(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-11
(45)【発行日】2024-01-19
(54)【発明の名称】WiFiホットスポット管理方法、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 48/18 20090101AFI20240112BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240112BHJP
H04W 92/14 20090101ALI20240112BHJP
H04W 88/06 20090101ALI20240112BHJP
【FI】
H04W48/18 113
H04W72/0453
H04W92/14
H04W88/06
(21)【出願番号】P 2022546707
(86)(22)【出願日】2021-04-19
(86)【国際出願番号】 CN2021088103
(87)【国際公開番号】W WO2021213320
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2022-08-01
(31)【優先権主張番号】202010313024.8
(32)【優先日】2020-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲誠▼
【審査官】長谷川 未貴
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/084865(WO,A1)
【文献】特表2016-531457(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0092763(US,A1)
【文献】国際公開第2019/031490(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器は、現在のネットワーク環境の接続可能なネットワークリソースを初期ネットワークリソースとし、
前記初期ネットワークリソースのネットワーク情報を取得するステップ
であって、前記初期ネットワークリソースの前記ネットワーク情報には、少なくとも前記初期ネットワークリソースの周波数帯域が含まれるステップと、
前記ユーザ機器は、前記初期ネットワークリソースの
前記ネットワーク情報が運ばれるホットスポット起動コマンドを
、WiFiホットスポットを提供する外部機器に送信するステップ
であって、前記ホットスポット起動コマンドは、前記外部機器が前記初期ネットワークリソースの前記ネットワーク情報に基づいて、提供されたWiFiホットスポットの中からターゲットWiFiホットスポットを決定して、前記ターゲットWiFiホットスポットを起動するように前記外部機器に指示するステップと、
前記ユーザ機器は、前記外部機器が前記ホットスポット起動コマンドに応答したフィードバックメッセージを受信し、前記フィードバックメッセージに基づいて前記外部機器が起動する
前記ターゲット WiFiホットスポットに接続するステップであって、前記ターゲットWiFiホットスポットの周波数帯域は前記初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれるステップと、
前記ユーザ機器は、前記初期ネットワークリソース及び
前記外部機器の前記ターゲットWiFiホットスポットを利用してデータ伝送を行うステップと、を含むWiFiホットスポット管理方法。
【請求項2】
前記ユーザ機器は、前記初期ネットワークリソースが
Cellular無線ネットワークを含む場合、
前記初期ネットワークリソースの
前記ネットワーク情報を取得する前記ステップは、
前記ユーザ機器は、前記Cellular無線ネットワークの周波数帯域情報を取得するステップを含み、
前記初期ネットワークリソースが接続しているWiFiホットスポットを含む場合、
前記初期ネットワークリソースの
前記ネットワーク情報を取得する前記ステップは、
前記ユーザ機器は、前記接続しているWiFiホットスポットのホットスポット情報を取得するステップを含む、請求項1に記載のWi
Fiホットスポット管理方法。
【請求項3】
前記ユーザ機器は、前記Cellular無線ネットワークの周波数帯域情報を取得する前記ステップの後に、
前記ユーザ機器は、前記Cellular無線ネットワークの事業者情報を取得するステップをさらに含み、
前記ホットスポット起動コマンドに前記Cellular無線ネットワークの事業者情報がさらに運ばれる、請求項2に記載のWi
Fiホットスポット管理方法。
【請求項4】
前記ユーザ機器は、接続しているWiFiホットスポットのホットスポット情報を取得する前記ステップの後に、
前記ユーザ機器は、前記接続しているWiFiホットスポットの周波数帯域情報を取得するステップをさらに含み、
前記ホットスポット起動コマンドに前記接続しているWiFiホットスポットの周波数帯域情報がさらに運ばれる、請求項2に記載のWi
Fiホットスポット管理方法。
【請求項5】
前記ユーザ機器は、前記初期ネットワークリソースの
前記ネットワーク情報を取得するステップの前に、
前記ユーザ機器は、接続範囲内に接続権限を具備するWiFiホットスポットのネットワーク速度を検出するステップと、
前記ユーザ機器は、ネットワーク速度が予め設定された閾値よりも小さいWiFiホットスポットを無効WiFiホットスポットとして確定するステップと、をさらに含み、
前記ホットスポット起動コマンドに前記無効WiFiホットスポットのホットスポット情報がさらに運ばれる、請求項1に記載のWi
Fiホットスポット管理方法。
【請求項6】
WiFiホットスポットを提供する外部機器は、アクセス対象
ユーザ機器から送信されたホットスポット起動コマンドを受信するステップであって、前記ホットスポット起動コマンドに前記アクセス対象
ユーザ機器の初期ネットワークリソースのネットワーク情報が運ばれ
、前記初期ネットワークリソースの前記ネットワーク情報には、少なくとも前記初期ネットワークリソースの周波数帯域が含まれるステップと、
前記外部機器は、前記初期ネットワークリソースの前記ネットワーク情報に基づいて、提供されたWiFiホットスポットの中からターゲットWiFiホットスポットを決定して、前記ターゲットWiFiホットスポットを起動するステップであって、前記ターゲットWiFiホットスポットは、周波数帯域が前記アクセス対象
ユーザ機器の
前記初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれる
ステップと、
前記外部機器は、前記ホットスポット起動コマンドに応答するフィードバックメッセージを生成するステップであって、前記フィードバックメッセージは前記ターゲットWiFiホットスポットのホットスポット情報を含むステップと、
前記外部機器は、前記アクセス対象
ユーザ機器が
前記外部機器の前記ターゲットWiFiホットスポットに接続するために、前記フィードバックメッセージを送信するステップと、を含むWi
Fiホットスポット管理方法。
【請求項7】
前記ホットスポット起動コマンドには、前記アクセス対象
ユーザ機器のCellular無線 ネットワークの周波数帯域情報及び前記アクセス対象
ユーザ機器が接続しているWiFiホットスポットのホットスポット情報が運ばれる場合、
前記外部機器は、ターゲットWiFiホットスポットを起動する前記ステップの前に、
前記外部機器は、前記アクセス対象
ユーザ機器が接続しているWiFiホットスポットのホットスポット情報に基づいて、前記アクセス対象
ユーザ機器が接続しているWiFiホットスポットに接続するステップをさらに含む、請求項6に記載のWi
Fiホットスポット管理方法。
【請求項8】
前記ホットスポット起動コマンドには、前記アクセス対象
ユーザ機器が接続しているWiFiホットスポットのホットスポット情報が運ばれるが、前記アクセス対象
ユーザ機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報が運ばれていない場合、
前記外部機器は、ターゲットWiFiホットスポットを起動する前記ステップの前に、
前記外部機器は、接続範囲内における前記アクセス対象
ユーザ機器が接続しているWiFiホットスポット以外の、接続権限を具備するWiFiホットスポットに接続するステップをさらに含む、請求項6に記載のWi
Fiホットスポット管理方法。
【請求項9】
前記ホットスポット起動コマンドには、前記アクセス対象
ユーザ機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報及び無効WiFiホットスポットのホットスポット情報が運ばれる場合、
前記外部機器は、ターゲットWiFiホットスポットを起動する前記ステップの前に、
前記外部機器は、接続範囲内における前記無効WiFiホットスポット以外の、接続権限を具備するWiFiホットスポットに接続するステップをさらに含む、請求項6に記載のWi
Fiホットスポット管理方法。
【請求項10】
前記ホットスポット起動コマンドに前記アクセス対象
ユーザ機器のCellular無線ネットワークの事業者情報が運ばれる場合、
前記外部機器は、ターゲットWiFiホットスポットを起動する前記ステップの前に、
前記外部機器は、事業者が前記アクセス対象
ユーザ機器のCellular無線ネットワークの事業者と異なるCellular無線ネットワークに切り替えるステップをさらに含む、請求項6に記載のWi
Fiホットスポット管理方法。
【請求項11】
少なくとも1つのプロセッサ、及び
前記少なくとも1つのプロセッサに通信接続されるメモリを含み、
前記メモリに前記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶され、前記命令が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1~5のいずれか1項に記載のWi
Fiホットスポット管理方法又は請求項6~10のいずれか1項に記載のWi
Fiホットスポット管理方法を実行させることができる、電子機器。
【請求項12】
コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより 実行されるときに請求項1~5のいずれか1項に記載のWi
Fiホットスポット管理方法又は請求項6~10のいずれか1項に記載のWi
Fiホットスポット管理方法を実現する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は通信分野に関し、特にWiFiホットスポット管理方法、電子機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、市場に出回っている主流ブランドの携帯電話はいずれも、多重データ同時加速機能をサポートし、該機能とはデータを複数のリンクに分配して伝送することを指す。実際の応用場面では、ユーザが多重データ同時加速機能を起動する場合、携帯電話はセルラー(Cellular)無線ネットワーク及び接続しているWiFiホットスポットを介して同時にデータ伝送を行い、又は、携帯電話は接続している2つのWiFiホットスポットを介して同時にデータ伝送を行う。多重データ同時加速機能は多重データ帯域幅レートの重ね合わせを実現でき、データ伝送のレートを大幅に向上させ、従って、携帯電話業界全体の製品はいずれも迅速に該機能を普及してサポートしている。
【0003】
しかしながら、発明者は、携帯電話がデータを複数のリンクに分配して伝送する場合、各リンクに同時にアップリンクとダウンリンクのデータがあり、同一の携帯電話の異なる無線モジュールが類似又は同じ周波数帯域で同時にデータを送受信し、各無線モジュールから伝送されたデータが相互に干渉するため、データ伝送の符号誤り率が高くなり、データ伝送のレートが低下することを見出した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は、WiFiホットスポット管理方法、電子機器及び記憶媒体を提供することで、データを複数のリンクに分配して伝送する場合、データ伝送の符号誤り率を低下させ、レートを向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の技術問題を解決するために、本願の実施例はWiFiホットスポット管理方法を提供し、前記方法は、現在のネットワーク環境の接続可能なネットワークリソースを初期ネットワークリソースとし、初期ネットワークリソースのネットワーク情報を取得するステップと、前記初期ネットワークリソースのネットワーク情報が運ばれるホットスポット起動コマンドを外部機器に送信するステップと、前記外部機器が前記ホットスポット起動コマンドに応答したフィードバックメッセージを受信し、前記フィードバックメッセージに基づいて前記外部機器が起動するターゲットWiFiホットスポットに接続するステップであって、前記ターゲットWiFiホットスポットの周波数帯域は前記初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれるステップと、前記初期ネットワークリソース及び前記ターゲットWiFiホットスポットを利用してデータ伝送を行うステップと、を含む。
【0006】
本願の実施例はWiFiホットスポット管理方法をさらに提供し、前記方法は、アクセス対象機器から送信されたホットスポット起動コマンドを受信するステップであって、前記ホットスポット起動コマンドに前記アクセス対象機器の初期ネットワークリソースのネットワーク情報が運ばれるステップと、周波数帯域が前記アクセス対象機器の初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれるターゲットWiFiホットスポットを起動するステップと、前記ホットスポット起動コマンドに応答するフィードバックメッセージを生成するステップであって、前記フィードバックメッセージは前記ターゲットWiFiホットスポットのホットスポット情報を含むステップと、前記アクセス対象機器が前記ターゲットWiFiホットスポットに接続するために、前記フィードバックメッセージを送信するステップと、を含む。
【0007】
本願の実施例は電子機器をさらに提供し、前記電子機器は、少なくとも1つのプロセッサ、及び少なくとも1つのプロセッサに通信接続されるメモリを含み、メモリには少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶され、命令が少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで、少なくとも1つのプロセッサに上記のWiFiホットスポット管理方法を実行させることができる。
【0008】
本願の実施例はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるときに上記WiFiホットスポット管理方法を実現する。
【0009】
1つ又は複数の実施例はそれに対応する図面のピクチャによって例示的に説明され、これらの例示的な説明は実施例に対する限定を構成しない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本願の第1実施例に係るWiFiホットスポット管理方法のフローチャートである。
【
図2】本願の第2実施例に係るWiFiホットスポット管理方法のフローチャートである。
【
図3】本願の第3実施例に係るWiFiホットスポット管理方法のフローチャートである。
【
図4】本願の第4実施例に係るWiFiホットスポット管理方法のフローチャートである。
【
図5】本願の第5実施例に係るWiFiホットスポット管理方法のフローチャートである。
【
図6】本願の第6実施例に係るWiFiホットスポット管理方法のフローチャートである。
【
図7】本願の第7実施例に係る電子機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本願の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照しながら本願の各実施例を詳細に説明する。しかし、当業者が理解できるように、本願の各実施例では、読者が本願をよりよく理解するために、多くの技術的詳細を提供する。しかし、これらの技術的詳細及び以下の各実施例に基づく様々な変更や修正がなくても、本願が保護を請求する技術的解決手段を実現することができる。
【0012】
多重データ同時加速機能とは、携帯電話等の端末に適用され、データを複数のリンクに分配して伝送する機能を指す。最下層物理機器の観点から、携帯電話はデータを複数のリンクに分配して伝送する場合、携帯電話の異なる無線モジュール間に周波数間干渉の問題が存在している。例えば、表1に示されるセルラーCellular無線ネットワークと周波数帯域が2.4GのWiFi(作動周波数帯域は2400MHz~2500MHzである)とは同時に作動するときに相互に干渉を引き起こし、5G(第5世代移動通信技術、5th-Generation)のTDD(時分割複信、Time Division Duplexing)n79(アップリンク及びダウンリンクの作動周波数帯域はいずれも4400MHz~5000MHzである)と周波数が5GのWiFi(作動周波数帯域は4900~5900MHzである)とは同時に作動するときに相互に干渉を引き起こす。
【0013】
【0014】
上記問題を解決するために、本願の第1実施例はWiFiホットスポット管理方法に関し、前記方法は、現在のネットワーク環境の接続可能なネットワークリソースを初期ネットワークリソースとし、初期ネットワークリソースのネットワーク情報を取得するステップと、前記初期ネットワークリソースのネットワーク情報が運ばれるホットスポット起動コマンドを外部機器に送信するステップと、前記外部機器が前記ホットスポット起動コマンドに応答したフィードバックメッセージを受信し、前記フィードバックメッセージに基づいて前記外部機器が起動するターゲットWiFiホットスポットに接続するステップであって、前記ターゲットWiFiホットスポットの周波数帯域は前記初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれるステップと、前記初期ネットワークリソース及び前記ターゲットWiFiホットスポットを利用してデータ伝送を行うステップと、を含む。本実施例によって、データを複数のリンクに分配して伝送する場合、データ伝送の符号誤り率を低下させ、データ伝送のレートを向上させる。以下、本実施例のWiFiホットスポット管理方法の実現詳細を具体的に説明し、以下の内容は、理解を容易にするために提供される実現詳細に過ぎず、本解決手段を実施するための必要なものではない。
【0015】
本実施例のWiFiホットスポット管理方法は
図1に示すように、以下のステップ101~ステップ104を含む。
【0016】
ステップ101:現在のネットワーク環境の接続可能なネットワークリソースを初期ネットワークリソースとし、初期ネットワークリソースのネットワーク情報を取得する。
【0017】
具体的には、初期ネットワークリソースは、機器(以下、アクセス対象機器という)が現在使用しているCellular無線ネットワーク及び接続しているWiFiホットスポット等を含んでもよい。初期ネットワークリソースのネットワーク情報は、Cellular無線ネットワークの周波数帯域情報、事業者情報及びネットワークタイプ等の情報、並びに接続しているWiFiホットスポットの周波数帯域情報、サービスセット識別子(Service Set Identifier、SSID)及びパスワード等の情報を含んでもよい。
【0018】
本実施例では、前記初期ネットワークリソースがセルラーCellular無線ネットワークを含む場合、初期ネットワークリソースのネットワーク情報を取得する前記ステップは少なくとも、前記Cellular無線ネットワークの周波数帯域情報を取得するステップを含み、前記初期ネットワークリソースが接続しているWiFiホットスポットを含む場合、初期ネットワークリソースのネットワーク情報を取得する前記ステップは少なくとも、前記接続しているWiFiホットスポットのホットスポット情報を取得するステップを含む。
【0019】
取得したCellular無線ネットワークの周波数帯域情報は外部機器に提供することに用いられ、それによって、外部機器は周波数帯域が該Cellular無線ネットワークの周波数帯域からずれるWiFiホットスポットを起動することができる。取得したWiFiホットスポット情報は外部機器に提供することに用いられ、WiFiホットスポット情報は少なくとも、該WiFiホットスポットのサービスセット識別子(Service Set Identifier、SSID)及びパスワードを含み、それによって、外部機器は、該WiFiホットスポットに接続することによって、該WiFiホットスポットの周波数帯域情報を確定し、周波数帯域が該WiFiホットスポットの周波数帯域からずれるWiFiホットスポットを起動することができる。
【0020】
ステップ102:前記初期ネットワークリソースのネットワーク情報が運ばれるホットスポット起動コマンドを外部機器に送信する。
【0021】
具体的には、アクセス対象機器は現在のネットワーク環境に周波数帯域が異なる使用可能なWiFiホットスポットがないことを監視した場合、GPS(全地球測位システム、Global Positioning System)位置共有によって付近の外部機器を検知し、ブルートゥース(登録商標)、ショートメッセージ又は無線ネットワーク等の通信方式で、外部機器にホットスポット起動コマンドを送信する。該ホットスポット起動コマンドは指定される周波数帯域のWiFiホットスポットを起動することを外部機器に指示することに用いられ、ホットスポット起動コマンドには前のステップで取得された初期ネットワークリソースのネットワーク情報が運ばれる。
【0022】
実際の応用場面で、アクセス対象機器の現在のネットワーク環境における接続可能なネットワークリソースは以下のいくつかの状況を含んでもよい。
【0023】
状況1:アクセス対象機器の接続範囲内に接続可能なWiFiホットスポットが存在しない。このときに、外部機器に送信されるホットスポット起動コマンドには、アクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報が運ばれてもよい。
【0024】
状況2:アクセス対象機器の接続範囲内に接続可能なWiFiホットスポットが存在するが、これらの接続可能なWiFiホットスポットのうち、周波数帯域がアクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域からずれるWiFiホットスポットが存在しない。このときに、外部機器に送信されるホットスポット起動コマンドには、アクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報、及びアクセス対象機器が接続可能なWiFiホットスポットのホットスポット情報のうちの少なくとも一方が運ばれてもよい。
【0025】
状況3:アクセス対象機器はWiFiデュアル接続をサポートする(又はCellular無線ネットワークに登録していない)が、接続範囲内に周波数が異なる接続可能なWiFiホットスポットがない。このときに、外部機器に送信されるホットスポット起動コマンドには、アクセス対象機器の接続可能なWiFiホットスポットのホットスポット情報が運ばれてもよい。ホットスポット起動コマンドには、アクセス対象機器の接続可能なWiFiホットスポットの周波数帯域情報がさらに運ばれてもよく、それによって、外部機器がこれらのWiFiホットスポットに接続できないため、その周波数帯域情報を取得できないという状況を回避する。
【0026】
状況4:アクセス対象機器の接続範囲内における接続可能なWiFiホットスポットのネットワーク品質が悪く、その結果、多重データ同時効果が悪い。このときに、外部機器に送信されるホットスポット起動コマンドには、アクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報が運ばれてもよい。
【0027】
なお、アクセス対象機器の初期ネットワークリソースはCellular無線ネットワークの事業者情報を含む場合、前のステップで該事業者情報を取得でき、本ステップでホットスポット起動コマンドに該Cellular無線ネットワークの事業者情報を運ぶ。異なる事業者のCellular無線ネットワークの周波数帯域が異なるため、ホットスポット起動コマンドにCellular無線ネットワークの事業者情報を運ぶことによって、外部機器は、異なる事業者のCellular無線ネットワークを選択することで、周波数帯域が運ばれるCellular無線ネットワークの周波数帯域からずれるWiFiホットスポットを起動することができる。
【0028】
ステップ103:前記外部機器が前記ホットスポット起動コマンドに応答したフィードバックメッセージを受信し、前記フィードバックメッセージに基づいて前記外部機器が起動するターゲットWiFiホットスポットに接続し、前記ターゲットWiFiホットスポットの周波数帯域は前記初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれる。
【0029】
具体的には、外部機器はアクセス対象機器から送信されたホットスポット起動コマンドを受信した後に、該ホットスポット起動コマンドに運ばれるアクセス対象機器の初期ネットワークリソースのネットワーク情報に基づいて、周波数帯域がアクセス対象機器の初期ネットワークリソースからずれるWiFiホットスポットを起動し、ホットスポット起動コマンドに応答するフィードバックメッセージを生成し、フィードバックメッセージには、起動するWiFiホットスポットのホットスポット情報が運ばれる。アクセス対象機器は該フィードバックメッセージを受信し、該フィードバックメッセージに運ばれるWiFiホットスポット情報に基づいて、外部機器が起動するWiFiホットスポットに接続する。
【0030】
例えば、ホットスポット起動コマンドにアクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報が運ばれ、且つ該Cellular無線ネットワークが表1のうちの一種である場合、外部機器は5G周波数帯域のWiFiホットスポットを起動する。ホットスポットコマンドにアクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報が運ばれ、且つ該Cellular無線ネットワークが5G TDD n79である場合、外部機器は2.4G周波数帯域のWiFiホットスポットを起動する。ホットスポット起動コマンドには、アクセス対象機器が接続するWiFiホットスポットのホットスポット情報が運ばれ、ホットスポット情報に基づいて該WiFiホットスポットが2.4G周波数帯域(5G周波数帯域)のWiFiホットスポットであると確定する場合、5G周波数帯域(2.4G周波数帯域)のWiFiホットスポットを起動する。
【0031】
ステップ104:前記初期ネットワークリソース及び前記ターゲットWiFiホットスポットを利用してデータ伝送を行う。
【0032】
具体的には、外部機器が起動するターゲットWiFiホットスポットの周波数帯域はアクセス対象機器の初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれるため、アクセス対象機器はターゲットWiFiホットスポットに接続した後に、初期ネットワークリソース及びターゲットWiFiホットスポットに基づいて多重データ同時伝送を行い、データの周波数間干渉の問題を回避することができる。
【0033】
従来技術に比べて、本実施例は、現在のネットワーク環境の接続可能なネットワークリソースを初期ネットワークリソースとし、初期ネットワークリソースのネットワーク情報を取得し、外部機器にホットスポット起動コマンドを送信し、ホットスポット起動コマンドに初期ネットワークリソースのネットワーク情報が運ばれ、外部機器がホットスポット起動コマンドに応答したフィードバックメッセージを受信し、フィードバックメッセージに基づいて外部機器が起動するターゲットWiFiホットスポットに接続し、ターゲットWiFiホットスポットの周波数帯域が初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれ、初期ネットワークリソース及びターゲットWiFiホットスポットを利用してデータ伝送を行う。外部機器を制御することで、周波数帯域が初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれるターゲットWiFiホットスポットを起動し、ターゲットWiFiホットスポット及び初期ネットワークリソースを利用してデータ伝送を行い、ターゲットWiFiホットスポットの周波数帯域が初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれるため、各無線モジュールが異なる周波数帯域でそれぞれデータを送受信し、異なる周波数帯域のデータ伝送が相互に干渉せず、データ伝送の符号誤り率を低下させ、レートを向上させる。
【0034】
本願の第2実施例はWiFiホットスポット管理方法に関する。第2実施例は第1実施例をさらに改良するものである。改良する点としては、初期ネットワークリソースのネットワーク情報を取得するステップを実行する前に、接続範囲内に接続権限を具備するWiFiホットスポットのネットワーク速度を検出し、ネットワーク速度が予め設定された閾値よりも小さいWiFiホットスポットを無効WiFiホットスポットとして確定するステップと、外部機器に送信するホットスポット起動コマンドに前記無効WiFiホットスポットのネットワーク情報を運ぶステップと、をさらに含む。
【0035】
本実施例のWiFiホットスポット管理方法は
図2に示すように、具体的に以下のステップ201~ステップ205を含む。
【0036】
ステップ201:接続範囲内に接続権限を具備するWiFiホットスポットのネットワーク速度を検出し、ネットワーク速度が予め設定された閾値よりも小さいWiFiホットスポットを無効WiFiホットスポットとして確定する。
【0037】
具体的には、アクセス対象機器が接続するWiFiホットスポットのネットワーク品質が悪いため、多重データ同時伝送の効果が悪いという状況を回避するために、アクセス対象機器は、接続可能なWiFiホットスポットのネットワークレートを予め検出し、ネットワーク速度が予め設定された閾値よりも小さいWiFiホットスポットを無効WiFiホットスポットとして確定してもよく、後続で多重データ同時接続を行う時に、無効WiFiホットスポットに接続することを回避する。
【0038】
ステップ202:現在のネットワーク環境の接続可能なネットワークリソースを初期ネットワークリソースとし、初期ネットワークリソースのネットワーク情報を取得する。
【0039】
ステップ202は第1実施例のステップ101とほぼ同じであり、繰り返しを回避するために、ここで贅言しない。
【0040】
ステップ203:外部機器にホットスポット起動コマンドを送信し、前記ホットスポット起動コマンドに前記初期ネットワークリソースのネットワーク情報が運ばれ、前記ホットスポット起動コマンドに前記無効WiFiホットスポットのホットスポット情報がさらに運ばれる。
【0041】
具体的には、ホットスポット起動コマンドに無効WiFiホットスポットのホットスポット情報(少なくとも無効WiFiホットスポットのSSIDを含む)が運ばれ、それによって、外部機器は、ネットワーク速度が遅すぎるWiFiホットスポットに接続するため、起動するターゲットWiFiホットスポットから提供されるネットワーク品質が悪いことを回避する。
【0042】
ステップ204:前記外部機器が前記ホットスポット起動コマンドに応答したフィードバックメッセージを受信し、前記フィードバックメッセージに基づいて前記外部機器が起動するターゲットWiFiホットスポットに接続し、前記ターゲットWiFiホットスポットの周波数帯域は前記初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれる。
【0043】
ステップ205:前記初期ネットワークリソース及び前記ターゲットWiFiホットスポットを利用してデータ伝送を行う。
【0044】
ステップ204~ステップ204はそれぞれ第1実施例のステップ103~ステップ104とほぼ同じであり、繰り返しを回避するために、ここで贅言しない。
【0045】
第1実施例に比べて、本願の実施例では、初期ネットワークリソースのネットワーク情報を取得する前に、接続範囲内に接続権限を具備するWiFiホットスポットのネットワーク速度を検出し、ネットワーク速度が予め設定された閾値よりも小さいWiFiホットスポットを無効WiFiホットスポットとして確定し、前記ホットスポット起動コマンドに前記無効WiFiホットスポットのホットスポット情報がさらに運ばれる。ホットスポット起動コマンドにはネットワーク速度が予め設定された閾値よりも小さいWiFiホットスポットのホットスポット情報が運ばれることによって、外部機器はネットワーク速度が遅すぎるWiFiホットスポットに接続するため、外部機器が起動するWiFiホットスポットから提供されるネットワーク品質が悪いことを回避する。
【0046】
本願の第3実施例はWiFiホットスポット管理方法に関し、該方法は上記実施例のアクセス対象機器にWiFiホットスポットを提供する機器(以下、外部機器という)に適用できる。該方法は、アクセス対象機器から送信されたホットスポット起動コマンドを受信するステップであって、前記ホットスポット起動コマンドに前記アクセス対象機器の初期ネットワークリソースのネットワーク情報が運ばれるステップと、周波数帯域が前記アクセス対象機器の初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれるターゲットWiFiホットスポットを起動するステップと、前記ホットスポット起動コマンドに応答するフィードバックメッセージを生成するステップであって、前記フィードバックメッセージは前記ターゲットWiFiホットスポットのホットスポット情報を含むステップと、前記アクセス対象機器が前記ターゲットWiFiホットスポットに接続するために、前記フィードバックメッセージを送信するステップと、を含む。
【0047】
本実施例のWiFiホットスポット管理方法は
図3に示すように、具体的にステップ301~ステップ304を含む。
【0048】
ステップ301:アクセス対象機器から送信されたホットスポット起動コマンドを受信し、前記ホットスポット起動コマンドに前記アクセス対象機器の初期ネットワークリソースのネットワーク情報が運ばれる。
【0049】
具体的には、付近のアクセス機器はそのネットワーク環境内に周波数帯域が異なる使用可能なWiFiホットスポットが存在しないことを監視した場合、アクセス対象機器はGPS位置共有によって外部機器を感知してもよい。このときに、ブルートゥース、ショートメッセージ又は無線ネットワーク等の通信方式で、アクセス対象機器から送信されたホットスポット起動コマンドを受信する。該ホットスポット起動コマンドは指定される周波数帯域のWiFiホットスポットを起動することを指示することに用いられ、アクセス対象機器の初期ネットワークリソースのネットワーク情報が運ばれる。
【0050】
初期ネットワークリソースのネットワーク情報は、Cellular無線ネットワークの周波数帯域情報、事業者情報及びネットワークタイプ等の情報、並びに接続しているWiFiホットスポットの周波数帯域情報、SSID及びパスワード等の情報を含んでもよい。
【0051】
ステップ302:ターゲットWiFiホットスポットを起動し、前記ターゲットWiFiホットスポットの周波数帯域は前記アクセス対象機器の初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれる。
【0052】
具体的には、まず、前のステップにおけるホットスポット起動コマンドに運ばれるアクセス対象機器の初期ネットワークリソースのネットワーク情報に基づいて、アクセス対象機器の初期ネットワークリソースの周波数帯域を検知する。例えば、ホットスポット起動コマンドに運ばれるアクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報を直接検知し、又は、ホットスポット起動コマンドに運ばれるアクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットのホットスポット情報に基づいて、アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットの周波数帯域情報を確定する。
【0053】
本実施例では、アクセス対象機器の初期ネットワークリソースの周波数帯域を検知した後に、周波数帯域がアクセス対象機器の初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれるWiFiホットスポットを起動する。
【0054】
例えば、ホットスポット起動コマンドにアクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報が運ばれ、且つ該Cellular無線ネットワークが表1のうちの一種である場合、外部機器は5G周波数帯域のWiFiホットスポットを起動する。ホットスポットコマンドにアクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報が運ばれ、且つ該Cellular無線ネットワークが5G TDD n79である場合、外部機器は2.4G周波数帯域のWiFiホットスポットを起動する。ホットスポット起動コマンドに運ばれるアクセス対象機器が接続するWiFiホットスポットが、2.4G周波数帯域(5G周波数帯域)のWiFiホットスポットである場合、5G周波数帯域(2.4G周波数帯域)のWiFiホットスポットを起動する。
【0055】
また、ホットスポット起動コマンドにアクセス対象機器のCellular無線ネットワークの事業者情報がさらに運ばれる場合、ターゲットWiFiホットスポットを起動する前に、優先的に、現在使用しているCellular無線ネットワークを、事業者が前記アクセス対象機器のCellular無線ネットワークの事業者と異なるCellular無線ネットワークに切り替える。異なる事業者のCellular無線ネットワークの周波数帯域が異なるため、事業者が異なるCellular無線ネットワークを選択することによって、運ばれるCellular無線ネットワークの周波数帯域から、周波数帯域がずれるWiFiホットスポットを起動する。
【0056】
ステップ303:前記ホットスポット起動コマンドに応答するフィードバックメッセージを生成し、前記フィードバックメッセージは前記ターゲットWiFiホットスポットのホットスポット情報を含む。
【0057】
具体的には、生成されるフィードバックメッセージは少なくともターゲットWiFiホットスポットのSSID及びパスワードを含む。
【0058】
ステップ304:前記アクセス対象機器が前記ターゲットWiFiホットスポットに接続するために、前記フィードバックメッセージを送信する。
【0059】
具体的には、外部機器が起動するターゲットWiFiホットスポットの周波数帯域はアクセス対象機器の初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれるため、アクセス対象機器はターゲットWiFiホットスポットに接続した後に、初期ネットワークリソース及びターゲットWiFiホットスポットに基づいて多重データ同時伝送を行い、データの周波数間干渉の問題を回避することができる。
【0060】
従来技術に比べて、本願の実施例では、アクセス対象機器から送信されたホットスポット起動コマンドを受信し、ホットスポット起動コマンドにアクセス対象機器の初期ネットワークリソースのネットワーク情報が運ばれ、ターゲットWiFiホットスポットを起動し、ターゲットWiFiホットスポットの周波数帯域はアクセス対象機器の初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれ、ホットスポット起動コマンドに応答するフィードバックメッセージを生成し、フィードバックメッセージはターゲットWiFiホットスポットのホットスポット情報を含み、アクセス対象機器がターゲットWiFiホットスポットに接続するために、フィードバックメッセージを送信する。周波数帯域がアクセス対象機器の初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれるWiFiホットスポットを起動し、アクセス対象機器に提供することによって、アクセス対象機器は該WiFiホットスポット及び初期ネットワークリソースを利用してデータ伝送を行う場合、各無線モジュールは異なる周波数帯域でそれぞれデータを送受信し、異なる周波数帯域のデータ伝送が相互に干渉せず、データ伝送の符号誤り率を低下させ、レートを向上させる。
【0061】
なお、ステップ302を実行し、即ち、ターゲットWiFiホットスポットを起動する前に、外部機器は、自体の使用可能なネットワークリソースを検出し、ネットワーク品質が最適なネットワーク接続を共有ネットワークとして選択し、次にターゲットWiFiホットスポットを起動してもよい。より具体的には、外部機器は、接続範囲内の接続可能なWiFiホットスポットの信号強度を予め検出し、信号が最も強いWiFiホットスポット及び自体が現在使用しているCellular無線ネットワークのうち、どのネットワーク品質がよりよいかを判断し、次にネットワークがよりよい一方を共有ネットワークとして選択し、ターゲットWiFiホットスポットを起動してもよい。
【0062】
本願の第4実施例はWiFiホットスポット管理方法に関する。第4実施例は第3実施例とほぼ同じであり、相違点としては、本実施例では、受信するホットスポット起動コマンドには、前記アクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報及び前記アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットのホットスポット情報が運ばれ、且つ、ターゲットWiFiホットスポットを起動するステップを実行する前に、前記アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットのホットスポット情報に基づいて、前記アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットに接続するステップをさらに含む。
【0063】
本実施例のWiFiホットスポット管理方法は
図4に示すように、具体的にステップ401~ステップ405を含む。
【0064】
ステップ401:アクセス対象機器から送信されたホットスポット起動コマンドを受信し、前記ホットスポット起動コマンドには、前記アクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報及び前記アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットのホットスポット情報が運ばれる。
【0065】
具体的には、ホットスポット起動コマンドにはアクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報及び接続しているWiFiホットスポットのホットスポット情報が運ばれるため、このときにアクセス対象機器の接続範囲内に接続可能なWiFiホットスポットが存在するが、これらの接続可能なWiFiホットスポットのうち、周波数帯域がアクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域からずれるWiFiホットスポットが存在しないと説明する。
【0066】
ステップ402:前記アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットのホットスポット情報に基づいて、前記アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットに接続する。
【0067】
具体的には、外部機器は、ホットスポット起動コマンドに提供されるアクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットのホットスポット情報に基づいて、該WiFiホットスポットに接続し、該WiFiホットスポットを共有ネットワークとすることで、ターゲットWiFiホットスポットを起動する。
【0068】
ステップ403:ターゲットWiFiホットスポットを起動し、前記ターゲットWiFiホットスポットの周波数帯域は前記アクセス対象機器の初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれる。
【0069】
例えば、前のステップでホットスポット起動コマンドに基づいて接続するWiFiホットスポットが2.4G周波数帯域のWiFiホットスポットである場合、5G周波数帯域のターゲットWiFiホットスポットを起動する。前のステップで接続するWiFiホットスポットが5G周波数帯域のWiFiホットスポットである場合、2.4G周波数帯域のターゲットWiFiホットスポットを起動する。
【0070】
ステップ404:前記ホットスポット起動コマンドに応答するフィードバックメッセージを生成し、前記フィードバックメッセージは前記ターゲットWiFiホットスポットのホットスポット情報を含む。
【0071】
ステップ404は第3実施例のステップ303とほぼ同じであり、繰り返しを回避するために、ここで贅言しない。
【0072】
ステップ405:前記アクセス対象機器が前記ターゲットWiFiホットスポットに接続するために、前記フィードバックメッセージを送信する。
【0073】
具体的には、フィードバックメッセージをアクセス対象機器に送信した後に、アクセス対象機器は接続しているWiFiホットスポットと接続を切断し、次にフィードバックメッセージから提供されたホットスポット情報に基づいてターゲットWiFiホットスポットに接続し、Cellular無線ネットワーク及びターゲットWiFiホットスポットを利用してデータ伝送を行う。
【0074】
なお、本実施例では、外部機器がCellular無線ネットワークに登録されたことを要求しない。
【0075】
第3実施例に比べて、本実施例では、「アクセス対象機器の接続範囲内に接続可能なWiFiホットスポットが存在するが、これらの接続可能なWiFiホットスポットのうち、周波数帯域がアクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域からずれるWiFiホットスポットが存在しない」という状況に対して、アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットに接続し、周波数帯域がアクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域からずれるターゲットWiFiホットスポットを起動する。アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットに対して周波数帯域変換を行うことによって、アクセス対象機器はCellular無線ネットワーク及び周波数帯域変換後のWiFiホットスポットを利用してデータ伝送を行うことができる。
【0076】
本願の第5実施例はWiFiホットスポット管理方法に関する。第5実施例は第3実施例とほぼ同じであり、相違点としては、本実施例では、受信するホットスポット起動コマンドには、前記アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットのホットスポット情報が運ばれるが、前記アクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報が運ばれておらず、且つ、ターゲットWiFiホットスポットを起動するステップを実行する前に、接続範囲内における前記アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポット以外の、接続権限を具備するWiFiホットスポットに接続するステップをさらに含む。
【0077】
本実施例のWiFiホットスポット管理方法は
図5に示すように、具体的にステップ501~ステップ505を含む。
【0078】
ステップ501:アクセス対象機器から送信されたホットスポット起動コマンドを受信し、前記ホットスポット起動コマンドには、前記アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットのホットスポット情報が運ばれるが、前記アクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報が運ばれていない。
【0079】
具体的には、ホットスポット起動コマンドには、前記アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットのホットスポット情報が運ばれるが、前記アクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報が運ばれていないため、このときにアクセス対象機器はWiFiデュアル接続をサポートする(又はCellular無線ネットワークに登録していない)が、接続範囲内に周波数が異なる接続可能なWiFiホットスポットがないと説明する。
【0080】
ステップ502:接続範囲内における前記アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポット以外の、接続権限を具備するWiFiホットスポットに接続する。
【0081】
具体的には、本実施例では、外部機器はWiFiホットスポットとの接続を共有ネットワークとし、且つ、接続するWiFiホットスポットを選択するときに、アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットを避ける。具体的な応用場面では、外部機器はCellular無線ネットワークを共有ネットワークとしてもよい。
【0082】
ステップ503:ターゲットWiFiホットスポットを起動し、前記ターゲットWiFiホットスポットの周波数帯域は前記アクセス対象機器の初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれる。
【0083】
ステップ504:前記ホットスポット起動コマンドに応答するフィードバックメッセージを生成し、前記フィードバックメッセージは前記ターゲットWiFiホットスポットのホットスポット情報を含む。
【0084】
ステップ503~504は第3実施例のステップ302~303とほぼ同じであり、繰り返しを回避するために、ここで贅言しない。
【0085】
ステップ505:前記アクセス対象機器が前記ターゲットWiFiホットスポットに接続するために、前記フィードバックメッセージを送信する。
【0086】
具体的には、フィードバックメッセージをアクセス対象機器に送信した後に、アクセス対象機器は、フィードバックメッセージから提供されたホットスポット情報に基づいてターゲットWiFiホットスポットに接続し、初期に接続しているWiFiホットスポット及びターゲットWiFiホットスポットを利用してデータ伝送を行う。
【0087】
第3実施例に比べて、本実施例では、「アクセス対象機器はWiFiデュアル接続をサポートする(又はCellular無線ネットワークに登録していない)が、接続範囲内に周波数が異なる接続可能なWiFiホットスポットがない」という状況に対して、アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポット以外のWiFiホットスポットに接続し、アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットの周波数帯域から、周波数帯域がずれるターゲットWiFiホットスポットを起動する。アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポット以外のWiFiホットスポットに接続することによって、接続するWiFiホットスポットとアクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットとが同一のWiFiホットスポットであるため、アクセス対象機器が多重データ同時伝送を行うときに加速効果が悪くなることを回避することができる。
【0088】
本願の第6実施例はWiFiホットスポット管理方法に関する。第6実施例は第3実施例とほぼ同じであり、相違点としては、本実施例では、受信するホットスポット起動コマンドには前記アクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報及び無効WiFiホットスポットのホットスポット情報が運ばれ、且つ、ターゲットWiFiホットスポットを起動するステップを実行する前に、接続範囲内における前記無効WiFiホットスポット以外の、接続権限を具備するWiFiホットスポットに接続するステップをさらに含む。
【0089】
本実施例のWiFiホットスポット管理方法は
図6に示すように、具体的にステップ601~ステップ605を含む。
【0090】
ステップ601:アクセス対象機器から送信されたホットスポット起動コマンドを受信し、前記ホットスポット起動コマンドには前記アクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報及び無効WiFiホットスポットのホットスポット情報が運ばれる。
【0091】
具体的には、ホットスポット起動コマンドには前記アクセス対象機器のCellular無線ネットワークの周波数帯域情報及び無効WiFiホットスポットのホットスポット情報が運ばれるため、このときにアクセス対象機器の接続範囲内における接続可能なWiFiホットスポットのネットワーク品質が悪く、その結果、多重データ同時効果が悪いと説明する。
【0092】
ステップ602:接続範囲内における前記無効WiFiホットスポット以外の、接続権限を具備するWiFiホットスポットに接続する。
【0093】
具体的には、本実施例では、外部機器はWiFiホットスポットとの接続を共有ネットワークとし、且つ、接続するWiFiホットスポットを選択するときに、無効WiFiホットスポットを避ける。具体的な応用場面では、外部機器はCellular無線ネットワークを共有ネットワークとしてもよい。
【0094】
本実施例では、本ステップで、外部機器は接続可能なネットワークリソースから、ネットワーク品質が最適なネットワーク接続を共有ネットワークとして優先的に選択し、次にターゲットWiFiホットスポットを起動する。より具体的には、外部機器は接続範囲内の接続可能なWiFiホットスポットの信号強度を予め検出し、信号が最も強いWiFiホットスポットに接続し、ターゲットWiFiホットスポットを起動してもよい。
【0095】
ステップ603:ターゲットWiFiホットスポットを起動し、前記ターゲットWiFiホットスポットの周波数帯域は前記アクセス対象機器の初期ネットワークリソースの周波数帯域からずれる。
【0096】
ステップ604:前記ホットスポット起動コマンドに応答するフィードバックメッセージを生成し、前記フィードバックメッセージは前記ターゲットWiFiホットスポットのホットスポット情報を含む。
【0097】
ステップ603~604は第3実施例のステップ302~303とほぼ同じであり、繰り返しを回避するために、ここで贅言しない。
【0098】
ステップ605:前記アクセス対象機器が前記ターゲットWiFiホットスポットに接続するために、前記フィードバックメッセージを送信する。
【0099】
具体的には、フィードバックメッセージをアクセス対象機器に送信した後に、アクセス対象機器は、フィードバックメッセージから提供されたホットスポット情報に基づいてターゲットWiFiホットスポットに接続し、初期に接続しているWiFiホットスポット及びターゲットWiFiホットスポットを利用してデータ伝送を行う。
【0100】
第3実施例に比べて、本実施例では、「アクセス対象機器の接続範囲内における接続可能なWiFiホットスポットのネットワーク品質が悪く、その結果、多重データ同時効果が悪い」という状況に対して、無効WiFiホットスポット以外のWiFiホットスポットに接続し、アクセス対象機器が接続しているWiFiホットスポットの周波数帯域から、周波数帯域がずれるターゲットWiFiホットスポットを起動する。ホットスポット起動コマンドに運ばれる無効WiFiホットスポット以外のWiFiホットスポットに接続することによって、ネットワーク速度が遅すぎるWiFiホットスポットに接続するため、起動するWiFiホットスポットから提供されるネットワーク品質が悪いことを回避する。
【0101】
上記の様々な方法のステップ分割は、明確に説明するためのものに過ぎず、実現時に1つのステップに結合したり、あるステップを分割して、複数のステップに分解したりすることができ、同じ論理的関係を含む限り、本特許の保護範囲内にあり、アルゴリズム又はプロセスに重要でない修正を追加し、又は重要でない設計を導入するが、アルゴリズム及びプロセスのコア設計を変更しないことは、いずれも該特許の保護範囲内にある。
【0102】
本願の第7実施例は電子機器に関し、
図7に示すように、少なくとも1つのプロセッサ701、及び少なくとも1つのプロセッサ701に通信接続されるメモリ702を含み、メモリ702には少なくとも1つのプロセッサ701により実行可能な命令が記憶され、命令が少なくとも1つのプロセッサ701により実行されることで、少なくとも1つのプロセッサ701に上記のいずれか方法実施例のWiFiホットスポット管理方法を実行させることができる。
【0103】
メモリ702とプロセッサ701はバス方式で接続され、バスは任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、バスは1つ又は複数のプロセッサ701及びメモリ702の様々な回路を一体に接続する。バスはさらに、周辺機器、電圧レギュレータ及びパワー管理回路等の様々な他の回路を一体に接続してもよい。これらは本分野でよく知られており、従って、本明細書はこれをさらに説明しない。バスインターフェースはバスとトランシーバとの間にインターフェースを提供する。トランシーバは1つの素子であってもよく、複数の素子、例えば複数の受信器及び送信器であってもよく、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。プロセッサ701によって処理されたデータはアンテナを介して無線媒体で伝送される。本実施例では、アンテナはさらにデータを受信し、データをプロセッサ701に伝送する。
【0104】
プロセッサ701はバス管理及び通常の処理を担い、さらに、タイミング、周辺インターフェース、電圧調整、電源管理及び他の制御機能を含む様々な機能を提供することができる。メモリ702はプロセッサ701が操作を実行するときに使用するデータを記憶することに用いられ得る。
【0105】
本願の実施例はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるときに上記のいずれか方法実施例のWiFiホットスポット管理方法を実現する。
【0106】
即ち、当業者であれば理解できるように、上記実施例方法を実現するための全部又は一部のステップは、プログラムによって関連するハードウェアに命令を実行して完成してもよい。該プログラムは1つの記憶媒体に記憶され、1つの機器(シングルチップマイクロコンピュータ、チップ等であってもよい)又はプロセッサ(processor)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための複数の命令を含む。上記の記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等の、プログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0107】
当業者であれば理解できるように、上記各実施例は本願を実現する具体的な実施例であり、実際の応用では、本願の精神及び範囲を逸脱することなく、形態及び詳細への様々な変更を行うことができる。