(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-11
(45)【発行日】2024-01-19
(54)【発明の名称】表示方法,プログラム,端末
(51)【国際特許分類】
H04L 51/04 20220101AFI20240112BHJP
G06F 3/0485 20220101ALI20240112BHJP
H04L 51/216 20220101ALI20240112BHJP
【FI】
H04L51/04
G06F3/0485
H04L51/216
(21)【出願番号】P 2019160759
(22)【出願日】2019-09-03
【審査請求日】2022-08-29
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】奥田 輔
【審査官】鈴木 香苗
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-071616(JP,A)
【文献】特表2017-525063(JP,A)
【文献】特開2018-028933(JP,A)
【文献】特許第6553783(JP,B1)
【文献】特開2017-091562(JP,A)
【文献】特開2018-165924(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0059448(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
G06F 3/0485
H04L 51/216
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末によって実行されるプログラムであって、
前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する第1入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、前記第1画像とは異なる第2画像を、前記第1画像から変更して前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する、前記第1入力とは異なる第2入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、前記第1画像と前記第2画像とは異なる第3画像を前記端末の表示領域に表示することとが前記端末によって実行され、
前記第1入力は、スクロール操作であり、
前記第2入力は、前記第1入力よりも速度または加速度が大きいスクロール操作である。
【請求項2】
第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末によって実行されるプログラムであって、
前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する第1入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、前記第1画像とは異なる第2画像を、前記第1画像から変更して前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する、前記第1入力とは異なる第2入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、前記第1画像と前記第2画像とは異なる第3画像を前記端末の表示領域に表示することとが前記端末によって実行され、
前記第1入力は、スクロール操作であり、
前記第2入力は、設定された値以上のスクロール量に対応する前記スクロール操作である。
【請求項3】
第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末によって実行されるプログラムであって、
前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する第1入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、前記第1画像とは異なる第2画像を、前記第1画像から変更して前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する、前記第1入力とは異なる第2入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、前記第1画像と前記第2画像とは異なる第3画像を前記端末の表示領域に表示することとが前記端末によって実行され、
前記第1画像と、前記第2画像と、前記第3画像とは、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを少なくとも含むチャットルームに表示され、
前記第1入力は、スクロール操作であり、
前記第2入力は、前記スクロール操作により前記チャットルームの下端に到達する操作である。
【請求項4】
第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末によって実行されるプログラムであって、
前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する第1入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、前記第1画像とは異なる第2画像を、前記第1画像から変更して前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する、前記第1入力とは異なる第2入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、前記第1画像と前記第2画像とは異なる第3画像を前記端末の表示領域に表示することとが前記端末によって実行され、
前記第3画像は、前記第3画像に含まれる複数のコンテンツの少なくとも一つに含まれる位置に関する情報に基づいて、前記第3画像に含まれるコンテンツのうち、複数の第1コンテンツ群と複数の第2コンテンツ群との表示態様を異ならせて区別される。
【請求項5】
第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末によって実行されるプログラムであって、
前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する第1入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、前記第1画像とは異なる第2画像を、前記第1画像から変更して前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する、前記第1入力とは異なる第2入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、前記第1画像と前記第2画像とは異なる第3画像を前記端末の表示領域に表示することとが前記端末によって実行され、
前記第3画像は、前記第3画像に含まれる、前記第1端末から送信されたコンテンツまたは、前記端末から前記第1端末に送信されたコンテンツの更新頻度に基づいて、前記第3画像に含まれるコンテンツのうち、複数の第1コンテンツ群と複数の第2コンテンツ群との表示態様を異ならせて区別される。
【請求項6】
請求項
4または請求項
5に記載のプログラムであって、
前記表示態様は、日付に関する情報である。
【請求項7】
請求項1から請求項
6のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記選択された一部のコンテンツは、前記第1端末のユーザによる前記第1端末に対する
第3入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツとは異なる。
【請求項8】
請求項1から請求項
7のいずれか一項に記載のプログラムであって、
第4入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、前記第1画像と前記第2画像と前記第3画像とは異なる第4画像を、前記表示領域に表示された前記第3画像から変更して前記表示領域に表示することが前記端末によって実行される。
【請求項9】
請求項
8に記載のプログラムであって、
前記第3画像と前記第4画像とは異なる表示態様で区別して表示される。
【請求項10】
請求項
8または請求項
9に記載のプログラムであって、
前記第3画像は、前記選択された一部のコンテンツが自動的にスクロールされて表示される。
【請求項11】
請求項
1から請求項10のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記選択された一部のコンテンツは、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツ、または前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツの属性情報に基づいて決定される。
【請求項12】
第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末の情報処理方法であって、
前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する第1入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、前記第1画像とは異なる第2画像を、前記第1画像から変更して前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する、前記第1入力とは異なる第2入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、前記第1画像と前記第2画像とは異なる第3画像を前記端末の表示領域に表示することとを含み、
前記第1入力は、スクロール操作であり、
前記第2入力は、前記第1入力よりも速度または加速度が大きいスクロール操作である。
【請求項13】
第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末の情報処理方法であって、
前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する第1入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、前記第1画像とは異なる第2画像を、前記第1画像から変更して前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する、前記第1入力とは異なる第2入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、前記第1画像と前記第2画像とは異なる第3画像を前記端末の表示領域に表示することとを含み、
前記第1入力は、スクロール操作であり、
前記第2入力は、設定された値以上のスクロール量に対応する前記スクロール操作である。
【請求項14】
第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末の情報処理方法であって、
前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する第1入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、前記第1画像とは異なる第2画像を、前記第1画像から変更して前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する、前記第1入力とは異なる第2入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、前記第1画像と前記第2画像とは異なる第3画像を前記端末の表示領域に表示することとを含み、
前記第1画像と、前記第2画像と、前記第3画像とは、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを少なくとも含むチャットルームに表示され、
前記第1入力は、スクロール操作であり、
前記第2入力は、前記スクロール操作により前記チャットルームの下端に到達する操作である。
【請求項15】
第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末の情報処理方法であって、
前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する第1入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、前記第1画像とは異なる第2画像を、前記第1画像から変更して前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する、前記第1入力とは異なる第2入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、前記第1画像と前記第2画像とは異なる第3画像を前記端末の表示領域に表示することとを含み、
前記第3画像は、前記第3画像に含まれる複数のコンテンツの少なくとも一つに含まれる位置に関する情報に基づいて、前記第3画像に含まれるコンテンツのうち、複数の第1コンテンツ群と複数の第2コンテンツ群との表示態様を異ならせて区別される。
【請求項16】
第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末の情報処理方法であって、
前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する第1入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、前記第1画像とは異なる第2画像を、前記第1画像から変更して前記端末の表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する、前記第1入力とは異なる第2入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、前記第1画像と前記第2画像とは異なる第3画像を前記端末の表示領域に表示することとを含み、
前記第3画像は、前記第3画像に含まれる、前記第1端末から送信されたコンテンツまたは、前記端末から前記第1端末に送信されたコンテンツの更新頻度に基づいて、前記第3画像に含まれるコンテンツのうち、複数の第1コンテンツ群と複数の第2コンテンツ群との表示態様を異ならせて区別される。
【請求項17】
第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末であって、
前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を表示し、前記端末のユーザによる前記端末に対する第1入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、前記第1画像とは異なる第2画像を、前記第1画像から変更して表示する表示部と、
前記端末のユーザによる前記端末に対する、前記第1入力とは異なる第2入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、前記第1画像と前記第2画像とは異なる第3画像を前記表示部に表示する制御を行う制御部とを備え、
前記第1入力は、スクロール操作であり、
前記第2入力は、前記第1入力よりも速度または加速度が大きいスクロール操作である。
【請求項18】
第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末であって、
前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を表示し、前記端末のユーザによる前記端末に対する第1入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、前記第1画像とは異なる第2画像を、前記第1画像から変更して表示する表示部と、
前記端末のユーザによる前記端末に対する、前記第1入力とは異なる第2入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、前記第1画像と前記第2画像とは異なる第3画像を前記表示部に表示する制御を行う制御部とを備え、
前記第1入力は、スクロール操作であり、
前記第2入力は、設定された値以上のスクロール量に対応する前記スクロール操作である。
【請求項19】
第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末であって、
前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を表示し、前記端末のユーザによる前記端末に対する第1入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、前記第1画像とは異なる第2画像を、前記第1画像から変更して表示する表示部と、
前記端末のユーザによる前記端末に対する、前記第1入力とは異なる第2入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、前記第1画像と前記第2画像とは異なる第3画像を前記表示部に表示する制御を行う制御部とを備え、
前記第1画像と、前記第2画像と、前記第3画像とは、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを少なくとも含むチャットルームに表示され、
前記第1入力は、スクロール操作であり、
前記第2入力は、前記スクロール操作により前記チャットルームの下端に到達する操作である。
【請求項20】
第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末であって、
前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を表示し、前記端末のユーザによる前記端末に対する第1入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、前記第1画像とは異なる第2画像を、前記第1画像から変更して表示する表示部と、
前記端末のユーザによる前記端末に対する、前記第1入力とは異なる第2入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、前記第1画像と前記第2画像とは異なる第3画像を前記表示部に表示する制御を行う制御部とを備え、
前記第3画像は、前記第3画像に含まれる複数のコンテンツの少なくとも一つに含まれる位置に関する情報に基づいて、前記第3画像に含まれるコンテンツのうち、複数の第1コンテンツ群と複数の第2コンテンツ群との表示態様を異ならせて区別される。
【請求項21】
第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末であって、
前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を表示し、前記端末のユーザによる前記端末に対する第1入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、前記第1画像とは異なる第2画像を、前記第1画像から変更して表示する表示部と、
前記端末のユーザによる前記端末に対する、前記第1入力とは異なる第2入力に基づいて、前記第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、前記端末から前記第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、前記第1画像と前記第2画像とは異なる第3画像を前記表示部に表示する制御を行う制御部とを備え、
前記第3画像は、前記第3画像に含まれる、前記第1端末から送信されたコンテンツまたは、前記端末から前記第1端末に送信されたコンテンツの更新頻度に基づいて、前記第3画像に含まれるコンテンツのうち、複数の第1コンテンツ群と複数の第2コンテンツ群との表示態様を異ならせて区別される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示方法,プログラム,端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のユーザが各々の端末間でテキストメッセージやボイスメッセージ,動画,画像などのコンテンツを送受信することで、リアルタイムでのコミュニケーションを実現するインスタントメッセージングサービス(IMS: Instant Messaging Service)が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様に従えば、第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末の表示方法であって、第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、端末から第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を端末の表示領域に表示することと、端末のユーザによる端末に対する第1入力に基づいて、第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、端末から第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、第1画像とは異なる第2画像を、第1画像から変更して端末の表示領域に表示することと、端末のユーザによる端末に対する、第1入力とは異なる第2入力に基づいて、第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、端末から第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、第1画像と第2画像とは異なる第3画像を端末の表示領域に表示することとを含む、表示方法が提供される。
【0005】
本発明の第2の態様に従えば、第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末によって実行されるプログラムであって、第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、端末から第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を端末の表示領域に表示することと、端末のユーザによる端末に対する第1入力に基づいて、第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、端末から第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、第1画像とは異なる第2画像を、第1画像から変更して端末の表示領域に表示することと、端末のユーザによる端末に対する、第1入力とは異なる第2入力に基づいて、第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、端末から第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、第1画像と第2画像とは異なる第3画像を端末の表示領域に表示することとを含む、プログラムが提供される。
【0006】
本発明の第3の態様に従えば、第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末であって、第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、端末から第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を表示し、端末のユーザによる端末に対する第1入力に基づいて、第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、端末から第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、第1画像とは異なる第2画像を、第1画像から変更して表示する表示部と、端末のユーザによる端末に対する、第1入力とは異なる第2入力に基づいて、第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、端末から第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、第1画像と第2画像とは異なる第3画像を表示部に表示する制御を行う制御部とを備える、端末が提供される。
【0007】
本発明の第4の態様に従えば、第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツを受信し、前記第1端末に少なくとも一つのコンテンツを送信する端末であって、メモリに記憶されたプログラムを読み出し、プログラムに基づく処理を実行するプロセッサーを備え、プロセッサーは、第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、端末から第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む第1画像を端末の表示領域に表示する処理と、端末のユーザによる端末に対する第1入力に基づいて、第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、端末から第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち一部のコンテンツを含む、第1画像とは異なる第2画像を、第1画像から変更して端末の表示領域に表示する処理と、端末のユーザによる端末に対する、第1入力とは異なる第2入力に基づいて、第1端末から送信された少なくとも一つのコンテンツと、端末から第1端末に送信された少なくとも一つのコンテンツとのうち選択された一部のコンテンツを含む、第1画像と第2画像とは異なる第3画像を端末の表示領域に表示する処理とを実行する、端末が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係る端末に関係する通信システムの構成を例示する図である。
【
図2】実施形態に係る端末の構成を例示する図である。
【
図3】(A)は第1画像の表示態様を例示する模式図であり、(B)は第2画像の表示態様を例示する模式図である。
【
図4】(A), (B)はコンテンツの表示態様を説明するための模式図である。
【
図5】第3画像の表示態様を例示する模式図である。
【
図6】コンテンツの表示方法を説明するためのフローチャートである。
【
図7】データベースに含まれる属性情報を説明するための表である。
【
図8】コンテンツの表示方法を説明するためのフローチャートである。
【
図9】スクロール操作を説明するための模式図である。
【
図10】(A), (B)はスクロール操作を説明するための模式図である。
【
図11】第1入力,第2入力の有無を判断するためのフローチャートである。
【
図12】スクロール量を説明するための模式図である。
【
図13】スクロール量の大小を判断するためのフローチャートである。
【
図15】選択コンテンツの表示態様を例示する模式図である。
【
図16】選択コンテンツの表示態様を例示する模式図である。
【
図17】選択コンテンツの表示態様を例示する模式図である。
【
図18】選択コンテンツの表示態様を例示する模式図である。
【
図19】(A), (B)は第3画像の表示態様を例示する模式図である。
【
図20】選択コンテンツを決定するためのフローチャートである。
【
図21】ユーザ識別情報と選択条件との対応関係を説明するための表である。
【
図22】選択コンテンツを決定するためのフローチャートである。
【
図23】グループ識別情報と選択条件との対応関係を説明するための表である。
【
図24】第3画像及び第4画像の表示態様を説明するための模式図である。
【
図25】第3画像及び第4画像の表示態様を例示する模式図である。
【
図26】(A), (B)は第3画像及び第4画像の表示態様を例示する模式図である。
【
図27】ハイライトの表示態様を例示する模式図である。
【
図28】(A), (B)は第3画像の表示態様を説明するための模式図である。
【
図29】(A), (B)は第3画像の表示態様を例示する模式図である。
【
図30】第3画像の表示態様を例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密などに関して、本開示に係る技術が実施される国または地域の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0010】
本開示に係る表示方法,プログラム,端末を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0011】
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る端末1(通信端末,情報処理装置)に関係する通信システムの構成を例示する図である。端末1は、限定でなく例として、サーバ31との通信機能を持ったモバイル型のコンピューターである。端末1の所有者あるいは使用者は、限定でなく例として、ユーザと呼ばれる。端末1は、限定でなく例として、ネットワーク30を介してサーバ31や他ユーザが使用する他の端末1に接続可能とされる。また、限定でなく例として、
図2に示すように、端末1はネットワーク30やサーバ31のない環境においても単独で作動しうる。限定でなく例として、端末1は他ユーザが使用する他の端末1に対して直接的に接続可能とされる。
【0012】
端末1は、限定でなく例として、他の端末1から送信された少なくとも一つのコンテンツ21を受信し、他の端末に少なくとも一つのコンテンツ21を送信する機能を持つ。複数の端末1間におけるコンテンツ21のやりとりに際し、各々の端末1を区別したい場合には、あるユーザの端末1Aとは異なる端末1のことを第1端末1Bと呼んでもよいし、呼ばなくてもよい。
【0013】
ここでいう一つのコンテンツ21とは、限定でなく例として、符号(コード)によって伝達される情報内容を意味する。一つのコンテンツ21は、限定でなく例として、文字列(テキスト,絵文字),画像(スタンプ,写真),動画,音声,位置情報,送金情報,これらに付随するメタ情報(フラグ情報,ラベル情報,タグ情報)の少なくとも一つを含むことができる。また、ここでいう画像は、限定でなく例として、撮像画像,描画画像,CG画像,テキスト画像,これらを複合させた合成画像の少なくとも一つを含むことができる。
【0014】
限定ではなく例として、端末1は以下に列挙する装置の一つ、又は二つ以上の組合せを含むことができる。
スマートフォン。携帯電話(フィーチャーフォン)。コンピューター(限定でなく例として、デスクトップコンピューター,ラップトップコンピューター,タブレットコンピューターなど)。メディアコンピュータープラットホーム〔限定でなく例として、ケーブルテレビ放送,衛星放送,地上波テレビ放送,IP(Internet Protocol)放送の信号を受信して映像信号へ変換するセットトップボックス,デジタルビデオレコーダー〕。ハンドヘルドコンピューターデバイス〔限定でなく例として、携帯情報端末(PDA: Personal Digital Assistant),電子メールクライアントがインストールされた通信装置など〕。ウェアラブル端末(限定でなく例として、メガネ型デバイス,時計型デバイス,腕輪型デバイス,皮膚埋め込み型デバイスなど)。他種のコンピューター。コミュニケーションプラットホーム。
【0015】
ネットワーク30は、限定でなく例として、端末1とサーバ31との間で授受される情報を伝達する通信網である。ネットワーク30は、通信システムの一部であってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、通信システムと異なるシステムの一部でもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30のうちの一部(複数の部分を含む)に、有線ネットワークや無線ネットワークを包含させてもよいし、そうでなくてもよい。また、ネットワーク30は、単一のネットワークで構成されてもよいし、複数のネットワークから構成されてもよい。
【0016】
限定でなく例として、ネットワーク30は以下に列挙する通信形態の一つ、又は二つ以上の組合せを含むことができる。
アドホックネットワーク(Ad hoc network)。イントラネット。エクストラネット。仮想プライベートネットワーク(VPN: Virtual Private Network)。ローカルエリアネットワーク(LAN: Local Area Network)。ワイヤレスLAN(Wireless LAN)。広域ネットワーク(WAN: Wide area network)。ワイヤレスWAN(WWAN: wireless WAN)。大都市圏ネットワーク(MAN: Metropolitan Area Network)。インターネット(Internet)の一部。公衆交換電話網(PSTN: Public Switched Telephone Network)の一部。携帯電話通信網の一部。統合サービスデジタル通信網(ISDN: Integrated Service Digital Networks)の一部。無線LANネットワーク。ロングタームエボリューション(LTE: Long Term Evolution)ネットワーク。符号分割多元接続(CDMA: Code Division Multiple Access)ネットワーク。衛星通信ネットワーク。ブルートゥース〔Bluetooth(登録商標)〕ネットワーク。ワイヤレスフェデリティ〔Wi-Fi(登録商標)〕ネットワーク。
【0017】
サーバ31は、限定でなく例として、端末1に送信されるデータを提供するハードウェアが搭載された機器である。サーバ31は、限定でなく例として、プロセッサー(中央処理装置)やメモリを内蔵するコンピューターである。サーバ31は、限定でなく例として、ネットワーク30を介して端末1に少なくとも一つのコンテンツ21を送受信するサービスを端末1に提供する。ネットワーク30に接続される端末1の数やサーバ31の数は、
図1に示された数に限定されない。例えば、端末1は一つでもよいし二つ以上でもよい。また、サーバ31は一つでもよいし二つ以上でもよい。端末1が一つである場合には、サーバ31が端末1に入力された少なくとも一つのコンテンツ21及びその履歴を保管するバックアップ機能を提供してもよいし、提供しなくてもよい。また、端末1が複数である場合には、サーバ31が複数の端末1間で少なくとも一つのコンテンツ21を授受させる仲介機能を併せて提供してもよいし、提供しなくてもよい。
【0018】
限定でなく例として、サーバ31は以下に列挙する装置の一つ、又は二つ以上の組合せを含むことができる。
サーバ装置。コンピューター(限定でなく例として、デスクトップコンピューター,ラップトップコンピューター,タブレットコンピューターなど)。メディアコンピュータープラットホーム(限定でなく例として、ケーブルテレビ放送,衛星放送,地上波テレビ放送,及びIP放送の少なくとも一つの信号を受信して映像信号へ変換するセットトップボックス,デジタルビデオレコーダー)。ハンドヘルドコンピューターデバイス(限定でなく例として、PDA,電子メールクライアントがインストールされた通信機器など)。ウェアラブル端末(限定でなく例として、メガネ型デバイス,時計型デバイス,腕輪型デバイス,皮膚埋め込み型デバイスなど)。他種のコンピューター。コミュニケーションプラットホーム。
【0019】
端末1は、情報処理端末,情報処理装置,電子デバイス,電子機器などと表現されてもよいし、そうでなくてもよい。同様に、サーバ31は、情報処理装置やホストコンピューターなどと表現されてもよく、そうでなくてもよい。サーバ31と端末1とは、ハードウェアの種類が区別されてもよいし、区別されなくてもよい。例えば、それぞれが情報処理装置と表現されてもよいし、表現されなくてもよい。また、それぞれがその他の名称で表現されてもよいし、表現されなくてもよい。
【0020】
<ハードウェア構成>
図1,
図2を用いて通信システムに含まれる各種装置のハードウェア構成例を説明する。
(A) 端末装置
端末1は、限定ではなく例として、通信インターフェイス2(I/F: Interface),処理部3,入力部6,表示部7,記憶部12を備える。これらの各要素は、限定でなく例として、内部バスを介して接続される。これらの各要素は端末1に必須の要素ではない。例えば、一部の要素を省略してもよいし、そうでなくてもよい。また、上記の要素とは異なる要素を端末1に含ませてもよいし、そうでなくてもよい。なお、上記の各要素で実行される処理の一部をネットワーク30上のクラウドに負担させ、端末1のハードウェア構成をスリム化(シンクライアント化)してもよいし、そうでなくてもよい。また、端末1に他のハードウェア要素を追加して、端末1をファットクライアント化してもよいし、そうでなくてもよい。
【0021】
通信インターフェイス2は、限定でなく例として、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行うインターフェイスである。通信は、有線,無線のいずれで実行されてもよく、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信インターフェイス2は、処理部3の指示に従って各種データをサーバ31に送信する機能を持っていてもよいし、そうでなくてもよい。また、通信インターフェイス2は、サーバ31から送信された各種データを受信し、処理部3に伝達する機能を持っていてもよいし、そうでなくてもよい。
【0022】
図1中に、端末1の無線通信のための通信インターフェイス2を例示する。ここでは、物理的な通信回路の一つである高周波回路17〔RF(Radio Frequency)回路〕が通信インターフェイス2に内蔵されていてもよいし、そうでなくてもよい。高周波回路17には、アンテナに高周波信号(RF信号とも称される)を出力する送信回路と、アンテナから入力される高周波信号で動作する受信回路とが含まれてもよいし、含まれなくてもよい。高周波回路17は、内部バスを介して伝達される電気信号を高周波信号に変換することでアンテナに電磁波を出力させる機能と、アンテナから入力されたRF信号を電気信号に変換して内部バスに出力する機能とを併せ持つものであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0023】
図2中に、端末1の有線通信のための通信インターフェイス2を例示する。ここでは、物理的な通信回路の一つであるインターフェイス回路18(I/F回路)が通信インターフェイス2に内蔵されていてもよいし、そうでなくてもよい。インターフェイス回路18には、端末1の内外で用いられる二種類の信号を相互に変換する変換回路が含まれてもよいし、含まれなくてもよい。端末1が光回線に接続される場合、変換回路は電気信号と光信号とを相互に変換する機能を持っていてもよいし、そうでなくてもよい。端末1がメタル回線に接続される場合、内部バスを介して伝達される電気信号とそのメタル回線に適した電気信号とを相互に変換する機能を持っていてもよいし、そうでなくてもよい。
【0024】
処理部3は、限定ではなく例として、端末1の各構成要素を制御する制御処理,各種の演算処理,及び各種の画像処理の少なくとも一つを実行する。処理部3は、プログラム13内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路(処理回路)を有するものであってもよいし、そうでなくてもよい。限定でなく例として、処理部3はハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、処理部3は処理回路や処理装置などと表現されてもよいし、表現されなくてもよい。
【0025】
処理部3は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU: Central Processing Unit),マイクロプロセッサー(Microprocessor),プロセッサーコア(Processor core),マルチプロセッサー(Multiprocessor),特定用途集積回路(ASIC: Application-Specific Integrated Circuit),フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA: Field Programmable Gate Array),及びその他の制御回路の少なくとも一つを含むことができる。
図1,
図2に示すように、処理部3は汎用のプロセッサー4を含んでもよいし、含まなくてもよい。また、処理部3は、あらかじめ定められた処理のみを行う処理回路または組み込みシステムを含んでもよいし、含まなくてもよい。
【0026】
入力部6は、限定ではなく例として、端末1に対する入力を受け付けるインターフェイスである。入力部6は、限定ではなく例として、タッチパネルの操作部,タッチパッド,ハードウェアキー,外付けキーボード,外付けコントローラー,及びポインティングデバイスの少なくとも一つを含むことができる。入力部6は、限定ではなく例として、ユーザの指などが入力部6に接触したことやその動きを検出し、検出結果(例えば、タッチ操作,スワイプ操作,タップ操作,長押し操作など)を処理部3に伝達する。
【0027】
表示部7は、限定ではなく例として、端末1での処理結果を出力して表示するインターフェイスである。表示部7は、限定ではなく例として、映像表示用のディスプレイ,ホログラム出力装置,プロジェクター装置,プリンター装置、及びその他の出力装置の少なくとも一つを含むことができる。表示部7は、限定ではなく例として、処理部3から伝達される出力信号に基づいて情報を出力する。出力された情報は、限定ではなく例として、端末1のユーザに提供される。以下、情報が出力される領域のことを表示領域50と呼ぶ。表示領域50には、限定ではなく例として、ディスプレイの表面,プロジェクター装置の投影面,プリンター装置の印刷面などが含まれる。
【0028】
入力部6及び表示部7は、一体に形成されたもの(例えばタッチパネル)であってもよいし、別体に分離したものであってもよい。入力部6及び表示部7がタッチパネルである場合、タッチパネルの操作装置(タッチセンサー)を入力部6に含ませるとともに表示装置を表示部7に含ませてもよいし、そうでなくてもよい。限定ではなく例として、タッチパネルの操作装置は表示装置とほぼ同じ大きさの透明電極シートで形成され、表示装置の表面に貼り付けられた状態で固定される。
【0029】
記憶部12は、限定ではなく例として、処理部3に読み込まれて実行される各種プログラムや各種データを記憶する記憶装置である。記憶部12は、限定ではなく例として、処理部3で実行されるプログラム13を記憶する。記憶部12は、限定でなく例として、半導体メモリ,ソリッドステートドライブ,ハードディスクドライブなど、各種の記憶媒体の少なくとも一つを含むことができる。記憶部12をメモリ(memory)と表現してもよいし、メモリとは異なる名称で表現してもよい。
【0030】
図1に示すように、端末1は、測位部8,マイク9,カメラ10,スピーカー11を備えるものであってもよいし、そうでなくてもよい。測位部8は、限定ではなく例として、端末1の位置(緯度,経度,高さ)を測定するとともに、測定結果を処理部3に伝達するものである。端末1の位置は、限定ではなく例として、GNSS(Global Navigation Satellite System,全球測位衛星システム)から伝達される測位信号に基づいて測定することができる。あるいは、限定ではなく例として、電気通信事業者の基地局や無線通信網の送信機(例えば無線ルーター)などから発せられる電磁波の強度に基づいて、端末1の位置を測定することができる。
【0031】
マイク9は、限定ではなく例として、音声データの入力に利用される入力用インターフェイスの一種である。マイク9は、限定ではなく例として、入力された音声をデジタル形式の音声データに変換する。端末1は、マイク9から入力された音声データを、処理部3に伝達してもよいし、伝達しなくてもよい。また、入力された音声を記憶部12に記憶させてもよいし、記憶させなくてもよい。処理部3は、マイク9から入力された音声の種類を認識してもよいし、認識しなくてもよい。また、処理部3が認識した音声にあらかじめ関連付けられた命令または情報を取得してもよいし、そうでなくてもよい。端末1は、音声による操作の入力を受け付けるものであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0032】
カメラ10は、限定ではなく例として、画像データの入力に利用される入力用インターフェイスの一種である。カメラ10は、限定ではなく例として、撮像素子に入力された光をデジタル形式の画像データに変換する。時系列に並べられた画像データは、動画データと捉えて差し支えない。端末1は、カメラ10から入力された画像データを、処理部3に伝達してもよいし、伝達しなくてもよい。また、入力された画像を記憶部12に記憶させてもよいし、記憶させなくてもよい。処理部3は、カメラ10で得られた画像に含まれる被写体を認識してもよいし、認識しなくてもよい。また、処理部3が認識した被写体にあらかじめ関連付けられた命令または情報を取得してもよいし、そうでなくてもよい。端末1は、画像による操作の入力(例えば顔認識やジェスチャー入力など)を受け付けるものであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0033】
スピーカー11は、限定ではなく例として、聴覚データの出力に利用される出力用インターフェイスの一種である。スピーカー11は、限定ではなく例として、処理部3から伝達される出力信号に基づいて音楽や音声を出力する。ここで出力された音楽や音声は、限定ではなく例として、端末1のユーザに提供される。なお、表示部7に表示されたコンテンツ21(テキストや画像)に対応する音声がスピーカー11から出力される構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0034】
(B) サーバ
サーバ31は、限定ではなく例として、通信インターフェイス32(I/F: Interface),処理部33,入力部36,表示部37,記憶部38を備える。これらの要素は、限定でなく例として、内部バスを介して接続される。これらの各要素はサーバ31に必須の要素ではない。例えば、一部の要素を省略してもよいし、そうでなくてもよい。また、上記の要素とは異なる要素をサーバ31に含ませてもよいし、そうでなくてもよい。なお、上記の各要素で実行される処理の一部をネットワーク30上のクラウドに負担させ、サーバ31のハードウェア構成をスリム化(シンクライアント化)してもよいし、そうでなくてもよい。また、サーバ31に他のハードウェア要素を追加して、サーバ31をファットクライアント化してもよいし、そうでなくてもよい。
【0035】
通信インターフェイス32は、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行うインターフェイスである。通信は、有線,無線のいずれで実行されてもよく、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信インターフェイス32は、処理部33の指示に従って各種データを端末1に送信する機能を持っていてもよいし、そうでなくてもよい。また、通信インターフェイス32は、端末1から送信された各種データを受信し、処理部33に伝達する機能を持っていてもよいし、そうでなくてもよい。
【0036】
図1中に、サーバ31の有線通信のための通信インターフェイス32を例示する。ここでは、物理的な通信回路の一つである変換回路19が通信インターフェイス32に内蔵されていてもよいし、そうでなくてもよい。変換回路19には、サーバ31の内外で用いられる二種類の信号を相互に変換する変換回路が含まれてもよいし、含まれなくてもよい。変換回路19は、内部バスを介して伝達される電気信号を所定の通信プロトコルに則って変換した上で、サーバ31の外部に出力する機能と、サーバ31の外部から入力される電気信号を所定通信プロトコルに則って変換した上で、内部バスに出力する機能とを併せ持つものであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0037】
処理部33は、限定ではなく例として、サーバ31の各構成要素を制御する制御処理,各種の演算処理,及び各種の画像処理の少なくとも一つを実行する。処理部33は、プログラム13内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有するものであってもよいし、そうでなくてもよい。限定でなく例として、処理部33はハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、処理部33は処理回路や処理装置などと表現されてもよいし、表現されなくてもよい。
【0038】
処理部33は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU),マイクロプロセッサー,プロセッサーコア,マルチプロセッサー,特定用途集積回路(ASIC),フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA),及びその他の制御回路の少なくとも一つを含むことができる。
図1に示すように、処理部33は汎用のプロセッサー34を含んでもよいし、含まなくてもよい。また、処理部33は、あらかじめ定められた処理のみを行う処理回路または組み込みシステムを含んでもよいし、含まなくてもよい。
【0039】
入力部36は、限定ではなく例として、サーバ31に対する入力を受け付けるインターフェイスである。入力部36は、限定ではなく例として、タッチパネルの操作部,タッチパッド,ハードウェアキー,外付けキーボード,外付けコントローラー,及びポインティングデバイスの少なくとも一つを含むことができる。また、表示部37は、限定ではなく例として、サーバ31や端末1での処理結果を出力するインターフェイスである。表示部37は、限定ではなく例として、映像表示用のディスプレイ,ホログラム出力装置,プロジェクター装置,プリンター装置、及びその他の出力装置の少なくとも一つを含むことができる。入力部36,表示部37はいずれもサーバ31に必須の要素ではなく、適宜省略することができる。
【0040】
記憶部38は、限定ではなく例として、処理部33に読み込まれて実行される各種プログラムや各種データを記憶する記憶装置である。記憶部38は、限定でなく例として、半導体メモリ,ソリッドステートドライブ,ハードディスクドライブなど、各種の記憶媒体の少なくとも一つを含むことができる。記憶部38をメモリと表現してもよいし、メモリとは異なる名称で表現してもよい。記憶部38は、限定ではなく例として、処理部33で実行されるプログラム13を記憶する。サーバ31が記憶するプログラム13は、端末1が記憶するプログラム13と同一であってもよいし、そうでなくてもよい。また、いずれか一方のプログラム13が他方のプログラム13の一部であってもよいし、そうでなくてもよい。あるいは、双方のプログラム13が一つのプログラム13として振舞う(機能する)ものであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0041】
(C) 記憶媒体
本開示に係るプログラム13(限定でなく例として、ソフトウェアプログラム,コンピュータプログラム,プログラムモジュール,アプリケーションプログラム)は、
図1中や
図2中に破線で示すように、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体40に記憶された状態で提供されてもよいし、その他の状態で提供されてもよい。プログラム13は、端末1の記憶部12に記憶させてもよいし、そうでなくてもよい。また、プログラム13は、サーバ31の記憶部38に記憶させてもよいし、そうでなくてもよい。本開示のプログラム13は、限定でなく例として、ActionScript,JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語,Objective-C,Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語,HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0042】
本開示に係る記憶媒体40は、コンピューターが読み取り可能なプログラム13を記憶する「一時的でない有形の媒体(non-transitory tangible media)」である。本開示に係るプログラム13は、各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、各実施形態の機能の全部を実現するものであってもよく、各実施形態の機能と異なる機能を含むものであってもよい。本開示に係るプログラム13は、各実施形態の機能を記憶媒体40にすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0043】
記憶媒体40は、一つまたは複数の半導体ベースもしくは他の集積回路(限定でなく例として、FPGA,ASICなど),HDD(ハードディスクドライブ),HHD(ハイブリッドハードドライブ)、光ディスク,ODD(光ディスクドライブ),光磁気ディスク,光磁気ドライブ,FDD(磁気ディスクドライブ),磁気テープ,SSD,RAMドライブ,セキュアデジタルカード,又は任意の他の適切な記憶媒体40の一つまたは二つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体40は可搬であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0044】
記憶媒体40は、揮発性の記憶媒体40のみでもよいし、不揮発性の記憶媒体40のみでもよく、揮発性と不揮発性とを組み合わせた記憶媒体40でもよいし、そうでなくてもよい。なお、記憶媒体40はこれらの例に限られず、コンピューターが読み取り可能なプログラム13を記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよいし、そうでなくてもよい。また、記憶媒体40をメモリと表現してもよいし、メモリとは異なる名称で表現してもよい。
【0045】
本開示に係るプログラム13は、プログラム13を伝送可能な任意の伝送媒体(限定ではなく例として、通信ネットワーク,放送波等)を介して、サーバ31及び端末1の一方または双方に提供されてもよいし、その他の形態で提供されてもよい。サーバ31と端末1との一方または双方は、限定でなく例として、ネットワーク30を介してダウンロードしたプログラム13を実行することにより、機能部の機能を実現することができる。
【0046】
本開示の各実施形態は、プログラム13が電子的な伝送によって具現化された形態(搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態)でも実現されうる。サーバ31における処理の少なくとも一部は、一つ以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。同様に、端末1における処理の少なくとも一部は、一つ以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。実施形態に係る端末1における処理の少なくとも一部は、サーバ31により行われてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、端末1のプログラム13の機能部(限定ではなく例として、制御部)の処理のうち少なくとも一部の処理は、サーバ31で実行されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0047】
実施形態に係る端末1における処理は、その全てが端末1で完結してもよいし、そうでなくてもよい。また、実施形態に係るサーバ31における処理の少なくとも一部は、端末1で実行されてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、サーバ31のプログラム13の機能部(限定ではなく例として、制御部)の処理のうち少なくとも一部の処理は、端末1で実行されてもよいし、そうでなくてもよい。また、実施形態に係るサーバ31における処理は、その全てがサーバ31で完結してもよいし、そうでなくてもよい。
【0048】
<ソフトウェア構成>
本開示に係る表示方法は、限定でなく例として、端末1が表示領域50に少なくとも一つのコンテンツ21を表示する方法に関する。また、本開示に係るプログラム13は、限定でなく例として、表示領域50に少なくとも一つのコンテンツ21を表示することに関するプログラム13であって、コンピューターに実行されるプログラム13である。前述の通り、少なくとも一つのコンテンツ21には、限定でなく例として、文字列(テキスト,絵文字),画像(スタンプ,写真),動画,音声,位置情報,送金情報,これらに付随するメタ情報(フラグ情報,ラベル情報,タグ情報)の少なくとも一つが含まれる。プログラム13及びこのプログラム13で用いられるデータは、限定ではなく例として、端末1の記憶部12やサーバ31の記憶部38に記憶させることができる。
【0049】
プログラム13の機能は、コンピューター(限定でなく例として、端末1の処理部3やサーバ31の処理部33など)でそのプログラム13を実行することによって実現される。プログラム13は、プログラムモジュールと表現されてもよいし、プログラムモジュールとは異なる名称で表現されてもよい。端末1で実行されるプログラム13は、限定でなく例として、プロセッサー4を端末1の機能部として機能させる。プログラム13が実行される端末1においては、そのプログラム13を端末1の構成要素(プログラムモジュール)の一つとみなすことができる。同様に、サーバ31で実行されるプログラム13は、限定でなく例として、プロセッサー34をサーバ31の機能部として機能させる。プログラム13が実行されるサーバ31においては、そのプログラム13をサーバ31の構成要素(プログラムモジュール)の一つとみなすことができる。
【0050】
限定でなく例として、本開示に係る表示方法及びプログラム13によって提供されるサービスをメッセージングサービスと呼ぶ。端末1は、限定ではなく例として、メッセージングサービスが提供するグラフィカルユーザインターフェース(GUI)の画像を表示する。メッセージングサービスでは、限定でなく例として、他ユーザが使用する端末(第1端末1B)に少なくとも一つのコンテンツ21を送信する機能と、他のユーザが使用する端末1(第1端末1B)から送信された少なくとも一つのコンテンツ21を受け取る機能と、これらのコンテンツ21を表示部7の表示領域50に表示する機能が提供される。これらのコンテンツ21は、限定でなく例として、複数のユーザが所属するグループ内で共有される。したがって、グループの各ユーザが互いに少なくとも一つのコンテンツ21を送受信することにより、多人数での会話や複数の対話を同時進行させることが可能である。限定でなく例として、メッセージングサービスではほぼリアルタイムに各々のコンテンツ21が送受信される。そのため、メッセージングサービスは、限定ではなく例として、インスタントメッセージングサービスやグループチャットサービスと呼ばれることがある。限定ではなく例として、メッセージングサービスのグループに含まれるユーザの数は最小で一人にすることができる。
【0051】
なお、メッセージングサービスのGUIは、限定でなく例として、トークルームと呼称してもよいし、そうでなくてもよい。このトークルームには、限定でなく例として、一つのコンテンツ21だけでなく、そのコンテンツ21を入力するための入力欄やグループの名称が表示されるタイトル欄などが含まれることがある。限定でなく例として、これらのうちコンテンツ21が表示される表示領域50上の一部分は、チャット領域と呼ばれる。また、限定でなく例として、チャット領域で提示されうるすべてのコンテンツ21を所定の規則に沿って並べたもののことを、トークルームと呼称してもよいし、そうでなくてもよく、あるいは、チャットルームと呼称してもよいし、そうでなくてもよい。なお、コンテンツ21を入力するための入力欄やグループの名称が表示されるタイトル欄などは、省略することができる。したがって、本願発明の構成についての理解を容易にすることを目的として、表示領域50とチャット領域とを同一視することができる。
【0052】
端末1は、限定ではなく例として、チャットルームで提示されるコンテンツ21のうち視覚的に提供される情報を表示領域50(チャット領域)に表示する。チャットルームでは、限定ではなく例として、第1端末1Bから送信された少なくとも一つのコンテンツ21と、端末1Aから第1端末1Bに送信された少なくとも一つのコンテンツ21とのうち、一部のコンテンツ21を含む第1画像51が端末1Aの表示領域50に表示される。なお、チャットルームで提示される情報には、視覚情報以外の情報(例えば、音声情報や振動情報など)も含まれるが、ここでは視覚情報以外の情報に関する説明を省略する。
【0053】
限定ではなく例として、チャットルームでは、コンテンツ21が端末1の表示領域50において、上から下へと送信した順に並ぶように表示される。例えば、ユーザが何らかの一つのコンテンツ21を送信するたびに、そのコンテンツ21がその時点までに送信された他のコンテンツ21よりも下方に追加される。なお、一つのコンテンツ21が追加される位置は、他のコンテンツ21よりも上方であってもよいし、左方や右方であってもよい。一つのコンテンツ21が追加される位置は、チャットルーム内におけるコンテンツ21のレイアウトやスクロール方向などに応じて適宜設定されうる。限定ではなく例として、チャットルームに含まれる各々のコンテンツ21には、そのコンテンツ21が送信された時刻(またはそのコンテンツ21を端末1が取得した時刻)や既読情報(他のユーザがそのコンテンツ21を閲覧したか否かを示す情報)が列記される。また、限定ではなく例として、自分以外のユーザから送信されたコンテンツ21(端末1が外部から受信したコンテンツ21)には、そのコンテンツ21を送信したユーザの名前が併記され、そのユーザのアイコンも表示される。
【0054】
図3(A)は、複数のユーザが所属するグループにおけるチャットルームの表示例である。この例では、端末1のユーザが18時27分に送信した一つのコンテンツP1が表示領域50の上部に表示されている。このコンテンツP1は自分が送信したものであることから、ユーザの名前やアイコンは表示されない。一方、他のユーザがその直後の18時28分に別の一つのコンテンツP2を送信している。このコンテンツP2は、これを送信したユーザの名前やアイコンとともに表示される。その後、端末1のユーザが18時30分に相手の提案に対して同意することを表す一つのコンテンツP3及び別の一つのコンテンツP4を送信している。このように、チャットルームでは、複数のコンテンツ21が送信された順に配置される。
【0055】
限定でなく例として、表示領域50のサイズと比較してコンテンツ21が多い場合には、一度にすべてのコンテンツ21が表示領域50に入りきらないことがある。このような場合、コンテンツ21の一部が表示領域50に表示され、他部は表示されない。
図3(A)に示す例では、チャットルームに含まれるコンテンツ21の一部(コンテンツP1~P8)を含む第1画像51が表示領域50に表示されている。第1画像51は、第1端末1Bから送信された少なくとも一つのコンテンツ21と、端末1から第1端末1Bに送信された少なくとも一つのコンテンツ21とのうち一部のコンテンツ21を含むものである。
【0056】
図3(A)に示す例において表示領域50に表示されていないコンテンツ21は、限定でなく例として、端末1のユーザによる端末1に対する第1入力に基づいて表示領域50に表示されうる。限定でなく例として、端末1に対するユーザの第1入力がなされた場合に、表示領域50に表示される画像が第1画像51から第2画像52へと変更される。第2画像52とは、第1端末1Bから送信された少なくとも一つのコンテンツ21と、端末1から第1端末1Bに送信された少なくとも一つのコンテンツ21とのうち一部のコンテンツ21を含む画像であって、第1画像51とは異なる画像である。
図3(B)に示す例では、チャットルームに含まれるコンテンツ21のうちの一部(コンテンツP6~P12)を含む第2画像52が表示領域50に表示されている。
【0057】
限定ではなく例として、第1入力には、以下に列挙する条件の一つ、又は二つ以上の組合せを含むことができる。
ユーザによる所定の入力(例えば、所定位置へのタッチ操作,タップ操作,長押し操作,押圧操作,所定方向へのスワイプ操作,スクロール操作,フリック操作,ピンチ操作(ピンチイン操作,ピンチアウト操作),所定のジェスチャー操作など)。
ユーザによる所定の音声入力。端末1を揺らす操作。端末1を傾ける操作。端末1に設けられたボタンやスイッチに対する押圧操作。
上記の所定の入力や所定の音声入力は、あらかじめプログラム13に記述されたものであってもよいし、そうでなくてもよい。また、その内容をユーザが設定,変更できるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。あるいは、その内容がサーバ31側で設定され、端末1側へと送信されるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。なお、「所定の」との表現の言い換えとして「設定された」との表現を用いてもよい。
【0058】
図4(A)は、第1画像51と第2画像52との関係を説明するためのチャットルームの模式図である。ここでは、チャットルームに含まれるコンテンツ21として、各コンテンツ21が送信された順に配置されたコンテンツQ1~Q19が示されている。また、第1画像51にはコンテンツQ2~Q11が含まれ、第2画像52にはコンテンツQ9~Q18が含まれている。第1画像51及び第2画像52のそれぞれには、連続する(送信時刻が前後する)コンテンツ21の一部が含まれる。表示領域50の内容が第1画像51から第2画像52へと変化した後に、その第2画像52を新たな第1画像51とみなせば、第1入力に応じて表示領域50の内容を時々刻々と変化させることができる。つまり、第1画像51から第2画像52へと表示内容を変化させる処理を繰り返すことで、コンテンツ21のスクロール表示が実現される。
【0059】
第1画像51に含まれるコンテンツ21は、第2画像52に含まれるコンテンツ21と部分的に重複しうる。
図4(A)に示す例では、コンテンツQ9~Q11が第1画像51にも第2画像52にも含まれている。第1画像51に含まれるコンテンツQ9~Q11は第1画像51の下部に位置し、第2画像52に含まれるコンテンツQ9~Q11は第2画像52の上部に位置している。第1画像51と第2画像52とが重複するように、少しずつ表示内容を変化させながら表示領域50の内容を変更することで、滑らかなスクロール表示が実現される。
【0060】
なお、第1画像51及び第2画像52のそれぞれは、コンテンツ21の一部分を含む画像であって、同じ一つのコンテンツ21が第1画像51及び第2画像52のそれぞれに含まれる場合もあれば、含まれない場合もある。したがって、例えば
図4(A)に示すように、第1画像51と第2画像52とが一部分だけ重複する(共通のコンテンツQ9~Q11を含む)ような関係であってもよいし、重複しないような関係であってもよい。
【0061】
<第1実施形態>
第1実施形態は、限定ではなく例として、端末1の表示領域50に第3画像53を表示する表示方法,プログラム13,端末1に関する形態である。第1実施形態の端末1は、サーバ31と通信可能であってもよいし、そうでなくてもよい。したがって、サーバ31の存在を前提とするシステムを想定してもよいし、そうでなくてもよい。サーバ31が存在しない場合、プログラム13は端末1の内部に保存される。一方、サーバ31が存在する場合には、プログラム13の一部または全部をサーバ31に保存してもよいし、しなくてもよい。
【0062】
第1実施形態では、限定ではなく例として、
図3に示す第1画像51及び
図3に示す第2画像52とは異なる画像である、
図5に示す第3画像53が端末1の表示領域50に表示される。第3画像53は、第1端末1Bから送信された少なくとも一つのコンテンツ21と、端末1から第1端末1Bに送信された少なくとも一つのコンテンツ21とのうち選択された一部のコンテンツ21である選択コンテンツ22を含む画像である。第3画像53は、第1入力とは異なる第2入力に基づいて表示領域50に表示される。限定でなく例として、端末1の表示領域50に第1画像51(または第2画像52)が表示されている状況で、端末1のユーザによる端末1に対する第2入力がなされた場合に、表示領域50に第3画像53が表示される。第3画像53は、第1画像51(または第2画像52)の代わりに表示されてもよいし、そうでなくてもよい。第3画像53は、第1画像51(または第2画像52)の上に重ねて表示されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0063】
図4(B)は、第3画像53及び選択コンテンツ22を説明するための模式図である。選択コンテンツ22は、限定ではなく例として、コンテンツ21の中から選択されるものであって、選択コンテンツ22に含まれる個々の要素(限定ではなく例として、文字列,画像,動画,音声,位置情報,送金情報,メタ情報等)の総数は、コンテンツ21の全体に含まれる個々の要素の総数よりも少ない。また、第1画像51や第2画像52に含まれるコンテンツ21の各々が時間的に連続するものであるのに対し、第3画像53に含まれる選択コンテンツ22の各々は必ずしも時間的に連続せず、まばらに選択されうる。
図4(B)に示す例では、コンテンツQ1,Q3,Q5,Q7,Q8,Q10,Q15,Q17,Q19,Q21が選択コンテンツ22である。限定ではなく例として、第3画像53がコンテンツ21のうち重要なコンテンツであるとみなすことができる場合には、その第3画像53を「サマリー画像」や「まとめ画像」と呼ぶことができる。
【0064】
図4(B)に示す選択コンテンツ22のうち、第3画像53に含まれているのは、コンテンツQ3,Q5,Q7,Q8,Q10,Q15,Q17,Q19である。このように、第3画像53のサイズと比較して選択コンテンツ22の総数が多く、一度にすべての選択コンテンツ22が第3画像53に入りきらない場合には、所定の入力に基づいて第3画像53とは異なる選択コンテンツ22を含む画像を表示領域50に表示させてもよいし、そうでなくてもよい。第1画像51及び第2画像52によるスクロール表示と同様に、第3画像53に含まれる選択コンテンツ22を変化させることで、選択コンテンツ22のスクロール表示が実現される。
【0065】
選択コンテンツ22を決定するための条件(選択条件)は、端末1のユーザが設定できるものとしてもよいし、そうでなくでもよい。また、選択条件は、あらかじめ設定されたものとしてもよいし、そうでなくてもよい。あらかじめ設定された複数の選択条件の中から、ユーザの好みに応じて任意の条件を有効化できるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。選択コンテンツ22は、コンテンツ21に関連付けられた属性情報に基づいて決定してもよいし、そうでなくでもよい。
【0066】
限定でなく例として、選択コンテンツ22は、以下に列挙する条件の一つ、又は二つ以上の組合せに基づいて選択することができる。
ユーザの操作(ユーザによるタップ操作やスワイプ操作)。指定されたユーザの送信〔グループリーダー(グループの作成者),グループ内での送信頻度が高いユーザ,ファシリテーター,仲のよいユーザ,自分など〕。第1メタ情報。第2メタ情報。送信時刻。受信時刻。前後のコンテンツ21とのブランク時間(空白時間,受信時刻の間の時間,何も送信されていない時間)。チャットルームにおけるコンテンツ21の流速(単位時間あたりに送信された要素(限定ではなく例として、文字列,画像,動画,音声,位置情報,送金情報,メタ情報等)の数に対応するものであって、チャットルームの賑わいの度合いを表す指標値)。
【0067】
複数のコンテンツ21の中から選択条件に合致するすべてのコンテンツ21を選択コンテンツ22として選択してもよいし、そうでなくてもよい。条件に合致するコンテンツ21の一部を選択コンテンツ22として選択してもよいし、そうでなくてもよい。また、各コンテンツ21の比重(選択コンテンツ22としての選択されやすさを表す指標値)に基づいて選択コンテンツ22を選択してもよいし、そうでなくてもよい。例えば、条件に合うコンテンツ21の比重を大きくし、あるいは条件に合わないコンテンツ21の比重を小さくする。複数の条件について同様の手順を繰り返し、比重の値が所定値以上であるコンテンツ21を選択コンテンツ22として選択する。各コンテンツ21に比重というパラメーターを設定することで、条件に適合する度合いを定量的に評価することができる。
【0068】
限定ではなく例として、選択条件の具体例を以下に紹介する。
・表示領域50に表示されたコンテンツ21のうち、ユーザにタップ操作されたコンテンツ21であること。
・ユーザにタップ操作されたコンテンツ21の前後のコンテンツ21であること。
・端末1を使用するユーザが入力したコンテンツ21であること(自分の端末1から送信したコンテンツ21であること)。
・指定されたユーザが入力したコンテンツ21であること(指定されたユーザの端末1から送信されたコンテンツ21であること)。
・自分が送信したコンテンツ21の前後のコンテンツ21であること。
・指定されたユーザが入力したコンテンツ21の前後のコンテンツ21であること。
【0069】
・単位時間あたりの送信回数が所定回数以上であるユーザの端末1に入力されたコンテンツ21であること(送信頻度の高いユーザが送信したコンテンツ21であること)。
・端末1間の送金情報,位置情報(待ち合わせのロケーションを指定する情報やユーザの現在位置の情報),画像情報(写真,スタンプ,動画)を含むコンテンツ21であること。
・所定期間(例えば、グループでの旅行期間やイベント期間)内に送信されたコンテンツ21であること。
・あるユーザの端末1に入力されたコンテンツ21に対するリプライ,その端末1へのメンション,グループ内の全ユーザに対するアナウンスを含むコンテンツ21であること。
【0070】
所定期間(旅行期間,イベント期間)は、チャットルーム内におけるコンテンツ21の流速に基づいて把握してもよいし、そうでなくてもよい。また、所定期間は、端末1にインストールされている他のアプリケーション(例えば、カレンダー,スケジュール管理アプリなど)との連携により把握してもよいし、そうでなくてもよい。あるいは、選択コンテンツ22が選択される対象となる所定期間をユーザ自身が入力できるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
また、上記の所定回数や所定期間は、あらかじめプログラム13に記述されたものであってもよいし、そうでなくてもよい。また、ユーザが設定,変更できるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。あるいは、サーバ31側で設定され、その設定内容が端末1側へと送信されるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0071】
限定でなく例として、リプライとは、特定のコンテンツ21に対する返信のコンテンツ21を意味する。限定でなく例として、メンションとは、特定のユーザに宛てられていることを示す記号が付加されたコンテンツ21を意味する。限定でなく例として、アナウンスとは、いわゆるピン止めのコンテンツ21であって、グループ内の全ユーザに宛てられたコンテンツ21である。限定ではなく例として、アナウンスはグループ内の各ユーザの端末1において、表示領域50の上端部に固定表示される。限定でなく例として、アナウンス(固定表示されたコンテンツ21)を消去する操作は、各ユーザの端末1において随時実施可能とされる。
【0072】
限定ではなく例として、第2入力は第1入力とは異なる限りにおいて、以下に列挙する条件の一つ、又は二つ以上の組合せを含むことができる。
ユーザによる所定の入力(例えば、所定位置へのタッチ操作,タップ操作,長押し操作,押圧操作,所定方向へのスワイプ操作,スクロール操作,フリック操作,ピンチ操作(ピンチイン操作,ピンチアウト操作),所定のジェスチャー操作など)。
ユーザによる所定の音声入力。端末1を揺らす操作。端末1を回転させる操作。端末1を傾ける操作。端末1に設けられたボタンやスイッチに対する押圧操作。
上記の所定の入力や所定の音声入力は、あらかじめプログラム13に記述されたものであってもよいし、そうでなくてもよい。また、ユーザが設定,変更できるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。あるいは、サーバ31側で設定され、その設定内容が端末1側へと送信されるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0073】
なお、以下のような操作を第2入力としてもよいし、しなくてもよい。
・所定距離以上の(所定の値以上のスクロール量に対応する)スクロール操作
・所定速度以上のスクロール操作
・所定加速度以上のスクロール操作
・チャットルームの下端部でコンテンツ21を上方へ移動させようとする操作
・チャットルームの上端部でコンテンツ21を下方へ移動させようとする操作
・第3画像53を表示するためのアイコンに対するタッチ操作
・いずれかのコンテンツ21に対する長押し操作
上記の設定された所定距離や設定された所定速度や設定された所定加速度の値は、あらかじめプログラム13に記述されたものであってもよいし、そうでなくてもよい。また、ユーザが設定,変更できるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。あるいは、サーバ31側で設定され、その設定内容が端末1側へと送信されるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。なお、前述の通り「所定の」との表現の言い換えとして「設定された」との表現を用いてもよい。
【0074】
図5に例示する第3画像53は、選択コンテンツ22が、端末1を所持するユーザ(自分)及びグループリーダーが送信したコンテンツ21と、これらのコンテンツ21に時間的に前後して送信されたコンテンツ21とを含んでいる。選択コンテンツ22の決定に際し、チャットルーム内での会話の流れやコンテキスト(文脈)のつながりを把握した上で、適切なコンテンツ21を選択してもよいし、そうでなくてもよい。ここでいう「時間的に前後して送信されたコンテンツ21」とは、あるコンテンツ21の直前や直後に送信されたコンテンツ21だけでなく、あるコンテンツ21の送信時刻を含む設定された所定期間内に送信されたコンテンツ21を含むことができる。また、選択コンテンツ22の決定に際し、日付や時刻,返事,挨拶のみを含むコンテンツ21(例えば、「明日,今,はい,うん,いや,やあ,じゃあ」など)は無視してもよいし、そうでなくてもよい。
【0075】
例えば、グループリーダーから送信されたコンテンツ21がイベントへの出欠の意思を確認するための質問を含む場合に、グループリーダー以外のユーザから送信されたコンテンツ21のうちその質問への回答を含むコンテンツ21を併せて選択してもよいし、そうでなくてもよい。また、対話内容の変化を表すコンテンツ21(限定ではなく例として「ところで、それはさておき、話変わって」などのテキストや、場面転換を意味するスタンプ,絵文字など)がある場合には、チャットルーム内での会話の流れがそこで切れているものと判断し、それ以前のコンテンツ21の中から選択コンテンツ22を決定することとしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0076】
第3画像53内の選択コンテンツ22は、第1画像51や第2画像52内のコンテンツ21とは異なる態様で表示してもよいし、そうでなくてもよい。限定ではなく例として、フォントの種類,フォントサイズ,フォント色,背景色,書式などを変更してもよいし、そうでなくてもよい。選択コンテンツ22のフォントサイズや行間を小さく設定することで情報の密度を高めてもよいし、そうでなくてもよい。ユーザが選択コンテンツ22の全体を容易に見渡させる(俯瞰させる)ようなデザインにしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0077】
図6は、限定ではなく例として、本実施形態の端末1の表示領域50にコンテンツ21を表示する表示方法を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、端末1またはサーバ31において所定の設定された周期で繰り返し実行される。
ステップA1では、端末1のユーザによる端末1に対する第1入力の有無が判定される。第1入力がなされていなければステップA2に進み、端末1の表示領域50に第1画像51が表示される。一方、第1入力がなされていればステップA3に進み、表示領域50に第2画像52が表示される。限定ではなく例として、これらのステップA1~A3により、
図3(A), (B)に示すようなコンテンツ21のスクロール表示が実現される。
【0078】
ステップA4では、端末1のユーザによる端末1に対する第2入力の有無が判定される。第2入力がなされていなければステップA5はスキップされ、その周期での処理が終了する。一方、第2入力がなされていればステップA5に進み、表示領域50に第3画像53が表示される。限定ではなく例として、これらのステップA4~A5により、
図5に示すようなサマリー表示が実現される。
【0079】
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、限定ではなく例として、第1端末1Bから送信された少なくとも一つのコンテンツ21と、端末1から第1端末1Bに送信された少なくとも一つのコンテンツ21とのうち一部のコンテンツを含む第1画像51が端末1の表示領域50に表示される。また、限定ではなく例として、端末1のユーザによる端末1に対する第1入力に基づいて、第2画像52が、第1画像51から変更されて端末1の表示領域50に表示される。さらに、限定ではなく例として、端末1のユーザによる端末1に対する、第1入力とは異なる第2入力に基づいて、第3画像53が端末1の表示領域50に表示される。限定ではなく例として、
図3(A), (B)に示す第1画像51や第2画像52から、
図5に示す第3画像53へと表示領域50の内容が変更される。
【0080】
これにより、チャットルーム内の複数のコンテンツ21をユーザに容易に見渡させる(限定ではなく例として、俯瞰させる)ことができるようになり、コンテンツ21の閲覧性(限定ではなく例として、一覧性やブラウザビリティ)を向上させることができる。また、第3画像53を閲覧したユーザは、チャットルーム内における対話の流れやいきさつを容易に把握することができる。したがって、端末1を用いたコミュニケーションをより円滑に進めることができるようになり、端末1の利便性を向上させることができる。
【0081】
なお、第3画像53が表示されない既存のメッセージングサービスにおいては、過去にやり取りされたコンテンツ21の概要(限定ではなく例として、履歴)を閲覧するのに時間がかかり、あるいはその閲覧のための操作がユーザにとって煩雑に感じられやすいという課題がある。これに対し、第1実施形態では、コンテンツ21の概要を短時間でユーザに把握させることができ、ユーザにとって利便性の高いサービスを提供することができる。例えば、グループリーダーが送信したコンテンツ21のみを確認したり、自分が送信したコンテンツ21のみを確認したりすることができる。あるいは、グループリーダーが送信したコンテンツ21とその前後のコンテンツ21をまとめて確認することも容易である。加えて、自分が送信したコンテンツ21とその前後のコンテンツ21をまとめて確認することも容易である。
【0082】
また、第3画像53を表示させるための第2入力は、第1入力とは異なるものであればよいことから、ユーザが操作しやすい手法を採用することが容易である。例えば、ユーザは第1画像51及び第2画像52を表示させるための第1入力と、第3画像53を表示させるための第2入力とを混同することがなく、操作方法がわかりやすい。したがって、ユーザにとっての利便性を向上させることができる。さらに、ユーザが過去にやり取りされたコンテンツ21の概要を閲覧するのにかかる時間が減少することから、端末1やサーバ31の処理負荷,消費電力,発熱量,表示部7での消費電力,発熱量を低下させることができる。したがって、端末1やサーバ31の省エネルギー性能を高めることができる。
【0083】
<第2実施形態>
第2実施形態は、限定ではなく例として、選択コンテンツ22がコンテンツ21の属性情報に基づいて決定される形態である。限定ではなく例として、選択コンテンツ22は、第1端末1Bから送信された少なくとも一つのコンテンツ21、または端末1から第1端末1Bに送信された少なくとも一つのコンテンツ21の属性情報に基づいて決定される。限定ではなく例として、属性情報とは各コンテンツ21の性質を表す情報であって、各コンテンツ21に関連付けられた情報である。
【0084】
図7は、コンテンツ21の属性情報を例示する表である。限定でなく例として、コンテンツ21は、ユーザ識別情報,グループ識別情報,テキスト,時刻情報,第1メタ情報,第2メタ情報,非テキストデータ(画像データ本体,動画データ本体,音声データ本体など)の少なくとも一つを含むことができる。限定でなく例として、これらの情報はいずれも、それぞれのコンテンツ21に関連付けられた属性情報であるとみなすことができる。限定でなく例として、これらの属性情報の情報に基づいて、複数のコンテンツ21の中から選択コンテンツ22を決定することができる。
図7に示すような属性情報を含むコンテンツ21の全体のことをデータベースと呼称してもよいし、そうでなくてもよい。
【0085】
限定ではなく例として、ユーザ識別情報は、メッセージングサービスを利用するそれぞれのユーザに固有の情報(ID: Identification Data)である。
図7中の「@dumpling」は端末1のユーザに固有のユーザ識別情報である。同様に、「@nekota」や「@namazkun」は、他のユーザの各々に固有のユーザ識別情報である。限定ではなく例として、ユーザ識別情報を参照することで、そのコンテンツ21を送信したユーザ(そのコンテンツ21が入力された端末1を所持するユーザ)が容易に特定される。
【0086】
限定ではなく例として、グループ識別情報(GroupID)は、そのコンテンツ21が送信されたグループを表す情報であり、メッセージングサービス内に存在するそれぞれのグループに固有の情報である。
図7中の「AaBb0123」は、「@dumpling,@nekota,@namazkun」に対応するユーザが所属するグループを表している。限定ではなく例として、グループ識別情報を参照することで、そのコンテンツ21が送信されたグループが容易に特定される。
【0087】
限定ではなく例として、テキストは、端末1の表示領域50に出力される文字に関する情報である。テキストには、限定ではなく例として、文字情報,書式情報,及び修飾情報の少なくとも一つが含まれる。顔文字や絵文字は特殊記号文字の一種であり、ここでいうテキストに含まれるものとしてもよいし、そうでなくてもよい。顔文字や絵文字は、画像に含まれるものとしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0088】
限定ではなく例として、時刻情報は、コンテンツ21の送信時刻に相当する情報である。時刻情報には、限定ではなく例として、以下に列挙する時刻の一つ、又は二つ以上の組合せから算出される時刻(平均時刻,中間時刻など)を含むことができる。
端末1にコンテンツ21が入力された時刻。端末1にコンテンツ21が表示された時刻。端末1から他の端末1にコンテンツ21が送信された時刻。端末1からネットワーク30にコンテンツ21が送信された時刻。端末1からサーバ31にコンテンツ21が送信された時刻。サーバ31がコンテンツ21を受信した時刻。他の端末1からコンテンツ21を受信した時刻。ネットワーク30を介してコンテンツ21を受信した時刻。サーバ31からコンテンツ21を受信した時刻。
【0089】
第1メタ情報は、コンテンツ21が画像,動画,スタンプ,音声,位置情報,端末1間の送金情報などを有することを表す情報である。限定ではなく例として、画像,動画,スタンプ,音声などのデータ(データ本体)は、データベース内に格納される。同様に、位置情報(例えば、緯度情報,経度情報,高さ情報)や送金情報(例えば、金額情報,送金元情報,送金先情報)は、限定ではなく例として、データベース内に格納される。あるいは、それらのデータへのリンクやアドレスが、データベース内に格納される。
図7中で上から三番目のコンテンツ21には、ファイル名が「taco_stamp03_handsignal.png」であるスタンプの本体データが関連付けられている。また、第2メタ情報は、限定ではなく例として、コンテンツ21がリプライ,メンション,アナウンスなどであることを表す情報である。限定ではなく例として、リプライやメンションの対象を特定するための情報(例えば、宛先となるコンテンツ21の時刻情報や宛先となるユーザ識別情報)は、添付データ内に格納される。
【0090】
限定でなく例として、ユーザ識別情報に基づいて選択コンテンツ22を決定する場合には、所望のユーザに対応するユーザ識別情報を含むコンテンツ21を選択することで、所望のユーザが送信したコンテンツ21が選択される。限定でなく例として、第1メタ情報に基づいて選択コンテンツ22を決定する場合には、スタンプや画像や動画に対応する第1メタ情報を含むコンテンツ21を選択コンテンツ22として選択することで、スタンプや画像や動画などを含むコンテンツ21が抽出される。なお、限定でなく例として、画像に対応する第1メタ情報を含むコンテンツ21のみを選択コンテンツ22として選択すれば、画像を含むコンテンツ21のみを抽出することが可能である。同様に、動画に対応する第1メタ情報を含むコンテンツ21のみを選択コンテンツ22として選択すれば、動画を含むコンテンツ21のみを抽出することも可能である。第1メタ情報を参照する代わりに、画像,動画などのデータの名称に含まれる拡張子を参照することで、画像,動画などを含むコンテンツ21を選択コンテンツ22として選択してもよいし、そうでなくてもよい。また、限定でなく例として、第2メタ情報に基づいて選択コンテンツ22を決定する場合には、第2メタ情報を含むコンテンツ21を選択コンテンツ22として選択すれば、リプライやメンションのみを抽出することも可能である。
【0091】
図8は、限定ではなく例として、本実施形態の端末1の表示領域50にコンテンツ21を表示する表示方法を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、端末1またはサーバ31において所定の周期で繰り返し実行される。ここでは、
図6に示すフローチャートにステップB1が追加されている。他のステップA1~A5は
図6に示すフローチャートと同様であり説明を省略する。ステップB1では、選択コンテンツ22がコンテンツ21の属性情報に基づいて決定される。ステップA5で表示される第3画像53は、属性情報に基づいて決定された選択コンテンツ22を含むものとなる。
【0092】
ステップB1における選択コンテンツ22の決定に際し、ある属性情報を含むコンテンツ21を選択コンテンツ22として選択してもよいし、そうでなくてもよい。反対に、ある属性情報を含まないコンテンツ21を選択コンテンツ22として選択してもよいし、そうでなくてもよい。また、複数の属性情報の各々を含むコンテンツ21を選択コンテンツ22として選択してもよいし、そうでなくてもよい。あるいは、複数の属性情報の各々を含まないコンテンツ21を選択コンテンツ22として選択してもよいし、そうでなくてもよい。
【0093】
限定ではなく例として、時刻情報を除く属性情報に基づいて選択コンテンツ22を決定するための条件は、「ある属性情報を含むか含まないか」を判定するための論理演算(限定ではなく例として、AND演算,OR演算,NOT演算など)として記述することができる。また、時刻情報に基づいて選択コンテンツ22を決定するための条件は、「そのコンテンツ21に関連付けられた時刻が所定期間内に含まれるか含まれないか」や「そのコンテンツ21に関連付けられた時刻と他のコンテンツ21に関連付けられた時刻との時間差の値が所定値未満であるか否か」などを判定するための数値計算として記述することができる。ステップB1においては、上記のような論理演算や数値計算の組み合わせを実施してもよいし、そうでなくてもよい。
【0094】
例えば、ステップB1において、自分のユーザ識別情報を含むコンテンツ21を選択した場合には、自分が送信したコンテンツ21を含む第3画像53がステップA5で表示される。あるいは、ステップB1において、グループリーダーに対応するユーザ識別情報を含むコンテンツ21を選択した場合には、グループリーダーが送信したコンテンツ21を含む第3画像53がステップA5で表示される。これに加えて、グループリーダーが送信したコンテンツ21に対して時間的に前後して送信されたコンテンツ21を選択した場合には、第3画像53がグループリーダーと他のユーザとの対話状態を示すものとなる。
【0095】
また、ステップB1において、スタンプに対応する第1メタ情報を含むコンテンツ21を選択した場合には、スタンプを含む第3画像53がステップA5で表示される。同様に、ステップB1において、スタンプ,画像,動画の各々に対応する第1メタ情報を含むコンテンツ21を選択した場合には、スタンプ,画像,動画のいずれかを含む第3画像53がステップA5で表示される。また、ステップB1において、送金情報に対応する第1メタ情報を含むコンテンツ21を選択した場合には、送金情報を含む第3画像53がステップA5で表示される。
【0096】
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、限定ではなく例として、コンテンツ21の属性情報に基づいて選択コンテンツ22が決定される。属性情報に基づいて選択コンテンツ22を決定することで、属性ごとにコンテンツ21の内容をまとめて俯瞰させることが容易となり、あるいは、属性の組み合わせに対応する条件に合致するコンテンツ21の内容をまとめて俯瞰させることが容易となる。したがって、コンテンツ21の流れや概要をユーザが把握しやすくすることができる。また、ユーザにとってコンテンツ21の全体が把握しやすくなることから、閲覧時間や操作時間を短縮させることができ、端末1やサーバ31の処理負荷,消費電力,発熱量,表示部7での消費電力,発熱量を低下させることができる。
【0097】
属性情報には、限定ではなく例として、そのコンテンツ21を送信したユーザのユーザ識別情報,時刻情報,第1メタ情報,第2メタ情報などが含まれる。ユーザ識別情報を参照することで、自分のコンテンツ21や特定のユーザ(グループリーダー,ファシリテーターなど)のコンテンツ21を容易に精度よく選択することができる。また、第1メタ情報を参照することで、テキスト以外の情報を含むコンテンツ21を容易に精度よく選択することができる。また、第2メタ情報を参照することで、リプライ,メンション,アナウンスなどのコンテンツ21を容易に精度よく選択することができる。また、時刻情報を参照することで、特定の時間帯や特定期間内のコンテンツ21を容易に精度よく選択することができる。なお、あるコンテンツ21と時間的に前後するコンテンツ21を選択する際にも、適切なコンテンツ21を容易に精度よく選択することができる。
【0098】
限定ではなく例として、ユーザ識別情報に基づき、自らが送信したコンテンツ21(自分のコンテンツ)を選択コンテンツ22に含ませる場合には、自分のコンテンツ21を第3画像53にまとめて表示させることができる。これにより、コンテンツ21の流れや概要をより把握しやすくすることができる。また、過去の自分が送信したコンテンツ21を省みることが容易となり、発言や行動の一貫性を維持することを望むユーザにとって有益なサービスを提供することができる。さらに、コンテンツ21の全体が把握しやすくなることから、閲覧時間や操作時間を短縮させることができ、端末1やサーバ31の処理負荷,消費電力,発熱量,表示部7での消費電力,発熱量を低下させることができる。
【0099】
限定ではなく例として、ユーザ識別情報に基づき、指定されたユーザから送信されたコンテンツ21を選択コンテンツ22に含ませる場合には、グループリーダーやファシリテーターなどを指定して、選択コンテンツ22を決定することが可能である。グループリーダーやファシリテーターは、チャットルーム内で重要な(限定ではなく例として、対話の流れを決定づけるような)テキストや画像を送信することがある。それらの重要なコンテンツを選択コンテンツ22に含ませることで、コンテンツ21の全体的な流れを把握しやすくすることができる。また、ここで指定されるユーザを変更すれば、チャットルームの内容に関する別の側面を確認することができ、コンテンツ21の流れを多面的に捉えることができる。また、コンテンツ21の全体が把握しやすくなることから、閲覧時間や操作時間を短縮させることができ、端末1やサーバ31の処理負荷,消費電力,発熱量,表示部7での消費電力,発熱量を低下させることができる。
【0100】
限定ではなく例として、第1メタ情報に基づいて選択コンテンツ22を決定する場合には、送金情報を含むコンテンツ21を第3画像53に含ませることで、グループ内での個人間送金や割前勘定(いわゆる「割り勘」)の状況を容易に確認できるようになり、利便性を向上させることができる。また、位置情報を含むコンテンツ21を第3画像53に含ませることで、グループで出かけた旅行先や観光スポットの場所を容易に確認できるようになり、利便性を向上させることができる。
【0101】
同様に、画像や動画を含むコンテンツ21を第3画像53に含ませる場合には、例えばチャットルームに投稿された旅行先の写真や動画を容易に確認できるようになり、利便性を向上させることができる。なお、画像情報を提示する手法は、文字情報を提示する手法と比較して一覧性の高い第3画像53を表示することができる。したがって、例えば過去にグループで出かけた旅行先や観光スポットの思い出を回想するのに好適である。さらに、過去の出来事が把握しやすくなることから、閲覧時間や操作時間を短縮させることができ、端末1やサーバ31の処理負荷,消費電力,発熱量,表示部7での消費電力,発熱量を低下させることができる。
【0102】
限定ではなく例として、第2メタ情報に基づいて選択コンテンツ22を決定する場合には、あるユーザの端末1に入力されたコンテンツ21に対するリプライや、あるユーザへのメンション(あるユーザの端末1へのメンション)などを第3画像53に含ませることで、会話の流れの変化を確認することが容易となり、コンテンツ21の全体の動向を把握しやすくすることができる。また、会話の流れの変化が把握しやすくなることから、閲覧時間や操作時間を短縮させることができ、端末1やサーバ31の処理負荷,消費電力,発熱量,表示部7での消費電力,発熱量を低下させることができる。
【0103】
<第3実施形態>
第3実施形態は、限定ではなく例として、第1入力がスクロール操作であり、第2入力が第1入力よりも速度または加速度が大きいスクロール操作である形態である。換言すれば、第3実施形態では、表示領域50に表示されているコンテンツ21を通常よりも素早くスクロールさせようとしたときに第3画像53が表示される。
【0104】
図9は、コンテンツ21の表示状態を説明するための模式図である。
図9に示すように、コンテンツ21が表示されている端末1の表示領域50の上でユーザによるスクロール操作がなされると、スクロール操作の距離(指の移動距離),速度,加速度などに応じてコンテンツ21がスクロールするように表示内容が変更される。このとき、スクロール操作の速度が所定速度以上である場合や、スクロール操作の加速度が所定加速度以上である場合には、
図5に示すように、第3画像53が表示される。これにより、選択コンテンツ22を閲覧することが可能となる。一方、スクロール操作の速度が所定速度未満であって、スクロール操作の加速度が所定加速度未満である場合には、第3画像53を表示せず第1画像51や第2画像52のままとする。したがってこの場合、コンテンツ21を上下にスクロールさせて閲覧することが可能となる。
【0105】
ここでいうスクロール操作の速度や加速度は、表示領域50に表示されるコンテンツ21の移動速度や移動加速度を意味する。これらは、瞬間的な速度や加速度(瞬時値)であってもよいし、そうでなくてもよい。また、速度や加速度は所定時間内における平均速度であってもよいし、そうでなくてもよい。上記の所定速度,所定加速度は、ユーザが設定できるものとしてもよいし、そうでなくでもよい。上記の所定速度,所定加速度は、あらかじめ設定されたものとしてもよいし、そうでなくてもよい。上記の所定速度,所定加速度は、端末1の使用状況に応じて変動する可変値であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0106】
限定ではなく例として、スクロール操作の速度や加速度は、入力部6及び表示部7が一体に形成されたタッチパネルの操作装置(タッチセンサー)に対して、ユーザによって能動的になされるスクロール操作に基づいて把握される。例えば、ユーザがタッチセンサーに指を接触させたまま、その指をタッチセンサー上でスライド(平行移動)させたときに、指がスライドした方向に対応する方向に向かってコンテンツ21がスクロール移動するように表示領域50の内容が変更される。このとき、コンテンツ21の移動速度や移動加速度は、指の移動速度や移動加速度に応じて設定される。したがって、コンテンツ21の移動速度,移動加速度の代わりに、指の移動速度,移動加速度を参照してもよいし、そうでなくてもよい。ただし、コンテンツ21のスクロール操作には、タッチセンサー上で指をスライドさせる操作以外の操作が含まれるため、指を全く移動させることなくコンテンツ21のスクロール表示が実現される状況も想定されうる。このような意味で、表示領域50に表示されるコンテンツ21の動きに基づいて、スクロール操作の速度や加速度を把握してもよいし、そうでなくてもよい。
【0107】
スクロール操作に関して、タッチパネルのタッチセンサー上での指の動きの代わりに、空中での指の動き(ジェスチャ操作)や視線の動き(視線操作)に基づいて、コンテンツ21をスクロール移動させてもよい。指の動きは、例えば端末1のカメラ10で撮像された可視光撮影像や赤外線撮影像などに基づいて把握することができる。また、視線の動きについても、例えばカメラ10で撮像された可視光撮影像や赤外線撮影像などに基づき、角膜反射法や虹彩位置による推定法,瞳孔の扁平度による推定法といった公知の手法を用いて視点位置やその挙動を測定することで把握することができる。
【0108】
図10(A), (B)は、タッチセンサー上での指の動きに基づくスクロール操作を説明するための模式図である。
図10(A)は、端末1のユーザによる端末1に対する第1入力であるスクロール操作を示し、
図10(B)は、端末1のユーザによる端末1に対する第2入力であるスクロール操作を示す。図中の点Z0は、ユーザの指がタッチセンサー上で移動を開始した位置を示し、点Z2,Z4のそれぞれは、ユーザの指がタッチセンサー上で移動を終了した位置を示す。点Z1,Z3のそれぞれは、移動中の指の位置を例示するものである。
【0109】
図10(A)に示す例において、点Z0から点Z1までの距離L1をその移動時間t1で除した値V1は、この区間での指の移動速度に相当する。同様に、点Z1から点Z2までの距離L2をその移動時間t2で除した値V2は、この区間での指の移動速度に相当する。また、点Z0から点Z2までの距離LA(=L1+L2)をその移動時間t1+t2で除した値VAは、この区間での指の移動速度に相当する。また、点Z0と点Z2との間での指の移動速度の変化量V2-V1をその移動時間t1+t2で除した値は、この区間での指の移動加速度AAに対応するものとなる。限定ではなく例として、上記の操作がなされた端末1のプログラム13において、移動速度の値V1,V2,VAや移動加速度の値AAのうち少なくとも一つを算出することで、それに対応する速度や加速度でのコンテンツ21のスクロール表示が実現されうる。
【0110】
限定ではなく例として、指が点Z0に位置するときに表示領域50に表示されている第1画像51と、指が点Z1に位置するときに表示領域50に表示されている第2画像52との関係に着目すれば、移動速度の値V1,V2,VAが大きいほど各々の画像51,52に含まれる最も送信時刻が早いコンテンツ21間における送信時刻の差(時間差)が大きくなる。例えば、
図4(A)に示すように、指が点Z0に位置するときに表示領域50に表示されている第1画像51にコンテンツQ2~Q11が含まれているものとして、移動速度の値V1,V2,VAが比較的小さい場合には、第2画像52に含まれる最も送信時刻が早いコンテンツ21がコンテンツQ2に近い送信時刻を持つもの(限定ではなく例として、コンテンツQ3やコンテンツQ4など)になるように、第2画像52が描画される。一方、移動速度の値V1,V2,VAが比較的大きい場合には、第2画像52に含まれる最も送信時刻が早いコンテンツ21がコンテンツQ2から離れた送信時刻を持つもの(限定ではなく例として、コンテンツQ8やコンテンツQ9など)になるように、第2画像52が描画される。言い換えれば、複数のコンテンツ21が時系列に配置されたチャットルーム内において、移動速度の値V1,V2,VAが大きいほど、第1画像51に含まれるコンテンツ21の位置から第2画像52に含まれるコンテンツ21の位置までの距離が増大することになる。
【0111】
図10(A)に示す例において、点Z0から点Z3までの距離L3をその移動時間t3で除した値V3は、この区間での指の移動速度に相当する。同様に、点Z3から点Z4までの距離L4をその移動時間t4で除した値V4は、この区間での指の移動速度に相当する。また、点Z0から点Z4までの距離LB(=L3+L4)をその移動時間t3+t4で除した値VBは、この区間での指の移動速度に相当する。また、点Z0と点Z4との間での指の移動速度の変化量V4-V3をその移動時間t3+t4で除した値は、この区間での指の移動加速度ABに対応するものとなる。限定ではなく例として、上記の操作がなされた端末1のプログラム13において、移動速度の値V3,V4,VBや移動加速度の値ABのうち少なくとも一つを算出し、これが値V1,V2,VA,AAなどと比較して大きい場合に、第3画像53が表示される。
【0112】
第1入力と第2入力とで速度または加速度を比較する際に、設定された所定値を用いて比較してもよいし、そうでなくてもよい。この所定値は、あらかじめプログラム13に記述されたものであってもよいし、そうでなくてもよい。また、所定値をユーザが設定,変更できるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。あるいは、ユーザが指を動かすときの平均速度や平均加速度をプログラム13に学習させた上でそれらの値を所定値に反映させてもよいし、そうでなくてもよい。また、所定値がサーバ31側で設定され、端末1側へと送信されるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0113】
限定ではなく例として、指の移動速度が所定速度VSET未満のスクロール操作を第1入力とし、指の移動速度が所定速度VSET以上のスクロール操作を第2入力とする。指の移動加速度が所定加速度ASET未満のスクロール操作を第1入力とし、指の移動加速度が所定加速度ASET以上のスクロール操作を第2入力としてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、ユーザが所定速度VSETよりも遅い速度で指を動かしている間は、その動きがプログラム13に第1入力として認識され、コンテンツ21の通常のスクロール表示(第1画像51や第2画像52の表示)が実現される。一方、ユーザが所定速度VSETよりも速い速度で指を動かした場合には、第3画像53の表示が実現される。
【0114】
図11は、端末1のユーザがタッチセンサー上で指を動かす速度に基づいて第1入力及び第2入力の有無を判断するためのフローチャートである。限定ではなく例として、このフローチャートに示される処理は、例えば
図6,
図8に示すフローチャートのステップA1,A4で実行される。あるいは、限定ではなく例として、
図6,
図8に示すフローチャートに並行して所定の設定された周期で繰り返し実行される。
【0115】
ステップC1では、タッチセンサー上におけるユーザの指の移動速度Vまたは移動加速度Aが端末1で算出される。ステップC1で移動速度Vが算出されている場合、ステップC2ではその移動速度Vが所定速度VSET未満であるか否かが判定される。移動速度Vが所定速度VSET未満である場合にはステップC3に進み、移動速度Vが所定速度VSET以上である場合にはステップC5に進む。なお、ステップC1で移動速度Vが算出されていない場合には、ステップC2がスキップされてステップC3に進む。
【0116】
ステップC1で移動加速度Aが算出されている場合、ステップC3ではその移動加速度Aが所定加速度ASET未満であるか否かが判定される。移動加速度Aが所定加速度ASET未満である場合にはステップC4に進み、移動加速度Aが所定加速度ASET以上である場合にはステップC5に進む。なお、ステップC1で移動加速度Aが算出されていない場合には、ステップC3がスキップされてステップC4に進む。
【0117】
ステップC4では、端末1のユーザによる端末1に対する第1入力がなされたものと判断される。言い換えれば、限定ではなく例として、ユーザによる通常のスクロール操作がなされたものと判断される。一方、ステップC5では、端末1のユーザによる端末1に対する第2入力がなされたものと判断される。言い換えれば、限定ではなく例として、ユーザによる通常よりも素早いスクロール操作がなされたものと判断される。
【0118】
なお、限定ではなく例として、ステップC4において、ステップC1で算出された移動速度V,移動加速度Aの値を所定速度VSET,所定加速度ASETに代入するような制御構成にしてもよいし、そうでなくてもよい。あるいは、第1入力がなされたものと判断された直近の数秒間における移動速度V,移動加速度Aの平均値を所定速度VSET,所定加速度ASETに代入するような制御構成にしてもよいし、そうでなくてもよい。これらの場合、次回以降の制御周期でのステップC2,C3において、直前の第1入力に係る指の動きを基準として、第1入力や第2入力の有無を判断することが可能となる。つまり、実質的に、第1入力に係るスクロール操作の速度,加速度と第2入力に係るスクロール操作の速度,加速度との比較によって、通常のスクロール操作がなされたのか、それとも通常よりも素早いスクロール操作がなされたのかを判断することが可能である。
【0119】
(第3実施形態の効果)
限定ではなく例として、スクロール操作の速度や加速度には、表示領域50に表示されている内容を迅速に変更したいというユーザの操作意思が反映される。このような操作意思を定量的に把握した上で、第1入力よりも速度または加速度が大きいスクロール操作(第2入力)に応じて第3画像53を表示することで、ユーザにとって自然でわかりやすい操作感を実現することができ、コンテンツ21の全体を快適に俯瞰させることができる。
【0120】
例えば、ユーザの入力操作が比較的ゆっくりとしたスクロール操作である間は、第3画像53を表示させないでおく(すなわち、第1画像51や第2画像52を表示させておく)ことができる。したがって、コンテンツ21を上下にスクロールさせてユーザに閲覧させることができる。一方、ユーザが比較的素早いスクロール操作を行ったときには、第3画像53を表示させることができ、ユーザに選択コンテンツ22を閲覧させることができる。
【0121】
さらに、ユーザにとって自然でわかりやすい操作感を実現することで、コンテンツ21の閲覧にかかる時間を短縮することができる。したがって、端末1やサーバ31の処理負荷,消費電力,発熱量,表示部7での消費電力,発熱量を低下させることができ、端末1やサーバ31の省エネルギー性能を高めることができる。
【0122】
<第4実施形態>
第4実施形態は、限定ではなく例として、第1入力がスクロール操作であり、第2入力は設定された値以上のスクロール量に対応するスクロール操作である形態である。ここでいう第1入力は、設定された値よりも小さいスクロール量に対応するスクロール操作である。換言すれば、第4実施形態では、表示領域50に表示されているコンテンツ21を大きくスクロールさせたときに第3画像53が表示される。
【0123】
なお、第3実施形態では、第3画像53を表示するための条件として、ユーザによる操作量の大小が判断されるものを例示した。これに対し、第4実施形態では、ユーザが何らかの操作をした結果として、表示領域50内でスクロール表示されたコンテンツ21の移動量の大小が第3画像53を表示するための条件として判断される。
【0124】
図12は、スクロール量の大きさを説明するための模式図である。ここでは、コンテンツ21に含まれる複数の要素(限定ではなく例として、文字列,画像,動画,音声,位置情報,送金情報,メタ情報等)として、時系列で配置されたコンテンツR1~R23が示されている。例えば、チャットルームの下端に位置する最新コンテンツR23(送信時刻が最も新しいものであって、言い換えれば送信時刻が最も現在時刻に近いもの)が表示されている状態を基準として、設定された値以上のスクロール量に対応するスクロール操作がなされた場合に、第3画像53が表示される。一方、設定された値未満のスクロール量に対応するスクロール操作がなされた場合には第3画像53が表示されず、第2画像52が表示される。
【0125】
限定ではなく例として、より具体的に説明すれば、表示領域50に表示されているコンテンツ21が
図12中に示す第1範囲71内のコンテンツ21である状態を基準とする。スクロール量は、限定ではなく例として、コンテンツ21がスクロール表示された後の表示範囲の位置が第1範囲71からどの程度離隔しているかを表す「寸法(すなわち、長さの次元を持つパラメータ)」で定義されうる。この「寸法」は、限定ではなく例として、表示領域50におけるスクロール方向のピクセル数で表現されてもよいし、そうでなくてもよい。また、この「寸法」は、設定された大きさのテキスト(文字)を表示領域50に表示したときの行数で表現されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0126】
図12中に示す第1範囲71から第2範囲72までコンテンツ21がスクロールしたとき、そのスクロール量SC1は、例えば第1範囲71の下端(または上端)と第2範囲72の下端(または上端)との間の「寸法」に相当する値を持つ。このスクロール量SC1が所定量SCSET未満である場合には、第3画像53が表示されず、第2画像52が表示される。同様に、
図12中に示す第1範囲71から第3範囲73までコンテンツ21がスクロールしたとき、そのスクロール量SC2が所定量SCSET以上である場合には、第2画像52が表示されず、第3画像53が表示される。
【0127】
所定量SCSETの値は、あらかじめプログラム13に記述されたものであってもよいし、そうでなくてもよい。また、所定値をユーザが設定,変更できるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。あるいは、所定値がサーバ31側で設定され、端末1側へと送信されるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。限定ではなく例として、所定量SCSETの値を表示領域50の2~3画面分に相当する「寸法」に設定した場合には、ユーザがコンテンツ21を2~3画面分以上スクロールさせて過去のコンテンツ21を確認しようとしたときに、第3画像53が表示される。一方、ユーザがコンテンツ21をあまりスクロールさせずに直近のコンテンツ21のみを見返しているような状況では、第3画像53が表示されることはなく、すなわち通常のスクロール表示が実現される。
【0128】
第2入力によるスクロール量の基準は、最新コンテンツR23が表示される状態のみに限定されない。例えば、最古コンテンツR1(送信時刻が最も古いものであって、言い換えれば送信時刻が最も現在時刻から離れているもの)が表示されている状態を基準としてもよいし、そうでなくてもよい。あるいは、いずれかのコンテンツR2~R22が表示されている状態を基準としてもよいし、そうでなくてもよい。基準となるコンテンツ21をユーザが指定できるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0129】
図13は、コンテンツ21のスクロール量に基づいて第1入力及び第2入力の有無を判断するためのフローチャートである。限定ではなく例として、このフローチャートに示される処理は、例えば
図6,
図8に示すフローチャートのステップA1,A4で実行される。あるいは、限定ではなく例として、
図6,
図8に示すフローチャートに並行して所定の設定された周期で繰り返し実行される。限定ではなく例として、コンテンツ21のスクロール量は、前述したユーザの視線の動き(視線操作)に基づいて制御されるものとする。
【0130】
ステップD1では、コンテンツ21をスクロールさせるための視線の動きが検出されたか否かが判定される。ここで、視線の動きが検出されない場合には、その周期での処理が終了する。一方、視線の動きが検出された場合にはステップD2に進み、タッチセンサー上におけるユーザの指の移動速度Vまたは移動加速度Aが端末1で算出される。続くステップD3では、ステップD2で算出された移動速度Vまたは移動加速度Aに応じたコンテンツ21のスクロール量SCが算出される。限定ではなく例として、移動速度Vが速いほど、あるいは移動加速度Aが大きいほど、スクロール量SCが大きくなる。
【0131】
ステップD4では、ステップD3で算出されたスクロール量SCが設定された所定量SCSET未満であるか否かが判定される。ここで、スクロール量SCが所定量SCSET未満である場合にはステップD5に進み、端末1のユーザによる端末に対する第1入力がなされたものと判断される。言い換えれば、限定ではなく例として、ユーザによる通常のスクロール操作がなされたものと判断される。一方、ステップD4においてスクロール量SCが所定量SCSET以上である場合にはステップD6に進み、端末1のユーザによる端末1に対する第2入力がなされたものと判断される。言い換えれば、限定ではなく例として、ユーザによる通常よりもコンテンツ21の移動量が大きいスクロール操作がなされたものと判断される。
【0132】
(第4実施形態の効果)
限定ではなく例として、スクロール量には、表示領域50に表示されている内容を大きく変更したいというユーザの操作意思が反映される。このような操作意思を定量的に把握した上で、設定された値以上のスクロール量に対応するスクロール操作(第2入力)に応じて第3画像53を表示することで、ユーザにとって自然でわかりやすい操作感を実現することができ、コンテンツ21の全体を快適に俯瞰させることができる。
【0133】
例えば、ユーザの入力操作が比較的小さなスクロール操作である間は、第3画像53を表示させないでおく(すなわち、第1画像51や第2画像52を表示させておく)ことができる。したがって、コンテンツ21を上下にスクロールさせてユーザに閲覧させることができる。一方、ユーザが比較的大きなスクロール操作を行ったときには、第3画像53を表示させることができ、ユーザに選択コンテンツ22を閲覧させることができる。
【0134】
また、設定された値以上のスクロール量に対応するスクロール操作が第2入力と判断されるため、ユーザによるスクロール操作の速度や加速度を把握しにくい場合であっても、適切に第3画像53を表示することができる。例えば、ジェスチャ操作や視線操作に基づいてコンテンツ21をスクロール表示するような実施形態において、適切に第3画像53を表示することができる。したがって、コンテンツ21の全体を快適に俯瞰させることができる。
【0135】
さらに、ユーザにとって自然でわかりやすい操作感を実現することで、コンテンツ21の閲覧にかかる時間を短縮することができる。したがって、端末1やサーバ31の処理負荷,消費電力,発熱量,表示部7での消費電力,発熱量を低下させることができ、端末1やサーバ31の省エネルギー性能を高めることができる。
【0136】
<第5実施形態>
第5実施形態は、限定ではなく例として、第2入力がスクロール操作によりチャットルームの下端に到達する操作である形態である。ここでいうチャットルームの下端に到達する操作には、限定ではなく例として、表示領域50に最新のコンテンツ21が表示されていない状態から最新のコンテンツ21が表示される状態へとコンテンツ21を上方へスクロールさせる操作を含み、あるいは表示領域50に最新のコンテンツ21が表示された状態においてコンテンツ21を上方へ引き上げる操作が含まれる。
【0137】
限定ではなく例として、チャットルームに含まれるすべてのコンテンツ21が配置される仮想の平面を想定する。この平面上における最新のコンテンツ21の位置のことを、第1位置と呼ぶ。また、この平面上において端末1の表示領域50の下端に相当する位置のことを、第2位置と呼ぶ。表示領域50に最新のコンテンツ21が表示されていない状態とは、第1位置が第2位置よりも下方に存在する状態である。また、最新のコンテンツ21が表示される状態とは、第1位置が第2位置よりも上方に存在し、かつ、第1位置と第2位置との距離が設定された所定距離未満の状態である。第1位置と第2位置との上下方向の位置関係は、第1位置及び第2位置の縦方向座標の大小関係を判定することで把握されうる。
【0138】
限定ではなく例として、表示領域50に最新のコンテンツ21が表示された状態においてコンテンツ21を上方へ引き上げる操作(表示されている最新のコンテンツ21を上方へ引き上げる操作)は、タッチパネルのタッチセンサー上でユーザの指が上方へ移動したことを検出することで把握されうる。あるいは、ユーザの指の動きを参照する代わりに、その動きの結果として表示領域50に表示されようとしているコンテンツ21の状態を参照してもよいし、そうでなくてもよい。限定ではなく例として、第1位置が第2位置よりも上方に存在し、かつ、第1位置と第2位置との距離が設定された所定距離以上になった場合に、表示されている最新のコンテンツ21を上方へ引き上げる操作がなされたと判断してもよいし、そうでなくてもよい。
【0139】
図14は、チャットルームに含まれる最新のコンテンツS1が表示された状態で、チャットルームの下端を表示させようとする操作(コンテンツS1を上方へ移動させようとする操作)がなされた状態を示している。チャットルームの下端において、新しいコンテンツ21が存在しない方向に向かってコンテンツ21をスクロールさせようとする操作がなされた場合に、限定ではなく例として、第3画像53を表示させる。あるいは、このような操作が数回繰り返された場合に、第3画像53を表示させてもよいし、そうでなくてもよい。
【0140】
(第5実施形態の効果)
第5実施形態においては、限定ではなく例として、チャットルームの下端に到達するスクロール操作がなされることが、第3画像53を表示するための条件に含まれる。一方、チャットルームの下端でコンテンツ21を上方へ移動させる操作は、「コンテンツが存在しないチャットルームの下端よりも下方の部分」を閲覧しようとする操作をユーザに連想させうることから、ユーザがチャットルームの閲覧中にこのような操作を行うことはほとんどない。
【0141】
このような特異な操作がなされた場合に第3画像53を表示することで、ユーザの意図しない表示の切り替えを防止することができ、すなわちユーザ自身が気付きにくい誤操作に由来する誤作動を抑制することができ、ユーザにとって自然でわかりやすい操作感を実現することができ、コンテンツ21の全体を快適に俯瞰させることができる。また、表示を切り替えるための操作がユニークであることから、確実に第3画像53を表示することができ、コンテンツ21の全体を快適に俯瞰させることができる。
【0142】
さらに、ユーザにとって自然でわかりやすい操作感を実現することで、コンテンツ21の閲覧にかかる時間を短縮することができる。したがって、端末1やサーバ31の処理負荷,消費電力,発熱量,表示部7での消費電力,発熱量を低下させることができ、端末1やサーバ31の省エネルギー性能を高めることができる。
【0143】
<第6実施形態>
第6実施形態は、限定ではなく例として、第3画像53に含まれる選択コンテンツ22の少なくとも一つに含まれる位置に関する情報に基づいて、第3画像53の表示態様を異ならせるものである。ここでは、限定ではなく例として、選択コンテンツ22に複数の第1コンテンツ群61と複数の第2コンテンツ群62と複数の第3コンテンツ群63とが含まれ、これらが第3画像53上において、位置に関する情報(位置情報)に基づいて区別されて表示される。なお、ここでいう「複数の第1コンテンツ群61」とは、選択コンテンツ22に含まれる要素(限定ではなく例として、文字列,画像,動画,音声,位置情報,送金情報,メタ情報等)を複数含むものの全体を意味しており、「第1コンテンツ群61」が複数存在することを意味しない。したがって、誤読防止の観点から「複数の第1コンテンツ群61」を「第1コンテンツ群61」と改称しても差し支えがない。「複数の第2コンテンツ群62」や「複数の第3コンテンツ群63」についても同様である。
【0144】
図15は、選択コンテンツ22の表示態様を説明するための模式図である。選択コンテンツ22(選択コンテンツT11~T19)は、複数のコンテンツ群61~63に区別された状態で表示される。第1コンテンツ群61は、限定ではなく例として、これに含まれる選択コンテンツ22に関連付けられた位置情報を有し、あるいは、位置情報を有する一つのコンテンツ21と時間的に前後して送信された選択コンテンツ22を含む。位置情報は、すべての選択コンテンツ22に関連付けられたものである必要はない。また、位置情報は少なくとも一つの選択コンテンツ22に関連付けられたものであることが好ましい。
【0145】
例えば、ユーザ間でやり取りされたコンテンツ21の一部が位置情報を含む場合には、位置情報を含むコンテンツ21の分布から、位置情報に示される場所でコンテンツ21が送信された期間を推定することができる。同様に、選択コンテンツ22が位置情報を含む場合にも、位置情報に示される場所でコンテンツ21が送信された期間を推定することができる。さらに、これらの期間に送信されたコンテンツ21や選択コンテンツ22は、たとえ位置情報を含むものでなくても、その場所で送信されたものと推定することができる。このように、位置情報を含むコンテンツ21や選択コンテンツ22に基づいて、グループのイベントや旅行でやり取りされた選択コンテンツ22が推定されうる。
【0146】
図15に示す例において、第1コンテンツ群61に含まれる選択コンテンツT11~T13は所定の第1場所で送信されたものと推定される選択コンテンツ22である。また、第2コンテンツ群62に含まれる選択コンテンツT14~T17は、第2場所(第1場所とは異なる場所)で送信されたものと推定される選択コンテンツ22であり、第3コンテンツ群63に含まれる選択コンテンツT18~T19は、第3場所(第1場所,第2場所とは異なる場所)で送信されたものと推定される選択コンテンツ22である。
【0147】
(第6実施形態の効果)
第7実施形態では、限定ではなく例として、選択コンテンツ22が表示される第3画像53において、複数のコンテンツ群61~63が位置に関する情報に基づいて異なる表示態様で表示される。これにより、
図15に示すように、送信された場所ごとに選択コンテンツ22をまとめてユーザに俯瞰させることができる。例えば、位置情報が共通のコンテンツ群(例えば、旅行時にグループの同行者たちが送信したコンテンツ21)をまとめて俯瞰させることができる。あるいは、例えば、所定のグループイベント時に送信された選択コンテンツ22を含むコンテンツ群を集約してユーザに示すことができる。したがって、コンテンツ21の閲覧性を向上させることができる。
【0148】
また、旅行先で撮影された写真,動画などの選択コンテンツ22をまとめて俯瞰させることができ、旅行先や観光スポットの思い出を各ユーザに回想させることができ、グループ内の結束や団結力を高めることができる。さらに、コンテンツ21の閲覧性を向上させることで、コンテンツ21の閲覧にかかる時間を短縮することができる。したがって、端末1やサーバ31の処理負荷,消費電力,発熱量,表示部7での消費電力,発熱量を低下させることができ、端末1やサーバ31の省エネルギー性能を高めることができる。
【0149】
<第7実施形態>
第7実施形態は、限定ではなく例として、第3画像53に含まれる、第1端末1Bから送信されたコンテンツ21または端末1Aから送信されたコンテンツ21の更新頻度に基づいて、表示態様を異ならせるものである。ここでは、限定ではなく例として、選択コンテンツ22の更新頻度や、選択コンテンツ22に関連するコンテンツ21の更新頻度に基づいて、複数のコンテンツ群61~63が区別される。選択コンテンツ22の更新頻度とは、単位時間あたりの選択コンテンツ22の数に相当し、コンテンツ21の更新頻度とは、単位時間あたりのコンテンツ21の数(送信された数)に相当する。
【0150】
限定ではなく例として、更新頻度が所定頻度以上の期間と、所定頻度未満の期間とを区別して表示してもよいし、しなくてもよい。あるいは、更新頻度が所定頻度以上の期間のみを表示してもよいし、しなくてもよい。また、選択コンテンツ22に含まれるそれぞれのコンテンツ21の送信時刻の間隔である空白時間(ブランク時間)に基づいて、選択コンテンツ22を区分けして表示してもよいし、そうでなくてもよい。更新頻度は、コンテンツ21の流れの緩急に対応する。また、コンテンツ21の空白時間は、会話の流れの節目に対応する。したがって、更新頻度や空白時間を参照することで、会話の流れやその自然な節目で選択コンテンツ22が区分けされる。
【0151】
図16に示す例において、第1コンテンツ群61に含まれる選択コンテンツT21~T25は、更新頻度が所定頻度以上の期間に送信された選択コンテンツ22である。また、第2コンテンツ群62に含まれる選択コンテンツT26~T28は、更新頻度が所定頻度以上の期間に送信された選択コンテンツ22である。同様に、第3コンテンツ群63に含まれる選択コンテンツT29~T30も、更新頻度が所定頻度以上の期間に送信された選択コンテンツ22である。このように、更新頻度に基づいて第3画像53における選択コンテンツ22の表示態様を異ならせることで、ユーザ間でやりとりされた会話の話題(題目)や関心事ごとに選択コンテンツ22が区分けされて表示される。
【0152】
(第7実施形態の効果)
限定ではなく例として、コンテンツ21や選択コンテンツ22の更新頻度が高い期間は、グループ内でのコンテンツ21のやり取りが活発だった期間であるとみなすことができる。特に、グループのイベントや旅行が開催されている期間においては、チャットルーム上に数多くのコンテンツ21が送信(投稿)されることが予想される。このような実情を踏まえて、更新頻度に基づいて複数のコンテンツ群61~63を区別して表示することで、コンテンツ21の流れの緩急やその節目で区分けされた選択コンテンツ22をユーザに俯瞰させることができる。したがって、コンテンツ21の閲覧性を向上させることができる。また、コンテンツ21の閲覧性を向上させることで、コンテンツ21の閲覧にかかる時間を短縮することができる。したがって、端末1やサーバ31の処理負荷,消費電力,発熱量,表示部7での消費電力,発熱量を低下させることができ、端末1やサーバ31の省エネルギー性能を高めることができる。
【0153】
<第8実施形態>
第8実施形態では、限定ではなく例として、日付に関する情報を異ならせて第1コンテンツ群61と第2コンテンツ群62と第3コンテンツ群63とが区別される。
図17は、選択コンテンツ22の表示態様を説明するための模式図である。選択コンテンツ22(選択コンテンツT21~T29)は、複数のコンテンツ群61~63に区別された状態で表示される。それぞれの選択コンテンツ22は、第1コンテンツ群61,第2コンテンツ群62,第3コンテンツ群63のいずれかに属する。
【0154】
図17に示す例において、第1コンテンツ群61に含まれる選択コンテンツT21~T23は8月1日に送信された選択コンテンツ22である。また、第2コンテンツ群62に含まれる選択コンテンツT24~T27は8月7日から8月9日までの間に送信された選択コンテンツ22であり、第3コンテンツ群63に含まれる選択コンテンツT28~T29は8月20日に送信された選択コンテンツ22である。
【0155】
(第9実施形態の効果)
第9実施形態では、限定ではなく例として、選択コンテンツ22が表示される第3画像53において、複数のコンテンツ群61~63が日付に関する情報を異ならせて区別される。これにより、
図17に示すように、送信されたタイミングが時間的に近い選択コンテンツ22をまとめてユーザに俯瞰させることができる。限定ではなく例として、所定の日時に送信された選択コンテンツ22を含むコンテンツ群や、所定の期間に送信された選択コンテンツ22を含むコンテンツ群を集約してユーザに示すことができる。したがって、コンテンツ21の閲覧性を向上させることができる。
【0156】
例えば、夏休み期間にグループ内でやり取りされた会話(テキスト),写真,動画などの選択コンテンツ22をまとめて俯瞰させることができる。したがって、コンテンツ21の閲覧性を向上させることができる。なお、ユーザが特定のコンテンツ21を再確認したい場合であって、そのコンテンツ21が送信されたおおよその日付(そのコンテンツ21を見た記憶があるおおよその日付)がわかっているような場合には、日付に関する情報に基づいた表示態様は有用である。
【0157】
さらに、コンテンツ21の閲覧性を向上させることで、コンテンツ21の閲覧にかかる時間を短縮することができる。したがって、端末1やサーバ31の処理負荷,消費電力,発熱量,表示部7での消費電力,発熱量を低下させることができ、端末1やサーバ31の省エネルギー性能を高めることができる。
【0158】
<第9実施形態>
第9実施形態は、限定ではなく例として、第3画像53が、第3画像53に含まれる複数のコンテンツに基づいて、第3画像に含まれるコンテンツのうち、複数の第1コンテンツ群61と複数の第2コンテンツ群62との表示態様とを異ならせて区別される形態である。選択コンテンツ22には、複数の第1コンテンツ群61と複数の第2コンテンツ群62とが含まれ、これらが第3画像53上で区別されて表示される。
【0159】
図18は、選択コンテンツ22の表示態様を説明するための模式図である。選択コンテンツ22(選択コンテンツT1~T9)は、複数のコンテンツ群61~63に区別される。それぞれの選択コンテンツ22は、第1コンテンツ群61,第2コンテンツ群62,第3コンテンツ群63のいずれかに属する。なお、各々のコンテンツ群61~63に含まれる選択コンテンツ22の数は最小で一つであり、コンテンツ群61~62の数は最小で二つである。
【0160】
図18に示す例では、ユーザに関する情報(例えばユーザ識別情報)を異ならせて複数のコンテンツ群61~63が区別される。第1コンテンツ群61に含まれる選択コンテンツT1~T3は、選択コンテンツ22のうち所定のユーザから送信されたものである。また、第2コンテンツ群62に含まれる選択コンテンツT4~T6は、選択コンテンツ22のうち他の異なるユーザから送信されたものであり、第3コンテンツ群63に含まれる選択コンテンツT7~T9は、選択コンテンツ22のうち自分が送信したものである。
【0161】
図18に示すように、各々のコンテンツ群61~63の間に所定の空白(スペース)を設けることで互いに区別される態様を実現してもよいし、そうでなくてもよい。限定ではなく例として、空白に加えて(あるいは代えて)、選択コンテンツ22の区切りを表す記号や罫線を表示してもよいし、そうでなくてもよい。限定ではなく例として、各々のコンテンツ群61~63において、フォントの種類,フォントサイズ,フォント色,背景色,書式などを変更してもよいし、そうでなくてもよい。限定ではなく例として、各々のコンテンツ群61~63において、フォントサイズや行間を相違させてもよいし、そうでなくてもよい。
【0162】
(第9実施形態の効果)
第9実施形態においては、限定ではなく例として、選択コンテンツ22が表示される第3画像53において、複数のコンテンツ群61~63が表示態様を異ならせて区別される。これにより、選択コンテンツ22を所定の表示態様に則った形式で提示することができ、複数のコンテンツ群61~63をユーザに区別させることが容易となる。例えば、選択コンテンツ22が雑然と提示された場合と比較して、ユーザは選択コンテンツ22の内容を整理して理解することができる。したがって、コンテンツ21の閲覧性を向上させることができる。
【0163】
また、コンテンツ21の閲覧性を向上させることで、コンテンツ21の閲覧にかかる時間を短縮することができる。したがって、端末1やサーバ31の処理負荷,消費電力,発熱量,表示部7での消費電力,発熱量を低下させることができ、端末1やサーバ31の省エネルギー性能を高めることができる。
【0164】
<第10実施形態>
第10実施形態は、限定ではなく例として、端末1においてコンテンツ21の中から選択される選択コンテンツ22が、他の第1端末1Bにおいてコンテンツ21の中から選択される選択コンテンツ22とは異なる態様である。言い換えれば、第10実施形態は、端末1ごとに異なる第3画像53が表示されうる態様である。端末1で選択された選択コンテンツ22は、端末1の記憶部12に記憶され、あるいは端末1のユーザに関するユーザ識別情報とともにサーバ31の記憶部38に記憶される。選択コンテンツ22を端末1の記憶部12に記憶させる場合には、端末1がサーバ31と通信する必要がなく、サーバ31の存在を前提としない。
【0165】
あるユーザの端末1Aに表示される第3画像53を
図19(A)に例示し、別のユーザの端末1B(第1端末1B)に表示される第3画像53を
図19(B)に例示する。
図19(A)に示す第3画像53中の選択コンテンツ22には、端末1Aのユーザが送信したコンテンツ21が含まれている。端末1Aにおける選択コンテンツ22の選択条件は「自分が送信したコンテンツ21であること」である。
【0166】
一方、
図19(B)に示す第3画像53中の選択コンテンツ22には、端末1Bのユーザが送信したコンテンツ21が含まれている。端末1Bにおける選択コンテンツ22の選択条件も「自分が送信したコンテンツ21であること」である。このように、選択コンテンツ22を選択する条件が同一であっても、二つの端末1A,1Bで異なる選択コンテンツ22が選択されるとともに、異なる第3画像53が表示される。
【0167】
なお、
図19(A), (B)では送信された日付(期間)の異なる複数のコンテンツ群61,62が選択コンテンツ22に含まれている。このように、複数のコンテンツ群61,62を第3画像53上で区別して表示してもよいし、しなくてもよい。第3画像53の表示態様としては、例えば第1~第9実施形態に記載されているような各表示態様を採用することができる。
【0168】
端末1ごとに異なる第3画像53を表示させるための手法としては、限定ではなく例として、
図8に示すフローチャートに記載された処理を個別に、各々の端末1で実行することが挙げられる。すなわち、各々の端末1で実行される処理を独立させる手法である。このような手法を採用することで、
図8に示すフローチャートのステップB1では、端末1ごとに異なる選択コンテンツ22が決定されうる。
【0169】
別の手法としては、限定ではなく例として、
図8に示すフローチャートのステップB1の処理をサーバ31に実行させることが挙げられる。例えば、端末1が第3画像53を表示しようとする際に、第3画像53に含ませるべき選択コンテンツ22のデータをサーバ31に要求し、サーバ31から送信された選択コンテンツ22のデータを用いて表示領域50に第3画像53を表示する。また、サーバ31は、端末1ごとに異なる選択コンテンツ22が決定される処理を実行する。
【0170】
図20は、サーバ31に選択コンテンツ22を決定させるための処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、所定の設定された周期でサーバ31にて繰り返し実行される。
ステップE1では、端末1から選択コンテンツ22のデータが要求されているか否かが判定される。この要求は、例えば
図6,
図8に示すフローチャートが実行される端末1において、ステップA5の処理が実行される際に端末1からサーバ31へと送信される。この要求は、その端末1のユーザのユーザ識別情報とともに、サーバ31へ送信される。ステップE1で端末1から選択コンテンツ22のデータが要求されていない場合には、その周期での処理が終了する。一方、データが要求されている場合にはステップE2に進み、その端末1のユーザのユーザ識別情報がサーバ31に取得される。続くステップE3では、そのユーザ識別情報に対応する選択条件がサーバ31に取得される。また、ステップE4では、ステップE3で取得された選択条件に合致する選択コンテンツ22が決定される。その後のステップE5では、選択コンテンツ22のデータが端末1に送信される。
【0171】
図21は、ユーザ識別情報と選択条件との対応関係を例示する表である。このような対応関係は、サーバ31に記憶させておいてもよいし、そうでなくてもよい。
図21においては、ユーザ識別情報「@dumpling」に「自分が送信したコンテンツ」という選択条件が対応付けられており、すなわち「@dumpling」に関連付けられているコンテンツ21がサーバ31で選択コンテンツ22として選択されることになる。ユーザ識別情報「@nekota」にも「自分が送信したコンテンツ」という選択条件が対応付けられているが、ここでいう「自分」とは「@nekota」であることから、「@nekota」に関連付けられているコンテンツ21がサーバ31で選択コンテンツ22として選択されることになる。また、ユーザ識別情報「@namazkun」には「グループリーダー(@nekota)が送信したコンテンツ」という選択条件が対応付けられており、「@nekota」に関連付けられているコンテンツ21がサーバ31で選択コンテンツ22として選択されることになる。このように、異なる端末1間における選択条件が同一であっても、選択コンテンツ22の内容は相違しうる。また、異なる端末1間における選択条件が相違している場合には、選択コンテンツ22の内容が相違する可能性が高いものの、選択コンテンツ22の内容が一致することもありうる。
【0172】
なお、上記のようなユーザ識別情報と選択条件との対応関係をサーバ31に記憶させておく代わりに、サーバ31が端末1にその端末1での選択条件を提示させる処理を実行してもよいし、そうでなくてもよい。限定ではなく例として、端末1が選択コンテンツ22のデータをサーバ31に要求する際に、選択条件の情報を併せてサーバ31へ送信するようにしてもよい。この場合、サーバ31はステップE2の処理を省略することができる。
【0173】
(第10実施形態の効果)
限定ではなく例として、端末1Aと第1端末1Bとで選択コンテンツ22を異ならせることで、それぞれのユーザ専用(自分用)の第3画像53を提供することができる。例えば、選択条件をユーザの用途や好みに応じてカスタマイズさせることができ、端末1の利便性を向上させることができる。また、
図19(A), (B)に示すように、自分が送信したコンテンツ21(自分の発言や投稿)に関連するコンテンツ21のみを表示させることも容易である。また、自分が参加したイベントや旅行に関係するコンテンツ21のみを表示させることも容易である。したがって、ユーザ個人にとって利便性の高いサービスを提供することができる。
【0174】
また、選択コンテンツ22を端末1に保存させる場合には、サーバ31に選択コンテンツ22を保存させるためのリソースが不要となる。これにより、サーバ31の記憶容量や演算処理負荷を低下させることができる。したがって、サーバ31の消費電力及び発熱量を減少させることができ、省エネルギー性能を高めることができる。加えて、端末1は第3画像53を表示するためにサーバ31と通信する必要がなくなるため、端末1の消費電力及び発熱量を減少させることができ、省エネルギー性能を高めることができる。
【0175】
<第10実施形態の変形例>
第10実施形態の変形例は、限定ではなく例として、端末1においてコンテンツ21の中から選択される選択コンテンツ22が、他の第1端末1Bにおいてコンテンツ21の中から選択される選択コンテンツ22と共通する態様である。言い換えれば、この変形例は、複数の端末1間で選択コンテンツ22が共有されうる態様である。
【0176】
限定ではなく例として、あるグループのチャットルームにおいて選択コンテンツ22が共有される対象となる端末1は、同一グループに所属するユーザの端末1である。あるいは、選択コンテンツ22が共有される対象を拡大し、「同一グループに所属するユーザが所属する他のグループに所属するユーザの端末1間」で選択コンテンツ22が共有されるようにしてもよい。
【0177】
複数の端末1に選択コンテンツ22を共有させるための手法としては、限定ではなく例として、
図8に示すフローチャートに記載された処理をサーバ31のみで実行することが挙げられる。すなわち、選択コンテンツ22の決定処理をサーバ31に一元化する手法である。このような手法を採用することで、
図8に示すフローチャートのステップB1では、複数の端末1で同一の選択コンテンツ22が決定されうる。
【0178】
別の手法としては、限定ではなく例として、
図8に示すフローチャートのステップB1の処理をサーバ31に実行させることが挙げられる。例えば、端末1が第3画像53を表示しようとする際に、第3画像53に含ませるべき選択コンテンツ22のデータをサーバ31に要求し、サーバ31から送信された選択コンテンツ22のデータを用いて表示領域50に第3画像53を表示する。また、サーバ31は、複数の端末1で共通の選択コンテンツ22が決定される処理を実行する。
【0179】
図22は、サーバ31に選択コンテンツ22を決定させるための処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、所定の設定された周期でサーバ31にて繰り返し実行される。
ステップF1では、
図20のステップE1と同様に、端末1から選択コンテンツ22のデータが要求されているか否かが判定される。この要求は、選択コンテンツ22が要求されたグループのグループ識別情報とともに、サーバ31へ送信される。また、ステップF2では、選択コンテンツ22が要求されたグループのグループ識別情報がサーバ31に取得される。続くステップF3では、そのグループ識別情報に対応する選択条件がサーバ31に取得される。また、ステップF4では、ステップF3で取得された選択条件に合致する選択コンテンツ22が決定される。その後のステップF5では、選択コンテンツ22のデータが端末1に送信される。
【0180】
図23は、グループ識別情報と選択条件との対応関係を例示する表である。このような対応関係は、サーバ31に記憶させておいてもよいし、そうでなくてもよい。
図23においては、グループ識別情報「AbBb0123」に「グループリーダー(@nekota)が送信したコンテンツ」という選択条件が対応付けられており、すなわち「@nekota」に関連付けられているコンテンツ21がサーバ31で選択コンテンツ22として選択されることになる。また、グループ識別情報「AbBb0124」に関連付けられた選択条件は「自分が送信したコンテンツ」であり、グループ識別情報「AbBb0125」に関連付けられた選択条件は「グループリーダーが送信したコンテンツとそれに前後するコンテンツ(時間的に前後して送信されたコンテンツ)」である。このように、選択条件はグループごとに設定される。
【0181】
なお、上記のようなグループ識別情報と選択条件との対応関係をサーバ31に記憶させておく代わりに、サーバ31が端末1にグループの選択条件を提示させる処理を実行してもよいし、そうでなくてもよい。限定ではなく例として、端末1が選択コンテンツ22のデータをサーバ31に要求する際に、選択条件の情報を併せてサーバ31へ送信するようにしてもよい。この場合、サーバ31はステップF2の処理を省略することができる。
【0182】
(第10実施形態の変形例の効果)
第10実施形態の変形例では、限定ではなく例として、選択コンテンツ22がグループ内で共有される。例えば、サーバ31が記憶する選択コンテンツ22は、それぞれのユーザの端末1における第3画像53に表示される。つまり、異なる端末1に共通の選択コンテンツ22が表示されることになる。これにより、グループ内での共通認識を容易に確認することができ、思い出を共有しやすくすることができる。また、このように共有化された思い出は、グループ内の結束や団結力を高める上でも有用である。したがって、グループにとって利便性の高いサービスを提供することができる。
【0183】
また、グループリーダーが送信したコンテンツ21のみを選択することで、グループにとって重要な情報を容易に表示させることができる。さらに、選択コンテンツ22がサーバ31に保存されることから、端末1に選択コンテンツ22を記憶させるためのリソースが不要となる。これにより、端末1の記憶容量や演算処理負荷を低下させることができる。したがって、端末1の消費電力及び発熱量を減少させることができ、省エネルギー性能を高めることができる。
【0184】
なお、第10実施形態及びその変形例の処理内容を統合することも可能である。例えば、ユーザの好みに応じて、選択コンテンツ22をグループ内で共有する場合と共有しない場合とを使い分けられるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。また、所定期間の出来事(グループのイベントや旅行)については選択コンテンツ22をグループ内で共有しつつ、ややパーソナルな出来事(グループ内の全ユーザではない少人数での集まり)については選択コンテンツ22を非共有としてもよいし、そうでなくてもよい。これらの使い分けは、図示しないプログラム13の設定画面から選択できるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0185】
<第11実施形態>
限定ではなく例として、第11実施形態は、第1入力に基づいて、第1端末1Bから送信された少なくとも一つのコンテンツ21と、端末1から第1端末1Bに送信された少なくとも一つのコンテンツ21とのうち一部のコンテンツを含む、第1画像51と第2画像52と第3画像53とは異なる第4画像54を、表示領域50に表示された第3画像53から変更して表示領域50に表示することを含む形態である。限定ではなく例として、第3画像53が表示されているときに端末1に対するユーザの第1入力がなされた場合に、表示領域50に表示される画像が第3画像53から第4画像54へと変更される。
【0186】
限定ではなく例として、第11実施形態における第3画像53は、所定期間内のコンテンツ21を選択対象として選択された選択コンテンツ22を含む。言い換えれば、第11実施形態における第3画像53は、所定期間内に送信されたコンテンツ21の中から選択された選択コンテンツ22を含む。例えば、
図4(B)に示す選択コンテンツ22のうち、所定期間内に送信されたものが第3画像53に含まれる。限定ではなく例として、第11実施形態の第3画像53がコンテンツ21のうち重要なコンテンツであるとみなすことができる場合には、この第3画像53のことを「部分サマリー画像」や「部分まとめ画像」と呼ぶことができる。
【0187】
限定ではなく例として、所定期間を設定するための具体的な条件を以下に紹介する。
・コンテンツ21の流速が速い期間(単位時間あたりに送信されたコンテンツ数が所定数以上となる期間)
・画像または動画を伴うコンテンツ21の多い期間(単位時間あたりに投稿された画像または動画の数が所定数以上となる期間)
・グループ内の各ユーザの位置情報から推定される、各ユーザがともに行動している期間(例えば、グループでの旅行期間やイベント期間)
・ユーザが指定する期間
【0188】
第4画像54とは、第1端末1Bから送信された少なくとも一つのコンテンツ21と、端末1から第1端末1Bに送信された少なくとも一つのコンテンツ21とのうち一部のコンテンツ21を含む画像であって、第1画像51と第2画像52と第3画像53とは異なる画像である。限定ではなく例として、第4画像54は、所定期間外のコンテンツ21を含む。言い換えれば、第4画像54は、第3画像53に含まれる選択コンテンツ22を選択する際の対象外となっているコンテンツ21を含むものである。
【0189】
図24は、第3画像53と第4画像54との関係を説明するためのチャットルームの模式図である。ここでは、チャットルームに含まれる複数のコンテンツ21として、コンテンツV1~V11が示されている。これらのコンテンツV1~V11のうち、第3画像53に含まれるコンテンツV3~V7は選択コンテンツ22であり、所定期間内のコンテンツ21から選択されたものである。また、第3画像53よりも上方の第4画像54に含まれるコンテンツV1~V2は、所定期間よりも前に送信されたコンテンツ21である。一方、第3画像53よりも下方の第4画像54に含まれるコンテンツV8~V11は、所定期間の後に送信されたコンテンツ21である。このように、第3画像53は、所定期間内のコンテンツ21が表示されるべき位置に埋め込まれた状態で表示される。
【0190】
図25は、第3画像53及び第4画像54が表示されたチャットルームの表示例である。この例では、表示領域50における上下方向の中間部付近に第3画像53が表示され、その上方と下方とに第4画像54が表示されている。第3画像53には、8月7日から8月9日までの期間(所定期間)内に送信されたコンテンツ21の中から選択された選択コンテンツ22の一つであるコンテンツU2が含まれている。また、第3画像53よりも上方に表示された第4画像54には、所定期間外(ここでは8月6日以前)に送信されたコンテンツ21であるコンテンツU1が含まれている。一方、第3画像53よりも下方に表示された第4画像54には、所定期間外(ここでは8月10日以降)に送信されたコンテンツ21であるコンテンツU3~U8が含まれている。
【0191】
限定でなく例として、第3画像53が表示されている状態において、端末1に対するユーザの第1入力がなされた場合に、表示領域50に表示される画像が第3画像53から第4画像54へと変更される。
図25に示す例では、第3画像53を上下にスクロールさせる操作を実施することで、第4画像54が表示される状態になる。なお、第4画像54を表示させる際の操作手法は、スクロール操作に限定されない。
【0192】
(第11実施形態の効果)
第11実施形態では、限定ではなく例として、所定期間内に送信されたコンテンツ21の中から選択コンテンツ22が決定される。すなわち、チャットルームに含まれるすべてのコンテンツ21ではなく、所定期間内のコンテンツ21を対象とした選択コンテンツ22の選択を実施することで、ユーザにとって重要な情報をその送信期間で選別することができ、コンテンツ21の要部を容易にユーザへ提示することができる。
【0193】
例えば、グループでの旅行期間やイベント期間を対象として選択コンテンツ22の選択を実施することで、旅行先での思い出や観光スポットの情報などを容易に確認できるようになり、利便性を向上させることができる。また、チャットルーム内のすべてのコンテンツ21の中から選択コンテンツ22を決定する制御構成と比較して、端末1やサーバ31の負荷を低下させることができる。これにより、端末1やサーバ31の消費電力及び発熱量を減少させることができ、省エネルギー性能を高めることができる。
【0194】
また、第11実施形態では、限定ではなく例として、第1入力に基づいて、表示領域50に表示される内容が第3画像53から第4画像54へと変更される。これにより、
図25に示すように、第3画像53の上方や下方に第4画像54を表示させることができ、所定期間内のコンテンツ21が表示されるべき位置に第3画像53が埋め込まれた状態を実現することができる。したがって、コンテンツ21の閲覧性を向上させることができる。
また、コンテンツ21の閲覧性を向上させることで、コンテンツ21の閲覧にかかる時間を短縮することができる。したがって、端末1やサーバ31の処理負荷,消費電力,発熱量,表示部7での消費電力,発熱量を低下させることができ、端末1やサーバ31の省エネルギー性能を高めることができる。
【0195】
<第12実施形態>
第12実施形態は、限定ではなく例として、第3画像53と第4画像と54とが異なる表示態様で区別して表示される形態である。
図25に示す例では、第3画像53と第4画像54との間に所定の空白(スペース)が設けられることで、第3画像53と第4画像54とが区別して表示されている。限定ではなく例として、空白に加えて(あるいは代えて)、第3画像53と第4画像と54との区切りを表す記号や罫線を表示してもよいし、そうでなくてもよい。
図25に示すように、第3画像53の周囲に枠線を描画することでその内部のみに選択コンテンツ22が表示されていること(言い換えれば、枠線の外側に表示されているのは選択コンテンツ22ではないこと)を表現してもよい。
【0196】
限定ではなく例として、第3画像53及び第4画像54に含まれるコンテンツ21(選択コンテンツ22)において、フォントの種類,フォントサイズ,フォント色,背景色,書式などを変更してもよいし、そうでなくてもよい。限定ではなく例として、第3画像53及び第4画像54に含まれるコンテンツ21(選択コンテンツ22)において、フォントサイズや行間を相違させてもよいし、そうでなくてもよい。
【0197】
(第12実施形態の効果)
第12実施形態では、限定ではなく例として、第3画像53が第4画像54とは異なる表示態様で表示される。例えば、第3画像53に含まれる選択コンテンツ22においては、第4画像54に含まれるコンテンツ21と比較して、フォントの種類,フォントサイズ,フォント色,背景色,書式などが変更されうる。このように、第3画像53と第4画像54とを異なる態様で表示することで、選択コンテンツ22とそれ以外のコンテンツ21とをユーザに容易に識別させることができる。したがって、コンテンツ21の閲覧性を向上させることができる。
【0198】
限定ではなく例として、
図25に示すように、第3画像53の上方や下方に他のコンテンツ21を表示することも可能である。このような表示手法を採用することで、他のコンテンツ21の流れを把握しながら、所定期間のコンテンツ21の内容をまとめた選択コンテンツ22を確認することができる。また、コンテンツ21の本来の並び順を大きく変更することなく、要部の内容を圧縮して提示することができる。これにより、コンテンツ21の閲覧性を向上させることができる。
【0199】
また、コンテンツ21の閲覧性を向上させることで、コンテンツ21の閲覧にかかる時間を短縮することができる。したがって、端末1やサーバ31の処理負荷,消費電力,発熱量,表示部7での消費電力,発熱量を低下させることができ、端末1やサーバ31の省エネルギー性能を高めることができる。
【0200】
<第13実施形態>
第13実施形態は、限定ではなく例として、第3画像53に含まれる選択コンテンツ22が自動的にスクロール表示される形態である。例えば、第3画像53のサイズと比較して選択コンテンツ22の総数が多く、一度にすべての選択コンテンツ22が第3画像53に入りきらない場合に、ユーザの操作に依存することなく第3画像53の内部で選択コンテンツ22をスクロールさせる。
【0201】
図26(A)に示す例では、表示領域50における上下方向の中間部付近に第3画像53が表示され、その上方と下方とに第4画像54が表示されている。第3画像53よりも上方に位置する第4画像54には、一つのコンテンツ21(コンテンツW1)のみが含まれ、第3画像53よりも下方に位置する第4画像54には、六つのコンテンツ21(コンテンツW2~W7)が含まれている。また、第3画像53には、複数の選択コンテンツ22のうち、三つの選択コンテンツ22(コンテンツX1~X3)が表示されているが、選択コンテンツ22の総数はこれよりも多い。
【0202】
このような場合、第3画像53の内部にスクロールバー55を設け、スクロールバー55の上でのドラッグ操作により選択コンテンツ22のスクロール操作を実現することも考えられる。
一方、
図26(B)に示すように、自動的に選択コンテンツ22をスクロール表示させることで、ユーザの操作負担が軽減されうる。
図26(B)に示す例では、第3画像53に複数の選択コンテンツ22のうち、
図26(A)とは異なる組み合わせの選択コンテンツ22(コンテンツX3~X5)が表示されている。このとき、第4画像54に表示されているコンテンツW1やコンテンツW2~W7は変化させる必要はない。
【0203】
(第13実施形態の効果)
第11実施形態では、限定ではなく例として、第3画像53における選択コンテンツ22が自動的にスクロールされて表示される。これにより、ユーザの操作負担を軽減しつつ、選択コンテンツ22の閲覧性を向上させることができる。なお、
図5に例示された第3画像53においても、同様の自動スクロールを実施可能である。少なくとも、選択コンテンツ22を自動スクロールさせることで、その選択コンテンツ22が表示される第3画像53の閲覧性を向上させることができる。
【0204】
また、端末1を机上や車中のスマホスタンド(端末保持装置)に設置した状態で使用するユーザにとっては、手放しの状態で選択コンテンツ22を自動的に閲覧できるようになる。したがって、利便性の高いサービスを提供することができる。さらに、選択コンテンツ22の閲覧性を向上させることで、選択コンテンツ22の閲覧にかかる時間を短縮することができる。したがって、端末1やサーバ31の処理負荷,消費電力,発熱量,表示部7での消費電力,発熱量を低下させることができ、端末1やサーバ31の省エネルギー性能を高めることができる。
【0205】
なお、第3画像53に含まれる選択コンテンツ22を複数ページに分けて表示してもよいし、そうでなくてもよい。さらに、所定時間が経過するたびにページが自動的に切り替えられるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。また、第3画像53は、例えばエキスパンドバナー広告のように、タッチ操作やホバー(マウスオン)操作で拡張または縮小させてもよいし、そうでなくてもよい。初期状態における第3画像53のサイズを小さくしておくことで、表示領域50に表示されている内容の閲覧性や利便性が向上する。一方、ユーザが第3画像53を閲覧したいときにその第3画像53を拡大できるようにしておくことで、第3画像53の閲覧性や利便性が向上する。
【0206】
<その他の実施形態>
本開示の実施形態を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき、種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形や修正は、本開示の範囲に含まれることに留意されたい。限定でなく例として、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は、論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を一つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。また、各実施形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0207】
例えば、選択コンテンツ22に含まれる重要なコンテンツや文字列をハイライト表示(強調表示)してもよいし、そうでなくてもよい。
図27に示す例は、グループリーダーから送信された選択コンテンツ22が強調されるように、その選択コンテンツ22の全体をハイライト表示したものである。ここでいうハイライト表示とは、特定箇所の文字列が他の箇所よりも目立つように、フォント色,背景色,書式,文字列周辺の飾り画像,枠画像,アイコンなどを部分的に変更して表示することを意味する。典型的なハイライト表示としては、周囲と比較して表示色を反転させることや、文字の背景色を彩度や明度の高い色彩(いわゆる蛍光色)にすることなどが挙げられる。ハイライト表示される箇所は、そのコンテンツ22または文字列の重要さの度合い(重要度)に基づいて決定される。
【0208】
重要度は、限定ではなく例として、各コンテンツ21の属性に基づいて算出することができる。例えば、通常ユーザによるコンテンツ21は1点、ファシリテーターによるコンテンツは2点、自分のコンテンツ21は3点、文字数が10文字以上のコンテンツ21は4点、第1メタ情報を含むコンテンツ21は5点といった具合に、コンテンツ21ごとの重要度を算出し、合計点数が所定値以上のコンテンツ21を重要なコンテンツ21であると定義してもよいし、そうでなくてもよい。
【0209】
また、あらかじめ設定された文字列を重要な文字列として設定しておいてもよいし、そうでなくてもよい。あるいは、出現頻度の高い文字列の重要度を高く設定してもよいし、そうでなくてもよい。重要なコンテンツ21や文字列をハイライト表示することで、チャットルーム内における会話の流れの要部を把握しやすくすることができ、コンテンツ21の全体を精度よく俯瞰させることができる。したがって、コンテンツ21の閲覧性を向上させることができる。
【0210】
図28(A)は、第3画像53に含まれる選択コンテンツ22を迅速にスクロールさせるための工夫を説明するための模式図である。第3画像53に含まれる選択コンテンツ22は、複数のコンテンツ群81~84に区別される。第1コンテンツ群81に含まれる選択コンテンツ22(選択コンテンツY1~Y3)は8月7日から8月9日までの間に送信された選択コンテンツ22であり、第2コンテンツ群82に含まれる選択コンテンツ22(選択コンテンツY4~Y7)は8月20日に送信された選択コンテンツ22である。また、第3コンテンツ群83に含まれる選択コンテンツ22(選択コンテンツY8~Y13)は9月1日に送信された選択コンテンツ22であり、第4コンテンツ群84に含まれる選択コンテンツ22(選択コンテンツY14~Y17)は9月4日に送信された選択コンテンツ22である。
【0211】
このような選択コンテンツ22を前提として、
図28(A)中に矢印で示すように、所定のスクロール操作に対して各コンテンツ群81~84の先頭または末尾の間を飛び越すように、表示領域50の表示状態を制御してもよいし、そうでなくてもよい。同様に、
図28(B)は第3画像53と第4画像54とが表示されうるチャットルームにおいて、所定のスクロール操作に対して第4画像54を飛び越すように、表示領域50の表示状態を制御してもよいし、そうでなくてもよい。これらのスクロール表示を実施することで、第3画像53の閲覧性や利便性をさらに向上させることができる。
【0212】
選択コンテンツ22には、文字列(テキスト,絵文字)だけでなく画像(スタンプ,写真),動画,音声,位置情報,送金情報,これらに付随するメタ情報(フラグ情報,ラベル情報,タグ情報)などが含まれうる。したがって、
図21(A)に示すように、画像を主体とした代表コンテンツを第3画像53に表示させてもよいし、そうでなくてもよい。代表コンテンツの具体例としては、限定ではなく例として、テキスト,画像(スタンプ,写真),動画,音声,位置情報,送金情報などが挙げられる。代表コンテンツを第3画像53に表示することで、コンテンツ21の閲覧性がさらに向上する。以下、代表コンテンツが表示される第3画像53のことを、サマリーアルバムと呼ぶ。サマリーアルバムは、グループでの旅行期間内に投稿された多数の画像,動画を閲覧,回想したいような場合に用いて好適である。
【0213】
サマリーアルバムでは、選択コンテンツ22を所定の期間ごとにまとめて表示してもよいし、そうでなくてもよい。
図29(A)に示す例では、9月1日(第1期間)に送信されたコンテンツ21から選択された選択コンテンツ22(第1期選択コンテンツ)が最上段に表示され、その下段に9月15日~9月16日(第2期間)のコンテンツ21から選択された選択コンテンツ22(第2期選択コンテンツ)が表示されている。さらにその下段には、別の期間のコンテンツ21に基づいて選択された選択コンテンツ22が続いている。これらの選択コンテンツ22は、サマリーアルバム内で縦方向にスクロール可能な状態で表示される。このように、それぞれの期間に対応する選択コンテンツ22を並べて表示することで、複数の選択コンテンツ22の全体を容易に俯瞰できるようになる。
【0214】
サマリーアルバム内において、それぞれの期間に対応する選択コンテンツ22は、個別のサブウィンドウに表示してもよいし、そうでなくてもよい。例えば、所定の期間ごとに表示される選択コンテンツ22は、他の期間に対応する選択コンテンツ22から独立してスクロールが可能な状態で表示されうる。
図29(B)に示す例では、第1期選択コンテンツが、第2期選択コンテンツから独立して横方向にスクロール可能な状態となっている。このように、選択コンテンツ22を個別のサブウィンドウに表示することで、複数の選択コンテンツ22の全体を容易に俯瞰させつつ、所望のサブウィンドウの内容を簡単に確認できるようになる。
【0215】
図29(B)に示すように、サマリーアルバム内における個々のサブウィンドウのスクロール方向は、複数のサブウィンドウの隣接方向に対して垂直な方向にスクロール自在としてもよいし、そうでなくてもよい。ユーザが着目するサブウィンドウを探すための操作(縦スクロール)と、個々のサブウィンドウの内部を閲覧するための操作(横スクロール)とを相違させることで、ユーザがこれらを混同することなく所望の操作を実現することができ、選択コンテンツ22の閲覧性がさらに向上する。なお、複数のサブウィンドウを水平方向(横方向)に並べて表示する場合には、サブウィンドウ内のスクロール方向を縦方向にすればよい。
【0216】
サマリーアルバム内において、所定の期間ごとに表示される選択コンテンツ22のフォーマットは、統一してもよいし、そうでなくてもよい。
図30に示す例では、期間ごとの代表画像,期間ごとの代表スタンプ,期間ごとの代表テキストをセットにしたフォーマットの選択コンテンツ22が表示されている。このようなサマリーアルバムは、限定ではなく例として、テンプレサマリー(テンプレートサマリー)や定型サマリーと呼ぶことができる。
図30に示すサブウィンドウ内におけるレイアウトは、左から順に、代表画像,代表スタンプ,代表テキストとなっている。このように、フォーマットを統一することで選択コンテンツ22の閲覧性をさらに向上させることができる。
【符号の説明】
【0217】
1…端末,1A…端末(自端末),1B…第1端末(他端末),
4…プロセッサー,12…記憶部,13…プログラム,
21…コンテンツ,22…選択コンテンツ,
51…第1画像,52…第2画像,53…第3画像,54…第4画像