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特許7417797情報処理方法、プログラムおよび情報処理装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-11
(45)【発行日】2024-01-19
(54)【発明の名称】情報処理方法、プログラムおよび情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240112BHJP
【FI】
G06Q30/0601
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021128751
(22)【出願日】2021-08-05
(62)【分割の表示】P 2019180457の分割
【原出願日】2019-09-30
(65)【公開番号】P2021177433
(43)【公開日】2021-11-11
【審査請求日】2022-09-29
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100140431
【弁理士】
【氏名又は名称】大石 幸雄
(72)【発明者】
【氏名】藤原 彰二
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/006086(WO,A1)
【文献】特開2004-206274(JP,A)
【文献】特開2014-170419(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザと店舗との間の通話による取引に基づき情報処理を実行するサーバによって実行されるプログラムであって、
前記ユーザに関する情報を含む第1情報と、前記店舗に関する第2情報とを、第1装置から前記サーバの通信部を介して受信することと、
前記第1情報に基づいて、前記第1装置に関連付けられた電話番号の情報を取得する制御を前記サーバの制御部によって行うことと、
前記第2情報に基づいて、前記電話番号の少なくとも一部を含む第3情報を前記店舗の第2装置に前記通信部を介して送信することと、
前記第3情報に基づいて前記第2装置から送信された、前記通話による前記取引に関する第4情報を、前記通信部を介して受信することと前記サーバによって実行させるためのプログラム
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記取引に関して、前記第1装置と前記第2装置との間で第1通信網を介した通信が行われ、
前記第1情報と前記第2情報とは、前記第1通信網とは異なる第2通信網を介して前記第1装置から受信される、
プログラム
【請求項3】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記第1通信網は、公衆交換電話網であり、
前記第2通信網は、IPネットワークである
プログラム
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第4情報は、前記第2装置へ送信された前記第3情報と、前記第2装置に記憶された情報とに基づいて、前記第2装置から送信される
プログラム
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第4情報に基づく特典情報を前記ユーザに関連付ける処理を前記サーバの制御部によって行うこと前記サーバによって実行させるためのプログラム
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムであって、
前記特典情報を前記通信部によって前記第1装置に送信すること前記サーバによって実行させるためのプログラム
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1情報は、前記第1装置のユーザの識別情報を含む
プログラム
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1情報と前記第2情報とは、前記第1装置による通話の終了に基づいて前記第1装置から送信された情報である
プログラム
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1情報は、前記通話の開始、または終了に関する情報を含む
プログラム
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第4情報に基づいて、前記取引に関する第5情報を前記第1装置に前記通信部を介して送信すること前記サーバによって実行させるためのプログラム
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記第5情報は、前記取引によって前記ユーザが購入した商品、または前記ユーザが受けたサービスの情報と、前記商品の金額の情報とを含む
プログラム
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第4情報は、前記取引に基づき前記ユーザが購入した商品、または前記ユーザが受けたサービスの情報を含み、
前記第4情報に基づいて、前記商品に関連する、または前記サービスに関連する第6情報を前記第1装置に前記通信部を介して送信すること前記サーバによって実行させるためのプログラム
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記取引における前記ユーザの支出に関する情報を、前記第4情報に基づいて生成すること前記サーバによって実行させるためのプログラム
【請求項14】
ユーザと店舗との間の通話による取引に基づき情報処理を実行するサーバの情報処理方法であって、
前記ユーザに関する情報を含む第1情報と、前記店舗に関する第2情報とを、第1装置から前記サーバの通信部を介して受信することと、
前記第1情報に基づいて、前記第1装置に関連付けられた電話番号の少なくとも一部を取得する制御を前記サーバの制御部によって行うことと、
前記第2情報に基づいて、前記電話番号の少なくとも一部を含む第3情報を前記店舗の第2装置に前記通信部を介して送信することと、
前記第3情報に基づいて前記第2装置から送信された、前記通話による前記取引に関する第4情報を、前記通信部を介して受信することとを含む。
【請求項15】
ユーザと店舗との間の通話による取引に基づき情報処理を実行するサーバであって、
前記ユーザに関する情報を含む第1情報と、前記店舗に関する第2情報とを、第1装置から受信する通信部と、
前記第1情報に基づいて、前記第1装置に関連付けられた電話番号の少なくとも一部を取得する制御部とを備え、
前記通信部は、前記第2情報に基づいて、前記電話番号の少なくとも一部を含む第3情報を前記店舗の第2装置に送信し、前記第3情報に基づいて前記第2装置から送信された、前記通話による前記取引に関する第4情報を受信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、プログラムおよび情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
端末を介して商品やサービスの提供を注文可能な技術が知られている。特許文献1には、ユーザが端末を利用して、料理を注文することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】再表2017-119096号公報
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、ユーザと店舗との間の取引に基づき情報処理を実行するサーバの情報処理方法であって、前記ユーザによって前記取引に利用された第1端末に関する第1情報と、前記店舗に関する第2情報とを、前記第1端末から前記サーバの通信部を介して受信することと、前記第2情報に基づいて、前記店舗の第2端末に前記通信部を介して前記第1情報を送信することと、前記第1情報に基づいて前記第2端末から送信された、前記取引に関する第3情報を、前記通信部を介して受信することとを含む。
【0005】
本発明の第2の態様によると、ユーザと店舗との間の取引に基づき情報処理を実行するサーバによって実行されるプログラムであって、前記ユーザによって前記取引に利用された第1端末に関する第1情報と、前記店舗に関する第2情報とを、前記第1端末から前記サーバの通信部を介して受信することと、前記第2情報に基づいて、前記店舗の第2端末に前記通信部を介して前記第1情報を送信することと、前記第1情報に基づいて前記第2端末から送信された、前記取引に関する第3情報を、前記通信部を介して受信することとが前記サーバによって実行される。
【0006】
本発明の第3の態様によると、ユーザと店舗との間の取引に基づき情報処理を実行するサーバであって、前記ユーザによって前記取引に利用された第1端末に関する第1情報と、前記店舗に関する第2情報とを、前記第1端末から受信し、前記第2情報に基づいて、前記店舗の第2端末に前記第1情報を送信し、前記第1情報に基づいて前記第2端末から送信された、前記取引に関する第3情報を受信する通信部を含む。
【0007】
本発明の第4の態様によると、ユーザと店舗との間の取引に基づき情報処理を実行するサーバであって、メモリに記憶されたプログラムを読み出し、前記プログラムに基づく処理を実行するプロセッサーを備え、前記プロセッサーは、前記ユーザによって前記取引に利用された第1端末に関する第1情報と、前記店舗に関する第2情報とを、前記第1端末から前記サーバの通信部を介して受信する処理と、前記第2情報に基づいて、前記店舗の第2端末に前記通信部を介して前記第1情報を送信する処理と、前記第1情報に基づいて前記第2端末から送信された、前記取引に関する第3情報を、前記通信部を介して受信する処理とを実行する。
【0008】
本発明の第5の態様によると、ユーザと店舗との間の取引に基づき情報処理を実行するサーバと通信する、前記ユーザの端末の情報処理方法であって、前記ユーザによって前記取引に利用された第1端末に関する第1情報と、前記店舗に関する第2情報とを、前記端末の通信部を介して前記サーバに送信することと、前記第1情報が前記第2情報に基づいて前記サーバから前記店舗の第2端末に送信され、送信された前記第1情報に基づいて前記第2端末から送信された、前記取引に関する第3情報が前記サーバで受信され、前記第3情報に基づく特典情報を前記通信部を介して前記サーバから受信することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。
図2】第1実施形態に係る情報処理を示す図である。
図3】第1実施形態に係る情報処理を示すシーケンス図である。
図4A】サーバのデータベースに記憶される完了通知情報の例を示す図である。
図4B】サーバのデータベースに記憶される店舗情報の例を示す図である。
図4C】サーバのデータベースに記憶されるユーザ情報の例を示す図である。
図5】第2実施形態に係る情報処理の例を示す図である。
図6】第2実施形態に係る情報処理の例を示すシーケンス図である。
図7】ユーザ端末の表示部に表示される注文に必要な情報の例を示す図である。
図8】通話開始のためのユーザ端末の操作の例を説明するための図である。
図9】通話中にユーザ端末の表示部に表示される画像の例を示す図である。
図10】注文の完了確認ためのユーザ端末の操作の例を説明するための図である。
図11A】サーバのデータベースに記憶される完了通知情報の例を示す図である。
図11B】サーバのデータベースに記憶される注文情報の例を示す図である。
図12】第3実施形態に係る情報処理を示す図である。
図13】第3実施形態に係る情報処理を示すシーケンス図である。
図14】サーバのデータベースに記憶されるユーザ情報の例を示す図である。
図15】結果通知に含まれる情報の表示部への表示の例を示す図である。
図16】第4実施形態に係る情報処理の例を示す図である。
図17】第4実施形態に係る情報処理の例を示すシーケンス図である。
図18】他のサービスまたはアプリケーションとの連携のための操作を説明するための図である。
図19】他のサービスまたはアプリケーションとの連携の結果を説明するための図である。
図20】他のサービスまたはアプリケーションとの連携の結果を説明するための図である。
図21】第5実施形態に係る情報処理の例を示す図である。
図22】第5実施形態に係る情報処理の例を示すシーケンス図である。
図23】ユーザ端末に表示された関連商品情報の例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0011】
本開示に係る情報処理方法、プログラムおよび情報処理装置を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0012】
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成を示す。図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワークNを介して、サーバ10と、ユーザ端末20(ユーザ端末20A,ユーザ端末20B,ユーザ端末20C)と、店舗端末30とが接続される。サーバ10は、ネットワークNを介して、ユーザ端末20および店舗端末30の間のメッセージの送受信を実現するサービスを提供する。なお、ネットワークNに接続されるユーザ端末20の数および店舗端末30の数は限定されない。
【0013】
ネットワークNは、1以上の店舗端末30と、1以上のユーザ端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワークNは、店舗端末30およびユーザ端末20がサーバ10に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0014】
ネットワークNのうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。また、ネットワークNのうちの1つまたは複数の部分は、IP(Internet Protocol)ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワークNは、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワークNは、1つまたは複数のネットワークNを含むことができる。
【0015】
ユーザ端末20(ユーザ端末20A,ユーザ端末20B,ユーザ端末20C)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置(コンピュータ)であればどのような情報処理装置であってもよい。ユーザ端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、パーソナルコンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、ユーザ端末20は情報処理装置と表現されてもよい。
【0016】
ユーザ端末20A、ユーザ端末20Bおよびユーザ端末20Cの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、ユーザ端末20について説明する。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末をユーザ端末20Xと表現し、ユーザXまたはユーザ端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよい。
【0017】
サーバ10は、ユーザ端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定でなく例として、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。
【0018】
店舗端末30は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。店舗端末30は、限定でなく例として、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、店舗端末30は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10とユーザ端末20と店舗端末30とを区別する必要がない場合は、サーバ10とユーザ端末20と店舗端末30とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0019】
<ハードウェア(HW)構成>
図1を用いて、通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0020】
(1)ユーザ端末のHW構成
【0021】
ユーザ端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部25、通信I/F24(インタフェース)、入力部22、出力部23を備える。ユーザ端末20のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスB2を介して相互に接続される。なお、ユーザ端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、ユーザ端末20は、入力部22、出力部23等、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すことが可能な構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0022】
通信I/F24は、ネットワークNを介して各種データの送受信を行う。通信I/F24による通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F24は、ネットワークNを介して、サーバ10との通信を実行する機能を有する。通信I/F24は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10に送信する。また、通信I/F24は、サーバ10から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F24を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F24が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0023】
入力部22は、ユーザ端末20に対する各種操作を入力する装置を含む。出力部23は、ユーザ端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入力部22および出力部23を入出力部として特定してもよいし、特定しなくてもよい。入出力部として特定した場合、入出力部は、入力部22と出力部23が一体化していてもよいし、入力部22と出力部23に分離されていてもよい。
【0024】
入力部22は、ユーザからの入力を受け付けて、受け付けた入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部22は、限定でなく例として、操作部22a、マイク22b、カメラ22cを含む。操作部22aは、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスを含む。マイク22bは、限定でなく例として、音声を入力するデバイスを含む。マイク22bは、音声データの入力に利用される。カメラ22cは、限定でなく例として、画像を入力するデバイスを含む。カメラ22cは、画像データの取得に利用される。
【0025】
出力部23は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部23は、限定でなく例として、表示部23aおよびスピーカ(音声出力)23bを含む。出力部23は、さらに、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、レンズ(限定でなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0026】
表示部23aは、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、画像を表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部23aは、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部23aは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。スピーカ26は、音声データの出力に利用される。
【0027】
入力部22および出力部23は、限定でなく例として、入出力部として特定され、タッチパネルとして構成されてもよい。入力部22および出力部23がタッチパネルとして構成される場合、操作部22aと表示部23aとは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0028】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0029】
制御部21は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、またはFPGA(field programmable gate array)を含む。
【0030】
記憶部25は、ユーザ端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部25は、限定でなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部25は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0031】
ユーザ端末20は、プログラムPとデータベースDとを記憶部25に記憶する。ユーザ端末20において、制御部21がこのプログラムPを実行することで、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部25に記憶されるプログラムPは、ユーザ端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0032】
(2)サーバのHW構成
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入力部12、出力部13を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスB1を介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、出力部13を取り外すことが可能な構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0033】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0034】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0035】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0036】
通信I/F14は、ネットワークNを介して各種データの送受信を行う。通信I/F14による通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワークNを介して、ユーザ端末20および店舗端末30などの他の装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、他の装置に送信する。また、通信I/F14は、他の装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0037】
入力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入力部12は、ユーザからの入力を受け付けて、受け付けた入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部12は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部12は、限定でなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、入力部12は、これらに限定されない。
【0038】
出力部13は、限定ではなく例として、表示部13aを含む。表示部13aは、代表的にはモニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD)で実現される。なお、表示部13aは、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらの表示部13aは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、表示部13aは、これらに限定されない。
【0039】
サーバ10は、プログラム15aとデータベース15bとを記憶部15に記憶する。サーバ10において、制御部11がこのプログラム15aを実行することで、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラム15aは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラム15aは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0040】
(3)店舗端末のHW構成
店舗端末30は、制御部31(CPU)、記憶部35、通信I/F34、入力部32、出力部33を備える。店舗端末30のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスB3を介して相互に接続される。なお、店舗端末30のHWは、店舗端末30のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、店舗端末30のHWは、出力部33を取り外すことが可能な構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0041】
制御部31は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0042】
制御部31は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部31は、これらに限定されない。
【0043】
記憶部35は、店舗端末30が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部35は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部35は、これらに限定されない。また、記憶部35は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0044】
通信I/F34は、ネットワークNを介して各種データの送受信を行う。通信I/F34による通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F34は、ネットワークNを介して、サーバ10などの他の装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F34は、各種データを制御部31からの指示に従って、他の装置に送信する。また、通信I/F34は、他の装置から送信された各種データを受信し、制御部31に伝達する。また、通信I/F34を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F34が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0045】
入力部32は、店舗端末30に対する各種操作を入力する装置により実現される。入力部32は、ユーザからの入力を受け付けて、受け付けた入力に係る情報を制御部31に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部32は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部32、限定でなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、入力部32は、これらに限定されない。
【0046】
出力部33は、限定ではなく例として、表示部33aとスピーカ33bとを含む。表示部13aは、代表的にはモニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD)で実現される。なお、表示部33aは、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらの表示部33aは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、表示部33aは、これらに限定されない。
【0047】
店舗端末30は、プログラム35aを記憶部35に記憶する。店舗端末30において、制御部31が、このプログラム35aを実行することで、制御部31に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部35に記憶されるプログラム35aは、店舗端末30に、制御部31が実行する各機能を実現させる。このプログラム35aは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0048】
本開示の各実施形態は、ユーザ端末20、サーバ10および/または店舗端末30のCPUがプログラムを実行することにより、実現されるものとして説明する。
【0049】
なお、ユーザ端末20の制御部21、サーバ10の制御部11、および/または店舗端末30の制御部31は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21、制御部11、および/または制御部31は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0050】
また、本開示の各実施形態のプログラム(限定ではなく、例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、各実施形態のプログラムを記憶可能である。また、各実施形態のプログラムは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0051】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、ドライブ、または任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0052】
サーバ10、ユーザ端末20、および/または店舗端末30は、記憶媒体に記憶されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0053】
また、本開示のプログラムは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10、ユーザ端末20、および/または店舗端末30に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10、ユーザ端末20、および/または店舗端末30は、限定でなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0054】
また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。サーバ10、ユーザ端末20、および/または店舗端末30における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
【0055】
ユーザ端末20における処理の少なくとも一部を、サーバ10および/または店舗端末30により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、ユーザ端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ10および/または店舗端末30で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0056】
サーバ10における処理の少なくとも一部を、ユーザ端末20および/または店舗端末30により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、ユーザ端末20および/または店舗端末30で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0057】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0058】
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0059】
実施形態に係る情報処理は、限定ではなく例として、ユーザと店舗との間の取引に基づいてサーバ10により実行される。実施形態に係る情報処理は、限定ではなく例として、ユーザと店舗との間の取引に基づいてユーザ端末20により実行される。実施形態に係る情報処理は、限定ではなく例として、ユーザと店舗との間の取引に基づいて店舗端末30により実行される。
【0060】
以下、各実施形態に係る情報処理の一例を説明する。以下の説明において、通信システム1の各構成については、適宜、図1を参照する。
【0061】
<第1実施形態>
第1実施形態は、サーバ10が、ユーザ端末20Aから受信した注文の完了通知に基づいて、注文の確認通知を店舗端末30に送信し、確認通知に基づいて店舗端末30から送信された注文の内容通知を受信する形態である。
【0062】
図2を参照して、限定ではなく例として、通信システム1による第1実施形態に係る情報処理を説明する。第1実施形態に係る情報処理は、ユーザと店舗との間の取引に基づき通信システム1により実行される。
【0063】
図2に示す処理は、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aを使用するユーザと、店舗端末30を使用する店舗との間の取引に関して、ユーザが、店舗にて取り扱う商品またはサービスを注文した後に開始する。まず、サーバ10は、上記取引に係るユーザが使用するユーザ端末20Aに関する情報(以下、「ユーザ端末情報」とも称する。)と、上記取引に係る店舗に関する情報(以下、「店舗情報」とも称する。)とを含む注文の完了通知をユーザ端末20Aから受信する(ステップS21)。サーバ10は、受信した完了通知に含まれていたユーザ端末情報を取得し、取得したユーザ端末情報を含む確認通知を、完了通知に含まれていた店舗情報に対応する店舗端末30に送信する(ステップS22)。その後、店舗端末30は、受信した確認通知に含まれていたユーザ端末情報に対応するユーザ端末20Aのユーザによる上記取引に関する情報を取得し、取得した取引に関する情報を含む内容通知を、サーバ10に送信する(ステップS23)。
【0064】
取引に関する情報は、限定ではなく例として、商品もしくはサービスの注文内容の情報、購入内容の情報、提供を受ける(または提供を受けた)商品もしくはサービスの内容の情報、または商品またはサービスの金額の情報を含む。また、限定ではなく例として、以下の説明において、取引に関する情報として、主に、商品もしくはサービスの注文内容の情報を使用して説明をする。しなしながら、限定ではなく例として、商品もしくはサービスの注文内容の情報の代わりに、または、商品もしくはサービスの注文内容の情報に加えて、取引に関するその他の情報を採用して各実施形態を実施することが可能である。
【0065】
次に、図3を参照して、通信システム1による第1実施形態に係る情報処理の詳細を説明する。以下の説明において、サーバ10による情報処理は、限定ではなく例として、制御部11が、記憶部15等に記憶されたプログラムを実行することにより制御される。また、ユーザ端末20Aによる情報処理は、限定ではなく例として、制御部21が、記憶部25等に記憶されたプログラムを実行することにより制御される。また、店舗端末30による情報処理は、限定ではなく例として、制御部31が、記憶部35等に記憶されたプログラムを実行することにより制御される。他の実施形態において説明される情報処理についても同様である。
【0066】
まず、ステップS211において、ユーザ端末20Aは、店舗に対して商品またはサービスの注文をしたことを通知する完了通知を、通信I/F24を介してサーバ10に送信する。サーバ10は、完了通知を通信I/F14を介して受信する。完了通知は、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aに関する情報と、上記注文がなされた店舗に関する情報とを含む。
【0067】
完了通知に含まれるユーザ端末20Aに関する情報は、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aの電話番号、またはユーザ端末20Aのユーザの識別情報を含む。ユーザの識別情報は、限定ではなく例として、サーバ10が提供するサービス(例えば、ソーシャルネットワーキングサービス)において登録されているユーザ端末20AのユーザのユーザIDを含む。また、完了通知に含まれるユーザ端末20Aに関する情報は、限定でなく例として、ユーザ端末20Aの電話番号、またはユーザ端末20Aのユーザの識別情報の一部であってもよい。
【0068】
また、完了通知に含まれる注文がなされた店舗に関する情報は、限定ではなく例として、店舗の識別情報または店舗の電話番号を含む。店舗の識別情報は、限定ではなく例として、サーバ10が提供するサービスにおいて登録されている店舗の店舗IDを含む。
【0069】
次に、ステップS212において、限定ではなく例として、サーバ10は、受信した完了通知に含まれる情報(以下、「完了通知情報」とも称する。)を記憶部15に記憶する。
【0070】
図4Aを参照して、ステップS212において記憶部15に記憶される完了通知情報の例を説明する。完了通知情報は、限定ではなく例として、通知ID、店舗電話番号、およびユーザIDの項目を含む。通知IDは、サーバ10がユーザ端末20Aから受信した完了通知の識別情報である。図4Aには、例えば、通知IDである「xxxaaa」に関連付けられて、店舗電話番号である「xxxxxx5555」、およびユーザIDである「xxx1234」が記憶されていることが示されている。
【0071】
次に、ステップS221において、サーバ10は、ステップS211で受信した完了通知に含まれる情報に基づいて、ユーザ端末20Aのユーザが注文をした店舗の店舗端末30に対して、注文の確認通知を通信I/F14を介して送信する。注文の確認通知は、ユーザ端末20Aのユーザが店舗にした注文の内容を確認するための通知である。注文の確認通知は、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aに関する情報を含む。注文の確認通知に含まれるユーザ端末20Aに関する情報は、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aの電話番号、またはユーザ端末20Aの電話番号の一部を含む。
【0072】
また、ステップS221において、限定ではなく例として、確認通知の宛先である店舗端末30を特定するために、サーバ10の記憶部15に予め記憶された店舗情報が参照されてもよい。
【0073】
図4Bを参照して、確認通知の宛先である店舗端末30を特定するために、サーバ10の記憶部15に記憶された店舗情報を参照する処理の例を説明する。図4Bは、記憶部15に記憶された店舗情報の例を示している。図4Bに示すように、店舗情報は、限定ではなく例として、店舗ID、店舗電話番号、およびアドレスの項目を含む。アドレスは、店舗の端末へ確認通知を送信するための宛先情報である。図4Bには、例えば、店舗IDである「zzzaaa」に関連付けられて、店舗電話番号である「xxxxxx5555」、およびアドレスである「address1」が記憶されていることが示されている。限定ではなく例として、ステップS211でサーバ10が受信した完了通知に、店舗に関する情報として店舗の電話番号「xxxxxx5555」が含まれていたとする。この場合、記憶部15に記憶された店舗情報が参照され、完了通知に含まれていた店舗の電話番号「xxxxxx5555」に関連付けられて記憶された情報として、確認通知の宛先の店舗端末の識別情報である店舗ID「zzzaaa」、または宛先の情報であるアドレス「address1」が特定されてもよい。
【0074】
また、図3のステップS221において、限定ではなく例として、確認通知に含めるユーザ端末20Aに関する情報を取得するために、サーバ10の記憶部15に予め記憶されたユーザ情報が参照されてもよい。
【0075】
図4Cを参照して、確認通知に含めるユーザ端末20Aに関する情報を取得するために、サーバ10の記憶部15に記憶されたユーザ情報を参照する処理の例を説明する。図4Cは、記憶部15に記憶されたユーザ情報の例を示している。図4Cに示すように、ユーザ情報は、限定ではなく例として、ユーザID、およびユーザ電話番号の項目を含む。図4Cには、例えば、ユーザIDである「xxx1234」に関連付けられて、ユーザ電話番号である「xxxxxx1111」が記憶されていることが示されている。限定ではなく例として、ステップS211でサーバ10が受信した完了通知に、ユーザ端末20Aに関する情報としてユーザID「xxx1234」が含まれていたとする。この場合、記憶部15に記憶されたユーザ情報が参照され、完了通知に含まれていたユーザID「xxx1234」に関連付けられて記憶されているユーザ電話番号である「xxxxxx1111」が取得される。その後、限定ではなく例として、サーバ10は、ユーザ端末20Aに関する情報として、ユーザ電話番号「xxxxxx1111」、またはユーザ電話番号「xxxxxx1111」の一部(限定ではなく例として、「1111」)を確認通知に含めてもよい。
【0076】
図3のステップS221において、店舗端末30は、サーバ10から送信された確認通知を、通信I/F34を介して受信する。店舗端末30は、受信した確認通知に含まれるユーザ端末20Aに関する情報に基づいて、取引に関する情報として、ユーザ端末20Aのユーザによる店舗への注文の内容の情報を取得する。ユーザ端末20Aのユーザによる店舗への注文内容の情報の取得は、任意の方法で実施される。限定ではなく例として、ユーザ端末20Aのユーザによる店舗への注文内容の情報は、通信I/F34を介して外部装置から取得されてもよい。または、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aのユーザによる店舗への注文内容の情報は、入力部32を介したユーザ入力に基づいて取得されてもよい。
【0077】
図3のステップS221においてユーザ端末20Aのユーザによる店舗への注文内容の情報が店舗端末30で取得された後、ステップS231において、店舗端末30は、取得された注文内容の情報が含まれる内容通知を通信I/F34を介してサーバ10へ送信する。すなわち、注文内容の情報は、ユーザ端末20Aから確認通知によりサーバ10へ送信されたユーザ端末20Aに関する情報と、店舗端末30に記憶された情報とに基づいて、店舗端末30からサーバ10へ内容通知により送信される。サーバ10は、通信I/F14を介して内容通知を受信する。
【0078】
その後、ステップS232において、限定ではなく例として、サーバ10は、受信した内容通知に含まれる注文内容の情報を記憶部15に記憶する。
【0079】
<第1実施形態の効果>
以上のように本実施形態によれば、サーバ10は、店舗へ注文をしたユーザによって使用されるユーザ端末情報と、注文を受けた店舗に関する店舗情報とをユーザ端末20から受信する。サーバ10は、受信したユーザ端末情報を、受信した店舗情報に対応する店舗端末30に送信する。その後、サーバ10は、ユーザ端末情報に基づいて店舗端末30から送信された、上記取引に関する情報を受信する。その結果、サーバ10を介さずにユーザと店舗との間で取引が行われた場合であっても、サーバ10は、ユーザによる取引に係る注文の情報を取得できる。
【0080】
<第2実施形態>
第2の実施形態では、ユーザ端末20Aを使用するユーザと、店舗端末30を使用する店舗との間の取引に関して、まず、店舗にて取り扱う商品またはサービスの注文がユーザ端末20Aと店舗端末30との間の通信を通じて行われる。その後、限定ではなく例として、第1実施形態で説明した情報処理と同様の処理が実行される。
【0081】
以下に説明する本実施形態の内容は、適宜、他の各実施形態に適用可能である。本実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、適宜、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。
【0082】
図5を参照して、本実施形態に係る情報処理の概要を説明する。まず、ステップS11において、ユーザが店舗にて取り扱われている商品またはサービスを注文するために、限定ではなく例として、ユーザは、ユーザ端末20Aを介して店舗に対して電話をかける。店舗がユーザ端末20Aからの電話を受ける装置は、店舗端末30でもよいし、他の装置でもよい。ユーザ端末20Aと店舗の端末との間で確立された通信を通じて、ユーザと、店舗の担当者との間で、注文のための通話が行われる。注文が終了した後、限定ではなく例として、第1実施形態に関して図2を参照して説明したステップS21の注文の完了通知がユーザ端末20Aからサーバ10に送信される。
【0083】
限定ではなく例として、ステップS11においてユーザ端末20Aと店舗の端末との間で行われる通信で使用される通信網は、ステップS21において完了通知の送信で使用される通信網と異なる。ステップS11の通信で使用される通信網は、限定ではなく例として、公衆交換電話網である。ステップS21の通信で使用される通信網は、限定ではなく例として、IPネットワークである。
【0084】
図5に示すステップS21、S22、S23の処理は、図2を参照して説明したステップS21、S22、S23の処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0085】
次に、図6を参照して、限定ではなく例として、通信システム1による本実施形態に係る情報処理の詳細を説明する。
【0086】
まず、ステップS111において、ユーザ端末20Aは、ユーザから入力部22を介して受け付けた操作に応じて、ユーザが商品またはサービスを注文するために必要な情報を表示部23aに表示する。商品またはサービスを注文するために必要な情報には、限定ではなく例として、店舗の情報、および店舗が取り扱う商品またはサービスの情報が含まれる。
【0087】
図7を参照して、限定ではなく例として、ステップS111において表示部23aに表示される情報を説明する。図7に示す表示部23aには、限定ではなく例として、ユーザにより入力部22を介した指示に応じて選択されたWebページが表示されている。表示部23aの領域70a、70b、70cのそれぞれには、店舗の情報が表示されている。領域70aには、限定ではなく例として、「AAピザX店」の情報が表示されている。限定ではなく例として、ユーザにより入力部22を介していずれかの店舗が選択されると、選択された店舗に関する詳細な情報が表示されてもよい。図7に示す例では、限定はしないが、入力部22を介して領域70aが選択されると、「AAピザX店」に関する詳細な情報が表示部23aに表示されてもよい。選択された店舗に関する情報は、限定ではなく例として、選択された店舗が取り扱う商品もしくはサービスの情報、または選択された店舗の電話番号の情報が含まれる。
【0088】
図6の説明に戻る。ステップS112において、ユーザによる入力部22を介した通話開始の操作に応じて、ユーザ端末20Aは、店舗端末30に対して通信I/F24を介して電話をかける(発呼する)。限定ではなく例として、店舗端末30に対する発呼は、店舗端末30の電話番号を使用して、公衆交換通信網を介して行われる。店舗端末30が着呼した後、入力部32を介した応答の操作が行われたことに応じて、ユーザ端末20Aと店舗端末30とが呼接続される。呼接続されたユーザ端末20Aと店舗端末30とを介して、通話が開始される。ユーザから店舗への注文が終了した後、ユーザによる入力部22を介した通話終了の操作に応じて、呼接続が切断され、通話が終了する。
【0089】
すなわち、ステップS112において、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aを使用するユーザと、店舗端末30を使用する店舗との間の取引に関して、店舗にて取り扱う商品またはサービスの注文のために、ユーザ端末20Aと店舗端末30との間の通信が、電話番号と、公衆交換通信網とを利用して行われる。
【0090】
図8を参照して、限定ではなく例として、ユーザによる入力部22を介した通話開始の操作の方法を説明する。限定ではなく例として、注文をすることを所望するユーザによる入力部22を介した操作に応じて、ユーザ端末20Aは、図8に示すような画像を表示部23aに表示する。限定ではなく例として、表示部23aに表示されたWebページに対する入力部22を介したユーザ操作に応じて、図8に示すような画像が表示部23aに表示される。図8に示すように、表示部23aに表示された画像の領域80aの上部には、店舗端末30の電話番号が表示されている。領域80aの右下には、「発信」とラベルされた領域80bが含まれる。ユーザにより入力部22を介して「発信」とラベルされた領域80bが選択されたことに応じて、ユーザ端末20Aは、領域80aに表示された電話番号を使用して、店舗端末30に対して発呼する。
【0091】
図9は、限定ではなく例として、ユーザによる注文のための通話中にユーザ端末20Aの表示部23aに表示される画像を示している。限定ではなく例として、ユーザ端末20Aからの電話を受信した(着呼した)後、店舗端末30に対して応答の操作が入力部32を介して入力されたときに、図9に示す画像がユーザ端末20Aの表示部23aに表示される。図9に示すように、表示部23aの上部には、通話相手の情報として、店舗端末30の電話番号「xxxxxx55555」が表示されている。表示部23aの下部には、通話の終了を指示するための画像として、「終了」と表示された画像が表示されている。限定ではなく例として、「終了」と表示された画像がユーザにより入力部22を介して選択されることにより、呼接続が切断され、通話が終了する。
【0092】
図6の説明に戻る。ステップS112における注文のための電話による通話が終了した後、ステップS113において、ユーザ端末20Aは、ユーザにより入力部22を介して、注文の完了を確認する操作を受け付ける。
【0093】
図10を参照して、限定ではなく例として、図6のステップS113においてユーザ端末20Aが、ユーザにより入力部22を介して、注文の完了を確認する操作を受け付ける方法を説明する。ステップS112における電話による通話が終了した後、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aは、図10に示すような画像を表示部23aに表示する。図10に示すように、表示部23aに表示された画像の領域100aの上部には、「注文が完了しましたか?」と表示されている。また、領域100aの下部には、「はい」とラベルされた領域100bと、「いいえ」とラベルされた領域100cとが表示されている。「はい」とラベルされた領域100bがユーザにより入力部22を介して選択されることにより、ユーザ端末20Aは、ユーザによる注文の完了の確認を受け付ける。
【0094】
なお、限定ではなく例として、図6のステップS112において、ユーザ端末20Aを使用して通話をしたが、注文をしなかったユーザは、入力部22を介して「いいえ」とラベルされた領域100cを選択する。この場合、その後、図6に示す処理は終了する。
【0095】
通話の終了後、ステップS113において、ユーザ端末20Aが、ユーザにより入力部22を介して、注文の完了を確認する操作を受け付けた場合、ステップS211において、ユーザ端末20Aは、店舗に対する注文の完了通知を、通信I/F24を介してサーバ10に送信する。サーバ10は、完了通知を通信I/F14を介して受信する。ステップS211におけるユーザ端末20Aからサーバ10への完了通知の送信に使用される通信網は、限定ではなく例として、ステップS112におけるユーザ端末20Aと店舗端末30の間の通信に使用される通信網と異なる。限定ではなく例として、ステップS112において使用される通信網は、公衆交換通信網であり、ステップS211において使用される通信網は、IPネットワークである。
【0096】
完了通知は、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aに関する情報と、上記注文がなされた店舗に関する情報とを含む。すなわち、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aに関する情報と、上記注文がなされた店舗に関する情報とが、ユーザ端末20Aによる通話の終了に基づいて、ユーザ端末20Aから送信される。完了通知に含まれるユーザ端末20Aに関する情報と、上記注文がなされた店舗に関する情報とについては、第1実施形態にて説明をしたため、ここでは説明を省略する。
【0097】
また、第2実施形態において、限定ではなく例として、完了通知に含まれるユーザ端末20Aに関する情報は、さらに、通話時間の情報を含んでもよい。通話時間の情報は、限定ではなく例として、通話の開始または終了に関する情報のうち少なくとも一方を含む。
【0098】
通話の開始に関する情報は、限定ではなく例として、ステップS112において、ユーザによる入力部22を介した通話開始の操作が行われたタイミングに応じて取得された通話の開始時間の情報を含む。詳細には、限定ではなく例として、図8に示すような「発信」とラベルされた領域80bがユーザにより入力部22を介して選択されたタイミングに応じて、通話の開始時間の情報が取得される。通話の終了時間の情報は、限定ではなく例として、ステップS112において、ユーザによる入力部22を介した通話終了の操作が行われたタイミングに応じて取得された通話の終了時間の情報を含む。なお、ユーザ端末20Aのユーザが、電話のアプリケーションソフトウェア(以下、「アプリケーションソフトウェア」を「アプリケーション」とも称する。)に対して通話終了の操作(限定ではなく例として、図9を参照した例において、図9に示すような「終了」と表示された画像を選択する操作)を行ったことに応じて、通話の終了時間の情報を取得できない場合がある。このような場合、限定ではなく他の例として、通話の終了時間の情報は、ステップS113において、ユーザ端末20Aが、ユーザにより入力部22を介して、注文の完了を確認する操作(限定ではなく例として、図10を参照して説明した操作)が行われたタイミングに応じて取得された通話の終了時間の情報を含んでもよい。
【0099】
また、限定ではなく例として、通話時間の情報は、ユーザ端末20Aに関する情報に含まれるのではなく、ユーザ端末20Aに関する情報とは別の情報として、完了通知に含まれていても良い。
【0100】
次に、ステップS212において、限定ではなく例として、サーバ10は、受信した完了通知に含まれる完了通知情報を記憶部15に記憶する。受信した完了通知に、通話時間の情報が含まれている場合、限定ではなく例として、通話時間の情報も記憶部15に記憶される。
【0101】
図11Aを参照して、限定ではなく例として、図6のステップS212において記憶部15に記憶される完了通知情報を説明する。本実施形態において、図11Aに示すように、第1実施形態において図4Aに示した通知ID、店舗電話番号、およびユーザIDの項目に加えて、通話開始時間および通話終了時間の項目が記憶部15に記憶される。この例において、通話開始時間および通話終了時間は、通話時間の情報である。
【0102】
図6の説明に戻る。ステップS221において、サーバ10は、ステップS211で受信した完了通知に含まれる情報に基づいて、ユーザ端末20Aのユーザが注文をした店舗の店舗端末30に対して、注文の確認通知を通信I/F14を介して送信する。本実施形態において、注文の確認通知は、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aに関する情報に加えて、完了通知に含まれていた通話時間の情報を含んでもよい。店舗端末30は、サーバ10から送信された確認通知を、通信I/F34を介して受信する。店舗端末30は、受信した確認通知に含まれるユーザ端末20Aに関する情報に基づいて、ユーザ端末20Aのユーザによる店舗への注文の内容の情報を取得する。注文の内容の情報の取得は、限定ではなく例として、サーバ10から送信され、店舗端末30が受信したユーザ端末20Aに関する情報と、記憶部35に予め記憶された注文情報とに基づいて行われてもよい。詳細には、限定ではなく例として、サーバ10から受信したユーザ端末20Aに関する情報と、記憶部35に予め記憶された注文情報とが比較され、受信したユーザ端末20Aに関する情報に対応する注文情報が記憶部35から取得されてもよい。
【0103】
図11Bを参照して、限定ではなく例として、注文の内容の情報の取得のために、記憶部35に予め記憶された注文情報が参照される処理を説明する。図11Bは、店舗端末30の記憶部35に記憶された注文情報の例を示している。図11Bに示すように、注文情報は、限定ではなく例として、注文ID、ユーザ電話番号、通話開始時間、通話終了時間、通話時間、注文品目、および料金の項目を含む。通話開始時間および通話終了時間は、通話時間の情報である。記憶部35への注文情報の記憶は、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aのユーザから注文のための電話を受けた店舗の店員により、入力部32を介した入力に応じて行われる。
【0104】
図11Bには、例えば、注文IDである「yyyaaa」に関連付けられて、ユーザ電話番号である「******1111」、通話の開始時間「12:20」、通話の終了時間「12:30」、注文品目である「〇〇ピザM」、および料金「1200」が記憶されていることが示されている。限定ではなく例として、ステップS221において、店舗端末30が受信した確認通知に、ユーザ端末20Aに関する情報としてユーザ電話番号「******1111」が含まれていたとする。この場合、記憶部35に記憶された注文情報が参照され、受信した確認通知に含まれていたユーザ電話番号「******1111」に対応するユーザ電話番号の値に関連付けられて記憶されている注文品目「〇〇ピザM」、および料金「1200」の情報が注文の内容の情報として取得される。すなわち、店舗端末30が受信した確認通知に含まれていたユーザ端末20Aのユーザ電話番号に基づいて、ユーザ端末20Aのユーザによる注文の内容の情報が取得される。
【0105】
限定ではなく他の例として、店舗端末30が受信した確認通知に含まれていたユーザ端末20Aのユーザ電話番号と、通話時間とに基づいて、ユーザ端末20Aのユーザによる注文の内容の情報が取得されてもよい。例えば、図6のステップS221において、店舗端末30が受信した確認通知に、ユーザ端末20Aに関する情報としてユーザ電話番号「******1111」と、通話時間(限定ではなく例として、通話の終了時間)「12:30」とが含まれていたとする。この場合、記憶部35に記憶された注文情報が参照され、注文情報のうち、受信したユーザ電話番号「******1111」と、通話の終了時間「12:30」とに対応する情報が注文の内容の情報として取得される。すなわち、ユーザ電話番号「******1111」および通話時間「12:30」に関連付けられて記憶されている注文品目「〇〇ピザM」、および料金「1200」の情報が注文の内容の情報として取得される。なお、店舗端末30が受信した確認通知に含まれる通話時間と、記憶部35に記憶された注文情報に含まれる通話時間とが対応するか否かの判断に関して、限定ではなく例として、双方の時間が一致する場合、または双方の時間の差異が所定時間以内(限定ではなく例として、5分以内)であるときに、対応すると判断してもよい。
【0106】
ユーザは、1回だけではなく、複数回の注文を行う場合がある。そのため、店舗端末30において、確認通知に含まれていたユーザ端末20Aのユーザ電話番号と、通話時間とに基づいて注文内容の情報を取得することにより、注文された時間を指定して注文内容の情報を取得することが可能である。
【0107】
限定ではなく例として、前述のとおり、確認通知は、ユーザ電話番号の一部を含む場合がある。この場合、店舗端末30において、受信した確認通知に含まれるユーザ電話番号の一部を含むユーザ電話番号の値(および受信した確認通知に含まれる通話時間に対応する値)に関連付けられて記憶部35に記憶された注文内容の情報が取得されてもよい。
【0108】
さらに、限定ではなく例として、確認通知に含まれる通話時間の情報および記憶部35に注文内容の情報として記憶される通話時間の情報は、時間の情報だけでなく、日付の情報を含んでもよい。
【0109】
図6のステップS231およびS232の処理は、第1実施形態に関して図3を参照して説明した処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0110】
<第2実施形態の効果>
以上のように本実施形態によれば、ユーザ端末20Aと店舗端末30との間で注文のための通信が行われる。サーバ10は、店舗へ注文をしたユーザによって使用されるユーザ端末情報と、注文を受けた店舗に関する店舗情報とを完了通知によりユーザ端末20から受信する。サーバ10は、受信したユーザ端末情報を、受信した店舗情報に対応する店舗端末30に送信する。その後、サーバ10は、ユーザ端末情報に基づいて店舗端末30から送信された、上記取引に関する情報を受信する。また、ユーザ端末20Aと店舗の端末との間で行われる注文のための通信で使用される通信網(第1通信網)は、ユーザ端末20Aからサーバ10にユーザ端末情報および店舗情報を送信するために使用される通信網(第2通信網)と異なる。
【0111】
その結果、サーバ10を介さずに、かつ、ユーザ端末20Aとサーバ10との間の通信のための通信網とは異なる通信網を使用して、ユーザと店舗との間で取引が行われた場合であっても、サーバ10は、ユーザによる取引に係る注文の情報を取得できる。
【0112】
本実施形態において、限定ではなく例として、第1通信網は、公衆交換電話網であり、第2通信網は、IPネットワークである。結果として、ユーザ端末20Aのユーザが電話により店舗に対して取引に係る注文をした場合であっても、サーバ10は、ユーザによる取引に係る注文の情報を取得できる。
【0113】
本実施形態において、限定ではなく例として、店舗端末30は、サーバ10から受信したユーザ端末20Aに関する情報と、記憶部35に予め記憶された注文情報とに基づいて、取引に関する情報(限定ではなく例として、注文内容の情報)を取得する。限定ではなく例として、店舗端末30は、取得された取引に関する情報を含む内容通知をサーバ10に送信する。この場合、店舗端末30は、確認通知を受信したときに、少なくとも、記憶部35に予め記憶された注文情報に基づいて内容通知を送信するため、人の手を介さずに取引に関する情報を送信することができる。
【0114】
本実施形態において、限定ではなく例として、取引に関して、ユーザ端末20Aと店舗端末30との間で、電話番号と公衆交換電話網とを利用して通信が行われる。結果として、ユーザ端末20Aのユーザが電話番号を使用した電話により店舗に対して取引に係る注文をした場合であっても、サーバ10は、ユーザによる取引に係る注文の情報を取得できる。
【0115】
本実施形態において、限定ではなく例として、完了通知に含まれるユーザ端末20Aに関する情報は、通話時間の情報を含む。通話時間の情報は、限定ではなく例として、通話の開始または終了に関する情報を含む。この場合、完了通知に含まれていたユーザ端末20Aに関する情報に基づく情報を含む確認通知を受信した店舗端末30は、確認通知に含まれていたユーザ端末20Aのユーザ電話番号と、通話時間とに基づいて注文内容の情報を取得することが可能である。これにより、注文された時間を指定して注文内容の情報を取得することが可能である。
【0116】
本実施形態において、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aに関する情報と、注文がなされた店舗に関する情報とが、ユーザ端末20Aによる通話の終了に基づいて、ユーザ端末20Aから送信される。その結果、通話が終了していないことにより、注文が完了していない状況で、ユーザ端末20Aに関する情報と、店舗に関する情報とがユーザ端末20Aから送信されることを抑止することができる。
【0117】
<第3実施形態>
第3実施形態は、ユーザ端末20Aを使用するユーザと、店舗端末30を使用する店舗との間の取引に関して、サーバ10が、店舗端末30からユーザによる注文の内容通知を受信し、受信した内容通知に含まれる情報に応じて、注文内容またはユーザに付与される特典など、注文の結果に関する情報を含む結果通知をユーザ端末20Aに送信する実施形態である。
【0118】
以下に説明する本実施形態の内容は、適宜、他の各実施形態に適用可能である。本実施形態において、第1実施形態または第2実施形態と同様の構成については、適宜、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。
【0119】
図12を参照して、本実施形態に係る情報処理の概要を説明する。図12のステップS21、S22、S23の処理は、第1実施形態に関して図2を参照して説明したステップS21、S22、S23の処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0120】
ステップS24において、サーバ10は、ステップS23で受信した注文の内容通知に含まれる情報に基づいて、ユーザ端末20Aのユーザと店舗端末30を使用する店舗との間の取引に関する情報を含む結果通知をユーザ端末20Aに送信する。
【0121】
次に、図13を参照して、限定ではなく例として、通信システム1による本実施形態に係る情報処理の詳細を説明する。
【0122】
図13のステップS211、S212、S221、S231、およびステップS232の処理は、第1実施形態に関して図3を参照して説明した処理、または第2実施形態に関して図6を参照して説明した処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0123】
ステップS233において、サーバ10は、ステップS231で受信した内容通知に含まれる情報に基づいて、ユーザ端末20Aのユーザに付与する特典を決定する。
【0124】
ユーザに付与される特典は、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aのユーザが店舗との間で行った取引(限定ではなく例として、商品またはサービスの注文)に応じて、ユーザ端末20Aのユーザに提供される。ユーザに付与される特典は、限定ではなく例として、ユーザによる商品またはサービスの注文の金額に応じて設定される。また、ユーザに付与される特典は、限定ではなく例として、ユーザにより注文された商品またはサービスの品目の種類に応じて設定される。
【0125】
限定ではなく例として、特典として、ユーザにポイントサービスにおけるポイントが付与される。ユーザは、限定ではなく例として、蓄積されたポイントと引き換えに、所定のアイテムまたはサービスの提供を受けることができる。限定はなく他の例として、特典として、ユーザにクーポンが付与されてもよい。ユーザは、限定ではなく例として、付与されたクーポンと引き換えに(または、クーポンを提示することで)、所定のアイテムまたはサービスの提供を受けることができる。限定はしないが例として、特典として、ポイントまたはクーポン以外にも、仮想通貨、ゲーム内で利用可能なポイント、キャッシュバック、または優待サービスなど、何らかの利益がユーザに付与されてもよい。
【0126】
限定ではなく詳細な例として、ピザを注文したユーザには、特典としてジュースの提供を受けることができるクーポンが付与されるように設定されてもよい。また、限定ではなく更に詳細な例として、Mサイズのピザを注文したユーザには、特典としてMサイズのジュースの提供を受けることができるクーポンが付与され、Lサイズのピザを注文したユーザには、特典としてLサイズのジュースの提供を受けることができるクーポンが付与されるように設定されてもよい。
【0127】
サーバ10は、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aのユーザに付与する特典の情報をユーザ端末20Aのユーザ情報に対応付けて記憶部15に記憶する。限定ではなく詳細な例として、ユーザ端末20Aのユーザに、特典としてジュースの提供を受けることができるクーポンが付与された場合、クーポンにより提供を受けることができるジュースの情報がユーザ端末20Aのユーザ情報に対応付けて記憶部15に記憶される。
【0128】
図14を参照して、限定ではなく例として、特典が付与されたユーザの情報に対応付けて、記憶部15に記憶される特典の情報を説明する。本実施形態において、図14に示すように、第1実施形態において図4Cに示したユーザIDおよびユーザ電話番号の項目に加えて、ポイントおよびクーポンの項目が記憶部15に記憶される。ポイントの情報として、限定ではなく例として、ポイントの値が記憶される。クーポンの情報として、限定ではなく例として、クーポンにより提供を受けることができるアイテムまたはサービスの情報が記憶される。または、限定ではなく他の例として、クーポンの情報として、クーポンの識別情報(クーポンID)が記憶される。
【0129】
図14には、例えば、ユーザの情報であるユーザID「xxx1234」およびユーザ電話番号「xxxxxx1111」に関連付けられて、ユーザに付与されたポイントの値「***123」およびクーポンにより提供を受けることができるアイテムの情報「ジュース」が記憶されている。
【0130】
図13の説明に戻る。ステップS241において、サーバ10は、ユーザ端末20Aのユーザによる取引に関する情報を含む結果通知をユーザ端末20Aに通信I/F14を介して送信する。結果通知は、限定ではなく例として、ステップS231で受信した内容通知に含まれる注文内容の情報の少なくとも一部を含む。内容通知に含まれる注文内容の情報は、限定ではなく例として、ユーザが注文した商品(またはユーザが受けたサービス)の情報と、商品の金額の情報とを含む。また、結果通知は、限定ではなく例として、注文内容の情報に加えて、または、注文内容の情報に代えて、ステップS233において決定したユーザ端末20Aのユーザに付与する特典(および蓄積された特典)の情報を含む。
【0131】
ユーザ端末20Aは、限定ではなく例として、サーバ10から通信I/F24を介して受信した結果通知に含まれる情報を表示部23aに表示する。
【0132】
図15を参照して、限定ではなく例として、表示部23aに表示される結果通知に含まれる情報の例を説明する。図15には、表示部23aに表示された画像の領域150aには、ユーザ端末20Aのユーザによる店舗への注文内容の情報が表示されている。また、表示部23aに表示された画像の領域150bには、ユーザ端末20Aのユーザに付与された特典および蓄積された特典の情報として、ポイントの情報が表示されている。
【0133】
<第3実施形態の効果>
以上のように本実施形態によれば、サーバ10は、店舗へ注文をしたユーザによって使用されるユーザ端末情報と、注文を受けた店舗に関する店舗情報とをユーザ端末20Aから受信する。サーバ10は、受信したユーザ端末情報を、受信した店舗情報に対応する店舗端末30に送信する。その後、サーバ10は、ユーザ端末情報に基づいて店舗端末30から送信された、上記取引に関する情報を受信する。さらに、サーバ10は、受信した取引に関する情報に基づいて、ユーザ端末20Aのユーザに付与する特典を決定し、決定した特典の情報をユーザ端末20Aのユーザ情報に関連付けて記憶部15に記憶する。その結果、サーバ10を介さずにユーザと店舗との間で取引が行われた場合であっても、サーバ10は、ユーザによる取引に基づいて、ユーザに特典を付与することができる。
【0134】
本実施形態において、限定ではなく例として、サーバ10は、ユーザに付与された特典の情報を通信I/F14を介してユーザ端末20Aに送信する。結果として、サーバ10を介さずにユーザと店舗との間で取引が行われた場合であっても、ユーザは、サーバ10からユーザ端末20Aが受信した情報に基づいて、付与された特典の情報を把握できるため、ユーザの利便性が向上する。
【0135】
本実施形態において、限定ではなく例として、サーバ10は、店舗端末30から通信I/F14を介して受信した注文の内容通知に含まれる情報に基づいて、取引に関する情報をユーザ端末20Aに通信I/F14を介して送信する。結果として、サーバ10を介さずにユーザと店舗との間で取引が行われた場合であっても、ユーザは、サーバ10からユーザ端末20Aが受信した情報に基づいて、取引に関する情報を把握できるため、ユーザの利便性が向上する。
【0136】
本実施形態において、限定ではなく例として、サーバ10は、ユーザ端末20Aのユーザによる取引に関する情報を含む結果通知をユーザ端末20Aに通信I/F14を介して送信する。結果通知は、限定ではなく例として、取引によってユーザが購入した商品、またはユーザが受けたサービスの情報と、商品の金額の情報とを含む。結果として、サーバ10を介さずにユーザと店舗との間で取引が行われた場合であっても、ユーザは、サーバ10からユーザ端末20Aが受信した情報に基づいて、取引に関する商品(または、サービス)、および金額の情報を把握できるため、ユーザの利便性が向上する。
【0137】
本実施形態において、限定ではなく例として、サーバ10が店舗端末30から受信する内容通知は、取引に基づきユーザ端末20Aのユーザが購入した商品、またはユーザが受けたサービスの情報を含む。限定ではなく例として、サーバ10は、受信した内容通知に含まれる情報に基づいて、購入した商品に関連する、または受けたサービスに関連する特典の情報を通信I/F14を介してユーザ端末20Aに送信する。結果として、サーバ10を介さずにユーザと店舗との間で取引が行われた場合であっても、ユーザは、サーバ10からユーザ端末20Aが受信した情報に基づいて、付与された特典の情報を把握できるため、ユーザの利便性が向上する。
【0138】
<第4実施形態>
第4実施形態は、ユーザ端末20Aを使用するユーザと、店舗端末30を使用する店舗との間の取引に関して、これまで説明した実施形態における処理を実行することによりユーザに提供されるサービスと、他のサービスまたはアプリケーションとが連携する実施形態である。これまで説明した実施形態における取引に関する処理を実行することによりユーザに提供されるサービスを「本サービス」と称する。また、本サービスを提供するためのアプリケーションを「第1アプリケーション」とも称する。本実施形態において、本サービスと、他のサービスまたはアプリケーションとが連携するために、サーバ10は、店舗端末30から受信したユーザによる注文の内容通知に含まれる情報に基づいて、取引におけるユーザ端末20Aのユーザの支出に関する情報を生成する。
【0139】
以下に説明する本実施形態の内容は、適宜、他の各実施形態に適用可能である。本実施形態において、これまでに説明した他の実施形態と同様の構成については、適宜、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。
【0140】
図16を参照して、本実施形態に係る情報処理の概要を説明する。まず、ステップS20において、ユーザ端末20Aは、ユーザ操作に応じて、本サービス(または、第1アプリケーション。以下の説明において、同様。)と、他のサービスまたはアプリケーションとを連携させる要求をサーバ10に送信する。
【0141】
以下の説明において、本サービスと連携させる「他のサービスまたはアプリケーション」を「連携対象アプリケーション」とも称する(または、「第2アプリケーション」とも称する)。本実施形態において、連携とは、限定ではなく例として、本サービスと、連携対象アプリケーションとの間で、生成または取得された情報を共有することを含む。
【0142】
ステップS20の後、ステップS21、S22、S23の処理が実行される。図16のステップS21、S22、S23の処理は、第1実施形態に関して図2を参照して説明したステップS21、S22、S23の処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。その後、ステップS25において、サーバ10は、まず、店舗端末30から受信したユーザによる注文の内容通知に含まれる情報に基づいて、取引におけるユーザ端末20Aのユーザの支出に関する情報を生成する。さらに、サーバ10は、ステップS20において要求された連携に基づいて、生成された支出に関する情報を連携対象アプリケーションにより提供される情報と共に、ユーザ端末20Aに送信する。
【0143】
次に、図17を参照して、限定ではなく例として、通信システム1による本実施形態に係る情報処理の詳細を説明する。
【0144】
まず、ステップS201において、ユーザ端末20Aは、ユーザから入力部22を介して受け付けた操作に応じて、本サービスと、連携対象アプリケーションとの連携の要求を、通信I/F24を介してサーバ10へ送信する。連携が要求される連携対象アプリケーションは、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aの支出および収入を管理するためのアプリケーション(以下、「家計簿アプリケーション」という。)である。
【0145】
図18を参照して、限定ではなく例として、本サービスと、連携対象アプリケーションとの連携の要求のために、ユーザから入力部22を介して受け付ける操作を説明する。図18には、表示部23aに表示された画像の例が示されている。この画像は、本サービスとの連携の設定のために、連携対象アプリケーションの設定画面を起動する入力部22を介した操作が行われたことに応じて、表示部23aに表示される。この例において、表示部23aに表示された画像は、領域180a、180b、180c、および180dを含む。それぞれの領域には、サービスまたはアプリケーションの情報が表示されている。限定ではなく例として、領域180aに本サービスを提供するアプリケーションの情報が表示されているとする。この場合、ユーザは、入力部22を介して領域180aを選択することにより、本サービスと、連携対象アプリケーションとの連携の要求をサーバ10へ送信することができる。
【0146】
図18を参照して説明した例では、連携対象アプリケーションの設定画面を介して、本サービスを提供するアプリケーションを選択することにより、連携の設定をした。限定ではなく他の例として、本サービスを提供するアプリケーションの設定画面を介して連携対象アプリケーションを選択することにより、連携の設定をしてもよい。
【0147】
図17の説明に戻る。ステップS202において、サーバ10は、通信I/F14を介してユーザ端末20Aから受信した連携要求に応じて、本サービスと、連携対象アプリケーションとが連携するように設定する。
【0148】
図17のステップS211、S212、S221、231およびS232の処理は、第1実施形態に関して図3を参照して説明した処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0149】
次に、ステップS251において、サーバ10は、ステップS202における連携対象アプリケーションとの連携の設定に応じた処理を行う。ステップS202において、限定ではなく例として、本サービスと、家計簿アプリケーションとの連携が設定されていたとする。この場合、サーバ10は、限定ではなく例として、ステップS231で受信した注文の内容通知に含まれる情報または記憶部15に記憶されたユーザ端末20Aのユーザによる注文内容の情報のうち、少なくとも一方に基づいて、ユーザ端末20Aのユーザの支出に関する情報を生成(取得)する。ユーザ端末20Aのユーザの支出に関する情報は、限定ではなく例として、ユーザ端末20Aのユーザにより注文された商品またはサービスに対する支払の情報を含む。
【0150】
ステップS252において、サーバ10は、ステップS251で生成された支出に関する情報と、ステップS202で連携するように設定された連携対象アプリケーションにより提供される情報とを、通信I/F14を介してユーザ端末20Aに送信する。限定ではなく例として、連携対象アプリケーションが家計簿アプリケーションである場合、連携対象アプリケーションにより提供される情報は、連携対象アプリケーションにより管理されている支出の情報を含む。
【0151】
ステップS253において、ユーザ端末20Aは、通信I/F24を介してサーバ10から受信した情報に基づいて、表示部23aに対して表示を行う。
【0152】
図19を参照して、限定ではなく例として、図17のステップS253における表示部23aの表示を説明する。図19は、本サービスと、家計簿アプリケーションとの連携の結果として、本サービスにより管理されている支出の情報と、家計簿アプリケーションで管理されている支出の情報とを表示部23aに表示する例を示している。この例において、表示部23aに表示された画像は、領域190a、190b、および190cを含む。領域190aには、ユーザ端末20Aのユーザによる月間(9月)の支出と、その内訳の情報が円グラフで示されている。領域bには、本サービスにより管理されている支出の情報(限定ではなく例として、ステップS251で生成された支出に関する情報に基づく情報)が示されている。領域cには、月間の支出の合計が示されている。
【0153】
限定ではなく例として、ユーザ端末20Aの入力部22を介したユーザ操作に応じて、本サービスにより管理されている支出の詳細を表示部23aに表示させることもできる。限定ではなく詳細な例として、図19に示された領域bをユーザが入力部22を介して選択することにより、本サービスにより管理されている支出の詳細が表示部23aに表示されてもよい。
【0154】
図20は、限定ではなく例として、図19に示された領域bをユーザが入力部22を介して選択することにより、表示部23aに表示された本サービスにより管理されている支出の詳細を示している。図20の領域190dには、支出の詳細として、日付ごとに、ユーザが購入した商品またはサービスおよび料金の情報が示されている。
【0155】
<第4実施形態の効果>
以上のように本実施形態によれば、サーバ10は、店舗との間の取引におけるユーザ端末20Aのユーザの支出に関する情報を、店舗端末30から受信した内容通知に含まれている情報に基づいて生成する。生成されたユーザの支出に関する情報は、連携対象アプリケーションと共有可能である。その結果、ユーザの利便性が向上する。また、サーバ10は、複数のアプリケーションにより提供される情報を同時にユーザ端末20Aに送信するため、サーバ10とユーザ端末20Aとの間の通信回数を低減することができる。
【0156】
<第5実施形態>
第5実施形態は、サーバ10が、ユーザ端末20Aを使用するユーザと、店舗端末30を使用する店舗との間の取引に関する情報に基づいて、当該取引において注文された商品またはサービスに関連する商品またはサービスに関する情報をユーザ端末20Aに送信する実施形態である。
【0157】
以下に説明する本実施形態の内容は、適宜、他の各実施形態に適用可能である。本実施形態において、これまでに説明した他の実施形態と同様の構成については、適宜、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。
【0158】
図21を参照して、本実施形態に係る情報処理の概要を説明する。まず、ステップS21、S22、S23の処理が実行される。図21のステップS21、S22、S23の処理は、第1実施形態に関して図2を参照して説明したステップS21、S22、S23の処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0159】
次に、ステップS26において、サーバ10は、まず、店舗端末30から受信したユーザによる注文の内容通知に含まれる情報または記憶部15に記憶された情報に基づいて、ユーザ端末20Aのユーザが注文をした商品またはサービスを特定する。サーバ10は、特定された商品またはサービスに関連する商品またはサービスの情報を取得し、ユーザ端末20Aに送信する。
【0160】
次に、図22を参照して、限定ではなく例として、通信システム1による本実施形態に係る情報処理の詳細を説明する。
【0161】
まず、ステップS211、S212、S221、231およびS232の処理が実行される。これらの処理は、第1実施形態に関して図3を参照して説明した処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0162】
次に、ステップS261において、サーバ10は、限定ではなく例として、ステップS231で受信した注文の内容通知に含まれる情報または記憶部15に記憶されたユーザ端末20Aのユーザによる注文内容の情報のうち、少なくとも一方に基づいて、ユーザ端末20Aのユーザのユーザ端末20Aのユーザが注文をした商品またはサービスを特定する。サーバ10は、限定ではなく例として、注文をした商品またはサービスに関連する商品またはサービスの情報を取得する。
【0163】
関連する商品またはサービスは、限定ではなく例として、注文をした商品またはサービスに類似する商品またはサービスを含む。また、関連する商品またはサービスは、限定ではなく例として、注文をした商品またはサービスと共に消費されまたは利用される頻度の高い商品またはサービスを含む。関連する商品またはサービスの情報は、限定ではなく例として、記憶部15から取得されてもよいし、店舗端末30などの外部の装置から通信I/F14を介して取得されてもよい。
【0164】
次に、ステップS262において、サーバ10は、ステップS261で取得された関連する商品またはサービスの情報を通信I/F14を介してユーザ端末20Aに送信する。
【0165】
次に、ステップS263において、ユーザ端末20Aは、通信I/F24を介してサーバ10から受信した情報に基づいて、表示部23aに対して表示を行う。
【0166】
図23を参照して、限定ではなく例として、図22のステップS263における表示部23aの表示を説明する。図23は、サーバ10から受信した情報に基づいて、注文をした商品またはサービスに関連する商品またはサービスの情報を表示部23aに表示する例を示している。この例において、表示部23aに表示された画像は、領域230aを含む。領域230aには、注文をした商品またはサービスに関連する商品の情報がユーザへのおすすめ商品の情報として表示されている。
【0167】
<第5実施形態の効果>
以上のように本実施形態によれば、サーバ10は、店舗端末30から受信した注文の内容通知に含まれる情報または記憶部15に記憶されたユーザ端末20Aのユーザによる注文内容の情報のうち、少なくとも一方に基づいて、ユーザ端末20Aのユーザのユーザ端末20Aのユーザが注文をした商品またはサービスを特定する。その結果、サーバ10を介さずにユーザと店舗との間で取引が行われた場合であっても、サーバ10は、ユーザが注文をした商品もしくはサービス、または注文の傾向を特定できる。
【0168】
本実施形態によれば、サーバ10は、限定ではなく例として、注文をした商品またはサービスに関連する商品またはサービスの情報を取得する。その結果、サーバ10を介さずにユーザと店舗との間で取引が行われた場合であっても、サーバ10は、販売促進をするための情報をすることができる。
【0169】
本開示の実施形態を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。限定でなく例として、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、各実施形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。
【符号の説明】
【0170】
B・・・バス、N・・・ネットワーク、1・・・通信システム、10・・・サーバ、20・・・ユーザ端末、30・・・店舗端末、11,21,31・・・制御部、12,22,32・・・入力部、13,23,33・・・出力部、14,24,34・・・通信I/F、15,25,35・・・記憶部
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23