(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-11
(45)【発行日】2024-01-19
(54)【発明の名称】プログラム、ゲーム装置及びゲームシステム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/20 20140101AFI20240112BHJP
A63F 13/95 20140101ALI20240112BHJP
A63F 13/80 20140101ALI20240112BHJP
【FI】
A63F13/20 A
A63F13/95 A
A63F13/80 B
(21)【出願番号】P 2022008286
(22)【出願日】2022-01-21
【審査請求日】2022-06-28
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)ウェブサイトの掲載開始日及びウェブサイトの掲載アドレス (ア) ・掲載開始日:令和3年2月18日 ・掲載アドレス:https://www.bandai.co.jp/candy/gaoroad/ 超獣戯牙ガオロード公式サイト (イ) ・掲載開始日:令和3年2月18日 ・掲載アドレス:https://twitter.com/gaoroad?form=MY01SV&OCID=MY01SV 超獣戯牙ガオロード公式twitterアカウント (2)ウェブサイトの掲載日及びウェブサイトの掲載アドレス (ア) ・掲載日:令和3年2月18日 ・掲載アドレス:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000381.000014685.html?form=MY01SV&OCID=MY01SV (イ) ・掲載日:令和3年3月22日 ・掲載アドレス:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000388.000014685.html (3)配信開始日及びウェブサイトのアドレス (ア) ・配信開始日:令和3年3月22日(iOS版) ・ウェブサイトのアドレス:https://apps.apple.com/jp/app/id1553866480 (イ) ・配信開始日:令和3年3月22日(Android版) ・ウェブサイトのアドレス:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.bandai.gaoroadworld (4)ウェブサイトの掲載日及びウェブサイトの掲載アドレス (ア) ・掲載日:令和3年3月15日 ・掲載アドレス:https://www.youtube.com/watch?v=EHu_56La-jw 超獣戯牙ガオロードチョコPV (イ) ・掲載日:令和3年3月15日 ・掲載アドレス:https://www.youtube.com/watch?v=qFvwYNALQ2k [バンダイ公式]お菓子売り場に新たな″道″を切り拓く!超獣戯牙ガオロードチョコ第0弾を紹介! [バンマニ!]
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (ウ) ・掲載日:令和3年4月4日 ・掲載アドレス:https://www.youtube.com/watch?v=Wd2qgzt0vEM [バンダイ公式]超獣戯牙ガオロードチョコ第1弾紹介!ついに冒険の幕が上がる! [バンマニ!] (エ) ・掲載日:令和3年8月12日 ・掲載アドレス:https://www.youtube.com/watch?v=EMi_LPX-CpY [バンダイ公式]超獣戯牙ガオロードチョコ第2弾紹介!大量開封&アプリ新システムでとことん楽しみ尽くす! [バンマニ!] (オ) ・掲載日:令和3年12月4日 ・掲載アドレス:https://www.youtube.com/watch?v=NaRVOTD189o [バンダイ公式]「超獣戯牙ガオロードチョコ第3弾」大量開封!!さらにアプリの新モード、バトル機能で遊び尽くす!![バンマニ!] (5)掲載日:令和3年2月18日 ウェブサイトの掲載アドレス:https://www.kayac.com/news/2021/02/gaoroad (6)ウェブサイトの掲載日及びウェブサイトの掲載アドレス (ア) ・掲載日:令和3年2月18日 ・掲載アドレス:https://app.famitsu.com/20210218_1765929/ (イ) ・掲載日:令和3年3月22日 ・掲載アドレス:https://app.famitsu.com/20210322_1777852/ (7)掲載日:令和3年3月23日 ウェブサイトの掲載アドレス:https://games.app-liv.jp/archives/486534 (8)ウェブサイトの掲載日及びウェブサイトの掲載アドレス (ア) ・掲載日:令和3年2月18日 ・掲載アドレス:https://gamebiz.jp/news/289127 (イ) ・掲載日:令和3年3月22日 ・掲載アドレス:https://gamebiz.jp/news/291706
(73)【特許権者】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(74)【代理人】
【識別番号】100201341
【氏名又は名称】畠山 順一
(74)【代理人】
【識別番号】100079005
【氏名又は名称】宇高 克己
(74)【代理人】
【識別番号】100154405
【氏名又は名称】前島 大吾
(72)【発明者】
【氏名】角田 克也
(72)【発明者】
【氏名】坂本 彩音
(72)【発明者】
【氏名】天野 清之
【審査官】赤坂 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-261207(JP,A)
【文献】特開2009-297303(JP,A)
【文献】特開2004-312135(JP,A)
【文献】登録実用新案第3186982(JP,U)
【文献】[パズドラ]超覚醒システムのやり方と効果を解説,GameWith [online],2018年07月10日,URL: <https://xn--0ck4aw2h.gamewith.jp/article/show/83332>,[令和5年6月2日検索日]
【文献】[パズドラ]動くモンスター一覧[2/17更新],神ゲー攻略 [online],2021年02月17日,URL: <https://kamigame.jp/puzzle-dragons/%E4%B8%80%E8%A6%A7%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8/%E5%8B%95%E3%81%8F%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E4%B8%80%E8%A6%A7.html>,[令和5年6月2日検索日]
【文献】【パズドラ】コンプ勢発狂!!恐怖のアップデートキターッ!!【クエスト】,パズドラ速報 [online],2016年08月18日,URL:<http://pazdra2ch.blog.jp/archives/48251558.html>,[令和5年6月2日検索日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98、9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
有体物たる遊戯媒体に表示された絵柄を読取り可能な読取手段、
読取られた前記絵柄により特定されるキャラクターを取得可能な取得手段、
キャラクターの一覧を提示する一覧画面の領域の一部に、取得したキャラクターのキャラクター画像と、取得したキャラクターの第1キャラクター情報を提示するための第1キャラクター情報提示ボタンと、取得したキャラクターの第2キャラクター情報を提示するための第2キャラクター情報提示ボタンと、を表示し、前記第1キャラクター情報提示ボタンが選択されると、前記第1キャラクター情報を提示し、前記第2キャラクター情報提示ボタンが選択されると、前記第2キャラクター情報を提示する提示手段、
として機能させ、
前記第1キャラクター情報は、前記キャラクターのプロフィール情報であって、ゲームの実行に応じて変化しない不変情報であり、
前記第1キャラクター情報は、前記遊戯媒体に表示されている情報であり、
前記第2キャラクター情報は、前記キャラクターのステイタス情報であって、ゲームの実行結果に応じて変化し得る可変情報であり、
前記第2キャラクター情報は、前記遊戯媒体に表示されていない情報である、
プログラム。
【請求項2】
前記遊戯媒体は、第1面と第2面とから構成され、
前記第1面には、
前記キャラクターの頭部及び胴部を含む第1キャラクター画像を含む絵柄が表示され、
前記第2面には、前記キャラクターの
頭部を含む第2キャラクター画像と、前記第1キャラクター情報と、が表示されている、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記プロフィール情報は、前記キャラクターの名称情報、出生地情報、属性情報、及び、経歴情報の少なくともいずれかを含み、
前記ステイタス情報は、前記キャラクターの能力情報を含む、
請求項
1又は請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記提示手段は
、前記一覧画面において、前記キャラクターの画像として、前記第1キャラクター画像とは異なる第3キャラクター画像を表示する、
請求項2に記載のプログラム。
【請求項5】
前記第3キャラクター画像は、動画像である、
請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記提示手段は、前記第3キャラクター画像の近傍に
、前記第1キャラクター情報提示ボタン及び前記第2キャラクター情報提示ボタンを表示し、前記第1キャラクター情報提示ボタン又は前記第2キャラクター情報提示ボタンが選択されると、前記第3キャラクター画像に重畳して前記第1キャラクター情報又は前記第2キャラクター情報を提示する、
請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記提示手段は、取得したキャラクターの
第2キャラクター画像を、一覧で提示する、
請求項1から
請求項6のいずれかに記載のプログラム。
【請求項8】
前記提示手段は、取得した前記キャラクターの第2キャラクター画像を、キャラクター毎に予め設定されている位置に提示する、
請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記提示手段は、キャラクターを一覧提示する際、未取得のキャラクターに対して設定されている位置に、キャラクターが未取得である旨の画像を提示する、
請求項7又は請求項8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記提示手段は、キャラクターの検索機能を備え、キャラクターを一覧提示する際に、検索条件に合致するようにキャラクターの
第2キャラクター画像を、並び替えて又は絞り込んで提示する、
請求項7から請求項9のいずれかに記載のプログラム。
【請求項11】
前記遊戯媒体は、カード型を成し、
前記提示手段は、取得したキャラクターに対応する前記カード型の遊戯媒体の絵柄を提示可能である、
請求項1から
請求項10のいずれかに記載のプログラム。
【請求項12】
前記プログラムは、前記コンピュータを、
取得したキャラクターの第5キャラクター画像を、操作対象とするゲームを実行可能なゲーム実行手段として機能させる、
請求項1から
請求項11のいずれかに記載のプログラム。
【請求項13】
前記第1キャラクター情報は、前記キャラクターに係る第1能力情報を含み、
前記第2キャラクター情報は、前記キャラクターに係る第2能力情報を含み、
前記ゲーム実行手段は、初めてのゲームの実行において、前記第2能力情報が前記第1能力情報と同じに設定されるように制御する、
請求項12に記載のプログラム。
【請求項14】
前記ゲーム実行手段は、前記第2能力情報が、前記第1能力情報を下回らず、かつ、ゲームの実行に応じて上昇するように制御する、
請求項13に記載のプログラム。
【請求項15】
前記第1能力情報は、前記遊戯媒体の第1面に表示されている、
請求項13又は請求項14に記載のプログラム。
【請求項16】
有体物たる遊戯媒体に表示された絵柄を読取り可能な読取手段と、
読取られた前記絵柄により特定されるキャラクターを取得可能な取得手段と、
キャラクターの一覧を提示する一覧画面の領域の一部に、取得したキャラクターのキャラクター画像と、取得したキャラクターの第1キャラクター情報を提示するための第1キャラクター情報提示ボタンと、取得したキャラクターの第2キャラクター情報を提示するための第2キャラクター情報提示ボタンと、を表示し、前記第1キャラクター情報提示ボタンが選択されると、前記第1キャラクター情報を提示し、前記第2キャラクター情報提示ボタンが選択されると、前記第2キャラクター情報を提示する提示手段と、
を備え、
前記第1キャラクター情報は、前記キャラクターのプロフィール情報であって、ゲームの実行に応じて変化しない不変情報であり、
前記第1キャラクター情報は、前記遊戯媒体に表示されている情報であり、
前記第2キャラクター情報は、前記キャラクターのステイタス情報であって、ゲームの実行結果に応じて変化し得る可変情報であり、
前記第2キャラクター情報は、前記遊戯媒体に表示されていない情報である、
ゲーム装置。
【請求項17】
有体物たる遊戯媒体とゲーム装置とを備え、
前記遊戯媒体には、絵柄と、前記遊戯媒体に対応付けられたキャラクターの第1キャラクター情報と、が記載され、
前記第1キャラクター情報は、前記キャラクターのプロフィール情報であって、ゲームの実行に応じて変化しない不変情報であり、
前記ゲーム装置は、
前記遊戯媒体の絵柄を読取り可能な読取手段と、
読取られた前記絵柄により特定されるキャラクターを取得可能な取得手段と、
キャラクターの一覧を提示する一覧画面の領域の一部に、取得したキャラクターのキャラクター画像と、取得したキャラクターの前記第1キャラクター情報を提示するための第1キャラクター情報提示ボタンと、取得したキャラクターの第2キャラクター情報を提示するための第2キャラクター情報提示ボタンと、を表示し、前記第1キャラクター情報提示ボタンが選択されると、前記第1キャラクター情報を提示し、前記第2キャラクター情報提示ボタンが選択されると、前記第2キャラクター情報を提示する提示手段と、
を備え、
前記第2キャラクター情報は、前記キャラクターのステイタス情報であって、ゲームの実行結果に応じて変化し得る可変情報であり、
前記第2キャラクター情報は、前記遊戯媒体に表示されていない情報である、
ゲームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、ゲーム装置及びゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
仮想的なカードを用いてゲームが行われるデジタルカードゲームがある(例えば、特許文献1)。一方で、ゲームカードのような遊戯媒体を用いたゲームが存在する。このようなゲームでは、プレイヤは単にゲームを楽しむのみでなく、ゲームカード等の物品を取得・収集する楽しみ等もあり、飽きずに繰り返しゲームを行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ゲームカード等の遊戯媒体のデザイン上の問題や、遊戯媒体の領域の大きさ等から、遊戯媒体に表示できるキャラクターの情報などは限られている。また、そのようなゲームカード等の遊戯媒体を用いてデジタルゲームを行う場合等、その情報の提示方法によって、ゲームの興趣性も変化する。
【0005】
そこで、本発明は、興趣性の高いゲームのプログラム、ゲーム装置及びゲームシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、コンピュータを、有体物たる遊戯媒体に表示された絵柄を読取り可能な読取手段、読取られた前記絵柄により特定されるキャラクターを取得可能な取得手段、取得したキャラクターの第1キャラクター情報と第2キャラクター情報とを提示可能な提示手段、として機能させ、前記第1キャラクター情報は、前記遊戯媒体に表示されており、前記第2キャラクター情報は、前記遊戯媒体に表示されていない、プログラムである。
【0007】
本発明の一態様は、有体物たる遊戯媒体に表示された絵柄を読取り可能な読取手段と、読取られた前記絵柄により特定されるキャラクターを取得可能な取得手段と、取得したキャラクターの前記第1キャラクター情報と前記第2キャラクター情報とを提示可能な提示手段と、を備え、前記第1キャラクター情報は、前記遊戯媒体に表示されており、前記第2キャラクター情報は、前記遊戯媒体に表示されていない、ゲーム装置である。
【0008】
本発明の一態様は、有体物たる遊戯媒体とゲーム装置とを備え、前記遊戯媒体には、絵柄と、前記遊戯媒体に対応付けられたキャラクターの第1キャラクター情報と、が記載され、前記ゲーム装置は、前記遊戯媒体の絵柄を読取り可能な読取手段と、読取られた前記絵柄により特定されるキャラクターを取得可能な取得手段と、取得したキャラクターの前記第1キャラクター情報と、前記遊戯媒体に記載されていない第2キャラクター情報と、を提示可能な提示手段と、を備える、ゲームシステムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、興趣性の高いゲームを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は本実施形態に係るゲームカード1の表面(第1面)の一例を示す図である。
【
図2】
図2は本実施形態に係るゲームカード1の裏面(第2面)の一例を示す図である。
【
図3】
図3は本実施形態におけるゲームシステムの全体構成例を示す図である。
【
図4】
図4は端末2の一例であるスマートフォンの装置構成例を示す図である。
【
図5】
図5は端末2の機能構成例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は各データベースの一例を示す図である。
【
図7】
図7は端末2の全体の動作を説明するためのフローチャートである。
【
図9】
図9はゲームカードスキャン処理(Step 104)のフローチャートである。
【
図10】
図10はゲームカード1の絵柄を読み取り動作を説明するための図である。
【
図11】
図11はキャラクター一覧提示処理(Step 105)のフローチャートである。
【
図12】
図12は一覧配置画像77を説明するための図である。
【
図13】
図13は端末2の表示部33に表示されるキャラクター一覧提示画面の一例を説明するための図である。
【
図14】
図14は選択キャラクター提示処理(Step 106)のフローチャートである。
【
図15】
図15は、プレイヤによる拡大用第1動画81に対する選択(タッチ)により、選択キャラクター提示領域87に拡大用第2動画89が表示される一例を示した図である。
【
図16】
図16はサブメニュー処理(Step 405)のフローチャートである。
【
図17】
図17は端末2で行われるゲーム画面の一例を示す図である。
【
図18】
図18は端末2に表示されたゲームカード画像の一例を示す図である。
【
図19】
図19は端末2に表示されたキャラクター情報の表示例を示す図である。
【
図20】
図20は提示制御部53による検索機能を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施の形態を説明する。まず、本実施の形態の理解を容易にするために、ゲームの概要、ゲームに登場するキャラクター及びゲームに用いられる遊戯媒体について説明する。
【0012】
本実施の形態におけるゲームは、キャラクターが対応付けられた遊戯媒体と、プレイヤの端末上で動作するゲームアプリケーションと、が用いられる。プレイヤは遊戯媒体を取得することによって、遊戯媒体に対応付けられたキャラクターをゲームアプリケーションに登録することができる。プレイヤは、ゲームアプリケーションに登録されたキャラクターを、ゲームに使用して、育成することも可能である。
【0013】
本実施形態に係るゲームには複数のキャラクターが登場する。キャラクターは人物、仮想的な生物、アイテム等である。そして、キャラクターは、キャラクター情報を持つ。キャラクター情報は、遊戯媒体に表示(印字)されているか否かによって、第1キャラクター情報と第2キャラクター情報とに区別される。本実施の形態に係るキャラクターの第1キャラクター情報は、主に、ゲームアプリケーション上のゲームの進行に応じて変化しない不変情報であり、例えば、キャラクターのプロフィール情報である。プロフィール情報は、キャラクターの名称、出生地、属性、経歴、初期能力値等の情報である。そして、第1キャラクター情報の全部又は一部は遊戯媒体に表示(印字)される情報である。また、本実施の形態に係るキャラクターの第2キャラクター情報は、主に、ゲームアプリケーション上のゲームの進行に応じて変化する可変情報であり、例えば、キャラクターのステイタス情報である。ステイタス情報は、キャラクターの能力(各種能力、ヒットポイント、マジックポイント、経験値、レベル、習得した技能など)を表す情報である。そして、第2キャラクター情報は遊戯媒体に表示(印字)されない情報である。
【0014】
ゲームアプリケーションのゲームを楽しむプレイヤばかりではなく、遊戯媒体を収集することを目的とするプレイヤも存在する。そこで、プレイヤに提供する遊戯媒体は、仮想的ではなく、現実的にプレイヤが認知可能な実体のある有体物たる遊戯媒体に、キャラクターを対応付けて(化体させて)プレイヤに提供する。遊戯媒体は、例えば、物理的な体積を有する物品(現実物品)であるゲームカードである。尚、ゲームカードに限られることなく、例えばキャラクターの外観を有するフィギュア等の造形物であってもよい。以下の説明では、遊戯媒体がゲームカードである場合を説明する。
【0015】
図1、
図2は、本実施の形態におけるゲームカード1(遊戯媒体)の一例を示す図であり、
図1はゲームカード1の表面(第1面)の一例を示す図であり、
図2はゲームカード1の裏面(第2面)の一例を示す図である。
【0016】
ゲームカード1(遊戯媒体)の表面(第1面)には、絵柄11が表示されている。ゲームカード1の絵柄11は、ゲームカード1に対応付けられたキャラクターの頭部及び胴部を含む画像である第1キャラクター画像12と、第1キャラクター画像の背景の画像である第1背景画像13と、そのキャラクターの第1キャラクター情報(プロフィール情報)14と、を含む。
図1のゲームカード1の表面(第1面)の第1キャラクター情報は、キャラクターの名称、キャラクターの属性、キャラクターのヒットポイントが記載されている。尚、ゲームカード1に記載されたヒットポイントは初期値であり、後述するように、そのキャラクターのヒットポイントは、キャラクターをゲームに使用することにより、初期値を上回るようになる。
【0017】
ゲームカード1(遊戯媒体)の裏面(第2面)には、ゲームカード1に対応付けられたキャラクターの第1キャラクター情報14と、そのキャラクターの頭部の画像である第2キャラクター画像15と、が表示されている。
図2のゲームカード1の裏面(第2面)の第1キャラクター情報は、キャラクターの経歴、キャラクターの出生地等が記載されている。
【0018】
尚、ゲームカード1の表面又は裏面に表示される第1キャラクター情報14は、キャラクターの全ての第1キャラクター情報が表示される必要はなく、第1キャラクター情報の一部が表示されているだけでも良い。
【0019】
また、上述したように、キャラクター情報のうち、第1キャラクター情報(プロフィール情報)の全部又は一部はゲームカード1の表面又は裏面に表示されているが、第2キャラクター情報(ステイタス情報)は表示されていないことに留意すべきである。これは、ゲームカード等の遊戯媒体のデザイン上の問題や、遊戯媒体の領域の大きさ等から、遊戯媒体に表示できるキャラクターの情報は限られている。一方、プレイヤがゲームカード1を取得した場合、ゲームカード1のキャラクターがどのようなキャラクターであるかを知りたいと思うであろう。そこで、ゲームカード1の取得後にゲーム等によって変化しない第1キャラクター情報のみが記載されているのである。
【0020】
次に、本実施の形態におけるゲームシステムを説明する。
【0021】
図3は、本実施形態におけるゲームシステムの全体構成例を示す図である。
図3に示すように、ゲームシステムは、ゲームカード1と、プレイヤ毎に用意される端末2と、ゲームサーバ3と、を備えて構成される。端末2とゲームサーバ3とは、通信回線Nに接続可能で、相互に通信可能である。
【0022】
通信回線Nは、データ通信が可能な通信路を意味する。すなわち、通信回線Nは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLANの他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含み、通信方法については有線/無線を問わない。
【0023】
端末2は、ゲームプログラムを実行することのできるコンピュータであり、無線通信基地局等を介して通信回線Nに接続し、ゲームサーバ3とデータ通信を行うことができる。端末2は、例えば、スマートフォンや、携帯電話機、携帯型ゲーム装置、据置型家庭用ゲーム装置、業務用ゲーム装置、パソコン、タブレット型コンピュータ、据置型家庭用ゲーム装置のコントローラ等である。端末2は、基本的には、複数存在し、各プレイヤにより操作される。
【0024】
図4は端末2の一例であるスマートフォンの装置構成例を示す図である。
図4に示すように、端末2は、ディスプレイ21と、ディスプレイ21と一体構成されるタッチ操作パネル22と、内蔵されたスピーカ23と、カメラ24と、を備える。また、端末2には、図示されていない制御基板、内蔵バッテリー、電源ボタン、音量調節ボタン等が設けられている。制御基板には、CPUやGPU、DSP等の各種マイクロプロセッサ、ASIC、VRAMやRAM、ROM等の各種ICメモリ、携帯電話基地局と無線通信するための無線通信モジュール等が搭載されている。また、制御基板には、タッチ操作パネル22のドライバ回路といった、いわゆるI/F回路(インターフェース回路)等が搭載されている。これら制御基板に搭載されている各要素は、それぞれがバス回路等を介して電気的に接続され、データの読み書きや信号の送受信が可能に接続されている。
【0025】
図5は端末2の機能構成例を示すブロック図である。
図5に示すように、端末2は、操作入力部31と、読取部32と、表示部33と、音出力部34と、通信部35と、記憶部36と、処理部37と、を備える。
【0026】
操作入力部31は、プレイヤがゲームに関する各種操作を入力するためのものであり、操作入力に応じた操作入力信号を処理部37に出力する。操作入力部31の機能は、例えば、タッチ操作パッド、ホームボタン、ボタンスイッチや、ジョイスティック、トラックボールといった直接プレイヤが指で操作する素子はもちろん、加速度センサや角速度センサ、傾斜センサ、地磁気センサといった、運動や姿勢を検知する素子等によっても実現できる。操作入力部31は、
図2のスマートフォンの例では、タッチ操作パネル22に該当する。
【0027】
読取部32は、撮像素子等から成る撮影装置である。読取部32は、
図2のスマートフォンの例では、カメラ24に該当する。
【0028】
表示部33は、画像生成部41から入力される画像信号に基づいて各種ゲーム画面を表示する。表示部33の機能は、例えば、液晶等のフラットパネルディスプレイ、ブラウン管(CRT)、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイといった表示装置によって実現できる。表示部33は、
図2のスマートフォンの例では、ディスプレイ21に該当する。
【0029】
音出力部34は、音生成部42から入力される音信号に基づいてゲームに関する効果音等を音出力するためのものである。音出力部34は、
図2のスマートフォンの例では、スピーカ23に該当する。
【0030】
通信部35は、通信回線Nと接続して通信を実現する。通信部35の機能は、例えば、無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプタ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現できる。
【0031】
記憶部36には、端末2を動作させ、端末2が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、このプログラムの実行中に使用されるデータ等が予め記憶され、或いは処理の都度一時的に記憶される。記憶部36は、例えばRAMやROM、フラッシュメモリ等のICメモリを使用したソリッドステートドライブ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVD等の光学ディスク等によって実現できる。
【0032】
記憶部36には、システムプログラムと、ゲームプログラムとが格納される。システムプログラムは、端末2のコンピュータとしての基本機能を実現するためのプログラムである。ゲームプログラムは、処理部37を後述するゲーム演算部40として機能させるためのプログラムである。このプログラムは、プレイヤがアカウント登録を済ませるとゲームサーバ3又は他のアプリ配信サーバ等から配信される。また、記憶部36には、ゲームを実行するために必要なデータベースが格納される。
【0033】
本実施の形態では、記憶部36には、キャラクターデータベースD1と、キャラクター画像データベースD2と、キャラクター情報データベースD3と、が格納されている。
図6はキャラクターデータベースD1、キャラクター画像データベースD2及びキャラクター情報データベースD3の一例を示す図である。
【0034】
図6のキャラクターデータベースD1は、カード番号と、キャラクターID(識別情報)と、絵柄特徴データと、保有フラグと、が関連付けられて記憶されている。カード番号はゲームカード1の種類毎に付与された識別番号である。キャラクターIDはキャラクター毎に付与された識別番号である。絵柄特徴データは、ゲームカード1の表面に表示(印字)された絵柄11の特徴量のデータである。保有フラグは、後述するようにゲームカード1からゲームアプリケーションに登録されたキャラクターには、保有フラグ(“1”)が立てられる。これにより、プレイヤはゲームカード1に対応付けられたキャラクターを保有したことになる。
図6のキャラクター画像データベースD2は、後述するキャラクターの表示に使用される各種画像がキャラクターIDと関連付けられて記憶されているデータベースである。
図6のキャラクター情報データベースD3は、キャラクターの第1キャラクター情報と、キャラクターの第2キャラクター情報と、キャラクターIDと、が関連付けられて記憶されているデータベースである。尚、これらのデータベースは、ゲームに用いられるキャラクターの追加又は変更等により、逐次、ゲームサーバ3により、ダウンロード可能である。
【0035】
処理部37は、記憶部36に格納されているプログラムやデータ、操作入力部31、読取部32からの各種入力信号等に基づいて、端末2の動作を統括的に制御する。処理部37の機能は、例えば、CPUやGPU等のマイクロプロセッサ、ASIC、ICメモリ等の電子部品によって実現できる。この処理部37は、主な機能部として、ゲーム演算部40と、画像生成部41と、音生成部42と、通信制御部43と、を備える。
【0036】
ゲーム演算部40は、本実施形態のゲームを実現するための種々のゲーム処理を実行し、処理結果を画像生成部41や音生成部42に出力する。ゲーム演算部40は、ゲームカード読取制御部51と、キャラクター認識部52と、提示制御部53と、ゲーム実行部54と、を備える。
【0037】
ゲームカード読取制御部51は、読取部32を制御し、ゲームカード1の表面の絵柄11を読み取る。ゲームカード読取制御部51は、読み取りを制御するために、ゲームカード1の読み取りためのガイドラインや操作情報を、表示部33に表示する。そして、ゲームカード読取制御部51は、読み取ったゲームカード1の表面の絵柄11の画像データを、キャラクター認識部52に出力する。
【0038】
キャラクター認識部52は、キャラクターデータベースD1の各ゲームカード1の絵柄特徴データを用いて、既知の画像認識の技術により、読み取ったゲームカード1の表面の絵柄11に対応付けられているキャラクターを認識する。キャラクター認識部52は、キャラクターを認識できた場合、保有フラグのフィールドに、保有フラグ(“1”)を立てる。これにより、プレイヤはゲームカード1に対応付けられたキャラクターを保有(取得)したことになる。すなわち、キャラクターデータベースD1の保有フラグのフィールドに、保有フラグ(“1”)が立てられているキャラクターが、ゲームアプリケーション上で、プレイヤが保有するキャラクターとなる。
【0039】
提示制御部53は、キャラクターに関する各種の情報を、表示部33又は音出力部34を介して、プレイヤに提示する。キャラクターに関する各種の情報の提示の詳細は、後述する。
【0040】
ゲーム実行部54は、取得したキャラクターを用いたゲームを実行する。ゲームの実行によって、そのゲームで使用されたキャラクターのステイタス情報は変化する。ゲーム実行部54は、ゲームに使用されたキャラクターのステイタス情報を変化させ、変化したステイタス情報を、キャラクター情報データベースD2の第2キャラクター情報に反映させる。
【0041】
画像生成部41は、ゲーム演算部40の処理結果に基づいて1フレーム時間(例えば1/60秒)で1枚のゲーム画面を生成し、生成したゲーム画面の画像信号を表示部33に出力する。画像生成部41の機能は、例えば、GPUやデジタルシグナルプロセッサ(DSP)等のプロセッサ、ビデオ信号IC、ビデオコーデック等のプログラム、フレームバッファ等の描画フレーム用ICメモリ、テクスチャデータの展開用に使用されるICメモリ等によって実現できる。
【0042】
音生成部42は、ゲーム演算部40の処理結果に基づいてゲームに関する効果音やBGM、操作補助情報の音声情報、各種操作音等の音信号を生成し、音出力部34に出力する。音生成部42の機能は、例えば、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)や音声合成IC等のプロセッサ、音声ファイルを再生可能なオーディオコーデック等によって実現できる。
【0043】
通信制御部43は、ゲームサーバ3とのデータ通信のための通信接続及びデータ処理を行う。
【0044】
ゲームサーバ3について説明する。
【0045】
ゲームサーバ3は、単数又は複数のサーバ装置や記憶装置等を含んで構成されたサーバシステムである。ゲームサーバ3は、本実施形態のゲームアプリケーションを運営するための各種サービスを提供し、ゲームアプリケーションの運営に必要なデータの管理や、端末2でのゲームアプリケーションの実行に必要なプログラムやデータの配信等を行う。具体的には、ゲームサーバ3は、端末2の要求に応答して、ゲームを実行するゲームアプリケーション、キャラクターに関するデータベース等を、端末2に送信する。また、複数キャラクターを用いたデッキ対戦又はグループ対戦等において、対戦プレイヤのマッチングやデッキ対戦又はグループ対戦の実行を行う。
【0046】
次に、端末2の動作を説明する。
図7は端末2の全体の動作を説明するためのフローチャートである。
【0047】
まず、プレイヤによりゲームアプリケーションが起動されると、端末2の提示制御部53は、表示部33にメニュー画面を表示する(Step 100)。
図8はメニュー画面の一例を示す図である。
図8のメニュー画面には、ゲームカード1のスキャン(読取)を選択するための選択ボタン70と、キャラクター一覧の表示を選択するための選択ボタン71と、ゲームの終了を選択するための選択ボタン72と、が表示されている。
【0048】
プレイヤにより選択ボタン70が選択されると(Step 101)、端末2はゲームカードスキャン処理を行う(Step 104)。ゲームカードスキャン処理(Step 104)の詳細は後述する。
【0049】
プレイヤにより選択ボタン71が選択されると(Step 102)、端末2はキャラクター一覧提示処理を行う(Step 105)。続いて、端末3は選択キャラクター提示処理を行う(Step 106)。キャラクター一覧提示処理(Step 105)の詳細と選択キャラクター提示処理(Step 106)の詳細とは、後述する。
プレイヤにより選択ボタン72が選択されると(Step 103)、端末2はゲームを終了する。
以上が端末2の全体の動作である。
【0050】
次に、ゲームカードスキャン処理(Step 104)について説明する。
図9はゲームカードスキャン処理(Step 104)のフローチャートである。
【0051】
プレイヤにより「ゲームカードスキャン」の選択ボタン70が選択されると、ゲームカード読取制御部51は、読取部32(カメラ24)を撮影可能に制御し、ゲームカード1の絵柄11を読み取るためのガイドとなるガイドライン73を、表示部33に表示する(Step 200)。
図10はゲームカード1の絵柄11の読み取り動作を説明するための図である。
図10の例では、ゲームカード1と同形状のガイドライン73と、スキャン開始を指示するスキャン開始ボタン74と、が表示されている。プレイヤは、読取部32により撮影されて表示部33に表示されたゲームカード1の外辺がガイドライン73に沿うように端末2を操作する。ゲームカード1の外辺がガイドライン73に合致した状態で、スキャン開始ボタン74をタッチする。
【0052】
ゲームカード読取制御部51は、スキャン開始ボタン74のタッチを検出すると、ゲームカード1のスキャンを開始する(Step 201)。スキャンされたゲームカード1の絵柄11は、ゲームカード読取制御部51からキャラクター認識制御部52に出力される。
【0053】
キャラクター認識制御部52は、スキャンされたゲームカード1の絵柄11の画像と、キャラクターデータベースD1の各絵柄特徴データと、を照合し、スキャンされたゲームカード1の絵柄11に対応するキャラクターを識別する(Step 202)。
【0054】
キャラクター認識制御部52は、スキャンされたゲームカード1の絵柄11に対応するキャラクターが識別可能である場合(Step 203)、識別したキャラクターに対応するキャラクターデータベースD1の保有フラグのフィールドに保有フラグを立てる(“1”を付与)(Step 204)。キャラクター認識制御部52は、キャラクターが新たに取得できたことを、表示部33に表示し(Step 205)、Step 100に戻る。尚、キャラクターが識別可能であるが、既に保有している場合(保有フラグが既に立てられている)、既に保有済みであることを表示して、同様に、Step 100(メニュー画面)に戻る。一方、キャラクター認識制御部52は、スキャンされたゲームカード1の絵柄11に対応するキャラクターが識別不可能である場合(Step 203)、エラーを表示部33に表示し(Step 207)、Step 100(メニュー画面)に戻る。
【0055】
以上の動作により、プレイヤは保有しているゲームカード1に対応付けられているキャラクターを、ゲームアプリケーションに登録することができ、後述するキャラクターの各種情報の閲覧、キャラクターを用いたゲームを実行することができる。
【0056】
次に、キャラクター一覧提示処理(Step 105)について説明する。
図11はキャラクター一覧提示処理(Step 105)のフローチャートである。
図12は一覧配置画像77を説明するための図である。
図13は端末2の表示部33に表示されるキャラクター一覧提示画面の一例を説明するための図である。以下、
図13に示されるように、キャラクター一覧提示画面は、一覧配置画像77が表示される一覧配置画像提示領域86と、ひとつのキャラクターが表示される選択キャラクター提示領域87と、を備えるものとして説明する。
【0057】
プレイヤにより、メインメニュー画面の「キャラクター一覧」の選択ボタン71が選択されると(Step 102)、端末2の提示制御部53はキャラクターデータベースD1からプレイヤが保有しているキャラクターのカード番号及びキャラクターIDを読み出す(Step 300)。読み出すカード番号及びキャラクターIDは、キャラクターデータベースD1のうち、保有フィールドに保有フラグが立っているカード番号及びキャラクターIDである。
【0058】
提示制御部53は、キャラクター画像データベースD2から、取得したキャラクターIDに対応するキャラクターの一覧用画像を読み出す(Step 301)。ここで、一覧用画像は、キャラクターの頭部部分の画像である。提示制御部53は、
図12に示す配置マップ75に、取得した一覧用画像を配置する(Step 302)。
図12の例において、一覧配置マップ75には、キャラクターの一覧用画像を配置する正方形の配置領域76が、運営側から提供されているキャラクターの数だけ設定され、各配置領域76にはカード番号が付されている。提示制御部53は、取得した一覧用画像を、その一覧用画像に対応するキャラクターのカード番号の配置領域76に仮想的に配置していく。続いて、提示制御部53は、一覧配置マップ75の配置領域76のうち、一覧用画像が配置されていない配置領域76に、未保有のキャラクターであることを示す未保有画像(疑問符の画像)を配置する(Step 303)。尚、未保有画像は、キャラクター画像とは別に、提示制御部53が予め記憶しておく。これにより、一覧用画像及び未保有画像が配置された一覧配置画像77が完成する。尚、一覧配置画像77は、一覧配置マップ75のレイヤと一覧用画像及び未保有画像のレイヤとのレイヤ構成の図であっても良い。
【0059】
提示制御部53は、選択キャラクター提示領域87に表示するキャラクターを選択する。本例の初期表示において、提示制御部53は、保有キャラクターのうちカード番号が最も若い番号のキャラクターを選択する(Step 304)。以下、選択キャラクター提示領域87に表示するキャラクターを、選択キャラクターと記載する。提示制御部53は、選択キャラクターの拡大用第1動画81を、キャラクター画像データベースD2から読み出し、選択キャラクター用背景画像80に重畳して、選択キャラクター提示領域87に表示する(Step 305)。尚、選択キャラクター用背景画像80は、全てのキャラクターに共通して使用しても良いし、キャラクター毎に用意しても良い。但し、ゲームカード1の第1背景画像13とは異なる。また、拡大用第1動画81は静止画ではなく、動画である。
【0060】
提示制御部53は、各種のサブメニューを、選択キャラクター用背景画像80に重畳して、選択キャラクター表示領域に表示する(Step 306)。
提示制御部53は、一覧配置画像77のうち、一覧配置画像提示領域86に対応する一覧配置画像77を表示する(Step 307)。
【0061】
図13に示す如く、本例の初期表示において、キャラクター一覧提示画面の一覧配置画像提示領域86に表示される一覧配置画像77は、一覧配置画像77の最上部から一覧配置画像提示領域86の最下部までの範囲に対応する画像である。プレイヤは、一覧配置画像提示領域86の画面をフリック又はスワイプすることにより、フリック又はスワイプの移動方向に一覧配置画像77がスクロールし、表示されていないキャラクターの一覧配置画像77を見ることができる。
また、選択キャラクター提示領域87には、選択キャラクター用背景画像80に重畳して選択キャラクターの拡大用第1動画81が表示される。この拡大用第1動画81は、選択キャラクターの動画である。このような表示を行うことにより、プレイヤは、ゲームカード1に表示されているキャラクターの第1キャラクター画像12とは異なるキャラクターの画像を楽しむことができる。
更に、選択キャラクター提示領域87には、一覧用背景画像80に重畳して各種のサブメニューの選択ボタン82~選択ボタン85が表示されている。
【0062】
このようにして、提示制御部53は、キャラクター一覧提示画面を表示し、Step 106に進む(Step 307)。
【0063】
次に、選択キャラクター提示処理(Step 106)について説明する。
図14は選択キャラクター提示処理(Step 106)のフローチャートである。
【0064】
プレイヤは、キャラクター一覧提示画面において、一覧提示されたキャラクターから所望のキャラクターの一覧用画像を選択(タッチ)する(Step 400)。提示制御部53は、キャラクターの一覧用画像の選択(タッチ)を検知すると(Step 401)、キャラクター画像データベースD2から選択された選択キャラクターの拡大用第1動画81を読み出し、読みだした拡大用第1動画81を、選択キャラクター提示領域87の選択キャラクター用背景画像80に重畳して表示する(Step 402)。
【0065】
提示制御部53は、選択キャラクター提示領域87に表示された選択キャラクターの拡大用第1動画81に対するプレイヤの選択(タッチ)を検出すると(Step 403)、キャラクター画像データベースD2から、そのキャラクターの拡大用第2動画89を読み出し、拡大用第1動画81に代えて拡大用第2動画89を表示する(Step 406)。
図15は、プレイヤによる拡大用第1動画81に対する選択(タッチ)により、選択キャラクター提示領域87に拡大用第2動画89が表示される一例を示した図である。
図15に示されるように、拡大用第2動画89は拡大用第1動画81とは異なる動画である。このような構成にすることにより、キャラクターの静止画だけが表示されたゲームカードだけでは楽しむことができないインタラクティブなキャラクターの表示を行うことができる。
【0066】
提示制御部53は、選択キャラクターの拡大用第1動画81に対するプレイヤの選択(タッチ)が検出されない場合(Step 403)、「メニュー画面に戻る」の選択ボタン85に対する選択(タッチ)を検出する(Step 404)。提示制御部53は、「メニュー画面に戻る」の選択ボタン85に対する選択(タッチ)が検出されない場合(Step 404)、サブメニュー処理を行う(Step 405)。一方、提示制御部53は、「メニュー画面に戻る」の選択ボタン85に対する選択(タッチ)が検出された場合(Step 404)、Step 100に進み、メニュー画面を表示する(Step 407)。
【0067】
続いて、サブメニュー処理(Step 405)について説明する。
図16はサブメニュー処理(Step 405)のフローチャートである。
提示制御部53及びゲーム実行制御部54は、キャラクター一覧提示画面の選択ボタン82~84のいずれかのタッチを検出する。
【0068】
「ゲームを開始する」の選択ボタン82が選択(タッチ)されると(Step 500)、ゲーム実行制御部54は、キャラクター画像データベースD2から、選択キャラクターのゲーム用画像を読み出し、ゲームを実行する(Step 513)。
図17は端末2で行われるゲーム画面の一例を示す図である。
図17の例では、選択キャラクターのゲーム用画像を指で操作しながら、ゲームを行う例を示している。このゲームにより、選択キャラクターのステイタス情報(第2キャラクター情報)は変化する。このとき、ゲーム実行制御部54は、第1キャラクター情報に含まれる初期能力値(例えば、初期レベル)からゲームを開始し、ゲーム後はその初期能力値を下回らないように能力値を上昇させるように制御する。そして、ゲーム実行制御部54は、変化したステイタス情報によって、キャラクター情報データベースD3の第2キャラクター情報を更新する。このようにすることにより、遊戯媒体に対応付けられたキャラクターを育成するという楽しみを、プレイヤに与えることができる。
【0069】
また、提示制御部53は、「ゲームカードを表示する」の選択ボタン83が選択(タッチ)されると(Step 501)、キャラクター画像データベースD2から、ゲームカード画像を読み出し、表示部33に表示する(Step 514)。
図18は端末2に表示されたゲームカード画像を示す一例である。
図18の例では、選択キャラクターに対応するゲームカード1の表面に表示されている絵柄11と同一のものが表示されている例を示している。これにより、プレイヤは、ゲームアプリケーション上からでも、キャラクターのゲームカード1を確認することができる。
【0070】
また、提示制御部53は、「キャラクター情報」の選択ボタン84が選択(タッチ)されると(Step 502)、選択キャラクターのキャラクターIDに対応する第1キャラクター情報を、キャラクター情報データベースD3から読み出す(Step 503)。提示制御部53は、取得した第1キャラクター情報を、「プロフィール」のタブのページに表示する(Step 504)。
図19は端末2の表示部33に表示されたキャラクター情報の表示例を示す図である。
図19に示されるように、「キャラクター情報」の選択ボタン84が選択されると、まず、「プロフィール」のタブのページがキャラクターの拡大用第1動画81及び一覧配置画像77に重畳して表示される。第1キャラクター情報は、ゲームカード1に表示(印字)されている情報であり、キャラクターの名称、プロフィール、属性、初期能力値(ヒットポイント等)である。
【0071】
「プロフィール」のタブのページが表示されている状態において、提示制御部53は、「能力」のタブが選択(タッチ)されると(Step 505)、選択キャラクターのキャラクターIDに対応する第2キャラクター情報を、キャラクター情報データベースD3から読み出す(Step 506)。そして、提示制御部53は、取得した第2キャラクター情報を、「能力」のタブのページに表示する(Step 507)。第2キャラクター情報は、
図19に示されるように、ゲームカード1に表示(印字)されていない情報であり、ゲームの進行に応じて変化する可変情報であり、キャラクターのステイタス情報である。ステイタス情報は、キャラクターの各種能力、ヒットポイント、マジックポイント、経験値、レベル、習得した技能などである。
【0072】
ここで、「能力」のタブのページが表示されている状態において、プレイヤにより「プロフィール」のタブが選択されると(Step 508)、提示制御部53は、Step 503に戻り、処理を続行する。一方、提示制御部53は、プレイヤによりページ上の終了ボタン90が選択されると、キャラクター情報を表示するページの表示を中止し、サブメニューが表示されたキャラクター一覧提示画面を表示する(Step 510)。そして、サブメニュー処理を続行する。
【0073】
一方、提示制御部53は、キャラクター一覧提示画面において、「メニュー画面に戻る」の選択ボタン85に対するタッチが検出された場合(Step 511)、Step 100に進み、メニュー画面を表示する(Step 512)。
以上により、本実施の形態の動作の説明を終了する。
【0074】
本実施の形態は、遊戯媒体たるゲームカード1には、キャラクターの名称情報、出生地情報、属性情報及び経歴情報等の変化しない情報(第1キャラクター情報)を表示(印字)しておき、その他のゲーム等によって変化する情報(第2キャラクター情報)はゲームカード1に表示(印字)せず、端末2のゲームアプリケーション上で、第1キャラクター情報及び第2キャラクター情報を閲覧できるように構成している。このように構成することにより、ゲームカード1を収集するだけでなく、プレイヤはキャラクターをゲームアプリケーションに登録して、ゲームカード1には表示されていない、キャラクターの第2キャラクター情報を閲覧するという楽しみが増える。
【0075】
また、ゲームアプリケーションに登録して閲覧可能なキャラクター画像は、ゲームカード1に記載されているキャラクター画像とは異なる画像であり、更に、キャラクターの動画であるので、プレイヤはゲームカードだけでは得られない楽しみを得ることができる。
【0076】
更に、本実施の形態は、キャラクターの第1次的な取得はゲームカード等の遊戯媒体の取得で行われ、ゲームカード等の遊戯媒体に表示された絵柄を端末2に読み取らせることにより、ゲームアプリケーションにキャラクターを登録するように構成している。そして、ゲームアプリケーションに登録されたキャラクターはゲーム等により育成可能である。このような構成により、プレイヤはゲームカードの収集だけではなく、ゲームカードに対応したキャラクターを育成することも楽しむことができる。
以上の如く、本実施の形態の遊戯媒体及びゲームアプリケーションは、興趣性の高い遊戯媒体及びゲームアプリケーションである。
【0077】
<本発明の実施の形態の変形例>
キャラクター一覧提示画面において、一覧されるキャラクターを所定の条件で検索できれば、便利である。本発明の実施の形態の変形例では、所定の条件を設定して、その条件に合致したキャラクターを、並び替えて又は絞り込んで一覧で表示する例を説明する。
【0078】
提示制御部53は、キャラクターデータベースD1、キャラクター画像データベースD2及びキャラクター情報データベースD3に格納されている情報を用いて、プレイヤが設定した条件に合致したキャラクターを、並び替えて又は絞り込んで一覧で表示する。
図20は提示制御部53による検索機能を説明するための図である。
【0079】
提示制御部53は、キャラクターの提示の検索を選択させるための「検索」選択ボタン100を、キャラクター一覧提示画面に表示する。提示制御部53は、プレイヤにより選択ボタン100が選択(タッチ)されると、並び替え又は絞り込みのための条件を表示する。
図20の例では、並び替えの条件として、キャラクターの「属性」、「出生地」及び「ヒットポイント」が設定されており、絞り込みの条件として、ゲームカード1の発売時期又は順番(シーズン情報)である「第1弾」、「第2弾」及び「第3弾」が設定されている。尚、各ゲームカード1のシーズン情報は、キャラクターデータベースD1のゲームカード(キャラクター)毎に記録しておく。
【0080】
また、検索用の一覧配置マップ75は、並び替えの条件毎に一覧配置マップ75を用意しておく。例えば、キャラクターの「属性」毎の一覧配置マップ75、「出生地」毎の一覧配置マップ75及び「ヒットポイント」毎の一覧配置マップ75である。同様に、検索用の一覧配置マップ75は、絞り込みの条件毎に一覧配置マップ75を用意しておく。例えば、シーズン情報「第1弾」用の一覧配置マップ75、「第2弾」」用の一覧配置マップ75及び「第3弾」」用の一覧配置マップ75である。
【0081】
提示制御部53は、例えば、
図20に示されるように、プレイヤにより「属性」が選択され、「並び替え」の選択ボタン101が選択されると、キャラクター情報データベースD3の各キャラクターの属性情報を読み出し、保有しているキャラクターの一覧用画像を、カード番号の若い順に、その属性毎の一覧配置マップ75の配置領域76に配置し、保有していないキャラクターの配置領域76には未保有画像を配置し、「属性」毎の一覧配置画像77を生成する。そして、「属性」毎の一覧配置画像77を、上述した
図13と同様に、キャラクター一覧提示画面の一覧配置画像提示領域86に表示する。
【0082】
また、提示制御部53は、例えば、
図20に示されように、プレイヤによりシーズン情報の「第2弾」が選択され、「絞り込み」の選択ボタン102が選択されると、キャラクターデータベースD1から、プレイヤが保有しており、シーズン情報が「第2弾」のキャラクターの一覧用画像を読み出し、カード番号の若い順に、読み出した一覧用画像を、「第2弾」用の一覧配置マップ75の配置領域76に配置し、保有していないキャラクターの配置領域76には未保有画像を配置し、シーズン情報が「第2弾」の一覧配置画像77を生成する。そして、シーズン情報が「第2弾」の一覧配置画像77を、上述した
図13と同様に、キャラクター一覧提示画面の一覧配置画像提示領域86に表示する。
本発明の実施の形態の変形例によれば、一覧表示一覧提示画面において、一覧されるキャラクターを所定の条件で検索できるので、一覧表示一覧提示の利便性が高くなる。
【0083】
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されるが、以下には限られない。
【0084】
[付記1]
コンピュータを、
有体物たる遊戯媒体に表示された絵柄を読取り可能な読取手段、
読取られた前記絵柄により特定されるキャラクターを取得可能な取得手段、
取得したキャラクターの第1キャラクター情報と第2キャラクター情報とを提示可能な提示手段、
として機能させ、
前記第1キャラクター情報は、前記遊戯媒体に表示されており、
前記第2キャラクター情報は、前記遊戯媒体に表示されていない、
プログラム。
【0085】
[付記2]
前記遊戯媒体は、第1面と第2面とから構成され、
前記第1面には、前記絵柄が表示され、
前記第2面には、前記キャラクターの第2キャラクター画像と、前記第1キャラクター情報と、が表示されている、
付記1に記載のプログラム。
【0086】
[付記3]
前記第1キャラクター情報は、ゲームの実行に応じて変化しない不変情報であり、
前記第2キャラクター情報は、ゲームの実行に応じて変化し得る可変情報である、
付記1又は付記2に記載のプログラム。
【0087】
[付記4]
前記第1キャラクター情報は、前記キャラクターのプロフィール情報を含む、
前記第2キャラクター情報は、前記キャラクターのステイタス情報を含む、
付記1から付記3のいずれかに記載のプログラム。
【0088】
[付記5]
前記プロフィール情報は、前記キャラクターの名称情報、出生地情報、属性情報、及び、経歴情報の少なくともいずれかを含み、
前記ステイタス情報は、前記キャラクターの能力情報を含む、
付記4に記載のプログラム。
【0089】
[付記6]
前記遊戯媒体の絵柄は、前記キャラクターの第1キャラクター画像と、第1背景画像と、を含み、
前記提示手段は、取得した前記キャラクターの第3キャラクター画像を、第2背景画像に重畳して提示する、
付記1から付記5のいずれかに記載のプログラム。
【0090】
[付記7]
前記第3キャラクター画像は、動画像である、
付記6に記載のプログラム。
【0091】
[付記8]
前記提示手段は、前記第3キャラクター画像に重畳して、前記第3キャラクター画像に対応するキャラクターの前記第1キャラクター情報又は前記第2キャラクター情報を提示する、
付記6又付記7に記載のプログラム。
【0092】
[付記9]
前記提示手段は、
前記第3キャラクター画像の近傍に提示ボタンを提示し、前記提示ボタンが選択されると、前記第3キャラクター画像に重畳して前記第1キャラクター情報又は前記第2キャラクター情報を提示する、
付記8に記載のプログラム。
【0093】
[付記10]
前記提示手段は、取得したキャラクターの第4キャラクター画像を、一覧で提示する、
付記1から付記9のいずれかに記載のプログラム。
【0094】
[付記11]
前記提示手段は、取得した前記キャラクターの第4キャラクター画像を、キャラクター毎に予め設定されている位置に提示する、
付記10に記載のプログラム。
【0095】
[付記12]
前記第4キャラクター画像は、前記キャラクターの頭部の画像である、
付記10又は付記11に記載のプログラム。
【0096】
[付記13]
前記提示手段は、キャラクターを一覧提示する際、未取得のキャラクターに対して設定されている位置に、キャラクターが未取得である旨の画像を提示する、
付記10から付記12のいずれかに記載のプログラム。
【0097】
[付記14]
前記提示手段は、キャラクターの検索機能を備え、キャラクターを一覧提示する際に、検索条件に合致するようにキャラクターの第4キャラクター画像を、並び替えて又は絞り込んで提示する、
付記10から付記13のいずれかに記載のプログラム。
【0098】
[付記15]
前記遊戯媒体は、カード型を成し、
前記提示手段は、取得したキャラクターに対応する前記カード型の遊戯媒体の絵柄を提示可能である、
付記1から付記14のいずれかに記載のプログラム。
【0099】
[付記16]
前記プログラムは、前記コンピュータを、
取得したキャラクターの第5キャラクター画像を、操作対象とするゲームを実行可能なゲーム実行手段として機能させる、
付記1から付記15のいずれかに記載のプログラム。
【0100】
[付記17]
前記第1キャラクター情報は、前記キャラクターに係る第1能力情報を含み、
前記第2キャラクター情報は、前記キャラクターに係る第2能力情報を含み、
前記ゲーム実行手段は、初めてのゲームの実行において、前記第2能力情報が前記第1能力情報と同じに設定されるように制御する、
付記16に記載のプログラム。
【0101】
[付記18]
前記ゲーム実行手段は、前記第2能力情報が、前記第1能力情報を下回らず、かつ、ゲームの実行に応じて上昇するように制御する、
付記17に記載のプログラム。
【0102】
[付記19]
前記第1能力情報は、前記遊戯媒体の第1面に表示されている、
付記17又は付記18に記載のプログラム。
【0103】
[付記20]
有体物たる遊戯媒体に表示された絵柄を読取り可能な読取手段と、
読取られた前記絵柄により特定されるキャラクターを取得可能な取得手段と、
取得したキャラクターの第1キャラクター情報と第2キャラクター情報とを提示可能な提示手段と、
を備え、
前記第1キャラクター情報は、前記遊戯媒体に表示されており、
前記第2キャラクター情報は、前記遊戯媒体に表示されていない、
ゲーム装置。
【0104】
[付記21]
有体物たる遊戯媒体とゲーム装置とを備え、
前記遊戯媒体には、絵柄と、前記遊戯媒体に対応付けられたキャラクターの第1キャラクター情報と、が記載され、
前記ゲーム装置は、
前記遊戯媒体の絵柄を読取り可能な読取手段と、
読取られた前記絵柄により特定されるキャラクターを取得可能な取得手段と、
取得したキャラクターの前記第1キャラクター情報と、前記遊戯媒体に記載されていない第2キャラクター情報と、を提示可能な提示手段と、
を備える、
ゲームシステム。
【0105】
以上、好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することが出来る。
【符号の説明】
【0106】
1 ゲームカード
2 端末
3 ゲームサーバ
11 絵柄
12 第1キャラクター画像
13 第1背景画像
14 第1キャラクター情報
15 第2キャラクター画像
21 ディスプレイ
22 タッチ操作パネル
23 スピーカ
24 カメラ
31 操作入力部
32 読取部
33 表示部
34 音出力部
35 通信部
36 記憶部
37 処理部