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特許7418432拡張ソース線FinFETを備えたFinFETベースのスプリットゲート不揮発性フラッシュメモリ、及び製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-11
(45)【発行日】2024-01-19
(54)【発明の名称】拡張ソース線FinFETを備えたFinFETベースのスプリットゲート不揮発性フラッシュメモリ、及び製造方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 41/35 20230101AFI20240112BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240112BHJP
   H01L 29/788 20060101ALI20240112BHJP
   H01L 29/792 20060101ALI20240112BHJP
   H01L 29/78 20060101ALI20240112BHJP
【FI】
H10B41/35
H01L29/78 371
H01L29/78 301M
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2021531651
(86)(22)【出願日】2019-08-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-02
(86)【国際出願番号】 US2019046306
(87)【国際公開番号】W WO2020117330
(87)【国際公開日】2020-06-11
【審査請求日】2022-05-09
(31)【優先権主張番号】16/208,288
(32)【優先日】2018-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500147506
【氏名又は名称】シリコン ストーリッジ テクノロージー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SILICON STORAGE TECHNOLOGY, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョルバ、セルゲイ
(72)【発明者】
【氏名】デコベルト、キャサリン
(72)【発明者】
【氏名】ゾウ、フェン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジンホ
(72)【発明者】
【氏名】リウ、シアン
(72)【発明者】
【氏名】ドー、ナン
【審査官】宮本 博司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0064398(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0303079(US,A1)
【文献】特表2018-533228(JP,A)
【文献】特表2018-517223(JP,A)
【文献】国際公開第2016/209280(WO,A1)
【文献】特表2009-510720(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 41/35
H01L 21/336
H01L 29/788
H01L 29/792
H01L 29/78
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリデバイスであって、該メモリデバイスは、
複数の上向きに延在するフィンを備えた上面を有する半導体基板であって、前記フィンの各々は、互いに対向し、かつ頂面で終端する第1の側面及び第2の側面を含み、
前記複数のフィンのうちの第1のフィンは、第1の方向に延在する長さを有し、
前記複数のフィンのうちの第2のフィンは、前記第1の方向に延在する長さを有し、
前記複数のフィンのうちの第3のフィンは、前記第1の方向に対して垂直である第2の方向に延在する長さを有する、半導体基板と、
メモリセルであって、
前記第1のフィンの離間された第1のソース領域及び第1のドレイン領域であって、前記第1のフィンの第1のチャネル領域は、前記第1のソース領域と前記第1のドレイン領域との間を、前記第1のフィンの前記頂面及び対向する前記側面に沿って延在し、前記第1のソース領域は、前記第1のフィンと前記第3のフィンとの交点に配設される、第1のソース領域及び第1のドレイン領域と、
前記第2のフィンの離間された第2のソース領域及び第2のドレイン領域であって、前記第2のフィンの第2のチャネル領域は、前記第2のソース領域と前記第2のドレイン領域との間を、前記第2のフィンの前記頂面及び対向する前記側面に沿って延在し、前記第2のソース領域は、前記第2のフィンと前記第3のフィンとの交点に配設される、第2のソース領域及び第2のドレイン領域と、
前記第1のフィンと前記第2のフィンとの間に横方向に配設され、かつ前記第1のフィン及び前記第2のフィンから絶縁され、前記第3のフィンに横方向に隣接し、かつ前記第3のフィンから絶縁されている浮遊ゲートであって、前記浮遊ゲートは、前記第1のチャネル領域の第1の部分及び前記第2のチャネル領域の第1の部分に沿って延在し、かつ前記第1のチャネル領域の前記第1の部分及び前記第2のチャネル領域の前記第1の部分から絶縁されており、前記浮遊ゲートは、第1の厚さを有する第1の絶縁体によって前記第1のフィンの前記第2の側面から絶縁され、第2の厚さを有する第2の絶縁体によって前記第2のフィンの前記第1の側面から絶縁され、第3の厚さを有する第3の絶縁体によって前記第3のフィンの前記第1の側面から絶縁され、前記第1の厚さ、前記第2の厚さ、及び前記第3の厚さは互いに等しい、浮遊ゲートと、
前記第1のチャネル領域の第2の部分及び前記第2のチャネル領域の第2の部分に沿って延在し、かつ前記第1のチャネル領域の前記第2の部分及び前記第2のチャネル領域の前記第2の部分から絶縁されているワード線ゲートと、
前記浮遊ゲートの上方に配設され、かつ前記浮遊ゲートから絶縁されている制御ゲートと、
前記第1のソース領域及び前記第2のソース領域の上方に配設され、かつ前記第1のソース領域及び前記第2のソース領域から絶縁されている第1の部分、並びに前記浮遊ゲートの上方に配設され、かつ前記浮遊ゲートから絶縁されている第2の部分を含む消去ゲートと、を備えるメモリセルと、を備えるメモリデバイス。
【請求項2】
前記ワード線ゲートは、前記第1のフィンの前記第1の側面及び前記第2の側面、並びに前記頂面に沿って延在し、かつ前記第1のフィンの前記第1の側面及び前記第2の側面、並びに前記頂面から絶縁され、前記第2のフィンの前記第1の側面及び前記第2の側面、並びに前記頂面に沿って延在し、かつ前記第2のフィンの前記第1の側面及び前記第2の側面、並びに前記頂面から絶縁されている、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項3】
前記第1のドレイン領域及び前記第2のドレイン領域に電気的に接続された導電コンタクトを更に備える、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項4】
前記消去ゲートは、前記浮遊ゲートの上縁に面するノッチを含む、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項5】
前記ワード線ゲートは金属材料で形成され、高K誘電材料によって前記第1のチャネル領域及び前記第2のチャネル領域から絶縁されている、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項6】
メモリデバイスであって、該メモリデバイスは、
複数の上向きに延在するフィンを備えた上面を有する半導体基板であって、前記フィンの各々は、互いに対向し、かつ頂面で終端する第1の側面及び第2の側面を含み、
前記複数のフィンのうちの第1のフィンは、列方向に延在する長さを各々有し、
前記複数のフィンのうちの第2のフィンは、前記列方向に対して垂直である行方向に延在する長さを各々有する、半導体基板と、
前記基板に行及び列に配置された複数のメモリセルであって、前記メモリセルの各々は、
前記第1のフィンのうちの1つにおける、離間された第1のソース領域及び第1のドレイン領域であって、前記1つの第1のフィンの第1のチャネル領域は、前記第1のソース領域と前記第1のドレイン領域との間を、前記1つの第1のフィンの前記頂面及び対向する前記側面に沿って延在し、前記第1のソース領域は、前記1つの第1のフィンと前記第2のフィンのうちの1つとの交点に配設される、第1のソース領域及び第1のドレイン領域と、
前記第1のフィンのうちの別の1つにおける、離間された第2のソース領域及び第2のドレイン領域であって、前記別の1つの第1のフィンの第2のチャネル領域は、前記第2のソース領域と前記第2のドレイン領域との間を、前記別の1つの第1のフィンの前記頂面及び対向する前記側面に沿って延在し、前記第2のソース領域は、前記別の1つの第1のフィンと前記1つの第2のフィンとの交点に配設される、第2のソース領域及び第2のドレイン領域と、
前記1つの第1のフィンと前記別の1つの第1のフィンとの間に横方向に配設され、かつ前記1つの第1のフィン及び前記別の1つの第1のフィンから絶縁され、前記1つの第2のフィンに横方向に隣接して配設され、かつ前記1つの第2のフィンから絶縁されている浮遊ゲートであって、前記浮遊ゲートは、前記第1のチャネル領域の第1の部分及び前記第2のチャネル領域の第1の部分に沿って延在し、かつ前記第1のチャネル領域の前記第1の部分及び前記第2のチャネル領域の前記第1の部分から絶縁されている、浮遊ゲートと、
前記第1のチャネル領域の第2の部分及び前記第2のチャネル領域の第2の部分に沿って延在し、かつ前記第1のチャネル領域の前記第2の部分及び前記第2のチャネル領域の前記第2の部分から絶縁されているワード線ゲートと、
前記浮遊ゲートの上方に配設され、かつ前記浮遊ゲートから絶縁されている制御ゲートと、
前記第1のソース領域及び前記第2のソース領域の上方に配設され、かつ前記第1のソース領域及び前記第2のソース領域から絶縁されている第1の部分、並びに前記浮遊ゲートの上方に配設され、かつ前記浮遊ゲートから絶縁されている第2の部分を含む消去ゲートと、を備えるメモリセルと、を備え
前記メモリセルの各々について、前記浮遊ゲートは、第1の厚さを有する第1の絶縁体によって前記1つの第1のフィンの前記第2の側面から絶縁され、第2の厚さを有する第2の絶縁体によって前記別の1つのフィンの前記第1の側面から絶縁され、第3の厚さを有する第3の絶縁体によって前記1つの第2のフィンの前記第1の側面から絶縁され、前記第1の厚さ、前記第2の厚さ、及び前記第3の厚さは互いに等しい、メモリデバイス。
【請求項7】
前記メモリセルの各々について、前記ワード線ゲートは、前記1つの第1のフィンの前記第1の側面及び前記第2の側面、並びに前記頂面に沿って延在し、かつ前記1つの第1のフィンの前記第1の側面及び前記第2の側面、並びに前記頂面から絶縁され、前記別の1つの第1のフィンの前記第1の側面及び前記第2の側面、並びに前記頂面に沿って延在し、かつ前記別の1つの第1のフィンの前記第1の側面及び前記第2の側面、並びに前記頂面から絶縁されている、請求項に記載のメモリデバイス。
【請求項8】
各メモリセルは、
前記第1のドレイン領域及び前記第2のドレイン領域に電気的に接続された導電コンタクトを更に備える、請求項に記載のメモリデバイス。
【請求項9】
前記メモリセルの各々について、前記消去ゲートは、前記浮遊ゲートの上縁に面するノッチを含む、請求項に記載のメモリデバイス。
【請求項10】
前記メモリセルの各々について、前記ワード線ゲートは金属材料で形成され、高K誘電材料によって前記第1のチャネル領域及び前記第2のチャネル領域から絶縁されている、請求項に記載のメモリデバイス。
【請求項11】
前記メモリセルの行の前記ワード線ゲートに各々電気的に接続された複数のワード線と、
前記メモリセルの行の前記制御ゲートに各々電気的に接続された複数の制御ゲート線と、
前記メモリセルの行の前記消去ゲートの全てではなく、一部に各々電気的に接続された複数の消去ゲート線と、を更に備える、請求項に記載のメモリデバイス。
【請求項12】
メモリデバイスを形成する方法であって、該方法は、
半導体基板の上面に、複数の上向きに延在するフィンを形成するステップであって、
前記フィンの各々は、互いに対向し、かつ頂面で終端する第1の側面及び第2の側面を含み、
前記複数のフィンのうちの第1のフィンは、第1の方向に延在する長さを有し、
前記複数のフィンのうちの第2のフィンは、前記第1の方向に延在する長さを有し、
前記複数のフィンのうちの第3のフィンは、前記第1の方向に対して垂直である第2の方向に延在する長さを有する、ステップと、
メモリセルを形成するステップであって、
前記第1のフィンに、離間された第1のソース領域及び第1のドレイン領域を形成することであって、前記第1のフィンの第1のチャネル領域は、前記第1のソース領域と前記第1のドレイン領域との間を、前記第1のフィンの前記頂面及び対向する前記側面に沿って延在し、前記第1のソース領域は、前記第1のフィンと前記第3のフィンとの交点に配設される、こと、
前記第2のフィンに、離間された第2のソース領域及び第2のドレイン領域を形成することであって、前記第2のフィンの第2のチャネル領域は、前記第2のソース領域と前記第2のドレイン領域との間を、前記第2のフィンの前記頂面及び対向する前記側面に沿って延在し、前記第2のソース領域は、前記第2のフィンと前記第3のフィンとの交点に配設される、こと、
前記第1のフィンと前記第2のフィンとの間に横方向に、前記第1のフィン及び前記第2のフィンから絶縁され、前記第3のフィンに横方向に隣接し、かつ前記第3のフィンから絶縁されている浮遊ゲートを形成することであって、前記浮遊ゲートは、前記第1のチャネル領域の第1の部分及び前記第2のチャネル領域の第1の部分に沿って延在し、かつ前記第1のチャネル領域の前記第1の部分及び前記第2のチャネル領域の前記第1の部分から絶縁されており、前記浮遊ゲートは、第1の厚さを有する第1の絶縁体によって前記第1のフィンの前記第2の側面から絶縁され、第2の厚さを有する第2の絶縁体によって前記第2のフィンの前記第1の側面から絶縁され、第3の厚さを有する第3の絶縁体によって前記第3のフィンの前記第1の側面から絶縁され、前記第1の厚さ、前記第2の厚さ、及び前記第3の厚さは互いに等しい、こと、
前記第1のチャネル領域の第2の部分及び前記第2のチャネル領域の第2の部分に沿って延在し、かつ前記第1のチャネル領域の前記第2の部分及び前記第2のチャネル領域の前記第2の部分から絶縁されているワード線ゲートを形成すること、
前記浮遊ゲートの上方に、前記浮遊ゲートから絶縁されている制御ゲートを形成すること、並びに
前記第1のソース領域及び前記第2のソース領域の上方に配設され、かつ前記第1のソース領域及び前記第2のソース領域から絶縁されている第1の部分と、前記浮遊ゲートの上方に配設され、かつ前記浮遊ゲートから絶縁されている第2の部分とを含む消去ゲートを形成すること、によりメモリセルを形成するステップと、を含む方法。
【請求項13】
前記ワード線ゲートは、前記第1のフィンの前記第1の側面及び前記第2の側面、並びに前記頂面に沿って延在し、かつ前記第1のフィンの前記第1の側面及び前記第2の側面、並びに前記頂面から絶縁され、前記第2のフィンの前記第1の側面及び前記第2の側面、並びに前記頂面に沿って延在し、かつ前記第2のフィンの前記第1の側面及び前記第2の側面、並びに前記頂面から絶縁されている、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のドレイン領域及び前記第2のドレイン領域に電気的に接続された導電コンタクトを形成するステップを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記消去ゲートを形成することは、前記浮遊ゲートの上縁に面するノッチを前記消去ゲートに形成することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記ワード線ゲートは金属材料で形成され、高K誘電材料によって前記第1のチャネル領域及び前記第2のチャネル領域から絶縁されている、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
メモリデバイスを形成する方法であって、該方法は、
半導体基板の上面に、複数の上向きに延在するフィンを形成するステップであって、
前記フィンの各々は、互いに対向し、かつ頂面で終端する第1の側面及び第2の側面を含み、
前記複数のフィンのうちの第1のフィンは、列方向に延在する長さを各々有し、
前記複数のフィンのうちの第2のフィンは、前記列方向に対して垂直である行方向に延在する長さを各々有する、ステップと、
前記基板に、行及び列に配置された複数のメモリセルを形成するステップであって、前記メモリセルの各々は、
前記第1のフィンのうちの1つにおいて、離間された第1のソース領域及び第1のドレイン領域を形成することであって、前記1つの第1のフィンの第1のチャネル領域は、前記第1のソース領域と前記第1のドレイン領域との間を、前記1つの第1のフィンの前記頂面及び対向する前記側面に沿って延在し、前記第1のソース領域は、前記1つの第1のフィンと前記第2のフィンのうちの1つとの交点に配設される、こと、
前記第1のフィンのうちの別の1つにおいて、離間された第2のソース領域及び第2のドレイン領域を形成することであって、前記別の1つの第1のフィンの第2のチャネル領域は、前記第2のソース領域と前記第2のドレイン領域との間を、前記別の1つの第1のフィンの前記頂面及び対向する前記側面に沿って延在し、前記第2のソース領域は、前記別の1つの第1のフィンと前記1つの第2のフィンとの交点に配設される、こと、
前記1つの第1のフィン及び前記別の1つの第1のフィンとの間の横方向に、前記1つの第1のフィン及び前記別の1つの第1のフィンから絶縁され、前記1つの第2のフィンに横方向に隣接し、かつ前記1つの第2のフィンから絶縁されている浮遊ゲートを形成することであって、前記浮遊ゲートは、前記第1のチャネル領域の第1の部分及び前記第2のチャネル領域の第1の部分に沿って延在し、かつ前記第1のチャネル領域の前記第1の部分及び前記第2のチャネル領域の前記第1の部分から絶縁されている、こと、
前記第1のチャネル領域の第2の部分及び前記第2のチャネル領域の第2の部分に沿って延在し、かつ前記第1のチャネル領域の前記第2の部分及び前記第2のチャネル領域の前記第2の部分から絶縁されているワード線ゲートを形成すること、
前記浮遊ゲートの上方に、前記浮遊ゲートから絶縁されている制御ゲートを形成すること、並びに
前記第1のソース領域及び前記第2のソース領域の上方に配設され、かつ前記第1のソース領域及び前記第2のソース領域から絶縁されている第1の部分と、前記浮遊ゲートの上方に配設され、かつ前記浮遊ゲートから絶縁されている第2の部分とを含む消去ゲートを形成すること、により形成される、ステップと、を含み、
前記メモリセルの各々について、前記浮遊ゲートは、第1の厚さを有する第1の絶縁体によって前記1つの第1のフィンの前記第2の側面から絶縁され、第2の厚さを有する第2の絶縁体によって前記別の1つのフィンの前記第1の側面から絶縁され、第3の厚さを有する第3の絶縁体によって前記1つの第2のフィンの前記第1の側面から絶縁され、前記第1の厚さ、前記第2の厚さ、及び前記第3の厚さは互いに等しい、方法。
【請求項18】
前記メモリセルの各々について、前記ワード線ゲートは、前記1つの第1のフィンの前記第1の側面及び前記第2の側面、並びに前記頂面に沿って延在し、かつ前記1つの第1のフィンの前記第1の側面及び前記第2の側面、並びに前記頂面から絶縁され、前記別の1つの第1のフィンの前記第1の側面及び前記第2の側面、並びに前記頂面に沿って延在し、かつ前記別の1つの第1のフィンの前記第1の側面及び前記第2の側面、並びに前記頂面から絶縁されている、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記メモリセルの各々について、前記方法は、
前記第1のドレイン領域及び前記第2のドレイン領域に電気的に接続された導電コンタクトを形成するステップを更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記メモリセルの各々について、前記消去ゲートを形成することは、前記浮遊ゲートの上縁に面するノッチを前記消去ゲートに形成することを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記メモリセルの各々について、前記ワード線ゲートは金属材料で形成され、高K誘電材料によって前記第1のチャネル領域及び前記第2のチャネル領域から絶縁されている、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記メモリセルの行の前記ワード線ゲートに各々電気的に接続された複数のワード線を形成するステップと、
前記メモリセルの行の前記制御ゲートに各々電気的に接続された複数の制御ゲート線を形成するステップと、
前記メモリセルの行の前記消去ゲートの全てではなく、一部に各々電気的に接続された複数の消去ゲート線を形成するステップと、を更に含む、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権の主張)
本出願は、2018年12月3日出願の「FINFET-Based Split Gate Non-volatile Flash Memory With Extended Source Line FINFET,and Method of Fabrication」と題する米国特許出願第16/208,288号に対する優先権を主張する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、不揮発性フラッシュメモリセルアレイに関する。
【背景技術】
【0003】
不揮発性メモリデバイスは、当該技術分野において周知である。例えば、スプリットゲートメモリセルが、米国特許第5,029,130号に開示されている。このメモリセルは、浮遊ゲートと、制御ゲートと、を有し、これらのゲートは、ソース領域とドレイン領域との間に延在する基板のチャネル領域の上方に配設されて、この領域の導電率を制御する。電圧の様々な組み合わせが、制御ゲート、ソース、及びドレインに印加されて、(浮遊ゲートに電子を注入することにより)メモリセルをプログラムし、(浮遊ゲートから電子を除去することにより)メモリセルを消去し、(浮遊ゲートの下のチャネル領域の伝導率を測定又は検出して、浮遊ゲートのプログラミング状態を決定することにより)メモリセルを読み出す。
【0004】
不揮発性メモリセルの構成及び数は変化し得る。例えば、米国特許第7,315,056号は、ソース領域上方にプログラム/消去ゲートを更に含むメモリセルを開示する。米国特許第7,868,375号は、ソース領域上方に消去ゲート、及び浮遊ゲート上方にカップリングゲートを更に含むメモリセルを開示する。米国特許第6,747,310号、同第7,868,375号、同第9,276,005号、及び同第9,276,006号も参照されたい。
【0005】
リソグラフィ・サイズが縮小し、それによってチャネル幅が狭くなるという問題は、全ての半導体デバイスに影響を与えるので、Fin-FET型の構造体が提案された。Fin-FET型の構造体において、半導体基板材料のフィン形部材が、ソース領域をドレイン領域に接続する。フィン形部材は、頂面と、2つの対向する側面とを有する。その結果、ソース領域からドレイン領域への電流は、頂面及び2つの側面に沿って流れることができる。したがって、チャネル領域を2つの側面に「折り畳み」、これによりチャネル領域の「フットプリント」を小さくすることによって、より多くの半導体の占有面積を犠牲にすることなく、チャネル領域の表面幅が増大し、これにより電流を増加させる。そうしたFin-FETを用いた不揮発性メモリセルが開示されている。従来技術のFin-FET不揮発性メモリ構造体のいくつかの例としては、米国特許第7,423,310号、同第7,410,913号、同第8,461,640号、及び同第9,634,018号が挙げられる。しかしながら、これらの従来技術のFin-FET構造体は、浮遊ゲートをスタックゲートデバイスとして使用して、又はトラッピング材料を使用して、又はSRO(シリコンリッチ酸化物)を使用して、又はナノ結晶シリコンを使用して電荷を蓄積して、又は2個超のゲートを有するメモリセルに対して過度に単純である、若しくは問題となるゲート数に対して過度に複雑である、のいずれかである他のメモリセル構成を使用して開示した。
【0006】
本発明者らは、メモリセルのサイズを縮小する際に多数の問題を発見した。極薄ポリシリコン又は非晶質シリコン膜堆積及びドーピング技術は複雑であり、多くの場合、構造的不均一性と相まって、不十分かつ不均一なドーピングに悩まされる。極薄ポリシリコン浮遊ゲートにおける弾道電子輸送は、プログラミング問題(極薄浮遊ゲートにおけるホットエレクトロンの捕捉が困難であること)を引き起こす。浮遊ゲートの上に制御ゲートを集積させることにより厚いポリ積層体が生じ、高度なCMOS技術(高K金属ゲートプロセスフローで使用される、CMP平坦化ステップ、及び続いての先進のリソグラフィステップ)にとって深刻なプロセス集積上の課題となる。隣接する浮遊ゲート間の容量結合は、水平方向のスケーリングによって大幅に増加する。これにより、強いクロストーク効果(すなわち、セルの読み出し電流が隣接セルの電荷状態に依存するようになる)が生じ、設計による複雑な管理が必要となる。プレーナ型浮遊ゲートメモリセルのスケーリングは、トランジスタ幅スケーリングに関連する読み出し電流の低減によって制限される。読み出し電流が低くなると、アクセス時間にペナルティが科され、高速アクセス時間仕様を満たすために複雑な設計技術が必要になる。プレーナ型浮遊ゲートアーキテクチャは、高度な技術ノードにおいて浮遊ゲート及び選択トランジスタのサブスレッショルド漏れを効率的に制御することができず、選択セルと同じビット線を共有する非選択セルからの高いバックグラウンド漏れが生じる。
【発明の概要】
【0007】
前述の問題は、複数の上向きに延在するフィンを備えた上面を有する半導体基板と、メモリセルとを含むメモリデバイスによって対処される。フィンの各々は、互いに対向し、かつ頂面で終端する第1の側面及び第2の側面を含む。複数のフィンのうちの第1のフィンは、第1の方向に延在する長さを有する。複数のフィンのうちの第2のフィンは、第1の方向に延在する長さを有する。複数のフィンのうちの第3のフィンは、第1の方向に対して垂直である第2の方向に延在する長さを有する。メモリセルは、第1のフィンの離間された第1のソース領域及び第1のドレイン領域であって、第1のフィンの第1のチャネル領域は、第1のソース領域と第1のドレイン領域との間を、第1のフィンの頂面及び対向する側面に沿って延在し、第1のソース領域は、第1のフィンと第3のフィンとの交点に配設される、第1のソース領域及び第1のドレイン領域と、第2のフィンの離間された第2のソース領域及び第2のドレイン領域であって、第2のフィンの第2のチャネル領域は、第2のソース領域と第2のドレイン領域との間を、第2のフィンの頂面及び対向する側面に沿って延在し、第2のソース領域は、第2のフィンと第3のフィンとの交点に配設される、第2のソース領域及び第2のドレイン領域と、第1のフィンと第2のフィンとの間に横方向に配設され、かつ第1のフィン及び第2のフィンから絶縁され、第3のフィンに横方向に隣接して配設され、第3のフィンから絶縁されている浮遊ゲートであって、浮遊ゲートは、第1のチャネル領域の第1の部分及び第2のチャネル領域の第1の部分に沿って延在し、かつ第1のチャネル領域の第1の部分及び第2のチャネル領域の第1の部分から絶縁されている、浮遊ゲートと、第1のチャネル領域の第2の部分及び第2のチャネル領域の第2の部分に沿って延在し、かつ第1のチャネル領域の第2の部分及び第2のチャネル領域の第2の部分から絶縁されている、ワード線ゲートと、浮遊ゲートの上方に配設され、かつ浮遊ゲートから絶縁されている制御ゲートと、第1のソース領域及び第2のソース領域の上方に配設され、かつ第1のソース領域及び第2のソース領域から絶縁されている第1の部分、並びに浮遊ゲートの上方に配設され、かつ浮遊ゲートから絶縁されている第2の部分を含む消去ゲートと、を含む。
【0008】
更に、メモリデバイスは、複数の上向きに延在するフィンを備えた上面を有する半導体基板と、基板に行及び列に配置された複数のメモリセルとを備える。フィンの各々は、互いに対向し、かつ頂面で終端する第1の側面及び第2の側面を含む。複数のフィンのうちの第1のフィンは、列方向に延在する長さを各々有する。複数のフィンのうちの第2のフィンは、列方向に対して垂直である行方向に延在する長さを各々有する。メモリセルの各々は、第1のフィンのうちの1つにおいて、離間された第1のソース領域及び第1のドレイン領域であって、当該1つの第1のフィンの第1のチャネル領域は、第1のソース領域と第1のドレイン領域との間を、当該1つの第1のフィンの頂面及び対向する側面に沿って延在し、第1のソース領域は、当該1つの第1のフィンと第2のフィンのうちの1つとの交点に配設される、第1のソース領域及び第1のドレイン領域と、第1のフィンのうちの別の1つにおいて、離間された第2のソース領域及び第2のドレイン領域であって、当該別の1つの第1のフィンの第2のチャネル領域は、第2のソース領域と第2のドレイン領域との間を、当該別の1つの第1のフィンの頂面及び対向する側面に沿って延在し、第2のソース領域は、当該別の1つの第1のフィンと当該1つの第2のフィンとの交点に配設される、第2のソース領域及び第2のドレイン領域と、当該1つの第1のフィンと当該別の1つの第1のフィンとの間の横方向に配設され、かつ当該1つの第1のフィン及び当該別の1つの第1のフィンから絶縁され、当該1つの第2のフィンに横方向に隣接して配設され、かつ当該1つの第2のフィンから絶縁されている浮遊ゲートであって、浮遊ゲートは、第1のチャネル領域の第1の部分及び第2のチャネル領域の第1の部分に沿って延在し、かつ第1のチャネル領域の第1の部分及び第2のチャネル領域の第1の部分から絶縁されている、浮遊ゲートと、第1のチャネル領域の第2の部分及び第2のチャネル領域の第2の部分に沿って延在し、かつ第1のチャネル領域の第2の部分及び第2のチャネル領域の第2の部分から絶縁されているワード線ゲートと、浮遊ゲートの上方に配設され、かつ浮遊ゲートから絶縁されている制御ゲートと、第1のソース領域及び第2のソース領域の上方に配設され、かつ第1のソース領域及び第2のソース領域から絶縁されている第1の部分、並びに浮遊ゲートの上方に配設され、かつ浮遊ゲートから絶縁されている第2の部分を含む消去ゲートと、を含む。
【0009】
メモリデバイスを形成する方法は、半導体基板の上面に、複数の上向きに延在するフィンを形成するステップと、メモリセルを形成するステップと、を含む。フィンの各々は、互いに対向し、かつ頂面で終端する第1の側面及び第2の側面を含む。複数のフィンのうちの第1のフィンは、第1の方向に延在する長さを有する。複数のフィンのうちの第2のフィンは、第1の方向に延在する長さを有する。複数のフィンのうちの第3のフィンは、第1の方向に対して垂直である第2の方向に延在する長さを有する。メモリセルを形成することは、第1のフィンに、離間された第1のソース領域及び第1のドレイン領域を形成することであって、第1のフィンの第1のチャネル領域は、第1のソース領域と第1のドレイン領域との間を、第1のフィンの頂面及び対向する側面に沿って延在し、第1のソース領域は、第1のフィンと第3のフィンとの交点に配設される、ことと、第2のフィンに、離間された第2のソース領域及び第2のドレイン領域を形成することであって、第2のフィンの第2のチャネル領域は、第2のソース領域と第2のドレイン領域との間を、第2のフィンの頂面及び対向する側面に沿って延在し、第2のソース領域は、第2のフィンと第3のフィンとの交点に配設される、ことと、第1のフィンと第2のフィンとの間の横方向に、第1のフィン及び第2のフィンから絶縁され、第3のフィンに横方向に隣接し、かつ第3のフィンから絶縁されている浮遊ゲートを形成することであって、浮遊ゲートは、第1のチャネル領域の第1の部分及び第2のチャネル領域の第1の部分に沿って延在し、かつ第1のチャネル領域の第1の部分及び第2のチャネル領域の第1の部分から絶縁されている、ことと、第1のチャネル領域の第2の部分及び第2のチャネル領域の第2の部分に沿って延在し、かつ第1のチャネル領域の第2の部分及び第2のチャネル領域の第2の部分から絶縁されている、ワード線ゲートを形成することと、浮遊ゲートの上方に、浮遊ゲートから絶縁されている制御ゲートを形成することと、第1のソース領域及び第2のソース領域の上方に配設され、かつ第1のソース領域及び第2のソース領域から絶縁されている第1の部分と、浮遊ゲートの上方に配設され、浮遊ゲートから絶縁されている第2の部分とを含む消去ゲートを形成することと、を含む。
【0010】
メモリデバイスを形成する方法は、半導体基板の上面に、複数の上向きに延在するフィンを形成するステップと、基板に、行及び列に配置された、複数のメモリセルを形成するステップと、を含む。フィンの各々は、互いに対向し、かつ頂面で終端する第1の側面及び第2の側面を含む。複数のフィンのうちの第1のフィンは、列方向に延在する長さを各々有する。複数のフィンのうちの第2のフィンは、列方向に対して垂直である行方向に延在する長さを各々有する。メモリセルの各々は、第1のフィンのうちの1つにおいて、離間された第1のソース領域及び第1のドレイン領域を形成することであって、当該1つの第1のフィンの第1のチャネル領域は、第1のソース領域と第1のドレイン領域との間を、当該1つの第1のフィンの頂面及び対向する側面に沿って延在し、第1のソース領域は、当該第1のフィンと第2のフィンのうちの1つとの交点に配設される、こと、第1のフィンのうちの別の1つにおいて、離間された第2のソース領域及び第2のドレイン領域を形成することであって、当該別の1つの第1のフィンの第2のチャネル領域は、第2のソース領域と第2のドレイン領域との間を、当該別の1つの第1のフィンの頂面及び対向する側面に沿って延在し、第2のソース領域は、当該別の1つの第1のフィンと当該1つの第2のフィンとの交点に配設される、こと、当該1つの第1のフィンと当該別の1つの第1のフィンとの間の横方向に、当該1つの第1のフィン及び当該別の1つの第1のフィンから絶縁され、当該1つの第2のフィンに横方向に隣接し、かつ当該1つの第2のフィンから絶縁されている浮遊ゲートを形成することであって、浮遊ゲートは、第1のチャネル領域の第1の部分及び第2のチャネル領域の第1の部分に沿って延在し、かつ第1のチャネル領域の第1の部分及び第2のチャネル領域の第1の部分から絶縁されている、こと、第1のチャネル領域の第2の部分及び第2のチャネル領域の第2の部分に沿って延在し、かつ第1のチャネル領域の第2の部分及び第2のチャネル領域の第2の部分から絶縁されているワード線ゲートを形成すること、浮遊ゲートの上方に、浮遊ゲートから絶縁されている制御ゲートを形成すること、並びに第1のソース領域及び第2のソース領域の上方に配設され、かつ第1のソース領域及び第2のソース領域から絶縁されている第1の部分と、浮遊ゲートの上方に配設され、かつ浮遊ゲートから絶縁されている第2の部分とを含む消去ゲートを形成することにより形成される。
【0011】
本発明の他の目的及び特徴は、明細書、特許請求の範囲、添付図面を精読することによって明らかになるであろう。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1A】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す横断面図である。
図1B】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す横断面図である。
図1C】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す横断面図である。
図1D】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1E】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1F】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1G】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1H】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1I】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1J】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1K】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1L】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1M】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1N】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1O】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1P】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1Q】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1R】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1S】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1T】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1U】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1V】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1W】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図1X】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルを形成するステップを示す斜視横断面図である。
図2】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルの部分斜視図である。
図3】本発明のスプリットゲート不揮発性メモリセルアレイの平面図である。
図4】本発明のメモリセルのアレイの平面図である。
図5】制御ゲート及びソース線へのコンタクトを実装するストラップセルの部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、サイズを縮小することができるメモリセルの設計(及び製造方法)であり、これにより、性能を犠牲にすることなく、基板の任意の所与の単位面積に形成され得るメモリセルの数を増加させることができる。メモリセルの形成を図1A図1Xに示す。半導体基板10に適切なp型ドーピングプロファイル10aを形成した後、プロセスは、基板10の表面で二酸化シリコン(酸化物)層12を引き続き成長させる。酸化物層12に窒化シリコン(窒化物)層14を形成する。窒化物層14に別の酸化物層16を形成し、酸化物層16に別の窒化物層18を形成する。窒化物層18にハードマスク材料20を形成する。これらの層を図1Aに示す。
【0019】
ハードマスク材料20にフォトレジスト22を形成する。次いで、フォトレジスト22をマスキングステップでパターニングする。このマスキングステップは、フォトレジストの一部を選択的に露出させ、フォトレジストの一部を選択的に除去して、下層材料の選択部分(すなわち、この場合には、下層のハードマスク材料20のストリップ)を露出させる。この結果得られた構造を図1Bに示す。
【0020】
エッチングを実行してハードマスク材料20の露出部分を除去し、ハードマスク材料のストリップを残す。フォトレジストの除去後、酸化物堆積を行い、続いて、異方性酸化物エッチングを行うことによって、ハードマスク材料ストリップ20の側面に沿って酸化物スペーサ24を形成し、ハードマスクストリップ20の垂直側壁にスペーサ24を残す。構造体の上方にフォトレジストを形成し、交互スペーサ24(例えば、各ストリップ20に沿った右側スペーサ)を被覆するフォトレジストのストリップを残すようにパターニングする。次いで、酸化物エッチングを使用して、フォトレジストによって露出されたままの酸化物スペーサ24を除去する。フォトレジストの除去後、エッチングを実行して、ハードマスクストリップ20を除去する。この結果得られた構造体を図1Cに示す。
【0021】
構造体にフォトレジスト26を形成し、図1Dに示すように、酸化物スペーサ24の長さ方向に直交して延在する長さを各々有するフォトレジスト26のストリップを残す。次に、窒化物エッチングを実行して、図1E(フォトレジスト26の除去後)に示すように、窒化物層18の露出部分を除去する(酸化物スペーサ24及びフォトレジスト26によって保護された部分を残す)。次いで、一連のエッチングを実行する。具体的には、酸化物エッチングを使用して、スペーサ24及び酸化物16の露出部分を除去し、窒化物層14の一部を露出させる。窒化物エッチングを使用して、窒化物18の残りの部分を除去し、窒化物層14の露出部分を除去して、酸化物層12の一部を露出させる。次いで、酸化物エッチングを使用して、酸化物層12の露出部分を除去し、基板10の一部を露出させる。次に、シリコンエッチングを使用して、基板10の露出部分にトレンチ28/29の対をエッチングし、隣接するトレンチ28/29の対の間に基板10の薄いフィン30をエッチングする。フィン30は、垂直方向/列方向に長く延在し、互いに対して平行である。トレンチ28/29は、水平/行方向に長く延在する基板10の薄いフィン構造体32によって一定間隔で中断され、したがって、垂直に延在するフィン30は、水平に延在するフィン32と一定間隔で交差する。この結果得られた構造体を図1Fに示す。1つのフィン30及び1つのフィン32のみを図に示しているが、交差するフィン30及び32(フィン30は列方向に長く延在し、フィン32は行方向に長く延在する、)のグリッドが存在することを理解されたい。各フィン30/32は、互いに対向し、(酸化物12が配設される)頂面で終端する2つの側壁を含む。
【0022】
この時点で、露出した基板(例えば、CMOSベースライン及び底部のフィン分離部)に対して注入を行うことができる。構造体の上方に絶縁材34(例えば、酸化物)を形成し(酸化物34でトレンチ28/29を充填するなど)、続いて、図1Gに示すように酸化物を平坦化して、窒化物14の頂部の上方の酸化物を除去する。図1Hに示すように、構造体にハードマスク絶縁層(例えば、窒化物)36を形成し、続いてマスキングステップによって、フィン30の片側のみの上方に延在するフォトレジスト38を形成する(すなわち、充填したトレンチ28の上方にあるが、充填したトレンチ29の上方にはない)。図1I(フォトレジスト38の除去後)に示すように、窒化物エッチングを使用して窒化物36の露出部分を除去し、続いて、フィン32の片側(すなわち、トレンチ29に)で酸化物34の上部を除去する酸化物エッチングを実行する。この時点で、セル注入を実行することができる。
【0023】
トレンチ29のフィン30及び32の露出した側壁に沿ってなど、構造体の上方に酸化物層40を形成する。図1Jに示すように、ポリシリコン堆積、ドーピング、アニール、及びエッチバックを実行して、トレンチ29(2つのフィンが交差する、フィン30の片側及びフィン32の片側)にポリシリコン(ポリ)のブロック42を形成する。ポリブロック42は、フィン30及びフィン32の両方に横方向に隣接し、酸化物層40によってフィン30及びフィン32の両方から絶縁されている。図1K(フォトレジスト除去後)に示すように、フィン30及び32が交差する位置に最も近いポリブロック42の部分の上方にフォトレジストを形成し、ポリエッチングを使用してポリブロック42の他の部分を除去する(すなわち、その結果、ポリブロック42は、フィン30/32の交点に直に隣接するトレンチ29の長さに部分的にのみ沿って延在する)。図1Lに示すように、構造体に酸化物44を堆積させ、続いて、CMP(化学機械研磨)平坦化を実行する。窒化物エッチングを使用して、窒化物14を除去する。図1Mに示すように、(除去した窒化物14によって残された空隙を充填するための)酸化物堆積及びCMP平坦化(研磨停止部としてポリブロック42を使用する)を使用して、酸化物でポリブロック42を横方向に囲む。
【0024】
絶縁層46(好ましくは、酸化物-窒化物-酸化物の副層を含むONO)を構造体の上方に形成する。ONO層46にポリシリコン層48を形成する。マスキングステップを使用して、フィン32の上方に延在するストリップを除いて、フォトレジストでポリ層48を被覆する。次いで、図1N(フォトレジストの除去後)に示すように、ポリエッチングを使用して、フィン32の上方のポリ層48の部分を除去する。酸化物堆積及びエッチングによって(層46の窒化物をエッチング停止部として使用する)、フィン32に沿って延在する酸化物スペーサ50をポリ層48の側面に沿って形成する。スペーサ50はフィン30を保護するが、フィン32を被覆するわけではない。次いで、図10に示すように、注入及びアニールを実行して、フィン32にソース領域52を形成する。
【0025】
酸化物エッチングを使用して、スペーサ50(ソース領域52を形成するためのフィン32の注入中に、フィン30の露出部分の保護部として機能する)を除去し、等方性エッチングステップによって絶縁層46の露出部分(すなわち、浮遊ゲート42及びソース線52の上の露出領域)を除去する。図1Pに示すように、マスキングプロセスを使用して、フィン32の上方に、ポリ層48の下ではなくポリブロック42の一部の上方に、ポリブロック42の上方にあるポリ層48の一部の上方にフォトレジスト54を形成する。次いで、エッチングを使用してポリ層48の露出部分を除去し(ポリブロック48aは残す)、ONO層46の露出部分を除去し、トレンチ28/29の酸化物44の上部を除去する。次いで、フォトレジスト54を除去する。この結果得られた構造体を図1Qに示す。
【0026】
構造体の上方に酸化物層56を形成する。窒化物堆積及びエッチングによって、ポリブロック48aの側壁に沿って窒化物スペーサを形成する。図1Rに示すように、構造体の上方に酸化物層(トンネル酸化物)60を形成し、続いてマスキングステップによって、フィン32及びポリブロック48aの上方にフォトレジスト62を形成する。酸化物エッチングを使用して、構造体及びフィン30の側面の露出酸化物を除去する。フォトレジスト62を除去する。構造体の上方に酸化物層64を形成し、続いてポリシリコンの厚い層を形成する。次に、図1Sに示すように、構造体を平坦化して、ポリシリコンの厚い層の上部及びポリブロック48aの上部を除去し、ポリブロック48aの一方の側(フィン32及びソース領域52の上方)に配設されたポリブロック66及びポリブロック48の他方の側に配設された(及びフィン30を包囲する)ポリブロック68を得る。この時点で注入及びアニールを実行して、ポリブロック48a、66、及び68をドープすることができる。
【0027】
構造体の上方にハードマスク層70(例えば、非晶質炭素)を形成し、層70に酸化物層72を形成する。次いで、マスキングプロセスを実行し、ポリブロック68の(全てではなく)一部を除いて、フォトレジストで構造体を被覆する。次いで、エッチングを使用して、酸化物層72の露出部分、非晶質炭素層70、及びポリブロック68を除去する(ポリブロック42及び48aに最も近いポリブロック68の部分はそのまま残す)。エッチングによって露出したフィン30の部分に対して、N型ドレイン拡張注入及びアニールを実行する。この結果得られた構造体を図1T(フォトレジスト除去後)に示す。堆積及びエッチングステップによって、ポリブロック68の露出した側壁に沿って窒化物又は低K材料スペーサ74を形成する。酸化物エッチングを使用して、窒化物スペーサ74に隣接するフィン30の部分の酸化物を除去し、この部分を露出させる。フィン30の拡大ドレイン領域76を形成するために、フィン30の露出部分をシリコン炭素(SiC)のエピタキシャル形成、アニール、及び注入に供する。次いで、図1Uに示すように、エッチングを使用して、酸化物層72及び非晶質炭素層70を除去する。
【0028】
構造体の上方に窒化物層78を形成し、窒化物層78に酸化物層80を形成する。CMPを実行して、窒化物層78の平坦部分の上の酸化物80の部分を除去する(すなわち、CMP停止部として窒化物78を使用し、酸化物80はドレイン領域76の上方に残る)。マスキングステップを使用して、ポリブロック48a及び66の上方ではあるが、ポリブロック68の上方ではない、窒化物層78の部分にフォトレジスト82を形成する。図1Vに示すように、窒化物エッチングを使用して、窒化物層78の露出部分を除去し、ポリブロック68を露出させる。フォトレジスト82を除去する。次いでポリエッチングを使用して、ポリブロック68を除去する。高K誘電材料(すなわち、HfO2、ZrO2、TiO2、Ta2O5など酸化物の誘電率Kを超える誘電率Kを有する)の絶縁層84を構造体の上方に形成し、続いて金属層(適切な金属ゲート積層体を含み得る)を堆積させる。エッチングを使用して、ポリブロック42に横方向に隣接する金属ブロック86(すなわち、除去前にポリブロック68が存在した場所)を除いて、金属層及び絶縁層84の一部を除去する。図1Wに示すように、金属ブロック86は、その側面及び底部が絶縁層84によって絶縁されている。
【0029】
構造体(金属ブロック86の上方を含む)に窒化物88を堆積させ、続いてCMPによって頂面を平坦化する。次いで、構造体の上方に酸化物90を堆積させる。マスキングステップを実行して、フィン30のドレイン領域76の上方を除く構造体の上方に、フォトレジストを形成する。次いで、1回以上のエッチングを実行して、ドレイン領域76まで下方に延在し、ドレイン領域76を露出させるコンタクトホールを形成する。次いで、コンタクトホールに導電性材料を充填して(材料堆積、続いてCMP)、ドレイン領域76に電気的に接続された導電コンタクト92を形成する。コンタクト92は、Ti、TiN、サリサイド及び/又はタングステンで(例えば、Ti堆積、TiN堆積、サリサイド化及びアニール、W堆積、及びCMPによって)形成することができる。コンタクト形成後の構造体を図1Xに示す。この時点から、CMOSベースラインプロセスフローに従って更なる処理を実行して、ルーティング用の多層金属配線を形成することができる。
【0030】
図2は、フィン30のうちの1つとフィン32のうちの1つとの交点に形成されたメモリセル2の構造体の部分斜視図である。メモリセル2のこの部分は、離間したソース領域52及びドレイン領域76を含む(フィン30の対向する側面及び頂面に沿って、ソース領域52とドレイン領域76との間に延在する基板のチャネル領域93を画定する)。メモリセル2は、ワード線ゲート86、浮遊ゲート42、制御ゲート48a、及び消去ゲート66を更に含む。ワード線ゲート86は、フィン30の対向する側面及び頂面の両方に沿って延在し、かつフィン30の対向する側面及び頂面の両方から絶縁され、ドレイン領域76に隣接して配設される。浮遊ゲート42は、フィン30の片側のみ及びフィン32の片側のみに(フィン30及び32の交点に隣接して)配設される。制御ゲート48aは、フィン30の上方及び浮遊ゲート42の上方に配設される。消去ゲート66は、ソース領域52の上方(すなわち、フィン30及び32の交点の上方)及び浮遊ゲート42の一部の上方に配設され、消去トンネル効率を向上させるために、浮遊ゲート42の上方角部に面するノッチ66aを含む。チャネル領域93の一部分の導電率は、この一部分を包囲するワード線ゲート86によって制御され、チャネル領域の別の部分の導電率は、この別の部分に横方向に隣接して配設された浮遊ゲート42によって制御される。
【0031】
図1X及び図2は、メモリセルの一部のみを示す。各メモリセル2は、2つのフィン30の一部の間に配設された共通の浮遊ゲート42を共有する、2つのフィン30の一部を含む。これは、2つの隣接するフィン30の一部の上方にメモリセル2が形成されることを示す平面図である図3に最も良好に示される。2つのフィン30のドレイン領域76は、コンタクト92によって互いに電気的に接続される。両フィン30のソース領域52は、フィン32によって互いに電気的に接続される。ワード線ゲート86は、両フィン30の両側面及び頂面に沿って延在する。制御ゲート48aは、両フィン30及び浮遊ゲート42の上方に延在する。各メモリセル2は、並列に動作する2つのチャネル領域93を、フィン30毎に1つ含む。したがって、例えば、読み出し動作中、総チャネル領域電流は、図3の右側フィン30のチャネル領域93の電流に、図3の左側フィン30のチャネル領域93の電流を加算した電流となるであろう。
【0032】
図4は、メモリセル2のアレイを示す。フィン30は列方向に延在し、フィン32は行方向に延在する。ワード線ゲート86は、行方向に延在し、メモリセル2の行のワード線ゲート86を形成する連続線(ワード線)として形成される。同様に、制御ゲート48aは、行方向に延在し、メモリセル2の行の制御ゲート48aを形成する連続線(制御ゲート線)として形成される。制御ゲート線は、制御ゲート線に電気的に接続された、1つ以上の制御ゲート線コンタクト94を含み得る。フィン32は、メモリセル2の行のソース領域52の少なくとも一部を構成する連続線である。消去ゲート66は、行方向に延在する不連続線(各行の消去ゲートの全てではなく、一部に電気的に接続された消去ゲート線)として形成される。ソース線コンタクト96は、消去ゲート66によって被覆されていない領域のソース線領域52の上に形成される(図5のストラップセルを参照)。消去ゲート66は、制御ゲートコンタクト94と同様に形成されたコンタクト97によって接続される。不連続消去ゲート線は、1行未満の消去粒度を可能にする(すなわち、メモリセルの全行未満を個別に消去することができる)。ワード線コンタクト98はワード線86の上に形成される。同じ列を共有するメモリセルのドレインコンタクト92は、第1の金属相互接続層に形成されたビット線92aによって電気的に接続される。図5は、制御ゲートコンタクト94及びソース線コンタクト96を実装するストラップセル3の斜視図を示す。
【0033】
上記のメモリセルの形成方法及び結果として得られるメモリアレイは、コンパクトなサイズ、向上した製造可能性、及びより良好な性能など多くの利点をもたらす。これらの利点は、以下の特徴のうちの1つ以上から達成される。各メモリセル2のチャネル領域93の各々は、フィン30のうちの1つの対向する側面及び頂面に沿って延在する。ワード線ゲート86は、両方のフィン30を包囲し、2つのフィン30の各々の両側面及び頂面に沿って延在して、チャネル領域をより良好に制御する。メモリセル2の列のソース領域52は、フィン30と交差するフィン32の連続ソース線として形成される。これにより、セルをより小さなサイズに縮小することが可能になる。その理由は、この構成では、メモリセルの各対のソース線コンタクトを形成する必要がないことである。逆に、フィン32に沿って延在する連続ソース線は、一定間隔のコンタクト96(例えば、32列毎又は64列毎)を介してストラップに電気的に接続することができる。列毎に1つではなく、32列毎又は64列毎にコンタクトを有することによって、メモリセル2のサイズ、したがって、メモリセル2のメモリアレイのサイズを大幅に縮小することができる。消去ゲート66は、ソース線の上方(すなわち、ソース領域52の上方)に配設されて、メモリセルを更にスケーリングする。
【0034】
浮遊ゲート42は、水平方向に延在するフィン32と交差する、2つの垂直に延在するフィン30によって形成され、角部に位置付けられた箱型形状を有して、(ホット電子注入プログラミング中に)フィン32のソース線により良好に電圧結合し、(読み取り中に)フィン30のチャネル領域93をより良好に制御する。本発明者らは、浮遊ゲート42のこの構成が、フィン32とフィン30との交点と比較して、その製造中に浮遊ゲート42の望ましくないコーナラウンディングを低減し、したがって、メモリセルの読み出し及びプログラム特性並びに性能における、望ましくない変動性を低減することを発見した。同じ酸化物層40を使用して、フィン30及びフィン32の両方から浮遊ゲート42を絶縁することができる(すなわち、この絶縁体は、浮遊ゲートと3つのフィンの全てとの間に均一な厚さを有する)。メモリセルの高さは、隣接するフィン30を互いに絶縁する隔離絶縁材料(酸化物)の内部に浮遊ゲート42の少なくとも一部を埋め込むことによって低減される。金属及び高K誘電体を使用してワード線ゲート86を形成することにより、より良好な伝導及び性能がもたらされ、したがって、ワード線ゲート86のサイズを縮小させて、チャネル領域93をより短くすることができる。本発明者らは、ワード線ゲート86のこの構成が、同じ列を共有する非選択セルからのサブスレッショルド漏れの制御を向上し、高温での読み出し性能を向上することを更に発見した。製造は、堆積させたポリシリコンの同一層から消去ゲート66及びダミーポリブロック68(金属ブロック86と置き換えられる)を形成することによって簡略化される。最後に、フィン30での垂直方向のチャネル幅の拡大及びフィン32での垂直方向のソース領域52幅の拡大により、基板10の単位面積当たりのメモリセルの密度を大幅に増加させることができる。
【0035】
メモリセル2の例示的な動作電圧の2つの別個の非限定的なセットを、以下の表1及び表2に示す。
表1
【表1】
表2
【表2】
プログラム動作中、ドレイン領域76からソース領域52に向かってチャネル領域93に沿って移動する電子が加熱され、これらの電子の一部は、ホット電子注入によって浮遊ゲート42に注入される。消去動作中、浮遊ゲート42上の電子は、ファウラーノルデハイムトンネリングによって、介在する絶縁体を通って消去ゲート66にトンネリングする。読み出し動作中、浮遊ゲートの電子が消去される場合、電流は、ソース領域52からドレイン領域76へとチャネル領域93に沿って流れ、消去状態として感知される。浮遊ゲートが電子でプログラムされる場合、電流は、ソース領域52からドレイン領域76へのチャネル領域に沿ってほとんど又は全く流れず、プログラム状態として感知される。
【0036】
本発明は、上記で説明し、本明細書で例証した実施形態に限定されるものではなく、それらの実施形態によって裏付けられる任意の特許請求の範囲に属する任意及び全ての変形例を包含することが理解されよう。例えば、本明細書で本発明に言及することは、任意の特許請求項又は特許請求項の用語の範囲を限定することを意図しておらず、その代わり、単に、1つ以上の特許請求項によって網羅され得る1つ以上の特徴に言及するものである。上述の材料、プロセス、及び数値例は単に代表的なものであり、いずれの請求項も限定するものと見なされるべきではない。例えば、浮遊ゲート、制御ゲート、及び/又は消去ゲートは、ポリシリコンではなく、非晶質シリコンで形成され得る。更に、全ての方法ステップを、例証した厳密な順序で実行する必要はない。最後に、単一層の材料をそのような又は同様の材料の複数層として形成することができ、逆もまた同様である。
【0037】
本明細書で使用される、用語「の上方に(over)」及び「に(on)」は共に、「上に直接」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されない)及び「上に間接的に」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設される)を包括的に含むことに留意されるべきである。同様に、「隣接した」という用語は、「直接隣接した」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されない)、及び「間接的に隣接した」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設される)を含み、「に取り付けられた」は、「に直接取り付けられた」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されない)、及び「に間接的に取り付けられた」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設される)を含み、「電気的に結合された」は、「直接電気的に結合された」(中間材料又は要素がそれらの間で要素を電気的に連結しない)、及び「間接的に電気的に結合された」(中間材料又は要素がそれらの間で要素を電気的に連結する)を含む。例えば、「基板の上方に」要素を形成することは、中間材料/要素が介在せずに直接基板にその要素を形成することも、1つ以上の中間材料/要素が介在して間接的に基板にその要素を形成することも含み得る。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図1H
図1I
図1J
図1K
図1L
図1M
図1N
図1O
図1P
図1Q
図1R
図1S
図1T
図1U
図1V
図1W
図1X
図2
図3
図4
図5