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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-10
(45)【発行日】2024-01-18
(54)【発明の名称】キャッピングヘッド
(51)【国際特許分類】
   B67B 3/20 20060101AFI20240111BHJP
【FI】
B67B3/20
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019206974
(22)【出願日】2019-11-15
(65)【公開番号】P2021079962
(43)【公開日】2021-05-27
【審査請求日】2022-10-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000253019
【氏名又は名称】澁谷工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100156199
【弁理士】
【氏名又は名称】神崎 真
(74)【代理人】
【識別番号】100090169
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100124497
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】山本 智貴
(72)【発明者】
【氏名】松井 一
(72)【発明者】
【氏名】西出 泰土
(72)【発明者】
【氏名】青塚 久和
(72)【発明者】
【氏名】北元 宏明
【審査官】種子島 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-079948(JP,A)
【文献】特開2010-259613(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67B 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャップを囲繞するようにして配置され、相対的に小さな直径を有する第1のキャップの外周面に当接する第1当接部と相対的に大きな直径を有する第2のキャップの外周面に当接する第2当接部とを有する複数のチャック部材と、
前記チャック部材を、前記第1または第2のキャップの軸心方向に沿って延びる揺動軸を中心として揺動可能に支持する取付け部材と、
取付け部材に、前記軸心周りに回転可能に取付けられた切換え部材と、
前記切換え部材を、第1位置または第2位置のいずれかに固定することによって、前記切換え部材の前記軸心周りの回転を規制する回転規制手段と、
前記チャック部材に設けられた第1筒状部内に収容され、前記軸心方向に沿って延びる回転軸周りに自転可能な第1磁石と、
前記切換え部材に設けられた第2筒状部内に収容され、前記軸心方向に沿って延びる回転軸周りに自転可能な第2磁石とを備え、
前記切換え部材が前記第1位置または第2位置に定められた状態において、前記第1磁石と第2磁石の側面は相互に異なる磁極が対向して、前記チャック部材は前記第1当接部または第2当接部が前記第1または第2キャップの外周面に当接するように付勢される
ことを特徴とするキャッピングヘッド。
【請求項2】
前記第1および第2磁石が前記回転軸を中心軸とする円柱状を有することを特徴とする請求項1に記載のキャッピングヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャップを保持して容器の口部に巻き締めるキャッピングヘッドに関し、より詳しくは、外径の異なる2種類のキャップを兼用することが可能なキャッピングヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外径の異なる2種類のキャップを容器に巻き締めるキャッピングヘッドとして、特許文献1に開示されたものが知られている。このキャッピングヘッドは、キャップの外周面を把持するための複数のチャック部材が取付け部材に揺動可能に取付けられ、また取付け部材には、切換え部材がキャップの軸心周りに回転可能に取付けられており、各チャック部材に設けられた棒状部材が切換え部材に形成された第1または第2係合部に係合するように構成されている。切換え部材の棒状部材が第1係合部に係合する第1位置では、チャック部材は小径のキャップを巻き締めることができ、切換え部材の棒状部材が第2係合部に係合する第2位置では、チャック部材は大径のキャップを巻き締めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-79948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、チャック部材をキャップの外周面に向けて付勢するため、チャック部材に設けられた棒状部材と、切換え部材に設けられたピンとがスプリングにより連結される。すなわちスプリングの両端は棒状部材とピンに係合しており、チャック部材の揺動動作に伴い、棒状部材およびピンに対して摺動し、このため摩耗紛が発生したり、摩耗によりスプリングが破損するおそれがある。
そこで、付勢手段としてスプリングに代えて磁石を用いることも考えられるが、特許文献1では、切換え手段を第1位置と第2位置とに回転させることによってチャック部材を揺動させて第1キャップと第2キャップに対応させる構成であり、この構成において、第1位置で磁石の磁極が異なるように対向して配置した場合、第2位置においては磁極の向きが第1位置と異なってしまう。
磁極の向きがずれると強い磁力を得ることができないので、所定の磁力を得るためにより強い磁力を発生する大きな磁石が必要となり、コスト高となるとともにキャッピングヘッドが重くなり、その分慣性力が大きくなってキャッピングヘッドを回転・停止させるのに大きな力が必要となるといった問題がある。
【0005】
本発明は、複数種類の口径の容器に対してキャップを装着することができ、かつ付勢手段として磁石を用いることにより、作動時に摩耗紛が生じることがなく、耐久性に優れ、しかも磁石を小型化することができるキャッピングヘッドを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るキャッピングヘッドは、キャップを囲繞するようにして配置され、相対的に小さな直径を有する第1のキャップの外周面に当接する第1当接部と相対的に大きな直径を有する第2のキャップの外周面に当接する第2当接部とを有する複数のチャック部材と、チャック部材を、第1または第2のキャップの軸心方向に沿って延びる揺動軸を中心として揺動可能に支持する取付け部材と、前記軸心周りに回転可能な状態で取付け部材に取付けられた切換え部材と、切換え部材を、第1位置または第2位置のいずれかに固定することによって、切換え部材の前記軸心周りの回転を規制する回転規制手段と、チャック部材に設けられた第1筒状部内に収容され、前記軸心方向に沿って延びる回転軸周りに自転可能な第1磁石と、切換え部材に設けられた第2筒状部内に収容され、前記軸心方向に沿って延びる回転軸周りに自転可能な第2磁石とを備え、切換え部材が第1位置または第2位置に定められた状態において、第1磁石と第2磁石の側面は相互に異なる磁極が対向して、チャック部材は第1当接部または第2当接部が第1または第2キャップの外周面に当接するように付勢されることを特徴としている。
【0007】
第1および第2磁石は例えば、回転軸を中心軸とする円柱状を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数種類の口径の容器に対してキャップを装着することができ、かつ付勢手段として磁石を用いることにより、作動時に摩耗紛が生じることがなく、耐久性に優れ、しかも磁石を小型化することができるキャッピングヘッドを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態であるキャッピングヘッドを備えたキャッパを示す平面図である。
図2】本発明の一実施形態のキャッピングヘッドを示し、(a)は図3(a)のA-P-O-A線に沿う矢視断面図であり、(b)は図4(b)のC-C線に沿う矢視断面図である。
図3図2(a)のE-E線に沿う矢視図であり、(a)はチャック部材が第2のキャップを把持する第2モードを示し、(b)はチャック部材が第1のキャップを把持する第1モードを示す。
図4図2(a)のB-B線に沿う矢視図であり、(a)は第2モードを示し、(b)は第1モードを示す。
図5図2(a)のF-F線に沿う矢視図であり、(a)は第2モードを示し、(b)は第1モードを示す。
図6図2(a)のF-F線に沿う矢視図であり、(a)は第2モードにおいてチャック部材が第2のキャップを把持した状態を示し、(b)は第1モードにおいてチャック部材が第1のキャップを把持した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図示された実施形態を参照して本発明を説明する。図1は充填システムの一部であるキャッパ10の概略構成を示している。キャッパ10は供給スターホイール11とキャッパスターホイール12とキャップディスク13と排出スターホイール14とを備える。
【0012】
図示しないフィラにより内容物を充填された容器は、供給コンベヤ15によって搬送され、インフィードスクリュ16によって所定の間隔に広げられて供給スターホイール11に受け渡される。供給スターホイール11は時計方向に回転して容器をキャッパスターホイール12に受け渡す。キャップスターホイール12は反時計方向に回転し、キャップディスク13から供給されたキャップを、供給スターホイール11から受け渡された容器の口部に巻き締めて装着する。キャップを装着された容器は、キャッパスターホイール12から排出スターホイール14を介して排出コンベヤ17に受け渡され、次工程に搬送される。
【0013】
図2は、キャップP1(またはP2)を容器に装着する、本発明の一実施形態であるキャッピングヘッド20を示している。図2(a)において、符号P1は相対的に小さな直径を有する第1のキャップ、符号P2は相対的に大きな直径を有する第2のキャップを示し、また符号LはキャップP1(またはP2)の軸心を示す。すなわち図2(a)の右半分は第1のキャップP1を容器の口部に装着する第1モードを示し、左半分は第2のキャップP2を容器の口部に装着する第2モードを示している。
【0014】
キャッピングヘッド20はキャッパスターホイール12の外周縁に沿って一定間隔毎に設けられる。ロッド21はキャッパスターホイール12の軸心に平行に延びており、ロッド21の先端部には取付け部材30が固定される。ロッド21は、カム機構(図示せず)により昇降駆動されるとともに、モータ(図示せず)により、その中心軸の回りに回転駆動される。これにより取付け部材30も回動し、後述するチャック部材34により把持されるキャップP1(またはP2)がその軸心Lの回りに回転駆動されて容器に装着される。
【0015】
図2(a)、図3(a)、(b)および図4(a)、(b)に示されるように、取付け部材30はロッド21の外径と略同じ外径を有する円筒状の本体部31と、本体部31の下方部分から径方向外方に延びる4つの支持板部32とを備える。各支持板部32には揺動軸33がボルト64により固定される。揺動軸33はキャップの軸心Lの方向に沿って延び、揺動軸33の支持板部32よりも下側の部分にはチャック部材34が揺動軸33を中心として揺動可能に支持される。本実施形態では、チャック部材34は4つ設けられ、キャップP1(またはP2)を囲繞するように配置される。
【0016】
各チャック部材34の揺動端の上面には、キャップP1(またはP2)の軸心Lに平行に延びる第1筒状部61が設けられる。第1筒状部61内には、円柱状を有する第1磁石71が収容され、第1磁石71は軸心Lの方向に沿って延びる回転軸の周りに自転可能である。
【0017】
チャック部材34のキャップに対向する側の面には、第1当接部34aと第2当接部34bが形成される。第1当接部34aは相対的に小さな直径を有する第1のキャップP1の外周面に当接し、第2当接部34bは相対的に大きな直径を有する第2のキャップP2の外周面に当接する。これらの当接部34a、34bには、キャップP1(またはP2)の外周面に形成されたナール(縦溝)に係合する突起(爪)が形成される。
【0018】
取付け部材30の外周面には、切換え部材40が軸心Lの周りに回転可能に取付けられる。切換え部材40は円板状の本体部41と、本体部41の中心から上方に延びる管状部42とを有する。本体部41と管状部42の接続部分には、本体部41の外径と管状部42の外径との中間の外径を有する支持孔43が形成される。支持孔43には、取付け部材30の本体部31に形成されたフランジ部63が嵌合する。切換え部材40は、取付け部材30に対して相対的に回転変位可能であり、また支持孔43の軸方向長さの範囲において軸心Lに沿って昇降可能である。
【0019】
取付け部材30の下面には、キャップP1(またはP2)の天面に当接する環状の天面当接部37が設けられる。キャップP1(またはP2)は天面当接部37とチャック部材34の第1当接部34aまたは第2当接部34bとによって支持され、ロッド21の回転によって、容器の口部に巻き締められる。チャック部材34において、第1当接部34aは相対的に揺動軸33から遠い位置に形成され、第2当接部34bは相対的に揺動軸33に近い位置に形成される。
【0020】
図2(a)、(b)に示されるように、ボルト64は支持板部32から上方へ突出し、その突出部分は切換え部材40の本体部41の下側空間44内に位置する。したがって切換え部材40は、ボルト64に干渉することなく回転可能である。一方、チャック部材34の第1筒状部61は、切換え部材40に形成された開口45を通って、切換え部材40の本体部41よりも上方へ突出する。開口45は、切換え部材40が後述する可動範囲内において第1筒状部61に干渉することなく移動でき、かつチャック部材34がキャップP1(またはP2)を把持するために揺動軸33の周りに揺動できるような形状を有する。
【0021】
切換え部材40には、キャップの軸心Lに平行に延びる第2筒状部62が設けられる。第2筒状部62は、切換え部材40の管状部42を径方向外方に膨出させて形成され、常に第1筒状部61の近傍に位置するように定められる。すなわち、切換え部材40は取付け部材30に対して相対的に回転変位可能であり、その可動範囲は約30°であるが、切換え部材40がどの回転角度位置にあっても第2筒状部62は第1筒状部61に近接している。第2筒状部62内には、円柱状を有する第2磁石72が収容され、第2磁石72は軸心Lの方向に沿って延びる回転軸の周りに自転可能である。
【0022】
4つのチャック部材34のうちの1つのチャック部材34において、ボルト64の軸部には位置決めピン38が設けられる。位置決めピン38は、切換え部材40の本体部41に穿設された第1および第2の位置決め孔46、47の一方に選択的に係合可能である。水平面内において、軸心Lを中心として第1および第2の位置決め孔46、47の成す角は約30°である。位置決めピン38と第1および第2の位置決め孔46、47は切換え部材40の回転を規制する回転規制手段を構成し、切換え部材40は第1および第2の位置決め孔46、47のいずれかが位置決めピン38に係合することによって、後述するように第1位置または第2位置に固定される。
【0023】
開口45は、切換え部材40の本体部41において、相対的に中心側に位置する第1係合部51と、相対的に外側に位置する第2係合部52とを有する。後述するように第1モードでは、第1筒状部61は第1係合部51に近接し、各チャック部材34の揺動端は相対的に内側に位置して、相対的に小さな直径を有する第1のキャップP1の外周面に当接する。これに対して第2モードでは、第1筒状部61は第2係合部52に近接し、各チャック部材34の揺動端は相対的に外側に位置して、相対的に大きな直径を有する第2のキャップP2の外周面に当接する。
【0024】
第1の位置決め孔46が位置決めピン38に係合されているときの切換え部材40の取付け部材30に対する回転角度位置を、この明細書では第1位置と定義する。これに対して、第2の位置決め孔47が位置決めピン38に係合されているときの切換え部材40の取付け部材30に対する回転角度位置を、この明細書では第2位置と定義する。このように切換え部材40は、第1位置または第2位置のいずれかに固定され、取付け部材30に対する、キャップの軸心L回りの回転が規制される。
【0025】
上述したように、第1磁石71は第1筒状部61内において、その回転軸の周りに自転可能であり、また第2磁石72は第2筒状部62内において、その回転軸の周りに自転可能である。したがって切換え部材40が第1位置と第2位置のいずれに定められていても、第1磁石71と第2磁石72は相互に異なる磁極が対向して、吸着力が作用する。したがって切換え部材40が第1位置または第2位置に定められた状態において、チャック部材34は第1当接部34aまたは第2当接部34bが第1または第2キャップP1(またはP2)の外周面に当接するように付勢される。なお図3において、第1および第2磁石71、72のN極には斜線を付している。
【0026】
切換え部材40を第1位置と第2位置の間において切換えるとき、作業員は切換え部材40を持ち上げて第1または第2位置決め孔46、47を位置決めピン38から解放する。そして切換え部材40を本体部31の回りに回転させ、第1または第2位置決め孔46、47を位置決めピン38に係合させる。このときチャック部材34は、第1磁石71が第2磁石72に吸引されるので、内側に付勢され、第1位置または第2位置に定められる。
【0027】
図5(a)、(b)と図6(a)、(b)を参照して本実施形態の作用を説明する。
キャッピングヘッド20は、口径が例えばφ28とφ35のキャップP1(またはP2)を容器の口部に装着する2つのモードにおいて作動可能である。これらのモードの切換えは、切換え部材40の取付け部材30に対する回転角度位置を第1位置と第2位置の間において切換えることにより行われる。
【0028】
第1モードでは、図5(b)と図6(b)に示すように、切換え部材40は第1の位置決め孔46が位置決めピン38に係合するように第1位置に固定される。これにより開口45内において、第1磁石71を収容する第1筒状部61が第1係合部51側に係合し、第1磁石71と第2磁石72が吸引しあい、チャック部材34は相対的に内側に位置することとなる。この状態では、第1当接部34aが第1のキャップP1に当接可能になり、キャッピングヘッド20は第1当接部34aによってキャップP1を保持して容器の口部に巻き締める。
【0029】
これに対して第2モードでは、図5(a)と図6(a)に示すように、切換え部材40は第2の位置決め孔47が位置決めピン38に係合するように第2位置に固定される。これにより開口45内において、第1磁石71を収容する第1筒状部61が第2係合部52側に係合し、第1磁石71と第2磁石72が吸引しあい、チャック部材34は相対的に外側に位置することとなる。この状態では、第2当接部34bが第2のキャップP2に当接可能になり、キャッピングヘッド20は第2当接部34bによってキャップP2を保持して容器の口部に巻き締める。
【0030】
以上のように本実施形態によれば、チャック部材34を第1または第2キャップP1、P2側に付勢する手段として第1磁石71と第2磁石72を用いているので、作動時に摩耗紛が生じることがなく、キャッピングヘッドの耐久性が向上する。また、第1磁石71と第2磁石72をそれぞれ自転可能に取り付けることにより、切換え部材40を第1または第2位置に固定した状態において、第1磁石71と第2磁石72は位置が異なっても常に異なる磁極が対向することになり、一定の磁力でチャック部材34を第1または第2キャップP1、P2側に引きつけて付勢させることができる。このようにチャック部材34をキャップ側に付勢する磁石の機構において、磁石を必要以上に大型化することがないので、キャッピングヘッドの重量や自転に伴う慣性力を抑えることができる。
【0031】
また、切換え部材40を第1および第2位置の間で切換えるための操作は、切換え部材40を取付け部材30に対して回転変位させ、第1または第2の位置決め孔46、47を位置決めピン38に係合させるだけでよく、極めて簡単である。
【0032】
このように本実施形態では、切換え部材40を取付け部材30に対して回転変位させるだけで、複数のチャック部材34の位置を切換えて、異なる外径のキャップに対応させることができる。したがって1台のキャッパにおいて、複数種類の口径のペットボトル等にキャップを装着するために、それらの口径のキャッピングヘッドを準備する必要がなく、キャップ装着工程における生産効率が高められる。
【0033】
なお上記実施形態では、第1および第2磁石71、72は円柱形状を有しているが、例えば四角柱形状など、円柱以外の形状であってもよい。また第1および第2磁石71、72はそれぞれ第1および第2筒状部61、62内に収容されているが、磁石71、72を直接チャック部材34または切換え部材40に取付けてもよい。
【符号の説明】
【0034】
20 キャッピングヘッド
30 取付け部材
33 揺動軸
34 チャック部材
34a 第1当接部
34b 第2当接部
38 位置決めピン
40 切換え部材
46 第1の位置決め孔
47 第2の位置決め孔
71 第1磁石
72 第2磁石
L 軸心
P1、P2 キャップ


図1
図2
図3
図4
図5
図6