(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-10
(45)【発行日】2024-01-18
(54)【発明の名称】制御シグナリングフォーマット決定方法、指示方法及び機器
(51)【国際特許分類】
H04W 72/232 20230101AFI20240111BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20240111BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W28/06 110
(21)【出願番号】P 2022564273
(86)(22)【出願日】2021-04-16
(86)【国際出願番号】 CN2021087717
(87)【国際公開番号】W WO2021213260
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2022-10-21
(31)【優先権主張番号】202010323610.0
(32)【優先日】2020-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲紀▼子超
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼思▲キ▼
(72)【発明者】
【氏名】李根
(72)【発明者】
【氏名】潘学明
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-239396(JP,A)
【文献】国際公開第2020/011078(WO,A1)
【文献】特表2021-530913(JP,A)
【文献】国際公開第2018/126665(WO,A1)
【文献】特表2020-515108(JP,A)
【文献】特表2019-533360(JP,A)
【文献】国際公開第2020/065624(WO,A1)
【文献】特表2022-502946(JP,A)
【文献】国際公開第2018/091037(WO,A1)
【文献】特表2020-523860(JP,A)
【文献】特開2017-204860(JP,A)
【文献】国際公開第2019/079500(WO,A1)
【文献】特表2021-500791(JP,A)
【文献】国際公開第2019/089033(WO,A1)
【文献】特表2021-502032(JP,A)
【文献】国際公開第2019/194711(WO,A1)
【文献】特表2020-526945(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TGS RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御シグナリングの指示情報を取得するステップを含み、前記指示情報は前記制御シグナリングのフォーマットを指示するためのものであ
り、
所定条件が満たされると、前記制御シグナリングは前記指示情報を含み、
前記所定条件は、
制御シグナリングは所定の帯域幅部分BWPに対応することと、
制御シグナリングは所定のサーチスペースに対応することと、
制御シグナリングは所定の制御資源集合に対応することと、
制御シグナリングは所定の監視オケージョンに対応することと、
監視される制御シグナリングのうち、異なる第1サイズを有する制御シグナリングの数が所定値よりも大きくなることと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、第1サイズが同じである制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、スクランブリングコードが同じである制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、同じ無線ネットワーク一時識別子RNTIを使用して巡回冗長検査CRCをスクランブリングする制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、制御チャネル要素CCEが重複する制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、の少なくとも1つを含み、
第2所定フォーマットの制御シグナリングには第1情報フィールドが含まれ、第2所定フォーマットでない制御シグナリングには前記第1情報フィールドが含まれていない、ことを特徴とする、制御シグナリングフォーマット決定方法。
【請求項2】
前記指示情報は前記制御シグナリングの第1情報フィールド内の情報であり、前記第1情報フィールドは前記制御シグナリングのフォーマットを指示するために専用される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
制御シグナリングの指示情報を取得する前記ステップの前に、
ネットワーク側機器から送信される構成情報を受信するステップをさらに含み、前記構成情報は前記制御シグナリング内に前記指示情報が存在するか否かを指示するためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記指示情報において、各コードポイントは制御シグナリングのフォーマットに対応するか、又は、
前記指示情報の値は制御シグナリングのフォーマットに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記指示情報は所定フィールドの
情報とジョイントコーディングされる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1情報フィールドは前記制御シグナリング内の所定位置に位置し、前記所定位置は、
開始位置であるか、又は、
終了位置であるか、又は、
目標フィールドの前又は後の位置である、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
指示情報が含まれる制御シグナリングを送信するステップを含み、前記指示情報は前記制御シグナリングのフォーマットを指示するためのものであ
り、
所定条件が満たされると、前記制御シグナリングは前記指示情報を含み、
前記所定条件は、
制御シグナリングは所定の帯域幅部分BWPに対応することと、
制御シグナリングは所定のサーチスペースに対応することと、
制御シグナリングは所定の制御資源集合に対応することと、
制御シグナリングは所定の監視オケージョンに対応することと、
監視される制御シグナリングのうち、異なる第1サイズを有する制御シグナリングの数が所定値よりも大きくなることと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、第1サイズが同じである制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、スクランブリングコードが同じである制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、同じ無線ネットワーク一時識別子RNTIを使用して巡回冗長検査CRCをスクランブリングする制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、制御チャネル要素CCEが重複する制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、の少なくとも1つを含み、
第2所定フォーマットの制御シグナリングには第1情報フィールドが含まれ、第2所定フォーマットでない制御シグナリングには前記第1情報フィールドが含まれていない、ことを特徴とする制御シグナリングフォーマット指示方法。
【請求項8】
前記指示情報は前記制御シグナリングの第1情報フィールド内の情報であり、前記第1情報フィールドは前記制御シグナリングのフォーマットを指示するために専用される、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
制御シグナリングを送信する前記ステップの前に、
前記制御シグナリング内に前記指示情報が存在するか否かを指示するための構成情報を送信するステップをさらに含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項10】
前記指示情報において、各コードポイントは制御シグナリングのフォーマットに対応するか、又は、
前記指示情報の値は制御シグナリングのフォーマットに対応する、請求項
7に記載の方法。
【請求項11】
前記指示情報は所定フィールドの
情報とジョイントコーディングされる、請求項
7に記載の方法。
【請求項12】
前記第1情報フィールドは前記制御シグナリング内の所定位置に位置し、前記所定位置は、
開始位置であるか、又は、
終了位置であるか、又は、
目標フィールドの前又は後の位置である、請求項
8に記載の方法。
【請求項13】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくは命令とを備え、前記プログラムもしくは命令が前記プロセッサによって実行されると、請求項1から
6のいずれか1項に記載の制御シグナリングフォーマット決定方法が実現され
る、電子機器。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくは命令とを備え、前記プログラムもしくは命令が前記プロセッサによって実行されると、請求項7から12のいずれか1項に記載の制御シグナリングフォーマット指示方法のステップが実現される、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、2020年4月22日に中国で出願した中国特許出願番号No.202010323610.0の優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本文に取り込まれる。
【技術分野】
【0002】
本願は、通信の技術分野に関し、特に、制御シグナリングフォーマット決定方法、指示方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0003】
第5世代移動通信技術(5th-Generation,5G)のニューラジオ(New Radio,NR)システムにおいて、制御シグナリングは使用要件に応じて、より柔軟で多様性のあるフォーマットに設計され、例えば、第1バージョンは、それぞれアップリンク/ダウンリンクスケジューリング用のダウンリンク制御シグナリング(Downlink Control Information,DCI)の4つのフォーマット0_0、0_1、1_0及び1_1をサポートしている。これに続き、より柔軟なDCIサイズをサポートするように、新しいDCIフォーマット0_2と1_2が導入されており、今後、フォーマットが一層多くなる可能性がある。
【0004】
しかし、発明者は本願を実現させる過程において、従来技術において少なくとも以下の問題があることに気付いた。制御シグナリングのフォーマット数はユーザ側機器(User Equipment,UE)がサポートするサイズの異なる制御シグナリングの数の制限を超えており、UEのハードウェアコストとブラインド検出の複雑さが増大する。また、フォーマットの異なる制御シグナリングのサイズが同じである場合、UEは異なる制御シグナリングを区別できないため、通信失敗となってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例の目的は、制御シグナリングのフォーマット数がシステムに規定されるUEの制御シグナリングサイズの制限を超えていることにより、UEのハードウェアコストとブラインド検出の複雑さが増大するという問題を解決可能な、制御シグナリングフォーマット決定方法、指示方法及び機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術問題を解決するために、本願は、次のように実現される。
【0007】
第1側面において、本願の実施例は、
制御シグナリングの指示情報を取得するステップを含み、前記指示情報は前記制御シグナリングのフォーマットを指示するためのものである、制御シグナリングフォーマット決定方法を提供する。
【0008】
第2側面において、本願の実施例は、
指示情報が含まれる制御シグナリングを送信するステップを含み、前記指示情報は前記制御シグナリングのフォーマットを指示するためのものである、制御シグナリングフォーマット指示方法を提供する。
【0009】
第3側面において、本願の実施例は、
制御シグナリングの指示情報を取得するための取得モジュールを備え、前記指示情報は前記制御シグナリングのフォーマットを指示するためのものである、制御シグナリングフォーマット決定装置を提供する。
【0010】
第4側面において、本願の実施例は、
指示情報が含まれる制御シグナリングを送信するための第1送信モジュールを備え、前記指示情報は前記制御シグナリングのフォーマットを指示するためのものである、制御シグナリングフォーマット指示装置を提供する。
【0011】
第5側面において、本願の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくは命令とを備え、前記プログラムもしくは命令が前記プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法が実現され、又は、第2側面に記載の方法のステップが実現される、電子機器をさらに提供する。
【0012】
第6側面において、本願の実施例は、プログラムもしくは命令が記憶されており、前記プログラムもしくは命令がプロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法が実現され、又は、第2側面に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体をさらに提供する。
【0013】
第7側面において、本願の実施例は、プロセッサと、前記プロセッサに結合される通信インタフェースとを備えるチップであって、前記プロセッサはプログラムもしくは命令を実行して、第1側面に記載の方法を実現するためのものである、チップを提供する。
【発明の効果】
【0014】
こうして、本願の実施例において、制御シグナリングの指示情報を取得することで、該指示情報から該制御シグナリングのフォーマットを直接知ることができる。これにより、多様な制御シグナリングフォーマットを柔軟にサポートすると共に、ユーザ側機器がブラインド検出する制御シグナリングのサイズ制限を維持することができ、ユーザ側機器の実現の複雑さが低減され、ユーザ機器の消費電力とコストが削減される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本願の実施例に係る制御シグナリングフォーマット決定方法の手順模式図である。
【
図2】本願の実施例に係る制御シグナリングフォーマット指示方法の手順模式図である。
【
図3】本願の実施例に係る制御シグナリングフォーマット決定装置の構造模式図である。
【
図4】本願の実施例に係る制御シグナリングフォーマット指示装置の構造模式図である。
【
図5】本願の実施例に係るユーザ側機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下において、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。当業者が本願における実施例に基づき、創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
【0017】
本願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は接続対象の少なくとも1つを示し、符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを意味する。
【0018】
以下において、図面を参照しながら、本願の実施例で提供される制御シグナリングフォーマット決定方法を、具体的な実施例及びその応用シーンにより詳しく説明する。
【0019】
本願の実施例の制御シグナリングフォーマット決定方法はユーザ側機器UEに応用され、具体的には、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、遠方局、遠隔端末、モバイル機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント又はユーザ装置であってもよい。また、端末機器は、セルラ電話、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(session initiation protocol,SIP)電話機、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop,WLL)基地局、携帯情報端末(personal digital assistant,PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルド機器、コンピュータ機器又は無線モデムに接続される他の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器であってもよい。
【0020】
図1に示すように、本願の実施例の制御シグナリングフォーマット決定方法は、
制御シグナリングの指示情報を取得するステップ101を含み、前記指示情報は前記制御シグナリングのフォーマットを指示するためのものである。
【0021】
このステップ101によれば、ユーザ側機器は制御シグナリングの指示情報を取得することで、該指示情報から該制御シグナリングのフォーマットを直接知ることができる。これにより、多様な制御シグナリングフォーマットを柔軟にサポートすると共に、ユーザ側機器がブラインド検出する制御シグナリングのサイズ制限を維持することができ、ユーザ側機器の実現の複雑さが低減され、ユーザ機器の消費電力とコストが削減される。
【0022】
制御シグナリングはDCIであってもよいし、無線資源制御シグナリング(Radio Resource Control,RRC)であってもよいし、又は媒体アクセス制御の制御要素シグナリング(Media Access Control Control Element,MAC CE)等であってもよい。以下の実施例においてはDCIを例として具体的に説明する。
【0023】
本願の実施例の制御シグナリングフォーマット決定方法を応用するUEは、DCIの指示情報を取得することで、該DCIはアップリンクスケジューリング用であるか又はダウンリンクスケジューリング用であるかを知るのみならず、該指示情報から該DCIの具体的なフォーマット、例えばDCI 1-1を知ることができる。また、該指示情報は異なる共通DCIの区別を可能にすることができると共に、共通DCIとUEのための固有DCIとの区別を可能にすることができる。
【0024】
該実施例において、選択的に、前記指示情報は前記制御シグナリングの第1情報フィールド内の情報であり、前記第1情報フィールドは前記制御シグナリングのフォーマットを指示するために専用される。
【0025】
こうして、制御シグナリングのフォーマットを指示するための指示情報について、制御シグナリングに専用のフィールドである第1情報フィールドが導入される。当然ながら、UEが該制御シグナリングを監視する全ての帯域幅部分BWP、全てのサーチスペース及び全ての監視機会において該第1情報フィールドが常に存在する。
【0026】
例えば、DCIにDCIの具体的なフォーマットを指示するための第1情報フィールドTが導入される。具体的に、フィールドTはダウンリンクスケジューリング用DCIのうちの1つを指示することができ、つまり、UEはフィールドTによって該DCIはDCI 1_0であるか、DCI 1_2であるか又はDCI 1_xであるかを知る。
【0027】
選択的に、前記第1情報フィールドは前記制御シグナリング内の所定位置に位置し、前記所定位置は、
開始位置であるか、又は、
終了位置であるか、又は、
目標フィールドの前又は後の位置である。
【0028】
こうして、第1情報フィールドは制御シグナリング内の開始位置に位置してもよく、つまり、第1情報フィールドは該制御シグナリングの最初のフィールドである。又は、第1情報フィールドは制御シグナリング内の終了位置に位置してもよく、つまり、第1情報フィールドは該制御シグナリングの最後のフィールドであるが、巡回冗長検査(Cyclic redundancy check,CRC)の前にある。又は、第1情報フィールドは制御シグナリング内の目標フィールドの前又は後の位置に位置してもよい。例えば、DCIの場合、目標フィールドは1bitの、アップリンク/ダウンリンクフォーマットを区別ためのDCIフォーマット識別子(Identifier for DCI formats)フィールドであれば、Tの位置はIdentifier for DCI formatsフィールドの後の位置であってもよい。目標フィールドはキャリア識別子(Carrier indicator)、アップリンク又は付加アップリンク識別子(UL/ SUL indicator)、帯域幅部分識別子(Bandwidth part indicator)、ディープフロー検査フラグ(Deep Flow Inspection Flag,DFI flag)、又は周波数領域資源割り当て(Frequency domain resource assignment)等のフィールドであれば、Tの位置は目標フィールドの前の位置であってもよい。
【0029】
該実施例において、一側面においては、選択的に、ステップ101の前に、
ネットワーク側機器から送信される構成情報を受信するステップをさらに含み、前記構成情報は前記制御シグナリング内に前記指示情報が存在するか否かを指示するためのものである。
【0030】
こうして、UEは受信された構成情報に基づいて、制御シグナリング内に指示情報が存在するか否かを知り、さらに指示情報の取得を行うことができる。当然ながら、該構成情報は、制御シグナリング内の指示情報の具体的な位置を指示する情報、指示情報のサイズ、指示情報の内容、又は指示情報がある制御シグナリングに対応するフォーマット等を含んでもよい。
【0031】
構成情報はネットワーク側機器から送信されるRRC、MAC CE又はDCI(例えばグループ共通(group common) DCI)等によって含まれ得る。
【0032】
別の側面において、選択的に、所定条件が満たされると、前記制御シグナリングは前記指示情報を含む。
【0033】
制御シグナリングは所定条件に応じて、所定条件が満たされると該指示情報を含む。具体的に、第1情報フィールドによって該指示情報を含む実現形態では、第1情報フィールドが存在するか否かは、所定条件が満たされるか否かに応じて決定される。例えば、所定条件が満たされると、DCIに該指示情報を含むTが導入される。制御シグナリングに指示情報が含まないことは、第1情報フィールドを導入しない(例えば該第1情報フィールドのサイズは0ビットである)ことに加え、第1情報フィールドの値が所定値(例えば0)であることによって示されてもよい。
【0034】
該実施例において、選択的に、前記所定条件は、
制御シグナリングは所定の帯域幅部分BWPに対応することと、
制御シグナリングは所定のサーチスペースに対応することと、
制御シグナリングは所定の制御資源集合に対応することと、
制御シグナリングは所定の監視オケージョンに対応することと、
制御シグナリングは第1所定フォーマットであることと、
制御シグナリングは所定機能をサポートすることと、
監視される制御シグナリングのうち、異なる第1サイズを有する制御シグナリングの数が所定値よりも大きくなることと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、第1サイズが同じである制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、スクランブリングコードが同じである制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、同じ無線ネットワーク一時識別子RNTIを使用して巡回冗長検査CRCをスクランブリングする制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、制御チャネル要素CCEが重複する制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、の少なくとも1つを含む。
【0035】
このように、上記の少なくとも1つが満たされると、制御シグナリングはそのフォーマットを指示する指示情報を含む。第1所定フォーマットは特定の1つのフォーマットであってもよいし、当然ながら、特定種の1群又は複数のフォーマットであってもよい。例えば、DCIの場合、対応する第1所定フォーマットはDCI 1_0のみであってもよいし、ダウンリンクスケジューリング用のDCIフォーマットであるDCI 1_0、DCI 1_1及びDCI 1_2であってもよい。第1サイズは、制御シグナリング機能又はペイロード(payload)に基づいて決定された該制御シグナリングのサイズであり、該第1サイズの制御シグナリングについて、制御シグナリングのフォーマットを指示する指示情報が含まれるか否かが考慮されない。所定値はシステムによって事前に定義されるか、又はネットワークによって構成されるか、又はUEがサポートするサイズの異なるDCIの数であってもよく、例えば、DCIの場合、該所定値はUEのDCIサイズバジェットsize budgetであってもよく、DCI size budgetは各セルについて、UEが監視可能なサイズの異なるDCIの最大数である。例えば、監視されるDCIフォーマットAの第1サイズとDCIフォーマットBの第1サイズが同じであるが、監視オケージョン又はCCEが重複しない場合は、該指示情報を含まない。
【0036】
当然ながら、制御シグナリング内に第1情報フィールドが存在することがネットワーク側機器によって構成され、且つ上記所定条件が満たされる場合、第1情報フィールドは該指示情報を含む。例えば、DCI内にTが存在することがネットワーク側機器によって構成され、且つ上記所定条件が満たされると、該TはDCIフォーマットを指示する指示情報を含む。
【0037】
選択的に、前記制御シグナリングは前記所定条件を満たす1つ又は複数の制御シグナリングである。
【0038】
こうして、所定条件が満たされる場合では、1つ又は複数の制御シグナリングは該指示情報を含む。該所定条件が満たされた場合に、どの制御シグナリングが該指示情報を含み得るかは、制御シグナリングのフォーマットから決定されてもよい。例えば、所定条件は監視される複数のDCIのうち、第1サイズが同じであるDCIが少なくとも2つ存在するのであれば、該所定条件が満たされると、該少なくとも2つのDCIの全ては該指示情報を含んでもよく、又はその一部は該指示情報を含んでもよく、具体的に、該指示情報を含むDCIの一部は非基本スケジューリングのnon-fallback DCIであってもよい。基本スケジューリングのfallback DCIは DCI 1_0と0_0を含み、共通サーチスペース(Common search space,CSS)内で監視できることを理解すべきである。non-fallback DCIとはfallback DCI以外の他のUE固有のDCIフォーマットである。
【0039】
また、該実施例において、選択的に、前記制御シグナリングは第2所定フォーマットの制御シグナリングである。
【0040】
これにより、UEは第2所定フォーマットの制御シグナリングの該指示情報のみを取得可能である。該第2所定フォーマットは特定の1つのフォーマットであってもよいし、当然ながら、特定種の1群又は複数のフォーマットであってもよい。例えば、DCIの場合、対応する第2所定フォーマットはDCI 0_1のみであってもよいし、non-fallbackアップリンクスケジューリングフォーマットであるDCI 0_1及びDCI 0_2であってもよい。
【0041】
当然ながら、指示情報は制御シグナリングの第1情報フィールド内の情報で、第2所定フォーマットに対応するならば、第1情報フィールドは第2所定フォーマットに関連付けられ、つまり、第2所定フォーマットでない制御シグナリングには第1情報フィールドが含まれていない。例えば、DCIの場合、第2所定フォーマットはDCI 0_1でれば、TはDCI 0_1に関連付けられ、つまりDCI 0_2にはTが含まれておらず、これによりUEはDCIサイズに基づいて異なるDCIフォーマットを区別することができる。
【0042】
該実施例において、選択的に、前記指示情報のサイズは、
ネットワーク側機器によって構成されるか、又は、
ユーザ側機器によって監視される制御シグナリングのフォーマット数に対応するか、又は、
指示情報が含まれる制御シグナリングのフォーマット数に対応する。
【0043】
ネットワーク側機器は構成情報によって該指示情報のサイズ、例えば0、1又は2bitを構成することができる。該指示情報のサイズがユーザ側機器によって監視される制御シグナリングのフォーマット数に対応するならば、該指示情報のサイズはユーザ側機器によって監視される制御シグナリングのフォーマット数に等しくてもよいし、ユーザ側機器によって監視される制御シグナリングのフォーマット数に基づいて所定の相関関数によって計算して決定されてもよく、例えば、指示情報のサイズはSビットであり、S=[log2N]であり、Nは監視される制御シグナリングのフォーマット数である。同様に、該指示情報のサイズは指示情報が含まれる制御シグナリングのフォーマット数に対応するならば、該指示情報のサイズは指示情報が含まれる制御シグナリングのフォーマット数に等しくてもよいし、指示情報が含まれる制御シグナリングのフォーマット数に基づいて所定の相関関数によって計算して決定されてもよく、例えば、指示情報のサイズはSビットであり、S=[log2M]であり、Mは指示情報が含まれる制御シグナリングのフォーマット数である。
【0044】
DCIを例とし、第2所定フォーマットはアップリンクスケジューリングフォーマットであるDCI 0_0及びDCI 0_1であれば、指示情報が含まれるDCIのフォーマット数は2であり、該指示情報のサイズは1ビットである。
【0045】
当然ながら、指示情報は制御シグナリングの第1情報フィールド内の情報であれば、該指示情報のサイズは第1情報フィールドのサイズである。
【0046】
該実施例において、選択的に、前記指示情報の内容は事前に定義されるものであるか、又はネットワーク側機器によって構成されるものである。
【0047】
事前に定義される指示情報の内容の場合、UEは該指示情報を取得したら、該指示情報によって指示される制御シグナリングのフォーマットを直接知ることができる。ネットワーク側機器によって構成される指示情報の内容の場合、UEはまずネットワーク側機器の構成情報によって、該指示情報の内容についての構成を知る必要があり、その上でのみ、指示情報を取得したら、該指示情報によって指示される制御シグナリングのフォーマットを知ることができる。
【0048】
また、該実施例において、選択的に、前記指示情報において、各コードポイントは制御シグナリングのフォーマットに対応するか、又は、
前記指示情報の値は制御シグナリングのフォーマットに対応する。
【0049】
このように、事前に定義されるか又はネットワーク側機器によって構成される。1つの実施形態として、該指示情報において、各コードポイントは制御シグナリングのフォーマットに対応する。もう1つの実施形態として、該指示情報の値は制御シグナリングのフォーマットに対応する。
【0050】
例えば、DCIの場合、合計4種のDCIフォーマットA、B、C、Dがあると仮定すると、指示情報のサイズは4bitであってもよく、各ビットは1つのDCIフォーマットに対応する。DCIの指示情報が「1000」であれば、該DCIがフォーマットAであることを指示することができる。DCIの指示情報が「0100」であれば、該DCIがフォーマットBであることを指示することができる。DCIの指示情報が「0010」であれば、該DCIがフォーマットCであることを指示することができる。DCIの指示情報が「0001」であれば、該DCIがフォーマットDであることを指示することができる。あるいは、指示情報のサイズは2bitであってもよく、2bitの情報の値は1つのDCIフォーマットに対応する。DCIの指示情報が「00」であれば、該DCIがフォーマットAであることを指示することができる。DCIの指示情報が「01」であれば、該DCIがフォーマットBであることを指示することができる。DCIの指示情報が「10」であれば、該DCIがフォーマットCであることを指示することができる。DCIの指示情報が「11」であれば、該DCIがフォーマットDであることを指示することができる。上記DCIフォーマットA、B、C、Dは1対又は1群の特定のDCIフォーマットであってもよい。
【0051】
該実施例において、選択的に、前記制御シグナリングの第2サイズは指示情報が含まれる他の制御シグナリングの第2サイズと同じである。
【0052】
このように、指示情報が含まれる複数の制御シグナリングの第2サイズは同じである。制御シグナリングに第1情報フィールドが導入されると、第1情報フィールドを導入した複数の制御シグナリングについて、第1情報フィールドが含まれる制御シグナリングの第2サイズは同じである。第1情報フィールドが含まれる制御シグナリングの第2サイズが異なるならば、これらの制御シグナリングを同じサイズまでパディングして揃えることができる。
【0053】
選択的に、前記指示情報は所定フィールドの信息とジョイントコーディングされる。
【0054】
所定フィールドがIdentifier for DCI formatsフィールドであることを例とし、各コードポイントは、DCIフォーマットがアップリンクスケジューリングであるか又はダウンリンクスケジューリングであるか、及びDCI x_1であるか又はx_2、x_3……であるかを同時に指示する。当然ながら、所定フィールドはこれ以外の他のフィールドであってもよく、ここでは一つ一つ列挙しない。
【0055】
従って、本願の実施例の方法を参照して、TがDCI 1_1及びDCI 1_3に関連付けられることを例とし、DCI設計1として、異なるDCIフォーマットによって異なるTの値が定義される。
【0056】
DCI 1_1では、1bitのIdentifier for DCI formatsフィールドについて、ビットの値が常に1に設定され、ダウンリンクDL DCIフォーマットを示す。TはIdentifier for DCI formatsフィールドの後に位置し、Tのサイズは0又は1ビットであり、上位レイヤパラメータによって決定され、Tの値が常に0に設定される場合は、DCIフォーマットが1_1であることを示す。この場合、フィールドTはDCIフォーマット検証にも使用され得、例えば、UEがDCI 1_1をブラインド検出したが、フィールドTに対応する値が事前に定義又は構成された値とは異なる場合(例えば、Tの値が常に1に設定されるが、検出された値は0である)、該ブラインド検出は誤検出(false alarm)であることが示される。当然ながら、フォーマットにおいて他のフィールドの設定も含み得るが、ここでは逐一の説明を省略する。
【0057】
DCI 1_3では、1bitのIdentifier for DCI formatsフィールドについて、ビットの値が常に1に設定され、ダウンリンクDL DCIフォーマットを示す。TはIdentifier for DCI formatsフィールドの後に位置し、Tのサイズは0又は1ビットであり、上位レイヤパラメータによって決定され、Tの値が常に1に設定される場合は、DCIフォーマットが1_3であることを示す。当然ながら、フォーマットにおいて他のフィールドの設定も含み得るが、ここでは逐一の説明を省略する。
【0058】
DCI設計2として、ネットワーク側機器は、Tのサイズ及び異なるDCIフォーマットに対応するTの値を構成する。
【0059】
DCI 1_1では、1bitのIdentifier for DCI formatsフィールドについて、ビットの値が常に1に設定され、ダウンリンクDL DCIフォーマットを示す。TはIdentifier for DCI formatsフィールドの後に位置し、Tのサイズは0、1又は2ビットであり、上位レイヤパラメータによって決定され、Tの値は上位レイヤパラメータによって構成される。当然ながら、フォーマットにおいて他のフィールドの設定も含み得るが、ここでは逐一の説明を省略する。
【0060】
DCI 1_3では、1bitのIdentifier for DCI formatsフィールドについて、ビットの値が常に1に設定され、ダウンリンクDL DCIフォーマットを示す。TはIdentifier for DCI formatsフィールドの後に位置し、Tのサイズは0、1又は2ビットであり、上位レイヤパラメータによって決定され、Tの値は上位レイヤパラメータによって構成される。当然ながら、フォーマットにおいて他のフィールドの設定も含み得るが、ここでは逐一の説明を省略する。
【0061】
シナリオ1として、ネットワーク側機器は、全てのBWPにおいてDCI 1_1とDCI 1_3のサイズが同じであることを構成しており、これによりUEのDCI budgetを共有し、ブラインド検出の複雑さを低減することができる。DCI 1_1とDCI 1_3を区別するために、ネットワーク側機器はDCI内にフィールドTを構成し、Tのサイズは1ビットであり、これによりUEはフィールドTに基づいてDCI 1_1とDCI 1_3を区別することができる。
【0062】
シナリオ2として、ネットワーク側機器は、DCI 1_1とDCI 1_3のサイズが等しいことを構成しており、これによりUEのDCI budgetを共有し、ブラインド検出の複雑さを低減することができる。ネットワーク側機器はそれぞれDCI 1_1とDCI 1_3のために異なるサーチスペース又は異なるCORESETを構成する。UEはサーチスペース又はCORESETにおいて該サーチスペース又はCORESETに関連付けられるDCIフォーマットをブラインド検出し、これによりUEはフィールドTによってDCI 1_1とDCI 1_3を区別することができる。
【0063】
シナリオ3として、ネットワーク側機器は、DCI 1_1とDCI 1_3のサイズが等しいことを構成しており、これによりUEのDCI budgetを共有し、ブラインド検出の複雑さを低減することができる。ネットワーク側機器はRRCによって構成し、DCI内にDCI 1_1とDCI 1_3を区別するためのフィールドTを構成する。ネットワーク側機器はMAC CEによって、あるセル/あるBWP/あるCORESET/あるサーチスペースにおいてDCI内にフィールドTが実際に存在するか否かを指示する(該フィールドTは0bit又は1bitであることがMAC CEによってアクティブ化される)。UEはMAC CE指示に従って、異なるDCIサイズ毎に物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHをブラインド検出し、MAC CEはフィールドTが存在することを指示するならば、フィールドTに基づいてDCI 1_1とDCI 1_3を区別する。MAC CEはフィールドTが存在しないことを指示するならば、事前に定義されたフォーマット(DCI 1_1又は1_3であってもよい)でPDCCHをブラインド検出する。該シナリオでは、ネットワーク側機器は実際のニーズに応じてフィールドTを動的に有効にすることができる。
【0064】
シナリオ4では、ネットワーク側機器は、サイズの異なるDCI 1_1とDCI 1_3を構成し、DCI 1_1とDCI 1_3を区別するためのフィールドTを構成している。UEが現在監視しているサイズの異なるDCIの数がDCI budget(例えば、4個)よりも小さいならば、DCIサイズ毎にブラインド検出を行い、且つDCI内にフィールドTが存在しない。UEが現在監視しているサイズの異なるDCIの数がDCI budgetを超えているならば、DCI 1_1とDCI 1_3のサイズを揃え、且つDCI内にDCIフォーマットを区別するためのフィールドTが存在する。
【0065】
また、該実施例において、制御シグナリングは制御シグナリングを指示する専用のフォーマットフィールドを使用するほか、選択的に、前記指示情報は前記制御シグナリングの第2情報フィールド内の情報であり、前記第2情報フィールドは前記制御シグナリングのフォーマットを指示するために多重使用される。
【0066】
第2情報フィールドは制御シグナリングのフォーマットを指示するほか、1つ又は複数の他の情報を含むことにも使用され得る。第2情報フィールドにおいて、一部又は全てのビット(又はコードポイント)で制御シグナリングのフォーマットを指示してもよい。具体的に、ネットワーク側機器は、制御シグナリングのフォーマットを指示するための第2情報フィールドにおけるビット(又はコードポイント)、及び各ビット(又はコードポイント)に対応する制御シグナリングのフォーマットを構成する。
【0067】
シナリオ5では、ネットワーク側機器は、cell 2がcell 1によってクロスキャリアスケジューリングされることを構成しており(よって、DCI 1_1内にCarrier indicatorが存在する)、且つcell 1にはcell 1とcell 3をジョイントスケジューリングできるDCI 1_3が構成される。DCI 1_1とDCI 1_3のサイズが等しく、これによりUEのDCI budgetを共有し、ブラインド検出の複雑さを低減することができる。DCI 1_1内のCarrier indicatorフィールド(CIF)は3bitsであり、cell 2がクロスキャリアスケジューリングされる(この場合、cell 1に対応するCIFは0、cell 2に対応するCIFは1である)。従って、CIFの上位2ビットは00に固定される。従って、CIFの上位1ビット又は2ビットでDCI 1_1と1_3を指示してもよく、つまり、CIFの最上位ビットが0の場合は、DCIフォーマット1_1を示し、そうでない場合はDCIフォーマット1_3を示す。この時、DCI 1_3におけるCIFフィールドは2又は3bitsであってもよく、且つ最上位ビットは1である。当然ながら、Carrier indicator以外に、Bandwidth part indicator、Identifier for DCI formats等のフィールドを使用してもよい。
【0068】
例えば、システムにおいて、DCI 1_1はDCI 0_1とサイズが異なるが、DCI 1_3とサイズが同じである場合、又は、該セルではダウンリンク伝送のみが構成されているため、UEはアップリンクスケジューリングを監視する必要がなく(即ち、DCI 0_1を監視する必要がない)、UEはIdentifier for DCI formatsフィールドによってアップリンク/ダウンリンクDCIフォーマット(即DCI 1_1とDCI 0_1)を区別する必要がない場合に、Identifier for DCI formatsフィールドは2つのダウンリンクDCIフォーマットDCI 1_1と1_3を区別するために多重使用されてもよい。
【0069】
以上より、ユーザ側機器は制御シグナリングの指示情報を取得することで、該指示情報から該制御シグナリングのフォーマットを直接知ることができる。これにより、多様な制御シグナリングフォーマットを柔軟にサポートすると共に、ユーザ側機器がブラインド検出する制御シグナリングのサイズ制限を維持することができ、ユーザ側機器の実現の複雑さが低減され、ユーザ機器の消費電力とコストが削減される。
【0070】
図2に示すように、本願の実施例は、制御シグナリングフォーマット指示方法を提供し、該制御シグナリングフォーマット指示方法は、
指示情報が含まれる制御シグナリングを送信するステップ201を含み、前記指示情報は前記制御シグナリングのフォーマットを指示するためのものである。
【0071】
このステップ201に従って、制御シグナリングを送信し、これにより、ユーザ側機器は制御シグナリングの指示情報を取得することで、該指示情報から該制御シグナリングのフォーマットを直接知ることができる。これにより、多様な制御シグナリングフォーマットを柔軟にサポートすると共に、ユーザ側機器がブラインド検出する制御シグナリングのサイズ制限を維持することができ、ユーザ側機器の実現の複雑さが低減され、ユーザ機器の消費電力とコストが削減される。
【0072】
制御シグナリングはDCIであってもよいし、RRC(Radio Resource Control,無線資源制御シグナリング)であってもよいし、又はMAC CE(Media Access Control Control Element,媒体アクセス制御の制御要素シグナリング)等であってもよい。以下の実施例においてはDCIを例として具体的に説明する。
【0073】
例えば、UEはDCIの指示情報を取得することで、該DCIはアップリンクスケジューリング用であるか又はダウンリンクスケジューリング用であるかを知るのみならず、該指示情報から該DCIの具体的なフォーマット、例えばDCI 1-1を知ることができる。また、該指示情報は異なる共通DCIの区別を可能にすることができると共に、共通DCIとUEのための特定DCIとの区別を可能にすることができる。
【0074】
該実施例において、選択的に、前記指示情報は前記制御シグナリングの第1情報フィールド内の情報であり、前記第1情報フィールドは前記制御シグナリングのフォーマットを指示するために専用される。
【0075】
こうして、制御シグナリングのフォーマットを指示するための指示情報について、制御シグナリングに専用のフィールドである第1情報フィールドが導入される。当然ながら、UEが該制御シグナリングを監視する全ての帯域幅部分BWP、全てのサーチスペース及び全ての監視機会において該第1情報フィールドが常に存在する。
【0076】
例えば、DCIにDCIの具体的なフォーマットを指示するための第1情報フィールドTが導入される。具体的に、フィールドTはダウンリンクスケジューリング用DCIのうちの1つを指示することができ、つまり、UEはフィールドTによって該DCIはDCI 1_0であるか、DCI 1_2であるか又はDCI 1_xであるかを知る。
【0077】
選択的に、前記第1情報フィールドは前記制御シグナリング内の所定位置に位置し、前記所定位置は、
開始位置であるか、又は、
終了位置であるか、又は、
目標フィールドの前又は後の位置である。
【0078】
こうして、第1情報フィールドは制御シグナリング内の開始位置に位置してもよく、つまり、第1情報フィールドは該制御シグナリングの最初のフィールドである。又は、第1情報フィールドは制御シグナリング内の終了位置に位置してもよく、つまり、第1情報フィールドは該制御シグナリングの最後のフィールドであるが、CRCの前にある。又は、第1情報フィールドは制御シグナリング内の目標フィールドの前又は後の位置に位置してもよい。例えば、DCIの場合、目標フィールドは1bitの、アップリンク/ダウンリンクフォーマットを区別ためのDCIフォーマット識別子Identifier for DCI formatsフィールドであれば、Tの位置はIdentifier for DCI formatsフィールドの後の位置であってもよい。目標フィールドはキャリア識別子Carrier indicator、アップリンク又は付加アップリンク識別子UL/ SUL indicator、帯域幅部分識別子Bandwidth part indicator、ディープフロー検査フラグDFI flag、又は周波数領域資源割り当てFrequency domain resource assignment等のフィールドであれば、Tの位置は目標フィールドの前の位置であってもよい。
【0079】
該実施例において、一側面においては、選択的に、ステップ201の前に、
前記制御シグナリング内に前記指示情報が存在するか否かを指示するための構成情報を送信するステップをさらに含む。
【0080】
こうして、UEは受信された構成情報に基づいて、制御シグナリング内に指示情報が存在するか否かを知り、さらに指示情報の取得を行うことができる。当然ながら、該構成情報は、制御シグナリング内の指示情報の具体的な位置を指示する情報、指示情報のサイズ、指示情報の内容、又は指示情報がある制御シグナリングに対応するフォーマット等を含んでもよい。
【0081】
構成情報はネットワーク側機器から送信されるRRC、MAC CE又はDCI(例えばグループ共通(group common) DCI)等によって含まれ得る。
【0082】
別の側面において、選択的に、所定条件が満たされると、前記制御シグナリングは前記指示情報を含む。
【0083】
制御シグナリングは所定条件に応じて、所定条件が満たされると該指示情報を含む。具体的に、第1情報フィールドによって該指示情報を含む実現形態では、第1情報フィールドが存在するか否かは、所定条件が満たされるか否かに応じて決定される。例えば、所定条件が満たされると、DCIに該指示情報を含むTが導入される。制御シグナリングに指示情報が含まないことは、第1情報フィールドを導入しない(例えば該第1情報フィールドのサイズは0ビットである)ことに加え、第1情報フィールドの値が所定値(例えば0)であることによって示されてもよい。
【0084】
該実施例において、選択的に、前記所定条件は、
制御シグナリングは所定の帯域幅部分BWPに対応することと、
制御シグナリングは所定のサーチスペースに対応することと、
制御シグナリングは所定の制御資源集合に対応することと、
制御シグナリングは所定の監視オケージョンに対応することと、
制御シグナリングは第1所定フォーマットであることと、
制御シグナリングは所定機能をサポートすることと、
監視される制御シグナリングのうち、異なる第1サイズを有する制御シグナリングの数が所定値よりも大きくなることと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、第1サイズが同じである制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、スクランブリングコードが同じである制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、同じ無線ネットワーク一時識別子RNTIを使用して巡回冗長検査CRCをスクランブリングする制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、制御チャネル要素CCEが重複する制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、の少なくとも1つを含む。
【0085】
このように、上記の少なくとも1つが満たされると、制御シグナリングはそのフォーマットを指示する指示情報を含む。第1所定フォーマットは特定の1つのフォーマットであってもよいし、当然ながら、特定種の1群又は複数のフォーマットであってもよい。例えば、DCIの場合、対応する第1所定フォーマットはDCI 1_0のみであってもよいし、ダウンリンクスケジューリング用のDCIフォーマットであるDCI 1_0、DCI 1_1及びDCI 1_2であってもよい。第1サイズは、制御シグナリング機能又はペイロード(payload)に基づいて決定された該制御シグナリングのサイズであり、該第1サイズの制御シグナリングについて、制御シグナリングのフォーマットを指示する指示情報が含まれるか否かが考慮されない。所定値はシステムによって事前に定義されるか、又はネットワークによって構成されるか、又はUEがサポートするサイズの異なるDCIの数であってもよく、例えば、DCIの場合、該所定値はUEのDCIサイズバジェットsize budgetであってもよく、DCI size budgetは各セルについて、UEが監視可能なサイズの異なるDCIの最大数である。
【0086】
例えば、監視されるDCIフォーマットAの第1サイズとDCIフォーマットBの第1サイズが同じであるが、監視オケージョン又はCCEが重複しない場合は、該指示情報を含まない。
【0087】
当然ながら、制御シグナリング内に第1情報フィールドが存在することがネットワーク側機器によって構成され、且つ上記所定条件が満たされる場合、第1情報フィールドは該指示情報を含む。例えば、DCI内にTが存在することがネットワーク側機器によって構成され、且つ上記所定条件が満たされると、該TはDCIフォーマットを指示する指示情報を含む。
【0088】
選択的に、前記制御シグナリングは前記所定条件を満たす1つ又は複数の制御シグナリングである。
【0089】
こうして、所定条件が満たされる場合では、1つ又は複数の制御シグナリングは該指示情報を含む。該所定条件が満たされた場合に、どの制御シグナリングが該指示情報を含み得るかは、制御シグナリングのフォーマットから決定されてもよい。例えば、所定条件は監視される複数のDCIのうち、第1サイズが同じであるDCIが少なくとも2つ存在するのであれば、該所定条件が満たされると、該少なくとも2つのDCIの全ては該指示情報を含んでもよく、又はその一部は該指示情報を含んでもよく、具体的に、該指示情報を含むDCIの一部は非基本スケジューリングのnon-fallback DCIであってもよい。基本スケジューリングのfallback DCIは DCI 1_0と0_0を含み、CSS内で監視できることを理解すべきである。non-fallback DCIとはfallback DCI以外の他のUE固有のDCIフォーマットである。
【0090】
また、該実施例において、選択的に、前記制御シグナリングは第2所定フォーマットの制御シグナリングである。
【0091】
これにより、UEは第2所定フォーマットの制御シグナリングの該指示情報のみを取得可能である。該第2所定フォーマットは特定の1つのフォーマットであってもよいし、当然ながら、特定種の1群又は複数のフォーマットであってもよい。例えば、DCIの場合、対応する第2所定フォーマットはDCI 0_1のみであってもよいし、non-fallbackアップリンクスケジューリングフォーマットであるDCI 0_1及びDCI 0_2であってもよい。
【0092】
当然ながら、指示情報は制御シグナリングの第1情報フィールド内の情報で、第2所定フォーマットに対応するならば、第1情報フィールドは第2所定フォーマットに関連付けられ、つまり、第2所定フォーマットでない制御シグナリングには第1情報フィールドが含まれていない。例えば、DCIの場合、第2所定フォーマットはDCI 0_1でれば、TはDCI 0_1に関連付けられ、つまりDCI 0_2にはTが含まれておらず、これによりUEはDCIサイズに基づいて異なるDCIフォーマットを区別することができる。
【0093】
該実施例において、選択的に、前記指示情報のサイズは、
ネットワーク側機器によって構成されるか、又は、
ユーザ側機器によって監視される制御シグナリングのフォーマット数に対応するか、又は、
指示情報が含まれる制御シグナリングのフォーマット数に対応する。
【0094】
ネットワーク側機器は構成情報によって該指示情報のサイズ、例えば0、1又は2bitを構成することができる。該指示情報のサイズがユーザ側機器によって監視される制御シグナリングのフォーマット数に対応するならば、該指示情報のサイズはユーザ側機器によって監視される制御シグナリングのフォーマット数に等しくてもよいし、ユーザ側機器によって監視される制御シグナリングのフォーマット数に基づいて所定の相関関数によって計算して決定されてもよく、例えば、指示情報のサイズはSビットであり、S=[log2N]であり、Nは監視される制御シグナリングのフォーマット数である。同様に、該指示情報のサイズは指示情報が含まれる制御シグナリングのフォーマット数に対応するならば、該指示情報のサイズは指示情報が含まれる制御シグナリングのフォーマット数に等しくてもよいし、指示情報が含まれる制御シグナリングのフォーマット数に基づいて所定の相関関数によって計算して決定されてもよく、例えば、指示情報のサイズはSビットであり、S=[log2M]であり、Mは指示情報が含まれる制御シグナリングのフォーマット数である。
【0095】
DCIを例とし、第2所定フォーマットはアップリンクスケジューリングフォーマットであるDCI 0_0及びDCI 0_1であれば、指示情報が含まれるDCIのフォーマット数は2であり、該指示情報のサイズは1ビットである。
【0096】
当然ながら、指示情報は制御シグナリングの第1情報フィールド内の情報であれば、該指示情報のサイズは第1情報フィールドのサイズである。
【0097】
該実施例において、選択的に、前記指示情報の内容は事前に定義されるものであるか、又はネットワーク側機器によって構成されるものである。
【0098】
事前に定義される指示情報の内容の場合、UEは該指示情報を取得したら、該指示情報によって指示される制御シグナリングのフォーマットを直接知ることができる。ネットワーク側機器によって構成される指示情報の内容の場合、UEはまずネットワーク側機器の構成情報によって、該指示情報の内容についての構成を知る必要があり、その上でのみ、指示情報を取得したら、該指示情報によって指示される制御シグナリングのフォーマットを知ることができる。
【0099】
また、該実施例において、選択的に、前記指示情報において、各コードポイントは制御シグナリングのフォーマットに対応するか、又は、
前記指示情報の値は制御シグナリングのフォーマットに対応する。
【0100】
このように、事前に定義されるか又はネットワーク側機器によって構成される。1つの実施形態として、該指示情報において、各コードポイントは制御シグナリングのフォーマットに対応する。もう1つの実施形態として、該指示情報の値は制御シグナリングのフォーマットに対応する。
【0101】
例えば、DCIの場合、合計4種のDCIフォーマットA、B、C、Dがあると仮定すると、指示情報のサイズは4bitであってもよく、各ビットは1つのDCIフォーマットに対応する。DCIの指示情報が「1000」であれば、該DCIがフォーマットAであることを指示することができる。DCIの指示情報が「0100」であれば、該DCIがフォーマットBであることを指示することができる。DCIの指示情報が「0010」であれば、該DCIがフォーマットCであることを指示することができる。DCIの指示情報が「0001」であれば、該DCIがフォーマットDであることを指示することができる。あるいは、指示情報のサイズは2bitであってもよく、2bitの情報の値は1つのDCIフォーマットに対応する。DCIの指示情報が「00」であれば、該DCIがフォーマットAであることを指示することができる。DCIの指示情報が「01」であれば、該DCIがフォーマットBであることを指示することができる。DCIの指示情報が「10」であれば、該DCIがフォーマットCであることを指示することができる。DCIの指示情報が「11」であれば、該DCIがフォーマットDであることを指示することができる。上記DCIフォーマットA、B、C、Dは1対又は1群の特定のDCIフォーマットであってもよい。
【0102】
該実施例において、選択的に、前記制御シグナリングの第2サイズは指示情報が含まれる他の制御シグナリングの第2サイズと同じである。
【0103】
このように、指示情報が含まれる複数の制御シグナリングの第2サイズは同じである。制御シグナリングに第1情報フィールドが導入されると、第1情報フィールドを導入した複数の制御シグナリングについて、第1情報フィールドが含まれる制御シグナリングの第2サイズは同じである。第1情報フィールドが含まれる制御シグナリングの第2サイズが異なるならば、これらの制御シグナリングを同じサイズまでパディングして揃えることができる。
【0104】
選択的に、前記指示情報は所定フィールドの信息とジョイントコーディングされる。
【0105】
所定フィールドがIdentifier for DCI formatsフィールドであることを例とし、各コードポイントは、DCIフォーマットがアップリンクスケジューリングであるか又はダウンリンクスケジューリングであるか、及びDCI x_1であるか又はx_2、x_3……であるかを同時に指示する。当然ながら、所定フィールドはこれ以外の他のフィールドであってもよく、ここでは一つ一つ列挙しない。
【0106】
また、該実施例において、制御シグナリングは制御シグナリングを指示する専用のフォーマットフィールドを使用するほか、選択的に、前記指示情報は前記制御シグナリングの第2情報フィールド内の情報であり、前記第2情報フィールドは前記制御シグナリングのフォーマットを指示するために多重使用される。
【0107】
第2情報フィールドは制御シグナリングのフォーマットを指示するほか、1つ又は複数の他の情報を含むことにも使用され得る。第2情報フィールドにおいて、一部又は全てのビット(又はコードポイント)で制御シグナリングのフォーマットを指示してもよい。具体的に、ネットワーク側機器は、制御シグナリングのフォーマットを指示するための第2情報フィールドにおけるビット(又はコードポイント)、及び各ビット(又はコードポイント)に対応する制御シグナリングのフォーマットを構成する。
【0108】
以上より、ネットワーク側機器は制御シグナリングを送信し、これにより、ユーザ側機器は制御シグナリングの指示情報を取得することで、該指示情報から該制御シグナリングのフォーマットを直接知ることができる。これにより、多様な制御シグナリングフォーマットを柔軟にサポートすると共に、ユーザ側機器がブラインド検出する制御シグナリングのサイズ制限を維持することができ、ユーザ側機器の実現の複雑さが低減され、ユーザ機器の消費電力とコストが削減される。
【0109】
説明すべきことは、本願の実施例で提供される制御シグナリングフォーマット決定方法の実行主体は、制御シグナリングフォーマット決定装置であってもよいし、又は該制御シグナリングフォーマット決定装置内の制御シグナリングフォーマット決定方法を実行してロードするための制御モジュールであってもよい。本願の実施例において、制御シグナリングフォーマット決定装置によって制御シグナリングフォーマット決定方法を実行してロードすることを例として、本願の実施例で提供される制御シグナリングフォーマット決定方法を説明する。
【0110】
図3は本願の一実施例の制御シグナリングフォーマット決定装置のブロック図である。
図3に示す制御シグナリングフォーマット決定装置300は、
制御シグナリングの指示情報を取得するための取得モジュール310を備え、前記指示情報は前記制御シグナリングのフォーマットを指示するためのものである。
【0111】
選択的に、前記指示情報は前記制御シグナリングの第1情報フィールド内の情報であり、前記第1情報フィールドは前記制御シグナリングのフォーマットを指示するために専用される。
【0112】
選択的に、前記装置は、
ネットワーク側機器から送信される構成情報を受信するための受信モジュールをさらに備え、前記構成情報は前記制御シグナリング内に前記指示情報が存在するか否かを指示するためのものである。
【0113】
選択的に、所定条件が満たされると、前記制御シグナリングは前記指示情報を含む。
【0114】
選択的に、前記所定条件は、
制御シグナリングは所定の帯域幅部分BWPに対応することと、
制御シグナリングは所定のサーチスペースに対応することと、
制御シグナリングは所定の制御資源集合に対応することと、
制御シグナリングは所定の監視オケージョンに対応することと、
制御シグナリングは第1所定フォーマットであることと、
制御シグナリングは所定機能をサポートすることと、
監視される制御シグナリングのうち、異なる第1サイズを有する制御シグナリングの数が所定値よりも大きくなることと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、第1サイズが同じである制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、スクランブリングコードが同じである制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、同じ無線ネットワーク一時識別子RNTIを使用して巡回冗長検査CRCをスクランブリングする制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、制御チャネル要素CCEが重複する制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、の少なくとも1つを含む。
【0115】
選択的に、前記制御シグナリングは前記所定条件を満たす1つ又は複数の制御シグナリングである。
【0116】
選択的に、前記制御シグナリングは第2所定フォーマットの制御シグナリングである。
【0117】
選択的に、前記指示情報のサイズは、
ネットワーク側機器によって構成されるか、又は、
ユーザ側機器によって監視される制御シグナリングのフォーマット数に対応するか、又は、
指示情報が含まれる制御シグナリングのフォーマット数に対応する。
【0118】
選択的に、前記指示情報の内容は事前に定義されるものであるか、又はネットワーク側機器によって構成されるものである。
【0119】
選択的に、前記指示情報において、各コードポイントは制御シグナリングのフォーマットに対応するか、又は、
前記指示情報の値は制御シグナリングのフォーマットに対応する。
【0120】
選択的に、前記指示情報は所定フィールドの信息とジョイントコーディングされる。
【0121】
選択的に、前記第1情報フィールドは前記制御シグナリング内の所定位置に位置し、前記所定位置は、
開始位置であるか、又は、
終了位置であるか、又は、
目標フィールドの前又は後の位置である。
【0122】
選択的に、前記制御シグナリングの第2サイズは指示情報が含まれる他の制御シグナリングの第2サイズと同じである。
【0123】
選択的に、前記指示情報は前記制御シグナリングの第2情報フィールド内の情報であり、前記第2情報フィールドは前記制御シグナリングのフォーマットを指示するために多重使用される。
【0124】
本願の実施例における制御シグナリングフォーマット決定装置は装置であってもよいし、ユーザ側機器内の部材、集積回路、又はチップであってもよい。該装置は、携帯型の電子機器であっても、又は非携帯型の電子機器であってもよい。例示的に、携帯型の電子機器は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、携帯情報端末、車載電子機器、ウェアラブル機器、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、ネットブック又はパーソナルディジタルアシスタント(personal digital assistant,PDA)等であってもよく、非携帯型の電子機器は、サーバ、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビジョン(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク端末等であってもよく、本願の実施例では具体的に限定しない。
【0125】
本願の実施例における制御シグナリングフォーマット決定装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本願の実施例では具体的に限定しない。
【0126】
本願の実施例で提供される制御シグナリングフォーマット決定装置は、
図1の方法実施例においてユーザ側機器によって実現される各プロセスを実現することができるが、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0127】
本願の実施例の装置は制御シグナリングの指示情報を取得することで、該指示情報から該制御シグナリングのフォーマットを直接知ることができる。これにより、多様な制御シグナリングフォーマットを柔軟にサポートすると共に、ユーザ側機器がブラインド検出する制御シグナリングのサイズ制限を維持することができ、ユーザ側機器の実現の複雑さが低減され、ユーザ機器の消費電力とコストが削減される。
【0128】
説明すべきことは、本願の実施例で提供される制御シグナリングフォーマット指示方法の実行主体は、制御シグナリングフォーマット指示装置であってもよいし、又は該制御シグナリングフォーマット指示装置内の制御シグナリングフォーマット指示方法を実行してロードするための制御モジュールであってもよい点である。本願の実施例において、制御シグナリングフォーマット指示装置によって制御シグナリングフォーマット指示方法を実行してロードすることを例として、本願の実施例で提供される制御シグナリングフォーマット指示方法を説明する。
【0129】
図4は本願の一実施例の制御シグナリングフォーマット指示装置のブロック図である。
図4に示す制御シグナリングフォーマット指示装置400は、
指示情報が含まれる制御シグナリングを送信するための第1送信モジュール410を備え、前記指示情報は前記制御シグナリングのフォーマットを指示するためのものである。
【0130】
選択的に、前記指示情報は前記制御シグナリングの第1情報フィールド内の情報であり、前記第1情報フィールドは前記制御シグナリングのフォーマットを指示するために専用される。
【0131】
選択的に、前記装置は、
前記制御シグナリング内に前記指示情報が存在するか否かを指示するための構成情報を送信するための第2送信モジュールをさらに備える。
【0132】
選択的に、所定条件が満たされると、前記制御シグナリングは前記指示情報を含む。
【0133】
選択的に、前記所定条件は、
制御シグナリングは所定の帯域幅部分BWPに対応することと、
制御シグナリングは所定のサーチスペースに対応することと、
制御シグナリングは所定の制御資源集合に対応することと、
制御シグナリングは所定の監視オケージョンに対応することと、
制御シグナリングは第1所定フォーマットであることと、
制御シグナリングは所定機能をサポートすることと、
監視される制御シグナリングのうち、異なる第1サイズを有する制御シグナリングの数が所定値よりも大きくなることと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、第1サイズが同じである制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、スクランブリングコードが同じである制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、同じ無線ネットワーク一時識別子RNTIを使用して巡回冗長検査CRCをスクランブリングする制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、制御チャネル要素CCEが重複する制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、の少なくとも1つを含む。
【0134】
選択的に、前記制御シグナリングは前記所定条件を満たす1つ又は複数の制御シグナリングである。
【0135】
選択的に、前記制御シグナリングは第2所定フォーマットの制御シグナリングである。
【0136】
選択的に、前記指示情報のサイズは、
ネットワーク側機器によって構成されるか、又は、
ユーザ側機器によって監視される制御シグナリングのフォーマット数に対応するか、又は、
指示情報が含まれる制御シグナリングのフォーマット数に対応する。
【0137】
選択的に、前記指示情報の内容は事前に定義されるものであるか、又はネットワーク側機器によって構成されるものである。
【0138】
選択的に、前記指示情報において、各コードポイントは制御シグナリングのフォーマットに対応するか、又は、
前記指示情報の値は制御シグナリングのフォーマットに対応する。
【0139】
選択的に、前記指示情報は所定フィールドの信息とジョイントコーディングされる。
【0140】
選択的に、前記第1情報フィールドは前記制御シグナリング内の所定位置に位置し、前記所定位置は、
開始位置であるか、又は、
終了位置であるか、又は、
目標フィールドの前又は後の位置である。
【0141】
選択的に、前記制御シグナリングの第2サイズは指示情報が含まれる他の制御シグナリングの第2サイズと同じである。
【0142】
選択的に、前記指示情報は前記制御シグナリングの第2情報フィールド内の情報であり、前記第2情報フィールドは前記制御シグナリングのフォーマットを指示するために多重使用される。
【0143】
本願の実施例で提供される制御シグナリングフォーマット指示装置は、
図2の方法実施例においてネットワーク側機器によって実現される各プロセスを実現することができるが、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0144】
本願の実施例の装置は制御シグナリングを送信し、これにより、ユーザ側機器は制御シグナリングの指示情報を取得することで、該指示情報から該制御シグナリングのフォーマットを直接知ることができる。これにより、多様な制御シグナリングフォーマットを柔軟にサポートすると共に、ユーザ側機器がブラインド検出する制御シグナリングのサイズ制限を維持することができ、ユーザ側機器の実現の複雑さが低減され、ユーザ機器の消費電力とコストが削減される。
【0145】
選択的に、本願の実施例は、電子機器をさらに提供する。前記電子機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくは命令とを備え、前記プログラムもしくは命令が前記プロセッサによって実行されると、上記制御シグナリングフォーマット決定方法が実現され、又は、上記制御シグナリングフォーマット指示方法のステップ実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0146】
なお、本願の実施例における電子機器は上記に記載のユーザ側機器とネットワーク側機器を含む。
【0147】
図5は本願の各実施例を実現するユーザ側機器のハードウェア構造模式図である。
【0148】
該ユーザ側機器500は、高周波ユニット501、ネットワークモジュール502、オーディオ出力ユニット503、入力ユニット504、センサ505、表示ユニット506、ユーザ入力ユニット507、インタフェースユニット508、メモリ509、プロセッサ510、及び電源511等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0149】
当業者であれば、
図5に示すユーザ側機器の構造はユーザ側機器を限定するものではなく、ユーザ側機器は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよいことが理解可能である。本願の実施例において、ユーザ側機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯情報端末、車載端末、ウェアラブル機器、及び歩数計等を含むが、それらに限定されない。
【0150】
そのうち、プロセッサ510は、制御シグナリングの指示情報を取得するために用いられ、前記指示情報は前記制御シグナリングのフォーマットを指示するためのものである。
【0151】
以上より、該ユーザ側機器は制御シグナリングの指示情報を取得することで、該指示情報から該制御シグナリングのフォーマットを直接知ることができる。これにより、多様な制御シグナリングフォーマットを柔軟にサポートすると共に、ユーザ側機器がブラインド検出する制御シグナリングのサイズ制限を維持することができ、ユーザ側機器の実現の複雑さが低減され、ユーザ機器の消費電力とコストが削減される。
【0152】
選択的に、前記指示情報は前記制御シグナリングの第1情報フィールド内の情報であり、前記第1情報フィールドは前記制御シグナリングのフォーマットを指示するために専用される。
【0153】
選択的に、高周波ユニット501は、ネットワーク側機器から送信される構成情報を受信するために用いられ、前記構成情報は前記制御シグナリング内に前記指示情報が存在するか否かを指示するためのものである。
【0154】
選択的に、所定条件が満たされると、前記制御シグナリングは前記指示情報を含む。
【0155】
選択的に、前記所定条件は、
制御シグナリングは所定の帯域幅部分BWPに対応することと、
制御シグナリングは所定のサーチスペースに対応することと、
制御シグナリングは所定の制御資源集合に対応することと、
制御シグナリングは所定の監視オケージョンに対応することと、
制御シグナリングは第1所定フォーマットであることと、
制御シグナリングは所定機能をサポートすることと、
監視される制御シグナリングのうち、異なる第1サイズを有する制御シグナリングの数が所定値よりも大きくなることと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、第1サイズが同じである制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、スクランブリングコードが同じである制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、同じ無線ネットワーク一時識別子RNTIを使用して巡回冗長検査CRCをスクランブリングする制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、
監視される複数の制御シグナリングのうち、制御チャネル要素CCEが重複する制御シグナリングが少なくとも2つ存在することと、の少なくとも1つを含む。
【0156】
選択的に、前記制御シグナリングは前記所定条件を満たす1つ又は複数の制御シグナリングである。
【0157】
選択的に、前記制御シグナリングは第2所定フォーマットの制御シグナリングである。
【0158】
選択的に、前記指示情報のサイズは、
ネットワーク側機器によって構成されるか、又は、
ユーザ側機器によって監視される制御シグナリングのフォーマット数に対応するか、又は、
指示情報が含まれる制御シグナリングのフォーマット数に対応する。
【0159】
選択的に、前記指示情報の内容は事前に定義されるものであるか、又はネットワーク側機器によって構成されるものである。
【0160】
選択的に、前記指示情報において、各コードポイントは制御シグナリングのフォーマットに対応するか、又は、
前記指示情報の値は制御シグナリングのフォーマットに対応する。
【0161】
選択的に、前記指示情報は所定フィールドの信息とジョイントコーディングされる。
【0162】
選択的に、前記第1情報フィールドは前記制御シグナリング内の所定位置に位置し、前記所定位置は、
開始位置であるか、又は、
終了位置であるか、又は、
目標フィールドの前又は後の位置である。
【0163】
選択的に、前記制御シグナリングの第2サイズは指示情報が含まれる他の制御シグナリングの第2サイズと同じである。
【0164】
選択的に、前記指示情報は前記制御シグナリングの第2情報フィールド内の情報であり、前記第2情報フィールドは前記制御シグナリングのフォーマットを指示するために多重使用される。
【0165】
なお、本願の実施例において、高周波ユニット501は、情報の受送信又は通話プロセスでの信号の受送信に用いることができることを理解すべきであり、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後に、プロセッサ510で処理し、また、アップリンクのデータを基地局に送信する。通常、高周波ユニット501は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。また、高周波ユニット501は、無線通信システムを介してネットワーク及び他の機器と通信することもできる。
【0166】
ユーザ側機器はネットワークモジュール502によって、例えば、電子メールの受送信、ウェブページの閲覧及びストリーミングメディアへのアクセスなどを助けるように、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0167】
オーディオ出力ユニット503は、高周波ユニット501又はネットワークモジュール502が受信した又はメモリ509に記憶されているオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。且つ、オーディオ出力ユニット503は、ユーザ側機器500が実行する特定の機能に関するオーディオ出力(例えば、コール信号受信音、メッセージ受信音等)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット503は、スピーカ、ブザー及び受話器等を含む。
【0168】
入力ユニット504は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット504は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)5041、及びマイクロホン5042を含んでもよい。処理された画像フレームは、表示ユニット506に表示することができる。グラフィックスプロセッシングユニット5041で処理された画像フレームは、メモリ509(又は他の記憶媒体)に記憶するか、又は高周波ユニット501もしくはネットワークモジュール502によって送信することができる。マイクロホン5042は、音声を受信することができ、且つこのような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話通話モードで、高周波ユニット501によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0169】
ユーザ側機器500は光センサ、運動センサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ505をさらに含む。具体的には、光センサは、環境光の明暗に応じて表示パネル5061の輝度を調整することができる環境光センサと、ユーザ側機器500が耳元に移動された時、表示パネル5061及び/又はバックライトを消すことができる近接センサと、を含む。運動センサの1つとして、加速度センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時に、重力の大きさ及び方向を検出することができ、ユーザ側機器の姿勢(例えば、画面の横縦の切り替え、関連するゲーム、磁力計姿勢校正)の認識、振動認識関連機能(例えば、歩数計、タップ)等に用いることができる。センサ505は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ等をさらに含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0170】
表示ユニット506は、ユーザが入力した情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット506は表示パネル5061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode,OLED)等の形態で表示パネル5061を構成することができる。
【0171】
ユーザ入力ユニット507は、入力される数字又は文字情報の受信、及びユーザ側機器でのユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力の生成に用いることができる。具体的には、ユーザ入力ユニット507は、タッチパネル5071及び他の入力機器5072を含む。タッチパネル5071はタッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作(例えば、ユーザが指、スタイラス等、あらゆる適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル5071上又はタッチパネル5071付近で行う操作)を検出可能である。タッチパネル5071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出するとともに、タッチ操作による信号を検出し、タッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してプロセッサ510に送信し、そして、プロセッサ510から送信された命令を受信して実行する。また、タッチパネル5071は、抵抗式、容量式、赤外線及び表面弾性波等の様々な形態で実現することができる。タッチパネル5071に加え、ユーザ入力ユニット507は他の入力機器5072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器5072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0172】
さらに、タッチパネル5071は、表示パネル5061を被覆してもよく、タッチパネル5071はその上又は付近でのタッチ操作を検出すると、それをプロセッサ510に伝送してタッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ510は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル5061で対応する視覚出力を提供する。
図5において、タッチパネル5071と表示パネル5061は、2つの独立した部材としてユーザ側機器の入力と出力機能を実現するが、何らかの実施例では、ユーザ側機器の入力と出力機能を実現するように、タッチパネル5071と表示パネル5061を統合してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0173】
インタフェースユニット508は、外部装置とユーザ側機器500を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、認識モジュールを備える装置を接続するためのポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポート等を含んでもよい。インタフェースユニット508は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信し、受信された入力をユーザ側機器500内の1つ又は複数の部材に伝送するか、又はユーザ側機器500と外部装置の間でデータを伝送するために用いることができる。
【0174】
メモリ509は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ509は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム記憶領フィールドと、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等を記憶可能なデータ記憶領フィールドと、を主に含んでもよい。また、メモリ509は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスをさらに含んでもよい。
【0175】
プロセッサ510は、ユーザ側機器の制御センタであり、様々なインタフェース及び回線によりユーザ側機器全体の各部分を接続するものであり、メモリ509内に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させ又は実行し、及びメモリ509内に記憶されているデータを呼び出すことで、ユーザ側機器の様々な機能及びデータ処理を実行し、それにより、ユーザ側機器を全体的に監視する。プロセッサ510は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、好ましくは、プロセッサ510に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ510に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0176】
ユーザ側機器500は各部材に給電する電源511(例えば、電池)をさらに含んでもよく、好ましくは、電源511は、電源管理システムによってプロセッサ510に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができる。
【0177】
なお、ユーザ側機器500はいくつかの示されていない機能モジュールを含み、ここで詳細な説明を省略する。
【0178】
本願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供する。該可読記憶媒体には、プログラムもしくは命令が記憶されており、該プログラムもしくは命令がプロセッサによって実行されると、上記制御シグナリングフォーマット決定方法が実現され、又は、上記制御シグナリングフォーマット指示方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0179】
前記プロセッサは上記実施例に記載の電子機器内のプロセッサである。前記可読記憶媒体はコンピュータ可読記憶媒体を含み、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
【0180】
本願の実施例は、チップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサと、前記プロセッサに結合される通信インタフェースとを備え、前記プロセッサはプログラムもしくは命令を実行して、上記制御シグナリングフォーマット決定方法を実現し、又は上記制御シグナリングフォーマット指示方法実施例の各プロセスを実現するためのものであり、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0181】
本願の実施例に言及されるチップはシステムオンチップ、システムチップ、チップシステム又は1つのチップ上のシステム等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0182】
本開示に記述したこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組合せによって実現できることが理解可能である。ハードウェアによる実現について、モジュール、ユニット、サブモジュール、サブユニット等は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits,ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing,DSP)、デジタル信号処理装置(DSP Device,DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device,PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)、共通プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本願に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組合せにおいて実現することができる。
【0183】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘しておきたいのは、本願の実施形態における方法及び装置の範囲は機能が図示又は説明される順序で実行されるものに限定されず、係る機能によって、ほぼ同時に又は逆順序で機能を実行してもよい点である。例えば、記載の方法は説明されている順序と異なる順序で実施されてもよいし、様々なステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、いくつかの例に関して説明された特徴は、他の例において組み合され得る。
【0184】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0185】
以上、図面を参照しながら本願の実施例を説明したが、本願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本願の示唆をもとに、当業者が本願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。