(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-10
(45)【発行日】2024-01-18
(54)【発明の名称】クランプ回路
(51)【国際特許分類】
H02M 1/00 20070101AFI20240111BHJP
H03K 17/16 20060101ALI20240111BHJP
H03K 17/567 20060101ALN20240111BHJP
【FI】
H02M1/00 F
H03K17/16 M
H03K17/567
(21)【出願番号】P 2020034657
(22)【出願日】2020-03-02
【審査請求日】2022-12-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000003942
【氏名又は名称】日新電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100129702
【氏名又は名称】上村 喜永
(74)【代理人】
【識別番号】100206151
【氏名又は名称】中村 惇志
(74)【代理人】
【識別番号】100218187
【氏名又は名称】前田 治子
(72)【発明者】
【氏名】麻植 実
(72)【発明者】
【氏名】高野 知宏
【審査官】佐藤 匡
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-189590(JP,A)
【文献】特開2014-127953(JP,A)
【文献】特開2020-010532(JP,A)
【文献】特開2013-066371(JP,A)
【文献】特開2016-127347(JP,A)
【文献】実開平05-048583(JP,U)
【文献】特開平06-113534(JP,A)
【文献】特開2002-208850(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 1/00-7/98
H03K 17/16
H03K 17/567
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源から負荷への電流の供給を制御する主スイッチング素子に並列接続され、当該主スイッチング素子のターンオフ時に生じるサージ電圧を吸収するためのクランプ回路であって、
抵抗素子と副スイッチング素子とが直列接続された直列回路部が、複数互いに並列接続されており、
前記複数の副スイッチング素子がオンである第1モードで動作した後、前記第1モードより少ない数の前記副スイッチング素子がオンである第2モードで動作
し、
前記主スイッチング素子に流れ込む電流が所定の閾値を超えた場合に、前記第1モードで動作するように構成されたクランプ回路。
【請求項2】
前記複数の直列回路部がそれぞれ備える前記抵抗素子が、抵抗値が互いに異なるものである請求項
1に記載のクランプ回路。
【請求項3】
前記第2モードにおいて、前記クランプ回路の等価抵抗が段階的に大きくなるように、前記複数の副スイッチング素子の各々のオン・オフを切り替えるように構成された請求項
2に記載のクランプ回路。
【請求項4】
前記第2モードで動作した後、少なくとも1つの前記副スイッチング素子のオン・オフが所定のデューティ比で切り替わる第3モードで動作するように構成された請求項1~
3のいずれか一項に記載のクランプ回路。
【請求項5】
前記副スイッチング素子が半導体スイッチである請求項1~
4のいずれか一項に記載のクランプ回路。
【請求項6】
電源から負荷への電流の供給を制御する主スイッチング素子に並列接続され、当該主スイッチング素子のターンオフ時に生じるサージ電圧を吸収するためのクランプ回路であって、
抵抗素子と副スイッチング素子とが直列接続された直列回路部が、複数互いに並列接続されており、
前記複数の副スイッチング素子がオンである第1モードで動作した後、前記第1モードより少ない数の前記副スイッチング素子がオンである第2モードで動作し、
前記複数の直列回路部がそれぞれ備える前記抵抗素子が、抵抗値が互いに異なるものであり、
前記第2モードにおいて、前記クランプ回路の等価抵抗が段階的に大きくなるように、前記複数の副スイッチング素子の各々のオン・オフを切り替えるように構成されたクランプ回路。
【請求項7】
電源から負荷への電流の供給を制御する主スイッチング素子に並列接続され、当該主スイッチング素子のターンオフ時に生じるサージ電圧を吸収するためのクランプ回路であって、
抵抗素子と副スイッチング素子とが直列接続された直列回路部が、複数互いに並列接続されており、
前記複数の副スイッチング素子がオンである第1モードで動作した後、前記第1モードより少ない数の前記副スイッチング素子がオンである第2モードで動作し、
前記第2モードで動作した後、少なくとも1つの前記副スイッチング素子のオン・オフが所定のデューティ比で切り替わる第3モードで動作するように構成されたクランプ回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はクランプ回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
DC-DCコンバータ等の電源装置等では、スイッチング素子のスイッチング時や短絡事故時に生じるサージ電圧からスイッチング素子自身や他の回路素子を保護するために、クランプ回路が設けられている。
【0003】
従来のクランプ回路として、例えば
図5に示すように、第1の抵抗素子と、第2の抵抗素子及びコンデンサが並列に接続された並列回路部と、副スイッチング素子と、が互いに直列に接続された直列回路部を、主回路に設けられた主スイッチング素子に複数並列に設けたものが知られている。このクランプ回路は、主スイッチング素子の両端電圧が上昇して所定値以上になると、いずれか一方の副スイッチング素子をオンにしてサージ電圧を吸収し、主スイッチング素子の両端電圧が低下して所定値以下になると当該一方の副スイッチング素子をオフにする。その後、主スイッチング素子の両端電圧が上昇して再び所定値以上になると、他方の副スイッチング素子をオンにしてサージ電圧を吸収し、主スイッチング素子の両端電圧が低下して所定値以下になると当該他方の副スイッチング素子をオフにする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記した従来のクランプ回路は、大電流が流れ込んだ際に吸収する電流量が一定であるため、副スイッチング素子の許容電圧を超えないようにすると、その動作領域が狭くなってしまうという問題がある。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、クランプ回路の動作領域を拡大することを主たる課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち本発明に係るクランプ回路は、電源から負荷への電流の供給を制御する主スイッチング素子に並列接続され、当該主スイッチング素子のターンオフ時に生じるサージ電圧を吸収するためのクランプ回路であって、抵抗素子と副スイッチング素子とが直列接続された直列回路部が、複数互いに並列接続されており、前記複数の副スイッチング素子がオンである第1モードで動作した後、前記第1モードより少ない数の前記副スイッチング素子がオンである第2モードで動作するように構成されている。
【0008】
このような構成であれば、主スイッチング素子に大電流が流れ込んだ際に、サージ電圧の吸収初期におけるクランプ回路の等価抵抗を小さくし、その後この等価抵抗を段階的に大きくすることにより、クランプ回路の動作領域を拡大することができる。すなわち大電流が流れ込んだ際に、まず等価抵抗が小さい第1モードを取ることにより、印加される電圧が副スイッチング素子の許容電圧を超えないようにしながらサージ電流を吸収する。そしてその後、第1モードよりも等価抵抗が大きい第2モードに切り替えることで、第1モードにおいて電流増加を抑制した電流を、例えば動的制御による限流が可能な範囲まで限流することができる。
【0009】
前記クランプ回路は、前記主スイッチング素子に流れ込む電流が所定の閾値を超えた場合に、前記第1モードで動作するように構成されていることが好ましい。
【0010】
前記クランプ回路は、前記複数の直列回路部がそれぞれ備える前記抵抗素子が、抵抗値が互いに異なるものであることが好ましい。
このようにすれば、各抵抗素子の抵抗値を同じにする場合に比べて、クランプ回路全体の等価抵抗の段階をより多く設定することができる。これにより、流れ込む電流量に合わせて、より最適な等価抵抗値を選択することができる。
【0011】
前記クランプ回路は、前記第2モードにおいて、前記クランプ回路の等価抵抗が段階的に大きくなるように、前記複数の副スイッチング素子の各々のオン・オフを切り替えるように構成されていることが好ましい。
このようにすれば、第2モードにおけるクランプ回路の起動時の電流を最大のものとして、段階的に電流を減じることができる。これにより、クランプ回路の動作の高速化と動作の安定を両立できる。
【0012】
前記クランプ回路は、前記第2モードで動作した後、少なくとも1つの前記副スイッチング素子のオン・オフが所定のデューティ比で切り替わる第3モードで動作するように構成されていることが好ましい。
このようにすれば、第2モードにおいて電流を十分に限流した後、副スイッチング素子をチョッパ動作させることにより、サージ電圧を動的に吸収することができる。
【0013】
前記クランプ回路は、前記副スイッチング素子が半導体スイッチであることが好ましい。
このようなものであれば、機械式スイッチである場合に比べて、副スイッチング素子のスイッチング速度を高速にできるので、第1モードと第2モードとを高速で切り替えることができる。
【発明の効果】
【0014】
このように構成した本発明によれば、クランプ回路の動作領域を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本実施形態のクランプ回路の構成を示す模式図である。
【
図2】同実施形態のクランプ回路のサージ電圧吸収動作を説明するタイミングチャートである。
【
図3】同実施形態のクランプ回路の制御装置の回路ブロック図である。
【
図4】他の実施形態のクランプ回路のサージ電圧吸収動作を説明するタイミングチャートである。
【
図5】従来のクランプ回路の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に本発明に係るクランプ回路の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0017】
本実施形態のクランプ回路100は、
図1に示すように、図示しない電力変換回路等の主回路に設けられた主スイッチング素子200に並列接続されて、例えば主スイッチング素子200のターンオフ時等に生じるサージ電圧から主スイッチング素子200や周辺の回路素子を保護するためのものである。なお図示しない主回路には、コイル及び抵抗素子11が直列接続されており、主スイッチング素子200のターンオフ前には、主回路のコイル及び抵抗素子11にはそれぞれ電流が流れている。
【0018】
具体的にこのクランプ回路100は、主スイッチング素子200に並列接続され、抵抗素子11と副スイッチング素子12とが互いに直列接続された直列回路部1を備えている。抵抗素子11は、サージ電流のエネルギーを消費するためのものである。副スイッチング素子12は、抵抗素子11に流れる電流のオン・オフを切り替えるものである。本実施形態の副スイッチング素子12は、例えばMOSFET等の半導体スイッチである。
【0019】
クランプ回路100は、このような直列回路部1を複数備えており、各直列回路部1が備える抵抗素子11は、互いに抵抗値が異なるように設定されている。ここでは、クランプ回路100は、第1直列回路部1Aと第2直列回路部1Bを備えており、第1直列回路部1Aが備える第1抵抗素子11Aの抵抗値R1が、第2直列回路部1Bが備える第2抵抗素子11Bの抵抗値R2よりも小さくなるように設定されている。
【0020】
クランプ回路100はまた、各副スイッチング素子12A、12Bのオン・オフを制御するための制御装置(図示しない)を備えている。制御装置は、主スイッチング素子200に流れ込む電流の電流値iCを検出するとともに、この検出した電流値iCに基づいて各副スイッチング素子12A、12Bに制御信号を送信し、これらのオン・オフを切り替えるように構成されている。
【0021】
しかして本実施形態のクランプ回路100は、
図2に示すように、制御装置が各副スイッチング素子12A、12Bのオン・オフを切り替えることにより、複数のスイッチング素子12がオンである第1モードと、第1モードよりも少ない数の副スイッチング素子12がオンである第2モードとを取り得るように構成されている。そしてこのクランプ回路100は、例えば主スイッチング素子200のターンオフ時にサージ電圧が生じた場合に、クランプ回路100の等価抵抗が段階的に大きくなるようにすべく、まず第1モードで動作し、その後第2モードに切り替わるように構成されている。
【0022】
第1モードでは、複数の直列回路部1A、1Bがそれぞれ備える副スイッチング素子12A、12Bのうち、一部(少なくとも2つ)又は全部がオンになるようにしている。本実施形態の第1モードでは、複数の直列回路部1A、1Bが備える各副スイッチング素子12A、12Bの全てがオンになるようにしており、具体的には、第1副スイッチング素子12Aと第2副スイッチング素子12Bの両方がオンになるようにしている。
【0023】
第2モードでは、複数の直列回路部1A、1Bがそれぞれ備える副スイッチング素子12A、12Bのうち一部がオンになるようにし、クランプ回路100の等価抵抗が第1モードにおける等価抵抗よりも大きくなるようにしている。本実施形態の第2モードでは、複数の副スイッチング素子12A、12Bのうち、抵抗値が最も大きい抵抗素子11に直列接続されている1つの副スイッチング素子12をオンにするようにしている。具体的には、第2副スイッチング素子12Bがオンになり、第1副スイッチング素子12Aがオフになるようにしている。
【0024】
さらに本実施形態のクランプ回路100は、
図2に示すように、少なくとも1つの副スイッチング素子12のオン・オフが所定のデューティ比で切り替わる(すなわちチョッパ動作させる)第3モードを更に取り得るように構成されており、第2モードで動作した後に第3モードで動作するように構成されている。
【0025】
この第3モードでは、クランプ回路100の等価抵抗が第2モードにおける等価抵抗よりも大きくなるように、チョッパ動作させる副スイッチング素子12のデューティ比が設定されている。このデューティ比は、一定でもよいし、時間が経つにつれて小さくなるようにしてもよい。本実施形態の第3モードでは、複数の副スイッチング素子12A、12Bのうち、抵抗値が最も小さい抵抗素子11に直列接続されている1つの副スイッチング素子12(具体的には第1副スイッチング素子12A)をチョッパ動作させるようにしている。
【0026】
このような第1モード、第2モード及び第3モードをクランプ回路100が取り得るように、制御装置は、主回路を流れる電流と予め設定された閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、各副スイッチング素子12A、12Bのオン・オフを制御するように構成されている。
【0027】
具体的にこの制御装置は、
図2に示すように、主回路を流れる電流の電流値i
Cが上昇して所定の第1閾値i
1を超えると、第1副スイッチング素子12A及び第2副スイッチング素子12Bをオンにし、クランプ回路100を第1モードにするように構成されている。この第1閾値i
1は、クランプ対象(主スイッチング素子200)の周波数応答、クランプ回路100の周波数応答、クランプ対象(主スイッチング素子200)の絶縁耐圧及びクランプ回路100の絶縁耐圧に基づき設定されるものであり、クランプ動作中にクランプ対象(主スイッチング素子200)に印加される電圧が絶縁耐圧を超えない値となるように設定されている。
【0028】
第1モードにおいて制御装置は、主回路を流れる電流の電流値iCがさらに上昇して、第1閾値i1より大きい所定の第2閾値i2に達すると、第1副スイッチング素子12Aをオフにし、クランプ回路100を第2モードにするように構成されている。この第2閾値i2は、クランプ対象(主スイッチング素子200)の絶縁耐圧を、第1モードにおけるクランプ回路100の等価抵抗で除した値となるように設定されている。
【0029】
そして、この第2モードにおいて制御装置は、主回路を流れる電流の電流値iCが降下し、第2閾値i2よりも小さい所定の第3閾値に達すると、第2副スイッチング素子12Bをオフにし、第1スイッチング素子をチョッパ動作させる第3モードにするように構成されている。この第3閾値i3は、クランプ対象(主スイッチング素子200)の絶縁耐圧を、第1モードにおけるクランプ回路100の等価抵抗で除した値であり、ここでは主スイッチング素子200の絶縁耐圧を、第2副スイッチング素子に直列に接続されている抵抗素子11Bの抵抗値で除した値となるように設定されている。
【0030】
本実施形態の制御装置の回路ブロックを
図3に示す。
図3に示すように、第2副スイッチング素子12Bによる電流吸収能力では対応しきれない大電流が主スイッチング素子200に流れる場合、S2切替回路が第1副スイッチング素子12Aに対して動作指令を行い(第1モード及び第2モード)、S2切替回路からの動作指令が無くなった場合に、S1切替回路からの指令で第1副スイッチング素子12Aが駆動される(第3モード)。
【0031】
<本実施形態の効果>
このように構成した本実施形態のクランプ回路100によれば、主スイッチング素子200に大電流が流れ込んだ際に、サージ電圧の吸収初期におけるクランプ回路100の等価抵抗を小さくし、その後この等価抵抗を段階的に大きくしていくことにより、クランプ回路100の動作領域を拡大することができる。すなわち、主スイッチング素子200に大電流が流れ込んだ際に、まず等価抵抗が小さい第1モードを取ることにより、印加される電圧が各副スイッチング素子12A、12Bの許容電圧を超えないようにしながら電流を吸収することができる。そしてその後、第1モードよりも等価抵抗が大きい第2モードに切り替えることで、第1モードにおいて電流増加を抑制した電流を、動的制御による限流が可能な範囲まで限流することができる。そして第3モードにおいて第1副スイッチング素子12Aをチョッパ動作させることにより、サージ電圧を動的に吸収することができる。
【0032】
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
【0033】
前記実施形態では、第2モードにおいてクランプ回路100の等価抵抗が常に一定になるように構成されていたが、これに限らない。他の実施形態では、第2モードにおいて等価抵抗が段階的に大きくなるように複数の副スイッチング素子12A、12Bのオン・オフを切り替えるように構成されてもよい。例えば
図4に示すように、第1モードから第2モードに切り替わると、まず第1の副スイッチング素子12Aのみがオンになり、その後第2の副スイッチング素子12Bのみがオンになるように構成されてもよい。
【0034】
前記実施形態のクランプ回路100は、互いに並列接続された2つの直列回路部1A、1Bを備えるものであったが、これに限らない。他の実施形態のクランプ回路100は、互いに並列接続された3つ以上の直列回路部1を備えるものであってもよい。この場合、クランプ回路100は、第1モードにおいて等価抵抗が段階的に大きくなるように複数の副スイッチング素子12A、12Bのオン・オフを切り替えるように構成されてもよい。
【0035】
前記実施形態のクランプ回路100は、第3モードにおいて第1副スイッチング素子12Aがチョッパ動作するよう構成されていたがこれに限らない。他の実施形態では、第3モードにおいて第2副スイッチング素子12Bがチョッパ動作してもよく、第1副スイッチング素子12A及び第2副スイッチング素子12Bの両方がチョッパ動作するようにしてもよい。
【0036】
前記実施形態では、各直列回路部1A、1Bが備える抵抗素子11A、11Bは抵抗値が異なるものであったが、これに限らない。他の実施形態では、各直列回路部1A、1Bが備える抵抗素子11A、11Bは抵抗値が等しくてもよい。
【0037】
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0038】
100・・・クランプ回路
1 ・・・直列回路部
11 ・・・抵抗素子
12 ・・・副スイッチング素子
200・・・主スイッチング素子