(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-10
(45)【発行日】2024-01-18
(54)【発明の名称】柔軟性があり高性能なスーパーキャパシタのための炭素布上でのポリアニリンナノチューブの直接的成長
(51)【国際特許分類】
H01G 11/48 20130101AFI20240111BHJP
H01G 11/06 20130101ALI20240111BHJP
H01G 11/36 20130101ALI20240111BHJP
H01G 11/40 20130101ALI20240111BHJP
H01G 11/42 20130101ALI20240111BHJP
H01G 11/64 20130101ALI20240111BHJP
H01G 11/86 20130101ALI20240111BHJP
【FI】
H01G11/48
H01G11/06
H01G11/36
H01G11/40
H01G11/42
H01G11/64
H01G11/86
(21)【出願番号】P 2022001425
(22)【出願日】2022-01-07
(62)【分割の表示】P 2018550836の分割
【原出願日】2017-03-29
【審査請求日】2022-02-03
(32)【優先日】2016-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506115514
【氏名又は名称】ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア
【氏名又は名称原語表記】The Regents of the University of California
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100141265
【氏名又は名称】小笠原 有紀
(72)【発明者】
【氏名】カナー,リチャード・ビー
(72)【発明者】
【氏名】エル-カディ,マハー・エフ
(72)【発明者】
【氏名】ムーサヴィー,ミール・ファズロラ
(72)【発明者】
【氏名】ハシェミ,マスメー
(72)【発明者】
【氏名】ラーマニファー,モハマド・エス
【審査官】田中 晃洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-188484(JP,A)
【文献】国際公開第2013/073526(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/023974(WO,A1)
【文献】Tanon Kaewsongpol et al.,High-performance supercapacitor of electrodeposited porous 3D polyaniline nanorods on functionalized,Materials Today Communications,NL,ELSEVIER,2015年08月19日,Volume 4,176-185
【文献】Chuanqiang Zhou, Jie Han, and Rong Guo,Synthesis of Polyaniline Hierarchical Structures in a Dilute SDS/HCl Solution: Nanostructure-Covered,Macromolecules,米国,American Chemical Society,2009年01月27日,42, 4,1252-1257
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 11/48
H01G 11/06
H01G 11/36
H01G 11/40
H01G 11/42
H01G 11/64
H01G 11/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スーパーキャパシタであって:
2つ以上の電極であって、前記2つ以上の電極のうちの少なくとも1つの電極が官能化炭素電極を含み、前記官能化炭素電極が、
複数の炭素繊維の織物アセンブリを含むカルボキシル基を有する官能化炭素布基材及び官能化炭素布基材上に配置された1つ以上の中空の導電性ポリマーナノチューブを含み、前記1つ以上の中空の導電性ポリマーナノチューブが、ポリアニリン、ポリ(p-フェニレンオキシド)、ポリ(p-フェニレンスルフィド)、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキチオフェン)、ポリ(3-メチルチオフェン)、ポリ(3-ヘキシルチオフェン)、またはそれらの任意の組み合わせを含む、前記2つ以上の電極;
集電体;及び
前記1つ以上の中空の導電性ポリマーナノチューブの内部及び外部の表面に直接接触するレドックス電解質
を含む、前記スーパーキャパシタ。
【請求項2】
前記官能化炭素布基材が、炭素繊維、非晶質炭素、ガラス状炭素、炭素ナノフォーム、炭素エーロゲル、グラフェンフォームまたはそれらの任意の組み合わせをさらに含む、請求項1に記載のスーパーキャパシタ。
【請求項3】
前記1つ以上の中空の導電性ポリマーナノチューブは、100ナノメートル~10,000ナノメートルの長さを有する、請求項1に記載のスーパーキャパシタ。
【請求項4】
前記1つ以上の中空の導電性ポリマーナノチューブは、10ナノメートル~1,000ナノメートルの外幅を有する、請求項1に記載のスーパーキャパシタ。
【請求項5】
前記1つ以上の中空の導電性ポリマーナノチューブは、250ナノメートルの内幅を有する、請求項1に記載のスーパーキャパシタ。
【請求項6】
前記1つ以上の中空の導電性ポリマーナノチューブの表面は、ナノ構造を含有する、請求項1に記載のスーパーキャパシタ。
【請求項7】
前記ナノ構造は、ナノロッド、ナノチェーン、ナノ繊維、ナノフレーク、ナノフラワー、ナノ粒子、ナノプレートレット、ナノリボン、ナノリング、ナノシート、またはそれらの任意の組み合わせを含む、請求項6に記載のスーパーキャパシタ。
【請求項8】
前記ナノ構造は、4ナノメートル~50ナノメートルの長さを有する、請求項6に記載のスーパーキャパシタ。
【請求項9】
前記ナノ構造は、4ナノメートル~50ナノメートルの幅を有する、請求項6に記載のスーパーキャパシタ。
【請求項10】
前記官能化炭素電極が、少なくとも150mF/cm
2~750mF/cm
2の面積静電容量を有する、請求項1に記載のスーパーキャパシタ。
【請求項11】
前記官能化炭素電極が、1,000サイクルの曲げ処理の後に最大で8%減少する抵抗を有する、請求項1に記載のスーパーキャパシタ。
【請求項12】
前記レドックス電解質が、キノンを含む、請求項1に記載のスーパーキャパシタ。
【請求項13】
前記スーパーキャパシタが、0.1V~1.7Vの動作電位を有する、請求項1に記載のスーパーキャパシタ。
【請求項14】
官能化電極を作製する方法であって:
a)
複数の炭素繊維の織物アセンブリを含む炭素布基材を官能化して
カルボキシル基を有する官能化炭素布基材を形成すること;
b)前記官能化炭素布基材を調製すること;
c)重合流体を配合すること;及び
d)前記官能化炭素布基材上に1つ以上の中空の導電性ポリマーナノチューブを合成することを含み、前記1つ以上の中空の導電性ポリマーナノチューブが、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキチオフェン)、ポリ(3-メチルチオフェン)、ポリ(3-ヘキシルチオフェン)、またはそれらの任意の組み合わせを含む、前記方法。
【請求項15】
前記炭素布基材を官能化して前記官能化炭素布基材を形成することが:
i)官能化溶液を形成すること;
ii)前記官能化溶液を加熱すること;
iii)前記官能化溶液を冷却すること;
iv)前記炭素布基材を前記官能化溶液中に移し、前記官能化炭素布基材を形成すること;及び
v)前記官能化炭素布基材をすすぐこと;
を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記官能化炭素布基材をアニール処理する工程を更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記官能化炭素布基材が、0.5時間~14時間の期間アニール処理される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記官能化炭素布基材の前記調製が:
i)前記官能化炭素布基材のピースを切断すること;
ii)前記官能化炭素布基材のピースを溶媒溶液中に沈めること;
iii)前記官能化炭素布基材のピースを前記溶媒溶液中で超音波処理すること;及び
iv)前記官能化炭素布基材のピースを乾燥させること;
を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記重合流体の前記配合が:
i)導電性ポリマー;
酸;
洗浄剤;
水;及び
酸化剤;
を含む重合溶液を形成すること;及び
ii)前記重合溶液を撹拌して前記重合流体を形成すること
を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記官能化炭素布基材上での前記1つ以上の中空の導電性ポリマーナノチューブの前記合成が:
i)重合流体を掻き混ぜること;
ii)前記官能化炭素布基材を前記重合流体に浸漬すること;
iii)前記官能化炭素布基材を前記重合流体中で保存すること;
iv)前記重合流体から前記官能化炭素布基材を除去すること;
v)前記官能化炭素布基材を洗浄すること;及び
vi)前記官能化炭素布基材を乾燥させること
を含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
相互参照
本出願は、2016年4月1日に出願された米国仮出願第62/317,120号の利益を主張し、その出願は参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
高性能エネルギー貯蔵装置の開発は、広範囲の用途において相当な注目を集めている。通常の電子装置は急速に進歩するが、ムーアの法則によれば、電池は、現在の材料のエネルギー密度及び容量の限界に主に起因して、わずかにしか進展していない。このように、短縮した充電時間及び増大した電荷密度を有する電池は、ポータブル電子機器及び再生可能エネルギー装置の設計及び使用に深い影響を及ぼし得る。
【発明の概要】
【0003】
官能化炭素布上にナノチューブを成長させるための方法、装置、及びシステムが本明細書で提供される。成長には、官能化炭素布の製造(または合成)、ナノチューブ及びナノ構造の製造(または合成)、及び/または電解質の製造(または合成)が含まれ得る。いくつかの実施形態は、官能化炭素布の製造(または合成)のため及び/またはナノチューブ及びナノ構造の製造(または合成)のため及び/または電解質の製造(または合成)のため及び/またはスーパーキャパシタの製造(または合成)のための方法、装置、及びシステムを提供する。
【0004】
本明細書に開示される第1の態様は、炭素基材及び炭素基材上に配置された導電性ポリマーを含む官能化炭素電極を含む装置である。
【0005】
いくつかの実施形態では、官能化炭素電極は、ポリアニリン官能化炭素電極を含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、炭素基材は、炭素布、炭素繊維、非晶質炭素、ガラス状炭素、炭素ナノフォーム、炭素エーロゲルまたはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、導電性ポリマーは、半柔軟性ロッドポリマーである。いくつかの実施形態では、半柔軟性ロッドポリマーは、ポリアニリン、ポリ(p-フェニレンオキシド)、ポリ(p-フェニレンスルフィド)、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキチオフェン)、ポリ(3-メチルチオフェン)、ポリ(3-ヘキシルチオフェン)、またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、導電性ポリマーは、ナノチューブモルフォロジーを有し、ナノチューブは、長方形、正方形、円形、または多角形を含む断面形状を有する。
【0008】
いくつかの実施形態では、ナノチューブは、約100ナノメートル~約10,000ナノメートルの長さを有する。いくつかの実施形態では、ナノチューブは、少なくとも約100ナノメートルの長さを有する。いくつかの実施形態では、ナノチューブは、最大で約10,000ナノメートルの長さを有する。いくつかの実施形態では、ナノチューブは、約100ナノメートル~約500ナノメートル、約100ナノメートル~約1,000ナノメートル、約100ナノメートル~約2,000ナノメートル、約100ナノメートル~約3,000ナノメートル、約100ナノメートル~約4,000ナノメートル、約100ナノメートル~約5,000ナノメートル、約100ナノメートル~約6,000ナノメートル、約100ナノメートル~約7,000ナノメートル、約100ナノメートル~約8,000ナノメートル、約100ナノメートル~約9,000ナノメートル、約100ナノメートル~約10,000ナノメートル、約500ナノメートル~約1,000ナノメートル、約500ナノメートル~約2,000ナノメートル、約500ナノメートル~約3,000ナノメートル、約500ナノメートル~約4,000ナノメートル、約500ナノメートル~約5,000ナノメートル、約500ナノメートル~約6,000ナノメートル、約500ナノメートル~約7,000ナノメートル、約500ナノメートル~約8,000ナノメートル、約500ナノメートル~約9,000ナノメートル、約500ナノメートル~約10,000ナノメートル、約1,000ナノメートル~約2,000ナノメートル、約1,000ナノメートル~約3,000ナノメートル、約1,000ナノメートル~約4,000ナノメートル、約1,000ナノメートル~約5,000ナノメートル、約1,000ナノメートル~約6,000ナノメートル、約1,000ナノメートル~約7,000ナノメートル、約1,000ナノメートル~約8,000ナノメートル、約1,000ナノメートル~約9,000ナノメートル、約1,000ナノメートル~約10,000ナノメートル、約2,000ナノメートル~約3,000ナノメートル、約2,000ナノメートル~約4,000ナノメートル、約2,000ナノメートル~約5,000ナノメートル、約2,000ナノメートル~約6,000ナノメートル、約2,000ナノメートル~約7,000ナノメートル、約2,000ナノメートル~約8,000ナノメートル、約2,000ナノメートル~約9,000ナノメートル、約2,000ナノメートル~約10,000ナノメートル、約3,000ナノメートル~約4,000ナノメートル、約3,000ナノメートル~約5,000ナノメートル、約3,000ナノメートル~約6,000ナノメートル、約3,000ナノメートル~約7,000ナノメートル、約3,000ナノメートル~約8,000ナノメートル、約3,000ナノメートル~約9,000ナノメートル、約3,000ナノメートル~約10,000ナノメートル、約4,000ナノメートル~約5,000ナノメートル、約4,000ナノメートル~約6,000ナノメートル、約4,000ナノメートル~約7,000ナノメートル、約4,000ナノメートル~約8,000ナノメートル、約4,000ナノメートル~約9,000ナノメートル、約4,000ナノメートル~約10,000ナノメートル、約5,000ナノメートル~約6,000ナノメートル、約5,000ナノメートル~約7,000ナノメートル、約5,000ナノメートル~約8,000ナノメートル、約5,000ナノメートル~約9,000ナノメートル、約5,000ナノメートル~約10,000ナノメートル、約6,000ナノメートル~約7,000ナノメートル、約6,000ナノメートル~約8,000ナノメートル、約6,000ナノメートル~約9,000ナノメートル、約6,000ナノメートル~約10,000ナノメートル、約7,000ナノメートル~約8,000ナノメートル、約7,000ナノメートル~約9,000ナノメートル、約7,000ナノメートル~約10,000ナノメートル、約8,000ナノメートル~約9,000ナノメートル、約8,000ナノメートル~約10,000の長さを有する。いくつかの実施形態では、ナノチューブは、約10ナノメートル~約1,000ナノメートルの外幅を有する。いくつかの実施形態では、ナノチューブは、少なくとも約10ナノメートルの外幅を有する。いくつかの実施形態では、ナノチューブは、最大で約1,000ナノメートルの外幅を有する。いくつかの実施形態では、ナノチューブは、約10ナノメートル~約50ナノメートル、約10ナノメートル~約100ナノメートル、約10ナノメートル~約200ナノメートル、約10ナノメートル~約300ナノメートル、約10ナノメートル~約400ナノメートル、約10ナノメートル~約500ナノメートル、約10ナノメートル~約600ナノメートル、約10ナノメートル~約700ナノメートル、約10ナノメートル~約800ナノメートル、約10ナノメートル~約900ナノメートル、約10ナノメートル~約1,000ナノメートル、約50ナノメートル~約100ナノメートル、約50ナノメートル~約200ナノメートル、約50ナノメートル~約300ナノメートル、約50ナノメートル~約400ナノメートル、約50ナノメートル~約500ナノメートル、約50ナノメートル~約600ナノメートル、約50ナノメートル~約700ナノメートル、約50ナノメートル
~約800ナノメートル、約50ナノメートル~約900ナノメートル、約50ナノメートル~約1,000ナノメートル、約100ナノメートル~約200ナノメートル、約100ナノメートル~約300ナノメートル、約100ナノメートル~約400ナノメートル、約100ナノメートル~約500ナノメートル、約100ナノメートル~約600ナノメートル、約100ナノメートル~約700ナノメートル、約100ナノメートル~約800ナノメートル、約100ナノメートル~約900ナノメートル、約100ナノメートル~約1,000ナノメートル、約200ナノメートル~約300ナノメートル、約200ナノメートル~約400ナノメートル、約200ナノメートル~約500ナノメートル、約200ナノメートル~約600ナノメートル、約200ナノメートル~約700ナノメートル、約200ナノメートル~約800ナノメートル、約200ナノメートル~約900ナノメートル、約200ナノメートル~約1,000ナノメートル、約300ナノメートル~約400ナノメートル、約300ナノメートル~約500ナノメートル、約300ナノメートル~約600ナノメートル、約300ナノメートル~約700ナノメートル、約300ナノメートル~約800ナノメートル、約300ナノメートル~約900ナノメートル、約300ナノメートル~約1,000ナノメートル、約400ナノメートル~約500ナノメートル、約400ナノメートル~約600ナノメートル、約400ナノメートル~約700ナノメートル、約400ナノメートル~約800ナノメートル、約400ナノメートル~約900ナノメートル、約400ナノメートル~約1,000ナノメートル、約500ナノメートル~約600ナノメートル、約500ナノメートル~約700ナノメートル、約500ナノメートル~約800ナノメートル、約500ナノメートル~約900ナノメートル、約500ナノメートル~約1,000ナノメートル、約600ナノメートル~約700ナノメートル、約600ナノメートル~約800ナノメートル、約600ナノメートル~約900ナノメートル、約600ナノメートル~約1,000ナノメートル、約700ナノメートル~約800ナノメートル、約700ナノメートル~約900ナノメートル、約700ナノメートル~約1,000ナノメートル、約800ナノメートル~約900ナノメートル、約800ナノメートル~約1,000ナノメートル、または約900ナノメートル~約1,000ナノメートルの外幅を有する。
【0009】
いくつかの実施形態では、ナノチューブは、約50ナノメートル~約800ナノメートルの内幅を有する。いくつかの実施形態では、ナノチューブは、少なくとも約50ナノメートルの内幅を有する。いくつかの実施形態では、ナノチューブは、最大で約800ナノメートルの内幅を有する。いくつかの実施形態では、ナノチューブは、約50ナノメートル~約100ナノメートル、約50ナノメートル~約300ナノメートル、約50ナノメートル~約400ナノメートル、約50ナノメートル~約500ナノメートル、約50ナノメートル~約600ナノメートル、約50ナノメートル~約700ナノメートル、約50ナノメートル~約800ナノメートル、約100ナノメートル~約300ナノメートル、約100ナノメートル~約400ナノメートル、約100ナノメートル~約500ナノメートル、約100ナノメートル~約600ナノメートル、約100ナノメートル~約700ナノメートル、約100ナノメートル~約800ナノメートル、約300ナノメートル~約400ナノメートル、約300ナノメートル~約500ナノメートル、約300ナノメートル~約600ナノメートル、約300ナノメートル~約700ナノメートル、約300ナノメートル~約800ナノメートル、約400ナノメートル~約500ナノメートル、約400ナノメートル~約600ナノメートル、約400ナノメートル~約700ナノメートル、約400ナノメートル~約800ナノメートル、約500ナノメートル~約600ナノメートル、約500ナノメートル~約700ナノメートル、約500ナノメートル~約800ナノメートル、約600ナノメートル~約700ナノメートル、約600ナノメートル~約800ナノメートル、または約700ナノメートル~約800ナノメートルの内幅を有する。
【0010】
いくつかの実施形態では、ナノチューブの表面は1つ以上のナノ構造を含む。いくつか
の実施形態では、1つ以上のナノ構造は、ナノロッド、ナノチェーン、ナノ繊維、ナノフレーク、ナノフラワー、ナノ粒子、ナノプレートレット、ナノリボン、ナノリング、ナノシート、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、ナノ構造は、約4ナノメートル~約400ナノメートルの長さを有する。いくつかの実施形態では、ナノ構造は、少なくとも約4ナノメートルの長さを有する。いくつかの実施形態では、ナノ構造は、最大で約400ナノメートルの長さを有する。いくつかの実施形態では、ナノ構造は、約4ナノメートル~約10ナノメートル、約4ナノメートル~約25ナノメートル、約4ナノメートル~約50ナノメートル、約4ナノメートル~約75ナノメートル、約4ナノメートル~約100ナノメートル、約4ナノメートル~約200ナノメートル、約4ナノメートル~約300ナノメートル、約4ナノメートル~約400ナノメートル、約10ナノメートル~約25ナノメートル、約10ナノメートル~約50ナノメートル、約10ナノメートル~約75ナノメートル、約10ナノメートル~約100ナノメートル、約10ナノメートル~約200ナノメートル、約10ナノメートル~約300ナノメートル、約10ナノメートル~約400ナノメートル、約25ナノメートル~約50ナノメートル、約25ナノメートル~約75ナノメートル、約25ナノメートル~約100ナノメートル、約25ナノメートル~約200ナノメートル、約25ナノメートル~約300ナノメートル、約25ナノメートル~約400ナノメートル、約50ナノメートル~約75ナノメートル、約50ナノメートル~約100ナノメートル、約50ナノメートル~約200ナノメートル、約50ナノメートル~約300ナノメートル、約50ナノメートル~約400ナノメートル、約75ナノメートル~約100ナノメートル、約75ナノメートル~約200ナノメートル、約75ナノメートル~約300ナノメートル、約75ナノメートル~約400ナノメートル、約100ナノメートル~約200ナノメートル、約100ナノメートル~約300ナノメートル、約100ナノメートル~約400ナノメートル、約200ナノメートル~約300ナノメートル、約200ナノメートル~約400ナノメートル、または約300ナノメートル~約400ナノメートルの長さを有する。
【0012】
いくつかの実施形態では、ナノ構造は、約4ナノメートル~約400ナノメートルの幅を有する。いくつかの実施形態では、ナノ構造は、少なくとも約4ナノメートルの幅を有する。いくつかの実施形態では、ナノ構造は、最大で約400ナノメートルの幅を有する。いくつかの実施形態では、ナノ構造は、約4ナノメートル~約10ナノメートル、約4ナノメートル~約25ナノメートル、約4ナノメートル~約50ナノメートル、約4ナノメートル~約75ナノメートル、約4ナノメートル~約100ナノメートル、約4ナノメートル~約200ナノメートル、約4ナノメートル~約300ナノメートル、約4ナノメートル~約400ナノメートル、約10ナノメートル~約25ナノメートル、約10ナノメートル~約50ナノメートル、約10ナノメートル~約75ナノメートル、約10ナノメートル~約100ナノメートル、約10ナノメートル~約200ナノメートル、約10ナノメートル~約300ナノメートル、約10ナノメートル~約400ナノメートル、約25ナノメートル~約50ナノメートル、約25ナノメートル~約75ナノメートル、約25ナノメートル~約100ナノメートル、約25ナノメートル~約200ナノメートル、約25ナノメートル~約300ナノメートル、約25ナノメートル~約400ナノメートル、約50ナノメートル~約75ナノメートル、約50ナノメートル~約100ナノメートル、約50ナノメートル~約200ナノメートル、約50ナノメートル~約300ナノメートル、約50ナノメートル~約400ナノメートル、約75ナノメートル~約100ナノメートル、約75ナノメートル~約200ナノメートル、約75ナノメートル~約300ナノメートル、約75ナノメートル~約400ナノメートル、約100ナノメートル~約200ナノメートル、約100ナノメートル~約300ナノメートル、約100ナノメートル~約400ナノメートル、約200ナノメートル~約300ナノメートル、約200ナノメートル~約400ナノメートル、または約300ナノメートル~約400ナ
ノメートルの幅を有する。
【0013】
いくつかの実施形態では、電極は、約150ミリファラド/平方センチメートル(mF/cm2)~約750mF/cm2の面積静電容量を有する。いくつかの実施形態では、電極は、少なくとも約150mF/cm2の面積静電容量を有する。いくつかの実施形態では、電極は、少なくとも約750mF/cm2の面積静電容量を有する。いくつかの実施形態では、電極は、約150mF/cm2~約250mF/cm2、約150mF/cm2~約350mF/cm2、約150mF/cm2~約450mF/cm2、約150mF/cm2~約550mF/cm2、約150mF/cm2~約650mF/cm2、約150mF/cm2~約750mF/cm2、約250mF/cm2~約350mF/cm2、約250mF/cm2~約450mF/cm2、約250mF/cm2~約550mF/cm2、約250mF/cm2~約650mF/cm2、約250mF/cm2~約750mF/cm2、約350mF/cm2~約450mF/cm2、約350mF/cm2~約550mF/cm2、約350mF/cm2~約650mF/cm2、約350mF/cm2~約750mF/cm2、約450mF/cm2~約550mF/cm2、約450mF/cm2~約650mF/cm2、約450mF/cm2~約750mF/cm2、約550mF/cm2~約650mF/cm2、約550mF/cm2~約750mF/cm2、または約650mF/cm2~約750mF/cm2の面積静電容量を有する。
【0014】
いくつかの実施形態では、電極の抵抗は、1,000回の折り畳みサイクル後に約1%~約8%減少する。いくつかの実施形態では、電極の抵抗は、1,000回の折り畳みサイクル後に最大で約8%減少する。いくつかの実施形態では、電極の抵抗は、1,000回の折り畳みサイクル後に約1%~約2%、約1%~約3%、約1%~約4%、約1%~約5%、約1%~約6%、約1%~約7%、約1%~約8%、約2%~約3%、約2%~約4%、約2%~約5%、約2%~約6%、約2%~約7%、約2%~約8%、約3%~約4%、約3%~約5%、約3%~約6%、約3%~約7%、約3%~約8%、約4%~約5%、約4%~約6%、約4%~約7%、約4%~約8%、約5%~約6%、約5%~約7%、約5%~約8%、約6%~約7%、約6%~約8%、または約7%~約8%減少する。
【0015】
本明細書に開示される第2の態様は、2つ以上の電極を含むスーパーキャパシタであって、各電極が、官能化炭素電極、集電体、及び電解質を含む、スーパーキャパシタである。
【0016】
いくつかの実施形態では、官能化炭素電極は、炭素布、炭素繊維、非晶質炭素、ガラス状炭素、炭素ナノフォーム、炭素エーロゲル、グラフェンフォームまたはそれらの任意の組み合わせを含む炭素基材;及び炭素基材上に配置された導電性ポリマーを含み、その導電性ポリマーは、ポリアニリン、ポリ(p-フェニレンオキシド)、ポリ(p-フェニレンスルフィド)、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキチオフェン)、ポリ(3-メチルチオフェン)、ポリ(3-ヘキシルチオフェン)、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、官能化炭素電極は、ポリアニリン官能化炭素電極である。
【0018】
いくつかの実施形態では、集電体は金属系である。いくつかの実施形態では、集電体はフェライト系である。いくつかの実施形態では、集電体は、ステンレス鋼、坩堝鋼、炭素鋼、ばね鋼、合金鋼、マルエージング鋼、耐候鋼、工具鋼、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、電解質は、第1の官能化炭素電極と第2の官能化炭素電極との間に配置される。いくつかの実施形態では、電解質はレドックス電解質である。いくつかの実施形態では、電解質は酸を含む。いくつかの実施形態では、電解質は溶媒を含む。いくつかの実施形態では、電解質は酸及び溶媒を含む。いくつかの実施形態では、酸は強酸である。いくつかの実施形態では、強酸は、過塩素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0020】
いくつかの実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、アセトン、ジメチルスルホキシド、ニトロメタン、炭酸プロピレン、エタノール、ギ酸、n-ブタノール、メタノール、酢酸、水、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、酸の濃度は約0.5モル濃度(M)~約2Mである。いくつかの実施形態では、酸の濃度は、少なくとも約0.5Mである。いくつかの実施形態では、酸の濃度は、最大で約2Mである。いくつかの実施形態では、酸の濃度は、約0.5M~約0.75M、約0.5M~約1M、約0.5M~約1.25M、約0.5M~約1.5M、約0.5M~約1.75M、約0.5M~約2M、約0.75M~約1M、約0.75M~約1.25M、約0.75M~約1.5M、約0.75M~約1.75M、約0.75M~約2M、約1M~約1.25M、約1M~約1.5M、約1M~1.75M、約1M~約2M、約1.25M~約1.5M、約1.25M~約1.75M、約1.25M~約2M、約1.5M~約1.75M、約1.5M~約2M、または約1.75M~約2Mである。
【0022】
いくつかの実施形態では、電解質は水性である。
【0023】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.3ボルト(V)~約1Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約0.3Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約1Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.3V~約0.4V、約0.3V~約0.5V、約0.3V~約0.6V、約0.3V~約0.7V、約0.3V~約0.8V、約0.3V~約0.9V、約0.3V~約1V、約0.4V~約0.5V、約0.4V~約0.6V、約0.4V~約0.7V、約0.4V~約0.8V、約0.4V~約0.9V、約0.4V~約1V、約0.5V~約0.6V、約0.5V~約0.7V、約0.5V~約0.8V、約0.5V~約0.9V、約0.5V~約1V、約0.6V~約0.7V、約0.6V~約0.8V、約0.6V~約0.9V、約0.6V~約1V、約0.7V~約0.8V、約0.7V~約0.9V、約0.7V~約1V、約0.8V~約0.9V、約0.8V~約1V、または約0.9V~約1Vの動作電位を有する。
【0024】
それらの実施形態では、約1,000サイクルの充電の後、スーパーキャパシタの重量静電容量は、約4%~約18%減少する。それらの実施形態では、約1,000サイクルの充電の後、スーパーキャパシタの重量静電容量は、最大で約18%減少する。それらの実施形態では、約1,000サイクルの充電の後、スーパーキャパシタの重量静電容量は、約4%~約8%、約4%~約10%、約4%~約12%、約4%~約14%、約4%~約16%、約4%~約18%、約8%~約10%、約8%~約12%、約8%~約14%、約8%~約16%、約8%~約18%、約10%~約12%、約10%~約14%、約10%~約16%、約10%~約18%、約12%~約14%、約12%~約16%、約12%~約18%、約14%~約16%、約14%~約18%、または約16%~約18%減少する。
【0025】
それらの実施形態では、約5,000サイクルの充電の後、スーパーキャパシタの重量静電容量は、約6%~約26%減少する。それらの実施形態では、約5,000サイクルの充電の後、スーパーキャパシタの重量静電容量は、少なくとも約6%減少する。それらの実施形態では、約5,000サイクルの充電の後、スーパーキャパシタの重量静電容量は、最大で約26%減少する。それらの実施形態では、約5,000サイクルの充電の後、スーパーキャパシタの重量静電容量は、約6%~約10%、約6%~約14%、約6%~約18%、約6%~約22%、約6%~約26%、約10%~約14%、約10%~約18%、約10%~約22%、約10%~約26%、約14%~約18%、約14%~約22%、約14%~約26%、約18%~約22%、約18%~約26%、または約22%~約26%減少する。
【0026】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約1アンペア/グラム(A/g)の電流密度で、約300ファラド/グラム(F/g)~約1,400F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約1A/gの電流密度で、少なくとも約300F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約1A/gの電流密度で、最大で約1,400F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約1A/gの電流密度で、約300F/g~約500F/g、約300F/g~約700F/g、約300F/g~約900F/g、約300F/g~約1,100F/g、約300F/g~約1,400F/g、約500F/g~約700F/g、約500F/g~約900F/g、約500F/g~約1,100F/g、約500F/g~約1,400F/g、約700F/g~約900F/g、約700F/g~約1,100F/g、約700F/g~約1,400F/g、約900F/g~約1,100F/g、約900F/g~約1,400F/g、または約1,100F/g~約1,400F/gの重量静電容量を有する。
【0027】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、約250F/g~約1,200F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、少なくとも約250F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、最大で約1,20F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、約250F/g~約500F/g、約250F/g~約750F/g、約250F/g~約1,000F/g、約250F/g~約1,200F/g、約500F/g~約750F/g、約500F/g~約1,000F/g、約500F/g~約1,200F/g、約750F/g~約1,000F/g、約750F/g~約1,200F/g、または約1,000F/g~約1,200F/gの重量静電容量を有する。
【0028】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約10A/gの電流密度で、約200F/g~約900F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約10A/gの電流密度で、少なくとも約200F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約10A/gの電流密度で、最大で約900F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約10A/gの電流密度で、約200F/g~約300F/g、約200F/g~約400F/g、約200F/g~約500F/g、約200F/g~約600F/g、約200F/g~約700F/g、約200F/g~約800F/g、約200F/g~約900F/g、約300F/g~約400F/g、約300F/g~約500F/g、約300F/g~約600F/g、約300F/g~約700F/g、約300F/g~約800F/g、約300F/g~約900F/g、約400F/g~約500F/g、約400F/g~約600F/g、約400F/g~約700F/g、約400F/g~約800F/g、約400F/g~約900F/g、約500F/g~約600F/g、約500F/g~約700F/g、約500F/g~約800F/g、約500F/g~約900F/g、約600F/g~約700F/g、約600F/g~約800F/g、約600F/g~約900F/g、約700F/g~約800F/g、約700F/g~約900F/g、または約800F/g~約900F/gの重量静電容量を有する。
【0029】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約20A/gの電流密度で、約150F/g~約700F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約20A/gの電流密度で、少なくとも約150F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約20A/gの電流密度で、最大で約700F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約20A/gの電流密度で、約150F/g~約250F/g、約150F/g~約350F/g、約150F/g~約450F/g、約150F/g~約550F/g、約150F/g~約650F/g、約150F/g~約700F/g、約250F/g~約350F/g、約250F/g~約450F/g、約250F/g~約550F/g、約250F/g~約650F/g、約250F/g~約700F/g、約350F/g~約450F/g、約350F/g~約550F/g、約350F/g~約650F/g、約350F/g~約700F/g、約450F/g~約550F/g、約450F/g~約650F/g、約450F/g~約700F/g、約550F/g~約650F/g、約550F/g~約700F/g、または約650F/g~約700F/gの重量静電容量を有する。
【0030】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約50A/gの電流密度で、約125F/g~約600F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約50A/gの電流密度で、少なくとも約125F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約50A/gの電流密度で、少なくとも約600F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約50A/gの電流密度で、約125F/g~約150F/g、約125F/g~約200F/g、約125F/g~約300F/g、約125F/g~約400F/g、約125F/g~約500F/g、約125F/g~約600F/g、約150F/g~約200F/g、約150F/g~約300F/g、約150F/g~約400F/g、約150F/g~約500F/g、約150F/g~約600F/g、約200F/g~約300F/g、約200F/g~約400F/g、約200F/g~約500F/g、約200F/g~約600F/g、約300F/g~約400F/g、約300F/g~約500F/g、約300F/g~約600F/g、約400F/g~約500F/g、約400F/g~約600F/g、または約500F/g~約600F/gの重量静電容量を有する。
【0031】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約30ワット時間/キログラム(Wh/kg)~約120Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約30Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約120Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約30Wh/kg~約40Wh/kg、約30Wh/kg~約50Wh/kg、約30Wh/kg~約60Wh/kg、約30Wh/kg~約70Wh/kg、約30Wh/kg~約80Wh/kg、約30Wh/kg~約100Wh/kg、約30Wh/kg~約120Wh/kg、約40Wh/kg~約50Wh/kg、約40Wh/kg~約60Wh/kg、約40Wh/kg~約70Wh/kg、約40Wh/kg~約80Wh/kg、約40Wh/kg~約100Wh/kg、約40Wh/kg~約120Wh/kg、約50Wh/kg~約60Wh/kg、約50Wh/kg~約70Wh/kg、約50Wh/kg~約80Wh/kg、約50Wh/kg~約100Wh/kg、約50Wh/kg~約120Wh/kg、約60Wh/kg~約70Wh/kg、約60Wh/kg~約80Wh/kg、約60Wh/kg~約100Wh/kg、約60Wh/kg~約120Wh/kg、約70Wh/kg~約80Wh/kg、約70Wh/kg~約100Wh/kg、約70Wh/kg~約120Wh/kg、約80Wh/kg~約100Wh/kg、約80Wh/kg~約120Wh/kg、または約100Wh/kg~約120Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。
【0032】
いくつかの実施形態では、電解質は水性であり、キノンを更に含み、キノンは、1,2-ベンゾキノン;1,4-ベンゾキノン;1,4-ナフトキノン;9,10-アントラキノン;またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0033】
それらの実施形態では、キノンは、約0.25M~約1Mの濃度を有する。それらの実施形態では、キノンは、少なくとも約0.25Mの濃度を有する。それらの実施形態では、キノンは、最大で約1Mの濃度を有する。それらの実施形態では、キノンは、約0.25M~約0.375M、約0.25M~約0.5M、約0.25M~約0.625M、約0.25M~約1M、約0.375M~約0.5M、約0.375M~約0.625M、約0.375M~約1M、約0.5M~約0.625M、約0.5M~約1M、または約0.625M~約1Mの濃度を有する。
【0034】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.4V~約1.2Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約0.4Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約1.2Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.4V~約0.5V、約0.4V~約0.6V、約0.4V~約0.7V、約0.4V~約0.8V、約0.4V~約0.9V、約0.4V~約1V、約0.4V~約1.1V、約0.4V~約1.2V、約0.5V~約0.6V、約0.5V~約0.7V、約0.5V~約0.8V、約0.5V~約0.9V、約0.5V~約1V、約0.5V~約1.1V、約0.5V~約1.2V、約0.6V~約0.7V、約0.6V~約0.8V、約0.6V~約0.9V、約0.6V~約1V、約0.6V~約1.1V、約0.6V~約1.2V、約0.7V~約0.8V、約0.7V~約0.9V、約0.7V~約1V、約0.7V~約1.1V、約0.7V~約1.2V、約0.8V~約0.9V、約0.8V~約1V、約0.8V~約1.1V、約0.8V~約1.2V、約0.9V~約1V、約0.9V~約1.1V、約0.9V~約1.2V、約1V~約1.1V、約1V~約1.2V、または約1.1V~約1.2Vの動作電位を有する。
【0035】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.2A/gの電流密度で、約300F/g~約1,400F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.2A/gの電流密度で、少なくとも約300F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.2A/gの電流密度で、最大で約11,400F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.2A/gの電流密度で、約300F/g~約500F/g、約300F/g~約700F/g、約300F/g~約900F/g、約300F/g~約1,100F/g、約300F/g~約1,400F/g、約500F/g~約700F/g、約500F/g~約900F/g、約500F/g~約1,100F/g、約500F/g~約1,400F/g、約700F/g~約900F/g、約700F/g~約1,100F/g、約700F/g~約1,400F/g、約900F/g~約1,100F/g、約900F/g~約1,400F/g、または約1,100F/g~約1,400F/gの重量静電容量を有する。
【0036】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約12Wh/kg~約120Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約12Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約120Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約12Wh/kg~約20Wh/kg、約12Wh/kg~約40Wh/kg、約12Wh/kg~約60Wh/kg、約12Wh/kg~約80Wh/kg、約12Wh/kg~約100Wh/kg、約12Wh/kg~約120Wh/kg、約20Wh/kg~約40Wh/kg、約20Wh/kg~約60Wh/kg、約20Wh/kg~約80Wh/kg、約20Wh/kg~約100Wh/kg、約20Wh/kg~約120Wh/kg、約40Wh/kg~約60Wh/kg、約40Wh/kg~約80Wh/kg、約40Wh/kg~約100Wh/kg、約40Wh/kg~約120Wh/kg、約60Wh/kg~約80Wh/kg、約60Wh/kg~約100Wh/kg、約60Wh/kg~約120Wh/kg、約80Wh/kg~約100Wh/kg、約80Wh/kg~約120Wh/kg、または約100Wh/kg~約120Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。
【0037】
いくつかの実施形態では、電解質はゲルであり、1,2-ベンゾキノン;1,4-ベンゾキノン;1,4-ナフトキノン;9,10-アントラキノンまたはそれらの任意の組み合わせを含むキノンを更に含む。
【0038】
それらの実施形態では、キノンの濃度は、約5ミリモル濃度(mM)~約20ミリモル濃度である。それらの実施形態では、キノンの濃度は、少なくとも約5ミリモル濃度である。それらの実施形態では、キノンの濃度は、最大で約20ミリモル濃度である。それらの実施形態では、キノンの濃度は、約5ミリモル濃度~約7ミリモル濃度、約5ミリモル濃度~約9ミリモル濃度、約5ミリモル濃度~約11ミリモル濃度、約5ミリモル濃度~約13ミリモル濃度、約5ミリモル濃度~約15ミリモル濃度、約5ミリモル濃度~約20ミリモル濃度、約7ミリモル濃度~約9ミリモル濃度、約7ミリモル濃度~約11ミリモル濃度、約7ミリモル濃度~約13ミリモル濃度、約7ミリモル濃度~約15ミリモル濃度、約7ミリモル濃度~約20ミリモル濃度、約9ミリモル濃度~約11ミリモル濃度、約9ミリモル濃度~約13ミリモル濃度、約9ミリモル濃度~約15ミリモル濃度、約9ミリモル濃度~約20ミリモル濃度、約11ミリモル濃度~約13ミリモル濃度、約11ミリモル濃度~約15ミリモル濃度、約11ミリモル濃度~約20ミリモル濃度、約13ミリモル濃度~約15ミリモル濃度、約13ミリモル濃度~約20ミリモル濃度、または約15ミリモル濃度~約20ミリモル濃度である。
【0039】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.4V~約1.6Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約0.4Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約0.4Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.4V~約0.5V、約0.4V~約0.6V、約0.4V~約0.7V、約0.4V~約0.8V、約0.4V~約0.9V、約0.4V~約1V、約0.4V~約1.2V、約0.4V~約1.4V、約0.4V~約1.6V、約0.5V~約0.6V、約0.5V~約0.7V、約0.5V~約0.8V、約0.5V~約0.9V、約0.5V~約1V、約0.5V~約1.2V、約0.5V~約1.4V、約0.5V~約1.6V、約0.6V~約0.7V、約0.6V~約0.8V、約0.6V~約0.9V、約0.6V~約1V、約0.6V~約1.2V、約0.6V~約1.4V、約0.6V~約1.6V、約0.7V~約0.8V、約0.7V~約0.9V、約0.7V~約1V、約0.7V~約1.2V、約0.7V~約1.4V、約0.7V~約1.6V、約0.8V~約0.9V、約0.8V~約1V、約0.8V~約1.2V、約0.8V~約1.4V、約0.8V~約1.6V、約0.9V~約1V、約0.9V~1.2V、約0.9V~約1.4V、約0.9V~約1.6V、約1V~約1.2V、約1V~約1.4V、約1V~約1.6V、約1.2V~約1.4V、約1.2V~約1.6V、または約1.4V~約1.6Vの動作電位を有する。
【0040】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、約350F/g~約1,400F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、少なくとも約350F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、最大で約1,400F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、約350F/g~約450F/g、約350F/g~約550F/g、約350F/g~約650F/g、約350F/g~約750F/g、約350F/g~約850F/g、約350F/g~約1,000F/g、約350F/g~約1,200F/g、約350F/g~約1,400F/g、約450F/g~約550F/g、約450F/g~約650F/g、約450F/g~約750F/g、約450F/g~約850F/g、約450F/g~約1,000F/g、約450F/g~約1,200F/g、約450F/g~約1,400F/g、約550F/g~約650F/g、約550F/g~約750F/g、約550F/g~約850F/g、約550F/g~約1,000F/g、約550F/g~約1,200F/g、約550F/g~約1,400F/g、約650F/g~約750F/g、約650F/g~約850F/g、約650F/g~約1,000F/g、約650F/g~約1,200F/g、約650F/g~約1,400F/g、約750F/g~約850F/g、約750F/g~約1,000F/g、約750F/g~約1,200F/g、約750F/g~約1,400F/g、約850F/g~約1,000F/g、約850F/g~約1,200F/g、約850F/g~約1,400F/g、約1,000F/g~約1,200F/g、約1,000F/g~約1,400F/g、または約1,200F/g~約1,400F/gの重量静電容量を有する。
【0041】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約30Wh/kg~約130Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約30Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約130Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約30Wh/kg~約40Wh/kg、約30Wh/kg~約50Wh/kg、約30Wh/kg~約60Wh/kg、約30Wh/kg~約70Wh/kg、約30Wh/kg~約80Wh/kg、約30Wh/kg~約100Wh/kg、約30Wh/kg~約120Wh/kg、約30Wh/kg~約130Wh/kg、約40Wh/kg~約50Wh/kg、約40Wh/kg~約60Wh/kg、約40Wh/kg~約70Wh/kg、約40Wh/kg~約80Wh/kg、約40Wh/kg~約100Wh/kg、約40Wh/kg~約120Wh/kg、約40Wh/kg~約130Wh/kg、約50Wh/kg~約60Wh/kg、約50Wh/kg~約70Wh/kg、約50Wh/kg~約80Wh/kg、約50Wh/kg~約100Wh/kg、約50Wh/kg~約120Wh/kg、約50Wh/kg~約130Wh/kg、約60Wh/kg~約70Wh/kg、約60Wh/kg~約80Wh/kg、約60Wh/kg~約100Wh/kg、約60Wh/kg~約120Wh/kg、約60Wh/kg~約130Wh/kg、約70Wh/kg~約80Wh/kg、約70Wh/kg~約100Wh/kg、約70Wh/kg~約120Wh/kg、約70Wh/kg~約130Wh/kg、約80Wh/kg~約100Wh/kg、約80Wh/kg~約120Wh/kg、約80Wh/kg~約130Wh/kg、約100Wh/kg~約120Wh/kg、約100Wh/kg~約130Wh/kg、または約120Wh/kg~約130Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。
【0042】
いくつかの実施形態では、スーパーキャパシタは、第3の官能化炭素電極を更に含む。いくつかの実施形態では、第3の官能化炭素電極は、ポリアニリン官能化炭素電極である。
【0043】
いくつかの実施形態では、電解質は電極間に配置される。いくつかの実施形態では、電解質は酸を含む。いくつかの実施形態では、電解質は溶媒を含む。いくつかの実施形態では、電解質は酸及び溶媒を含む。いくつかの実施形態では、酸は強酸である。いくつかの実施形態では、強酸は、過塩素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、アセトン、ジメチルスルホキシド、ニトロメタン、炭酸プロピレン、エタノール、ギ酸、n-ブタノール、メタノール、酢酸、水、またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、酸の濃度は、ポリアニリン(PANI)の構造及び特性に大きな影響を及ぼす。
【0044】
それらの実施形態では、キノンの濃度は、約0.25ミリモル濃度~約1ミリモル濃度である。それらの実施形態では、キノンの濃度は、少なくとも約0.25ミリモル濃度である。それらの実施形態では、キノンの濃度は、最大で約1ミリモル濃度である。それらの実施形態では、キノンの濃度は、約0.25ミリモル濃度~約0.375ミリモル濃度、約0.25ミリモル濃度~約0.5ミリモル濃度、約0.25ミリモル濃度~約0.625ミリモル濃度、約0.25ミリモル濃度~約0.75ミリモル濃度、約0.25ミリモル濃度~約1ミリモル濃度、約0.375ミリモル濃度~約0.5ミリモル濃度、約0.375ミリモル濃度~約0.625ミリモル濃度、約0.375ミリモル濃度~約0.75ミリモル濃度、約0.375ミリモル濃度~約1ミリモル濃度、約0.5ミリモル濃度~約0.625ミリモル濃度、約0.5ミリモル濃度~約0.75ミリモル濃度、約0.5ミリモル濃度~約1ミリモル濃度、約0.625ミリモル濃度~約0.75ミリモル濃度、約0.625ミリモル濃度~約1ミリモル濃度、または約0.75ミリモル濃度~約1ミリモル濃度である。
【0045】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.1V~約1.6Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約0.1Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約1.6Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.1V~約0.2V、約0.1V~約0.3V、約0.1V~約0.4V、約0.1V~約0.6V、約0.1V~約0.8V、約0.1V~約1V、約0.1V~約1.2V、約0.1V~約1.4V、約0.1V~約1.6V、約0.2V~約0.3V、約0.2V~約0.4V、約0.2V~約0.6V、約0.2V~約0.8V、約0.2V~約1V、約0.2V~約1.2V、約0.2V~約1.4V、約0.2V~約1.6V、約0.3V~約0.4V、約0.3V~約0.6V、約0.3V~約0.8V、約0.3V~約1V、約0.3V~約1.2V、約0.3V~約1.4V、約0.3V~約1.6V、約0.4V~約0.6V、約0.4V~約0.8V、約0.4V~約1V、約0.4V~約1.2V、約0.4V~約1.4V、約0.4V~約1.6V、約0.6V~約0.8V、約0.6V~約1V、約0.6V~約1.2V、約0.6V~約1.4V、約0.6V~約1.6V、約0.8V~約1V、約0.8V~約1.2V、約0.8V~約1.4V、約0.8V~約1.6V、約1V~約1.2V、約1V~約1.4V、約1V~約1.6V、約1.2V~約1.4V、約1.2V~約1.6V、または約1.4V~約1.6Vの動作電位を有する。
【0046】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約10A/gの電流密度で、約5,000F/g~約20,000F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約10A/gの電流密度で、少なくとも約5,000F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約10A/gの電流密度で、最大で約20,000F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約10A/gの電流密度で、約5,000F/g~約6,000F/g、約5,000F/g~約7,000F/g、約5,000F/g~約8,000F/g、約5,000F/g~約9,000F/g、約5,000F/g~約10,000F/g、約5,000F/g~約12,500F/g、約5,000F/g~約15,000F/g、約5,000F/g~約17,500F/g、約5,000F/g~約20,000F/g、約6,000F/g~約7,000F/g、約6,000F/g~約8,000F/g、約6,000F/g~約9,000F/g、約6,000F/g~約10,000F/g、約6,000F/g~約12,500F/g、約6,000F/g~約15,000F/g、約6,000F/g~約17,500F/g、約6,000F/g~約20,000F/g、約7,000F/g~約8,000F/g、約7,000F/g~約9,000F/g、約7,000F/g~約10,000F/g、約7,000F/g~約12,500F/g、約7,000F/g~約15,000F/g、約7,000F/g~約17,500F/g、約7,000F/g~約20,000F/g、約8,000F/g~約9,000F/g、約8,000F/g~約10,000F/g、約8,000F/g~約12,500F/g、約8,000F/g~約15,000F/g、約8,000F/g~約17,500F/g、約8,000F/g~約20,000F/g、約9,000F/g~約10,000F/g、約9,000F/g~約12,500F/g、約9,000F/g~約15,000F/g、約9,000F/g~約17,500F/g、約9,000F/g~約20,000F/g、約10,000F/g~約12,500F/g、約10,000F/g~約15,000F/g、約10,000F/g~約17,500F/g、約10,000F/g~約20,000F/g、約12,500F/g~約15,000F/g、約12,500F/g~約17,500F/g、約12,500F/g~約20,000F/g、約15,000F/g~約17,500F/g、約15,000F/g~約20,000F/g、または約17,500F/g~約20,000F/gの重量静電容量を有する。
【0047】
本明細書に開示される第3の態様は、2つ以上の電極であって、第1の電極が官能化炭素電極を含み、第2の電極が活性炭電極を含む、2つ以上の電極;集電体;及び電解質を含むスーパーキャパシタである。いくつかの実施形態では、集電体は金属系である。いくつかの実施形態では、官能化炭素電極は、ポリアニリン官能化炭素電極である。いくつかの実施形態では、集電体はフェライト系である。いくつかの実施形態では、集電体は、ステンレス鋼、坩堝鋼、炭素鋼、ばね鋼、合金鋼、マルエージング鋼、耐候鋼、工具鋼、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0048】
いくつかの実施形態では、電解質は、第1の官能化炭素電極と第2の官能化炭素電極との間に配置される。いくつかの実施形態では、電解質は酸を含む。いくつかの実施形態では、電解質は溶媒を含む。いくつかの実施形態では、電解質は酸及び溶媒を含む。いくつかの実施形態では、酸は強酸である。いくつかの実施形態では、強酸は、過塩素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、アセトン、ジメチルスルホキシド、ニトロメタン、炭酸プロピレン、エタノール、ギ酸、n-ブタノール、メタノール、酢酸、水、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0049】
いくつかの実施形態では、電解質は水性電解質である。
【0050】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.6V~約2.6Vの動作電位を
有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約0.6Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約2.6Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.6V~約0.8V、約0.6V~約1V、約0.6V~約1.2V、約0.6V~約1.4V、約0.6V~約1.6V、約0.6V~約1.8V、約0.6V~約2V、約0.6V~約2.2V、約0.6V~約2.4V、約0.6V~約2.6V、約0.8V~約1V、約0.8V~約1.2V、約0.8V~約1.4V、約0.8V~約1.6V、約0.8V~約1.8V、約0.8V~約2V、約0.8V~約2.2V、約0.8V~約2.4V、約0.8V~約2.6V、約1V~約1.2V、約1V~約1.4V、約1V~約1.6V、約1V~約1.8V、約1V~約2V、約1V~約2.2V、約1V~約2.4V、約1V~約2.6V、約1.2V~約1.4V、約1.2V~約1.6V、約1.2V~約1.8V、約1.2V~約2V、約1.2V~約2.2V、約1.2V~約2.4V、約1.2V~約2.6V、約1.4V~約1.6V、約1.4V~約1.8V、約1.4V~約2V、約1.4V~約2.2V、約1.4V~約2.4V、約1.4V~約2.6V、約1.6V~約1.8V、約1.6V~約2V、約1.6V~約2.2V、約1.6V~約2.4V、約1.6V~約2.6V、約1.8V~約2V、約1.8V~約2.2V、約1.8V~約2.4V、約1.8V~約2.6V、約2V~約2.2V、約2V~約2.4V、約2V~約2.6V、約2.2V~約2.4V、約2.2V~約2.6V、または約2.4V~約2.6Vの動作電位を有する。
【0051】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、約150F/g~約600F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、少なくとも約150F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、最大で約600F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、約150F/g~約200F/g、約150F/g~約250F/g、約150F/g~約300F/g、約150F/g~約350F/g、約150F/g~約400F/g、約150F/g~約450F/g、約150F/g~約500F/g、約150F/g~約550F/g、約150F/g~約600F/g、約200F/g~約250F/g、約200F/g~約300F/g、約200F/g~約350F/g、約200F/g~約400F/g、約200F/g~約450F/g、約200F/g~約500F/g、約200F/g~約550F/g、約200F/g~約600F/g、約250F/g~約300F/g、約250F/g~約350F/g、約250F/g~約400F/g、約250F/g~約450F/g、約250F/g~約500F/g、約250F/g~約550F/g、約250F/g~約600F/g、約300F/g~約350F/g、約300F/g~約400F/g、約300F/g~約450F/g、約300F/g~約500F/g、約300F/g~約550F/g、約300F/g~約600F/g、約350F/g~約400F/g、約350F/g~約450F/g、約350F/g~約500F/g、約350F/g~約550F/g、約350F/g~約600F/g、約400F/g~約450F/g、約400F/g~約500F/g、約400F/g~約550F/g、約400F/g~約600F/g、約450F/g~約500F/g、約450F/g~約550F/g、約450F/g~約600F/g、約500F/g~約550F/g、約500F/g~約600F/g、または約550F/g~約600F/gの重量静電容量を有する。
【0052】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約45Wh/kg~約180Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約45Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約180Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約45Wh/kg~約60Wh/kg、約45Wh/kg~約80Wh/kg、約45Wh/kg~約100Wh/kg、約45Wh/kg~約120Wh/kg、約45Wh/kg~約140Wh/kg、約45Wh/kg~約160Wh/kg、約45Wh/kg~約180Wh/kg、約60Wh/kg~約80Wh/kg、約60Wh/kg~約100Wh/kg、約60Wh/kg~約120Wh/kg、約60Wh/kg~約140Wh/kg、約60Wh/kg~約160Wh/kg、約60Wh/kg~約180Wh/kg、約80Wh/kg~約100Wh/kg、約80Wh/kg~約120Wh/kg、約80Wh/kg~約140Wh/kg、約80Wh/kg~約160Wh/kg、約80Wh/kg~約180Wh/kg、約100Wh/kg~約120Wh/kg、約100Wh/kg~約140Wh/kg、約100Wh/kg~約160Wh/kg、約100Wh/kg~約180Wh/kg、約120Wh/kg~約140Wh/kg、約120Wh/kg~約160Wh/kg、約120Wh/kg~約180Wh/kg、約140Wh/kg~約160Wh/kg、約140Wh/kg~約180Wh/kg、または約160Wh/kg~約180Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。
【0053】
いくつかの実施形態では、水性電解質はキノンを含む。
【0054】
それらの実施形態では、キノンの濃度は、約0.25ミリモル濃度~約1ミリモル濃度である。それらの実施形態では、キノンの濃度は、少なくとも約0.25ミリモル濃度である。それらの実施形態では、キノンの濃度は、最大で約1ミリモル濃度である。それらの実施形態では、キノンの濃度は、約0.25ミリモル濃度~約0.375ミリモル濃度、約0.25ミリモル濃度~約0.5ミリモル濃度、約0.25ミリモル濃度~約0.625ミリモル濃度、約0.25ミリモル濃度~約0.75ミリモル濃度、約0.25ミリモル濃度~約1ミリモル濃度、約0.375ミリモル濃度~約0.5ミリモル濃度、約0.375ミリモル濃度~約0.625ミリモル濃度、約0.375ミリモル濃度~約0.75ミリモル濃度、約0.375ミリモル濃度~約1ミリモル濃度、約0.5ミリモル濃度~約0.625ミリモル濃度、約0.5ミリモル濃度~約0.75ミリモル濃度、約0.5ミリモル濃度~約1ミリモル濃度、約0.625ミリモル濃度~約0.75ミリモル濃度、約0.625ミリモル濃度~約1ミリモル濃度、または約0.75ミリモル濃度~約1ミリモル濃度である。
【0055】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.6V~約3.5Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約0.6Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約3.5Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.6V~約0.8V、約0.6V~約1V、約0.6V~約1.2V、約0.6V~約1.4V、約0.6V~約1.6V、約0.6V~約1.8V、約0.6V~約2V、約0.6V~約2.5V、約0.6V~約3V、約0.6V~約3.5V、約0.8V~約1V、約0.8V~約1.2V、約0.8V~約1.4V、約0.8V~約1.6V、約0.8V~約1.8V、約0.8V~約2V、約0.8V~約2.5V、約0.8V~約3V、約0.8V~約3.5V、約1V~約1.2V、約1V~約1.4V、約1V~約1.6V、約1V~約1.8V、約1V~約2V、約1V~約2.5V、約1V~約3V、約1V~約3.5V、約1.2V~約1.4V、約1.2V~約1.6V、約1.2V~約1.8V、約1.2V~約2V、約1.2V~約2.5V、約1.2V~約3V、約1.2V~約3.5V、約1.4V~約1.6V、約1.4V~約1.8V、約1.4V~約2V、約1.4V~約2.5V、約1.4V~約3V、約1.4V~約3.5V、約1.6V~約1.8V、約1.6V~約2V、約1.6V~約2.5V、約1.6V~約3V、約1.6V~約3.5V、約1.8V~約2V、約1.8V~約2.5V、約1.8V~約3V、約1.8V~約3.5V、約2V~約2.5V、約2V~約3V、約2V~約3.5V、約2.5V~約3V、約2.5V~約3.5V、または約3V~約3.5Vの動作電位を有する。
【0056】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、約150F/g~約700F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、少なくとも約150F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、最大で約700F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、約150F/g~約200F/g、約150F/g~約250F/g、約150F/g~約300F/g、約150F/g~約350F/g、約150F/g~約400F/g、約150F/g~約450F/g、約150F/g~約500F/g、約150F/g~約600F/g、約150F/g~約700F/g、約200F/g~約250F/g、約200F/g~約300F/g、約200F/g~約350F/g、約200F/g~約400F/g、約200F/g~約450F/g、約200F/g~約500F/g、約200F/g~約600F/g、約200F/g~約700F/g、約250F/g~約300F/g、約250F/g~約350F/g、約250F/g~約400F/g、約250F/g~約450F/g、約250F/g~約500F/g、約250F/g~約600F/g、約250F/g~約700F/g、約300F/g~約350F/g、約300F/g~約400F/g、約300F/g~約450F/g、約300F/g~約500F/g、約300F/g~約600F/g、約300F/g~約700F/g、約350F/g~約400F/g、約350F/g~約450F/g、約350F/g~約500F/g、約350F/g~約600F/g、約350F/g~約700F/g、約400F/g~約450F/g、約400F/g~約500F/g、約400F/g~約600F/g、約400F/g~約700F/g、約450F/g~約500F/g、約450F/g~約600F/g、約450F/g~約700F/g、約500F/g~約600F/g、約500F/g~約700F/g、または約600F/g~約700F/gの重量静電容量を有する。
【0057】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約40Wh/kg~約1,600Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約40Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約1,600Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約40Wh/kg~約50Wh/kg、約40Wh/kg~約100Wh/kg、約40Wh/kg~約250Wh/kg、約40Wh/kg~約500Wh/kg、約40Wh/kg~約750Wh/kg、約40Wh/kg~約1,000Wh/kg、約40Wh/kg~約1,250Wh/kg、約40Wh/kg~約1,600Wh/kg、約50Wh/kg~約100Wh/kg、約50Wh/kg~約250Wh/kg、約50Wh/kg~約500Wh/kg、約50Wh/kg~約750Wh/kg、約50Wh/kg~約1,000Wh/kg、約50Wh/kg~約1,250Wh/kg、約50Wh/kg~約1,600Wh/kg、約100Wh/kg~約250Wh/kg、約100Wh/kg~約500Wh/kg、約100Wh/kg~約750Wh/kg、約100Wh/kg~約1,000Wh/kg、約100Wh/kg~約1,250Wh/kg、約100Wh/kg~約1,600Wh/kg、約250Wh/kg~約500Wh/kg、約250Wh/kg~約750Wh/kg、約250Wh/kg~約1,000Wh/kg、約250Wh/kg~約1,250Wh/kg、約250Wh/kg~約1,600Wh/kg、約500Wh/kg~約750Wh/kg、約500Wh/kg~約1,000Wh/kg、約500Wh/kg~約1,250Wh/kg、約500Wh/kg~約1,600Wh/kg、約750Wh/kg~約1,000Wh/kg、約750Wh/kg~約1,250Wh/kg、約750Wh/kg~約1,600Wh/kg、約1,000Wh/kg~約1,250Wh/kg、約1,000Wh/kg~約1,600Wh/kg、または約1,250Wh/kg~約1,600Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。
【0058】
いくつかの実施形態では、電解質はゲル電解質である。
【0059】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.6V~約2.4Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約0.6Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約2.4Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.6V~約0.8V、約0.6V~約1V、約0.6V~約1.2V、約0.6V~約1.4V、約0.6V~約1.6V、約0.6V~約1.8V、約0.6V~約2V、約0.6V~約2.2V、約0.6V~約2.4V、約0.8V~約1V、約0.8V~約1.2V、約0.8V~約1.4V、約0.8V~約1.6V、約0.8V~約1.8V、約0.8V~約2V、約0.8V~約2.2V、約0.8V~約2.4V、約1V~約1.2V、約1V~約1.4V、約1V~約1.6V、約1V~約1.8V、約1V~約2V、約1V~約2.2V、約1V~約2.4V、約1.2V~約1.4V、約1.2V~約1.6V、約1.2V~約1.8V、約1.2V~約2V、約1.2V~約2.2V、約1.2V~約2.4V、約1.4V~約1.6V、約1.4V~約1.8V、約1.4V~約2V、約1.4V~約2.2V、約1.4V~約2.4V、約1.6V~約1.8V、約1.6V~約2V、約1.6V~約2.2V、約1.6V~約2.4V、約1.8V~約2V、約1.8V~約2.2V、約1.8V~約2.4V、約2V~約2.2V、約2V~約2.4V、または約2.2V~約2.4Vの動作電位を有する。
【0060】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、約150F/g~約650F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、少なくとも約150F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、最大で約650F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、約150F/g~約200F/g、約150F/g~約250F/g、約150F/g~約300F/g、約150F/g~約350F/g、約150F/g~約400F/g、約150F/g~約450F/g、約150F/g~約500F/g、約150F/g~約550F/g、約150F/g~約600F/g、約150F/g~約650F/g、約200F/g~約250F/g、約200F/g~約300F/g、約200F/g~約350F/g、約200F/g~約400F/g、約200F/g~約450F/g、約200F/g~約500F/g、約200F/g~約550F/g、約200F/g~約600F/g、約200F/g~約650F/g、約250F/g~約300F/g、約250F/g~約350F/g、約250F/g~約400F/g、約250F/g~約450F/g、約250F/g~約500F/g、約250F/g~約550F/g、約250F/g~約600F/g、約250F/g~約650F/g、約300F/g~約350F/g、約300F/g~約400F/g、約300F/g~約450F/g、約300F/g~約500F/g、約300F/g~約550F/g、約300F/g~約600F/g、約300F/g~約650F/g、約350F/g~約400F/g、約350F/g~約450F/g、約350F/g~約500F/g、約350F/g~約550F/g、約350F/g~約600F/g、約350F/g~約650F/g、約400F/g~約450F/g、約400F/g~約500F/g、約400F/g~約550F/g、約400F/g~約600F/g、約400F/g~約650F/g、約450F/g~約500F/g、約450F/g~約550F/g、約450F/g~約600F/g、約450F/g~約650F/g、約500F/g~約550F/g、約500F/g~約600F/g、約500F/g~約650F/g、約550F/g~約600F/g、約550F/g~約650F/g、または約600F/g~約650F/gの重量静電容量を有する。
【0061】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約30Wh/kg~約130Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約30Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約130Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約30Wh/kg~約40Wh/kg、約30Wh/kg~約50Wh/kg、約30Wh/kg~約60Wh/kg、約30Wh/kg~約70Wh/kg、約30Wh/kg~約80Wh/kg、約30Wh/kg~約90Wh/kg、約30Wh/kg~約100Wh/kg、約30Wh/kg~約110Wh/kg、約30Wh/kg~約120Wh/kg、約30Wh/kg~約130Wh/kg、約40Wh/kg~約50Wh/kg、約40Wh/kg~約60Wh/kg、約40Wh/kg~約70Wh/kg、約40Wh/kg~約80Wh/kg、約40Wh/kg~約90Wh/kg、約40Wh/kg~約100Wh/kg、約40Wh/kg~約110Wh/kg、約40Wh/kg~約120Wh/kg、約40Wh/kg~約130Wh/kg、約50Wh/kg~約60Wh/kg、約50Wh/kg~約70Wh/kg、約50Wh/kg~約80Wh/kg、約50Wh/kg~約90Wh/kg、約50Wh/kg~約100Wh/kg、約50Wh/kg~約110Wh/kg、約50Wh/kg~約120Wh/kg、約50Wh/kg~約130Wh/kg、約60Wh/kg~約70Wh/kg、約60Wh/kg~約80Wh/kg、約60Wh/kg~約90Wh/kg、約60Wh/kg~約100Wh/kg、約60Wh/kg~約110Wh/kg、約60Wh/kg~約120Wh/kg、約60Wh/kg~約130Wh/kg、約70Wh/kg~約80Wh/kg、約70Wh/kg~約90Wh/kg、約70Wh/kg~約100Wh/kg、約70Wh/kg~約110Wh/kg、約70Wh/kg~約120Wh/kg、約70Wh/kg~約130Wh/kg、約80Wh/kg~約90Wh/kg、約80Wh/kg~約100Wh/kg、約80Wh/kg~約110Wh/kg、約80Wh/kg~約120Wh/kg、約80Wh/kg~約130Wh/kg、約90Wh/kg~約100Wh/kg、約90Wh/kg~約110Wh/kg、約90Wh/kg~約120Wh/kg、約90Wh/kg~約130Wh/kg、約100Wh/kg~約110Wh/kg、約100Wh/kg~約120Wh/kg、約100Wh/kg~約130Wh/kg、約110Wh/kg~約120Wh/kg、約110Wh/kg~約130Wh/kg、または約120Wh/kg~約130Wh/kgの重量エネルギー密度を有する。
【0062】
いくつかの実施形態では、ゲル電解質はキノンを含む。
【0063】
それらの実施形態では、キノンの濃度は、約0.25ミリモル濃度~約1ミリモル濃度である。それらの実施形態では、キノンの濃度は、少なくとも約0.25ミリモル濃度である。それらの実施形態では、キノンの濃度は、最大で約1ミリモル濃度である。それらの実施形態では、キノンの濃度は、約0.25ミリモル濃度~約0.375ミリモル濃度、約0.25ミリモル濃度~約0.5ミリモル濃度、約0.25ミリモル濃度~約0.625ミリモル濃度、約0.25ミリモル濃度~約0.75ミリモル濃度、約0.25ミリモル濃度~約1ミリモル濃度、約0.375ミリモル濃度~約0.5ミリモル濃度、約0.375ミリモル濃度~約0.625ミリモル濃度、約0.375ミリモル濃度~約0.75ミリモル濃度、約0.375ミリモル濃度~約1ミリモル濃度、約0.5ミリモル濃度~約0.625ミリモル濃度、約0.5ミリモル濃度~約0.75ミリモル濃度、約0.5ミリモル濃度~約1ミリモル濃度、約0.625ミリモル濃度~約0.75ミリモル濃度、約0.625ミリモル濃度~約1ミリモル濃度、または約0.75ミリモル濃度~約1ミリモル濃度である。
【0064】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.7V~約2.8Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約0.7Vの動作電
位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約2.8Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.7V~約0.8V、約0.7V~約1V、約0.7V~約1.2V、約0.7V~約1.4V、約0.7V~約1.6V、約0.7V~約1.8V、約0.7V~約2V、約0.7V~約2.2V、約0.7V~約2.4V、約0.7V~約2.6V、約0.7V~約2.8V、約0.8V~約1V、約0.8V~約1.2V、約0.8V~約1.4V、約0.8V~約1.6V、約0.8V~約1.8V、約0.8V~約2V、約0.8V~約2.2V、約0.8V~約2.4V、約0.8V~約2.6V、約0.8V~約2.8V、約1V~約1.2V、約1V~約1.4V、約1V~約1.6V、約1V~約1.8V、約1V~約2V、約1V~約2.2V、約1V~約2.4V、約1V~約2.6V、約1V~約2.8V、約1.2V~約1.4V、約1.2V~約1.6V、約1.2V~約1.8V、約1.2V~約2V、約1.2V~約2.2V、約1.2V~約2.4V、約1.2V~約2.6V、約1.2V~約2.8V、約1.4V~約1.6V、約1.4V~約1.8V、約1.4V~約2V、約1.4V~約2.2V、約1.4V~約2.4V、約1.4V~約2.6V、約1.4V~約2.8V、約1.6V~約1.8V、約1.6V~約2V、約1.6V~約2.2V、約1.6V~約2.4V、約1.6V~約2.6V、約1.6V~約2.8V、約1.8V~約2V、約1.8V~約2.2V、約1.8V~約2.4V、約1.8V~約2.6V、約1.8V~約2.8V、約2V~約2.2V、約2V~約2.4V、約2V~約2.6V、約2V~約2.8V、約2.2V~約2.4V、約2.2V~約2.6V、約2.2V~約2.8V、約2.4V~約2.6V、約2.4V~約2.8V、または約2.6V~約2.8Vの動作電位を有する。
【0065】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、約2,500F/g~約10,000F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、少なくとも約2,500F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、最大で約10,000F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約2A/gの電流密度で、約2,500F/g~約3,000F/g、約2,500F/g~約4,000F/g、約2,500F/g~約5,000F/g、約2,500F/g~約6,000F/g、約2,500F/g~約7,000F/g、約2,500F/g~約8,000F/g、約2,500F/g~約9,000F/g、約2,500F/g~約10,000F/g、約3,000F/g~約4,000F/g、約3,000F/g~約5,000F/g、約3,000F/g~約6,000F/g、約3,000F/g~約7,000F/g、約3,000F/g~約8,000F/g、約3,000F/g~約9,000F/g、約3,000F/g~約10,000F/g、約4,000F/g~約5,000F/g、約4,000F/g~約6,000F/g、約4,000F/g~約7,000F/g、約4,000F/g~約8,000F/g、約4,000F/g~約9,000F/g、約4,000F/g~約10,000F/g、約5,000F/g~約6,000F/g、約5,000F/g~約7,000F/g、約5,000F/g~約8,000F/g、約5,000F/g~約9,000F/g、約5,000F/g~約10,000F/g、約6,000F/g~約7,000F/g、約6,000F/g~約8,000F/g、約6,000F/g~約9,000F/g、約6,000F/g~約10,000F/g、約7,000F/g~約8,000F/g、約7,000F/g~約9,000F/g、約7,000F/g~約10,000F/g、約8,000F/g~約9,000F/g、約8,000F/g~約10,000F/g、または約9,000F/g~約10,000F/gの重量静電容量を有する。
【0066】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約700Wh/kg~約3,000Wh/kgの、電極の重量によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実
施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約700Wh/kgの、電極の重量によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約3,00Wh/kgの、電極の重量によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約700Wh/kg~約1,000Wh/kg、約700Wh/kg~約1,250Wh/kg、約700Wh/kg~約1,500Wh/kg、約700Wh/kg~約1,750Wh/kg、約700Wh/kg~約2,000Wh/kg、約700Wh/kg~約2,250Wh/kg、約700Wh/kg~約2,500Wh/kg、約700Wh/kg~約2,750Wh/kg、約700Wh/kg~約3,000Wh/kg、約1,000Wh/kg~約1,250Wh/kg、約1,000Wh/kg~約1,500Wh/kg、約1,000Wh/kg~約1,750Wh/kg、約1,000Wh/kg~約2,000Wh/kg、約1,000Wh/kg~約2,250Wh/kg、約1,000Wh/kg~約2,500Wh/kg、約1,000Wh/kg~約2,750Wh/kg、約1,000Wh/kg~約3,000Wh/kg、約1,250Wh/kg~約1,500Wh/kg、約1,250Wh/kg~約1,750Wh/kg、約1,250Wh/kg~約2,000Wh/kg、約1,250Wh/kg~約2,250Wh/kg、約1,250Wh/kg~約2,500Wh/kg、約1,250Wh/kg~約2,750Wh/kg、約1,250Wh/kg~約3,000Wh/kg、約1,500Wh/kg~約1,750Wh/kg、約1,500Wh/kg~約2,000Wh/kg、約1,500Wh/kg~約2,250Wh/kg、約1,500Wh/kg~約2,500Wh/kg、約1,500Wh/kg~約2,750Wh/kg、約1,500Wh/kg~約3,000Wh/kg、約1,750Wh/kg~約2,000Wh/kg、約1,750Wh/kg~約2,250Wh/kg、約1,750Wh/kg~約2,500Wh/kg、約1,750Wh/kg~約2,750Wh/kg、約1,750Wh/kg~約3,000Wh/kg、約2,000Wh/kg~約2,250Wh/kg、約2,000Wh/kg~約2,500Wh/kg、約2,000Wh/kg~約2,750Wh/kg、約2,000Wh/kg~約3,000Wh/kg、約2,250Wh/kg~約2,500Wh/kg、約2,250Wh/kg~約2,750Wh/kg、約2,250Wh/kg~約3,000Wh/kg、約2,500Wh/kg~約2,750Wh/kg、約2,500Wh/kg~約3,000Wh/kg、または約2,750Wh/kg~約3,000Wh/kgの、電極の重量によって正規化された重量エネルギー密度を有する。
【0067】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約100Wh/L~約2,000Wh/Lの、電極の体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約100Wh/Lの、電極の体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約2,000Wh/Lの、電極の体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約500Wh/L~約625Wh/L、約500Wh/L~約750Wh/L、約500Wh/L~約875Wh/L、約500Wh/L~約100Wh/L、約500Wh/L~約1,125Wh/L、約500Wh/L~約1,250Wh/L、約500Wh/L~約1,375Wh/L、約500Wh/L~約1,500Wh/L、約500Wh/L~約1,750Wh/L、約500Wh/L~約2,000Wh/L、約625Wh/L~約750Wh/L、約625Wh/L~約875Wh/L、約625Wh/L~約100Wh/L、約625Wh/L~約1,125Wh/L、約625Wh/L~約1,250Wh/L、約625Wh/L~約1,375Wh/L、約625Wh/L~約1,500Wh/L、約625Wh/L~約1,750Wh/L、約625Wh/L~約2,000Wh/L、約750Wh/L~約875Wh/L、約750Wh/L~約100Wh/L、約750Wh/L~約1,125Wh/L、約750Wh/L~約1,250Wh/L、約750Wh/L~約1,375Wh/L、約750Wh/L~約1,500Wh/L、約750Wh/L~約1,750Wh/L、約750Wh/L~約2,000Wh/L、約875Wh/L~約100Wh/L、約875Wh/L~約1,125Wh/L、約875Wh/L~約1,250Wh/L、約875Wh/L~約1,375Wh/L、約875Wh/L~約1,500Wh/L、約875Wh/L~約1,750Wh/L、約875Wh/L~約2,000Wh/L、約100Wh/L~約1,125Wh/L、約100Wh/L~約1,250Wh/L、約100Wh/L~約1,375Wh/L、約100Wh/L~約1,500Wh/L、約100Wh/L~約1,750Wh/L、約100Wh/L~約2,000Wh/L、約1,125Wh/L~約1,250Wh/L、約1,125Wh/L~約1,375Wh/L、約1,125Wh/L~約1,500Wh/L、約1,125Wh/L~約1,750Wh/L、約1,125Wh/L~約2,000Wh/L、約1,250Wh/L~約1,375Wh/L、約1,250Wh/L~約1,500Wh/L、約1,250Wh/L~約1,750Wh/L、約1,250Wh/L~約2,000Wh/L、約1,375Wh/L~約1,500Wh/L、約1,375Wh/L~約1,750Wh/L、約1,375Wh/L~約2,000Wh/L、約1,500Wh/L~約1,750Wh/L、約1,500Wh/L~約2,000Wh/L、または約1,750Wh/L~約2,000Wh/Lの、電極の体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。
【0068】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約100Wh/kg~約2,000Wh/kgの、電極及びレドックス電解質の体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約100Wh/kgの、電極及びレドックス電解質の体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約2,000Wh/kgの、電極及びレドックス電解質の体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約500Wh/kg~約625Wh/kg、約500Wh/kg~約750Wh/kg、約500Wh/kg~約875Wh/kg、約500Wh/kg~約100Wh/kg、約500Wh/kg~約1,125Wh/kg、約500Wh/kg~約1,250Wh/kg、約500Wh/kg~約1,375Wh/kg、約500Wh/kg~約1,500Wh/kg、約500Wh/kg~約1,750Wh/kg、約500Wh/kg~約2,000Wh/kg、約625Wh/kg~約750Wh/kg、約625Wh/kg~約875Wh/kg、約625Wh/kg~約100Wh/kg、約625Wh/kg~約1,125Wh/kg、約625Wh/kg~約1,250Wh/kg、約625Wh/kg~約1,375Wh/kg、約625Wh/kg~約1,500Wh/kg、約625Wh/kg~約1,750Wh/kg、約625Wh/kg~約2,000Wh/kg、約750Wh/kg~約875Wh/kg、約750Wh/kg~約100Wh/kg、約750Wh/kg~約1,125Wh/kg、約750Wh/kg~約1,250Wh/kg、約750Wh/kg~約1,375Wh/kg、約750Wh/kg~約1,500Wh/kg、約750Wh/kg~約1,750Wh/kg、約750Wh/kg~約2,000Wh/kg、約875Wh/kg~約100Wh/kg、約875Wh/kg~約1,125Wh/kg、約875Wh/kg~約1,250Wh/kg、約875Wh/kg~約1,375Wh/kg、約875Wh/kg~約1,500Wh/kg、約875Wh/kg~約1,750Wh/kg、約875Wh/kg~約2,000Wh/kg、約100Wh/kg~約1,125Wh/kg、約100Wh/kg~約1,250Wh/kg、約100Wh/kg~約1,375Wh/kg、約100Wh/kg~約1,500Wh/kg、約100Wh/kg~約1,750Wh/kg、約100Wh/kg~約2,000Wh/kg、約1,125Wh/kg~約1,250Wh/kg、約1,125Wh/kg~約1,375Wh/kg、約1,125Wh/kg~約1,500Wh/kg、約1,125Wh/kg~約1,750Wh/kg、約1,125Wh/kg~約2,000Wh/kg、約1,250Wh/kg~約1,375Wh/kg、約1,250Wh/kg~約1,500Wh/kg、約1,250Wh/kg~約1,750Wh/kg、約1,250Wh/kg~約2,000Wh/kg、約1,375Wh/kg~約1,500Wh/kg、約1,375Wh/kg~約1,750Wh/kg、約1,375Wh/kg~約2,000Wh/kg、約1,500Wh/kg~約1,750Wh/kg、約1,500Wh/kg~約2,000Wh/kg、または約1,750Wh/kg~約2,000Wh/kgの、電極及びレドックス電解質の体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。
【0069】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約100Wh/L~約1,800Wh/Lの、電極及びレドックス電解質の体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約100Wh/Lの、電極及びレドックス電解質の体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約1,800Wh/Lの、電極及びレドックス電解質の体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約400Wh/L~約600Wh/L、約400Wh/L~約800Wh/L、約400Wh/L~約100Wh/L、約400Wh/L~約1,200Wh/L、約400Wh/L~約1,400Wh/L、約400Wh/L~約1,600Wh/L、約400Wh/L~約1,800Wh/L、約600Wh/L~約800Wh/L、約600Wh/L~約100Wh/L、約600Wh/L~約1,200Wh/L、約600Wh/L~約1,400Wh/L、約600Wh/L~約1,600Wh/L、約600Wh/L~約1,800Wh/L、約800Wh/L~約100Wh/L、約800Wh/L~約1,200Wh/L、約800Wh/L~約1,400Wh/L、約800Wh/L~約1,600Wh/L、約800Wh/L~約1,800Wh/L、約100Wh/L~約1,200Wh/L、約100Wh/L~約1,400Wh/L、約100Wh/L~約1,600Wh/L、約100Wh/L~約1,800Wh/L、約1,200Wh/L~約1,400Wh/L、約1,200Wh/L~約1,600Wh/L、約1,200Wh/L~約1,800Wh/L、約1,400Wh/L~約1,600Wh/L、約1,400Wh/L~約1,800Wh/L、または約1,600Wh/L~約1,800Wh/Lの、電極及びレドックス電解質の体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。
【0070】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約30Wh/kg~約120Wh/kgの、電極、レドックス電解質及び炭素布の質量及び体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約30Wh/kgの、電極、レドックス電解質及び炭素布の質量及び体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約120Wh/kgの、電極、レドックス電解質及び炭素布の質量及び体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約30Wh/kg~約40Wh/kg、約30Wh/kg~約50Wh/kg、約30Wh/kg~約60Wh/kg、約30Wh/kg~約70Wh/kg、約30Wh/kg~約80Wh/kg、約30Wh/kg~約90Wh/kg、約30Wh/kg~約100Wh/kg、約30Wh/kg~約120Wh/kg、約40Wh/kg~約50Wh/kg、約40Wh/kg~約60Wh/kg、約40Wh/kg~約70Wh/kg、約40Wh/kg~約80Wh/kg、約40Wh/kg~約90Wh/kg、約40Wh/kg~約100Wh/kg、約40Wh/kg~約120Wh/kg、約50Wh/kg~約60Wh/kg、約50Wh/kg~約70Wh/kg、約50Wh/kg~約80Wh/kg、約50Wh/kg~約90Wh/kg、約50Wh/kg~約100Wh/kg、約50Wh/kg~約120Wh/kg、約60Wh/kg~約70Wh/kg、約60Wh/kg~約80Wh/kg、約60Wh/kg~約90Wh/kg、約60Wh/kg~約100Wh/kg、約60Wh/kg~約120Wh/kg、約70Wh/kg~約80Wh/kg、約70Wh/kg~約90Wh/kg、約70Wh/kg~約100Wh/kg、約70Wh/kg~約120Wh/kg、約80Wh/kg~約90Wh/kg、約80Wh/kg~約100Wh/kg、約80Wh/kg~約120Wh/kg、約90Wh/kg~約100Wh/kg、約90Wh/kg~約120Wh/kg、または約100Wh/kg~約120Wh/kgの、電極、レドックス電解質及び炭素布の質量及び体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。
【0071】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約40Wh/L~約180Wh/Lの、電極、レドックス電解質及び炭素布の質量及び体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約40Wh/Lの、電極、レドックス電解質及び炭素布の質量及び体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約180Wh/Lの、電極、レドックス電解質及び炭素布の質量及び体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約40Wh/L~約50Wh/L、約40Wh/L~約60Wh/L、約40Wh/L~約70Wh/L、約40Wh/L~約80Wh/L、約40Wh/L~約90Wh/L、約40Wh/L~約100Wh/L、約40Wh/L~約120Wh/L、約40Wh/L~約140Wh/L、約40Wh/L~約160Wh/L、約40Wh/L~約180Wh/L、約50Wh/L~約60Wh/L、約50Wh/L~約70Wh/L、約50Wh/L~約80Wh/L、約50Wh/L~約90Wh/L、約50Wh/L~約100Wh/L、約50Wh/L~約120Wh/L、約50Wh/L~約140Wh/L、約50Wh/L~約160Wh/L、約50Wh/L~約180Wh/L、約60Wh/L~約70Wh/L、約60Wh/L~約80Wh/L、約60Wh/L~約90Wh/L、約60Wh/L~約100Wh/L、約60Wh/L~約120Wh/L、約60Wh/L~約140Wh/L、約60Wh/L~約160Wh/L、約60Wh/L~約180Wh/L、約70Wh/L~約80Wh/L、約70Wh/L~約90Wh/L、約70Wh/L~約100Wh/L、約70Wh/L~約120Wh/L、約70Wh/L~約140Wh/L、約70Wh/L~約160Wh/L、約70Wh/L~約180Wh/L、約80Wh/L~約90Wh/L、約80Wh/L~約100Wh/L、約80Wh/L~約120Wh/L、約80Wh/L~約140Wh/L、約80Wh/L~約160Wh/L、約80Wh/L~約180Wh/L、約90Wh/L~約100Wh/L、約90Wh/L~約120Wh/L、約90Wh/L~約140Wh/L、約90Wh/L~約160Wh/L、約90Wh/L~約180Wh/L、約100Wh/L~約120Wh/L、約100Wh/L~約140Wh/L、約100Wh/L~約160Wh/L、約100Wh/L~約180Wh/L、約120Wh/L~約140Wh/L、約120Wh/L~約160Wh/L、約120Wh/L~約180Wh/L、約140Wh/L~約160Wh/L、約140Wh/L~約180Wh/L、または約160Wh/L~約180Wh/Lの、電極、レドックス電解質及び炭素布の質量及び体積によって正規化された重量エネルギー密度を有する。
【0072】
本明細書に開示される第4の態様は、3つの電極を含むスーパーキャパシタであって、各電極が、活性炭電極、集電体、及び電解質を含む、スーパーキャパシタである。いくつかの実施形態では、集電体は金属系である。いくつかの実施形態では、集電体はフェライト系である。いくつかの実施形態では、集電体は、ステンレス鋼、坩堝鋼、炭素鋼、ばね鋼、合金鋼、マルエージング鋼、耐候鋼、工具鋼、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0073】
いくつかの実施形態では、電解質は電極間に配置される。いくつかの実施形態では、電解質は酸を含む。いくつかの実施形態では、電解質は溶媒を含む。いくつかの実施形態で
は、電解質は酸及び溶媒を含む。いくつかの実施形態では、酸は強酸である。いくつかの実施形態では、強酸は、過塩素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、アセトン、ジメチルスルホキシド、ニトロメタン、炭酸プロピレン、エタノール、ギ酸、n-ブタノール、メタノール、酢酸、水、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0074】
いくつかの実施形態では、電解質はゲル電解質であり、ゲル電解質はキノンを含む。それらの実施形態では、キノンの濃度は、約0.25ミリモル濃度~約1ミリモル濃度である。それらの実施形態では、キノンの濃度は、少なくとも約0.25ミリモル濃度である。それらの実施形態では、キノンの濃度は、最大で約1ミリモル濃度である。それらの実施形態では、キノンの濃度は、約0.25ミリモル濃度~約0.375ミリモル濃度、約0.25ミリモル濃度~約0.5ミリモル濃度、約0.25ミリモル濃度~約0.625ミリモル濃度、約0.25ミリモル濃度~約0.75ミリモル濃度、約0.25ミリモル濃度~約1ミリモル濃度、約0.375ミリモル濃度~約0.5ミリモル濃度、約0.375ミリモル濃度~約0.625ミリモル濃度、約0.375ミリモル濃度~約0.75ミリモル濃度、約0.375ミリモル濃度~約1ミリモル濃度、約0.5ミリモル濃度~約0.625ミリモル濃度、約0.5ミリモル濃度~約0.75ミリモル濃度、約0.5ミリモル濃度~約1ミリモル濃度、約0.625ミリモル濃度~約0.75ミリモル濃度、約0.625ミリモル濃度~約1ミリモル濃度、または約0.75ミリモル濃度~約1ミリモル濃度である。
【0075】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.2V~約1.2Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、少なくとも約0.2Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、最大で約1.2Vの動作電位を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約0.2V~約0.3V、約0.2V~約0.4V、約0.2V~約0.6V、約0.2V~約0.8V、約0.2V~約1V、約0.2V~約1.2V、約0.3V~約0.4V、約0.3V~約0.6V、約0.3V~約0.8V、約0.3V~約1V、約0.3V~約1.2V、約0.4V~約0.6V、約0.4V~約0.8V、約0.4V~約1V、約0.4V~約1.2V、約0.6V~約0.8V、約0.6V~約1V、約0.6V~約1.2V、約0.8V~約1V、約0.8V~約1.2V、または約1V~約1.2Vの動作電位を有する。
【0076】
それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約10A/gの電流密度で、約1,000F/g~約8,000F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約10A/gの電流密度で、少なくとも約1,000F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約10A/gの電流密度で、最大で約8.000F/gの重量静電容量を有する。それらの実施形態では、スーパーキャパシタは、約10A/gの電流密度で、約7,000F/g~約8,000F/g、約7,000F/g~約1,000F/g、約7,000F/g~約1,250F/g、約7,000F/g~約1,500F/g、約7,000F/g~約2,000F/g、約7,000F/g~約2,250F/g、約7,000F/g~約2,500F/g、約7,000F/g~約2,800F/g、約8,000F/g~約1,000F/g、約8,000F/g~約1,250F/g、約8,000F/g~約1,500F/g、約8,000F/g~約2,000F/g、約8,000F/g~約2,250F/g、約8,000F/g~約2,500F/g、約8,000F/g~約2,800F/g、約1,000F/g~約1,250F/g、約1,000F/g~約1,500F/g、約1,000F/g~約2,000F/g、約1,000F/g~約2,250F/g、約1,000F/g~約2,500F/g、約1,000F/g~約2,800F/g、約1,250F/g~約1,500F/g、約1,250F/g~約2,000F/g、約1,250F/g~約2,250F/g、約1,250F/g~約2,500F/g、約1,250F/g~約2,800F/g、約1,500F/g~約2,000F/g、約1,500F/g~約2,250F/g、約1,500F/g~約2,500F/g、約1,500F/g~約2,800F/g、約2,000F/g~約2,250F/g、約2,000F/g~約2,500F/g、約2,000F/g~約2,800F/g、約2,250F/g~約2,500F/g、約2,250F/g~約2,800F/g、または約2,500F/g~約2,800F/gの重量静電容量を有する。
【0077】
本明細書で提供される第5の態様は、官能化炭素電極を作製する方法であって、炭素基材を官能化する工程、官能化炭素基材を調製する工程、重合流体を配合する工程、及び官能化炭素基材上にナノチューブを合成する工程を含む、方法である。
【0078】
いくつかの実施形態では、官能化炭素電極は、ポリアニリン官能化炭素電極である。いくつかの実施形態では、ナノチューブはポリアニリンナノチューブである。
【0079】
いくつかの実施形態では、炭素基材を官能化する工程は、官能化溶液を形成すること、官能化溶液を加熱すること、官能化溶液を冷却すること、炭素基材のピースを官能化溶液中に移すこと、及び官能化炭素基材のピースをすすぐことを含む。いくつかの実施形態では、基材は水中ですすがれる。
【0080】
いくつかの実施形態では、官能化溶液は、過塩素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、及び硝酸、塩素酸、またはそれらの任意の組み合わせを含む強酸を含む。
【0081】
いくつかの実施形態では、官能化溶液は、第1の強酸及び第2の強酸を含み、第1の強酸は、過塩素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硝酸、塩素酸、またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、第2の強酸は、過塩素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硝酸、塩素酸、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0082】
いくつかの実施形態では、官能化溶液は、約15%~約60%の体積百分率の第1の強酸を含む。いくつかの実施形態では、官能化溶液は、少なくとも約15%の体積百分率の第1の強酸を含む。いくつかの実施形態では、官能化溶液は、最大で約60%の体積百分率の第1の強酸を含む。いくつかの実施形態では、官能化溶液は、約15%~約20%、約15%~約25%、約15%~約30%、約15%~約35%、約15%~約40%、約15%~約45%、約15%~約50%、約15%~約55%、約15%~約60%、約20%~約25%、約20%~約30%、約20%~約35%、約20%~約40%、約20%~約45%、約20%~約50%、約20%~約55%、約20%~約60%、約25%~約30%、約25%~約35%、約25%~約40%、約25%~約45%、約25%~約50%、約25%~約55%、約25%~約60%、約30%~約35%、約30%~約40%、約30%~約45%、約30%~約50%、約30%~約55%、約30%~約60%、約35%~約40%、約35%~約45%、約35%~約50%、約35%~約55%、約35%~約60%、約40%~約45%、約40%~約50%、約40%~約55%、約40%~約60%、約45%~約50%、約45%~約55%、約45%~約60%、約50%~約55%、約50%~約60%、または約55%~約60%の体積百分率の第1の強酸を含む。
【0083】
いくつかの実施形態では、官能化溶液は、約30℃~約120℃の温度に加熱される。
いくつかの実施形態では、官能化溶液は、少なくとも約30℃の温度に加熱される。いくつかの実施形態では、官能化溶液は、最大で約120℃の温度に加熱される。いくつかの実施形態では、官能化溶液は、約30℃~約40℃、約30℃~約50℃、約30℃~約60℃、約30℃~約70℃、約30℃~約80℃、約30℃~約90℃、約30℃~約100℃、約30℃~約110℃、約30℃~約120℃、約40℃~約50℃、約40℃~約60℃、約40℃~約70℃、約40℃~約80℃、約40℃~約90℃、約40℃~約100℃、約40℃~約110℃、約40℃~約120℃、約50℃~約60℃、約50℃~約70℃、約50℃~約80℃、約50℃~約90℃、約50℃~約100℃、約50℃~約110℃、約50℃~約120℃、約60℃~約70℃、約60℃~約80℃、約60℃~約90℃、約60℃~約100℃、約60℃~約110℃、約60℃~約120℃、約70℃~約80℃、約70℃~約90℃、約70℃~約100℃、約70℃~約110℃、約70℃~約120℃、約80℃~約90℃、約80℃~約100℃、約80℃~約110℃、約80℃~約120℃、約90℃~約100℃、約90℃~約110℃、約90℃~約120℃、約100℃~約110℃、約100℃~約120℃、または約110℃~約120℃の温度に加熱される。
【0084】
いくつかの実施形態では、官能化溶液は、約60分~約240分の期間加熱される。いくつかの実施形態では、官能化溶液は、少なくとも約60分の期間加熱される。いくつかの実施形態では、官能化溶液は、最大で約240分の期間加熱される。いくつかの実施形態では、官能化溶液は、約60分~約80分、約60分~約100分、約60分~約120分、約60分~約140分、約60分~約160分、約60分~約180分、約60分~約200分、約60分~約220分、約60分~約240分、約80分~約100分、約80分~約120分、約80分~約140分、約80分~約160分、約80分~約180分、約80分~約200分、約80分~約220分、約80分~約240分、約100分~約120分、約100分~約140分、約100分~約160分、約100分~約180分、約100分~約200分、約100分~約220分、約100分~約240分、約120分~約140分、約120分~約160分、約120分~約180分、約120分~約200分、約120分~約220分、約120分~約240分、約140分~約160分、約140分~約180分、約140分~約200分、約140分~約220分、約140分~約240分、約160分~約180分、約160分~約200分、約160分~約220分、約160分~約240分、約180分~約200分、約180分~約220分、約180分~約240分、約200分~約220分、約200分~約240分、または約220分~約240分の期間加熱される。
【0085】
いくつかの実施形態では、官能化溶液は室温に冷却される。いくつかの実施形態では、水は脱イオン化される。
【0086】
いくつかの実施形態では、水は、約5℃~約40℃の温度に加熱される。いくつかの実施形態では、水は、少なくとも約5℃の温度に加熱される。いくつかの実施形態では、水は、最大で約40℃の温度に加熱される。いくつかの実施形態では、水は、約5℃~約10℃、約5℃~約15℃、約5℃~約20℃、約5℃~約25℃、約5℃~約30℃、約5℃~約35℃、約5℃~約40℃、約10℃~約15℃、約10℃~約20℃、約10℃~約25℃、約10℃~約30℃、約10℃~約35℃、約10℃~約40℃、約15℃~約20℃、約15℃~約25℃、約15℃~約30℃、約15℃~約35℃、約15℃~約40℃、約20℃~約25℃、約20℃~約30℃、約20℃~約35℃、約20℃~約40℃、約25℃~約30℃、約25℃~約35℃、約25℃~約40℃、約30℃~約35℃、約30℃~約40℃、または約35℃~約40℃の温度に加熱される。
【0087】
いくつかの実施形態では、水の体積は、約0.5リットル(L)~約2Lである。いくつかの実施形態では、水の体積は、少なくとも約0.5Lである。いくつかの実施形態で
は、水の体積は、最大で約2Lである。いくつかの実施形態では、水の体積は、約0.5L~約0.625L、約0.5L~約0.75L、約0.5L~約0.875L、約0.5L~約1L、約0.5L~約1.25L、約0.5L~約1.5L、約0.5L~約1.75L、約0.5L~約2L、約0.625L~約0.75L、約0.625L~約0.875L、約0.625L~約1L、約0.625L~約1.25L、約0.625L~約1.5L、約0.625L~約1.75L、約0.625L~約2L、約0.75L~約0.875L、約0.75L~約1L、約0.75L~約1.25L、約0.75L~約1.5L、約0.75L~約1.75L、約0.75L~約2L、約0.875L~約1L、約0.875L~約1.25L、約0.875L~約1.5L、約0.875L~約1.75L、約0.875L~約2L、約1L~約1.25L、約1L~約1.5L、約1L~約1.75L、約1L~約2L、約1.25L~約1.5L、約1.25L~約1.75L、約1.25L~約2L、約1.5L~約1.75L、約1.5L~約2L、または約1.75L~約2Lである。
【0088】
いくつかの実施形態では、炭素基材は、炭素布、炭素繊維、非晶質炭素、ガラス状炭素、炭素ナノフォーム、炭素エーロゲル、またはそれらの任意の組み合わせから構成される。
【0089】
いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、官能化の後にアニール処理される。
【0090】
いくつかの実施形態では、アニール処理温度は、約100℃~約400℃である。いくつかの実施形態では、アニール処理温度は、少なくとも約100℃である。いくつかの実施形態では、アニール処理温度は、最大で約400℃である。いくつかの実施形態では、アニール処理温度は、約100℃~約150℃、約100℃~約200℃、約100℃~約250℃、約100℃~約300℃、約100℃~約350℃、約100℃~約400℃、約150℃~約200℃、約150℃~約250℃、約150℃~約300℃、約150℃~約350℃、約150℃~約400℃、約200℃~約250℃、約200℃~約300℃、約200℃~約350℃、約200℃~約400℃、約250℃~約300℃、約250℃~約350℃、約250℃~約400℃、約300℃~約350℃、約300℃~約400℃、または約350℃~約400℃である。
【0091】
いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、約0.5時間~約14時間の期間アニール処理される。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、少なくとも約0.5時間の期間アニール処理される。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、最大で約14時間の期間アニール処理される。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、約0.5時間~約1時間、約0.5時間~約2時間、約0.5時間~約5時間、約0.5時間~約7時間、約0.5時間~約9時間、約0.5時間~約11時間、約0.5時間~約14時間、約1時間~約2時間、約1時間~約5時間、約1時間~約7時間、約1時間~約9時間、約1時間~約11時間、約1時間~約14時間、約2時間~約5時間、約2時間~約7時間、約2時間~約9時間、約2時間~約11時間、約2時間~約14時間、約5時間~約7時間、約5時間~約9時間、約5時間~約11時間、約5時間~約14時間、約7時間~約9時間、約7時間~約11時間、約7時間~約14時間、約9時間~約11時間、約9時間~約14時間、または約11時間~約14時間の期間アニール処理される。
【0092】
いくつかの実施形態では、官能化炭素基材を調製する工程は、官能化炭素基材のピースを切断すること、官能化炭素基材のピースを溶媒溶液中に沈めること、官能化炭素基材のピースを溶媒溶液中で超音波処理すること、及び官能化炭素基材のピースを乾燥させることを含む。
【0093】
いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、約0.1平方センチメートル(cm2)
~約0.5cm2の幾何学的面積を有する。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、少なくとも約0.1cm2の幾何学的面積を有する。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、最大で約0.5cm2の幾何学的面積を有する。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、約0.1cm2~約0.2cm2、約0.1cm2~約0.3cm2、約0.1cm2~約0.4cm2、約0.1cm2~約0.5cm2、約0.2cm2~約0.3cm2、約0.2cm2~約0.4cm2、約0.2cm2~約0.5cm2、約0.3cm2~約0.4cm2、約0.3cm2~約0.5cm2、または約0.4cm2~約0.5cm2の幾何学的面積を有する。
【0094】
いくつかの実施形態では、溶媒溶液は、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、アセトン、ジメチルスルホキシド、ニトロメタン、炭酸プロピレン、エタノール、ギ酸、n-ブタノール、メタノール、酢酸、水、またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、溶媒溶液は第1の溶媒及び第2の溶媒を含む。いくつかの実施形態では、第1の溶媒溶液は、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、アセトン、ジメチルスルホキシド、ニトロメタン、炭酸プロピレン、エタノール、ギ酸、n-ブタノール、メタノール、酢酸、水、またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、第2の溶媒溶液は、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、アセトン、ジメチルスルホキシド、ニトロメタン、炭酸プロピレン、エタノール、ギ酸、n-ブタノール、メタノール、酢酸、水、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0095】
いくつかの実施形態では、第1の溶媒は、約25%~約95%の体積百分率の溶媒溶液を含む。いくつかの実施形態では、第1の溶媒は、少なくとも約25%の体積百分率の溶媒溶液を含む。いくつかの実施形態では、第1の溶媒は、最大で約95%の体積百分率の溶媒溶液を含む。いくつかの実施形態では、第1の溶媒は、約25%~約35%、約25%~約45%、約25%~約55%、約25%~約65%、約25%~約75%、約25%~約85%、約25%~約95%、約35%~約45%、約35%~約55%、約35%~約65%、約35%~約75%、約35%~約85%、約35%~約95%、約45%~約55%、約45%~約65%、約45%~約75%、約45%~約85%、約45%~約95%、約55%~約65%、約55%~約75%、約55%~約85%、約55%~約95%、約65%~約75%、約65%~約85%、約65%~約95%、約75%~約85%、約75%~約95%、または約85%~約95%の体積百分率の溶媒溶液を含む。
【0096】
いくつかの実施形態では、超音波処理の期間は、約30分~約60分である。いくつかの実施形態では、超音波処理の期間は、少なくとも約30分である。いくつかの実施形態では、超音波処理の期間は、最大で約60分である。いくつかの実施形態では、超音波処理の期間は、約30分~約35分、約30分~約40分、約30分~約45分、約30分~約50分、約30分~約55分、約30分~約60分、約35分~約40分、約35分~約45分、約35分~約50分、約35分~約55分、約35分~約60分、約40分~約45分、約40分~約50分、約40分~約55分、約40分~約60分、約45分~約50分、約45分~約55分、約45分~約60分、約50分~約55分、約50分~約60分、または約55分~約60分である。
【0097】
いくつかの実施形態では、乾燥は、約30℃~約120℃の温度で行われる。いくつかの実施形態では、乾燥は、少なくとも約30℃の温度で行われる。いくつかの実施形態では、乾燥は、最大で約120℃の温度で行われる。いくつかの実施形態では、乾燥は、約30℃~約40℃、約30℃~約50℃、約30℃~約60℃、約30℃~約70℃、約30℃~約80℃、約30℃~約90℃、約30℃~約100℃、約30℃~約110℃、約30℃~約120℃、約40℃~約50℃、約40℃~約60℃、約40℃~約70℃、約40℃~約80℃、約40℃~約90℃、約40℃~約100℃、約40℃~約110℃、約40℃~約120℃、約50℃~約60℃、約50℃~約70℃、約50℃~約80℃、約50℃~約90℃、約50℃~約100℃、約50℃~約110℃、約50℃~約120℃、約60℃~約70℃、約60℃~約80℃、約60℃~約90℃、約60℃~約100℃、約60℃~約110℃、約60℃~約120℃、約70℃~約80℃、約70℃~約90℃、約70℃~約100℃、約70℃~約110℃、約70℃~約120℃、約80℃~約90℃、約80℃~約100℃、約80℃~約110℃、約80℃~約120℃、約90℃~約100℃、約90℃~約110℃、約90℃~約120℃、約100℃~約110℃、約100℃~約120℃、または約110℃~約120℃の温度で行われる。
【0098】
いくつかの実施形態では、乾燥は、約3時間~約12時間の期間にわたって行われる。いくつかの実施形態では、乾燥は、少なくとも約3時間の期間にわたって行われる。いくつかの実施形態では、乾燥は、最大で約12時間の期間にわたって行われる。いくつかの実施形態では、乾燥は、約3時間~約4時間、約3時間~約5時間、約3時間~約6時間、約3時間~約7時間、約3時間~約8時間、約3時間~約9時間、約3時間~約10時間、約3時間~約11時間、約3時間~約12時間、約4時間~約5時間、約4時間~約6時間、約4時間~約7時間、約4時間~約8時間、約4時間~約9時間、約4時間~約10時間、約4時間~約11時間、約4時間~約12時間、約5時間~約6時間、約5時間~約7時間、約5時間~約8時間、約5時間~約9時間、約5時間~約10時間、約5時間~約11時間、約5時間~約12時間、約6時間~約7時間、約6時間~約8時間、約6時間~約9時間、約6時間~約10時間、約6時間~約11時間、約6時間~約12時間、約7時間~約8時間、約7時間~約9時間、約7時間~約10時間、約7時間~約11時間、約7時間~約12時間、約8時間~約9時間、約8時間~約10時間、約8時間~約11時間、約8時間~約12時間、約9時間~約10時間、約9時間~約11時間、約9時間~約12時間、約10時間~約11時間、約10時間~約12時間、または約11時間~約12時間の期間にわたって行われる。
【0099】
いくつかの実施形態では、重合流体を配合する工程は、導電性ポリマー、酸、洗浄剤、水、及び酸化剤を含む重合溶液を形成すること及び重合溶液を撹拌することを含む。いくつかの実施形態では、導電性ポリマーは、ポリアニリン、ポリ(p-フェニレンオキシド)、ポリ(p-フェニレンスルフィド)、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキチオフェン)、ポリ(3-メチルチオフェン)、ポリ(3-ヘキシルチオフェン)、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0100】
いくつかの実施形態では、導電性ポリマーは蒸留される。いくつかの実施形態では、導電性ポリマーは蒸気によって蒸留される。いくつかの実施形態では、蒸気は、水、石油、油、脂質、石油化学物質、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0101】
いくつかの実施形態では、導電性ポリマーの質量は、約20ミリグラム(mg)~約90mgである。いくつかの実施形態では、導電性ポリマーの質量は、少なくとも約20mgである。いくつかの実施形態では、導電性ポリマーの質量は、最大で約90mgである。いくつかの実施形態では、導電性ポリマーの質量は、約20mg~約30mg、約20mg~約40mg、約20mg~約50mg、約20mg~約60mg、約20mg~約70mg、約20mg~約80mg、約20mg~約90mg、約30mg~約40mg、約30mg~約50mg、約30mg~約60mg、約30mg~約70mg、約30mg~約80mg、約30mg~約90mg、約40mg~約50mg、約40mg~約60mg、約40mg~約70mg、約40mg~約80mg、約40mg~約90mg、約50mg~約60mg、約50mg~約70mg、約50mg~約80mg、約50mg~約90mg、約60mg~約70mg、約60mg~約80mg、約60mg~約90mg、約70mg~約80mg、約70mg~約90mg、または約80mg~約90mgである。
【0102】
いくつかの実施形態では、酸は水性である。いくつかの実施形態では、酸は強酸を含む。いくつかの実施形態では、強酸は、過塩素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硝酸、塩素酸、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0103】
いくつかの実施形態では、酸の濃度は、約0.1M~約0.5Mである。いくつかの実施形態では、酸の濃度は、少なくとも約0.1Mである。いくつかの実施形態では、酸の濃度は、最大で約0.5Mである。いくつかの実施形態では、酸の濃度は、約0.1M~約0.2M、約0.1M~約0.3M、約0.1M~約0.4M、約0.1M~約0.5M、約0.2M~約0.3M、約0.2M~約0.4M、約0.2M~約0.5M、約0.3M~約0.4M、約0.3M~約0.5M、または約0.4M~約0.5Mである。
【0104】
いくつかの実施形態では、酸の体積は、約0.1ミリリットル(ml)~約0.6mlである。いくつかの実施形態では、酸の体積は、少なくとも約0.1mlである。いくつかの実施形態では、酸の体積は、最大で約0.6mlである。いくつかの実施形態では、酸の体積は、約0.1ml~約0.2ml、約0.1ml~約0.3ml、約0.1ml~約0.4ml、約0.1ml~約0.5ml、約0.1ml~約0.6ml、約0.2ml~約0.3ml、約0.2ml~約0.4ml、約0.2ml~約0.5ml、約0.2ml~約0.6ml、約0.3ml~約0.4ml、約0.3ml~約0.5ml、約0.3ml~約0.6ml、約0.4ml~約0.5ml、約0.4ml~約0.6ml、または約0.5ml~約0.6mlである。
【0105】
いくつかの実施形態では、洗浄剤は、ジオクチルナトリウムスルホスクシネート、パーフルオロオクタンスルホネート、パーフルオロブタンスルホネート、アルキルーアリールエーテルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、臭化セトリモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロライド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムブロマイド、オクテニジンジヒドロクロライド、オクタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ポリプロピレングリコールアルキルエーテル、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、オクチルグルコシド、ポリエチレングリコールオクチルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテル、ノノキシノール-9、グリセロールアルキルエステル、グリセリルラウレート、ポリオキシエチレングリコールソルビタンアルキルエステル、ポリソルベートソルビタンアルキルエステル、ドデシルジメチルアミンオキシド、ポロキサマー、ポリエトキシル化獣脂アミン、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0106】
いくつかの実施形態では、洗浄剤の質量は、約1mg~約10mgである。いくつかの実施形態では、洗浄剤の質量は、少なくとも約1mgである。いくつかの実施形態では、洗浄剤の質量は、最大で約10mgである。いくつかの実施形態では、洗浄剤の質量は、約1mg~約2mg、約1mg~約3mg、約1mg~約4mg、約1mg~約5mg、約1mg~約6mg、約1mg~約7mg、約1mg~約8mg、約1mg~約9mg、約1mg~約10mg、約2mg~約3mg、約2mg~約4mg、約2mg~約5mg、約2mg~約6mg、約2mg~約7mg、約2mg~約8mg、約2mg~約9mg、約2mg~約10mg、約3mg~約4mg、約3mg~約5mg、約3mg~約6mg、約3mg~約7mg、約3mg~約8mg、約3mg~約9mg、約3mg~約10mg、約4mg~約5mg、約4mg~約6mg、約4mg~約7mg、約4mg~約8mg、約4mg~約9mg、約4mg~約10mg、約5mg~約6mg、約5mg~約7mg、約5mg~約8mg、約5mg~約9mg、約5mg~約10mg、約6mg~約7mg、約6mg~約8mg、約6mg~約9mg、約6mg~約10mg、約7mg~約8mg、約7mg~約9mg、約7mg~約10mg、約8mg~約9mg、約8mg~約10mg、または約9mg~約10mgである。
【0107】
いくつかの実施形態では、水の体積は、約9ml~約40mlである。いくつかの実施形態では、水の体積は、少なくとも約9mlである。いくつかの実施形態では、水の体積は、最大で約40mlである。いくつかの実施形態では、水の体積は、約9ml~約10ml、約9ml~約15ml、約9ml~約20ml、約9ml~約25ml、約9ml~約30ml、約9ml~約35ml、約9ml~約40ml、約10ml~約15ml、約10ml~約20ml、約10ml~約25ml、約10ml~約30ml、約10ml~約35ml、約10ml~約40ml、約15ml~約20ml、約15ml~約25ml、約15ml~約30ml、約15ml~約35ml、約15ml~約40ml、約20ml~約25ml、約20ml~約30ml、約20ml~約35ml、約20ml~約40ml、約25ml~約30ml、約25ml~約35ml、約25ml~約40ml、約30ml~約35ml、約30ml~約40ml、または約35ml~約40mlである。
【0108】
いくつかの実施形態では、酸化剤は、過硫酸アンモニウム及び酸素、オゾン、過酸化水素、フッ素、塩素、ハロゲン、硝酸、硫酸、ペルオキシ二硫酸、ペルオキシモノ硫酸、亜塩素酸塩、過塩素酸塩、次亜塩素酸塩、家庭用漂白剤、クロム酸、二クロム酸、三酸化クロム、クロロクロム酸ピリジニウム、過マンガン酸塩、過ホウ酸ナトリウム、亜酸化窒素、硝酸カリウム、ビスマス酸ナトリウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、酸化剤は一度に添加される。
【0109】
いくつかの実施形態では、酸化剤の濃度は、約0.1M~約0.5Mである。いくつかの実施形態では、酸化剤の濃度は、少なくとも約0.1Mである。いくつかの実施形態では、酸化剤の濃度は、最大で約0.5Mである。いくつかの実施形態では、酸化剤の濃度は、約0.1M~約0.2M、約0.1M~約0.3M、約0.1M~約0.4M、約0.1M~約0.5M、約0.2M~約0.3M、約0.2M~約0.4M、約0.2M~約0.5M、約0.3M~約0.4M、約0.3M~約0.5M、または約0.4M~約0.5Mである。
【0110】
いくつかの実施形態では、酸化剤の質量は、約1mg~約10mgである。いくつかの実施形態では、酸化剤の質量は、少なくとも約1mgである。いくつかの実施形態では、酸化剤の質量は、最大で約10mgである。いくつかの実施形態では、酸化剤の質量は、約1mg~約2mg、約1mg~約3mg、約1mg~約4mg、約1mg~約5mg、約1mg~約6mg、約1mg~約7mg、約1mg~約8mg、約1mg~約9mg、約1mg~約10mg、約2mg~約3mg、約2mg~約4mg、約2mg~約5mg、約2mg~約6mg、約2mg~約7mg、約2mg~約8mg、約2mg~約9mg、約2mg~約10mg、約3mg~約4mg、約3mg~約5mg、約3mg~約6mg、約3mg~約7mg、約3mg~約8mg、約3mg~約9mg、約3mg~約10mg、約4mg~約5mg、約4mg~約6mg、約4mg~約7mg、約4mg~約8mg、約4mg~約9mg、約4mg~約10mg、約5mg~約6mg、約5mg~約7mg、約5mg~約8mg、約5mg~約9mg、約5mg~約10mg、約6mg~約7mg、約6mg~約8mg、約6mg~約9mg、約6mg~約10mg、約7mg~約8mg、約7mg~約9mg、約7mg~約10mg、約8mg~約9mg、約8mg~約10mg、または約9mg~約10mgである。
【0111】
いくつかの実施形態では、重合溶液は室温で撹拌される。
【0112】
いくつかの実施形態では、重合溶液は、約10分~約40分の期間撹拌される。いくつかの実施形態では、重合溶液は、少なくとも約10分の期間撹拌される。いくつかの実施形態では、重合溶液は、最大で約40分の期間撹拌される。いくつかの実施形態では、重合溶液は、約10分~約15分、約10分~約20分、約10分~約25分、約10分~約30分、約10分~約35分、約10分~約40分、約15分~約20分、約15分~約25分、約15分~約30分、約15分~約35分、約15分~約40分、約20分~約25分、約20分~約30分、約20分~約35分、約20分~約40分、約25分~約30分、約25分~約35分、約25分~約40分、約30分~約35分、約30分~約40分、または約35分~約40分の期間撹拌される。
【0113】
いくつかの実施形態では、重合溶液は、酸化剤の添加前に撹拌される。いくつかの実施形態では、重合溶液は、マグネチックスターラーによって撹拌される。
【0114】
いくつかの実施形態では、官能化炭素基材上にナノチューブを合成する工程は、重合流体を撹拌すること、官能化炭素基材を重合流体に浸漬すること、官能化炭素基材を重合流体中で保存すること、重合流体から官能化炭素基材を除去すること、官能化炭素基材を水で洗浄すること、及び官能化炭素基材を乾燥させることを含む。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材を水で洗浄すると、過剰の重合流体が除去される。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、ポリアニリン官能化炭素基材である。
【0115】
いくつかの実施形態では、重合流体は激しく撹拌される。いくつかの実施形態では、重合流体は激しくなく撹拌される。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材及び重合流体は掻き混ぜずに保存される。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材及び重合流体は掻き混ぜて保存される。
【0116】
いくつかの実施形態では、重合流体は、約15秒~約60秒の期間撹拌される。いくつかの実施形態では、重合流体は、少なくとも約15秒の期間撹拌される。いくつかの実施形態では、重合流体は、最大で約60秒の期間撹拌される。いくつかの実施形態では、重合流体は、約15秒~約20秒、約15秒~約25秒、約15秒~約30秒、約15秒~約35秒、約15秒~約40秒、約15秒~約45秒、約15秒~約50秒、約15秒~約55秒、約15秒~約60秒、約20秒~約25秒、約20秒~約30秒、約20秒~約35秒、約20秒~約40秒、約20秒~約45秒、約20秒~約50秒、約20秒~約55秒、約20秒~約60秒、約25秒~約30秒、約25秒~約35秒、約25秒~約40秒、約25秒~約45秒、約25秒~約50秒、約25秒~約55秒、約25秒~約60秒、約30秒~約35秒、約30秒~約40秒、約30秒~約45秒、約30秒~約50秒、約30秒~約55秒、約30秒~約60秒、約35秒~約40秒、約35秒~約45秒、約35秒~約50秒、約35秒~約55秒、約35秒~約60秒、約40秒~約45秒、約40秒~約50秒、約40秒~約55秒、約40秒~約60秒、約45秒~約50秒、約45秒~約55秒、約45秒~約60秒、約50秒~約55秒、約50秒~約60秒、または約55秒~約60秒の期間撹拌される。
【0117】
いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、約10℃~約50℃の温度で重合流体中で保存される。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、少なくとも約10℃の温度で重合流体中で保存される。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、最大で約50℃の温度で重合流体中で保存される。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、約10℃~約15℃、約10℃~約20℃、約10℃~約25℃、約10℃~約30℃、約10℃~約35℃、約10℃~約40℃、約10℃~約45℃、約10℃~約50℃、約15℃~約20℃、約15℃~約25℃、約15℃~約30℃、約15℃~約35℃、約15℃~約40℃、約15℃~約45℃、約15℃~約50℃、約20℃~約25℃、約20℃~約30℃、約20℃~約35℃、約20℃~約40℃、約20℃~約45℃、約20℃~約50℃、約25℃~約30℃、約25℃~約35℃、約25℃~約40℃、約25℃~約45℃、約25℃~約50℃、約30℃~約35℃、約30℃~約40℃、約30℃~約45℃、約30℃~約50℃、約35℃~約40℃、約35℃~約45℃、約35℃~約50℃、約40℃~約45℃、約40℃~約50℃、または約45℃~約50℃の温度で重合流体中で保存される。
【0118】
いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、約8時間~約70時間の期間、重合流体中で保存される。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、少なくとも約8時間の期間、重合流体中で保存される。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、最大で約70時間の期間、重合流体中で保存される。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、約8時間~約10時間、約8時間~約20時間、約8時間~約30時間、約8時間~約40時間、約8時間~約50時間、約8時間~約60時間、約8時間~約70時間、約10時間~約20時間、約10時間~約30時間、約10時間~約40時間、約10時間~約50時間、約10時間~約60時間、約10時間~約70時間、約20時間~約30時間、約20時間~約40時間、約20時間~約50時間、約20時間~約60時間、約20時間~約70時間、約30時間~約40時間、約30時間~約50時間、約30時間~約60時間、約30時間~約70時間、約40時間~約50時間、約40時間~約60時間、約40時間~約70時間、約50時間~約60時間、約50時間~約70時間、または約60時間~約70時間の期間、重合流体中で保存される。
【0119】
いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、約30時間~約120時間の温度で乾燥される。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、少なくとも約30時間の温度で乾燥される。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、最大で約120時間の温度で乾燥される。いくつかの実施形態では、官能化炭素基材は、約30時間~約40時間、約30時間~約50時間、約30時間~約60時間、約30時間~約70時間、約30時間~約80時間、約30時間~約90時間、約30時間~約100時間、約30時間~約110時間、約30時間~約120時間、約40時間~約50時間、約40時間~約60時間、約40時間~約70時間、約40時間~約80時間、約40時間~約90時間、約40時間~約100時間、約40時間~約110時間、約40時間~約120時間、約50時間~約60時間、約50時間~約70時間、約50時間~約80時間、約50時間~約90時間、約50時間~約100時間、約50時間~約110時間、約50時間~約120時間、約60時間~約70時間、約60時間~約80時間、約60時間~約90時間、約60時間~約100時間、約60時間~約110時間、約60時間~約120時間、約70時間~約80時間、約70時間~約90時間、約70時間~約100時間、約70時間~約110時間、約70時間~約120時間、約80時間~約90時間、約80時間~約100時間、約80時間~約110時間、約80時間~約120時間、約90時間~約100時間、約90時間~約110時間、約90時間~約120時間、約100時間~約110時間、約100時間~約120時間、または約110時間~約120時間の温度で乾燥される。
【0120】
本明細書で教示される方法及び装置の他の目標及び利点は、以下の説明及び添付の図面と併せて考慮した場合に更に把握され、理解されるであろう。以下の説明は、本明細書で教示される方法及び装置の特定の実施形態を説明する特定の詳細を含有し得るが、これは本明細書で教示される方法及び装置の範囲に対する限定としてではなく、むしろ好ましい実施形態の例示として解釈されるべきである。本明細書で教示される方法及び装置の各態様について、当業者に知られている本明細書で示唆されるような多くの変形が可能である。本明細書で教示される方法及び装置の範囲内で、その趣旨から逸脱することなく、様々な変更及び改変がなされ得る。
【0121】
本明細書で教示される方法及び装置の新規な特徴は、添付の特許請求の範囲に具体的に記述されている。本明細書で教示される本方法及び装置の特徴及び利点のより良好な理解は、本明細書で教示される方法及び装置の原理が利用される例示的な実施形態を記述する以下の詳細な説明、及び添付の図面または図(本明細書では「図(FIG.)」及び「図(FIG.s)」ともいう)を参照することによって得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【
図1】
図1Aは、いくつかの実施形態による、ポリアニリンのナノ繊維モルフォロジーにおける電子及びイオンの移動経路を実例として図示している。
図1Bは、いくつかの実施形態による、ポリアニリン(PANI)のナノスフィアモルフォロジーにおける電子及びイオンの移動経路を実例として図示している。
図1Cは、いくつかの実施形態による、ポリアニリンのナノチューブモルフォロジーにおける電子及びイオンの移動経路を実例として図示している。
【
図2】いくつかの実施形態による、例示的な非対称装置を実例として図示している。
【
図3】いくつかの実施形態による、炭素布を官能化する例示的なプロセスを実例として図示している。
【
図4】いくつかの実施形態による、PANIと官能化された炭素布(FCC)との間の接続を介して変化する結合の例を実例として図示している。
【
図5】
図5Aは、いくつかの実施形態による、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)の存在下で炭素布(CC)上に合成されたPANIの例示的な電界放出走査型電子顕微鏡(FESEM)画像を示している。
図5Bは、いくつかの実施形態による、SDSの存在下でCC上に合成されたPANIの例示的なFESEM画像を示している。
【
図6】
図6Aは、いくつかの実施形態による、CCの表面構造の例示的なFESEM画像を示している。
図6Bは、いくつかの実施形態による、高倍率での16時間重合されたPANI-CCの例示的なFESEM画像を示している。
図6Cは、いくつかの実施形態による、低倍率での16時間重合されたPANI-CCの例示的なFESEM画像を示している。
図6Dは、いくつかの実施形態による、20時間重合されたPANI-CCの例示的なFESEM画像を示している。
図6Eは、いくつかの実施形態による、低倍率での24時間重合されたPANI-CCの例示的なFESEM画像を示している。
図6Fは、いくつかの実施形態による、高倍率での24時間重合されたPANI-CCの例示的なFESEM画像を示している。
図6Gは、いくつかの実施形態による、28時間重合されたPANI-CCの例示的なFESEM画像を示している。
図6Hは、いくつかの実施形態による、32時間重合されたPANI-CCの例示的なFESEM画像を示している。
【
図7】いくつかの実施形態による、例示的なCC及びPANI-CC装置の例示的なサイクリックボルタンメトリー(CV)グラフを示している。
【
図8】いくつかの実施形態による、例示的な対称PANI-CC装置の例示的な定電流充電-放電曲線を示している。
【
図9】いくつかの実施形態による、異なる重合時間を有する例示的なPANI-CC対称装置の例示的なCV曲線を示している。
【
図10】いくつかの実施形態による、異なる重合時間を有する例示的なPANI-CC対称装置の例示的な定電流充電-放電曲線を示している。
【
図11】いくつかの実施形態による、例示的な炭素布及び官能化炭素布の例示的な粉末X線回折(XRD)パターンを示している。
【
図12】いくつかの実施形態による、例示的なPANI-FCC及びPANI-CC電極の例示的なフーリエ変換赤外(FTIR)分光スペクトルの測定結果を示している。
【
図13-1】
図13Aは、いくつかの実施形態による、100mV/sの走査速度での例示的なPANI-FCC対称スーパーキャパシタの例示的なCV曲線を示している。
図13Bは、いくつかの実施形態による、1A/gの電流密度での例示的なPANI-FCC対称スーパーキャパシタの例示的な充電-放電(CD)曲線を示している。
【
図13-2】
図13Cは、いくつかの実施形態による、CC、FCC、PANI-CC及びPANI-FCCの例示的なナイキストプロットを示している。
図13Dは、いくつかの実施形態による、CC、FCC、PANI-CC及びPANI-FCCの例示的なボードプロットを示している。
【
図13-3】
図13Eは、いくつかの実施形態による、20mV/s~1000mV/sの走査速度下での例示的なPANI-FCC対称スーパーキャパシタの例示的なCV曲線を示している。
図13Fは、いくつかの実施形態による、1~50A/gの範囲の様々な電流密度での例示的なPANI-FCC対称スーパーキャパシタの例示的なCDプロファイルを示している。
【
図13-4】
図13Gは、いくつかの実施形態による、例示的なPANI-FCC及びPANI-CC装置の電流密度に応じた例示的な計算された静電容量を示している。
図13Hは、いくつかの実施形態による、5000サイクルにわたる1~20A/g-1の電流密度での例示的なPANI-FCC装置の例示的なサイクル性を示している。
【
図14】いくつかの実施形態による、異なる電流での例示的なPANI-FCC装置の例示的なCD曲線を示している。
【
図15-1】
図15Aは、例示的な炭素布の例示的なCD曲線を示している。
【
図15-2】
図15Bは、様々なアニール処理時間のPANI-FCC電極の例示的なナイキストプロットを示している。
【
図16-1】
図16Aは、例示的なPANI-FCC装置の抵抗と曲げ角度との間の例示的な関係を示している。
【
図16-2】
図16Bは、いくつかの実施形態による、例示的なPANI-FCC装置の抵抗と曲げサイクルの数との間の例示的な関係を示している。
図16Cは、いくつかの実施形態による、例示的な曲げられた、平坦な、及び再開されたPANI-FCC装置の例示的なCV曲線を示している。
【
図17-1】
図17Aは、いくつかの実施形態による、20mV/sでの例示的な3つの電極のPANI-FCC及びAC-FCC装置の例示的なCV曲線を示している。
図17Bは、いくつかの実施形態による、50mV/sでの例示的なPANI-FCC非対称装置の例示的なCV曲線を示している。
【
図17-2】
図17Cは、いくつかの実施形態による、様々な電流密度での例示的な非対称SCの例示的なCD曲線を示している。
図17Dは、いくつかの実施形態による、様々な電流密度下での例示的な対称及び非対称装置の例示的なラゴンプロットを示している。
【
図18-1】
図18Aは、いくつかの実施形態による、異なる電位窓での例示的なPANI-FCC非対称装置の例示的なCV曲線を示している。
図18Bは、いくつかの実施形態による、H
2SO
4及びNQゲル電解質における50mV/sでの例示的なPANI-FCC非対称装置の例示的なCV曲線を示している。
【
図18-2】
図18Cは、いくつかの実施形態による、例示的なPANI//AC装置の例示的なナイキストプロットを示している。
図18Dは、いくつかの実施形態による、2~50A/gの異なる電流密度での例示的なPANI-FCC非対称装置の例示的な放電曲線を示している。
【
図18-3】
図18Eは、いくつかの実施形態による、5~50A/gの例示的なPANI//AC装置の電流密度に応じた計算された静電容量を示している。
図18Fは、いくつかの実施形態による、例示的な対称及び非対称装置の例示的なラゴンプロットを示している。
【
図19-1】
図19Aは、いくつかの実施形態による、例示的なPANI-FCC及びAC-FCC電極の例示的なCV曲線を示している。
図19Bは、いくつかの実施形態による、10A/gの電流密度でのNQの存在下での例示的なPANI-FCC及びAC-FCC電極の例示的なCD曲線を示している。
【
図19-2】
図19Cは、いくつかの実施形態による、異なる電流密度でのNQの存在下での例示的なAC-FCC//PANI-FCC装置の例示的なCD曲線を示している。
【
図20-1】
図20Aは、いくつかの実施形態による、NQゲル電解質での例示的な非対称AC-FCC//PANI-FCC装置の例示的なCV曲線を示している。
図20Bは、いくつかの実施形態による、NQを有する及び有しない例示的な非対称AC-FCC//PANI-FCC装置の例示的な充電及び放電曲線を示している。
【
図20-2】
図20Cは、いくつかの実施形態による、NQの存在下での例示的なAC-FCC//PANI-FCC装置の電流密度と比静電容量との間の例示的な関係を示している。
図20Dは、いくつかの実施形態による、約47A/gの電流密度下での例示的な非対称AC-FCC//PANI-FCC装置の例示的な充電及び放電曲線を示している。
【
図21】いくつかの実施形態による、例示的な対称及び非対称装置の出力密度とエネルギー密度との間の例示的な関係を示している。
【
図22】いくつかの実施形態による、例示的な電気化学セルの構成要素の重量及び体積エネルギー密度を示している。
【
図23】
図23Aは、いくつかの実施形態による、直列の2つの例示的な非対称装置によって給電される例示的な赤色LEDを実例として示している。
図23Bは、いくつかの実施形態による、直列の2つの例示的な非対称装置によって給電される例示的な時計を実例として示している。
【0123】
詳細な説明
太陽電池アレイ、フレキシブルディスプレイ、及びウェアラブル電子機器などの柔軟性のある電子機器の市場は、急速に成長しており、それらの可搬性、耐久性、曲げ性、及びロール性のため、将来の電子機器の設計に寄与している。多くの分野にわたる柔軟性のある電子装置の製造における最近の急速な進歩は、従来の半導体の何分の1かのコストで、様々なサイズ、形状、及び機械的特性の柔軟性のある半導体の幅広いアレイを含む、様々なエネルギー貯蔵及び電力貯蔵装置の開発をもたらしてきた。
【0124】
このように、次世代の印刷された柔軟性のある電子機器と適合する柔軟性のある固体状態のエネルギー貯蔵装置に対する需要が増大している。この趣旨で、従来のスーパーキャパシタ(SC)の剛性構成要素を置換するために、柔軟性のある構成要素間の活性層及び接触部を再設計しなければならない。このように、SCのエネルギー密度を改善することは、必要であり、エネルギー貯蔵装置の技術的進歩に寄与するであろう。
【0125】
スーパーキャパシタの固有の高出力密度及びサイクル性と統合された、サイズの縮小、柔軟性の増大、高エネルギー密度の達成は、より持続可能で効率的なエネルギー貯蔵システムへの大きな前進を構成する。
【0126】
そのため、数秒で再充電することができ、長期間にわたって電力を提供し、機能損失を伴わずに繰り返し曲げることができ、他の対応する電子機器構成要素と同じように小型化可能である電池装置について現在満たされていない必要性が存在する。
【0127】
本明細書では、スーパーキャパシタ装置及びその作製のための方法が提供される。スーパーキャパシタ装置は電気化学装置であり得る。スーパーキャパシタ装置は、高いエネルギー及び出力密度のために構成され得る。スーパーキャパシタ装置は、官能化炭素布(FCC)基材上に化学的に合成され、集電体上に固定化される長方形チューブのPANIから構成される電極を含み得る。スーパーキャパシタ装置は、集電体上に固定化された電極を含有する対称、非対称、または3Dキャパシタ装置として構築され得る。本開示のスー
パーキャパシタ装置は、相互接続された装置を含み得る。
【0128】
本開示は、炭素布上にポリアニリンナノチューブを成長させるためのシステム及び方法を更に提供する。処理は、官能化炭素布の製造(または合成)及び/またはポリアニリンナノチューブ及びナノ構造の製造(または合成)を含み得る。いくつかの実施形態は、官能化炭素布の製造(または合成)のため及び/またはポリアニリンナノチューブ及びナノ構造の製造(または合成)のため及び/または電解質の製造(または合成)のため及び/またはスーパーキャパシタの製造(または合成)のための方法、装置、及びシステムを提供する。本明細書に記載された開示の様々な態様は、以下に記述される特定の用途のいずれか、または任意の他の種類の製造、合成、または処理設定に適用され得る。材料の他の製造、合成、または処理は、本明細書に記載の特徴から等しく利益を得ることができる。例えば、本明細書における方法、装置、及びシステムは、官能化炭素の様々な形態の製造(または合成)に有利に適用され得る。本明細書で教示される方法及び装置は、独立型の方法、装置、もしくはシステムとして、または統合された製造もしくは材料(例えば、化学物質)処理システムの一部として適用され得る。本明細書で教示される方法及び装置の異なる態様は、個別に、集合的に、または互いに組み合わせて把握され得ることが理解されるべきである。
【0129】
本開示は、化学的に合成される長方形チューブのポリアニリン(PANI)から作製される例示的なエネルギー貯蔵装置を更に提供する。活物質としての長方形チューブのPANIは、基材としての官能化炭素布(FCC)上で合成され、得られた複合体は、集電体としてのステンレス鋼メッシュ上に固定化される。本開示は、化学的に活性化されたCC上での長方形の細孔を有するPANIナノチューブの直接的合成のための技術を更に提示する。
【0130】
本明細書に記載のスーパーキャパシタは、限定されないが、ポータブル電子機器(例えば、携帯電話、コンピュータ、カメラなど)、医療装置(例えば、ペースメーカー、除細動器、補聴器、疼痛管理装置、薬物ポンプを含む、生命維持及び生命強化医療装置)、電気自動車(例えば、電気自動車産業を向上させるために長寿命の電池が必要である)、宇宙(例えば、ローバー、着陸船、宇宙服、及び電子設備を含む宇宙システムに給電するために宇宙で電池が使用される)、軍用電池(例えば、軍隊は多数の電子機器及び設備に給電するための特殊電池を使用する;本明細書に記載の減少した質量/体積の電池が非常に好ましい)、電気航空機(例えば、内部燃焼エンジンではなく太陽電池または電池から来る電気を用いて電動機で稼働する航空機)、グリッドスケールエネルギー貯蔵体(例えば、発電所からの生産が消費を超えた時間に電気エネルギーを貯蔵するために電池が使用され、貯蔵されたエネルギーは消費が生産を超えた時に使用される)、再生可能エネルギー(例えば、太陽は夜間に輝かず、風はいつも吹くわけではないので、オフグリッド電力システムにおける電池は、日没後の時間帯及び風が吹かない場合に使用するための再生可能エネルギー源からの余剰電力を貯蔵することができる;高出力電池は、現在の最先端の電池よりも高い効率で太陽電池からエネルギーを獲得し得る)、電動工具(例えば、本明細書に記載の電池は、ドリル、スクリュードライバー、のこぎり、レンチ、グラインダーなどのコードレス電動工具の急速充電を可能とし得る;現在の電池は長い再充電時間を有する)、またはそれらの任意の組み合わせなどの1つ以上の用途または領域で重要な役割を果たし得る。
【0131】
スーパーキャパシタ
スーパーキャパシタは、通常のキャパシタよりもはるかに高い静電容量を有する高出力のエネルギー貯蔵装置である。スーパーキャパシタ(SC)は、最近、高出力密度のエネルギー貯蔵源としてかなりの注目を集めており、ポータブル電子装置、回生ブレーキシステム、電圧安定化装置、ハイブリッドバス、医療装置、及びハイブリッド電気自動車にお
いてますます用いられているエネルギー貯蔵源である。
【0132】
いくつかの実施形態では、スーパーキャパシタまたは電気化学キャパシタは、イオン透過性膜(セパレータ)によって分離された2つ以上の電極及び電極をイオン的に接続する電解質を含む一方で、電極が印加電圧によって分極したときに電解質中のイオンは、電極の極性とは反対の極性の電気二重層を形成する。
【0133】
いくつかの実施形態では、電気化学セルにおける電極は、基材及び活物質を含み、セル内で電子が活物質を離れて酸化が起こるアノード、またはセル内で電子が活物質に入って還元が起こるカソードのいずれかで称される。各電極は、セルを流れる電流の方向に応じて、アノードまたはカソードのいずれかになり得る。いくつかの実施形態では、スーパーキャパシタは、対称または非対称であり得、電極はそれぞれ同一または非類似である。いくつかの実施形態では、スーパーキャパシタは、2つ以上の電極で構成される。
【0134】
スーパーキャパシタは、(i)電気二重層静電容量(EDLC)、(ii)ファラデー静電容量、及び(iii)レドックス活性電解質からの直接的な静電容量という3つの主なメカニズムを介してエネルギーを貯蔵する。最初の2つのメカニズムを介して、固相電極材料のみが電荷貯蔵に寄与する一方で、電極及び電解質を含む他のセルの構成要素は電気化学的に不活性である。電解質へのレドックス活性種の添加は、電極/電解質界面での電気化学反応を介してセルの静電容量を向上させる。
【0135】
いくつかの実施形態では、本明細書における装置(例えば、スーパーキャパシタ及び/またはマイクロスーパーキャパシタ)は、異なる構造で構成され得る。いくつかの実施形態では、装置は、積層された構造(例えば、積層された電極を含む)、平面構造(例えば、互いにかみ合わされた電極を含む)、螺旋状に巻かれた構造、またはそれらの任意の組み合わせで構成され得る。いくつかの実施形態では、装置は、サンドイッチ構造または互いに噛み合わされた構造で構成され得る。
【0136】
電極
スーパーキャパシタの電極に一般的に用いられる材料には、遷移金属酸化物、導電性ポリマー、及び高表面炭素が含まれる。しかしながら、残念なことに、これらの材料に基づく慣用のスーパーキャパシタは、低いエネルギー密度を示す場合があり、電極の活物質の質量負荷によって制限される。
【0137】
いくつかの実施形態では、ファラデー材料が電極として用いられるが、その理由はそれらが、電極の表面上でのイオン吸着を介してしか電荷を貯蔵しないEDLC材料とは対称的に、表面上及びバルク中の両方で電荷を貯蔵するからである。
【0138】
いくつかの実施形態では、高表面積電極は、炭素質であり、炭素布、炭素繊維、非晶質炭素、ガラス状炭素、炭素ナノフォーム、炭素エーロゲル、または活性炭(AC)を含む。
【0139】
いくつかの実施形態では、ACは、その表面積を増加させるように処理された炭素を指す。いくつかの実施形態では、ACの結晶密度は約0.5g/cm3である。
【0140】
導電性ポリマーのポリアニリンは、その低コスト、合成の容易さ、制御可能な電気伝導性、大きな比静電容量、及び環境安定性のために、理想的な電荷貯蔵材料として機能する。
【0141】
スーパーキャパシタの構成要素の材料の大部分の中で、ポリアニリン(PANI)、及
びその異なるモルフォロジーは、その固有の高い酸化-還元(レドックス)活性-比静電容量、柔軟性、及び充電及び放電プロセス中の対イオンの急速なドーピング及び脱ドーピングを伴う複数のレドックス状態間で変換する能力のため、活物質として使用されてきた。
【0142】
いくつかの実施形態では、ポリアニリン(PANI)は、合成が容易であり、環境的に安定であり、安価であり、高い電気伝導性及び特定の疑似静電容量を示す半柔軟性ロッド導電性ポリマーの一例である。また、PANIは、充電及び放電プロセス中に対イオンの急速なドーピング及び脱ドーピングを伴う複数のレドックス状態間で容易に変換され得、このように、PANIにおける電子移動は、共役二重結合を介して達成され、コヒーレントラップにおいて電流を通過させる。最後に、いくつかの実施形態では、PANIは、固有の高い酸化還元(レドックス)活性比静電容量及び柔軟性を示す。そのため、PANI系のハイブリッド電極を開発することは、そのサイクル安定性を改善することを望む魅力的なトピックであり続けている。
【0143】
いくつかの実施形態では、バルクPANIは、優れたエネルギー貯蔵材料であるにもかかわらず、不十分な機械的特性及び平凡なサイクル安定性に悩まされている一方で、対イオンのドーピング及び脱ドーピングに関連する大きな体積変化は、サイクルにわたってポリマー骨格を破壊し、それ故、容量を低下させ、PANI疑似キャパシタの潜在的な商業的用途を制限する。しかしながら、PANIにおける電子移動は共役二重結合を介して起こるので、コヒーレントラップにおける電流の通過は、2つの独立した部分間の電子移動よりも容易であり得る。
【0144】
いくつかの実施形態では、PANIの構造及び幾何学的形状は、小さな表面のフィーチャの自由空間を屈曲させることを可能にすることによって、その内部歪みを緩和するためにナノスケールで変更される。いくつかの実施形態では、PANIは官能化され、その表面の化学的性質及びモルフォロジーを変化させることによって材料の新しい機能、特徴、機能、または特性が加えられる。
【0145】
いくつかの実施形態では、ファラデー電極の材料のモルフォロジーは、電気化学的性能に相当な影響を及ぼす。いくつかの電極構造は、活物質中の電子移動を容易にし、そのため、それらのそれぞれの装置の導電率及び容量を増加させる。電極材料のナノ構造化は、電極と電解質との間の界面面積を増加させることによって、及び活物質内のイオン拡散経路を最小限にすることによって、スーパーキャパシタ電極のモルフォロジーを変え、その性能を大幅に改善するための効果的な戦略を提示する。いくつかの実施形態では、電極ナノ構造化は、活物質内のイオン拡散経路を更に最小限にする。
【0146】
いくつかの実施形態では、PANIは、約1.3g/cm3の結晶密度を有する。
【0147】
いくつかの実施形態では、電極の化学的及び電気化学的特性は、擬似静電容量効果を介して電荷貯蔵容量を増加させる表面官能基の付加により向上する。いくつかの実施形態では、官能化は、材料の特徴、機能、または特性を、その表面の化学的性質及びモルフォロジーを変化させることによって変える。官能化は、ナノスフィア、ナノディスク、ナノワイヤ、ナノ繊維、ナノチューブ、ナノプレート、及びナノフラワーなどの表面ナノ構造のいくつかの形態を合成する。これらの中で、小さな直径を有するナノチューブ構造は、体積変化のより良好な適応を可能にし、効率的な電子輸送を可能にするために基材からの一次元の電子経路を導き、そのため、増加した電気伝導性及び容量を提供する。更に、組み合わされた電解質曝露ナノチューブの外部及び内部の表面積は、高い電荷貯蔵容量を可能にし、表面屈曲に利用可能な自由空間を増加させることによって歪みの軽減を提供する。このアプローチは、サイクル中に大きな体積変化を示す、リチウムイオン電池におけるシ
リコンアノードの安定性の問題に取り組んでいる。
【0148】
スーパーキャパシタの電極を設計する際には、
図1A~Cに示されるように、電極内でのイオン及び電子の輸送を容易にするための調製条件の最適化を含む、高いエネルギー密度及び高い出力密度を提供するための特別な努力がなされ得る。このように、高性能ハイブリッドスーパーキャパシタの設計は、高エネルギー高出力ハイブリッドスーパーキャパシタ電極を必要とする。
【0149】
図1A~Cは、それぞれ、ナノ繊維101、ナノスフィア102及びナノチューブモルフォロジー103を有する高エネルギー高出力のハイブリッドスーパーキャパシタ電極の設計を概略的に示している一方で、
図1Cに概略的に示されているPANIのナノチューブモルフォロジーを有する電極は、イオン電流102(IC)及び電子電流(EC)の両方の改善された促進が可能であり、それ故、高エネルギー及び高出力を有するスーパーキャパシタを形成することが可能であり得る。
【0150】
いくつかの実施形態では、ナノ構造化されたモルフォロジーを有する電極は、向上した性能を示す一方で、
図1A~Cによれば、これらの電極の多孔質構造は、活物質と電解質との間の曝露領域を増加させ、それ故、固体電極の表面と比較して放電領域を増加させる。特に、ナノチューブモルフォロジーを有する電極は、ナノチューブの外部及び内部の表面の両方が電解質に曝露されるため、増加した電荷蓄積容量を可能とする。
【0151】
基材
いくつかの実施形態では、炭素布(CC)がセル基材として使用される。いくつかの実施形態では、炭素布は、複数の炭素繊維の織物アセンブリを含む。いくつかの実施形態では、炭素繊維及びグラファイト繊維は、大部分が炭素原子から構成される繊維である。また、炭素布の良好な電気伝導性及び柔軟性は、(電子輸送のための短い経路を提供することによって)低い内部抵抗及び機械的柔軟性を有する装置を可能にする。
【0152】
いくつかの実施形態では、CCは、高い電解アクセス可能な表面積を支持し、電子移動のための直接的経路を提供し、その複合体の導電性を改善し、サイクル中の体積変化に伴う劣化を緩和する優れた三次元導電性骨格である。更に、CCは、その機械的柔軟性、多孔質構造、高い電気伝導性、短い電子輸送経路、低い内部抵抗、高い面積負荷、及び容易にパッケージ化されるその能力のために、柔軟なエネルギー貯蔵システムのための理想的な基材として作用する。
【0153】
いくつかの実施形態では、炭素布の化学的活性化は、電極の表面上に導電性ポリマーナノ構造を合成することによって、ハイブリッド化を介して向上する。いくつかの実施形態では、炭素布の化学的及び電気化学的特性を改変してその複合体ハイブリッドの特性を向上させ得る一方で、表面上への官能基の付加を介するCCの化学的活性化は、擬似静電容量効果を介して電荷貯蔵容量を向上させる。また、官能化炭素布の表面上の官能基は、PANIに対するより強い接続を可能にし、それ故、ポリマーから基材への電子の通過を促進する。いくつかの実施形態では、CCの化学的活性化は、その天然の疎水性表面を、典型的には水性の重合またはモノマー供給溶液との相互作用の増加が可能な親水性表面に変換することによって現場重合を補助する。いくつかの実施形態では、導電性ポリマーの現場重合は、CCとの直接的電気接触を保証し、それ故、バインダー及び導電性添加剤の必要性及び余分な重量を排除する。
【0154】
図6Aによれば、CC602の表面構造の例示的な画像は、繊維構造を含むモルフォロジーを示している。CCの最適な3D構造は、商業的に実行可能な電極にとって重要なパラメータであるPANIの高い面積負荷を可能にする。
【0155】
いくつかの実施形態では、炭素布は、約1.6g/cm3の結晶密度を有する。
【0156】
電解質
本明細書に記載のエネルギー貯蔵装置は、電解質を含み得る。本明細書における電解質には、例えば、液体、固体、またはゲルの形態であり得る水性、有機、及びイオン液体系電解質が含まれ得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、電解質は、極性溶媒に溶解した電気伝導性溶質から形成されるカチオン及びアニオンの均一な分散を有する溶液である。
【0157】
電解質は電荷が中性であるが、溶液に電位(電圧)を印加すると、溶液のカチオンが電子に富んだ電極に引き寄せられ、アニオンは電子欠損を有する電極に引き寄せられる。このように、溶液中の反対方向のアニオン及びカチオンの移動がエネルギー電流を形成する。本明細書に記載の電解質は、例えば、水性、有機、及び/またはイオン液体系の電解質を含み得る。電解質は、液体、固体、またはゲルであり得る。イオン液体は、ゲル状電解質(本明細書では「イオノゲル」ともいう)を形成するために、例えば、ポリマーまたはシリカ(例えば、ヒュームドシリカ)などの別の固体成分とハイブリッド化され得る。水性電解質は、ゲル状電解質(本明細書では「ヒドロゲル」及び「ヒドロゲルーポリマー」ともいう)を形成するために、例えば、ポリマーとハイブリッド化され得る。いくつかの場合では、ヒドロゲル電解質は、装置作製中に固まり、セルの構成要素を一緒に結合させて電極の機械的及び電気的特性を改善する。有機電解質は、ゲル状電解質を形成するために、例えば、ポリマーとハイブリッド化され得る。いくつかの実施形態では、電解質にはまた、リチウム塩(例えば、LiPF6、LiBF4、またはLiClO4)が含まれ得る。例えば、電解質には、有機溶液(例えば、炭酸エチレン(EC)、炭酸ジメチル(DMC)、または炭酸ジエチル(DEC))中のリチウム塩(例えば、LiPF6、LiBF4、またはLiClO4)が含まれ得る。電解質は、電解質組成物を形成するための1種以上の追加の成分(例えば、1種以上の添加剤)を含み得る。一例では、軟質パックポリマーLIB電解質は、EC、炭酸エチルメチル(EMC)、DEC、LiPF6、及び他の添加剤のうちの1つ以上を含む。別の例では、高容量LIB電解質は、EC、DEC、炭酸プロピレン(PC)、LiPF6、及び他の添加剤のうちの1つ以上を含み得る。
【0158】
キノン電解質添加剤は、二重層スーパーキャパシタにおいて容量を向上させるためにキノン単位あたり2e-/2H+を貯蔵するそれらの能力のために用いられてきた。充電及び放電動作の間、キノン添加剤は電極でレドックスプロセスを受ける。いくつかの実施形態では、キノン電解質は、充電及び放電中のそれらの優れた電気化学的可逆性、小さなサイズ、高い移動度、及び酸ドープポリマーの現在のファミリーと適合する酸性pHのため、特に優れたレドックス活性電解質である。
【0159】
スーパーキャパシタ装置の設計
いくつかの実施形態では、超高エネルギー密度を有するエネルギー貯蔵装置は、装置の構成要素間の相乗的相互作用を獲得するために電解質と組み合わせて電極材料を選択することによって設計される。現在の3つの電極の装置におけるファラデーエネルギー貯蔵材料は、1.23Vにおける水の分解のため、約1.0Vに制限されるそれらの動作のための水性電解質を必要とする。対称装置は1.0Vの最大理論電位窓を示すが、非対称装置は、水の熱力学的分解電圧を超えてそれらの動作電圧を拡張することによって水性電解質の電圧窓を獲得する。
【0160】
いくつかの実施形態では、電気化学的活物質及び1,4-ナフトキノン(NQ)レドックスカップル電解質として、複数のレドックス状態の間で変換することが可能なPANIを含むスーパーキャパシタ装置は、調整可能な二重レドックスシャトルを形成する一方で
、NQは、電極表面上での直接的レドックス反応を介する擬似静電容量を提供し、酸化形態のPANIの再生を触媒し、ポリアニリンの可逆的酸化/還元のためのレドックスシャトルとして動作して、装置の全体的な性能を著しく向上させる。
【0161】
官能化炭素布上に支持されたポリアニリンの長方形チューブの3D性質は、効率的な電子及びイオンの輸送経路をもたらし、NQの添加にとって十分な空間を提供し、それ故、第2のレドックスシステム、ひいては電極の表面上での電子移動プロセスを向上させる電解質における調整可能なレドックスシャトルを形成する。更に、NQの添加は、ポリアニリン電極の静電容量を増加させるだけでなく、活性炭などのEDLCスーパーキャパシタ材料の静電容量も改善する。
【0162】
このように、NQの使用は、レドックス添加剤としての電極触媒メカニズムを介して、複数の電荷移動プロセスを可能にし、電極表面上での直接的レドックス反応でファラデー静電容量を提供し、電極活物質の長期間の利用のための再生経路の基礎として機能し、はるかに高いエネルギー密度を有するスーパーキャパシタ装置を可能にする。いくつかの実施形態では、NQは、約1.4g/cm3の結晶密度を有する。
【0163】
図2は、例示的なスーパーキャパシタ200の構成を示している一方で、正極201及び負極202は、硫酸(H
2SO
4)及び酢酸(AcOH)を含むNQ電解質に浸されたイオン及び分子透過性膜203によって分離されている。
【0164】
いくつかの実施形態では、NQは、30%酢酸(AcOH)を有する1MのH2SO4中のポリビニルアルコール(PVA)ゲル電解質を含む。いくつかの実施形態では、ポリビニルアルコール(PVA)ゲル電解質は、1gのPVAを10mLの脱イオン水及びAcOHに溶解し、30分間激しく撹拌し、0.56mLストークのH2SO4を添加し、1.53mgのNQを添加することによって形成される。
【0165】
複数のレドックス反応で再使用することができるポリアニリン(PANI)のNQ促進再生は、スーパーキャパシタ装置において重要な役割を果たす。
図4は、官能化炭素布をPANI官能化炭素布に変換する化学プロセスを示しており、
図2及び以下の方程式によれば、PANI
酸化は電極表面上でPANI
還元に電気化学的に還元され、電解質中のNQはEC´再生メカニズムを介してPANIの還元形態を酸化して戻り、それは次いで表面上で電子移動反応を再び受け得る。
【0166】
【数1】
このように、装置のファラデー静電容量は、出発電極活物質としてのポリアニリンの適切な形態(充電及び放電プロセスに依存する)の複数回の再使用のため著しく増加する。その電極触媒再生メカニズムに加えて、NQは基材の表面上でレドックス反応を受け得る。調整可能なレドックスシャトル及びレドックス添加剤の両方としてのNQの組み合わせ効果は、スーパーキャパシタの性能を向上させるが、その理由は、擬似静電容量的メカニズムを使用してポリアニリン表面上で、及びレドックス反応を介して電極-電解質界面においてエネルギーが貯蔵されるからである。電極触媒反応の結果として、電極活物質のその場での再生を提供するいくつかの利点がある。第1に、Q=mnFのため、出発活物質の再生はmの値を増加させ、それ故、セル内で追加の電荷を提供する。また、活物質の触媒再生は、活物質の初期質量を増加させることなく、より高い電流を獲得するので、不活性成分の質量を減少させることにより、比エネルギー及び静電容量が増加する。更に、静電容量を増加させるために追加の質量を必要としないので、システムの等価直列抵抗(ESR)は低いままである。その上、再生された活物質が基材表面上にしっかりと固定化されるので、システムのESRは増加しない。また、電流は活物質の表面濃度(C
AM)の関数であるため、EC´メカニズムを介する電極活物質の電極触媒再生は、C
AMを顕著に増加させる。最後に、電極触媒反応は、電極活物質を溶液のバルクから電極表面へ拡散させる必要性を排除する。
【0167】
電極を作製する方法
ポリアニリン官能化電極を作製すること及び電極をパッケージ化することを含むスーパーキャパシタ装置300を作製する例示的なプロセスが
図3に示されている。
【0168】
例示的な実施形態では、ポリアニリン官能化電極305を作製する方法は、炭素基材301を官能化して官能化炭素基材303を形成すること、官能化炭素基材303を調製すること、重合流体304を配合すること、及び官能化炭素基材上にポリアニリンナノチューブ306を合成することを含む。
【0169】
例示的な実施形態では、炭素基材301を官能化して官能化炭素基材303を形成する工程は、官能化溶液302を形成すること、官能化溶液302を加熱すること、官能化溶液302を冷却すること、炭素基材301のピースを官能化溶液302中に移すこと、及び官能化炭素基材303のピースをすすぐことを含む。
【0170】
例示的な実施形態では、官能化溶液302は、硝酸(HNO3)及び硫酸(H2SO4)を含み、官能化溶液302中の硝酸の体積百分率は約15%~約60%である。一例では、官能化溶液302は、約33%の体積百分率の硝酸を含む。
【0171】
例示的な実施形態では、官能化溶液302は、約30℃~約120℃などの好適な温度で加熱される。一例では、官能化溶液302は、約60℃の温度で加熱される。例示的な実施形態では、炭素基材301は、約60分~約240分などの好適な期間、官能化溶液302に浸漬される。一例では、炭素基材301は、約120分の期間、官能化溶液302に浸漬される。
【0172】
例示的な実施形態では、官能化炭素基材303を調製する工程は、官能化炭素基材303のピースを切断すること、官能化炭素基材303のピースを重合流体304中に沈めること、官能化炭素基材303のピースを重合流体304中で超音波処理すること、及び官能化炭素基材303のピースを乾燥させることを含む。
【0173】
例示的な実施形態では、官能化炭素基材303は、約0.1cm2~約0.5cm2などの好適な幾何学的表面積を有する。一例では、官能化炭素基材303は、約0.25cm2の好適な幾何学的表面積を有する。
【0174】
いくつかの実施形態では、ポリアニリン官能化炭素基材305は次いで、200℃で空気雰囲気中で炉内でアニール処理される。例示的な実施形態では、ポリアニリン官能化炭素基材305は、約0.5時間~約14時間の好適な期間アニール処理される。一例では、ポリアニリン官能化炭素基材305は、約4時間の期間アニール処理される。
【0175】
例示的な実施形態では、重合流体304は、アセトン及びエタノールを含む。例示的な実施形態では、重合流体304は、約25%~約100%などの好適な体積百分率のアセトンを含む。一例では、重合流体304中のアセトンの体積百分率は約50%である。
【0176】
例示的な実施形態では、官能化炭素基材303は、約15分~約60分などの好適な期間、超音波処理される。一例では、官能化炭素基材303は、約30分の期間、超音波処理される。
【0177】
例示的な実施形態では、官能化炭素基材303は、約20℃~約120℃などの好適な温度で乾燥される。一例では、官能化炭素基材303は、約60℃の温度で乾燥される。
【0178】
例示的な実施形態では、官能化炭素基材303は、約3時間~約12時間の好適な期間、乾燥される。一例では、官能化炭素基材303は、約6時間の期間、乾燥される。
【0179】
例示的な実施形態では、重合流体304を配合する工程は、ポリアニリン、酸、洗浄剤、水、及び酸化剤を混合すること;及び重合溶液304を撹拌することを含む。例示的な実施形態では、酸は塩酸(HCl)を含み、洗浄剤はドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を含み、酸化剤は過硫酸アンモニウム(APS)を含む。
【0180】
例示的な実施形態では、重合流体304は、約20mg~約90mgの好適な質量のポリアニリンを含む。一例では、重合流体304中のポリアニリンの質量は約45mgである。
【0181】
例示的な実施形態では、重合流体304は、約0.1M~約0.5Mの好適な濃度の塩酸(HCl)を含む。一例では、重合流体304中のHClの濃度は、約0.25Mである。例示的な実施形態では、重合流体304は、約0.1ml~約0.6mlの好適な体積のHClを含む。一例では、重合流体304中のHClの体積は、約0.3mlである。
【0182】
例示的な実施形態では、重合流体304は、約1mg~約10mgの好適な質量のSDSを含む。一例では、重合流体304中のSDSの濃度は約5mgである。
【0183】
いくつかの実施形態では、水は脱イオン水を含む。例示的な実施形態では、重合流体304は、約9ml~約40mlの好適な体積の水を含む。一例では、重合流体304中の水の体積は、約18mlである。
【0184】
例示的な実施形態では、重合流体304は、約0.1M~約0.5Mの好適な濃度のAPSを含む。一例では、重合流体304中のAPSの濃度は、約0.24Mである。例示的な実施形態では、重合流体304は、約1ml~約4mlの好適な体積のAPSを含む。一例では、重合流体304中のAPSの濃度は、約2mlである。
【0185】
例示的な実施形態では、重合流体304は、約10分~約40分の好適な時間、撹拌される。一例では、重合流体304は、約20分の期間、撹拌され得る。
【0186】
例示的な実施形態では、官能化炭素基材303上にポリアニリンナノチューブ306を合成する工程は、重合流体304を掻き混ぜること、官能化炭素基材303を重合流体304に浸漬すること、官能化炭素基材303を重合流体304中で保存すること、重合流体304からポリアニリン官能化炭素基材305を除去すること、ポリアニリン官能化炭素基材305を洗浄すること、及びポリアニリン官能化炭素基材305を乾燥させることを含む。
【0187】
例示的な実施形態では、重合流体304は、約15秒~約60秒の好適な時間、掻き混ぜられる。一例では、重合流体304は、約30秒の期間、掻き混ぜられ得る。
【0188】
例示的な実施形態では、官能化炭素基材303は、約10℃~約50℃の好適な温度で重合流体304中で保存される。一例では、官能化炭素基材303は、約25℃の温度で重合流体304中で保存される。
【0189】
いくつかの実施形態では、官能化炭素基材303は、約8時間~約70時間の好適な重合時間、重合流体304中で保存される。一例では、官能化炭素基材303は、約24時間の重合時間、重合流体304中で保存される。
【0190】
例示的な実施形態では、ポリアニリン官能化炭素基材305は、約30℃~約120℃の好適な温度で乾燥される。一例では、ポリアニリン官能化炭素基材305は、約60℃の温度で乾燥される。
【0191】
いくつかの実施形態では、ポリアニリン官能化炭素基材305は、従来の装置で典型的に使用されるバインダーまたは導電性添加剤を必要とせずにSC電極として直接使用される。
【0192】
最後に、例示的な実施形態では、ポリアニリン官能化炭素基材305は、対称スーパーキャパシタ装置300にパッケージ化される一方で、電解質に浸されたセパレータは、2つのポリアニリン官能化炭素基材305のPANI面の間に挟まれる。
【0193】
電極としてのPANI官能化布は、ステンレス鋼集電体及び電解質と共に、対称(PANI-FCC//PANI-FCCまたはPANI-CC//PANI-CC)及び非対称(PANI-FCC//AC)スーパーキャパシタ装置を形成する。
【0194】
特性化及び測定
異なる電極材料の構造及びモルフォロジーは、電界放出走査型電子顕微鏡法(Philips及びJEOL-JSM-6700)を使用して試験され得る。強酸混合物におけるCCの官能化の前及び後の構造変化は、X線粉末回折(40kV及び40mAで0.02°s-1のステップサイズで生成されたCoKα線[λ=0.178ナノメートル]を用いるPhilips X´pert回折計)を使用して特性化され得る。分光光度計(Tensor 27Bruker)がフーリエ変換赤外(FTIR)分光法を実施するために使用され得る。
【0195】
例示的な装置は、それらの電気化学的性能についてサイクリックボルタンメトリー(CV)、定電流充電-放電(CD)曲線、及び電気化学的インピーダンス分光法(EIS)実験を使用して試験される。生物学的ポテンショスタット(SP-300)を使用して、異なる装置についてサイクリックボルタンメトリー及び電気化学インピーダンス分光法のデータを得ることができる。定電流CD研究には、セル試験ソフトウェアを備えた電池テスター(Solartron)が使用され得る。
【0196】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のプロセスは、実験室装置を含む磁気撹拌器を用いる一方で、放出された回転磁場は迅速で一貫性のある混合のために液体に浸漬された磁化撹拌バーを迅速に回す。
【0197】
本明細書で使用される化学物質の全ては、更に精製することなく、購入したままで直接使用される。使用前にアニリンが水蒸気によって蒸留される。
【0198】
表面モルフォロジー及び性能に対するSDSの影響
いくつかの実施形態では、アニオン性界面活性剤であるドデシル硫酸ナトリウム(SDS)は、装置の電気化学的特性及び静電容量と共に、合成されるPANIのモルフォロジーに対して重合プロセスにおいて、ドーピングにおける軟質テンプレートとして重要な役割を果たす。PANI構造のSDSドーピングはベルト状構造を発生させ、その巻き上げはその後に起こり、更なる重合により長方形チューブモルフォロジーを有するPANIの形成がもたらされる。いくつかの実施形態では、低濃度のHClは、低い酸性度を有する媒体中でのPANI重合を誘発し、これは反応プロセスを遅延させ、ナノ構造の形成を可能にし得る。
【0199】
一例では、
図5Aは、SDSの存在下でCC上に合成されたPANIのモルフォロジーが、それらの表面上にPANIナノ粒子を有する長方形チューブ502から形成されていることを示しており、
図5Bは、SDSの非存在下でCC上に合成されたPANIのモルフォロジーが不規則なバルク小塊503から構成されていることを示している。そのため、SDSの存在下で生成されたPANIは、その表面上にナノ構造を有する長方形の形状を有する。
【0200】
例示的な実施形態では、SDSの存在下でCC上に合成された長方形のナノチューブ502の長さは、約1マイクロメートル~200マイクロメートルである。一例では、SDSの存在下でCC上に合成された長方形のナノチューブ502の長さは、約1マイクロメートルである。
【0201】
例示的な実施形態では、SDSの存在下でCC上に合成された長方形のナノチューブ502の外径は、約100ナノメートル~1,000ナノメートルである。一例では、SDSの存在下でCC上に合成された長方形のナノチューブ502の外幅は、約350ナノメートルである。
【0202】
例示的な実施形態では、SDSの存在下でCC上に合成された長方形のナノチューブ502の内径は、約50ナノメートル~800ナノメートルである。一例では、SDSの存在下でCC上に合成された長方形のナノチューブ502の内幅は、約250ナノメートルである。
【0203】
例示的な実施形態では、SDSの存在下でCC上に合成された長方形のナノチューブ502の表面上のナノ構造は、ナノロッドである。例示的な実施形態では、長方形のナノチューブ502の表面上のナノロッドは、約4マイクロメートル~50マイクロメートルの長さを有する。一例では、長方形のナノチューブ502の表面上のナノロッドは、約9マイクロメートルの長さを有する。
【0204】
例示的な実施形態では、SDSの存在下でCC上に合成された長方形のナノチューブ502の表面上のナノロッドは、約20ナノメートル~120ナノメートルである。一例では、SDSの存在下でCC上に合成された長方形のナノチューブ502の表面上のナノロッドは、約50ナノメートルの幅を有する。
【0205】
規則的な中空ナノチューブのモルフォロジーは、SDSの存在下で合成されたPANI構造における電子移動を増加させる。合成されたPANIの長方形の中空ナノチューブのモルフォロジー、及びその表面上のナノ粒子のモルフォロジーは、電極の電気化学的性能を向上させる。
図7における例示的なCC及びPANI-CC装置のサイクリックボルタモグラムによれば、0.4V及び0.2Vにおけるレドックスピークは、それぞれ、PANIの還元及び酸化を表す。PANI-CCのCV曲線は、その擬似静電容量的挙動を示
し、例示的な装置におけるCCの電気二重層静電容量(EDLC)を確認し、PANIによって引き起こされる擬似静電容量が支配的であることを示している。例示的なCD曲線は、例示的なCV曲線におけるPANIのレドックスピークと一致するCD工程における2つのプラトーを示している。SDSの存在下で合成されたPANIを含有する例示的な装置は、
図7及び8において、それぞれ、例示的なCV曲線下の面積あたりのより高い静電容量及びレート性能、ならびに放電時間を示すことが見られる。このように、PANI-FCCは、大幅に高い充電/放電電流密度を示し、レドックス添加剤に割り当てられた明らかなレドックスピークを示す。
【0206】
表面モルフォロジー及び性能に対する重合時間の影響
異なる重合時間(16、20、24、28、及び32時間)にわたってCC上に合成されたPANIによって示される表面モルフォロジーの例が
図6A~Hに示されている。16時間重合されたPANI-CC601aは、低倍率での
図6Cによれば、約200~500ナノメートルの外径、約100~400nmの内径、及び数マイクロメートルの長さを有する、CCの表面上の中空の長方形断面のPANIナノチューブのモルフォロジーを示している。また、16時間重合されたPANI-CC601aは、高倍率での
図6Bによれば、長さ及び直径がそれぞれ約100~200ナノメートル及び約40~60ナノメートルである、PANIナノチューブの表面上の階層構造において無秩序に配列したナノロッドのモルフォロジーを示している。
【0207】
図6Dに示されるように、例示的な20時間重合されたPANI-CC601bの画像は、より大きなナノチューブのモルフォロジーを示しており、その表面はより大きなサイズ及び量のナノロッドを含有する。
【0208】
低倍率及び高倍率での
図6E及び6Fに示されるように、例示的な24時間重合されたPANI-CC601cの画像は、有孔ナノチューブのモルフォロジーを示しており、その表面は、サイズが8~10ナノメートルであるナノ構造の均一なアレイを含有する。
【0209】
例示的な28時間重合されたPANI-CC601d及び32時間重合されたPANI-CC601eの画像は、それぞれ
図6G及び6Hによれば、重合時間が増加するにつれて、長方形チューブ上のナノ構造がそれらが成長するにつれて集合し得ることを示している。
【0210】
図9及び
図10は、対称PANI-CC装置における16、20、24、28、及び32時間重合されたPANI-CCのCV及びCD曲線の例を示している一方で、2つの24時間重合されたPANI-CCを含む例示的な装置は、約341F/gの最高静電容量、及び最長放電時間を示す。
【0211】
24時間重合されたPANI-CCを含む例示的な装置の増加した静電容量は、直径が8ナノメートル~10ナノメートルである複数のより小さなナノ構造を有するその粗い表面が、より大きな表面積及び減少した拡散長さを示すという事実に起因し得る。
【0212】
官能化の特性化
CC及びFCCについての例示的なXRDパターンが
図11に示されている一方で、初期のCCのXRDパターンは、六角形のCC構造の(002)及び(101)面に起因する20°~35°及び50°~55°における2つの主な特有の回折ピークを示す。CCの秩序ある結晶構造の破壊に起因して、及びC=N基とCOO-基との間の増大した結合強度に起因して、20°~35°CにおけるCCのブロードな強度ピークが大幅に減少し得ることが見られるが、その理由は、それらの二重結合が官能化プロセス中に単結合に変換されるからである。初期のブロードピークは、FCC上のカルボン酸官能基の-OH基
に関連し得、CCとFCCとの間のピークシフトは、キノノイド及びベンゼノイド環におけるC=Cの伸縮振動、及び正のPANIのC-Nバンドの負のカルボン酸との相互作用によって説明され得る。
【0213】
図12によれば、CC及びPANI-FCCのフーリエ変換赤外(FTIR)スペクトルの例は、PANIとFCCとの間の強く均一な接続を示しており、それ故、等価直列抵抗の減少及びコンダクタンスの増加の証拠を提供する。示されているように、例示的なCCの活性化後に、ブロードピークが3,300cm
-1~3,650cm
-1の範囲の間に現れており、これは、FCC上の、典型的にはカルボン酸、アルコール、及びアミン官能基からの交換可能なプロトンの存在を示している可能性がある。PANIの特有のピークは、CCを官能化することによって変更され得る一方で、キノノイド及びベンゼノイド環におけるC=Cの伸縮振動に相当する1,576cm
-1及び1,503cm
-1における結合は、それぞれ、1,580cm
-1及び1,507cm
-1にわずかにシフトした。また、C-N伸縮振動に関連する1,301cm
-1におけるピークは、正のPANIのC-Nバンドの負のカルボン酸との強い相互作用を明らかにする1,261cm
-1への大きなシフトを経験した。最後に、例示的な装置のC-N伸縮振動に関連する1,240cm
-1におけるバンドは完全に消失し、これはC=NとCOO
-基との間の共有結合の形成を示している可能性がある。それ故、FT-IR分光法は、PANIとFCCとの間の優れた接続、及び減少したESR、ならびにそれ故、高いレートの充電-放電での良好な出力密度を可能にし、スーパーキャパシタ装置のサイクル寿命を改善する増加した装置コンダクタンスについての強力な証拠を提供する。
【0214】
計算
静電容量は、本体が電荷を貯蔵する能力である。いずれの物体も帯電して静電容量を示し得るものの、大きな静電容量を有する本体は、低い静電容量を有する本体よりも所与の電圧でより多くの電荷を保持する。いくつかの実施形態では、静電容量は、グラムあたりのファラド(F/g)で測定される。
【0215】
装置の比静電容量は、以下の方程式(C
spは比静電容量であり、Iは放電電流密度(A)であり、Δtは放電継続時間(秒)であり、mは質量負荷(g)であり、ΔVは電位範囲(V)である)を使用するCD測定を介して計算され得る。
【数2】
【0216】
非線形CD曲線を有する装置の比静電容量は、以下の方程式(C
spは比静電容量であり、Iは放電電流密度(A)であり、Δtは放電継続時間(秒)であり、Vは電位範囲(V)である)を使用して計算され得る。
【数3】
【0217】
最高動作電位範囲を達成するため、正極に対する負極の質量比は、電荷平衡理論(q
+=q
-)に従って決定される。ボルタンメトリー電荷(Q)は、以下の方程式(C
単一は3電極構成で測定された各電極の比静電容量(F/g)(10mVs-1の走査速度でサイクリックボルタモグラムから計算される)であり、ΔVは電位窓(V)であり、mは電極の質量(g)である)に基づいて計算され得る。
【数4】
【0218】
2つの電極間の電荷平衡を維持するために、正(m+)極と負(m-)極との間の質量比は以下に従う必要がある:
【数5】
【0219】
エネルギー密度(ED)は、以下の方程式(Cspは比静電容量(F/g)であり、ΔVは電位範囲(V)である)を使用する定電流放電曲線から導き出され得る。
【数6】
【0220】
電極の出力密度は、以下の方程式(EDはWh/kgでのエネルギー密度であり、Δtは放電時間である)から計算される。
【数7】
【0221】
面積静電容量は、単位面積あたりの本体の静電容量である。いくつかの実施形態では、面積静電容量は、立方センチメートルあたりのファラド(F/cm2)で測定される。
【0222】
電流密度は、断面積あたりの電流であり、大きさが空間の所与の点における断面積あたりの電流であるベクトルとして定義される。いくつかの実施形態では、電流密度は、グラムあたりのアンペア(A/g)で測定される。
【0223】
エネルギー密度は、単位質量あたりの貯蔵されるエネルギーの量の指標である。いくつかの実施形態では、エネルギー密度は、キログラムあたりのワット時間(Wh/kg)で測定される。
【0224】
出力密度は、単位質量あたりの貯蔵される電力の量の指標である。いくつかの実施形態では、出力密度は、キログラムあたりのキロワット(kW/kg)で測定される。
【0225】
装置性能特性
例示的なPANI-FCC装置の電気化学性能特性が
図13A~Hに示されている。
図13AにおけるCVグラフを通じて見られるように、初期のCCは、非常に低い静電容量を有する小さな長方形曲線を示す。FCCは、炭素布の官能化がその濡れ性を増加させ、それ故電荷の吸着及び脱着を容易にするという事実におそらく起因して、より高いEDLC電荷貯蔵機能を有する長方形のCV形状を示す。また、例示的なPANI-FCC装置は、
図13Cによれば、例示的なPANI-CC装置のCV曲線よりも、より長方形の形状をしたCV、及びそれ故より高い静電容量性能を示す。この性能改善は、その二重層メカニズムにおける例示的なPANI-FCCの増加した電荷貯蔵、FCCの濡れ性、及び電荷の吸収及び脱着に関連している可能性が最も高い。また、装置の擬似静電容量の原因となるPANIのレドックスピークは、FCCから生じる静電容量部分によってカバーさ
れ、装置の擬似静電容量の原因となるPANIのレドックスピークは、FCCの電気二重層の静電容量によって著しく低下することは明らかである。
【0226】
図13Bで見られるように、例示的なPANI-FCC装置は、CD曲線が
図13Aに示されているPANI-CCよりも対照的な形状をしたCD曲線、及びそれ故より高い静電容量性能を示す。また、
図13Bは、例示的なPANI-FCC装置の放電工程における赤外線(IR)低下が、炭素基材の増加した濡れ性及びとPANIとFCCとの間のより強い接続に最もおそらく起因して、例示的なFCC及びCC装置の放電工程における赤外線(IR)低下よりもはるかに小さいことを示している。CCの官能化は、負電荷を有するいくつかのカルボン酸基を形成し得るので、カルボン酸基とアニリニウムイオンとの間に静電相互作用が生じ得る一方で、FCCは重合流体に浸漬される。それ故、PANIとFCCとの間の接続は、PANIとCCとの間の接続よりも強く、より多くのPANIがFCC上に堆積する。この容量の改善は、FCC基材上に存在するPANIと官能基との間の増大した相互作用に起因する可能性が最も高い。
【0227】
図13Aを通じてピーク電流密度、及び
図13Bにおける例示的な静電容量値を考慮すると、例示的なPANI-FCC装置によって示される静電容量は、1A/gの電流密度で約667F/gである一方で、例示的なPANI-CC装置の静電容量は、同じ条件下で約341F/gである。CCの酸処理は、CCの表面上で負に帯電したカルボキシル基官能性を付与するので、FCCの重合流体への浸漬は、カルボン酸基と正に帯電したアニリニウムイオンとの間の静電相互作用を作り出し得、これはより強いコンジュゲーション生成物をもたらし得る。このように、例示的なPANI-FCC装置のスーパーキャパシタ性能の改善は、FCC基材上に存在するPANIと官能基との間のより良好な相互作用(すなわち、PANIとFCCとの間のより速い電子交換)、及び官能基自体のレドックス活性の組み合わせ効果に起因し得る。
【0228】
開路電位下で動作された例示的なCC、FCC、PANI-CC、及びPANI-FCC装置について、それぞれ、
図13C及び13Dにナイキスト及びボードプロットが示されている。
図13Cによれば、例示的なPANI-FCC装置は、x切片から評価されるように、例示的なPANI-CCよりも低い等価直列抵抗を示し、これは
図13Bに示される低いIR低下測定結果を確認するものである。
図13Dによれば、例示的なPANI-CC装置のボードプロットはまた、より大きな位相角を示し、
図13Cにおけるナイキストプロットで観察されるように、より低い装置抵抗を確認している。
【0229】
また、10mV/s~1,000mV/sの
図13Eに示される走査速度測定は、例示的なPANI-FCC装置が200mV/sの高い走査速度で類似するCV曲線形状を保持したことを示しており、
図13FにおけるCDプロットによって確認される良好なレート性能を示している。レドックス活性電解質で満たされ得る大きな細孔容積により、吸着及びレドックス静電容量の両方を介した電荷貯蔵が可能になる。予想されるように、電解質種は、電極表面の内外へ、及び例示的なPANI-FCC装置の細孔全体を通して、低い走査速度で容易に挿入及び脱挿入され、予想される長方形の応答曲線をもたらす。走査速度が増加するにつれて、電解質種と電極表面との間の相互作用は、動力学及び質量輸送パラメータによって理論的に制限される。
【0230】
そのような場合、基材表面の大部分は電解質との動的相互作用がほとんどなく、おそらくは非長方形で傾いたCV曲線となる。異なる電流密度(1~50A/g)での同様のCDの例のプロットは、
図13Fに示されるように、例示的な装置の良好なレート性能の追加の指標として機能する。
【0231】
例示的なPANI-FCC装置はまた、高いCD速度で作動された場合であっても、そ
の電気化学的性能を維持した。
図13Gは、例示的なPANI-FCC装置と比較した、例示的なPANI-FCC装置の電流密度に応じた比静電容量を示している。1~50A/gの異なる電流密度で試験された例示的な対称装置のレート性能は、50A/gの電流密度で274F/gの優れた比静電容量を示す。20A/g及び50A/gでの例示的なPANI-FCC装置(上側の曲線)の比静電容量は、それぞれ、1A/gにおけるものの約56%及び約41%ほどである。これらの結果は、高い電流密度下での例示的なPANI-FCC装置の良好なレート性能を実証しており、これは実用的な高いレートのSC用途にとって重要である。
【0232】
長期の充電/放電サイクルにわたる静電容量保持は、実用的なSC材料にとって不可欠である。例示的なPANI-FCC装置の静電容量は、
図13Hによれば、5,000サイクルにわたって電流密度の範囲(1、2、5、10、及び20A/g)でCDサイクル中に測定される一方で、1A/gの電流密度における例示的な装置の静電容量は最初の200サイクルの間に増加し、また一方で、例示的な装置の静電容量は1,000~5,000サイクルの期間の間に減少する。1A/gの電流密度での200サイクルの後、例示的な装置の比静電容量は減少し、1,000サイクル目の最後では、例示的な装置は、667F/gの初期の比静電容量の約91%を提供する。最後に、例示的な装置は、5,000サイクルにわたって約87%の静電容量保持率を示し、非常に良好なサイクル性を示す。
図13Hにおける挿入図は、1A/gでの例示的なPANI-FCC電極の1番目及び5,000番目のサイクルを追加で示している。
【0233】
図14によれば、異なる電流における例示的なPANI-FCC装置についてのCD曲線の例が、その面積静電容量を計算するために示されている。例示的な積層体の面積静電容量は、7mA/cm
2(1A/gの電流と同等)において約374mF/cm
2である。
【0234】
官能化後、例示的なFCCは、1時間、4時間、または7時間、200℃で空気雰囲気中で炉内でアニール処理され、例示的なPANI-(アニール処理されていない)FCC装置は、例示的なPANI-(アニール処理された)FCC装置よりもはるかに高い放電時間を示す。
図15Aに示されているように、アニール処理がCC上に存在する官能基の数、ひいては擬似静電容量を減少させるという事実に最もおそらく起因して、アニール処理時間を増加させると、その静電容量に影響を及ぼすことなく、例示的なPANI-FCC装置の放電時間を増加させる。また、
図15Bは、アニール処理中にFCC上の官能基が減少するにつれてFCC導電率が増加するという事実に最もおそらく起因して、アニール処理時間を増加させると、高周波数領域における半円が減少することを図示しており、電荷移動抵抗の減少を示している。このように、例示的なFCC装置をアニール処理すると、官能性擬似静電容量が減少し、導電性が増大し、例示的な装置の抵抗が減少する。アニール処理の期間は、例示的な装置の静電容量に影響を及ぼさないようである。
【0235】
一定の機械的ストレス下での例示的な装置の性能は、柔軟性のあるエネルギー貯蔵装置として作用するその能力を示す。
図16Aは、0°の平坦な状態から180°の曲げられた状態への機械的ストレス下での例示的なPANI-FCC装置の抵抗を示している。また、
図16Bは、装置の抵抗が、この例によれば、1,000サイクルにわたってその平坦からその折り畳まれた状態に曲げられたときに、約4%以内に維持されることを示している。調製時の例示的な装置は、高い柔軟性を示し、性能の低下を伴わずに180°曲げられ得る。また、
図16Cによれば、例示的なPANI-FCC装置は、その折り畳まれた状態においてその長方形の形状をしたCV曲線及び静電容量を維持する。例示的な装置のこの優れた性能耐久性は、電極の高い機械的柔軟性及びFCCとPANIとの間の強い接続に起因し得、そのような装置が柔軟な使用に好適であることを証明している。
【0236】
図17A~Dは、PANI-FCC正極、活性炭負極、及び1MのH
2SO
4電解質を含む例示的な非対称装置の電気化学的性能を示している。
図17Aに示された測定例によれば、AC電極は、H
2発生の水レドックス範囲によって制限される1.2V(-0.6~0.6V)の既定の電位窓を有する。
図17B及び17Cは、それぞれ、50mV/s及び1A/gでの上記の例示的な装置のCV及びCDを示している一方で、非対称装置の電位窓は、AC電極の機能を超えて、1.3Vの水性電解質酸化壁まで拡張される。
【0237】
出力密度及びエネルギー密度は、スーパーキャパシタ装置の性能を評価するために使用される2つの主なパラメータである。
図17Dは、1A/g~50A/gの電流密度の範囲にわたる例示的なPANI-FCC対称及び非対称装置のエネルギー密度及び出力密度を比較するラゴンプロットを図示している。
図17Dによれば、例示的な対称装置の最大エネルギー密度は約59Wh/Kgであり、これは、出力密度が約0.4kW/kgから約20kW/kgに増加すると約24Wh/kgに減少した。例示的な非対称装置のエネルギー及び出力密度は、それぞれ、約91Wh/kg及び33W/kgに増加した。
【0238】
図23A及び23Bは、例示的な装置の用途を示しているが、直列に接続された2つの非対称PANI-FCC//AC装置は、それぞれ、約5mmの直径の赤色LED2101インジケータに約47分間、及び時計2102に約1時間17分、成功裏に給電した。
【0239】
NQは、追加のレドックス反応を提供することができる効果的なレドックス活性電解質である。一実施形態では、1MのH
2SO
4+10ミリモル濃度のNQ混合ゲル電解質を有する例示的なPANI//AC非対称スーパーキャパシタ装置の電気化学的性能が
図18A~Fに示されている一方で、NQの追加は、測定される電位窓を拡張する。異なる電圧窓及び100mV/sでのNQ電解質を有する例示的な非対称PANI//AC装置のCV曲線が
図18Aに示されている一方で、電位窓は1.7Vに拡張されることが分かる。例示的な装置の電位窓と静電容量との関係が
図18Aの挿入図に示されている一方で、1.4Vの電位窓は最高静電容量を可能とする。
図18Bは、例示的な装置におけるH
2SO
4+NQ混合電解質の導入が、H
2SO
4電解質と比較してサイクリックボルタンメトリーの積分面積を増加させることを示している。混合された均一な電解質におけるPANI//AC装置のナイキストプロットはまた、
図18Cによれば、混合電解質における例示的なPANI//AC装置が、電解質の高い電気伝導性に起因して均一な電解質(3.1Ω)よりも低い2.5Ωの等価直列抵抗を示すことを証明している。混合電解質における例示的なPANI//AC装置は、挿入図のグラフによれば、H
2SO
4電解質におけるPANI//AC装置よりも高い周波数領域においてより小さな半円を更に示すので、混合電極装置はより高い静電容量を示す。また、
図18Cにおける測定結果によれば、H
2SO
4+NQ電解質における例示的なPANI//AC装置の等価直列抵抗は、NQを有しない例示的なPANI//AC装置の計算された等価直列抵抗よりも低いので、NQのより低い電荷移動抵抗は、増加した電子移動により装置の静電容量を改善し得る。
図18Dによれば、異なる電流密度での例示的な混合電解質装置の放電曲線におけるプラトーの出現は、2A/gの電流密度において放電時間を約2,000秒に増加させるためのNQの寄与を確認するものである。
図18Dにおける値により計算すると、1MのH
2SO
4中への10ミリモル濃度の1,4-ナフトキノン(NQ)の添加は、混合電解質及び例示的な装置を製造し、その装置は、1A/gの電流密度で約3,200F/gの比容量及び約827Wh/kgのエネルギー密度を示し、NQの非存在下での例示的な装置よりも8倍を超えて良好に機能する。
【0240】
図18Dの挿入図、及び18Eは、それぞれ、50A/gの電流密度での例示的な混合電極装置のCD曲線、及び電流密度に応じた計算された静電容量を示しており、これは高いレート性能、及び約671F/gの容量を強調している。最後に、
図18Fは、電解質中にNQの存在を有する及び有しない例示的な装置のラゴンプロットを示しており、エネ
ルギー密度に対するNQの8倍の良い効果を強調している。
【0241】
NQの添加は、PANIレドックス活性電極の静電容量を増加させることができるだけでなく、活性炭などのEDLC材料の静電容量も改善する。
図19Aは、PVA/H
2SO
4ゲルレドックス電解質中に活性炭電極を含む例示的な装置のサイクリックボルタモグラムを示しており、これは約13,456F/gの顕著な静電容量を実証している。高い水素発生過電圧を有する活性炭は、電解質の分解を引き起こすことなくより負の電圧で動作し得るので、例示的な非対称スーパーキャパシタは、負極及び正極に同時に作用するレドックス電解質を介して、拡張した電位窓及び制御された電荷貯蔵容量を示す。
図19Bは、10A/gの電流密度での3Eセル(3重に積層された)構成における例示的な非対称AC-FCC及びPANI-FCC電極のCD曲線を示しており、その結果はCV実験のものと一致する。
図19Cは、例示的な装置が2A/gの電流密度下で約2,000秒の長い放電時間を示すことを図示している。放電曲線における新しいプラトーの出現は、例示的な装置の静電容量に対するNQからの寄与を確認し得る。
図19Cへの挿入図は、非常に高い電流密度(100A/g)での装置のCD曲線を示しており、NQの存在下でAC-FCC//PANI-FCC装置の高いレート性能を明らかにしている。
【表1】
【0242】
図20Aは、レドックス添加剤を有する及び有しない酸性ポリマーヒドロゲル電解質中にPANI-FCC正極及びAC-FCC負極を含む例示的な非対称スーパーキャパシタの性能を示している。この非対称スーパーキャパシタは、対称ポリアニリン装置(0.8V)の本質的に低い電圧をバイパスし、動作電位窓を1.4Vまで拡張する。更に、サイクリックボルタモグラムの積分面積は、レドックス添加剤の存在下で明らかにはるかに高い。
図20Bにおける充電及び放電曲線は、1.88A/gの電流密度下で約6,000秒の放電時間を示している一方で、NQが非存在下では、同じ装置はわずか185秒で放電する。換言すれば、NQの存在下での装置の比静電容量は、1.88A/gの電流密度下で約5,661F/g(2.3F/cm
2)であり、これは、NQの非存在下におけるものよりも20倍超高い。
【0243】
図20Cは、その装置が最大で94A/gの非常に高い電流密度でも高い比静電容量を維持することを示しており、NQの存在下での例示的なAC-FCC//PANI-FC
C装置の高いレート性能を明らかにしている。
【0244】
また、
図20Dによれば、47A/gの電流密度下でのAC-FCC//PANI-FCC装置の充電/放電(GCD)サイクルは、7,000サイクルにわたって84%の静電容量保持率を示す。
【0245】
図21は、いくつかの実施形態による、例示的な対称及び非対称装置の出力密度とエネルギー密度との間の例示的な関係を示している。本開示に従って構成された例示的なレドックススーパーキャパシタは、活物質のみの質量に基づいて1,541Wh/kgの顕著なエネルギー密度を実証する。
【実施例】
【0246】
一例では、例示的な電気化学セルは、約1cm
2の実装面積及び約1ミリメートルの厚さを有し、それ故、0.005cm
3の体積を包含する。この例において、例示的な電気化学セルの組成を以下に示す。
【表2】
【0247】
電気化学セルのこの例では、SEM画像は、
図5Aによれば、PANIナノチューブが約28.4%の多孔度を有することを示しているので、実際のPANIの体積は約1.05×10
ー4cm
3であると計算される。また、
【0248】
この例では、例示的な電気化学セルは、それぞれ、約1.14F、1.4V、及び0.0003Whの静電容量、電圧、及びエネルギーを示している。また、
図22は、電極の質量及び体積(1554Wh/kg、1019Wh/L)によって、電極及びレドックス電解質の質量及び体積(1091Wh/kg、851Wh/L)によって、ならびに電極、レドックス電解質及び炭素布の質量及び体積(59Wh/kg、87Wh/L)によって正規化されたNQレドックス電解質及び炭素布を有する非対称PANI//AC装置の重量及び体積密度を示している。
【0249】
用語及び定義
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術的用語は、本明細書に記載の装置が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈が他に明確に指示していない限り、複数の言及を含む。本明細書における「または」に対する任意の言及は、他に記述されていない限り、「及び/または」を包含することが意図される。
【0250】
本明細書で使用される場合、他に規定されない限り、ACという用語は活性炭を指す。
【0251】
本明細書で使用される場合、他に規定されない限り、CCという用語は炭素布を指す。
【0252】
本明細書で使用される場合、他に規定されない限り、FCCという用語は官能化炭素布
を指す。
【0253】
本明細書で使用される場合、他に規定されない限り、PANIという用語はポリアニリンを指す。
【0254】
本明細書で使用される場合、他に規定されない限り、PANI-CCという用語は、ポリアニリン構造が合成された炭素布を指す。
【0255】
本明細書で使用される場合、他に規定されない限り、PANI-FCCという用語は、ポリアニリン構造が合成された官能化炭素布を指す。
【0256】
本明細書で使用される場合、他に規定されない限り、SDSという用語はドデシル硫酸ナトリウムを指す。
【0257】
本明細書で使用される場合、他に規定されない限り、CVチャートという用語はサイクリックボルタモグラムチャートを指す。
【0258】
本明細書で使用される場合、他に規定されない限り、CDチャートは充電-放電チャートを指す。
【0259】
本明細書で教示された本方法及び装置の好ましい実施形態が本明細書に示され、説明されているが、そのような実施形態は単なる例示として提供されていることは当業者に明らかであろう。本明細書で教示された方法及び装置から逸脱することなく、多くの類型、変更、及び置換が今は当業者に想起されるであろう。本明細書に記載の本明細書で教示された方法及び装置の実施形態に対する様々な代替手段が、本明細書で教示された方法及び装置を実施する際に用いられ得ることが理解されるべきである。以下の特許請求の範囲は、本明細書で教示された方法及び装置の範囲を定義し、これらの特許請求の範囲及びそれらの均等物の範囲内の方法及び構造がそれによってカバーされることが意図される。
【0260】
本明細書で使用される場合、他に規定されない限り、「約」または「およそ」という用語は、値がどのように測定または決定されるかに部分的に依存する、当業者によって決定される特定の値に対する許容可能な誤差を意味する。所定の実施形態では、「約」または「およそ」という用語は、1、2、3、または4の標準偏差以内を意味する。所定の実施形態では、「約」または「およそ」という用語は、所与の値または範囲の30%、25%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.1%、または0.05%以内を意味する。
【0261】
所定の実施形態では、「約」または「およそ」という用語は、所与の値または範囲の100ナノメートル、90ナノメートル、80ナノメートル、70ナノメートル、60ナノメートル、50ナノメートル、40ナノメートル、30ナノメートル、20ナノメートル、10ナノメートル、9ナノメートル、ナノメートル、8ナノメートル、7ナノメートル、6ナノメートル、5ナノメートル、4ナノメートル、3ナノメートル、2ナノメートル、または1ナノメートル以内を意味する。所定の実施形態では、「約」または「およそ」という用語は、所与の値または範囲の100mF/cm2、90mF/cm2、80mF/cm2、70mF/cm2、60mF/cm2、50mF/cm2、40mF/cm2、30mF/cm2、20mF/cm2、10mF/cm2、9mF/cm2、mF/cm2、8mF/cm2、7mF/cm2、6mF/cm2、5mF/cm2、4mF/cm2、3mF/cm2、2mF/cm2、または1mF/cm2以内を意味する。所定の実施形態では、「約」または「およそ」という用語は、所与の値または範囲の5V、4V、3V、2V、1V、0.5V、0.1V、または0.05V以内を意味する。所定の実施形態では、「約」または「およそ」という用語は、所与の値または範囲の100F/g、90F/g、80F/g、70F/g、60F/g、50F/g、40F/g、30F/g、20F/g、10F/g、9F/g、F/g、8F/g、7F/g、6F/g、5F/g、4F/g、3F/g、2F/g、または1F/g以内を意味する。所定の実施形態では、「約」または「およそ」という用語は、所与の値または範囲の100Wh/kg、80Wh/kg、60Wh/kg、40Wh/kg、20Wh/kg、15Wh/kg、10Wh/kg、9Wh/kg、8Wh/kg、7Wh/kg、6Wh/kg、5Wh/kg、4Wh/kg、3Wh/kg、2Wh/kg、1Wh/kg、0.5Wh/kg、0.1Wh/kg、または0.05Wh/kg以内を意味する。所定の実施形態では、「約」または「およそ」という用語は、所与の値または範囲の40℃、30℃、20℃、10℃、9℃、℃、8℃、7℃、6℃、5℃、4℃、3℃、2℃、または1℃以内を意味する。所定の実施形態では、「約」または「およそ」という用語は、所与の値または範囲の60分、50分、40分、30分、20分、10分、9分、分、8分、7分、6分、5分、4分、3分、2分、または1分以内を意味する。所定の実施形態では、「約」または「およそ」という用語は、所与の値または範囲の60時間、50時間、40時間、30時間、20時間、10時間、9時間、時間、8時間、7時間、6時間、5時間、4時間、3時間、2時間、または1時間以内を意味する。所定の実施形態では、「約」または「およそ」という用語は、所与の値または範囲の40.0グラム、30.0グラム、20.0グラム、10.0グラム、5.0グラム、1.0グラム、0.9グラム、0.8グラム、0.7グラム、0.6グラム、0.5グラム、0.4グラム、0.3グラム、0.2グラムまたは0.1グラム、0.05グラム、または0.01グラム以内を意味する。所定の実施形態では、「約」または「およそ」という用語は、所与の値または範囲の30.0A/g、20.0A/g、10.0A/g、5.0A/g、1.0A/g、0.9A/g、0.8A/g、0.7A/g、0.6A/g、0.5A/g、0.4A/g、0.3A/g、0.2A/g、または0.1A/g以内を意味する。所定の実施形態では、「約」または「およそ」という用語は、所与の値または範囲の20kW/kg、15kW/kg、10kW/kg、9kW/kg、8kW/kg、7kW/kg、6kW/kg、5kW/kg、4kW/kg、3kW/kg、2kW/kg、1kW/kg、0.5kW/kg、0.1kW/kg、または0.05kW/kg以内を意味する。所定の実施形態では、「約」または「およそ」という用語は、5L、4L、3L、2L、1L、0.5L、0.1L、または0.05L以内を意味する。所定の実施形態では、「約」または「およそ」という用語は、所与の値または範囲の30.0ml、20.0ml、10.0ml、5.0ml、1.0ml、0.9ml、0.8ml、0.7ml、0.6ml、0.5ml、0.4ml、0.3ml、0.2ml、または0.1ml以内を意味する。所定の実施形態では、「約」または「およそ」という用語は、所与の値または範囲の5M、4M、3M、2M、1M、0.5M、0.1M、または0.05M以内を意味する。以下に、本願の原出願の出願時点の特許請求の範囲の記載を転記する:
[1]スーパーキャパシタであって:
2つ以上の電極であって、少なくとも1つの電極が官能化炭素電極を含む、前記2つ以上の電極;
集電体;及び
レドックス電解質
を含む、前記スーパーキャパシタ。
[2]前記官能化炭素電極が:
炭素布、炭素繊維、非晶質炭素、ガラス状炭素、炭素ナノフォーム、炭素エーロゲル、グラフェンフォームまたはそれらの任意の組み合わせを含む炭素基材;及び
前記炭素基材上に配置された導電性ポリマーであって、前記導電性ポリマーが、ポリアニリン、ポリ(p-フェニレンオキシド)、ポリ(p-フェニレンスルフィド)、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキチオフェン)、ポリ(3-メチルチオフェン)、ポリ(3-ヘキシルチオフェン)、またはそれらの任意の組み合わせを含む、前記導電性ポリマー
を含む、[1]に記載のスーパーキャパシタ。
[3]前記導電性ポリマーが、1つ以上のナノチューブのモルフォロジーを有する、[2]に記載のスーパーキャパシタ。
[4]ナノチューブは、100ナノメートル~10,000ナノメートルの長さを有する、[3]に記載のスーパーキャパシタ。
[5]ナノチューブは、10ナノメートル~1,000ナノメートルの外幅を有する、[3]に記載のスーパーキャパシタ。
[6]ナノチューブは、50ナノメートル~800ナノメートルの内幅を有する、[3]に記載のスーパーキャパシタ。
[7]ナノチューブの表面は、ナノ構造を含有する、[3]に記載のスーパーキャパシタ。
[8]ナノ構造は、ナノロッド、ナノチェーン、ナノ繊維、ナノフレーク、ナノフラワー、ナノ粒子、ナノプレートレット、ナノリボン、ナノリング、ナノシート、またはそれらの任意の組み合わせを含む、[7]に記載のスーパーキャパシタ。
[9]ナノ構造は、4ナノメートル~50ナノメートルの長さを有する、[7]に記載のスーパーキャパシタ。
[10]ナノ構造は、4ナノメートル~50ナノメートルの幅を有する、[7]に記載のスーパーキャパシタ。
[11]前記官能化炭素電極が、少なくとも150mF/cm2~750mF/cm2の面積静電容量を有する、[2]に記載のスーパーキャパシタ。
[12]前記官能化炭素電極が、1,000サイクルの曲げ処理の後に最大で8%減少する抵抗を有する、[2]に記載のスーパーキャパシタ。
[13]前記レドックス電解質が、キノンを含む、[1]に記載のスーパーキャパシタ。
[14]前記スーパーキャパシタが、0.1V~1.7Vの動作電位を有する、[1]に記載のスーパーキャパシタ。
[15]前記スーパーキャパシタが、1,000サイクルの充電の後、最大で26%減少する重量静電容量を有する、[1]に記載のスーパーキャパシタ。
[16]前記スーパーキャパシタが、125F/g~20,000F/gである重量静電容量を有する、[1]に記載のスーパーキャパシタ。
[17]前記スーパーキャパシタが、12Wh/kg~3,000Wh/kgである重量エネルギー密度を有する、[1]に記載のスーパーキャパシタ。
[18]官能化電極を作製する方法であって:
a)炭素基材を官能化して官能化炭素基材を形成すること;
b)前記官能化炭素基材を調製すること;
c)重合流体を配合すること;及び
d)前記官能化炭素基材上に1つ以上のナノチューブを合成すること
を含む、前記方法。
[19]前記炭素基材を官能化して官能化炭素基材を形成することが:
i)官能化溶液を形成すること;
ii)前記官能化溶液を加熱すること;
iii)前記官能化溶液を冷却すること;
iv)炭素基材のピースを前記官能化溶液中に移すこと;及び
v)官能化炭素基材のピースをすすぐこと;
を含む、[18]に記載の方法。
[20]前記官能化溶液の前記加熱が、30℃~120℃の温度で行われる、[19]に記載の方法。
[21]前記官能化溶液の前記加熱が、60分~240分の期間行われる、[19]に記載の方法。
[22]前記官能化炭素基材の前記調製の前に前記官能化炭素基材をアニール処理する工程を更に含む、[18]に記載の方法。
[23]前記官能化炭素基材が、100℃~400℃の温度でアニール処理される、[22]に記載の方法。
[24]前記官能化炭素基材が、0.5時間~14時間の期間アニール処理される、[22]に記載の方法。
[25]前記官能化炭素基材の前記調製が:
i)前記官能化炭素基材のピースを切断すること;
ii)前記官能化炭素基材のピースを溶媒溶液中に沈めること;
iii)前記官能化炭素基材のピースを前記溶媒溶液中で超音波処理すること;及び
iv)前記官能化炭素基材のピースを乾燥させること;
を含む、[18]に記載の方法。
[26]前記超音波処理が、15分~60分の期間行われる、[25]に記載の方法。
[27]前記乾燥が、30℃~120℃の温度で行われる、[25]に記載の方法。
[28]前記乾燥が、3時間~12時間の期間行われる、[25]に記載の方法。
[29]重合流体の前記配合が:
i)導電性ポリマー;
酸;
洗浄剤;
水;及び
酸化剤;
を含む重合溶液を形成すること;
ii)前記重合溶液を撹拌して前記重合流体を形成すること
を含む、[18]に記載の方法。
[30]前記導電性ポリマーが、ポリアニリン、ポリ(p-フェニレンオキシド)、ポリ(p-フェニレンスルフィド)、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(3-アルキチオフェン)、ポリ(3-メチルチオフェン)、ポリ(3-ヘキシルチオフェン)、またはそれらの任意の組み合わせを含む、[29]に記載の方法。
[31]前記重合溶液の前記撹拌が、10分~40分の期間行われる、[29]に記載の方法。
[32]前記官能化炭素基材上でのナノチューブの前記合成が:
i)重合流体を掻き混ぜること;
ii)前記官能化炭素基材を前記重合流体に浸漬すること;
iii)前記官能化炭素基材を前記重合流体中で保存すること;
iv)前記重合流体から官能化炭素基材を除去すること;
v)前記官能化炭素基材を洗浄すること;及び
vi)前記官能化炭素基材を乾燥させること
を含む、[18]に記載の方法。
[33]前記重合流体中での前記官能化炭素基材の前記保存が、10℃~50℃の温度で行われる、[32]に記載の方法。
[34]前記重合流体中での前記官能化炭素基材の前記保存が、少なくとも8時間の期間行われる、[32]に記載の方法。
[35]前記官能化炭素基材の前記乾燥が、30℃~120℃の温度で行われる、[32]に記載の方法。