
ステップ2で、UEはRRC Reconfiguration Completeを送信する。
【0142】
ネットワークが第1Gapネゴシエーションを確立した場合、RRC Reconfiguration Completeは第1Gap要求メッセージを含む。第1Gap要求メッセージは端末機器により制御されるマルチUE(例えば、第1UEを含むマルチUE)のタスクニーズ(例えば、NeedForGapsIofo2NR)のGap情報を含む。
【0143】
具体的には、上記第1Gap要求メッセージは第1要求情報を運ぶ上記ターゲットメッセージであってもよい。
【0144】
ステップ3で、端末機器により制御されるマルチUEのタスクが変更され、UEはUE Assistance Informationメッセージを送信する。
【0145】
UEはUE Assistance Informationメッセージを送信することで、第1Gapネゴシエーション(例えば、NeedForGapsIofo2NR)を実現する。
【0146】
選択的に、端末機器により制御されるマルチUEのタスク変更は、
a)マルチカード端末の他のUEにセル再選択が発生することにより、ページング位置が変化し、UEは周期的Gapを請求すること、及び
b)マルチカード端末の他のUEにモビリティ更新、例えばTAU/登録要求等が発生し、UEはワンタイムGapを請求することを含むが、それらに限定されない。
【0147】
ステップ4で、UEはネットワークダウンリンクメッセージRRC Reconfigurationを受信する。
【0148】
RRC Reconfigurationメッセージは第1Gap構成情報を含み、Setup/Release NeedForGaps2ConfigNRのために用いられる。
【0149】
具体的には、UEの切り替え手順において、元のサービングセルは第1Gap構成を切り替え先のターゲットサービングセルに伝達する。例えば、元のサービングセルによってターゲットサービングセルにステップ2での第1Gap要求メッセージを伝達することで、ターゲットサービングセルがUEに送信するRRC Reconfigurationメッセージは第1Gap構成情報を含むようにする。
【0150】
ステップ5で、UEはRRC Reconfiguration Completeメッセージを送信する。
【0151】
UEは、第1Gapネゴシエーション(例えば、NeedForGapsIofo2NR)を再度行うために、第1Gap要求メッセージを選択的に含む。
【0152】
以上のステップ4及びステップ5は繰り返し実行してもよい。
【0153】
選択的に、例1におけるステップ5の後にステップ6をさらに含んでもよい。
【0154】
ステップ6で、UEはダウンリンクメッセージRRC Reconfigurationを受信する。
【0155】
該RRC Reconfigurationメッセージは第1Gap構成情報を含み、ネットワーク機器は第1Gapネゴシエーションを任意の時点で解放又は確立してもよい。
【0156】
例2 UEがRRC inactive状態から接続状態に入る時の第1Gapネゴシエーション
図7は、本発明の実施例で提供されるGap構成方法の手順模式図である。
【0157】
ステップ1で、UE(例えば、第1UE)はinactive(即ち非アクティブ)状態にあり、ネットワーク(即ちNW)ダウンリンクメッセージRRC Resumeを受信する。
【0158】
RRC Resumeメッセージは第1gapネゴシエーションを確立又は解放すること(Setup/Release NeedForGaps2ConfigNR)を指示する。
【0159】
選択的に、第2Gapネゴシエーションは独立したIE NeedForGapsConfigNRとして構成してもよい。
【0160】
又は、第2Gapと第1Gapは同一のIE NeedForGapsConfigNRにおいて構成され、別々にイネーブルされる。
【0161】
又は、第2Gapと第1Gapは同一のIE NeedForGapsConfigNRにおいて構成され、同時にイネーブルされ、つまり、同時に確立又は解放される。
【0162】
ステップ2で、ネットワークが第1Gapネゴシエーションを確立した場合、UEはRRC Resume Completeを送信する。
【0163】
該RRC Resume Completeは第1Gap要求メッセージを含み、第1Gap要求メッセージは端末機器により制御される複数のUEのタスクニーズのGap情報を含む。具体的には、上記第1Gap要求メッセージは第1要求情報を運ぶ上記ターゲットメッセージであってもよい。
【0164】
ステップ3で、UEはネットワークダウンリンクメッセージRRC Reconfigurationを受信する。
【0165】
RRC Reconfigurationメッセージは第1Gap構成情報を含む。
【0166】
ステップ4で、UEはRRC Reconfiguration Completeメッセージを送信する。
【0167】
UEは第1Gap要求メッセージを選択的に含み、第1Gapネゴシエーションを再度行う。
【0168】
以上のステップ3及びステップ4は繰り返し実行してもよい。
【0169】
ステップ5で、UEはネットワークダウンリンクメッセージRRC Reconfigurationを受信する。
【0170】
RRC Reconfigurationメッセージは第1Gap構成情報を含み、第1Gapネゴシエーションを任意の時点で確立又は解放することができる。
【0171】
例3 UEとネットワーク(例えば、ネットワーク機器)が第1Gapと第2Gapを併せてネゴシエーションする
図8は、本発明の実施例で提供されるGap構成方法の手順模式図である。
【0172】
ステップ1で、UEは接続状態にあり、ネットワークダウンリンクメッセージRRC Reconfigurationを受信する。
【0173】
RRC Reconfigurationメッセージは第1Gapネゴシエーションを確立又は解放すること(Setup/Release NeedForGapsConfigNR)を指示する。
【0174】
選択的に、第2Gapと第1Gap構成は同一のIE NeedForGapsConfigNRにおいて構成され、別々にイネーブルされる。
【0175】
又は、第2Gapと第1Gap構成は同一のIE NeedForGapsConfigNRにおいて構成され、同時にイネーブルされ、つまり、同時に確立又は解放される。
【0176】
又は、第1Gapネゴシエーションは独立したIE NeedForGaps2ConfigNRとして構成してもよい。
【0177】
ステップ2で、UEはRRC Reconfiguration Completeを送信する。
【0178】
ネットワークが第1Gap及び/又は第2Gapネゴシエーションを確立した場合、RRC Reconfiguration Completeは第1Gap及び/又は第2Gap要求メッセージを含む。
【0179】
ステップ3で、端末機器により制御されるマルチUEのタスクが変更され、UEは第1Gapネゴシエーションを開始し、UE Assistance Informationメッセージを送信する。
【0180】
ステップ4で、UEはネットワークダウンリンクメッセージRRC Reconfigurationを受信する。
【0181】
RRC Reconfigurationメッセージは第1Gap及び/又は第2Gap構成情報を含む。
【0182】
ステップ5で、UEはRRC Reconfiguration Completeメッセージを送信する。
【0183】
UEは第1Gap及び/又は第2Gap要求メッセージを選択的に含み、gapネゴシエーションを再度行う。
【0184】
以上のステップ4及びステップ5は繰り返し実行してもよい。
【0185】
ステップ6で、UEはネットワークダウンリンクメッセージRRC Reconfigurationを受信する。
【0186】
RRC Reconfigurationメッセージは第1Gap及び/又は第2Gap構成情報を含み、第1Gap及び/又は第2Gapネゴシエーションを任意の時点で確立又は解放することができる。
【0187】
例3において、
UEが発信する複数のGapタイプを要求する第1Gap要求メッセージ(即ち上記ターゲットメッセージ)は、
MIMO Gapを要求する第1Gap要求メッセージであって、UEは特定の時間帯でMIMOレイヤ数を、例えば8 MIMOから4 MIMOに減少させるように要求し、該特定の時間帯は周期的Gap又はワンタイムGapであってもよく、RRC ConfigurationメッセージはGap内にMIMO数を減少させることを構成する第1Gap要求メッセージと、
CA Gapを要求する第1Gap要求メッセージであって、UEは特定の時間帯でCA数を、例えば6 CAから5 CAに減少させるように要求し、該特定の時間帯は周期的Gap又はワンタイムgapであってもよく、RRC Configurationメッセージはgap時刻でCA数を減少させることを構成する第1Gap要求メッセージと、
ULデータの送信の第2時間Gap(即ちTx Gap)を要求する第1Gap要求メッセージであって、UEは特定の時間帯で送信を停止するように要求し、該特定の時間帯は周期的Gap又はワンタイムGapであってもよく、RRC ConfigurationメッセージはGap内にUEによる送信を停止することを構成し、UEのの受信は正常に行う第1Gap要求メッセージと、
DLデータの受信の第3時間Gap(即ちRx Gap)を要求する第1Gap要求メッセージであって、UEは特定の時間帯で受信を停止するように要求し、該特定の時間帯は周期的Gap又はワンタイムGapであってもよく、RRC ConfigurationメッセージはGap内にUEによるデータの受信を停止することを構成する第1Gap要求メッセージと、
MCG及び/又はSCGのGapを要求する第1Gap要求メッセージであって、UEはMCGにおいて特定の時間帯でGapを生成するように要求し、例えばGap外に構成1を採用し、Gap内に構成2を採用し、該特定の時間帯は周期的Gap又はワンタイムGapであってもよく、該構成1は元の構成であり、該構成2は構成1を部分的に減少させたもの又は構成1を全部停止したものであり、RRC ConfigurationメッセージはMCG及び/又はSCGにおいてGapを構成する第1Gap要求メッセージと、を含むが、それらに限定されない。
【0188】
本発明の実施例において、ネットワーク機器は第1UEに第1イネーブル情報を送信することで、第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示し、即ち、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapのニーズをイネーブルするか否かを指示する。続いて、第1イネーブル情報が第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、第1UEはネットワーク機器に第1要求情報を送信することで、第1ターゲットGap、即ちGapタイプがN個のGapタイプのうちの少なくとも1つである第1ターゲットGapを要求することができる。さらに、ネットワーク機器は第1UEに第1構成情報を送信することで、第1UEに対して第1ターゲットGapを構成することができる。こうして、ネットワーク機器と第1UEとの間の多様化されたGapネゴシエーション及び構成が実現され、つまり、Gap割り当てメカニズムが、多様化されたGapネゴシエーション及び構成ニーズをカバーすることが実現される。さらに、Gapネゴシエーションを拡張して、マルチカード端末のGapニーズをカバーすることで、マルチカード端末のサービス中断が回避され、ネットワークリソースがより効率的に利用され、リソースの浪費が回避される。
【0189】
図9は本発明の実施例で提供されるUEを実現する可能な構造模式図であり、図9に示すように、該UE 90は第1UEであり、ネットワーク機器から第1イネーブル情報を受信するための受信モジュール91であって、第1イネーブル情報は第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示するためのものであり、第1GapはN個のGapタイプのGapを含む受信モジュールと、受信モジュール91で受信された第1イネーブル情報が第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、ネットワーク機器に第1要求情報を送信するための送信モジュール92であって、第1要求情報は第1ターゲットGapを要求するためのものであり、第1ターゲットGapのGapタイプはN個のGapタイプのうちの少なくとも1つである送信モジュールと、を含み、受信モジュール91は、さらにネットワーク機器から第1構成情報を受信するために用いられ、第1構成情報は第1ターゲットGapを構成するためのものである。
【0190】
選択的に、第1Gapは、端末機器のGapと、第1UEのGapと、第2UEのGapと、データの送受信に対応する第1時間Gapと、能力に基づくGapと、構成に基づくGapと、多入力多出力MIMO Gapと、キャリアアグリゲーションCA Gapと、アップリンクデータの送信に対応する第2時間Gapと、ダウンリンクデータの送信に対応する第3時間Gapと、第1UEのマスタセルグループMCGに対応するGapと、第1UEのセカンダリセルグループSCGに対応するGapと、のうちの少なくとも1つを含み、第2UEと第1UEは同一の端末機器により制御されるUEである。
【0191】
選択的に、MCGに対応するGapは、第1時間Gap、能力に基づくGap、構成に基づくGap、MIMO Gap、CA Gap、第2時間Gap、第3時間Gapのうちの少なくとも1つを含み、SCGに対応するGapは、第1時間Gap、能力に基づくGap、構成に基づくGap、MIMO Gap、CA Gap、第2時間Gap、第3時間Gapのうちの少なくとも1つを含む。
【0192】
選択的に、N個のGapタイプのうちの1つは少なくとも1つのタスクに対応し、少なくとも1つのタスクの全部又は一部は測定タスクと異なる。
【0193】
選択的に、端末機器のGapに対応するタスクは、Gap内に端末機器により制御される複数のUEのタスクを実行することを含み、及び/又は、第1UEのGapに対応するタスクは、Gap内に第1UEのタスクを実行することを含み、及び/又は、第2UEのGapに対応するタスクは、Gap内に第2UEのタスクを実行することを含み、及び/又は、第1時間Gapに対応するタスクは、Gap内にサービスデータの送受信を停止することを含み、及び/又は、能力に基づくGapに対応するタスクは、Gap外に第1能力を使用し、Gap内に第2能力を使用することを含み、第1能力は第2能力より高く、及び/又は、構成に基づくGapに対応するタスクは、Gap外に第1構成を使用し、Gap内に第2構成を使用することを含み、第1構成は第2構成より高く、及び/又は、MIMO Gapに対応するタスクは、Gap内にMIMOレイヤ数を減少させることを含み、及び/又は、CA Gapに対応するタスクは、Gap内にCA数を減少させることを含み、及び/又は、第2時間Gapに対応するタスクは、Gap内にアップリンクデータの送信を停止することを含み、及び/又は、第3時間Gapに対応するタスクは、Gap内にダウンリンクデータの受信を停止することを含む。
【0194】
選択的に、第1イネーブル情報と第2イネーブル情報は同一のメッセージの同じ情報要素IEで運ばれているか、又は、第1イネーブル情報と第2イネーブル情報は同一のメッセージの異なるIEで運ばれているか、又は、第1イネーブル情報と第2イネーブル情報は異なるメッセージで運ばれており、第2イネーブル情報はネットワーク機器から受信されたものであり、第2イネーブル情報は第2Gapの第2ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示するためのものであり、第2Gapは測定タスクに対応する。
【0195】
選択的に、第1イネーブル情報と第2イネーブル情報が異なるIEで運ばれていると、第1Gapと第2Gapを別々にイネーブルし、第1イネーブル情報と第2イネーブル情報が同じIEで運ばれていると、第1Gapと第2Gapを別々にイネーブルするか、又は、第1Gapと第2Gapを同時にイネーブルする。
【0196】
選択的に、送信モジュール92は、さらに、ネットワーク機器に第1要求情報を送信した後、第1要求情報が変更された場合に、ネットワーク機器に第2要求情報を送信するために用いられ、第1要求情報が変更されたことは、第1ターゲットGapに対応するタスクが変化したこと、第2Gapの構成が変化したこと、無線リソース制御RRC構成が変化したことのうちの少なくとも1つを含み、第2要求情報は第2ターゲットGapを要求するためのものであり、第2ターゲットGapのGapタイプはN個のGapタイプのうちの少なくとも1つであり、第2Gapは測定タスクに対応する。
【0197】
選択的に、第1要求情報はターゲットメッセージで運ばれており、ターゲットメッセージは、無線リソース制御再開完了RRC Resume Completeメッセージ、無線リソース制御再構成完了RRC Reconfiguration Completeメッセージ、ユーザ機器補助情報UE Assistance Informationメッセージのいずれか1つである。
【0198】
選択的に、第1要求情報には、第1UEがGapを必要とするか否かを指示するための第1指示情報、第1UEによって要求されるGapのGapタイプを指示するための第2指示情報、第1UEによって要求されるGapに対応するタスクを指示するための第3指示情報、第1UEによって要求されるGapのGap時間情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0199】
選択的に、Gap時間情報は、Gap開始時刻、Gap持続時間、Gap周期情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0200】
選択的に、要求されるGapに対応するタスクは、端末機器のタスク、第1UEのタスク、第2UEのタスク、アイドル状態タスク、シグナリング手順、他のサービスのうちの少なくとも1つを含み、第2UEと第1UEは同一の端末機器により制御されるUEである。
【0201】
選択的に、受信モジュール91は、さらに、ネットワーク機器から第1イネーブル情報を受信した後、ネットワーク機器から第3イネーブル情報を受信するために用いられ、第3イネーブル情報は、第1ニーズ構成をイネーブルするか否か、及び、第2Gapの第2ニーズ構成をイネーブルするか否か、のうちの少なくとも1つを指示するためのものであり、第2Gapは測定タスクに対応する。
【0202】
選択的に、第1構成情報には、第1GapのGap時間情報、リソース構成情報のうちの少なくとも1つが含まれ、リソース構成情報は第1UEの第1Gap内におけるリソース構成を指示するためのものであり、リソース構成情報は第1要求情報に基づいて決定されたものである。
【0203】
選択的に、第1要求情報と第3要求情報は同一のメッセージ内の異なるIEで運ばれているか、又は、第1要求情報と第3要求情報は同一のメッセージの同じIEで運ばれているか、又は、第1要求情報と第3要求情報は異なるメッセージで運ばれており、第3要求情報はネットワーク機器に第2Gapを要求するためのものであり、第2Gapは測定タスクに対応する。
【0204】
選択的に、第1構成情報と第2構成情報は同一のメッセージ内の異なるIEで運ばれているか、又は、第1構成情報と第2構成情報は同一のメッセージの同じIEで運ばれているか、又は、第1構成情報と第2構成情報は異なるメッセージで運ばれており、第2構成情報はネットワーク機器から受信されたものであり、第2構成情報は第2Gapを構成するためのものである。
【0205】
本発明の実施例で提供されるUE 90は上記方法の実施例の手順を実現することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0206】
本発明の実施例で提供されるUEは、第1UEがネットワーク機器から第1イネーブル情報を受信し、第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを把握し、即ち、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapのニーズをイネーブルするか否かという指示を把握することができる。続いて、第1イネーブル情報が第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、第1UEはネットワーク機器に第1要求情報を送信することで、第1ターゲットGap、即ちGapタイプがN個のGapタイプのうちの少なくとも1つである第1ターゲットGapを要求することができる。さらに、第1UEはネットワーク機器から第1構成情報を受信して、第1ターゲットGapを構成する。こうして、ネットワーク機器と第1UEとの間の多様化されたGapネゴシエーション及び構成が実現され、つまり、Gap割り当てメカニズムが、多様化されたGapネゴシエーション及び構成ニーズをカバーすることが実現される。さらに、Gapネゴシエーションを拡張して、マルチカード端末のGapニーズをカバーすることで、マルチカード端末のサービス中断が回避され、ネットワークリソースがより効率的に利用され、リソースの浪費が回避される。
【0207】
図10は本発明の実施例で提供されるネットワーク機器を実現する可能な構造模式図であり、図10に示すように、該ネットワーク機器10は、第1ユーザ機器UEに第1イネーブル情報を送信するための送信モジュール11であって、第1イネーブル情報は第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示するためのものであり、第1Gapは、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapである送信モジュールと、送信モジュール11で送信された第1イネーブル情報が第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、第1UEから第1要求情報を受信するための受信モジュール12であって、第1要求情報は第1ターゲットGapを要求するためのものであり、第1ターゲットGapのGapタイプはN個のGapタイプのうちの少なくとも1つである受信モジュールと、を含み、送信モジュール11は、さらに、受信モジュール12で受信された第1要求情報に応じて、第1UEに第1構成情報を送信するために用いられ、第1構成情報は第1ターゲットGapを構成するためのものである。
【0208】
選択的に、第1Gapは、端末機器のGapと、第1UEのGapと、第2UEのGapと、データの送受信に対応する第1時間Gapと、能力に基づくGapと、構成に基づくGapと、多入力多出力MIMO Gapと、キャリアアグリゲーションCA Gapと、アップリンクデータの送信に対応する第2時間Gapと、ダウンリンクデータの送信に対応する第3時間Gapと、第1UEのマスタセルグループMCGに対応するGapと、第1UEのセカンダリセルグループSCGに対応するGapと、のうちの少なくとも1つを含み、第2UEと第1UEは同一の端末機器により制御されるUEである。
【0209】
選択的に、MCGに対応するGapは、第1時間Gap、能力に基づくGap、構成に基づくGap、MIMO Gap、CA Gap、第2時間Gap、第3時間Gapのうちの少なくとも1つを含み、SCGに対応するGapは、第1時間Gap、能力に基づくGap、構成に基づくGap、MIMO Gap、CA Gap、第2時間Gap、第3時間Gapのうちの少なくとも1つを含む。
【0210】
選択的に、N個のGapタイプのうちの1つは少なくとも1つのタスクに対応し、少なくとも1つのタスクの全部又は一部は測定タスクと異なる。
【0211】
選択的に、端末機器のGapに対応するタスクは、Gap内に端末機器により制御される複数のUEのタスクを実行することを含み、及び/又は、第1UEのGapに対応するタスクは、Gap内に第1UEのタスクを実行することを含み、及び/又は、第2UEのGapに対応するタスクは、Gap内に第2UEのタスクを実行することを含み、及び/又は、第1時間Gapに対応するタスクは、Gap内にサービスデータの送受信を停止することを含み、及び/又は、能力に基づくGapに対応するタスクは、Gap外に第1能力を使用し、Gap内に第2能力を使用することを含み、第1能力は第2能力より高く、及び/又は、構成に基づくGapに対応するタスクは、Gap外に第1構成を使用し、Gap内に第2構成を使用することを含み、第1構成は第2構成より高く、及び/又は、MIMO Gapに対応するタスクは、Gap内にMIMOレイヤ数を減少させることを含み、及び/又は、CA Gapに対応するタスクは、Gap内にCA数を減少させることを含み、及び/又は、第2時間Gapに対応するタスクは、Gap内にアップリンクデータの送信を停止することを含み、及び/又は、第3時間Gapに対応するタスクは、Gap内にダウンリンクデータの受信を停止することを含む。
【0212】
選択的に、第1イネーブル情報と第2イネーブル情報は同一のメッセージの同じ情報要素IEで運ばれているか、又は、第1イネーブル情報と第2イネーブル情報は同一のメッセージの異なるIEで運ばれているか、又は、第1イネーブル情報と第2イネーブル情報は異なるメッセージで運ばれており、第2イネーブル情報はネットワーク機器から受信されたものであり、第2イネーブル情報は第2Gapの第2ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示するためのものであり、第2Gapは測定タスクに対応する。
【0213】
選択的に、第1イネーブル情報と第2イネーブル情報が異なるIEで運ばれていると、第1Gapと第2Gapを別々にイネーブルし、第1イネーブル情報と第2イネーブル情報が同じIEで運ばれていると、第1Gapと第2Gapを別々にイネーブルするか、又は、第1Gapと第2Gapを同時にイネーブルする。
【0214】
選択的に、受信モジュール12は、さらに第1UEから第2要求メッセージを受信するために用いられ、第2要求情報は第1要求情報の変更であり、第2要求情報は第2ターゲットGapを要求するためのものであり、第2ターゲットGapのGapタイプはN個のGapタイプのうちの少なくとも1つである。
【0215】
選択的に、第1要求情報はターゲットメッセージで運ばれており、ターゲットメッセージは、無線リソース制御再開完了RRC Resume Completeメッセージ、無線リソース制御再構成完了RRC Reconfiguration Completeメッセージ、ユーザ機器補助情報UE Assistance Informationメッセージのいずれか1つである。
【0216】
選択的に、第1要求情報には、第1UEがGapを必要とするか否かを指示するための第1指示情報、第1UEによって要求されるGapのGapタイプを指示するための第2指示情報、第1UEによって要求されるGapに対応するタスクを指示するための第3指示情報、第1UEによって要求されるGapのGap時間情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0217】
選択的に、Gap時間情報は、Gap開始時刻、Gap持続時間、Gap周期情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0218】
選択的に、要求されるGapに対応するタスクは、端末機器のタスク、第1UEのタスク、第2UEのタスク、アイドル状態タスク、シグナリング手順、他のサービスのうちの少なくとも1つを含み、第2UEと第1UEは同一の端末機器により制御されるUEである。
【0219】
選択的に、送信モジュール11は、さらに、第1UEに第1イネーブル情報を送信した後、第1UEに第3イネーブル情報を送信するために用いられ、第3イネーブル情報は、第1ニーズ構成をイネーブルするか否か、及び、第2Gapの第2ニーズ構成をイネーブルするか否か、のうちの少なくとも1つを指示するためにもちられ、第2Gapは測定タスクに対応する。
【0220】
選択的に、第1構成情報には、第1GapのGap時間情報、リソース構成情報のうちの少なくとも1つが含まれ、リソース構成情報は第1UEの第1Gap内におけるリソース構成を指示するためのものであり、リソース構成情報は第1要求情報に基づいて決定されたものである。
【0221】
選択的に、第1要求情報と第3要求情報は同一のメッセージ内の異なるIEで運ばれているか、又は、第1要求情報と第3要求情報は同一のメッセージの同じIEで運ばれているか、又は、第1要求情報と第3要求情報は異なるメッセージで運ばれており、第3要求情報はネットワーク機器に第2Gapを要求するためのものであり、第2Gapは測定タスクに対応する。
【0222】
選択的に、第1構成情報と第2構成情報は同一のメッセージ内の異なるIEで運ばれているか、又は、第1構成情報と第2構成情報は同一のメッセージの同じIEで運ばれているか、又は、第1構成情報と第2構成情報は異なるメッセージで運ばれており、第2構成情報はネットワーク機器から受信されたものであり、第2構成情報は第2Gapを構成するためのものであり、第2Gapは測定タスクに対応する。
【0223】
選択的に、送信モジュール11は、さらに、第1UEに第1構成情報を送信した後、第1UEが第1サービングセルからターゲットサービングセルに切り替えた場合に、第1サービングセルによってターゲットサービングセルに第1要求情報を送信し、ターゲットサービングセルによって第1UEに第1構成情報を送信するために用いられる。
【0224】
本発明の実施例で提供されるネットワーク機器10は上記方法の実施例の手順を実現することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0225】
本発明の実施例で提供されるネットワーク機器において、第1UEに第1イネーブル情報を送信することで、第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示し、即ち、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapのニーズをイネーブルするか否かを指示する。続いて、第1イネーブル情報が第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、第1UEはネットワーク機器に第1要求情報を送信することで、第1ターゲットGap、即ちGapタイプがN個のGapタイプのうちの少なくとも1つである第1ターゲットGapを要求することができる。さらに、ネットワーク機器は第1UEに第1構成情報を送信することで、第1UEに対して第1ターゲットGapを構成することができる。こうして、ネットワーク機器と第1UEとの間の多様化されたGapネゴシエーション及び構成が実現され、つまり、Gap割り当てメカニズムが、多様化されたGapネゴシエーション及び構成ニーズをカバーすることが実現される。さらに、Gapネゴシエーションを拡張して、マルチカード端末のGapニーズをカバーすることで、マルチカード端末のサービス中断が回避され、ネットワークリソースがより効率的に利用され、リソースの浪費が回避される。
【0226】
図11は本発明の各実施例を実現する端末機器のハードウェア構造模式図であり、該UE 1000は、高周波ユニット101、ネットワークモジュール102、オーディオ出力ユニット103、入力ユニット104、センサ105、表示ユニット106、ユーザ入力ユニット107、インタフェースユニット108、メモリ109、プロセッサ110、及び電源111等の部材を含むが、それらに限定されない。当業者であれば、図11に示すUE 1000の構造は端末機器を限定するものではなく、UE 1000は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよいことが理解可能である。本発明の実施例において、UE 1000は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯情報端末、車載端末機器、ウェアラブル機器、及び万歩計(登録商標)等を含むが、それらに限定されない。
【0227】
選択的に、上記UE 90はUE 1000によって実現してもよい。例えば、UE 90内の受信モジュール91はUE 1000内のインタフェースユニット108によって実現することができ、UE 90内の送信モジュール92はUE 1000内の高周波ユニット101によって実現することができる。
【0228】
インタフェースユニット108は、ネットワーク機器から第1イネーブル情報を受信するために用いられ、第1イネーブル情報は第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示するためのものであり、第1Gapは、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapであり、高周波ユニット101は、インタフェースユニット108で受信された第1イネーブル情報が第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、ネットワーク機器に第1要求情報を送信するために用いられ、第1要求情報は第1ターゲットGapを要求するためのものであり、第1ターゲットGapのGapタイプはN個のGapタイプのうちの少なくとも1つであり、インタフェースユニット108は、さらにネットワーク機器から第1構成情報を受信するために用いられ、第1構成情報は第1ターゲットGapを構成するためのものである。
【0229】
本発明の実施例で提供されるUEは、第1UEがネットワーク機器から第1イネーブル情報を受信し、第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを把握し、即ち、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapのニーズをイネーブルするか否かという指示を把握することができる。続いて、第1イネーブル情報が第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、第1UEはネットワーク機器に第1要求情報を送信することで、第1ターゲットGap、即ち、GapタイプがN個のGapタイプのうちの少なくとも1つである第1ターゲットGapを要求することができる。さらに、第1UEはネットワーク機器から第1構成情報を受信して、第1ターゲットGapを構成する。こうして、ネットワーク機器と第1UEとの間の多様化されたGapネゴシエーション及び構成が実現され、つまり、Gap割り当てメカニズムが、Gapネゴシエーション及び構成ニーズをカバーすることが実現される。さらに、Gapネゴシエーションを拡張して、マルチカード端末のGapニーズをカバーすることで、マルチカード端末のサービス中断が回避され、ネットワークリソースがより効率的に利用され、リソースの浪費が回避される。
【0230】
なお、本発明の実施例において、高周波ユニット101は、情報の受送信又は通話プロセスでの信号の受送信に用いることができることを理解すべきであり、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ110で処理し、また、アップリンクのデータを基地局に送信する。通常、高周波ユニット101は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。また、高周波ユニット101は、無線通信システムを介してネットワーク及び他の機器と通信することもできる。
【0231】
UE 1000はネットワークモジュール102によって、例えば、電子メールの受送信、ウェブページの閲覧及びストリーミングメディアへのアクセスなどを助けるように、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0232】
オーディオ出力ユニット103は、高周波ユニット101又はネットワークモジュール102が受信した又はメモリ109に記憶されているオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。且つ、オーディオ出力ユニット103は、UE 1000が実行する特定の機能に関するオーディオ出力(例えば、コール信号受信音、メッセージ受信音等)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット103は、スピーカ、ブザー及び受話器等を含む。
【0233】
入力ユニット104は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット104は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)1041、及びマイクロホン1042を含んでもよい。処理された画像フレームは、表示ユニット106に表示することができる。グラフィックスプロセッシングユニット1041で処理された画像フレームは、メモリ109(又は他の記憶媒体)に記憶するか、又は高周波ユニット101もしくはネットワークモジュール102によって送信することができる。マイクロホン1042は、音声を受信することができ、且つこのような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話通話モードで、高周波ユニット101によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0234】
UE 1000は光センサ、運動センサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ105をさらに含む。具体的には、光センサは、環境光の明暗に応じて表示パネル1061の輝度を調整することができる環境光センサと、UE 1000が耳元に移動された時、表示パネル1061及び/又はバックライトを消すことができる近接センサと、を含む。運動センサの1つとして、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時に、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末機器の姿勢(例えば、画面の横縦の切り替え、関連するゲーム、磁力計姿勢校正)の認識、振動認識関連機能(例えば、万歩計、タップ)等に用いることができる。センサ105は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ等をさらに含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0235】
表示ユニット106は、ユーザが入力した情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット106は表示パネル1061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode,OLED)等の形態で表示パネル1061を構成することができる。
【0236】
ユーザ入力ユニット107は、入力される数字又は文字情報の受信、及びUE 1000でのユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力の生成に用いることができる。具体的には、ユーザ入力ユニット107は、タッチパネル1071及び他の入力機器1072を含む。タッチパネル1071はタッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作(例えば、ユーザが指、スタイラス等、あらゆる適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル1071上又はタッチパネル1071付近で行う操作)を検出可能であり、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出するとともに、タッチ操作による信号を検出し、タッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してプロセッサ110に送信し、そして、プロセッサ110から送信された命令を受信して実行する。また、タッチパネル1071は、抵抗式、容量式、赤外線及び表面弾性波等の様々な形態で実現することができる。タッチパネル1071に加え、ユーザ入力ユニット107は他の入力機器1072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器1072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0237】
さらに、タッチパネル1071は、表示パネル1061を被覆してもよく、タッチパネル1071はその上又は付近でのタッチ操作を検出すると、それをプロセッサ110に伝送してタッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ110は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル1061で対応する視覚出力を提供する。図11において、タッチパネル1071と表示パネル1061は、2つの独立した部材としてUE 1000の入力と出力機能を実現するが、何らかの実施例では、UE 1000の入力と出力機能を実現するように、タッチパネル1071と表示パネル1061を統合してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0238】
インタフェースユニット108は、外部装置とUE 1000を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、認識モジュールを備える装置を接続するためのポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポート等を含んでもよい。インタフェースユニット108は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信し、受信された入力をUE 1000内の1つ又は複数の部材に伝送するか、又はUE 1000と外部装置の間でデータを伝送するために用いることができる。
【0239】
メモリ109は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ109は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等を記憶可能なデータ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ109は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスをさらに含んでもよい。
【0240】
プロセッサ110は、UE 1000の制御センタであり、様々なインタフェース及び回線によりUE 1000全体の各部分を接続するものであり、メモリ109内に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させ又は実行し、及びメモリ109内に記憶されているデータを呼び出すことで、UE 1000の様々な機能及びデータ処理を実行し、それにより、UE 1000を全体的に監視する。プロセッサ110は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択的に、プロセッサ110に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ110に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0241】
UE 1000は各部材に給電する電源111(例えば、電池)をさらに含んでもよく、選択的に、電源111は、電源管理システムによってプロセッサ110に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができる。
【0242】
また、UE 1000はいくつかの図示されていない機能モジュールを含み、ここでは説明を省略する。
【0243】
図12は本発明の実施例を実現するネットワーク機器のハードウェア構造模式図であり、該ネットワーク機器800は、プロセッサ801、送受信機802、メモリ803、ユーザインタフェース804及びバスインタフェースを含む。
【0244】
送受信機802は、第1ユーザ機器UEに第1イネーブル情報を送信ステップであって、第1イネーブル情報は第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示するためのものであり、第1Gapは、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapであるステップと、第1イネーブル情報が第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、第1UEから第1要求情報を受信するステップであって、第1要求情報は第1ターゲットGapを要求するためのものであり、第1ターゲットGapのGapタイプはN個のGapタイプのうちの少なくとも1つであるステップと、第1要求情報に応じて、第1UEに第1構成情報を送信するステップであって、第1構成情報は第1ターゲットGapを構成するためのものであるステップと、に用いられる。
【0245】
本発明の実施例で提供されるネットワーク機器において、第1UEに第1イネーブル情報を送信することで、第1Gapの第1ニーズ構成をイネーブルするか否かを指示し、即ち、N個のGapタイプのうちの少なくとも1つを含むGapのニーズをイネーブルするか否かを指示する。続いて、第1イネーブル情報が第1ニーズ構成をイネーブルすることを指示する場合に、第1UEはネットワーク機器に第1要求情報を送信することで、第1ターゲットGap、即ちGapタイプがN個のGapタイプのうちの少なくとも1つである第1ターゲットGapを要求することができる。さらに、ネットワーク機器は第1UEに第1構成情報を送信することで、第1UEに対して第1ターゲットGapを構成することができる。こうして、ネットワーク機器と第1UEとの間の多様化されたGapネゴシエーション及び構成が実現され、つまり、Gap割り当てメカニズムが、多様化されたGapネゴシエーション及び構成ニーズをカバーすることが実現される。さらに、Gapネゴシエーションを拡張して、マルチカード端末のGapニーズをカバーすることで、マルチカード端末のサービス中断が回避され、ネットワークリソースがより効率的に利用され、リソースの浪費が回避される。
【0246】
本発明の実施例では、図12において、バスアーキテクチャは相互に接続されている任意数のバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ801を代表とした1つ又は複数のプロセッサ及びメモリ803を代表としたメモリを含む様々な回路を一体に接続する。バスアーキテクチャはさらに、周辺機器、電圧レギュレータ及び電力管理回路等のような様々な他の回路を一体に接続することができ、これらはいずれも本分野に周知のことであるため、本明細書ではさらに説明しない。バスインタフェースはインタフェースを提供する。送受信機802は複数の部材としてもよく、即ち送信機及び受信機を含み、伝送媒体で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。異なるユーザ機器について、ユーザインタフェース804は内部接続に必要な機器を外部から接続可能なインタフェースであってもよく、接続する機器はキーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロホン、ジョイスティック等を含むが、それらに限定されない。プロセッサ801はバスアーキテクチャ及び通常の処理の管理を担当し、メモリ803はプロセッサ801が操作を実行する時に使用するデータを記憶することができる。
【0247】
また、ネットワーク機器800はいくつかの図示されていない機能モジュールを含み、ここでは説明を省略する。
【0248】
選択的に、本発明の実施例は、プロセッサ、メモリ、及びメモリに記憶され且つプロセッサにおいて実行可能なコンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時に上記実施例におけるGap構成方法の手順を実現するUEをさらに提供し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0249】
選択的に、本発明の実施例は、プロセッサ、メモリ、及びメモリに記憶され且つプロセッサにおいて実行可能なコンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時に上記実施例におけるGap構成方法の手順を実現するネットワーク機器をさらに提供し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0250】
本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時に上記実施例におけるGap構成方法の複数の手順を実現するコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。上記コンピュータ可読記憶媒体は、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等を含む。
【0251】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0252】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本発明の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本発明の複数の実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0253】
以上、図面を参照しながら本発明の実施例を説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本発明の示唆をもとに、当業者が本発明の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。
【0254】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2020年4月24日に中国で出願した中国特許出願番号202010335447.Xの優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本出願に組み込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12