IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ スガツネ工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-回転支持装置 図1
  • 特許-回転支持装置 図2
  • 特許-回転支持装置 図3
  • 特許-回転支持装置 図4
  • 特許-回転支持装置 図5
  • 特許-回転支持装置 図6
  • 特許-回転支持装置 図7
  • 特許-回転支持装置 図8
  • 特許-回転支持装置 図9
  • 特許-回転支持装置 図10
  • 特許-回転支持装置 図11
  • 特許-回転支持装置 図12
  • 特許-回転支持装置 図13
  • 特許-回転支持装置 図14
  • 特許-回転支持装置 図15
  • 特許-回転支持装置 図16
  • 特許-回転支持装置 図17
  • 特許-回転支持装置 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-11
(45)【発行日】2024-01-19
(54)【発明の名称】回転支持装置
(51)【国際特許分類】
   F16M 11/08 20060101AFI20240112BHJP
   F16M 11/00 20060101ALI20240112BHJP
   F16M 13/00 20060101ALI20240112BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20240112BHJP
   B23Q 1/00 20060101ALI20240112BHJP
【FI】
F16M11/08 Z
F16M11/00 Z
F16M13/00 P
H04N5/64 581H
B23Q1/00 G
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020070894
(22)【出願日】2020-04-10
(65)【公開番号】P2021167629
(43)【公開日】2021-10-21
【審査請求日】2023-03-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000107572
【氏名又は名称】スガツネ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085556
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100115211
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 三十義
(74)【代理人】
【識別番号】100153800
【弁理士】
【氏名又は名称】青野 哲巳
(72)【発明者】
【氏名】安齋 忠志
【審査官】福田 信成
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2018-0098941(KR,A)
【文献】特開2005-275257(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0293380(US,A1)
【文献】独国実用新案第202016007378(DE,U1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16M 11/08
F16M 11/00
F16M 13/00
H04N 5/64
B23Q 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1対象と第2対象のうちの一方に対して他方を回転軸を中心に回転可能に支持するために、前記第1対象と前記第2対象との間に配置された回転支持装置において、
前記第1対象の取付板には、周方向に間隔をおいて複数の支持穴が形成され、前記複数の支持穴に選択的に少なくとも1つのストッパが挿入支持され、
前記第2対象には規制リングが固定され、前記規制リングには径方向外方向に突出するとともに周方向に離間した第1、第2係合突起が形成され、前記第1、第2係合突起の少なくとも一方が前記ストッパに当たることにより、前記第1対象に対する前記第2対象の相対的回転の角度範囲が制限され、
前記第1、第2係合突起の周方向の幅が異なることを特徴とする回転支持装置。
【請求項2】
第1対象と第2対象のうちの一方に対して他方を回転軸を中心に回転可能に支持するために、前記第1対象と前記第2対象との間に配置された回転支持装置において、
前記第1対象の取付板には、周方向に間隔をおいて複数の支持穴が形成され、前記複数の支持穴に選択的に少なくとも1つのストッパが挿入支持され、
前記第2対象には規制リングが固定され、前記規制リングには径方向外方向に突出するとともに周方向に離間した第1、第2係合突起が形成され、前記第1、第2係合突起の少なくとも一方が前記ストッパに当たることにより、前記第1対象に対する前記第2対象の相対的回転の角度範囲が制限され、
前記支持穴が周方向に等間隔をなして偶数個形成され、
周方向に隣接する前記支持穴間の角度をΘr、前記ストッパの周方向の幅に対応する角度をΘsとしたとき、前記第1係合突起の周方向の幅に対応する角度Θ1と、第2係合突起の周方向の幅に対応する角度Θ2と、前記第1、第2係合突起の180°対向位置からの周方向の偏倚量に対応する角度Θdが、下記式
Θ1=Θr/2-Θs
Θ2=Θr-Θs
Θd=Θr/4
で設定されていることを特徴とする回転支持装置。
【請求項3】
第1対象と第2対象のうちの一方に対して他方を回転軸を中心に回転可能に支持するために、前記第1対象と前記第2対象との間に配置された回転支持装置において、
前記第1対象の取付板には、周方向に間隔をおいて複数の支持穴が形成され、前記複数の支持穴に選択的に少なくとも1つのストッパが挿入支持され、
前記第2対象には規制リングが固定され、前記規制リングには径方向外方向に突出するとともに周方向に離間した第1、第2係合突起が形成され、前記第1、第2係合突起の少なくとも一方が前記ストッパに当たることにより、前記第1対象に対する前記第2対象の相対的回転の角度範囲が制限され、
前記支持穴が周方向に等間隔をなして奇数個形成され、
前記第1、第2係合突起の周方向幅が等しく、180°対向した位置に配置され、
周方向に隣接する前記支持穴間の角度をΘr、前記ストッパの周方向の幅に対応する角度をΘsとしたとき、前記第1、第2係合突起の周方向の幅に対応する角度Θが下記式
Θ=Θr/2-Θs
で設定されることを特徴とする回転支持装置。
【請求項4】
第1対象と第2対象のうちの一方に対して他方を回転軸を中心に回転可能に支持するために、前記第1対象と前記第2対象との間に配置された回転支持装置において、
前記第1対象の取付板には、周方向に間隔をおいて複数の支持穴が形成され、前記複数の支持穴に選択的に少なくとも1つのストッパが挿入支持され、
前記第2対象には規制リングが固定され、前記規制リングには径方向外方向に突出するとともに周方向に離間した第1、第2係合突起が形成され、前記第1、第2係合突起の少なくとも一方が前記ストッパに当たることにより、前記第1対象に対する前記第2対象の相対的回転の角度範囲が制限され、
前記支持穴が周方向に等間隔をなして形成され、
前記第1、第2係合突起は周方向幅が等しく、180°対向位置から外れており、これにより、前記第1、第2係合突起と前記ストッパの当接点を通る基準円において、前記第1、第2係合突起が占めない2つの異なる角度範囲が形成され、
前記規制リングが基準位置にあるとき、前記2つの角度範囲のうちの選択された一方の角度範囲において、当該一方の角度範囲の中央に位置する前記支持穴、または当該一方の角度範囲の中央を基準として対称の位置にある2つの前記支持穴に前記ストッパが挿入されていることを特徴とする回転支持装置。
【請求項5】
第1対象と第2対象のうちの一方に対して他方を回転軸を中心に回転可能に支持するために、前記第1対象と前記第2対象との間に配置された回転支持装置において、
前記第1対象の取付板には、周方向に間隔をおいて複数の支持穴が形成され、前記複数の支持穴に選択的に1つ又は2つのストッパが挿入支持され、
前記第2対象には規制リングが固定され、前記規制リングには径方向外方向に突出するとともに周方向に離間した第1、第2係合突起が形成され、前記第1、第2係合突起前記ストッパに当たることにより、前記第1対象に対する前記第2対象の相対的回転の角度範囲が制限され、
前記第1、第2の係合突起が180°対向した位置から外れて配置されることにより、前記規制リングは、前記第1係合突起と前記第2係合突起により画成された2つの角度範囲として、広い角度範囲と狭い角度範囲を有し、
1つ又は2つの選択された数のストッパが、前記広い角度範囲と前記狭い角度範囲のうちの選択された一方にのみ、配置されることを特徴とする回転支持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静止対象に対して回転対象を回転可能に支持するとともに、回転の角度範囲を制限する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、静止対象としてのテーブルに、回転対象としての液晶モニタを回転可能に支持する装置が開示されている。この回転支持装置は、テーブルに固定された支持板と、液晶モニタの底板に固定された摩擦係合機構とを備えている。テーブルには円形の挿入穴が形成されている。この挿入穴の周囲部に上記支持板の径方向外側の環状領域が複数のボルトで固定されている。支持板の径方向内側の環状領域は挿入穴の周縁から径方向内方向に張り出している。摩擦係合機構は、その一部が挿入穴に挿入された状態で、支持板の内側環状領域に回転可能かつ回転軸方向に移動不能に摩擦係合している。
【0003】
特許文献1の回転支持装置では、回転対象は静止対象に対して360°の角度範囲にわたって、回転可能である。回転対象の設置場所によっては、他の対象との干渉を避けるために回転角度範囲を制限することが求められるが、特許文献1ではその要求に答えられない。
【0004】
特許文献2に開示された回転支持装置は、支柱(静止対象)に、ディスプレイ装置を取り付けるための取付部材(回転対象)を回転可能に支持している。この回転支持装置は、支柱に回転可能に支持された回転筒と、回転筒の上端のフランジに固定された環状のストッパプレートと、支柱の上端部に回転不能に連結された規制リングと、支柱の上端部に螺合され規制リングを軸方向移動不能に押さえるナットと、を備えている。
【0005】
特許文献2の回転支持装置において、上記規制リングには、径方向外方向に突出する1つの係合突起が形成されている。ストッパプレートには周方向に等間隔をおいて多数の支持穴が形成されており、これら支持穴のうち選択された2つの支持穴に、2本のストッパピンが挿入または螺合により取り付けられている。回転対象が一方向に回転するのに伴い、ストッパピンが支柱の周りを回転すると、一方のストッパピンが規制リングの係合突起に当たり、これにより回転対象はそれ以上の回転を禁じられる。同様に回転対象が他方向に回転すると、他方のストッパピンが規制リングの係合突起に当たり、これにより回転対象はそれ以上の回転を禁じられる。このようにして回転対象の回転角度範囲を制限することができる。回転角度範囲は、ストッパピンの位置を変えることにより、適宜設定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】意匠登録1454289号公報
【文献】特許6592782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2の回転支持装置では、上述したように、ストッパプレート(取付板)に多数の支持穴が等間隔で形成されており、選択された2つの支持穴にストッパピン(ストッパ)を挿入することにより、所望の回転角度範囲を設定している。そのため、回転角度範囲を狭い角度範囲から広い角度範囲まで設定しようとすると、支持穴を多く必要とし、ストッパプレートの強度低下を招く。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、第1対象と第2対象のうちの一方に対して他方を回転軸を中心に回転可能に支持するために、前記第1対象と前記第2対象との間に配置された回転支持装置において、
前記第1対象の取付板には、周方向に間隔をおいて複数の支持穴が形成され、前記複数の支持穴に選択的に少なくとも1つのストッパが挿入支持され、前記第2対象には規制リングが固定され、前記規制リングには径方向外方向に突出するとともに周方向に離間した第1、第2係合突起が形成され、前記第1、第2係合突起の少なくとも一方が前記ストッパに当たることにより、前記第1対象に対する前記第2対象の相対的回転の角度範囲が制限されることを特徴とする。
上記構成によれば、規制リングが第1、第2係合突起を有するため、ストッパを挿入支持する取付板の支持穴の数が少なくても、状況に応じて回転角度範囲を適宜選択することができる。
【0009】
前記第1、第2係合突起の周方向の幅が異なる態様や前記第1、第2の係合突起が180°対向した位置から外れて配置される態様では、回転角度範囲の選択肢を広げることができる。
前記第1、第2の係合突起が180°対向した位置から外れて配置される態様では、好ましくは、前記規制リングは、前記第1係合突起と前記第2係合突起との間に、ストッパを相対的に移動可能に受け入れる2つの角度範囲として、広い角度範囲と狭い角度範囲を有し、前記少なくとも1つのストッパが、前記広い角度範囲と前記狭い角度範囲の一方にのみ、選択的に配置される。
【0010】
本発明の一態様では、前記支持穴が周方向に等間隔をなして偶数個形成され、周方向に隣接する前記支持穴間の角度をΘr、前記ストッパの周方向の幅に対応する角度をΘsとしたとき、前記第1係合突起の周方向の幅に対応する角度Θ1と、第2係合突起の周方向の幅に対応する角度Θ2と、前記第1、第2係合突起の180°対向位置からの周方向の偏倚量に対応する角度Θdが、下記式
Θ1=Θr/2-Θs
Θ2=Θr-Θs
Θd=Θr/4
で設定されている。
上記構成によれば、支持穴間の角度Θrの半分の角度を単位角度範囲として、この単位角度範囲の倍数で回転角度範囲を設定することができる。
【0011】
本発明の他の態様では、前記支持穴が周方向に等間隔をなして奇数個形成され、前記第1、第2係合突起の周方向幅が等しく、180°対向した位置に配置されている。
上記構成によれば、規制リングを対称形にしても、回転角度範囲の選択肢を広げることができる。
【0012】
上記他の態様において、好ましくは、周方向に隣接する前記支持穴間の角度をΘr、前記ストッパの周方向の幅に対応する角度をΘsとしたとき、前記第1、第2係合突起の周方向の幅に対応する角度Θが下記式
Θ=Θr/2-Θs
で設定される。
上記構成によれば、支持穴間の角度Θrの半分の角度を単位角度範囲として、この単位角度範囲の倍数で回転角度範囲を設定することができる。
【0013】
本発明のさらに他の態様では、前記支持穴が周方向に等間隔をなして形成され、前記第1、第2係合突起は周方向幅が等しく、180°対向位置から外れており、これにより、前記第1、第2係合突起と前記ストッパの当接点を通る基準円において、前記第1、第2係合突起が占めない2つの異なる角度範囲が形成され、前記規制リングが基準位置にあるとき、前記2つの角度範囲のうちの選択された一方の角度範囲において、当該一方の角度範囲の中央に位置する前記支持穴、または当該一方の角度範囲の中央を基準として対称の位置にある2つの前記支持穴に前記ストッパが挿入されている。
上記構成によれば、規制リングの基準位置を容易に設定することができ、この基準位置から時計回り方向、反時計回り方向に相対回転可能な角度範囲を等しくすることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の回転支持装置によれば、ストッパを挿入支持する取付板の支持穴の数が少なくても、状況に応じて回転角度範囲を適宜選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1実施形態に係る回転支持装置を用いて、支持台に操作ボックスを回転可能に支持した例を示す斜視図である。
図2】上記操作ボックスの一部を切り欠いて示す図1相当図である。
図3】上記支持台と操作ボックスと回転支持装置を分解して示す斜視図である。
図4】上記回転支持装置の拡大縦断面図である。
図5】上記回転支持装置の分解斜視図である。
図6】上記回転支持装置の斜視図である。
図7】上記回転支持装置の短尺ボルトを省略して示す平面図であり、回転角度範囲が30°に設定された状態を示す。
図8】回転角度範囲が60°に設定された状態を示す図7相当図である。
図9】回転角度範囲が90°に設定された状態を示す図7相当図である。
図10】回転角度範囲が120°に設定された状態を示す図7相当図である。
図11】回転角度範囲が150°に設定された状態を示す図7相当図である。
図12】本発明の第2実施形態に係る回転支持装置の平面図であり、回転角度範囲が36°に設定された状態を示す。
図13】回転角度が72°に設定された状態を示す図12相当図である。
図14】回転角度が108°に設定された状態を示す図12相当図である。
図15】回転角度が144°に設定された状態を示す図12相当図である。
図16】本発明の第3実施形態に係る回転支持装置の平面図であり、回転角度範囲が60°に設定された状態を示す。
図17】回転角度が90°に設定された状態を示す図16相当図である。
図18】回転角度が180°に設定された状態を示す図16相当図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の第1実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1図3に示す例では、工作機械に固定された支持台1(静止対象、第1対象)に対して扁平な操作ボックス2(回転対象、第2対象)を、本発明に係る回転支持装置5を用いて、垂直の回転軸を中心に回転可能に支持している。
回転支持装置5は、支持台1の水平な上板1a(取付板)と、操作ボックス2の水平な底板2a(取付板)との間に設置されている。
【0017】
(回転支持装置5の概略構成)
図3図5に示すように、回転支持装置5は、円形リング状をなして支持台1の上板1aの上面に固定される支持板10と、支持板10に摩擦係合された摩擦係合機構20(係合機構)と、摩擦係合機構20と操作ボックス2の底板2aの下面(取付面)との間に配置された円形の規制リング30と、を備えている。摩擦係合機構20と規制リング30は、操作ボックス2の底板2aに固定されている。
【0018】
(摩擦係合機構20の構造)
摩擦係合機構20は、支持板10の径方向内側の環状領域を挟むようにして配置された上下一対の摩擦板21,22と、これら摩擦板21,22に重ねられた上下一対の押さえ板23,24と、上側の押さえ板23に重ねられた受板25と、5本(複数本)のかしめピン26と、かしめピン26にそれぞれ装着された皿バネ27とを備えている。
【0019】
摩擦板21,22と押さえ板23,24と受板25は、内径と外径が等しい円形リング状をなし、水平に配置されている。上側の押さえ板23には、5つの貫通穴23aと5つのネジ穴23bが周方向に交互に等間隔をなして形成されている。摩擦板21,22と下側の押さえ板24と受板25には、上側の押さえ板23の貫通穴23aとネジ穴23bに対応した位置に、それぞれ貫通穴21a,22a,24a,25aが形成されている。
【0020】
摩擦板21,22間に支持板10の内側環状領域を挟んだ状態で、かしめピン26を、皿バネ27に通し、摩擦板21と22と押さえ板23,24と受板25の貫通穴21a,22a,23a,24a,25aに通し、その先端を潰すことにより、摩擦係合機構20と支持板10を含むアッセンブリA(図3参照)が構成されている。かしめピン26には摩擦板21,22間において筒状のカラー28が外装されており、これらカラー28が支持板10の内周縁に接することにより、支持板10は摩擦係合機構20と同心をなす状態を維持されている。
【0021】
皿バネ27は、かしめピン26の頭部26aと下側の押さえ板24との間に介在されており、これら皿バネ27の力で摩擦板21,22が支持板10の内側環状領域の両面に押し付けられている。これにより支持板10と摩擦係合機構20との間には、相対回転する際に摩擦トルクが発生するようになっている。
【0022】
(支持板10の支持台1への固定)
アッセンブリAの支持板10は、複数のボルト、例えば2本の長尺ボルト41(選択されたボルト)と4本の短尺ボルト42(他のボルト)により、支持台1の上板1aに載った状態で水平に固定されている。詳述すると、支持台1の上板1aには円形の挿入穴1bが形成されており、この挿入穴1bの周囲には周方向に等間隔をなして6つ(複数)のネジ穴1c(支持穴)が形成されている。一方、支持板10の径方向外側の環状領域には、上記ネジ穴1cに対応した位置に貫通穴11が形成されている。上記ボルト41,42を貫通穴11に通しネジ穴1cにねじ込んで締め付けることにより、支持板10が上板1aに固定されている。この固定状態で、支持板10の径方向内側の環状領域は、上板1aの挿入穴1bの周縁から径方向内側に張り出し、摩擦係合機構20の一部が挿入穴1bに挿入されている。
【0023】
ボルト41,42の頭部41a,42aは、六角穴付きで円形をなしている。2本の長尺ボルト41の頭部41aと支持板10との間には、環状のスペーサ45が介在されている。すなわち、長尺ボルト41は、スペーサ45と支持板10の貫通穴11に挿通されて支持台1のネジ穴1cにねじ込まれている。その結果、長尺ボルト41の頭部41aは短尺ボルト42の頭部42aより高い位置にある。
【0024】
(規制リング30の形状)
規制リング30は、摩擦係合機構20の摩擦板21,22、押さえ板23,24、受板25と内径、外径が等しい円形リング部と、この円形リング部の外周縁に形成されて径方向外側に水平に突出する2つの係合突起31,32(第1、第2係合突起)と、を有している。これら係合突起31,32は周方向の幅が異なり、180°対向位置からずれて配置されている。
規制リング30の円形リング部には、5つの貫通穴33と5つの受穴34が交互に等間隔をなして形成されている。
【0025】
(摩擦係合機構20と規制リング30の操作ボックス2への固定)
操作ボックス2の底板2aには円形の穴2bが形成されており、この穴2bの周囲には5つの貫通穴2cと5つの覗き穴2dが周方向に交互に等間隔をなして形成されている。規制リング30の受穴34と底板2dの覗き穴2dを摩擦係合機構20のかしめピン26に位置合わせした状態で、5本のボルト50(第2ボルト)を、底板2aの貫通穴2c、規制リング30の貫通穴33、受板25の残り5つの貫通穴25aに通し、上側の押さえ板23のネジ穴23bにねじ込むことにより、摩擦係合機構20と規制リング30が操作ボックス2に一緒に固定される。その結果、操作ボックス2が摩擦係合機構20と支持板10の摩擦係合を介して、支持台1に回転可能かつ軸方向移動不能に支持されている。
【0026】
上記摩擦係合機構20と規制リング30の底板2aへの固定状態において、規制リング30は底板2aの下面2x(取付面)に接している。長尺ボルト41の頭部41aは、この底板2aの下面2xに近接しており、規制リング30とほぼ同一高さにある。
【0027】
(回転支持装置5の作用)
上記構成をなす回転支持装置5において、操作ボックス2は、摩擦係合機構20と支持板10との間で生じる摩擦トルクに抗して回転させることにより、角度調節することができる。また、摩擦係合機構20と支持板10の摩擦係合により、操作ボックス2を所望位置で維持することもできる。
【0028】
操作ボックス2の回転角度範囲は、2本の長尺ボルト41と規制リング30により、制限することができる。前述したように、長尺ボルト41の頭部41aは、短尺ボルト42の頭部42aより高い位置(支持板10から離れた位置)にあり、規制リング30の係合突起31,32の回転軌跡と干渉する位置にあるため、長尺ボルト41はストッパとしての役割を有する。すなわち、操作ボックス2の回転の際、係合突起31,32が長尺ボルト41の頭部41aに当たることにより、規制リング30の回転角度範囲、ひいては操作ボックス2の回転角度範囲が制限される。
【0029】
短尺ボルト42と長尺ボルト41の位置を入れ替えることにより、長尺ボルト41の位置を自由に変更することができ、これにより、規制リング30の回転角度範囲を変更することができる。
【0030】
上述したように、支持板10を支持台1に固定するためのボルト41の頭部41aを利用して回転角度範囲を制限するので、別途にストッパやストッパを支持する部材を必要とせず、備品点数の増加、構成の複雑化を回避することができる。
長尺ボルト41はその頭部41aが第1支持板10から離れていても、スペーサ45を介して強い締め付け力で第1支持板10を支持台1に固定することができる。
【0031】
本実施形態では、規制リング30が操作ボックス2の底板2aの下面2xに接し、長尺ボルト41の頭部41aが底板2aの下面2xに近接しているので、回転支持装置5の回転軸方向の寸法は、規制板30の厚み分が増加するだけで済み、この軸方向寸法の増大を抑えることができ、ひいては支持台1の上板1aと操作ボックス2の底板2aとの間隔が広がるのを抑制することができる。
【0032】
(回転角度範囲の設定)
次に、操作ボックス2の支持台1に対する回転角度範囲の設定について説明する。回転角度範囲は、以下に詳述するように、ネジ穴1cの数が少なくても周囲の状況に応じて適宜細かく設定することができる。
ネジ穴1cが等間隔をおいてN個形成されている場合、周方向に隣接する2つのネジ穴1c間の角度間隔は、下記式で表される。
Θr=360/N ・・・(1)
本実施形態では、下記式で表されるように隣接するネジ穴1c間の角度間隔Θrの半分の角度を単位角度範囲Θuとし、この単位角度範囲Θuの倍数で回転角度範囲を設定することを意図している。
Θu=Θr/2 ・・・(2)
【0033】
回転角度範囲を単位角度範囲Θuの倍数で設定するための条件について説明する。なお、以下の説明では長尺ボルト41をストッパと言う。
最初に、本実施形態のようにネジ穴1cが偶数の場合について、図7を参照しながら説明する。
【0034】
係合突起31、係合突起32の周方向幅(より正確には、ストッパ41と係合突起31,32の当接点間の幅)に対応する角度範囲Θ1、Θ2(より正確には、ストッパ41と係合突起31,32の当接点を通る基準円において、係合突起31,32が占める角度範囲)を、下記式で設定する。
Θ1=Θr/2-Θs ・・・(3)
Θ2=Θr-Θs ・・・(4)
ただし、Θsは、上記基準円において各ストッパ41(具体的には頭部41a)が占める角度範囲である。
係合突起31の幅方向中心と係合突起32の幅方向中心とが180°対向位置から外れており、その偏倚角度Θdは、下記式で設定する。
Θd=Θr/4 ・・・(5)
【0035】
上記基準円には、係合突起31,32が占めない2つの角度範囲Θn、Θw(ストッパ41を相対的に移動可能に受け入れる角度範囲)が形成されている。Θw>Θnである。より具体的には、これら角度範囲Θn、Θwは、下記式で求められる。
Θn=180-(Θ1+Θ2)/2-Θd=180-Θ2 ・・・(6)
Θw=180-(Θ1+Θ2)/2+Θd=180-Θ1 ・・・(7)
【0036】
図7に示すように、ネジ穴1cが6つ(N=6)で、ストッパ41の角度範囲Θs=10°の場合には、式(1)~(6)から各角度が次のように設定される。
Θr=60°、Θu=30°、Θ1=20°、Θ2=50°、Θd=15°、Θn=130°、Θw=160°
【0037】
本実施形態では、例えば、図1に示す操作ボックス2の位置を基準位置とし、この基準位置から反時計回り方向の回動を禁じるようにし、この基準位置から時計回り方向の回転角度範囲を設定する。操作ボックス2が上記基準位置にある時、規制リング30のネジ穴1cに対する基準位置が図7に示されている。すなわち、係合突起31の反時計回り側の側縁が図7において右側のネジ穴1cの近傍に配置され、係合突起32の反時計回り側の側縁が図7において左側のネジ穴1cの近傍に配置されている。
【0038】
最初に回転角度範囲を単位角度範囲Θu=30°に設定する場合について、図7を参照しながら説明する。この場合、2つのストッパ41を規制リング30の広い方の角度範囲Θwに配置し、互いに120°離す。規制リング30の基準位置では、係合突起32の反時計回り側の側縁が一方のストッパ41に当たっている。基準位置から操作ボックス2(規制リング30)を時計回りに30°回転すると、係合突起31の時計回り側の側縁が他方のストッパ41に当たり、それ以上の回転が禁じられる。
【0039】
回転角度範囲を2Θu=60°に設定する場合には、図8に示すように2つのストッパ41を規制リング30の狭い方の角度範囲Θnに配置し、互いに60°離す。基準位置では、係合突起31の反時計回り側の側縁が一方のストッパ41に当たっている。この基準位置から操作ボックス2(規制リング30)を時計回りに60°回転すると、係合突起32の時計回り側の側縁が他方のストッパ41に当たり、それ以上の回転が禁じられる。
【0040】
回転角度範囲を3Θu=90°に設定する場合には、図9に示すように2つのストッパ41を規制リング30の広い方の角度範囲Θwに配置し、互いに60°離す。基準位置では、係合突起32の反時計回り側の側縁が一方のストッパ41に当たっている。この基準位置から操作ボックス2(規制リング30)を時計回りに90°回転すると、係合突起31の時計回り側の側縁が他方のストッパ41に当たり、それ以上の回転が禁じられる。
【0041】
回転角度範囲を4Θu=120°に設定する場合には、図10に示すように、1つのストッパ41を規制リング30の狭い方の角度範囲Θnに配置する。なお、この場合には、5つのネジ穴1cに短尺ボルト42がねじ込まれることになる。基準位置では、係合突起31の反時計回り側の側縁がストッパ41に当たっている。この基準位置から操作ボックス2(規制リング30)を時計回りに120°回転すると、係合突起32の時計回り側の側縁がストッパ41に当たり、それ以上の回転が禁じられる。
【0042】
回転角度範囲を5Θu=150°に設定する場合には、図11に示すように、1つのストッパ41を規制リング30の広い方の角度範囲Θwに配置する。基準位置では、係合突起32の反時計回り側の端縁がストッパ41に当たっている。この基準位置から操作ボックス2(規制リング30)を時計回りに150°回転すると、係合突起31の時計回り側の側縁がストッパ41に当たり、それ以上の回転が禁じられる。
【0043】
ネジ穴1cの数Nが偶数、例えば4つ又は8つでも同様にして単位角度範囲Θuの倍数で回転角度範囲を設定することができる。
【0044】
(第2実施形態)
次に、本発明の他の実施形態について図を参照しながら説明する。これら図において、第1実施形態に対応する構成部には同番号を付してその詳細な説明を省略する。
図12図15に示す第2実施形態では、ネジ穴1cが周方向に等間隔をなして奇数個N形成されている。この実施形態でも第1実施形態と同様に、ネジ穴1c間の角度間隔Θrの半分を単位角度範囲Θuとして設定し、この単位角度範囲Θuの倍数で回転角度範囲を設定することができる。以下、詳述する。
【0045】
本実施形態では2つの係合突起35、36(第1、第2係合突起)は180°対向した位置にあり、その角度幅は等しく下記式で表される。
Θ=Θr/2-Θs ・・・(8)
ただし、Θsは、第1実施形態と同様にストッパ41の角度幅である。
また、基準円において係合突起31,32が占めない2つの角度範囲(ストッパ41を相対的に移動可能に受け入れる角度範囲)は互いに等しく、下記式で表される。
Θq=180-Θ ・・・(9)
【0046】
図示のように、ネジ穴1cが5つ(N=5)で、ストッパ41の角度幅Θs=13°の場合には、式(1),(2),(8),(9)から各角度が下記のように決定される。
Θr=72°、Θu=36°、Θ=23°、Θq=157°
【0047】
操作ボックス2が図1に示す基準位置にある時、規制リング30は図12図15に示す基準位置にある。この基準位置から反時計回り方向の回動を禁じるようにし、この基準位置から時計回り方向の回転角度範囲を設定する。基準位置では、係合突起35の反時計回り側の側縁が図12において右下のネジ穴1cの近傍に配置され、係合突起36の時計回り側の側縁が図1において右上のネジ穴1cの近傍に配置されている。
【0048】
回転角度範囲を単位角度範囲Θu=36°に設定する場合には、図12に示すように2つのストッパ41を2つの角度範囲Θqにそれぞれ配置する。基準位置では、係合突起35の反時計回り側の側縁が一方のストッパ41に当たっている。この基準位置から操作ボックス2(規制リング30)を時計回りに36°回転すると、係合突起35の時計回り側の側縁が他方のストッパ41に当たり、それ以上の回転が禁じられる。
【0049】
回転角度範囲を2Θu=72°に設定する場合には、図13に示すように2つのストッパ41を1つの角度範囲Θqに配置し、72°離す。基準位置では、係合突起35の反時計回り側の側縁が一方のストッパ41に当たっている。この基準位置から操作ボックス2(規制リング30)を時計回りに72°回転すると、係合突起36の時計回り側の側縁が他方のストッパ41に当たり、それ以上の回転が禁じられる。
【0050】
回転角度範囲を3Θu=108°に設定する場合には、図14に示すように2つのストッパ41を2つの角度範囲Θqにそれぞれ配置し、144°離す。基準位置では、係合突起35の一方の反時計回り側の側縁が一方のストッパ41に当たっている。この基準位置から操作ボックス2(規制リング30)を時計回りに108°回転すると、係合突起35の時計回り側の側縁が他方のストッパ41に当たり、それ以上の回転が禁じられる。
【0051】
回転角度範囲を4Θu=144°に設定する場合には、図15に示すように1つのストッパ41を1つの角度範囲Θqに配置する。基準位置では、係合突起35の反時計回り側の側縁がストッパ41に当たっている。この基準位置から操作ボックス2を時計回りに144°回転すると、係合突起36の時計回り側の側縁がストッパ41に当たり、それ以上の回転が禁じられる。
【0052】
(第3実施形態)
上述した第1、第2実施形態では、規制リング30の基準位置を一方向例えば反時計回り方向の限界位置に設定し、この限界位置から他方向例えば時計回り方向の限界位置までの回転角度範囲を設定したが、以下に説明する第3実施形態のように、回転角度範囲の中央を基準位置にし、この基準位置から時計回り方向と反時計回り方向に等しい角度範囲で回転可能になるように、設定してもよい。
【0053】
図16図18に示す第3実施形態では、偶数例えば6個のネジ穴1cが等角度間隔で配置されている。規制リング30の係合突起37,38(第1、第2係合突起)は等しい角度幅を有しており、180°対向位置から外れて配置されている。そのため、基準円において、係合突起31,32が占めない2つの異なる角度範囲Θn、Θw(Θw>Θn)が形成されている。
【0054】
規制リング30が基準位置にある時、上記角度範囲Θnの中央が例えば図16における左側のネジ穴1cと一致し、上記角度範囲Θwの中央が右側のネジ穴1c(上記左側のネジ穴1cと180°対向している)と一致した位置にある。また、角度範囲Θwには、その中央を基準として対称をなす位置に2つのネジ穴1c(図16における右上と右下のネジ穴1c)が配置されている。
【0055】
図16では、最小の回転角度範囲が設定されている。すなわち、2つのストッパ41が広い方の角度範囲図Θwにおいて右上と左上のネジ穴1cに装着されている。規制リング30が基準位置から時計回り方向に角度Θa回ると、係合突起37の時計回り側の側縁が一方(右上)のストッパ41に当たり、規制リング30が基準位置から反時計回り方向に角度Θa回ると、係合突起38の反時計回り側の側縁が他方(右下)のストッパ41に当たる。合計の回転角度範囲は2Θaとなる。
【0056】
図17では、中間の回転角度範囲が設定される。すなわち、ストッパ41が狭い方の角度範囲Θnの中央に配置されている。すなわち、左側のネジ穴1cに支持されている。規制リング30が基準位置から時計回り方向に角度Θb回ると、係合突起38の時計回り側の側縁がストッパ41に当たり、規制リング30が基準位置から反時計回り方向に角度Θb回ると、係合突起37の反時計回り側の側縁がストッパ41に当たる。合計の回転角度範囲は2Θbとなる。
【0057】
図18では、最大の回転角度範囲が設定される。すなわち、ストッパ41が広い方の角度範囲Θwの中央に配置されている。すなわち、右側のネジ穴1cに支持されている。規制リング30が基準位置から時計回り方向に角度Θc回ると、係合突起37の時計回り側の側縁がストッパ41に当たり、規制リング30が基準位置から反時計回り方向に角度Θc回ると、係合突起38の反時計回り側の側縁がストッパ41に当たる。合計の回転角度範囲は2Θcとなる。
【0058】
上記Θa,Θbは任意に設定することができる。なお、Θaが設定されるとΘcは必然的に決まる。Θa,Θb,Θcが決まれば、既知のストッパ41の角度幅を用いて、係合突起37,38の角度幅および、係合突起37,38の180°対向位置からの偏倚角度が決まる。
例えば、ネジ穴1cが6つの場合に、Θa=30°、Θb=45°に設定すると、Θc=90°である。ストッパ41の角度幅が12°であれば、係合突起37,38の角度幅は33°である。
【0059】
第3実施形態の角度設定は、ネジ穴1cが等角度間隔で奇数個形成されている場合にも適用することができる。
【0060】
本発明は、上記実施形態に制約されず、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
前記実施形態とは逆に、規制リングが固定される第2対象が静止し、ストッパが支持される第1対象が回転してもよい。
上記実施形態では、摩擦係合機構に係合する支持板を固定するための複数のボルトのうちの1つまたは2つをストッパとして用いたが、支持板固定の役割を持たないボルトをストッパとして用いてもよい。
上記実施形態では、支持台の上板が取付板としての役割を担い、上板に形成されたネジ穴が支持穴の役割を担っているが、支持台に固定された支持台と別体をなす取付板に支持穴としてのネジ穴を形成してもよい。
支持穴はネジ穴でなくてもよい。この場合、ストッパはピンにより構成することもできる。
第1、第2実施形態における各種角度は、高精度に設定せず、計算上の角度に対して若干の差異(例えば5°好ましくは2°以内)であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明は、静止対象に回転対象を回転可能に支持する装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0062】
1 支持台(第1対象、静止対象)
1a 上板(取付板)
1c ネジ穴(支持穴)
2 操作ボックス(第2対象、回転対象)
5 回転支持装置
31、35,37 係合突起(第1係合突起)
32、36,38 係合突起(第2係合突起)
41 長尺ボルト(ストッパ)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18