(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-11
(45)【発行日】2024-01-19
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、サーバ、システム、端末
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0208 20230101AFI20240112BHJP
【FI】
G06Q30/0208
(21)【出願番号】P 2022099931
(22)【出願日】2022-06-21
【審査請求日】2022-09-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(72)【発明者】
【氏名】堀 美月
(72)【発明者】
【氏名】真崎 洋輔
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第2015-0079359(KR,A)
【文献】特開2008-046737(JP,A)
【文献】特許第7032602(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末と通信するサーバによって実行されるプログラムであって、
前記端末のユーザによって前記端末に入力された複数のクーポンに関する情報を含む第1情報を前記サーバの通信部によって前記端末から受信することと、
前記第1情報の受信に基づき、前記複数のクーポンに関する情報を含む第2情報を前記通信部によって、前記サーバとは異なる、前記複数のクーポンを使用可能な店舗に関する第1サーバに送信することと、
前記第2情報の送信に基づき、前記複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報を前記通信部によって前記第1サーバから受信することと、
前記第1コード情報の受信に基づき、前記第1コード情報を前記通信部によって前記端末に送信することと
、
前記第1コード情報を用いて決済が行われたことに基づく第1金額の情報を前記通信部によって受信することと、
クーポンの使用の変更に関する第3情報を前記通信部によって前記端末から受信することと、
前記第3情報に基づきクーポンの使用を変更して前記決済が行われる場合の第2金額の情報を前記サーバの制御部によって取得することと、
前記第1金額と前記第2金額との差額に基づく第2処理を前記制御部によって行うこととが前記サーバによって実行される。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第1コード情報は、前記第2情報の送信に基づき、前記第1サーバによって生成され、前記通信部によって前記第1サーバから受信される。
【請求項3】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第1サーバは、異なるクーポンの組み合わせに基づき、少なくとも、前記第1コード情報と、前記第1コード情報とは異なる第2コード情報とを含むコード情報のデータを記憶し、
前記第1コード情報は、前記第2情報の送信に基づき、前記第1サーバによって前記データから取得され、前記通信部によって前記第1サーバから受信される。
【請求項4】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第1情報の受信に基づき、前記サーバの記憶部に記憶されたクーポンに関するデータに基づいて、前記第1コード情報を前記サーバの制御部によって生成することが前記サーバによって実行される。
【請求項5】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記複数のクーポンのうち、前記第1コード情報を用いた決済で使用されなかったクーポンがある場合、クーポンの不使用に関する第1処理を前記サーバの制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムであって、
前記第1処理は、クーポンの不使用に関する第
4情報を前記通信部によって前記端末に送信する処理を含む。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムであって、
前記第
4情報は、前記端末のユーザを含むチャットルームに表示されるメッセージ情報である。
【請求項8】
請求項1に記載のプログラムであって、
決済によるクーポンの使用の履歴に関する第
5情報を前記通信部によって前記端末に送信することが前記サーバによって実行される。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムであって、
前記履歴は、前記第1コード情報が決済で用いられた場合、前記複数のクーポンの使用の履歴を含む。
【請求項10】
請求項8または請求項9に記載のプログラムであって、
前記複数のクーポンは、第1クーポンと第2クーポンとを含み、
前記第
5情報は、前記第1コード情報が店舗のコードリーダによって読み取られたが、設定された条件を満たさないことにより前記第2クーポンが前記決済で使用されなかった場合、前記第2クーポンに関する第
6情報を含む。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記第
6情報は、前記第2クーポンが前記決済で使用されなかった理由の情報を含む。
【請求項12】
請求項
1に記載のプログラムであって、
前記第
3情報は、前記複数のクーポンに含まれる少なくとも一部のクーポンに代えて別のクーポンを使用することに関する情報を含む。
【請求項13】
請求項
12に記載のプログラムであって、
前記第2処理は、前記差額を前記端末のユーザに返金することに関する処理、または前記差額をユーザに請求することに関する処理を含む。
【請求項14】
請求項
1に記載のプログラムであって、
前記第
3情報は、前記複数のクーポンに加えて別のクーポンを使用することに関する情報を含む。
【請求項15】
請求項
14に記載のプログラムであって、
前記第2処理は、前記差額を前記端末のユーザに返金することに関する処理を含む。
【請求項16】
請求項
1に記載のプログラムであって、
前記第
3情報は、前記複数のクーポンに含まれる少なくとも一部のクーポンを不使用とすることに関する情報を含む。
【請求項17】
請求項
16に記載のプログラムであって、
前記第2処理は、前記差額を前記端末のユーザに請求することに関する処理を含む。
【請求項18】
端末と通信するサーバの情報処理方法であって、
前記端末のユーザによって前記端末に入力された複数のクーポンに関する情報を含む第1情報を前記サーバの通信部によって前記端末から受信することと、
前記第1情報の受信に基づき、前記複数のクーポンに関する情報を含む第2情報を前記通信部によって、前記サーバとは異なる、前記複数のクーポンを使用可能な店舗に関する第1サーバに送信することと、
前記第2情報の送信に基づき、前記複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報を前記通信部によって前記第1サーバから受信することと、
前記第1コード情報の受信に基づき、前記第1コード情報を前記通信部によって前記端末に送信することと
、
前記第1コード情報を用いて決済が行われたことに基づく第1金額の情報を前記通信部によって受信することと、
クーポンの使用の変更に関する第3情報を前記通信部によって前記端末から受信することと、
前記第3情報に基づきクーポンの使用を変更して前記決済が行われる場合の第2金額の情報を前記サーバの制御部によって取得することと、
前記第1金額と前記第2金額との差額に基づく第2処理を前記制御部によって行うこととを含む。
【請求項19】
端末と通信するサーバであって、
前記端末のユーザによって前記端末に入力された複数のクーポンに関する情報を含む第1情報を前記端末から受信し、前記第1情報の受信に基づき、前記複数のクーポンに関する情報を含む第2情報を、前記サーバとは異なる、前記複数のクーポンを使用可能な店舗に関する第1サーバに送信し、前記第2情報の送信に基づき、前記複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報を前記第1サーバから受信し、前記第1コード情報の受信に基づき、前記第1コード情報を前記端末に送信
し、前記第1コード情報を用いて決済が行われたことに基づく第1金額の情報を受信し、クーポンの使用の変更に関する第3情報を前記端末から受信する通信部
と、
前記第3情報に基づきクーポンの使用を変更して前記決済が行われる場合の第2金額の情報を取得し、前記第1金額と前記第2金額との差額に基づく第2処理を行う制御部とを備える。
【請求項20】
サーバと端末とを備えるシステムであって、
前記端末は、
サーバから送信されたアプリケーションを受信し、
前記アプリケーションを前記端末の記憶部に記憶し、
前記端末のユーザによって前記端末に入力された複数のクーポンに関する情報を含む第1情報を、前記アプリケーションによって前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記第1情報を前記端末から受信し、
前記第1情報の受信に基づき、前記複数のクーポンに関する情報を含む第2情報を、前記サーバとは異なる、前記複数のクーポンを使用可能な店舗に関する第1サーバに送信し、
前記第2情報の送信に基づき、前記複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報を前記第1サーバから受信し、
前記第1コード情報の受信に基づき、前記第1コード情報を前記端末に送信し、
前記第1コード情報を用いて決済が行われたことに基づく第1金額の情報を受信し、
クーポンの使用の変更に関する第3情報を前記端末から受信し、
前記第3情報に基づきクーポンの使用を変更して前記決済が行われる場合の第2金額の情報を取得し、
前記第1金額と前記第2金額との差額に基づく第2処理を行い、
前記端末は、
前記第1コード情報を前記アプリケーションによって前記サーバから受信し、
前記第1コード情報を前記アプリケーションによって表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法、サーバ、システム、端末等に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、スマートフォン等の端末によって、その端末またはその端末のユーザが、例えばクーポンなどの特典を利用するためのサービスが普及しつつある(例えば、特許文献1。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、端末と通信するサーバによって実行されるプログラムは、端末のユーザによって端末に入力された複数のクーポンに関する情報を含む第1情報をサーバの通信部によって端末から受信することと、第1情報の受信に基づき、複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報を通信部によって端末に送信することとがサーバによって実行される。
本発明の第2の態様によると、端末と通信するサーバの情報処理方法は、端末のユーザによって端末に入力された複数のクーポンに関する情報を含む第1情報をサーバの通信部によって端末から受信することと、第1情報の受信に基づき、複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報を通信部によって端末に送信することとを含む。
本発明の第3の態様によると、端末と通信するサーバは、端末のユーザによって端末に入力された複数のクーポンに関する情報を含む第1情報を端末から受信し、第1情報の受信に基づき、複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報を端末に送信する通信部を備える。
本発明の第4の態様によると、サーバと端末とを備えるシステムは、端末は、サーバから送信されたアプリケーションを受信し、アプリケーションを前記端末の記憶部に記憶し、前記端末のユーザによって前記端末に入力された複数のクーポンに関する情報を含む第1情報を、アプリケーションによってサーバに送信し、サーバは、第1情報を端末から受信し、第1情報の受信に基づき、複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報を端末に送信し、端末は、第1コード情報をアプリケーションによってサーバから受信し、第1コード情報をアプリケーションによって表示する。
本発明の第5の態様によると、サーバと通信する端末によって実行されるプログラムは、端末のユーザによって端末に入力された複数のクーポンに関する情報を含む第1情報を端末の通信部によってサーバに送信することと、第1情報の送信に基づき、複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報を通信部によってサーバから受信することと、第1コード情報を端末の表示部に表示することとが端末によって実行される。
本発明の第6の態様によると、サーバと通信する端末の情報処理方法は、端末のユーザによって端末に入力された複数のクーポンに関する情報を含む第1情報を端末の通信部によってサーバに送信することと、第1情報の送信に基づき、複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報を通信部によってサーバから受信することと、第1コード情報を端末の表示部に表示することとを含む。
本発明の第7の態様によると、サーバと通信する端末は、端末のユーザによって端末に入力された複数のクーポンに関する情報を含む第1情報をサーバに送信し、第1情報の送信に基づき、複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報をサーバから受信する通信部と、第1コード情報を表示する表示部とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1-1】実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図。
【
図1-2】実施形態に係るクーポンサーバの構成の一例を示す図。
【
図1-3】実施形態に係る店舗POSシステムの構成の一例を示す図。
【
図1-4】第1実施例に係るサーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-5】第1実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図1-6】第1実施例に係るアカウント登録データのデータ構成の一例を示す図。
【
図1-7】第1実施例に係るクーポン配信管理データベースのデータ構成の一例を示す図。
【
図1-8】第1実施例に係る端末の制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-9】第1実施例に係る端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図1-10】第1実施例に係るクーポンサーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-11】第1実施例に係るクーポンサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図1-12】第1実施例に係るクーポン管理データベースのデータ構成の一例を示す図。
【
図1-13】第1実施例に係るクーポンの使用に関する説明を行うためのテーブルの一例を示す図。
【
図1-14】第1実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図1-15】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-16】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-17】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-18】第1変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図1-19】第1変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図1-20】第1変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図1-21】第1変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図2-1】第2実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図2-2】第2実施例に係るアカウント管理データベースのデータ構成の一例を示す図。
【
図2-3】第2実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図2-4】第2実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図2-5】第2実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図2-6】第2実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図2-7】第2変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図3-1】第3実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図3-2】第3実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図3-3】第3変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図3-4】第3変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図3-5】第3変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図4-1】第4実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図4-2】第4実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図4-3】第4実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図4-4】第4変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図4-5】第4変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図4-6】第4変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図4-7】第4変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図5-1】第5実施例に係るアカウント管理データベースのデータ構成の一例を示す図。
【
図5-2】第5実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図5-3】第5実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図5-4】第5実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図5-5】第5実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図5-6】第5実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図5-7】第5実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図5-8】第5実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図5-9】第5変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図5-10】第5変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
<実施形態>
本明細書では、分かり易いように「限定ではなく例として」と記載する箇所があるが、該当箇所ばかりでなく、以下説明する実施形態の全体について、その記載内容に限定されるものではないことに留意されたい。
【0008】
本開示に係るプログラム等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
本願請求項に係る発明の端末(本願発明の端末)の生産は、限定ではなく例として、ユーザが所有(所持)している端末で、本明細書に記載したプログラム(限定ではなく例として、アプリケーションプログラム)等が受信されることによって(または受信されて端末に記憶されることによって)、本端末において、本願請求項に係る発明の機能が実現可能となる状態が作り出される(本願請求項に係る発明が実行可能になる状態が作り出される)という概念を含んでもよい。
【0010】
また、本願請求項に係る発明のシステム(本願発明のシステム)の生産は、限定ではなく例として、本願システムに含まれるサーバから送信された本明細書に記載されたプログラム(限定ではなく例として、アプリケーションプログラム)等を、本願システムに含まれる端末で受信することによって(または受信されたプログラムが端末に記憶されることによって)、本願請求項に係るシステムの発明の機能が実現可能となる状態が作り出される(本願請求項に係る発明が実行可能になる状態が作り出される)という概念を含んでもよい。
【0011】
また、本明細書において、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置を有して構成されるものとすることができる。
複数の装置は、同じ種類の装置の組合せとしてもよいし、異なる種類の装置の組合せとしてもよいし、同じ種類の装置と異なる種類の装置との組合せとしてもよい。
なお、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置が協働して何らかの処理を行うもの、と考えることもできる。
【0012】
また、クライアント(クライアント装置)とサーバとに関するシステムとは、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかと考えることができる。
(1)端末&サーバ
(2)サーバ
(3)端末
【0013】
(1)は、限定ではなく例として、少なくとも1つの端末と、少なくとも1つのサーバとを含むシステムである。この一例は、クライアントサーバシステムである。
【0014】
サーバは、限定ではなく例として、以下の装置によって構成されており、単独の装置であってもよいし、複数の装置の組合せであってもよいものとする。
【0015】
具体的には、サーバは、限定ではなく例として、少なくとも1つのプロセッサー(限定ではなく例として、CPU:Central Processing Unit、GPU:Graphics Processing Unit、APU:Accelerated Processing Unit、DSP:Digital Signal Processor(限定ではなく例として、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array)等)、コンピュータ装置(プロセッサー+メモリ)、制御装置、演算装置、処理装置等のいずれかを有して構成され、いずれか1つの装置の同種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+CPU、ホモジニアスマルチコアプロセッサー等)や、いずれか1つの装置の異種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+DSP、ヘテロジニアスマルチコアプロセッサー等)としてもよいし、複数の装置の組み合わせ(限定ではなく例として、プロセッサー+コンピュータ装置、プロセッサー+演算装置、複数の装置をヘテロジニアス化したもの等)であってもよい。
なお、プロセッサーは、仮想プロセッサーとしてもよい。
【0016】
また、サーバによって何らかの処理を実行する場合に、単一の装置で構成される場合は、単一の装置によって実施例に記載されている処理が実行される。また、複数の装置を有して構成されている場合には、一部の処理を一方の装置が実行し、その他の処理を他方の装置が実行するように構成されていてもよい。限定ではなく例として、プロセッサーと、演算装置とを有して構成される場合、第1処理をプロセッサーが実行し、第2処理を演算装置が実行するように構成されていてもよい。
また、複数の装置で構成する場合には、各々の装置が互いに物理的に離れた位置に配置されて構成されてもよい。
【0017】
また、サーバの機能は、限定ではなく例として、クラウドコンピューティングにおけるPaaSやIaaS、SaaSの形態で提供されるようにしてもよい。
【0018】
また、システムの制御部は、端末の制御部とサーバの制御部とのうちの少なくともいずれか一方とすることができる。つまり、限定ではなく例として、(1A)端末の制御部のみ、(1B)サーバの制御部のみ、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方、のうちのいずれかを、システムの制御部とすることができる。
【0019】
また、システムの制御部が行う制御や処理(以下、包括的に「制御等」と称する。)は、(1A)端末の制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1B)サーバの制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方によって行うようにしてもよい。
また、(1C)では、限定ではなく例として、システムが制御部によって行う制御等のうちの一部の制御等を端末の制御部によって行うようにし、残りの制御等をサーバの制御部によって行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0020】
また、サーバの通信部という場合、サーバが単一の装置によって構成されている場合には、単一の装置が備える通信部そのものであってもよい。また、サーバが複数の装置を有して構成されている場合には、サーバの通信部は、各々の装置が備える各々の通信部を含む構成であってもよい。
限定ではなく例として、サーバは、第1装置と第2装置とを備え、第1装置は第1通信部を有し、第2装置は第2通信部を有する場合、サーバの通信部は、第1通信部と第2通信部とを含む概念としてもよい。
【0021】
(2)は、限定ではなく例として、複数のサーバによって構成されるシステム(以下、「サーバシステム」と称する。)とすることができる。この場合、各々のサーバの構成としては、前述した構成を同様に適用することができる。
【0022】
サーバシステムが行う制御等は、複数のサーバのうち、(2A)一のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2B)他のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2C)一のサーバと他のサーバとが行うようにしてもよい。
また、(2C)では、限定ではなく例として、サーバシステムが行う制御等のうちの一部の制御等を一のサーバが行うようにし、残りの制御等を他のサーバが行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0023】
(3)は、限定ではなく例として、複数の端末によって構成されるシステムとすることができる。
このシステムは、限定ではなく例として、以下のようなシステムとすることができる。
・サーバの機能を端末に持たせるシステム(分散システム)。これは、限定ではなく例として、ブロックチェーンの技術を用いて実現することが可能である。
・端末同士が無線通信を行うシステム。これは、限定ではなく例として、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信技術を用いてP2P(ピアツーピア)方式等で通信を行うことで実現可能である。
【0024】
なお、上記は、制御部に限らず、システムの構成要素となり得る入出力部、通信部、記憶部、時計部等の各機能部についても同様である。
【0025】
以下の実施形態では、限定ではなく例として、端末とサーバとを含むシステム(限定ではなく例として、クライアントサーバシステム)を例示する。
なお、サーバとして、上記(2)のサーバシステムを適用することも可能である。
【0026】
また、端末とサーバとを含むシステムに代えて、サーバを含まないシステム、限定ではなく例として、上記(3)のシステムを適用することも可能である。
この場合の実施形態は、前述したブロックチェーンの技術等に基づいて構成することが可能である。具体的には、限定ではなく例として、以下の実施形態で説明するサーバに記憶されて管理されるデータを、ブロックチェーン上に保管(格納)する。そして、端末が、ブロックチェーンへのトランザクションを生成し、トランザクションがブロックチェーン上で承認されると、ブロックチェーン上に保管されたデータが更新されるようにすることができる。
【0027】
なお、端末と表現した場合でも、これは、クライアントサーバにおけるクライアントの装置としての端末の意味に限定されるものではない。
つまり、端末は、クライアントサーバにおけるものではない装置の概念を含むこともあり得る。
【0028】
また、本明細書では、適宜「通信I/Fによって」という表現を用いる。これは、限定ではなく例として、装置が、制御部(プロセッサー等)の制御に基づいて、通信I/Fを介して(通信部を介して)、各種の情報やデータを送受信することを示してもよいものとする。
【0029】
また、本明細書において「関する」、「関連する」と記載された用語について、「Aに関するB」や「Aに関連するB」という場合、限定ではなく例として、「A」と何らかの関係性を有する「B」を意味してよいものとする。この具体例については後述する。
【0030】
また、本明細書において、「AとBとを送信する」、「AとBとを受信する」といったように、装置が2以上のものを対象として処理を行うことには、「A」と「B」とをタイミングを合わせて行うもの(以下、「同時」という。)と、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うもの(以下、「非同時」という。)とを含めてよいものとする。
限定ではなく例として、第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とをタイミングを合わせて送信するものと、第1情報と第2情報とをタイミングをずらして送信するものとの両方の概念を含めてよいものとする。
なお、ラグ(タイムラグ)を考慮し、「同時」には「ほぼ同時」を含めてよいものとする。
【0031】
なお、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うといっても、これはあくまでも「A」と「B」とを対象として処理を行うものであればよく、その目的は必ずしも同じでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、上記のように第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とを送信しさえすればよく、同じ目的で第1情報と第2情報とを送信する場合の他、異なる目的で第1情報と第2情報とを送信する場合も含めてよいものとする。
【0032】
以下の実施例では、ユーザがチャットを行うためのサービス(以下、「チャットサービス」と称する。)の一例として、メッセージングサービス(Messaging Service)を例示する。また、チャットサービスを実現するためのアプリケーションを「チャットアプリケーション」と称し、メッセージングサービスを実現するためのアプリケーションを「メッセージングアプリケーション」と称する。
チャットアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザがチャットルームでチャットを行うことができるようにすることができる。
【0033】
なお、メッセージングサービス:MS(インスタントメッセージサービス:IMSを含む。)は、ソーシャルネットワーキングサービス:SNSの1つの形態(一形態)と考えることもできる。このため、メッセージンサービスとソーシャルネットワーキングサービスとを区別してもよいし、区別しなくてもよい。つまり、ソーシャルネットワーキングサービスにメッセージングサービスを含めてもよいものとする。
【0034】
また、以下の実施例では、メッセージングサービスの一例として、サーバを介して複数の装置(限定ではなく例として、端末)間で簡単なメッセージの送受信を行うインスタントメッセージングサービス:IMS(Instant Messaging Service)を例示する。
インスタントメッセージングアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザがトークルームでトークを行うようにすることができる。
【0035】
チャットルーム(限定ではなく例として、トークルーム)とは、複数のユーザの端末間で送受信されるコンテンツを各々のユーザが閲覧できるUI(User Interface)やGUI(Graphical User Interface)とすることができる。
【0036】
また、トークルームには、1対1のユーザのトークルーム(以下、「1対1トークルーム」と称する。)、複数のユーザを含むグループのトークルーム(以下、「グループトークルーム」と称する。)、OA事業者(限定ではなく例として、メッセージングサービスの事業者と提携する事業者)とのトークルーム(以下、「OAトークルーム」と称する。)等を含めることができる。
【0037】
また、メッセージングアプリケーションのアカウントであって、一般のユーザではない事業者のアカウントを「公式アカウント(OA(Official Account))」と称し、この公式アカウントのユーザを「公式ユーザ」と称する。なお、これを「公式アカウントユーザ」や「公式アカウント事業者」等のように称してもよい。
それに対し、メッセージングアプリケーションのアカウントであって、OA事業者ではないユーザのアカウントを「一般アカウント」と称し、一般アカウントのユーザを「一般ユーザ」と称する。なお、これを「一般アカウントユーザ」等のように称してもよい。
つまり、メッセージングアプリケーションのアカウントには、一般アカウントと公式アカウントとを含めてよいものとする。
【0038】
一般アカウントは、第1種別のアカウントの一例としてもよく、公式アカウントは、第2種別のアカウントの一例としてもよい。
また、一般アカウントは、メッセージングサービス(メッセージングアプリケーション)で、第1種別として一の端末20、またはその端末20のユーザと関連付けられたアカウントの一例としてもよく、公式アカウントは、メッセージングサービス(メッセージングアプリケーション)で、第2種別として一の端末20、またはその端末20のユーザと関連付けられたアカウントの一例としてもよい。
【0039】
また、OA事業者も、限定ではなく例として、一般アカウントのユーザの端末と同様の端末を利用して、サーバを介して、他の装置との間でメッセージの送受信を行うことができるようにしてもよい。
【0040】
また、メッセージ(メッセージ情報)とは、限定ではなく例として、メッセージングサービスで用いられる送信元と送信先とが定められる情報であって、メッセージを識別するための識別情報(メッセージID)とメッセージコンテンツとで構成される情報としてもよい。
また、メッセージコンテンツとは、限定ではなく例として、メッセージIDを除くメッセージの中身を意味するものとしてもよい。メッセージコンテンツは、1または2以上のコンテンツとしてもよい。
【0041】
また、メッセージを識別するための識別情報として設定される情報を「メッセージID」と称する。
同じメッセージIDのメッセージに含まれるメッセージコンテンツは、このメッセージIDによって識別されると考えることもできる。よって、メッセージを識別するための識別情報は、メッセージコンテンツを識別するための識別情報と実質的に同義と考えることもできる。
なお、これとは異なり、メッセージコンテンツごとに個別の識別情報(メッセージコンテンツID)を設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0042】
コンテンツには、限定ではなく例として、テキスト形式のテキストコンテンツ、画像(静止画像、動画像の少なくともいずれか一方を含む。)形式の画像コンテンツ、音(音声を含む。)形式の音コンテンツなどを含めてよいものとする。
なお、この他にも、ユーザの操作に供するボタンやアイコン等の操作コンテンツや、URI(URL等を含む。)などのリンクコンテンツを含めてもよいものとする。
【0043】
テキストには、限定ではなく例として、文字コードで表される各国の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくともいずれか1つを含めてよいものとする。
なお、テキストは、上記の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくとも1つを含まなくてもよく、その他のテキストを含んでもよい。
【0044】
画像には、限定ではなく例として、アイコン、ボタン、スタンプ、絵文字、バナー画像といった各種の画像の情報のうちの少なくともいずれか1つを含めることができる。
【0045】
なお、上記の定義とは異なり、メッセージの上位概念がコンテンツである、またはコンテンツとメッセージとは同義である、と定義してもよいし、そのように定義しなくてもよい。
【0046】
また、本明細書において、「コード情報」とは、限定ではなく例として、
(A)トークン(認証情報)
(B)コード画像(画像情報)
(C)エンコード等によってコード画像に格納されている情報(格納情報)、または格納される対象となる情報(格納対象情報)
のうちの少なくともいずれかを含むものとしてよいものとする。
これらの具体例については後述する。
【0047】
トークンは、限定ではなく例として、任意の桁数の文字列(ひらがな、カタカナ、アルファベット、数字、またはこれらの組合せ)で表されるものとしてよいものとする。
コード画像は、限定ではなく例として、一次元のコード画像(限定ではなく例としてバーコード)や二次元のコード画像(限定ではなく例としてQRコード(登録商標))としてよいものとする。
【0048】
また、以下では、クーポンサービス事業者によって、サーバ10が運用・管理されることとして説明する。また、以下では、クーポンアプリケーションの名称を、適宜「Coupon App」と称して図示・説明する。
【0049】
クーポンサービス(クーポンアプリケーション)を実現するための形態としては、限定ではなく例として、以下のいずれかの形態を適用してもよい。
(A)クーポンアプリケーションを単体で構成する形態
(B)メッセージングアプリケーションの一機能としてクーポンサービスの機能を持たせる形態
(C)クーポンサービスの機能とメッセージングサービスの機能とを有するアプリケーション(複合的なアプリケーション)を構成する形態
(D)クーポンアプリケーションとは別のアプリケーションとしてメッセージングアプリケーションを構成する形態
【0050】
(B)や(C)の形態では、限定ではなく例として、クーポンサービス事業者を、メッセージングサービス事業者と同じ事業者とすることができる。
また、この場合、1つの方法として、メッセージングアプリケーションにおけるユーザのアカウントと、クーポンアプリケーションにおけるユーザのアカウントとを共通のアカウントとすることができる。
また、この場合、別の方法として、メッセージングアプリケーションにおけるユーザのアカウントと、クーポンアプリケーションにおけるユーザのアカウントとが自動的に関連付けられる(連携される)ようにすることができる。
【0051】
(D)の形態では、限定ではなく例として、クーポンサービス事業者を、メッセージングサービス事業者とは異なる事業者とすることができる。
また、(D)の形態では、メッセージングアプリケーションにおけるユーザのアカウントと、クーポンアプリケーションにおけるユーザのアカウントとを関連付ける処理(連携する処理)を行うようにすることができる。
【0052】
なお、上記とは異なり、クーポンアプリケーションの一機能としてメッセージングサービスの機能を持たせるようにすることも可能である。
【0053】
また、以下の実施例では、これらのサービス(アプリケーション)の他に、電子マネーによる支払い(決済)を可能とする支払いアプリケーション(決済アプリケーション)を例示する。
この支払いアプリケーションも、上記のメッセージングアプリケーションやクーポンアプリケーションと組み合わせることが可能であり、上記に倣ってどのように構成してもよい。
【0054】
また、以下では、端末20Aのユーザを「ユーザA.A」、端末20Bのユーザを「ユーザB.B」、端末20Cのユーザを「ユーザC.C」、・・・、として説明する。
【0055】
<実施例>
以下、本発明を適用した実施例の一例について説明する。
限定ではなく例として、ユーザが店舗等で商品やサービスを購入する際に、クーポン(限定ではなく例として、電子クーポン)を使用するような場合がある。
しかし、使用したいクーポンが複数あるような場合、クーポンを1つ1つ使用するのは面倒である。
【0056】
<第1実施例>
第1実施例は、複数のクーポンを使用して決済(会計と捉えてもよい。)を行うことを可能とする基本的な実施例である。
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0057】
<システム構成>
図1-1は、本実施例における通信システム1のシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1では、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と、複数の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)と、複数のクーポンサーバ40(クーポンサーバ40A,クーポンサーバ40B,クーポンサーバ40C,・・・)と、複数の店舗POSシステム50(店舗POSシステム50A,店舗POSシステム50B,店舗POSシステム50C,・・・)とが接続される。
【0058】
サーバ10は、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、クーポンのサービスを提供するクーポンサーバ40またはそのユーザ(限定ではなく例として、クーポンサービス事業者)と、そのサービスの利用者である端末20またはそのユーザ(限定ではなく例として、クーポンサービスの利用者)とを結びつけるプラットフォーマサーバとして機能する。
サーバ10のユーザは、限定ではなく例として、SNSの事業者(限定ではなく例として、メッセージングサービス事業者)とすることができる。
【0059】
なお、電子マネー(電子貨幣)等による電子決済を可能とする支払いサービス(支払いアプリケーション)の事業者がサーバ10のユーザとなって、メッセージングサービス等を運営するようにしてもよい。
また、支払いサービス事業者は、支払いアプリケーションの一機能としてメッセージングサービスを提供するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0060】
なお、ネットワーク30に接続されるサーバ10の数、端末20の数、クーポンサーバ40の数、店舗POSシステム50の数は限定されない。
【0061】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C、・・・)は、各実施例において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、VR(Virtual Reality)端末、スマートスピーカ(音声認識用デバイス)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0062】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は、限定ではなく例として、同一とすることができる。また、必要に応じて、ユーザX.Xが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザX.Xまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現してもよいし、しなくてもよい。
なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報とすることができる。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0063】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0064】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0065】
サーバ10(限定ではなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に対して、所定のサービス(限定ではなく例として、メッセージングサービス)を提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0066】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0067】
(1)端末のHW構成
図1-1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、時計部29A、位置算出用情報検出部29Bを備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0068】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0069】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置や、端末20で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0070】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0071】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0072】
あくまでも一例であるが、入出力部23は、限定ではなく例として、表示部24、音入力部25、音出力部26、撮像部27を備える。
【0073】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0074】
音入力部25は、音データ(音声データを含む。以下同様。)の入力に利用される。音入力部25は、マイクなどを含む。
音出力部26は、音データの出力に利用される。音出力部26は、スピーカなどを含む。
撮像部27は、画像データ(静止画像データ、動画像データを含む。以下同様。)の取得に利用される。撮像部27は、カメラなどを含む。
【0075】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0076】
時計部29Aは、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部29Aは、限定ではなく例として、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。時計部29Aは、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0077】
なお、時計部29Aは、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有していてもよいし、有していなくてもよい。
【0078】
位置算出用情報検出部29Bは、制御部21が自己の端末20の位置を算出(測定)するために必要な情報(以下、「位置算出用情報」と称する。)を検出(計測)する機能部である。位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、位置算出用センサ部と表現することもできる。
【0079】
位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである衛星測位センサ(衛星測位ユニット)や、慣性航法システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである慣性計測センサ(慣性計測ユニット(IMU(Inertial Measurement Unit)))、UWB(超広帯域無線:Ultra Wide Band)を利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットであるUWB測位センサ(UWB測位ユニット)等を含む。
【0080】
衛星測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用衛星から発信されている測位用衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換するRF受信回路や、RF受信回路から出力されるデジタル信号に対して相関演算処理等を行って測位用衛星信号を捕捉し、測位用衛星信号から取り出した衛星軌道データや時刻データ等の情報を、位置算出用情報として出力するベースバンド処理回路等を有する。
【0081】
慣性計測ユニットは、慣性航法演算によって端末20の位置を算出するために必要な情報を検出するセンサである慣性センサを有する。慣性センサには、限定ではなく例として、3軸の加速度センサや3軸のジャイロセンサが含まれ、加速度センサによって検出された加速度と、ジャイロセンサによって検出された角速度とを、位置算出用情報として出力する。
【0082】
UWB測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用ビーコンから発信されている測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換する超広帯域RF受信回路や、超広帯域RF受信回路から出力されるデジタル信号に基づいて端末20と測位用ビーコンとの相対位置を算出する相対位置算出処理回路等を有する。
なお、限定ではなく例として、UWB測位ユニットは、不図示のアンテナから測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF信号を送信することで、端末20を測位用ビーコンとして機能させてもよいし、そうしなくてもよい。
【0083】
制御部21は、限定ではなく例として、位置算出用情報検出部29Bによって検出された位置算出用情報に基づいて、定期的なタイミングや特定のタイミングで、自己の端末20の位置を算出する。端末の位置を「端末位置」と称し、算出された端末位置を「算出端末位置」と称する。制御部21は、算出端末位置を、その算出端末位置を算出した日時と関連付けて、算出端末位置履歴データとして記憶部28に記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0084】
なお、位置算出用情報検出部29を設けることは必須ではなく、これを設けないようにしてもよい。
【0085】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0086】
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0087】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0088】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0089】
(2)サーバのHW構成
図1-1には、サーバ10のHW構成の一例を示している。
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、時計部19を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0090】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0091】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0092】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0093】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0094】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置や、サーバ10で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部12は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0095】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。
【0096】
出力部は、制御部11で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0097】
あくまでも一例であるが、入出力部12は、限定ではなく例として、表示部13を備える。
【0098】
表示部13は、ディスプレイ等で実現される。ディスプレイは、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイは、これらに限定されない。
【0099】
時計部19は、サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部19は、限定ではなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部19は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0100】
(3)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0101】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0102】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0103】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0104】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0105】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0106】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0107】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部、または全部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部、または全部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0108】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0109】
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML Living Standardなどのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0110】
図1-2は、クーポンサーバ40の機能構成の一例を示す図である。
クーポンサーバ40は、限定ではなく例として、制御部41,表示部43を含む入出力部42、通信I/F44、記憶部45、時計部49を備える。これらの各機能部のHW構成は、サーバ10と同様とすることができるため、説明を省略する。
【0111】
クーポンサーバ40は、サーバ10のユーザと提携している店舗等の事業者(以下、便宜的に「加盟店」と称する。)によって管理されるサーバとすることができる。限定ではなく例として、コンビニエンスストアやドラッグストア、カフェの事業者など、ユーザにクーポンを提供(配布、配信)して、その事業者が運営する店舗でユーザがクーポンを使用可能にする事業者を加盟店とすることができる。クーポンサーバ40のユーザは、この事業者とすることができる。なお、便宜的に、加盟店と店舗とを実質的に同じ意味として用いる場合がある。
【0112】
図1-3は、本実施例における店舗POSシステム50のシステム構成の一例を示す図である。
店舗POSシステム50は、限定ではなく例として、加盟店(加盟店の各々の店舗)に導入されて使用されるPOSシステムであり、限定ではなく例として、店舗コードリーダ装置60と、コードレジ70と、店舗サーバ80とを含む。
【0113】
店舗コードリーダ装置60は、POS通信I/F67(限定ではなく例として、店舗内の有線通信I/Fや無線通信I/F)によってコードレジ70や店舗サーバ80と通信接続され、コードレジ70での会計の際に、端末20の表示部24に表示されるコード情報を読み取る。そして、読み取ったコード情報に基づいて、決済要求情報を通信I/F64によってサーバ10に送信し、サーバ10で決済が行われた後、決済結果に関する情報を通信I/F64によってサーバ10から受信する。
【0114】
店舗コードリーダ装置60は、限定ではなく例として、制御部61と、入出力部62と、通信I/F64と、記憶部65と、POS通信I/F67と、コードリーダ68と、時計部69とを有する。
【0115】
入出力部62は、限定ではなく例として、表示部63、音出力部66を備える。
【0116】
コードリーダ68は、一次元コード(一次元コード画像)や二次元コード(二次元コード画像)、限定ではなく例として、後述する支払いコード(支払いコード画像)を読み取るためのコードリーダである。
【0117】
コードレジ70は、限定ではなく例として、POS通信I/F67によって店舗コードリーダ装置60や店舗サーバ80と通信接続され、店舗コードリーダ装置60がサーバ10から受信した決済完了通知等に基づいて、販売した商品の総額や、端末20のユーザの電子貨幣の残高等の情報を印字したレシートを発行する。
【0118】
また、限定ではなく例として、コードレジ70と一体として、またはコードレジ70と別体として設けられ、客側に表示面が向けられたディスプレイを構成することもできる。
コードレジ70は、支払いアプリケーションに対応可能に構成されたレジであり、支払いアプリケーション対応の据置端末と言うこともできる。
【0119】
店舗サーバ80は、限定ではなく例として、自店舗に関する店舗情報や、自店舗で販売される商品に関する情報や自店舗で提供されるサービスに関する情報、自店舗での商品の販売やサービスの提供に伴う売上げに関する情報等の各種の情報を管理する。店舗サーバ80は、POS通信I/F67によって店舗コードリーダ装置60やコードレジ70と通信可能に構成されているとともに、ネットワーク30を介してサーバ10等の外部装置と通信可能に構成されている。
【0120】
なお、店舗サーバ80は、必ずしも店舗コードリーダ装置60と直接的に通信可能に構成されている必要はなく、コードレジ70を介して店舗コードリーダ装置60と通信可能に構成されていてもよい。限定ではなく例として、店舗コードリーダ装置60がサーバ10から受信した決済完了通知等はコードレジ70に送られ、その後、コードレジ70から店舗サーバ80に送られるようにするなどすることもできる。
【0121】
<データ構成>
(1)サーバ
図1-4は、本実施例においてサーバ10の制御部11によって実現される機能の一例を示す図である。
サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、アプリケーション管理処理プログラム151に従ってアプリケーション管理処理を行うアプリケーション管理処理部111を含む。
【0122】
図1-5は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、制御部11によって読み出され、アプリケーション管理処理として実行されるアプリケーション管理処理プログラム151と、アカウント登録データ153と、クーポン配信管理データベース155とが記憶される。
【0123】
アカウント登録データ153は、アプリケーションを利用する端末20、またはその端末20のユーザのアカウントに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を
図1-6に示す。
アカウント登録データ153には、限定ではなく例として、ユーザ名と、アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0124】
ユーザ名は、アプリケーションを利用する端末20のユーザの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0125】
アプリケーションIDは、アプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
このアプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
【0126】
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号やメールアドレス等の連絡先情報、アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報、メッセージングアプリケーションでこの一般ユーザによって登録される自己のアイコン画像(以下、「一般ユーザアイコン画像」と称する。)といった各種の情報を含めるようにしてもよい。
【0127】
端末20を識別するための識別情報は、限定ではなく例として、端末ID(限定ではなく例として、IMEI(International Mobile Equipment Identity))とすることができる。
【0128】
アプリケーションIDは、端末20のユーザを識別するための識別情報の一例としてもよく、この場合、アプリケーションIDに代えて「ユーザID」としてもよいし、しなくてもよい。
また、連絡先情報も、端末20のユーザを識別するための識別情報の一例としてもよい。
【0129】
また、1つの端末20につき1つのアカウントしか登録することのできないアプリケーションであれば、限定ではなく例として、「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」としてもよい。
【0130】
また、限定ではなく例として、1つのアプリケーションIDに、複数の端末IDを割り当てることを可能としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0131】
また、アプリケーションID等の各種のIDに代えて、電話番号等の連絡先情報によってアカウントを管理する手法を適用してもよい。
この場合、アプリケーションID等のIDの情報をアカウント登録データ153に記憶させるのに代えて、電話番号等の連絡先情報をアカウント登録データ153に記憶させるようにしてもよい。
【0132】
クーポン配信管理データベース155は、クーポンごとに、そのクーポンの配信や管理に関する情報が記憶されたデータベースであり、その一例であるクーポン配信管理データベース155Aのデータ構成例を
図1-7に示す。
クーポン配信管理データベース155Aには、クーポンIDごとの管理データとして、クーポン配信管理データが記憶される。
【0133】
各々のクーポン配信管理データには、限定ではなく例として、クーポンIDと、使用可能加盟店IDと、クーポン名と、クーポン特典情報と、その他クーポン情報とが記憶される。
【0134】
クーポンIDは、クーポンを識別するための識別情報であり、限定ではなく例として、サーバ10によってクーポンごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0135】
使用可能加盟店IDには、利用者がこのクーポンを使用することのできる加盟店のID(以下、「加盟店ID」と称する。)が記憶される。
【0136】
クーポン名には、このクーポンの名称が記憶される。
【0137】
クーポン特典情報には、このクーポンを使用することで利用者に付与される特典の情報が記憶される。
【0138】
その他クーポン情報には、上記の他、限定ではなく例として、このクーポンの使用条件(以下、「クーポン使用条件」と称する。)、このクーポンの対象商品の品目(以下、「クーポン対象商品品目」と称する。)、このクーポンを使用可能となる金額(以下、「クーポン使用可能金額」と称する。)、このクーポンの使用期限(以下、「クーポン使用期限」と称する。)等の情報を記憶させてもよい。また、この他にも、このクーポンの対象商品の品目の画像(以下、「クーポン対象商品品目画像」と称する。)や、このクーポンを使用可能な加盟店のアイコン画像等を記憶させてもよい。
【0139】
サーバ10は、利用者によってクーポンが使用される際に、そのクーポンIDおよび使用可能加盟店IDに基づいて、いずれのクーポンサーバ40と通信を行うのかを決定する。そして、決定したクーポンサーバ40と通信して、後述する処理を行うようにすることができる。
【0140】
なお、クーポンIDと加盟店クーポンIDとを区別するようにしてもよい。
加盟店クーポンIDは、限定ではなく例として、クーポンサーバ40でクーポンを識別するための識別情報とすることができる。
この場合、クーポンIDは、サーバ10(プラットフォーマ)で設定・管理されるユニークなIDとすることができ、加盟店クーポンIDは、クーポンサーバ40で設定・管理されるユニークなIDとすることができる。
【0141】
なお、クーポン配信管理データベース155に情報が記憶されているクーポンは、限定ではなく例として、基本的に、クーポンサービスを利用する全てのユーザが使用できるようにすることができる。
【0142】
(2)端末
図1-8は、本実施例において端末20の制御部21によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、限定ではなく例として、アプリケーション処理プログラム281に従ってアプリケーション処理を行うアプリケーション処理部211を機能部として含む。
【0143】
図1-9は、本実施例において端末20の記憶部28に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、制御部21によって読み出され、アプリケーション処理として実行されるアプリケーション処理プログラム281と、この端末20、またはこの端末20のユーザのアプリケーションID283とが記憶される。
【0144】
(3)クーポンサーバ
図1-10は、本実施例においてクーポンサーバ40の制御部41によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部41は、限定ではなく例として、クーポン管理処理プログラム451に従ってクーポン管理処理を行うクーポン管理処理部411を機能部として含む。
【0145】
図1-11は、本実施例においてクーポンサーバ40の記憶部45に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部45には、限定ではなく例として、制御部41によって読み出され、クーポン管理処理として実行されるクーポン管理処理プログラム451と、クーポンサーバ40、またはクーポンサーバ40のユーザ(加盟店)のIDである加盟店ID453と、クーポン管理データベース455とが記憶される。
【0146】
クーポン管理データベース455は、この加盟店におけるクーポンに関する情報を管理するためのデータベースであり、そのデータ構成例を
図1-12に示す。
クーポン管理データベース455には、クーポンごとのデータとして、クーポン管理データが記憶される。
【0147】
各々のクーポン管理データには、限定ではなく例として、クーポンIDと、クーポンシードコードと、クーポン名と、クーポン特典情報と、その他クーポン情報とが記憶される。
【0148】
限定ではなく例として、クーポンID、クーポン名、クーポン特典情報には、サーバ10がこの加盟店のこのクーポンについてクーポン配信管理データで管理しているものと同じ内容が記憶される。
【0149】
クーポンシードコードは、クーポンコード情報を生成する種となるコードであり、限定ではなく例として、クーポンサーバ40によってクーポンIDごとにユニークなコードが生成されて設定される。
【0150】
その他クーポン情報には、上記の他、限定ではなく例として、前述した、クーポン使用条件、クーポン対象商品品目、クーポン使用可能金額、クーポン使用期限等の情報を記憶させてもよい。また、この他にも、前述したクーポン対象商品品目画像等の情報を記憶させてもよい。
【0151】
本明細書では、複数のクーポンの情報が関連付けられたコード情報(複数のクーポンが関連付けられたコード情報、複数のクーポンに基づくコード情報)を「複合クーポンコード情報」と称し、この複合クーポンコード情報を用いて決済が行われる場合を想定する。
複合クーポンコード情報に情報が関連付けられた複数のクーポン(複合クーポンコード情報に関連付けられた複数のクーポン)のことを、「複合クーポンコード情報に対応するクーポン」と称する場合がある。
【0152】
図1-13は、本実施例におけるクーポンの使用に関する説明を行うためのテーブルの一例を示す図である。
このテーブルでは、縦欄にクーポン使用回数の制限(以下、「クーポン使用回数制限」と称する。)を示し、横欄に端末20の表示部24にクーポンコードが表示された場合の挙動(以下、「クーポンコード表示時の挙動」と称する。)を示している。
【0153】
クーポン使用回数制限には、クーポンの使用回数に制限があることを示す「あり」と、クーポンの使用回数に制限がない(つまり無制限)であることを示す「なし」とが定められている。
【0154】
クーポンコード表示時の挙動には、限定ではなく例として、クーポンコードが表示されたことによってクーポンが消費されることを示す「クーポンを消費する」と、クーポンコードが表示されたとしてもクーポンが消費されないことを示す「クーポンは消費されない」が定められている。
【0155】
具体的に説明する。
クーポン使用回数制限「なし」&クーポンコード表示時の挙動「クーポンは消費されない」には「パターンA」が定められている。
パターンAは、クーポンの使用回数に制限がなく(無制限に使用することができ)、端末20の表示部24にクーポンコードが表示されても、そのクーポンコードに対応するクーポンが消費されないパターンとすることができる。
【0156】
クーポン使用回数制限「なし」&クーポンコード表示時の挙動「クーポンを消費する」には「N/A(Not Applicable:該当なし)」が定められている。これは、クーポンの使用回数に制限がないため、端末20の表示部24にクーポンコードが表示されても、そのクーポンコードに対応するクーポンが消費されることはないことを示している。
【0157】
クーポン使用回数制限「あり」&クーポンコード表示時の挙動「クーポンを消費する」には「パターンB」が定められている。
パターンBは、クーポンの使用回数に制限があり、端末20の表示部24にクーポンコードが表示された場合、そのクーポンコードに対応するクーポンが消費されるパターンとすることができる。パターンBでは、端末20の表示部24にクーポンコードが表示されると、そのクーポンコードを用いて会計や決済が行われなくても、このクーポンコードに対応するクーポンが消費されるようにすることができる。
【0158】
クーポン使用回数制限「あり」&クーポンコード表示時の挙動「クーポンは消費されない」には「パターンC」が定められている。
パターンCは、クーポンの使用回数に制限があり、端末20の表示部24にクーポンコードが表示された場合、そのクーポンコードに対応するクーポンが消費されないパターンとすることができる。パターンCでは、端末20の表示部24にクーポンコードが表示されるだけでは、このクーポンコードに対応するクーポンは消費されず、このクーポンコードを用いて決済が行われた場合に、このクーポンコードに対応するクーポンが消費されるようにすることができる。
【0159】
パターンAは、クーポンの使用回数に制限がなく、端末20の表示部24にクーポンコード情報が表示されてもクーポンが消費されないパターンとすることができる。このため、クーポンの消費に関する処理は不要であり、人が手動でクーポンを使用済みとするようなものであってもよい。よって、パターンAでは、店舗POSシステム50はあってもよいが、なくてもよい。
【0160】
この場合、端末20のユーザは、限定ではなく例として、自己の端末20の表示部24に複合クーポンコード情報(限定ではなく例として、後述する複合クーポントークン)が表示された画面を会計時に店舗の店員に提示する。そして、店舗の店員が、その画面に表示された複合クーポントークンを確認するようにすることができる。限定ではなく例として、複合クーポントークンの一覧表と照らし合わせるなどして、複合クーポントークンの適否を判定するようにしてもよい。このようなシステムでは、POSというシステムは必須ではなく、POSが導入されていない店舗にも適用することが可能である。
【0161】
なお、POSが導入されている店舗では、コードリーダによって複合クーポンコード画像が読み取られるようにしたり、店舗の店員によって複合クーポントークンがテンキー等によって手動でコードレジ70に入力されるようにすることができる。そして、店舗POSシステム50からサーバ10に情報が送信され、サーバ10によってその適否が判定されてその判定の結果が店舗POSシステム50に送信され、OKであった場合は、クーポンを適用可能とすることができる。
【0162】
パターンBは、クーポンの使用回数に制限があり、端末20の表示部24に複合クーポンコード情報が表示されるとクーポンが消費されるパターンとすることができる。複合クーポンコード情報が端末20の表示部24に表示されたかどうかは端末20で判定可能であるため、必ずしも店舗側でサーバ10等と通信する必要はない。よって、パターンBでも、店舗POSシステム50はあってもよいが、なくてもよい。
なお、複合クーポンコード情報が表示部24に表示されたと端末20で判定された場合は、その旨を示す情報をサーバ10に送信するようにしてもよい。
【0163】
パターンCは、クーポンの使用回数に制限があり、端末20の表示部24に複合クーポンコード情報が表示されたのみでは、その複合クーポンコード情報に対応するクーポンが消費されないパターンとすることができる。この場合、限定ではなく例として、複合クーポンコード情報を用いて決済が行われた場合にサーバ(限定ではなく例として、サーバ10)によってクーポンを消費する処理が行われるようにすることができる。この場合、限定ではなく例として、店舗POSシステム50などのシステムや装置等から、店舗での決済の情報がサーバに送信されるようにする必要がある。
【0164】
<表示画面>
以下、本実施例における表示画面例について説明する。
まず、クーポンアプリケーションにおいて、端末20のユーザが、商品の合計金額から割引するクーポンを複数選択してまとめて使用する場合を例示する。
【0165】
以下では、限定ではなく例として、端末20Aに備えられたディスプレイの表示部24が、縦長の表示画面となるように端末20Aを位置させている場合を例示する。
【0166】
なお、以下説明する表示画面の遷移は、本開示の手法を実現するための表示画面の遷移の一例に過ぎない。以下に例示する表示画面の遷移について、一部の表示画面の表示を省略してもよいし、別の表示画面を追加してもよい。
【0167】
図1-14は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示されるクーポンアプリケーションの画面の一例を示す図である。ここでは、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面(メインメニュー画面)を例示する。
【0168】
図1-14左側は、クーポンアプリケーションのメインメニュー画面であり、画面最上部の中央部には、クーポンアプリケーションの名称として「Coupon App」の文字が表示されている。
【0169】
また、その下には、クーポンアプリケーション内で現在表示されているページ等を示す領域(以下、「アプリ内位置表示領域」と称する。)が構成され、この画面はメインメニュー画面であるため「メインメニュー」と表示されている。
【0170】
また、その下には、この端末20Aのユーザのクーポンアプリケーションにおける名前とアイコン画像(この例では「ユーザA.A」)が表示されている。
【0171】
また、その下には、クーポンアプリケーションのメインメニュー画面における各種情報(以下、「メインメニュー情報」と称する。)が表示されるメインメニュー情報表示領域が構成されている。
この例では、メインメニュー情報表示領域に、メインメニュー情報(本例では、使用するクーポンを選択するためのメインメニューボタンM1BT(限定ではなく例として、クーポンを模したオブジェクトと「使用するクーポンを選択する」の文字とを含むボタン)など)が表示されている。
【0172】
限定ではなく例として、
図1-14左側のように、メインメニューボタンM1BTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図1-14中央のような表示がなされる。
この画面は、クーポンアプリケーションのクーポン選択画面であり、アプリ内位置表示領域には「クーポン選択」の文字が表示されている。また、その文字の左には一つ前の画面に戻るための戻るアイコン(本例では、「<」のオブジェクトを含むアイコン)が表示されている。
【0173】
その下には、ユーザが選択することのできるクーポンに関する情報の一覧が表示されるクーポン一覧表示領域が構成されている。
この例では、クーポン一覧表示領域に、割引金額が異なるクーポンに関する情報として、第1クーポン情報(本例では「50円引き」のクーポン)、第2クーポン情報(本例では、「100円引き」のクーポン)、第3クーポン情報(本例では「300円引き」のクーポン)等が表示されている。また、各々のクーポン情報に関連付けて、そのクーポンを選択するためのチェックボックスが設けられている。
また、下部には、チェックボックスにチェックマークを入れることによってユーザが選択したクーポンを使用するための使用ボタンUBT(本例では、「使用する」の文字を含むボタン)が表示されている。
なお、チェックボックスを含めて、クーポンの選択用の情報が表示されていると言ってもよい。
【0174】
本例では、第2クーポンと第3クーポンとの2個のクーポンが選択された状態を示しており、これらのクーポン情報に関連付けて表示されたチェックボックスにチェックマークが入れられた状態を示している。
【0175】
限定ではなく例として、
図1-14中央のように、第2クーポンと第3クーポンとが選択された状態で、使用ボタンUBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図1-14右側のような表示がなされる。
この画面は、ユーザによって選択された複数のクーポンに基づく複合クーポン(本例では、複合クーポンコード情報)が表示される複合クーポン表示画面(本例では、複合クーポンコード情報表示画面)であり、アプリ内位置表示領域には「クーポン表示」の文字が表示されている。また、その文字の左には戻るアイコン(本例では、「<」のオブジェクトを含むアイコン)が表示されている。
【0176】
その下には、クーポンアプリケーションの複合クーポン表示画面における各種情報(以下、「複合クーポン情報」と称する。)が表示される複合クーポン情報表示領域が構成されている。
この例では、複合クーポン情報表示領域に、複合クーポン情報(本例では、複合クーポンコード情報)として、一次元コード画像(限定ではなく例として、バーコード)で表される一次元複合クーポンコード画像と、二次元コード画像(限定ではなく例として、QRコード)で表される二次元複合クーポンコード画像)とが表示されている。これらのコード画像は、複合クーポンコード情報の一例とすることができる。
また、下部には、この画面の表示を終了するためのOKボタンOKBT(本例では、「OK」の文字を含むボタン)が表示されている。
【0177】
また、この例では、一次元複合クーポンコード画像の下に、所定の桁数(この例では「12桁」)で表される複合クーポントークン(この例では「123456780000」)が表示されている。この複合クーポントークンも、複合クーポンコード情報の一例とすることができる。
また、この複合クーポントークンは、限定ではなく例として、エンコードによって二次元複合クーポンコード画像に格納されるようにすることができる。
【0178】
なお、一次元複合クーポンコード画像と二次元複合クーポンコード画像との両方を必ずしも表示させる必要はなく、いずれか一方のみを表示させるようにしてもよい。
また、複合クーポントークンは表示させないようにしてもよい。
また、複合クーポンコード情報の有効期限に関する情報を表示させてもよい。限定ではなく例として、二次元複合クーポンコード画像の下に、有効期限までの残り時間を表示させてもよい。
【0179】
このように、ユーザによって選択された任意の複数のクーポンをまとめて使用することが可能になることによって、ユーザが複数のクーポンを使用したい場合にクーポンを1つずつ使用しなければならないことによる煩わしさを軽減でき、より多くのクーポンを使用し易くすることによって、ユーザの購買動機を向上できる。
【0180】
<処理>
図1-15~
図1-17は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。これらの図では、左側から順に、ユーザA.Aの端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、クーポンサーバ40の制御部41が実行する処理をそれぞれ示している。
ここでは、前述した「パターンA」を適用した場合の処理を説明する。
「パターンB」や「パターンC」を適用した場合の処理は、後の実施例で説明する。
【0181】
(1)処理パターン1
最初に、クーポンサーバ40の制御部41が、複合クーポンコード情報を都度生成する処理パターンについて説明する。
図1-15が、この処理の一例である。
【0182】
最初に、サーバ10は、クーポンサーバ40との間でクーポンの情報を同期して共有するようにすることができる。これは、クーポンサーバ40でクーポンが更新されてしまうと、最新のクーポンが端末20に配信されなくなる可能性があるためである。
なお、限定ではなく例として、クーポンサーバ40が管理しているクーポンシードコードは共有しないようにすることができる。
【0183】
端末20Aの制御部21は、入出力部23に対するユーザ入力に基づいて、クーポン一覧要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A110)。すると、サーバ10の制御部11は、クーポン配信管理データベース155Aに基づいて、クーポン一覧情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(B110)。本処理において、クーポン一覧情報には、限定ではなく例として、各々のクーポンについて、クーポン配信管理データに含まれる情報のうち、限定ではなく例として、クーポンIDやクーポン特典情報を含めるようにすることができる。なお、使用可能加盟店IDやクーポン名等の情報を含めてもよい。
【0184】
通信I/F22によってサーバ10からクーポン一覧情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、使用クーポン選択処理を行う(A130)。具体的には、限定ではなく例として、受信したクーポン一覧情報に基づいてクーポン一覧を表示部24に表示させ、入出力部23に対するユーザによるクーポンを選択する入力に基づいて、使用するクーポンを設定する。本実施例では、ユーザによる複数のクーポンを選択する入力に基づいて、使用する複数のクーポンを設定する。
【0185】
次いで、端末20Aの制御部21は、設定した複数のクーポンに関するクーポン選択情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A150)。クーポン選択情報には、限定ではなく例として、設定した複数のクーポンの各々のクーポンIDを含めることができる。
【0186】
通信I/F14によって端末20Aからクーポン選択情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、複合クーポンコードの生成を要求するための複合クーポンコード要求情報を、通信I/F14によってクーポンサーバ40に送信する(S130)。複合クーポンコード要求情報には、限定ではなく例として、端末20Aから受信したクーポン選択情報に含まれる複数のクーポンの各々のクーポンIDとを含めることができる。ユーザA.AのアプリケーションIDを含めるようにしてもよい。
【0187】
なお、ユーザのアプリケーションIDは個人情報の一種であり、ユーザにとってもメッセージングサービス事業者にとっても重要な情報であると言える。
そこで、ユーザのアプリケーションIDそのものをクーポンサーバ40に送信するのではなく、ユーザのアプリケーションIDをハッシュするなどして生成したIDをクーポンサーバ40に送信するようにしてもよい。
【0188】
通信I/F44によってサーバ10から複合クーポンコード生成要求情報を受信すると、クーポンサーバ40の制御部41は、複合クーポンコード生成処理を行う(C130)。具体的には、限定ではなく例として、クーポン管理データベース455を参照し、受信した複合クーポンコード生成要求情報に含まれる複数のクーポンの各々のクーポンIDに対応するクーポン管理データから各々のクーポンシードコードを特定する。そして、特定した各々のクーポンシードコードに基づいて、複合クーポンコード情報を生成する。
【0189】
ここで、複合クーポンコード情報は、
図1-14等で示したように、一次元コード画像(限定ではなく例として、バーコード)や二次元コード画像(限定ではなく例として、QRコード)等のコード画像として生成するようにしてもよいし、複合クーポントークンとして生成するようにしてもよい。
【0190】
本実施例において、コード画像には、限定ではなく例として、生成元となった複数のクーポンのクーポンIDと、複合クーポントークンとをエンコードするようにすることができる。限定ではなく例として、第1クーポン(クーポンID:ID1)と、第2クーポン(クーポンID:ID2)とが生成元のクーポンである場合、コード画像には(ID1,ID2,複合クーポントークン)を含めるようにすることができる。
【0191】
限定ではなく例として、クーポンAとクーポンBの複合クーポントークンを生成する場合、以下のいずれかの手法を用いて生成するようにしてもよい。
・クーポンAのクーポンシードコードとクーポンBのクーポンシードコードとを論理演算(限定ではなく例として、ANDやXORなどの任意の演算としてよい。以下同様。)して生成する。
・クーポンAのクーポンシードコードとクーポンBのクーポンシードコードとを論理演算したものをハッシュして生成する。
・クーポンAのクーポンシードコードをハッシュしたものと、クーポンBのクーポンシードコードをハッシュしたものとを論理演算して生成する。
【0192】
なお、クーポンサーバ40の制御部41は、生成した複合クーポントークンは、以下のいずれかのようにすることができる。
(a)消去する(保存しない)。
(b)消去しない(保存する)。この場合、限定ではなく例として、複合クーポントークンを、生成元の複数のクーポンのクーポンIDと関連付けて記憶部45に保存するようにすることができる。ユーザA.AのアプリケーションIDをサーバ10から受信した場合は、さらにユーザA.AのアプリケーションIDを関連付けて記憶部45に保存するようにしてもよい。
【0193】
次いで、クーポンサーバ40の制御部41は、生成した複合クーポンシードコード情報を、通信I/F44によってサーバ10に送信する(C150)。
【0194】
通信I/F14によってクーポンサーバ40から複合クーポンコード情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、その複合クーポンコード情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S150)。
【0195】
通信I/F22によってサーバ10から複合クーポンコード情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した複合クーポンコード情報を表示部24に表示させる(A170)。
【0196】
A170の後、端末20Aの制御部21は、A190の終了判定に処理を進める。具体的には、処理を終了するか否かを判定し(A190)、処理を継続すると判定したならば(A190:NO)、A110に処理を戻す。一方、処理を終了すると判定したならば(A110:YES)、処理を終了する。
【0197】
S150の後、サーバ10の制御部11は、S190の終了判定に処理を進める。具体的には、処理を終了するか否かを判定し(S190)、処理を継続すると判定したならば(S190:NO)、端末20Aからのクーポン一覧要求情報の受信を待機する。一方、処理を終了すると判定したならば(S190:YES)、処理を終了する。
【0198】
C150の後、クーポンサーバ40の制御部41は、C190の終了判定に処理を進める。具体的には、処理を終了するか否かを判定し(C190)、処理を継続すると判定したならば(C190:NO)、サーバ10からの複合クーポンコード生成要求情報の受信を待機する。一方、処理を終了すると判定したならば(C190:YES)、処理を終了する。
【0199】
(2)処理パターン2
次に、クーポンサーバ40の制御部41が、事前に全ての組み合わせの複合クーポンコード情報を生成しておく処理パターンについて説明する。
図1-16が、この処理の一例である。
【0200】
最初に、クーポンサーバ40の制御部41は、複合クーポンコード全生成処理を行う(C110)。具体的には、限定ではなく例として、クーポン管理データベース455を参照し、全てのクーポンのうちの2以上の全ての組み合わせを算出する。そして、各々のクーポンIDに対応するクーポン管理データから各々のクーポンシードコードを特定し、算出した全ての組み合わせについて、前述した手法と同様の手法によって、複合クーポンコード情報を生成する。そして、生成した複合クーポンコード情報のデータを記憶部45に記憶する。
ここで、全てのクーポンの組み合わせについて算出した複合クーポントークンのみを記憶部45に記憶するようにしてもよいし、算出した複合クーポントークンをエンコードしたコード画像も含めて記憶部45に記憶するようにしてもよい。
【0201】
C110の後、通信I/F44によってサーバ10から複合クーポンコード要求情報を受信すると、クーポンサーバ40の制御部41は、記憶部45に記憶しておいた複合クーポンコード情報のデータの中から、受信した複合クーポンコード生成要求情報に含まれる複数のクーポンの組み合わせに対応する複合クーポンコード情報を特定する。そして、特定した複合クーポンコード情報を、通信I/F44によってサーバ10に送信する(C130)。
ここで、全てのクーポンの組み合わせについて算出した複合クーポントークンのみを記憶部45に記憶しておいた場合は、C130のステップにおいて、受信した複合クーポンコード生成要求情報に含まれる複数のクーポンの組み合わせに対応する複合クーポントークンを特定した上で、特定した複合クーポントークンをエンコードしたコード画像を生成して、サーバ10に送信するようにしてもよい。
そして、クーポンサーバ40の制御部41は、C190に処理を進める。
【0202】
なお、この処理では、C110のステップで、クーポンサーバ40によって複合クーポンコード情報は生成済みである。このため、S130でサーバ10がクーポンサーバ40に送信する情報は、複合クーポンコード生成要求情報としてもよいが、複合クーポンコード取得要求情報としてもよい。
【0203】
また、本処理では、C110のステップで、2以上のクーポンの全ての組み合わせについて複合クーポンコード情報を生成することとしたが、2以上のクーポンの一部の組み合わせについて複合クーポンコード情報を生成するようにしてもよい。
【0204】
この場合、クーポンサーバ40の制御部41は、限定ではなく例として、C130のステップにおいて、記憶部45に記憶しておいた複合クーポンコード情報のデータの中に、受信した複合クーポンコード生成要求情報に含まれる複数のクーポンの組み合わせに対応する複合クーポンコード情報がない場合、
図1-15のC130のステップ(複合クーポンコード生成処理)を行い、生成した複合クーポンコード情報を通信I/F44によってサーバ10に送信するようにしてもよい。
【0205】
(3)処理パターン3
次に、サーバ10とクーポンサーバ40とで、事前にクーポンシード情報を共有しておき、サーバ10の制御部11が複合クーポンコード情報を生成する処理パターンについて説明する。
図1-17が、この処理の一例である。
【0206】
最初に、クーポンサーバ40の制御部41は、クーポンシード情報を通信I/F44によってサーバ10に送信する(C120)。具体的には、限定ではなく例として、クーポン管理データベース455を参照し、全てのクーポンの各々のクーポンシードコードを読み出し、通信I/F44によってサーバ10に送信する。
そして、クーポンサーバ40の制御部41は、C190に処理を進める。
【0207】
通信I/F14によってクーポンサーバ40からクーポンシード情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、受信したクーポンシード情報を記憶部15に記憶させる。
【0208】
S110の後、通信I/F14によって端末20Aからクーポン選択情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、複合クーポンコード生成処理を行う(S140)。具体的には、限定ではなく例として、記憶部15に記憶しておいたクーポンシード情報に基づき、受信したクーポン選択情報に含まれる複数のクーポンの各々のクーポンIDに対応する各々のクーポンのクーポンシードコードを特定する。そして、特定したクーポンシードコードに基づいて、前述した手法と同様の手法によって、複合クーポンコード情報を生成する。
【0209】
次いで、サーバ10の制御部11は、生成した複合クーポンコード情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S150)。
そして、サーバ10の制御部11は、S190に処理を進める。
【0210】
なお、処理パターン2と同様に、クーポンサーバ40の制御部41が、複合クーポンコード全生成処理を行い、C120のステップで、生成した複合クーポンコード情報をサーバ10に送信するようにしてもよい。この場合は、サーバ10で複合クーポンコード生成処理を行う必要がなく、S140のステップを省略できる。
【0211】
<複合クーポンコード情報を用いた決済>
上記の処理において、端末20AのユーザA.Aは、店舗などで商品(サービスとしてもよい。)を購入する際に、端末20Aの表示部24に表示された複合クーポンコード情報を用いて、複数のクーポンによる割引等の特典が適用された決済が行われるようにすることができる。
この場合、複合クーポンコード情報のコード画像(複合クーポンコード画像)を店舗のレジにおいてコードリーダで読み取ってもらうようにしてもよいし、複合クーポンコード情報のトークン(複合クーポントークン)を店舗のレジにおいて店員に提示してレジに入力してもらうなどしてもよい。この処理については後述する。
【0212】
<1つのクーポンを使用した決済>
本開示の手法は、1つのクーポンを使用して決済(会計)することを妨げるものではない。これは、以下の各実施例や各変形例についても同様である。
【0213】
<第1実施例の効果>
本実施例は、端末20と通信するサーバ10は、端末20のユーザによって端末20に入力された複数のクーポンのクーポンID等の情報(限定ではなく、複数のクーポンに関する情報の一例)を含むクーポン選択情報等の情報(限定ではなく、第1情報の一例)を通信I/F14によって端末20から受信する。そして、サーバ10は、クーポン選択情報の受信に基づき、複数のクーポンの各々のクーポンシードコード等に基づく複合クーポンコード情報(限定ではなく、複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報の一例)を通信I/F14によって端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバは、端末のユーザによって端末に入力された複数のクーポンに関する情報を含む第1情報を端末から受信したことに基づいて、この複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報を端末に送信することができる。これにより、端末のユーザは、第1コード情報によって、複数のクーポンを使用することが可能となり、ユーザの利便性が向上する。
【0214】
また、この場合、サーバ10は、クーポン選択情報等の情報の受信に基づき、複数のクーポンのクーポンID等の情報を含む複合クーポンコード生成要求情報等の情報(限定ではなく、第2情報の一例)を通信I/F14によってクーポンサーバ40(限定ではなく、第1サーバの一例)に送信する。そして、サーバ10は、複合クーポンコード生成要求情報等の情報の送信に基づき、複合クーポンコード情報を通信I/F14によってクーポンサーバ40から受信するようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバは、端末からの複数のクーポンに関する情報を含む第1情報の受信に基づき、この複数のクーポンに関する情報を含む第2情報をサーバとは異なる第1サーバに送信し、第2情報の送信に基づき、第1コード情報を第1サーバから取得することができる。サーバで第1コード情報を生成する必要がないため、サーバの処理負荷を軽減することができる。
【0215】
また、この場合、複合クーポンコード情報は、複合クーポンコード生成要求情報の送信に基づき、クーポンサーバ40によって生成され、サーバ10の通信I/F14によってクーポンサーバ40から受信されるようにしてもよい。
この場合も、第1コード情報を第1サーバから取得することができる。サーバで第1コード情報を生成する必要がないため、サーバの処理負荷を軽減することができる。
【0216】
また、クーポンサーバ40は、複合クーポンコード全生成処理等によって生成した各々のクーポンの組み合わせに対応する複合クーポンコード情報のデータ(限定ではなく、異なるクーポンの組み合わせに基づき、少なくとも、第1コード情報と、第1コード情報とは異なる第2コード情報とを含むコード情報のデータの一例)を記憶部45に記憶する。そして、サーバ10に送信する複合クーポンコード情報は、サーバ10による複合クーポンコード生成要求情報(または複合クーポンコード取得要求情報)の送信に基づき、クーポンサーバ40によって上記のデータから取得され、通信I/F14によってクーポンサーバ40から受信されるようにしてもよい。
この場合も、第1コード情報を第1サーバから取得することができる。サーバで第1コード情報を生成する必要がないため、サーバの処理負荷を軽減することができる。
【0217】
また、サーバ10が、端末20からのクーポン選択情報の受信に基づき、記憶部15に記憶された、クーポンサーバ40から取得したクーポンシードコードを含むクーポンのデータ(限定ではなく、クーポンに関するデータの一例)に基づいて、複合クーポンコード情報を制御部11によって生成するようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバは、端末からの第1情報の受信に基づき、サーバの記憶部に記憶されたクーポンに関するデータに基づいて、第1コード情報を簡単に生成することができる。
【0218】
本実施例は、サーバ10と通信する端末20は、自己の端末20のユーザによって端末20に入力された複数のクーポンのクーポンID等の情報(限定ではなく、複数のクーポンに関する情報の一例)を含むクーポン選択情報等の情報(限定ではなく、第1情報の一例)を通信I/F22によってサーバ10に送信する。そして、端末20は、クーポン選択情報の送信に基づき、複数のクーポンの各々のクーポンシードコード等に基づく複合クーポンコード情報(限定ではなく、複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報の一例)を通信I/F22によってサーバ10から受信する。そして、端末20は、受信した複合クーポンコード情報を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、端末のユーザによって端末に入力された複数のクーポンに関する情報を含む第1情報をサーバに送信したことに基づき、この複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報をサーバから取得することができる。そして、端末は、取得した第1コード情報を表示して、端末のユーザに使用させることができる。これにより、端末のユーザは、第1コード情報によって、複数のクーポンを使用することが可能となり、ユーザの利便性が向上する。
【0219】
本実施例は、サーバ10と端末20とを備える通信システム1(限定ではなく、システムの一例)において、端末20は、サーバ10から送信されたクーポンアプリケーション等のアプリケーションを受信し、受信したアプリケーションを記憶部28に記憶し、自己の端末20のユーザによって端末20に入力された複数のクーポンのクーポンID等の情報(限定ではなく、複数のクーポンに関する情報の一例)を含むクーポン選択情報等の情報(限定ではなく、第1情報の一例)を、アプリケーションによってサーバ10に送信する。
サーバ10は、クーポン選択情報等の情報を端末20から受信し、この情報の受信に基づき、複数のクーポンの各々のクーポンシードコード等に基づく複合クーポンコード情報(限定ではなく、複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報の一例)を端末20に送信する。
そして、端末20は、複合クーポンコード情報をアプリケーションによってサーバ10から受信し、受信した複合クーポンコード情報をアプリケーションによって表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末が、サーバから送信されたアプリケーションを受信し、受信したアプリケーションを記憶部に記憶することによって、本願請求項に係るシステムの発明の機能が実現可能となる状態を作り出すことができる(システムの生産)。その上で、端末が、端末のユーザによって端末に入力された複数のクーポンに関する情報を含む第1情報を、アプリケーションによってサーバに送信し、サーバは、第1情報の受信に基づき、第1コード情報を端末に送信し、端末は、第1コード情報をアプリケーションによってサーバから受信し、第1コード情報をアプリケーションによって表示するというシステムの発明の機能を実現することができる。また、上記と同様に、端末のユーザが第1コード情報によって複数のクーポンを使用することが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
なお、これは、本実施例に示したシステムの発明の機能に限らず、他の実施例等に示すシステムの発明の機能についても同様とすることができる。
【0220】
<第1変形例(1)>
上記の実施例において、クーポン選択画面等の画面に、そのクーポンを使用することのできる商品やサービス(以下、「商品等」と称する。)に関する情報を表示させるようにしてもよい。
【0221】
図1-18は、本変形例における表示画面の一例を示す図である。
図1-18左側における表示画面については、前述した
図1-14左側と同様であるので説明を省略する。
【0222】
限定ではなく例として、
図1-18左側のように、メインメニューボタンM1BTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図1-18中央のような表示がなされる。
図1-18中央における表示画面については、前述した
図1-14中央と同様である部分については説明を省略する。
【0223】
この例では、クーポン一覧表示領域に、各商品に関連付けられたクーポン情報として、第1クーポン情報(本例では、フライドチキンの商品画像を含むアイコンと「フライドチキン」および「50円引き」の文字とを含む情報)、第2クーポン情報(本例では、ミルクティーの商品画像を含むアイコンと「ミルクティー」の文字と「160円」が「120円」に割引されることを示す情報)、第3クーポン情報(本例では、おにぎりの商品画像を含むアイコンと「おにぎり」および「30円引き」の文字とを含む情報)、第4クーポン情報(本例では、メロンパンの商品画像を含むアイコンと「メロンパン」の文字と「150円」が「100円」に割引されることを示す情報)等が表示されている。
【0224】
本例は、第2クーポンと第3クーポンとの2個のクーポンが選択された状態を示しており、これらのクーポン情報に関連付けて表示されたチェックボックスにチェックマークが入れられた状態を示している。
【0225】
限定ではなく例として、
図1-18中央のように、第2クーポンと第3クーポンとが選択された状態で、使用ボタンUBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図1-18右側のような表示がなされる。
図1-18右側における表示画面については、前述した
図1-14右側と同様であるので説明を省略する。
【0226】
このように、ユーザによって選択された任意の複数のクーポンをまとめて使用することが可能になることによって、ユーザが複数のクーポンを使用したい場合にクーポンを1つずつ使用しなければならないことによる煩わしさを軽減でき、各商品に関連付けられた複数のクーポンを使用し易くすることによって、ユーザの購買動機を向上できる。
【0227】
本変形例では、限定ではなく例として
図1-15~
図1-17等の処理で、サーバ10の制御部11は、S110のステップにおいて、クーポン配信管理データベース155Aに基づき、各々のクーポンのその他クーポン情報を含むクーポン一覧情報を端末20Aに送信するようにする。そして、端末20Aの制御部21は、A130のステップにおいて、その他クーポン情報を含むクーポン一覧情報を表示部24に表示させるようにすることができる。
【0228】
<第1変形例(2)>
上記の実施例等において、複合クーポン表示画面等の画面に、複合クーポンコード情報に対応する複数のクーポンに関する情報を表示させるようにしてもよい。
【0229】
図1-19は、本変形例における表示画面の一例を示す図である。
図1-19左側における表示画面については、前述した
図1-18中央と同様であるので説明を省略する。
【0230】
限定ではなく例として、
図1-19左側のように、第2クーポンと第3クーポンとがユーザによって選択された状態で、使用ボタンUBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図1-19右側のような表示がなされる。
図1-19右側における表示画面については、前述した
図1-14右側と同様である部分についての説明を省略する。
【0231】
この例では、複合クーポン情報表示領域の二次元複合クーポンコード画像の下に、複合クーポンコード情報に対応するクーポンの内容に関する情報(以下、「内容情報」と称する。)(本例では、第2クーポン情報に対応したアイコンと、第3クーポン情報に対応したアイコン)が表示されている。
【0232】
このように、複合クーポンコード情報が表示されるときにその複合クーポンに関連付けられたクーポンの内容が表示されることによって、誤ったクーポンを使用してしまうことを防止でき、クーポンを使用するときの利便性を向上できる。
【0233】
本変形例では、限定ではなく例として
図1-15~
図1-17等の処理で、サーバ10の制御部11は、S150のステップにおいて、複合クーポンコード情報と、クーポン配信管理データベース155Aに基づきクーポン選択情報に含まれるクーポンIDのクーポンについての内容情報とを端末20Aに送信するようにする。そして、端末20Aの制御部21は、A170のステップにおいて、受信した複合クーポンコード情報と内容情報とを表示部24に表示させるようにすることができる。
【0234】
本変形例は、端末20が、複合クーポンコード情報に対応する複数のクーポンに関する情報(限定ではなく、複数のクーポンに関する第5情報の一例)を複合クーポンコード情報(限定ではなく、第1コード情報の一例)と関連付けて表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、複数のクーポンと第1コード情報との対応関係を端末のユーザが把握できるようにすることができる。
【0235】
また、この場合、複数のクーポンに関する情報は、複合クーポン表示画面(限定ではなく、第1コード情報が表示される画面の一例)に表示されるようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、複数のクーポンと第1コード情報との対応関係を端末のユーザが一見して把握可能となる。また、端末のユーザが誤ったクーポンを使用してしまうことを防止できる。
【0236】
<第1変形例(3)>
クーポンの使用回数に制限がある場合、第1変形例(2)と同様の表示を行うことを可能としてもよい。
【0237】
図1-20は、本変形例における表示画面の一例を示す図である。
本例では、フライドチキンの商品に関連付けられたクーポンの使用回数が1回であり、その他の商品に関連付けられたクーポンの使用回数に制限(限度)はないものとする。
【0238】
図1-20左側における表示画面については、前述した
図1-18右側と同様である部分についての説明を省略する。
【0239】
この例では、クーポン情報のうち第1クーポン情報の右上部に、使用回数情報(本例では、1回であることを示す「1」の数字を含むアイコン)が重畳して表示されている。
【0240】
本例は、第1クーポンと第2クーポンと第3クーポンとの3個のクーポンが選択された状態を示しており、これらのクーポン情報に関連付けて表示されたチェックボックスにチェックマークが入れられた状態を示している。
【0241】
限定ではなく例として、
図1-20左側のように、第1クーポンと第2クーポンと第3クーポンとが選択された状態で、使用ボタンUBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図1-20中央のような表示がなされる。
図1-20中央における表示画面については、前述した
図1-19右側と同様である部分についての説明を省略する。
【0242】
この例では、複合クーポン情報表示領域の二次元コード画像の下に、前述した内容情報(本例では、第1クーポン情報に対応した「フライドチキン」および「50円引き」の文字を含むアイコンと、第2クーポン情報に対応した「ミルクティー」および「160円(右向き三角形のオブジェクト)120円」の文字を含むアイコンと、第3クーポン情報に対応した「おにぎり」および「30円引き」の文字を含むアイコン)が表示されている。
【0243】
また、内容情報のうち、使用回数に制限がある第1クーポン情報に対応したアイコンは、使用回数に制限がない第2クーポン情報や第3クーポン情報に対応したアイコンよりも強調された態様(本例では、アイコンの外枠線が太い態様)で表示されている。
【0244】
限定ではなく例として、
図1-20中央のように、第1クーポン情報に対応したアイコンがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図1-20右側のような表示がなされる。
図1-20右側における表示画面については、前述した
図1-20中央と同様である部分についての説明を省略する。
【0245】
この例では、ユーザによってタッチされたアイコンからこのアイコンに対応した使用回数に関する情報(本例では、「このクーポンは1回限り使用可能です」の文字と、この吹き出しの表示を終了するための「×」の文字を含む吹き出し)が表示されている。
【0246】
なお、ユーザによってタッチされたアイコンが使用回数に限度がないクーポンであった場合、限定ではなく例として、いずれの吹き出しも表示されなくてもよいし、限定ではなく例として、「このクーポンは何回でも使用可能です」の文字を含む吹き出しが表示されてもよい。
【0247】
このように、使用回数に制限(限度)があるクーポンを含む複数のクーポンをまとめて使用することが可能であるとともに、いずれのクーポンが使用回数に制限があるかや、その使用回数を確認するための導線を確保することによって、使用回数に制限があるクーポンを含む複数のクーポンをまとめて使用するときのユーザの利便性を向上できる。
【0248】
本変形例では、限定ではなく例として
図1-15~
図1-17等の処理で、サーバ10の制御部11は、S150のステップにおいて、複合クーポンコード情報と、クーポン配信管理データベース155Aに基づきクーポン選択情報に含まれるクーポンIDのクーポンについての内容情報とを端末20Aに送信するようにする。そして、端末20Aの制御部21は、A170のステップにおいて、受信した複合クーポンコード情報と内容情報とを表示部24に表示させるようにすることができる。
【0249】
本変形例は、端末20が、複合クーポンコード情報に対応する複数のクーポンに関する情報(限定ではなく、複数のクーポンに関する第5情報の一例)を複合クーポンコード情報(限定ではなく、第1コード情報の一例)と関連付けて表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、複数のクーポンと第1コード情報との対応関係を端末のユーザが把握できるようにすることができる。
【0250】
また、この場合、上記の複数のクーポンに関する情報は、複合クーポン表示画面(限定ではなく、第1コード情報が表示される画面の一例)に表示されるようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、複数のクーポンと第1コード情報との対応関係を端末のユーザが一見して把握可能となる。また、端末のユーザが誤ったクーポンを使用してしまうことを防止できる。
【0251】
また、この場合、端末20は、上記の複数のクーポンうち、使用回数の制限なし(限定ではなく、第1条件の一例)とは異なり使用回数の制限あり(限定ではなく、第2条件の一例)が設定されたクーポンがある場合、使用回数の制限ありが設定されたクーポンに関する情報を、使用回数の制限なしが設定されたクーポンに関する情報とは異なる態様で表示部24に表示する制御を制御部21によって行うようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1条件とは異なる第2条件が設定されたクーポンを、端末のユーザが把握できるようにすることができる。
【0252】
<第1変形例(4)>
上記の実施例等において、ユーザがクーポンを選択し直すことができるようにしてもよい。
【0253】
図1-21は、本変形例における表示画面の一例を示す図である。
図1-21左側における表示画面については、前述した
図1-19右側と同様である部分についての説明を省略する。
【0254】
この例では、複合クーポン情報表示領域に、複合クーポン情報と、前の画面(この例では、クーポンの選択画面)に戻るための戻るボタンREBT(本例では、「戻る」の文字を含むボタン)とが表示されている。
【0255】
限定ではなく例として、
図1-21左側のように、戻るボタンREBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図1-21中央のような表示がなされる。
図1-21中央における表示画面については、前述した
図1-18中央と同様である部分についての説明を省略する。
【0256】
この例では、第3クーポン情報の選択が解除され、第4クーポン情報が新たに選択された状態が示されており、これらのクーポン情報に関連付けて表示されたチェックボックスにチェックマークが入れられた状態を示している。
【0257】
限定ではなく例として、
図1-21中央のように、第3クーポン情報がユーザによって選択を解除された後に、既に選択されている第2クーポン情報に加えて第4クーポン情報がユーザによって新たに選択された状態で、使用ボタンUBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図1-21右側のような表示がなされる。
図1-21右側における表示画面については、前述した
図1-21左側と同様である部分についての説明を省略する。
【0258】
この例では、第3クーポン情報がユーザによって選択を解除されたとともに、既に選択されている第2クーポン情報に加えて第4クーポン情報がユーザによって新たに選択されたことに基づいて、新たな複合クーポンコード情報が生成されて表示されている。また、複合クーポン情報表示領域の二次元複合クーポンコード画像の下には、内容情報(本例では、第2クーポン情報に対応した「ミルクティー」および「160円(右向き三角形のオブジェクト)120円」の文字を含むアイコンと、第4クーポン情報に対応した「メロンパン」および「150円(右向き三角形のオブジェクト)100円」の文字を含むアイコン)が表示されている。
【0259】
このように、複数のクーポンをまとめて表示した後に、クーポンを選択する画面に戻り、クーポンを選択し直すことが可能であることによって、ユーザが誤ってクーポンを選択してしまった場合などにクーポンを選択し直す導線が確保でき、好適なクーポンアプリケーションを提供できる。
【0260】
本変形例では、限定ではなく例として
図1-15~
図1-17等の処理で、端末20Aの制御部21は、A170のステップで複合クーポンコード情報を表示した後に、ユーザ入力に基づいてA130のステップに処理を戻し、ユーザがクーポンを選択し直すことができるようにすることができる。
【0261】
<第1変形例(5)>
複合クーポンコード情報に、限定ではなく例として、時間に関する情報(限定ではなく例として、複合クーポンコード情報の有効期間(または有効期限)に関する情報)や、端末20のユーザのアカウントに関する情報(限定ではなく例として、アプリケーションID)等の情報を含めてもよい。また、これらの情報をハッシュした情報を含めてもよい。
【0262】
有効期間(または有効期限)に関する情報を含めることで、有効期間内に複合クーポンコード情報が店舗のコードリーダによって読み取られるなどし、それに格納されている情報がサーバ10に送信された場合に、その取引をOKとすることができる。
【0263】
端末20のユーザのアカウントに関する情報(限定ではなく例として、アプリケーションID)を含める例については第2実施例で説明する。
【0264】
<第2実施例>
第2実施例は、複合クーポンコード情報を使用して決済を行う場合等において、クーポンの残使用回数を管理することに関する実施例である。
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0265】
<データ構成>
図2-1は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部15には、前述したアプリケーション管理処理プログラム151~クーポン配信管理データベース155に加えて、限定ではなく例として、アカウント管理データベース157が記憶される。
【0266】
アカウント管理データベース157は、アカウント登録データ153に記憶されている各々のアカウントに関する管理用のデータが記憶されたデータベースであり、その一例であるアカウント管理データベース157Aのデータ構成例を
図2-2に示す。
アカウント管理データには、アカウントごとのデータとして、アカウント管理データが記憶される。
【0267】
各々のアカウント管理データには、限定ではなく例として、アプリケーションIDと、そのアプリケーションIDに対応するユーザ名と、このアプリケーションIDのユーザが保有するクーポンに関する管理用のデータである保有クーポン管理データとが記憶される。
【0268】
保有クーポン管理データには、限定ではなく例として、クーポンIDと、クーポン名と、残使用回数と、その他情報とが関連付けて記憶される。
【0269】
クーポンIDには、クーポン配信管理データベース155に記憶されたクーポンIDのうち、このアプリケーションIDのユーザが保有しているクーポンのクーポンIDが記憶される。
【0270】
クーポン名には、クーポン配信管理データベース155に基づき、このクーポンIDに対応するクーポン名が記憶される。
【0271】
残使用回数には、このクーポンIDのクーポンの残り使用回数が記憶される。
【0272】
なお、図示は省略しているが、アカウント管理データに、このアプリケーションIDのユーザ(アカウント)のクーポンの使用の履歴に関するデータであるクーポン使用履歴データを記憶させるようにしてもよい。
【0273】
<表示画面>
図2-3~
図2-4は、本実施例における表示画面の一例を示す図である。
図2-3左側における表示画面については、前述した
図1-18中央と同様である部分についての説明を省略する。
【0274】
この例では、クーポン情報のうち、第1クーポン情報の右上部に、使用回数情報(本例では、1回であることを示す「1」の数字を含むアイコン)が重畳して表示されており、第2クーポン情報の右上部に、使用回数情報(本例では、1回であることを示す「1」の数字を含むアイコン)が重畳して表示されており、第3クーポン情報の右上部に、使用回数情報(本例では、3回であることを示す「3」の数字を含むアイコン)が重畳して表示されており、第4クーポン情報の右上部に、使用回数情報(本例では、1回であることを示す「1」の数字を含むアイコン)が重畳して表示されている。
【0275】
また、この例では、各クーポン情報には、これら商品が販売されている店舗の情報として店舗情報(本例では、「BBマート」のアイコン)が含まれている。
【0276】
本例は、第1クーポンと第2クーポンと第3クーポンとの3個のクーポンが選択された状態を示しており、これらのクーポン情報に関連付けて表示されたチェックボックスにチェックマークが入れられた状態を示している。
【0277】
限定ではなく例として、
図2-3左側のように、第1クーポンと第2クーポンと第3クーポンとが選択された状態で、使用ボタンUBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図2-3中央のような表示がなされる。
【0278】
この例では、複合クーポン情報表示領域の二次元複合クーポンコード画像の下に、内容情報(本例では、第1クーポン情報に対応した「フライドチキン」および「50円引き」の文字と、使用回数情報(本例では「1」の数字を含むアイコン)とを含むアイコン、第2クーポン情報に対応した「ミルクティー」および「160円(右向き三角形のオブジェクト)120円」の文字と、使用回数情報(本例では「1」の数字を含むアイコン)とを含むアイコン、第3クーポン情報に対応した「おにぎり」および「30円引き」の文字と、使用回数情報(本例では「3」の数字を含むアイコン)とを含むアイコン)が表示されている。
【0279】
限定ではなく例として、
図2-3中央のように、一次元複合クーポンコード画像または二次元複合クーポンコード画像が店員によって読み取りされると、限定ではなく例として、
図2-3右側のような表示がなされる。
図2-3右側における表示画面については、
図2-3中央と同様である部分についての説明を省略する。
【0280】
この例では、使用されなかったクーポンがあったことに基づいて、限定ではなく例として、画面上部に、クーポンアプリケーションを発信元とする、使用されなかったクーポンあったことを示すテキスト(使用されなかったクーポンがあります)等を含む、プッシュ形式で表示されるプッシュ通知PN1が表示されている。
【0281】
限定ではなく例として、プッシュ通知PN1がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、後述するクーポンアプリケーションのお知らせ画面に遷移するようにすることができる(
図2-4中央参照)。
【0282】
図2-4左側における表示画面については、前述した
図1-14左側と同様である部分についての説明を省略する。
【0283】
この例では、メインメニュー情報表示領域の第1メインメニューボタンM1BTの下に、メインメニュー情報として第2メインメニューボタンM2BT(限定ではなく例として、鈴を模したオブジェクトと「お知らせ」の文字とを含むボタン)が表示されている。
限定ではなく例として、新着のお知らせがあることに基づいて、鈴を模したオブジェクトの左上方に新着情報(本例では、丸いオブジェクト)が表示されている。
【0284】
限定ではなく例として、
図2-4左側のように、第2メインメニューボタンM2BTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図2-4中央のような表示がなされる。
この画面は、クーポンアプリケーションのお知らせ画面であり、アプリ内位置表示領域には「お知らせ」の文字が表示されている。また、その文字の左には一つ前の画面に戻るための戻るアイコン(本例では、「<」のオブジェクトを含むアイコン)が表示されている。
【0285】
その下には、クーポンアプリケーションのお知らせ画面における各種情報(以下、「お知らせ情報」と称する。)が表示されるお知らせ情報表示領域が構成されている。
この例では、お知らせ情報表示領域に、お知らせ情報として第1お知らせ情報(本例では、使用できなかったクーポンに関するお知らせ(限定ではなく例として、「BBマート」のアイコン、このアイコンの右上部に重畳して表示された新着アイコン、日時(2022/5/5 15:55:55)、「クーポン使用に失敗しました」の文字、ミルクティーの商品画像を含むアイコン、「ミルクティー」および「160円(右向き三角形のオブジェクト)120円」の文字を含むクーポンの情報、「対象商品が購入されませんでした」の文字)などが表示されている。
【0286】
限定ではなく例として、お知らせ画面の戻るアイコンがユーザによってタッチされ、メインメニュー画面の第1メインメニューボタンM1BTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図2-4右側のような表示がなされる。
図2-4右側における表示画面については、前述した
図2-3左側と同様である部分についての説明を省略する。
【0287】
本例では、使用回数が1回であった第1クーポン情報に対応するクーポンが使用されていることに基づいて、第1クーポン情報が表示されていない。また、使用回数が1回であった第2クーポン情報に対応するクーポンが使用されていないことに基づいて、使用回数は元の回数である1回のままである。また、使用回数が3回であった第3クーポン情報に対応するクーポンが使用されていることに基づいて、使用回数は2回となっている。
【0288】
この例では、クーポン情報のうち、第2クーポン情報の右上部に、使用回数情報(本例では、1回であることを示す「1」の数字を含むアイコン)が重畳して表示されており、第3クーポン情報の右上部に、使用回数情報(本例では、2回であることを示す「2」の数字を含むアイコン)が重畳して表示されており、第4クーポン情報の右上部に、使用回数情報(本例では、1回であることを示す「1」の数字を含むアイコン)が重畳して表示されている。
【0289】
また、この例では、第2クーポン情報には、限定ではなく例として、補足情報(本例では、「2022/5/5 15:55:55 使用に失敗しました」の文字を含むアイコン)が含まれている。
【0290】
本例は、いずれのクーポン情報も選択されていない状態を示しており、これらのクーポン情報に関連付けて表示されたチェックボックスにチェックマークが入れられていない状態を示している。
【0291】
限定ではなく例として、いずれかのクーポンが選択された状態で、使用ボタンUBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、複合クーポン表示画面に遷移する(不図示)。
【0292】
このように、使用できなかったクーポンがあった場合に、そのことをユーザに通知するとともに、使用できなかったクーポンが使用前の状態に戻る(使用回数が減算していない)ことによって、使用できなかったクーポンがあった場合にユーザが損をしてしまうことを防止できる。
【0293】
<処理>
図2-5~
図2-6は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図2-5では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、クーポンサーバ40の制御部41が実行する処理をそれぞれ示し、これに続く
図2-6では、これらに加えて、店舗POSシステム50が行う処理を一番右側に示している。
ここでは、限定ではなく例として、前述した「パターンB」を適用する場合の処理例をメインに説明する。
また、この処理は、限定ではなく例として、
図1-15に示した「処理パターン1」を適用した処理例である。なお、
図1-16に示した「処理パターン2」や
図1-17に示した「処理パターン3」を適用する場合も同様とすることができるが、図示および説明は省略する。
【0294】
本処理では、C130の複合クーポンコード生成処理において、クーポンサーバ40の制御部41は、コード画像に、限定ではなく例として、生成元となった複数のクーポンのクーポンIDと、複合クーポントークンとに加えて、端末20AのユーザA.AのアプリケーションIDをエンコードするようにすることができる。
限定ではなく例として、第1クーポン(クーポンID:ID1)と、第2クーポン(クーポンID:ID2)とが生成元のクーポンである場合、コード画像には(ID1,ID2,複合クーポントークン,ユーザA.AのアプリケーションID)を含めるようにすることができる。
【0295】
また、第1実施例で説明したように、クーポンサーバ40の制御部41は、生成した複合クーポントークンは、以下のいずれかのようにすることができる。
(a)消去する(保存しない)。
(b)消去しない(保存する)。この場合、限定ではなく例として、複合クーポントークンを、生成元の複数のクーポンのクーポンIDと関連付けて記憶部45に保存するようにすることができる。ユーザA.AのアプリケーションIDをサーバ10から受信した場合は、さらにユーザA.AのアプリケーションIDを関連付けて記憶部45に保存するようにしてもよい。
【0296】
S150において複合クーポンコード情報を端末20Aに送信した後、サーバ10の制御部11は、クーポン残使用回数更新処理を行う(S210)。具体的には、端末20Aに送信した複合クーポンコード情報に対応する複数のクーポンの各々について、ユーザA.Aのアカウント管理データに含まれる保有クーポン管理データにおける、その複数のクーポンのクーポンIDに関連付けられた残使用回数からそれぞれ“1”を減算して更新する。
【0297】
サーバ10の制御部11が複合クーポンコード情報を端末20Aに送信すると、その複合クーポンコード情報が端末20Aの表示部24に表示される(A170)。
「パターンB」では、クーポン使用回数に制限があり、クーポンコード情報が端末20の表示部24に表示されることでクーポンが消費される。このため、本処理では、S150で複合クーポンコード情報を端末20Aに送信した後、サーバ10の制御部11は、S210のクーポン残使用回数更新処理を行って、クーポンの残使用回数を減算して更新するようにしている。
【0298】
店舗POSシステム50は、ユーザA.Aが自店舗で商品等を購入する場合、コードレジ70で、購入商品読み取り処理を行う(P120)。具体的には、限定ではなく例として、コードリーダ68によって、ユーザA.Aが購入しようとしている商品のJANコード等を読み取る処理を行う。
【0299】
次いで、店舗コードリーダ装置60のコードリーダ68によって、A170のステップで端末20Aの表示部24に表示された複合クーポンコード情報が読み取られるクーポンコード読み取り処理が行われる(P220)。
【0300】
すると、店舗POSシステム50は、ユーザA.Aの店舗決済の予定に関する情報である店舗決済予定情報を、通信I/F64によってクーポンサーバ40に送信する(P230)。店舗サーバ80から情報が送信されるようにしてもよい。
上記(a)のパターンでは、店舗決済予定情報には、限定ではなく例として、読み取った複合クーポンコード画像からデコードによって取得された情報のうちの複数のクーポンID,複合クーポントークンおよびユーザA.AのアプリケーションIDと、ユーザA.Aが購入予定の商品等の店舗決済予定金額と、ユーザA.Aが購入予定の商品品目とを含めることができる。
また、上記(b)のパターンでは、読み取った複合クーポンコード画像からデコードによって取得された情報として、複合クーポントークンのみを送信することができる。
【0301】
C150の後、クーポンサーバ40の制御部41は、受信した店舗決済予定情報に基づいて、まず、複合クーポンコード情報の適否を判定する複合クーポンコード適否判定処理を行う。
【0302】
具体的には、限定ではなく例として、上記(a)のパターンでは、受信した複数のクーポンIDに基づいて複合クーポントークンを再生成し、再生成した複合クーポントークンと、受信した複合クーポントークンとが一致するか否かを判定する。そして、一致する場合は、複合クーポンコード情報を「OK」と判定する。つまり、複合クーポンコード情報生成処理で複合クーポントークンを生成した手法(アルゴリズム)と同じ手法を用いて(同じ論理演算や同じハッシュによって)、複合クーポントークンを再生成し、受信した複合クーポントークンと比較して適否を判定する。
上記(b)のパターンでは、受信した複合クーポントークンと、記憶部45に保存されている複合クーポントークンとが一致するか否かを判定する。そして、一致する場合は、複合クーポンコード情報を「OK」と判定する。
なお、一致しない場合は「NG」と判定し、店舗POSシステム50にエラーを返すようにすることができる。
【0303】
複合クーポンコード情報がOKであると判定した場合、クーポンサーバ40の制御部41は、複合クーポンコード情報に対応する複数のクーポンのうち、クーポン使用期限切れなどの要因によって使用することのできないクーポン(以下、便宜的に「使用不可クーポン」と称する。)があるか否か(複数のクーポンに使用できないクーポンが含まれるか否か)を判定する(C210)。具体的には、限定ではなく例として、受信した店舗決済予定金額とクーポン使用可能金額との関係、受信した店舗決済予定情報に含まれる商品品目とクーポン対象商品品目との関係、クーポン使用期限等に基づいて、使用不可クーポンがあるか否かを判定する。
【0304】
使用不可クーポンがあると判定したならば(C210:YES)、クーポンサーバ40の制御部41は、使用不可クーポンに関する情報である使用不可クーポン情報を、通信I/F44によってサーバ10と店舗POSシステム50とにそれぞれ送信する(C230)。
使用不可クーポン情報には、限定ではなく例として、使用不可クーポンのクーポンID、ユーザA.AのアプリケーションID、使用不可クーポンを非適用(除外)した場合の店舗決済金額の情報を含めることができる。使用不可クーポンのクーポン対象商品品目の情報を含めてもよい。
そして、クーポンサーバ40の制御部41は、C130の前に処理を戻し、サーバ10からの複合クーポンコード生成要求情報の受信を待機する。
【0305】
P230の後、店舗POSシステム50は、通信I/F64によって使用不可クーポン情報を受信したか否かを判定し(P240)、受信したと判定したならば(P240:YES)、受信した使用不可クーポン情報を表示部63に表示させる(P250)。
そして、店舗POSシステム50は、P220に処理を戻す。
【0306】
一方、使用不可クーポン情報を受信しなかったと判定したならば(P240:NO)、店舗POSシステム50は、店舗決済処理を行う(P260)。具体的には、複合クーポンコードを含むクーポンを適用して会計を行う。
そして、店舗POSシステム50は、P290の終了判定に処理を移す。
【0307】
S210の後、サーバ10の制御部11は、通信I/F44によって使用不可クーポン情報を受信したか否かを判定し(S230)、受信したと判定したならば(S230:YES)、クーポン残使用回数復元処理を行う(S250)。具体的には、限定ではなく例として、受信したクーポンIDとユーザA.AのアプリケーションIDとに基づいて、ユーザA.Aのアカウント管理データに含まれる保有クーポン管理データにおける、受信したクーポンIDに関連付けられた残使用回数に“1”を加算して残使用回数を復元する。これは、使用不可クーポンについては、S210のステップで減算した残使用回数を復元する必要があるためである。
【0308】
次いで、サーバ10の制御部11は、残使用回数を復元したクーポン(以下、「未使用クーポン」と称する。)に関する情報である未使用クーポン情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S270)。未使用クーポン情報には、限定ではなく例として、未使用クーポンのクーポンIDを含めることができる。
そして、サーバ10の制御部11は、S130の前に処理を戻し、端末20Aからのクーポン選択情報の受信を待機する。
【0309】
A170の後、端末20Aの制御部21は、通信I/F22によって未使用クーポン情報を受信したか否かを判定し(A210)、受信したと判定したならば(A210:YES)、受信した未使用クーポン情報を表示部24に表示させる(A230)。
そして、端末20Aの制御部21は、A130に処理を戻す。
【0310】
A210において未使用クーポンを受信しなかったと判定したならば(A210:NO)、端末20Aの制御部21は、A190の終了判定に処理を移す。
S230において使用不可クーポン情報を受信しなかったと判定したならば(S230:NO)、サーバ10の制御部11は、S190の終了判定に処理を移す。
【0311】
上記において、サーバ10から端末20Aに送信される未使用クーポン情報は、限定ではなく例として、以下のうちの少なくともいずれか1つの情報としてもよい。
(A)クーポンアプリケーションのプッシュ通知として表示される情報
(B)クーポンアプリケーションの各種の画面(複合クーポン表示画面、お知らせ画面、クーポン使用履歴画面等)に表示される情報
(C)メッセージングアプリケーションのプッシュ通知として表示される情報
(D)メッセージングアプリケーションのトークルームに表示される情報
【0312】
(D)では、限定ではなく例として、メッセージングサービスを提供する機能(メッセージングアプリケーションの情報を管理する機能)をサーバ10に持たせ、サーバ10が、端末20、または端末20のユーザのアカウントと未使用クーポンに対応する加盟店の公式アカウントとを含むトークルーム(端末20のユーザと加盟店とを含むトークルームとしてもよい。)に表示させるメッセージ情報(メッセージ)であって、加盟店の公式アカウントを発信元とするメッセージ情報として端末20に送信するようにすることができる。
ただし、これに限定されるものではなく、メッセージ情報の発信元をメッセージングサービス事業者とするなどしてもよい。
【0313】
なお、クーポンサーバ40がクーポンシード情報をサーバ10と共有しているのであれば、C210のステップにおける複合クーポンコード適否判定処理を、サーバ10の制御部11が行うようにしてもよい。
同様に、C210のステップにおける使用不可クーポンがあるか否かを判定する処理を、サーバ10の制御部11が行うようにしてもよい。
【0314】
<他のパターンについて>
前述した「パターンA」では、残使用回数という構成が生じないため、上記の処理を適用する意味はないと言える。
【0315】
前述した「パターンC」では、クーポン使用回数に制限があるが、クーポンコード情報が端末20の表示部24に表示されただけではクーポンは消費されない。この場合は、クーポンが実際に使用されたことに基づいて、クーポンが消費されるようにすることができる。
具体的には、限定ではなく例として、店舗決済処理(P260)を行った後、店舗POSシステム50(店舗コードリーダ装置60または店舗サーバ80)が店舗決済情報(店舗決済結果情報)をサーバ10に送信する。そして、サーバ10は、受信した店舗決済情報に基づいて、S210のステップと同様のクーポン残使用回数更新処理を行って、クーポンを消費するようにすることができる。
【0316】
<複合クーポントークンについて>
店舗によっては、店舗POSシステム50を導入しておらず、端末20の表示部24に表示された複合クーポントークンをコードレジ70に入力するなどして、複合クーポンを使用させるような場合があり得る。この場合、複合クーポントークンのみからでは、どのアカウントのユーザが複合クーポンコード情報を用いて店舗で取引を行おうとしているのかを特定することができないため、サーバ10がクーポン残使用回数復元処理(S250)を行うことができない可能性がある。
そこで、クーポンサーバ40の制御部41が、複合クーポンコード情報生成処理(C130)において、ユーザA.AのアプリケーションIDを埋め込んだ複合クーポントークンを生成するようにしてもよい。
このようにすることで、上記の処理のようにユーザA.AのアプリケーションIDがエンコードされた複合クーポンコード画像が店舗コードリーダ装置60によって読み取られる場合と同様に、本実施例の手法を適用可能となる。
【0317】
<第2実施例の効果>
本実施例は、複合クーポンコード情報に対応する複数のクーポンのうち、商品等の購入に使用することができない使用不可クーポンがある場合(限定ではなく、第1コード情報を用いて決済をすることができないクーポンがある場合の一例)、サーバ10は、クーポンの不使用に関する処理(限定ではなく、第1処理の一例)を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバは、第1コード情報にクーポンの情報が関連付けられた複数のクーポンのうち、決済で使用することのできないクーポンがある場合、そのクーポンの不使用に関する処理を行うことができる。
【0318】
また、これらの場合、クーポンの不使用に関する処理は、未使用クーポン情報(限定ではなく、クーポンの不使用に関する第3情報の一例)を通信I/F14によって端末20に送信する処理を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、クーポンの不使用に関する情報を端末のユーザに報知することができる。
【0319】
また、これらの場合、未使用クーポン情報は、端末20のユーザを含むメッセージングアプリケーションのトークルーム(限定ではなく、チャットルームの一例)に表示されるメッセージ情報としてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザを含むチャットルームに表示されるメッセージ情報によって、クーポンの不使用に関する情報を端末のユーザに効果的に報知することができる。
【0320】
<第2変形例(1)>
図2-5~
図2-6の処理において、クーポンサーバ40から使用不可クーポン情報を受信した場合(P240:YES)、店舗POSシステム50が、P260のステップに処理を移し、店舗決済処理を行うようにしてもよい。
【0321】
この場合、店舗POSシステム50は、限定ではなく例として、クーポンサーバ40から受信した使用不可クーポン情報に含まれる使用不可クーポンを非適用とした店舗決済金額の情報に基づいて、その店舗決済金額で店舗決済処理を行うようにすることができる。そして、店舗決済処理(P260)を行った後、店舗POSシステム50(店舗コードリーダ装置60または店舗サーバ80)は、店舗決済情報(店舗決済結果情報)を、クーポンサーバ40やサーバ10に送信する。そして、サーバ10は、受信した店舗決済情報に基づいて、S250のステップと同様のクーポン残使用回数復元処理を行うようにすることができる。そして、サーバ10の制御部11は、S270のステップに処理を移し、未使用クーポン情報を端末20Aに送信するようにすることができる。
【0322】
なお、電子マネーによる支払いサービスを提供する機能(支払いアプリケーションの情報を管理する機能)をサーバ10に持たせ、サーバ10が、電子マネー決済を行うようにしてもよい。
【0323】
この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、クーポンサーバ40から受信した使用不可クーポン情報に含まれる使用不可クーポンを非適用とした店舗決済金額の情報に基づいて、その店舗決済金額で電子マネー決済を行う。そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、電子マネー決済情報(電子マネー決済結果情報)と、未使用クーポン情報とを、端末20Aに送信するようにすることができる。
電子マネー決済情報に未使用クーポン情報を含めるようにしてもよい。
【0324】
なお、サーバ10と、電子マネー決済を行うサーバとを物理的に分離されたサーバとして、同様の処理を行うようにしてもよい。
【0325】
図2-7は、本変形例における表示画面の一例を示す図である。
図2-7左側における表示画面については、前述した
図2-4左側と同様である部分についての説明を省略する。
【0326】
この例では、メインメニュー情報表示領域の第1メインメニューボタンM1BTの下に、メインメニュー情報として第3メインメニューボタンM3BT(限定ではなく例として、紙を模したオブジェクトと「クーポン使用履歴」の文字とを含むボタン)が表示されている。
【0327】
限定ではなく例として、
図2-7左側のように、クーポン使用履歴の第3メインメニューボタンM3BTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図2-7右側のような表示がなされる。
この画面は、クーポンアプリケーションのクーポン使用履歴画面であり、アプリ内位置表示領域には「クーポン使用履歴」の文字が表示されている。また、その文字の左には一つ前の画面に戻るための戻るアイコン(本例では、「<」のオブジェクトを含むアイコン)が表示されている。
【0328】
その下には、クーポンアプリケーションのクーポン使用履歴画面における各種情報(以下、「クーポン使用履歴情報」と称する。)が表示されるクーポン使用履歴情報表示領域が構成されている。
この例では、クーポン使用履歴情報表示領域に、クーポン使用履歴情報として、第1クーポン使用履歴情報(本例では、「BBマート」のアイコン、日時(2022/5/1 13:33:33)、おにぎりの商品画像を含むアイコン、「おにぎり」および「30円引き」の文字を含むクーポンの情報)、第2クーポン使用履歴情報(本例では、「BBマート」のアイコン、日時(2022/5/5 15:55:55)、フライドチキンの商品画像を含むアイコン、「フライドチキン」および「50円引き」の文字を含むクーポンの情報、おにぎりの商品画像を含むアイコン、「おにぎり」および「30円引き」の文字を含むクーポンの情報、「使用されなかったクーポン」の文字、ミルクティーの商品画像を含むアイコン、「ミルクティー」および「160円(右向き三角形のオブジェクト)120円」の文字を含むクーポンの情報)などが表示されている。
【0329】
このように、クーポンの使用履歴を確認するための導線を確保することによって、ユーザがクーポンの使用日時や使用したクーポンの種類や使用できなかったクーポンの種類を確認することができ、クーポン使用における利便性を向上できる。
【0330】
本変形例では、端末20の制御部21は、自己の端末20に対するユーザによるクーポンの使用履歴を表示するためのユーザ入力に基づいて、クーポン使用履歴を要求するクーポン使用履歴要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。そして、サーバ10は、クーポン使用履歴要求情報を受信したことに基づいて、その端末20のユーザのクーポン使用履歴情報を、通信I/F14によって端末20に送信する。
この場合、サーバ10の制御部11は、複合クーポンコード情報を用いた決済で使用されたクーポンに関する情報と、複合クーポンコード情報を用いた決済で使用されなかったクーポン(未使用クーポン)に関する情報とを区別して、端末20に送信するようにしてもよい。
これにより、端末20では、限定ではなく例として
図2-7に示したように、クーポン使用履歴画面において、使用されたクーポンと、使用されなかったクーポンに関する情報とが、区別して表示されるようにすることができる。
【0331】
なお、クーポン使用履歴情報には、複合クーポンコード情報を用いた決済で使用された/使用されなかった複数のクーポンに関する情報ばかりでなく、1つのクーポンを使用して決済を行った場合における、その使用した1つのクーポンに関する情報を含めてもよい。つまり、1つのクーポンを使用した場合と、複数のクーポンを使用した場合(複合クーポンコード情報を用いた場合)との両方をクーポン使用履歴に含めてもよい。
【0332】
また、これらは1つの履歴としてもよいし、異なる履歴としてもよい。
1つの履歴とする場合、クーポン使用履歴画面において、1つのクーポンの使用履歴と複数のクーポンの使用履歴とが混在して表示されるようにしてもよい。この場合、1つのクーポンの使用履歴と複数のクーポンの使用履歴とを態様を異ならせて表示するようにしてもよい。このようにすることで、ユーザにとって分かり易い表示を実現できる。
また、異なる履歴とする場合、クーポン使用履歴画面において、タブ等によって、1つのクーポンの使用履歴と複数のクーポンの使用履歴とを切り替えて表示することができるようにしてもよい。また、ページを異ならせて表示するようにしてもよい。
【0333】
また、未使用クーポンがあった場合に、サーバ10の制御部11が、その未使用クーポンが決済で使用されなかった理由の情報を含めて、クーポン使用履歴情報を端末20に送信するようにしてもよい。
【0334】
本変形例は、複合クーポンコード情報(限定ではなく、第1コード情報の一例)に対応する複数のクーポンのうち、複合クーポンコード情報を用いた決済で使用することができなかったクーポンがある場合(限定ではなく、第1コード情報を用いた決済で使用されなかったクーポンがある場合の一例)、サーバ10は、クーポンの不使用に関する処理(限定ではなく、第1処理の一例)を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバは、第1コード情報にクーポンの情報が関連付けられた複数のクーポンのうち、第1コード情報を用いた決済で使用することのできなかったクーポンがあったような場合、そのクーポンの不使用に関する処理を行うことができる。
【0335】
また、これらの場合、クーポンの不使用に関する処理は、未使用クーポン情報(限定ではなく、クーポンの不使用に関する第3情報の一例)を通信I/F14によって端末20に送信する処理を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1コード情報を用いた決済で使用することのできなかったクーポンがあったことを端末のユーザに報知することができる。
【0336】
また、これらの場合、未使用クーポン情報は、端末20のユーザを含むメッセージングアプリケーションのトークルーム(限定ではなく、チャットルームの一例)に表示されるメッセージ情報としてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザを含むチャットルームに表示されるメッセージ情報によって、第1コード情報を用いた決済で使用することのできなかったクーポンがあったことを端末のユーザに報知することができる。
【0337】
また、本実施例は、端末20が、複合クーポンコード情報(限定ではなく、第1コード情報の一例)に対応する複数のクーポンのうち、複合クーポンコード情報を用いた決済で使用することのできなかったクーポンがある場合(限定ではなく、第1コード情報を用いた決済で使用されなかったクーポンがある場合の一例)、未使用クーポン情報(限定ではなく、クーポンの不使用に関する第2情報の一例)を通信I/F22によってサーバ10から受信し、受信した未使用クーポン情報を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、第1コード情報にクーポンの情報が関連付けられた複数のクーポンのうち、第1コード情報を用いた決済で使用することのできなかったクーポンがあったような場合、そのクーポンの不使用に関する情報をサーバから受信して上で表示部に表示して、端末のユーザに知らせることができる。
【0338】
また、この場合、未使用クーポン情報は、端末20のユーザを含むメッセージングアプリケーションのトークルーム(限定ではなく、チャットルームの一例)に表示されるメッセージ情報であり、端末20は、そのメッセージ情報を含むトークルームを表示部24に表示するようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザを含むチャットルームに表示されるメッセージ情報によって、第1コード情報を用いた決済で使用されなかったクーポンがあることを端末のユーザに知らせることができる。
【0339】
また、本変形例は、サーバ10が、決済によるクーポンの使用履歴情報(限定ではなく、クーポンの使用の履歴に関する第4情報の一例)を通信I/F14によって端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、決済によるクーポンの使用の履歴を端末のユーザに知らせることができる。
【0340】
また、この場合、上記のクーポンの使用履歴は、複合クーポンコード情報(限定ではなく、第1コード情報の一例)が決済で用いられた場合、複数のクーポンの使用履歴を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1コード情報が決済で用いられた場合、その第1コード情報に対応する複数のクーポンの使用の履歴を端末のユーザに知らせることができる。
【0341】
また、この場合、複合クーポンコード情報に対応する複数のクーポンは、第1クーポンと第2クーポンとを含み、クーポンの使用履歴情報は、複合クーポンコード情報が店舗のコードリーダによって読み取られたが、クーポンの使用条件を満たさないことにより第2クーポンが決済で使用されなかった場合、その第2クーポンに関する情報(限定ではなく、第2クーポンに関する第5情報の一例)を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1コード情報が店舗のコードリーダによって読み取られたが、設定された条件を満たさないことにより第2クーポンが決済で使用されなかった場合、その第2クーポンに関する情報を端末のユーザに知らせることができる。
【0342】
また、この場合、上記の第2クーポンに関する情報は、その第2クーポンが決済で使用されなかった理由の情報を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第2クーポンが決済で使用されなかった理由を端末のユーザが知ることができるようにすることができる。
【0343】
また、本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザによる自己の端末20に対する入力に基づいて、決済によるクーポンの使用履歴を要求する情報(限定ではなく、決済によるクーポンの使用の履歴を要求する第3情報の一例)を通信I/F22によってサーバ10に送信する。そして、端末20は、決済によるクーポンの使用履歴を要求する情報の送信に基づき、複合クーポンコード情報に対応する複数のクーポンを含む、決済によるクーポンの使用履歴情報(限定ではなく、決済によるクーポンの使用の履歴に関する第4情報の一例)を通信I/F22によってサーバ10から受信する。そして、端末20は、受信したクーポンの使用履歴情報を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、端末が、端末のユーザによる端末に対する入力に基づいて、第1コード情報にクーポンの情報が関連付けられた複数のクーポンを含む、決済によるクーポンの使用の履歴に関する情報をサーバから取得した上で、それを表示部に表示して、端末のユーザに知らせることができる。
【0344】
<第3実施例>
第3実施例は、使用するクーポンをユーザが選択し易くするようにしたり、併用可能なクーポンをユーザが分かり易くするようにすること等に関する実施例である。
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0345】
<表示画面>
ここでは、限定ではなく例として、クーポンアプリケーションにおいて、複数のクーポンを選択できる場合、同じ店舗用のクーポンをまとめて使用することが可能であるものの、異なる店舗用のクーポンをまとめて使用することができないものとする。
限定ではなく例として、店舗「AAスーパー」で使用可能な第1のクーポンと、店舗「AAスーパー」で使用可能な第2のクーポンとをまとめて使用することは可能であるが、店舗「AAスーパー」で使用可能な第1のクーポンと、店舗「BBマート」で使用可能な第3のクーポンとをまとめて使用することはできないものとする。
ただし、これに限定されるものではなく、異なる店舗用のクーポンもまとめて使用することができるようにしてもよい。
【0346】
図3-1は、本実施例における表示画面の一例を示す図である。
図3-1左側における表示画面については、前述した
図2-3左側と同様である部分についての説明を省略する。
【0347】
この例では、クーポン一覧表示領域に、各商品に関連付けられたクーポン情報として、第1クーポン情報(本例では、店舗情報(「AAスーパー」のアイコン)と、天ぷらの商品画像を含むアイコンと、「天ぷら」および「20円引き」の文字とを含むクーポン)、第2クーポン情報(本例では、店舗情報(「BBマート」のアイコン)と、ミルクティーの商品画像を含むアイコンと、「ミルクティー」および「160円(右向き三角形のオブジェクト)120円」の文字とを含むクーポン)、第3クーポン情報(本例では、店舗情報(「BBマート」のアイコン)と、おにぎりの商品画像を含むアイコンと、「おにぎり」および「30円引き」の文字とを含むクーポン)、第4クーポン情報(本例では、店舗情報(「BBマート」のアイコン)と、メロンパンの商品画像を含むアイコンと、「メロンパン」および「150円(右向き三角形のオブジェクト)100円」の文字とを含むクーポン)等が上から順に表示されている。
以下では、クーポン情報を、使用可能な店舗に応じて、適宜「クーポン情報(店舗:○○用)」と称する。
【0348】
本例は、第3クーポン情報(店舗:BBマート用)が選択された状態を示しており、このクーポン情報に関連付けて表示されたチェックボックスにチェックマークが入れられた状態を示している。
【0349】
限定ではなく例として、
図3-1左側のように、第3クーポン情報がユーザによってタッチされると(選択されると)、限定ではなく例として、
図3-1中央のような表示がなされる。
図3-1中央における表示画面については、前述した
図3-1左側と同様である部分についての説明を省略する。
【0350】
この例では、クーポン一覧表示領域に、店舗「BBマート」に関連付けられている第3クーポンが選択されていることに基づいて、同じ店舗に関連付けられている第2クーポン情報(店舗:BBマート用)、第3クーポン情報(店舗:BBマート用)、第4クーポン情報(店舗:BBマート用)が上から順に表示されており、その下に、店舗「AAスーパー」に関連付けられている第1クーポン情報(店舗:AAスーパー用)が表示されている。、つまり、店舗「BBマート」が優先的に表示されるようにソートされて表示されている。
【0351】
限定ではなく例として、
図3-1中央のように、既に選択されている第3クーポン情報(店舗:BBマート用)に加えて第2クーポン情報(店舗:BBマート用)が新たに選択された状態で、使用ボタンUBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図3-1右側のような表示がなされる。
図3-1右側における表示画面については、前述した
図1-19右側と同様である部分についての説明を省略する。
【0352】
この例では、クーポン選択画面で選択されたクーポンに関連付けられた店舗がいずれも店舗「BBマート」であることに基づいて、複合クーポン情報表示領域の一次元複合クーポンコード画像の上に、店舗情報(本例では、「BBマート」のアイコン)が表示されている。
【0353】
このように、クーポンを一つ選択すると、そのクーポンと併用可能なクーポンが優先して表示されるようにソートされることによって、既に選択しているクーポンと併用可能なクーポンを選択し易くすることができ、クーポンアプリケーションの利便性を向上できる。
【0354】
なお、ここでは、クーポンを一つ選択すると、そのクーポンと併用可能なクーポンが優先して表示されるものの、併用できないクーポンも表示されている例を示したが、このような例に限定されず、クーポンを一つ選択すると、そのクーポンと併用できないクーポンは表示されないようにしてもよい。
【0355】
また、クーポンを一つ選択すると、そのクーポンと併用可能なクーポンが、限定ではなく例として、強調表示(限定ではなく例として、ハッチング処理された態様で表示など)されて表示されるようにしてもよい。
【0356】
また、ここでは、クーポンを一つ選択すると、そのクーポンと共通の店舗に関連付けられたクーポンが優先して表示される例を示したが、このような例に限定されず、クーポンを一つ選択すると、そのクーポンに関連付けられた店舗以外の要素で共通のクーポンが優先して表示されてもよい。
限定ではなく例として、おにぎりのクーポンを一つ選択すると、一般的におにぎりと一緒に購入されることの多いお茶や味噌汁のクーポンが、優先度が高く表示されてもよく、一般的におにぎりと一緒に購入されることの少ないパンやサラダのクーポンが、優先度が低く表示されてもよい。
【0357】
<処理>
図3-2は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この処理は、限定ではなく例として、
図1-15に示した「処理パターン1」を適用した処理例である。なお、
図1-16に示した「処理パターン2」や
図1-17に示した「処理パターン3」を適用する場合も同様とすることができるが、図示および説明は省略する。
【0358】
A110の後、通信I/F22によってサーバ10からクーポン一覧情報を受信し、そのクーポン一覧情報を表示部24に表示した後、端末20Aの制御部21は、ユーザによる第1のクーポンを選択する入力に基づいて、第1クーポン選択情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A310)。
【0359】
通信I/F14によって端末20から第1クーポン選択情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、クーポン一覧情報更新処理を行う(S310)。具体的には、S110で端末20Aに送信したクーポン一覧情報を、第1クーポン選択情報から特定されるクーポンに基づいて更新する。具体的には、第1クーポン選択情報から特定されるクーポンと併用可能なクーポンの表示の優先順位を上げるなど、限定ではなく例として
図3-1に示したような表示の更新を行う。
【0360】
次いで、サーバ10の制御部11は、S310で更新したクーポン一覧情報である更新クーポン一覧情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S320)。
【0361】
通信I/F22によってサーバ10から更新クーポン一覧情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した更新クーポン一覧情報に基づいて、表示部24に表示中のクーポン一覧情報の表示を更新する。そして、端末20Aの制御部21は、ユーザによる第2のクーポンを選択する入力に基づいて、第2クーポン選択情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A330)。
【0362】
通信I/F14によって端末20から第2クーポン選択情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、S310と同様に、クーポン一覧情報更新処理を行う(S330)。そして、サーバ10の制御部11は、S330で更新したクーポン一覧情報である更新クーポン一覧情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S340)。
【0363】
通信I/F22によってサーバ10から更新クーポン一覧情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した更新クーポン一覧情報に基づいて、表示部24に表示中のクーポン一覧情報の表示を更新する。そして、端末20Aの制御部21は、ユーザによるクーポンの選択を保存する入力等に基づいて、クーポン選択終了情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A350)。
そして、端末20Aの制御部21は、サーバ10からの複合クーポンコード情報の受信を待機し、その後、A170に処理を進める。
【0364】
通信I/F14によって端末20Aからクーポン選択終了情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、S130に処理を進める。
【0365】
なお、S310のステップのクーポン一覧情報更新処理は、サーバ10ではなく端末20Aで行われるようにしてもよい。
【0366】
<第3実施例の効果>
本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザによる自己の端末20に対する入力により第1クーポンが選択されたことに基づき、第1クーポンの情報と複合クーポンコード情報にクーポンの情報を関連付けることが可能な第2クーポンに関する表示(限定ではなく、第1表示の一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザによって第1クーポンが選択されたことに基づき、第1クーポンの情報とコード情報にクーポンの情報を関連付けることが可能な第2クーポンを、端末のユーザに知らせることができる。
【0367】
また、この場合、第2クーポンに関する表示は、第2クーポンに関する情報が、第1クーポンの情報と複合クーポンコード情報にクーポンの情報を関連付けることができないクーポンに関する情報よりも優先して表示されるなど、態様が変更された表示を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1クーポンの情報とコード情報にクーポンの情報を関連付けることが可能な第2クーポンを、端末のユーザが容易に認識できるようにすることができる。
【0368】
<第3変形例(1)>
上記の実施例において、限定ではなく例として、ユーザによってクーポンが選択された後、そのクーポンと併用できないクーポンがユーザによって選択されたような場合に、併用することができないことに関する表示を行うようにしてもよい。
【0369】
図3-3は、本変形例における表示画面の一例を示す図である。
図3-3左側における表示画面については、前述した
図3-1左側と同様である部分についての説明を省略する。
【0370】
本例では、第2クーポン情報(店舗:BBマート用)と第3クーポン情報(店舗:BBマート用)とが選択された状態を示しており、これらのクーポン情報に関連付けて表示されたチェックボックスにチェックマークが入れられた状態を示している。
【0371】
限定ではなく例として、既に選択されている第2クーポン情報(店舗:BBマート用)および第3クーポン情報(店舗:BBマート用)に加えて第1クーポン情報(店舗:AAスーパー用)がユーザによって新たに選択されると、限定ではなく例として、クーポンに関連付けられた店舗が異なるクーポンが選択されていることに基づいて、アプリ内位置表示領域の下に、併用できないクーポンが選択されていることをユーザに報知するための注意情報(本例では、「異なる利用可能店舗が選択されています」の文字を含むアイコン)が表示されている。
【0372】
この場合、使用ボタンUBTに対するユーザによる操作(タッチ)を受け付けないようにすることができる。本例では、使用ボタンUBTは、限定ではなく例として、操作を受け付けていないことを示す態様(本例では、ハッチング処理された態様)で表示されている。
【0373】
限定ではなく例として、
図3-3左側のように、第1クーポン情報(店舗:AA用)がユーザによって選択を解除されると、限定ではなく例として、
図3-3中央のような表示がなされる。
図3-3中央における表示画面については、前述した
図3-3左側と同様である部分についての説明を省略する。
【0374】
この例では、第1クーポン情報(店舗:AAスーパー用)がユーザによって選択を解除されたことによって、クーポンに関連付けられた店舗が同じ(店舗:BBマート)クーポンが選択されていることに基づいて、アプリ内位置表示領域の下から注意情報(本例では、「異なる利用可能店舗が選択されています」の文字を含むアイコン)が消去されている。
また、使用ボタンUBTの、操作を受け付けていないことを示す態様(本例では、ハッチング処理された態様)が解除されている。
【0375】
限定ではなく例として、
図3-3中央のように、第2クーポン情報(店舗:BBマート用)と第3クーポン情報(店舗:BBマート用)が選択された状態で、使用ボタンUBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図3-3右側のような表示がなされる。
図3-3右側における表示画面については、前述した
図3-1右側と同様であるので説明を省略する。
【0376】
このように、第1クーポン情報(店舗:AAスーパー)と第2クーポン情報(店舗:BBマート)の組合せのように、併用できないクーポンが選択された場合に、併用できないクーポンが選択されていることをユーザに報知するための注意情報が表示されることによって、併用できないクーポンを選択してしまったことをユーザに分かりやすく認識させることができる。
【0377】
なお、クーポンに関連付けられた店舗が異なるクーポンが選択されている場合であっても、使用ボタンUBTに対するユーザによる操作(タッチ)を受け付け可能であってもよい。
この場合、使用ボタンUBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、複合クーポン表示画面には遷移せず、使用ボタンUBTからの注意情報(「異なる利用可能店舗が選択されています」の文字を含む吹き出し)が表示されてもよい。
【0378】
図3-4は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この処理は、限定ではなく例として、
図1-15に示した「処理パターン1」を適用した処理例である。なお、
図1-16に示した「処理パターン2」や
図1-17に示した「処理パターン3」を適用する場合も同様とすることができるが、図示および説明は省略する。
【0379】
S110の後、通信I/F14によって端末20Aからクーポン選択情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、受信したクーポン選択情報に含まれる複数のクーポンIDによって識別されるクーポンのうち、併用することが不可であるクーポン(以下、「併用不可クーポン」と称する。)があるか否かを判定する(S350)。
併用不可クーポンがないと判定したならば(S350:NO)、サーバ10の制御部11は、S130に処理を進める。
【0380】
なお、限定ではなく例として
図3-3に示したように、ユーザによってクーポンが選択されるごとにクーポン選択情報が端末20Aからサーバ10に送信されるようにし、その都度、サーバ10によって併用不可クーポンがあるか否かが判定されるようにしてもよい(A150)。
【0381】
併用不可クーポンがあると判定したならば(S350:YES)、サーバ10の制御部11は、併用不可クーポンに関する情報である併用不可クーポン情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S370)。そして、サーバ10の制御部11は、S350に処理を戻す。
【0382】
A150の後、通信I/F22によってサーバ10から併用不可クーポン情報を受信したか否かを判定する(A370)。
受信しなかったと判定したならば(A370:NO)、端末20Aの制御部21は、A170に処理を進める。
【0383】
併用不可クーポン情報を受信したと判定したならば(S370:YES)、端末20Aの制御部21は、受信した併用不可クーポン情報を表示部24に表示させる(A390)。
そして、端末20Aの制御部21は、A130に処理を戻す。
【0384】
本変形例は、端末20が、自己の端末20のユーザによる自己の端末20に対する入力により第1クーポンが選択された後、その第1クーポンと併用できない第2クーポンがユーザによって選択された場合に、併用することができないことに関する表示を行う構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、端末のユーザによって第1クーポンが選択された後、端末のユーザによって第2クーポンが選択されたものの、その第2クーポンが第1クーポンと併用できないクーポンである場合、その旨を端末のユーザに知らせることができる。
【0385】
<第3変形例(2)>
上記の実施例において、限定ではなく例としてユーザによってクーポンが選択された場合に、そのクーポンと併用できないクーポンに関する表示を行うようにしてもよい。
【0386】
図3-5は、本変形例における表示画面の一例を示す図である。
図3-5左側における表示画面については、前述した
図3-1左側と同様であるので説明を省略する。
【0387】
限定ではなく例として、
図3-5左側のように、第3クーポン情報がユーザによってタッチされると(選択されると)、限定ではなく例として、
図3-5中央のような表示がなされる。
図3-5中央における表示画面については、前述した
図3-3中央と同様である部分についての説明を省略する。
【0388】
この例では、第3クーポン情報(店舗:BBマート用)がユーザによって選択されていることに基づいて、「店舗:BBマート」とは異なる店舗に関連付けられている第1クーポン情報(店舗:AAスーパー用)が、限定ではなく例として、選択できないことを示す態様(本例では、ハッチング処理された態様)で表示されている。
【0389】
限定ではなく例として、
図3-5中央のように、第3クーポン情報(店舗:BBマート用)がユーザによって選択された状態で、第2クーポン情報(店舗:BBマート用)がユーザによって新たに選択され、使用ボタンUBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図3-5右側のような表示がなされる。
図3-5右側における表示画面については、前述した
図3-1右側と同様であるので説明を省略する。
【0390】
このように、第3クーポン情報(店舗:BBマート)が選択されているときに、第1クーポン情報(店舗:AAスーパー)が通常とは異なる態様で表示されることによって、併用できないクーポンをユーザに分かりやすく認識させることができる。
【0391】
本変形例では、限定ではなく例として
図3-2と同様の処理を行うことによって、上記の表示を実現することができる。
【0392】
本変形例は、端末20が、自己の端末20のユーザによる自己の端末20に対する入力により第1クーポンが選択されたことに基づき、その第1クーポンの情報と複合クーポンコード情報にクーポンの情報を関連付けることができない第3クーポンに関する表示(限定ではなく、第2表示の一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザによって第1クーポンが選択されたことに基づいて、その第1クーポンの情報とコード情報にクーポンの情報を関連付けることができない第3クーポンを、端末のユーザに知らせることができる。
【0393】
また、この場合、第3クーポンに関する表示は、第3クーポンに関する情報の態様が変更された表示を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1クーポンの情報とコード情報にクーポンの情報を関連付けることができない第3クーポンを、端末のユーザが容易に認識できるようにすることができる。
【0394】
<第4実施例>
第4実施例は、店舗(加盟店)に応じたクーポンの表示や選択を可能にすることに関する実施例である。
第4実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0395】
<表示画面>
ここでは、クーポンアプリケーションにおいて、クーポンを選択するときに、店舗を選択した後にその店舗に関連付けられたクーポンを表示し、それらのクーポンのうち選択されたクーポンに応じたクーポンを推奨する場合を例示する。
【0396】
図4-1~
図4-2は、本実施例における表示画面の一例を示す図である。
図4-1左側における表示画面については、前述した
図2-7左側と同様であるので説明を省略する。
【0397】
限定ではなく例として、
図4-1左側のように、第1メインメニューボタンM1BTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図4-1右側のような表示がなされる。
この画面は、クーポンアプリケーションの店舗選択画面であり、アプリ内位置表示領域には「店舗選択」の文字が表示されている。また、その文字の左には一つ前の画面に戻るための戻るアイコン(本例では、「<」のオブジェクトを含むアイコン)が表示されている。
【0398】
その下には、クーポンアプリケーションの店舗選択画面における各種情報(以下、「店舗選択用情報」と称する。)が表示される店舗選択用情報表示領域が構成されている。
この例では、店舗選択用情報表示領域に、店舗選択用情報として、第1店舗選択用情報(本例では、「AAスーパー」の名前およびアイコン画像)、第2店舗選択用情報(本例では、「BBマート」の名前およびアイコン画像)、第3店舗選択用情報(本例では、「CCバーガー」の名前およびアイコン画像)、第4店舗選択用情報(本例では、「DDカフェ」の名前およびアイコン画像)などが表示されている。
以下では、店舗選択用情報を、対応する店舗に応じて、適宜「店舗選択用情報(店舗:○○)」と称する。
【0399】
限定ではなく例として、
図4-1右側のように、第2店舗選択用情報(店舗:BBマート)がユーザによって選択され、店舗ごとのクーポンを選択する画面に移動するための選択ボタンCBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図4-2左側のような表示がなされる。
図4-2左側における表示画面については、前述した
図2-3左側と同様である部分についての説明を省略する。
【0400】
この例では、クーポン一覧表示領域に、各商品に関連付けられたクーポン情報として、第1クーポン情報(本例では、フライドチキンの商品画像を含むアイコンと、「フライドチキン」および「50円引き」の文字とを含むクーポン)、第2クーポン情報(本例では、ミルクティーの商品画像を含むアイコン、「ミルクティー」および「160円(右向き三角形のオブジェクト)120円」の文字とを含むクーポン)、第3クーポン情報(本例では、チェックボックス(丸形)、おにぎりの商品画像を含むアイコンと、「おにぎり」および「30円引き」の文字とを含むクーポン)、第4クーポン情報(本例では、BBマートのアイコンと、「250円以上お買い上げで5%OFF」の文字とを含むクーポン)等が表示されている。
【0401】
また、この例では、クーポン情報のうち、第4クーポン情報の右上部に、使用回数情報(本例では、1回であることを示す「1」の数字を含むアイコン)が重畳して表示されている。
【0402】
また、この例では、店舗選択画面において、BBマートが選択されていることに基づいて、全てのクーポン情報には、限定ではなく例として、BBマートの店舗情報(「BBマート」のアイコン)が含まれている。
【0403】
限定ではなく例として、
図4-2左側のように、第1クーポンがユーザによって選択されると、限定ではなく例として、
図4-2中央のような表示がなされる。
図4-2中央における表示画面については、前述した
図4-2左側と同様である部分についての説明を省略する。
【0404】
この例では、限定ではなく例として、フライドチキンの単価が300円であるものとする。従って、フライドチキンのクーポンである第1クーポンが選択されている場合、その会計の合計金額は少なくとも250円以上になる可能性が高い。
【0405】
この例では、第1クーポンが選択されており、会計の合計金額は少なくとも250円以上となる可能性が高いことに基づいて、会計の合計金額が250円以上である場合に使用可能な第4クーポン情報が、ユーザに対して推奨していることを示す態様(本例では、「オススメ!」の文字が示されたアイコンを含む態様)で表示されている。
【0406】
限定ではなく例として、
図4-2中央のように、第4クーポン情報がユーザによって選択され、使用ボタンUBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図4-2右側のような表示がなされる。
図4-2右側における表示画面については、前述した
図2-3左側と同様である部分についての説明を省略する。
【0407】
この例では、複合クーポン情報表示領域の二次元複合クーポンコード画像の下に、複合クーポンに関連付けられたクーポンの内容情報(本例では、第1クーポン情報に対応した「BBマート」のアイコンと、「フライドチキン」および「50円引き」の文字とを含むアイコン、第4クーポン情報に対応した「BBマート」のアイコンと、「250円以上お買い上げで5%OFF」の文字と、使用回数情報(1)とを含むアイコン)が表示されている。
【0408】
このように、クーポンを選択するときに、先ず店舗を選択し、その後に店舗に応じたクーポン情報を表示することによって、ユーザが使用したい店舗のクーポンを優先して表示することができるので、クーポンアプリケーションにおける利便性を向上できる。また、クーポンを選択するときに、ユーザに特定のクーポン(この例では、併用可能なクーポン)を推奨することによって、ユーザのクーポン使用を促進することができるとともに、そのクーポンに関連した商品の購買意欲を向上できる。
【0409】
<処理>
図4-3は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この処理は、限定ではなく例として、
図1-15に示した「処理パターン1」を適用した処理例である。なお、
図1-16に示した「処理パターン2」や
図1-17に示した「処理パターン3」を適用する場合も同様とすることができるが、図示および説明は省略する。
【0410】
通信I/F14によって端末20Aからクーポン一覧要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、クーポンを使用可能な加盟店の一覧の情報である使用可能加盟店一覧情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S410)。使用加盟店一覧情報には、使用加盟店の加盟店ID等の情報を含めることができる。
【0411】
A110の後、通信I/F22によってサーバ10から使用可能加盟店一覧情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した使用可能加盟店一覧情報を表示部24に表示させるなどし、1以上の加盟店を選択するユーザ入力に基づいて、選択した加盟店に関する使用加盟店選択情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A410)。使用加盟店選択情報には、選択した加盟店の加盟店ID等の情報を含めることができる。
【0412】
S410の後、通信I/F14によって使用加盟店選択情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、受信した使用加盟店選択情報に含まれる加盟店IDによって識別される加盟店のクーポンの一覧情報である加盟店別クーポン一覧情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S430)。
【0413】
A410の後、通信I/F22によってサーバ10から加盟店別クーポン一覧情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した加盟店別クーポン一覧情報を表示部24に表示させるなどし、複数のクーポンを選択するユーザ入力に基づいて、選択したクーポンに関する加盟店別クーポン選択情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A430)。
【0414】
S430の後、通信I/F14によって端末20Aから加盟店別クーポン選択情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、受信した加盟店別クーポン選択情報に含まれる加盟店IDのクーポンのうちの複数のクーポンのクーポンIDに基づいて、S130のステップを行う。
そして、サーバ10の制御部11は、クーポンサーバ40から受信した複合クーポンコード情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S150)。
【0415】
A430の後、通信I/F22によってサーバ10から複合クーポン情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、A170のステップを行う。
【0416】
なお、A430、S430のステップにおいて、
図3-2で説明したように、第1クーポンが選択されたことに基づいて、加盟店別クーポン一覧情報を更新するようにしてもよい。
【0417】
また、A170のステップにおいて、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、後述する
図4-4~
図4-5に示すように、複合クーポンコード情報が表示される複合クーポン表示画面において、使用可能なクーポンを追加するユーザ入力がなされたことに基づいて、限定ではなく例として、複合クーポン表示画面から店舗選択画面に表示を戻し、表示中の複合クーポンコード情報を使用する店舗(加盟店)が位置している商店街等をユーザに選択させ、その商店街等で使用可能なクーポンをユーザに追加で選択させるようにしてもよい。そして、ユーザによってクーポンが選択された場合、そのクーポンの選択情報をサーバ10に送信し、S130、C130→C150、S150、A170のステップが同様に行われて、追加されたクーポンの情報がさらに関連付けられた複合クーポンコード情報が端末20Aの表示部24に表示されるようにしてもよい。
【0418】
<第4実施例の効果>
本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザによる自己の端末20に対する入力に基づきクーポンが選択される場合に、店舗等が選択された後にその店舗等に関連付けられたクーポンを表示部24に表示する。そして、端末20は、それらのクーポンのうちユーザによって選択されたクーポンに応じたクーポンを推奨することに関する表示を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザによって選択されたクーポンと併用可能なクーポンなど、特定のクーポンをユーザに推奨することができる。これにより、ユーザのクーポン使用を促進することができるとともに、そのクーポンに関連した商品の購買意欲を向上できる。
【0419】
<第4変形例(1)>
上記の実施例において、複合クーポンコード情報を表示した後に、この複合クーポンコード情報に併用可能なクーポンを推奨する表示を行うようにしてもよい。
【0420】
ここでは、限定ではなく例として、複数の店舗が集まる地区や複数の店舗が立ち並んでいる通りのことを「商店街」と称する。限定ではなく例として、XX商店街は、AAスーパー、BBマート、CCバーガー、DDカフェ等の複数の店舗で構成されるものとする。従って、XX商店街に関連付けられたクーポンは、XX商店街に属する各店舗(AAスーパー、BBマート、CCバーガー、DDカフェ等)に関連付けられたクーポンと併用することが可能である。
【0421】
図4-4~
図4-5は、本変形例における表示画面の一例を示す図である。
図4-4左側における表示画面については、前述した
図4-1右側と同様である部分についての説明を省略する。
【0422】
この例では、店舗選択用情報表示領域の第4店舗選択用情報の下に、店舗選択用情報として、第5店舗選択用情報(本例では、「XX商店街」の名前およびアイコン画像)等が表示されている。
【0423】
本例では、第1店舗選択用情報が選択された状態を示しており、この店舗選択用情報に関連付けて表示されたチェックボックスにチェックマークが入れられた状態を示している。
【0424】
限定ではなく例として、
図4-4左側のように、第1店舗選択用情報(店舗:AAスーパー)がユーザによって選択され、選択ボタンCBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図4-4中央のような表示がなされる。
図4-4中央における表示画面については、前述した
図3-1左側と同様である部分についての説明を省略する。
【0425】
この例では、クーポン一覧表示領域に、「店舗:AAスーパー」に関連付けられたクーポン情報として、第1クーポン情報(本例では、店舗情報(「AAスーパー」のアイコン)と、天ぷらの商品画像を含むアイコンと、「天ぷら」および「20円引き」の文字とを含むクーポン)、第2クーポン情報(本例では、店舗情報(「AAスーパー」のアイコン)と、牛乳の商品画像を含むアイコンと、「牛乳」および「150円(右向き三角形のオブジェクト)130円」の文字とを含むクーポン)等が表示されている。
このときの第1クーポン情報を、適宜「第1クーポン情報(店舗:AAスーパー用)」と称し、第2クーポン情報を、適宜「第2クーポン情報(店舗:AAスーパー用)」と称する。
【0426】
本例では、第1クーポン情報(店舗:AAスーパー用)と第2クーポン情報(店舗:AAスーパー用)が選択された状態を示しており、これらのクーポン情報に関連付けて表示されたチェックボックスにチェックマークが入れられた状態を示している。
【0427】
限定ではなく例として、
図4-4中央のように、第1クーポン情報と第2クーポン情報がユーザによって選択され、使用ボタンUBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図4-4右側のような表示がなされる。
図4-4右側における表示画面については、前述した
図3-1右側と同様である部分についての説明を省略する。
【0428】
この例では、店舗選択画面で選択されたクーポンに関連付けられた店舗がいずれも「店舗:AAスーパー」であることに基づいて、複合クーポン情報表示領域の一次元複合クーポンコード画像の上に、店舗情報(本例では、「AAスーパー」のアイコン)が表示されている。
【0429】
また、複合クーポン情報表示領域の戻るボタンREBTの上に、現在選択中のクーポンに併用可能なクーポンを追加するための追加ボタンADBT(本例では、「使用可能なクーポンを追加」の文字を含むボタン)が表示されている。
【0430】
限定ではなく例として、
図4-4右側のように、追加ボタンADBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図4-5左側のような表示がなされる。
図4-5左側における表示画面については、前述した
図4-4左側と同様である部分についての説明を省略する。
【0431】
この例では、一つ前の複合クーポン表示画面において表示されていた複合クーポンは、店舗:AAスーパー用のクーポンであり、「店舗:BBマート」、「店舗:CCバーガー」、「店舗:DDカフェ」用のクーポンとは併用できないことに基づいて、店舗選択用情報表示領域の第2店舗選択用情報~第4店舗選択用情報が、限定ではなく例として、操作を受け付けていないことを示す態様(本例では、ハッチング処理された態様)で表示されている。
一方で、「店舗:XX商店街」(店舗選択画面に表示されているため便宜的に「店舗」と付記している。)用のクーポンとは併用できることに基づいて、店舗選択用情報表示領域の第5店舗選択用情報が、限定ではなく例として、操作を受け付けていることを示す態様(本例では、ハッチング処理されていない態様)で表示されている。
【0432】
本例では、第1店舗選択用情報に加えて第5店舗選択用情報が選択された状態を示しており、これらの店舗選択用情報に関連付けて表示されたチェックボックスにチェックマークが入れられた状態を示している。
【0433】
限定ではなく例として、
図4-5左側のように、第5店舗選択用情報(店舗:XX商店街)がユーザによって選択され、選択ボタンCBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図4-5中央のような表示がなされる。
図4-5中央における表示画面については、前述した
図4-4中央と同様である部分についての説明を省略する。
【0434】
この例では、クーポン一覧表示領域に、「店舗:XX商店街」に関連付けられたクーポン選択情報として、第1クーポン情報(本例では、店舗情報(「XX商店街」のアイコン)と、粗品の商品画像を含むアイコンと、「1000円以上お買い上げで粗品プレゼント」の文字とを含むクーポン)等が表示されている。
このときの第1クーポン情報を、適宜「第1クーポン情報(店舗:XX商店街用)」と称する。
【0435】
本例では、第1クーポン情報(店舗:XX商店街用)が選択された状態を示しており、このクーポン情報に関連付けて表示されたチェックボックスにチェックマークが入れられた状態を示している。
【0436】
限定ではなく例として、
図4-5中央のように、第1クーポン情報がユーザによって選択され、使用ボタンUBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図4-5右側のような表示がなされる。
図4-5右側における表示画面については、前述した
図4-4右側と同様である部分についての説明を省略する。
【0437】
この例では、店舗選択画面で選択されたクーポンに関連付けられた店舗が「AAスーパー」と「XX商店街」とになったことに基づいて、複合クーポン情報表示領域の一次元複合クーポンコード画像の上から、店舗情報(本例では、「AAスーパー」のアイコン)が消去されている。
【0438】
また、複合クーポン情報表示領域の二次元複合クーポンコード画像の下に、複合クーポンに関連付けられたクーポンの内容情報(本例では、第1クーポン情報(店舗:AAスーパー用)に対応した「AAスーパー」のアイコンと、「天ぷら」および「20円引き」の文字とを含むアイコン、第2クーポン情報(店舗:AAスーパー用)に対応した「AAスーパー」のアイコンと、「牛乳」および「150円(右向き三角形のオブジェクト)130円」の文字とを含むアイコン、第1クーポン情報(店舗:XX商店街用)に対応した「XX商店街」のアイコンと、「1000円以上お買い上げで粗品プレゼント」の文字とを含むアイコン)が表示されている。
【0439】
このように、複合クーポン表示画面において、現在選択中の複合クーポンに併用可能なクーポンを追加するための導線が確保されることによって、クーポンアプリケーションにおける利便性をより一層向上できる。
【0440】
<第4変形例(2)>
上記の実施例において、店舗選択画面で複数の店舗を選択することができるようにしてもよい。
【0441】
図4-6は、本変形例における表示画面の一例を示す図である。
図4-6左側における表示画面については、前述した
図4-4左側と同様である部分についての説明を省略する。
【0442】
本例では、第1店舗選択用情報と第5店舗選択用情報とが選択された状態を示しており、これらの店舗選択用情報に関連付けて表示されたチェックボックスにチェックマークが入れられた状態を示している。
【0443】
限定ではなく例として、
図4-6左側のように、第1店舗選択用情報(店舗:AAスーパー)がユーザによって選択された後に、第5店舗選択用情報(店舗:XX商店街)がユーザによって選択され、選択ボタンCBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図4-6中央のような表示がなされる。
図4-6中央における表示画面については、前述した
図4-4中央と同様である部分についての説明を省略する。
【0444】
この例では、クーポン一覧表示領域の第2クーポン情報(店舗:AAスーパー用)の下に、店舗:XX商店街に関連付けられたクーポン情報として第1クーポン情報(店舗:XX商店街用)(
図4-4中央参照)等が表示されている。
【0445】
本例では、第1クーポン情報(店舗:AAスーパー用)と第2クーポン情報(店舗:AAスーパー用)と第1クーポン情報(店舗:XX商店街用)とが選択された状態を示しており、これらのクーポン情報に関連付けて表示されたチェックボックスにチェックマークが入れられた状態を示している。
【0446】
限定ではなく例として、
図4-6中央のように、第1クーポン情報(店舗:AAスーパー用)と第2クーポン情報(店舗:AAスーパー用)と第1クーポン情報(店舗:XX商店街用)とがユーザによって選択され、使用ボタンUBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図4-6右側のような表示がなされる。
図4-6右側における表示画面については、前述した
図4-5右側と同様であるので説明を省略する。
【0447】
このように、店舗選択画面において複数の店舗を選択した後に、クーポン選択画面においてこれらの店舗に関連付けられたクーポンが表示され、選択可能になることによって、クーポンアプリケーションにおける利便性を向上できる。
【0448】
なお、上記の実施例では、店舗選択画面において、一つ目の店舗選択用情報を選択した後に、他の店舗選択用情報の表示態様は変化しない例を示したが、このような例に限定されず、店舗選択画面において、一つ目の店舗選択用情報を選択した後に、他の店舗選択用情報の表示態様が変化してもよい。
限定ではなく例として、店舗選択画面において、一つ目の店舗選択用情報を選択すると、この選択された店舗のクーポンと併用できないクーポンに関連付けられている店舗選択用情報の表示態様が変化してもよい(限定ではなく例として、ハッチング処理が施された態様)。
【0449】
<第4変形例(3)>
上記の実施例において、店舗選択画面で店舗を選択すると、その店舗で使用可能なクーポンが全て表示されるようにしてもよい。
【0450】
図4-7は、本変形例における表示画面の一例を示す図である。
図4-7左側における表示画面については、前述した
図4-4左側と同様であるので説明を省略する。
【0451】
本例では、第1店舗選択用情報(店舗:AAスーパー)が選択された状態を示しており、この店舗選択用情報に関連付けて表示されたチェックボックスにチェックマークが入れられた状態を示している。
【0452】
限定ではなく例として、
図4-7左側のように、第1店舗選択用情報(店舗:AAスーパー)がユーザによって選択され、選択ボタンCBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図4-7中央のような表示がなされる。
【0453】
本例では、店舗選択画面において第1の店舗が選択された場合に、クーポン選択画面において、この第1の店舗に関連付けられたクーポンと併用可能な全てのクーポンが第1の店舗に関連付けられたクーポンとともに表示される。
この例では、店舗選択画面において第1店舗選択用情報(店舗:AAスーパー)のみが選択されているのにも関わらず、店舗:XX商店街用のクーポンが店舗:AAスーパー用のクーポンと併用可能であることに基づいて、クーポン選択画面において、第1、第2クーポン情報(店舗:AAスーパー用)に加えて第1クーポン情報(店舗:XX商店街用)も表示されている。
【0454】
限定ではなく例として、
図4-7中央のように、第1クーポン情報(店舗:AAスーパー用)と第2クーポン情報(店舗:AAスーパー用)と第1クーポン情報(店舗:XX商店街用)とがユーザによって選択され、使用ボタンUBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図4-7右側のような表示がなされる。
図4-7右側における表示画面については、前述した
図4-6右側と同様であるので説明を省略する。
【0455】
このように、店舗選択画面で店舗を選択すると、クーポン選択画面においてその店舗で使用可能なクーポンが全て表示されることによって、クーポンアプリケーションにおける利便性を向上できるとともに、ユーザがクーポンを利用する動機付けとなり、購買意欲も向上できる。
【0456】
<第5実施例>
第5実施例は、複合クーポンコード情報を用いて店舗決済処理が行われた後、ユーザがクーポンの使用を変更することを可能にすることに関する実施例である。
第5実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0457】
<データ構成>
図5-1は、本実施例におけるアカウント管理データベース157Bの一例である。
アカウント管理データベース157Bでは、各々のアカウント管理データにおいて、アプリケーションID、ユーザ名、保有クーポン管理データに加えて、クーポン使用履歴データが記憶されている。
【0458】
クーポン使用履歴データには、限定ではなく例として、使用クーポンIDと、使用店舗IDと、使用回数と、使用日時とが関連付けて記憶される。
【0459】
使用クーポンIDには、このアプリケーションIDのユーザ(アカウント)によって使用されたクーポンのIDが記憶される。
【0460】
使用店舗IDには、この使用クーポンIDのクーポンが使用された店舗のIDが記憶される。
【0461】
使用回数には、この使用クーポンIDのクーポンが使用された回数が記憶される。
【0462】
使用日時には、この使用クーポンIDのクーポンが使用された日時が記憶される。
【0463】
<表示画面>
ここでは、限定ではなく例として、クーポンを使用してから一週間以内であれば使用済みクーポンを変更することが可能であるものとし、この期間を適宜「変更可能期間」と称する。また、限定ではなく例として、クーポンを使用してから一週間以降であると使用済みクーポンを変更することができないものとし、この期間を適宜「変更不可期間」と称する。
【0464】
図5-2~
図5-3は、本実施例における表示画面の一例を示す図である。
図5-2左側における表示画面については、前述した
図2-7右側と同様である部分についての説明を省略する。
【0465】
この例では、クーポン使用履歴情報表示領域に、クーポン使用履歴情報として、第1クーポン使用履歴情報(本例では、「BBマート」のアイコンと、日時(2022/5/1 13:33:33)と、おにぎりの商品画像を含むアイコンと、「おにぎり」および「30円引き」の文字とを含むクーポンの情報)、第2クーポン使用履歴情報(本例では、「BBマート」のアイコンと、日時(2022/5/5 15:55:55)と、フライドチキンの商品画像を含むアイコンと、「フライドチキン」および「50円引き」の文字とを含むクーポンの情報と、おにぎりの商品画像を含むアイコンと、「おにぎり」および「30円引き」の文字とを含むクーポンの情報)などが表示されている。
【0466】
この例では、クーポン使用履歴情報の下部に、使用済みのクーポンを変更するための変更ボタンが表示されている。
限定ではなく例として、対応するクーポン使用履歴情報が変更可能期間のものである場合、そのクーポン使用履歴情報の下部に、変更ボタンとして第1変更ボタンC1BT(本例では、「クーポン変更 (クーポン変更可能期間が終了するまでの残り日時)まで」の文字を含むボタン)が表示される。
また、限定ではなく例として、対応するクーポン使用履歴情報が変更不可期間のものである場合、そのクーポン使用履歴情報の下部に、変更ボタンとして第2変更ボタンC2BT(本例では、「クーポン変更 期限切れ」の文字を含むボタン)が表示される。このとき、第2変更ボタンC2BTは、限定ではなく例として、操作を受け付けていないことを示す態様(本例では、ハッチング処理された態様)で表示される。
【0467】
限定ではなく例として、
図5-2左側のように、第1変更ボタンC1BTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図5-2中央のような表示がなされる。
この画面は、クーポンアプリケーションのクーポン変更画面であり、アプリ内位置表示領域には「クーポン変更」の文字が表示されている。また、その文字の左には一つ前の画面に戻るための戻るアイコン(本例では、「<」のオブジェクトを含むアイコン)が表示されている。
【0468】
その下には、クーポンアプリケーションのクーポン変更画面のうち第1クーポン変更画面における各種情報(以下、「変更元クーポン選択情報」と称する。)が表示される変更元クーポン一覧表示領域が構成されている。
この例では、変更元クーポン一覧表示領域に、変更元クーポン選択情報として、「変更するクーポンを選択してください」の文字と、第1変更元クーポン選択情報(本例では、一つ前のクーポン使用履歴表示画面でユーザによって選択された第2クーポン使用履歴情報と同様の情報)とが表示されている。
【0469】
限定ではなく例として、
図5-2中央のように、第1変更元クーポン選択情報のうちおにぎりに関連付けられたクーポンの情報がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図5-2右側のような表示がなされる。
図5-2右側における表示画面については、前述した
図5-2中央と同様である部分についての説明を省略する。
【0470】
この画面では、クーポンアプリケーションのクーポン変更画面のうち第2クーポン変更画面における各種情報(以下、「変更先クーポン選択情報」と称する。)が表示される変更先クーポン一覧表示領域が構成されている。
この例では、変更先クーポン一覧表示領域に、変更先クーポン選択情報として、「変更先のクーポンを選択してください」の文字と、第2変更元クーポン選択情報(本例では、一つ前の画面でユーザによって選択されたおにぎりに関連付けられたクーポンを含む第1変更元クーポン選択情報と同様の情報)と、「変更先クーポン」の文字と、第1変更先クーポン選択情報(本例では、店舗情報(「BBマート」のアイコン)と、ミルクティーの商品画像を含むアイコンと、「ミルクティー」および「160円(右向き三角形のオブジェクト)120円」の文字とを含むクーポン)と、第2変更先クーポン選択情報(、店舗情報(「BBマート」のアイコン)と、メロンパンの商品画像を含むアイコンと、「メロンパン」および「150円(右向き三角形のオブジェクト)100円」の文字とを含むクーポン)とが表示されている。
【0471】
限定ではなく例として、
図5-2右側のように、第2変更先クーポン選択情報がユーザによって選択され、選択ボタンCBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図5-3左側のような表示がなされる。
【0472】
この画面では、クーポンアプリケーションのクーポン変更画面のうち第3クーポン変更画面における各種情報(以下、「クーポン変更確認情報」と称する。)が表示されるクーポン変更確認情報表示領域が構成されている。
この例では、クーポン変更確認情報表示領域に、クーポン変更確認情報として、「この内容で変更しますか?」の文字と、クーポンを変更したことによって生じる差額等を示すクーポン変更後結果情報(本例では、「差額20円が返金されます」の文字を含むアイコン)と、クーポン変更詳細確認情報(本例では、第2変更元クーポン選択情報に関連する情報(下向き三角形のオブジェクト)第2変更先クーポン選択情報に関連する情報)と、このクーポン変更確認情報の通りにクーポンを変更するための第3変更ボタンC3BTが表示されている。具体的には、この例では、おにぎりのクーポン(変更元クーポン)をメロンパンのクーポン(変更先クーポン)に変更するように、クーポンの使用を変更すること(この例では、クーポンの差替)が表示されている。
【0473】
限定ではなく例として、
図5-3左側のように、第3変更ボタンC3BTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図5-3右側のような表示がなされる。
図5-3右側における表示画面については、前述した
図5-2左側と同様である部分についての説明を省略する。
【0474】
この例では、クーポン使用履歴情報表示領域の第2クーポン使用履歴情報が、限定ではなく例として、おにぎりのクーポンからメロンパンのクーポンに変更されている。
【0475】
また、クーポンが変更されたことに基づいて、限定ではなく例として、画面上部に、支払いアプリケーションを発信元とする、クーポン変更後結果情報等を示すテキスト(「BBマート」のアイコンと、「2022/5/9 18:22:43」の文字と、「20円 受け取りが完了しました」の文字)等を含む、プッシュ形式で表示されるプッシュ通知PN2が表示されている。この例では、クーポンアプリケーションと関連付けられたアプリケーションの一例として、電子マネー決済を行うことが可能な支払いアプリケーション(Payment App)において、ユーザA.Aの電子マネー口座(電子マネー口座残高)に「20円」が加算されることによって、差額分の返金が実現されている。
【0476】
図5-4~
図5-5は、上記とは異なる例を示す図である。
図5-4左側の画面は、
図5-2左側の画面と同様である。
図5-4左側において、第1変更ボタンC1BTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図5-4中央のような表示がなされる。
この
図5-4中央の画面は、
図5-2中央の画面とほぼ同様であるが、変更元クーポン一覧表示領域における、おにぎりに関連付けられたクーポンの情報の下に、クーポンを追加するためのクーポン追加ボタンC4BTが設けられている。このクーポン追加ボタンC4BTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図5-4右側のような表示がなされる。
【0477】
この画面では、
図5-2右側の画面とは異なり、「追加するクーポンを選択してください」の文字とともに、「追加可能クーポン」として、第1追加クーポン選択情報(ミルクティーの商品画像を含むアイコンと、「ミルクティー」および「160円(右向き三角形のオブジェクト)120円」の文字とを含むクーポン)と、第2追加クーポン選択情報(メロンパンの商品画像を含むアイコンと、「メロンパン」および「150円(右向き三角形のオブジェクト)100円」の文字とを含むクーポン)とが表示されている。
【0478】
限定ではなく例として、
図5-4右側のように、第2変更先クーポン選択情報がユーザによって選択され、選択ボタンCBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図5-5左側のような表示がなされる。
【0479】
この画面では、クーポン変更確認情報表示領域に、クーポン変更確認情報として、「この内容で変更しますか?」の文字と、クーポンを変更したことによって生じる差額等を示すクーポン変更後結果情報(本例では、「差額50円が返金されます」の文字を含むアイコン)と、クーポン変更詳細確認情報とが表示されている。具体的には、この例では、メロンパンのクーポンを追加するように、クーポンの使用を変更すること(この例では、クーポンの追加)が表示されている。
【0480】
限定ではなく例として、
図5-5左側のように、第3変更ボタンC3BTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図5-5右側のような表示がなされる。
【0481】
この例では、クーポン使用履歴情報表示領域において、
図5-4左側の画面に表示されていたフライドチキンのクーポンとおにぎりのクーポンとに加えて、メロンパンのクーポンが新たに追加されている。
【0482】
また、クーポンが追加されたことに基づいて、限定ではなく例として、画面上部に、支払いアプリケーションを発信元とする、クーポン変更後結果情報等を示すテキスト(「BBマート」のアイコンと、「2022/5/9 18:22:43」の文字と、「50円 受け取りが完了しました」の文字)等を含む、プッシュ形式で表示されるプッシュ通知PN3が表示されている。この例では、クーポンアプリケーションと関連付けられたアプリケーションの一例として、電子マネー決済を行うことが可能な支払いアプリケーション(Payment App)において、ユーザA.Aの電子マネー口座(電子マネー口座残高)に「20円」が加算されることによって、差額分の返金が実現されている。
【0483】
このように、クーポンアプリケーションにおいて、買い物で使用したクーポンの使用の変更を後からできることによって、ユーザが誤ってクーポンを使用してしまった場合や、ユーザにとってより一層お得なクーポンを見つけた場合などに手軽にクーポンを変更することができ、クーポンアプリケーションにおける利便性を向上できる。
【0484】
なお、ここでは、買い物で使用したクーポンのうちの一部のクーポンを別のクーポンに差し替える場合の表示画面例を示したが、全てのクーポンを別のクーポンに差し替えることもできる。また、この他にも、買い物で使用したクーポンのうちの少なくとも一部のクーポンを削除するようにすることもできる。これらについては、以下の処理で説明する。
【0485】
<処理>
図5-6~
図5-8は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5-6では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、クーポンサーバ40の制御部41が実行する処理をそれぞれ示し、これに続く
図5-7では、店舗POSシステム50が行う処理を一番右側に示している。これに続く
図5-8では、支払いサーバ90が行う処理を一番右に示している。
ここでは、限定ではなく例として、前述した「パターンB」を適用する場合の処理例をメインに説明する。
この処理は、限定ではなく例として、
図1-15に示した「処理パターン1」を適用した処理例である。なお、
図1-16に示した「処理パターン2」や
図1-17に示した「処理パターン3」を適用する場合も同様とすることができるが、図示および説明は省略する。
【0486】
A150の後、通信I/F22によってサーバ10から複合クーポンコード情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した複合クーポンコード情報を表示部24に表示させる(A170)。そして、P210の後、店舗POSシステム50によって、クーポンコード読み取り処理が行われる(P220)。
【0487】
その後、店舗POSシステム50は、店舗決済処理を行う(P260)。そして、店舗POSシステム50は、その店舗決済情報を、通信I/Fによって端末20A、サーバ10およびクーポンサーバ40にそれぞれ送信する(P510)。この場合、限定ではなく例として、クーポンサーバ40の制御部41は、受信した店舗決済情報に基づいて、クーポンの使用を記録する(使用履歴を更新する)ようにしてもよい。
なお、クーポンサーバ40には店舗決済情報を送信しないようにしてもよい。
【0488】
A170の後、端末20Aの制御部21は、入出力部23を介したユーザ入力に基づいて、クーポンの使用の変更を要求するクーポン変更要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A510)。
【0489】
S210の後、通信I/F14によって端末20Aからクーポン変更要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、クーポンの使用を変更することが可能な期間として設定された変更期間内であるか否かを判定する(S510)。
変更期間内ではないと判定したならば(S510:NO)、サーバ10の制御部11は、S190の終了判定に処理を移す。この場合、クーポンの使用を変更することが可能なクーポンの一覧情報をクーポンサーバ40から取得して更新するようにしてもよい。
【0490】
変更期間内であると判定したならば(S510:YES)、サーバ10の制御部11は、使用の変更をすることが可能なクーポンの一覧情報である変更可能クーポン一覧情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S530)。
【0491】
A510の後、端末20Aの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10から変更可能クーポン一覧情報を受信したか否かを判定する(A530)。
受信しなかったと判定したならば(A530:NO)、端末20Aの制御部21は、A190の終了判定に処理を移す。これは、変更期間内ではなかった場合である。
【0492】
受信したと判定したならば(A530:YES)、端末20Aの制御部21は、受信した変更可能クーポン一覧情報を表示部24に表示させるなどし、入出力部23を介した使用を変更するクーポンを選択するユーザ入力に基づいて、クーポン変更選択情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A550)。
【0493】
ここで、クーポンの使用の変更には、少なくとも以下のうちのいずれか1つを含めることができる。
(A)クーポンの差替
(B)クーポンの削除
(C)クーポンの追加
【0494】
(A)は、複合クーポンコード情報にクーポンの情報を関連付けた複数のクーポンのうちの一部または全部のクーポンを別のクーポンに差し替えることとすることができる。
(B)は、複合クーポンコード情報にクーポンの情報を関連付けた複数のクーポンのうちの一部または全部のクーポンを削除することとすることができる。
(C)は、複合クーポンコード情報にクーポンの情報が関連付けられた複数のクーポンに加えて1以上のクーポンを追加すること、または、クーポンを使用せずに(複合クーポンコード情報を用いずに)支払いを行った後に、1以上のクーポンを追加することとすることができる。
これらは、店舗での決済後に、ユーザがクーポンの使用に関する変更を行うことを意味している。
【0495】
クーポン変更選択情報には、限定ではなく例として、クーポンの使用の変更の種別(差替、削除、追加)、その対象とするクーポンのクーポンIDを含めることができる。
【0496】
S530の後、通信I/F14によって端末20からクーポン変更選択情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、クーポン変更処理を行う(S550)。具体的には、限定ではなく例として、端末20Aから受信したクーポン変更選択情報に含まれるクーポンの使用の変更の種別と、クーポンIDとに基づいて、ユーザA.Aのアカウント管理データにおけるクーポン使用履歴データを更新する。この場合、クーポン使用履歴の更新内容をクーポンサーバ40に送信し、クーポンサーバ40でもクーポン使用履歴が更新されるようにしてもよい。
【0497】
次いで、サーバ10の制御部11は、複合クーポンコード情報を用いて対象の店舗決済が行われた決済金額と、クーポンの使用を変更してこの店舗決済が行われるとした場合の金額(以下、便宜的に「仮決済金額」と称する。)との差額を算出する。そして、その決済を要求する差額決済要求情報を、通信I/F14によって支払いサーバ90に送信する(S570)。
そして、サーバ10の制御部11は、S190の終了判定に処理を移す。
【0498】
支払いサーバ90の制御部は、通信I/Fによってサーバ10から差額決済要求情報を受信したか否かを判定する(T510)。
受信しなかったと判定したならば(T510:NO)、支払いサーバ90の制御部は、T590の終了判定に処理を移す。
【0499】
受信したと判定したならば(T510:YES)、支払いサーバ90の制御部は、差額決済処理を行う(T530)。具体的には、限定ではなく例として、以下の処理を行う。
【0500】
(A)クーポンの差替
ユーザA.Aの電子マネー口座に差額を加算する。
これは、限定ではなく例として、ある割引率(割引額)のクーポンをより割引率の高いクーポンに差し替えるようにクーポンの使用が変更されたような場合、ユーザA.Aは多めに支払いを行ったことになるため(決済金額>仮決済金額)、差額をユーザに返金することに相当する。
【0501】
(B)クーポンの削除の場合
差額分の金額を請求する請求情報を端末20Aに送信し、差額分の金額をユーザA.Aに請求する。そして、端末20Aから送信される承認情報に基づいて、ユーザA.Aの電子マネー口座から差額を減算する。具体的には、限定ではなく例として、クーポンアプリケーションやメッセージングアプリケーション(メッセージングアプリケーションではトークルームに表示されるメッセージなどの情報としてもよい。)、支払いアプリケーション等のアプリケーションによって端末20で表示される請求情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する。そして、限定ではなく例として、端末20Aで表示された請求情報に基づき、ユーザによって承認するユーザ入力がなされたこと(限定ではなく例として、請求情報に関連付けられた承認ボタンの操作等)に基づいて、端末20Aから承認情報がサーバ10に送信されるようにすることができる。非承認の場合は、非承認情報が端末20Aからサーバ10に送信されるようにすることができる。
これは、限定ではなく例として、ある割引率(割引額)のクーポンを削除するようにクーポンの使用が変更されたような場合、ユーザA.Aは少なめに支払いを行ったことになるため(決済金額<仮決済金額)、差額をユーザに請求することに相当する。
【0502】
(C)クーポンの追加
ユーザA.Aの電子マネー口座に差額分の金額を加算する。
これは、限定ではなく例として、ある割引率のクーポンを追加するようにクーポンの使用が変更されたような場合、ユーザA.Aは多めに支払いを行ったことになるため、(決済金額>仮決済金額)、差額をユーザに返金することに相当する。
【0503】
また、(A)の場合において、ある割引率(割引額)のクーポンをより割引率の低いクーポンに差し替えるようにクーポンの使用が変更されるような場合もあり得る、この場合、ユーザA.Aは少なめに支払いを行ったことになるため(決済金額<仮決済金額)、この場合は、(B)と同様に、差額をユーザに請求するようにするにすることができる。
【0504】
T530の後、支払いサーバ90の制御部は、差額決済処理の決済結果の情報である差額決済結果情報を、通信I/Fによって端末20Aに送信する(T550)。
そして、支払いサーバ90の制御部は、T590の終了判定に処理を移す。
【0505】
A550の後、通信I/F22によって支払いサーバから差額決済結果情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した差額決済結果情報を表示部24に表示させる(A570)。
そして、端末20Aの制御部21は、A190の終了判定に処理を移す。
【0506】
なお、前述した通り、本開示の手法は、1つのクーポンを使用して決済(会計)することを妨げるものではなく、上記の(A)クーポンの差替、(B)クーポンの削除、(C)クーポンの追加を、1つのクーポンを使用して決済した場合にも同様に適用してもよい。
【0507】
<第5実施例の効果>
本実施例は、サーバ10が、複合クーポンコード情報(限定ではなく、第1コード情報の一例)を用いて決済が行われたことに基づく決済金額(限定ではなく、第1金額の一例)の情報を、通信I/F14によって店舗POSシステム50から受信する。また、サーバ10は、クーポン変更選択情報(限定ではなく、クーポンの使用の変更に関する第6情報の一例)を通信I/F14によって端末20Aから受信する。そして、サーバ10の制御部11は、受信したクーポン変更選択情報に基づきクーポンの使用を変更して上記の決済が行われる場合の仮決済金額(限定ではなく、第2金額の一例)の情報を制御部21によって算出するなどして取得し、決済金額と仮決済金額との差額に基づく処理(限定ではなく、第2処理の一例)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバが、第1コード情報を用いて決済が行われたことに基づく第1金額と、クーポンの使用を変更して決済が行われる場合の第2金額との差額に基づく第2処理を行うことで、第1コード情報を用いて決済が行われた後に、端末のユーザがクーポンの使用を変更できるようにすることができる。
【0508】
また、クーポン変更選択情報は、複合クーポンコード情報に対応する複数のクーポンに含まれる少なくとも一部のクーポンを差し替えること(別のクーポンを使用すること)に関する情報を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザが複数のクーポンに含まれる少なくとも一部のクーポンに代えて別のクーポンを使用するように使用を変更できるようにすることができる。
【0509】
この場合、決済金額と仮決済金額との差額に基づく処理(第2処理)は、差額を端末のユーザに返金することに関する処理、または差額をユーザに請求することに関する処理を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、複数のクーポンに含まれる少なくとも一部のクーポンに代えて別のクーポンを使用するように変更された場合に、端末ユーザに差額を返金する、または端末のユーザに差額を請求することによって、第1コード情報を用いた決済の金額を後から調整することができる。
【0510】
また、クーポン変更選択情報は、複合クーポンコード情報に対応する複数のクーポンに加えてクーポンを追加すること(別のクーポンを使用すること)に関する情報を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザが複数のクーポンに加えて別のクーポンを使用するように使用を変更できるようにすることができる。
【0511】
この場合、決済金額と仮決済金額との差額に基づく処理(第2処理)は、差額を端末のユーザに返金することに関する処理を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、複数のクーポンに加えて別のクーポンを使用するように変更された場合に、端末ユーザに差額を返金することによって、第1コード情報を用いた決済の金額を後から調整することができる。
【0512】
また、クーポン変更選択情報は、複合クーポンコード情報に対応する複数のクーポンに含まれる少なくとも一部のクーポンを削除すること(不使用とすること)に関する情報を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザが複数のクーポンに含まれる少なくとも一部のクーポンを不使用とするように使用変更できるようにすることができる。
【0513】
また、この場合、決済金額と仮決済金額との差額に基づく処理(第2処理)は、差額をユーザに請求することに関する処理を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、複数のクーポンに含まれる少なくとも一部のクーポンを不使用とするように変更された場合に、端末ユーザに差額を請求することによって、第1コード情報を用いた決済の金額を後から調整することができる。
【0514】
また、本実施例は、端末20が、クーポン一覧情報を表示部24に表示する。そして、端末20は、クーポン一覧情報が表示された表示部24に対する端末20のユーザによる入力に基づいて、クーポン変更選択情報(限定ではなく、クーポンの使用の変更に関する第6情報の一例)を通信I/F22によってサーバ10に送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、クーポンの一覧に関する情報が表示された表示部に対する端末のユーザによる入力に基づいて、クーポンの使用の変更に関する第6情報をサーバに送信して、クーポンの使用の変更をサーバに通知することができる。
【0515】
また、この場合、クーポン変更選択情報は、複合クーポンコード情報に対応する複数のクーポンに加えてクーポンを追加すること(別のクーポンを使用すること)に関する情報を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザが複数のクーポンに加えて別のクーポンを使用するように使用を変更できるようにすることができる。
【0516】
また、この場合、クーポン一覧情報は、複合クーポンコード情報に対応する複数のクーポンに加えて使用することが可能なクーポンに関する情報(限定ではなく、第7情報の一例)と、複合クーポンコード情報に対応する複数のクーポンに加えて使用することができないクーポンに関する情報(限定ではなく、第8情報の一例)とを含み、端末20は、これらの情報を異なる態様で表示部24に表示する制御を制御部21によって行うようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、複数のクーポンに加えて使用することが可能なクーポンに関する第7情報と、複数のクーポンに加えて使用することのできないクーポンに関する第8情報とが異なる態様で表示部に表示されることで、複数のクーポンに加えて使用することが可能なクーポンと、複数のクーポンに加えて使用することのできないクーポンとを分かり易い形で端末のユーザに知らせることができる。
【0517】
<第5変形例(1)>
上記の実施例でも説明したが、クーポンを使用せずに(複合クーポンコード情報を用いずに)支払いを行った後に、1以上のクーポンを追加することができるようにしてもよい。
【0518】
<第5変形例(2)>
また、上記の実施例では、クーポンの使用の変更に伴い差額をユーザに返金する場合、電子マネーによって差額を返金することとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、企業通貨(限定ではなく例として、ポイント)をユーザに付与するようにしてもよい。この企業通貨の付与は、返金の一種と捉えてもよいし、返金ではなくユーザへの還元と捉えてもよい。また、ユーザが登録している金融機関口座への振込によって返金を行うようにしてもよい。
【0519】
また、同様に、差額をユーザに請求する場合において、電子マネー口座から差額を減算するようにするのではなく、ユーザが所有済みの企業通貨から差額分の企業通貨を徴収するようにしてもよい。また、指定の金融機関口座に差額を振り込むようにユーザに要求するようにしてもよい。
【0520】
図5-9~
図5-10は、本変形例における表示画面の一例を示す図である。
ここでは、第5変形例(1)のように、ユーザがクーポンを使用せずに店舗で取引を行った後に、この取引に適用可能なクーポンを追加する例を示す。
ここでは、支払いアプリケーションを用いた電子マネー決済によって店舗で取引を行った場合の例を示すが、これに限定されず、支払いアプリケーションとは異なるアプリケーションで取引が行われた場合にも、この取引に対して適用可能なクーポンを追加することができるようにしてもよい。
【0521】
図5-9左側は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される支払いアプリケーションの画面の一例を示す図である。
図5-9左側は、支払いアプリケーションの取引履歴画面であり、画面最上部の中央部には、支払いアプリケーションの名称として「Payment App」の文字が表示されている。
【0522】
また、その下には、支払いアプリケーション内で現在表示されているページ等を示す領域(以下、「アプリ内位置表示領域」と称する。)が構成され、この画面は取引履歴画面であるため「取引履歴」と表示されている。また、その文字の左には一つ前の画面に戻るための戻るアイコン(本例では、「<」のオブジェクトを含むアイコン)が表示されている。
【0523】
また、その下には、支払いアプリケーションの取引履歴画面における各種情報(以下、「取引履歴情報」と称する。)が表示される取引履歴情報表示領域が構成されている。
この例では、取引履歴情報表示領域に、取引履歴情報として、第1取引履歴情報(本例では、取引内容(「357円支払い」、「2022/5/1 13:33:33」、「BBマート ○○店」)と、後述する第2クーポンアプリ移行ボタンA2BTとを含むアイコン)、第2取引履歴情報(本例では、取引内容(「936円支払い」、「2022/5/5 15:55:55」、「BBマート ○○店」)と、後述する第1クーポンアプリ移行ボタンA1BTとを含むアイコン)と、第3取引履歴情報(本例では、取引内容(「830円支払い」、「2022/5/7 18:18:17」、「BBマート ○○店」)と、第1クーポンアプリ移行ボタンA1BTとを含むアイコン)等が表示されている。
【0524】
この例では、各取引履歴情報の下部に、各取引に対してクーポンを変更(追加も含む)するためにクーポンアプリケーションに移行するためのクーポンアプリ移行ボタンが表示されている。
限定ではなく例として、取引履歴情報に対応するクーポン使用履歴情報が変更可能期間のものである場合、その取引履歴情報の下部に、クーポンアプリ移行ボタンとして第1クーポンアプリ移行ボタンA1BT(本例では、「クーポン変更」の文字を含むボタン)が表示される。
また、限定ではなく例として、取引履歴情報に対応するクーポン使用履歴情報が変更不可期間のものである場合、その取引履歴情報の下部に、クーポンアプリ移行ボタンとして第2クーポンアプリ移行ボタンA2BT(本例では、「クーポン変更 期限切れ」の文字を含むボタン)が表示される。このとき、第2クーポンアプリ移行ボタンA2BTは、限定ではなく例として、操作を受け付けていないことを示す態様(本例では、ハッチング処理された態様)で表示されている。
【0525】
限定ではなく例として、
図5-9左側のように、第3取引履歴情報の第1クーポンアプリ移行ボタンA1BTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図5-9中央のような表示がなされる。
この例では、第1クーポンアプリ移行ボタンA1BTがタッチされたことに基づき、端末20Aにおいてクーポンアプリケーションが起動し、クーポンアプリケーションのクーポン使用履歴画面が表示されている。
【0526】
この例では、クーポン使用履歴情報表示領域に、クーポン使用履歴情報として、第1クーポン使用履歴情報(本例では、「BBマート」のアイコンと、日時(2022/5/5 15:55:55)と、フライドチキンの商品画像を含むアイコンと、「フライドチキン」および「50円引き」の文字とを含むクーポンの情報と、おにぎりの商品画像を含むアイコンと、「おにぎり」および「30円引き」の文字と、第1変更ボタンC1BT(限定ではなく例として、「クーポン変更 2022/5/12 15:54まで」の文字を含むボタン)とを含むクーポンの情報)、第2クーポン使用履歴情報(本例では、「BBマート」のアイコンと、日時(2022/5/7 18:18:17)と、「クーポン使用なし」の文字を含むアイコンと、第1変更ボタンC1BT(限定ではなく例として、「クーポン変更 2022/5/14 18:17まで」の文字を含むボタン)とを含むクーポンの情報)などが表示されている。
【0527】
限定ではなく例として、
図5-9中央のように、第2クーポン使用履歴情報の第1変更ボタンC1BTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図5-9右側のような表示がなされる。
【0528】
この画面では、「変更先のクーポンを選択してください」の文字と、変更元クーポン情報(本例では、一つ前の画面でユーザによって選択された第2クーポン使用履歴情報と同様の情報:クーポン使用なし)と、「変更先クーポン」の文字と、第1クーポン変更情報(本例では、店舗情報(「BBマート」のアイコン)と、ミルクティーの商品画像を含むアイコンと、「ミルクティー」および「160円(右向き三角形のオブジェクト)120円」の文字とを含むクーポン)と、第2クーポン変更情報(店舗情報(「BBマート」のアイコン)と、おにぎりの商品画像を含むアイコンと、「おにぎり」および「30円引き」の文字とを含むクーポン)と、第3クーポン変更情報(店舗情報(「BBマート」のアイコン)と、BBマートのアイコンと、「250円以上お買い上げで5%OFF」の文字とを含むクーポン)と、選択したクーポンを仮決定するための選択ボタンCBTが表示されている。
【0529】
本例では、第2クーポン変更情報と第3クーポン変更情報との2個のクーポンが選択された状態を示しており、これらに関連付けて表示されたチェックボックスにチェックマークが入れられた状態を示している。
【0530】
限定ではなく例として、
図5-9右側のように、第2クーポン変更情報と第3クーポン変更情報がユーザによって選択された状態で、選択ボタンCBTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図5-10左側のような表示がなされる。
図5-10左側における表示画面については、前述した
図5-3左側と同様である部分についての説明を省略する。
【0531】
この例では、クーポン変更確認情報表示領域に、クーポン変更確認情報として、「この内容で変更しますか?」の文字と、クーポンを変更したことによって生じる差額等を示すクーポン変更後結果情報(本例では、「差額70円がポイントバックされます」の文字を含むアイコン)と、クーポン変更詳細確認情報(本例では、変更元クーポン情報に関連する情報(下向き三角形のオブジェクト)第2クーポン変更情報と第3クーポン変更情報とに関連する情報)と、このクーポン変更確認情報の通りにクーポンを変更するための第3変更ボタンC3BTが表示されている。具体的には、この例では、クーポン使用なしから、おにぎりのクーポンと5%OFFのクーポンとを使用するように、クーポンの使用を変更すること(この例では、クーポンの追加)が表示されている。
【0532】
限定ではなく例として、
図5-10左側のように、第3変更ボタンC3BTがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図5-10右側のような表示がなされる。
図5-10右側における表示画面については、前述した
図5-4中央と同様である部分についての説明を省略する。
【0533】
この例では、クーポン使用履歴情報表示領域の第2クーポン使用履歴情報が、限定ではなく例として、「クーポン使用なし」の文字を含むアイコンから、おにぎりのクーポンと5%OFFのクーポンとに変更されている。
【0534】
また、クーポンが変更されたことに基づいて、限定ではなく例として、画面上部に、支払いアプリケーションを発信元とする、クーポン変更後結果情報等を示すテキスト(「BBマート」のアイコンと、「2022/5/10 10:45:22」の文字と、「70Point 受け取りが完了しました」の文字)等を含む、プッシュ形式で表示されるプッシュ通知PN4が表示されている。
【0535】
<その他>
クーポンアプリケーション等のアプリケーションを配信する用のサーバ(端末20がアプリケーションをダウンロードするサーバ)を、サーバ10等とは異なるサーバとして構成してもよい。つまり、アプリケーションを配信する用のサーバと、上記の実施例等で説明したアプリケーション管理処理等を行うサーバ等とを物理的に分離されたサーバとして構成してもよいし、1つのサーバとして構成してもよい。
【0536】
限定ではなく例として、本発明の一態様によると、
サーバと端末とを備えるシステムにおいて、端末は、サーバから送信されたアプリケーションを受信し、アプリケーションを端末の記憶部に記憶し、端末のユーザによって端末に入力された複数のクーポンに関する情報を含む第1情報を、アプリケーションによってサーバに送信し、サーバは、第1情報を端末から受信し、第1情報の受信に基づき、複数のクーポンの情報が関連付けられた第1コード情報を端末に送信し、端末は、第1コード情報をアプリケーションによってサーバから受信し、第1コード情報をアプリケーションによって表示するようにすることができる。
この場合、本発明のサーバは、アプリケーションを配信する用の第1サーバと、コード情報を配信する用の第2サーバとを含むこととしてよい。
【0537】
また、アプリケーションには、クーポンアプリケーション等の各種のアプリケーションのプログラムに限らず、限定ではなく例として、おおもととなるアプリケーションの一機能として他のサービスの機能を持たせるためのプログラム(限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションの一機能としてクーポンサービスの機能を持たせるためのプログラム、またはその逆)や、おおもととなるアプリケーションのアップデート用のプログラム等を含めてもよい。また、アプリケーションプログラムで活用されるデータ(アプリケーションのアップデート用のデータ等も含めてもよい。)を含めてもよい。
【0538】
また、上記の実施例では、サーバ10とクーポンサーバ40とを物理的に分離されたサーバとしたが、これに限定されない。サーバ10とクーポンサーバ40とを1つのサーバとして構成してもよい。限定ではなく例として、クーポンサーバ40の機能をサーバ10に持たせるようにしてもよい。
【0539】
また、限定ではなく例として、サーバ10とクーポンサーバ40とでサーバシステムが構成されるとしてもよく、サーバ10とクーポンサーバ40とアプリケーションの配信用のサーバとでサーバシステムが構成されるとしてもよい。この場合、端末20は、サーバシステムと通信して、上記の実施例で説明した処理を行うと捉えてもよい。
【0540】
また、上記の実施例では、限定ではなく例として、本発明をクライアントサーバシステムによって実現する手法を説明したが、これに限定されない。前述したように、分散システムなど、サーバやサーバシステムの機能を端末20に持たせるシステムによって実現してもよい。限定ではなく例として、上記の実施例で説明したフローチャートで、サーバやサーバシステムが行うこととして説明した処理を、端末が行うようにしてもよい。
【0541】
また、限定ではなく例として、クーポンシードコードなど、複合クーポンコード情報を生成するために必要な情報を端末20の記憶部28に記憶させるようにし、端末20の制御部21が複合クーポンコード情報を生成する処理を行って、生成した複合クーポンコード情報を表示部24に表示させるなどしてもよい。
【符号の説明】
【0542】
1 通信システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク
40 クーポンサーバ
50 店舗POSシステム
90 支払いサーバ