(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-11
(45)【発行日】2024-01-19
(54)【発明の名称】仮想オブジェクトの制御方法及び装置、電子機器並びにコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/55 20140101AFI20240112BHJP
A63F 13/2145 20140101ALI20240112BHJP
A63F 13/426 20140101ALI20240112BHJP
A63F 13/533 20140101ALI20240112BHJP
A63F 13/5375 20140101ALI20240112BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20240112BHJP
【FI】
A63F13/55
A63F13/2145
A63F13/426
A63F13/533
A63F13/5375
G06F3/0488
(21)【出願番号】P 2022514177
(86)(22)【出願日】2021-10-12
(86)【国際出願番号】 CN2021123270
(87)【国際公開番号】W WO2022100339
(87)【国際公開日】2022-05-19
【審査請求日】2022-03-02
(31)【優先権主張番号】202011270984.7
(32)【優先日】2020-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】パン,ジィアチィ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ゼォフォン
【審査官】奈良田 新一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/151640(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第110270086(CN,A)
【文献】[荒野行動]ジャンプとパルクール分離機能!新設定「壁を越えることで発動」解説!,荒野行動NEWS,2019年07月10日,[online],[2023年3月30日検索],URL:https://knivesoutnews.com/jump2/
【文献】[APEX]基礎から応用までグラップルテクニックを徹底解説![パスファインダー],YouTube,2020年03月13日,[online][video],[2023年3月30日検索],URL:https://www.youtube.com/watch?v=CWyzIiwF8zY
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24,13/00-13/98
G06F 3/048-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器が実行する、仮想オブジェクトの制御方法であって、
表示インターフェースにおいてターゲット仮想オブジェクト及び仮想動作ボタンを表示するステップであって、前記仮想動作ボタンは、前記ターゲット仮想オブジェクトが第一動作を実行するように制御するために用いられる、ステップ;
前記ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内に位置するときに、前記表示インターフェースにおいて第一指示情報を表示するステップであって、前記第一指示情報は、前記仮想動作ボタンに対してタッチ操作を行うように指示するために用いられる、ステップ;及び
前記仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作を検出したときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記ターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御するステップを含み、
前記の、前記仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作を検出したときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記ターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御するステップは、
前記仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作を検出しており、かつ前記第一タッチ操作がターゲット領域内で終了したときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記ターゲット・インタラクティブ・イベント中に前記第二動作を実行するように制御するステップを含み、
前記仮想オブジェクトの制御方法は、さらに、
前記仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作を検出しており、かつ前記
第一タッチ操作において、画面上の押圧点の位置が前記仮想動作ボタンの位置から前記ターゲット領域内に変わったときに、前記表示インターフェースにおいて第二指示情報を表示するステップであって、前記第二指示情報は、前記第一タッチ操作が前記ターゲット領域内で終了するように指示するために用いられる、ステップを含み、
前記第一タッチ操作はスライディング操作である、仮想オブジェクトの制御方法。
【請求項2】
請求項1に記載の仮想オブジェクトの制御方法であって、さらに、
前記仮想動作ボタンに対して行われる第二タッチ操作を検出したときに、前記表示インターフェースにおいて前記ターゲット領域を表示するステップを含み、
前記第一タッチ操作は前記第二タッチ操作と同じであり、又は、異なり、
前記第二タッチ操作は前記スライディング操作及び長押し操作のうちの任意の1つであり、前記長押し操作とは、押圧時間長が時間長閾値よりも大きい操作を指す、仮想オブジェクトの制御方法。
【請求項3】
請求項1に記載の仮想オブジェクトの制御方法あって、
前記仮想オブジェクトの制御方法は、さらに、
前記仮想動作ボタンが押圧されており、かつ押圧点が前記ターゲット領域にスライディングした後に消失したと検出したときに、前記スライディング操作が前記ターゲット領域内で終了したと決定するステップ;又は
前記仮想動作ボタンが前記ターゲット領域とオーバーラップするようにドラッグされた後にドラッグが終了したと検出したときに、前記スライディング操作が前記ターゲット領域内で終了したと決定するステップを含む、仮想オブジェクトの制御方法。
【請求項4】
請求項1に記載の仮想オブジェクトの制御方法であって、
前記の、前記表示インターフェースにおいて第二指示情報を表示するステップは、
前記表示インターフェースにおいて、
前記ターゲット領域の表示状態を更新し;
文字標識及び動画効果のうちの少なくとも1つを表示し;及び
前記仮想動作ボタンの標識情報を更新する
処理のうちの少なくとも1つを実行するステップを含む、仮想オブジェクトの制御方法。
【請求項5】
請求項1に記載の仮想オブジェクトの制御方法であって、さらに、
前記仮想動作ボタンが押圧されており、かつ押圧点のターゲット方向上の偏移距離が距離閾値よりも大きいと検定したときに、前記仮想動作ボタンに対して行われるスライディング操作を検出したと決定し、前記スライディング操作を第一タッチ操作とするステップを含む、仮想オブジェクトの制御方法。
【請求項6】
請求項1に記載の仮想オブジェクトの制御方法であって、
前記第一指示情報は方向指示情報を含み、前記方向指示情報は前記仮想動作ボタンに対して行われるタッチ操作のターゲット方向を指示するために用いられる、仮想オブジェクトの制御方法。
【請求項7】
請求項1に記載の仮想オブジェクトの制御方法であって、
前記ターゲット・インタラクティブ・イベントはインタラクティブ小道具に対応し、前記第二動作は前記インタラクティブ小道具に対してのインタラクティブ動作であり;
前記ターゲット・インタラクティブ・イベントはインタラクティブ領域に対応し、前記第二動作は前記インタラクティブ領域に対してのインタラクティブ動作であり;又は
前記ターゲット・インタラクティブ・イベントはインタラクティブ仮想オブジェクトに対応し、前記第二動作は前記インタラクティブ仮想オブジェクトに対してのインタラクティブ動作である、仮想オブジェクトの制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載の仮想オブジェクトの制御方法であって、
前記ターゲット・インタラクティブ・イベントに対応するインタラクティブ小道具は仮想ジップラインであり、前記第二動作は前記仮想ジップラインに対してのジップラインライディング動作であり、前記ジップラインライディング動作は、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記仮想ジップラインにジャンプして該仮想ジップラインをホールドし、該仮想ジップラインに沿ってスライディングするようにさせるために用いられる、仮想オブジェクトの制御方法。
【請求項9】
請求項7に記載の仮想オブジェクトの制御方法であって、
前記ターゲット・インタラクティブ・イベントに対応するインタラクティブ領域はクライミング領域であり、前記第二動作は前記クライミング領域に対してのクライミング動作である、仮想オブジェクトの制御方法。
【請求項10】
電子機器が実行する、仮想オブジェクトの制御方法であって、
表示インターフェースにおいてターゲット仮想オブジェクト及び仮想動作ボタンを表示するステップであって、前記仮想動作ボタンは、前記ターゲット仮想オブジェクトが第一動作を実行するように制御するために用いられる、ステップ;及び
前記仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作を検出したときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが
ターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御するステップを含み、
前記仮想オブジェクトの制御方法は、さらに、
前記ターゲット仮想オブジェクトが複数のターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内に同時に位置し、かつ前記仮想動作ボタンに対して行われる第二タッチ操作を検出したときに、前記表示インターフェースにおいて前記複数
のターゲット・インタラクティブ・イベントにそれぞれ対応するターゲット領域を表示するステップであって、前記ターゲット領域は、前記ターゲット仮想オブジェクトが対応するターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するようにトリガーするために用いられる、ステップを含み、
前記第一タッチ操作は前記第二タッチ操作と同じであり、又は、異なり、
前記第一タッチ操作はスライディング操作であり、前記第二タッチ操作は前記スライディング操作及び長押し操作のうちの任意の1つであり、前記長押し操作とは、押圧時間長が時間長閾値よりも大きい操作を指す、仮想オブジェクトの制御方法。
【請求項11】
請求項10に記載の仮想オブジェクトの制御方法であって、
前記の、前記仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作を検出したときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記ターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御するステップは、
前記仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作を検出しており、かつ前記第一タッチ操作が任意の1つのターゲット領域内で終了したときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記任意の1つのターゲット領域に対応するターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御するステップを含む、仮想オブジェクトの制御方法。
【請求項12】
請求項1乃至11のうちの何れか1項に記載の仮想オブジェクトの制御方法であって、
前記の、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記ターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御するステップの後に、前記仮想オブジェクトの制御方法は、さらに、
前記仮想動作ボタンに対して行われる第三タッチ操作を検出したときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記ターゲット・インタラクティブ・イベントを終了するように制御するステップを含み、
前記第一タッチ操作は前記第三タッチ操作と同じであり、又は、異なる、仮想オブジェクトの制御方法。
【請求項13】
請求項12に記載の仮想オブジェクトの制御方法であって、
前記の、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記ターゲット・インタラクティブ・イベントを終了するように制御するステップは、
前記ターゲット・インタラクティブ・イベントがインタラクティブ小道具に対応するときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記インタラクティブ小道具に対してのインタラクティブ動作を終了するように制御するステップ;
前記ターゲット・インタラクティブ・イベントがインタラクティブ領域に対応するときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記インタラクティブ領域に対してのインタラクティブ動作を終了するように制御するステップ;又は
前記ターゲット・インタラクティブ・イベントがインタラクティブ仮想オブジェクトに対応するときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記インタラクティブ仮想オブジェクトに対してのインタラクティブ動作を終了するように制御するステップを含む、仮想オブジェクトの制御方法。
【請求項14】
請求項13に記載の仮想オブジェクトの制御方法であって、
前記の、前記ターゲット・インタラクティブ・イベントがインタラクティブ小道具に対応するときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記インタラクティブ小道具に対してのインタラクティブ動作を終了するように制御するステップは、
前記ターゲット・インタラクティブ・イベントに対応するインタラクティブ小道具が仮想ジップラインであるときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記仮想ジップラインからジャンプダウンするように制御するステップを含み、
前記の、前記ターゲット・インタラクティブ・イベントがインタラクティブ領域に対応するときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記インタラクティブ領域に対してのインタラクティブ動作を終了するように制御するステップは、
前記ターゲット・インタラクティブ・イベントに対応するインタラクティブ領域がクライミング領域であるときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記クライミング領域からジャンプして離れるように制御するステップを含む、仮想オブジェクトの制御方法。
【請求項15】
請求項1乃至9のうちの何れか1項に記載の仮想オブジェクトの制御方法であって、
前記第一指示情報はドラッグ方向マーク及び押圧力マークのうちの少なくとも1つを含み、
前記ドラッグ方向マークは、前記仮想動作ボタンに対してドラッグ操作を行うように指示するために用いられ、前記押圧力マークは、前記仮想動作ボタンに対して押圧操作を行うように指示するために用いられる、仮想オブジェクトの制御方法。
【請求項16】
仮想オブジェクトの制御装置であって、
表示インターフェースにおいてターゲット仮想オブジェクト及び仮想動作ボタンを表示するための第一表示モジュールであって、前記仮想動作ボタンは、前記ターゲット仮想オブジェクトが第一動作を実行するように制御するために用いられる、第一表示モジュール;
前記ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内に位置するときに、前記表示インターフェースにおいて第一指示情報を表示するための第二表示モジュールであって、前記第一指示情報は、前記仮想動作ボタンに対してタッチ操作を行うように指示するために用いられる、第二表示モジュール;及び
前記仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作を検出したときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記ターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御するための実行モジュールを含み、
前記実行モジュールは、
前記仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作を検出しており、かつ前記第一タッチ操作がターゲット領域内で終了したときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記ターゲット・インタラクティブ・イベント中に前記第二動作を実行するように制御し、
前記仮想オブジェクトの制御装置は、さらに、
前記仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作を検出しており、かつ前記
第一タッチ操作において、画面上の押圧点の位置が前記仮想動作ボタンの位置から前記ターゲット領域内に変わったときに、前記表示インターフェースにおいて第二指示情報を表示し、
前記第二指示情報は、前記第一タッチ操作が前記ターゲット領域内で終了するように指示するために用いられ、
前記第一タッチ操作はスライディング操作である、仮想オブジェクトの制御装置。
【請求項17】
記憶器と、前記記憶器に接続される処理器とを含む電子機器であって、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行することにより、請求項1乃至15のうちの何れか1項に記載の仮想オブジェクトの制御方法を実現するように構成される、電子機器。
【請求項18】
コンピュータに、請求項1乃至15のうちの何れか1項に記載の仮想オブジェクトの制御方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年11月13日に中国専利局に出願した、出願番号が202011270984.7である中国特許出願に基づく優先権を主張するものであり、その全内容を参照によりここに援用する。
【0002】
本出願は、コンピュータの分野に関し、特に、仮想オブジェクトの制御方法及び装置、記憶媒体、電子機器及びコンピュータプログラムプロダクトに関する。
【背景技術】
【0003】
技術の進歩及び電子機器のパフォーマンスの向上に伴い、環境を感知し情報を取得する手段が拡大しており、特に、仮想表示技術により、実際のニーズに応じて、仮想オブジェクトに基づく多様なインタラクションを実現することができる。
【0004】
今のところ、関連技術では通常、インタラクティブ条件が満足されたときに、1つのボタン(キーともいう)が表示されてインタラクションが行われるため、インターフェースにおけるボタンコントロールが増加し、視野がブロッキングされるという欠点がある。ゲームのシーンを例にとり、複数のゲーム操作をトリガーするときに、トリガーボタンの領域内でトリガーを実現するためのボタンが多数配置されるため、ユーザは途方に暮れるようになる可能性がある。これにより、仮想オブジェクトが所定動作を実行するように制御するときに、多くのトリガーボタンの使用が必要であるため、制御の効率が低くなる恐れがある。
【0005】
上述の問題について、効果的な解決策が未だにない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願は、少なくとも、上述の問題を解決し得る仮想オブジェクトの制御方法及び装置、記憶媒体、電子機器及びコンピュータプログラムプロダクトを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願の実施例により仮想オブジェクトの制御方法が提供され、それは、
表示インターフェースにおいてターゲット仮想オブジェクト及び仮想動作ボタンを表示し、そのうち、前記仮想動作ボタンは、前記ターゲット仮想オブジェクトが第一動作を実行するように制御するために用いられ;
前記ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内にあるときに、前記表示インターフェースにおいて第一指示(提示)情報を表示し、そのうち、前記第一指示情報は、前記仮想動作ボタンに対してタッチ操作を行うように指示するために用いられ;及び
前記仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作を検出したときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記ターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御するステップを含む。
【0008】
本出願の実施例により仮想オブジェクトの制御装置が提供され、それは、
表示インターフェースにおいてターゲット仮想オブジェクト及び仮想動作ボタンを表示するように構成される第一表示モジュールであって、そのうち、前記仮想動作ボタンは、前記ターゲット仮想オブジェクトが第一動作を実行するように制御するために用いられる、第一表示モジュール;
前記ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内にあるときに、前記表示インターフェースにおいて第一指示情報を表示するように構成される第二表示モジュールであって、そのうち、前記第一指示情報は、前記仮想動作ボタンに対してタッチ操作を行うように指示するために用いられる、第二表示モジュール;及び
前記仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作を検出したときに、前記ターゲット仮想オブジェクトが前記ターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように構成される実行モジュールを含む。
【0009】
本出願の実施例によりコンピュータ可読記憶媒体が提供され、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ命令が記憶されており、そのうち、前記コンピュータ命令は処理器によって実行されるときに、本出願の実施例により提供される仮想オブジェクトの制御方法を実現する。
【0010】
本出願の実施例により電子機器が提供され、それは記憶器及び処理器を含み、該記憶器にはコンピュータ命令が記憶されており、該処理器は前記コンピュータ命令を実行することにより、上述の仮想オブジェクトの制御方法を実現するように構成される。
【0011】
本出願の実施例によりコンピュータプログラムプロダクトが提供され、それはコンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令は処理器によって実行されるときに、本出願の実施例により提供される仮想オブジェクトの制御方法を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
ここで説明される図面は本出願への更なる理解を提供するために用いられ、かつ本出願の一部を構成する。また、本出願の例示的な実施例及びその説明は本出願を説明するために用いられるが、本出願を限定するものではない。
【
図1】本出願の実施例における仮想オブジェクトの制御方法の適用環境を示す図である。
【
図2】本出願の実施例における仮想オブジェクトの制御方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の実施例における表示インターフェースを示す図である。
【
図4】本出願の実施例におけるもう1つの表示インターフェースを示す図である。
【
図5】本出願の実施例における他の表示インターフェースを示す図である。
【
図6】本出願の実施例における他の表示インターフェースを示す図である。
【
図7】本出願の実施例における他の表示インターフェースを示す図である。
【
図8】本出願の実施例における他の表示インターフェースを示す図である。
【
図9A】本出願の実施例における他の表示インターフェースを示す図である。
【
図9B】本出願の実施例における他の表示インターフェースを示す図である。
【
図10】本出願の実施例における他の表示インターフェースを示す図である。
【
図11】本出願の実施例における他の表示インターフェースを示す図である。
【
図12】本出願の実施例における他の表示インターフェースを示す図である。
【
図13】本出願の実施例におけるもう1つの仮想オブジェクトの制御方法のフローチャートである。
【
図14】本出願の実施例における仮想オブジェクトの制御装置の構成を示す図である。
【
図15】本出願の実施例における電子機器の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
当業者が本出願の技術案をより良く理解し得るために、以下、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術案を明確かつ完全に説明する。明らかのように、説明された実施例は本出願の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。また、本出願における実施例に基づいて当業者が創造性のある労働をせずに取得した他の実施例もすべて本出願の保護範囲内に属する。
【0014】
なお、本出願の明細書、特許請求の範囲及び上述の図面における用語“第一”、“第二”などは、類似した対象を区別するために用いられ、必ずしも特定の順序又は前後の順序を規定しない。理解すべきは、このように使用されたデータは、適切な場合、ここで説明された本出願の実施例がここで図示又は説明された順序以外の順序に従って実施され得るようにするために交換することもできるということである。また、用語“含む”、“有する”及びそれらの任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、プロダクト又は装置は、明確にリストされいるステップやユニットに限られず、明確にリストされていない、又は、これらのプロセス、方法、プロダクト又は装置に固有の他のステップ又はユニットを含んでも良い。また、以下の説明では、関われる用語“複数”とは、少なくとも2つを指す。
【0015】
まず、本出願の実施例を説明するときに現れる一部の名詞又は用語を以下のように簡単に説明する。
【0016】
1)仮想シーン:電子機器を利用して出力する、リアル世界とは異なるシーンであり、裸眼又は装置の支援により仮想シーンに対しての視覚感知を形成することができ、例えば、表示スクリーンにより出力される2次元映像や、立体投影、仮想現実、拡張現実などの立体表示技術により出力される3次元映像である。また、各種の可能なハードウェアにより聴覚感知、触覚感知、嗅覚感知、運動感知など、リアル世界をシミュレーションした様々な感知を形成しても良い。仮想シーンは、リアル世界のシミュレーション環境であっても良く、半シミュレーション半架空仮想環境であっても良く、さらには完全な架空仮想環境であっても良い。仮想シーンは、2次元仮想シーン、2.5次元仮想シーン及び3次元仮想シーンのうちの任意の1つであっても良く、本出願の実施例は仮想シーンの次元について限定しない。
【0017】
2)仮想オブジェクト:仮想シーンでインタラクションを行うことができる様々な人や物のアバター又は仮想シーンで移動可能なオブジェクトである。該移動可能なオブジェクトは、仮想キャラクター、仮想動物、アニメーションキャラクターなどであっても良く、例えば、仮想シーンで表示されるキャラクター、動物、植物、石油バレル、壁、石などであり得る。該仮想オブジェクトは、該仮想シーンにおいてユーザを表すための1つの仮想アバターであっても良い。仮想シーンには複数の仮想オブジェクトが含まれても良く、各仮想オブジェクトは仮想シーンにおいて独自の形状及び体積を有し、かつ仮想シーンにおける一部の空間を占める。例えば、該仮想オブジェクトは、仮想シーンにおける仮想キャラクターであり、ユーザ又は人工知能(Artificial Intelligence、AI)によって制御されても良い。
【0018】
3)仮想小道具:インタラクティブ小道具とも呼ばれ、仮想シーンにおける仮想オブジェクトがインタラクションを行うために用いられる。例えば、仮想小道具は仮想ジップラインを含んでも良く、該仮想ジップラインは2つの場所をつなぐために使用され、プレーヤーはジップラインにライディングすることで1つの場所からもう1つの場所への迅速な移動を達成することができる。
【0019】
以下、実施例に基づいて本出願を詳細に説明する。
【0020】
本出願の実施例では仮想オブジェクトの制御方法が提供される。幾つかの実施例において、上述の仮想オブジェクトの制御方法は、
図1に示すようなサーバー101及び端末装置103により構成されるハードウェア環境に適用され得る。
図1に示すように、サーバー101はネットワークを介して端末装置103に接続され、端末装置103又は端末装置103にインストールされているアプリケーション107のためにサービスを提供するために用いることができる。アプリケーションはビデオアプリケーション、インスタント通信アプリケーション、ブラウザアプリケーション、教育アプリケーション、ゲームアプリケーションなどであっても良く、また、仮想オブジェクトの制御を行うことができる他のアプリケーションを含んでも良いが、これらに限定されない。サーバー101にはデータベース105が設けられても良く、あるいは、データベース105はサーバー101から独立して設けられても良い。データベース105は、サーバー101にデータストレージサービス、例えば、ゲームデータストレージサービスを提供するために用いられる。上述のネットワークは有線ネットワーク及び無線ネットワークを含み得るが、これらに限られない。そのうち、該有線ネットワークはローカルエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク及びワイドエリアネットワークを含んでも良いが、これらに限定されない。該無線ネットワークはBluetooth、WIFI及び無線通信を実現し得る他のネットワークを含んでも良いが、これらに限られない。端末装置103は、仮想オブジェクトの制御アプリケーション(即ち、アプリケーション107)が設けられている端末装置であっても良く、次のようなもののうちの少なくとも1つを含み得るが、それらに限定されず、即ち、携帯電話(例えば、Androidスマートフォン、iOSスマートフォンなど)、ノートパソコン、タブレットパソコン、パームトップパソコン、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Devices、MID)、PAD、デスクトップパソコン、スマートテレビなどである。上述のサーバー101はシングルサーバーであっても良く、複数のサーバーからなるサーバー群であっても良く、又は、クラウドサーバーであっても良く、また、ルーティング又はゲートウェイを含み得るが、これらに限定されない。端末装置103に設けられる、仮想オブジェクトを制御するためのアプリケーション107の入口によりアプリケーション107を起動し、そして、アプリケーション107の表示インターフェースにおいて仮想シーン(ターゲット仮想オブジェクト及び仮想動作ボタンを含む)を出力することができる。アプリケーション107がゲームアプリケーションであることを例にとり、表示インターフェースはゲーム画面(ゲームインターフェースとも称される)及びインタラクティブインターフェースを含んでも良い。もちろん、これらは例示に過ぎず、本実施例ではこれらについて限定しない。
【0021】
図1に示すように、上述の仮想オブジェクトの制御方法は端末装置103で次のようなステップにより実現することができる。
【0022】
S1:端末装置103でアプリケーション107を起動し、アプリケーション107の表示インターフェースにおいてターゲット仮想オブジェクト及び仮想動作ボタンを表示し、そのうち、仮想動作ボタンは、ターゲット仮想オブジェクトが第一動作を実行するように制御するために用いられ;
S2:アプリケーション107におけるターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内に位置するときに、アプリケーション107の表示インターフェースにおいて第一指示(提示)情報を表示し、そのうち、第一指示情報は、仮想動作ボタンに対してタッチ操作を行うように指示するために用いられ;
S3:アプリケーション107において、仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作が検出されたときに、アプリケーション107において、ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御する。
【0023】
アプリケーション107がゲームアプリケーションであることを例にとり、表示インターフェースはゲーム画面及びインタラクティブインターフェースを含んでも良く、仮想動作ボタン及び第一指示情報はインタラクティブインターフェースに表示することができる。
【0024】
幾つかの実施例において、上述の仮想オブジェクトの制御方法はさらに、サーバー101に設けられるアプリケーションプログラムにより実現されても良いが、これに限定されない。あるいは、上述の仮想オブジェクトの制御方法は、端末装置103又はサーバー101の組み合わせにより実現されても良く、例えば、サーバー101は、仮想シーンに関連する表示データを端末装置103に送信することで、端末装置103に、その受信した表示データに基づいて仮想シーンを表示させることができる。もちろん、これらは例示に過ぎず、本実施例はこれらに限定されない。
【0025】
幾つかの実施例において、
図2に示すように、上述の仮想オブジェクトの制御方法は以下のステップを含む。
【0026】
S202:表示インターフェースにおいてターゲット仮想オブジェクト及び仮想動作ボタンを表示し、そのうち、仮想動作ボタンは、ターゲット仮想オブジェクトが第一動作を実行するように制御するために用いられ;
S204:ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内にあるときに、表示インターフェースにおいて第一指示情報を表示し、そのうち、第一指示情報は、仮想動作ボタンに対してタッチ操作を行うように指示するために用いられ;
S206:仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作が検出されたときに、ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御する。
【0027】
幾つかの実施例において、仮想オブジェクトの制御方法を実現するための仮想オブジェクトの制御アプリケーションは、ゲームソフトウェア、app、アプレットなどを含んでも良く、また、任意のソフトウェア、app、アプレットに構成される制御機能などを含んでも良いが、これらに限定されない。上述のターゲット仮想オブジェクトは、仮想オブジェクトの制御アプリケーションに対応するバックグラウンド又はサーバーに登録した後に、上述の仮想オブジェクトの制御アプリケーションにログインしているときに制御する仮想オブジェクトを含み得るが、これに限られない。
【0028】
仮想オブジェクトの制御アプリケーションがゲームアプリケーションであるケースを例にとり、表示インターフェースはゲーム画面及びインタラクティブインターフェースを含んでも良く、上述のゲーム画面及びインタラクティブインターフェースは、同一の表示領域に表示されても良く、インタラクティブインターフェース及びゲーム画面がオーバーラップして表示されても良く、又は、異なる表示領域に表示されても良い(即ち、表示インターフェース内の上述のゲーム画面以外の領域において、インタラクティブインターフェースを表示する)が、これらに限られない。そのうち、ゲーム画面はターゲット仮想オブジェクトを表示するために用いられても良く、インタラクティブインターフェースは仮想動作ボタン及び第一指示情報を表示するために用いられても良い。もちろん、表示のロジックはこれらに限定されない。
【0029】
幾つかの実施例において、
図3は本出願の実施例における表示インターフェースを示す図であり、
図3に示すように、ゲームアプリケーションにおいてゲーム画面302及びインタラクティブインターフェース304を表示することを含んでも良いが、これに限られない。そのうち、ゲーム画面302にはターゲット仮想キャラクター306(ターゲット仮想キャラクター306はターゲット仮想オブジェクトの一例である)が含まれており、インタラクティブインターフェース304には仮想動作ボタン308が表示されている。なお、これらは例示に過ぎず、本実施例はこれらについて限定しない。
【0030】
幾つかの実施例において、上述の仮想動作ボタンは、上述の仮想動作ボタンに対して実行されるタッチ操作が検出された場合、ターゲット仮想オブジェクトが所定の第一動作を実行するように制御するために用いられ得るが、これに限られない。
【0031】
例えば、
図3に示す仮想動作ボタン308を例にとり、仮想動作ボタン308は“ジャンプする”ボタンとして構成され、即ち、上述の仮想動作ボタン308に対して実行されるタッチ操作が検出された場合、ターゲット仮想キャラクター306が“ジャンプする”動作を実行するように制御する。
【0032】
第一動作は、仮想オブジェクトの制御アプリケーションの状況に応じて柔軟に設定されても良く、例えば、上述の第一動作は、“ジャンプする”、“しゃがみ込む”、“腹ばう(伏臥する)”、“腰をかがめる”などの仮想オブジェクトの制御方式として構成されても良く、また、“プッシュする”、“プルする”、“挙げる”、“持ち上げる”、“押し下げる”などの仮想オブジェクトの制御方式として構成されても良く、さらに、所定のインタラクティブイベントとマッチングするように構成されても良く、例えば、インタラクティブイベントが「ターゲット仮想オブジェクトが、所定操作の実行を許可する領域に位置する」のときに、ターゲット仮想オブジェクトが所定操作を実行するように制御し;インタラクティブイベントが「ターゲット仮想オブジェクトが、仮想小道具のオンを許可する領域に位置する」のときに、ターゲット仮想オブジェクトが仮想小道具のオンの操作を実行するように制御し;インタラクティブイベントが「ターゲット仮想オブジェクトが、仮想小道具の使用を許可する領域に位置する」のときに、ターゲット仮想オブジェクトが仮想小道具を使用する操作を実行するように制御する。なお、これらは例示に過ぎず、本実施例はこれらに限られない。
【0033】
幾つかの実施例において、上述の第一動作は、仮想動作ボタンに最初にバインディングされた動作であり、第二動作は、ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベント中にあるときに実行する動作である。上述の第一指示情報は、仮想動作ボタンに対してタッチ操作を行うように指示するために用いられ、上述のタッチ操作は、クリック、長押し、ドラッグ、リリース、ダブルクリックなどを含んでも良く、また、押圧力に基づいて異なるタッチ操作に対応する効果をそれぞれ設定しても良いが、これらに限定されず、そのうち、長押しとは、押圧時間長が時間長閾値よりも長いことを指す。
【0034】
例えば、上述のタッチ操作がドラッグである場合、上述の第一指示情報を「仮想動作ボタンの周囲(周り)に、対応するドラッグ方向マークを追加する」と設定することを含んでも良いが、これに限られない。
図4は本出願の実施例における表示インターフェースを示す図である。
図4に示すように、ターゲット仮想キャラクターがターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内にある場合、仮想動作ボタン402の近傍領域404において第一指示情報406を表示し、そのうち、矢印の形式でドラッグ操作に対応するドラッグ方向を指示することを含んでも良く、また、音声の形式で仮想動作ボタンに対してドラッグ操作を行うように指示する音声情報を再生することを含んでも良いが、これらに限定されない。
【0035】
また、例えば、上述のタッチ操作が押圧操作である場合、上述の第一指示情報を「仮想動作ボタンの周囲に、対応する押圧力マークを追加する」と設定することを含んでも良いが、これに限定されない。
図5は本出願の実施例における表示インターフェースを示す図である。
図5に示すように、ターゲット仮想キャラクターがターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内にある場合、仮想動作ボタン502の近傍領域504において第一指示情報506を表示し、そのうち、力のヒストグラムの形式で押圧操作に対応する押圧力を表示することを含んでも良いが、これに限られない。ここで、第一指示情報506における陰影部分は現在の押圧力であり、第一指示情報506において対応する力閾値標識を設定することで、ユーザに、力閾値に達した押圧力が検出された後に対応する第二動作を実行するように通知しても良く、また、ゲーム画面において文字標識を表示することで仮想動作ボタンに対して押圧操作を行うように指示することを含んでも良く、そのうち、異なる押圧力が異なる効果の文字標識に対応するが、これらに限定されない。なお、これらは例示に過ぎず、具体的な実現方式は上述の1つ又は複数の組み合わせを含んでも良く、本実施例ではこれらについて限定しない。
【0036】
幾つかの実施例において、上述のターゲット・インタラクティブ・イベントは、インタラクティブ小道具に対してのインタラクティブイベント、インタラクティブ領域に対してのインタラクティブイベント、及びインタラクティブ仮想オブジェクトに対してのインタラクティブイベントを含んでも良いが、これらに限られない。例えば、ゲームアプリケーションでは、ターゲット・インタラクティブ・イベントは、ジップラインの使用、ロッククライミング、水泳、ライディング、会話、ショッピングなどを含んでも良いが、これらに限られない。
【0037】
本実施例では、仮想動作ボタンがターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内にあるときに事前設定の第一動作とは異なる第二動作を行うように設定することで、同一の仮想動作ボタンが異なる領域内で異なる仮想動作を実行し得る目的を達成することができる。これにより、仮想オブジェクトの制御効率を向上させ、ユーザの使用体験を最適化し、仮想ボタンが多すぎることによる視野へのブロッキングなどの悪影響を低減し得る技術的効果を実現し、関連技術に存在する、仮想オブジェクトの制御効率が比較的低い技術的問題を解決することができる。
【0038】
幾つかの実施例において、仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作が検出されたときに、ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御することは、仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作が検出されており、かつ第一タッチ操作がターゲット領域内で終了したときに、ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御することを含む。例えば、第一タッチ操作はスライディング操作を含んでも良いが、これに限定されない。
【0039】
本実施例により、仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作が検出されており、かつ第一タッチ操作がターゲット領域内で終了したときに、ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御することで、同一の仮想動作ボタンについて第一タッチ操作を行い、また、第一タッチ操作の方向に基づいて仮想動作ボタンのオリジナル機能とは異なる他の機能を実現し得ることを柔軟かつ容易に達成することができるため、ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内に位置する場合、仮想動作ボタンの表示の数を減少させ、かつ複数の仮想動作を完了することができる。これによって、関連技術に存在する、仮想オブジェクトの制御方式が複雑であり、かつ制御効率が比較的低い技術的問題を解決し、ユーザの使用体験を最適化し、ユーザがターゲット仮想オブジェクトを制御して複数の操作を完了する効率を向上させる技術的効果を実現することができる。
【0040】
幾つかの実施例において、上述のターゲット領域は、システム又はサーバーにより決定されても良く、又は、ユーザにより実際のニーズに応じて端末装置で柔軟に配置されても良いが、これらに限定されない。また、上述のターゲット領域は、上述の仮想動作ボタンにバインディングされるように設定されても良く、このようにして、仮想動作ボタンに対して行われる第二タッチ操作が検出されたときに、上述のターゲット領域を表示することができる。そのうち、第一タッチ操作は第二タッチ操作と同じであって良く、異なっても良い、例えば、第一タッチ操作はスライディング操作であり、第二タッチ操作はスライディング操作及び長押し操作のうちの任意の1つである。なお、表示インターフェースにはゲーム画面及びインタラクティブインターフェースが含まれる場合、ターゲット領域はインタラクティブインターフェースに表示することができる。
【0041】
例えば、
図6は本出願の実施例における表示インターフェースを示す図である。
図6に示すように、表示インターフェース602に仮想動作ボタン604が表示されており、仮想動作ボタン604に対して行われるスライディング操作が検出されたときに、ターゲット領域606を引き上げて表示し、上述のスライディング操作がターゲット領域606上で終了したと検出されたときに、ターゲット仮想キャラクターがターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御する。ここで、スライディング操作は第一タッチ操作であり、第二タッチ操作でもある。
【0042】
幾つかの実施例において、上述のターゲット・インタラクティブ・イベントに対応する第二動作を単独で設定することを含んでも良く、又は、ターゲット領域の表示標識に対応し、かつターゲット・インタラクティブ・イベントに対応する第二動作を設定することを含んでも良いが、これらに限定されない。
【0043】
幾つかの実施例において、仮想オブジェクトの制御方法はさらに以下のステップを含む。
【0044】
S1:仮想動作ボタンに対して行われるスライディング操作が検出されたときに、表示インターフェースにおいてターゲット領域を表示し;又は
S2:仮想動作ボタンに対して行われる長押し操作が検出されたときに、表示インターフェースにおいてターゲット領域を表示する。
【0045】
幾つかの実施例において、上述の仮想動作ボタンを「スライディング操作又は長押し操作によって上述のターゲット領域を表示する」と設定することを含んでも良いが、これに限定されず、そのうち、スライディング操作を行う場合は
図6に示すようであっても良く、長押し操作を行う場合は
図7に示すようであっても良い。
図7は本出願の実施例における表示インターフェースを示す図である。仮想動作ボタン704に対して行われる長押し操作が検出されたときに、表示インターフェース702においてターゲット領域706を表示する。もちろん、これらは例示に過ぎず、本実施例ではこれらについて限定しない。
【0046】
本実施例により、仮想動作ボタンに対して行われる第二タッチ操作(例えば、スライディング操作又は長押し操作)が検出されたときに、上述のターゲット領域を表示することで、仮想動作ボタンに基づいて異なる操作を実行することができるため、仮想動作ボタンの表示の数を減少させ、関連技術に存在する、仮想キャラクターの制御方式が複雑であり、かつ制御効率が比較的低い技術的問題を解決し、ユーザの使用体験を最適化し、ユーザが仮想オブジェクトを制御して複数の操作を完了する効率を向上させる技術的効果を実現することができる。
【0047】
幾つかの実施例において、仮想オブジェクトの制御方法はさらに、仮想動作ボタンが押圧されており、かつ押圧点のターゲット方向上の偏移距離が距離閾値よりも大きいと検出されたときに、仮想動作ボタンに対して行われるスライディング操作が検出されたと決定し、スライディング操作を第一タッチ操作とすることを含む。例えば、仮想動作ボタンがユーザの手指により押さえられており、かつ手指のターゲット方向上の偏移距離が所定の距離閾値よりも大きいと検出されたときに、仮想動作ボタンに対して行われるスライディング操作が検出されたと決定し、スライディング操作を第一タッチ操作とする。なお、ターゲット方向は第一指示情報が指示する方向であっても良く、任意の方向であっても良い。距離閾値はシステム又はサーバーにより決められても良く、又は、現在の端末装置で表示される表示インターフェースのサイズ(例えば、ゲーム画面のサイズ及びインタラクティブインターフェースのサイズのうちの少なくとも1つ)に基づいて柔軟に設定されても良い。
【0048】
幾つかの実施例において、上述の仮想動作ボタンに対応する表示領域において押圧検出タッチポイントを、上述の仮想動作ボタンが押圧されたか(例えば、ユーザの手指により押さえられたか)を検出するために設定することを含んでも良いが、これに限定されない。例えば、仮想動作ボタンに対応する表示領域内の押圧力を取得し、該押圧力が所定の力閾値を超えており、かつ保持(維持)時間長が所定の保持時間長閾値を超えているときに、仮想動作ボタンが押圧されたと決定することができる。
【0049】
幾つかの実施例において、押圧点の表示インターフェース内の変位距離を偏移距離として得ても良い。
【0050】
例えば、
図8は本出願の実施例における表示インターフェースを示す図である。
図8に示すように、該フローは次のようなステップを含む。
【0051】
S1:表示インターフェース802の仮想動作ボタン804の処で、仮想動作ボタン804が押圧されたかを検出し(
図8では、手指の押圧の場合を例とする);
S2:仮想動作ボタン804が押圧されたと検出されたときに、押圧点のターゲット方向806上の偏移距離を取得し;
S3:偏移距離が所定閾値よりも大きく、かつ押圧点が未消失(例えば、
図8では手指の押圧を保持する)のときに、仮想動作ボタン804に対して行われるスライディング操作が検出されたと決定する。
【0052】
本実施例により、仮想動作ボタンが押圧されており、かつ押圧点のターゲット方向上の偏移距離が距離閾値よりも大きいと検出されたときに、仮想動作ボタンに対して行われるスライディング操作が検出されたと決定し、スライディング操作を第一タッチ操作とすることで、仮想動作ボタンを再利用することができるため、仮想動作ボタンの表示の数を減少させ、関連技術に存在する、仮想オブジェクトの制御方式が複雑であり、かつ制御効率が比較的低い技術的問題を解決し、ユーザの使用体験の最適化を達成し、ユーザが仮想オブジェクトを制御して1つの仮想動作ボタンにより複数の操作を完了する効率を向上させる技術的効果を実現することができる。
【0053】
幾つかの実施例において、第一タッチ操作はスライディング操作であり、仮想オブジェクトの制御方法はさらに、仮想動作ボタンが押圧されており、かつ押圧点がターゲット領域にスライディングした後に消失したと検出されたときに、スライディング操作がターゲット領域内で終了したと決定し;又は、仮想動作ボタンがターゲット領域とオーバーラップするようにドラッグされた後にドラッグが終了したと検出されたときに、スライディング操作がターゲット領域内で終了したと決定することを含む。例えば、仮想動作ボタンが手指により押さえられており、かつ手指がターゲット領域にスライディングした後にリリースしたと検出されたときに、スライディング操作がターゲット領域内で終了したと決定し;又は、仮想動作ボタンがターゲット領域とオーバーラップするようにドラッグされた後にリリースされたと検出されたときに、スライディング操作がターゲット領域内で終了したと決定する。
【0054】
幾つかの実施例において、スクリーンの下方に複数の押圧検出タッチポイントを設置しても良く、仮想動作ボタンとターゲット領域との間の複数の押圧検出タッチポイントですべて押圧操作が検出されたときに、押圧点がターゲット領域にスライディングしたこと、例えば、手指がターゲット領域にスライディングしたことが検出されたと決定する。その後、ターゲット領域の検出タッチポイントで押圧操作が検出されないときに、スライディング操作がターゲット領域内で終了した、例えば、手指がターゲット領域内でリリースしたと決定する。
【0055】
幾つかの実施例において、仮想動作ボタンがドラッグされて移動したことが検出されており、かつ上述のターゲット領域に移動したときにターゲット領域にある押圧検出タッチポイントで押圧操作が検出されない場合、仮想動作ボタンがターゲット領域とオーバーラップするようにドラッグされた後にドラッグが終了したことが検出されたと決定する(ドラッグが終了したことは、例えば、手指がリリースしたことを指す)。
【0056】
図9A及び
図9Bは何れも本出願の実施例における表示インターフェースを示す図である。
図9Aに示すように、
図9Aでは表示インターフェース902内の仮想動作ボタン904が手指により押さえられており、かつ手指がターゲット領域906にスライディングした後にリリースしたことが示されており、
図9Bでは表示インターフェース902内の仮想動作ボタン904がターゲット領域906とオーバーラップするようにドラッグされた後にリリースされたことが示されている。
【0057】
幾つかの実施例において、仮想オブジェクトの制御方法はさらに、仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作が検出されており、かつ第一タッチ操作の実行対象が仮想動作ボタンからターゲット領域に更新された(なお、「第一タッチ操作の実行対象が仮想動作ボタンからターゲット領域に更新された」は、「第一タッチ操作において、画面上の押圧点の位置が仮想動作ボタンの位置からターゲット領域内に変わった」を意味する。以下、同様である。)ときに、表示インターフェースにおいて第二指示情報を表示することを含み、そのうち、第二指示情報は第一タッチ操作がターゲット領域内で終了するように指示するために用いられる。
【0058】
幾つかの実施例において、表示インターフェースにおいて第二指示情報を表示することは、表示インターフェースにおいて次のような処理のうちの少なくとも1つの処理を行うことを含み、即ち、ターゲット領域の表示状態を更新し、文字標識及び動画効果のうちの少なくとも1つを表示し、及び仮想動作ボタンの標識情報を更新することである。例えば、仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作が検出されており、かつ第一タッチ操作の実行対象が仮想動作ボタンからターゲット領域に更新されたときに、ハイライトでターゲット領域を表示する方式によりユーザに指示することを含んでも良く、又は、文字標識、音声再生、ゲーム画面の動画効果、仮想動作ボタンの標識情報の置換などの方式により実現しても良いが、これらに限られず、具体的な実現プロセスは上述の1つ又は複数の組み合わせを含んでも良い。なお、これらは例示に過ぎず、本実施例はこれらに限定されない。
【0059】
本実施例により、仮想動作ボタンが押圧されており、かつ押圧点がターゲット領域にスライディングした後に消失したと検出されたときに、スライディング操作がターゲット領域内で終了したと決定し;又は、仮想動作ボタンがターゲット領域とオーバーラップするようにドラッグされた後にドラッグが終了したと検出されたときに、スライディング操作がターゲット領域内で終了すると決定する。このようにして、異なる方式でスライディング操作がターゲット領域上で終了するのを決定することで、異なるアプリケーションのモード(例えば、異なるゲームアプリケーションのゲームモード)に基づいて対応する検出方式を設定することができるため、仮想動作ボタンの表示の数を減少させ、関連技術に存在する、仮想オブジェクトの制御方式が複雑であり、かつ制御効率が比較的低い技術的問題を解決し、ユーザの使用体験の最適化を達成し、ユーザが仮想オブジェクトを制御して複数の操作を完了する効率を向上させる技術的効果を実現することができる。
【0060】
幾つかの実施例において、第一指示情報は方向指示情報を含み、方向指示情報は仮想動作ボタンに対して行われるタッチ操作のターゲット方向を指示するために用いられる。
【0061】
幾つかの実施例において、上述の方向指示情報は矢印、文字などの標識情報を含んでも良いが、これらに限られず、そのうち、上述の矢印はハイライト、点滅などの形式で、上述のターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベントに対応するトリガー範囲内にあることを表すことができる。
【0062】
本実施例により、表示インターフェースにおいて方向指示情報を表示することで、ユーザがタッチ操作の方向を直観的に把握し、把握した方向に基づいてタッチ操作を行い、同一の仮想動作ボタンに基づいてターゲット仮想オブジェクトを制御して異なる動作を実行する技術案を実現することができるため、関連技術に存在する、仮想オブジェクトの制御方式が複雑であり、かつ制御効率が比較的低い技術的問題を解決し、ユーザの使用体験の最適化を達成し、ユーザが仮想オブジェクトを制御して複数の操作を完了する効率を向上させる技術的効果を実現することができる。
【0063】
幾つかの実施例において、ターゲット・インタラクティブ・イベントはインタラクティブ小道具に対応し、第二動作はインタラクティブ小道具に対してのインタラクティブ動作であり;又は、ターゲット・インタラクティブ・イベントはインタラクティブ領域に対応し、第二動作はインタラクティブ領域に対してのインタラクティブ動作であり;又は、ターゲット・インタラクティブ・イベントはインタラクティブ仮想オブジェクトに対応し、第二動作はインタラクティブ仮想オブジェクトに対してのインタラクティブ動作である。
【0064】
幾つかの実施例において、ターゲット・インタラクティブ・イベントに対応するインタラクティブ小道具は仮想ジップラインであり(即ち、ターゲット・インタラクティブ・イベントはジップラインライディング(即ち、ジップラインに乗る)イベントである)、第二動作は仮想ジップラインに対してのジップラインライディング動作であり、そのうち、ジップラインライディング動作は、ターゲット仮想オブジェクトが仮想ジップラインにジャンプして該仮想ジップラインをホールドし、該仮想ジップラインに沿ってスライディングするようにさせる動作である。
【0065】
幾つかの実施例において、ジップライン・ライディング・イベントは、ターゲット仮想オブジェクトが、ターゲット仮想オブジェクトがトリガーされてジップライン機能又はライディング機能を使用し得る領域に位置してトリガーするターゲット・インタラクティブ・イベントを含み得るが、これに限定されない。
【0066】
図10は本出願の実施例における表示インターフェースを示す図である。
図10に示すように、例えば、表示インターフェース1002にターゲット仮想キャラクター1004及び仮想ジップライン1006が表示されており、仮想動作ボタン1008に対して行われるスライディング操作がターゲット領域に移動したと検出されたときに、ターゲット仮想キャラクター1004がジップライン・ライディング・イベント中に仮想ジップライン1006にジャンプしてそれをホールドし、仮想ジップライン1006に沿ってスライディングするように制御する。もちろん、これは一例に過ぎず、本実施例はこれについて限定しない。
【0067】
本実施例により、ターゲット・インタラクティブ・イベントがジップライン・ライディング・イベントである場合、ターゲット仮想オブジェクトがジップライン・ライディング・イベント中にジップラインライディング動作を実行するように制御することで、ターゲット仮想オブジェクトが仮想ジップラインにジャンプして該仮想ジップラインをホールドし、該仮想ジップラインに沿ってスライディングするようにさせることができる。このようにして、アプリケーションの遊び方を増加させ、ユーザの使用体験を最適化することができる。
【0068】
幾つかの実施例において、ターゲット・インタラクティブ・イベントに対応するインタラクティブ領域はクライミング領域であり(即ち、ターゲット・インタラクティブ・イベントはクライミングイベントである)、第二動作はクライミング領域に対してのクライミング動作である。
【0069】
幾つかの実施例において、クライミングイベントは、ターゲット仮想オブジェクトが、仮想オブジェクトがトリガーされてクライミング機能を使用し得る領域に位置してトリガーするターゲット・インタラクティブ・イベントを含み得るが、これに限定されない。
【0070】
図11は本出願の実施例における表示インターフェースを示す図である。
図11に示すように、例えば、表示インターフェース1102にターゲット仮想キャラクター1104及び仮想クライミング領域1106(即ち、クライミング領域)が表示されており、仮想動作ボタン1108に対して行われるスライディング操作がターゲット領域に移動したと検出されたときに、ターゲット仮想キャラクター1104が仮想クライミング領域1106においてクライミング動作を実行するように制御する。なお、これは一例に過ぎず、本実施例はこれについて限定しない。
【0071】
本実施例により、ターゲット・インタラクティブ・イベントがクライミングイベントである場合、ターゲット仮想オブジェクトがクライミングイベント中にクライミング動作を実行するように制御することにより、アプリケーションの遊び方を増加させ、ユーザの使用体験を最適化することができる。
【0072】
幾つかの実施例において、仮想オブジェクトの制御方法はさらに、ターゲット仮想オブジェクトが複数のターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内に同時に位置し、かつ仮想動作ボタンに対して行われる第二タッチ操作が検出されたときに、表示インターフェースにおいて複数のターゲット・インタラクティブ・イベントにそれぞれ対応するターゲット領域を表することを含み、ここで、ターゲット領域は、ターゲット仮想オブジェクトが対応するターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するようにトリガーするために用いられ、そのうち、第一タッチ操作は第二タッチ操作と同じであり、又は、異なる。例えば、ターゲット・インタラクティブ・イベントは第一インタラクティブイベント及び第二インタラクティブイベントを含み、ターゲット仮想オブジェクトが第一インタラクティブイベントのトリガー範囲及び第二インタラクティブイベントのトリガー範囲内に同時に位置し、かつ仮想動作ボタンに対して行われる第二タッチ操作が検出されたときに、表示インターフェースにおいて第一領域及び第二領域を表示し、そのうち、第一領域は第一インタラクティブイベントに対応するターゲット領域であり、第一領域は、ターゲット仮想オブジェクトが第一インタラクティブイベント中に第二動作Aを実行するようにトリガーするために用いられ、第二領域は第二インタラクティブイベントに対応するターゲット領域であり、第二領域は、ターゲット仮想オブジェクトが第二インタラクティブイベント中に第二動作Bを実行するようにトリガーするために用いられる。
【0073】
幾つかの実施例において、第二動作はジップラインの使用、ロッククライミング、水泳、ライディング、会話、ショッピングなどの任意のインタラクティブ動作であっても良いが、これらに限られない。
【0074】
幾つかの実施例において、第二動作A及び第二動作Bは異なる仮想動作に設定することができ、又は、第二動作A及び第二動作Bは同じ仮想動作に設定することもできるが、それぞれ、異なるインタラクティブ仮想オブジェクトに対応する。なお、本出願はこれらに限定されない。
【0075】
幾つかの実施例において、第一領域及び第二領域はシステム又はサーバーにより柔軟に設定することができ、また、第一領域と第二動作Aとの間のマッチング関係及び第二領域と第二動作Bとの間のマッチング関係もシステム又はサーバーにより柔軟に設定することができる。もちろん、本出願の実施例はこれらに限られない。
【0076】
本実施例により、ターゲット仮想オブジェクトが複数のターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内に同時に位置し、かつ仮想動作ボタンに対して行われる第二タッチ操作が検出されたときに、表示インターフェースにおいて複数のターゲット・インタラクティブ・イベントにそれぞれ対応するターゲット領域を表示し、そのうち、ターゲット領域は、ターゲット仮想オブジェクトが対応するターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するようにトリガーするために用いられる。このようにして、ユーザは、実際のニーズに応じて選択を行うことができるため、表示インターフェースにおいて異なるターゲット・インタラクティブ・イベントにそれぞれ対応する仮想動作ボタンを表示するのを避けることができる。本出願の実施例では、同一の仮想動作ボタンに基づいて、ターゲット仮想オブジェクトが異なる動作を実行するように制御する技術案を実現することができるため、関連技術に存在する、仮想オブジェクトの制御方式が複雑であり、かつ制御効率が比較的低い技術的問題を解決し、ユーザの使用体験の最適化を達成し、ユーザが仮想オブジェクトを制御して複数のインタラクティブ操作を完了する効率を向上させる技術的効果を実現することができる。
【0077】
幾つかの実施例において、仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作が検出されたときに、ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御することは、仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作が検出されており、かつ第一タッチ操作が任意の1つのターゲット領域内で終了したときに、ターゲット仮想オブジェクトが任意の1つのターゲット領域に対応するターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御することを含む。例えば、仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作が検出されており、かつ第一タッチ操作が第一領域内で終了したときに、ターゲット仮想オブジェクトが第一インタラクティブイベント中に第二動作Aを実行するように制御し、また、仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作が検出されており、かつ第一タッチ操作が第二領域内で終了したときに、ターゲット仮想オブジェクトが第二インタラクティブイベント中に第二動作Bを実行するように制御する。
【0078】
幾つかの実施例において、
図12は本出願の実施例における表示インターフェースを示す図であり、
図12に示すように、表示インターフェース1202に仮想動作ボタン1204が表示されており、仮想動作ボタンに対して行われるスライディング操作が検出されたときに、表示インターフェース1202において第一領域1206及び第二領域1208、例えば、
図12における陰影部分を表示する。スライディング操作が第一領域1206内で終了したときに、ターゲット仮想キャラクターが第二動作Aを実行するように制御し;スライディング操作が第二領域1208内で終了したときに、ターゲット仮想キャラクターが第二動作Bを実行するように制御する。ここで、スライディング操作は第一タッチ操作であり、第二タッチ操作でもある。なお、これらは一例に過ぎず、本実施例ではこれらについて限定しない。
【0079】
幾つかの実施例において、第一インタラクティブイベントはジップライン・ライディング・イベントであり、第二動作Aはジップラインライディング動作を含み、ジップラインライディング動作は、ターゲット仮想オブジェクトが仮想ジップラインにジャンプして該仮想ジップラインをホールドし、該仮想ジップラインに沿ってスライディングするようにさせる動作であり;第二インタラクティブイベントはクライミングイベントであり、第二動作Bはクライミング動作を含む。
【0080】
本実施例により、ターゲット仮想オブジェクトが複数のターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内に同時に位置し、かつ仮想動作ボタンに対して行われる第二タッチ操作が検出されたときに、表示インターフェースにおいて複数のターゲット・インタラクティブ・イベントにそれぞれ対応するターゲット領域を表示し、そのうち、ターゲット領域は、ターゲット仮想オブジェクトが対応するターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するようにトリガーするために用いられる。このようにして、表示インターフェースにおいて異なるターゲット・インタラクティブ・イベントにそれぞれ対応する複数の仮想動作ボタンを表示するのを避けることができるため、同一の仮想動作ボタンに基づいて、ターゲット仮想オブジェクトが異なる動作を実行するように制御する技術案を実現し、関連技術に存在する、仮想オブジェクトの制御方式が複雑であり、制御効率が比較的低い技術的問題を解決し、ユーザの使用体験の最適化を達成し、ユーザが仮想オブジェクトを制御して複数のインタラクティブ操作を完了する効率を向上させる技術的効果を実現することができる。
【0081】
幾つかの実施例において、ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御した後に、さらに、仮想動作ボタンに対して行われる第三タッチ操作が検出されたときに、ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベントを終了するように制御することを含み、そのうち、第一タッチ操作は第三タッチ操作と同じであり、又は、異なる。
【0082】
幾つかの実施例において、上述の第三タッチ操作は第一タッチ操作と同じであるように設定することができ、例えば、第一タッチ操作がクリック操作と設定された場合、第三タッチ操作もクリック操作と設定することができる。また、上述の第三タッチ操作はさらに、第一タッチ操作とは異なるように設定することができ、例えば、第一タッチ操作が押圧操作と設定された場合、第三タッチ操作はリリース操作と設定することができる。なお、本実施例はこれらに限定されない
換言すると、実際の状況に基づいて、第三タッチ操作を取得し、そして、上述の第三タッチ操作に応じて、上述のターゲット・インタラクティブ・イベントを終了することができる。
【0083】
幾つかの実施例において、ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベントを終了するように制御することは、ターゲット・インタラクティブ・イベントがインタラクティブ小道具に対応するときに、ターゲット仮想オブジェクトがインタラクティブ小道具に対してのインタラクティブ動作を終了するように制御し;又は、ターゲット・インタラクティブ・イベントがインタラクティブ領域に対応するときに、ターゲット仮想オブジェクトがインタラクティブ領域に対してのインタラクティブ動作を終了するように制御し;又は、ターゲット・インタラクティブ・イベントがインタラクティブ仮想オブジェクトに対応するときに、ターゲット仮想オブジェクトがインタラクティブ仮想オブジェクトに対してのインタラクティブ動作を終了するように制御することを含む。
【0084】
幾つかの実施例において、ターゲット・インタラクティブ・イベントがインタラクティブ小道具に対応するときに、ターゲット仮想オブジェクトがインタラクティブ小道具に対してのインタラクティブ動作を終了するように制御することは、ターゲット・インタラクティブ・イベントに対応するインタラクティブ小道具が仮想ジップラインであるときに、ターゲット仮想オブジェクトが仮想ジップラインからジャンプダウン(jump down)するように制御することを含む。即ち、ターゲット・インタラクティブ・イベントがジップライン・ライディング・イベントである場合、ターゲット仮想オブジェクトが仮想ジップラインからジャンプダウンするように制御する。
【0085】
幾つかの実施例において、ターゲット・インタラクティブ・イベントがインタラクティブ領域に対するときに、ターゲット仮想オブジェクトがインタラクティブ領域に対してのインタラクティブ動作を終了するように制御することは、ターゲット・インタラクティブ・イベントに対応するインタラクティブ領域がクライミング領域であるときに、ターゲット仮想オブジェクトがクライミング領域からジャンプして離れるように制御することを含む。即ち、ターゲット・インタラクティブ・イベントがクライミングイベントである場合、ターゲット仮想オブジェクトがクライミング領域からジャンプして離れるように制御する。もちろん、これは例示に過ぎず、本実施例はこれに限定されない。
【0086】
なお、前述の各方法の実施例について、説明を簡単にするために、それらを一連の動作の組み合わせとして記述するが、当業者が理解すべきは、本出願は説明された動作の順序により制限されないということである。何故なら、本出願によれば、幾つかのステップは他の順序に従って又は同時に実行することができるからである。また、当業者が理解すべきは、明細書に記載された実施例は何れも例示的なものに過ぎず、関わる動作及びモジュールも本出願に必須ではないということである。
【0087】
以下、ゲーム仮想シーンの例に基づいて、本出願について詳しく説明する。
【0088】
図13は本出願の実施例におけるもう1つの仮想オブジェクトの制御方法のフローを示す図であり、
図13に示すように、該フローは以下のようなステップを含むが、それらに限定されない。
【0089】
S1302:ゲームアプリケーションで1局のゲームを開始し;
S1304:ジャンプボタンがユーザの手指により押圧されたと検出しており(前述の仮想動作ボタンに対しての第一タッチ操作の取得に対応する);
S1306:手指のy軸上の偏移距離がxピクセルを超えたかを判断し;
S1308:偏移距離がxピクセルを超えない場合、手が放した(手指がリリースした)と検出したときにジャンプ動作(前述の第一動作に対応する)を再生し;
S1310:現在のフローを終了し;
S1312:偏移距離がxピクセルを超えたときに、“ライディング”領域(前述のターゲット領域に対応する)をトリガーし;
S1314:手指が“ライディング領域”にスライディングしたかを判断し;
S1316:手指が“ライディング”領域にスライディングしない場合、手が放したと検出したときに何れの動作をトリガーせず;
S1318:現在のフローを終了し;
S1320:手指が“ライディング”領域にスライディングした場合、“ライディング”領域がアクティベーションされてハイライト状態になり;
S1322:手指がリリースしたときに手指の位置が依然として“ライディング”領域内にあるかを判断し;
S1324:手指がリリースしており、かつリリースの位置が“ライディング”領域内に所在しないときに、何れの動作をトリガーせず;
S1326:手指がリリースしたときに、かつリリースの位置が“ライディング”領域内に位置するときに、ジップライン“ライディング”動作(前述の第二動作に対応する)をトリガーし;
S1328:現在のフローを終了する。
【0090】
本実施例により、ユーザがジャンプボタンを押さえたときに手指がy軸上での偏移を有するかを判断し、偏移距離が或る値xを超えないときに手が放した場合、“クリック”と判断し、ジャンプ動作をトリガーし;偏移距離が或る値xを超えたときに“スライディング”と判断し、この場合、“ライディング”領域がトリガーされ、表示される。このときに、手指が“ライディング”領域にスライディングしたかを判断し、いいえの場合、このときに手が放しても何れの動作をトリガーせず、はいの場合、“ライディング”領域がアクティベーションされてハイライトになり、プレーヤーが手を放すとすぐにトリガーすることを指示する。最後に、手指が“ライディング”領域内でリリースしたかを判断し、はいの場合、ジップライン“ライディング”動作をトリガーし、いいえの場合、何れの動作をトリガーしない。よって、ゲームアプリケーションでは、同一の仮想動作ボタンの異なるインタラクティブ方式(クリック、スライディング、異なる方向のスライディング)を利用して複数の操作を実現することで、複数のボタンによるインターフェースへのブロッキングを低減し、視野をさらに集中させることができるため、関連技術に存在する、仮想オブジェクトの制御方式が複雑であり、かつ制御効率が比較的低い技術的問題を解決し、ユーザの使用体験の最適化を達成し、ユーザが仮想オブジェクトを制御して複数の操作を完了する効率を向上させる技術的効果を実現することができる。
【0091】
本出願の実施例では、上述の仮想オブジェクトの制御方法を実施し得る仮想オブジェクトの制御装置が提供される。
図14に示すように、該装置は、表示インターフェースにおいてターゲット仮想オブジェクト及び仮想動作ボタンを表示するための第一表示モジュール1402であって、そのうち、仮想動作ボタンは、ターゲット仮想オブジェクトが第一動作を実行するように制御するために用いられる、第一表示モジュール1402;ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内にあるときに、表示インターフェースにおいて第一指示情報を表示するための第二表示モジュール1404であって、そのうち、第一指示情報は、仮想動作ボタンに対してタッチ操作を行うように指示するために用いられる、第二表示モジュール1404;及び、仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作が検出されたときに、ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御するための実行モジュール1406を含む。
【0092】
幾つかの実施例において、実行モジュール1406はさらに、仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作が検出されており、かつ第一タッチ操作がターゲット領域内で終了したときに、ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御するために用いられる。
【0093】
幾つかの実施例において、第二表示モジュール1404はさらに、仮想動作ボタンに対して行われる第二タッチ操作が検出されたときに、表示インターフェースにおいてターゲット領域を表示するように構成され、そのうち、第一タッチ操作は第二タッチ操作と同じであり、又は、異なる。
【0094】
幾つかの実施例において、第一タッチ操作はスライディング操作であり、第二タッチ操作はスライディング操作及び長押し操作のうちの任意の1つであり、長押し操作とは、押圧時間長が時間長閾値よりも大きい操作を指す。
【0095】
幾つかの実施例において、第一タッチ操作はスライディング操作であり、実行モジュール1406はさらに、仮想動作ボタンが押圧されており、かつ押圧点がターゲット領域にスライディングした後に消失したと検出されたときに、スライディング操作がターゲット領域内で終了したと決定し;又は、仮想動作ボタンがターゲット領域とオーバーラップするようにドラッグされた後にドラッグが終了したと検出されたときに、スライディング操作がターゲット領域内で終了したと決定するように構成される。
【0096】
幾つかの実施例において、実行モジュール1406はさらに次のように構成され、即ち、仮想動作ボタンが押圧されており、かつ押圧点のターゲット方向上の偏移距離が距離閾値よりも大きいと検出されたときに、仮想動作ボタンに対して実行されるスライディング操作が検出されたと決定し、スライディング操作を第一タッチ操作とする。
【0097】
幾つかの実施例において、第一指示情報は方向指示情報を含み、方向指示情報は、仮想動作ボタンに対して実行されるタッチ操作のターゲット方向を指示するために用いられる。
【0098】
幾つかの実施例において、ターゲット・インタラクティブ・イベントはインタラクティブ小道具に対応し、第二動作はインタラクティブ小道具に対してのインタラクティブ動作であり;又は、ターゲット・インタラクティブ・イベントはインタラクティブ領域に対応し、第二動作はインタラクティブ領域に対してのインタラクティブ動作であり;又は、ターゲット・インタラクティブ・イベントはインタラクティブ仮想オブジェクトに対応し、第二動作はインタラクティブ仮想オブジェクトに対してのインタラクティブ動作である。
【0099】
幾つかの実施例において、ターゲット・インタラクティブ・イベントに対応するインタラクティブ小道具は仮想ジップラインであり、第二動作は仮想ジップラインに対してのジップラインライディング動作であり、そのうち、ジップラインライディング動作は、ターゲット仮想オブジェクトが仮想ジップラインにジャンプして該仮想ジップラインをホールドし、該仮想ジップラインスに沿ってライディングするようにさせるために用いられる。
【0100】
幾つかの実施例において、ターゲット・インタラクティブ・イベントに対応するインタラクティブ領域はクライミング領域であり、第二動作はクライミング領域に対しいてのクライミング動作である。
【0101】
幾つかの実施例において、第二表示モジュール1404はさらに次のように構成され、即ち、ターゲット仮想オブジェクトが複数のターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内に同時に位置し、かつ仮想動作ボタンに対して行われる第二タッチ操作が検出されたときに、表示インターフェースにおいて複数のターゲット・インタラクティブ・イベントにそれぞれ対応するターゲット領域を表示し、そのうち、ターゲット領域は、ターゲット仮想オブジェクトが対応するターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するようにトリガーするために用いられ、そのうち、第一タッチ操作は第二タッチ操作と同じであり、又は、異なる。
【0102】
幾つかの実施例において、実行モジュール1406はさらに次のように構成され、即ち、仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作が検出されており、かつ第一タッチ操作が任意の1つのターゲット領域内で終了したときに、ターゲット仮想オブジェクトが任意の1つのターゲット領域に対応するターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御する。
【0103】
幾つかの実施例において、実行モジュール1406はさらに次のように構成され、即ち、仮想動作ボタンに対して実行される第三タッチ操作が検出されたときに、ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベントを終了するように制御し、そのうち、第一タッチ操作は第三タッチ操作と同じであり、又は、異なる。
【0104】
幾つかの実施例において、実行モジュール1406はさらに次のように構成され、ターゲット・インタラクティブ・イベントがインタラクティブ小道具に対応するときに、ターゲット仮想オブジェクトがインタラクティブ小道具に対してのインタラクティブ動作を終了するように制御し;又は、ターゲット・インタラクティブ・イベントがインタラクティブ領域に対応するときに、ターゲット仮想オブジェクトがインタラクティブ領域に対してのインタラクティブ動作を終了するように制御し;又は、ターゲット・インタラクティブ・イベントがインタラクティブ仮想オブジェクトに対応するときに、ターゲット仮想オブジェクトがインタラクティブ仮想オブジェクトに対してのインタラクティブ動作を終了するように制御する。
【0105】
幾つかの実施例において、ターゲット・インタラクティブ・イベントに対応するインタラクティブ小道具が仮想ジップラインであるときに、ターゲット仮想オブジェクトが仮想ジップラインからジャンプダウンするように制御し;ターゲット・インタラクティブ・イベントに対応するインタラクティブ領域がクライミング領域であるときに、ターゲット仮想オブジェクトがクライミング領域からジャンプして離れるように制御する。
【0106】
本出願の実施例では、上述の仮想オブジェクトの制御方法を実施し得る電子機器が提供され、該電子機器は
図1に示すような端末装置又はサーバーであり得る。本実施例では、該電子機器が端末装置であることを例にして説明を行う。
図15に示すように、該電子機器は記憶器1502及び処理器1504を含み、該記憶器1502にはコンピュータプログラムが記憶されており、該処理器1504はコンピュータプログラムを実行することにより、上述の方法の実施例におけるステップを実行するように構成される。
【0107】
幾つかの実施例において、上述の電子機器は、コンピュータネットワークにある複数のネットワーク装置のうちの少なくとも1つのネットワーク装置であっても良い。
【0108】
幾つかの実施例において、上述の処理器はコンピュータプログラムを実行するによって次のようなステップを実行するように構成されても良く、即ち、表示インターフェースにおいてターゲット仮想オブジェクト及び仮想動作ボタンを表示し、そのうち、仮想動作ボタンは、ターゲット仮想オブジェクトが第一動作を実行するように制御するために用いられ;ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内にあるときに、表示インターフェースにおいて第一指示情報を表示し、そのうち、第一指示情報は、仮想動作ボタンに対してタッチ操作を行うように指示するために用いられ;及び、仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作が検出されたときに、ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御するステップである。
【0109】
幾つかの実施例において、当業者が理解すべきは、
図15に示すような構造は例示に過ぎず、電子機器はスマートフォン(例えば、Androidスマートフォン、iOSスマートフォンなど)、タブレットパソコン、パームトップパソコン、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Devices、MID)、PADなどの端末装置であっても良いということである。
図15は上述の電子機器の構成を限定するものではない。例えば、電子機器はさらに、
図15に示す部品よりも多い又は少ない部品(例えば、ネットワークインターフェースなど)を含んでも良く、又は、
図15に示す構成とは異なる構成を有しても良い。
【0110】
そのうち、記憶器1502はソフトウェアプログラム及びモジュール、例えば、本出願の実施例における仮想オブジェクトの制御方法及び装置に対応するプログラム命令/モジュールを記憶するために用いられ、処理器1504は記憶器1502に記憶されているソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することで、各種の機能アプリケーション及びデータ処理を実行することができ、即ち、上述の仮想オブジェクトの制御方法を実現することができる。記憶器1502は高速ランダムメモリを含んでも良く、また、不揮発性メモリ、例えば、1つ又は複数の磁気メモリ、フレッシュメモリ、又は他の不揮発性固体メモリを含んでも良い。幾つかの例では、記憶器1502は処理器1504から遠隔に設置される記憶器を含んでも良く、これらの遠隔記憶器はネットワークを介して端末に接続することができる。上述のネットワークの例はインターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信ネットワーク及びその組み合わせを含んでも良いが、これらに限定されない。そのうち、記憶器1502は仮想動作ボタン、仮想オブジェクトなどの情報を記憶するために用いられても良いが、これらに限定されず、一例として、
図15に示すように、上述の記憶器1502には上述の仮想オブジェクトの制御装置における第一表示モジュール1402、第二表示モジュール1404及び実行モジュール1406が含まれても良いが、これらに限られない。また、さらに上述の仮想オブジェクトの制御装置における他のモジュールユニットが含まれても良いが、同様にこれらに限定されない。
【0111】
幾つかの実施例において、伝送装置1506は1つのネットワークに介してデータを受信又は送信するために用いられる。上述のネットワークは有線ネットワーク及び無線ネットワークを含んでも良い。一例において、伝送装置1506は1つのネットワークインターフェースコントローラ(Network
Interface Controller、NIC)を含み、それはケーブルによって他のネットワーク装置やルーターに接続されることで、インターネット又はローカルエリアネットワークと通信を行うことができる。一例において、伝送装置1506はRF(Radio
Frequency)モジュールであり、それは無線方式でインターネットと通信を行うために用いられる。
【0112】
また、上述の電子機器はさらに表示器1508及び接続バス1510を含み、表示器1508は仮想オブジェクトの制御アプリケーション(例えば、ゲームアプリケーション)の表示インターフェース(例えば、ゲーム画面及びインタラクティブインターフェース)を表示するために用いられ、接続バス1510は上述の電子機器における各モジュール部品を接続するために用いられる。
【0113】
他の実施例において、上述の端末装置又はサーバーは1つの分散型システムにおける1つのノードであっても良く、そのうち、該分散型システムはブロックチェーンシステムであっても良く、該ブロックチェーンシステムは、該複数のノードによりネットワーク通信の形式で接続されることで形成された分散型システムであっても良い。そのうち、ノードの間はP2P(Peer To Peer)ネットワークを構成することができ、任意の形式の電子機器、例えば、サーバー、端末などの電子機器はすべて該P2Oネットワークに加入することで該ブロックチェーンシステムにおける1つのノードになっても良い。
【0114】
本出願の実施例ではコンピュータプログラムプロダクト又はコンピュータプログラムが提供され、該コンピュータプログラムプロダクト又はコンピュータプログラムはコンピュータ命令(実行可能な命令)を含み、該コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されている。電子機器の処理器はコンピュータ可読記憶媒体から該コンピュータ命令を読み取り、処理器は該コンピュータ命令を実行することで、該電子機器に、上述の仮想オブジェクトの制御の側面における各種の実現方式で提供される仮想オブジェクトの制御方法を実行させ、そのうち、該コンピュータプログラムは実行時に上述の方法の実施例におけるステップを実行するように構成される。
【0115】
幾つかの実施例において、上述のコンピュータ可読記憶媒体は次のステップを実行するためのコンピュータプログラムを記憶するように構成されても良く、即ち、表示インターフェースにおいてターゲット仮想オブジェクト及び仮想動作ボタンを表示し、そのうち、仮想動作ボタンは、ターゲット仮想オブジェクトが第一動作を実行するように制御するために用いられ;ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベントのトリガー範囲内にあるときに、表示インターフェースにおいて第一指示情報を表示し、そのうち、第一指示情報は、仮想動作ボタンに対してタッチ操作を行うように指示するために用いられ;及び、仮想動作ボタンに対して行われる第一タッチ操作が検出されたときに、ターゲット仮想オブジェクトがターゲット・インタラクティブ・イベント中に第二動作を実行するように制御するステップである。
【0116】
幾つかの実施例において、当業者が理解すべきは、上述の実施例に係る各種の方法における全部又は一部のステップがプログラムによって端末装置に関するハードウェアに命令することで完成され得るということである。該プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができ、記憶媒体はフレッシュメモリ、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、光ディスクなどを含んでも良い。
【0117】
また、上述の本出願の実施例の順番号は説明のみを目的としており、実施例の優劣を表すものではない。
【0118】
上述の実施例で統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、かつ独立したプロダクトとして販売又は使用されるときに、上述のコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。このような理解を基に、本出願の技術案は、本質的には、又は、従来技術に対して貢献をもたらした一部又は該技術案の全部又は一部は、ソフトウェアプロダクトの形式で具現化することができ、該コンピュータソフトウェアプロダクトは記憶媒体に記憶され、複数の命令を、1台又は複数台の電子機器(パーソナルコンピュータ、サーバー、ネットワーク装置などであっても良い)に、本出願の各実施例に係る方法の全部又は一部のステップを実行させるために含み得る。
【0119】
本出願の上述の実施例では、各実施例に対しての説明はそれ自体に焦点を合わせている。或る実施例において詳細に説明されていない部分については、他の実施例における関連説明を参照することができる。
【0120】
本出願により提供される幾つかの実施例において、理解すべきは、開示されたクライアントは他の方式によって実現されても良いということである。そのうち、上述した装置の実施例は例示に過ぎず、例えば、ユニットの分割はロジック機能の分割のみであり、実際に実現するときには他の分割方式もあり得る。例えば、複数ユニット又はアセンブリは組み合わせすることができ、又は、他のシステムに統合することができ、あるいは、幾つかの特徴は無視されても良く、又は、実行されなくても良い。さらに、表示又は説明された相互接続又は直接接続又は通信接続は幾つかのインターフェース、ユニット又はモジュールを介した間接接続又は通信接続であっても良く、電気的又は他の形式であり得る。
【0121】
個別の部品として説明されたユニットは、物理的に分離されても良く、物理的に分離されなくても良い。ユニットとして表示された部品は、物理ユニットであっても良く、物理ユニットでなくても良く、即ち、1つの場所に位置しても良く、又は、複数のネットワークユニットに分散しても良い。実際のニーズに応じて、そのうちの一部又は全部のユニットを選択して各実施例の技術案の目的を実現することができる。
【0122】
また、本出願の各実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合することができ、各ユニットは単独で物理的に存在することができ、又は、2つ又は2つ以上のユニットは1つのユニットに統合することができる。このように統合されたユニットはハードウェアの形式で実現されても良く、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されても良い。
【0123】
以上、本出願の好ましい実施例を説明したが、本出願はこの実施例に限定されず、本出願の趣旨を離脱しない限り、本出願に対するあらゆる変更は本出願の技術的範囲に属する。