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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-09
(45)【発行日】2024-01-17
(54)【発明の名称】接続失敗回復方法及び機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/18 20180101AFI20240110BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20240110BHJP
   H04W 76/19 20180101ALI20240110BHJP
   H04W 76/15 20180101ALI20240110BHJP
【FI】
H04W76/18
H04W72/0457 110
H04W76/19
H04W76/15
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023019984
(22)【出願日】2023-02-13
(62)【分割の表示】P 2021506657の分割
【原出願日】2019-08-06
(65)【公開番号】P2023053259
(43)【公開日】2023-04-12
【審査請求日】2023-02-13
(31)【優先権主張番号】201810898696.2
(32)【優先日】2018-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】ブバカル・キンバ・ディット・アダム
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ ▲曉▼▲東▼
(72)【発明者】
【氏名】▲鄭▼ ▲倩▼
【審査官】米倉 明日香
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-527839(JP,A)
【文献】Huawei, HiSilicon,Handling on MN failure and SN failure for LTE NR tight interworking,3GPP TSG RAN WG2 #97b R2-1703655,2017年03月25日
【文献】LG Electronics Inc.,RRC Re-establishment Enhancement in NE-DC,3GPP TSG RAN WG2 #102 R2-1808593,2018年05月11日
【文献】Ericsson,MCG failure handling in case of NE-DC,3GPP TSG RAN WG2 #102 R2-1807079,2018年05月10日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器に適用される接続失敗回復方法であって、
EN-DCシーン又はNGEN-DCシーンでの、マスターセルグループMCG失敗の原因を決定するステップと、
前記MCG失敗の原因に基づいて、対応する接続失敗回復処理を行い、及び/又はMCG失敗関連情報を報告するステップと、を含み、
前記MCG失敗の原因に基づいて、対応する接続失敗回復処理を行い、及び/又はMCG失敗関連情報を報告する前記ステップは、少なくとも、
EN-DCシーン又はNGEN-DCシーンにおいて、前記MCG失敗の原因が第2の原因であるとき、MCGに対してサスペンドsuspend操作を行うこと、を含み、
前記第2の原因は、無線リンク失敗と、SCG構成を含まない第2のハンドオーバー命令に基づくハンドオーバー失敗と、の少なくとも1つを含む、接続失敗回復方法。
【請求項2】
前記MCG失敗の原因に基づいて、対応する接続失敗回復処理を行うステップは、
前記MCG失敗の原因が第1の原因であるとき、MCGの再構成プロセス又は前記端末機器の再構成プロセスをトリガするステップを含み、
前記第1の原因は、
シグナリング無線ベアラSRBの完全性チェック失敗と、
無線リソース制御RRCの再構成失敗と、
セカンダリセルグループSCG構成を含む第1のハンドオーバー命令に基づくハンドオーバー失敗と、
アップリンク伝送の回数が閾値を超えることと、
ランダムアクセスチャネルRACHの送信失敗と、の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の接続失敗回復方法。
【請求項3】
前記MCG失敗の原因に基づいて、対応する接続失敗回復処理を行い、及び/又はMCG失敗関連情報を報告するステップは、さらに、
EN-DCシーン又はNGEN-DCシーンにおいて、前記MCG失敗の原因が第2の原因であるとき、MCGの再構成プロセス又は前記端末機器の再構成プロセスをトリガしないことと、
EN-DCシーン又はNGEN-DCシーンにおいて、前記MCG失敗の原因が第2の原因であるとき、SCGにサービスを提供するネットワーク機器にMCG失敗関連情報を送信することと、の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の接続失敗回復方法。
【請求項4】
前記MCG失敗関連情報には、MCG失敗の原因値が含まれる、請求項3に記載の接続失敗回復方法。
【請求項5】
前記原因値は、第1の値、第2の値、及び第3の値の少なくとも1つを含み、
前記第1の値は、無線リンク失敗を表し、前記第2の値は、ハンドオーバー失敗を表し、前記第3の値は、T304タイマのタイムアウトと、T301タイマのタイムアウトと、アップリンク伝送が最大回数に達することと、RACHの送信失敗との少なくとも1つを表す、請求項4に記載の接続失敗回復方法。
【請求項6】
EN-DCシーン又はNGEN-DCシーンでの、マスターセルグループMCG失敗の原因を決定する決定モジュールと、
前記MCG失敗の原因に基づいて、対応する接続失敗回復処理を行い、及び/又はMCG失敗関連情報を報告する処理モジュールと、を含み、
前記処理モジュールは、
EN-DCシーン又はNGEN-DCシーンにおいて、前記MCG失敗の原因が第2の原因であるとき、MCGに対してサスペンドsuspend操作を行うことに少なくとも用いられ、
前記第2の原因は、無線リンク失敗と、SCG構成を含まない第2のハンドオーバー命令に基づくハンドオーバー失敗との少なくとも1つを含む、端末機器。
【請求項7】
前記処理モジュールは、
前記MCG失敗の原因が第1の原因であるとき、MCGの再構成プロセス又は前記端末機器の再構成プロセスをトリガすることに更に用いられ、
前記第1の原因は、
シグナリング無線ベアラSRBの完全性チェック失敗と、
無線リソース制御RRCの再構成失敗と、
セカンダリセルグループSCG構成を含む第1のハンドオーバー命令に基づくハンドオーバー失敗と、
アップリンク伝送の回数が閾値を超えることと、
ランダムアクセスチャネルRACHの送信失敗と、の少なくとも1つを含む、請求項6に記載の端末機器。
【請求項8】
前記処理モジュールは、さらに、
EN-DCシーン又はNGEN-DCシーンにおいて、前記MCG失敗の原因が第2の原因であるとき、MCGの再構成プロセス又は前記端末機器の再構成プロセスをトリガしないこと、
又は、
EN-DCシーン又はNGEN-DCシーンにおいて、前記MCG失敗の原因が第2の原因であるとき、SCGにサービスを提供するネットワーク機器にMCG失敗関連情報を送信すること、に用いられる、請求項6に記載の端末機器。
【請求項9】
前記MCG失敗関連情報には、MCG失敗の原因値が含まれる、請求項8に記載の端末機器。
【請求項10】
前記原因値は、第1の値、第2の値、及び第3の値の少なくとも1つを含み、
前記第1の値は、無線リンク失敗を表し、前記第2の値は、ハンドオーバー失敗を表し、前記第3の値は、T304タイマのタイムアウトと、T301タイマのタイムアウトと、アップリンク伝送が最大回数に達することと、RACHの送信失敗と、の少なくとも1つを表す、請求項9に記載の端末機器。
【請求項11】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムであって、前記プロセッサによって実行されると、請求項1~5のいずれか1項に記載の接続失敗回復方法のステップを実現するコンピュータプログラムと、を含む、端末機器。
【請求項12】
プロセッサよって実行されると、請求項1~5のいずれか1項に記載の接続失敗回復方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2018年8月8日に提出された中国特許出願第201810898696.2号の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
本開示の実施例は、通信の技術分野に関し、具体的には接続失敗回復方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、標準化においてセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group、SCG)失敗(failure)が発生したとき、端末機器の動作は明らかになる。
【0003】
しかしながら、マスターセルグループ(Master Cell Group、MCG)失敗とSCG失敗の原因は異なる可能性がある。従来技術では、MCG失敗が発生したとき、端末機器が接続失敗をどのように回復するかについて明確な規定がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例は、MCG失敗が発生したとき、接続失敗をどのように回復するかという問題を解決することができる接続失敗回復方法及び機器を提供することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、端末機器に適用される接続失敗回復方法は、
マスターセルグループMCG失敗の原因を決定するステップと、
前記MCG失敗の原因に基づいて、対応する接続失敗回復処理を行い、及び/又はMCG失敗関連情報を報告するステップと、を含む。
【0006】
第2の態様では、第1のネットワーク機器に適用される接続失敗回復方法は、
端末機器から送信されたMCG失敗関連情報を受信するステップと、
第2のネットワーク機器又は第3のネットワーク機器に前記MCG失敗関連情報を送信するステップと、を含み、
前記第1のネットワーク機器はSCGにサービスを提供し、前記第2のネットワーク機器はソースMCGにサービスを提供し、前記第3のネットワーク機器はターゲットMCGにサービスを提供し、或いは、
前記第1のネットワーク機器はSCGにサービスを提供し、前記第2のネットワーク機器はターゲットMCGにサービスを提供し、前記第3のネットワーク機器はソースMCGにサービスを提供する。
【0007】
第3の態様では、端末機器は、
マスターセルグループMCG失敗の原因を決定する決定モジュールと、
前記MCG失敗の原因に基づいて、対応する接続失敗回復処理を行い、及び/又はMCG失敗関連情報を報告する処理モジュールと、を含む。
【0008】
第4の態様では、第1のネットワーク機器は、
端末機器から送信されたMCG失敗関連情報を受信する受信モジュールと、
第2のネットワーク機器又は第3のネットワーク機器に前記MCG失敗関連情報を送信する送信モジュールと、を含み、
前記第1のネットワーク機器はSCGにサービスを提供し、前記第2のネットワーク機器はソースMCGにサービスを提供し、前記第3のネットワーク機器はターゲットMCGにサービスを提供し、或いは、
前記第1のネットワーク機器はSCGにサービスを提供し、前記第2のネットワーク機器はターゲットMCGにサービスを提供し、前記第3のネットワーク機器はソースMCGにサービスを提供する。
【0009】
第5の態様では、端末機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され前記プロセッサ上で実行可能で、前記プロセッサによって実行されると、第1の態様に記載の接続失敗回復方法のステップを実現するコンピュータプログラムと、を含む。
【0010】
第6の態様では、ネットワーク機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され前記プロセッサ上で実行可能で、前記プロセッサによって実行されると、第2の態様に記載の接続失敗回復方法のステップを実現するコンピュータプログラムと、を含む。
【0011】
第7の態様では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プロセッサよって実行されると、第1の態様又は第2の態様に記載の接続失敗回復方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されている。
【発明の効果】
【0012】
本開示の実施例では、MCG失敗が発生したとき、端末機器は、MCG失敗の原因に基づいて、該端末機器の動作を決定し、対応する接続失敗回復操作を行うことができる。
【0013】
以下の好ましい実施形態の詳細な説明を読むことにより、他の様々な利点及び利益は当業者にとって明らかになる。図面は、好ましい実施形態を示すためのものに過ぎず、本開示を限定するものと解釈されるべきではない。また、図面全体において、同じ符号は同じ部品を表す。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本開示の実施例に係る無線通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図2】本開示の実施例に係る接続失敗回復方法のフローチャート(その1)である。
図3】本開示の実施例に係る接続失敗回復方法のフローチャート(その2)である。
図4】本開示の実施例に係る端末機器の構成図(その1)である。
図5】本開示の実施例に係る第1のネットワーク機器の構成図である。
図6】本開示の実施例に係る端末機器の構成図(その2)である。
図7】本開示の実施例に係るネットワーク機器の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術手段を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、本開示の実施例の一部であり、全てではない。本開示における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をしない前提で得られる他の全ての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。
【0016】
本願の明細書及び特許請求の範囲における用語「含む」及びその任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、明確に示されたステップ又はユニットに限定されず、明確に示されていないか又はこれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。また、明細書及び特許請求の範囲において使用される「及び/又は」は、接続している対象の少なくとも1つを表し、例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する場合と、Bのみが存在する場合と、A及びBの両方が存在する場合との3つの場合を表す。
【0017】
本開示の実施例では、用語「例示的」又は「例えば」などは、例、事例又は例示として表すためのものである。本開示の実施例で「例示的」又は「例えば」として説明される任意の実施例又は設計案は、他の実施例又は設計案よりも好ましい又は有利であると解釈されるべきではない。具体的には、用語「例示的」又は「例えば」などの使用は、具体的な方式で関連する概念を提示することを目的とする。
【0018】
本明細書で説明される技術は、ロングタームエボリューション(Long Time Evolution、LTE)/LTEアドバンスト(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限定されず、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)、その他のシステムなどの様々な無線通信システムに用いられてよい。用語「システム」と「ネットワーク」は、常に互換的に使用される。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセス(Universal Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)(登録商標)と、その他のCDMA変形態とを含む。TDMAシステムは、移動通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communication、GSM)などの無線技術を実現することができる。OFDMAシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra-Mobile Broadband、UMB)、エボリューションUTRA(Evolution-UTRA、E-UTRA)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash-OFDMなどの無線技術を実現することができる。UTRA及びE-UTRAは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)の一部である。LTEとより高度なLTE(例えばLTE-A)は、E-UTRAを使用する新しいUMTSバージョンである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3rd Generation Partnership Project、3GPP)(登録商標)という名称の組織からの文書において説明されている。CDMA2000及びUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書において説明されている。本明細書で説明される技術は、上述したシステム及び無線技術に用いられてもよく、その他のシステム及び無線技術に用いられてもよい。
【0019】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施例を説明する。本開示の実施例に係る接続失敗回復方法及び機器は、無線通信システムに適用することができる。該無線通信システムとしては、第5世代移動通信技術(fifth-generation、5G)システム又は進化型ロングタームエボリューション(Evolved Long Term Evolution、eLTE)システム又は後続の進化型通信システムを採用してよい。
【0020】
図1は、本開示の実施例に係る無線通信システムのアーキテクチャの概略図である。図1に示すように、該無線通信システムは、少なくとも2つのネットワーク機器と端末機器12を含んでよく、少なくとも2つのネットワーク機器は、第1のネットワーク機器10と第2のネットワーク機器11を含んでよく、端末機器12は、第1のネットワーク機器10及び第2のネットワーク機器11と通信する(シグナリング又はデータを伝送する)ことができる。実際の応用において、上記各機器間の接続は無線接続であってよく、各機器間の接続関係を簡単かつ直感的に表すために、図1において実線で示す。
【0021】
なお、上記通信システムは、複数の端末機器12を含んでよく、第1のネットワーク機器10及び第2のネットワーク機器11は、複数の端末機器12と通信することができる。
【0022】
なお、上記通信システムにおける第1のネットワーク機器10及び第2のネットワーク機器11は、基地局であってよく、該基地局は、一般的に使用される基地局であってもよく、進化型基地局(evolved node base station、eNB)であってもよく、さらに5Gシステムにおけるネットワーク機器(例えば、次世代基地局(next generation node base station、gNB)又は送受信ポイント(transmission and reception point、TRP))などの機器であってもよい。
【0023】
本開示の実施例に係る端末機器12は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などであってよい。
【0024】
図1には、デュアル接続(Dual Connectivity、DC)のシーンが示されており、デュアル接続は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)に導入される技術であり、新たな無線技術(New Radio、NR)にも用いられる。デュアル接続とは、端末機器が同時に2つの基地局に接続し、2つの基地局が同時に端末機器にデータ送受信サービスを提供することができることを意味する。2つの基地局の無線リソースを同時に使用できるため、端末機器のサービスデータ伝送速度が倍に高まる。同じ端末機器にサービスを提供する2つの基地局の間にシグナリングインタフェースがあり、例えば、2つの基地局が関連する端末機器の設定情報を交換することを理解されたい。
【0025】
デュアル接続端末機器にサービスを提供する基地局は、同じ無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)に属し、或いは、デュアル接続端末機器にサービスを提供する基地局は、異なるRATに属する。例えば、図1において、第1のネットワーク機器10及び第2のネットワーク機器11はいずれもLTE eNBであり、或いは、第1のネットワーク機器10はLTE eNBであり、第2のネットワーク機器11はNR gNBである。本開示の実施例は、任意タイプの組み合わせのデュアル接続基地局に適用でき、図1における第1のネットワーク機器10及び第2のネットワーク機器11のタイプは限定されないことを理解されたい。
【0026】
デュアル接続端末機器にサービスを提供する基地局の1つは、マスター基地局(Master Node、MN)であり、もう1つはセカンダリ基地局(Secondary Node、SN)であり、例えば、図1において、第1のネットワーク機器10は、マスター基地局(Master Node、MN)であってもよく、第2のネットワーク機器11は、セカンダリ基地局(Secondary Node、SN)であってもよく、もちろんこれに限定されない。マスターセルグループは、デュアル接続において該マスター基地局に関連するサービスセルのグループであり、セカンダリセルグループは、デュアル接続において該セカンダリ基地局に関連するサービスセルのグループである。
【0027】
デュアル接続端末機器にサービスを提供する基地局のそれぞれは、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)をサポートすることができる。ネットワークは、デュアル接続端末機器に2つのスペシャルセル(special cell)を設定し、つまり、MNの1つのサービスセルを端末機器のプライマリセル(Primary Cell、PCell)として設定し、SNの1つのサービスセルをプライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell、PScell)として設定する。端末機器にサービスを提供するその他のセルは、該端末機器のセカンダリセル(Secondary Cell、Scell)である。
【0028】
本開示の実施例は、デュアル接続のシーンの他、マルチ接続のシーンにも適用できることを理解されたい。マルチ接続とは、3つ以上の基地局が同じ端末機器にサービスを提供することを意味する。本開示の実施例では、マルチ接続基地局のタイプが限定されない。
【0029】
デュアル接続のシーンと同様に、マルチ接続端末機器にサービスを提供する基地局の1つはマスター基地局(Master Node)であり、その他はセカンダリ基地局(Secondary Node)である。マスターセルグループは、マルチ接続において該マスター基地局に関連するサービスセルのグループであり、セカンダリセルグループは、マルチ接続において該セカンダリ基地局に関連するサービスセルのグループである。
【0030】
デュアル接続又はマルチ接続のシーンにおいて、MCGダウンリンクチャネルの条件が悪くなり、MCG失敗が発生すれば、本開示の実施例における技術案により、端末機器は、MCG失敗の原因に基づいて、該端末機器の動作を決定し、対応する接続失敗回復操作を行うことができる。
【0031】
図2を参照して、本開示の実施例は、接続失敗回復方法を提供する。該方法の実行主体は、端末機器である。具体的に、以下のステップ201~202を含む。
【0032】
ステップ201では、MCG失敗の原因を決定し、
本開示の実施例では、好ましくは、MCG失敗の原因は、
(1)シグナリング無線ベアラ(Signaling Radio Bearers、SRB)の完全性チェック失敗(SRB Integrity check failure)と、
(2)無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)の再構成失敗(RRC Reconfiguration failure)と、
(3)SCG構成を含む第1のハンドオーバー命令に基づくハンドオーバー失敗(Handover failure、HOF)と、
(4)アップリンク伝送の回数が閾値を超える、例えばアップリンク伝送が最大回数に達することと、
(5)ランダムアクセスチャネル(Random Access Channel、RACH)の送信失敗と、
(6)無線リンク失敗(Radio link failure、RLF)と、
(7)SCG構成を含まない第2のハンドオーバー命令に基づくハンドオーバー失敗との少なくとも1つを含む。
【0033】
ステップ202では、MCG失敗の原因に基づいて、対応する接続失敗回復処理を行い、及び/又はMCG失敗関連情報を報告する。
【0034】
本開示の実施例では、好ましくは、MCG失敗の原因が第1の原因であるとき、MCGの再構成プロセス又は上記端末機器の再構成プロセスをトリガし、
本開示の実施例では、好ましくは、MCG失敗の原因が第1の原因であるとき、MCGの再構成(Re-establishment)又は上記端末機器の再構成プロセス(RRC Connection Re-establishment procedure)をトリガし、
上記MCG失敗の原因が第2の原因であるとき、MCGの再構成プロセス又は上記端末機器の再構成プロセスをトリガせず、MCGに対してサスペンド(suspend)操作を行う。MCGのsuspend動作は、MCGベアラ部分のアップリンク送信及びダウンリンク受信を停止すること、及び/又は、MCGベアラ部分のアップリンク送信とダウンリンク受信をスプリット(split)することを含んでよい。
第1の原因は、SRBの完全性チェック失敗と、RRCの再構成失敗と、SCG構成を含む第1のハンドオーバー命令に基づくハンドオーバー失敗と、アップリンク伝送の回数が閾値を超えることと、ランダムアクセスチャネルRACHの送信失敗との少なくとも1つを含んでよい。
【0035】
本開示の実施例では、好ましくは、MCG失敗の原因が第2の原因であるとき、MCGの再構成プロセス又は上記端末機器の再構成プロセスをトリガしないステップと、MCGに対してサスペンド(suspend)操作を行うステップと、SCGにサービスを提供するネットワーク機器にMCG失敗関連情報を送信するステップとの少なくとも1つを含み、第2の原因は、無線リンク失敗と、SCG構成を含まない第2のハンドオーバー命令に基づくハンドオーバー失敗との少なくとも1つを含んでよく、MCGに対してサスペンド(suspend)操作を行うステップは、MCGベアラ部分のアップリンク送信及びダウンリンク受信を停止するか、及び/又は、MCGベアラ部分のアップリンク送信とダウンリンク受信をスプリット(split)することを含んでよい。
【0036】
本開示の実施例では、好ましくは、MCG失敗関連情報には、MCG失敗の原因値(Cause value)が含まれてよい。
【0037】
本開示の実施例では、好ましくは、原因値は、第1の値、第2の値、及び第3の値の少なくとも1つを含んでよく、第1の値は、無線リンク失敗を表し、例えば、第1の値はRLFであり、上記第2の値は、ハンドオーバー失敗を表し、例えば、第2の値はHOFであり、上記第3の値は、T304タイマのタイムアウトと、T301タイマのタイムアウトと、アップリンク伝送が最大回数に達することと、RACHの送信失敗との少なくとも1つを表し、例えば、第3の値がT304タイマのタイムアウトを表すとき、第3の値はT304 expiryである。
【0038】
本開示の実施例では、第1の値、第2の値、及び第3の値の具体的な形態は限定されないことを理解されたい。
【0039】
本開示の実施例では、MCG失敗が発生したとき、端末機器は、MCG失敗の原因に基づいて、該端末機器の動作を決定し、対応する接続失敗回復操作を行うことができる。
【0040】
図3を参照して、本開示の実施例は、接続失敗回復方法を提供する。該方法の実行主体は、第1のネットワーク機器である。具体的に、以下のステップ301~302を含む。
【0041】
ステップ301では、端末機器から送信されたMCG失敗関連情報を受信する。
本開示の実施例では、好ましくは、MCG失敗関連情報には、MCG失敗の原因値(Cause value)が含まれてよい。
【0042】
本開示の実施例では、好ましくは、原因値は、第1の値、第2の値、及び第3の値の少なくとも1つを含み、第1の値は、無線リンク失敗を表し、例えば、第1の値はRLFであり、上記第2の値は、ハンドオーバー失敗を表し、例えば、第2の値はHOFであり、上記第3の値は、T304タイマのタイムアウトと、T301タイマのタイムアウトと、アップリンク伝送が最大回数に達することと、RACHの送信失敗との少なくとも1つを表し、例えば、第3の値がT304タイマのタイムアウトを表すとき、第3の値はT304 expiryである。
【0043】
本開示の実施例では、第1の値、第2の値、及び第3の値の具体的な形態は限定されないことを理解されたい。
【0044】
ステップ302では、第2のネットワーク機器又は第3のネットワーク機器にMCG失敗関連情報を送信する。
【0045】
第1のネットワーク機器はSCGにサービスを提供し、第2のネットワーク機器はソースMCGにサービスを提供し、第3のネットワーク機器はターゲットMCGにサービスを提供し、或いは、上記第1のネットワーク機器はSCGにサービスを提供し、上記第2のネットワーク機器はターゲットMCGにサービスを提供し、上記第3のネットワーク機器はソースMCGにサービスを提供する。
【0046】
本開示の実施例では、好ましくは、ステップ302では、MCG失敗関連情報におけるMCG失敗の原因値に基づいて、第2のネットワーク機器又は第3のネットワーク機器に上記MCG失敗関連情報を送信する。
【0047】
MCG失敗の原因値が上記第1の値(例えば、RLF)又は第3の値(例えば、T304 expiry)であるとき、第2のネットワーク機器に上記MCG失敗関連情報を送信し、
上記MCG失敗の原因値が第2の値(例えば、HOF)であるとき、上記第3のネットワーク機器に上記MCG失敗関連情報を送信する。
【0048】
本開示の実施例では、SCGにサービスを提供する第1のネットワーク機器は、ソースMCGにサービスを提供する第2のネットワーク機器又はターゲットMCGにサービスを提供する第3のネットワーク機器に、MCG失敗関連情報を送信することで、ネットワーク側の動作を明確にすることができる。
【0049】
例1
ステップ1では、端末機器は、MCG失敗が発生したと判断したとき、MCG失敗の原因によって、以下の2種類の動作を含む異なる動作を選択してトリガする。
【0050】
第1種類の動作では、端末機器は、MCGの再構成プロセス又は上記端末機器の再構成プロセスをトリガする。MCG失敗の原因は、
(1)SRBの完全性チェック失敗(SRB Integrity check failure)と、
(2)RRCの再構成失敗(RRC Reconfiguration failure)と、
(3)SCG構成を含むハンドオーバー命令に基づくハンドオーバー失敗(Handover failure、HOF)と、
(4)アップリンク伝送の回数が閾値を超えることと、
(5)RACHの送信失敗とのいずれか1つを含む。
【0051】
第2種類の動作は、端末機器が、MCGの再構成プロセス又は上記端末機器の再構成プロセスをトリガしないことと、MCGに対してサスペンド操作を行うことと、SCGにMCG失敗関連情報を報告することとの少なくとも1つを含む。MCG failureの原因は、
(1)無線リンク失敗(Radio link failure、RLF)と、
(2)SCG構成を含まないハンドオーバー命令に基づくハンドオーバー失敗(Handover failure、HOF)とのいずれか1つを含む。
【0052】
ステップ2では、ステップ1における端末機器の第2種類の動作に基づいて、端末機器は、さらに、SCGに対し報告されるMCG失敗関連情報にMCG失敗の原因値(Cause value)を搬送させることができ、例えば、MCG失敗の原因値は、
(1)無線リンク失敗を表すRLFと、
(2)ハンドオーバー失敗を表すHOFと、
(3)タイマT304のタイムアウトを表すT304 expiryとのいずれか1つを含む。
【0053】
ステップ3では、SCGが報告されたMCG失敗関連情報を受信したとき、MCG失敗の原因値に基づいて、MCG失敗関連情報をソースMCG又はターゲットMCGに転送し、例えば、
MCG失敗の原因値がRLF又はT304 expiryに等しいとき、MCG失敗関連情報をソースMCGに転送し、
MCG失敗の原因値がHOFに等しいとき、MCG失敗関連情報をターゲットMCGに転送する。
【0054】
本開示の実施例は、さらに端末機器を提供する。端末機器が問題を解決する原理が、本開示の実施例における接続失敗回復方法と同様であるため、該端末機器の実施については方法の実施を参照することができ、重複する箇所の説明を省略する。
【0055】
図4を参照して、本開示の実施例は、端末機器を提供する。該端末機器400は、
MCG失敗の原因を決定する決定モジュール401と、
MCG失敗の原因に基づいて、対応する接続失敗回復処理を行い、及び/又はMCG失敗関連情報を報告する処理モジュール402と、を含む。
【0056】
本開示の実施例では、好ましくは、処理モジュール402は、さらに、MCG失敗の原因が第1の原因であるとき、MCGの再構成プロセス又は上記端末機器の再構成プロセスをトリガし、
第1の原因は、SRBの完全性チェック失敗と、RRCの再構成失敗と、SCG構成を含む第1のハンドオーバー命令に基づくハンドオーバー失敗と、アップリンク伝送の回数が閾値を超えることと、ランダムアクセスチャネルRACHの送信失敗との少なくとも1つを含む。
【0057】
本開示の実施例では、好ましくは、処理モジュール402は、さらに、MCG失敗の原因が第2の原因であるとき、MCGの再構成プロセスをトリガしないことと、上記MCG失敗の原因が第2の原因であるとき、MCGに対してサスペンド(suspend)操作を行うことと、上記MCG失敗の原因が第2の原因であるとき、SCGにサービスを提供するネットワーク機器にMCG失敗関連情報を送信することとの少なくとも1つを実行する。
第2の原因は、無線リンク失敗と、SCG構成を含まない第2のハンドオーバー命令に基づくハンドオーバー失敗との少なくとも1つを含む。
【0058】
本開示の実施例では、好ましくは、MCG失敗関連情報には、MCG失敗の原因値が含まれる。
【0059】
本開示の実施例では、好ましくは、原因値は、第1の値、第2の値、及び第3の値の少なくとも1つを含み、上記第1の値は、無線リンク失敗を表し、上記第2の値は、ハンドオーバー失敗を表し、上記第3の値は、T304タイマのタイムアウトと、T301タイマのタイムアウトと、アップリンク伝送が最大回数に達することと、RACHの送信失敗との少なくとも1つを表す。
【0060】
本開示の実施例に係る端末機器は、上記方法の実施例を実行することができ、それらの実現原理及び技術的効果が同様であるため、本実施例はここで説明を省略する。
【0061】
本開示の実施例は、さらに第1のネットワーク機器を提供する。第1のネットワーク機器が問題を解決する原理が、本開示の実施例における接続失敗回復方法と同様であるため、該第1のネットワーク機器の実施については方法の実施を参照することができ、重複する箇所の説明を省略する。
【0062】
図5を参照して、本開示の実施例は、第1のネットワーク機器を提供する。該第1のネットワーク機器500は、
端末機器から送信されたMCG失敗関連情報を受信する受信モジュール501と、
第2のネットワーク機器又は第3のネットワーク機器にMCG失敗関連情報を送信する送信モジュール502と、を含み、
第1のネットワーク機器はSCGにサービスを提供し、第2のネットワーク機器はソースMCGにサービスを提供し、第3のネットワーク機器はターゲットMCGにサービスを提供し、或いは、上記第1のネットワーク機器はSCGにサービスを提供し、上記第2のネットワーク機器はターゲットMCGにサービスを提供し、上記第3のネットワーク機器はソースMCGにサービスを提供する。
【0063】
本開示の実施例では、好ましくは、MCG失敗関連情報には、MCG失敗の原因値が含まれ、該送信モジュール502は、さらに、MCG失敗関連情報におけるMCG失敗の原因値に基づいて、第2のネットワーク機器又は第3のネットワーク機器にMCG失敗関連情報を送信する。
【0064】
本開示の実施例では、好ましくは、原因値は、第1の値、第2の値、及び第3の値の少なくとも1つを含み、第1の値は、無線リンク失敗を表し、第2の値は、ハンドオーバー失敗を表し、第3の値は、T304タイマのタイムアウトと、T301タイマのタイムアウトと、アップリンク伝送が最大回数に達することと、RACHの送信失敗との少なくとも1つを表し、
該送信モジュール502は、さらに、MCG失敗の原因値が第1の値又は第3の値であるとき、第2のネットワーク機器にMCG失敗関連情報を送信し、MCG失敗の原因値が第2の値であるとき、第3のネットワーク機器にMCG失敗関連情報を送信する。
【0065】
本開示の実施例に係る第1のネットワーク機器は、上記方法の実施例を実行することができ、それらの実現原理及び技術的効果が同様であるため、本実施例はここで説明を省略する。
【0066】
図6に示すように、図6に示す端末機器600は、少なくとも1つのプロセッサ601、メモリ602、少なくとも1つのネットワークインタフェース604及びユーザインタフェース603を含む。端末機器600内の各コンポーネントは、バスシステム605により結合される。バスシステム605は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現することを理解されたい。バスシステム605は、データバスに加えて、電源バス、制御バス及び状態信号バスをさらに含む。しかしながら、説明を明らかにするために、図6において、様々なバスをいずれもバスシステム605と表記する。
【0067】
ユーザインタフェース603は、ディスプレイ、キーボード又はポインティングデバイス(例えば、マウス、トラックボール(trackball)、タッチパッド又はタッチスクリーン)などを含んでよい。
【0068】
本開示の実施例におけるメモリ602は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、揮発性及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことを理解されたい。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして用いられるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってよい。限定的な説明ではなく例示的な説明により、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data rate SDRAM、DDRSDRAM)、エンハンスドシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DRRAM)などの多くの形態のRAMが使用され得る。本開示の実施例に係るシステム及び方法におけるメモリ602は、これらのメモリ及び適切なタイプの任意の他のメモリを含むが、これらに限定されないことが意図される。
【0069】
いくつかの実施形態では、メモリ602は、以下の要素、即ち、実行可能なモジュール若しくはデータ構造、又はそれらのサブセット若しくはそれらの拡張セット、例えば、オペレーティングシステム6021及びアプリケーションプログラム6022を記憶している。
【0070】
オペレーティングシステム6021は、様々な基本サービスを実現し、かつハードウェアベースのサービスを処理するための、フレームワーク層、コアライブラリ層、ドライバ層などの様々なシステムプログラムを含む。アプリケーションプログラム6022は、様々なアプリケーションサービスを実現する、メディアプレーヤー(Media Player)及びブラウザ(Browser)などの様々なアプリケーションプログラムを含む。本開示の実施例に係る方法を実現するプログラムは、アプリケーションプログラム6022に含まれてよい。
【0071】
本開示の1つの実施例では、メモリ602に記憶されたプログラム又は命令、具体的には、アプリケーションプログラム6022に記憶されたプログラム又は命令を呼び出すことにより、実行中に、MCG失敗の原因を決定するステップと、上記MCG失敗の原因に基づいて、対応する接続失敗回復処理を行い、及び/又はMCG失敗関連情報を報告するステップと、を実現する。
【0072】
本開示の実施例に係る端末機器は、上記方法の実施例を実行することができ、それらの実現原理及び技術的効果が同様であるため、本実施例はここで説明を省略する。
【0073】
図7を参照して、図7は、本開示の実施例に適用されるネットワーク機器の構成図であり、図7に示すように、ネットワーク機器700は、プロセッサ701、トランシーバ702、メモリ703及びバスインタフェースを含み、
本開示の1つの実施例では、ネットワーク機器700は、メモリ703に記憶され、プロセッサ701上で実行可能であるコンピュータプログラムをさらに含み、コンピュータプログラムは、プロセッサ701によって実行されると、端末機器から送信されたMCG失敗関連情報を受信するステップと、第2のネットワーク機器又は第3のネットワーク機器に上記MCG失敗関連情報を送信するステップと、を実現する。ネットワーク機器700はSCGにサービスを提供し、上記第2のネットワーク機器はソースMCGにサービスを提供し、上記第3のネットワーク機器はターゲットMCGにサービスを提供する。
【0074】
図7において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでよく、具体的には、プロセッサ701によって表される1つ以上のプロセッサと、メモリ703によって表されるメモリの様々な回路によって一体に接続されている。バスアーキテクチャは、さらに、周辺機器、スタビライザ及び電力管理回路などの様々なその他の回路を一体に接続してよく、これらは、いずれも本分野において既知のものであるため、本明細書においてさらなる説明を省略する。バスインタフェースは、インタフェースを提供する。トランシーバ702は、複数の部品であってよく、即ち、送信機及び受信機を含み、伝送媒体上で様々な他の装置と通信するユニットを提供する。
【0075】
プロセッサ701は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担当し、メモリ703は、プロセッサ701が操作実行時に使用するデータを記憶することができる。
【0076】
本開示の実施例に係るネットワーク機器は、上記方法の実施例を実行することができ、それらの実現原理及び技術的効果が同様であるため、本実施例はここで説明を省略する。
【0077】
本開示に開示された内容を参照して説明される方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアの形態で実現されてもよく、プロセッサがソフトウェア命令を実行する形態で実現されてもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールで構成されてよく、ソフトウェアモジュールは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、読み出し専用ディスク又は本分野における周知の他の任意の形態の記憶媒体に記憶されてよい。例示的な記憶媒体がプロセッサに結合されることにより、プロセッサは該記憶媒体から情報を読み取り、かつ情報を該記憶媒体に書き込むことができる。もちろん、記憶媒体は、プロセッサの構成部分であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに位置してよい。さらに、該ASICは、コアネットワークインタフェース機器に位置してよい。もちろん、プロセッサ及び記憶媒体は、個別のコンポーネントとしてコアネットワークインタフェース機器に存在してもよい。
【0078】
当業者であれば、上記1つ以上の例において、本開示に説明される機能がハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組み合わせにより実現されてよいことを認識すべきである。ソフトウェアにより実現されるとき、これらの機能を、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶してもよく、コンピュータ読み取り可能な媒体内の1つ以上の命令又はコードとして伝送してもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み、通信媒体は、コンピュータプログラムを1つの場所から他の場所に送信することを容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用又は専用コンピュータがアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。
【0079】
以上の具体的な実施形態は、本開示の目的、技術手段及び有益な効果をさらに詳細に説明するが、以上は、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲を限定するものではないことが理解されるべきであり、また本開示の技術手段を基に行われる任意の修正、同等置換、改良などは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
【0080】
当業者であれば、本開示の実施例は、方法、システム又はコンピュータプログラム製品として提供できることを理解すべきである。したがって、本開示の実施例は、完全なハードウェアの実施例、完全なソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態を採用することができる。さらに、本開示の実施例は、コンピュータで使用可能なコンピュータプログラムコードを含む1つ以上のコンピュータで使用可能な記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含むが、それらに限定されない)に実施されるコンピュータプログラム製品の形態を採用することができる。
【0081】
本開示の実施例は、本開示の実施例に係る方法、機器(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令によってフローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせを実現できることを理解すべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、マシンを生成するために汎用コンピュータ、専用コンピュータ、埋め込み処理ユニット又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサへ提供することができ、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによって実行される命令は、フローチャートにおける1つ以上のフロー及び/又はブロック図における1つ以上のブロック内に規定される機能を実現する装置を生成することができる。
【0082】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置を特定の方式で機能するように誘導することができるコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶することができ、該コンピュータ読み取り可能なメモリ内に記憶された命令は、フローチャートにおける1つ以上のフロー及び/又はブロック図における1つ以上のブロック内に規定される機能を実現する命令装置を含む製品を生成することができる。
【0083】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置にロードすることができ、コンピュータ又は他のプログラマブルデバイスに、コンピュータにより実現される処理を生成するために一連の操作ステップを実行すると、コンピュータ又は他のプログラマブルデバイスで実行される命令は、フローチャートにおける1つ以上のフロー及び/又はブロック図における1つ以上のブロックに規定される機能のステップを実現する。
【0084】
明らかに、当業者であれば、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、本開示の実施例に対して様々な修正及び変形を行うことができる。このように、本開示の実施例のそれらの修正及び変形が、本開示の特許請求の範囲及びその均等物によって規定される保護範囲内に属するならば、本開示はそれらの修正及び変形を含むことを意図するものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7