(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-10
(45)【発行日】2024-01-18
(54)【発明の名称】半導体装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 29/78 20060101AFI20240111BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240111BHJP
【FI】
H01L29/78 652H
H01L29/78 652F
H01L29/78 652S
H01L29/78 658F
H01L29/78 658A
(21)【出願番号】P 2020153233
(22)【出願日】2020-09-11
【審査請求日】2022-06-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】317011920
【氏名又は名称】東芝デバイス&ストレージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】藤農 佑樹
【審査官】石塚 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-342660(JP,A)
【文献】特開2008-182054(JP,A)
【文献】特開2002-368216(JP,A)
【文献】特開2014-154596(JP,A)
【文献】特開2018-207031(JP,A)
【文献】特開2006-173202(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/78
H01L 21/336
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極と、
前記第1電極の上に設けられ、前記第1電極と電気的に接続された第1導電形の第1半導体領域と、
前記第1半導体領域の一部の上に設けられた第2導電形の第2半導体領域と、
前記第1電極から前記第1半導体領域に向かう第1方向に垂直な第2方向において、前記第2半導体領域から離れた第1領域と、
前記第1領域と前記第2半導体領域との間に設けられ、前記第1領域よりも高い第1導電形の不純物濃度を有する第2領域と、
を含み、前記第1半導体領域の別の一部の上に設けられた第1導電形の第3半導体領域と、
前記第2半導体領域の上に設けられ、前記第2半導体領域よりも高い第2導電形の不純物濃度を有する第2導電形の第4半導体領域と、
前記第4半導体領域の一部の上に設けられた第1導電形の第5半導体領域と、
前記第4半導体領域とゲート絶縁層を介して対向するゲート電極と、
前記第4半導体領域及び前記第5半導体領域の上に設けられ、前記第4半導体領域及び前記第5半導体領域と電気的に接続された第2電極と、
前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との間及び前記第1半導体領域と前記第3半導体領域との間に設けられた第1導電形の中間領域と
、
を備え、
前記中間領域における第1導電形の不純物濃度は、前記第1半導体領域における第1導電形の不純物濃度よりも低く、
前記中間領域は、
前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との間及び前記第1半導体領域と前記第2領域との間に設けられた第1部分と、
前記第1半導体領域と前記第1領域との間に設けられ、
前記第1領域よりも低い第1導電形の不純物濃度を有する第2部分と、
を含む半導体装置。
【請求項2】
前記第2半導体領域における第2導電形の不純物濃度は、前記第3半導体領域における第1導電形の不純物濃度よりも高く、
前記第3半導体領域の前記第2方向における長さは、前記第2半導体領域の前記第2方向における長さよりも長い請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1領域における第1導電形の不純物濃度は、前記第2領域における第1導電形の不純物濃度の0.5倍未満である請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1領域は、前記第2方向と、前記第1方向に垂直であり前記第2方向と交差する第3方向と、において前記第2半導体領域から離れ、
前記第2領域は、前記第2方向及び前記第3方向において、前記第2半導体領域と前記第1領域との間に設けられた請求項1~3のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項5】
第1電極と、
前記第1電極の上に設けられ、前記第1電極と電気的に接続された第1導電形の第1半導体領域と、
前記第1半導体領域の一部の上に設けられた第1部分と、
前記第1半導体領域の別の一部の上に設けられ、前記第1部分よりも低い第1導電形の不純物濃度を有する第2部分と、
を含み、前記第1半導体領域よりも低い第1導電形の不純物濃度を有する中間領域と、
前記第1部分の一部の上に設けられた第2導電形の第2半導体領域と、
前記第1部分の別の一部及び前記第2部分の上に設けられた第1導電形の第3半導体領域と、
前記第2半導体領域の上に設けられ、前記第2半導体領域よりも高い第2導電形の不純物濃度を有する第2導電形の第4半導体領域と、
前記第4半導体領域の上に設けられた第1導電形の第5半導体領域と、
前記第4半導体領域とゲート絶縁層を介して対向するゲート電極と、
前記第4半導体領域及び前記第5半導体領域の上に設けられ、前記第4半導体領域及び前記第5半導体領域と電気的に接続された第2電極と、
を備え
、
前記第2部分の上に設けられた前記第3半導体領域の不純物濃度は、前記第2部分における不純物濃度よりも高い半導体装置。
【請求項6】
絶縁部をさらに備え、
前記第2半導体領域は、前記第1電極から前記第1半導体領域に向かう第1方向に垂直な第2方向において、前記絶縁部の周りに設けられた請求項1~
5のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項7】
前記絶縁部は、空隙を含む請求項
6記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第2部分は、前記第1方向において前記第1部分よりも突出した請求項1~4、6及び7のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項9】
第1導電形の第1半導体層と、
前記第1半導体層の上に設けられ、前記第1半導体層よりも低い第1導電形の不純物濃度を有する第1導電形の第2半導体層と、
を含み、前記第2半導体層の上面に開口が形成された構造体に対して、プラズマドーピング又は固相拡散により前記開口の内面に第1導電形の不純物をドープすることで、前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう第1方向に垂直な第2方向において前記内面から離れた第1領域と、前記内面と前記第1領域との間に位置し、前記第1領域よりも高い第1導電形の不純物濃度を有する第2領域と、を含む第1導電形の第1拡散領域を形成し、
プラズマドーピング又は固相拡散により前記内面に沿って第2導電形の不純物をドープすることで、前記内面に沿う第2導電形の第2拡散領域を形成する、半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
metal-oxide-semiconductor field-effect transistor(MOSFET)などの半導体装置は、電力変換等の用途に用いられる。半導体装置の信頼性は高いことが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、信頼性を向上可能な半導体装置及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る半導体装置は、第1電極と、第1導電形の第1半導体領域と、第2導電形の第2半導体領域と、第1導電形の第3半導体領域と、第2導電形の第4半導体領域と、第1導電形の第5半導体領域と、ゲート電極と、第2電極と、を備える。前記第1半導体領域は、前記第1電極の上に設けられ、前記第1電極と電気的に接続されている。前記第2半導体領域は、前記第1半導体領域の一部の上に設けられている。前記第3半導体領域は、第1領域及び第2領域を含む。前記第1領域は、前記第1電極から前記第1半導体領域に向かう第1方向に垂直な第2方向において、前記第2半導体領域から離れている。前記第2領域は、前記第1領域と前記第2半導体領域との間に設けられ、前記第1領域よりも高い第1導電形の不純物濃度を有する。前記第3半導体領域は、前記第1半導体領域の別の一部の上に設けられている。前記第4半導体領域は、前記第2半導体領域の上に設けられ、前記第2半導体領域よりも高い第2導電形の不純物濃度を有する。前記第5半導体領域は、前記第4半導体領域の一部の上に設けられている。前記ゲート電極は、前記第4半導体領域とゲート絶縁層を介して対向している。前記第2電極は、前記第4半導体領域及び前記第5半導体領域の上に設けられ、前記第4半導体領域及び前記第5半導体領域と電気的に接続されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1実施形態に係る半導体装置を表す断面図である。
【
図2】第1実施形態に係る半導体装置を表す平面図である。
【
図3】第1実施形態に係る半導体装置を表す断面図である。
【
図4】第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を表す断面図である。
【
図5】第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を表す断面図である。
【
図6】第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を表す断面図である。
【
図7】第1実施形態に係る半導体装置の一部を表す断面図、及びA1-A2線における不純物濃度を表すグラフである。
【
図8】第1実施形態の第1変形例に係る半導体装置を表す断面図である。
【
図9】第1実施形態の第2変形例に係る半導体装置を表す断面図である。
【
図10】第1実施形態の第3変形例に係る半導体装置を表す断面図である。
【
図11】第2実施形態に係る半導体装置を表す断面図である。
【
図12】第2実施形態に係る半導体装置を表す平面図である。
【
図13】第2実施形態に係る半導体装置を表す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
以下の説明及び図面において、n+、n-、n--及びp、p-の表記は、各不純物濃度の相対的な高低を表す。すなわち、「+」が付されている表記は、「+」及び「-」のいずれも付されていない表記よりも不純物濃度が相対的に高く、「-」が付されている表記は、いずれも付されていない表記よりも不純物濃度が相対的に低いことを示す。これらの表記は、それぞれの領域にp形不純物とn形不純物の両方が含まれている場合には、それらの不純物が補償しあった後の正味の不純物濃度の相対的な高低を表す。同じ表記が付された半導体領域同士の間において、不純物濃度に差があっても良い。
以下で説明する各実施形態について、各半導体領域のp形とn形を反転させて各実施形態を実施してもよい。
【0008】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る半導体装置を表す断面図である。
第1実施形態に係る半導体装置100は、MOSFETである。半導体装置100は、
図1に表したように、n
+形(第1導電形)ドレイン領域1(第1半導体領域)、p
-形(第2導電形)ピラー領域2(第2半導体領域)、n
-形ピラー領域3(第3半導体領域)、p形ベース領域4(第4半導体領域)、n
+形ソース領域5(第5半導体領域)、n
-形バッファ領域6(中間領域)、ゲート電極10、ドレイン電極21(第1電極)、ソース電極22(第2電極)、及び絶縁部30を含む。
【0009】
実施形態の説明では、XYZ座標系を用いる。ドレイン電極21からn+形ドレイン領域1に向かう方向をZ方向(第1方向)とする。Z方向に対して垂直な一方向をX方向(第2方向)とする。Z方向に対して垂直であり、X方向と交差する一方向をY方向(第3方向)とする。また、説明のために、ドレイン電極21からn+形ドレイン領域1に向かう方向を「上」と言い、その反対方向を「下」と言う。これらの方向は、ドレイン電極21とn+形ドレイン領域1との相対的な位置関係に基づき、重力の方向とは無関係である。
【0010】
ドレイン電極21は、半導体装置100の下面に設けられている。n+形ドレイン領域1は、ドレイン電極21の上に設けられ、ドレイン電極21と電気的に接続されている。p-形ピラー領域2は、n+形ドレイン領域1の一部の上に設けられている。n-形ピラー領域3は、n+形ドレイン領域1の別の一部の上に設けられている。n-形ピラー領域3は、X方向においてp-形ピラー領域2と並んでいる。n-形ピラー領域3におけるn形不純物濃度は、n+形ドレイン領域1におけるn形不純物濃度よりも低い。
【0011】
n-形ピラー領域3は、第1領域3a及び第2領域3bを含む。第1領域3aは、X方向においてp-形ピラー領域2から離れている。第2領域3bは、p-形ピラー領域2と第1領域3aとの間に設けられている。第2領域3bにおけるn形不純物濃度は、第1領域3aにおけるn形不純物濃度よりも高い。
【0012】
p形ベース領域4は、p-形ピラー領域2の上及び第2領域3bの少なくとも一部の上に設けられている。p形ベース領域4におけるp形不純物濃度は、p-形ピラー領域2におけるp形不純物濃度よりも高い。n+形ソース領域5は、p形ベース領域4の一部の上に設けられている。ゲート電極10は、p形ベース領域4とゲート絶縁層11を介して対向している。半導体装置100では、ゲート電極10は、n-形ピラー領域3、p形ベース領域4、及びn+形ソース領域5の上にゲート絶縁層11を介して設けられている。
【0013】
ソース電極22は、p形ベース領域4、n+形ソース領域5、及びゲート電極10の上に設けられ、p形ベース領域4及びn+形ソース領域5と電気的に接続されている。ソース電極22は、ゲート絶縁層11により、ゲート電極10とは電気的に分離されている。
【0014】
n-形バッファ領域6は、n+形ドレイン領域1とp-形ピラー領域2との間、及びn+形ドレイン領域1とn-形ピラー領域3との間に設けられている。n-形バッファ領域6におけるn形不純物濃度は、n+形ドレイン領域1におけるn形不純物濃度よりも低い。n-形バッファ領域6は、第1部分6a及び第2部分6bを含む。第1部分6aは、n+形ドレイン領域1とp-形ピラー領域2との間、及びn+形ドレイン領域1と第2領域3bとの間に設けられている。第2部分6bは、n+形ドレイン領域1と第1領域3aとの間に設けられている。
【0015】
絶縁部30は、n
+形ドレイン領域1の上に設けられている。p
-形ピラー領域2は、X方向における絶縁部30の周り、及び絶縁部30の下に設けられている。例えば、絶縁部30の上部は、p形ベース領域4とX方向において並び、ソース電極22に接している。絶縁部30は、
図1に表したように、空隙31を含んでいても良い。
【0016】
図2は、第1実施形態に係る半導体装置を表す平面図である。
図3は、第1実施形態に係る半導体装置を表す断面図である。
図1は、
図2及び
図3のI-I断面図である。
図3は、
図1のIII-III断面図である。
図2では、ゲート絶縁層11及びソース電極22が省略されている。
【0017】
例えば
図1~
図3に表したように、p
-形ピラー領域2、n
-形ピラー領域3、p形ベース領域4、n
+形ソース領域5、ゲート電極10、及び絶縁部30は、X方向において複数設けられている。複数のp
-形ピラー領域2と複数のn
-形ピラー領域3は、X方向において交互に設けられている。1つのn
-形ピラー領域3は、1つの第1領域3aと、2つの第2領域3bと、を含む。2つの第2領域3bは、第1領域3aとX方向において隣り合う2つのp
-形ピラー領域2との間にそれぞれ設けられている。第1領域3aは、X方向において隣り合う2つのp
-形ピラー領域2同士の間の中間部分を含む。
【0018】
1つのp
-形ピラー領域2の上には、2つのp形ベース領域4が設けられている。絶縁部30の上部は、X方向において2つのp形ベース領域4の間に設けられている。それぞれのp形ベース領域4の上に、n
+形ソース領域5が設けられている。X方向において隣り合う2つの絶縁部30の間には、2つのp形ベース領域4及び2つのn
+形ソース領域5が設けられている。ゲート電極10は、n
-形ピラー領域3、2つのp形ベース領域4、及び2つのn
+形ソース領域5の上に、ゲート絶縁層11を介して設けられている。各p
-形ピラー領域2、各n
-形ピラー領域3、各p形ベース領域4、各n
+形ソース領域5、各ゲート電極10、及び各絶縁部30は、Y方向に沿って延伸している。
図1~
図3に表した例では、Y方向は、X方向に対して垂直である。
【0019】
半導体装置100の動作を説明する。
ソース電極22に対して正の電圧がドレイン電極21に印加された状態で、ゲート電極10に閾値より高い電圧を印加する。p形ベース領域4にチャネル(反転層)が形成される。これにより、半導体装置100がオン状態になる。オン状態では、電子は、チャネル及びn-形ピラー領域3を通ってドレイン電極21へ流れる。その後、ゲート電極10に印加される電圧が閾値よりも低くなると、p形ベース領域4におけるチャネルが消滅し、半導体装置100がオフ状態になる。半導体装置100がオフ状態になると、n-形ピラー領域3とp形ベース領域4とのpn接合面からZ方向に沿って空乏層が広がり、且つn-形ピラー領域3とp-形ピラー領域2とのpn接合面からX方向に沿って空乏層が広がる。
【0020】
半導体装置100の各構成要素の材料の一例を説明する。
n+形ドレイン領域1、p-形ピラー領域2、n-形ピラー領域3、p形ベース領域4、n+形ソース領域5、及びn-形バッファ領域6は、半導体材料として、シリコン、炭化シリコン、窒化ガリウム、またはガリウムヒ素を含む。半導体材料としてシリコンが用いられる場合、n形不純物として、ヒ素、リン、またはアンチモンを用いることができる。p形不純物として、ボロンを用いることができる。ゲート電極10は、ポリシリコンなどの導電材料を含む。ゲート絶縁層11及び絶縁部30は、酸化シリコンなどの絶縁材料を含む。ドレイン電極21及びソース電極22は、チタン、タングステン、又はアルミニウムなどの金属を含む。
【0021】
図4~
図6は、第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を表す断面図である。
まず、n
+形半導体層81(第1半導体層)及びn
--形半導体層82(第2半導体層)を含む半導体基板80を用意する。n
--形半導体層82は、n
+形半導体層81の上に設けられている。化学気相堆積(CVD)により、n
--形半導体層82の上に絶縁層91を形成する。フォトリソグラフィ及び反応性イオンエッチング(RIE)により、絶縁層91をパターニングする。絶縁層91をマスクとして用いて、RIEにより、n
--形半導体層82の上面に開口OP1を形成する。
図4(a)に表したように、開口OP1は、X方向において複数形成される。各開口OP1は、Y方向に沿って延伸している。
【0022】
図4(a)に表した構造体に対して、等方性のドーピング方法により、開口OP1の内面Sにn形不純物をドープする。内面Sは、n
--形半導体層82の表面の一部である。等方性のドーピング方法として、プラズマドーピング又は固相拡散が用いられる。半導体基板80を熱処理し、n形不純物を活性化させる。これにより、
図4(b)に表したように、n
-形拡散領域83(第1拡散領域)がn
--形半導体層82に形成される。半導体基板80の熱処理の前に、熱酸化により、開口OP1の内面に沿って絶縁層92を形成しても良い。絶縁層92により、活性化のための熱処理中に、n
--形半導体層82の半導体材料が気化することを抑制できる。
【0023】
活性化のための熱処理中に、n形不純物は、開口OP1の内面SからX方向及びY方向に向けて拡散する。n-形拡散領域83には、濃度勾配が形成される。この結果、n-形拡散領域83は、第1領域83a、第2領域83b、及び第3領域83cを含む。第1領域83aは、X方向において内面Sから離れている。第2領域83bは、内面Sと第1領域83aとの間に位置する。第3領域83cは、Z方向において、n+形半導体層81と内面Sとの間、及びn+形半導体層81と第2領域83bとの間に位置する。第2領域83b及び第3領域83cのそれぞれにおけるn形不純物濃度は、第1領域83aにおけるn形不純物濃度よりも高い。
【0024】
また、第1領域83aの下方には、例えばn--形半導体層82が残存する。n--形半導体層82におけるn形不純物濃度は、第1領域83aにおけるn形不純物濃度よりも低い。又は、活性化のための熱処理中に、n--形半導体層82の全体にn形不純物が拡散しても良い。この場合、第1領域83aの下に、第1領域83aよりも低い第1導電形の不純物濃度を有する第4領域が形成される。いずれの場合でも、n-形拡散領域83の形成後、第1領域83aの下には、第1領域83aよりも低い第1導電形の不純物濃度を有する第1導電形の領域が存在する。
【0025】
絶縁層92を除去する。プラズマドーピング又は固相拡散により、内面Sにp形不純物をドープする。半導体基板80を熱処理し、p形不純物を活性化させる。
図5(a)に表したように、n
-形拡散領域83の一部に重ねて、内面Sに沿うp
-形拡散領域84(第2拡散領域)を形成する。
【0026】
CVDにより、開口OP1を埋め込む絶縁層93を形成する。n
-形拡散領域83の上面が露出するように、絶縁層93の一部及び絶縁層91を除去する。残った絶縁層93中に、空隙93aが存在していても良い。熱酸化により、n
-形拡散領域83の上面及びp形拡散領域85の上面に絶縁層94を形成する。
図5(b)に表したように、p
-形拡散領域84の上部にp形不純物をイオン注入し、p形拡散領域85を形成する。
【0027】
絶縁層94の上に導電層を形成し、フォトリソグラフィ及びRIEにより、この導電層をパターニングする。これにより、ゲート電極10が形成される。絶縁層94及びゲート電極10を覆う絶縁層95を形成する。フォトリソグラフィ及びRIEにより、絶縁層94の一部及び絶縁層95の一部を除去し、ゲート電極10同士の間に開口OP2を形成する。p形ベース領域4の一部及び絶縁層93が開口OP2を通して露出する。開口OP2を通して、p形拡散領域85の上部に選択的にn形不純物をイオン注入する。これにより、
図6(a)に表したように、n
+形拡散領域86が形成される。
【0028】
絶縁層95の上に、開口OP2を埋め込むソース電極22を形成する。n
+形半導体層81が所定の厚さになるまで、n
+形半導体層81の裏面を研磨する。
図6(b)に表したように、n
+形半導体層81の裏面にドレイン電極21を形成する。以上により、第1実施形態に係る半導体装置100が製造される。
【0029】
図6(b)に表した半導体装置において、n
+形半導体層81は、半導体装置100におけるn
+形ドレイン領域1に対応する。X方向において隣り合うp
-形拡散領域84同士の間のn
-形拡散領域83の一部が、n
-形ピラー領域3に対応する。n
-形拡散領域83の第1領域83aは、n
-形ピラー領域3の第1領域3aに対応する。n
-形拡散領域83の第2領域83bは、n
-形ピラー領域3の第2領域3bに対応する。n
+形半導体層81とp
-形拡散領域84との間、n
+形半導体層81と第1領域83aとの間、及びn
+形半導体層81と第2領域83bとの間の第1導電形の領域は、n
-形バッファ領域6に対応する。n
-形拡散領域83の第3領域83cは、n
-形バッファ領域6の第1部分6aに対応する。n
--形半導体層82は、n
-形バッファ領域6の第2部分6bに対応する。p
-形拡散領域84は、p
-形ピラー領域2に対応する。p形拡散領域85は、p形ベース領域4に対応する。n
+形拡散領域86は、n
+形ソース領域5に対応する。
【0030】
第1実施形態の効果を説明する。
半導体装置100の耐圧を向上させるためには、p-形ピラー領域2に含まれるp形不純物量と、n-形ピラー領域3に含まれるn形不純物量と、の差が小さいことが好ましい。差を小さくすることで、半導体装置100がオフ状態のときに、p-形ピラー領域2とn-形ピラー領域3を完全に空乏化できる。
耐圧の他に、半導体装置100については、オン抵抗の低減が望まれる。半導体装置100のオン抵抗を低減するためには、n-形ピラー領域3におけるn形不純物濃度が高いことが好ましい。しかし、n-形ピラー領域3におけるn形不純物濃度が高くなるほど、n-形ピラー領域3は空乏化し難くなる。このため、n-形ピラー領域3におけるn形不純物濃度が高くなるほど、n-形ピラー領域3の幅(X方向における長さ)を狭くする必要がある。n-形ピラー領域3におけるn形不純物濃度を高くし、且つn-形ピラー領域3の幅を狭くすることで、半導体装置100の耐圧を維持しつつ、半導体装置100のオン抵抗を低減できる。
一方で、n-形ピラー領域3におけるn形不純物濃度が高いと、n-形ピラー領域3の幅がばらついた際に、n-形ピラー領域3に含まれるn形不純物量のばらつきが大きくなる。このため、半導体装置100の耐圧のばらつきも大きくなり、半導体装置100の信頼性が低下する。
【0031】
この課題について、第1実施形態に係る半導体装置100では、n
-形ピラー領域3が第1領域3a及び第2領域3bを含む。例えば
図4(a)に表した、X方向において隣り合う開口OP1同士の間のn
--形半導体層82の幅が、n
-形ピラー領域3の幅に影響する。
図4(b)に表したように、第1領域3a及び第2領域3bは、開口OP1の内面Sにn形不純物をドープすることで形成される。第2領域3bは、内面Sに沿って形成され、第2領域3bの幅は、n
-形ピラー領域3の幅のばらつきに関係無く略一定である。このため、n
-形ピラー領域3の幅がばらついた際には、それに応じて第1領域3aの幅がばらつく。
第1領域3aにおけるn形不純物濃度は、第2領域3bにおけるn形不純物濃度よりも低い。このため、第1領域3aの幅がばらついたとしても、第2領域3bの幅がばらついた場合に比べて、n
-形ピラー領域3に含まれるn形不純物量のばらつきが小さい。第1実施形態によれば、n
-形ピラー領域3の幅のばらつきに起因するn
-形ピラー領域3のn形不純物量のばらつきを低減できる。この結果、半導体装置100の耐圧のばらつきを低減でき、半導体装置100の信頼性を向上できる。
【0032】
第1実施形態の好適な例を説明する。
図7(a)は、第1実施形態に係る半導体装置の一部を表す断面図である。
図7(b)は、
図7(a)のA1-A2線における不純物濃度を表すグラフである。
図7(b)において、横軸は、X方向における位置Pを表す。縦軸は、不純物濃度Cを表す。実線は、n形不純物濃度を表す。破線は、p形不純物濃度を表す。
【0033】
図7(a)に表したように、n
-形ピラー領域3のX方向における長さL1は、p
-形ピラー領域2のX方向における長さL2よりも長い。
図7(b)に表したように、p
-形ピラー領域2におけるp形不純物濃度は、n
-形ピラー領域3におけるn形不純物濃度よりも高い。半導体装置100がオン状態のとき、電子は、n
-形ピラー領域3を通ってドレイン電極21へ流れる。長さL1が長さL2よりも長いことで、半導体装置100がオン状態のとき、電子が通る経路の幅を広くできる。これにより、半導体装置100のオン抵抗をさらに低減できる。
【0034】
第1領域3aにおけるn形不純物濃度が低いほど、n-形ピラー領域3の幅のばらつきに起因するn-形ピラー領域3のn形不純物量のばらつきが小さくなる。このため、第1領域3aにおけるn形不純物濃度C1は、第2領域3bにおけるn形不純物濃度C2の0.5倍未満であることが好ましい。
【0035】
p
-形ピラー領域2は、例えば
図5(a)に表したように、開口OP1の内面Sに沿ってp形不純物をドープすることで形成される。p
-形ピラー領域2の内側には、絶縁部30が設けられる。このため、開口OP1をp形の半導体層で埋め込む場合に比べて、開口OP1の幅のばらつきに拘わらず、p
-形ピラー領域2に含まれるp形不純物量のばらつきを低減できる。
【0036】
p-形ピラー領域2は、絶縁部30の代わりに、不純物を実質的に含まない半導体部の周りに設けられても良い。ただし、半導体装置100のリーク電流を低減するためには、p-形ピラー領域2は、絶縁部30の周りに設けられることが好ましい。
【0037】
好ましくは、絶縁部30は、空隙31を含む。絶縁部30を設ける場合、絶縁部30からp-形ピラー領域2及びn-形ピラー領域3に応力が加わる。これにより、p-形ピラー領域2又はn-形ピラー領域3にクラックが生じる可能性がある。絶縁部30が空隙31を含む場合、空隙31が変形することで、絶縁部30からp-形ピラー領域2及びn-形ピラー領域3に加わる応力が分散する。このため、p-形ピラー領域2又はn-形ピラー領域3にクラックが生じる可能性を低減できる。
【0038】
半導体装置100は、n-形バッファ領域6を含むことが好ましい。n-形バッファ領域6が設けられることで、n+形ドレイン領域1とp-形ピラー領域2との間、及びn+形ドレイン領域1とn-形ピラー領域3との間に空乏層が広がり、半導体装置100の耐圧を向上させることができる。
【0039】
また、
図1に表したように、n
-形バッファ領域6は、第1部分6a及び第2部分6bを含む。第2部分6bは、Z方向においてn
+形ドレイン領域1と第1領域3aとの間に位置する。換言すると、第2部分6bは、X方向及びZ方向において、p
-形ピラー領域2から離れている。このため、半導体装置100がオフ状態のとき、第2部分6bは、p
-形ピラー領域2の下に位置する第1部分6aに比べて、空乏化し難い。この課題について、第2部分6bにおけるn形不純物濃度は、第1部分6aにおけるn形不純物濃度よりも低いことが好ましい。この場合、第1部分6aと第2部分6bのそれぞれにおけるn形不純物濃度が同じ場合に比べて、第2部分6bが空乏化し易くなる。この結果、半導体装置100の耐圧を向上できる。
【0040】
(第1変形例)
図8は、第1実施形態の第1変形例に係る半導体装置を表す断面図である。
図8に表した半導体装置110は、n
-形バッファ領域6を含まない点で、半導体装置100と異なる。半導体装置110では、半導体装置100と同様に、n
-形ピラー領域3が、第1領域3a及び第2領域3bを含む。n
-形バッファ領域6が設けられていない場合でも、第1領域3a及び第2領域3bが設けられることで、n
-形ピラー領域3におけるn形不純物濃度が一様である場合に比べて、n
-形ピラー領域3の幅のばらつきに起因するn
-形ピラー領域3のn形不純物量のばらつきを低減できる。
【0041】
(第2変形例)
図9は、第1実施形態の第2変形例に係る半導体装置を表す断面図である。
図9に表した半導体装置120では、n
-形ピラー領域3のX方向におけるn形不純物濃度の変化が、半導体装置100と比べて小さい。半導体装置120において、n
-形ピラー領域3におけるn形不純物濃度は、一様であっても良い。半導体装置120では、半導体装置100と同様に、n
-形バッファ領域6が、第1部分6a及び第2部分6bを含む。n
-形ピラー領域3のX方向におけるn形不純物濃度の変化が小さい場合でも、第1部分6a及び第2部分6bが設けられることで、n
-形バッファ領域6におけるn形不純物濃度が一様である場合に比べて、半導体装置120の耐圧を向上できる。
【0042】
(第3変形例)
図10は、第1実施形態の第3変形例に係る半導体装置を表す断面図である。
図10に表した半導体装置130のように、ゲート電極10は、ゲート絶縁層11を介して、p形ベース領域4とX方向において対向していても良い。ゲート電極10は、第1領域3aの上に位置している。半導体装置130では、半導体装置100と同様に、n
-形ピラー領域3が、第1領域3a及び第2領域3bを含む。これにより、半導体装置130の耐圧のばらつきを低減でき、半導体装置130の信頼性を向上できる。また、n
-形バッファ領域6が、第1部分6a及び第2部分6bを含む。これにより、半導体装置130の耐圧を向上できる。
【0043】
(第2実施形態)
図11及び
図13は、第2実施形態に係る半導体装置を表す断面図である。
図12は、第2実施形態に係る半導体装置を表す平面図である。
図11は、
図12及び
図13のXI-XI断面図である。
図13は、
図11のXIII-XIII断面図である。
図12では、ゲート絶縁層11及びソース電極22が省略されている。
【0044】
第2実施形態に係る半導体装置200では、
図13に表したように、p
-形ピラー領域2が、X方向及びY方向において複数設けられている。例えば、Y方向は、X方向に垂直では無く、X方向に対して傾斜している。
【0045】
図11及び
図13に表したように、n
-形ピラー領域3は、X-Y面において複数のp
-形ピラー領域2の周りに設けられている。n
-形ピラー領域3は、第1領域3a及び複数の第2領域3bを含む。複数の第2領域3bは、複数のp
-形ピラー領域2と第1領域3aとの間にそれぞれ設けられている。複数の第2領域3bは、X-Y面において複数のp
-形ピラー領域2の周りにそれぞれ設けられている。
【0046】
図11及び
図12に表したように、それぞれのp
-形ピラー領域2の上に、p形ベース領域4が設けられている。1つのp形ベース領域4が、X-Y面において絶縁部30上部の周りに設けられている。それぞれのp形ベース領域4の上に、n
+形ソース領域5が設けられている。ゲート電極10は、複数のp形ベース領域4及び複数のn
+形ソース領域5がソース電極22に対して露出するように、n
-形ピラー領域3及び複数のp形ベース領域4の上にゲート絶縁層11を介して設けられている。
【0047】
第2実施形態によれば、第1実施形態に比べて、X-Y面におけるn-形ピラー領域3の面積を大きくできる。半導体装置200がオン状態のときに、電子が通る経路の幅を広くできる。これにより、半導体装置200のオン抵抗を低減できる。
【0048】
また、半導体装置200では、半導体装置100と同様に、n-形ピラー領域3が、第1領域3a及び第2領域3bを含む。これにより、半導体装置200の耐圧のばらつきを低減でき、半導体装置200の信頼性を向上できる。また、n-形バッファ領域6が、第1部分6a及び第2部分6bを含む。これにより、半導体装置200の耐圧を向上できる。
【0049】
n-形ピラー領域3の構成は、第2実施形態に係る半導体装置200に特に好適である。p-形ピラー領域2が2つの方向において複数設けられる場合、n-形ピラー領域3には、いずれのp-形ピラー領域2からも距離が遠く、空乏化し難い部分が生じる。n-形ピラー領域3が第1領域3aを含む場合、空乏化し難い部分は、第1領域3a内に位置する。このため、n-形ピラー領域3におけるn形不純物濃度が一様である場合に比べて、当該部分が、空乏化し易くなる。
【0050】
より具体的に、
図14を参照して説明する。
図14は、
図13の一部を拡大した断面図である。
例えば、複数のp
-形ピラー領域2は、第1p
-形ピラー領域2a、第2p
-形ピラー領域2b、及び第3p
-形ピラー領域2cを含む。第2p
-形ピラー領域2bは、第1p
-形ピラー領域2aとX方向において隣り合う。第3p
-形ピラー領域2cは、第1p
-形ピラー領域2aとY方向において隣り合う。
【0051】
第1p-形ピラー領域2aのX方向及びY方向における中心Ce1と、第2p-形ピラー領域2bのX方向及びY方向における中心Ce2と、第3p-形ピラー領域2cのX方向及びY方向における中心Ce3と、を通る仮想円ICを考える。このとき、仮想円ICの中心Ceは、第1p-形ピラー領域2a、第2p-形ピラー領域2b、及び第3p-形ピラー領域2cのいずれからも離れた位置にある。中心Ce近傍のn-形ピラー領域3には、それぞれのp-形ピラー領域2から広がる空乏層が到達し難い。
【0052】
中心Ce近傍を空乏化させるために、p-形ピラー領域2同士の間隔を狭くする方法がある。この場合、n-形ピラー領域3のX-Y面における面積が小さくなる。この結果、半導体装置200のオン抵抗が増大する。別の方法として、n-形ピラー領域3におけるn形不純物濃度を低下させる方法がある。この場合も、n-形ピラー領域3における電気抵抗が増大し、半導体装置200のオン抵抗が増大する。
【0053】
中心Ce近傍を含む第1領域3aのn形不純物濃度を、第2領域3bに比べて低下させることで、中心Ce近傍が空乏化し易くなる。このため、第2実施形態によれば、半導体装置200のオン抵抗の増加を抑制しつつ、半導体装置200の耐圧を向上できる。
【0054】
ここでは、Y方向がX方向に対して傾斜した例を説明したが、Y方向はX方向に垂直であっても良い。また、図示した例では、Z方向から見たときのp-形ピラー領域2の形状は、円状である。Z方向から見たときのp-形ピラー領域2の形状は、多角形(例えば正六角形)であっても良い。
【0055】
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
【符号の説明】
【0056】
1:n+形ドレイン領域、 2:p-形ピラー領域、 3:n-形ピラー領域、 3a:第1領域、 3b:第2領域、 4:p形ベース領域、 5:n+形ソース領域、 6:n-形バッファ領域、 6a:第1部分、 6b:第2部分、 10:ゲート電極、 11:ゲート絶縁層、 21:ドレイン電極、 22:ソース電極、 30:絶縁部、 31:空隙、 80:半導体基板、 81:n+形半導体層、 82:n--形半導体層、 83:n-形拡散領域、 83a:第1領域、 83b:第2領域、 83c:第3領域、 84:p-形拡散領域、 85:p形拡散領域、 86:n+形拡散領域、 91~95:絶縁層、 93a:空隙、 100~130、200:半導体装置、 C:不純物濃度、 Ce、Ce1~Ce3:中心、 IC:仮想円、 OP1、OP2:開口、 OP2:開口、 S:内面