(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-10
(45)【発行日】2024-01-18
(54)【発明の名称】発光表示装置
(51)【国際特許分類】
H10K 59/82 20230101AFI20240111BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20240111BHJP
H10K 50/10 20230101ALI20240111BHJP
H10K 50/84 20230101ALI20240111BHJP
H10K 50/88 20230101ALI20240111BHJP
H10K 59/10 20230101ALI20240111BHJP
H10K 59/88 20230101ALI20240111BHJP
【FI】
H10K59/82
G09F9/30 330
G09F9/30 309
G09F9/30 365
H10K50/10
H10K50/84
H10K50/88
H10K59/10
H10K59/88
(21)【出願番号】P 2022172540
(22)【出願日】2022-10-27
【審査請求日】2022-10-28
(31)【優先権主張番号】10-2021-0194739
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チョ, キョンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】リー, グンギ
(72)【発明者】
【氏名】キム, ウサン
【審査官】藤岡 善行
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-295911(JP,A)
【文献】特開2006-054111(JP,A)
【文献】特開2009-098533(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10K 50/00 - 99/00
G09F 9/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域及び前記表示領域の外郭の非表示領域を有する基板と、
前記非表示領域の一側に
設けられ、
前記基板の一辺において複数のグループに分離され、前記複数のグループごとに、複数のデータパッド電極及び電源電圧パッド電極を
有するパッド部と、
前記表示領域に互いに平行に配置された複数のデータラインと、
前記非表示領域で、前記データパッド電極と前記データラインとを連結する複数のリンクラインと、
前記複数のリンクラインを横切って前記基板の一辺に平行に
設けられた接続ラインと、
互いに隣接した前記パッド部のグループの前記電源電圧パッド電極と連結されたリンクパターンと、
前記複数のデータラインを覆い、前記接続ラインを露出させるトレンチを有する平坦化層と、
前記表示領域を覆い、前記トレンチを介して前記接続ラインと接続されたカソード電極とを
備え、
前記リンクパターンは、前記リンクラインより幅が大きく、
前記リンクパターンは、前記トレンチで前記接続ラインと接続される
発光表示装置。
【請求項2】
前記トレンチは前記接続ラインに沿って前記基板の一辺に平行に直線状に
設けられ、
前記接続ラインと前記カソード電極とは前記トレンチの下部幅に沿って接続される、請求項1に記載の発光表示装置。
【請求項3】
前記トレンチは、前記表示領域に配置された左右の最外側データラインの間の水平距離を有する、請求項1に記載の発光表示装置。
【請求項4】
前記カソード電極は少なくとも前記表示領域全体及び前記表示領域の外側に延びて、前記トレンチを含む領域と一体に形成される、請求項1に記載の発光表示装置。
【請求項5】
前記複数のグループごとに、前記データパッド電極と前記電源電圧パッド電極とは前記基板上でプリント回路フィルムと接続され、
前記複数のグループの間は、各グループ内の前記データパッド電極間の離隔間隔より大きい第1水平距離を有する、請求項1に記載の発光表示装置。
【請求項6】
前記電源電圧パッド電極は前記プリント回路フィルムの最外側に対応して位置
する、請求項5に記載の発光表示装置。
【請求項7】
前記リンクパターンは各リンクラインより広い面積で前記トレンチと重畳し、
前記リンクパターンの前記幅は、前記基板から前記接続ラインに行くほど細くなり、
各リンクラインは前記トレンチとの間にバッファー層を介在する、請求項6に記載の発光表示装置。
【請求項8】
前記表示領域は、前記データラインが
設けられた非透過部と、前記データラインと重畳しない透過部とを含み、
前記非透過部は、薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタに接続された発光素子とを備え、
前記発光素子は、アノード電極、発光層、及び前記カソード電極を含む、請求項1に記載の発光表示装置。
【請求項9】
前記接続ラインは前記薄膜トランジスタの少なくとも一電極と同じ層に位置する、請求項8に記載の発光表示装置。
【請求項10】
前記平坦化層は前記薄膜トランジスタ上に
設けられ、前記発光素子は前記平坦化層上に位置する、請求項8に記載の発光表示装置。
【請求項11】
前記トレンチで互いに接続された前記接続ラインと前記カソード電極との間にダミーアノード電極をさらに含む、請求項8に記載の発光表示装置。
【請求項12】
前記複数のデータラインに平行になるように前記表示領域に
設けられた複数の電源電圧ラインをさらに含み、
少なくとも1つの前記電源電圧ラインは、前記カソード電極と
の補助接続部を有する、請求項8に記載の発光表示装置。
【請求項13】
前記リンクライン及び前記データラインは前記薄膜トランジスタの下側に
設けられた遮蔽金属層と同じ層に位置する、請求項8に記載の発光表示装置。
【請求項14】
前記表示領域を挟んで前記接続ラインと向き合う接続ライン補助部をさらに含む、請求項8に記載の発光表示装置。
【請求項15】
前記複数のデータラインに平行になるように前記表示領域に設けられた複数の電源電圧ラインをさらに含み、
前記接続ラインと前記接続ライン補助部との間において、前記電源電圧ラインが同一層に一体型に連結される、請求項14に記載の発光表示装置。
【請求項16】
発光部及び透過部を有する表示領域、並びに前記表示領域の外郭の非表示領域を有する基板と、
前記非表示領域の一側に
設けられ、
前記基板の一辺において複数のグループに分離され、前記複数のグループごとに、複数のデータパッド電極及び電源電圧パッド電極を備えるパッド部と、
前記表示領域に互いに平行に配置された複数のデータラインと、
前記非表示領域で、
前記データパッド電極と前記データラインとを連結する複数のリンクラインと、
前記複数のリンクラインを横切って前記基板の一辺に平行に
設けられた接続ラインと、
互いに隣接した前記パッド部のグループの前記電源電圧パッド電極と連結されたリンクパターンと、
前記複数のデータラインを覆い、前記接続ラインに沿って前記基板の一辺に平行なトレンチを有する平坦化層と、
前記平坦化層上に、アノード電極、有機層、及びカソード電極を備える発光素子と
を
備え、
前記カソード電極は、前記トレンチを介して前記接続ラインと接続され
、
前記リンクパターンは、前記リンクラインより幅が大きく、
前記リンクパターンは、前記トレンチで前記接続ラインと接続される、発光表示装置。
【請求項17】
前記カソード電極は少なくとも前記表示領域全体及び前記表示領域の外側に延びて、前記トレンチを含む領域と一体に形成される、請求項16に記載の発光表示装置。
【請求項18】
前記カソード電極上に前記トレンチを満たす封止部をさらに備え、
前記封止部の端部は、前記トレンチの外側で前記平坦化層上に位置する、請求項16に記載の発光表示装置。
【請求項19】
前記トレンチにおいて、前記接続ラインと前記カソード電極との間に前記アノード電極と同じ層のダミーアノード電極をさらに含む、請求項16に記載の発光表示装置。
【請求項20】
前記トレンチにおいて、前記接続ラインの下側に遮蔽金属層との接続をさらに含む、請求項16に記載の発光表示装置。
【請求項21】
前記データラインに平行であるように前記表示領域に備えられ、前記カソード電極
に接続する補助接続部をさらに有する電源電圧ラインをさらに含み、
前記データラインと、前記電源電圧ラインと、前記補助接続部とは前記透過部と重畳しない、請求項16に記載の発光表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置に関し、パッド部から電源電圧を供給する電源ラインとカソード電極との接続において信頼性を向上させた発光表示装置を提示する。
【背景技術】
【0002】
最近、本格的な情報化時代に差し掛かるのに伴って電気的情報信号を視覚的に表現するディスプレイ分野の技術が急速に発展して来た。これに応じて、薄型化、軽量化、低消費電力化に優れた性能を有する多様な表示装置が開発されている。
【0003】
このうち、別途の光源を要求せず、装置のコンパクト化及び鮮明なカラー表示のため別途の光源を備えず、発光素子を表示パネル内に有する発光表示装置が競争力あるアプリケーションとして考慮されている。
【0004】
一方、発光表示装置はサブ画素に独立的に駆動する発光素子を備えることができる。発光素子は互いに対向するアノード電極及びカソード電極と、アノード電極とカソード電極との間に備えられた発光層とを含む。
【0005】
カソード電極は複数のサブ画素にわたって設けられ、発光素子の駆動のためにカソード電極の電源電圧の印加が要求される。
【発明の概要】
【0006】
電源電圧ラインとカソード電極との接続領域が局部的領域にある場合、接続領域自体のためのリンク部の長さが増加し、信頼性のために接続部の外郭に封止部をさらに備えなければならないので、非表示領域が増加する問題がある。また、電源電圧ラインとカソード電極との接続領域が互いに離隔して隣接したパッド部の間にある場合、放射状に電源電圧を供給しているので、接続領域での発熱がひどいことがある。
【0007】
本発明は上述した問題点を解決するために案出されたものであり、パッド部が位置する基板の一辺に平行なライン形に平坦化層内にトレンチを備えてカソード電極と電源電圧ラインとの接続構造を有するようにし、リンク部の長さを減らして非表示領域を減らすことができ、発熱を広い領域に分布させるとともに透湿安全性を図ることができる発光表示装置に関するものである。
【0008】
本発明の発光表示装置は、基板の非表示領域の平坦化層内に基板の一辺に平行なライン形のトレンチを備え、カソード電極に電源電圧信号を供給する接続ラインを前記トレンチに位置させることにより、カソード電極の接続部の抵抗を減らし、発熱パスを増加させて電流密度の集中を防止し、平坦化層の形状をトレンチを境界に区分して外郭の平坦化層による透湿経路をトレンチによって遮断して透湿に対する信頼性を向上させることができる。
【0009】
本発明の一実施例による発光表示装置は、表示領域及び前記表示領域の外郭の非表示領域を有する基板と、前記非表示領域の一側に備えられ、複数のデータパッド電極及び電源電圧パッド電極を備えるパッド部と、前記表示領域に互いに平行に配置された複数のデータラインと、前記非表示領域で、前記データパッド電極と前記データラインとを連結する複数のリンクラインと、前記複数のリンクラインを横切って前記基板の一辺に平行に備えられた接続ラインと、前記複数のデータラインを覆い、前記接続ラインを露出させるトレンチを有する平坦化層と、前記表示領域を覆い、前記トレンチを介して前記接続ラインと接続されたカソード電極とを含む。
【0010】
本発明の他の実施例による発光表示装置は、発光部及び透過部を有する表示領域、並びに前記表示領域の外郭の非表示領域を有する基板と、前記非表示領域の一側に備えられ、複数のデータパッド電極及び電源電圧パッド電極を備えるパッド部と、前記表示領域に互いに平行に配置された複数のデータラインと、前記非表示領域で前記のデータパッド電極と前記データラインとを連結する複数のリンクラインと、前記複数のリンクラインを横切って前記基板の一辺に平行に備えられた接続ラインと、前記複数のデータラインを覆い、前記接続ラインに沿って前記基板の一辺に平行なトレンチを有する平坦化層と、前記平坦化層上に、アノード電極、有機層、及びカソード電極を備える発光素子とを含み、前記カソード電極は、前記トレンチを介して前記接続ラインと接続される。
【0011】
本発明の発光表示装置は次のような効果がある。
第一に、データパッド電極と連結されたリンクラインを横切るライン形の接続ラインを備え、接続ラインをカソード電極と接続させることで、カソード電極に供給された電流を表示領域の一辺の長さにわたって均一に供給することにより、局部的領域に発熱が集中することを防止することができる。
【0012】
第二に、電力供給部と局部的領域でカソード電極が接続される構造では十分な接続面積のために非表示領域が長くなることに比べて、本発明の発光表示装置は、データパッド部に隣接した基板の一辺に平行なライン形にカソード電極と接続ラインとの接続が可能であり、データパッドとデータラインとの間のリンク部の長さを減らすことができる。
【0013】
第三に、接続ラインとカソード電極とが接続される部位に平坦化層トレンチを備えることにより、トレンチの外郭の平坦化層に起因する透湿経路をトレンチが遮断して表示装置の信頼性を改善することができる。
第四に、カソード電極と接続ラインとのライン形接続部の形状によってデータパッド部と表示領域との間の距離を減らすことができるので、同じ基板で不透明な金属が用いられる面積が減少し、不透明な金属と重畳しない透過部の領域を増やすことができる。よって、本発明の発光表示装置を透明表示装置として用いるとき、透明度が向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第1実施例による発光表示装置を示す平面図である。
【
図4】
図2のII~II’線についての断面図である。
【
図5】第1実験例及び第2実験例のカソード電極と電源電圧を供給する接続部の構成を示す平面図である。
【
図6】本発明の第2実施例による発光表示装置を示す平面図である。
【
図7】
図6のIII~III’線についての断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面に基づいて本発明の好適な実施例を説明する。明細書全般にわたって同じ参照番号は実質的に同一である構成要素を意味する。以下の説明で、本発明に関連した技術又は構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不必要にあいまいにする可能性があると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、以下の説明で使われる構成要素の名称は理解容易な明細書作成を考慮して選択されたものであり、実際製品の部品の名称と異なることがある。
【0016】
本発明の多様な実施例を説明するための図面に開示された形状、サイズ、比率、角度、個数などは例示的なものなので、本発明が図面に示す事項に限定されるものではない。本明細書全般にわたって同じ参照符号は同じ構成要素を指称する。また、本発明の説明において、関連した公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不必要にあいまいにする可能性があると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上で言及する「含む」、「有する」、「なる」などを使う場合、「~のみ」を使わない限り、他の部分を付加することができる。構成要素を単数で表現する場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0017】
本発明の多様な実施例に含まれる構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものに解釈する。
本発明の多様な実施例を説明するに当たり、位置関係について説明する場合、例えば、「~上に」、「~の上部に」、「~の下部に」、「~のそばに」などによって二つの部分の位置関係を説明する場合、「すぐ」又は「直接」を使わない限り、二つの部分の間に一つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0018】
本発明の多様な実施例を説明するに当たり、時間関係について説明する場合、例えば、「~の後に」、「~に引き続き」、「~の次に」、」~の前に」などで時間的先後関係を説明する場合、「すぐ」又は「直接」を使わない限り、連続的ではない場合も含むことができる。
【0019】
本発明の多様な実施例を説明するに当たり、「第1~」、「第2~」などを多様な構成要素を敍述するために使うことがあり得るが、このような用語は互いに同一乃至類似の構成要素を区別するために使うだけである。よって、本明細書で、「第1~」で修飾する構成要素は別途の言及がない限り、本発明の技術的思想内で「第2~」で修飾する構成要素と同一であってもよい。
【0020】
本発明の多様な実施例のそれぞれの特徴が部分的に又は全体的に互いに結合又は組合せ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、多様な実施例が互いに対して独立的に実施されることもでき、連関関係で一緒に実施されることもできる。
【0021】
図1は本発明の第1実施例による発光表示装置を示す平面図であり、
図2は
図1のA領域を示す拡大図であり、
図3は
図2のI~I’線についての断面図であり、
図4は
図2のII~II’線についての断面図である。
【0022】
図1~
図4のように、本発明の一実施例による発光表示装置1000は、表示領域AA及び前記表示領域の外郭の非表示領域NAを有する基板100と、前記非表示領域NAの一側に備えられ、複数のデータパッド電極DPD、及び電源電圧パッド電極VSPDを備えるパッド部PADと、前記表示領域AAに互いに平行に配置された複数のデータライン110と、前記非表示領域で、前記のデータパッド電極DPDと前記データライン110とを連結する複数のリンクライン110aと、前記複数のリンクラインを横切って前記基板100の一辺に平行に備えられた接続ライン130と、前記複数のデータラインを覆い、前記接続ライン130を露出させたトレンチTを有する平坦化層140と、前記表示領域AAを覆い、前記トレンチTを通して前記接続ライン130と接続されたカソード電極160とを含むことができる。
【0023】
前記平坦化層140のトレンチTは、平面上で
図1及び
図2の前記接続ライン130とカソード電極160との間の接続部CTSに相当する。
【0024】
平坦化層140に備えられたトレンチTは、
図1及び
図2の接続部CTSの形状のように、前記接続ライン130に対応するとともに基板100の一辺に平行な形状を有し、少なくとも基板100の表示領域AAの外郭で均一な幅で配置されるので、基板100の外側にある水分や外気が前記トレンチTによって遮断される。一実施例で、トレンチTは平坦化層140を通って延び、保護膜135の一部側部、接続ライン130、及び平坦化層140の表面を露出する。別の実施例では、トレンチTは完全に平坦化層140を通って延びる。トレンチTは、
図1に示す接続部CTSのようなリニアな形状を有することができる。平坦化層140は下部に構成されたアレイの段差を補償して上面に均一な平坦面を提供するために、平坦化の可能な材料から形成され、有機絶縁物質からなることができる。有機絶縁物質は相対的に水分透湿に弱いことがあるが、本発明の発光表示装置は、表示領域の外郭の一側で基板の一辺に沿って長いトレンチTによって平坦化層140の平面上で平坦化層140の上部と下部とが区分され、外郭にある平坦化層140の影響がトレンチTの下側の表示領域の平坦化層140に及ぶことを減らすか防止することができる。前記パッド部PADが基板100の一辺に平行な表示領域AAの一辺以上に形成される場合、前記トレンチTによって表示領域AAの内部への水分透湿の影響を防止する効果が大きくなることができる。よって、本発明の発光表示装置は、平坦化層に起因する透湿に対する信頼性を向上させることができる。 平坦化層140は上面TSを有し、ダミーアノード電極150aとカソード電極160平坦化層140の上面TSと接する。
【0025】
図1に示すように、表示装置1000は、第1方向(例えば、X方向)と、第1方向と交差する第2方向(例えば、Y方向)とを有する。ここで、トレンチTは、表示装置1000の第1位置FLから第1位置FLと対向する第2位置SLに第1方向に連続して延びる。
図示のように、第1位置FLは、表示装置1000の第1辺FSSに隣接し、第2位置SLは、第1辺FSSに対面する第2辺SSSに隣接する。トレンチTは、第1の位置FSと第2の位置SLとの間に連続的であり、絶えず延びることができる。
【0026】
図1及び
図2のように、前記トレンチTは前記接続ライン130に沿って前記基板の一辺に平行な直線状に備えられ、前記接続ライン130と前記カソード電極160とは
図3及び
図4に示した前記トレンチTの下部幅に沿って接続されることができる。このようなトレンチの平行な配置は一例であり、平行でない配置としても利用可能である。
【0027】
そして、本発明の発光表示装置において、接続ライン130はデータパッド電極DPDと連結されたリンクライン110aを横切るライン形に備えられ、前記接続ラインが前記トレンチTでカソード電極160と接続されることで、カソード電極160に供給された電流が表示領域AAの一辺にわたって均一に供給されるようにして、局部的領域に発熱が集中することを防止することができる。
【0028】
前記トレンチTは前記表示領域に配置された左右の最外側のデータラインの間の水平距離を有することができる。よって、
図1を基準に、表示領域AAの横辺に沿って直線状(linear)に形成された接続部CTSによってカソード電極160に電源電圧が供給され、局部的領域に限られず、ライン形の接続部CTSから垂直に均一に電源電圧が供給されることができるので、基板100の表示領域に備えられたすべてのサブ画素に均一な密度の電流供給が可能である。
【0029】
カソード電極との接続部を隣接した2個のパッド部の間に局部的に備えた実験例では、電源電圧が局部的な領域で放射状に供給されて、カソード電極との接続部の発熱が問題になったが、本発明の発光表示装置はこのような発熱問題を解決することができる。
【0030】
また、電力供給部と局部的領域でカソード電極が接続される構造では十分な接続面積のために非表示領域が長くなったことに対して、本発明の発光表示装置は、データパッド部に隣接した基板の一辺に平行な形状のラインによってカソード電極と接続ラインとの接続が可能であり、データパッドとデータラインとの間のリンク部の長さを減らすことができる。
【0031】
また、本発明の発光表示装置は、データパッド部と表示領域との間にあるリンクラインと重畳して接続ラインを備え、前記接続ラインによってカソード電極との接続を実行することができるので、カソード電極の電源電圧供給のためのリンクラインの長さの増加が要求されず、リンクラインの長さを減らすことができる。よって、非表示領域でリンクラインが占める非表示領域の長さを減らしてベゼルの縮小が可能であり、基板の有効面積を最大化することができる。
【0032】
また、発光表示装置が透過部を含む透明表示装置の場合、不透明な金属成分が占めるリンクラインの長さを減らして透明表示装置の透明度を向上させることができる。
【0033】
図1のように、データパッド電極DPD及び電源電圧パッド電極VSPDは基板100の一側に位置し、駆動集積回路(IC:Integrated Circuit)260をプリント回路フィルム250に接続することができる。プリント回路フィルム250は基板100に備えられたデータライン110に対応するデータパッド電極DPD、電源電圧パッド電極VSPDに対応してそれぞれ接続部を持って接続される。
図1は3個のプリント回路フィルム250を備えた例を示すが、基板100に備えられたデータライン110の数によって、基板100に接続されたプリント回路フィルム250の数は加減することができる。
【0034】
データライン110は表示領域AAに備えられた複数のサブ画素にそれぞれ対応して位置し、基板100の表示領域AAに互いに一定間隔で複数が備えられる。プリント回路フィルム250が基板100の一側に接続されるとき、それぞれのプリント回路フィルム250の左右両端に前記電源電圧パッド電極VSPDが対応し、左右両端の電源電圧パッド電極VSPDの間にデータパッド電極DPDが対応する。
【0035】
図2は
図1のX領域の拡大図であり、隣接したプリント回路フィルム250の間の水平距離に相当するリンクライン領域と上部及び下部の一部を確張した領域とを示す。
図2はプリント回路フィルム250が接続される前の基板100の構成を示す。
図2に示すパッド部PADのデータパッド電極DPD、電源電圧パッド電極VSPDはプリント回路フィルム250と接続される部位であり、最終の発光表示装置でプリント回路フィルム250によって遮られることができる。
【0036】
図2のように、パッド部PADは前記プリント回路フィルム250が位置する領域に対応してグループ化し、データパッド電極DPDが密集化して配置されることができる。よって、表示領域に配置されたデータライン110の間の間隔よりデータパッド電極DPDの間の間隔が小さいことができる。
【0037】
前記パッド部PADは前記基板100の一辺に複数のグループに分離され、前記複数のグループ別に前記データパッド電極と前記電源電圧パッド電極とは前記基板上でプリント回路フィルム250と接続され、前記複数のグループの間は前記グループ内の前記データパッド電極DPDの間の離隔間隔より大きい第1水平距離を有することができる。第1水平距離を基準に、基板100の内側にリンクパターン110bが備えられることができる。
【0038】
プリント回路フィルム250の最外側にある電源電圧パッド電極VSPDと連結して、リンクライン110aより幅が大きいリンクパターン110bが備えられることができる。隣接したプリント回路フィルム250の間の領域に対応して位置するリンクパターン110bは上側から下側に行くほど細くなり、略六角形に相当する形状を有することができる。しかし、これは例示の一例であり、リンクパターン110bの形状はデータパッド電極DPDとデータライン110との連結のためにリンクライン110aが占める領域を増やさない範囲内で変更されることができる。前記リンクパターン110bは隣接したプリント回路フィルム250の間に対応し、一側のプリント回路フィルム250で、右側の最外側データパッド電極260に連結されたリンクライン110aと、隣接した他側のプリント回路フィルム250の左側最外側データパッド電極260に連結されたリンクライン110aとの間に前記リンクパターン110bが上側から下側に行くほど小さくなって略六角形として位置することができる。
【0039】
前記カソード電極160と接続ライン130との接続部CTSの両側には前記六角形が左右に半分された形状を有することができる。
図1に示したリンクパターン110bの形状は一例であり、離隔しているリンクライン110aの間の離隔空間に対応する形状であれば変更可能である。そして、リンクパターン110bは電源電圧パッド電極VSPDと接続され、直接電源電圧を受けることができる。前記電源電圧はカソード電極160に印加される電源電圧であり、接地電圧または(+)または(-)の一定電圧であることができる。カソード電極160に供給される電圧は、サブ画素に構成された回路構成によって発光素子OLEDに連結された駆動トランジスタに駆動電源電圧(VDD電圧)を供給することと区別して、基底電源電圧またはVSS電圧とも言う。駆動電源電圧が一般的に基底電源電圧より大きい値を有するが、本発明はこれに限定されない。前記リンクパターン110bを介して接続ライン130に供給された電源電圧は、表示領域AA全体を覆うとともに非表示領域NAの少なくとも接続ライン130を覆うように延びたカソード電極160に均一な電圧を供給する。特に、本発明の発光表示装置は、カソード電極160と接続ライン130との接続部CTSが基板100の表示領域AAの一辺に沿って直線状に形成されているので、接続部CTSから垂直方向に電源電圧が均一に供給されることができる。
【0040】
データパッド電極DPDと電源電圧パッド電極VSPDとは二重層以上になることができる。一例として示したように、薄膜トランジスタTFTを成す少なくとも一つの電極と同じ層であるソース金属層131と、発光素子OLEDのアノード電極150と同じ層であるダミーアノード電極151とを含んでなることができる。前記電源電圧パッド電極VSPDはリンクパターン110bと一体になった突出パターン110cと電気的に連結されるか一体型になることができる。
【0041】
前記リンクパターン110bは前記リンクライン110aより広い面積で前記トレンチTと重畳し、前記リンクライン110aは前記トレンチTとの間にバッファー層120を介在することができる。
【0042】
図1はデータライン110のみが表示領域AAに示された例を示すが、必要によって電源電圧ラインもデータライン110に平行に基板100の表示領域AAに備えられることができる。これに対する具体的な実施例は
図6及び
図7で説明する。
【0043】
基板100の表示領域AAには複数のサブ画素が配置され、各サブ画素は
図1のA領域に表現された発光部EMを含むことができる。発光部EMはバンク170のオープン領域にその領域が定義されることができる。発光部EMを除いた領域は非発光部または非透過部TAと定義されることができる。
【0044】
サブ画素のそれぞれは、独立的駆動のために、少なくとも一つ以上の薄膜トランジスタTFTとこれと連結された発光素子OLEDとを含む。
【0045】
薄膜トランジスタTFTは、半導体層122と、前記半導体層122のチャネルと重畳するゲート電極134と、半導体層122の両側に接続されたソース電極132及びドレイン電極133とを含むことができる。薄膜トランジスタTFTのドレイン電極133は発光素子OLEDのアノード電極150と接続される。
【0046】
半導体層122は、ポリシリコン、非晶質シリコン、及び酸化物半導体のうちの少なくとも1種を含むことができる。場合によって、他の性質を有する半導体層を用いることもできる。
【0047】
図示の薄膜トランジスタTFTの例はトップゲート構造を持っているが、これに限定されず、ボトムゲート構造に変形されることもでき、あるいは半導体層122の上部と下部とが共にゲート電極を有することもできる。サブ画素に備えられた薄膜トランジスタが複数の場合、互いに異なる形状を有することができる。
【0048】
一方、図示の薄膜トランジスタTFTはゲート電極134、ソース電極132及びドレイン電極133が同一層にある場合を示すが、これに限定されず、ゲート電極134、ソース電極132及びドレイン電極133の間に層間絶縁膜をさらに介在して相異なる金属層に形成することもできる。
【0049】
発光素子OLEDは、アノード電極150、有機層155、及びカソード電極160が積層されてなる。発光方向によって、アノード電極150及びカソード電極160のうちのいずれか一方がITO、IZO、ITZOなどの透明電極であることができ、他方がAl、Ag、AgMg合金、または他の反射性の反射電極であることができる。発光表示装置が透明表示装置の場合、アノード電極150とカソード電極160とが共に透明電極であるか、あるいは透過部に対応してアノード電極150が除去され、透明であるか反射透過性を有する電極としてカソード電極160が残されることができる。
【0050】
前記接続ライン130は前記薄膜トランジスタTFTの少なくとも一電極と同じ層に位置することができる。そして、接続ライン130は互いに隣接したプリント回路フィルム250に対応して離隔している2個の隣接したパッド部PADの間に位置するリンクパターン110bと接続部CTSで接続され、電源電圧信号を受ける。リンクパターン110b及びリンクライン110aは半導体層122を下側で遮る遮蔽金属と同じ層にあり、遮蔽金属はデータライン110dとして機能することができる。リンクパターン110b及びリンクパターン110bから電源電圧パッド電極VSPD側に向かう突出パターンは一体型であることができる。電源電圧パッド電極VSPD及びデータパッド電極DPDのソース金属層131は周辺の遮蔽金属層110eと連結されることができる。リンクパターン110bはリンクライン110aから離間している。突出パターン110cは、リンクパターン110bと一体的に形成することができる。
【0051】
一方、データライン110d、リンクライン110a、リンクパターン110b、突出パターン110c、及び遮蔽金属層110eは、銅、モリブデン、アルミニウム、クロム、チタンなどの導電性の高い金属を含んでなることができる。しかし、材料はこれらに限定されず、データライン110d、リンクライン110a、リンクパターン110b、突出パターン110c、及び遮蔽金属層110eに電源電圧、データ電圧を供給するのに基板100の全領域にわたって均一な導電率を維持すれば、他の材料にも変更可能である。そして、データライン110d、リンクライン110a、リンクパターン110b、突出パターン110c、及び遮蔽金属層110eは基板100に対して最も下側にある金属層であり、基板100に入る不純物に対して耐性を有するか導電性不純物の捕集能力を有する金属またはその他の材料を含むこともできる。
【0052】
データライン110d、リンクライン110a、リンクパターン110b、突出パターン110c、及び遮蔽金属層110eを覆うようにバッファー層120が備えられ、半導体層122を覆うように前記バッファー層120上に層間絶縁膜125が備えられることができる。
【0053】
バッファー層120及び層間絶縁膜125は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜のうちのいずれか一つであることができる。場合によって、バッファー層120及び層間絶縁膜125のうちの少なくとも一つは複数の層を有することができる。複数の層の場合、シリコン以外の金属などの成分を含む酸化膜または窒化膜を含むことができる。
【0054】
そして、層間絶縁膜125上に、接続ライン130、ソース金属層131、ゲート電極134、ソース電極132、及びドレイン電極133が形成されることができる。前記接続ライン130、ソース金属層131、ゲート電極134、ソース電極132、及びドレイン電極133は、銅、モリブデン、アルミニウム、クロム、チタンなどの導電性の高い金属を含んでなることができる。
【0055】
前記接続ライン130、ソース金属層131、ゲート電極134、ソース電極132、及びドレイン電極133を覆うように保護膜135及び平坦化層140が順に形成される。保護膜135は無機絶縁膜であることができ、平坦化層140は有機絶縁膜であることができる。場合によって、保護膜135は省略することもできる。
【0056】
平坦化層140の形成の後、平坦化層140及び保護膜135の選択的除去工程によってトレンチTが定義されることができる。すなわち、トレンチTは、接続ライン130が突出するように平坦化層140だけでなく保護膜135をさらに除去することによって形成される。保護膜135が省略された場合には、平坦化層140のみを選択的に食刻することによって形成されることができる。トレンチTは、薄膜トランジスタTFTのドレイン電極133とアノード電極150を接続するための第1コンタクトホールCT1の形成工程で一緒に形成されるものであり、平坦化層140及び保護膜135が除去されたトレンチTの部位は第2コンタクトホールCT2になる。第2コンタクトホールCT2の形成の際、データパッド電極DPD及び電源電圧パッド電極VSPDのソース金属層131を露出させる第3コンタクトホールCT3を一緒に形成する。一実施例で、
図4に示すリンクライン110a上の第2のコンタクトホールCT2と
図3に示すリンクパターン110b上の第2のコンタクトホールCT2とはそれぞれ分離されたリンクライン110aとリンクパターン110b上の独立したトレンチTに従って分離することができる。別の実施形態では、トレンチTは平坦化層140を通って完全に延びることができ、したがってリンクライン110aとリンクパターン110b上で連続的であり得る。
【0057】
透明電極を第1コンタクトホールCT1、第2コンタクトホールCT2、及び第3コンタクトホールCT3を含めて前記平坦化層140上に蒸着した後、これを選択的に除去して、第1コンタクトホールCT1でドレイン電極133と接続されたアノード電極150を形成する。そして、第2コンタクトホールCT2及び第3コンタクトホールCT3にそれぞれダミーアノード電極150a、151を残す。場合によって、前記第2コンタクトホールCT2でダミーアノード電極150aを省略することができる。
【0058】
そして、平坦化層140上には、各サブ画素の発光部EMが露出されるように、バンク170が備えられる。表示領域AAでバンク170は一部のアノード電極150の縁と重畳して形成されることができる。
【0059】
アノード電極150上には有機層155及びカソード電極160が形成されて発光素子OLEDを成す。
【0060】
有機層155は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、及び電子注入層を含むことができる。このうち、発光層は、サブ画素別に微細金属マスクを用いて各発光部EMに対応して形成することもできる。発光層を除いて残った層、つまり共通層である正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、及び電子注入層は、サブ画素別に微細に分割されず、共通マスクによって少なくとも表示領域AA全体に対応して形成されることができる。
【0061】
場合によって、有機層155が複数のスタックを含む構造の場合、発光層は他の共通層とともに複数のスタックに分割されて備えられ、複数のスタックは電荷生成層によって区分されることができる。この場合、複数のスタックの発光層は他の共通層とともに表示領域AA全体に対応して一体型に形成されることもできる。
【0062】
発光素子OLEDの上部は保護膜またはキャッピング層をさらに含むことができる。
そして、発光表示装置は、基板100に対向する対向基板200を有し、対向基板200と発光素子OLEDまで形成された基板100との間に接着層180をさらに含む。接着層180は、両基板100、200の間の均一な合着のために、基板100上に形成されたアレイの段差を補償し、トレンチTの内部にも満たされて形成される。接着層180は発光素子OLEDに対して封止機能を有し、接着成分の他に透湿防止機能を有する絶縁物質を含むことができる。
【0063】
基板100及び対向基板200は、ガラス基板、プラスチックフィルム及び金属基板のうちのいずれか一つを含むことができる。発光方向によって、基板100及び対向基板200のうちのいずれか一方は透明であり、他方は不透明であることができる。
【0064】
本発明の第1実施例による発光表示装置は、基板100の一辺に平行なライン形の接続部CTSがリンクライン110aを横切って備えられ、基板の長手方向にリンクライン110a内に一定幅で形成された接続ライン130とカソード電極160とがライン形の接続部CTSを介して接続される。よって、別にリンクライン110aをふやすか変更する必要なしに、パッド部PADと接続部CTSとの間の距離 “a” を短縮することができる。
【0065】
また、平坦化層140にトレンチTが定義され、トレンチTを介してカソード電極160と接続ライン130との接続が可能になり、ライン形のトレンチTがトレンチの上下経路を区分することにより、外郭の透湿や外気の影響が表示領域AAの内側に及ぶことをトレンチTが遮断することができる。
【0066】
一方、本発明の発光表示装置は、ライン形のトレンチで少なくとも接続ライン130、ダミーアノード電極150a、及びカソード電極160の三重接続が可能であり、電源電圧パッド電極VSPDと連結されたリンクパターン110bを直接トレンチTの下側の接続ライン130の下側に接続させて電気的信号が入るようにすることで、接続部位で複数の金属層の積層によって導電性を強化し、最終カソード電極160に電源電圧を供給するとき、抵抗を低めて供給することができる。
【0067】
図5は第1実験例及び第2実験例のカソード電極と電源電圧を供給する接続部との構成を示す平面図である。第1実験例(Ex1)はポイント接続を有するものであり、第2実験例(Ex2)は、本発明の第1実施例による発光表示装置のように、ライン形の接続部を有する形状を示すものである。
【0068】
図5のように、第1実験例(Ex1)は、電源電圧パッド電極と直接接続された接続パターン30が基板上に隣接したパッド部PADの間にあり、前記接続パターン30とカソード電極60が接続された状態を示すものである。発光表示装置が要求するカソード電極60に一定水準の電源電圧を供給するために、一定面積の接続部CTSaが要求される。したがって、第1実験例(Ex1)のように、隣接したパッド部PADの間に局部的接続部CTSaを有する場合、局部的接続部CTSaによって一定水準の電源電圧供給のために要求される面積を確保するためにリンク部LKが長くなる問題がある。
【0069】
これに対して、第2実験例(Ex2:本発明の第1実施例)による発光表示装置は、密集しているパッド部PADのデータパッド電極DPDから、リンクライン110aはデータパッド電極DPDより大きな離隔間隔を有するデータライン110dに連結するための隣接したパッド部PADの間にデータラインからの連結のための最小長さを有し、リンクライン110aと重畳するようにカソード電極160、接続ライン130、及びライン形接続部CTSが提供されることにより、カソード電極160への電源供給のためにリンク部LKの長さを伸ばす必要がなく、第1実験例(Ex1)に比べて非表示領域NAの長さを「D」の分だけ減らすことができる。
【0070】
一方、発光表示装置で、基板100上のカソード電極160は接続ライン130の端部と少なくとも同じか接続ライン130の端部以上に外郭側に延びるときに接続部CTSを備えることができる。そして、対向基板200または接着層180のような封止部は、カソード電極160の保護のために、カソード電極160の外側及びパッド部PADの内側にそれぞれ端部が位置しなければならないが、本発明の第1実施例による発光表示装置は、ライン形の小幅を有する接続部CTSによって、リンク部LKで接続部CTSの外側に対向基板200と接着層180が位置する領域をリンクライン110aの長さを伸ばさずに確保することができる利点があり、安定的な電源電圧の供給が非表示領域を増やさずに可能な利点がある。また、透湿に対する信頼性の面で、接続される平坦化層トレンチTを接続部CTSとして、前記接続部CTSを対向基板200及び接着層180が覆っているので、対向基板200及び接着層180によってトレンチTを保護し、平面上でトレンチTの上部に位置する平坦化層200に起因する透湿経路をトレンチTによって遮断することができる。
【0071】
以下、他の形態の発光表示装置を説明する。
図6は本発明の第2実施例による発光表示装置を示す平面図であり、
図7は
図6のIII~III’線についての断面図である。
【0072】
図6及び
図7のように、本発明の第2実施例による発光表示装置は、第1実施例に比べて、表示領域AAの内部に複数のデータライン310d以外の複数の電源電圧ライン335をさらに備え、電源電圧ライン335及び補助接続部AUCTが非透過部NTに提供される。
【0073】
発光表示装置が段々大面的化して非表示領域NAにのみ接続部CTSが備えられる場合、表示領域AAの内部で接続部CTSとの距離が長くなるので、輝度低下なしに均一な輝度を確保するために、カソード電極360に電源電圧ライン335と補助接続部AUCTとを備える。そして、「C」領域に表現したように、表示領域が発光部EM以外に透過部TAを備える場合、透過部TAの透明度を確保するために、少なくとも表示領域AAの全体に形成されるカソード電極360は、ITO、IZO、ITZOなどの透明電極からなるか、銀、マグネシウム、イッテルビウム、及びストロンチウムのうちの少なくとも1種の金属または合金からなって反射透明性を有しなければならない。
【0074】
カソード電極360は、発光部EMでアノード電極350との間にマイクロキャビティの具現が可能でなければならなく、透過部TAは透明度を維持しなければならないので、透明表示装置で発光表示装置を具現する場合、カソード電極360は小さい厚さを有しなければならない。特に、カソード電極360が透明電極であり、酸素を含む酸化物金属が抵抗が高く、反射透過性を有する金属の場合には、透過部の透明度のために200Å以下の厚さが要求されるので、表示領域AA全体に形成されたカソード電極360の抵抗は大きくなることができる。
【0075】
本発明の第2実施例による発光表示装置3000は、表示領域AAでアンダーカット構造を用いて各電源電圧ライン335に対して非透過部NTでカソード電極360及び補助接続部AUCTを図ったものである。
【0076】
図7に提示したアンダーカット構造はバンク370の下側の平坦化層340に備えたものを示すが、これに限定されず、電源電圧ライン335の上側の他の構成でもアンダーカット構造を構成することができる。
【0077】
前述したように、発光素子OLEDは、アノード電極350、有機層355、及びカソード電極360が積層されてなる。このうち、有機層355は発光層と複数の共通層と含み、少なくとも共通層は微細金属マスクを用いないものである。ところで、アンダーカット構造を適用するとき、気相蒸着される有機物のステップカバレージ特性が低いので、相対的にもっと突出したバンク370より内側の平坦化層340の側部ともっと突出したバンク370の下側にある電源電圧ライン335の部分に有機層355が積もらなくなり、有機層355に直ちにつながって形成されるカソード電極360が有機層355の積もらなかった電源電圧ライン335と接続されて補助接続部AUCTを成す。
【0078】
表示領域AAに備えられた電源電圧ライン335は、基板300の一方向にライン形を有するように非表示領域NAに形成された第1及び第2接続ライン330a、330bと接続されるように非表示領域NAに延び、電源信号を受けることができる。
【0079】
第1及び第2接続ライン330a、330b及び電源電圧ライン335は薄膜トランジスタTFTのソース電極332及びドレイン電極333と同じ層に形成されることができるが、これに限定されない。第1及び第2接続ライン330a、330b及び電源電圧ライン335は同一金属層で同一層に形成される場合、別途の接続工程が要求されないので、工程を減らし、コンタクト工程の際にミスアラインによる収率低下を防止することができる。
【0080】
そして、電源電圧パッド電極VSPDは、一例として、
図6のように、遮蔽金属層(たとえば、データライン(310d))と同じ層の第1金属層310a、ソース電極332と同じ層の第2金属層331、及びアノード電極350と同じ層のダミーアノード層351を含むことができる。電源電圧パッド電極VSPDは三重層電極の積層構造として図示されたが、必要によって、このうちいずれか一つが省略されるかまたは別途の金属層が基板300上にさらに備えられる場合、追加の金属層を積層構造にさらに含むこともできる。
【0081】
薄膜トランジスタTFTは、半導体層322と、前記半導体層322のチャネルに重畳したゲート電極334と、半導体層322の両側に接続されたソース電極332及びドレイン電極333とを含むことができる。薄膜トランジスタTFTのドレイン電極333が発光素子OLEDのアノード電極350と接続される。
【0082】
発光素子OLEDは、アノード電極350、有機層355、及びカソード電極360が積層されてなる。発光方向によって、アノード電極350及びカソード電極360のうちのいずれか一方がITO、IZO、ITZOなどの透明電極であることができ、他方がAl、Ag、AgMg合金、または他の反射性の反射電極であることができる。
図6のように、発光表示装置が透明表示装置の場合、一例として、透過部TAでアノード電極350が除去され、透明であるか反射透過性を有する電極としてカソード電極360が残される。
【0083】
図6のように、第1接続ライン330aは互いに隣接したプリント回路フィルム450に対応して離隔している2個の隣接したパッド部PADの間に位置するリンクパターン310bと接続部CTSで接続される。 プリント回路フィルム450のそれぞれは、その上にドライブICを備えることができる。
図7に示すように、リンクライン310は、電源電圧パッド電極VSPDで第2金属層331に接続され、プリント回路フィルム450から、電源電圧信号を受ける。接続部CTSはリンク部LK(
図5参照)に位置し、基板300の一辺に沿って設けられる。リンク部LKは、パッド部PADと表示領域AAとの間に設けられる。パッド部PADは、電源電圧パッド電極VSPDとデータパッド電極DPDとを含む。表示領域AAはデータライン310dを含む。接続部CTSの第1接続ライン330aは下側のリンクパターン310bと接続され、上部のカソード電極360と接続する。ダミーアノード電極350aは、第1接続ライン330aとカソード電極360との間にさらに設けられてもよい。
【0084】
リンクパターン310b及びリンクライン310aは半導体層322を下側で遮る遮蔽金属と同じ層にあり、遮蔽金属はデータライン310dとして機能することができる。電源電圧ライン335が第1及び第2接続ライン330a、330bと同じ層に形成され、重畳したリンクパターン310bは他の層にあり、リンクパターン310bと一体型に表示領域AAに形成されているデータライン310dと第1及び第2接続ライン330a、330bと一体型に表示領域AAに形成された電源電圧ライン335は相異なる金属層であることができる。
【0085】
図6の例では、互いに隣り合うプリント回路フィルム450に対してそれぞれ最外側に位置する電源電圧パッド電極VSPDの間に対応して前記第1接続ライン330aから平面上で上側に突出したパターン330cを示す。基板300にリンクライン310が形成されない空間を用いて第1接続ライン330aで導電性をより向上させて接続部CTSの信頼性を向上させるための一例である。しかし、これに限定されない。表示領域AAの外側上下に位置する第1及び第2接続ライン330a、330bは同一形状を有することもできる。
【0086】
一方、リンクライン310を介しての前記データパッド電極DPDとデータライン310dとの接続は
図4と同じ構造であるので、その説明を省略する。
【0087】
本発明の第2実施例による発光表示装置は、ライン形のトレンチCT2で少なくとも第1接続ライン330a、ダミーアノード電極350a、及びカソード電極360の三重接続が可能であり、電源電圧パッド電極VSPDと連結されたリンクパターン310bを直接トレンチTの下側で第1接続ライン330aの下側に接続させて電気的信号が導入されることにより、接続部位で複数の金属層の積層によって導電性を強化し、最終カソード電極360に電源電圧を供給するとき、抵抗を低めて供給することができる。
【0088】
本発明の第2実施例による発光表示装置は、データパッド電極DPDと表示領域AAとの間にあるリンクライン310と重畳して第1接続ライン330aを備え、前記第1接続ライン330aによってカソード電極360との接続部CTSを備えることができる。すなわち、カソード電極360の電源電圧供給のためのリンクライン310の長さ増加を要求せず、リンクライン310の長さを減らすことができる。したがって、非表示領域NAでリンクライン310が占める非表示領域の長さを減らしてベゼルを縮小することができ、基板の有効面積を最大化することができる。
【0089】
また、
図6及び
図7のように、発光表示装置が透過部を含む透明表示装置の場合、不透明な金属成分が占めるリンクライン310の長さを減らして透明表示装置の透明度を向上させることができる。
【0090】
また、透明度のために薄い反射透過性金属または高抵抗の酸化物金属からなるカソード電極360が表示領域AA全体に適用される。ここで、表示領域AAに、電圧が低下しなく、領域別に均一な電圧を有するように、電源電圧ライン335と補助接続部AUCTをさらに備えることにより、表示領域AAで電界を安定化し、輝度を均一化することができるので、発光表示装置の信頼性が向上する。
【0091】
そして、本発明の第2実施例による発光表示装置において、第1接続ライン330aはデータパッド電極DPDと連結されたリンクライン310aを横切るライン形に形成され、前記第1接続ライン330aは平坦化層340及び保護膜334内のトレンチTの形状の第2コンタクトホールCT2を介してカソード電極360と接続されることで、カソード電極360に供給された電流を表示領域AAの一辺の長さにわたって均一に供給して、局部的領域に発熱が集中することを防止することができる。
【0092】
平坦化層340に備えられた第2コンタクトホールCT2のトレンチ形状は、
図1及び
図2の接続部CTSの形状のように、前記第1接続ライン330aに対応して基板300の一辺に平行な形状であり、少なくとも基板300の表示領域AAの外郭で均一な幅で配置されることにより、基板300の外側にある水分や外気を前記トレンチTによって遮断する。平坦化層340は、下部に構成されたアレイの段差を補償して上面に均一な平坦面を有するために、平坦化の可能な材料から形成され、有機絶縁物質から形成されることができる。相対的に有機物質は水分透湿に弱いことができるが、本発明の第2発光表示装置は、表示領域の外郭の一側で基板の一辺に沿って長いトレンチTの形状によって平面上で平坦化層340の上部と下部が区分され、外郭にある平坦化層140の影響がトレンチTの下側の表示領域の平坦化層340に及ぶことを減らすか防止することができる。トレンチTが前記パッド部PADを有する基板300の一辺に平行な表示領域AAの一辺以上に形成される場合、前記トレンチTによって表示領域AAの内部に水分が透湿する影響を防止する効果が大きくなることができる。よって、本発明の第2実施例による発光表示装置は、平坦化層に起因よる透湿に対する信頼性を向上させることができる。
【0093】
一方、
図7のように、本発明の第2実施例による発光表示装置は、発光素子360が形成された基板300と対向して対向基板400を備え、対向基板400の外周に沿って基板300と対向基板400との間にダム430が備えられ、上下の対向基板400と基板300との間のダム430の内部空間に充填材420が満たされて封止構造をなすことができる。ここで、ダム430、充填材420、及び対向基板400が封止構造であることができる。
【0094】
場合によって、封止構造は、
図7に示した例に限られず、発光素子OLEDまで形成された基板300上にパッド部を除いて無機膜と有機膜とが交互に形成された封止フィルム積層体によっても具現可能である。
カソード電極との接続部を隣接した2個のパッド部の間に局部的に備えた実験例では、電源電圧が局部的な領域で放射状に供給されてカソード電極との接続部の発熱が問題になったが、本発明の発光表示装置は、このような発熱問題を解決することができる。
【0095】
また、電源電圧供給部と局部的領域でカソード電極が接続される構造では、十分な接続面積のために非表示領域が長くなったものであるに対して、本発明の発光表示装置は、データパッド部に隣り合う基板の一辺に平行なライン形にカソード電極と接続ラインとの接続が可能であり、データパッドとデータラインとの間のリンク部の長さを減らすことができる。
【0096】
このための本発明の一実施例による発光表示装置は表示領域及び前記表示領域の外郭の非表示領域を有する基板と、前記非表示領域の一側に備えられ、複数のデータパッド電極及び電源電圧パッド電極を備えるパッド部と、前記表示領域に互いに平行に配置された複数のデータラインと、前記非表示領域で、前記データパッド電極と前記データラインとを連結する複数のリンクラインと、前記複数のリンクラインを横切って前記基板の一辺に平行に備えられた接続ラインと、前記複数のデータラインを覆い、前記接続ラインを露出させるトレンチを有する平坦化層と、前記表示領域を覆い、前記トレンチを介して前記接続ラインと接続されたカソード電極とを含むことができる。
【0097】
前記トレンチは前記接続ラインに沿って前記基板の一辺に平行に直線状に備えられ、前記接続ラインと前記カソード電極とは前記トレンチの下部幅に沿って接続されることができる。
【0098】
前記トレンチは、前記表示領域に配置された左右の最外側データラインの間の水平距離を有することができる
【0099】
前記カソード電極は少なくとも前記表示領域全体及び前記表示領域の外側に延びて、前記トレンチを含む領域と一体に形成されることができる
【0100】
前記パッド部は前記基板の一辺において複数のグループに分離され、前記複数のグループごとに、前記データパッド電極と前記電源電圧パッド電極とは前記基板上でプリント回路フィルムと接続され、前記複数のグループの間は、各グループ内の前記データパッド電極間の離隔間隔より大きい第1水平距離を有することができる。
【0101】
前記電源電圧パッド電極は前記プリント回路フィルムの最外側に対応して位置し、発光表示装置は互いに隣接した前記パッド部のグループの前記電源電圧パッド電極と連結されたリンクパターンをさらに含み、前記リンクパターンは前記トレンチで前記接続ラインと接続されることができる。
【0102】
前記リンクパターンは各リンクラインより広い面積で前記トレンチと重畳し、各リンクラインは前記トレンチとの間にバッファー層を介在することができる。
【0103】
前記表示領域は、前記データラインが備えられた非透過部と前記データラインと重畳しない透過部とを含み、前記非透過部は、薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタに接続された発光素子とを備え、前記発光素子は、アノード電極、発光層、及び前記カソード電極を含むことができる。
【0104】
前記接続ラインは前記薄膜トランジスタの少なくとも一電極と同じ層に位置することができる。
【0105】
前記平坦化層は前記薄膜トランジスタ上に備えられ、前記発光素子は前記平坦化層上に位置することができる。
【0106】
前記トレンチで互いに接続された前記接続ラインと前記カソード電極との間にダミーアノード電極をさらに含むことができる。
【0107】
前記複数のデータラインに平行になるように前記表示領域に備えられた複数の電源電圧ラインをさらに含み、少なくとも1つの前記電源電圧ラインは、前記カソード電極と補助接続部を有することができる。
【0108】
前記リンクライン及び前記データラインは前記薄膜トランジスタの下側に備えられた遮蔽金属層と同じ層に位置することができる。
【0109】
前記表示領域を挟んで前記接続ラインと向き合う接続ライン補助部をさらに含むことができる。
【0110】
前記接続ラインと前記接続ライン補助部との間において、前記電源電圧ラインが同一層に一体型に連結されることができる
【0111】
本発明の一実施例による発光表示装置は、発光部及び透過部を有する表示領域、並びに前記表示領域の外郭の非表示領域を有する基板と、前記非表示領域の一側に備えられ、複数のデータパッド電極及び電源電圧パッド電極を備えるパッド部と、前記表示領域に互いに平行に配置された複数のデータラインと、前記非表示領域で、前記のデータパッド電極と前記データラインとを連結する複数のリンクラインと、前記複数のリンクラインを横切って前記基板の一辺に平行に備えられた接続ラインと、前記複数のデータラインを覆い、前記接続ラインに沿って前記基板の一辺に平行なトレンチを有する平坦化層と、前記平坦化層上に、アノード電極、有機層、及びカソード電極を備える発光素子とを含み、前記カソード電極は、前記トレンチを介して前記接続ラインと接続されることができる。
【0112】
前記カソード電極は少なくとも前記表示領域全体及び前記表示領域の外側に延びて、前記トレンチを含む領域と一体に形成されることができる。
【0113】
前記カソード電極上に前記トレンチを満たす封止部をさらに備え、前記封止部の端部は、前記トレンチの外側で前記平坦化層上に位置することができる。
【0114】
前記トレンチにおいて、前記接続ラインと前記カソード電極との間に前記アノード電極と同じ層のダミーアノード電極をさらに含むことができる。
【0115】
前記トレンチにおいて、前記接続ラインの下側に遮蔽金属層との接続をさらに含むことができる。
【0116】
前記データラインに平行であるように前記表示領域に備えられ、前記カソード電極と補助接続部をさらに有する電源電圧ラインをさらに含み、前記データラインと、前記電源電圧ラインと、前記補助接続部とは前記透過部と重畳しないことができる。
本発明の他の実施形態に係る発光表示装置は、表示領域と非表示領域を有する基板と、第1電極、第2電極及びゲート電極とを含む薄膜トランジスタと、薄膜トランジスタ上に設けられ、少なくとも表示領域と、非表示領域を部分的に覆う平坦化層と、前記表示領域に前記平坦化層上に設けられ、アノード電極とカソード電極と、前記アノード電極とカソード電極との間の有機層を含む発光素子と、前記表示領域の外郭に隣接位置して平坦化層を通って延びるトレンチを含むことができる。
【0117】
一方、以上で説明した本発明は上述した実施例及び添付図面に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内でさまざまな置換、変形及び変更が可能であるというのは本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかであろう。