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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-10
(45)【発行日】2024-01-18
(54)【発明の名称】点検システムおよび点検方法
(51)【国際特許分類】
   G08C 25/00 20060101AFI20240111BHJP
   G08C 15/00 20060101ALI20240111BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20240111BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20240111BHJP
【FI】
G08C25/00 H
G08C15/00 B
H04Q9/00 311J
H04M11/00 301
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020031212
(22)【出願日】2020-02-27
(65)【公開番号】P2021135733
(43)【公開日】2021-09-13
【審査請求日】2022-12-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】天野 和也
【審査官】菅藤 政明
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-15373(JP,A)
【文献】再公表特許第2018/101419(JP,A1)
【文献】特開2001-175981(JP,A)
【文献】特開平1-280996(JP,A)
【文献】特開2018-120459(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08C 15/00-25/04
H04Q 9/00
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
計量端末で計量された計量値が制御装置を介して上位装置へ通知される管理システムの前記制御装置および前記上位装置とデータ通信を行うように構成された無線基地局と、
近距離無線通信回線を介して前記計量端末とデータ通信を行うとともに、前記無線基地局を介して前記制御装置および前記上位装置とデータ通信を行うように構成された点検端末とを備え、
前記点検端末は、
前記計量端末から取得した端末計量値と、前記制御装置から取得した中間計量値と、前記上位装置から取得した上位計量値とを比較することにより、前記計量端末から前記上位装置へ通知される計量値の通知状況を示す点検結果を生成するように構成され、
前記計量端末に登録されている前記端末計量値に関する単位および小数点情報を、前記計量端末から取得し、前記制御装置に登録されている前記中間計量値に関する単位および小数点情報を、前記制御装置から取得し、前記上位装置に登録されている前記上位計量値に関する単位および小数点情報を、前記上位装置から取得し、前記端末計量値、前記中間計量値、および前記上位計量値のうちのいずれか2つを比較する際、一方の計量値、一方の計量値に関する単位および小数点情報のそれぞれと、他方の計量値、他方の計量値に関する単位および小数点情報のそれぞれとを比較することにより、前記点検結果を生成するように構成されている
ことを特徴とする点検システム。
【請求項2】
計量端末で計量された計量値が制御装置を介して上位装置へ通知される管理システムの前記上位装置とデータ通信を行うように構成された無線基地局と、
近距離無線通信回線を介して前記計量端末とデータ通信を行うとともに、前記無線基地局を介して前記上位装置とデータ通信を行うように構成された点検端末とを備え、
前記点検端末は、
前記計量端末から取得した端末計量値と、前記上位装置から取得した上位計量値とを比較することにより、前記計量端末から前記上位装置へ通知される計量値の通知状況を示す点検結果を生成するように構成され、
前記計量端末に登録されている前記端末計量値に関する単位および小数点情報を、前記計量端末から取得し、前記上位装置に登録されている前記上位計量値に関する単位および小数点情報を、前記上位装置から取得し、前記端末計量値と前記上位計量値とを比較する際、前記端末計量値、前記端末計量値に関する単位および小数点情報のそれぞれと、前記上位計量値、前記上位計量値に関する単位および小数点情報のそれぞれとを比較することにより、前記点検結果を生成するように構成されている
ことを特徴とする点検システム。
【請求項3】
無線基地局と点検端末とを備える点検システムが、計量端末で計量された計量値が制御装置を介して上位装置へ通知される管理システムの前記計量端末から前記上位装置へ通知される計量値の通知状況を点検するための点検方法であって、
前記無線基地局が、前記制御装置および前記上位装置とデータ通信を行う第1のステップと、
前記点検端末が、近距離無線通信回線を介して前記計量端末とデータ通信を行うとともに、前記無線基地局を介して前記制御装置および前記上位装置とデータ通信を行う第2のステップと、
前記点検端末が、近距離無線通信回線を介して前記計量端末から取得した端末計量値と、前記制御装置から取得した中間計量値と、前記上位装置から取得した上位計量値とを比較することにより、前記計量端末から前記上位装置へ通知される計量値の通知状況を示す点検結果を生成する第3のステップとを備え
前記第3ステップでは、前記点検端末が、前記計量端末に登録されている前記端末計量値に関する単位および小数点情報を、前記計量端末から取得し、前記制御装置に登録されている前記中間計量値に関する単位および小数点情報を、前記制御装置から取得し、前記上位装置に登録されている前記上位計量値に関する単位および小数点情報を、前記上位装置から取得し、前記端末計量値、前記中間計量値、および前記上位計量値のうちのいずれか2つを比較する際、一方の計量値、一方の計量値に関する単位および小数点情報のそれぞれと、他方の計量値、他方の計量値に関する単位および小数点情報のそれぞれとを比較することにより、前記点検結果を生成する
ことを特徴とする点検方法。
【請求項4】
無線基地局と点検端末とを備え、計量端末で計量された計量値が制御装置を介して上位装置へ通知される管理システムの前記計量端末から前記上位装置へ通知される計量値の通知状況を点検する点検システムで用いられる点検方法であって、
前記無線基地局が、前記上位装置とデータ通信を行う第1のステップと、
前記点検端末が、近距離無線通信回線を介して前記計量端末とデータ通信を行うとともに、前記無線基地局を介して前記上位装置とデータ通信を行う第2のステップと、
前記点検端末が、近距離無線通信回線を介して前記計量端末から取得した端末計量値と、前記上位装置から取得した上位計量値とを比較することにより、前記計量端末から前記上位装置へ通知される計量値の通知状況を示す点検結果を生成する第3のステップとを備え
前記第3ステップでは、前記点検端末が、前記計量端末に登録されている前記端末計量値に関する単位および小数点情報を、前記計量端末から取得し、前記上位装置に登録されている前記上位計量値に関する単位および小数点情報を、前記上位装置から取得し、前記端末計量値と前記上位計量値とを比較する際、前記端末計量値、前記端末計量値に関する単位および小数点情報のそれぞれと、前記上位計量値、前記上位計量値に関する単位および小数点情報のそれぞれとを比較することにより、前記点検結果を生成する
ことを特徴とする点検方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計量端末で計量した計量値の通知状況を点検するための点検技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ビルや工場などの大規模な施設では、エネルギー管理や検針を目的として、施設に設置されている設備の運転状況を管理(監視)するための管理システム(監視システム)が用いられている。この管理システムでは、設備に取り付けられた各種の計量端末が設備の運転状況を示す計量値を計測して制御装置へ通知し、制御装置が計量端末から通知された計量値を中央監視装置などの上位装置へ通知し、上位装置が制御装置から通知された計量値に基づき設備の運転状況を管理(監視)する。
【0003】
このような管理システムでは、初期設定時や定期点検などの作業時に、計量端末で計量した計量値と上位装置に通知された計量値とを比較して一致不一致を判定することにより、計量端末から上位装置へ通知される計量値の通知状況を点検する、いわゆる点検(検針)作業が行われる。この点検作業の1つとして、点検者が、計量端末で計量された計量値と上位装置へ通知された計量値とを目視で点検する方法がある。しかしこの方法では、点検者の目視点検に依存するため、人的ミスにより計量値を読み間違える可能性があり、点検結果の信頼性が低いという問題点があった。
【0004】
従来、スマートフォンなどの携帯通信端末からなる点検端末が、近距離通信回線を介して計量端末から計量値を取得し、インターネットを介して上位装置にアクセスして、上位装置に通知された計量値と照合することにより点検を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1-2など参照)。この技術によれば、点検者の目視点検を必要とすることなく点検作業が行えるため、点検結果の信頼性を改善することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2014-206778号公報
【文献】特開2014-186661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来技術は、点検端末が上位装置にアクセスする際に携帯電話網からインターネットを経由してアクセスするというシステム構成であるため、計量端末が地下に設置されているなど、携帯電話網からの電波が点検端末に届かず圏外となるような設置環境では、点検作業を行うことができないという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、携帯電話網からの電波が点検端末に届かない設置環境であっても点検作業を行うことができる点検技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するために、本発明にかかる点検システムは、計量端末で計量された計量値が制御装置を介して上位装置へ通知される管理システムの前記制御装置および前記上位装置とデータ通信を行うように構成された無線基地局と、近距離無線通信回線を介して前記計量端末とデータ通信を行うとともに、前記無線基地局を介して前記制御装置および前記上位装置とデータ通信を行うように構成された点検端末とを備え、前記点検端末は、前記計量端末から取得した端末計量値と、前記制御装置から取得した中間計量値と、前記上位装置から取得した上位計量値とを比較することにより、前記計量端末から前記上位装置へ通知される計量値の通知状況を示す点検結果を生成するように構成されている。
【0008】
また、本発明にかかる上記点検システムの一構成例は、前記点検端末は、さらに、前記制御装置に接続されている計量端末を識別するための計量端末IDと当該計量端末IDの計量端末から受け取った端末計量値を前記制御装置で識別するための中間計量値IDとの組が登録された制御装置DBと、前記中間計量値IDと前記制御装置から受け取った前記中間計量値IDの中間計量値を前記上位装置で識別するための上位計量値IDとの組が登録された上位装置DBとを備え、前記点検端末は、前記計量端末から前記計量端末を識別するための計量端末IDを取得し、取得した前記計量端末IDと対応する中間計量値IDを前記制御装置DBから取得し、取得した前記中間計量値IDと対応する上位計量値IDを前記上位装置DBから取得し、取得した前記中間計量値IDに基づいて前記制御装置から前記中間計量値を取得し、取得した前記上位計量値IDに基づいて前記上位装置から前記上位計量値を取得するように構成されている。
【0009】
また、本発明にかかる上記点検システムの一構成例は、前記点検端末は、前記計量端末に登録されている前記端末計量値に関する単位および小数点情報を、前記計量端末から取得し、前記制御装置に登録されている前記中間計量値に関する単位および小数点情報を、前記制御装置から取得し、前記上位装置に登録されている前記上位計量値に関する単位および小数点情報を、前記上位装置から取得し、前記端末計量値、前記中間計量値、および前記上位計量値のうちのいずれか2つを比較する際、一方の計量値、一方の計量値に関する単位および小数点情報のそれぞれと、他方の計量値、他方の計量値に関する単位および小数点情報のそれぞれとを比較することにより、前記点検結果を生成するように構成されている。
【0010】
また、本発明にかかる他の点検システムは、計量端末で計量された計量値が制御装置を介して上位装置へ通知される管理システムの前記上位装置とデータ通信を行うように構成された無線基地局と、近距離無線通信回線を介して前記計量端末とデータ通信を行うとともに、前記無線基地局を介して前記上位装置とデータ通信を行うように構成された点検端末とを備え、前記点検端末は、前記計量端末から取得した端末計量値と、前記上位装置から取得した上位計量値とを比較することにより、前記計量端末から前記上位装置へ通知される計量値の通知状況を示す点検結果を生成するように構成されている。
【0011】
また、本発明にかかる上記他の点検システムの一構成例は、前記点検端末は、さらに、前記制御装置に接続されている計量端末を識別するための計量端末IDと当該計量端末IDの計量端末から受け取った端末計量値を前記制御装置で識別するための中間計量値IDとの組が登録された制御装置DBと、前記中間計量値IDと前記制御装置から受け取った前記中間計量値IDの中間計量値を前記上位装置で識別するための上位計量値IDとの組が登録された上位装置DBとを備え、前記点検端末は、前記計量端末から前記計量端末を識別するための計量端末IDを取得し、取得した前記計量端末IDと対応する中間計量値IDを前記制御装置DBから取得し、取得した前記中間計量値IDと対応する上位計量値IDを前記上位装置DBから取得し、取得した前記上位計量値IDに基づいて前記上位装置から前記上位計量値を取得するように構成されている。
【0012】
また、本発明にかかる上記他の点検システムの一構成例は、前記点検端末は、前記計量端末に登録されている前記端末計量値に関する単位および小数点情報を、前記計量端末から取得し、前記上位装置に登録されている前記上位計量値に関する単位および小数点情報を、前記上位装置から取得し、前記端末計量値と前記上位計量値とを比較する際、前記端末計量値、前記端末計量値に関する単位および小数点情報のそれぞれと、前記上位計量値、前記上位計量値に関する単位および小数点情報のそれぞれとを比較することにより、前記点検結果を生成するように構成されている。
【0013】
また、本発明にかかる点検方法は、無線基地局と点検端末とを備える点検システムが、計量端末で計量された計量値が制御装置を介して上位装置へ通知される管理システムの前記計量端末から前記上位装置へ通知される計量値の通知状況を点検するための点検方法であって、前記無線基地局が、前記制御装置および前記上位装置とデータ通信を行うように構成された第1のステップと、前記点検端末が、近距離無線通信回線を介して前記計量端末とデータ通信を行うとともに、前記無線基地局を介して前記制御装置および前記上位装置とデータ通信を行うように構成された第2のステップと、前記点検端末が、近距離無線通信回線を介して前記計量端末から取得した端末計量値と、前記制御装置から取得した中間計量値と、前記上位装置から取得した上位計量値とを比較することにより、前記計量端末から前記上位装置へ通知される計量値の通知状況を示す点検結果を生成するように構成された第3のステップとを備える。
【0014】
また、本発明にかかる他の点検方法は、無線基地局と点検端末とを備え、計量端末で計量された計量値が制御装置を介して上位装置へ通知される管理システムの前記計量端末から前記上位装置へ通知される計量値の通知状況を点検する点検システムで用いられる点検方法であって、前記無線基地局が、前記上位装置とデータ通信を行うように構成された第1のステップと、前記点検端末が、近距離無線通信回線を介して前記計量端末とデータ通信を行うとともに、前記無線基地局を介して前記上位装置とデータ通信を行うように構成された第2のステップと、前記点検端末が、近距離無線通信回線を介して前記計量端末から取得した端末計量値と、前記上位装置から取得した上位計量値とを比較することにより、前記計量端末から前記上位装置へ通知される計量値の通知状況を示す点検結果を生成するように構成された第3のステップとを備える。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、点検端末が上位装置にアクセスする際に携帯電話網からインターネットを経由してアクセスする必要がなくなるため、計量端末が地下に設置されているなど、携帯電話網からの電波が点検端末に届かず圏外となるような設置環境であっても、点検作業を行うことが可能となる。また、インターネットを経由していないため、点検作業において高いセキュリティ性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、点検システムの構成を示すブロック図である。
図2図2は、点検端末の構成を示すブロック図である。
図3図3は、制御装置DBの構成例を示す説明図である。
図4図4は、上位装置DBの構成例を示す説明図である。
図5図5は、アドレスDBの構成例を示す説明図である。
図6図6は、点検結果の構成例を示す説明図である。
図7図7は、点検システムの点検処理を示すシーケンス図である。
図8図8は、不良区間判定処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
[点検システム]
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかる点検システム1について説明する。図1は、点検システムの構成を示すブロック図である。
この点検システム1は、ビルや工場などの大規模な施設で用いられる管理システム2において、計量端末21から、伝送回線L1、制御装置22、LAN回線L2を順に通って上位装置23へ通知される計量値の通知状況を点検するシステムである。
【0018】
点検システム1は、図1に示すように、主な構成として無線LAN基地局APと点検端末10とを備えている。
無線LAN基地局APは、全体として一般的な無線LAN用の基地局(アクセスポイント/ルータ)からなり、制御装置22および上位装置23とLAN回線L2を介してデータ通信を行うとともに、無線LAN回線L3を介して点検端末10とデータ通信を行うように構成されている。
【0019】
点検端末10は、全体としてスマートフォンやタブレットなどの携帯通信端末からなり、近距離無線通信回線L4を介して計量端末21とデータ通信を行うとともに、無線LAN回線L3および無線LAN基地局APを介して制御装置22および上位装置23とデータ通信を行うように構成されている。これらのデータ通信により計量端末21、制御装置22、および上位装置23から取得したそれぞれの端末計量値D1,中間計量値D2,上位計量値D3を比較することにより、計量端末21から上位装置23へ通知される計量値の通知状況を示す点検結果を生成するように構成されている。
【0020】
また、点検端末10は、制御装置22に接続されている計量端末21を識別するための計量端末IDと、計量端末21から受け取った計量端末IDの端末計量値D1を制御装置22で識別するための中間計量値IDとの組が登録された制御装置DB16Aと、中間計量値IDと、制御装置22から受け取った中間計量値IDの中間計量値D2を上位装置23で識別するための上位計量値IDとの組が登録された上位装置DB16Bと、制御装置22を識別するための制御装置IDと制御装置22の通信アドレス(IPアドレス)との組が登録されたアドレスDB16Cとを備えている。
【0021】
また、点検端末10は、近距離無線通信回線L4を介して計量端末21から計量端末21を識別するための計量端末IDを取得し、取得した第1の計量端末IDと対応する中間計量値IDを制御装置DB16Aから取得し、取得した中間計量値IDと対応する上位計量値IDを上位装置DB16Bから取得し、取得した上位計量値IDに基づいて無線LAN基地局APを介して上位装置23から上位計量値D3を取得し、取得した中間計量値IDに基づいて無線LAN基地局APを介して制御装置22から中間計量値D2を取得するように構成されている。
【0022】
[管理システム]
管理システム2は、ビルや工場などの大規模な施設でエネルギー管理や検針を目的として用いられて、施設に設置されている設備の運転状況を管理(監視)するための管理システム(監視システム)である。
管理システム2は、図1に示すように、主な構成として計量端末21、制御装置22、上位装置23を備えている。制御装置22は、伝送回線L1を介して複数の計量端末21を配下に接続し、上位装置23は、LAN回線L2を介して複数の制御装置22を配下に接続している。
【0023】
計量端末21は、全体として設備に取り付けられる一般的なフィールド機器からなり、電気やガスの流量、温度、湿度など、設備の運転状況を示す物理量を端末計量値D1として計量し、伝送回線L1を介して制御装置22へ通知し、近距離無線通信回線L4を介して点検端末10へ端末計量値D1を通知するように構成されている。
【0024】
制御装置22は、全体として一般的な産業用コントローラ(DDC:Direct Digital Controller)からなり、伝送回線L1を介して計量端末21を制御し、計量端末21から伝送回線L1を介して通知された端末計量値D1を中間計量値D2として取得し、LAN回線L2を介して上位装置23へ中間計量値D2を通知し、LAN回線L2、無線LAN基地局AP、および無線LAN回線L3を介して点検端末10へ中間計量値D2を通知するように構成されている。
【0025】
上位装置23は、全体として中央監視装置などの一般的なサーバ装置からなり、LAN回線L2を介して制御装置22を制御し、LAN回線L2を介して制御装置22から通知された中間計量値D2を上位計量値D3として取得し、LAN回線L2、無線LAN基地局AP、および無線LAN回線L3を介して点検端末10へ上位計量値D3を通知するように構成されている。
【0026】
[点検端末]
次に、図2を参照して、本実施の形態にかかる点検端末10の構成について詳細に説明する。図2は、点検端末の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、点検端末10は、主な回路構成として、近距離無線通信回路11、無線LAN通信回路12、機器I/F回路13、操作入力回路14、表示回路15、記憶回路16、および制御回路17を備えている。
【0027】
[近距離無線通信回路]
近距離無線通信回路11は、一般的な近距離無線通信(NFC:Near field communication)方式に基づいて、近距離無線通信回線L4を介して計量端末21とデータ通信を行うように構成されている。近距離無線通信の主な通信方式としては、ZigBee(IEEE802.15.4:登録商標)、Bluetooth(IEEE802.15.1:登録商標)、無線LAN(IEEE802.11)などがある。
【0028】
[無線LAN通信回路]
無線LAN通信回路12は、一般的な無線LAN通信方式(IEEE802.11)に基づいて、無線LAN回線L3を介して無線LAN基地局APとデータ通信を行うように構成されている。
[機器I/F回路]
機器I/F回路13は、USB(Universal Serial Bus)などの一般的な機器接続インターフェース回路からなり、通信ケーブルを介して接続された機器とデータ通信を行うように構成されている。
【0029】
[操作入力回路]
操作入力回路14は、タッチキーや操作ボタンなどの操作入力装置からなり、点検作業者の操作を検出して制御回路17へ出力するように構成されている。
[表示回路]
表示回路15は、LCDなどの画面表示装置からなり、制御回路17からの指示に応じて、メニュー画面、設定画面、点検結果画面などの各種画面を画面表示するように構成されている。
【0030】
[記憶回路]
記憶回路16は、半導体メモリなどの記憶装置からなり、制御回路17で実行する点検処理に用いる各種処理データとプログラム16Pを記憶するように構成されている。
プログラム16Pは、制御回路17のCPUと協働することにより、点検処理を実行するための各種処理部を実現するプログラムである。プログラム16Pは、近距離無線通信回路11、無線LAN通信回路12、あるいは機器I/F回路13を介して点検端末10に接続された外部装置や記録媒体から記憶回路16へ予め格納される。プログラム16Pは、スマートフォンやタブレットにインストロールして用いられる点検アプリで実現し、携帯電話網などのネットワークを介して配布してもよい。
【0031】
記憶回路16で記憶する主な処理データとして、制御装置DB16A、上位装置DB16B、アドレスDB16C、および点検結果16Dがある。
【0032】
[制御装置DB]
制御装置DB16Aは、制御装置22に接続されている計量端末21を識別するための計量端末IDと、当該計量端末IDの計量端末21から受け取った端末計量値D1を制御装置22で識別するための中間計量値IDとの組が登録されたデータベースである。図3は、制御装置DBの構成例を示す説明図である。図3の例では、制御装置22で配下の計量端末21から取得して管理する中間計量値ごとに、制御装置22を示す制御装置IDと、当該中間計量値を計量して制御装置22へ通知する計量端末21を示す計量端末IDと、制御装置22で当該中間計量値を識別するための中間計量値IDとの組が登録されている。
【0033】
[上位装置DB]
上位装置DB16Bは、中間計量値IDと、制御装置22から受け取った中間計量値IDの中間計量値を上位装置23で識別するための上位計量値IDとの組が登録されたデータベースである。図4は、上位装置DBの構成例を示す説明図である。図4の例では、上位装置23で配下の制御装置22から取得して管理する上位計量値ごとに、制御装置22で当該上位計量値に相当する中間計量値を識別するための中間計量値IDと、上位装置23で当該上位計量値を識別するための上位計量値IDとの組が登録されている。
一般的な管理システムでは、制御装置や上位装置が計量端末から取得した計量値を識別するためのIDとしてポイントIDという識別情報が用いられており、本発明にかかる中間計量値IDおよび上位計量値IDとして制御装置および上位装置で用いられている既存のポイントIDを用いてもよい。
【0034】
[アドレスDB]
アドレスDB16Cは、制御装置22を識別するための制御装置IDと、制御装置22の通信アドレスとの組が登録されたデータベースである。図5は、アドレスDBの構成例を示す説明図である。図5の例では、制御装置IDごとに、制御装置IDと制御装置22の通信アドレス:A2(IPアドレス)との組が登録されている。また、アドレスDB16Cには、上位装置23の上位装置IDと通信アドレス:A3(IPアドレス)の組が登録されている。
【0035】
[点検結果]
点検結果16Dは、点検端末10の制御回路17が、計量端末21、制御装置22、および上位装置23から取得したそれぞれの端末計量値D1,中間計量値D2,上位計量値D3を比較して生成したデータを含む。
【0036】
図6は、点検結果の構成例を示す説明図である。点検結果16Dには、端末計量値D1、中間計量値D2、および上位計量値D3の数値と、これらの一致・不一致に基づいて、計量端末21から制御装置22を介して上位装置23へ通知される計量値の通知状況に関する良・不良を総合的に判定した総合判定結果が含まれている。これにより、端末計量値D1、中間計量値D2、および上位計量値D3の数値を点検者が確認できるため、計量値の通知経路のどの区間で不具合が発生しているかを容易に特定することができる。
【0037】
また、図6に示すように、点検結果16Dには、計量値の通知経路を構成する区間ごとに、良・不良を判定した結果を含めてもよい。例えば、図6の例では、端末計量値D1と中間計量値D2が「125.658」で一致しているものの、上位計量値D3が「0」で不一致であることから、伝送回線L1および制御装置22までの区間は正常であり、それより先の区間、すなわちLAN回線L2または上位装置23で不具合が発生していることになる。仮に、中間計量値D2が端末計量値D1と不一致である場合、伝送回線L1または制御装置22で不具合が発生している旨を容易に特定できる。
【0038】
端末計量値D1,中間計量値D2,上位計量値D3を比較する場合、これら計量値の属性データも合わせて比較してもよい。計量値には、計量値の物理的な意味を示す単位と、計量値の数学的大きさを示す小数点情報などの属性データが付加されている。これら属性データは、計量値とともに取得することができる。
例えば、端末計量値D1,中間計量値D2,上位計量値D3のうち、いずれか2つの計量値を比較する場合、一方の計量値、一方の計量値に関する単位および小数点情報のそれぞれと、他方の計量値、他方の計量値に関する単位および小数点情報のそれぞれとを比較し、すべてが等しい場合のみ2つの計量値が一致したと判定し、いずれか1つでも異なる場合には2つの計量値は不一致であると判定することができる。これにより、判定精度を高めることができる。
【0039】
また、点検結果16Dに、端末計量値D1、中間計量値D2、および上位計量値D3の間の比較結果、すなわち一致・不一致を含めてもよい。これにより、点検者が端末計量値D1、中間計量値D2、および上位計量値D3の数値を比較して一致・不一致を判断する必要がなくなるため、人的ミスの発生を抑制することができる。この際、数値の一致・不一致だけでなく、単位や小数点情報に関する一致・不一致を別個に含めてもよい。
【0040】
[制御回路]
点検端末10の制御回路17は、CPUとその周辺回路を備え、記憶回路16のプログラム16Pを読み出してCPUで実行してCPUとプログラム16Pとを協働させることにより、点検処理で用いる各種処理部を実現するように構成されている。なお、各種処理回部については信号処理回路で実現してもよい。
制御回路17で実現される主な処理部として、データ取得部17A、計量値ID特定部17B、および点検処理部17Cを備えている。
【0041】
[データ取得部]
データ取得部17Aは、近距離無線通信回路11を介して計量端末21から、計量端末21で計量した端末計量値D1、計量端末21の計量端末ID:ID1、および計量端末21が接続されている制御装置22の通信アドレス:A2をそれぞれ取得し、計量値ID特定部17Bで特定した中間計量値ID:P2に基づいて、無線LAN通信回路12を介して制御装置22から中間計量値D2を取得し、計量値ID特定部17Bで特定した上位計量値ID:P3に基づいて、無線LAN通信回路12を介して上位装置23から上位計量値D3を取得し、取得した端末計量値D1、中間計量値D2、および上位計量値D3を記憶回路16の点検結果16Dに保存するように構成されている。
【0042】
[計量値ID特定部]
計量値ID特定部17Bは、データ取得部17Aで取得した制御装置22の通信アドレス:A2に基づいて、記憶回路16のアドレスDB16Cから制御装置22の制御装置IDを取得し、取得した制御装置IDとデータ取得部17Aで取得した計量端末21の計量端末IDとに基づいて、記憶回路16の制御装置DB16Aから中間計量値ID:P2を取得し、取得した中間計量値ID:P2に基づいて、記憶回路16の上位装置DB16Bから上位計量値ID:P3を取得するように構成されている。
【0043】
[点検処理部]
点検処理部17Cは、データ取得部17Aで取得した端末計量値D1、中間計量値D2、および上位計量値D3を比較することにより、計量端末21から上位装置23へ通知される計量値の通知状況を示す、図6に示したような点検結果16Dを生成し、記憶回路16へ保存するように構成されている。点検結果16Dは、点検処理部17Cが表示回路15で画面表示してもよく、近距離無線通信回路11、無線LAN通信回路12、あるいは機器I/F回路13を介して外部装置(図示せず)へ通知するようにしてもよい。
【0044】
[本実施の形態の動作]
次に、図7を参照して、本実施の形態にかかる点検システム1の動作について説明する。図7は、点検システムの点検処理を示すシーケンス図である。
【0045】
一般に、管理システム2では、計量端末21が、一定周期で端末計量値D1を計量し(ステップS100)、伝送回線L1を介して制御装置22へ通知する(ステップS101)。
制御装置22は、伝送回線L1を介して計量端末21から通知された端末計量値D1を中間計量値D2として取得し(ステップS102)、LAN回線L2を介して上位装置23へ通知する(ステップS103)。
上位装置23は、LAN回線L2を介して制御装置22から通知された中間計量値D2を上位計量値D3として取得し(ステップS104)、上位計量値D3に基づいて設備の運転状況を管理(監視)する。
【0046】
このような計量値の通知状況を点検する場合、点検者は、計量端末21の設置場所まで出向いて、携帯している点検端末10を用いて点検開始操作を行う(ステップS110)。これにより、点検端末10の制御回路17は、操作入力回路14により点検開始操作を検出し、点検処理を開始する。なお、点検処理の開始に先立って、点検端末10の記憶回路16には、制御装置DB16A、上位装置DB16B、およびアドレスDB16Cが登録されているものとする。
【0047】
点検処理において、まず、データ取得部17Aは、近距離無線通信回路11を介して計量端末21から、計量端末21の計量端末ID:ID1、および計量端末21が接続されている制御装置22の通信アドレス:A2、上位装置23の通信アドレス:A3を取得する(ステップS111)。
また、データ取得部17Aは、近距離無線通信回路11を介して計量端末21から、計量端末21で計量した端末計量値D1を取得し、記憶回路16の点検結果16Dに保存する(ステップS112)。
【0048】
次に、計量値ID特定部17Bは、データ取得部17Aで取得した制御装置22の通信アドレス:A2に基づいて、記憶回路16のアドレスDB16Cから制御装置22の制御装置ID:ID2を特定し(ステップS113)、特定した制御装置ID:ID2とデータ取得部17Aで取得した計量端末21の計量端末ID:ID1とに基づいて、記憶回路16の制御装置DB16Aから中間計量値ID:P2を特定する(ステップS114)。
また、計量値ID特定部17Bは、特定した中間計量値ID:P2に基づいて、記憶回路16の上位装置DB16Bから上位計量値ID:P3を特定する(ステップS115)。
【0049】
続いて、データ取得部17Aは、制御装置22の通信アドレス:A2と、計量値ID特定部17Bで特定した中間計量値ID:P2とに基づいて、無線LAN通信回路12を介して制御装置22から中間計量値D2を取得し、記憶回路16の点検結果16Dに保存する(ステップS116)。
また、データ取得部17Aは、記憶回路16のアドレスDB16Cから取得した上位装置23の通信アドレス:A3と、計量値ID特定部17Bで特定した上位計量値ID:P3とに基づいて、無線LAN通信回路12を介して上位装置23から上位計量値D3を取得し、記憶回路16の点検結果16Dに保存する(ステップS117)。
【0050】
この後、点検処理部17Cは、記憶回路16の点検結果16Dに保存されている端末計量値D1、中間計量値D2、および上位計量値D3を比較し(ステップS118)、得られた比較結果に基づいて、計量端末21から上位装置23へ通知される計量値の通知状況を示す点検結果16Dを生成して記憶回路16へ保存するとともに(ステップS119)、表示回路15で画面表示し(ステップS120)、一連の点検処理を終了する。
【0051】
[不良区間判定処理]
点検処理部17Cで点検結果16Dを生成する際、不良区間を判定するため図8に示すような不良区間判定処理を実行し、得られた不良区間判定結果を点検結果16Dに含めてもよい。図8は、不良区間判定処理を示すフローチャートである。
【0052】
まず、点検処理部17Cは、端末計量値D1と上位計量値D3とを比較し(ステップS130)、端末計量値D1と上位計量値D3が一致しているか否か確認する(ステップS131)。ここで、端末計量値D1と上位計量値D3との一致が確認された場合(ステップS131:YES)、計量値の通知経路のすべての区間が「良」であると判定し(ステップS132)、一連の不良区間判定処理を終了する。
【0053】
また、ステップS131において、端末計量値D1と上位計量値D3との不一致が確認された場合(ステップS131:NO)、点検処理部17Cは、端末計量値D1と中間計量値D2とを比較し(ステップS133)、端末計量値D1と中間計量値D2が一致しているか否か確認する(ステップS134)。ここで、端末計量値D1と中間計量値D2との一致が確認された場合(ステップS134:YES)、計量値の通知経路のうち、制御装置22までの区間、すなわち計量端末21、伝送回線L1、および制御装置22の区間が「良」であり、それより先の区間、すなわちLAN回線L2または上位装置23の区間が「不良」であると判定し(ステップS135)、一連の不良区間判定処理を終了する。
【0054】
また、ステップS134において、端末計量値D1と中間計量値D2との不一致が確認された場合(ステップS134:NO)、点検処理部17Cは、計量値の通知経路のうち、計量端末21より以降の区間、すなわち伝送回線L1、制御装置22、LAN回線L2、または上位装置23の区間が「不良」であると判定し(ステップS136)、一連の不良区間判定処理を終了する。
【0055】
[本実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、LAN回線L2を介して制御装置22および上位装置23とデータ通信を行うように構成された無線LAN基地局APを設け、点検端末10が、近距離無線通信回線L4を介して計量端末21から取得した端末計量値D1と、無線LAN基地局APを介して制御装置22から取得した中間計量値D2と、無線LAN基地局APを介して上位装置23から取得した上位計量値D3とを比較することにより、計量端末21から上位装置23へ通知される計量値の通知状況を示す点検結果16Dを生成するようしたものである。
【0056】
これにより、点検端末10が上位装置23にアクセスする際に携帯電話網からインターネットを経由してアクセスする必要がなくなるため、計量端末21が地下に設置されているなど、携帯電話網からの電波が点検端末10に届かず圏外となるような設置環境であっても、点検作業を行うことが可能となる。また、インターネットを経由していないため、点検作業において高いセキュリティ性を得ることができる。
また、計量端末21が計量した端末計量値D1を、上位装置23から取得した上位計量値D3だけでなく、制御装置22から取得した中間計量値D2とも比較しているため、端末計量値D1と上位計量値D3が一致しない場合でも、計量値の通知経路のいずれの区間で不具合が発生しているのかを詳細に特定することができ、点検結果16Dを用いて効率よく不具合を改善することが可能となる。
【0057】
以上では、計量端末21が計量した端末計量値D1を、上位装置23から取得した上位計量値D3とだけでなく、制御装置22から取得した中間計量値D2とも比較する場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、端末計量値D1を上位計量値D3のみと比較するようにしてもよい。この際の点検システム1および点検端末10の構成は、前述と同様であり、ここでの説明は省略する。
これにより、計量値の通知経路のいずれの区間で不具合が発生しているのかを詳細に特定することはできないものの、携帯電話網からの電波が点検端末10に届かず圏外となるような設置環境であっても、点検作業を行うことが可能となるとともに、点検作業において高いセキュリティ性を得ることができる。
【0058】
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0059】
1…点検システム、2…管理システム、10…点検端末、11…近距離無線通信回路、12…無線LAN通信回路、13…機器I/F回路、14…操作入力回路、15…表示回路、16…記憶回路、16A…制御装置DB、16B…上位装置DB、16C…アドレスDB、16D…点検結果、16P…プログラム、17…制御回路、17A…データ取得部、17B…計量値ID特定部、17C…点検処理部、21…計量端末、22…制御装置、23…上位装置、AP…無線LAN基地局、L1…伝送回線、L2…LAN回線、L3…無線LAN回線、L4…近距離無線通信回線。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8