(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-10
(45)【発行日】2024-01-18
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、端末
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240111BHJP
【FI】
G06Q30/0601 340
G06Q30/0601 320
(21)【出願番号】P 2022171824
(22)【出願日】2022-10-26
(62)【分割の表示】P 2019122147の分割
【原出願日】2019-06-28
【審査請求日】2022-11-24
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】国京 正樹
【審査官】久宗 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-318359(JP,A)
【文献】特開2018-180803(JP,A)
【文献】特開2015-080199(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0071559(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0173401(US,A1)
【文献】特開2017-175523(JP,A)
【文献】特開2016-139199(JP,A)
【文献】特開平05-061962(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品に関する情報を受信する端末
によって実行されるプログラムであって、
前記端末によって撮像された画像を前記端末の表示部に表示することと、
撮像された前記画像のうち、計測される領域である第1領域を前記画像に重畳して前記表示部に表示することと、
前記端末のユーザによる第1入力に基づいて、前記第1領域から変更された第2領域を前記画像に重畳して前記表示部に表示することと、
記憶装置に記憶された複数の商品に関する情報から、前記第2領域が計測されたデータである計測データに基づき選択された商品の情報を前記端末のユーザに前記端末の制御部により通知する制御を行うこととが前記端末によって実行される。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記計測データを前記端末から送信したことに基づき、前記記憶装置に記憶された複数の商品に関する情報から、前記計測データにより選択された前記商品の情報を前記端末のユーザに前記制御部により前記通知する制御を行うことが前記端末によって実行される。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のプログラムであって、
前記商品は、前記第2領域の内部に含まれる大きさの商品を含む。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第2領域に設置する商品の設置方向に関する情報を前記制御部により取得することと、
前記記憶装置に記憶された複数の商品に関する情報から、前記計測データと前記第2領域に設置する商品の設置方向に関する情報とに基づき選択された、前記商品の情報を前記端末のユーザに前記制御部によって前記通知する制御を行うこととが前記端末によって実行される。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記記憶装置に記憶された複数の商品に関する情報から、前記計測データと、前記複数の商品の各々が形状を変化させた場合の各々の大きさに関する情報とに基づき選択された、前記商品の情報を前記端末のユーザに前記制御部によって前記通知する制御を行うことが前記端末によって実行される。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記商品の情報を前記表示部に表示することと、
前記表示部に対する前記端末のユーザの第2入力に基づいて、前記表示部に表示された前記商品の情報を回転する制御を前記制御部によって行うこととが前記端末によって実行される。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記記憶装置は、サーバであり、
前記計測データを前記サーバに前記端末の通信部を介して送信することと、
前記記憶装置に記憶された複数の商品に関する情報から、前記計測データに基づき前記サーバによって選択された前記商品の情報を、前記通信部を介して受信することとが前記端末によって実行される。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記記憶装置は、第1サーバであり、
第2サーバに前記端末の通信部を介して前記画像を送信することと、
前記第2サーバにより計測された前記計測データを、前記第2サーバから前記通信部を介して受信し、前記計測データを取得することとが前記端末によって実行される。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記記憶装置に記憶された複数の商品に関する情報から、前記計測データに基づき選択された第1商品の情報と第2商品の情報とを前記端末のユーザに前記制御部により通知する制御を行うことが前記端末によって実行される。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1入力は、前記第1領域に対する入力を含む。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記第1入力は、前記第1領域を拡大、または縮小させることに関する操作を含む。
【請求項12】
商品に関する情報を受信する端末の情報処理方法であって、
前記端末によって撮像された画像を前記端末の表示部に表示することと、
撮像された前記画像のうち、計測される領域である第1領域を前記画像に重畳して前記表示部に表示することと、
前記端末のユーザによる第1入力に基づいて、前記第1領域から変更された第2領域を前記画像に重畳して前記表示部に表示することと、
記憶装置に記憶された複数の商品に関する情報から、前記第2領域が計測されたデータである計測データに基づき選択された商品の情報を前記端末のユーザに前記端末の制御部により通知する制御を行うこととを含む。
【請求項13】
商品に関する情報を受信する端末であって、
前記端末によって撮像された画像を表示し、撮像された前記画像のうち、計測される領域である第1領域を前記画像に重畳して表示し、前記端末のユーザによる第1入力に基づいて、前記第1領域から変更された第2領域を前記画像に重畳して表示する表示部と、
記憶装置に記憶された複数の商品に関する情報から、前記第2領域が計測されたデータである計測データに基づき選択された商品の情報を前記端末のユーザに通知する制御を行う制御部とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法、プログラム、端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットショッピング等の様々な商品の購入方法が提供されている。例えば、特許文献1には、提供商品と注文商品との照合における誤判定を低減する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、商品に関する情報を受信する端末の情報処理方法は、撮像された画像に含まれる領域が計測された計測データを端末により取得することと、記憶装置に記憶された複数の商品に関する情報から、計測データに基づき選択された少なくとも第1商品の情報を端末のユーザに端末により通知することとを含む。
本発明の第2の態様によると、商品に関する情報を受信する端末のコンピュータに実行されるプログラムは、撮像された画像に含まれる領域が計測された計測データを取得することと、記憶装置に記憶された複数の商品に関する情報から、計測データに基づき選択された少なくとも第1商品の情報を端末のユーザに端末により通知することとを含む。
本発明の第3の態様によると、商品に関する情報を受信する端末は、撮像された画像に含まれる領域が計測された計測データを取得する取得部と、記憶装置に記憶された複数の商品に関する情報から、計測データに基づき選択された少なくとも第1商品の情報を端末のユーザに端末により通知する通知部とを備える。
本発明の第4の態様によると、商品に関する情報を受信する端末は、プログラムを記憶するメモリと、メモリからプログラムを読み出し、処理を実行するプロセッサーとを備え、プロセッサーは、プログラムに基づき、撮像された画像に含まれる領域が計測された計測データを取得する処理と、記憶装置に記憶された複数の商品に関する情報から、計測データに基づき選択された少なくとも第1商品の情報を端末のユーザに端末により通知する処理とを実行する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】実施形態の一態様における通信システムの構成を示す図。
【
図2】第1実施形態に係る情報処理の一例を示す図。
【
図3】第1実施形態に係る検索情報の一例を示す図。
【
図4】第1実施形態に係る端末の機能構成の一例を示す図。
【
図5】第1実施形態に係るサーバの機能構成の一例を示す図。
【
図6】第1実施形態に係る情報処理のシーケンスの一例を示す図。
【
図7】第2実施形態に係る情報処理のシーケンスの一例を示す図。
【
図8】第3実施形態に係る検索情報の一例を示す図。
【
図9】第4実施形態に係る情報処理の一例を示す図。
【
図10】第5実施形態に係る情報処理の一例を示す図。
【
図11】第6実施形態に係る情報処理の一例を示す図。
【
図12】第7実施形態に係る情報処理の一例を示す図。
【
図13】第8実施形態に係る情報処理の一例を示す図。
【
図14】第8実施形態に係る情報処理のシーケンスの一例を示す図。
【
図15】第8実施形態に係る商品の販売者の端末における情報処理の一例を示す図。
【
図16】第8実施形態に係る商品の販売者の端末に通知を行なうサーバにおける情報処理のフローの一例を示す図。
【
図17】第9実施形態に係る情報処理のシーケンスの一例を示す図。
【
図18】第9実施形態に係る情報処理のシーケンスの一例を示す図。
【
図19】第10実施形態に係る情報処理の一例を示す図。
【
図20】第11実施形態に係る情報処理の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
本開示に係る情報処理方法、プログラム、端末を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0007】
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成を示す。
図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク30を介してサーバ10と、端末20(端末20A,端末20B,端末20C,端末20D)とが接続される。サーバ10は、ネットワーク30を介してユーザが所有する端末20に、端末20間でのメッセージの送受信を実現するサービスを提供する。なお、ネットワーク30に接続される端末20の数は限定されない。
【0008】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、端末20がサーバ10に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0009】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C,端末20D)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0010】
端末20A、端末20B,端末20Cおよび端末20Dの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、基本的に、共通の符号20を付した端末20として説明する。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0011】
サーバ10は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定でなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0012】
<ハードウェア(HW)構成>
図1を用いて、通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
(1)端末のHW構成
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部24、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23を備える。入出力部23は、入力装置23A及び出力装置23Bを含む。入力装置23Aは、入力部25、マイク26、カメラ27を備える。出力装置23Bは、表示部28及びスピーカ29を備える。端末20のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、マイク26、カメラ27等、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0013】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0014】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置、および、端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力部23は、入力装置23Aと出力装置23Bが一体化していてもよいし、入力装置23Aと出力装置23Bに分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
入力装置23Aは、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力装置23Aは、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0015】
出力装置23Bは、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置23Bは、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定でなく例として3D(three dimensions:三次元)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0016】
表示部28は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部28は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部28は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0017】
入出力部23がタッチパネルの場合、入力部25と表示部28とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0018】
制御部21は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
記憶部24は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部24は、限定でなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部24は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0019】
端末20は、プログラムP2を記憶部24に記憶し、このプログラムP2を実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部24に記憶されるプログラムP2は、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムP2は、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0020】
マイク26は、音声データの入力に利用される。スピーカ29は、音声データの出力に利用される。カメラ27は、動画像データの取得に利用される。
端末20の記憶部24は、限定ではなく例として、メッセージングサービスにおいて用いられる情報を記憶する。情報は、限定ではなく例として、アカウント情報D1と、トークルーム情報D2と、コンテンツ情報D3と、履歴情報D4とを含む。
【0021】
アカウント情報D1は、メッセージングサービスにおいて、端末20のユーザが利用するアカウントの情報である。トークルーム情報D2は、限定ではなく例として、メッセージングサービスにおけるトークルームに関する情報を含む。コンテンツ情報D3は、限定ではなく例として、トークルームに表示する画像や商品の検索のために表示する画像等を含む。履歴情報D4は、限定ではなく例として、送受信したコンテンツの履歴に関する情報である。
【0022】
(2)サーバのHW構成
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部13、通信I/F12(インタフェース)、入出力部14を備える。入出力部14は、入力部15及び出力部16として機能する。出力部16は、表示部17を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、表示部17(限定ではなく一例として、ディスプレイ)を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0023】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0024】
記憶部13は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部13は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部13は、これらに限定されない。また、記憶部13は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0025】
通信I/F12は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F12は、ネットワーク30を介して、端末20との通信を実行する機能を有する。通信I/F12は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20に送信する。また、通信I/F12は、端末20から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F12を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F12が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0026】
入力部15は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入力部15は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部15は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部15は、限定でなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、入力部15は、これらに限定されない。
【0027】
表示部17は、代表的にはモニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、表示部17は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらの表示部17は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、表示部17は、これらに限定されない。
【0028】
サーバ10は、プログラムP1を記憶部13に記憶し、このプログラムP1を実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部13に記憶されるプログラムP1は、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムP1は、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0029】
サーバ10の記憶部13は、限定ではなく例として、メッセージングサービスにおいて用いられる情報を記憶する。情報は、限定ではなく例として、ユーザ情報D6と、コンテンツ情報D7と、トークルーム情報D8とを含む。
ユーザ情報D6は、限定ではなく例として、メッセージングサービスにおける各アカウントに対応付けられたユーザIDおよびパスワードを含む。コンテンツ情報D7は、限定ではなく例として、複数の端末20について、各端末20が送信したコンテンツの情報を含む。トークルーム情報D8は、限定ではなく例として、メッセージングサービスにおけるトークルームに関する情報を含む。
【0030】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0031】
また、本開示の各実施形態のプログラムP1、P2(限定ではなく、例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムP1、P2を記憶可能である。また、プログラムP1、P2は、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムP1、P2との組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0032】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0033】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
また、本開示のプログラムP1、P2は、当該プログラムP1、P2を伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定でなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムP1、P2を実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0034】
また、本開示の各実施形態は、プログラムP1、P2が電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
【0035】
端末20における処理の少なくとも一部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0036】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0037】
<第1実施形態>
第1実施形態は、撮像された画像に含まれる領域が計測された計測データに基づき、サーバ10の記憶部13に記憶された複数の商品に関する情報から、少なくとも1つの商品の情報を端末20のユーザに端末20により通知する形態である。
第1実施形態に記載の内容は、後述する第2実施形態から第8実施形態までのいずれにも適用可能である。
【0038】
図2は、第1実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
符号A1において、端末20(例えば、
図1に示した端末20A)によって撮影される風景として、押入が示されている。
符号A2に示すように、端末20の表示部28(例えば、
図1に示した端末20Aの表示部28A)において、撮像された画像が取得される。画像の撮像は、端末20のカメラ27によって行われてもよいし、そうでなくてもよい。また、画像の撮像は他の装置(不図示)によって行われ、端末20が当該画像を他の装置から取得してもよいし、そうでなくてもよい。
【0039】
符号A21に示すように、端末20の表示部28において、撮像された画像に含まれる領域が計測された計測データが取得される。計測データは、端末20のユーザが商品を設置したい領域のサイズであり、図示する例では高さが60cmで、幅が50cmで、奥行きが40cmである。なお、以下において、限定ではなく例として、計測データの取得は、商品の検索を実行するアプリによって行われる。また、計測データに含まれる領域のサイズは、3辺で示される場合に限定されるものでなく、2辺以下で示されてもよいし、4辺以上で示されてもよい。撮像された画像からの計測データの算出は、端末20の制御部21によって行われてもよいし、そうでなくてもよい。更に、撮像された画像からの計測データの算出は他の装置(不図示)によって行われ、端末20が当該計測データを他の装置から取得してもよいし、そうでなくてもよい。
【0040】
すなわち、撮像された画像に含まれる領域が計測された計測データを端末20により取得する。画像は、端末20の撮像部(
図1に示したカメラ27)によって撮像される制御が実行されてもよいし、そうでなくてもよい。
画像が端末20の表示領域に表示されてもよいし、そうでなくてもよい。また、表示領域に表示された画像に含まれる領域に重畳させて計測データに基づく情報を表示領域に表示させてもよいし、そうでなくてもよい。
【0041】
符号A3に示すように、端末20において取得された計測データがサーバ10に投稿されることにより、端末20の表示部28においてサーバ10から提供されるショッピングサイトの画面が表示される。図示する例では、計測データに加えて、ユーザが購入したい商品の検索ワードとして「家具」が投稿されている。検索ワードは、
図1に示した端末20の入力部25やマイク26によって入力される。計測データと検索ワードとは、合せて検索情報と称されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0042】
符号A4に示すように、サーバ10のコンテンツ情報D7に含まれる商品データベースD71(DB)から、検索情報に適合する商品の一覧が検索され、端末20の表示部28に当該商品の一覧が表示される。
すなわち、記憶装置(
図1に示した記憶部13)に記憶された複数の商品に関する情報から、計測データに基づき選択された少なくとも第1商品の情報が端末20のユーザに端末20により通知される。第1商品は、領域の内部に含まれる大きさの商品であってもよいし、そうでなくてもよい。図示する例では、第1の商品は、符号A21で示したサイズが計測された領域の内部に含まれる大きさである。第1の商品は、高さが60cm以下であり、幅が50cm以下であり、奥行きが40cm以下である。
【0043】
図3は、第1実施形態に係る検索情報の一例を示す図である。
検索情報は、計測データを含む。検索情報が端末20からサーバ10へ送信されることにより、ユーザが商品を設置しようとしている領域の内部に含まれる大きさの商品が検索される。
図3に示す例では、計測データとして高さ60cm、幅50cm、奥行き40cmが登録されている。
【0044】
また、検索情報は、計測データに加えて、検索ワードを含んでもよし、そうでなくてもよい。検索情報に検索ワードが含まれる場合には、計測データによって示されるサイズ以下である共に、商品の名称や説明に検索ワードを含む商品又は商品の名称と検索ワードとが一致する商品が検索される。
図3に示す例では、検索ワードとして「家具」が登録されている。
【0045】
<機能構成>
(1)端末の機能構成
図4は、第1実施形態に係る端末の機能構成の一例を示す図である。
図4に示すように、端末20は、
図1に示した制御部21により実現される機能として、取得部211(限定ではなく一例として、取得回路)と送信部212(限定ではなく一例として、送信回路)と受信部213(限定ではなく一例として、受信回路)と通知部214(限定ではなく一例として、通知回路)とを有する。取得部211は、撮像された画像に含まれる領域が計測された計測データを取得する。送信部212は、少なくとも計測データを含む検索情報をサーバ10へ送信する。受信部213は、サーバ10から検索条件を満たす商品の情報を受信する。通知部214は、商品データベースD71に記憶された複数の商品に関する情報から、検索条件(限定ではなく一例として、計測データ)に基づき選択された少なくとも1つの商品の情報を端末20のユーザに通知する。
【0046】
(2)サーバの機能構成
図5は、第1実施形態に係るサーバ10の機能構成の一例を示す図である。
図5に示すように、サーバ10は、
図1に示した制御部11により実現される機能として、受信部111(限定ではなく一例として、受信回路)と検索部112(限定ではなく一例として、検索回路)と送信部113(限定ではなく一例として、送信回路)とを有する。受信部111は、少なくとも計測データを含む検索情報を端末20から受信する。検索部112は、検索情報に基づき、商品データベースD71の中から、撮像された画像に含まれる領域の内部に含まれる商品を検索する。送信部113は、検索された商品の情報を端末20へ送信する。
【0047】
<情報処理>
次に、上記通信システム1の構成に基づき、
図6を参照して、第1実施形態に係る情報処理のシーケンスについて説明する。
図6は、第1実施形態に係る情報処理のシーケンスの一例を示す図である。
ステップS1において、端末20(例えば、
図1に示した端末20A)は、カメラ27により、商品の設置予定場所を撮像する。ここで、商品の設置予定場所の撮像が他の装置(不図示)によって行われる場合には、ステップS1における処理は、端末20が撮像された画像を他の装置から取得する処理に置き換えられる。
【0048】
ステップS2において、端末20は、設置予定場所の領域のサイズを計測して、計測データが生成される。ここで、領域のサイズの計測が他の装置(例えば、サーバ10又は不図示の装置)によって行われる場合には、ステップS1における処理が省略され、ステップS2における処理は端末20が計測データを他の装置から取得する処理に置き換えられる。
ステップS3において、端末20は、入力部25やマイク26を用いて、商品の検索ワードの入力を受け付ける。
【0049】
ステップS4において、端末20は、計測データと検索ワードとを対応付けた検索情報を生成し、通信I/F22を介して生成した検索情報をサーバ10へ送信する。
ステップS5において、サーバ10は、通信I/F12を介して、検索情報を端末20から受信する。
ステップS6において、サーバ10は、受信した検索情報に基づき、商品データベースD71から商品を検索する。
【0050】
ステップS7において、サーバ10は、通信I/F12を介して、検索結果に含まれる商品の情報を端末20へ送信する。
ステップS8において、端末20は、通信I/F22を介して、検索結果に含まれる商品の情報をサーバ10から受信する。
ステップS9において、端末20は、検索結果に含まれる商品の情報を表示部28の画面に表示する。そして、第1実施形態に係る情報処理は終了する。
【0051】
<第1実施形態の効果>
本第1実施形態により、設置予定場所において適切なサイズの商品を検索できる。具体的には、インターネットショッピングで家具や電化製品等の商品を購入する場合に、購入した商品が設置予定場所に収まらないことを防げる。また、商品の設置予定場所の領域の内部に含まれる大きさの商品を検索できる。更に、設置予定場所に収まる商品を効率的に検索できるため、端末20を操作する回数や、端末20がサーバ10と通信する回数を減らすことができるため、結果的に端末20やサーバ10の負荷を軽減できるという効果が得られる。
【0052】
<第1変形例>
上述した第1実施形態では、計測データの取得は、商品の検索を実行するアプリ(検索アプリ)によって行なわれることとした。一方、第1変形例では、計測データの取得は、端末20のOperating System(OS)にインストールされている計測アプリを用いて実施される。検索アプリと計測アプリとを連携させて、検索アプリが計測アプリで計測された計測データを取得してもよいし、そうでなくてもよい。
計測データの取得が計測アプリで実施されることにより、検索アプリのプログラムを簡素化できる。
【0053】
<第2変形例>
上述した第1実施形態では、サーバ10は、既製品である商品を検索することとした。一方、第2変形例では、サーバ10は、検索情報を満たすオーダーメイドの商品を検索してもよいし、そうでなくてもよい。例えば、予め定められた範囲内のサイズで製造されるセミオーダーの家具やカーテンについて、撮像された画像の領域の内部に含まれる大きさとなるように注文できる商品が検索される。
オーダーメイドの商品の検索が実施されることにより、検索対象の商品の数を増加させることができる。
【0054】
<第2実施形態>
上述した第1実施形態では、商品データベースD71がサーバ10に備えられていた。一方、第2実施形態では、商品データベースD71がサーバ10とは異なるショッピングサーバに備えられる。
図7は、第2実施形態に係る情報処理のシーケンスの一例を示す図である。
図7を参照して、第2実施形態に係る情報処理のシーケンスについて説明する。
【0055】
ショッピングサーバ50は、
図1に示したサーバ10とは別に設けられ、ネットワーク30に接続されることによってサーバ10や端末20と通信可能に構成される。また、ショッピングサーバ50は、サーバ10と同様のHW構成を有してもよいし、そうでなくてもよい。
ステップS11において、端末20(例えば、
図1に示した端末20A)は、カメラ27により、商品の設置予定場所を撮像する。ここで、商品の設置予定場所の撮像が他の装置(不図示)によって行われる場合には、ステップS11における処理は、端末20が撮像された画像を他の装置から取得する処理に置き換えられる。例えば、端末20以外のカメラで撮像された画像が端末20へ転送される。
【0056】
ステップS12において、端末20は、設置予定場所の領域のサイズを計測して、計測データが生成される。ここで、領域のサイズの計測が他の装置(不図示)によって行われる場合には、ステップS11における処理が省略され、ステップS12における処理は端末20が計測データを他の装置から取得する処理に置き換えられる。
ステップS13において、端末20は、入力部25やマイク26を用いて、商品の検索ワードの入力を受け付ける。
【0057】
ステップS14において、端末20は、計測データと検索ワードとを対応付けた検索情報を生成し、通信I/F22を介して生成した検索情報をサーバ10へ送信する。
ステップS15において、サーバ10は、通信I/F12を介して、検索情報を端末20から受信する。
ステップS16において、サーバ10は、通信I/F22を介して、ショッピングサーバ50へアクセスして、端末20から受信した検索情報をショッピングサーバ50が受け入れ可能な形式に変換して転送する。
【0058】
ステップS17において、ショッピングサーバ50は、サーバ10からのアクセスに基づき、商品データベースD71から商品を検索する。
ステップS18において、サーバ10は、通信I/F12を介して、ショッピングサーバ50から取得された検索結果に含まれる商品の情報を端末20へ転送する。
ステップS19において、端末20は、通信I/F22を介して、検索結果に含まれる商品の情報をサーバ10から受信する。
【0059】
ステップS20において、端末20は、検索結果に含まれる商品の情報を表示部28の画面に表示する。そして、第2実施形態に係る情報処理は終了する。
すなわち、商品データベースD71を有する記憶装置(
図1に示した記憶部13に相当する記憶部)は、第1サーバ(
図7に示すショッピングサーバ50)であってもよいし、そうでなくてもよい。また、第2サーバ(
図7に示すサーバ10)に端末20の通信部(
図1に示した通信I/F22)を介して画像が送信されてもよいし、そうでなくてもよい。更に、第2サーバにより計測された計測データは、第2サーバから通信部を介して受信されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0060】
<第2実施形態の効果>
本第2実施形態により、上述した実施形態において奏する効果に加えて、例えば、以下の効果を奏することができる。
ユーザの端末20から計測データを取得するサーバ10のサービス提供者以外がショッピングサイトのサービスをショッピングサーバ50によって提供する場合にも、商品の設置予定場所の領域の内部に含まれる大きさの商品を検索できる。
【0061】
<第3実施形態>
上述した第1実施形態では、
図3に示した検索情報において、商品の設置予定場所の領域の高さ、幅、奥行きの計測データと、検索ワードとを指定して、商品の提示が行われることとした。一方、第3実施形態では、検索情報において、計測データと検索データとに加えて、商品の設置予定場所における商品の設置の向きを指定して、商品の提示が行われる。
【0062】
図8は、第3実施形態に係る検索情報の一例を示す図である。
図8に示す検索情報は、高さ、幅、奥行きの計測データと、検索ワードとに加えて、商品の向きを示す情報を含む。
図8に示す例では、商品の向きとして「横向き」が登録されており、計測データの高さと幅とが入れ替えられて、商品データベースD71からの商品の検索が行われる。
【0063】
また、商品の向きには、「未指定」が登録されてもよいし、そうでなくてもよい。商品の向きとして「未指定」が登録される場合には、計測データの高さと幅と奥行きとが任意に入れ替えられて、商品データベースD71からの商品の検索が行われる。
すなわち、領域に設置する商品の設置方向に関する情報が端末20により取得されてもよいし、そうでなくてもよい。また、商品データベースD71を有する記憶装置(
図1に示した記憶部13)に記憶された複数の商品に関する情報から、計測データと領域に設置する商品の設置方向に関する情報とに基づき選択された、少なくとも第1商品の情報が端末20のユーザに端末20によって通知されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0064】
<第3実施形態の効果>
本第3実施形態により、上述した実施形態において奏する効果に加えて、例えば、以下の効果を奏することができる。
例えば、引き出しや蓋の付いていない棚を設置する場合に、商品データベースD71で登録されている商品の高さ、幅、奥行きに捉われることなく、ユーザの任意の向きに商品を設置可能であるかを確認することができる。
【0065】
<第4実施形態>
上述した第1実施形態では、
図2に示したように、検索情報を満たす商品の一覧が端末20の表示部28に表示されることとした。一方、第4実施形態では、端末20の表示部28において、商品の一覧からユーザによって選択された商品について、撮影された設置予定場所の画像に、ARによって商品の画像が重畳して表示される。
【0066】
図9は、第4実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
符号B1に示すように、ユーザの端末20(例えば、
図1に示した端末20A)では、商品の設置予定場所として、押入の領域の映像が撮像されており、押入の領域のサイズが計測データとして示されている。ここで、符号B11に示すように、設置予定場所の領域に、商品データベースD71から検索された商品の画像が重畳されて表示される(破線部分を参照)。
【0067】
符号B2に示すように、重畳されて表示される商品の画像を回転できるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。ここで、符号B21に示すように、ユーザが2本の指で商品の画像を回転できるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。また、端末20に表示される不図示の回転ボタンが押下されることにより、商品の画像が回転されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0068】
すなわち、第1商品に関する情報が端末20の表示領域に表示され、端末20のユーザに通知されてもよいし、そうでなくてもよい。また、第1商品に関する情報は、表示領域上の領域に少なくとも一部重畳する位置に表示されてもよいし、そうでなくてもよい。更に、表示領域に対する端末20のユーザの入力に基づいて、表示領域に表示された第1商品を回転する制御が端末20の制御部21によって行われてもよいし、そうでなくてもよい。
【0069】
<第4実施形態の効果>
本第4実施形態により、上述した実施形態において奏する効果に加えて、例えば、以下の効果を奏することができる。
商品の設置後のイメージをユーザに提示することができる。また、端末20の表示部28に重畳して表示された商品の画像が回転されることにより、ユーザの任意の向きに設置された商品のイメージを提供できる。
【0070】
<第5実施形態>
上述した第1実施形態では、端末20によって撮像された商品の設置予定場所のサイズが計測データとしてサーバ10に送信されることとした。一方、第5実施形態では、ユーザによって修正された商品の設置予定場所のサイズが計測データとしてサーバ10に送信される。
【0071】
高さ、幅、奥行きを示す両矢印に対するユーザの画面操作によって、ピンチイン又はピンチアウトされることにより、計測データにおける領域のサイズが縮小又は拡大されて調整されてもよいし、そうでなくてもよい。
図10は、第5実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
符号C1に示すように、端末20には、商品の設置予定場所の映像が表示されている。ここで、符号C11に示すように、商品の設置予定場所の領域の奥行きを示す両矢印がユーザの2本の指によってピンチアウトされることにより、奥行きが50cmに拡大されている。
【0072】
また、符号C2に示すように、端末20には、商品の設置予定場所の映像が表示されている。ここで、符号C21に示すように、商品の設置予定場所の領域の幅を示す両矢印がユーザの2本の指によってピンチインされることにより、幅が30cmに縮小されている。
すなわち、端末20に対する端末20のユーザの入力に基づいて、計測データに基づく情報を変更する処理が端末20の制御部21により実行されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0073】
<第5実施形態の効果>
本第5実施形態により、上述した実施形態において奏する効果に加えて、例えば、以下の効果を奏することができる。
商品の設置予定場所における領域の両矢印をピンチイン又はピンチアウトすることにより、計測データを微調整できる。そして、例えば、押入の襖を外すために奥行きをはみ出させて設置される商品を検索できる。
【0074】
<第6実施形態>
上述した第1実施形態では、撮像された画像に含まれる商品の設置予定場所の領域を1つとした。一方、第6実施形態では、商品の設置予定場所の領域を複数に分割できる。
撮像された領域に対するユーザの画面操作によって、1つの領域が複数の領域に区切られてもよいし、そうでなくてもよい。更に、撮像された領域に対するユーザの画面操作によって、複数の領域が1つの領域に併合されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0075】
図11は、第6実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
符号D1に示す例では、商品の設置予定場所の領域は、符号D11の領域と符号D12の領域とに分割されている。ユーザが分割前の商品の設置予定場所の領域の任意の箇所を1本の指でスワイプすることにより、スワイプの軌跡に従って領域が分割されてもよいし、そうでなくてもよい。図示する例では、スワイプの軌跡が符号D11の領域と符号D12の領域との境界線に相当する。また、ユーザが分割されている符号D11の領域と符号D12の領域との境界線上を1本の指でスワイプすることにより、複数の領域が1つの領域に併合されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0076】
<第6実施形態の効果>
本第6実施形態により、上述した実施形態において奏する効果に加えて、例えば、以下の効果を奏することができる。
1つの領域を複数の領域に区切ったり、複数の領域を1つの領域に併合したりできるため、特定の領域に設置する商品の数を任意に決めることができる。
【0077】
<第7実施形態>
上述した第1実施形態では、商品の設置予定場所の領域のサイズを計測することとした。一方、第7実施形態では、商品の搬入経路の領域のサイズを計測する。
商品の設置場所に加えて、商品の搬入経路における複数の領域の画像が撮像されて、当該複数の領域の計測データがサーバ10に送信される。例えば、ドアや曲がり角等の複数の領域についての計測データがサーバ10に送信される。複数の領域の画像は動画によって撮像され、商品の搬入に問題がありそうな領域をユーザの端末20に通知してもよいし、そうでなくてもよい。また、複数の領域の画像は動画によって撮像され、商品の搬入に問題がありそうな領域については、静止画で撮像することをユーザの端末20に要求してもよいし、そうでなくてもよい。
【0078】
図12は、第7実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図12に示す例では、商品の搬入経路として、住宅の玄関付近の領域が撮像され、領域を構成する壁や床の長さが計測されている。
図12に示す例において計測された全ての長さに収まる商品が商品データベースD71から検索されてもよいし、そうでなくてもよい。ここで、符号E1に示すように、商品の搬入に問題がある可能性がある箇所については、吹き出しが表示されてユーザに通知されてよいし、そうでなくてもよい。
【0079】
すなわち、
図2の符号A11で示したような画像に含まれる領域が計測された計測データは、第1計測データであってもよいし、そうでなくてもよい。また、商品の搬入経路の領域が計測された第2計測データが端末により取得されてもよいし、そうでなくてもよい。更に、商品データベースD71を有する記憶装置(
図1に示した記憶部13)に記憶された複数の商品に関する情報から、第1計測データと第2計測データとに基づき選択された、搬入経路を通過可能な第1商品の情報が端末20のユーザに端末20により通知されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0080】
<第7実施形態の効果>
本第7実施形態により、上述した実施形態において奏する効果に加えて、例えば、以下の効果を奏することができる。
搬入経路を通過可能な商品の情報が端末20により通知されることにより、設置予定場所に商品を収めることができたとしても、設置予定場所までの搬入経路に商品を通すことができないという事態を防げる。
【0081】
<第8実施形態>
上述した第1実施形態では、ショッピングサイトで販売されている商品に関する商品データベースD71から、設置予定場所に収まる商品が提示さることとした。一方、第8実施形態では、ユーザが計測データをフリーマーケットサイトやフリーマーケットアプリに投稿し、他のユーザに対して計測データに基づいた領域に設置可能な商品の出品を促す。
【0082】
図13は、第8実施形態に係る商品の購入者の端末20における情報処理の一例を示す図である。
符号F1に示すように、端末20(例えば、
図1に示した端末20A)の表示部28(例えば、
図1に示した端末20Aの表示部28A)において、撮像された画像が取得される。画像の撮像は、端末20のカメラ27によって行われてもよいし、そうでなくてもよい。また、画像の撮像は他の装置(不図示)によって行われ、端末20が当該画像を他の装置から取得してもよいし、そうでなくてもよい。
【0083】
符号F11に示すように、端末20の表示部28において、撮像された画像に含まれる領域が計測された計測データが取得される。
符号F2に示すように、端末20において取得された計測データがサーバ10に投稿されることにより、端末20の表示部28においてサーバ10から提供されるフリーマーケットサイトの画面が表示される。図示する例では、計測データに加えて、ユーザが購入したい商品の検索ワードとして「収納ボックス」が投稿されている。そして、「募集」ボタンが押されることにより、計測データによる条件を満たす「収納ボックス」の出品が出品者40に促される。検索ワードは、
図1に示した端末20の入力部25やマイク26によって入力される。計測データと検索ワードとは、合せて検索情報と称されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0084】
出品者40の端末20(例えば、
図1に示した端末20B)は、サーバ10から計測データと検索ワードとの組み合わせである検索情報を受信する。これにより、出品者40は、計測データを投稿したユーザの商品の設置予定場所に設置可能な商品を出品する。出品者40が出品した商品に関する情報は、サーバ10の商品データベースD71に登録される。
そして、符号F3に示すように、出品者40によって出品された商品の一覧がユーザの端末20の表示部28に表示される。
【0085】
なお、フリーマーケットサイトへの計測データの投稿が行われる場合においても、
図2に示した情報処理と同様に、既に商品データベースD71に登録されている商品の検索が行われてもよいし、そうでなくてもよい。この場合には、フリーマーケットサイトにおいては、商品データベースD71に商品のサイズが登録されていない可能性があるため、商品の画像を用いてAIによって商品のサイズが認識されてもよいし、そうでなくてもよい。AIによる商品のサイズの認識では、例えば、ディープラーニングにより蓄積されたデータベースに基づき、商品の画像から商品名が認識される。そして、認識された商品名がオンラインまたはオフラインのデータベースから検索され、商品のサイズが認識される。また、商品と一緒に写っている物品とのサイズの比較が行われることにより、商品のサイズが認識されてもよいし、そうでなくてもよい。更に、出品されている商品の説明やタグ等のテキスト情報に基づき、商品データベースD71において類似するテキスト情報を有する商品のサイズが取得されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0086】
次に、
図14を参照して、第8実施形態に係る情報処理のシーケンスについて説明する。
図14は、第8実施形態に係る情報処理のシーケンスの一例を示す図である。
ステップS21において、商品の購入者の端末20(例えば、
図1に示した端末20A)は、カメラ27により、商品の設置予定場所を撮像する。ここで、商品の設置予定場所の撮像が他の装置(不図示)によって行われる場合には、ステップS1における処理は、端末20Aが撮像された画像を他の装置から取得する処理に置き換えられる。
【0087】
ステップS22において、端末20Aは、設置予定場所の領域のサイズを計測して、計測データが生成される。ここで、領域のサイズの計測が他の装置(不図示)によって行われる場合には、ステップS21における処理が省略され、ステップS22における処理は端末20Aが計測データを他の装置から取得する処理に置き換えられる。
ステップS23において、端末20Aは、入力部25やマイク26を用いて、商品の検索ワードの入力を受け付ける。
【0088】
ステップS24において、端末20Aは、計測データと検索ワードとを対応付けた検索情報を生成し、通信I/F22を介して生成した検索情報をサーバ10へ送信する。
ステップS25において、サーバ10は、通信I/F12を介して、検索情報を端末20から受信する。
ステップS26において、サーバ10は、通信I/F12を介して、受信した検索情報を出品者40の端末20(例えば、
図1に示した端末20B)に通知することによって、検索情報を満たす商品の出品を出品者40に依頼する。
【0089】
ステップS27において、端末20Bは、商品に関する情報をサーバ10の商品データベースD71に登録することにより、フリーマーケットサイトに商品を出品する。
ステップS28において、サーバ10は、通信I/F12を介して、出品者40によって出品された商品の情報を購入者の端末20Aへ送信する。なお、出品された商品の情報は、出品者40によって商品が出品されたタイミングで購入者の端末20Aへ送信されてもよいし、そうでなくてもよい。また、出品された商品の情報は、定期的に購入者の端末20Aへ送信されてもよいし、そうでなくてもよい。更に、出品された商品の情報は、購入者の端末20Aからの問い合わせがあったタイミングで購入者の端末20Aへ送信されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0090】
ステップS29において、端末20Aは、通信I/F22を介して、サーバ10からの商品の情報をサーバ10から受信する。
ステップS30において、端末20Aは、サーバ10から受信した商品の情報を表示部28の画面に表示する。そして、第8実施形態に係る情報処理は終了する。
【0091】
図15は、第8実施形態に係る商品の販売者の端末20における情報処理の一例を示す図である。
サーバ10は、計測データの受信に基づいて、サーバ10に記憶された商品の販売者の端末20Bに対して、領域の内部に含まれる大きさに関する情報を送信してもよいし、そうでなくてもよい。商品の販売者の端末20Bには、1つの端末20Aのユーザからの計測データに基づいたサイズに関する情報が送信されてもよいし、そうでなくてもよい。また、商品の販売者の端末20Bには、複数の端末20のユーザからの計測データに基づいた、需要が大きいサイズに関する情報が送信されてもよいし、そうでなくてもよい。更に、商品の販売者の端末20Bには、複数の端末20のユーザからの計測データに基づいた、平均のサイズに関する情報が送信されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0092】
図15の符号F4に示す例においては、端末20Aのユーザから計測データが送信された場合に、販売者の端末20Bに通知される画が示されている。端末20Bの画面28Bには、限定ではなく一例として、商品名、測定サイズ及びユーザ名が含まれている。商品名は購入者が入力した検索ワードであり、測定サイズは測定データに含まれる商品の設置予定場所の領域のサイズであり、ユーザ名は商品の購入者の名前である。符号F4に示す例において、商品名は収納ボックスであり、測定サイズは幅が50cmで奥行が40cmで高さが60cmであり、ユーザ名が太郎さんである。ここで、商品の販売者によって「出品」ボタンがタップされると、商品の出品操作を行う画面に遷移する。一方、出品する商品がない場合には、「キャンセル」ボタンがタップされることにより、符号F4に示す通知が非表示になる。
【0093】
図15の符号F5に示す例においては、複数の端末20Aのユーザから計測データが送信された場合に、販売者の端末20Bに通知される画面が示されている。端末20Bの画面28Bには、限定ではなく一例として、需要が大きい商品名と、需要が大きい又は複数の右ユーザによる平均の測定サイズと、ユーザ名の一覧とが含まれている。図示する例では、ユーザ名の「一覧表示」の箇所がタップされると、計測データを送信したユーザの一覧が表示される。符号F5に示す例において、需要が大きい商品名は収納ボックスであり、需要が大きい又は複数のユーザによる平均の測定サイズは幅が50cmで奥行が40cmで高さが60cmである。ここで、商品の販売者によって「出品」ボタンがタップされると、商品の出品操作を行う画面に遷移する。一方、出品する商品がない場合には、「キャンセル」ボタンがタップされることにより、符号F5に示す通知が非表示になる。
【0094】
サーバ10は、計測データと複数の商品の各々の大きさのデータとに基づき選択された第1商品の販売者に対して、端末20Aのユーザに関する情報を送信してもよいし、そうでなくてもよい。商品の販売者は、端末20Bにより、端末20Aのユーザに関する情報に基づき、端末20Aのユーザに対して、自身が出品している商品の購入を促してもよいし、そうでなくてもよい。端末20Aのユーザに関する情報には、限定ではなく例として、ユーザの氏名やID、メールアドレスが含まれる。
【0095】
図15の符号F6に示す例においては、商品の出品操作が完了した後に、販売者の端末20Bに通知される画面が示されている。端末20Bの画面28Bには、限定ではなく一例として、検索ワードに基づく商品名と、計測データに基づく測定サイズと、測定データを送信したユーザのユーザ名と、販売者が出品した商品の商品サイズとが含まれている。符号F6に示す例において、商品名は収納ボックスであり、測定サイズは幅が50cmで奥行が40cmで高さが60cmであり、ユーザ名が太郎さんである。また、商品サイズは、幅が45cmで奥行が38cmで高さが50cmであり、商品の3辺の長さが全て測定サイズ以下である。ここで、商品の販売者によって「OK」ボタンがタップすると、端末20Aのユーザに対して商品の購入をプッシュする通知が送信される。一方、「キャンセル」ボタンがタップされると、符号F6に示す通知が非表示になる。
【0096】
サーバ10は、販売者の端末20Bによる検索情報を満たす商品の出品を検知した場合に、端末20Aのユーザに対して、検索情報を満たす商品が出品されたことを通知してもよいし、そうでなくてもよい。
次に、
図16を参照して、第8実施形態に係る商品の販売者の端末20に通知を行うサーバ10における情報処理のフローについて説明する。
図16は、第8実施形態に係る商品の販売者の端末20に通知を行うサーバ10における情報処理のフローの一例を示す図である。
【0097】
ステップS201において、サーバ10は、商品の購入者の端末20Aから、計測データ及び検索ワードを受け付ける。
ステップS202において、サーバ10は、例えば
図15の符号F4又はF5で示した、計測データ及び検索ワードについての通知を商品の販売者の端末20Bの画面28Bに表示させる。
【0098】
ステップS203において、サーバ10は、商品の販売者の端末20Bから商品の出品を受け付ける。
ステップS204において、サーバ10は、例えば
図15の符号F6で示した商品のプッシュ画面を販売者の端末20Bの画面28Bに表示させる。
ステップS205において、販売者の端末20Bにおいて販売者による商品のプッシュの操作があった場合に、サーバ10は、商品の購入者の端末20Aに対して、出品された商品の購入をプッシュする通知を送信する。そして、第8実施形態に係る商品の販売者の端末20に通知を行うサーバ10における情報処理は終了する。
【0099】
<第8実施形態の効果>
本第8実施形態により、上述した実施形態において奏する効果に加えて、例えば、以下の効果を奏することができる。
フリーマーケットサイトにおいて、商品の設置予定場所の領域の内部に含まれる大きさの商品を効率的に募集できる。また、商品の販売者に計測データに関する情報が送信されることにより、商品の販売者に対して、設置予定場所の領域の内部に含まれる大きさの商品の出品を促すことができる。
【0100】
また、設置予定場所の領域の内部に含まれる大きさの商品を出品している販売者にユーザに関する情報が送信されることにより、当該販売者に対して、商品を購入しようとしているユーザへの営業活動を促すことができる。
【0101】
<第9実施形態>
上述した第8実施形態では、フリーマーケットサイトの商品データベースD71がサーバ10に備えられていた。一方、第9実施形態では、フリーマーケットサイトの商品データベースD71がサーバ10とは異なるショッピングサーバ50に備えられる。
図17及び
図18は、第9実施形態に係る情報処理のシーケンスの一例を示す図である。
図17及び
図18を参照して、第9実施形態に係る情報処理のシーケンスについて説明する。
【0102】
ショッピングサーバ50は、
図1に示したサーバ10と同様のHW構成を有してもよいし、そうでなくてもよい。
図17に示すように、ステップS31において、端末20(例えば、
図1に示した端末20A)は、カメラ27により、商品の設置予定場所を撮像する。ここで、商品の設置予定場所の撮像が他の装置(不図示)によって行われる場合には、ステップS31における処理は、端末20Aが撮像された画像を他の装置から取得する処理に置き換えられる。
【0103】
ステップS32において、端末20Aは、設置予定場所の領域のサイズを計測して、計測データが生成される。ここで、領域のサイズの計測が他の装置(不図示)によって行われる場合には、ステップS31における処理が省略され、ステップS32における処理は端末20Aが計測データを他の装置から取得する処理に置き換えられる。
ステップS33において、端末20Aは、入力部25やマイク26を用いて、商品の検索ワードの入力を受け付ける。
【0104】
ステップS34において、端末20Aは、計測データと検索ワードとを対応付けた検索情報を生成し、通信I/F22を介して生成した検索情報をサーバ10へ送信する。
ステップS35において、サーバ10は、通信I/F12を介して、検索情報を端末20から受信する。
ステップS36において、サーバ10は、通信I/F12を介して、受信した検索情報を出品者40の端末20(例えば、
図1に示した端末20B)に通知することによって、検索情報を満たす商品の出品を出品者40に依頼する。
【0105】
ステップS37において、端末20Bは、商品に関する情報をショッピングサーバ50の商品データベースD71に登録することにより、フリーマーケットサイトに商品を出品する。
ステップS38において、ショッピングサーバ50は、出品者40の端末20Bからの商品の出品を受け付ける。
【0106】
図18に示すように、ステップS39において、サーバ10は、通信I/F22を介して、ショッピングサーバ50へアクセスして、端末20Aから受信した検索情報をショッピングサーバ50が受け入れ可能な形式に変換して転送する。なお、サーバ10によるショッピングサーバ50へのアクセスは、出品者40によって商品が出品されたタイミングで行われてもよいし、そうでなくてもよい。また、サーバ10によるショッピングサーバ50へのアクセスは、定期的に行われてもよいし、そうでなくてもよい。更に、サーバ10によるショッピングサーバ50へのアクセスは、購入者の端末20Aからの問い合わせがあったタイミングで行われてもよいし、そうでなくてもよい。
【0107】
ステップS40において、ショッピングサーバ50は、サーバ10からのアクセスに基づき、商品データベースD71から商品を検索する。
ステップS41において、サーバ10は、通信I/F12を介して、ショッピングサーバ50から取得された検索結果に含まれる商品の情報を購入者の端末20Aへ転送する。
【0108】
ステップS42において、端末20Aは、通信I/F22を介して、検索結果に含まれる商品の情報をサーバ10から受信する。
ステップS43において、端末20Aは、検索結果に含まれる商品の情報を表示部28の画面に表示する。そして、第9実施形態に係る情報処理は終了する。
【0109】
<第9実施形態の効果>
本第9実施形態により、上述した実施形態において奏する効果に加えて、例えば、以下の効果を奏することができる。
ユーザの端末20から計測データを取得するサーバ10のサービス提供者以外がフリーマーケットサイトのサービスをショッピングサーバ50によって提供する場合にも、商品の設置予定場所の領域の内部に含まれる大きさの商品を効率的に募集できる。
【0110】
<第10実施形態>
上述した第1実施形態では、商品の形状が変化しないものとして、商品データベースD71から設置予定場所に収まる商品が提示されることとした。しかしながら、自動車等のドアを有する商品は、車庫等の設置予定場所に収まったとしても、ドアの開閉ができなければ利用できない。そこで、第10実施形態では、ドア等の開閉によって商品の形状が変化する場合においても、設置予定場所に収まる商品が提示される。
【0111】
図19は、第10実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
符号G1に示すように、端末20(例えば、
図1に示した端末20A)の表示部28(例えば、
図1に示した端末20Aの表示部28A)において、撮像された画像が取得される。図示する例において、画像には、自動車を駐車するための車庫が撮像されている。画像の撮像は、端末20のカメラ27によって行われてもよいし、そうでなくてもよい。また、画像の撮像は他の装置(不図示)によって行われ、端末20が当該画像を他の装置から取得してもよいし、そうでなくてもよい。
【0112】
符号G11に示すように、端末20の表示部28において、撮像された画像に含まれる領域が計測された計測データが取得される。計測データは、端末20のユーザが商品を設置したい領域のサイズであり、図示する例では高さが2.3mで、幅が2mで、奥行きが5mである。なお、計測データに含まれる領域のサイズは、3辺で示される場合に限定されるものでなく、2辺以下で示されてもよいし、4辺以上で示されてもよい。撮像された画像からの計測データの算出は、端末20の制御部21によって行われてもよいし、そうでなくてもよい。また、撮像された画像からの計測データの算出は他の装置(不図示)によって行われ、端末20が当該計測データを他の装置から取得してもよいし、そうでなくてもよい。
【0113】
符号G2に示すように、サーバ10のコンテンツ情報D7に含まれる商品データベースD71から、検索情報に適合する商品の一覧が検索され、端末20の表示部28に当該商品の一覧が表示される。図示する例では、設置予定場所である車庫の領域の内部に含まれる大きさの自動車の一覧が表示されている。
自動車は、ドアやトランク等を開くと、形状が変化する。そこで、本第10実施形態では、ドアやトランク等を開いた状態でも、設置予定場所である車庫の領域の内部に含まれる大きさの自動車が検索される。また、戸や引き出しが付いている家具や冷蔵庫等が検索されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0114】
ドアやトランク等が開いた場合の大きさは、商品データベースD71に登録されているドアやトランクのサイズに関する情報から算出されてもよいし、そうでなくてもよい。また、設置予定場所に商品を設置した際に完全にドアやトランク等が開く商品に限って検索されてもよいし、そうでなくてもよい。更に、設置予定場所に商品を設置した際にドアやトランク等が所定の幅以上開く商品を検索されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0115】
車庫だけでなく、車庫に面している道路における道幅の計測データが取得されてもよいし、そうでなくてもよい。
すなわち、商品データベースD71を有する記憶装置(
図1に示した記憶部13)に記憶された複数の商品に関する情報から、計測データと、複数の商品の各々が形状を変化させた場合の各々の大きさに関する情報とに基づき選択された、少なくとも第1商品の情報が端末20のユーザに端末20によって通知されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0116】
<第10実施形態の効果>
本第10実施形態により、上述した実施形態において奏する効果に加えて、例えば、以下の効果を奏することができる。
商品の形状が変化する場合においても、設置予定場所に収まる適切なサイズの商品を検索できる。具体的には、商品の形状が変化する場合においても、設置予定場所の領域の内部に含まれる大きさの商品を検索でき、購入した商品が設置予定場所に収まったとしても、ドアや引き出しが開けないという事態を防止できる。また、自動車のルーフにオプション品を取り付けられるかを認識することができる。更に、車庫に面している道路の道幅が計測されることにより、車庫に入るまでの経路を自動車が通ることができないという事態を防げる。
【0117】
<第11実施形態>
上述した第1実施形態では、1つの領域についての計測データに関して、当該領域に収まる商品が提示されることとした。一方、第11実施形態では、サイズが計測された複数の領域のうち少なくとも1つの領域に設置する商品が提示される。
図20は、第11実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
符号H1に示すように、端末20(例えば、
図1に示した端末20A)の表示部28(例えば、
図1に示した端末20Aの表示部28A)において、撮像された画像が取得される。図示する例において、画像には、部屋が撮像されている。画像の撮像は、端末20のカメラ27によって行われてもよいし、そうでなくてもよい。また、画像の撮像は他の装置(不図示)によって行われ、端末20が当該画像を他の装置から取得してもよいし、そうでなくてもよい。
【0118】
符号H11に示すように、端末20の表示部28において、撮像された画像に含まれる複数の領域が計測された計測データが取得される。計測データは、部屋の中に備えられている工作物の領域のサイズである。撮像された画像からの計測データの算出は、端末20の制御部21によって行われてもよいし、そうでなくてもよい。また、撮像された画像からの計測データの算出は他の装置(不図示)によって行われ、端末20が当該計測データを他の装置から取得してもよいし、そうでなくてもよい。
【0119】
取得された計測データがサーバ10に投稿されることにより、符号H12に示すように、画像中の部屋内において商品の設置が推奨される領域が端末20の表示部28に表示される。商品の設置が推奨される領域は、サーバ10の商品データベースD71に含まれる商品の設置例の画像等に基づいて決定されてもよいし、そうでなくてもよい。また、商品の設置が推奨される領域は、サーバ10がAIによる機械学習によって蓄積した情報に基づいて決定されてもよい。
【0120】
符号H2に示すように、サーバ10のコンテンツ情報D7に含まれる商品データベースD71から、計測データに適合する商品の一覧が検索され、端末20の表示部28に当該商品の一覧が表示される。図示する例では、商品の設置が推奨される領域に設置可能な絵画の一覧が表示されている。商品は、部屋の経年劣化や色等に基づいて検索されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0121】
すなわち、商品データベースD71を有する記憶装置(
図1に示した記憶部13)に記憶された複数の商品に関する情報から、計測データに基づき選択された、領域とは異なる領域に設置するための第2商品の情報が少なくとも端末20のユーザに端末20により通知されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0122】
<第11実施形態の効果>
本第11実施形態により、上述した実施形態において奏する効果に加えて、例えば、以下の効果を奏することができる。
部屋のサイズや配色を解析することにより、最適なインテリアを提案することができる。
【0123】
<その他>
本開示の実施形態を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。限定でなく例として、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、各実施形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。
【符号の説明】
【0124】
1・・・通信システム、10・・・サーバ、11・・・制御部、12・・・通信I/F、13・・・記憶部、14・・・入出力部、15・・・入力部、16・・・出力部、17・・・表示部、20・・・端末、21・・・制御部、22・・・通信I/F、23・・・入出力部、23A・・・入力装置、23B・・・出力装置、24・・・記憶部、25・・・入力部、26・・・マイク、27・・・カメラ、28・・・表示部、29・・・スピーカ、30・・・ネットワーク、40・・・出品者、50・・・ショッピングサーバ、111・・・受信部、112・・・検索部、113・・・送信部、211・・・取得部、212・・・送信部、213・・・受信部、214・・・通知部、B・・・バス、D1・・・アカウント情報、D2・・・トークルーム情報、D3・・・コンテンツ情報、D4・・・履歴情報、D6・・・ユーザ情報、D7・・・コンテンツ情報、D71・・・商品データベース、D8・・・トークルーム情報、P1・・・プログラム、P2・・・プログラム