(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-11
(45)【発行日】2024-01-19
(54)【発明の名称】ガラスリボンを製造するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
C03B 35/20 20060101AFI20240112BHJP
【FI】
C03B35/20
(21)【出願番号】P 2021507633
(86)(22)【出願日】2019-08-05
(86)【国際出願番号】 US2019045114
(87)【国際公開番号】W WO2020036762
(87)【国際公開日】2020-02-20
【審査請求日】2022-08-02
(32)【優先日】2018-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】397068274
【氏名又は名称】コーニング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100123652
【氏名又は名称】坂野 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【氏名又は名称】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,ジェームス ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】キャヴァレロ,ニコラス ドミニク,ザ サード
(72)【発明者】
【氏名】サカナー,ディーン ジョージ
(72)【発明者】
【氏名】ヤルド,ジェレミー
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ,ナイユエ
【審査官】永田 史泰
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-162604(JP,A)
【文献】国際公開第2016/104400(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/100981(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C03B35/20
C03B33/02-33/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス製造装置であって、
ガラスリボン把持装置であって、前記ガラス製造装置のガラスリボン移動方向に延在する第1のクランプ経路に沿って互いに間隔を置いて配置された第1列のジョークランプと、前記ガラス製造装置の前記ガラスリボン移動方向に延在する第2のクランプ経路に沿って互いに間隔を置いて配置された第2列のジョークランプとを含み、前記第1列のジョークランプおよび前記第2列のジョークランプは、前記ガラスリボン移動方向に対して垂直な横方向に離間させられて
おり、
前記第1列のジョークランプおよび前記第2列のジョークランプのうちの少なくとも一方の下方に位置決めされ、ガラスリボンの移動経路を少なくとも部分的に横切って延在する支持面を含む、
ガラスリボン把持装置
を含む、ガラス製造装置。
【請求項2】
前記第1列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプは、前記第2列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプに対して横方向で、横方向に調整可能である、
請求項1記載のガラス製造装置。
【請求項3】
前記第1列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプは、前記第2列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプに対して前記ガラスリボン移動方向で鉛直方向に調整可能である、
請求項1または2記載のガラス製造装置。
【請求項4】
前記第2列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプは、前記第1列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプに対して前記ガラスリボン移動方向で鉛直方向に調整可能である、
請求項1から3までのいずれか1項記載のガラス製造装置。
【請求項5】
前記第1列のジョークランプの第1のジョークランプおよび前記第2列のジョークランプの第1のジョークランプは、第1の高さに位置決めされた前記ジョークランプの第1の高さ対を形成しており、前記第1列のジョークランプの第2のジョークランプおよび前記第2列のジョークランプの第2のジョークランプは、第2の高さに位置決めされた前記ジョークランプの第2の高さ対を形成している、
請求項1から4までのいずれか1項記載のガラス製造装置。
【請求項6】
前記ジョークランプの第1の高さ対の前記ジョークランプ同士の間の第1の横方向間隔は、横方向で調整可能である、
請求項5記載のガラス製造装置。
【請求項7】
前記ジョークランプの第1の高さ対の前記ジョークランプ同士の間の前記第1の横方向間隔は、前記ジョークランプの第2の高さ対の前記ジョークランプ同士の間の第2の横方向間隔に依存せずに横方向で調整可能である、
請求項6記載のガラス製造装置。
【請求項8】
請求項1記載のガラス製造装置を用いてガラスリボンを製造する方法であって、
第1の主面および第2の主面を含む前記ガラスリボンをガラスリボン移動方向に沿って移動させるステップと、
前記第1の主面および前記第2の主面を第1列のジョークランプの各ジョークランプに係合させることによって、前記第1列のジョークランプを用いて前記ガラスリボンの第1の側縁をクランプするステップと、
前記第1の主面および前記第2の主面を第2列のジョークランプの各ジョークランプに係合させることによって、前記第2列のジョークランプを用いて前記ガラスリボンの第2の側縁をクランプするステップと
前記ガラスリボンを前記ガラスリボンの別の部分から分離し、分離された前記ガラスリボンを、前記ガラスリボンの前記第1の側縁および前記第2の側縁をクランプすることによって捕捉するステップと、
を含む、方法。
【請求項9】
前記ガラスリボンの前記第1の側縁および前記第2の側縁をクランプする前に前記ガラスリボンの下縁を係合させるステップをさらに含む、
請求項8記載の方法。
【請求項10】
第1の高さにおける前記ガラスリボンの第1の横方向張力を調整するために、前記第1列のジョークランプの第1のジョークランプと前記第2列のジョークランプの第1のジョークランプとの間の第1の横方向間隔を調整するステップをさらに含む、
請求項8または9記載の方法。
【請求項11】
前記第1の横方向間隔を調整するステップは、前記ガラスリボンの第2の高さにおける、前記第1列のジョークランプの第2のジョークランプと前記第2列のジョークランプの第2のジョークランプとの間の第2の横方向間隔に依存せずに行われる、
請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記第1の高さにおける前記ガラスリボンの調整された前記第1の横方向張力は、前記ガラスリボンの前記第2の高さにおける前記ガラスリボンの第2の横方向張力とは異なる、
請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記ガラスリボンの第2の高さにおける第2の横方向張力を調整するために、前記第1列のジョークランプの第2のジョークランプと前記第2列のジョークランプの第2のジョークランプとの間の第2の横方向間隔を調整するステップをさらに含む、
請求項8から12までのいずれか1つ記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
この出願は、米国特許法第119条のもと、2018年8月14日に出願された米国仮特許出願第62/718,664号の優先権の利益を主張し、その内容が依拠され、その内容全体を参照により本明細書に援用するものとする。
【技術分野】
【0002】
本開示は、概して、ガラスリボンを把持するための方法および装置、より詳細には、1つ以上のジョークランプを含むガラスリボン把持装置によってガラスリボンを把持する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ガラスリボンの溶融成形プロセス中に真空カップによってガラスリボンを把持することが知られている。ガラスリボンの熱により、真空カップとガラスリボンとの間で滑りが発生する可能性がある。また、この熱により真空カップの寿命が短くなり、ひいては、真空カップの修理または交換によるコストが増加する場合がある。
【発明の概要】
【0004】
以下のことは、詳細な説明に記載されている幾つかの実施形態の基本的な理解を提供するために、本開示の簡略化された概要を示している。
【0005】
幾つかの実施形態によれば、ガラス製造装置は、ガラス製造装置のガラスリボン移動方向に延在する第1のクランプ経路に沿って互いに間隔を置いて配置された第1列のジョークランプを含むガラスリボン把持装置を含むことができる。ガラスリボン把持装置は、ガラス製造装置のガラスリボン移動方向に延在する第2のクランプ経路に沿って互いに間隔を置いて配置された第2列のジョークランプを含むことができる。第1列のジョークランプおよび第2列のジョークランプは、ガラスリボン移動方向に対して垂直な横方向に離間させることができる。
【0006】
一実施形態では、ガラス製造装置は、第1列のジョークランプおよび第2列のジョークランプのうちの少なくとも一方の下方に位置決めされた支持面をさらに含むことができる。支持面は、ガラスリボンの移動経路を少なくとも部分的に横切って延在することができる。
【0007】
別の実施形態では、第1列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプは、第2列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプに対して横方向で、横方向に調整可能であることができる。
【0008】
別の実施形態では、第1列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプは、第2列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプに対してガラスリボン移動方向で鉛直方向に調整可能であることができる。
【0009】
別の実施形態では、第2列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプは、第1列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプに対してガラスリボン移動方向で鉛直方向に調整可能であることができる。
【0010】
別の実施形態では、第1列のジョークランプの第1のジョークランプおよび第2列のジョークランプの第1のジョークランプは、第1の高さに位置決めされたジョークランプの第1の高さ対を形成することができる。第1列のジョークランプの第2のジョークランプおよび第2列のジョークランプの第2のジョークランプは、第2の高さに位置決めされたジョークランプの第2の高さ対を形成することができる。
【0011】
別の実施形態では、ジョークランプの第1の高さ対のジョークランプ同士の間の第1の横方向の間隔は、横方向で調整可能であることができる。
【0012】
別の実施形態では、ジョークランプの第1の高さ対のジョークランプ同士の間の第1の横方向の間隔は、ジョークランプの第2の高さ対のジョークランプ同士の間の第2の横方向の間隔に依存せずに横方向で調整可能であることができる。
【0013】
別の実施形態では、ジョークランプの第2の高さ対のジョークランプ同士の間の第2の横方向間隔は、横方向で調整可能であることができる。
【0014】
別の実施形態では、ジョークランプの第2の高さ対のジョークランプ同士の間の第2の横方向の間隔は、ジョークランプの第1の高さ対のジョークランプ同士の間の第1の横方向の間隔に依存せずに横方向で調整可能であることができる。
【0015】
別の実施形態では、ガラス製造装置を用いてガラスリボンを製造する方法を提供することができる。方法は、ガラスリボンをガラスリボン移動方向に沿って移動させることを含むことができる。ガラスリボンは、第1の主面および第2の主面を含むことができる。方法は、第1の主面および第2の主面を第1列のジョークランプの各ジョークランプに係合させることによって、第1列のジョークランプを用いてガラスリボンの第1の側縁をクランプすることをさらに含むことができる。方法は、第1の主面および第2の主面を第2列のジョークランプの各ジョークランプに係合させることによって、第2列のジョークランプを用いてガラスリボンの第2の側縁をクランプすることをさらに含むことができる。
【0016】
別の実施形態では、方法は、ガラスリボンをガラスリボンの別の部分から分離し、分離されたガラスリボンを、ガラスリボンの第1の側縁および第2の側縁をクランプすることによって捕捉することをさらに含むことができる。
【0017】
別の実施形態では、方法は、ガラスリボンの第1の側縁および第2の側縁をクランプする前にガラスリボンの下縁を係合させることをさらに含むことができる。
【0018】
別の実施形態では、方法は、第1の高さにおけるガラスリボンの第1の横方向張力を調整するために、第1列のジョークランプの第1のジョークランプと第2列のジョークランプの第1のジョークランプとの間の第1の横方向間隔を調整することをさらに含むことができる。
【0019】
別の実施形態では、第1の高さにおけるガラスリボンの調整された第1の横方向張力は、ガラスリボンの第2の高さにおけるガラスリボンの第2の横方向張力とは異なることができる。
【0020】
別の実施形態では、方法は、ガラスリボンの第2の高さにおける第2の横方向張力を調整するために、第1列のジョークランプの第2のジョークランプと第2列のジョークランプの第2のジョークランプとの間の第2の横方向間隔を調整することをさらに含むことができる。
【0021】
別の実施形態では、第2の横方向張力を調整することは、第1の横方向張力を調整することに依存せずに実施することができる。
【0022】
別の実施形態では、調整された第1の横方向張力は、調整された第2の横方向張力とは異なることができる。
【0023】
別の実施形態では、第1列のジョークランプを用いてガラスリボンの第1の側縁をクランプしかつ第2列のジョークランプを用いてガラスリボンの第2の側縁をクランプする前に、第1列のジョークランプ、第2列のジョークランプおよびガラスリボンは、ガラスリボン移動方向に沿って同じ速度で一緒に移動することができる。
【0024】
別の実施形態では、第1列のジョークランプを用いてガラスリボンの第1の側縁をクランプしかつ第2列のジョークランプを用いてガラスリボンの第2の側縁をクランプした後に、第1列のジョークランプ、第2列のジョークランプおよびガラスリボンは、ガラスリボン移動方向に沿って同じ速度で一緒に移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
上記のかつその他の特徴、態様および利点は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読めば一層理解しやすくなる。
【
図1】本開示の実施形態によるガラス製造装置の例示的な実施形態を概略的に示す図である。
【
図2】本開示の実施形態による、
図1の2-2線に沿ったガラス製造装置の斜視的な断面図である。
【
図3】本開示の実施形態によるガラスリボン源の例示的な実施形態の概略的な端面図である。
【
図4】本開示の実施形態によるガラスリボン把持装置の例示的な実施形態の正面図である。
【
図5】本開示の実施形態による、
図4の5-5線に沿ったガラスリボン把持装置の例示的な実施形態の端面図である。
【
図6】本開示の実施形態による、ガラスリボン把持装置のジョークランプの例示的な実施形態の拡大正面図である。
【
図7】本開示の実施形態による、ガラスリボン把持装置のジョークランプの例示的な実施形態の拡大側面図である。
【
図8】本開示の実施形態による、ガラスリボン把持装置の支持面の例示的な実施形態の拡大側面図である。
【
図9】本開示の実施形態による、非クランプ位置におけるジョークランプを含むガラスリボン把持装置の例示的な実施形態の正面図である。
【
図10】本開示の実施形態による、非クランプ位置におけるジョークランプと、ガラスリボン把持装置に対して移動するガラスリボンとを含むガラスリボン把持装置の例示的な実施形態の正面図である。
【
図11】本開示の実施形態による、ガラスリボンが支持面に係合した状態の、非クランプ位置におけるジョークランプを含むガラスリボン把持装置の例示的な実施形態の正面図である。
【
図12】本開示の実施形態による、ガラスリボンが支持面に係合した状態の、クランプ位置におけるジョークランプを含むガラスリボン把持装置の例示的な実施形態の正面図である。
【
図13】本開示の実施形態による、非クランプ位置におけるジョークランプを含むガラスリボン把持装置の例示的な実施形態の正面図である。
【
図14】ガラスリボンがガラスリボンの別の部分から分離された状態の、クランプ位置におけるジョークランプを含むガラスリボン把持装置の例示的な実施形態の正面図である。
【
図15】本開示の実施形態による、ガラスリボンが支持面に係合していない状態の、クランプ位置におけるジョークランプを含むガラスリボン把持装置の例示的な実施形態の正面図である。
【
図16】本開示の実施形態による、ガラスリボンおよびガラスリボン把持装置が一緒にガラスリボン移動方向に移動している状態の、クランプ位置におけるジョークランプを含むガラスリボン把持装置の例示的な実施形態の正面図である。
【
図17】本開示の実施形態による、ジョークランプの第1の高さ対が調整可能である、ガラスリボン把持装置の例示的な実施形態の正面図である。
【
図18】本開示の実施形態による、ジョークランプの第2の高さ対が調整可能である、ガラスリボン把持装置の例示的な実施形態の正面図である。
【
図19】本開示の実施形態による、ジョークランプがガラスリボンの移動方向に沿って鉛直方向に調整可能である、ガラスリボン把持装置の例示的な実施形態の正面図である。
【
図20】本開示の実施形態による、クランプ位置におけるジョークランプと、ガラスリボン移動方向に対して垂直な曲げ方向に沿ってガラスリボンに力を加えるガラスリボン把持装置との例示的な実施形態の拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
次に、例示的な実施形態が示されている添付の図面を参照して、実施形態をより詳しく以下に説明する。可能な場合はいつでも、同じまたは類似の部分を表すために、図面全体を通じて同じ参照番号が使用される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具体化される場合があり、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。
【0027】
本明細書に開示される特定の実施形態は例示的であり、したがって、非限定的であることが意図されていると理解されるべきである。本開示の目的のために、必須ではないが、ガラス製造装置は、選択的に、所定の量の溶融材料からガラスシートおよび/またはガラスリボンを成形するガラス成形装置を含むことができる。例えば、ガラス製造装置は、選択的に、スロットドロー装置、フロートバス装置、ダウンドロー装置、アップドロー装置、圧延装置またはその他のガラス成形装置などの、ガラス成形装置を含むことができる。以下で検討される
図1に示した実施形態では、ガラス製造装置は、フュージョンダウンドロー装置を含むガラス成形装置を含むことができるが、その他のガラス成形装置が別の実施形態において提供される場合がある。
【0028】
さらに、本開示の目的のために、必須ではないが、ガラス製造装置は、以前に成形されたガラスリボンおよび/またはガラスシートを貯蔵するための貯蔵装置を含むことができる。例えば、示されていないが、ガラス製造装置は、選択的に、貯蔵スプールに巻き付けられた所定の長さのガラスリボンを含む貯蔵スプールを含んでもよい。幾つかの実施形態では、ガラス製造装置は、ガラスリボンを製造する方法の間に、貯蔵スプールからガラスリボンの一部を繰り出してもよい。
【0029】
図1に概略的に示されているように、幾つかの実施形態では、例示的なガラス製造装置100は、所定の量の溶融材料121からガラスリボン104を製造するように設計された成形容器140を含むガラス成形装置101を含むことができる。幾つかの実施形態では、ガラスリボン104は、ガラスリボン104の第1の側縁153および第2の側縁155に沿って形成された、互いに反対側にある比較的厚いエッジビードの間に配置された中央部分152を含むことができる。さらに、幾つかの実施形態では、ガラスリボン104の一部を分離経路151に沿ってガラスセパレータ149(例えば、スクライブ、筋入れホイール、ダイヤモンドチップ、レーザーなど)によって分離することができる。幾つかの実施形態では、ガラスリボン104の部分をガラスセパレータ149によって分離する前または分離した後に、第1の側縁153および第2の側縁155に沿って形成された比較的厚いエッジビードを除去し、中央部分152を均一な厚さを有する高品質ガラスリボン104として提供することができる。
【0030】
幾つかの実施形態では、ガラス製造装置100は、貯蔵ビン109からバッチ材料107を受け取るように配向された溶融容器105を含むことができる。バッチ材料107は、モータ113を動力源とするバッチ送出装置111によって導入することができる。幾つかの実施形態では、選択的な制御装置115を作動させ、モータ113を始動させ、矢印117によって示したように所望の量のバッチ材料107を溶融容器105に導入することができる。溶融容器105は、バッチ材料107を加熱し、溶融材料121を提供することができる。幾つかの実施形態では、ガラスメルトプローブ119を使用して、スタンドパイプ123内の溶融材料121のレベルを測定し、測定された情報を、通信ライン125を通じて制御装置115に通信することができる。
【0031】
さらに、幾つかの実施形態では、ガラス製造装置100は、溶融容器105の下流に位置しかつ第1の接続管路129を介して溶融容器105に接続された清澄容器127を含む、第1のコンディショニングステーションを含むことができる。幾つかの実施形態では、溶融材料121は、第1の接続管路129を介して溶融容器105から清澄容器127へ重力で供給することができる。例えば、幾つかの実施形態では、重力は、溶融材料121を第1の接続管路129の内部経路を通って溶融容器105から清澄容器127へ駆動することができる。さらに、幾つかの実施形態では、様々な技術によって清澄容器127内の溶融材料121から気泡を除去することができる。
【0032】
幾つかの実施形態では、ガラス製造装置100は、清澄容器127の下流に位置することができる混合チャンバ131を含む第2のコンディショニングステーションをさらに含むことができる。混合チャンバ131は、溶融材料121の均質な組成を提供するために使用することができ、これにより、不均一性が低減または排除される。さもないと、この不均一性が、清澄容器127から出た溶融材料121内に存在してしまう。示されるように、清澄容器127は、第2の接続管路135を介して混合チャンバ131に接続することができる。幾つかの実施形態では、溶融材料121は、第2の接続管路135を介して清澄容器127から混合チャンバ131へ重力で供給することができる。例えば、幾つかの実施形態では、重力は、溶融材料121を第2の接続管路135の内部経路を通って清澄容器127から混合チャンバ131へ駆動することができる。
【0033】
さらに、幾つかの実施形態では、ガラス製造装置100は、混合チャンバ131の下流に位置することができる送出容器133を含む第3のコンディショニングステーションを含むことができる。幾つかの実施形態では、送出容器133は、入口管路141へ供給される溶融材料121をコンディショニングすることができる。例えば、送出容器133は、アキュムレータおよび/または流量制御装置として機能し、入口管路141への溶融材料121の一貫した流れを調整および提供することができる。図示のように、混合チャンバ131は、第3の接続管路137を介して送出容器133に接続することができる。幾つかの実施形態では、溶融材料121は、第3の接続管路137を介して混合チャンバ131から送出容器133へ重力で供給することができる。例えば、幾つかの実施形態では、重力は、溶融材料121を第3の接続管路137の内部経路を通って混合チャンバ131から送出容器133へ駆動することができる。さらに示したように、幾つかの実施形態では、送出管139(例えば、下降管)を、溶融材料121を成形容器140の入口管路141へ送出するように位置決めすることができる。
【0034】
本開示の特徴に従って、成形容器の様々な実施形態を提供することができ、これは、ガラスリボンをフュージョンドローするためのウェッジを備えた成形容器、ガラスリボンをスロットドローするためのスロットを備えた成形容器、または成形容器からのガラスリボンを圧延するプレスロールが設けられた成形容器を含む。例示として、以下に示されかつ開示される成形容器140は、溶融材料121を成形ウェッジ209のルート145からフュージョンドローすることによってガラスリボン104を製造するために提供することができる。例えば、幾つかの実施形態では、溶融材料121を、入口管路141から成形容器140へ送出することができる。次に、成形容器140の構造に少なくとも部分的に基づいて、溶融材料121をガラスリボン104に成形することができる。例えば、図示のように、溶融材料121を、ガラス製造装置100のガラスリボン移動方向154に延在するドローパスに沿って成形容器140の底縁(例えば、ルート145)から引き出すことができる。幾つかの実施形態では、エッジ方向付け器163a,163bが、成形容器140から離れる溶融材料を方向付けることができ、ガラスリボン104の幅「W」を少なくとも部分的に規定する。幾つかの実施形態では、ガラスリボン104の幅「W」は、ガラスリボン104の第1の側縁153と、ガラスリボン104の第2の側縁155との間に延在することができる。
【0035】
幾つかの実施形態では、ガラスリボン104の幅「W」は、約20mm以上、例えば約50mm以上、例えば約100mm以上、例えば約500mm以上、例えば約1000mm以上、例えば約2000mm以上、例えば約3000mm以上、例えば約4000mm以上であってよいが、別の実施形態では、上記の幅よりも小さいまたは大きいその他の幅を提供することができる。例えば、幾つかの実施形態では、ガラスリボン104の幅「W」は、約20mm~約4000mm、例えば約50mm~約4000mm、例えば約100mm~約4000mm、例えば約500mm~約4000mm、例えば約1000mm~約4000mm、例えば約2000mm~約4000mm、例えば約3000mm~約4000mm、例えば約20mm~約3000mm、例えば約50mm~約3000mm、例えば約100mm~約3000mm、例えば約500mm~約3000mm、例えば約1000mm~約3000mm、例えば約2000mm~約3000mm、例えば約2000mm~約2500mm、およびそれらの間の全ての範囲および部分範囲であってよい。
【0036】
図2は、
図1の2-2線に沿ったガラス製造装置100の断面斜視図を示す。幾つかの実施形態では、成形容器140は、入口管路141から溶融材料121を受け入れるように配向されたトラフ201を含むことができる。例示の目的で、分かりやすくするために溶融材料121の網目模様は
図2から排除されている。成形容器140は、成形ウェッジ209をさらに含むことができ、成形ウェッジ209は、成形ウェッジ209の対向する端部210a,210b(
図1参照)の間に延在する、一対の下向きに傾斜した収束する面部分207a,207bを含む。成形ウェッジ209の一対の下向きに傾斜した収束する面部分207a,207bは、成形ウェッジ209の下縁に沿って交差するようにガラスリボン移動方向154に沿って収束していてよく、これにより、成形容器140のルート145を規定している。ガラス製造装置100の引出し平面213は、ガラスリボン移動方向154に沿ってルート145を通って延在することができる。幾つかの実施形態では、ガラスリボン104は、引出し平面213に沿ってガラスリボン移動方向154へ引き出すことができる。図示のように、引出し平面213は、ルート145を通って成形ウェッジ209を二分することができるが、幾つかの実施形態では、引出し平面213は、ルート145に対してその他の方向に延在することができる。
【0037】
さらに、幾つかの実施形態では、溶融材料121は、方向156で成形容器140のトラフ201に流れ込むことができる。次に、溶融材料121は、対応する堰203a,203bを越え、対応する堰203a,203bの外面205a,205b上で下方へ同時に流れることによって、トラフ201から溢れ出ることができる。次に、溶融材料121のそれぞれの流れは、成形ウェッジ209の下向きに傾斜した収束する面部分207a,207bに沿って流れることができ、成形容器140のルート145から引き出され、そこで流れが収束し、融合してガラスリボン104となる。次に、ガラスリボン104を、ガラスリボン移動方向154に沿って引出し平面213においてルート145からフュージョンドローすることができる。幾つかの実施形態では、ガラスセパレータ149(
図1参照)は、その後、分離経路151に沿ってガラスリボン104の一部を分離することができる。例えば、
図1に示したように、ガラスシートの形態のガラスリボン104の一部を、分離経路151に沿ってガラスリボン104から分離することができる。示したように、幾つかの実施形態では、分離経路151は、第1の側縁153と第2の側縁155との間にガラスリボン104の幅「W」に沿って延在していてよい。さらに、幾つかの実施形態では、分離経路151は、ガラスリボン104のガラスリボン移動方向154に対して垂直に延在していてよい。さらに、幾つかの実施形態では、ガラスリボン移動方向154は、ガラスリボン104を成形容器140からフュージョンドローすることができる方向を規定することができる。幾つかの実施形態では、ガラスリボン104は、≧50mm/s、≧100mm/sまたは≧500mm/s、例えば、約50mm/s~約500mm/s、例えば約100mm/s~約500mm/sおよびそれらの間の全ての範囲および部分範囲の、ガラスリボン移動方向154に沿って移動するときの速度を含むことができる。
【0038】
図2に示したように、ガラスリボン104を、ガラスリボン104の第1の主面215aとガラスリボン104の第2の主面215bとが反対方向を向きかつガラスリボン104の厚さ「T」(例えば、平均厚さ)を規定する状態で、ルート145から引き出すことができる。幾つかの実施形態では、ガラスリボン104の厚さ「T」は、約2ミリメートル(mm)以下、約1ミリメートル以下、約0.5ミリメートル以下、例えば、約300マイクロメートル(μm)以下、約200マイクロメートル以下または約100マイクロメートル以下であってよいが、別の実施形態においてその他の厚さが提供されてもよい。例えば、幾つかの実施形態では、ガラスリボン104の厚さ「T」は、約50μm~約750μm、約100μm~約700μm、約200μm~約600μm、約300μm~約500μm、約50μm~約500μm、約50μm~約700μm、約50μm~約600μm、約50μm~約500μm、約50μm~約400μm、約50μm~約300μm、約50μm~約200μm、約50μm~約100μmであってよく、それらの間の厚さの全ての範囲および部分範囲を含む。加えて、ガラスリボン104は、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、アルカリ含有ガラスまたは無アルカリガラスを含むが、これらに限定されない様々な組成物を含むことができる。
【0039】
図3を参照すると、ガラスリボン104が1つ以上のタイプの供給源300によって提供されてもよいことが理解される。
図3は、ガラスリボン104の2つの例示的な供給源300を示しているが、別の実施形態においてその他の供給源が提供されてもよい。例えば、幾つかの実施形態では、1つの供給源300は、
図1および
図2に関して図示および説明された成形容器140を含んでもよい。成形容器140は、下向きに傾斜した収束する面部分207a,270bおよびルート145を含む成形ウェッジ209を含んでもよい。
【0040】
別の実施形態では、ガラスリボン104の別の供給源300は、リボン(例えば、ガラスリボン)のコイル状スプール301を含んでもよい。例えば、ガラスリボン104は、例えば、成形容器140を用いて、所定の量の溶融材料121からガラスリボンに引き出された後、コイル状スプール301に巻かれてもよい。コイル状スプール301のガラスリボンは、ガラスリボン104の第1の側縁153および第2の側縁155に沿って形成されたエッジビードを有しても、有さなくてもよい。しかし、より厚いエッジビードが存在する場合、エッジビードは、ガラスリボン104の亀裂または破損を回避する曲げ半径を増大させる場合がある。したがって、コイル状にされる場合、ガラスリボン104は比較的大きな曲げ半径でコイル状にされる場合があり、その結果、ガラスリボンの所与の長さは、比較的大きな直径「D1」を有するコイル状スプール301を使用する場合がある。対照的に、エッジビードが除去されている場合、ガラスリボン104は比較的小さな曲げ半径で巻かれる場合がある。供給源300がコイル状スプール302を含む場合、ガラスリボン104は、コイル状スプール301から繰り出され、ガラスリボン移動方向154に横断する場合がある。図示のように、幾つかの実施形態では、ガラスリボン移動方向154は重力の方向を含んでもよいが、ガラスリボン移動方向154は、ガラスリボン104の供給源および/またはガラス製造装置100の構成に応じて、重力に対して所定の角度(例えば、垂直)で移動する横方向引出し方向を含むことができる。
【0041】
図4を参照すると、ガラス製造装置100は、ガラスリボン把持装置400を含んでもよい。ガラスリボン把持装置400は、供給源300(例えば、成形容器140またはコイル状スプール301)の下流に配置されてもよい。幾つかの実施形態では、ガラスリボン把持装置400は、ガラスリボン104の動きを操作および/または方向付けるのを補助してもよい。例えば、ガラスリボン把持装置400は、ガラスセパレータ149によってガラスリボン104の一部を分離する前、分離する最中および/または分離した後、ガラスリボン104の動きを操作および/または方向付けることができる。
【0042】
ガラスリボン把持装置400は、1つ以上のフレームアームを含むことができるフレーム401を含むことができる。幾つかの実施形態では、フレーム401は、ガラスリボン移動方向154に対して垂直であってもよい方向に延在することができる1つ以上の横方向フレームアーム403を含むことができるが、フレームアームは、別の実施形態では非垂直方向に延在することができる。
図4の実施形態は、2つの横方向フレームアーム403を含むものとして示されているが、ガラスリボン把持装置400は、ガラスリボン移動方向154に対して垂直にかつ/またはその他の角度で延在するあらゆる数の横方向フレームアーム403を含んでもよいことが理解されるであろう。
【0043】
幾つかの実施形態では、フレーム401は、第1の鉛直方向フレームアーム405および第2の鉛直方向フレームアーム407などの1つ以上の鉛直方向フレームアームを含むことができる。幾つかの実施形態では、第1の鉛直方向フレームアーム405および第2の鉛直方向フレームアーム407は、互いに平行に延在していてよいが、別の実施形態では非平行構成が提供されてもよい。図示のように、幾つかの実施形態では、第1の鉛直方向フレームアーム405および第2の鉛直方向フレームアーム407は、ガラスリボン移動方向154に延在することもできるが、その他の実施形態では、第1の鉛直方向フレームアーム405および第2の鉛直方向フレームアーム407は、ガラスリボン移動方向154に対して非平行に延在することができる。幾つかの実施形態では、第1の鉛直方向フレームアーム405および第2の鉛直方向フレームアーム407は、横方向フレームアーム403の互いに反対側の端部に取り付けられてもよい。例えば、横方向フレームアーム403の第1の端部は、第1の鉛直方向フレームアーム405に取り付けられてもよいのに対し、横方向フレームアーム403の反対側の第2の端部は、第2の鉛直方向フレームアーム407に取り付けられてもよい。幾つかの実施形態では、第1の鉛直方向フレームアーム405および第2の鉛直方向フレームアーム407は、互いに間隔を置いて配置されてもよく、第1の鉛直方向フレームアーム405と第2の鉛直方向フレームアーム407との間の実質的に固定された距離で維持されてもよい。幾つかの実施形態では、フレーム401は、横方向フレームアーム403、第1の鉛直方向フレームアーム405および/または第2の鉛直方向フレームアーム407のうちの1つ以上に取り付けることができる1つ以上の追加的な角度付きフレームアームを含んでもよい。これらの角度付きフレームアームは、ガラスリボン移動方向154に対して平行、垂直、または平行もしくは垂直以外の所定の角度で延在していてもよい。幾つかの実施形態では、フレーム401は、不注意な曲げ、屈曲などを生じることを制限することができる、金属材料などの実質的に剛性の材料を含んでもよい。
【0044】
ガラスリボン把持装置400は、一列以上のジョークランプを含んでもよい。例えば、ガラスリボン把持装置400は、ガラス製造装置100のガラスリボン移動方向154に延在する第1のクランプ経路411に沿って互いに間隔を置いて配置された第1列のジョークランプ409を含んでもよい。ガラスリボン把持装置400は、ガラス製造装置100のガラスリボン移動方向154に延在する第2のクランプ経路417に沿って互いに間隔を置いて配置された第2列のジョークランプ415を含んでもよい。幾つかの実施形態では、ガラスリボン移動方向154の第1のクランプ方向413に延在してもよい第1のクランプ経路411は、ガラスリボン移動方向154の第2のクランプ方向419に延在してもよい第2のクランプ経路417に対して実質的に平行であってもよく、これにより、第1列のジョークランプ409は第2列のジョークランプ415に対して実質的に平行に配置されていてもよい。第1列のジョークランプ409は、第1の鉛直方向フレームアーム405に取り付けられていてもよく、第2列のジョークランプ415は、第2の鉛直方向フレームアーム407に取り付けられていてもよい。第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415は、第1の鉛直方向フレームアーム405および第2の鉛直方向フレームアーム407に取り付けられることにより、ガラスリボン移動方向154に対して垂直であってよい横方向421において離間させられていてもよい。
【0045】
幾つかの実施形態では、第1のクランプ経路411および第2のクランプ経路417は、重力の方向に鉛直方向に延在していても、延在していなくてもよい。むしろ、幾つかの実施形態では、第1のクランプ経路411および第2のクランプ経路417は、重力の方向に対して所定の角度で延在するように位置決めされてもよく、ここで、第1のクランプ経路411および第2のクランプ経路417のベクトルは、重力の方向の垂直成分と、重力の方向に対して垂直な方向の水平成分とを有する。幾つかの実施形態では、ガラスリボン移動方向154は、重力の方向に延在することができるか、または同様に、重力の方向に対して所定の角度で延在することができる。
【0046】
幾つかの実施形態では、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415はそれぞれ、2つ以上のジョークランプを含んでもよい。例えば、図示の実施形態では、第1列のジョークランプ409は、第1のジョークランプ423、第2のジョークランプ425および第3のジョークランプ427を含んでもよい。第1のジョークランプ423は、第2のジョークランプ425および第3のジョークランプ427より高い高さにおいて、第2のジョークランプ425および第3のジョークランプ427よりも供給源300に近接して位置していてもよい。第2のジョークランプ425は、第1のクランプ経路411に沿って第1のジョークランプ423の高さと第3のジョークランプ427の高さとの間の高さに配置されていてもよい。幾つかの実施形態では、第1のジョークランプ423と第2のジョークランプ425との間の第1の間隔は、第2のジョークランプ425と第3のジョークランプ427との間の第2の間隔と等しくてもよい。しかしながら、本明細書で説明するように、第1の間隔および第2の間隔は、調整可能でかつ一定でなくてもよい。例えば、幾つかの実施形態では、第1のジョークランプ423、第2のジョークランプ425および/または第3のジョークランプ427は、フレーム401に対して鉛直方向に調整可能であってもよい。幾つかの実施形態では、第1のジョークランプ423と第2のジョークランプ425との間の第1の間隔は、第2のジョークランプ425と第3のジョークランプ427との間の第2の間隔よりも大きい、等しいまたは小さくてもよい。幾つかの実施形態では、第1のジョークランプ423、第2のジョークランプ425および第3のジョークランプ427は、第1のクランプ経路411に沿って実質的に同軸に整列させられてもよい。しかしながら、本明細書に記載されるように、第1のジョークランプ423、第2のジョークランプ425および/または第3のジョークランプ427は、フレーム401に対して横方向421に沿って横方向に調整可能であってもよい。第1のジョークランプ423、第2のジョークランプ425および/または第3のジョークランプ427のうちの1つ以上を横方向421に沿って横方向に調整することにより、第1のジョークランプ423、第2のジョークランプ425および/または第3のジョークランプ427は、非同軸に配置されてもよい。
【0047】
さらに、示された実施形態では、第2列のジョークランプ415は、第1のジョークランプ429、第2のジョークランプ431および第3のジョークランプ433を含んでもよい。第1のジョークランプ429は、第2のジョークランプ431および第3のジョークランプ433より高い高さにおいて、第2のジョークランプ431および第3のジョークランプ433よりも供給源300に近接して位置していてもよい。第2のジョークランプ431は、第2のクランプ経路417に沿って第1のジョークランプ429の高さと第3のジョークランプ433の高さとの間の高さに配置されていてもよい。幾つかの実施形態では、第1のジョークランプ429と第2のジョークランプ431との間の第1の間隔は、第2のジョークランプ431と第3のジョークランプ433との間の第2の間隔と等しくてもよい。しかしながら、本明細書で説明するように、第1の間隔および第2の間隔は、調整可能でかつ一定でなくてもよい。例えば、幾つかの実施形態では、第1のジョークランプ429、第2のジョークランプ431および/または第3のジョークランプ433は、フレーム401に対して鉛直方向に調整可能である。幾つかの実施形態では、第1のジョークランプ429と第2のジョークランプ431との間の第1の間隔は、第2のジョークランプ431と第3のジョークランプ433との間の第2の間隔よりも大きい、等しいまたは小さくてもよい。幾つかの実施形態では、第1のジョークランプ429、第2のジョークランプ431および第3のジョークランプ433は、第2のクランプ経路417に沿って実質的に同軸に整列させられてもよい。しかしながら、本明細書に記載されるように、第1のジョークランプ429、第2のジョークランプ431および/または第3のジョークランプ433は、フレーム401に対して横方向421に沿って横方向に調整可能であってもよい。第1のジョークランプ429、第2のジョークランプ431および/または第3のジョークランプ433のうちの1つ以上を横方向421に沿って横方向に調整することにより、第1のジョークランプ429、第2のジョークランプ431および/または第3のジョークランプ433は、非同軸に配置されてもよい。
【0048】
幾つかの実施形態では、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415は、1つ以上の高さ対を形成してもよい。例えば、第1列のジョークランプ409の第1のジョークランプ423と、第2列のジョークランプ415の第1のジョークランプ429とは、第1の高さ441に位置決めされたジョークランプの第1の高さ対439を形成してもよく、第1の高さ441は、ジョークランプの第1の高さ対439からガラスリボン把持装置400の底部までの距離を表す。第1の横方向間隔442は、第1列のジョークランプ409の第1のジョークランプ423と、第2列のジョークランプ415の第1のジョークランプ429との間に規定されてもよい。幾つかの実施形態では、第1列のジョークランプ409の第2のジョークランプ425と、第2列のジョークランプ415の第2のジョークランプ431とは、第2の高さ445に位置決めされたジョークランプの第2の高さ対443を形成してもよく、第2の高さ445は、ジョークランプの第2の高さ対443からガラスリボン把持装置400の底部までの距離を表す。第2の横方向間隔447は、第1列のジョークランプ409の第2のジョークランプ425と、第2列のジョークランプ415の第2のジョークランプ431との間に規定されてもよい。幾つかの実施形態では、第1列のジョークランプ409の第3のジョークランプ427と、第2列のジョークランプ415の第3のジョークランプ433とは、第3の高さ451に位置決めされたジョークランプの第3の高さ対449を形成してもよく、第3の高さ451は、ジョークランプの第3の高さ対449からガラスリボン把持装置400の底部までの距離を表す。第3の横方向間隔453は、第1列のジョークランプ409の第3のジョークランプ427と、第2列のジョークランプ415の第3のジョークランプ433との間に規定されてもよい。
【0049】
幾つかの実施形態では、ガラスリボン把持装置400は、最下部のジョークランプの高さまたはそれより低い高さに位置決めされた少なくとも1つの支持面を含んでもよい。例えば、示した実施形態では、支持面は、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415のうちの少なくとも一方の下に位置決めすることができ、支持面は、ガラスリボン104の移動経路465を横切って延在している。支持面は、例えば、第1の支持面461および第2の支持面463を含んでもよく、これらは、選択的に、フレーム401に直接または間接的に取り付けられてもよい。例えば、示した実施形態では、第1の支持面461は、第1の鉛直方向フレームアーム405に取り付けられてもよいのに対し、第2の支持面463は、第2の鉛直方向フレームアーム407に取り付けられてもよい。示したように、幾つかの実施形態では、第3のジョークランプ427は、第2のジョークランプ425の高さと第1の支持面461の高さとの間の高さにおいて第1の鉛直方向フレームアーム405に取り付けられてもよい。同様に、幾つかの実施形態では、第3のジョークランプ433は、第2のジョークランプ431の高さと第2の支持面463の高さとの間の高さにおいて第2の鉛直方向フレームアーム407に取り付けられてもよい。
【0050】
第1の支持面461および第2の支持面463は、ガラスリボン104の移動経路465を少なくとも部分的に横切って延在していてもよい。示した例では、第1の支持面461および第2の支持面463は、部分的にガラスリボン104の移動経路465を横切って延在しているが、別の実施形態では、1つ以上の支持面は移動経路を完全に横切って延在していてもよい。実際、示した実施形態では、第1の支持面461および第2の支持面463は、ガラスリボン104の互いに反対側の縁部においてガラスリボン104の支持を提供するために、フレーム401の下側の角の近くに配置されてもよい。互いに反対側の縁部において支持することは、幾つかの実施形態において有利である可能性がある。なぜならば、縁部は、後に除去されてもよく、縁部の除去後には、ガラスリボン把持装置400によって物理的に接触させられない高品質のガラスリボン領域のみが残るからである。しかしながら、その他の実施形態では、支持面は、移動経路465を完全に横切って延在していてもよく、その場合、支持面の一方の端部が第1の鉛直方向フレームアーム405に取り付けられ、支持面の反対側の第2の端部が第2の鉛直方向フレームアーム407に取り付けられる。このような実施形態では、支持面は、第1の鉛直方向フレームアーム405と第2の鉛直方向フレームアーム407との間に延在していてもよいバーまたはその他の類似の構造を含んでもよい。移動経路を完全に横切って支持面を延ばすことは、ガラスリボンの下縁における応力集中を低減するのに有益である場合がある。
【0051】
図5は、
図4の5-5線に沿ったガラスリボン把持装置400の端面図を示す。ガラスリボン104が、ガラスリボン把持装置400に関連して
図5に示されており、移動経路465に沿って延在している。
図5は、第1列のジョークランプ409(例えば、第1のジョークランプ423、第2のジョークランプ425および第3のジョークランプ427)、第1の支持面461および第1の鉛直方向フレームアーム405を示しているが、第2列のジョークランプ415(例えば、第1のジョークランプ429、第2のジョークランプ431および第3のジョークランプ433)、第2の鉛直方向フレームアーム407および第2の支持面463の構造および機能は実質的に類似であってもよいことが理解されよう。
【0052】
フレーム401の構造に焦点を当てると、幾つかの実施形態では、ガラスリボン104の第1の主面215aは、フレーム401とは反対側を向いていてよいのに対し、ガラスリボン104の第2の主面215bは、フレーム401の方に向いていてよい。フレーム401は、選択的に、第1の突出アーム501、第2の突出アーム503および第3の突出アーム505などの1つ以上の突出アームを含んでもよい。第1の突出アーム501、第2の突出アーム503および第3の突出アーム505は、設けられている場合、第1の鉛直方向フレームアーム405に対して実質的に垂直または別の角度で延在することができ、第1の鉛直方向フレームアーム405に直接または間接的に取り付けられていてもよい。幾つかの実施形態では、第1の突出アーム501、第2の突出アーム503および第3の突出アーム505は、第1の鉛直方向フレームアーム405からガラスリボン104の第2の主面215bに向かって延在していてよい。第1のジョークランプ423は、第1の突出アーム501に取り付けられていてもよく、第2のジョークランプ425は、第2の突出アーム503に取り付けられていてもよく、第3のジョークランプ427は、第3の突出アーム505に取り付けられていてもよい。
【0053】
第1のジョークランプ423の構造に焦点を当てると、第1のジョークランプ423は、第1のパッド511および第2のパッド513を含むことができる。第1のパッド511および第2のパッド513は、ガラスリボン104の互いに反対側に位置決めすることができる。例えば、第1のパッド511は、第1の主面215aに対面するように位置決めすることができるのに対し、第2のパッド513は、第2の主面215bに対面するように位置決めすることができる。ガラスリボン104をクランプするために第1のパッド511および第2のパッド513を互いに一緒に接近させることができる。
【0054】
幾つかの実施形態では、第1のパッド511を取付けアーム515に取り付けることができる。取付けアーム515を、一方の端部において第1のパッド511に取り付け、反対側の端部において回転シリンダ517に取り付けることができる。回転シリンダ517は、取付けアーム515に動きを与えることができる。例えば、回転シリンダ517は、取付けアーム515を、ガラスリボン104の第1の主面215aに対して平行であってよい回転経路に沿って(例えば、
図5の紙面に対して垂直に)回転させることができる。さらに、回転シリンダ517は、取付けアーム515を、ガラスリボン104の第1の主面215aに対して垂直であってよいクランプ方向に(例えば、
図5において左右に)並進させることができる。
【0055】
幾つかの実施形態では、取付けアーム515は、第1のアーム部分519および第2のアーム部分521を含んでもよい。第1のアーム部分519は、ガラスリボン104に対して実質的に平行に延在していてよいのに対し、第2のアーム部分521は、ガラスリボン104に対して実質的に垂直に延在していてもよい。幾つかの実施形態では、第2のアーム部分521は、例えば、回転シリンダ517の凹部内に受け入れられることなどによって、回転シリンダ517に取り付けられてもよい。第1のアーム部分519を、第2のアーム部分521の、回転シリンダ517とは反対側の端部において、第2のアーム部分521に取り付けることができる。第1のパッド511を、第1のアーム部分519の、第1のアーム部分519と第2のアーム部分521との取付け部分とは反対側の端部において、第1のアーム部分519に取り付けることができる。例えば、第1のパッド511は、第1のパッド511が第1の主面215aに対面するように、第1のアーム部分519の内側に取り付けることができる。
【0056】
回転シリンダ517は、取付けアーム515および第1のパッド511をクランプ位置と非クランプ位置との間で移動させることができる。例えば、
図5に示した非クランプ位置では、第1のパッド511は、ガラスリボン104に接触していないか、または第1のパッド511および第2のパッド513に対するガラスリボン104の動きを抑制しないほど十分に小さくてもよい力の大きさでガラスリボン104に接触してもよい。クランプ位置(例えば、
図6および7に示されている)では、第1のパッド511および第2のパッド513は、ガラスリボン104に接触し、第1のパッド511および第2のパッド513に対するガラスリボン104の動きを抑制するのに十分であり得る圧縮力などの力をガラスリボン104に加えてもよい。
【0057】
ジョークランプの構造および機能の前述の説明は、第1のジョークランプ423に関してなされているが、その他のジョークランプ(例えば、第1列のジョークランプ409の第2のジョークランプ425および第3のジョークランプ427ならびに第2列のジョークランプ415の第1のジョークランプ429、第2のジョークランプ431および第3のジョークランプ433)の構造および機能は第1のジョークランプ423と実質的に類似であってもよいことが理解されよう。例えば、第1列のジョークランプ409の第2のジョークランプ425および第3のジョークランプ427ならびに第2列のジョークランプ415の第1のジョークランプ429、第2のジョークランプ431および第3のジョークランプ433は、第1のパッド511、第2のパッド513、第1のアーム部分519および第2のアーム部分521を含む取付けアーム515、回転シリンダ517などの、第1のジョークランプ423の構造を含んでもよい。これらの実施形態では、第1列のジョークランプ409の第2のジョークランプ425および第3のジョークランプ427ならびに第2列のジョークランプ415の第1のジョークランプ429、第2のジョークランプ431および第3のジョークランプ433は、第1のジョークランプ423と類似の形式において、非クランプ位置(例えば、
図5に示されている)と、クランプ位置(例えば、
図6および
図7に示されている)との間で移動することができる。これらの実施形態では、ジョークランプは、ジョークランプが非クランプ位置にあるときにはガラスリボン104をガラスリボン把持装置400に対して選択的に移動させかつジョークランプがクランプ位置にあるときにはガラスリボン把持装置400に対するガラスリボン104の動きを抑制するように、まとめて機能することができる。
【0058】
第1の支持面461の構造に焦点を当てると、第1の支持面461は、選択的に、フレーム401に直接または間接的に取り付けることができる取付けアーム525に取り付けることができる。幾つかの実施形態では、取付けアーム525は、フレーム401の下端に取り付けられてもよく、フレーム401およびガラスリボン104に対して実質的に垂直であってよい方向または別の方向に延在していてもよい。ガラスリボン把持装置400は、取付けアーム525に回転結合されていてもよい回転アーム527を含むことができる。幾つかの実施形態では、回転アーム527は、取付けアーム525に回転可能に結合されてもよい。幾つかの実施形態では、ガラスリボン把持装置400は、取付けアーム525に対する回転アーム527の回転を与えるために、回転アーム527に結合された1つ以上の歯車、モータ、アクチュエータなどを含んでもよい。
【0059】
第1の支持面461は、回転アーム527に取り付けることができる支持アーム531に取り付けることができる。幾つかの実施形態では、支持アーム531は、回転アーム527から、ガラスリボン104に対して実質的に垂直であってよい方向へ外向きに延在していてよい。支持アーム531は、回転アーム527の動きが同様に支持アーム531に動きを与えることができるように、回転アーム527に固定的に取り付けられてもよい。幾つかの実施形態では、第1の支持面461は、第1の支持面461が供給源300に向かって上向きになった状態で、支持アーム531の表面に取り付けることができる。
【0060】
図6および
図7を参照すると、非クランプ位置とクランプ位置との間の第1のジョークランプ423の動きが示されている。幾つかの実施形態では、第1のジョークランプ423は、最初は
図5の非クランプ位置にあってもよい。非クランプ位置は、取付けアーム515が非クランプ位置にあるときの取付けアーム515および第1のパッド511の位置を表すために、
図6および
図7に破線で示されている。回転シリンダ517は、取付けアーム515を非クランプ位置からクランプ位置へ動かすことができる。幾つかの実施形態では、回転シリンダ517は、クランピングのための向きに取付けアーム515を位置決めするための回転移動701と、パッド511,513の間にガラスリボンのクランピングを提供するための取付けアーム515へのクランピング移動703とを与えることができる。取付けアーム515がクランプ位置に向かって移動するとき、第1のパッド511は、ガラスリボン104に向かって移動することができる。例えば、非クランプ位置では、第1のパッド511は、ガラスリボン104の第1の主面215aから離間させられていてもよい(例えば、接触していない)。クランプ位置において、第1のパッド511は、ガラスリボン104の第1の主面215aと接触するように移動させられてもよく、これにより、第1のパッド511を第2のパッド513と実質的に整列させることができる。整列させられることにより、軸線は、第1のパッド511および第2のパッド513とも交差しながら、ガラスリボン104と垂直に交差してもよい。
【0061】
第1のジョークランプ423がクランプ位置にあるとき、第1のパッド511および第2のパッド513は、ガラスリボン104に圧縮力を加える場合があることが理解されよう。この圧縮力は、第1のジョークランプ423によってガラスリボン104を保持しかつガラスリボン104に移動を選択的に与えるために十分である場合がある。幾つかの実施形態では、この圧縮力は、同様に、ガラスリボン104を第1のジョークランプ423に対して所定の位置に保持するために十分である場合があり、これにより、第1のジョークランプ423に対するガラスリボン104の意図しない移動を減じることができる。
【0062】
非クランプ位置とクランプ位置との間のジョークランプの動きの前述の説明は、第1のジョークランプ423に関してなされたが、その他のジョークランプ(例えば、第1列のジョークランプ409の第2のジョークランプ425および第3のジョークランプ427ならびに第2列のジョークランプ415の第1のジョークランプ429、第2のジョークランプ431および第3のジョークランプ433)が類似の形式で機能してもよいことが理解されよう。例えば、第1列のジョークランプ409の第2のジョークランプ425および第3のジョークランプ427ならびに第2列のジョークランプ415の第1のジョークランプ429、第2のジョークランプ431および第3のジョークランプ433は、同様に、ガラスリボン104の側縁153,155に沿った複数の位置においてガラスリボン104の追加的なクランピングを提供するために非クランプ位置(例えば、破線で示されている)からクランプ位置へ移動してもよい。したがって、ガラスリボン104は、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415によって複数の位置においてクランプされてもよい。
【0063】
第1のパッド511および第2のパッド513などのパッドの使用は、例えば、真空固定などのその他の固定構造に勝る幾つかの利点を提供することができる。幾つかの実施形態では、第1のパッド511および第2のパッド513は、それぞれ、第1の主面215aおよび第2の主面215bに圧縮力を加えてもよい。第1のパッド511および第2のパッド513がガラスリボン104に真空固定されていないため、主面215a,215bのうちの一方に真空固定を適用する真空カップと比較して、把持力を増大させることができる。幾つかの実施形態では、第1のパッド511および第2のパッド513をガラスリボン104からの熱により、真空カップ固定と比較して、滑りにくくすることができる。さらに、第1のパッド511および第2のパッド513によって、真空カップ固定と比較して寿命を延ばすことができ、これは、つまり、コスト節約を意味する。
【0064】
図7を参照すると、幾つかの実施形態では、ガラスリボン把持装置400は、フレーム401に対する第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415の移動を容易にする1つ以上のアームを含むことができる。
図7は、第1の突出アーム501に取り付けられた第1のジョークランプ423の実施形態を示す。幾つかの実施形態では、第2のパッド513および回転シリンダ517を、1つ以上の調整アームに取り付けることができ、調整アームは、第1の突出アーム501に取り付けられている。例えば、調整アームは、第1の突出アーム501に取り付けることができる第1の調整アーム707と、第1の調整アーム707に取り付けることができる第2の調整アーム709とを含んでもよい。幾つかの実施形態では、第2のパッド513および回転シリンダ517を第2の調整アーム709に取り付けることができる。
【0065】
第1の調整アーム707は、横方向の動き(例えば、
図7の紙面に対して垂直)を提供することができる。例えば、第1の調整アーム707は、第1の突出アーム501に対して紙面に対して垂直に(例えば、モータまたはその他のアクチュエータによって)移動可能であってもよい。第1の調整アーム707の動きは、第1のジョークランプ423の横方向の動き(例えば、
図7の紙面に対して垂直)を生じさせることができる。ジョークランプの横方向の動きは、
図17および
図18に関して本明細書でさらに説明および例示することができる。第2の調整アーム709は、鉛直方向の動き(例えば、
図7における上下)を提供することができる。例えば、第2の調整アーム709は、第1の調整アーム707に対して上下に(例えば、モータまたはその他のアクチュエータによって)移動可能であってよい。第2の調整アーム709の動きは、第1のジョークランプ423の鉛直方向の動きを生じさせることができる。ジョークランプの鉛直方向の動きは、
図19に関して本明細書でさらに説明および例示することができる。
【0066】
図8を参照すると、伸長位置と収縮位置との間の回転方向801に沿った第1の支持面461の回転運動が示されている。幾つかの実施形態では、第1の支持面461が伸長位置にあるとき(例えば、伸長位置における第1の支持面461の位置を表すために
図8に破線で示されている)、第1の支持面461は、ガラスリボン104によって規定される平面内に位置してもよく、これにより、ガラスリボン104によって規定される平面は、第1の支持面461(例えば、ガラスリボン104が第1の支持面461と交差する
図5にも示されている)と交差してもよい。幾つかの実施形態では、ガラスリボン104の下縁803は、
図11に示したように、第1の支持面461に接触しかつ/または第1の支持面461に載置されることなどによって第1の支持面461に係合することができる。
【0067】
回転アーム527は回転することができ、これにより、第1の支持面461を回転方向801に沿って伸長位置(例えば、破線で示されている)と収縮位置(例えば、実線で示されている)との間で移動させる。幾つかの実施形態では、伸長位置から収縮位置への第1の支持面461の移動により、回転アーム527は軸線を中心に回転方向801に旋回することができる。回転アーム527が旋回すると、支持アーム531および第1の支持面461も同様に旋回することができる。回転アーム527は、少なくとも第1の支持面461がガラスリボン104によって規定される平面内にもはや存在しなくなるまで旋回し続けることができる。例えば、収縮位置では、ガラスリボン104は、第1の支持面461がガラスリボン104の下縁803に係合することなくガラスリボン移動方向154に沿って下方へ自由に移動することができる。第1の支持面461の収縮位置は、伸長位置における第1の支持面461から約180°ずれて示されているが、このようなずれの程度は、制限することを意図したものではないことが理解されよう。むしろ、幾つかの実施形態では、回転アーム527は、例えば90°などの、第1の支持面461がガラスリボン104の動きを妨害しない位置まで、第1の支持面461を回転させてもよい。
【0068】
図9~
図20を参照すると、ガラス製造装置100を用いてガラスリボン104を製造する方法の例示的な実施形態が示されている。
図9を参照すると、ガラスリボン104を製造する方法は、ガラスリボン104をガラスリボン移動方向154に沿って移動させることを含むことができ、ガラスリボン104は、第1の主面215a(例えば、紙面の手前を向いている)および第2の主面215b(例えば、紙面の向こう側を向いている)を含むことができる。幾つかの実施形態では、ガラスリボン104がガラスリボン移動方向154に沿って移動する(901)とき、ガラスリボン104を製造する方法は、第1列のジョークランプ409によってガラスリボン104の第1の側縁153をクランプする前にかつ第2列のジョークランプ415によってガラスリボン104の第2の側縁155をクランプする前に、ガラスリボン移動方向154に沿って同じ速度で一緒に移動する(903,905)第1列のジョークランプ409、第2列のジョークランプ415およびガラスリボン104を含む。ガラスリボン104、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415の動きが、矢印901,903,905で概略的に示されていることが理解されよう。幾つかの実施形態では、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415の速度は、ガラスリボン104の速度と同じであってもよい。このような実施形態では、ガラスリボン把持装置400は、ガラスリボン104がガラスリボン移動方向154に沿って移動するときに(901)、ガラスリボン104の移動を追跡することができる。
【0069】
幾つかの実施形態では、ガラスリボン104の一部は、
図10に示されたガラスセパレータ149などを用いて、あらゆる数の方法で分離することができる。ガラスセパレータ149は概略的に示されていることが理解されよう。なぜならば、ガラスセパレータ149は、ガラスリボン104の一部をガラスリボン104から分離する幾つかの構造および/または動作を表す場合があるからである。例えば、ガラスセパレータ149の実施形態は、スクライブ、筋入れホイール、ダイヤモンドチップ、レーザーなどのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0070】
示された実施形態では、ガラスリボン104の部分の分離中、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415は、非クランプ位置にあってもよい。非クランプ位置では、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415は、ガラスリボン104を把持しなくてもよくかつ/またはガラスリボン104に力を与えなくてもよい。例えば、ガラスリボン104は、ガラスリボン把持装置400によって拘束されなくてもよく、したがって、ガラスリボン104は、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415に対して独立してガラスリボン移動方向154に沿って移動してもよい(901)。
【0071】
図11を参照すると、ガラスリボン104の一部がガラスセパレータ149によって分離された後、ガラスリボン104の分離された部分は、重力により、ガラスリボン移動方向154に沿って自由落下することによって移動してもよい(901)。幾つかの実施形態では、ガラスリボン104を製造する方法は、ガラスリボン104の第1の側縁153および第2の側縁155をクランプする前に、ガラスリボン104の下縁803に係合することを含むことができる。一実施形態では、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415は、静止状態に保持され、非クランプ位置に留まってもよい。別の実施形態では、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415は、自由落下中にガラスリボン104が移動する(901)下向き速度よりも遅くてもよい速度で、ガラスリボン移動方向154に沿って下方へ移動してもよい。これらの実施形態では、ガラスリボン104の下縁803は、下縁803と、第1の支持面461および第2の支持面463との間の距離が減少しながら、第1の支持面461および第2の支持面463の近くへ移動することができる。ガラスリボン104が下方へ移動するとき、ガラスリボン104の第1の側縁153および第2の側縁155をクランプする前に、ガラスリボン104の下縁803に係合することができる。例えば、ガラスリボン104の下縁803は、第1の支持面461および第2の支持面463によって係合することができる。第1の側縁153の下縁803は、第1の支持面461上に載置することができかつ/または第1の支持面461によって支持することができるのに対し、第2の側縁155の下縁803は、第2の支持面463に載置することができるかつ/または第2の支持面463によって支持することができる。幾つかの実施形態では、第1の側縁153および第2の側縁155をクランプする前に係合することは、ガラスリボン把持装置400に対してガラスリボン104を整列させるのに役立つことができる。実際、幾つかの実施形態では、係合力は、分離されたガラスリボン104の重量よりも小さくてもよく、分離されたガラスリボン104の重量と比較して最小化されてもよいまたは比較的低くてもよく、これにより、ガラスリボン104の下縁803の損傷(例えば、応力破壊による)の防止に役立つ。同時に、係合力は、分離プロセスによる分離されたガラスリボン104の不整列をガラスリボン把持装置400に対して再整列させるのに十分に大きくてもよく、これにより、ガラスリボンの第1の側縁153および第2の側縁155のその後のクランピングを側縁153,155の適切な位置で行うことができる。側縁153,155の適切な位置における把持は、元の中央部分152への表面損傷を防止するのに役立つことができかつ除去される材料の量を最小化することができ、それにより、元の中央部分152のサイズを最大化する。
【0072】
図12を参照すると、ガラスリボン104を製造する方法は、第1列のジョークランプ409の各ジョークランプ423,425,427により第1の主面215aおよび第2の主面215bに係合することによって第1列のジョークランプ409によりガラスリボン104の第1の側縁153をクランプすることを含むことができる。ガラスリボン104を製造する方法は、第2列のジョークランプ415の各ジョークランプ429,431,433により第1の主面215aおよび第2の主面215bに係合することによって第2列のジョークランプ415によりガラスリボン104の第2の側縁155をクランプすることも含んでもよい。例えば、ガラスリボン104の下縁803が第1の支持面461および第2の支持面463によって係合された後、ガラスリボン104をジョークランプによってクランプすることができる。幾つかの実施形態では、第1の側縁153および第2の側縁155のクランピングは、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415が非クランプ位置(例えば、
図11に示されている)からクランプ位置(例えば、
図12に示されている)へ移動することによって行うことができる。クランプ位置では、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415は、ガラスリボン104を把持することができ(例えば、
図6および7にも示されている)、これにより、ガラスリボン104は、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415に依存せずに移動制限されてもよい。第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415がクランプ位置にある状態で、ガラスリボン把持装置400は、ガラスリボン104を所望の位置へ移動させ、案内しかつ/または方向付けることができる。
【0073】
本開示全体を通して、
図6の破線に関して示されかつ検討された非クランプ位置において、取付けアーム515および第1のパッド511は、ガラスリボン104の対応する外縁から離れてかつ外縁の外側に位置決めされてもよい。このような位置において、取付けアーム515および第1のパッド511は、ガラスリボンに乱れがある場合、ガラスリボン104に干渉しない。例えば、ガラスリボン104は、ガラスリボンが成形ウェッジ209のルート145に対して前後に揺れている場合、取付けアーム515および第1のパッド511を通過して(
図9に示された紙面の手前へ)移動する場合がある。幾つかの実施形態では、第2のパッド513は、クランプする前にガラスリボンを安定させるのに役立つために、まずガラスリボンの第2の主面215bに係合してもよい。代替的に、ガラスリボン104を、ガラスリボン把持装置400に対する適切な位置決めのために安定化させることができる。例えば、揺れが停止する場合があるか、または揺れの振幅が、取付けアーム515および第1のパッド511がガラスリボン104と干渉しないポイントまで減じられる場合がある。その時点で、
図6~
図12に示したように、取付けアーム515および第1のパッド511は全て、方向701を中心に、
図6および
図7に実線で示された位置まで、さらに
図12に示したように回転させられてもよい。次に、ジョークランプは全て、前述のクランピング移動703を行ってもよく、これにより、対応する第1および第2の側縁153,155をジョークランプによって挟む。
【0074】
図13および14を参照すると、ガラス製造装置100を用いてガラスリボン104を製造する方法の別の例示的な実施形態が示されている。これらの実施形態では、ガラスリボン104を製造する方法は、ガラスリボン104を分離し、分離されたガラスリボン104をガラスリボン104の第1の側縁153および第2の側縁155のクランピングによって捕捉することを含むことができる。
図9~
図12に示された前の実施形態のように、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415は、ガラスリボン104がガラスセパレータ149によって分離された後、まず非クランプ位置にあってもよい。
【0075】
図14に示したように、ガラスセパレータ149によるガラスリボン104の分離後、方法は、分離されたガラスリボン104を、ガラスリボン104の第1の側縁153および第2の側縁155のクランピングによって捕捉することを含むことができる。幾つかの実施形態では、このクランピングは、第1の主面215aおよび第2の主面215bを第1列のジョークランプ409の各ジョークランプ(例えば、第1のジョークランプ423、第2のジョークランプ425および第3のジョークランプ427)に係合させることによって、ガラスリボン104の第1の側縁153を第1列のジョークランプ409によってクランプすることを含んでもよい。このクランピングはまた、第1の主面215aおよび第2の主面215bを第2列のジョークランプ415の各ジョークランプ(例えば、第1のジョークランプ429、第2のジョークランプ431および第3のジョークランプ433)に係合させることによって、ガラスリボン104の第2の側縁155を第2列のジョークランプ415によってクランプすることを含んでもよい。
【0076】
幾つかの実施形態では、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415によってガラスリボン104を捕捉するステップは、ガラスリボン104の下縁803が第1の支持面461および第2の支持面463に係合する前に行われてもよい。例えば、
図14に示したように、ガラスリボン104の下縁803は、第1の支持面461および第2の支持面463から所定の距離だけ離間されてもよい。幾つかの実施形態では、ガラスリボン104を捕捉するステップは、ガラスリボン104の分離中または分離直後に行われてもよく、これにより、ガラスリボン104が自由落下し得ないか、または第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415によって捕捉される前に短い距離しか自由落下し得ない。別の実施形態では、ガラスリボン104を捕捉するステップは、ガラスリボン104の分離後に行われてもよく、これにより、ガラスリボン104の分離された部分は、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415によって捕捉される前に、ただしガラスリボン104の下縁803が第1の支持面461および第2の支持面463に係合する前に、所定の距離しか落下し得ない。
【0077】
図14の実施形態では、第1の支持面461および第2の支持面463は、選択的に、伸長位置または収縮位置にあってもよい。例えば、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415が、ガラスリボン104の第1の側縁153および第2の側縁155に係合しかつクランプすることにより、ガラスリボン104は、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415によって保持されてもよく、これにより、第1の支持面461および第2の支持面463によるガラスリボン104の下縁803の係合が必要でない場合がある。
【0078】
図15を参照すると、ガラスリボン製造装置100を用いてガラスリボン104を製造する方法の別の実施形態が示されている。この実施形態では、ガラスリボン104をガラスリボン104の別の部分から分離する前に、クランプ位置における第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415によってガラスリボン104をクランプすることができる。例えば、ガラスリボン104は、ガラスリボン移動方向154に沿って移動することができる。第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415は、第1の側縁153および第2の側縁155をクランプするために非クランプ位置からクランプ位置(例えば、図示の位置)へ移動することができる。幾つかの実施形態では、ガラスリボン104を製造する方法は、第1列のジョークランプ409によるガラスリボン104の第1の側縁153のクランピングおよび第2列のジョークランプ415によるガラスリボン104の第2の側縁155のクランピング後、ただしガラスリボン104の別の部分からのガラスリボン104の分離が行われる前、ガラスリボン移動方向154に沿って同じ速度で一緒に移動する第1列のジョークランプ409、第2列のジョークランプ415およびガラスリボン104を含む。
【0079】
幾つかの実施形態では、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415は、ガラスリボン104がガラスリボン移動方向154に沿って移動するときに横方向に移動することができる。例えば、ガラスリボン104がガラスリボン移動方向154に沿って下方へ移動するとき、ガラスリボン104は、ある程度の横方向側方移動を生じる場合がある。この横方向側方移動に対応するために、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415は、同様に、ガラスリボン104の動きを制限しないようにかつ/またはガラスリボン104に意図しない力を加えないように、横方向に動くことができる。
【0080】
図16を参照すると、ガラスリボン104の別の部分からのガラスリボン104の分離が示されている。幾つかの実施形態では、分離前、分離中および分離後に、ガラスリボン104は、第1列のジョークランプ409および第2列のジョークランプ415によってクランプされてもよい。この実施形態では、ガラスリボン104がガラスリボン移動方向154に沿って移動する(1601)とき、第1列のジョークランプ409、第2列のジョークランプ415およびガラスリボン104は、第1列のジョークランプ409によってガラスリボン104の第1の側縁153をクランピングしかつ第2列のジョークランプ415によってガラスリボン104の第2の側縁155をクランピングし、ガラスリボン104の別の部分からのガラスリボン104の分離が行われた後、ガラスリボン移動方向154に沿って同じ速度で一緒に移動する(1603,1605)。
【0081】
図17を参照すると、幾つかの実施形態では、第1列のジョークランプ409の少なくとも1つのジョークランプ423,425,427は、第2列のジョークランプ415の少なくとも1つのジョークランプ429,431,433に対して横方向421で、横方向に調整可能であってもよい。例えば、第1のジョークランプ423は、第1の横方向1701で、横方向に調整可能であってもよい。第1の横方向1701は、ガラスリボン104の第1の側縁153に向かって配向することができる。第1のジョークランプ423がクランプ位置または非クランプ位置にあるとき、第1のジョークランプ423は第1の横方向1701に沿って移動させられてもよい。第1のジョークランプ423,429がクランプ位置にあるとき、第1の横方向1701に沿った第1のジョークランプ423の移動は、第1のジョークランプ423を、第2列のジョークランプ415の第1のジョークランプ429から遠ざけるように移動させることができ、これにより、ガラスリボン104の張力を増大させる。第1のジョークランプ423は、第1の横方向1701に移動することに限定されなくてもよいことが理解されよう。むしろ、幾つかの実施形態では、第1のジョークランプ423を、第2の側縁155に向かって配向することができる第2の横方向1703に移動させることができる。第1のジョークランプ423,429がクランプ位置にあるとき、第2の横方向1703に沿った第1のジョークランプ423の移動は、第1のジョークランプ423を第2列のジョークランプ415の第1のジョークランプ429に向かって移動させることができ、これにより、ガラスリボン104の張力を低下させる。
【0082】
幾つかの実施形態では、第2列のジョークランプ415の第1のジョークランプ429は、第1の横方向1701または第2の横方向1703(例えば、図示の方向)で、横方向に調整可能であってもよい。第1のジョークランプ429がクランプ位置または非クランプ位置にあるとき、第1のジョークランプ429は、第2の横方向1703に沿って移動させられてもよい。第1のジョークランプ423,429がクランプ位置にあるとき、第2の横方向1703に沿った第1のジョークランプ429の移動は、第1のジョークランプ429を第1列のジョークランプ409の第1のジョークランプ423から遠ざけるように移動させることができ、これにより、ガラスリボン104の張力を増大させる。第1のジョークランプ429は、第2の横方向1703に移動することに限定されなくてもよいことが理解されよう。むしろ、幾つかの実施形態では、第1のジョークランプ429を、第1の側縁153に向かって配向することができる第1の横方向1701に移動させることができる。第1のジョークランプ423,429がクランプ位置にあるとき、第1の横方向1701に沿った第1のジョークランプ429の移動は、第1のジョークランプ429を第1列のジョークランプ409の第1のジョークランプ423に向かって移動させることができ、これにより、ガラスリボン104の張力を低下させる。
【0083】
これらの実施形態では、第1列のジョークランプ409の少なくとも1つのジョークランプは、第2列のジョークランプ415の少なくとも1つのジョークランプに対して横方向421で、横方向に調整可能であってもよい。例えば、ガラスリボン104を製造する方法は、第1列のジョークランプ409の第1のジョークランプ423と第2列のジョークランプ415の第1のジョークランプ429との間の第1の横方向間隔442を調整して、第1の高さ441におけるガラスリボン104の第1の横方向張力を調整することを含む。例えば、第1列のジョークランプ409の第1のジョークランプ423は、第2列のジョークランプ415の第1のジョークランプ429に依存せずに、第1の横方向1701または第2の横方向1703に移動させられてもよい。幾つかの実施形態では、第2列のジョークランプ415の第1のジョークランプ429は、第1列のジョークランプ409の第1のジョークランプ423に依存せずに、第1の横方向1701または第2の横方向1703に移動させられてもよい。これらの実施形態では、ジョークランプの第1の高さ対439のジョークランプ423,429間の第1の横方向間隔442は、横方向421で調整可能であってもよい。
【0084】
幾つかの実施形態では、ジョークランプの第1の高さ対439のジョークランプ423,429間の第1の横方向間隔442は、ジョークランプの第2の高さ対443のジョークランプ425,431間の第2の横方向間隔447に依存せずに、横方向421で調整可能であってもよい。同様に、幾つかの実施形態では、第1の高さ対439のジョークランプ423,429間の第1の横方向間隔442は、ジョークランプの第3の高さ対452のジョークランプ427,433間の第3の横方向間隔453に依存せずに、横方向421で調整可能であってもよい。幾つかの実施形態では、第1列のジョークランプ409の第1のジョークランプ423は、他のジョークランプ(例えば、425,427,429,431,433)に依存せずに横方向に調整可能であってもよいのに対し、第2列のジョークランプ415の第1のジョークランプ429は、他のジョークランプ(例えば、423,425,427,431,433)に依存せずに横方向に調整可能であってもよい。
【0085】
したがって、第1の横方向間隔442は調整可能であってもよいのに対し、第2の横方向間隔447および/または第3の横方向間隔453は変更されないままであってよい。幾つかの実施形態では、第1の横方向間隔442の調整は、ガラスリボン104の第2の高さ445における、第1列のジョークランプ409の第2のジョークランプ425と、第2列のジョークランプ415の第2のジョークランプ431との間の第2の横方向間隔447に依存せずに実施されてもよい。第1の横方向間隔442を調整することにより、ガラスリボン104の第1の横方向張力が調整されてもよく、これにより、第1の高さ441におけるガラスリボン104の調整された第1の横方向張力は、ガラスリボン104の第2の高さ445におけるガラスリボン104の第2の横方向張力および/またはガラスリボン104の第3の高さ451におけるガラスリボン104の第3の横方向張力とは異なってもよい。幾つかの実施形態では、第1の横方向間隔442は、第2の横方向間隔447および第3の横方向間隔453よりも大きい、小さいまたはそれらと等しくてもよい。
【0086】
図18を参照すると、幾つかの実施形態では、ジョークランプの第2の高さ対443のジョークランプ425,431の間の第2の横方向間隔447は、横方向421で調整可能であってもよい。
図17に関して示されかつ説明された実施形態のように、第1列のジョークランプ409の第2のジョークランプ425および第2列のジョークランプ415の第2のジョークランプ431は、第1の横方向1701または第2の横方向1703において横方向に調整可能であってもよい。幾つかの実施形態では、第1列のジョークランプ409の第2のジョークランプ425は、他のジョークランプ(例えば、423,427,429,431,433)に依存せずに横方向に調整可能であってもよい。幾つかの実施形態では、第2列のジョークランプ415の第2のジョークランプ431は、他のジョークランプ(例えば、423,425,427,429,433)に依存せずに横方向に調整可能であってもよい。ジョークランプの第2の高さ対443のジョークランプ425,431の間の第2の横方向間隔447は、ジョークランプの第1の高さ対439のジョークランプ423,429の間の第1の横方向間隔442に依存せずに、横方向421で調整可能であってもよい。
【0087】
幾つかの実施形態では、ガラスリボン104を製造する方法は、第1列のジョークランプ409の第2のジョークランプ425と、第2列のジョークランプ415の第2のジョークランプ431との間の第2の横方向間隔447を調整して、ガラスリボン104の第2の高さ445における第2の横方向張力を調整することを含む。幾つかの実施形態では、第2のジョークランプ425,431が他のジョークランプ(例えば、423,427,429,433)に依存せずに横方向に調整可能であるため、第2の横方向張力は、第1の横方向張力の調整に依存せずに調整されてもよい。幾つかの実施形態では、第1の横方向間隔442および第2の横方向間隔447が調整されてもよく、この場合、第1の横方向間隔442(ひいては調整された第1の横方向張力)は第2の横方向間隔447(ひいては調整された第2の横方向張力)とは異なる。この実施形態では、第1の横方向間隔442および第2の横方向間隔447が異なるように調整することにより、ガラスリボン104を製造する方法は、ガラスリボン104の調整された第2の横方向張力とは異なる、ガラスリボン104の調整された第1の横方向張力を含む。幾つかの実施形態では、第2の横方向間隔447は、第1の横方向間隔442および/または第3の横方向間隔453よりも大きい、小さい、またはそれらと等しくてもよい。
【0088】
別の実施形態では、第1列のジョークランプ409の第3のジョークランプ427と、第2列のジョークランプ415の第3のジョークランプ433との間の第3の横方向間隔453は、第1の横方向間隔442および第2の横方向間隔447と類似の形式で調整されてもよい。例えば、第1列のジョークランプ409の第3のジョークランプ427および第2列のジョークランプ415の第3のジョークランプ433は、それぞれ、第1の横方向1701または第2の横方向1703で、横方向に調整可能であってもよい。第1列のジョークランプ409の第3のジョークランプ427および第2列のジョークランプ415の第3のジョークランプ433は、それぞれ、他のジョークランプ(例えば、423,425,429,431)に依存せずに横方向に調整されてもよい。幾つかの実施形態では、第3の横方向間隔453は、第1の横方向間隔442および第2の横方向間隔447よりも大きい、小さいまたはそれらと等しくてもよい。
【0089】
図19を参照すると、幾つかの実施形態では、第1列のジョークランプ409の少なくとも1つのジョークランプ423,425,427は、第2列のジョークランプ415の少なくとも1つのジョークランプ429,431,433に対してガラスリボン移動方向154で鉛直方向に調整可能であってよい。幾つかの実施形態では、第1のジョークランプ423、第2のジョークランプ425および/または第3のジョークランプ427は、第1のジョークランプ423、第2のジョークランプ425および第3のジョークランプ427がクランプ位置または非クランプ位置にあるとき、第1の鉛直方向1901または第2の鉛直方向1903に沿って移動させられてもよい。第1の鉛直方向1901は、ガラスリボン104の上縁に向かって配向されてもよいのに対し、第2の鉛直方向1903は、ガラスリボン104の下縁に向かって配向されてもよい。幾つかの実施形態では、ジョークランプのうちの1つ以上は、他のジョークランプ(例えば、425,427,429,431,433)に依存せずに鉛直方向に調整可能な第1のジョークランプ423のように、鉛直方向に調整可能であってもよい。
【0090】
幾つかの実施形態では、第2列のジョークランプ415の少なくとも1つのジョークランプ429,431,433は、第1列のジョークランプ409の少なくとも1つのジョークランプ423,425,427に対してガラスリボン移動方向154で鉛直方向に調整可能であってもよい。幾つかの実施形態では、第1のジョークランプ429、第2のジョークランプ431および/または第3のジョークランプ433は、第1のジョークランプ429、第2のジョークランプ431および第3のジョークランプ433がクランプ位置または非クランプ位置にあるとき、第1の鉛直方向1901または第2の鉛直方向1903に沿って移動させられてもよい。幾つかの実施形態では、ジョークランプのうちの1つ以上は、他のジョークランプ(例えば、423,425,427,431,433)に依存せずに鉛直方向に調整可能な第1のジョークランプ429のように、鉛直方向に調整可能であってもよい。
【0091】
第1列のジョークランプ409の少なくとも1つのジョークランプ423,425,427と、第2列のジョークランプ415の少なくとも1つのジョークランプ429,431,433との間に調整可能な横方向間隔を提供することによって、横方向421に沿ったガラスリボン104の張力を調整することができる。例えば、ガラスリボン104の張力は、ジョークランプ同士の間の横方向間隔を調整することによって、ガラスリボン104に沿った複数の位置において調整することができる。幾つかの実施形態では、ジョークランプ423,425,427,429,431,433の鉛直方向の調整可能性は、ガラスリボン104がガラスリボン移動方向154に沿って移動する速度を上昇または低下させることができる。鉛直方向調整可能性は、ガラスリボン移動方向154に沿ったガラスリボン104の張力が調整されることを可能にすることもできる。
【0092】
図20を参照すると、ガラスリボン把持装置400の第1のジョークランプ423の側面図が示されている。幾つかの実施形態では、ガラスリボン把持装置400は、ガラスリボン移動方向154または横方向421に沿ってガラスリボン104に力を加えることに限定されない場合がある。むしろ、幾つかの実施形態では、ガラスリボン把持装置400は、ガラスリボン移動方向154および横方向421に対して垂直であってよい曲げ方向2001に沿ってガラスリボン104に力を加えることができる。例えば、機械2003は、ガラスリボン104とは反対側のフレーム401の後側に取り付けられることなどによって、フレーム401に係合することができる。機械2003は、フレーム401を曲げ方向2001に沿って移動させるように構成することができる。幾つかの実施形態では、ガラスリボン104は、ガラスリボン把持装置400の上流(例えば、上方)の位置においてノージング(nosing)2005に隣接して延在することができる。ジョークランプ423,425,427,429,431,433がクランプ位置にある状態で、機械2003は、フレーム401を曲げ方向2001に沿って回転させてもよい。フレーム401が曲げ方向2001に沿って移動するとき、ガラスリボン104はノージング2005に係合することができ、これにより、ガラスリボン104をガラスリボン104の別の部分(例えば、ガラスリボン104の上流の部分)から分離する。
【0093】
本開示の幾つかの実施形態では、ガラスリボン把持装置400は、ガラスリボン104と接触するジョークランプ423,425,427,429,431,433の摩耗を低減することができる。例えば、ガラスリボン把持装置400が曝され得る潜在的に高い温度(例えば、300℃以上)により、ジョークランプ423,425,427,429,431,433は、クランプ位置にあるときに圧縮把持力を加えることができる。この圧縮把持力は、真空カップ固定によって過去に達成されたものよりも高い場合があり、これにより、ガラスリボン104の滑りの可能性を低減する。加熱による摩耗を示すジョークランプ423,425,427,429,431,433の場合、ガラスリボン104の滑りを制限するためにジョークランプ423,425,427,429,431,433の把持力を増加させることができる。さらに、ジョークランプ423,425,427,429,431,433は、真空カップの裂断または切断により一般的であり得る真空漏れまたは真空故障を生じ得ない。
【0094】
幾つかの実施形態では、ガラスリボン把持装置400は、筋入れおよび分離プロセス中にガラスリボン104に低減された運動および引張力を提供することができる。例えば、
図9~
図11に示したように、ジョークランプ423,425,427,429,431,433は、ガラスリボン104がガラスセパレータ149によって分離されるとき、非クランプ位置にあってもよい。非クランプ位置にあることにより、ジョークランプ423,425,427,429,431,433は、ガラスリボン104に運動または引張力を与えなくなり、これにより、ガラスリボン104は、ジョークランプ423,425,427,429,431,433に依存せずに移動することができる。ガラスリボン104が分離された後、ガラスリボン104の分離された部分は、ジョークランプ423,425,427,429,431,433がガラスリボン104をクランプする前に、第1の支持面461および第2の支持面463に係合しかつ載置されてもよい。分離が完了するまでガラスリボン104に接触しないことにより、ガラスリボン104の改善された整列および安定性を達成することができる。
【0095】
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
【0096】
実施形態1
ガラス製造装置であって、
ガラスリボン把持装置であって、前記ガラス製造装置のガラスリボン移動方向に延在する第1のクランプ経路に沿って互いに間隔を置いて配置された第1列のジョークランプと、前記ガラス製造装置の前記ガラスリボン移動方向に延在する第2のクランプ経路に沿って互いに間隔を置いて配置された第2列のジョークランプとを含み、前記第1列のジョークランプおよび前記第2列のジョークランプは、前記ガラスリボン移動方向に対して垂直な横方向に離間させられている、ガラスリボン把持装置
を含む、ガラス製造装置。
【0097】
実施形態2
前記第1列のジョークランプおよび前記第2列のジョークランプのうちの少なくとも一方の下方に位置決めされ、ガラスリボンの移動経路を少なくとも部分的に横切って延在する支持面をさらに含む、実施形態1記載のガラス製造装置。
【0098】
実施形態3
前記第1列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプは、前記第2列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプに対して横方向で、横方向に調整可能である、実施形態1または2記載のガラス製造装置。
【0099】
実施形態4
前記第1列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプは、前記第2列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプに対して前記ガラスリボン移動方向で鉛直方向に調整可能である、実施形態1または2記載のガラス製造装置。
【0100】
実施形態5
前記第2列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプは、前記第1列のジョークランプの少なくとも1つのジョークランプに対して前記ガラスリボン移動方向で鉛直方向に調整可能である、実施形態1または2記載のガラス製造装置。
【0101】
実施形態6
前記第1列のジョークランプの第1のジョークランプおよび前記第2列のジョークランプの第1のジョークランプは、第1の高さに位置決めされた前記ジョークランプの第1の高さ対を形成しており、前記第1列のジョークランプの第2のジョークランプおよび前記第2列のジョークランプの第2のジョークランプは、第2の高さに位置決めされた前記ジョークランプの第2の高さ対を形成している、実施形態1または2記載のガラス製造装置。
【0102】
実施形態7
前記ジョークランプの第1の高さ対の前記ジョークランプ同士の間の第1の横方向間隔は、横方向で調整可能である、実施形態6記載のガラス製造装置。
【0103】
実施形態8
前記ジョークランプの第1の高さ対の前記ジョークランプ同士の間の前記第1の横方向間隔は、前記ジョークランプの第2の高さ対の前記ジョークランプ同士の間の第2の横方向間隔に依存せずに横方向で調整可能である、実施形態7記載のガラス製造装置。
【0104】
実施形態9
前記ジョークランプの第2の高さ対の前記ジョークランプ同士の間の第2の横方向間隔は、横方向で調整可能である、実施形態6から8までのいずれか1つ記載のガラス製造装置。
【0105】
実施形態10
前記ジョークランプの第2の高さ対の前記ジョークランプ同士の間の前記第2の横方向間隔は、前記ジョークランプの第1の高さ対の前記ジョークランプ同士の間の第1の横方向間隔に依存せずに横方向で調整可能である、実施形態9記載のガラス製造装置。
【0106】
実施形態11
実施形態1記載のガラス製造装置を用いてガラスリボンを製造する方法であって、
第1の主面および第2の主面を含む前記ガラスリボンをガラスリボン移動方向に沿って移動させるステップと、
前記第1の主面および前記第2の主面を第1列のジョークランプの各ジョークランプに係合させることによって、前記第1列のジョークランプを用いて前記ガラスリボンの第1の側縁をクランプするステップと、
前記第1の主面および前記第2の主面を第2列のジョークランプの各ジョークランプに係合させることによって、前記第2列のジョークランプを用いて前記ガラスリボンの第2の側縁をクランプするステップと
を含む、方法。
【0107】
実施形態12
前記ガラスリボンを前記ガラスリボンの別の部分から分離し、分離された前記ガラスリボンを、前記ガラスリボンの前記第1の側縁および前記第2の側縁をクランプすることによって捕捉するステップをさらに含む、実施形態11記載の方法。
【0108】
実施形態13
前記ガラスリボンの前記第1の側縁および前記第2の側縁をクランプする前に前記ガラスリボンの下縁を係合させるステップをさらに含む、実施形態11または12記載の方法。
【0109】
実施形態14
第1の高さにおける前記ガラスリボンの第1の横方向張力を調整するために、前記第1列のジョークランプの第1のジョークランプと前記第2列のジョークランプの第1のジョークランプとの間の第1の横方向間隔を調整するステップをさらに含む、実施形態11から13までのいずれか1つ記載の方法。
【0110】
実施形態15
前記第1の横方向間隔を調整するステップは、前記ガラスリボンの第2の高さにおける、前記第1列のジョークランプの第2のジョークランプと前記第2列のジョークランプの第2のジョークランプとの間の第2の横方向間隔に依存せずに行われる、実施形態14記載の方法。
【0111】
実施形態16
前記第1の高さにおける前記ガラスリボンの調整された前記第1の横方向張力は、前記ガラスリボンの前記第2の高さにおける前記ガラスリボンの第2の横方向張力とは異なる、実施形態15記載の方法。
【0112】
実施形態17
前記ガラスリボンの第2の高さにおける第2の横方向張力を調整するために、前記第1列のジョークランプの第2のジョークランプと前記第2列のジョークランプの第2のジョークランプとの間の第2の横方向間隔を調整するステップをさらに含む、実施形態11から14までのいずれか1つ記載の方法。
【0113】
実施形態18
前記第2の横方向張力を調整することは、前記第1の横方向張力を調整することに依存せずに行われる、実施形態17記載の方法。
【0114】
実施形態19
調整された前記第1の横方向張力は、調整された前記第2の横方向張力とは異なる、実施形態17または18記載の方法。
【0115】
実施形態20
前記第1列のジョークランプを用いて前記ガラスリボンの前記第1の側縁をクランプしかつ前記第2列のジョークランプを用いて前記ガラスリボンの前記第2の側縁をクランプする前に、前記第1列のジョークランプ、前記第2列のジョークランプおよび前記ガラスリボンは、前記ガラスリボン移動方向に沿って同じ速度で一緒に移動する、実施形態11記載の方法。
【0116】
実施形態21
前記第1列のジョークランプを用いて前記ガラスリボンの前記第1の側縁をクランプしかつ前記第2列のジョークランプを用いて前記ガラスリボンの前記第2の側縁をクランプした後に、前記第1列のジョークランプ、前記第2列のジョークランプおよび前記ガラスリボンは、前記ガラスリボン移動方向に沿って同じ速度で一緒に移動する、実施形態11または20記載の方法。