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特許7418539情報多重伝送方法及び装置、情報受信方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-11
(45)【発行日】2024-01-19
(54)【発明の名称】情報多重伝送方法及び装置、情報受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/02 20090101AFI20240112BHJP
   H04W 72/044 20230101ALI20240112BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20240112BHJP
【FI】
H04W72/02
H04W72/044
H04W72/1268
【請求項の数】 11
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022200150
(22)【出願日】2022-12-15
(62)【分割の表示】P 2020563519の分割
【原出願日】2018-05-10
(65)【公開番号】P2023021353
(43)【公開日】2023-02-10
【審査請求日】2022-12-15
(73)【特許権者】
【識別番号】517188574
【氏名又は名称】ペキン シャオミ モバイル ソフトウェア カンパニー, リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BEIJING XIAOMI MOBILE SOFTWARE CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼群
【審査官】齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/097358(WO,A1)
【文献】特表2017-506440(JP,A)
【文献】Intel Corporation,Remaining issues on carrier aggregation[online],3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1802418,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1802418.zip>,2018年03月02日
【文献】vivo,Other aspects on carrier aggregation[online],3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1803841,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1803841.zip>,2018年04月20日
【文献】Huawei, HiSilicon,Remaining issues on UCI multiplexing[online],3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1803646,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1803646.zip>,2018年04月20日
【文献】Xiaomi Communications,On Remaining issues of UCI multiplexing[online],3GPP TSG RAN WG1 #93 R1-1807168,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1807168.zip>,2018年05月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ設備(UE)に適用される情報多重伝送方法であって、
1つの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)とは時間領域内にオーバーラップする部分があり、前記1つのPUCCHと前記複数のPUSCHとが1つのタイムスロットに位置する場合に、選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを選択することであって、前記UCIのタイプは、混合自動再送応答メッセージ(HARQ-ACK)又はチャネルステータスインジケータ(CSI)を含む、ことと、
選択されたPUSCHを用いて前記UCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送することと
を含むことを特徴とする情報多重伝送方法。
【請求項2】
前記選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを選択することは、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、時間領域の開始位置または終了位置が最も前にあるPUSCHを用いることを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを選択することは、
前記複数のPUSCHのうちの1つがダウンリンク・ダイナミック・スケジューリングに基づいてアップリンク伝送を実施し、もう1つのPUSCHがコンフィグレーションに基づいてアップリンク伝送を実施する場合、前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、ダウンリンク・ダイナミック・スケジューリングに基づいてアップリンク伝送を実施するPUSCHを用いることを含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを選択することは、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、前記PUCCHとオーバーラップする時間領域シンボルの数が最も多いPUSCHを選択することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを選択することは、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、時間周波数リソース内で最も多くのリソース単位を占めるPUSCHを選択することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを選択することは、
前記UCIのタイプと事前に保存されたUCIのタイプと異なる選択基準との対応関係に基づいて、対応する選択基準を決定することと、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、決定された選択基準に従ってPUSCHを選択することと、を含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
基地局から送信された前記選択基準または前記UCIのタイプと異なる選択基準との間の対応関係を受信すること、または、
前記選択基準、または前記UCIのタイプと前記異なる選択基準との間の対応関係を、前記基地局と取り決めること、を更に含む
ことを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
基地局に適用される情報受信方法であって、
複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)による伝送を受信することと、
選択基準に従って、アップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを決定することと、
決定されたPUSCHから前記UCIを受信することと、を含み、
前記UCIが搬送される1つのPUCCHと前記複数のPUSCHとは時間領域内にオーバーラップする部分があり、前記1つのPUCCHと前記複数のPUSCHとは1つのタイムスロットに位置し、
前記UCIのタイプは、混合自動再送応答メッセージ(HARQ-ACK)又はチャネルステータスインジケータ(CSI)を含む、ことを特徴とする情報受信方法。
【請求項9】
前記方法は、
選択基準を決定し、前記選択基準をユーザ設備(UE)に送信すること、または、
UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係を決定し、UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係をユーザ設備(UE)に送信すること、または、
前記選択基準、または前記UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係をUEと取り決めること、を更に含む
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を格納するメモリとを備え、
前記プロセッサは、
1つの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)とは時間領域内にオーバーラップする部分があり、前記1つのPUCCHと前記複数のPUSCHとが1つのタイムスロットに位置する場合に、選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを選択し、
選択されたPUSCHを用いて前記UCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送するように構成され、
前記UCIのタイプは、混合自動再送応答メッセージ(HARQ-ACK)又はチャネルステータスインジケータ(CSI)を含む、
ことを特徴とするユーザ設備。
【請求項11】
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を格納するメモリとを備え、
前記プロセッサは、
複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)による伝送を受信し、
選択基準に従って、アップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを決定し、
決定されたPUSCHから前記UCIを受信するように構成され、
前記UCIが搬送される1つのPUCCHと前記複数のPUSCHとは時間領域内にオーバーラップする部分があり、前記1つのPUCCHと前記複数のPUSCHとは1つのタイムスロットに位置し、
前記UCIのタイプは、混合自動再送応答メッセージ(HARQ-ACK)又はチャネルステータスインジケータ(CSI)を含む、
ことを特徴とする基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術の分野に関するものであり、特に、情報多重伝送方法および装置、情報受信方法および装置、ユーザ設備、基地局並びにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
新世代の新たなインターネット応用の継続的な出現によって、無線通信技術に対する要求が高められ、応用のニーズを満たすために無線通信技術の進展が推進していく。現在、セルラー移動通信技術は、新世代技術の進化段階にある。新世代の移動通信システムでは、システムの要求を満たすアップリンク伝送をより一層良く設計することが重要な課題となっている。
【0003】
新無線(New Radio、NRと単に言う。)では、様々なサービスタイプに対応可能な柔軟な構成が必要である。サービスタイプによって、無線通信技術に対する要求が異なる。例えば、強化されたモバイルブロードバンド(enhanced Mobile
Broad Band、eMBBと単に言う。)サービスタイプでは、広帯域幅と高速が要求され、超高信頼低遅延通信(Ultra Reliable Low Latency Communication、URLLCと単に言う。)サービスタイプでは、高信頼性と低遅延が要求され、大規模マシンタイプコミュニケーション(massive Machine Type Communication、mMTCと単に言う。)サービスタイプは大きい接続数が要求されている。異なる業務質量QoS要件の業務を同時にサポートするために、メディアアクセス制御(Media Access Control、MACと単に言う。)層で複数の論理チャネル(Logical Channel、LCHと単に言う。)が定義されている。
【0004】
アップリンク制御情報(UCI)には、混合自動再送応答要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQと単に言う。)指示と、スケジューリング要求(Scheduling Request、SRと単に言う。)と、チャネルステータスインジケータ(Channel Status Indicator、CSIと単に言う。)が含まれている。このうち、SRでは、ユーザ設備(UE)が基地局に対してアップリンクリソーススケジューリングを要求する。NRでは、複数の異なるQoS要求の業務をサポートするために、同一のUEは、それぞれが1つ以上のLCHに対応する複数の異なるSRが配置されることができる。
【0005】
アップリンク制御情報は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を介して伝送することができる。また、PUCCHによるHARQ指示及びCSIの伝送と、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)によるアップリンクデータの伝送とが時間領域内にオーバーラップする(開始シンボル位置が同じである)場合、UEは、PUCCHによる伝送を放棄し、UCI情報であるHARQ指示及びCSIをアップリンクデータと共にPUSCHを介して送信することができる。これにより、アップリンク伝送のシングルキャリア特性が保証され、より良いピーク対平均電力比(Peak to Average Power Ratio、PAPRと単に言う。)とより低い最大電力削減(Maximum Power Reduction、MPRと単に言う。)が得られる。
【0006】
前回の無線アクセスネットワーク(RAN)1の会議では、PUCCHとPUSCHが時間領域内に部分的にしかオーバーラップしておらず、且つ開始シンボルが異なった場合には、両方が所定のタイミングの要求を満たす場合には、PUCCHとPUSCHでも多重伝送することが決議された。既存の方式によれば、PUCCCHとPUSCHで多重伝送する場合、UEはPUCCHによる伝送を放棄し、PUCCHで伝送するUCIをPUSCHの伝送コンテンツと多重化してからPUSCHで伝送することとなる。
【0007】
しかしながら、1つのPUCCHと複数の異なるPUSCHが時間領域にオーバーラップする部分がある場合、どのように適切的なPUSCHを選択して多重伝送するかは解決される課題になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これに鑑みて、本開示は、1つのPUCCHと複数の異なるPUSCHとは時間領域内にオーバーラップする部分がある場合に、適切なPUSCHを選択して多重伝送をすることを可能にする情報多重伝送方法及び装置、情報受信方法及び装置、ユーザ設備、基地局並びにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を開示している。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示実施例の第1の方面によれば、ユーザ設備(UE)に適用される情報多重伝送方法を提供し、前記方法は、
1つの物理アップリンク制御チャネルPUCCHと複数の物理アップリンク共有チャネルPUSCHとは時間領域内にオーバーラップする部分がある場合に、選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報UCIを多重伝送するPUSCHを選択することと、
選択されたPUSCHを用いて前記UCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送することと、を含む。
【0010】
一実施例では、前記選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報UCIを多重伝送するPUSCHを選択することは、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、時間領域の開始位置または終了位置が最も前にあるPUSCHを用いることを含む。
【0011】
一実施例では、前記選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報UCIを多重伝送するPUSCHを選択することは、
前記複数のPUSCHのうちの1つがダウンリンク・ダイナミック・スケジューリングに基づいてアップリンク伝送を実施し、もう1つのPUSCHがコンフィグレーションに基づいてアップリンク伝送を実施する場合、前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、ダウンリンク・ダイナミック・スケジューリングに基づいてアップリンク伝送を実施するPUSCHを用いることを含む。
【0012】
一実施例では、前記選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報UCIを多重伝送するPUSCHを選択することは、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、前記PUCCHとオーバーラップする時間領域シンボルの数が最も多いPUSCHを選択することを含む。
【0013】
一実施例では、前記選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報UCIを多重伝送するPUSCHを選択することは、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、時間周波数リソース内で最も多くのリソース単位を占めるPUSCHを選択することを含む。
【0014】
一実施例では、前記選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報UCIを多重伝送するPUSCHを選択することは、
前記UCIのタイプと事前に保存されたUCIのタイプと異なる選択基準との対応関係に基づいて、対応する選択基準を決定することと、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、決定された選択基準に従ってPUSCHを選択することと、を含む。
【0015】
一実施例では、前記方法は、
基地局から送信された前記選択基準または前記UCIのタイプと異なる選択基準との間の対応関係を受信すること、または、
前記選択基準、または前記UCIのタイプと前記異なる選択基準との間の対応関係を、前記基地局と取り決めること、を更に含む。
【0016】
本開示実施例の第2の方面によれば、基地局に適用される情報受信方法を提供し、前記方法は、
複数の物理アップリンク共有チャネルPUSCHによる伝送を受信することと、
選択基準に従って、アップリンク制御情報UCIを多重伝送するPUSCHを決定することと、
決定されたPUSCHから前記UCIを受信することと、を含む。
【0017】
一実施例では、前述方法は、
選択基準を決定し、前記選択基準をユーザ設備UEに送信すること、または、
UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係を決定し、UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係をユーザ設備UEに送信すること、または、
前記選択基準、または前記UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係をUEと取り決めること、を更に含む。
【0018】
本開示実施例の第3の方面によれば、ユーザ設備UEに適用される情報多重伝送装置を提供し、前記装置は、
1つの物理アップリンク制御チャネルPUCCHと複数の物理アップリンク共有チャネルPUSCHとは時間領域内でオーバーラップする部分がある場合に、選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報UCIを多重伝送するPUSCHを選択するように構成される選択モジュールと、
前記選択モジュールが選択したPUSCHを用いて前記UCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送するように構成される伝送モジュールと、を備える。
【0019】
一実施例では、前記選択モジュールは、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、時間領域の開始位置または終了位置が最も前にあるPUSCHを用いるように構成される第1の選択サブモジュールを備える。
【0020】
一実施例では、前記選択モジュールは、
前記複数のPUSCHのうちの1つがダウンリンク・ダイナミック・スケジューリングに基づいてアップリンク伝送を実施し、もう1つのPUSCHがコンフィグレーションに基づいてアップリンク伝送を実施する場合、前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、ダウンリンク・ダイナミック・スケジューリングに基づいてアップリンク伝送を実施するPUSCHを用いるように構成される第2の選択サブモジュールを備える。
【0021】
一実施例では、前記選択モジュールは、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、前記PUCCHとオーバーラップする時間領域シンボルの数が最も多いPUSCHを選択するように構成される第3の選択サブモジュールを備える。
【0022】
一実施例では、前記選択モジュールは、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、時間周波数リソース内で最も多くのリソース単位を占めるPUSCHを選択するように構成される第4の選択サブモジュールを備える。
【0023】
一実施例では、前記選択モジュールは、
前記UCIのタイプと事前に保存されたUCIのタイプと異なる選択基準との対応関係に基づいて、対応する選択基準を決定するように構成される決定サブモジュールと、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、前記決定サブモジュールが決定した選択基準に従ってPUSCHを選択するように構成された第5の選択サブモジュールと、を備える
一実施例では、本装置は、
基地局から送信された前記選択基準または前記UCIのタイプと異なる選択基準との間の対応関係を受信するように構成される受信モジュール、または、
前記選択基準、または前記UCIのタイプと異なる選択基準との間の対応関係を、前記基地局と取り決めるように構成される取り決めモジュール、を更に備える。
【0024】
本開示実施例の第4の方面によれば、基地局に適用される情報受信装置を提供し、前記装置は、
複数の物理アップリンク共有チャネルPUSCHによる伝送を受信するように構成される第1の受信モジュールと、
選択基準に従って、前記第1の受信モジュールが受信した複数のPUSCHから、アップリンク制御情報UCIを多重伝送するPUSCHを決定するように構成される決定モジュールと、
前記決定モジュールが決定したPUSCHから前記UCIを受信するように構成される第2の受信モジュールと、を備える。
【0025】
一実施例では、前記装置は、
選択基準を決定し、前記選択基準をユーザ設備UEに送信するように構成される第1の決定送信モジュール、または、
UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係を決定し、UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係をユーザ設備UEに送信するように構成される第2の決定送信モジュール、または、
前記選択基準、または前記UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係をUEと取り決めるように構成される取り決めモジュール、を更に備える。
【0026】
本開示実施例の第5の方面によれば、ユーザ設備を提供し、前記ユーザ設備は、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を格納するメモリとを備え、
前記プロセッサは、
1つの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)とは時間領域内にオーバーラップする部分がある場合に、選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを選択し、
選択されたPUSCHを用いて前記UCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送するように構成される。
【0027】
本開示実施例の第6の方面によれば、基地局を提供し、前記基地局は、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を格納するメモリとを備え、
前記プロセッサは、
複数の物理アップリンク共有チャネルPUSCHによる伝送を受信し、
選択基準に従って、アップリンク制御情報UCIを多重伝送するPUSCHを決定し、
決定されたPUSCHから前記UCIを受信するように構成される。
【0028】
本開示実施例の第7の方面によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、コンピュータ命令が格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令がプロセッサにより実行される際に、上記の情報多重伝送方法のステップを実現させる。
【0029】
本開示実施例の第8の方面によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、コンピュータ命令が格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令がプロセッサにより実行される際に、上記の情報受信方法のステップを実現させる。
例えば、本願は以下の項目を提供する。
(項目1)
ユーザ設備(UE)に適用される情報多重伝送方法であって、
1つの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)とは時間領域内にオーバーラップする部分がある場合に、選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを選択することと、
選択されたPUSCHを用いて前記UCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送することと、
を含むことを特徴とする情報多重伝送方法。
(項目2)
前記選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを選択することは、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、時間領域の開始位置または終了位置が最も前にあるPUSCHを用いることを含む、
ことを特徴とする項目1に記載の方法。
(項目3)
前記選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを選択することは、
前記複数のPUSCHのうちの1つがダウンリンク・ダイナミック・スケジューリングに基づいてアップリンク伝送を実施し、もう1つのPUSCHがコンフィグレーションに基づいてアップリンク伝送を実施する場合、前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、ダウンリンク・ダイナミック・スケジューリングに基づいてアップリンク伝送を実施するPUSCHを用いることを含む、
ことを特徴とする、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを選択することは、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、前記PUCCHとオーバーラップする時間領域シンボルの数が最も多いPUSCHを選択することを含む、
ことを特徴とする項目1に記載の方法。
(項目5)
前記選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを選択することは、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、時間周波数リソース内で最も多くのリソース単位を占めるPUSCHを選択することを含む、
ことを特徴とする項目1に記載の方法。
(項目6)
前記選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを選択することは、
前記UCIのタイプと事前に保存されたUCIのタイプと異なる選択基準との対応関係に基づいて、対応する選択基準を決定することと、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、決定された選択基準に従ってPUSCHを選択することと、を含む
ことを特徴とする、項目1に記載の方法。
(項目7)
基地局から送信された前記選択基準または前記UCIのタイプと異なる選択基準との間の対応関係を受信すること、または、
前記選択基準、または前記UCIのタイプと前記異なる選択基準との間の対応関係を、前記基地局と取り決めること、を更に含む
ことを特徴とする、項目1~6のいずれか1項に記載の方法。
(項目8)
基地局に適用される情報受信方法であって、
複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)による伝送を受信することと、
選択基準に従って、アップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを決定することと、
決定されたPUSCHから前記UCIを受信することと、
を含むことを特徴とする情報受信方法。
(項目9)
前記方法は、
選択基準を決定し、前記選択基準をユーザ設備(UE)に送信すること、または、
UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係を決定し、UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係をユーザ設備(UE)に送信すること、または、
前記選択基準、または前記UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係をUEと取り決めること、を更に含む
ことを特徴とする項目8に記載の方法。
(項目10)
ユーザ設備(UE)に適用される情報多重伝送装置であって、
1つの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)とは時間領域内にオーバーラップする部分がある場合に、選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを選択するように構成される選択モジュールと、
前記選択モジュールが選択したPUSCHを用いて前記UCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送するように構成される伝送モジュールと、
を備えることを特徴とする情報多重伝送装置。
(項目11)
前記選択モジュールは、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、時間領域の開始位置または終了位置が最も前にあるPUSCHを用いるように構成される第1の選択サブモジュールを備える
ことを特徴とする項目10に記載の装置。
(項目12)
前記選択モジュールは、
前記複数のPUSCHのうちの1つがダウンリンク・ダイナミック・スケジューリングに基づいてアップリンク伝送を実施し、もう1つのPUSCHがコンフィグレーションに基づいてアップリンク伝送を実施する場合、前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、ダウンリンク・ダイナミック・スケジューリングに基づいてアップリンク伝送を実施するPUSCHを用いるように構成される第2の選択サブモジュールを備える
ことを特徴とする項目10に記載の装置。
(項目13)
前記選択モジュールは、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、前記PUCCHとオーバーラップする時間領域シンボルの数が最も多いPUSCHを選択するように構成される第3の選択サブモジュールを備える
ことを特徴とする、項目10に記載の装置。
(項目14)
前記選択モジュールは、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、時間周波数リソース内で最も多くのリソース単位を占めるPUSCHを選択するように構成される第4の選択サブモジュールを備える
ことを特徴とする項目10に記載の装置。
(項目15)
前記選択モジュールは、
前記UCIのタイプと事前に保存されたUCIのタイプと異なる選択基準との対応関係に基づいて、対応する選択基準を決定するように構成される決定サブモジュールと、
前記UCIを多重伝送するPUSCHとして、前記決定サブモジュールが決定した選択基準に従ってPUSCHを選択するように構成された第5の選択サブモジュールと、を備える
ことを特徴とする、項目10に記載の装置。
(項目16)
前記装置は、
基地局から送信された前記選択基準または前記UCIのタイプと異なる選択基準との間の対応関係を受信するように構成される受信モジュール、または、
前記選択基準、または前記UCIのタイプと異なる選択基準との間の対応関係を、前記基地局と取り決めるように構成される取り決めモジュール、を更に備える
ことを特徴とする項目10~15のいずれか1項に記載の装置。
(項目17)
基地局に適用される情報受信装置であって、
複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)による伝送を受信するように構成される第1の受信モジュールと、
選択基準に従って、前記第1の受信モジュールが受信した複数のPUSCHから、アップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを決定するように構成される決定モジュールと、
前記決定モジュールが決定したPUSCHから前記UCIを受信するように構成される第2の受信モジュールと、を備える
ことを特徴とする情報受信装置。
(項目18)
前記装置は、
選択基準を決定し、前記選択基準をユーザ設備(UE)に送信するように構成される第1の決定送信モジュール、または、
UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係を決定し、UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係をユーザ設備(UE)に送信するように構成される第2の決定送信モジュール、または、
前記選択基準、または前記UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係をUEと取り決めるように構成される取り決めモジュール、を更に備える
ことを特徴とする、項目17に記載の装置。
(項目19)
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を格納するメモリとを備え、
前記プロセッサは、
1つの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)とは時間領域内にオーバーラップする部分がある場合に、選択基準に従って、前記PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを選択し、
選択されたPUSCHを用いて前記UCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送するように構成される
ことを特徴とするユーザ設備。
(項目20)
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を格納するメモリとを備え、
前記プロセッサは、
複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)による伝送を受信し、
選択基準に従って、アップリンク制御情報(UCI)を多重伝送するPUSCHを決定し、
決定されたPUSCHから前記UCIを受信するように構成される
ことを特徴とする基地局。
(項目21)
コンピュータ命令が格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令がプロセッサにより実行される際に、項目1~7のいずれか1項に記載の情報多重伝送方法のステップを実現させる
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(項目22)
コンピュータ命令が格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令がプロセッサにより実行される際に、項目8または項目9に記載の情報受信方法のステップを実現させる
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の効果】
【0030】
本開示実施例による発明は、以下の有益な効果を含むことができる。
【0031】
1つの物理アップリンク制御チャネルPUCCHと複数の物理アップリンク共有チャネルPUSCHとは時間領域内にオーバーラップする部分がある場合に、選択基準に従って、PUCCHに搬送されているUCIを多重伝送するPUSCHを選択し、選択されたPUSCHを用いてUCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送することによって、適切なPUSCHを選択して多重伝送をすることが実現される。
【0032】
複数のPUSCHによる伝送を受信し、選択基準に従って、UCIを多重伝送するPUSCHを決定し、決定されたPUSCHからUCIを受信することによって、UCIを受信することが実現される。
【0033】
上記の一般的な説明および後述の詳細は、単に例示的で説明的なものであり、本開示を限定するものではないことが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本開示の一例示的な実施例による情報多重伝送方法のフローチャートである。
図2A】本開示の一例示的な実施例による1つのPUCCHと複数のPUSCHとは時間領域内にオーバーラップする部分があることを示す概略図1である。
図2B】本開示の一例示的な実施例による選択されたPUSCHでUCIを多重伝送することを示す概略図1である。
図3A】本開示の一例示的な実施例による1つのPUCCHと複数のPUSCHとは時間領域内にオーバーラップする部分があることを示す概略図2である。
図3B】本開示の一例示的な実施例による選択されたPUSCHでUCIを多重伝送することを示す概略図2である。
図4A】本開示の一例示的な実施例による1つのPUCCHと複数のPUSCHとは時間領域内にオーバーラップする部分があることを示す概略図3である。
図4B】本開示の一例示的な実施例による選択されたPUSCHでUCIを多重伝送することを示す概略図3である。
図5A】本開示の一例示的な実施例による1つのPUCCHと複数のPUSCHとは時間領域内にオーバーラップする部分があることを示す概略図4である。
図5B】本開示の一例示的な実施例による選択されたPUSCHでUCIを多重伝送することを示す概略図4である。
図6A】本開示の一例示的な実施例による1つのPUCCHと複数のPUSCHとは時間領域内にオーバーラップする部分があることを示す概略図5である。
図6B】本開示の一例示的な実施例による選択されたPUSCHでUCIを多重伝送することを示す概略図5である。
図7】本開示の一例示的な実施例による情報受信方法のフローチャートである。
図8】本開示の一例示的な実施例による情報受信方法のシグナリング・フローチャートである。
図9】一例示的な実施例による情報多重伝送装置のブロック図である。
図10】一例示的な実施例による別の情報多重伝送装置のブロック図である。
図11】一例示的な実施例による別の情報多重伝送装置のブロック図である。
図12】一例示的な実施例による別の情報多重伝送装置のブロック図である。
図13】一例示的な実施例による別の情報多重伝送装置のブロック図である。
図14】一例示的な実施例による別の情報多重伝送装置のブロック図である。
図15】一例示的な実施例による別の情報多重伝送装置のブロック図である。
図16】一例示的な実施例による情報受信装置のブロック図である。
図17】一例示的な実施例による別の情報受信装置のブロック図である。
図18】一例示的な実施例による情報多重伝送装置に適用するブロック図である。
図19】一例示的な実施例による情報受信装置に適用するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本明細書の図面は本明細書の一部として本明細書に組み込まれ、本発明に係る実施例を示し、本願明細書と共に本願発明の原理を説明するためのものである。
【0036】
ここで、例示的な実施例を詳しく説明し、その例が添付図面に示されている。以下の図面に関する説明は、特に断りのない限り、異なる図面における同一数字は、同一または類似の要素を示す。以下の例示的な実施例に記載されている実施形態は、本発明と一致する実施形態全体を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳細に記載されている本願発明のある方面と一致する装置および方法の例に過ぎない。
【0037】
図1は本開示の一例示的な実施例による情報多重伝送方法のフローチャートであり、当該実施例はUE側から説明されるものである。図1に示すように、該情報多重伝送方法は、
ステップS101において、1つの物理アップリンク制御チャネルPUCCHと複数の物理アップリンク共有チャネルPUSCHとは時間領域内にオーバーラップする部分がある場合に、選択基準に従って、PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報UCIを多重伝送するPUSCHを選択すること、を含む。
【0038】
オプションとして、当該方法は更に、基地局から送信された選択基準を受信すること、または、該選択基準を基地局と取り決めることを含んでもよい。
【0039】
ここで、選択基準に従って、PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報UCIを多重伝送するPUSCHを選択することは、以下のシナリオのいずれか1つを含んでもよいが、これに限定されない。
【0040】
シナリオ1):UCIを多重伝送するPUSCHとして、時間領域の開始位置または終了位置が最も前にあるPUSCHを用いる。
【0041】
例えば、図2Aに示すように、図2AにおけるPUCCH1がUCI1を搬送し、PUCCH2がUCI2を搬送し、PUSCH1がデータ(data)1を搬送し、PUSCH2がデータ(data)2を搬送していることを想定する。PUSCH1はPUSCH2よりも時間領域の開始位置が前にあるので、PUSCH1を、UCIを多重伝送するPUSCHとして選択する。PUCCH1とPUCCH2は、いずれもPUSCH1でUCIを多重伝送し、図2Bに示すように、PUSCH1でUCI1、UCI2及びdata1を多重伝送することができる。
【0042】
シナリオ2):複数のPUSCHのうちの1つがダウンリンク・ダイナミック・スケジューリング(DL grant)に基づいてアップリンク伝送を実施し、もう1つのPUSCHがコンフィグレーション(configured grant)に基づいてアップリンク伝送を実施する場合、UCIを多重伝送するPUSCHとして、ダウンリンク・ダイナミック・スケジューリングに基づいてアップリンク伝送を実施するPUSCHを用いる。
【0043】
例えば、図3Aに示すように、図3AにおけるPUCCH1がUCI1を搬送し、PUCCH2がUCI2を搬送し、PUSCH1がデータ(data)1を搬送し、PUSCH2がデータ(data)2を搬送していて、PUSCH1がダウンリンク・データ・スケジューリング(DL grant)に基づいてアップリンク伝送を実施し、PUSCH2がコンフィグレーションに基づいてアップリンク伝送を実施することを想定すると、PUSCH1を、UCIを多重伝送するPUSCHとして用い、PUCCH1とPUCCH2は、いずれもPUSCH1を介してUCIを多重伝送し、図3Bに示すように、PUSCH1を介してUCI1、UCI2及びdata1を多重伝送することができる。
【0044】
シナリオ3):UCIを多重伝送するPUSCHとして、PUCCHとオーバーラップする時間領域シンボルの数が最も多いPUSCHを選択する。
【0045】
例えば、図4Aに示すように、図4AにおけるPUCCH1がUCI1を搬送し、PUCCH2がUCI2を搬送し、PUSCH1がデータ(data)1を搬送し、PUSCH2がデータ(data)2を搬送していることを想定すると、PUCCH1がPUSCH1とオーバーラップする時間領域シンボルの数が比較的に多くなるので、PUSCH1上でUCI1とdata1を多重伝送し、PUCCH2がPUSCH2とオーバーラップする時間領域シンボルの数が比較的に多くなるので、PUSCH2上でUCI2とdata2を多重伝送し、図4Bに示すように、PUSCH1上でUCI1とdata1を多重伝送し、PUSCH2上でUCI2とdata2を多重伝送することができる。
【0046】
シナリオ4):UCIを多重伝送するPUSCHとして、時間周波数リソース内で最も多くのリソース単位を占めるPUSCHを選択する。
【0047】
例えば、図5Aに示すように、図5AにおけるPUCCH1がUCI1を搬送し、PUCCH2がUCI2を搬送し、PUSCH1がデータ(data)1を搬送し、PUSCH2がデータ(data)2を搬送していることを想定する。PUSCH1が時間周波数リソース内で比較的に多くのリソース単位を占めるので、PUSCH1を、UCIを多重伝送するPUSCHとして選択し、図5Bに示すように、PUSCH1でUCI1、UCI2およびdata1を多重伝送することができる。
【0048】
シナリオ5):UCIのタイプと事前に保存されたUCIのタイプと異なる選択基準との対応関係に基づいて、対応する選択基準を決定し、UCIを多重伝送するPUSCHとして、決定された選択基準に従ってPUSCHを選択する。
【0049】
オプションとして、当該方法は、基地局から送信されたUCIのタイプと異なる選択基準との間の対応関係を受信すること、または、UCIのタイプと異なる選択基準との間の対応関係を、基地局と取り決めること、を更に含んでもよい。
【0050】
例えば、図6Aに示すように、混合自動再送応答メッセージ(HARQAcknowledgement、HARQ-ACKと単に言う。)のフィードバックメッセージについ
ては、時間領域の開始位置が最も前にあるPUSCHとなるPUSCH2を選択して多重伝送をすることができる。チャネルステータスインジケータ(CSI)報告メッセージについて、時間周波数リソース内で最も多くのリソース単位を占めるPUSCHとなるPUSCH1を選択して多重伝送することができる。図6Bに示すように、PUSCH2でHARQおよびdata2を多重伝送し、PUSCH1でCSIおよびdata1を多重伝送する。
【0051】
ステップS102において、選択されたPUSCHを用いてUCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送する。
【0052】
当該実施例では、選択されたPUSCHを決定した後、選択されたPUSCHでUCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送することができる。
【0053】
上記の実施例では、1つの物理アップリンク制御チャネルPUCCHと複数の物理アップリンク共有チャネルPUSCHとは時間領域内にオーバーラップする部分がある場合に、選択基準に従って、PUCCHに搬送されているUCIを多重伝送するPUSCHを選択し、選択されたPUSCHを用いてUCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送することにより、適切なPUSCHを選択して多重伝送することが実現される。
【0054】
図7は本開示の一例示的な実施例による情報受信方法のフローチャートであり、当該実施例が基地局から説明される。図7に示すように、当該方法は、ステップS701とステップS702を含む。
【0055】
ステップS701において、複数のPUSCHよる伝送を受信する。
【0056】
ステップS702において、選択基準に従って、UCIを多重伝送するPUSCHを決定する。
【0057】
オプションとして、当該方法は、選択基準を決定し、選択基準をUEに送信すること、または、選択基準をUEと取り決めることを更に含んでもよい。
【0058】
当該実施例では、選択基準を決定または取り決めた後、該選択基準に従ってUCIを多重伝送するPUSCHを決定することができる。
【0059】
ステップS703において、決定されたPUSCHからUCIを受信する。
【0060】
上記の実施例では、複数のPUSCHによる伝送を受信し、選択基準に従って、UCIを多重伝送するPUSCHを決定し、決定されたPUSCHからUCIを受信することにより、UCIの受信が実現される。
【0061】
図8は本開示の一例示的な実施例による情報受信方法のシグナリングフローチャートであり、当該実施例が基地局とUEとのやり取りの面から説明される。図8に示すように、当該方法はステップS801~ステップS807を含む。
【0062】
ステップS801において、基地局が選択基準を決定し、選択基準をUEに送信する。
【0063】
ステップS802において、UEが選択基準を受信する。
【0064】
ステップS803において、1つのPUCCHと複数のPUSCHとは時間領域内にオーバーラップする部分がある場合に、UEが選択基準に従って、PUCCHに搬送されているUCIを多重伝送するPUSCHを選択する。
【0065】
ステップS804において、UEは選択されたPUSCHを用いてUCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送する。
【0066】
ステップS805において、基地局が複数のPUSCHによる伝送を受信する。
【0067】
ステップS806において、基地局は、決定された選択基準に従って、UCIを多重伝送するPUSCHを決定する。
【0068】
ステップS807において、基地局は、決定されたPUSCHからUCIを受信する。
【0069】
上記の実施例では、基地局とUEとのやり取りで、UEが適切なPUSCHを選択して多重伝送をすることを可能にし、基地局がUCIを多重伝送するPUSCHを決定し、決定されたPUSCHからUCIを受信することを可能にする。
【0070】
図9は一例示的な実施例による情報多重伝送装置のブロック図であり、当該装置がUEにある。図9に示すように、当該装置は、選択モジュール91と伝送モジュール92を備える。
【0071】
選択モジュール91は、1つの物理アップリンク制御チャネルPUCCHと複数の物理アップリンク共有チャネルPUSCHとは時間領域内にオーバーラップする部分がある場合に、選択基準に従って、PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報UCIを多重伝送するPUSCHを選択するように構成されている。
【0072】
伝送モジュール92は、選択モジュール91が選択したPUSCHを用いてUCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送するように構成されている。
【0073】
この実施例では、選択されたPUSCHを決定した後、選択されたPUSCHを用いてUCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送することができる。
【0074】
上記の実施例では、1つの物理アップリンク制御チャネルPUCCHと複数の物理アップリンク共有チャネルPUSCHとは時間領域内にオーバーラップする部分がある場合に、選択基準に従って、PUCCHに搬送されているUCIを多重伝送するPUSCHを選択し、選択されたPUSCHを用いてUCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送することにより、適切なPUSCHを選択して多重伝送することが実現される。
【0075】
図10は一例示的な実施例による別の情報多重伝送装置のブロック図であり、図10に示すように、上記の図9に示した実施例において、選択モジュール91は第1の選択サブモジュール911を備えても良い。
【0076】
第1の選択サブモジュール911は、UCIを多重伝送するPUSCHとして、時間領域の開始位置または終了位置が最も前にあるPUSCHを用いるように構成されている。
【0077】
例えば、図2Aに示すように、図2AにおけるPUCCH1がUCI1を搬送し、PUCCH2がUCI2を搬送し、PUSCH1がデータ(data)1を搬送し、PUSCH2がデータ(data)2を搬送していることを想定する。PUSCH1はPUSCH2よりも時間領域の開始位置が前にあるので、PUSCH1を、UCIを多重伝送するPUSCHとして選択する。PUCCH1とPUCCH2は、いずれもPUSCH1でUCIを多重伝送し、図2Bに示すように、PUSCH1でUCI1、UCI2及びdata1を多重伝送することができる。
【0078】
上記の実施例では、時間領域の開始位置または終了位置が最も前にあるPUSCHを、UCIを多重伝送するPUSCHとして使用することにより、その後、選択されたPUSCHを用いてUCIを多重伝送するために条件を提供し、且つ実現方式は簡単である。
【0079】
図11は一例示的な実施例による別の情報多重伝送装置のブロック図であり、図11に示すように、上記の図9に示した実施例において、選択モジュール91は第2の選択サブモジュール912を備えても良い。
【0080】
第2の選択サブモジュール912は、複数のPUSCHのうちの1つがダウンリンク・ダイナミック・スケジューリングに基づいてアップリンク伝送を実施し、もう1つのPUSCHがコンフィグレーションに基づいてアップリンク伝送を実施する場合、UCIを多重伝送するPUSCHとして、ダウンリンク・ダイナミック・スケジューリングに基づいてアップリンク伝送を実施するPUSCHを用いるように構成されている。
【0081】
上記の実施例は、UCIを多重伝送するPUSCHとして、ダウンリンク・ダイナミック・スケジューリングに基づいてアップリンク伝送を実施するPUSCHを用いることにより、その後、選択されたPUSCHを用いてUCIを多重伝送するために条件を提供し、且つ実現方式は簡単である。
【0082】
図12は一例示的な実施例による別の情報多重伝送装置のブロック図であり、図12に示すように、上記の図9に示す実施例において、選択モジュール91は第3の選択サブモジュール913を備えても良い。
【0083】
第3の選択サブモジュール913は、UCIを多重伝送するPUSCHとして、PUCCHとオーバーラップする時間領域シンボルの数が最も多いPUSCHを選択するように構成されている。
【0084】
上記の実施例では、PUCCHとオーバーラップする時間領域シンボルの数が最も多いPUSCHを、UCIを多重伝送するPUSCHとして選択することにより、その後、選択されたPUSCHを用いてUCIを多重伝送するために条件を提供し、且つ実現方式は簡単である。
【0085】
図13は一例示的な実施例による別の情報多重伝送装置のブロック図であり、図13に示すように、上記の図9に示す実施例において、選択モジュール91は第4の選択サブモジュール914を備えても良い。
【0086】
第4の選択サブモジュール914は、UCIを多重伝送するPUSCHとして、時間周波数リソース内で最も多くのリソース単位を占めるPUSCHを選択するように構成されている。
【0087】
上記の実施例では、時間周波数リソース内で最も多くのリソース単位を占めるPUSCHを、UCIを多重伝送するPUSCHとして選択することにより、その後、選択されたPUSCHを用いてUCIを多重伝送するために条件を提供し、且つ実現方式は簡単である。
【0088】
図14は一例示的な実施例による別の情報多重伝送装置のブロック図であり、図14に示すように、上記の図9に示す実施例において、選択モジュール91は決定サブモジュール915と、第5の選択サブモジュール916を備えても良い。
【0089】
決定サブモジュール915は、UCIのタイプと事前に保存されたUCIのタイプと異なる選択基準との対応関係に基づいて、対応する選択基準を決定するように構成されている。
【0090】
第5の選択サブモジュール916は、UCIを多重伝送するPUSCHとして、決定サブモジュール915が決定した選択基準に従ってPUSCHを選択するように構成されている。
【0091】
上記の実施例では、決定された選択基準に従って、PUSCHを、UCIを多重伝送するPUSCHとして選択することにより、その後、選択されたPUSCHを用いてUCIを多重伝送するために条件を提供し、且つ実現方式は柔軟である。
【0092】
図15は一例示的な実施例による別の情報多重伝送装置のブロック図であり、図15に示すように、上記の図9に示す実施例において、該装置は受信モジュール93または取り決めモジュール94を更に備えても良い。
【0093】
受信モジュール93は、基地局から送信された選択基準またはUCIのタイプと異なる選択基準との間の対応関係を受信するように構成されている。
【0094】
取り決めモジュール94は、選択基準、またはUCIのタイプと異なる選択基準との間の対応関係を、基地局と取り決めるように構成されている。
【0095】
上記の実施例では、選択基準を受信または取り決めることにより、その後、選択基準に従って、PUCCHに搬送されているUCIを多重伝送するPUSCHを選択するために条件を提供する。
【0096】
図16は一例示的な実施例による情報受信装置のブロック図であり、該装置が基地局にあっても良い。図16に示すように、該装置は、
複数の物理アップリンク共有チャネルPUSCHによる伝送を受信するように構成される第1の受信モジュール161と、
選択基準に従って、第1の受信モジュール161が受信した複数のPUSCHから、アップリンク制御情報UCIを多重伝送するPUSCHを決定するように構成される決定モジュール162と、
決定モジュール162が決定したPUSCHからUCIを受信するように構成される第2の受信モジュール163と、を備える。
【0097】
上記の実施例では、複数のPUSCHによる伝送を受信し、選択基準に従って、UCIを多重伝送するPUSCHを決定し、決定されたPUSCHからUCIを受信することにより、UCIの受信が実現される。
【0098】
図17は一例示的な実施例による別の情報受信装置のブロック図であり、図17に示すように、上記の図16に示した実施例において、該装置は第1の決定送信モジュール164、第2の決定送信モジュール165、または取り決めモジュール166を更に備えても良い。
【0099】
第1の決定送信モジュール164は、選択基準を決定し、選択基準をユーザ設備UEに送信するように構成されている。
【0100】
第2の決定送信モジュール165は、UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係を決定し、UCIのタイプと異なる選択基準との対応関係をユーザ設備UEに送信するように構成されている。
【0101】
取り決めモジュール166は、選択基準、またはUCIのタイプと異なる選択基準との対応関係をUEと取り決めるように構成されている。
【0102】
上記の実施例では、選択基準を決定し、選択基準をUEに送信するか、または選択基準をUEと取り決めることにより、UEは選択基準に従ってPUCCHに搬送されているUCIを多重伝送するPUSCHを選択することを可能にする。
【0103】
図18は一例示的な実施例による情報多重伝送装置に適用するブロック図である。例えば、装置1800は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージ送受信デバイス、ゲームコンソール、タブレット機器、医療機器、フィットネスデバイス、パーソナルデジタルアシスタントなどのユーザ設備であってもよい。
【0104】
図18を参照すると、装置1800は、処理ユニット1802、メモリ1804、電源ユニット1806、マルチメディアユニット1808、オーディオユニット1810、入力/出力(I/O)インタフェース1812、センサユニット1814および通信ユニット1316のうちの1つまたは複数のユニットを含むことができる。
【0105】
処理ユニット1802は、通常、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作および記録操作に関連する操作のような端末1800の全体操作を制御する。処理ユニット1802は、上記方法の全部または一部のステップを完成するために、命令を実行する1つまたは複数のプロセッサ1820を備えることができる。また、処理ユニット1802は、その他のユニットとのやり取りを容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理ユニット1802は、マルチメディアユニット1808とのやり取りを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0106】
処理ユニット1802のうちの1つは、
1つの物理アップリンク制御チャネルPUCCHと複数の物理アップリンク共有チャネルPUSCHとは時間領域内にオーバーラップする部分がある場合に、選択基準に従って、PUCCHに搬送されているアップリンク制御情報UCIを多重伝送するPUSCHを選択し、
選択されたPUSCHを用いてUCIと選択されたPUSCHの伝送コンテンツを多重伝送する、ように構成されることができる。
【0107】
メモリ1804は、装置1800による動作を支援するための様々なデータを格納するように構成されている。これらのデータの例としては、装置1800で動作する任意のアプリケーションまたは方法のための指示、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオなどを含む。メモリ1804は、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラマブル・リードオンリー・メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラマブル・リードオンリー・メモリ(EPROM)、プログラマブル・リードオンリー・メモリ(PROM)、リードオンリー・メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュ・メモリ、ディスクまたはCD-ROMなど、任意のタイプの揮発性または不揮発性の記憶デバイスまたはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0108】
電源ユニット1806は、装置1800の様々な構成要素に電力を供給する。電源ユニット1806は、電源管理システム、1つ以上の電源、および装置1800のための電力の生成、管理および分配に関連する他のユニットを含ることができる。
【0109】
マルチメディアユニット1808は、装置1800とユーザとの間に出力インタフェースを提供する画面を含む。一部の実施例では、画面は、液晶ディスプレイ(LCD)およびタッチパネル(TP)を含むことができる。画面がタッチパネルを含む場合、その画面は、ユーザからの入力信号を受信するために、タッチパネルとして実現されることができる。タッチパネルは、タッチ、スライドおよびタッチパネル上のジェスチャーをセンシングするために1つまたは複数のタッチセンサを含む。タッチセンサは、タッチやスライド
の境界をセンシングするだけでなく、タッチやスライドに関連する継続時間および圧力を検出することができる。一部の実施例では、マルチメディアユニット1808は、フロントカメラおよび/またはリアカメラを含む。端末1800が撮影モードやビデオモードの
ような操作モードにある場合、フロントカメラと/またはリアカメラは、外部のマルチメ
ディアデータを受信することができる。フロントカメラとリアカメラの各々は、固定された光学レンズシステムであってよく、または焦点距離および光学ズーム機能を備えても良い。
【0110】
オーディオユニット1810は、オーディオ信号を出力および/または入力するように
構成される。例えば、オーディオユニット1810はマイクロフォン(MIC)を含み、端末1800が呼び出しモード、記録モードおよび音声認識モードのような操作モードにある場合、マイクロフォンは外部のオーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号はさらにメモリ1804に記憶され、または通信ユニット1816経由で送信されることができる。一部の実施例では、オーディオユニット1810は、さらにオーディオ信号を出力する構成されるスピーカーを含む。
【0111】
I/Oインターフェース1812は、処理ユニット1802と周辺インタフェースモジュールとの間にインタフェースを提供し、上記の周辺インタフェースモジュールがキーボード、クイックホイール、ボタンなどであってよい。これらのボタンはホームページボタン、ボリュームボタン、起動ボタンおよびロックボタンを含むことができるが、それらに限定されない。
【0112】
センサユニット1814は、端末1800に各方面の状態評価を提供するように構成される1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサユニット1814は、端末1800
のオン/オフ状態、ユニットの相対的な位置決め、例えばユニットが装置1800のディ
スプレイおよびキーパッドであることを検出でき、センサユニット1814はさらに装置1800または装置1800の一つのユニットの位置変化、ユーザとの装置1800との接触が存在するかどうか、装置1800の方位または加速/減速および装置1800の温
度変化を検出することも可能である。センサユニット1814は、いかなる物理的接触がない時に近くの物体が存在しているかどうかを検出するように構成される近接センサを含むことができる。該センサユニット1814はさらにイメージングアプリケーションに使用されるように構成されるCMOSやCCDイメージセンサのような光センサを含むことができる。一部の実施例では、該センサユニット1814はさらに加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサを含むことができる。
【0113】
通信ユニット1816は、装置1800と他のデバイスとの有線または無線通信を容易にするように構成される。装置1800は、通信規格に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi、2Gまたは3G、またはそれらの組み合わせにアクセスすることができる。一つの例示的な実施例では、通信ユニット1816は、放送チャネルを介して外部の放送管理システムからの放送信号または放送関連情報を受信する。一つの例示的な実施例では、通信ユニット1816は、さらに、近距離通信を促進するために近距離通信(NFC)モジュールを含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術およびその他の技術に基づいて実現されることができる。
【0114】
一つの例示的な実施例では、装置1800は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路
(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、またはその他の電子コンポーネントによって実現されることができ、上記方法を実行するように構成される。
【0115】
例示的な実施例では、命令を含むメモリ1804のような非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。上記の命令は装置1800のプロセッサ1820によって実行されて上記方法を完成させることができる。例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、テ
ープ、フロッピー(登録商標)ディスクおよび光データ記憶装置などであってよい。
【0116】
図19は一例示的な実施例による情報受信装置に適用するブロック図である。装置1900は、基地局として提供されることができる。図19を参照すると、装置1900は、処理ユニット1922、無線送受信ユニット1924、アンテナユニット1926、および無線インターフェースに固有の信号処理部分を含み、処理ユニット1922は、1つ以上のプロセッサをさらに含むことができる。
【0117】
処理ユニット1922内のプロセッサの1つは、
複数の物理アップリンク共有チャネルPUSCHによる伝送を受信し、
選択基準に従って、アップリンク制御情報UCIを多重伝送するPUSCHを決定し、
決定されたPUSCHからUCIを受信するように構成される、ことができる。
【0118】
例示的な一実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。上記の命令は装置1900の処理ユニット1922によって実行されて上記の情報受信方法を完成させることができる。例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、テープ、フ
ロッピー(登録商標)ディスクおよび光データ記憶装置などであってよい。
【0119】
装置に係る実施例は、本質的に方法に係る実施例に対応するものであるので、関連する部分は方法に係る実施例についての説明を参照すればよい。以上に説明した装置に係る実施例は、単に例示的なものであり、別個の部品として説明したユニットは、物理的に分離したものであってもよいし、そうでなくてもよく、ユニットとして示した部品は、物理的なユニットであってもよいし、そうでなくてもよい、すなわち、1つの場所に配置されてもよいし、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際のニーズに応じて、モジュールの一部または全部を選択して本実施例の目的を達成することができる。装置に係る実施例は、当業者が創造的な努力をしなくても理解し且つ実施可能なものである。
【0120】
なお、本明細書では、「第1」、「第2」などの関係用語は、一つのエンティティまたは操作を別のエンティティまたは操作と区別するためのものだけであり、必ずしもこれらのエンティティまたは操作の間にいかなるこのような実際の関係または順序があることを要求するまたは暗示するわけではない。また、用語「備える」、「含む」またはその変体が非排他的な包含をカバーすることを意図し、これにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品またはデバイスは、それらの要素を含むだけではなく、明示されていないその他の要素、または上記のプロセス、方法、物品またはデバイスが本来有している要素を含むということになる。特により多くの制限がない場合で、「……を含む」という文によって限定される要素は、要素を含むプロセス、方法、物品またはデバイスの中に別の同じ要素が存在している可能性もある。
【0121】
本分野の当業者は、明細書を考慮してここで開示された発明を実践した後、本発明の他の実施形態を考える可能性が高い。本願発明は、本開示の任意の変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途または適応的変化が本開示の一般的な原理に従い且つ本開示に開示されていない本技術分野における周知常識または慣用の技術手段を含むものとする。明細書および実施例は、例示的なものと見なされるだけであり、本発明の真の範囲および精神は、下記の特許請求の範囲によって示される。
【0122】
本開示は、以上に説明され且つ図面に示された精確な構造に限定されるものではなく、またその範囲を逸脱しなくて様々な修正および変更を行うことができると理解すべきである。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によって限定されるものとする。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19