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特許7417016上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコン
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-10
(45)【発行日】2024-01-18
(54)【発明の名称】上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコン
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20240111BHJP
   G06F 3/0354 20130101ALI20240111BHJP
【FI】
G06F1/16 312F
G06F1/16 312E
G06F1/16 312U
G06F3/0354 453
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021574336
(86)(22)【出願日】2020-06-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-15
(86)【国際出願番号】 KR2020007644
(87)【国際公開番号】W WO2020251300
(87)【国際公開日】2020-12-17
【審査請求日】2021-12-14
(31)【優先権主張番号】10-2019-0070414
(32)【優先日】2019-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521455453
【氏名又は名称】ビーエルディー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BLD CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】2nd floor, 46, Seongam-ro Mapo-gu Seoul 03951 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100115200
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 修之
(72)【発明者】
【氏名】玄 義 渉
(72)【発明者】
【氏名】チョン,テ ホ
【審査官】松浦 かおり
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0210504(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0274565(US,A1)
【文献】特開2003-228439(JP,A)
【文献】特開2018-122451(JP,A)
【文献】特開2018-086766(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/00
G06F 1/16 -1/18
G06F 3/033-3/039
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1サイズの縦幅を有するメインモニター;
一側に前記メインモニターを折り畳む式に形成された第一ヒンジ部と、前記第一ヒンジ部と離隔して上板下段に形成されたキーボードが形成された本体;及び、
前記第1サイズの縦幅よりも相対的に小さい第2サイズの縦幅を有し、前記キーボードに隣接して前記本体の上板上段に形成された第二ヒンジ部を基準として一定の傾斜角度で昇降するフォルダ状のサブモニター;を含んで、
前記メインモニターと、前記サブモニターを介して、画面を分割して異なるUIをそれぞれ提供し、
前記キーボードの方向キーを代替して4次元タッチパッドモジュールを装着して配設したり、4次元タッチパッドモジュールをマウスの形態で構成し、前記サブモニターの一側下端に内蔵されて保管されるようにするが、
前記4次元タッチパッドモジュールは、
座標を認識してポインティングを遂行する円板状のタッチパッド;前記タッチパッドの上部に形成され、前記タッチパッドの上部を円形のセンタータッチパッドと、サイドタッチパッドに分割するリング状の第1分割境界膜と、前記サイドタッチパッドを弧状に個別分割する直線状の第2分割境界膜で構成される、分割境界膜;中央領域にタッチパッド配線ラインが貫通する貫通孔が形成され、前記タッチパッド上部が露出されるように前記タッチパッドを収容しつつ外郭領域は分割され、前記サイドタッチパッドの加圧によりサイドボタン機能を行う当該サイドボタン;中央領域に前記タッチパッド配線ラインが連結されたタッチパッドFPCB連結部が形成され、前記サイドボタンに対応して外郭領域に放射状に配列され、前記サイドボタンの押圧によって電気的に接続する2つ以上のサイドボタン接点がそれぞれ形成されたFPCB;及び前記分割境界膜と前記タッチパッドと前記サイドボタンと、前記FPCBが内側に順次、積層収容される上部/下部筐体を含んで、
近距離ポインティング時、前記センタータッチパッドにより単独で遂行するようにし、
遠隔ポインティング時、前記センタータッチパッドと前記サイドタッチパッドの組み合わせによって並行に遂行されるようにするが、遠隔ポインティングは、前記センタータッチパッドのタッチを開始してから前記当該サイドタッチパッドに到達するまでのタッチ反応感度を記憶させ、前記サイドタッチパッドに到逹してタッチが維持されている間は繰り返しタッチしなくてもタッチ反応感度の通り移動が持続するようにし、所望のポインティング座標に到達してタッチを離すと所望のポインティング座標の遠隔ポインティングを遂行するようにし、タッチパッドの極小面積で所望する無限大の遠隔ポインティングを遂行することを特徴とする、上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコン。
【請求項2】
前記マウス形態の4次元タッチパッドモジュールは、前記サブモニター下段の前記本体の一側面に結合され、前記キーボードと連動する結合型モジュールで構成されたる、または前記サブモニター下段の前記本体の一側面から引き出され、前記キーボードと無線で連結されて駆動する着脱式で構成されることを特徴とする、請求項1に記載の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコン。
【請求項3】
前記サイドタッチパッド及び前記サイドボタンは、前記第2分割境界膜により等間隔にSTU、STD、STL、STRの当該サイドタッチパッドおよびSBU、SBD、SBL、SBRの当該サイドボタンにそれぞれ4分割されて構成され、
前記センタータッチパッド、前記タッチパッドまたは前記サイドボタンの単独で又は組み合わせによりグラフィックスコントローラの様々な機能を遂行するようにし、前記分割境界膜は、0.5mm~1.0mmの高さに設定され、境界を認識するレベルの高さに設定されるが、前記特定の組み合わせによる連動時にタッチしながら境界を容易に越えるレベルの高さに設定されることを特徴とする、請求項2に記載の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコン。
【請求項4】
前記第2サイズは、前記第1サイズの35%~45%で形成されることを特徴とする、請求項2に記載の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコン。
【請求項5】
使用者のUI操作によって主画面と補助画面とを分割して、メインモニターと、前記サブモニターにそれぞれ表示するが、
前記メインモニターには、作業中の主画面を表示し、前記サブモニターにはポップアップ広告又はプログラム更新の通知を表示したり、YouTubeを再生して映し出したり、メッセンジャーまたはSNSを表示したり、
前記メインモニターには文書作成ツールまたは開発ツールまたは画像編集ツールを表示し、前記サブモニターには当該ツールのリボンメニューを配置して表示したり、
前記メインモニターにはWEB会議の複数画像を映し出し、前記サブモニターには補助作業中の補助画面を表示したりすることを特徴とする、請求項2に記載の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコン。
【請求項6】
プログラム提供者によって修正及び変更されて提供されるUIを主画面と補助画面とに分割し、前記メインモニターと前記サブモニターにそれぞれ表示するが、前記メインモニターには作業中の主画面を表示し、前記サブモニターには起動中のプログラムリストを表示したり、最近使用したファイルあるいは最近使用したプログラムを表示したりすることを特徴とする、請求項2に記載の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコン。
【請求項7】
前記メインモニターには、YouTube全画面モードをYouTube画像を映し出し、前記サブモニターには再生するYouTube画像リストを映し出したり、
前記メインモニターにはストリーマ画像を映し出し、前記サブモニターにはチャット画面を表示したり、
前記メインモニターには、プレゼンテーションプログラムのスライスショー画面を表示し、前記サブモニターにプレゼンテーションプログラムのスライドアウトライン表示画面又は編集画面を配置して表示したり、前記メインモニターには、ウェブショッピングホームページの検索結果リストのページを表示し、前記サブモニターに検索結果リストで選択された商品に対する商品詳細情報ページを表示することを特徴とする、請求項6に記載の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコン。
【請求項8】
前記キーボードは、
文字キー、ファンクションキー、数字キー、特殊キー、方向キーのキャップが形成されたキーキャップ部;該キーキャップ部の当該キーキャップの下段にそれぞれ連結された接点とメンブレンスイッチで構成された駆動回路部;前記メンブレンスイッチを支持する支持台;特定の形状に分類された多数の前記キーキャップの上段に夫々形成されたタッチセンサで構成されたタッチパッド;前記タッチパッドの両端に隣接して形成された左クリックキーと右クリックキー;及び前記タッチパッドのタッチと連動してカーソルを移動させ、前記左クリックキーと右クリックキーの押圧によりクリック機能を実行するようにする制御部;含み、前記タッチパッドは、スペースキーキャップを基準に逆三角形状に文字キーキャップまで分類されて形成され、前記左クリックキーと右クリックキーは、スペースキーキャップの両端にそれぞれ形成され、前記タッチセンサは、前記スペースキーキャップと、前記キーキャップの下段ラインの6個のキーと、中間ラインの7個のキーキャップと、上段の8個のキーキャップ上段に夫々形成され、キーボードとしての基本機能を遂行しながら、グラフィックコントローラとしてのタッチパッド機能を遂行するようにする、タッチセンサを備えた多機能遂行タッチキーボードで構成されることを特徴とする、請求項1に記載の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコン。
【請求項9】
前記メインモニターを前記本体を上下方向に折り畳む式に形成された第一ヒンジ部の下段には左右90°または180°でヒンジ回転する第三ヒンジ部が形成されており、前記本体の一側に固定されることを特徴とする、請求項1に記載の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンに関するものであって、より詳しくは、モニターに表示される画面を効率的に運用するために、既存のモニターに別途のサブモニターを提供することができる上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンに関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、文化と文明の発達による利器であって、コンピュータ又はTV等のような機器が運用する画像による便宜に頼ることが日常化している今日、モニターに表示される画面のコンテンツは、ますます多量かつ様々な形態で供されている傾向にあることを勘案したとき、既存の制限された面積によるモニターでは、画面のコンテンツ提供者の側面からすると、コンテンツを提供する目的を達成するには、所望の形式と量のコンテンツを提供することに限界があるだけでなく、使用者側の立場からしても、限られた面積のため提供された複数の画面を重畳し、分割し、縮小するので、画面を運用する際の不便さ、及び非効率な運用を余儀なくされているのが現状である。
【0003】
そこで、このような既存のモニターに画面コンテンツを表示する際、制限された量と形式の限界を克服するためにサブモニターを提供することにより、モニター上の効率的な画面の運用に寄与することができる技術が求められている。
【0004】
一方、既存のノートパソコンの構造と形態を維持しながら追加のサブモニターを提供すれば、サブモニターの追加設置により機器の厚みが厚くなり、重量も増加してしまい、このことは持ち運び可能な一体型機器としての軽量さとスリム化の傾向に逆行することになるので、別途のサブモニターを提供するとしても、既存のスリム化を維持しつつも重量が増加しないことが必須要件として前提とされるべきである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国特許登録第1796683号(両方向デュアルモニター具現のための回動ヒンジを備えたノートパソコン、2017.11.10.)
【文献】韓国特許登録第1440315号(補助モニターを備えたノートパソコン及びそのノートパソコンの表示制御方法、2014.10.02.)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術的課題は、軽量化及びスリム化を具現しながらも補助画面を提供することができるサブモニターを備え、サブモニターの設置空間を確保するためにタッチパッドに代替できるマウスモジュール又はタッチキーボードを具現することができる、上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するために、本発明の実施形態は、第1サイズの縦幅を有するメインモニター;一側に前記メインモニターが折り畳み式に形成された第一ヒンジ部と、該第一ヒンジ部と離隔して上板下段に配列形成されたキーボードからなる本体;及び、前記第1サイズの縦幅よりも相対的に小さい第2サイズの縦幅を有し、前記キーボードに隣接して前記本体の上板上段に形成された第二ヒンジ部を基準として一定の傾斜角度で昇降する折り畳み式サブモニター;を備え、前記メインモニターと、前記サブモニターを介して画面を分割して異なるUIをそれぞれ提供する、上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンを提供する。
【0008】
ここで、前記キーボードの方向キーの代替として4次元タッチパッドモジュールを装着して配設する、または4次元タッチパッドモジュールをマウス形態に構成し、前記サブモニターの一側下段に内蔵して保管されるようにし、前記4次元タッチパッドモジュールは、座標を認識してポインティングを行う円板状のタッチパッドと、該タッチパッドの上部に形成され、前記タッチパッドの上部を円形のセンタータッチパッドと、サイドタッチパッドに分割するリング状の第1分割境界膜と、前記サイドタッチパッドを弧状に個別分割する直線状の第2分割境界膜からなる分割境界膜;中央領域にタッチパッド配線ラインが貫通する貫通孔が形成され、前記タッチパッド上部が露出されるように前記タッチパッドを収容し、且つ、外郭領域は分割して前記サイドタッチパッドの加圧によってサイドボタン機能を遂行する当該サイドボタン;中央領域にタッチパッド配線ラインが連結されたタッチパッドFPCB連結部が形成され、前記サイドボタンに対応して外郭領域に放射状に配列され、前記サイドボタンの押圧によって電気的に接続する2つ以上のサイドボタンの接点がそれぞれ形成されたFPCB;及び前記分割境界膜、前記タッチパッド、前記サイドボタン、前記FPCBが内側に順次、積層収容される上部/下部の筐体を含み、近距離ポインティング時、前記センタータッチパッドにより単独で遂行するようにし、遠隔ポインティング時、前記センタータッチパッドと前記サイドタッチパッドの組み合わせによって並行に遂行するようにし、遠隔ポインティングは、前記センタータッチパッドのタッチを始めてから前記当該サイドタッチパッドに到達するまでのタッチ反応感度を記憶させ、前記サイドタッチパッドに到逹してタッチが持続される間は繰り返しタッチしなくてもタッチ反応感度通り、移動が持続されるようにし、所望のポインティング座標に到達してタッチを離すと、所望のポインティング座標の遠隔ポインティングを行うようにし、タッチパッドの極小面積で所望するだけの無限大の遠隔ポインティングを遂行することができる。
【0009】
また、前記マウス形態の4次元タッチパッドモジュールは、前記サブモニター下段の前記本体の一側面に結合され、前記キーボードと連動する結合型モジュールで構成される、または前記サブモニター下段の前記本体の一側面から引き出され、前記キーボードと無線で接続され駆動される着脱式モジュールで構成されることができる。
【0010】
また、前記サイドタッチパッド及び前記サイドボタンは、前記第2分割境界膜により等間隔でSTU、STD、STL、STRの当該サイドタッチパッドおよびSBU、SBD、SBL、SBRの当該サイドボタンにそれぞれ4分割して構成されており、前記センタータッチパッド、前記タッチパッドまたは前記サイドボタンの単独又は特定の組み合わせによりグラフィックスコントローラの様々な機能を実行するようにし、前記分割境界膜は、高さ0.5mm~1.0mmに設定され、境界を認識するレベルの高さに設定されるが、前記特定の組み合わせによる連動時、タッチしながら境界を容易に越えるレベルの高さに設定することができる。
【0011】
また、前記第2サイズは、前記第1サイズの35%~45%で形成されることができる。
【0012】
また、使用者のUI操作によって主画面と補助画面とに分割して、前記メインモニターと、前記サブモニターにそれぞれ表示するが、前記メインモニターには作業中の主画面を表示し、前記サブモニターにはポップアップ広告やプログラム更新の通知を表示したり、YouTubeを再生して映し出したり、メッセンジャーまたはSNSを表示したりする、または前記メインモニターには文書作成ツールまたは開発ツールまたは画像編集ツールを表示し、前記サブモニターには当該ツールのリボンメニューを配置して表示したりする、または前記メインモニターにはWEB会議の複数画像を映し出したり、前記サブモニターには補助作業中の補助画面を表示したりすることもできる。
【0013】
また、プログラム提供者によって修正及び変更されて提供されるUIを主画面と補助画面とに分割し、前記メインモニターとサブモニターにそれぞれ表示するが、前記メインモニターには、作業中の主画面を表示し、前記サブモニターには、起動中のプログラムリストを表示したり、最近使用したファイルや最近使用したプログラムを表示したりすることができる。
【0014】
また、前記メインモニターには、YouTube全画面モードでYouTube画像を映し出したり、前記サブモニターには再生するYouTube画像のリストを表示したりする、または前記メインモニターにはストリーマ画像を映し出したり、前記サブモニターにはチャット画面を表示したりする、または前記メインモニターには、プレゼンテーションプログラムのスライスショー画面を表示し、前記サブモニターにはプレゼンテーションプログラムのスライドアウトライン表示画面又は編集画面を配置して表示したりする、或いは前記メインモニターには、ウェブショッピングホームページの検索結果リストページを表示し、前記サブモニターには検索結果リストから選択された商品に対する商品の詳細情報ページを表示することができる。
【0015】
また、前記キーボードは、文字キー、ファンクションキー、数字キー、特殊キー、方向キーが形成されたキーキャップ部;該キーキャップ部の当該キーキャップの下段にそれぞれ接続された接点とメンブレンスイッチで構成された駆動回路部;前記メンブレンスイッチを支持する支持台;特定の形状に分類された多数の前記キーキャップの上段にそれぞれ形成されたタッチセンサで構成されたタッチパッド;前記タッチパッドの両端に隣接して形成された左クリックキーと右クリックキー;及び前記タッチパッドのタッチと連動してカーソルを移動させ、前記左クリックキーと右クリックキーの押圧によりクリック機能を遂行するようにする制御部;を含み、前記タッチパッドは、スペースキーを基準に逆三角状に文字キーキャップまで分類されて形成され、前記左クリックキーと右クリックキーは、前記スペースキーキャップの両端にそれぞれ形成され、前記タッチセンサは、前記スペースキーキャップと、前記文字キーキャップの下段ラインの6個のキーキャップと、中間ラインの7個のキーキャップと、上段ラインの8個のキーキャップの上段にそれぞれ形成されており、キーボードとしての基本機能を遂行しながら、グラフィックコントローラとしてのタッチパッド機能を遂行するようにする、タッチセンサを備えた多機能遂行タッチキーボードで構成されることができる。
【0016】
また、前記メインモニターを、前記本体を上下方向に折り畳む式に形成された第一ヒンジ部の下段には左右90°又は180°ヒンジ回転する第三ヒンジ部が形成され、前記本体の一側に固定形成されることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、画面表示のための追加のサブモニターを提供することは、様々な形態の画面と、画面を運用する追加的な機能を提供するに当たって、空間的制約を克服させるものであって、プログラム提供者にとってうれしい変化であり、このようにサブモニターが提供されれば、プログラム提供者は効率的な画面振り分けを模索し、実際に供されるモニターのサイズよりもより大きいモニターを使用することと同様の効果を奏し、使用者に効率的な画面を運用する利点を提供することができる効果がある。
【0018】
また、サブモニターが提供されれば、使用者はプログラム提供者が提供する効率的な画面振り分けによる利点を享受できるだけでなく、使用者の望み通りに任意に形を変えて再配置できるように提供された画面の場合、使用者の嗜好と効率に合わせて画面を運用することができる効果がある。
【0019】
また、タッチパッドを取り外してタッチパッドが占めていた空間を補助画面を提供するためのサブモニターを位置付ける空間として活用することができ、極小面積と超薄型であっても、グラフィックコントローラとしての完全な実行が可能であることから、4次元タッチパッドモジュールとタッチセンサを備えた多機能遂行タッチキーボードが、既存のノートパソコンのタッチパッドを代替すると同時にキーボードの極小空間を占有して配設されることにより、補助画面を提供するためのサブモニターの設置空間確保という解決策となりうる効果がある。
【0020】
また、サブモニターの提供がプログラム提供者と使用者の両者共に利益を享受することにおいては反論の余地がない。したがって、画面の運用のためにデュアルモニターを提供することが自然な流れであって、そのうち標準化と規格化されて、その位置が確立され、結局はプログラム提供者もこのような流れに沿って標準規格化された比率のデュアルモニターに合った様々な形態の画面と機能を提供することになり、これは提供されるモニターの様態に変化をもたらす転機となり、モニター市場を再編するトリガとなる効果がある。
【0021】
さらに、タッチパッドのタッチセンサは、キーボード表面に取り付けて機能を遂行するが、キーボード全体の表面に取り付けるものではなく、運用の効率性と便利性および生産の経済性を考慮して、少なくとも既存のタッチパッドほどの面積を提供し、基本型キーボードのスペースバーから逆三角形状に文字キーボードの表面部分までタッチセンサを取り付けて、グラフィックコントローラとしての機能を遂行する既存のマウスとノートパソコンのタッチパッドを代替することによって、別途のグラフィックコントローラを備えてコンピュータを運用する不便さを排除し、特にノートパソコンの場合は、タッチパッドを代替して取り外すことにより、タッチパッドが占めていたキーボードタッチパッドと下段のパームレストが占めていた空間を活用して効率的な機能を提供することができ、スペースバーを分割して左クリックキーと右クリックキーをそれぞれ構成し、マウスまたはタッチパッドの左右クリック機能を遂行できるようにする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態による上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンの断面図及び側面図を概略的にそれぞれ示したものである。
図2図1の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンのサブモニターの折り畳み動作を例示したものである。
図3図1の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンの4次元タッチパッドモジュールの適用を例示したものである。
図4図1の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンの使用態様を例示したものである。
図5a図3の4次元タッチパッドモジュールを分離図示したものである。
図5b図3の4次元タッチパッドモジュールを分離図示したものである。
図6a図5の4次元タッチパッドモジュールのFPCBの配線図及びサイドボタンの押圧動作を例示したものである。
図6b図5の4次元タッチパッドモジュールのFPCBの配線図及びサイドボタンの押圧動作を例示したものである。
図7a図1の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンのタッチセンサを備えた多機能遂行タッチキーボードの適用を例示したものである。
図7b図1の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンのタッチセンサを備えた多機能遂行タッチキーボードの適用を例示したものである。
図8図1の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンのタッチセンサを備えた多機能遂行タッチキーボードの適用を例示したものである。
図9図8のタッチセンサを備えた多機能遂行タッチキーボードの使用態様を例示したものである。
図10a図2のデュアルモニターノートパソコンの使用者のUI操作によるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図10b図2のデュアルモニターノートパソコンの使用者のUI操作によるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図10c図2のデュアルモニターノートパソコンの使用者のUI操作によるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図11a図2のデュアルモニターノートパソコンの使用者のUI操作によるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図11b図2のデュアルモニターノートパソコンの使用者のUI操作によるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図12a図2のデュアルモニターノートパソコンのプログラム提供者によって提供されるUIによるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図12b図2のデュアルモニターノートパソコンのプログラム提供者によって提供されるUIによるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図13a図2のデュアルモニターノートパソコンのプログラム提供者によって提供されるUIによるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図13b図2のデュアルモニターノートパソコンのプログラム提供者によって提供されるUIによるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図14図2のデュアルモニターノートパソコンのプログラム提供者によって提供されるUIによるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図15図2のデュアルモニターノートパソコンのプログラム提供者によって提供されるUIによるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図16】本発明の変形態様による上下に配設された折り畳み式デュアルモニターを示したものである。
図17a図1の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンのメインモニターの回転構造を例示したものである。
図17b図1の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンのメインモニターの回転構造を例示したものである。
図18図1の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンのメインモニターの回転構造を例示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付された図面を参照にし、前述した特徴を有する本発明の実施形態をより詳細に説明する。
【0024】
図1図4を参照すれば、本発明の実施形態による上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンは、全体として第1サイズの縦幅を有するメインモニター210と、一側にメインモニター210を折り畳む式に形成された第一ヒンジ部221と、第一ヒンジ部221と離隔して上板下段に形成されたキーボード222からなる本体220と、第1サイズの縦幅より相対的に小さい第2サイズの縦幅を有し、キーボード222に隣接して本体220の上板上段に形成された第二ヒンジ部231を基準に一定の傾斜角度で昇降する折り畳み式のサブモニター230を含み、メインモニター210とサブモニター230を通じて、画面を分割して異なるUIをそれぞれ提供することができる。
【0025】
ここで、横幅は一様に維持しながら、サブモニター230の第2サイズは、メインモニター210の第1サイズの35%~45%、好ましくは40%で形成されており、サブモニター230の可読性と有用性を確保しつつサブモニター230による重量を最小化し、軽量化を具現させることができる。
【0026】
そこで、図4に示すように、使用者の効率や便宜に合わせて使用する際に、サブモニター230の上段を第二ヒンジ部231を回転軸として昇降させて、一定角度で傾斜した形でさらなる作業又は補助作業のためのモニターとして運用することができる。
【0027】
一方、図10乃至図15を参照にし、サブモニター230による追加作業または補助作業のためのモニター運用を詳しく述べると次の通りである。
【0028】
まず、使用者の嗜好と効率に合わせたUI操作によって主画面と補助画面とを分割して、メインモニター210とサブモニター230に各々表示することができる。
【0029】
すなわち、使用者の望み通りに任意に形を変えて再配置できるように提供された画面の場合は、使用者の嗜好と効率に合わせて画面を分割して運用することができる。
【0030】
図10a、10b、10c及び図11に示すように、使用者の便宜に合わせて主画面をメインモニター210として配設し、補助画面はサブモニター230として分離して適切に配設し、画面の運用を効率的に行う画面の運用態様を詳述すると次の通りである。
【0031】
図10a~10cを参照にすると、メインモニター210には作業中のドキュメント編集またはウェブサーフィンの主画面を表示し、サブモニター230にはポップアップ広告(突如出現する広告)(図10a)またはプログラム更新の通知を表示したり、YouTubeを再生して表示したり(図10b)、メッセンジャーまたはSNSを表示したりすることができる(図10c)。
【0032】
これにより、作業中に予告なく突如出現するポップアップ広告とプログラム更新通知のような突如出現する画面は、作業中の主画面を遮り、最上位に画面として表示されるので、作業に集中したい使用者にとって日頃不便であったり不満の対象であったりとする。したがって、ウィンドウタスクバーを補助画面に移動して表示しておくと、全ての広告及び突如出現する画面が補助画面に表示され、不便や不満が解消されうる。
【0033】
また、YouTubeを視聴しながらコンテンツ編集やウェブサーフィンする場合、マルチタスクを可能にするには両方のウィンドウを共に見られるように画面を分割し、ウィンドウの大きさを小さく調整して使用しなければならない不便さがあった。このような非効率と不都合を克服するために主画面にドキュメント編集やウェブサーフィンの画面を配置し、補助画面にYouTubeを再生すれば、容易にマルチ作業が可能となる。
【0034】
また、ドキュメント編集やウェブサーフィンを主作業として行いながら、メッセンジャー(カカオトーク、ライン、Facebookメッセンジャー)やSNS(Twitter、Facebook、インスタグラム)スマートフォンと連動するプログラムを利用する場合、画面が重畳して表示されるので、メッセージの確認及び送信が不便である。従って、主画面にドキュメント編集やウェブサーフィン画面を配置し、補助画面にメッセンジャーやSNS画面を配置して使用すると、画面を切り替えることなくメッセージを確認することができ、手際よく同時に処理が可能となる。
【0035】
また、図11a及び11bを参照すると、メインモニター210には文書作成ツールまたは開発ツールまたは画像編集ツールを表示し、サブモニター230には、当該ツールのリボンメニューを配置して表示したり(図11a)、メインモニター210にはWEB会議の複数画像を映し出し、サブモニター230には補助作業中の補助画面を表示することができる(図11b)。
【0036】
そこで、使用者の要求事項が複雑になるにつれてこれに応えるべく文書作成ツールおよび開発ツールと画像編集ツールの機能は、多様化及び多機能化してリボンメニューに表示すべきアイコンがますます多くなっており、メニューを表示する領域はだんだん広くなって、作業をするメインモニター210において活用可能な主画面がますます減少している。これを改善するために、各ツールのリボンメニューと主操作ウィンドウを分離し、主画面に主作業ウィンドウのみを配置し、補助画面にリボンメニューを配置すると空間の活用が最大化し、主作業ウィンドウを最大の大きさで提供することができる。
【0037】
また、多数の相手と全画面モードでWEB会議中に会議に必要な補助資料を検索したり、会議に参照すべき資料を見ながら会議する場合、補助画面にて資料を検索し、参考資料を実行すれば効率的なWEB会議を可能にすることができる。
【0038】
次に、図12図15に示すように、プログラム提供者によって修正及び変更されて提供されるUIを主画面と補助画面とに分割して、メインモニター210とサブモニター230にそれぞれ表示することができる。
【0039】
即ち、使用者が任意にUIの修正と変更および配置することができない場合、デュアルモニターの画面空間を効率的に使用するために、プログラムを提供する会社が、当初、デュアルモニターに合うように画面のUIを修正および変更を提供することによって効率的な空間使用が可能な画面運用態様を詳述すると次の通りである。
【0040】
図12a及び12bを参照すると、メインモニター210には、作業中の主画面を表示し、サブモニターには、起動中のプログラムリストを表示したり(図12a)、最近使用したファイルあるいは最近使用したプログラムを表示したりすることができる(図12b)。
【0041】
これにより、図12aに示すように、サブモニター230は、タスクバー/[現在起動中のプログラムリスト]表示領域として使用するが、alt-tab又はwin-tabキーを入力すると「現在起動中のプログラムリスト]が表示され、リストの中からプログラムを選択してメインウィンドウに切り替えて表示することができるが、[現在起動中のプログラムリスト]が作業中のメインウィンドウ上に表示される短所があるので、補助画面を活用して[現在起動中のプログラムリスト]を常に表示しておけば、必要なプログラムへの切り替えが、1回の動作で可能になる。
【0042】
また、図12(b)に示すように、win-tabキーを入力すると[現在起動中のプログラムリスト]の下段に[今まで起動していたプログラムリスト]が表示され、リストの中からプログラムを選択すると、当該プログラムが実行され、メインウィンドウとして表示することができるが、[今まで起動していたプログラムリスト]が作業中であるメインウィンドウ上に表示されることと、win-tabキーを押して下方に移動しなければならない2回にわたる動作後、リストを見ることができる短所があるので、補助画面を活用して[今まで起動していたプログラムリスト]を常に表示しておけば、必要なプログラムへの切り替えが容易になる。
【0043】
また、図13図15を参照すれば、メインモニター210には、YouTube全画面モードでYouTube画像を映し出し、サブモニター230には再生されるユーチューブ動画の一覧を表示したり(図13(a))、メインモニター210にはストリーマ画像を映し出し、サブモニター230にはチャット画面を表示したり(図13の(b))、メインモニター210にはプレゼンテーションプログラムのスライドショー画面を表示し、サブモニター230には、プレゼンテーションプログラムのスライドアウトライン表示画面又は編集画面を配置して表示したり(図14)、メインモニター210にはウェブショッピングホームページの検索結果リストのページを表示し、サブモニター230にはサーチ結果リストから選択された商品に対する商品の詳細情報ページを表示したりすることができる(図15)。
【0044】
これに、YouTubeを全画面モードで視聴している途中に他の動画を見るためには、全画面モードを終了しなければ他の動画を選択することができないようになっているが、主画面にYouTubeを全画面モードで再生することができ、補助画面で再生リストを見ながら次に再生する動画を選択できるようにすれば、1回の動作で次の動画を視聴することができるので、便利である。
【0045】
また、ネットワークゲーム及びYouTube放送は、共通の目的を有する使用者が集まって、ゲームをしたり又は放送を見ながら互いにコミュニケーションをするためにチャットをしたりするが、主に画面の片方にチャット内容を表示してゲーム画面の一部分または放送画面の一部分に表示されるが、ユーチューブの場合、放送画面を全画面モードで表示するとチャットの内容を見ることができなくなる。したがって、ネットワークゲーム画面又はユーチューブ放送画面でチャット画面を分離し、主画面にゲーム画面や放送画面を全画面モードで表示しても、補助画面でチャット内容を見ることができるので、ゲーム実行及びYouTube放送視聴を円滑にすることができるようなる。
【0046】
また、PowerPointでスライドを編集していて、スライドショー画面に移動すると、スライドが全画面モードで表示されるので、スライドの編集または別のスライドを選択するためには、全画面モードで表示されたスライド画面を終了しなければならない不便さがある。従って、主画面にスライドショー画面を常に表示した状態で補助画面にスライドアウトライン表示画面や編集画面を配置して表示できれば、スライドショー画面を確認しながら、編集及び別のスライドを選択することが便利である。
【0047】
また、通常のウェブショッピングホームページは、商品の検索をした後に検索結果リストページ上で商品を選択すると詳細情報ページ画面に移動されるようになっており、検索結果リストページと商品の詳細情報ページを前後に移動しながら、ショッピングしなければならない煩わしさがある。従って、主画面に商品の詳細情報ページを表示して補助画面に検索結果リストページを表示して、商品検索結果リストから選択された商品の詳細情報ページを主画面に表示すると、1回の選択で商品の詳細情報ページを見ることができるようになり、ショッピングの利便性が倍になる。
【0048】
一方、図3図5及び図6に示すように、キーボード222の方向キー222aの代わりに、4次元タッチパッドモジュール100Aを取り付けて配設したり、4次元タッチパッドモジュールをマウス形態100Bで構成し、サブモニター230の一側下段に内蔵されて保管されるようにし、超薄型で超小型にグラフィックコントローラの機能を遂行することができる4次元タッチパッドモジュール100Aをキーボードに装着配設したり、4次元タッチパッドモジュールを装着したマウス100Bを提供し、タッチパッドを代替することができる。
【0049】
例えば、図3(a)に示すように、4次元タッチパッドモジュール100Aを既存のノートパソコン・キーボードの方向キー222aが配設されていた位置に搭載し、この時、4次元タッチパッドモジュール100Aは、グラフィックコントローラの機能だけでなく、方向キーの機能も遂行することができる。
【0050】
または、図3(b)及び図4に示すように、4次元タッチパッドモジュールを装着した別途の超薄型で小型なグラフィックコントローラであるマウス100Bを製作し、サブモニター230の下に内蔵させて提供することができる。
【0051】
ここで、マウス形態の4次元タッチパッドモジュール100Bは、サブモニター230下段の本体220の一側面に物理的に結合され、キーボード222と連動する結合型モジュールで構成されたる、またはサブモニター230下段の本体220の一側面から引き出され、キーボード222と無線で連結されて駆動する着脱式モジュールで構成されることができる。
【0052】
図5及び図6に示すように、4次元タッチパッドモジュールは、具体的には、タッチパッド110と、センタータッチパッド領域と各サイドタッチパッド領域とに分割する分割境界膜120と、サイドタッチパッド112a、b、c、dの押圧によって当該サイドボタン機能を遂行するサイドボタン130と、タッチパッドFPCB連結部141及びサイドボタン接点142がそれぞれ形成されたFPCB140と、上部/下部筐体150、160を含み、近距離ポインティング時には、センタータッチパッド111によって単独で遂行されるようにし、遠隔ポインティング時には、センタータッチパッド111と、サイドタッチパッド112a、b、c、dの組み合わせよって並行に遂行されるようにするが、遠隔ポインティングはセンタータッチパッド111のタッチを始めてから当該サイドタッチパッド112a、b、c、dに到達するまでのタッチ反応感度を記憶させ、サイドタッチパッド112a、b、c、dに到達してタッチが持続している間は繰り返しタッチしなくても記憶されたタッチ反応感度通りに移動が持続するようにし、所望のポインティング座標に到達してタッチを離すと所望のポインティング座標の遠隔ポインティングが遂行されるようにし、タッチパッド110の極小面積でも所望する無限大の遠隔ポインティングを遂行することができる。
【0053】
まず、タッチパッド110は、円板状に形成され、タッチセンサ(図示せず)のタッチによるポインティング座標を認識してポインティングを遂行する。
【0054】
例えば、タッチパッド110は、近距離ポインティングを単独で実行するセンタータッチパッド111と、遠隔ポインティングとタッチパッドの様々な基本機能および既存のタッチパッドが提供しない付加機能を並行遂行するサイドタッチパッド112a、b、c、dに分割構成されることができる。
【0055】
ここで、サイドタッチパッド112a、b、c、dは、後述する第2分割境界膜122により等間隔にSTU(Side Touch Up)112a、STD(Side Touch Down)112b、STL(Side Touch Left)112c、STR(Side Touch Right)112dの当該サイドタッチパッドにそれぞれ4分割されて構成されることができる。
【0056】
一方、具体的には、遠隔ポインティングは、センタータッチパッド111からタッチを始めて当該サイドタッチパッド112a、b、c、dに到達するまでのタッチ反応感度を記憶させ、タッチパッド112a、b、c、dに到達してタッチが持続している間は繰り返しタッチしなくても記憶されたタッチ反応感度通りに移動が持続するように設計され、所望のポインティング座標に到達してタッチを離すと所望のポインティング座標の遠隔ポインティングを遂行する。
【0057】
このように、センタータッチパッド111から始めてサイドタッチパッド112a、b、c、dに到達するまでのタッチ反応感度を記憶させ、サイドタッチパッド112a、b、c、dにタッチが持続される間繰り返しタッチしなくても記憶されたタッチ反応感度通りに無限大の移動が可能なように設定されて、既存のタッチパッドと比較されないほどの極小面積でも所望の遠隔ポインティングを効率且つ簡便に遂行することができる。
【0058】
次に、分割境界膜120は、タッチパッド110の上部に形成され、タッチパッド110の上部領域を円形のセンタータッチパッド111と外郭のサイドタッチパッド112a、b、c、dに分割するリング状の第1分割境界膜121と、サイドタッチパッド112a、b、c、dを弧状に均等に個別分割する直線状の第2分割境界膜122で構成される。
【0059】
ここで、分割境界膜120は0.5mm~1.0mmの高さに設定され、センタータッチパッド111とサイドタッチパッド112a、b、c、d間の境界を認識するレベルの高さに設定されるが、遠隔ポインティングのためのセンタータッチパッド111と、サイドタッチパッド112a、b、c、dの特定の組み合わせによる連動時にタッチしながら境界を容易に越えるレベルの高さに設定することができる。
【0060】
すなわち、分割境界膜120は、タッチパッド110を分割して様々に細分化された機能を実行するようにしながら、センタータッチパッド111と各サイドタッチパッド112a、b、c、d別に設定された選択的機能の境界を越える誤作動を防止するために、使用者が指の触覚で第1分割境界膜121と第2分割境界膜122による物理的境界を容易に認識することができる。
【0061】
次に、サイドボタン130は、中央領域にタッチパッド配線ライン113が貫通する貫通孔131が形成され、タッチパッド110の上部が露出されるようにタッチパッド110を収容する筐体の役割(A)をしつつ、外郭領域は第2分割境界膜122によって分割され、当該サイドタッチパッド112a、b、c、dの押圧によって該当サイドボタン機能(B)を実行するように構成される。
【0062】
ここで、サイドボタン130は、前述した第2分割境界膜122により等間隔にSBU(Side Button Up)131a、SBD(Side Button Down)131b、SBL(Side Button Left)131c、SBR(Side Button Right)131dの当該サイドボタンにそれぞれ4分割されて構成されることができる。
【0063】
一方、センタータッチパッド111、サイドタッチパッド112a、b、c、d又はサイドボタン130の単独でまたは特定の組合せによりグラフィックスコントローラとしての基本機能及び付加機能の種々の機能を充実に遂行するようにすることができる。
【0064】
次に、FPCB140は、中央領域にタッチパッド配線ライン113が電気的に接続されるタッチパッドFPCB連結部141が形成され、サイドボタン130に対応して外郭領域に放射状に配列され、当該サイドボタン130の押圧により電気的に接続される2以上の弾性的なサイドボタン接点142がそれぞれ形成される。
【0065】
例えば、SBU131a、SBD131b、SBL131c、SBR131dのサイドボタン130に対応する第1~第4サイドボタン接点142a、b、c、dがそれぞれ形成される。
【0066】
また、一つのサイドボタン(SB;131a、b、c、d)の押圧(push)により対応する一つのサイドボタン接点(SBCP;142a、b、c、d)が通電するようにし、サイドボタン(SB)のクリックとダブルクリックの長押しをそれぞれ認識するようになる。
【0067】
次に、上部/下部筐体150、160は、分割境界膜120、タッチパッド110、サイドボタン130、FPCB140が内部に順次、積層収容される。
【0068】
また、タッチパッド配線ライン113とサイドボタン配線ライン144で構成された回路ライン(C)は、上部筐体150または下部筐体160の一側に開口された連結溝(図示せず)を介して外部機器の接続端子(図示せず)と電気的に接続されることができる。
【0069】
これに対し、4次元タッチパッドモジュールは、既存のマウスとタッチパッドの長所を融合すると同時に運用原理を再設定することにより、ノートパソコンにおいて提供される既存のタッチパッドの面積も使用者としてはさほど満足のいく面積ではないが、4次元タッチパッドモジュールは既存のタッチパッドの面積に比べて比較にならないほどに小面積のタッチパッドが備えられており、超薄で小型であるにも拘らず、既存のマウスやタッチパッドのようにマウスとしての機能を十分に果たすことができるものであり、加えて、既存のマウスやタッチパッドが提供しない新たな機能も付加的に提供し、効率性と便利性を倍にすることができる。
【0070】
また、極小面積や超薄型でもグラフィックコントローラとしての完全な遂行が可能になることから、4次元タッチパッドモジュールが既存のノートパソコンのタッチパッドを代替すると共にキーボードの極小空間を占有して配設されることにより、補助画面を提供するためのサブモニターの設置空間確保という解決策となりうる。
【0071】
一方、図7及び図8は、図1の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンのタッチセンサを備えた多機能遂行タッチキーボードの適用を例示したものであり、図9は、図8のタッチセンサを備えた多機能遂行タッチキーボードの使用態様を例示したものである。
【0072】
図7図9を参照すると、タッチセンサを備えた多機能遂行タッチキーボードは、キーキャップ部410と、駆動回路部(図示せず)と、支持台(図示せず)と、特定の形状に分類された複数のキーキャップ411の上段に夫々形成されたタッチセンサで構成されたタッチパッド430と、タッチパッド430の両端に隣接して形成された左クリックキー441と右クリックキー442と、タッチパッド430のタッチと連動してカーソルを移動させ、左クリックキー441と右クリックキー442の押圧によりクリック機能を実行するようにする制御部(図示せず)を含み、キーボードとしての基本機能を遂行しながら、グラフィックコントローラとしてのタッチパッド機能を遂行するようにすることを要旨とする。
【0073】
まず、キーキャップ部410は、適用されるデスクトップまたはノートパソコンまたはウルトラブックのコンピュータの種類と、86キーボード、101キーボード、103キーボード、または106キーボード等の様々なキー配列規格に従って、異なって配設される文字キー、機能キー、数字キー、特殊キー、方向キーのキャップから構成される。
【0074】
次に、駆動回路部は、キーキャップ部410の当該キーキャップ411の下段にそれぞれ連結された接点とメンブレンスイッチで構成されるが、メンブレイン方式、無接点方式、機械式によって多様に構成することができ、これに対応して、支持台がメンブレンスイッチを支持することができる。
【0075】
次に、タッチパッド430は、特定の形状に分類された複数のキーキャップ411の上段にそれぞれ形成された多数のタッチセンサで構成される。
【0076】
ここで、タッチパッド430は、スペースキーキャップ443を基準にして逆三角形状に文字キーキャップまで分類して形成することができる。
【0077】
例えば、タッチセンサは、スペースキーキャップ443と、文字キーキャップの下段ラインの6個キーキャップ(「C」から「,」まで)111と、中間ラインの7個のキーキャップ(「D」から「L」まで)111と、上段ラインの8個キーキャップ(「E」から「P」まで)111の上段にそれぞれ形成されており、逆三角形状のタッチパッド430を構成することができる。
【0078】
一方、タッチパッド430の外郭ラインを構成する当該キーキャップ411の上段縁には、一定の高さの隔壁(図示せず)が形成されており、タッチパッド430のタッチ領域を区分するようにすることができる。
【0079】
すなわち、図7a及び図7bのように他のカラーで表示されたタッチパッドの外郭ラインに沿って触覚によりタッチ領域を認知して、使用者の視線を作業中の画面から離脱させなくても、タッチパッド430を認識するようにすることができる。
【0080】
または、タッチパッド430の外郭ラインを構成する当該キーキャップ411と、隣接する他のキーキャップ411は、一定距離離隔して(図示せず)形成され、タッチパッド430のタッチ領域を区分するようにすることができる。
【0081】
すなわち、タッチパッド430のキーキャップ411と、隣接する他のキーキャップ411との間に余裕空間を設け、触覚によりタッチ領域を認識して使用者の視線を作業中の画面から離脱させなくても、タッチパッド430を認識するようにすることもできる。
【0082】
次に、通常のタッチパッド又はマウスの左クリック機能と右クリック機能を遂行する左クリックキー441と右クリックキー442がタッチパッド430の両端に隣接して形成される。
【0083】
すなわち、図7(b)に拡大して示すように、左クリックキー441と右クリックキー442は、スペースキーキャップ443の両端にそれぞれ別々に形成されており、左クリックキー441と右クリックキー442の押圧によって左クリック機能とクリック機能を遂行するようにすることができる。
【0084】
ここで、左クリックキー441と右クリックキー442は十分な面積が供されるスペースキーキャップ443の両端部分をそれぞれ文字キーキャップの大きさで分割し、左クリックボタンおよび右クリックボタンを提供することができる。
【0085】
一方、右クリックキー442のダブルストロークと連動して、スペースキーキャップ443の上段面のタッチパッド領域を左右にタッチして左右スクロールを行い、スペースキーキャップ443を除いたタッチパッド領域を上下にタッチして上下スクロールを行い、左クリックキー441のストローク及びダブルストロークにより左クリック及びダブルクリックをそれぞれ行い、右クリックキー442のストロークにより右クリックを遂行することができる。
【0086】
次に、制御部は、タッチパッド430のタッチと連動し、ディスプレイ上ののカーソルを移動させ、左クリックキー441と右クリックキー442の押圧によりディスプレイ上のクリック機能を遂行するようにする。
【0087】
これにより、図9(a)に示すように、タッチパッド430のタッチと連動してカーソルを移動させ、図9(b)に示すように、左クリックキー441と右クリックキー442の押圧によりクリック機能を遂行するようにすることができる。
【0088】
一方、図8に示すように、通常のノートパソコンのタッチパッドまたは下段のパームレスト位置にキーキャップ部410及びタッチパッド430が配設されるように構成し、ノートパソコン上段の余裕空間にメインモニター210以外に、別途のサブモニター230を第二ヒンジ部231を基準にヒンジ回転するように形成し、前記図10図15を参照にし、詳述したモニター上の効率的な画面運用を可能にすることができる。
【0089】
一方、図16は、本発明の変形態様による上下に配設された折り畳み式のデュアルモニターを示したものである。
【0090】
図16に示すように、通常の単一モニターを上下に配設された折り畳み式のデュアルモニターで構成することもできるが、変形態様による上下に配設された折り畳み式のデュアルモニターは、第1サイズの縦幅を有するメインモニター310と、第1サイズの縦幅よりも相対的に小さい第2サイズの縦幅を有し、メインモニター310の下段に形成されたヒンジ部を基準として一定の傾斜角度で昇降するフォルダ状のサブモニター320を含み、メインモニター310とサブモニター320を介して、画面を分割して異なるUIをそれぞれ提供し、サブモニター320下段の本体220の一側面に内蔵されて保管されるマウス形態の4次元タッチパッドモジュール100Bを形成することができる。
【0091】
ここで、メインモニター310とサブモニター320の画面分割構成による使用態様と4次元タッチパッドモジュール100Bの構成については、前述した上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンの使用態様と構成と同様に適用される。
【0092】
図17及び図18は、図1の上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンのメインモニターの回転構造を例示したものである。
【0093】
図17及び図18を参照すれば、メインモニター210を本体220を上下方向に折り畳む式に形成された第一ヒンジ部221の下段には左右90°又は180°まで自在にヒンジ回転する第三ヒンジ部240が固定して形成されており、図17に示すように閉じられたメインモニター210が第一ヒンジ部221によって開けられた後、第三ヒンジ部240によって使用者の必要に応じて水平方向に90°、180°に左右回転させて便利に使用できるようにすることができる。
【0094】
したがって、前述したような上下に配設されたデュアルモニターを備えたノートパソコンの構成により、タッチパッドを取り外してタッチパッドが占めていた空間を補助画面を提供するためのサブモニターが位置する空間として活用することができ、極小面積と超薄型でもグラフィックコントローラとしての完全な遂行が可能であることから、4次元タッチパッドモジュールとタッチセンサを備えたタッチキーボードが既存のノートパソコンのタッチパッドを代替すると共にキーボードの極小空間を占有して配設されることにより、補助画面を提供するためのサブモニターの設置空間確保という解決策となりうる。
【0095】
本明細書に記載された実施形態と図面に示した構成は、本発明の最も好ましい一実施形態に過ぎないものであり、本発明の技術的思想を全て代弁するものではないので、本出願時点においてこれらに代替できる多様な均等物と変形態様があり得ることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0096】
210、310:メインモニター
220:本体
221:第一ヒンジ部
222:キーボード
222a:方向キー
230、320:サブモニター
231:第二ヒンジ部
240:第三ヒンジ部
100A:4次元タッチパッドモジュール
100B:マウス形態の4次元タッチパッドモジュール
110:タッチパッド
111:センタータッチパッド
112a、b、c、d:サイドタッチパッド
112a:STU
112b:STD
112c:STL
112d:STR
120:分割境界膜
121:第1分割境界膜
122:第2分割境界膜
130:サイドボタン
131:貫通孔
132a:SBU
132b:SBD
132c:SBL
132d:SBR
140:FPCB
141:タッチパッドFPCB連結部
142a、b、c、d:サイドボタン接点
150:上部筐体
160:下部筐体
410:キーキャップ部
411:キーキャップ
430:タッチパッド
441:左クリックキー
442:右クリックキー
443:スペースキーキャップ
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図7a
図7b
図8
図9
図10a
図10b
図10c
図11a
図11b
図12a
図12b
図13a
図13b
図14
図15
図16
図17a
図17b
図18