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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-11
(45)【発行日】2024-01-19
(54)【発明の名称】色調整可能なフィラメントランプ
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/3574 20200101AFI20240112BHJP
   F21K 9/232 20160101ALI20240112BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20240112BHJP
   H05B 45/20 20200101ALI20240112BHJP
   H05B 47/155 20200101ALI20240112BHJP
   H05B 47/19 20200101ALI20240112BHJP
   F21Y 113/13 20160101ALN20240112BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240112BHJP
【FI】
H05B45/3574
F21K9/232 100
F21V19/00 150
H05B45/20
H05B47/155
H05B47/19
F21Y113:13
F21Y115:10
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021540792
(86)(22)【出願日】2020-01-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-08
(86)【国際出願番号】 EP2020051255
(87)【国際公開番号】W WO2020152088
(87)【国際公開日】2020-07-30
【審査請求日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】19152704.3
(32)【優先日】2019-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】オヌシキン グリゴリー アレクサンドロヴィッチ
(72)【発明者】
【氏名】テルヴェーメ ベレント ヤン ヴィレム
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-113958(JP,A)
【文献】特開平05-205881(JP,A)
【文献】特表2017-510020(JP,A)
【文献】特表2016-529692(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0328543(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0241601(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0212804(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 45/3574
F21K 9/232
F21V 19/00
H05B 45/20
H05B 47/155
H05B 47/19
F21Y 113/13
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
色調整可能なフィラメントランプであって、
白色光を放出するように適合されている、少なくとも1つの調整可能な白色LEDフィラメントと、
少なくとも1つのRGB LEDフィラメントであって、前記少なくとも1つのRGB LEDフィラメントの各RGB LEDフィラメントが、複数のグループを含み、各グループが、赤色LED、緑色LED、及び青色LEDを有する、少なくとも1つのRGB LEDフィラメントと、を備え、
前記少なくとも1つの調整可能な白色LEDフィラメントの、各調整可能な白色LEDフィラメントが、第1の事前設定された相関色温度を有する第1のLEDと、前記第1の事前設定された相関色温度よりも低い、第2の事前設定された相関色温度を有する、第2のLEDとを含み、前記第1の事前設定された相関色温度及び前記第2の事前設定された相関色温度が、前記色調整可能なフィラメントランプの相関色温度範囲のサブ範囲を定義し、前記色調整可能なフィラメントランプは、前記サブ範囲内の目標点に関して、前記第1のLED及び前記第2のLEDを使用するが、前記少なくとも1つのRGB LEDフィラメントを使用しないように構成されており、
前記第1の事前設定された相関色温度及び前記第2の事前設定された相関色温度が、動作の間の、前記サブ範囲内での第1のLEDと前記第2のLEDとの組み合わされた白色光の、黒体ラインからの最大偏差が、7SDCMとなるように事前設定されており、
前記色調整可能なフィラメントランプが、前記サブ範囲の外側の前記相関色温度範囲内の目標点に関して、前記少なくとも1つのRGB LEDフィラメントと、前記第1のLED及び前記第2のLEDのうちの一方とを使用するように構成されている、
色調整可能なフィラメントランプ。
【請求項2】
前記少なくとも1つの調整可能な白色LEDフィラメントの前記第1のLEDが、第1の白色チャネルを提供し、前記少なくとも1つの調整可能な白色LEDフィラメントの前記第2のLEDが、第2の白色チャネルを提供し、前記第1の白色チャネル及び前記第2の白色チャネルが、前記色調整可能なフィラメントランプのコントローラによって個別にアドレス可能である、請求項1に記載の色調整可能なフィラメントランプ。
【請求項3】
前記第1の事前設定された相関色温度が、4000K~8000Kの範囲であり、前記第2の事前設定された相関色温度が、2500K~3500Kの範囲である、請求項1又は2に記載の色調整可能なフィラメントランプ。
【請求項4】
前記第1の事前設定された相関色温度及び前記第2の事前設定された相関色温度が、動作の間の、前記サブ範囲内での第1のLEDと前記第2のLEDとの前記組み合わされた白色光の、前記黒体ラインからのいずれの偏差も、少なくとも前記サブ範囲の実質的な部分にわたって、前記黒体ラインの下方となるように事前設定されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の色調整可能なフィラメントランプ。
【請求項5】
前記第1の事前設定された相関色温度及び前記第2の事前設定された相関色温度のうちの一方が、前記相関色温度範囲の端点に事前設定されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の色調整可能なフィラメントランプ。
【請求項6】
前記色調整可能なフィラメントランプが、前記サブ範囲よりも低い前記相関色温度範囲内の目標点に関して、前記少なくとも1つのRGB LEDフィラメントと前記第2のLEDとを使用するように構成されており、前記少なくとも1つのRGB LEDフィラメントと前記第2のLEDとが、そのような目標点に関して、等しい輝度レベル又は実質的に等しい輝度レベルになる、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の色調整可能なフィラメントランプ。
【請求項7】
各RGB LEDフィラメント上で、赤色LED、緑色LED、及び青色LEDの数が等しい、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の色調整可能なフィラメントランプ。
【請求項8】
前記RGB LEDフィラメントの最大順方向電圧が、各調整可能な白色LEDフィラメントの最大順方向電圧よりも低くなるように、各RGB LEDフィラメント上の赤色LED、緑色LED、及び青色LEDの数が選択されている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の色調整可能なフィラメントランプ。
【請求項9】
透明な電球外囲器を更に備え、前記少なくとも1つの調整可能な白色LEDフィラメント及び前記少なくとも1つのRG LEDフィラメントが、前記透明な電球外囲器の内側に配置されている、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の色調整可能なフィラメントランプ。
【請求項10】
色調整可能なフィラメントランプであって、
少なくとも1つの調整可能な白色及びRGB LEDフィラメントを備え、前記少なくとも1つの調整可能な白色及びRGB LEDフィラメントの、各調整可能な白色及びRGB LEDフィラメントが、
複数のグループであって、各グループが、赤色LED、緑色LED、及び青色LEDを有する、複数のグループと、
白色光を放出するように構成されており、第1の事前設定された相関色温度を有する、第1のLEDと、
白色光を放出するように構成されており、前記第1の事前設定された相関色温度よりも低い、第2の事前設定された相関色温度を有する、第2のLEDと、を含み、
前記第1の事前設定された相関色温度及び前記第2の事前設定された相関色温度が、前記色調整可能なフィラメントランプの相関色温度範囲のサブ範囲を定義し、前記色調整可能なフィラメントランプは、前記サブ範囲内の目標点に関して、前記第1のLED及び前記第2のLEDを使用するが、赤色LED、緑色LED、及び青色LEDの前記グループを使用しないように構成されており、
前記第1の事前設定された相関色温度及び前記第2の事前設定された相関色温度が、動作の間の、前記サブ範囲内での第1のLEDと前記第2のLEDとの組み合わされた白色光の、黒体ラインからの最大偏差が、7SDCMとなるように事前設定されており、
前記色調整可能なフィラメントランプが、前記サブ範囲の外側の前記相関色温度範囲内の目標点に関して、少なくとも1つのRGB LEDフィラメントと、前記第1のLED及び前記第2のLEDのうちの一方とを使用するように構成されている、
色調整可能なフィラメントランプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、色調整可能なフィラメントランプに関する。
【背景技術】
【0002】
白熱ランプは、LED(light emitting diode;発光ダイオード)ベースの照明ソリューションによって急速に置き換えられつつある。しかしながら、白熱電球の外観を有するレトロフィットランプを持つことがユーザによって評価され望まれている。この目的のために、LEDフィラメントランプ(又は電球)が利用可能である。LEDフィラメントランプは、白熱電球のフィラメントに類似するマルチダイオード構造体であるLEDフィラメントによって、その光を生成する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
通常、これらのランプは、固定されたCCT(correlated color temperature;相関色温度)を有し、又は最善でも、限定されたCCT範囲を有する。
【0004】
中国公開特許第107975689(A)号は、色温度変更可能なLEDフィラメントランプを開示している。色温度変更可能なLEDフィラメントランプは、フィラメントランプ本体を備え、フィラメントランプ本体は、2色光源及びランプホルダを含み、2色光源は、純白色ランプフィラメント及び温白色ランプフィラメントを有する。中国公開特許第107975689(A)号によれば、当該特許で開示されるLEDフィラメントランプは、ユーザの要件に従った色温度の調整を実現することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は、前述の制限(すなわち、固定されたCCT又は限定されたCCT範囲)を克服し、比較的大きい色空間をカバーすることが可能であるが、有用な白色に設定されることもまた可能な、フィラメントランプを提供することである。
【0006】
本発明の第1の態様によれば、この目的及び他の目的は、色調整可能なフィラメントランプであって、白色光を放出するように適合されている、少なくとも1つの調整可能な白色LED(発光ダイオード)フィラメントと、少なくとも1つのRGB(red green blue;赤色、緑色、青色)LEDフィラメントであって、少なくとも1つのRGB LEDフィラメントの各RGB LEDフィラメントが、複数のグループを含み、各グループが、赤色LED、緑色LED、及び青色LEDを有する、少なくとも1つのRGB LEDフィラメントとを備え、
【0007】
少なくとも1つの調整可能な白色LEDフィラメントの、各調整可能な白色LEDフィラメントが、第1の事前設定された相関色温度(CCT)を有する第1のLEDと、第1の事前設定された相関色温度よりも低い、第2の事前設定された相関色温度を有する、第2のLEDとを含み、第1の事前設定された相関色温度及び第2の事前設定された相関色温度が、色調整可能なフィラメントランプの相関色温度範囲のサブ範囲を定義し、色調整可能なフィラメントランプは、上述のサブ範囲内の目標点に関して、第1のLED及び第2のLEDを使用するが、少なくとも1つのRGB LEDフィラメントを使用しないように構成されている、色調整可能なフィラメントランプによって達成される。
【0008】
LEDフィラメントは、LEDフィラメント光を供給するものであり、線形アレイで配置されている複数の発光ダイオード(LED)を備える。好ましくは、LEDフィラメントは、長さL及び幅Wを有し、L>5Wである。LEDフィラメントは、直線構成で、又は、例えば湾曲構成、2D/3D渦巻、若しくは螺旋などの、非直線構成で配置されてもよい。好ましくは、LEDは、剛性(例えば、ポリマー、ガラス、石英、金属、又はサファイアから作製されているもの)、又は可撓性(例えば、ポリマー、又は金属、例えばフィルム若しくは箔で作製されているもの)であってもよい、例えば基板のような、細長形の支持体上に配置される。
【0009】
支持体が、第1主表面及び反対側の第2主表面を含む場合、LEDは、これらの表面のうちの少なくとも一方上に配置される。支持体は、反射性であってもよく、あるいは、半透明及び好ましくは透明などの、光透過性であってもよい。
【0010】
LEDフィラメントは、複数のLEDの少なくとも一部を少なくとも部分的に覆う、封入材を備えてもよい。封入材はまた、第1主表面又は第2主表面のうちの少なくとも一方を、少なくとも部分的に覆ってもよい。封入材は、例えばシリコーンなどの、可撓性であり得るポリマー材料であってもよい。更には、LEDは、例えば種々の色又はスペクトルの、LED光を放出するように構成されてもよい。封入材は、LED光を少なくとも部分的に変換光に変換するように構成されている、ルミネッセント材料を含んでもよい。ルミネッセント材料は、無機蛍光体及び/又は量子ドット若しくは量子ロッドなどの、蛍光体であってもよい。
【0011】
LEDフィラメントは、複数のサブフィラメントを含んでもよい。
【0012】
本発明は、ランプの相関色温度範囲のサブ範囲内の目標点に関して、少なくとも1つのRGB LEDフィラメントがオフである間に、調整可能な白色LEDフィラメントのみを使用することによって、十分な光束レベル及び良好な光品質(例えば、CRI>80)を有する白色光が、色調整可能なフィラメントランプにおける比較的大きいサブ範囲にわたって、実際に供給されることができるという理解に基づく。そのような白色光は、有利には、機能的照明用途に関して使用されることができる。RGB LEDフィラメントは、そのような機能的照明に寄与するためには、LEDフィラメントの設計制約によって過度に低い輝度が与えられている場合があるが、その一方で(とりわけ)、例えば環境照明及び/又は列福照明に関して有用な、本ランプの有色(非白色)の光出力を可能にする。更には、別個の温白色フィラメントと冷白色フィラメントとではなく、調整可能な白色LEDフィラメントを有することの利点は、より良好な審美的外観であり、すなわち、2つの別個の白色フィラメント間での色点の外観上の差異がなく、CCT範囲内の種々のCCTに調整している間の、それらの白色フィラメント間の輝度の差がなく、CCT範囲の両端のうちの一方における(故障として知覚される恐れのある)オフ状態の外観がない点である。
【0013】
好ましくは、少なくとも1つの調整可能な白色LEDフィラメントの第1のLEDは、第1の(冷)白色チャネルを提供し、少なくとも1つの調整可能な白色LEDフィラメントの第2のLEDは、第2の(温)白色チャネルを提供し、第1の白色チャネル及び第2の白色チャネルは、色調整可能なフィラメントランプのコントローラによって個別にアドレス可能である。
【0014】
第1の事前設定された相関色温度は、4000K~8000Kの範囲(好ましくは、6000K~7000Kの範囲)であってもよく、第2の事前設定された相関色温度は、2500K~3500Kの範囲である。第1の事前設定された相関色温度は、例えば6500Kであってもよく、第2の事前設定された相関色温度は、3000Kであってもよい。それゆえ、上述のサブ範囲は、例えば3000K~6500Kであることにより、機能的照明用途に関して必要とされるCCT範囲の大部分をカバーしてもよい。別の実施例では、上述のサブ範囲は、2500K~4000Kであってもよい。
【0015】
第1の事前設定された相関色温度及び第2の事前設定された相関色温度は、動作の間の、上述のサブ範囲内での第1のLEDと第2のLEDとの組み合わされた白色光の、黒体ライン(black body line;BBL;黒体軌跡とも称されるもの)からの最大偏差が、7SDCM(Standard Deviation Colour Matching;等色標準偏差)となるように事前設定されてもよい。例示的な3000K~6500Kのサブ範囲に関しては、このことは、例えば、第2の事前設定された相関色温度(3000K)を、黒体ラインの僅かに上方に、例えばBBLの上方0.0042(du'v')以下に、設定することによって達成されてもよい。
【0016】
更には、第1の事前設定された相関色温度及び第2の事前設定された相関色温度は、動作の間の、上述のサブ範囲内での第1のLEDと第2のLEDとの組み合わされた白色光の、黒体ラインからのいずれの偏差も、少なくともサブ範囲の実質的な部分(例えば、>50%又は>75%)にわたって、黒体ラインの下方となるように事前設定されてもよい。このようにして、緑色を帯びたようにランプの色が知覚されることが、回避されることができる。
【0017】
簡略化のために、第1の事前設定された相関色温度及び第2の事前設定された相関色温度のうちの一方は、相関色温度範囲の端点に事前設定されてもよい。例えば、第1の事前設定された相関色温度は、相関色温度範囲の最も高いCCTの端点、例えば6500Kに、事前設定されることができる。
【0018】
色調整可能なフィラメントランプは、上述のサブ範囲の外側の相関色温度範囲内の目標点に関して、少なくとも1つのRGB LEDフィラメントと、第1のLED及び第2のLEDのうちの一方とを使用するように構成されてもよい。色調整可能なフィラメントランプは、例えば、上述のサブ範囲よりも低い相関色温度範囲内の目標点に関して、少なくとも1つのRGB LEDフィラメントと第2のLEDとを使用するように構成されてもよく、少なくとも1つのRGB LEDフィラメントと第2のLEDとは、そのような目標点に関して、等しい輝度レベル又は実質的に等しい輝度レベルになる。このようにして、RGB LEDフィラメントの組み合わされた色が黒体ラインから過度に大きく偏差すること、及び/又は、RGB LEDフィラメントの輝度が(調整可能な白色LEDフィラメントと比較して)過度に低く知覚されることが、回避されてもよい。また、全ランプ光束は、白熱ランプの予想される挙動に則して、(実質的に)等しい輝度レベルを達成するように低下してもよい。「実質的に等しい輝度レベル」は、例えば3000~2200Kの範囲内の目標点に関して、0.5<(輝度レベル第2のLED/輝度レベルRGB)<2として定義されてもよい。
【0019】
各RGB LEDフィラメント上では、赤色LED、緑色LED、及び青色LEDの数が等しくてもよい。このようにして、フィラメント表面に沿った、必要とされる又は所望される色外観の均一性が、達成されてもよい。1つの例示的な120mm長のRGB LEDフィラメントは、例えば、40個の赤色LED、40個の緑色LED、及び40個の青色LEDを有してもよい。
【0020】
各RGB LEDフィラメント上の赤色LED、緑色LED、及び青色LEDの数は、RGB LEDフィラメントの最大順方向電圧が、各調整可能な白色LEDフィラメントの最大順方向電圧よりも低くなるように選択されてもよい。少なくとも1つの調整可能な白色フィラメントは、通常の使用事例において、最も多くの電力を消費するものと考えられる。LEDフィラメントは多くの場合、幹線電圧からLEDを直接駆動する、ドライバと組み合わされている。それらのドライバには、フィラメントのLEDストリングが動作するための、最適(最大)電圧が存在している。より低い電圧のいずれも、損失(Δ電圧×駆動電流)となる。それゆえ、最も高い消費電力を有するLEDフィラメント内に最も高い電圧が存在することを、確実にすることが有益である。
【0021】
更には、複数のグループの赤色LEDは、赤色チャネルを提供してもよく、複数のグループの緑色LEDは、緑色チャネルを提供し、複数のグループの青色LEDは、青色チャネルを提供し、赤色チャネル、緑色チャネル、及び青色チャネルは、個別にアドレス可能であることにより、それらは出力(光束)を個別に変更されることができる。
【0022】
複数のグループの赤色LED、緑色LED、及び青色LEDは、ミニLED若しくはマイクロLEDであってもよい。ミニLEDは、500μm未満又は225μm未満のチップサイズを有してもよい。マイクロLEDは、200μm未満又は100μm未満のチップサイズを有してもよい。
【0023】
複数のグループの赤色LED、緑色LED、及び青色LEDは、動作中のそれらの個々の色の寄与が、人間のユーザの肉眼では(例えば、1mの距離で;チップサイズ≦200μm)識別不能となるように、緊密に実装されてもよい。各グループ内のLED間の距離は、例えば≦1mmであってもよい。
【0024】
色調整可能なフィラメントランプは、透明な電球外囲器を更に備えてもよく、少なくとも1つの調整可能な白色LEDフィラメント及び少なくとも1つのRGD LEDフィラメントは、透明な電球外囲器の内側に配置されている。
【0025】
本発明の第2の態様によれば、色調整可能なフィラメントランプであって、少なくとも1つの調整可能な白色及びRGB LEDフィラメントを備え、少なくとも1つの調整可能な白色及びRGB LEDフィラメントの、各調整可能な白色及びRGB LEDフィラメントが、複数のグループであって、各グループが、赤色LED、緑色LED、及び青色LEDを有する、複数のグループと、白色光を放出するように構成されており、第1の事前設定された相関色温度を有する、第1のLEDと、白色光を放出するように構成されており、第1の事前設定された相関色温度よりも低い、第2の事前設定された相関色温度を有する、第2のLEDとを含み、第1の事前設定された相関色温度及び第2の事前設定された相関色温度が、色調整可能なフィラメントランプの相関色温度範囲のサブ範囲を定義し、色調整可能なフィラメントランプは、上述のサブ範囲内の目標点に関して、第1のLED及び第2のLEDを使用するが、赤色LED、緑色LED、及び青色LEDのグループを使用しないように構成されている、色調整可能なフィラメントランプが提供される。この態様は、第1の態様と同じか若しくは同様の、特徴及び技術的効果を呈し得る。更には、少なくとも1つの調整可能な白色及びRGB LEDフィラメントのLEDは、動作中のそれらの個々の寄与が、人間のユーザの肉眼では識別不能となるように配置されてもよく、このことは、1つ以上の別個のRGB LEDフィラメントが使用される場合と比較して、RGBに対する要件を、より厳格ではないものにする一方で、依然としてランプ内の視覚的アーチファクトを回避することができる。
【0026】
本発明は、請求項に記載されている特徴の、全ての可能な組み合わせに関するものである点に留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
次に、本発明のこれらの態様及び他の態様が、本発明の実施形態を示す添付図面を参照して、より詳細に説明される。
図1a】本発明の一実施形態による、色調整可能なフィラメントランプの概略側面図である。
図1b図1aの色調整可能なフィラメントランプの変形形態の概略側面図である。
図2】本発明の一実施形態による、CIE1931色空間内での図1a、図1bのランプの動作を示す。
図3】例示的な白色LEDのビンを示す。
図4】別の変形形態又は実施形態による、図1a、図1bのランプの動作を示す。
図5】本発明の色調整可能なフィラメントランプの1つ以上の実施形態に関する、CCTの関数としての、モデル化された予想される全光束の曲線を示す。
図6】本発明の色調整可能なフィラメントランプの1つ以上の実施形態に関する、CRI対CCTを示す。
図7】本発明の別の態様による、色調整可能なフィラメントランプの概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
ここで、本発明の現時点で好ましい実施形態が示されている添付図面を参照して、本発明が、以降でより完全に説明される。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、完全性及び網羅性のために提供され、当業者に本発明の範囲を完全に伝達するものである。
【0029】
図1aは、本発明の一実施形態による、色調整可能なフィラメントランプ10の概略側面図である。色調整可能なフィラメントランプ10は、(古典的)フィラメントLED電球、又はレトロフィット電球と称される場合もある。
【0030】
色調整可能なフィラメントランプ10は、少なくとも1つの調整可能な白色LEDフィラメント12を備える。少なくとも1つの調整可能な白色LEDフィラメント12は、一般に、白色光(冷白色~温白色)を放出するように適合されている。各調整可能な白色LEDフィラメント12は、細長形基板14と、基板14に沿って配置されている複数のLED16'及びLED16''とを含む。すなわち、各調整可能な白色LEDフィラメント12は、異なる相関色温度を有する、第1のLED16'と第2のLED16''とを含む。それゆえ、1つのフィラメント12上に、(2つの)異なる相関色温度が存在している。第1のLED16'及び第2のLED16''は、図1aにおけるように、基板14に沿って一列に交互配置されてもよい。図1bに示される変形形態では、第1のLED16'及び第2のLED16''は、互いに隣り合う2つの列を成している。1つの例示的な120mm長の調整可能な白色LEDフィラメント12は、例えば、50個の第1のLED16'及び50個の第2のLED16''を有してもよい。第1のLED16'及び第2のLED16''は、例えば、蛍光体変換型青色LEDであってもよい。少なくとも1つの調整可能な白色LEDフィラメント12は、例えば、各フィラメント12上の2つの並列導電トラックによって、色調整可能なフィラメントランプ10のコントローラ20に電気的に接続されている。更には、調整可能な白色LEDフィラメント12の第1のLED16'は、第1の白色チャネルを提供してもよく、調整可能な白色LEDフィラメントの第2のLED16''は、第2の白色チャネルを提供してもよく、第1の白色チャネル及び第2の白色チャネルは、コントローラ20によって個別にアドレス可能であることにより、チャネルは、出力(光束)を個別に変更されることができる。
【0031】
より詳細には、第1のLED16'は、第1の事前設定された相関色温度を有し、第2のLED16''は、第1の事前設定された相関色温度とは異なる(より低い)第2の事前設定された相関色温度を有する。第1の事前設定された相関色温度及び第2の事前設定された相関色温度は、色調整可能なフィラメントランプ10の相関色温度範囲40のサブ範囲40'を定義し得る(図2)。すなわち、サブ範囲40'は、図2に示されるような、16'と16''との間の相関色温度範囲40の部分である。相関色温度範囲40は、黒体ライン18を追従し得る。第1のLED16'の第1の事前設定された相関色温度は、6000K~7000Kの範囲、例えば、図2におけるように6500Kであってもよく、第2のLED16''の第2の事前設定された相関色温度は、2500K~3500Kの範囲、例えば、図2におけるように3000Kであってもよい。第1の事前設定された相関色温度及び第2の事前設定された相関色温度は、黒体ライン18上に、又は黒体ライン18付近にあってもよい(図3もまた参照)。更には、第1の事前設定された相関色温度は、図2におけるように、相関色温度範囲40の最も高いCCTの端点50a、例えば6500Kに、事前設定されることができる。他方の端点は、50bで指定されている。
【0032】
色調整可能なフィラメントランプ10は、少なくとも1つのRGB(赤色、緑色、青色)LEDフィラメント22を更に備える。少なくとも1つのRGB LEDフィラメント22は、例えば各フィラメント22上の3つの並列導電トラックによって、コントローラ20に電気的に接続されている。少なくとも1つのRGB LEDフィラメント22のそれぞれは、細長形基板24と、基板24に沿って配置されている複数の(LED)グループ26とを含む。各グループ26は、赤色LED28a、緑色LED28b、及び青色LED28cを有する。図1a~図1bに示されるように、各グループ26内の赤色LED28a、緑色LED28b、及び青色LED28cは、RGB LEDフィラメント22の長手方向に、順々に配設されることができる。各RGB LEDフィラメント22上では、赤色LED28a、緑色LED28b、及び青色LED28cの数が等しくてもよい。1つの例示的な120mm長のRGB LEDフィラメント22は、例えば、40個の赤色LED28a、40個の緑色LED28b、及び40個の青色LED28cを有してもよい。赤色LED28a、緑色LED28b、及び青色LED28cは、マイクロLEDであってもよい。赤色(マイクロ)LED28a、緑色(マイクロ)LED28b、及び青色(マイクロ)LED28cは、例えば、100~200μmの範囲のチップサイズを有してもよい。各グループ26内での赤色(マイクロ)LED28a、緑色(マイクロ)LED28b、及び青色(マイクロ)LED28cの間の(グループ内)距離D1は、例えば≦1mmであってもよい。グループ26間の(グループ間)距離D2は、より大きくすることが可能である。赤色LED28aは、赤色チャネルを提供し、緑色LED28bは、緑色チャネルを提供し、青色LED28cは、青色チャネルを提供し、赤色チャネル、緑色チャネル、及び青色チャネルは、コントローラ20によって個別にアドレス可能であることにより、チャネルは、出力(光束)を個別に変更されることができる。
【0033】
コントローラ20は一般に、(人間の)ユーザ又はマシンによって選択された目標点に対応する白色光又は有色光を、色調整可能なフィラメントランプ10が放出するように、少なくとも1つの調整可能な白色LEDフィラメント12及び少なくとも1つのRGB LEDフィラメント22を制御するように適合されている。コントローラ20は、色調整可能なフィラメントランプ10の遠隔制御のために、色調整可能なフィラメントランプ10の無線通信手段30に接続されてもよい。
【0034】
色調整可能なフィラメントランプ10は、ドライバ32を更に備えてもよい。ドライバ32は、コントローラ20に電気的に接続されてもよい。ドライバ32は、幹線からのACを、LEDフィラメント12、22用のDCに変換するように適合されている。
【0035】
色調整可能なフィラメントランプ10は、口金又はキャップ34を更に備えてもよい。コントローラ20、無線通信手段30、及びドライバ32は、口金又はキャップ34内に隠されていてもよい。口金又はキャップ34は、好ましくは、ランプソケット(図示せず)に機械的及び電気的に接続されるように適合されている。
【0036】
色調整可能なフィラメントランプ10は、口金又はキャップ34に接続している透明な(透過性の)電球外囲器36を更に備えてもよい。少なくとも1つの白色LEDフィラメント12及び少なくとも1つのRGD LEDフィラメント24は、透明な電球外囲器36の内側に配置されている。
【0037】
色調整可能なフィラメントランプ10のコントローラ20は、前述のサブ範囲40'内の目標点38に関して、第1のLED16'及び第2のLED16''を使用するが、少なくとも1つのRGB LEDフィラメント12を使用しないように構成されている。すなわち、サブ範囲40'内の目標点38に関しては、第1のLED16'及び/又は第2のLED16''がオンである一方で、少なくとも1つのRGB LEDフィラメント12はオフである。例示的な動作では、ユーザは、白色光の放出に関して、サブ範囲40'内の目標点38を選択してもよい(図2を参照)。次いで、コントローラ20は、少なくとも1つの調整可能な白色LEDフィラメント12の第1のLED16'と第2のLED16''とによって放出される、組み合わされた白色光54が、選択された目標点38に(最良に)一致するように、第1のLED16'及び第2のLED16''の出力(光束)を変化させること(線形調整)によって、第1のLED16'及び第2のLED16''を(少なくとも1つのRGB LEDフィラメント22がオフである間に)制御する。このようにして、十分な光束レベル及び良好な光品質(例えば、CRI>80)を有する白色光が、色調整可能なフィラメントランプ10における比較的大きいサブ範囲40'(例えば、3000K~6500K)にわたって、実際に供給されることができる。そのような白色光は、有利には、機能的照明用途に関して使用されることができる。
【0038】
目標点38からの距離が、第1のLED16'及び第2のLED16''によって必要とされる光束の量を決定する点に留意されたい。第1の事前設定された相関色温度が、目標点38に近いほど、より多くの光束が、第1のLED16'から必要とされる。例えば、目標点38が、第1の事前設定された相関色温度に近い場合には、全ランプ光束の大部分が、第1のLED16'によって生成されるべきである。
【0039】
サブ範囲40'内では、実際の組み合わされた白色光54は、図2の参照符号52によって示されるように、目標点38から偏差し得る。この目的のために、第1の事前設定された相関色温度及び第2の事前設定された相関色温度は、好ましくは、動作の間の、サブ範囲40'内での第1のLED16'と第2のLED16''との組み合わされた白色光54の、黒体ライン18からの最大偏差52が、7SDCMとなるように事前設定されている。他の表現をすれば、第1の事前設定された相関色温度及び第2の事前設定された相関色温度は、組み合わされた白色光54の最大偏差52(du'v')が、0.007、すなわちdu'v'≦0.007となるように事前設定されてもよい。du'v'<7SDCMを満たすための、(6000Kにおける)第1のLED16'に関する例示的なビン56'、及び(3000Kにおける)第2のLED16''に関する例示的なビン56''は、以下の通り(図3に示されるもの:ビニング条件15mA及びTj=25C)である。
【0040】
【表1】
ユーザが、有色光の放出に関する別の目標点38'を選択する場合には、この目標点38'は、少なくとも1つのRGB LEDフィラメント12を、単独で、あるいは、少なくとも1つの調整可能な白色LEDフィラメント12の第1のLED16'及び/又は第2のLED16''と組み合わせて使用して、達成されてもよい。すなわち、BBLから遠い目標点に関しては、少なくとも1つの調整可能な白色LEDフィラメント12がオフである一方で、少なくとも1つのRGB LEDフィラメント12のみがオンであってもよい。有色光は、例えば、環境照明及び/又は美化照明に関して使用されることが可能である。
【0041】
色調整可能なフィラメントランプ10のコントローラ20は、サブ範囲40の外側の相関色温度範囲40内の目標点38''に関して、少なくとも1つのRGB LEDフィラメント22と、第1のLED16'及び第2のLED16''のうちの一方とを使用するように、更に構成されてもよい(図4を参照)。図4では、コントローラ20は、上述のサブ範囲40'よりも低い、例えば16''(例えば、3000K)~2200Kの、相関色温度範囲40内の(深みのある温白色の)目標点38''に関して、少なくとも1つのRGB LEDフィラメント22及び第2のLED16''を使用する。CCT目標点<2200Kの場合には、少なくとも1つのRGBフィラメント22のみが使用されてもよい。端点50bは、例えば2000Kであってもよい。
【0042】
サブ範囲40'の外側で、少なくとも1つのRGB LEDフィラメント22と第2のLED16''との実際の組み合わされた白色光54'が、目標点38''と一致してもよく、その場合、少なくとも1つのRGB LEDフィラメント22の赤色LED28a、緑色LED28b、及び青色LED28cの組み合わされた色は、黒体ラインから偏差してもよい。
【0043】
更には、16''と端点50bとの間にある目標点38''に関しては、少なくとも1つのRGB LEDフィラメント22と第2のLED16''とが、(実質的に)等しい輝度レベルになってもよい。すなわち、赤色LED28a、緑色LED28b、及び青色LED28cの組み合わされた色と目標点38''との間の距離58bは、第2の事前設定された相関色温度と目標点38''との間の距離58aと同じであってもよい。このようにして、少なくとも1つのRGB LEDフィラメント22の赤色LED28a、緑色LED28b、及び青色LED28cの組み合わされた色が、黒体ラインから過度に大きく偏差すること、及び/又は、少なくとも1つのRGB LEDフィラメント22の輝度が(調整可能な白色LEDフィラメン12と比較して)過度に低く知覚されることが、回避されてもよい。また、全ランプ光束は、白熱ランプの予想される挙動に則して、等しい輝度レベルを達成するように低下してもよい。
【0044】
本発明の色調整可能なフィラメントランプ10の1つ以上の実施形態に関する、CCT(目標点)の関数としての、モデル化された予想される全光束の曲線が、図5に示される。図5のドットは、RGB LEDフィラメント22が、サブ範囲40'内(ここでは、3000~6500K)でオフであり、白色LED16'及び白色LED16''が、最大電流へとオンに切り替えられている場合の、種々のCCT(目標点)に関する、予想される最大光束を示している。破線は、比較のために、RGB LEDフィラメントが、サブ範囲内でオンであり、白色LEDの光束が、RGB LEDフィラメントの輝度レベルに一致して等しくなるように下方調整された場合の動作を表している。
【0045】
図5と同様に、図6は、本発明の色調整可能なフィラメントランプ10の1つ以上の実施形態に関する、CCT(目標点)に対する演色評価数(color rendering index;CRI)の値を示すものであり、中黒ドットは、整調可能な白色LEDフィラメント12のみが、サブ範囲40'内(この場合、3000K~6500K)で使用される場合の値を表し、中白ドットは、比較のために、RGB LEDフィラメントが、サブ範囲内でオンにされ、調整可能な白色LEDフィラメントの輝度が、RGB LEDフィラメントの輝度に一致するように下方調整された場合の値を表す。
【0046】
図5図6の実施例は、本発明の色調整可能なフィラメントランプ10(10')が、電球からのより高い全光束と、より高い光品質CRI>80とをもたらすことによって、3000~6500Kの範囲の機能的白色光に関して、より最適である点を示している。
【0047】
図7は、本発明の別の態様による、色調整可能なフィラメントランプ10'の概略側面図である。この色調整可能なフィラメントランプ10'は、第1のLED16'、第2のLED16''、並びに、赤色LED28a、緑色LED28b、及び青色LED28cのグループ26が、同じフィラメント60上に存在している点を除いて、図1a、図1bの色調整可能なフィラメントランプ10と同様である。これらのLED16'、16''、及びLED28a~28cは、例えば、3つの平行な列に配置されてもよく、図7に例示されているように、1つが第1のLED16'を有し、1つが赤色LED28a、緑色LED28b、及び青色LED28cを有し、1つが第2のLED16''を有している。それゆえ、色調整可能なフィラメントランプ10'は、いずれの別個のRGB LEDフィラメントも備えなくてもよい。更には、色調整可能なフィラメントランプ10'のコントローラ20は、前述のサブ範囲40'内の目標点38に関して、第1のLED16'及び第2のLED16''を使用するが、赤色LED28a、緑色LED28b、及び青色LED28cのグループ26を使用しないように構成されている。すなわち、サブ範囲40'内の目標点38に関しては、第1のLED16'及び/又は第2のLED16''がオンである一方で、赤色LED28a、緑色LED28b、及び青色LED28cはオフである。
【0048】
当業者は、本発明が、上述の好ましい実施形態に決して限定されるものではない点を、理解するものである。むしろ、多くの修正形態及び変形形態が、添付の請求項の範囲内で可能である。
【0049】
更には、図面、本開示、及び添付の請求項を検討することにより、開示される実施形態に対する変形形態が、当業者によって理解され、特許請求される発明を実施する際に遂行され得る。請求項では、単語「備える(comprising)」は、他の要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、複数を排除するものではない。特定の手段が、互いに異なる従属請求項内に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利には使用され得ないことを示すものではない。
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5
図6
図7