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特許7417676医療情報照会及び入力システム、医療情報照会及び入力方法、並びにこれを実行するプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-10
(45)【発行日】2024-01-18
(54)【発明の名称】医療情報照会及び入力システム、医療情報照会及び入力方法、並びにこれを実行するプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/60 20180101AFI20240111BHJP
【FI】
G16H10/60
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022119610
(22)【出願日】2022-07-27
(62)【分割の表示】P 2021528319の分割
【原出願日】2019-07-29
(65)【公開番号】P2022141928
(43)【公開日】2022-09-29
【審査請求日】2022-07-28
(31)【優先権主張番号】10-2018-0088179
(32)【優先日】2018-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0096205
(32)【優先日】2018-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521038496
【氏名又は名称】エイチディー・ジャンクション・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジ・ヒュン・シン
(72)【発明者】
【氏名】ジェ・ヒュン・ハン
【審査官】梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-233841(JP,A)
【文献】特開2006-259424(JP,A)
【文献】特開2013-149158(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理部がデータベースから基準日以前の患者の医療記録情報を呼び出すステップと、
前記患者の医療記録情報から、ユーザの設定または要請に応じるインターフェース上の時間軸情報に基づいて設定されたフィールドに該当するオブジェクトをそれぞれ生成するステップと、
前記処理部がインターフェース上に前記それぞれのオブジェクトを別のセクション形態で当該フィールドに時系列的に表示するステップと、
を含み、
前記別のセクション形態は、前記インターフェース上でユーザ操作によって移動可能に表示され、
前記インターフェースは、ユーザにより前記インターフェース上に表示される日別情報の数が変更可能に構成され、
前記インターフェース上に表示される日別情報の数が変更される場合、前記処理部は、前記フィールドのうち少なくとも一つのフィールドに該当するオブジェクトのスケールを変更生成して相応するセクションに表示し、スケールの変更によって前記オブジェクトに表示される内容は、フィールド別に異なるように定義されることを特徴とする医療記録照会及び入力方法。
【請求項2】
記インターフェース上に表示される日別情報の数が増加すれば、前記インターフェース上に表示されるセクションの大きさが縮小されることを特徴とする請求項1に記載の医療記録照会及び入力方法。
【請求項3】
前記インターフェース上に表示される日別情報の数が基準値に該当するとき、前記セクションは、予め設定された最小スケールに縮小され、
前記インターフェース上に表示される日別情報の数が基準値を超過すれば、前記セクションの大きさは、前記最小スケールを維持した状態でユーザが時間軸を移動させて日別情報を確認できるように構成されることを特徴とする請求項2に記載の医療記録照会及び入力方法。
【請求項4】
前記インターフェース上に表示される日別情報の数が増加することにより、前記フィールドのうち、少なくとも1つのフィールドに該当するオブジェクトは、情報量が減るか、関連情報のうち、主な情報を抽出するように変更されることを特徴とする請求項に記載の医療記録照会及び入力方法。
【請求項5】
前記インターフェース上のセクションに表示される内容は、表示される情報量によって第1スケール、第2スケール、及び第3スケールに区分され、
前記セクションに該当する医療記録情報がイメージ情報である場合、第1スケールは、当該イメージ情報全体、第2スケールは、優先権が付与された一部イメージ情報、第3スケールは、予め設定されたサムネイルイメージであることを特徴とする請求項に記載の医療記録照会及び入力方法。
【請求項6】
前記インターフェース上のセクションに表示される内容は、表示される情報量によって第1スケール、第2スケール、及び第3スケールに区分され、
前記セクションに該当する医療記録情報が動画情報である場合、第1スケールは、当該動画情報全体、第2スケールは、優先権が付与された特定スライドイメージ、第3スケールは、予め設定されたサムネイルイメージであることを特徴とする請求項に記載の医療記録照会及び入力方法。
【請求項7】
前記インターフェース上のセクションに表示される内容は、表示される情報量によって第1スケール、第2スケール、及び第3スケールに区分され、
前記セクションに該当する医療記録情報が検査結果である場合、第1スケールは、検査結果全体、第2スケールは、優先権が付与された一部結果、第3スケールは、検査結果に応じる判定内容であることを特徴とする請求項に記載の医療記録照会及び入力方法。
【請求項8】
前記インターフェース上に表示される日別情報の数が変更されることにより、前記フィールドのうち一部フィールドは、当該セクションの大きさ変化によって表示される内容が変更され、前記フィールドのうち残りのフィールドは、当該セクションの大きさが変化しても同じ内容を表示することを特徴とする請求項に記載の医療記録照会及び入力方法。
【請求項9】
前記残りのフィールドは、テキスト情報を含み、前記インターフェース上に表示される日別情報の数が増加して当該セクションの大きさが縮小されながら、前記セクションにスクロールバーまたはウィンドウ拡張機能が追加されて、ユーザは、スクロールバーを移動させるか、ウィンドウ拡張機能を利用して前記テキスト情報を照会できることを特徴とする請求項に記載の医療記録照会及び入力方法。
【請求項10】
第2フィールドは、診療記録フィールドであることを特徴とする請求項に記載の医療記録照会及び入力方法。
【請求項11】
記オブジェクトをそれぞれ生成するステップは、
前記インターフェース上の時間軸に表示される日別情報の数を決定するステップと、
前記表示される日別情報の数に基づいて前記オブジェクトのスケールを決定するステップと、
前記決定されたオブジェクトのスケールによって各フィールドに該当するオブジェクトをそれぞれ生成するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の医療記録照会及び入力方法。
【請求項12】
ユーザの要請により前記インターフェース上の時間軸情報が変更されれば、前記要請に応じて前記インターフェース上に表示される日別情報の数を調整するステップと、
前記調整された日別情報の数に基づいてオブジェクトのスケールを調整し、調整されたスケールによる各フィールドに該当するオブジェクトを再生成するステップと、
前記インターフェース上に前記再生成されたオブジェクトを各々別のセクション形態で表示するステップと、
を含む請求項11に記載の医療記録照会及び入力方法。
【請求項13】
コンピュータに、
データベースから基準日以前の患者の医療記録情報を呼び出すステップと、
前記患者の医療記録情報から、ユーザの設定または要請に応じるインターフェース上の時間軸情報に基づいて設定されたフィールドに該当するオブジェクトをそれぞれ生成するステップと、
インターフェース上に前記それぞれのオブジェクトを別のセクション形態で当該フィールドに時系列的に表示するステップと、
実行させるための医療記録照会及び入力プログラムであって、
前記別のセクション形態は、前記インターフェース上でユーザ操作によって移動可能に表示され、
前記インターフェースは、ユーザにより前記インターフェース上に表示される日別情報の数が変更可能に構成され、
前記インターフェース上に表示される日別情報の数が変更される場合、前記コンピュータは、前記フィールドのうち少なくとも一つのフィールドに該当するオブジェクトのスケールを変更生成して相応するセクションに表示し、スケールの変更によって前記オブジェクトに表示される内容は、フィールド別に異なるように定義されることを特徴とする医療記録照会及び入力プログラム
【請求項14】
日付情報及びフィールド情報によって各々別のセクション形態で患者の医療情報を表示し、表示される時間軸情報を調節できるように構成されるインターフェースと、
データベースから提供される患者の医療情報を前記インターフェース上に表示できるように加工する処理部と、
を備え、
前記別のセクション形態は、前記インターフェース上でユーザ操作によって移動可能に表示され、
前記処理部は、ユーザが設定したインターフェースの時間軸情報及び前記患者の医療情報に基づいて、前記別のセクション形態に表示されるオブジェクトのスケールを決定し、前記決定されたスケールに基づいてそれぞれのオブジェクトを生成し、
スケールの変更によって前記オブジェクトに表示される内容は、フィールド別に異なるように定義されることを特徴とする医療情報照会及び入力システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療情報照会及び入力方法、並びにこれを実行するプログラムに関し、より詳しくは、可読性及びユーザ便宜性を改善した医療情報照会及び入力システム、照会及び入力方法、並びにこれを実行するプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来は患者の医療情報をペーパーに記載して管理したが、現在は電子義務記録(electronic medical record)形態で電算化が行われた。病院ではこのような電子義務記録を照会、記録及び活用するためのシステムが構築されており、ユーザは、コンピュータのようなユーザ端末を介して電子義務記録に接近することでこれを照会して記録する。
【0003】
ただし、既存の電子義務記録を照会及び入力するためのシステムのインターフェースは、ライブラリ形態で構成されて所望の記録に接近する手順が複雑であるという短所があった。そして、日付別または医療情報の種類によって各々別途のウィンドウを介して表示されるため、ユーザが記録の時系列的変化を確認してこれに基づく診療を実行しにくいという短所があった。このような従来のシステムインターフェースは、複雑な構造のため専門性がない患者のようなユーザが接近して使用するには限界があり、タブレットPC及び携帯電話モバイルなどで多角化されるユーザ端末への適用性が落ちる問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記問題点を解決するためのものであって、ユーザが所望する医療情報を容易に照会でき、患者の病歴及び状態を時系列的に確認することができる医療情報照会及び入力システム、照会及び入力方法、並びにこれを実行するプログラムを提供するためである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために、本発明は、データベースから基準日以前の患者の医療情報を読み出すステップ、前記患者の医療情報から設定されたフィールド項目による日付別オブジェクトを各々生成するステップ、及びインターフェース上に前記各々のオブジェクトを別途のセクション形態で該当フィールドに日付別に時系列的に表示するステップを含む医療情報照会及び入力方法を提供する。
【0006】
そして、本発明は、前記インターフェース上に表示された基準日以前のセクションを利用し、基準日または基準日以後に該当するフィールドの内容を入力するステップをさらに含む。
【0007】
ここで、入力ステップは、該当フィールドの既表示されたセクションを選択して基準日または基準日以後の位置にドラッグする方式で移動させて、該当位置に新しいセクションを生成する。具体的に、前記入力ステップは、入力しようとする所定フィールドの基準日以前のセクションを基準日位置にドラッグして新しいセクションを生成するステップ及び前記基準日の前記所定フィールドに該当する医療情報が生成されるステップを含む。
【0008】
ここで、前記医療情報が生成されるステップは、ユーザが常時生成されたセクションを選択して入力ウィンドウを呼び出し、前記入力ウィンドウを介して表示される既存セクションの医療情報を修正して基準日の前記所定フィールドに該当する医療情報を生成する。
【0009】
さらに、前記医療情報が生成されるステップは、ユーザが修正した内容が反映されたオブジェクトを再生成し、前記再生成されたオブジェクトを前記生成されたセクションに表示することを含む。ここで、前記所定フィールドは、診断名フィールド、診療記録フィールド、処方フィールドのうち一つである。
【0010】
一方、前記入力方法は、予約しようとする所定フィールドの基準日または基準日以前のセクションを基準日または基準日以後の位置にドラッグして新しいセクションを生成するステップ及び前記基準日以後に前記所定フィールドに該当する予約情報が生成されるステップを含む。
【0011】
ここで、予約情報が生成されるステップは、ユーザが前記生成されたセクションを選択して予約日付を入力するように構成される。そして、前記生成された予約情報を処方伝達システムに伝達するステップをさらに含む。ここで、前記所定フィールドは、検査フィールドまたは処方フィールドのうち一つである。
【0012】
一方、前記データベースで伝達された前記患者の医療情報のうち、前記予約された情報に該当する検査結果が存在しない場合、前記生成されたセクションを介して既定義された方式で該当検査結果が存在しないことをユーザが認識できるように表示する。
【0013】
また、ユーザが、前記インターフェース上にセクションが表示されない位置を選択する場合、該当日付の該当フィールドに該当する入力ウィンドウが表示され、ユーザが、前記入力ウィンドウを介して入力した内容に相応するオブジェクトが表示される新しいセクションが前記位置に生成される。
【0014】
さらに、ユーザが前記セクションを選択する場合、前記セクションに該当する詳細情報が別途の詳細表示ウィンドウを介して表示される。また、ユーザが特定フィールドを選択する場合、前記選択されたフィールドに該当する医療情報のみが抽出されて別途のウィンドウを介して時系列的に表示される。
【0015】
一方、前記本発明の目的を達成するために、本発明は、前記データベースから基準日以前の患者の医療情報を読み出すステップ、前記患者の医療情報から設定された時間軸情報及び設定されたフィールドに相応する各々のオブジェクトを生成するステップ、及び前記各々のオブジェクトを前記インターフェース上に別途のセクション形態で該当フィールドによって時系列的に表示するステップを実行する医療情報照会及び入力プログラムを提供する。
【0016】
また、本発明は、日付情報及びフィールド情報によって各々別途のセクション形態で患者の医療情報を表示し、ユーザが患者の医療情報を入力することができるインターフェース、及びデータベースで提供される患者の医療情報を前記インターフェース上に表示できるように加工し、前記インターフェースから入力される情報を処理する処理部を含み、前記処理部は、データベースと患者の医療情報を送受信するためのデータ伝達部、前記データベースから提供された患者の医療情報から前記インターフェース上の前記セクションに表示できるように設定された時間軸情報及び設定されたフィールドに相応する各々のオブジェクトを生成するオブジェクト生成部、及び前記インターフェースを介してユーザが入力した情報を処理する入力処理部を含むことを特徴とする医療情報照会及び入力システムを提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明による場合、一つのインターフェース画面を介して複数日付の医療情報を時系列的に同時に確認することが可能であるため、ユーザが関連性のある情報の時間的変化推移及び各フィールド情報間の相関関係を容易に把握できるという長所がある。
【0018】
また、本発明でインターフェースに表示される方式は、既存のペーパー形態の診療チャートと類似した構造でユーザに見慣れる使用環境を提供し、ユーザは、これを介して各フィールド別情報を容易に区分して識別できる。
【0019】
そして、本発明による場合、既存の患者医療情報を利用して新規入力を進行することが可能であるため、情報入力が容易で、且つタッチスクリーンのような多様なデバイス環境で容易に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施例に係る医療情報照会及び入力システムの構成を示す。
図2図1のユーザ端末の主要構成を示すブロック図である。
図3図2のインターフェースを示す。
図4図3で一部セクションの細部内容を表示する形態を示す。
図5図3で一部検査結果を別途ウィンドウを介して時系列的に表示した形態を示す。
図6図1のシステムにより実行される医療情報照会及び入力方法を示す流れ図である。
図7】インターフェースに第1のフィールドの内容を入力する一例を示す。
図8】インターフェースに第1のフィールドの内容を入力する他の例を示す。
図9】インターフェースに第2のフィールドの内容を入力する一例を示す。
図10】各フィールドまたはサブフィールド別各スケールによる表示形態を示す。
図11】時間軸調整によるインターフェース表示方法を示す流れ図である。
図12】第1の照会期間を設定した状態のインターフェースを示す。
図13】第2の照会期間を設定した状態のインターフェースを示す。
図14】第3の照会期間を設定した状態のインターフェースを示す。
図15】ユーザが選択した代表値関連情報を表示したインターフェースを示す。
図16】ユーザが選択した代表値関連情報を選択的に表示する方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参考にして本発明の実施例に係る医療情報照会及び入力システム、照会及び入力方法、並びにこれを実行するプログラムに対して具体的に説明する。以下の説明において、各構成要素の位置関係は、原則的に図面を基準にして説明する。そして、図面は、説明の便宜のために発明の構造を単純化し、または必要な場合は誇張して表示されることができる。したがって、本発明がこれに限定されるものではなく、その他の各種装置を付加したり、変更または省略したりして実施することもできる。
【0022】
図1は、本発明の一実施例に係る医療情報照会及び入力システムの構成を示す。図1に示すように、サーバ100は、各種検査装置10、患者が保有している各種端末20、外部医療機関のサーバ30、及び複数のユーザ端末200などとネットワークを利用して連結されて情報の伝達を受けることができるように構成される。このようなサーバ100は、内部に各種医療情報を格納するデータベース110を備え、ネットワークを介して提供される患者の各種医療情報をデータベース110上に格納する。データベース110に格納されるデータは、患者の人的事項及び過去の病歴に対する多様な情報を含むことができる。例えば、診療記録、手術記録、介護記録、麻酔記録など、医療関係者が直接記録した情報を含むことができる。または、映像検査、機能検査など、多様な検査に対する結果情報、そして過去診療時に実行された処置事項、処方履歴に対する情報を含むことができる。さらに、外部医療機関から伝達を受けた患者の医療情報を含むことができ、患者が保有している装置を介して送信される各種測定結果及び要求事項などに対する情報を含むことができる。
【0023】
図1ではサーバ100が複数のユーザ端末200と連結される構造を開示しているが、個人病院のような小型医療機関ではサーバが単数のユーザ端末と連結されることも可能である。また、図1ではサーバとユーザ端末が別個の装置を構成することを開示しているが、ユーザ端末自体がデータベースを備えて一つの装置でサーバ及びユーザ端末の役割を同時に実行することも可能である。このようなサーバは、医療機関内に備えられるハードウェアで構成されることも可能であるが、ユーザがどこでもインターネットを介して接近可能にインターネット上のクラウドサーバを利用して構成することも可能である。
【0024】
ユーザ端末200は、インターフェース220を介してユーザが患者の医療情報を照会し、医療情報を入力することができる装置である。このようなユーザ端末200は、デスクトップ、ノートブック、タブレットPC、携帯電話モバイルなど、ユーザに情報を表示することができ、ユーザが情報を入力することができる多様な電子装置を利用して構成できる。本実施例において、ユーザ端末200は、医療関係者が使用するユーザ端末を中心にして説明するが、本発明がこれに限定されるものではなく、患者が自分の医療機録情報を照会して情報を入力することができるユーザ端末で構成されることも可能である。
【0025】
ユーザ端末200を介して入力される患者の医療情報は、データベース110上に新しく格納またはアップグレードされることができる。また、ユーザ端末200を介して処置内容、処方内容、予約などのオーダー情報が入力されると、該当オーダーを実行することができるように該当情報をサーバ100を介して処方伝達システム300に伝達できる。
【0026】
図2は、図1のユーザ端末の主要構成を示すブロック図である。図2に示すように、ユーザ端末200は、処理部210及びインターフェース220を含んで構成されることができる。
【0027】
処理部210は、インターフェース220を介して要求される患者の医療情報をデータベース110に要求し、データベース110を介して提供される患者の医療情報をインターフェース220に表示できるように加工する構成である。ここで、データベース110は、便宜上、サーバのデータベースの図面符号を利用して表示するが、これに限定されるものではなく、外部の他のシステムのデータベースまたはユーザ端末自体的に保有しているデータベースであってもよい。そして、インターフェース220を介して入力される入力情報をデータベース110に格納することができるように送信し、入力情報のうちオーダー事項は、処方伝達システム300に伝達できるようにオーダー情報を生成して伝達する構成である。
【0028】
そして、インターフェース220は、ユーザ端末200のディスプレイを介してユーザに医療情報を表示する構成である。また、ユーザは、インターフェース220を介して診療記録、処置内容、処方内容などの情報を入力することができる。このとき、ユーザは、キーボード、マウス、入力ペンなどを利用してインターフェースを介して各種情報を入力することができ、ディスプレイがタッチスクリーンで構成される場合、タッチ方式を利用して情報を入力することも可能である。
【0029】
図3は、図2のインターフェースを示す。図3に示すように、インターフェース220の上段には患者の名前、性別、年齢などの患者情報が表示され、各種機能を選択することができる選択アイコンが配置される。そして、下側には選択された患者の各種医療情報を表示したり記録したりできる空間が形成される。このような患者の医療情報は、診断記録、検査記録、手術記録、入院記録などの各種病歴情報を含む。このような医療情報は、図3に示すように、水平方向に形成された時間軸に沿って、病歴に該当する各イベントが発生した日付別に表示される。したがって、ユーザは、一つのインターフェース画面を介して患者の病歴を時間経過順に確認することが可能である。
【0030】
具体的に、時間軸に沿って患者の病歴に該当するイベントが発生した日付が各々表示される。一般的に時間軸の左側から所定間隔離れた位置に基準日が表示され、基準日の左側方向に基準日以前の日付が表示される。ここで、基準日は、設定された日付であり、一般的にユーザが医療情報を照会または入力する当日である。そして、各日付の下側垂直方向に該当日付の医療情報が表示される。このとき、縦軸は、医療情報の内容及び特性によって区分される複数のフィールドに区分される。このようなフィールドは、診断名フィールド、診療記録フィールド、検査フィールド、処方フィールドなどを含むことができる。したがって、データベース上に格納された患者の医療情報は、インターフェース上に病歴に該当する日付別に、情報の性格によって区分されて該当フィールドの位置に表示される。ユーザは、該当日付別医療情報を縦方向にスクロールしながら、各フィールドに該当する内容を確認することができる。ただし、図3のように、フィールドのうち一部フィールド(本実施例による場合、処方フィールド)は、ユーザ便宜性を考慮してインターフェースの下段で選択的にライズアップされるように構成されることができる(ここで、フィールドとは、各サブフィールドの集合からなる上位概念であって、サブフィールドと区分される意味で使われ、または情報の特性による分類を意味するものであって、サブフィールド自体を含む意味で使用することもできる)。
【0031】
従来のシステムによるインターフェースはライブラリ形態で構成されるため、各々の情報に接近する手順が複雑であり、情報が個別的に管理されて表示されるため、ユーザが患者の過去医療情報に基づいて総合的に判断しにくいという短所があった。これに比べて、本発明による場合、ユーザは、一つのインターフェース画面を介して複数日付の医療情報を時系列的に同時に確認することが可能である。また、患者の医療情報がフィールド別に区分されて時系列的に表示されるため、関連性のある情報の時間的変化推移を容易に把握できる。特に、多様なフィールドに該当する情報が一つの画面を介して表示されるため、各フィールドの情報間の相関関係を容易に把握できる(例えば、処方薬剤変更による血糖検査数値変化の相関関係)。したがって、ユーザは、本発明によるインターフェースを介して患者の病歴及び処方履歴を容易に把握することが可能であり、患者の状態推移及び既存処方の効用性等に対して総合的に判断することが可能である。
【0032】
患者の日付別フィールド別情報は、インターフェース上で各々セクション形態で提供される。ここで、セクション形態で提供されるとは、各々が別個のエンティティで形成され、インターフェース上でグラフィック的にも他の日付別フィールド別情報と区分されることができるように表示されることを意味する。そして、ユーザは、セクション単位で詳細情報内容を閲覧することができ、セクション単位でインターフェース上で位置を移動させることができる。一例として、図3に示すように、各々の日付別フィールド別情報は、インターフェースの背景上にカード状のセクション221で表示される。このような構造は、既存のペーパー形態の診療チャートと類似した構造であって、ユーザに見慣れる使用環境を提供し、ユーザは、これを介して各フィールド別情報を容易に区分して識別できる。ただし、このようなセクション221は、該当日付のフィールド別に一つのセクションで構成されるものではなく、該当フィールドに複数のサブフィールドが存在する場合、サブフィールド別に別途のセクションを構成する。例えば、検査フィールドでは血液検査、血液検査、X-ray検査など、検査の種類によって各々別個のセクションで表示されることができ、処方フィールドでは薬物処方、処置処方、検査処方、リハビリ治療処方など、処方の種類によって各々別個のセクションで表示されることができる。
【0033】
このように、本実施例に係るインターフェースの基本画面は、日付別フィールド別にセクションが整列された形態で表示される。したがって、特定日付には一部フィールドに該当する情報がなくて別途のセクションが生成されずに空白に残した部分が発生できる。したがって、インターフェースは、同日付のセクション間に空白が発生しないように上側に整列して表示する機能を含む。したがって、ユーザは、該当機能を選択し、日付別記録を照会するにあたって、縦方向に画面をスクロールすることを最小化させながら患者の医療情報を確認することができる。
【0034】
図4は、図3で一部セクションの細部内容を表示する形態を示す。インターフェース220上に表示される各々のセクション221は、該当日付別フィールド別情報が加工されて表示される。ユーザが該当セクションの詳細情報の照会を要求すると、別途の詳細照会ウィンドウ222を介してこれを表示するように構成される。このような要求は、ユーザが該当セクションを選択する方式で行われ、このような選択は、マウスを利用したクリック動作、タッチスクリーンを介したタッチ動作などで行われることができる。詳細照会ウィンドウ222は、図4に示すように、患者の医療情報一側に生成される別途のセクションで構成されることができる。別途の画面転換動作なしに基本表示画面上にオーバーラップされて表示されるため、ユーザが医療情報を照会する動作の連続性を維持することができる。
【0035】
図5は、図3で一部検査結果を別途ウィンドウを介して時系列的に表示した形態を示す。前述したように、本実施例のインターフェースは、日付別フィールド別に医療情報を提供するため、ユーザが各フィールド情報に対する時間経過による推移をインターフェースの基本画面を介して確認することができる。ただし、本実施例に係るインターフェースは、このような推移を別途のフィールド別詳細情報ウィンドウ223を介してより詳細に表示する機能を含むことができる。ユーザが一部フィールド(例えば、X-ray検査結果フィールド)を選択(例えば、フィールド名クリック)する場合、該当フィールドに該当する医療情報を別途の詳細照会ウィンドウを介して時系列的に表示できる。基本画面で照会する場合、一部日付別情報には該当検査が進行されなかった時、一部が空白で表示される部分があるが、別途の詳細照会ウィンドウを介して表示される場合、このような空白なしに該当フィールド情報を集中的に確認することができるという長所がある。また、詳細照会ウィンドウを介して各セクションを介して表示される内容より詳細な情報を表示し、または該当情報が数値に関連したものである場合、時間経過による推移をグラフまたは統計として加工して表示できるという長所がある。
【0036】
以上、図3及び図5を参照して、本実施例に係るインターフェースの基本的な表示形態を具体的に説明した。ただし、インターフェース上に表示される日付の個数、表示日付区間のような時間軸情報、及びフィールドの種類などは、ユーザの設定によって変更されることがきる。
【0037】
再び、図2を参照して、処理部の構成をより具体的に説明する。図2に示すように、処理部210は、データ伝達部211、キャッシュ格納部212、オブジェクト生成部213、及び入力処理部214を含んで構成されることができる。
【0038】
データ伝達部211は、各種データベース(ユーザ端末、サーバ、別途の検査装置、ウェブ上のデータベースなどを含む)と有線/無線で連結され、必要な情報を送信及び受信する構成である。したがって、ユーザがインターフェース220を介して特定患者の医療情報を要求すると、処理部210のデータ伝達部211は、データベース110から該当情報を受信する。そして、ユーザがインターフェース220を介して入力した医療情報を再び該当データベース110に格納することができるように送信する。また、ユーザがインターフェース220を介して処方オーダーを入力すると、該当オーダーを処方伝達システム300に送信する機能を遂行することができる。
【0039】
キャッシュ格納部212は、データベース110で送信された患者の医療情報を臨時に格納する構成である。したがって、処理部210は、キャッシュ格納部に格納された医療情報を利用してインターフェース上で設定された内容またはユーザの要求によって情報を抽出及び加工できる。また、ユーザが医療情報を入力する場合、キャッシュ格納部に格納された医療情報上に反映し、これをキャッシュ格納部212に格納された医療情報をデータベース110に送信してデータベース上の医療情報をアップデートすることができる。
【0040】
オブジェクト生成部213は、データベース110で伝達される患者の医療情報のうちインターフェース220の各セクション221に表示するためのオブジェクトを生成する構成である。データベース110で伝達される患者の医療情報のうちインターフェースのセクションに表示される情報量は、その一部であり、表示形式もフィールドによって多様である。したがって、処理部210は、キャッシュ格納部212に格納された医療情報のうち表示される日付別情報及びフィールドに対する情報を抽出し、オブジェクト生成部213は、フィールド別に規定された表示方式によって日付別フィールド別セクションに表示されるためのオブジェクトを生成することができる。
【0041】
例えば、図4に示すように、検査フィールドのうち血液検査に対する結果は、詳細照会ウィンドウに表示されたもののような多様な情報を含むことができる。ただし、血液検査項目に該当するセクションでは前記血液検査結果のうち主要な4個項目に対してのみ規定されたパターンで表示するように規定される。したがって、オブジェクト生成部213は、血液検査結果情報のうち該当情報のみを抽出して規定されたパターンで表示できるようにオブジェクトを生成する。
【0042】
オブジェクト生成部213により生成されるオブジェクトは、該当するフィールドによって多様な形態で具現されることができる。図4に示すように、血液検査、基礎代謝プロファイル検査など、検査の種類によって各々定義されたチャート形態で異なるように表示されるように生成されることができる。また、検査結果のうちX-ray撮影のような結果は、セクション上にイメージファイルで表示されるように生成されることができ、超音波検査のような結果は、セクション上で動映像が再生されるように生成されることができる。そして、診断名フィールド及び診療記録フィールドは、テキスト形態で表示されるように構成されることができる。このように、オブジェクト生成部は、各々のフィールド毎に、そして後述するセクションのスケール毎に多様な形態でオブジェクトを生成することができる。
【0043】
一方、入力処理部214は、ユーザがインターフェースを介して入力する内容を処理する構成である。ユーザは、インターフェースを介して基準日に該当する診断名を作成したり、診療記録を作成したり、処方を作成したりする等の入力作業を実行することができる。このようにユーザがインターフェースを介して入力した内容は、入力処理部により認識されてキャッシュ格納部212に格納されてデータベース110にアップデートされることができるように処理され、または処方伝達システム300に伝達されることができるように処理される。そして、処理された情報は、データ伝達部211を介してデータベースまたは処方伝達システムをはじめとする外部構成に伝達されることができる。
【0044】
以上、処理部210が医療情報照会及び入力システム上で実行する内容を主要構成を中心にして説明した。図6は、図1のシステムにより実行される医療情報照会及び入力方法を示す流れ図であり、以下では図6を参照して各々のステップを具体的に説明する。
【0045】
まず、ユーザがインターフェースを介して患者の医療情報を要求するステップを実行する(S110)。本ステップは、ユーザがインターフェース220画面を介して患者の名前またはIDを入力する方式で行われることができる。
【0046】
処理部210は、要求された患者の医療情報をデータベース110から読み出す(S120)。前述したように、データベース110は、ユーザ端末に備えられるデータベースであり、または別途のサーバ装置またはクラウドサーバに備えられたデータベースであり、または別途の検査装置、他の医療機関、患者が保有した装置に備えられたデータベースである。本ステップは、処理部のデータ伝達部211を介して該当医療情報を受信する方式で行われ、受信された医療情報は、キャッシュ格納部212に格納されることができる。
【0047】
処理部210は、データベースで伝達を受けた患者の医療情報を利用し、インターフェース上の各セクションに表示できるオブジェクトを生成するステップを実行する(S130)。本ステップにおいて、処理部は、設定された値(例えば、表示される日付区間、選択されたフィールド情報等)に基づいて、患者の医療情報のうち対象情報を抽出する。このとき、対象情報に含まれている内容は、各セクションに該当する単位であって、日付別、フィールド別(サブフィールドがある場合、サブフィールド別)に分類されることができる。オブジェクト生成部213は、分類された各セクションに該当する情報を該当フィールドまたは該当サブフィールドによって定義された形態で加工して各々のオブジェクトを生成する。このとき、定義された形態は、フィールドの種類によって異なることがあり、同じフィールドである場合もユーザが設定によるスケールによって異なることがある。
【0048】
処理部210で生成されたオブジェクトは、インターフェース220の各々のセクションを介して表示される(S140)。前述したように、各々のセクションに表示される内容は、フィールドまたはサブフィールドによってテキスト形態、チャート形態、イメージ形態、映像再生形態で多様に生成されることができる。したがって、ユーザは、インターフェースを介して各々の日付別情報を時系列的に同時に確認することが可能であり、情報の性格によってフィールド別に区分して確認することが可能である。
【0049】
一方、ユーザは、インターフェース220を介して患者の医療情報を照会しながら、インターフェース220を介して必要な内容を入力するステップを実行する(S150)。入力される内容は、診療記録、または処方、または診療予約または検査予約に対する内容である。具体的な入力方式に対しては、以下で別途に説明する。
【0050】
ユーザが前記のような内容を入力すると、処理部210は、入力されたフィールド及び内容によって入力情報を処理する(S160)。一例として、ユーザが診療記録などの情報を入力すると、入力処理部214は、キャッシュ格納部212に格納された患者の既存の医療情報に追加された情報を付加して格納することができるように処理する。他の例として、ユーザが処方オーダーを入力し、または予約情報を入力すると、該当情報を処方伝達システム300に伝達できるように命令を生成する。その他、処理部210は、ユーザが入力した情報を性格によって各々定義された方式で加工/処理できる。
【0051】
このように、入力した情報に対する加工及び処理が実行されると、処理部210は、入力内容を格納したり、他の構成で伝達したりするステップを実行する(S170)。このようなステップは、処理部210のデータ伝達部211を介して実行されることができる。本ステップは、入力された内容が反映された患者の医療情報が格納されているキャッシュ格納部の内容を患者の既存の医療情報が格納されているデータベースに伝達して患者医療情報をアップデートすることができる。または、処方伝達システム300または入力内容に相応する装置に入力内容を伝達できる。
【0052】
医療情報入力
【0053】
ユーザがインターフェースを介して入力する情報は、大きく二つに区分されることができる。まず、診断名フィールド、診療記録フィールド、所見書フィールドのように、ユーザの判断、所見及び問診内容などを入力するフィールドである(以下では、第1のフィールドという)。これは一般的にテキスト方式で入力が行われ、主に基準日の医療情報として入力される場合が多い。他の一つは、検査フィールド、処方フィールドのように、ユーザが基準日または基準日以後に検査またはリハビリ治療などを予約し、または薬物、処置、検査、リハビリ治療などの処方オーダーなどを入力するフィールドである(以下では、第2のフィールドという)。以下では、このようなフィールドの性格によってユーザが内容を入力する方式に対して具体的に説明する。
【0054】
図7は、インターフェースに第1のフィールドの内容を入力する一例を示す(第1の入力方式)。患者の医療情報を照会すると、基準日以前の情報は、セクション形態でインターフェース上に表示されるが、基準日及び基準日以後の情報は、予約された内容がない限り空白領域で存在する。このとき、ユーザが診療中に基準日付の診療記録を入力しようとする場合、基準日列(column)で該当フィールド(診療記録フィールド)の空白位置を選択すると、空のセクション221aが該当位置に生成される。そして、生成された空のセクション221aを再び選択すると、前述した詳細照会ウィンドウと同様に、インターフェースの一側に別途の入力ウィンドウ224が表示される。したがって、ユーザは、入力ウィンドウ224を介して診療記録内容を入力して入力ウィンドウ224を閉じると、処理部を介して基準日診療記録フィールドに該当するオブジェクトが生成され、該当内容が該当セクションに表示される。ただし、実施例によって空白位置選択時に空のセクションが生成されるステップは、省略するように構成でき、空白位置選択時にセクション追加を意味する別途のマーク(例えば、‘+’マーク)が表示されると同時に入力ウィンドウが表示され、入力が完了すると、該当内容が反映されたオブジェクトが生成されて該当フィールド位置にセクションが生成されることも可能である。
【0055】
一方、患者が特定期間同じ病変で医療機関を訪問する場合が多く、この場合、患者の症状及び意思の所見も類似した場合が多い。したがって、第1のフィールド入力時、全ての内容を新しく入力するものではなく、以前日付に入力した情報を入力時に利用できる機能を含む。
【0056】
図8は、インターフェースに第1のフィールドの内容を入力する他の例を示す(第2の入力方式)。基準日以前の医療情報を活用して基準日の医療情報を入力しようとする場合、ユーザは、活用しようとする基準日以前のセクションを選択して基準日の該当フィールド位置に移動させることができる。このような動作は、従来のドラッグアンドドロップ方式で行われることができる。前記動作により既存のセクション221bと同じ内容のセクション221cが基準日の同じフィールドに生成される。これは基準日の該当フィールドに既存のセクションと同じ内容が入力された状態である(診断名が同じ場合、このように利用できる)。そして、ユーザが基準日に生成されたセクション221cを選択する場合、図7のように入力ウィンドウ224が一側に表示される。この時の入力ウィンドウ224には既存のセクション221bに該当する医療情報と同じ内容が入力されている状態であり、ユーザは、入力ウィンドウ224を介して既存の内容を修正(削除、交替または追加)する方式で入力できる。そして、入力ウィンドウ224を閉じると、基準日該当フィールドに該当するオブジェクトが再生成されて該当セクション221cに表示されることができる。
【0057】
このように、本実施例による場合、既存の医療情報を利用して入力動作を実行することによってユーザ便宜性を高めることができ、セクションのドラッグアンドドロップ方式を利用して多様な端末装置に適用できる。このとき、誤入力を防止することができるように、このような既存セクションの移動は、同じフィールド内に制限するように構成することも可能である。
【0058】
図9は、インターフェースに第2のフィールドの内容を入力する一例を示す。前述したように、検査フィールドまたは処方フィールドなどの第2のフィールドは、基準日または基準日以後に各種オーダー及び予約情報を入力する機能が必要である。特に、各種処方オーダーの内容は、基準日以前に実行された処方と類似する可能性が高いため、前述した第2の入力方式のように基準日以前の情報を利用して入力できる。
【0059】
具体的に、図9は、処方フィールドウィンドウを表示したものであり、インターフェース下段に一部隠れているウィンドウをユーザが選択してライズアップさせた状態である。処方フィールドは、薬物処方、処置処方、検査処方などのサブ処方を含むことができる。ユーザは、処方フィールドウィンドウに、前述した第2の入力方式を利用して処方オーダーを入力することができる。
【0060】
例えば、薬物処方オーダーを入力しようとすると、類似処方が行われる過去の薬物処方フィールドのセクション221dを選択して基準日位置に移動させる。これにより、基準日位置に生成されたセクション221eを選択し、細部内容を修正する方式で処方オーダーを入力することができる。また、処置処方である場合、過去同じ処置処方に該当するセクションを基準日位置に移動させて検査処方オーダーを入力することができる。
【0061】
さらに、予約機能が必要な一部サブフィールドの場合(例えば、検査処方、リハビリ治療処方)、セクションの移動位置を基準日でない基準日以後の位置に移動させることによって、予約入力を実行することができる。例えば、検査予約が必要な場合、処方フィールドウィンドウで同じ検査を処方した過去のセクション221fを、基準日以後の位置(基準日列基準右側)に移動させて該当検査を予約することができる。このとき、該当サブフィールドの基準日以後位置に新しいセクション221gが生成され、必要な場合、予約日付を選択する機能まで含むことができる。この場合、予約に相応するセクションが生成された位置の時間軸には予約日付が表示されることができる。
【0062】
このように、第2のフィールドの場合、第2の入力方式で既存のセクションの位置を移動させて処方オーダーを入力し、予約内容を入力することが可能である。図9では処方フィールドウィンドウで入力される過程を中心にして説明したが、検査フィールドで同じ方式で処方オーダー及び予約を入力することも可能である。例えば、処方フィールドウィンドウがライズアップされない状態で、検査処方を入力し、または検査予約をしようとする場合、検査フィールドのうち過去の検査結果を表示するセクションのうち該当検査に対するセクションを基準日または基準日以後の位置に移動させて検査処方及び検査予約を入力することができる。
【0063】
前述したように、第2の入力方式は、セクションの移動が同じフィールドまたは同じサブフィールドに制限されることができるが、検査と関連したフィールドでは例外である。具体的に、検査フィールド及び処方フィールドの検査処方フィールドは、ユーザがいずれか一つを利用して特定検査を処方または予約すると、他の一つにも処方または予約内容を確認することができるように該当セクションが各々生成されることができる。これによる場合、ユーザは、検査フィールドを介して既存検査結果を確認しながら、処方フィールドウィンドウをライズアップせずに、追加検査を処方または予約することができる。また、検査処方または予約により生成されたセクションは、これに相応する検査結果情報がまだ存在しないため、既存の検査結果を表示するセクションと区分されるように表示されることができる。例えば、基準日以前に実行された超音波検査結果を表示するセクションは、動映像を再生する形態で表示されるが、検査処方または検査予約により生成されるセクションでは空のセクションまたは検査情報無いことを表示するオブジェクトが表示されることができる。したがって、ユーザは、検査フィールドに表示されたセクションを介して、過去診療時に基準日に予約した検査が実行されたかどうかを確認することも可能である。
【0064】
以上、第2のフィールドに対して第2の入力方式を利用して処方または予約内容を入力することを中心にして説明した。ただし、第2のフィールド入力方式がこれに限定されるものではなく、基準日及び基準日以後の位置に空のセクションを生成して直接入力する第1の入力方式を利用して入力する機能も含むことができる。
【0065】
医療情報照会区間調整による表示
【0066】
本実施例に係るインターフェース220は、ユーザが時間軸情報を設定及び調節する機能をさらに含むことができる。ここで、時間軸情報は、患者の医療情報のうちインターフェース画面に表示される日付区間であり、または表示される日付別情報の数である。ユーザは、必要によって時間軸情報を調節して患者の病歴を微視的に照会したり巨視的に照会したりすることが可能である。このとき、インターフェース220に表示されるセクション221の大きさ及びセクションに表示されるオブジェクトも時間軸設定情報によって変更される。少ない数の日付別情報が要求される場合は、相対的に大きい大きさのセクションを介して詳細な情報を表示し、それに対し、多くの数の日付別情報が要求される場合は、セクションの大きさが小さくなり且つセクションを介して表示される情報も単純化されることができる。このように、セクション及びセクションに表示されるオブジェクトの内容は、設定された時間軸情報によって異なるスケールで表示されることができる。
【0067】
一例として、本実施例では時間軸情報によってセクション及びセクションに表示されるオブジェクトは、第1のスケール、第2のスケール、第3のスケールに分けられる。第1のスケールは、表示日付区間が短いまたは表示日付数が少ない場合に表示される形態であり、第2のスケール及び第3のスケールへ行くほど表示日付区間が長いまたは表示日付数が多い場合に表示される形態である。まず、セクションの大きさは、第1のスケールで最も大きく、第2のスケール及び第3のスケールへ行くほどセクションの大きさが小さくなるように構成される。そして、各オブジェクトは、第1のスケールで最も詳細に情報を表示し、第2のスケール及び第3のスケールへ行くほど単純で少ない情報量のみを表示するように構成されることができる。したがって、処理部210は、ユーザの設定により時間軸情報が変更されると、該当時間軸情報によってオブジェクトのスケールを決定し、決定されたスケールでオブジェクトを生成してセクションに表示できる。即ち、同じ医療情報としても、時間軸情報によってインターフェース上に異なるように表示されることができる。
【0068】
処理部210は、各フィールド及びサブフィールドによって各スケールによる表示形態を定義することができる。時間軸設定情報が変化するにつれて、各セクションに表示される内容の変化は、各々のフィールドまたはサブフィールド別に異なることがある。
【0069】
図10は、各フィールドまたはサブフィールド別各スケールによる表示形態を示す。図10のaは診断名フィールド、図10のbは血液検査フィールド、図10のcはX-ray検査フィールド、図10のdは超音波検査フィールド、図10のeは診療記録フィールドを例示的に表示したものである。
【0070】
まず、診断名フィールドの情報は、第1のスケールでは主診断名及び副診断名を全て表示するように構成されることができる。そして、第2のスケール及び第3のスケールでは副診断名は省略して主診断名のみを表示するように構成されることができる。
【0071】
そして、血液検査フィールドの情報は、第1のスケールではチャート形態で表示されて4個の主要情報を表示し、第2のスケールではより優先権が付与された2個の主要情報のみを表示し、第3のスケールでは検査結果による正常、非正常などの判定内容のみを表示するように構成されることができる。
【0072】
また、OCT検査フィールドは、第1のスケールでは検査イメージ全体を表示し、第2のスケールでは全体検査情報のうち優先権が付与された一部イメージ情報のみを表示し、第3のスケールでは該当サブフィールドに対して既設定されたサムネイルイメージを表示するように構成されることができる。
【0073】
さらに、超音波検査フィールドは、第1のスケールではセクションを介して動映像を再生するように表示(図面上では動映像再生内容を表示しにくくて特定スライドで表示)し、第2のスケールでは優先権が付与された特定スライドイメージを表示し、第3のスケールでは該当サブフィールドに対して既設定されたサムネイルイメージを表示するように構成されることができる。
【0074】
ただし、一部フィールドまたは一部サブフィールドは、時間軸設定情報によってセクションの大きさが変化する場合も、セクションを介して表示されるオブジェクトの内容が維持されるように構成されることができる。診療記録のような一部の情報は、スケールが変化する場合もユーザが全体情報を確認する必要があるためである。図10の(e)のように、診療記録フィールドをはじめとする一部フィールドは、スケールが変化してセクションの大きさが小さくなる場合も、スクロールバーまたはウィンドウ広げ機能などを利用して該当セクションを介して同じ内容が表示されることができるように構成されることができる。
【0075】
以上で説明したように、処理部は、ユーザが要求する時間軸情報に基づいてスケールを決定し、フィールドまたはサブフィールドによって定義された方式でセクション及びオブジェクトを生成してインターフェースに表示できる。図10では3ステップのスケールを一例として説明したが、これに限定されるものではなく、必要によって、4ステップ以上のスケールに変化するように構成することも可能である。
【0076】
図11は、時間軸調整によるインターフェース表示方法を示す流れ図である。図11を参考にして、時間軸調整によるインターフェース表示方法を具体的に説明する。
【0077】
まず、ユーザがインターフェース220の初期使用環境を設定するステップを実行する(S210)。設定される初期使用環境には初期時間軸情報を含むことができる。そして、ユーザは、インターフェース220を介して特定患者の情報を要求することができる(S220)。
【0078】
患者情報が要求されると、処理部210は、初期時間軸情報及びデータベースで提供された患者の医療情報を考慮してインターフェース220に表示されるセクション及びオブジェクトのスケールを決定する(S230)。一般的に第1のスケールに決定できるが、要求した患者医療情報のうち表示すべき日付情報が多い場合、第2または第3のスケールに決定することも可能である。
【0079】
処理部210でスケールが決定されると、決定されたスケールに基づいてセクションに表示するためのオブジェクトを生成する(S240)。このとき、フィールドまたはサブフィールド別に各スケールによるオブジェクト形態が定義されており、処理部は、それによってオブジェクトを生成する。さらに、処理部は、該当フィールドに対する医療情報のうち既定義された方式によって、特定情報、イメージ、またはスライドに優先権を付与し、各スケールによるオブジェクトを生成することができる。このような方式で生成されたオブジェクトは、該当スケールによって大きさが調整されたインターフェースのセクションに各々表示される(S250)。
【0080】
一方、ユーザがインターフェースを介して、表示日付区間または表示日付数などの時間軸情報を変更することができる(S260)。このような変更要求がある場合、処理部210は、患者の医療情報及び変更された時間軸情報を考慮してスケールを調整するステップを実行する(S270)。そして、既定義された内容によって、調整されたスケールで各フィールド別オブジェクトを再生成し(S280)、これをインターフェースの再調整された各々のセクションを介してこれを表示する(S290)。このような方式により、本実施例に係るインターフェースは、ユーザの時間軸変更要求に対応できる。
【0081】
以下、前述した時間軸変化によってインターフェースに具現される形態をいくつかの例を介して説明する。前述したように、本実施例に係るインターフェースは、患者の医療情報を照会するにあたって、照会しようとする日付区間を選択することができるように構成される。一例として、本実施例では1ケ月(第1の照会区間)、6ケ月(第2の照会区間)、3年(第3の照会区間)の三つの区間に調整することができる。
【0082】
このとき、処理部210は、設定された日付区間の種類によって、セクション及びオブジェクトのスケールを決定するように構成されることができる。例えば、設定された日付区間が、第1の照会区間である場合は第1のスケール、第2の照会区間である場合は第2のスケール、第3の照会区間である場合は第3のスケールに決定されることができる。ただし、このように構成する場合、第2の照会区間に設定しても、去る6ケ月間医療機関訪問及び処方などの該当病歴がほとんど存在しない場合、表示される医療情報は、第1の照会区間を設定した時と同しであり、表示されるスケールのみが減るようになる短所がある。
【0083】
したがって、処理部210は、設定された日付区間の種類によって該当照会期間の医療情報を抽出し、インターフェース上に表示されるべき日付別情報の数(表示されるべき日付の数)に基づいてスケールを決定することができる。例えば、日付別情報の数が、n1個未満である場合は第1のスケールに決定し、n1個以上且つn2個以下である場合は第2のスケールに決定し、n2個を超過する場合は第3のスケールに決定できる。この場合、ユーザが照会期間を増やすように調整しても、実際にインターフェースに表示される患者の日付別情報の数によって適したスケールでインターフェース上に医療情報を表示することが可能である。
【0084】
図12は、第1の照会期間を設定した状態のインターフェースを示し、図13は、第2の照会期間を設定した状態のインターフェースを示し、図14は、第3の照会期間を設定した状態のインターフェースを示す。
【0085】
図12乃至図14に示すように、第1の照会期間を設定した場合、ユーザは、患者の最近医療記録情報をより詳細に照会することが可能である。そして、第2の照会期間及び第3の照会期間を設定した場合、最近だけでなく、患者の病歴を過去から時系列的に照会することで巨視的な観点で患者の状態を把握して診断をすることが可能であるという長所がある。
【0086】
ただし、照会期間が長く設定されるにつれて表示されるべき患者の日付別情報の数が増加する場合、インターフェース画面に表示することが困難である。この場合、第4及び第5のスケールを追加して表示される情報内容を縮小させることも可能であるが、過度に縮小すると、ユーザが識別すること自体が困難になる。したがって、処理部は、設定された最小スケール(本実施例の場合は、第3のスケール)としてインターフェース上に表示されることができる日付別情報の数に基準値を有し、該当基準値を超過する場合にインターフェースウィンドウをスクロールバー226などを利用して左右に移動するように構成できる。これによる場合、表示されるべき日付別情報数が多くてもユーザが容易に識別できる形態で全ての情報を表示することができる。
【0087】
前述した本実施例ではユーザがオプションで提供される第1乃至第3の照会区間のうちいずれか一つを選択するように構成しているが、本発明がこれに限定されるものではない。例えば、インターフェース画面を拡大/縮小する操作方式(例えば、マウスのスクロールアップ/ダウン)で時間軸を線形的に調節し、時間軸上に表示される日付別情報の数を順次に調節できるように構成することも可能である。この場合、照会区間を自由に調整することによってユーザが所望する照会環境を提供することができる。
【0088】
選択診断名関連情報選択照会
【0089】
本実施例に係るインターフェースは、患者の多様な医療情報のうち、ユーザが所望する代表値と関連した医療情報のみを抽出して表示できる機能を含む。
【0090】
患者が多様な病変で医療機関を訪問する場合、インターフェース上に表示される患者の医療情報は、多様な病変に対する診断、検査及び処方記録を含むことができる。したがって、ユーザが特定診断名と関連した情報を照会しようとする時、関連性の低い情報が混在されているため、これを選別すべき不便さがあり、一つの画面に表示される情報量が制限されているため、照会の効率性が落ちる恐れがある。本実施例ではユーザが代表値として診断名を選択すると、該当診断名と関連した医療情報のみを抽出して表示できるため、ユーザの照会便宜性及び照会の効率性を向上させることができる。
【0091】
このために、インターフェースは、ユーザが代表値を選択することができる機能を含む。一例として、ユーザは、関心のある診断名が表示された診断名フィールドのセクション221hを選択する方式で代表値を選択することができる。または、別途のキーワード入力ウィンドウを介して関心のある診断名を入力する方式で代表値を選択することができる。以下、代表値として診断名を例として説明するが、本発明がこれに限定されるものではなく、薬物処方項目、処置処方項目、検査処方項目など、他の内容を代表値として選択することも可能である。
【0092】
処理部210には、ユーザが選択できる各々の代表値に対して関連性可否を判断することができる基準になるデータが格納されている。したがって、ユーザが代表値を選択する場合、キャッシュ格納部212に格納された患者の医療情報のうち関連性判断基準によって関連情報を抽出する。したがって、オブジェクト生成部213は、関連性の低い情報は排除し、抽出された情報に対してのみオブジェクトを生成してインターフェース220上のセクションに表示できる。
【0093】
このとき、処理部210で抽出される情報は、特定フィールドまたは特定サブフィールドに該当する情報である。例えば、網膜疾患に対する診断名が代表値として選択されると、処理部は、患者の医療情報のうち関連性のある眼圧検査フィールド、眼底OCT検査フィールド、血液検査フィールドなどを抽出し、関連性のない肺機能検査フィールド、超音波検査フィールドなどの内容は排除することができる。
【0094】
さらに、処理部210は、特定フィールドまたは特定サブフィールドを抽出するだけでなく、抽出されたフィールドに含まれている情報のうち関連性の高い詳細情報を抽出することができる。そして、オブジェクト生成部213は、関連性の高い詳細情報をインターフェース上に表示するようにオブジェクトを生成することができる。このとき、オブジェクト生成部213は、基本インターフェース画面に表示される方式と異なるように定義された方式でオブジェクトを生成することができる。例えば、糖尿病疾患に対する診断名が代表値として選択されると、血液検査フィールドが関連性のあるフィールドとして抽出され、血液検査情報のうち血糖数値と脂質数値などがセクションに表示されるようにオブジェクトが生成されることができる。
【0095】
このようなユーザの関心度を考慮した選択的な表示方式による場合、インターフェース上に表示される日付情報が、ユーザが代表値を選択する前にインターフェース上に表示される情報と比較して、異なるように変更されることができる。代表値と他の疾患で診療が行われた日付の情報は、関連性のある情報がなくて排除されることができるためである。また、表示される日付の情報のうち関連性のあるフィールドのみが選択的に表示される。さらに、同じフィールドに該当しても、表示される内容が関連性のある特定情報を中心にして異なるように表示されることができる。
【0096】
図15は、所定代表値を選択した場合、インターフェースの表示内容を示す。図15に示すインターフェースは、ユーザが代表値として甲状腺機能亢進症に対する診断名を選択した場合である。
【0097】
インターフェースに表示された医療情報は、該当患者の全体医療情報のうち甲状腺亢進症診断を受けて診療及び処置を実行した日付のみが抽出されて表示される。ただし、該当日付の診断名は異なっても、代表値と関連性の高い検査情報を含む日付である場合、インターフェース上に表示されることができる。
【0098】
そして、該当日付情報のうち甲状腺亢進症と関連性の高いフィールドを中心にしてインターフェース上に表示される。ただし、該当日付情報のうち診断名フィールド及び診療記録フィールドは、代表値との関連度と関係なしにインターフェース上に表示されることができる。具体的に、図15に示すように、インターフェース上には検査フィールドのうち、甲状腺亢進症と関連性の高い血圧検査、血液検査、甲状腺機能検査、甲状腺超音波検査結果が表示される。このうち、血液検査結果は、図3乃至図5に表示された方式と違って、甲状腺亢進症と関連性の高いCEA数値を中心にして表示するように構成できる(221i参照)。
【0099】
図16は、ユーザが選択した代表値関連情報を選択的に表示する方法を示す流れ図である。以下では図16を参照して、前述した代表値と関連した情報を表示する方法をより詳細に説明する。
【0100】
まず、ユーザが要求した患者の医療情報をデータベースから提供を受けて、これに対する情報をインターフェース上に表示するステップを実行する(S310)。本ステップに対する具体的な説明は、前述した図6のS110乃至S140に代える。
【0101】
ユーザは、インターフェースを介して関心のある代表値を選択するステップを実行する(S320)。このとき、代表値は、患者の診断名であり、または、その他の処方された特定薬物名、処方された処置名等、関心のある多様な項目である。
【0102】
ユーザがインターフェースを介して代表値を設定すると、処理部は、患者の医療情報のうち代表値と関連性のある情報を抽出するステップを実行する(S330)。前述したように、処理部210は、各代表値に対して関連性可否を判断する基準が格納されており、処理部210は、前記基準に基づいてキャッシュ格納部212に格納された患者の医療情報のうち関連性のある情報を抽出する。
【0103】
また、インターフェースに表示されるフィールドを調整するステップを実行することができる(S340)。本ステップは、以前ステップで抽出された医療情報のうち該当フィールドに対する情報の有無によって、表示されるフィールド項目及びこれの順序を決定することができる。ただし、抽出された医療情報と関係なしに選択された代表値によってインターフェースに表示されるフィールド配列が既定義されているため、定義されたようにフィールドが調整されることも可能である。そして、抽出された情報によって、関連性のない情報からなる日付別情報は排除し、関連性のある情報を含む日付別情報を表示するように時間軸表示日付も調整されることができる。そして、処理部は、このように調整されたフィールド及び日付情報によってインターフェースに各々のセクションを構成するように処理できる。ここで、インターフェースに表示される各セクションは、調整されたフィールド及び日付情報によって生成され、抽出された情報のうち該当日付該当フィールドに相応する情報が存在する位置に生成されることができる。ただし、本ステップは、別途のステップとして必修的に実行されるものではなく、他のステップの実行結果として日付情報及びフィールド情報が自動的に調整されることも可能である。
【0104】
オブジェクト生成部213は、抽出された情報をインターフェースの各セクションに表示するためのオブジェクトを再生成する(S350)。このとき、選択された代表値によってオブジェクト生成方式が異なるように定義されることができる。例えば、同じフィールドに対するオブジェクトを生成しても、該当フィールドに対する情報のうち代表値と関連性の高い詳細情報がユーザに直接的に表示できる方式で異なるように再生成されることができる(例えば、血液検査結果のうち関連性の高い数値を表示)。
【0105】
再生成されたオブジェクトは、インターフェースの各セクションに表示され、これによってインターフェース表示内容が調整されることができる(S360)。本ステップを介して、インターフェース上にはユーザが選択した代表値と関連性のある情報が各々のセクション形態で区分されて時系列的に表示されることができる。
【0106】
このように、本実施例による場合、ユーザが特定診断名のように関心のある代表値と関連した情報のみを選別的にインターフェース上に表示して照会することが可能である。
【0107】
以上で説明した本発明の実施例に係る医療情報照会及び入力方法は、ユーザ端末と結合されて実行されるためのプログラム(アプリケーション含む)で具現されて媒体に格納されることができる。
【0108】
このようなプログラムは、ユーザ端末がプログラムを読み込んでプログラムで具現された前記方法を実行させるために、端末の演算装置が読み込むことができるプログラム言語でコード化されたコードを含むことができる。このようなコードは、前記方法を実行する必要な機能を定義した関数などと関連した機能的なコード(Functional Code)を含むことができ、前記機能を端末の演算装置が所定の手順通りに実行させるときに必要な実行手順関連制御コードを含むことができる。
【0109】
また、このようなプログラムが格納される媒体は、レジスター、キャッシュ、メモリなどのように短い瞬間データを格納する媒体ではなく、半永久的にデータを格納し、機器により読み取り(reading)可能な媒体を意味する。具体的に、前記格納される媒体の例として、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ格納装置などがあるが、これに制限されるものではない。例えば、前記プログラムは、ユーザ端末が接続できる多様なウェブサーバ上の多様な記録媒体に格納されることができる。また、前記媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータが読み取り可能なコードが格納されることができる。
【0110】
以上、本発明の一実施例に対して詳細に記述したが、本発明が前記実施例に限定されるものではない。本発明が属する技術分野に対して通常の知識を有する者であれば、添付された請求範囲に定義された本発明の技術的特徴の範囲を外れない限り、本発明を多様に変形または変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0111】
10 検査装置
20 患者保有端末
30 外部医療機関DB
100 サーバ
110 データベース
211 データ伝達部
212 キャッシュ格納部
213 オブジェクト生成部
214 入力処理部
220 インターフェース
300 処方伝達システム
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