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特許7418633電子装置を用いた皮膚分析のためのシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-11
(45)【発行日】2024-01-19
(54)【発明の名称】電子装置を用いた皮膚分析のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/00 20060101AFI20240112BHJP
【FI】
A61B5/00 M
A61B5/00 101A
A61B5/00 101N
【請求項の数】 5
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023023332
(22)【出願日】2023-02-17
(62)【分割の表示】P 2022019361の分割
【原出願日】2017-04-21
(65)【公開番号】P2023056033
(43)【公開日】2023-04-18
【審査請求日】2023-02-20
(31)【優先権主張番号】62/326,558
(32)【優先日】2016-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/344,287
(32)【優先日】2016-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/438,835
(32)【優先日】2016-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518372741
【氏名又は名称】フィットスキン インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001656
【氏名又は名称】弁理士法人谷川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラトナー,セルジオ
(72)【発明者】
【氏名】イリエス,ダン-ラズヴァン
【審査官】増渕 俊仁
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-39570(JP,A)
【文献】特表2016-523574(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0057148(KR,A)
【文献】特開2015-178959(JP,A)
【文献】特開2015-46142(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0245009(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0172685(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00-5/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トータルカラーオプションからの仮定された光について、ユーザの顔色を提案された製品色とマッチさせる方法であって、
前記ユーザの顔の画像のセットを取得することであって、前記画像のセット内の各画像は、ユーザ部分と色較正部分とを含み、前記色較正部分は、公知の色を有する色較正器の少なくとも1つの色象限を含み、取得することと、
前記画像セット内の各画像について、
前記色較正部分に基づいて前記ユーザ部分に対して色補正変換を実行し、
前記ユーザ部分からアウトライヤー画素を除去し、
前記ユーザ部分の平均色を決定し、
前記ユーザ部分の前記平均色の各々を平均して前記ユーザのために決定された色に到達させることと、
決定された色を前記トータルカラーオプションと比較して、前記提案された製品色に到達することと、
前記提案された製品の色を通信することと、を含む方法。
【請求項2】
前記取得することは、皮膚分析装置がその上に取り付けられたカメラを有する電子装置のカメラからであって、前記色較正器は前記皮膚分析装置上に配置される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記比較することは、
前記決定された色と前記トータルカラーオプションにおける色のセットとの間の色差に到達することと、
前記提案された製品の色として前記最小の色差を有する前記色を選択することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記到達することは、前記色のセットを取得する前記トータルカラーオプションの前記色に色相フィルタを適用することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
1つ以上の代替光または1つ以上の雰囲気を指定することと、
前記1つ以上の代替光または1つ以上の雰囲気が、前記提案された製品の色を変更するかどうかを決定することと、もしそうであれば、
1つの以上の文脈上の提案された製品の色に到達することと、
前記文脈上の提案された製品の色を通信することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、2016年12月23日に出願された米国仮出願第62/438,835号、2016年6月1日に出願された米国仮出願第62/344,287号、および2016年4月22日に出願された米国仮出願第62/326,558号に優先権を主張し、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、皮膚特性の測定および分析に関し、特に、スマートフォンに取り付けられた皮膚分析装置を使用して皮膚特性を測定し、皮膚分析に基づいて推奨されるスキンケア製品および化粧品を提供するために測定値を共有するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
スキンケア製品メーカーは、健康で美しい肌を維持するのにユーザを支援するスキンケア製品を開発している。しかし、消費者のスキンケアや化粧品産業における最大の問題の1つは、肌のタイプを評価することが困難であること、定量的かつ客観的にスキンケア製品が効果的であると実証できないこと、および消費者の肌の色調に化粧品の色をマッチさせることが困難であることだ。
【0004】
これらの課題の少なくともいくつかに対処を試みる様々な解決策が存在する。しかし、これらの解決策の限界と失敗は数多くある。例えば、既存の解決策は、以下の制限の1つ以上に苦しめられている:
(a) 測定の不正確さ。例えば、技術的な限界、ユーザの非現実的な要求などに起因する。
(b) 測定能力の範囲があまりにも限定されている。例えば、スキンケア製品を効果的に推奨または皮膚分析を提供するために2つ以上が必要とされる場合に、1つまたは2つのスキンケア特性しか測定できないこと。
(c) 価格。例えば、ほとんどの解決策は、既存の技術とハイエンドコンポーネントを活用しない独立型装置である。したがって、解決策には、様々な測定に必要なすべてのコンポーネントと、必要なすべての製品設計が含まれる。これにより、そのような解決策は非常に高価になる。
(d) 解決策の導入におけるロジスティックの課題。特殊なハードウェアは、特に高価な場合は展開が困難である。較正、メンテナンス、または使用が困難なハードウェアは、使用され、かつ正確に使用されるという点で、展開するのが同様に困難である。
【0005】
したがって、スマートフォンなどの電子装置を使用して皮膚分析を行うことができる改善された方法およびシステムが当該技術分野において必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
本発明の第1の実施形態では、ユーザの電子装置に取り付けるための皮膚分析装置が開示されており、電子装置は少なくとも1つの皮膚特性測定装置を有し、皮膚分析装置は、
電子装置に取り外し可能に接続されるように構成されたエンクロージャ本体を含むエンクロージャと、
エンクロージャに接続され、1つ以上の皮膚特性測定装置がユーザの皮膚特性の皮膚特性サンプルを取るのを支援するように構成された1つ以上の受動的皮膚特性測定アシストとを含む。
【0007】
第1の実施形態の一態様では、少なくとも1つの皮膚特性測定装置はカメラであり、1つ以上の受動的皮膚特性測定アシストは、エンクロージャが電子装置に接続されたときに、カメラの前に配置されるレンズを備える。
【0008】
第1の実施形態の別の態様では、少なくとも1つの皮膚特性測定装置がカメラであり、1つ以上の受動的皮膚特性測定アシストが、エンクロージャが電子装置に接続されたときに、カメラの前に配置される色較正器アセンブリを含む。
【0009】
第1の実施形態の別の態様では、色較正器アセンブリは、カメラがそこを通して写真を撮るスリーブと、スリーブの内側表面に配置された色較正器と、皮膚接触リングとを含む。
【0010】
第1の実施形態の別の態様では、少なくとも1つの皮膚特性測定装置がカメラであり、1つ以上の受動的皮膚特性測定アシストが光源アセンブリを備え、光源アセンブリが、
カメラがユーザの画像をとらえるときに、ユーザを照らす1つ以上の個別に制御可能な光源をその上に有する光源板と、
拡散板を通過する1つ以上の光源を拡散させる拡散板であって、光源板が、光源が拡散されずに通過することを可能にする、その中に位置する1つ以上の光源開口部を含む、拡散版と、
第1の光源が光源開口部を通過せずに拡散板によって拡散されるように、光源板上に配置された第1の光源を提供する第1の光源のセットと、を含む。
【0011】
第1の実施形態の別の態様では、光源アセンブリは、第2の光源が拡散されない光源開口部を通過するように光源板上に配置される、第2の光源を提供する第2の光源のセットをさらに含む。
【0012】
第1の実施形態の別の態様では、第1の光源のセットは、発光ダイオード光を供給する発光ダイオード光であり、第2の光源のセットは、紫外線を供給する紫外線である。
【0013】
第1の実施形態の別の態様では、皮膚分析装置はさらに、
エンクロージャに接続され、1つ以上の皮膚特性測定装置がユーザの皮膚特性の皮膚特性サンプルを撮影するのを支援するように構成された1つ以上の能動的皮膚特性測定アシストと、
電子装置および1つ以上の能動的皮膚特性測定アシストと通信する皮膚分析装置プロセッサであって、
電子装置からサンプル撮影信号を受信するように、また
1つ以上の皮膚特性測定装置が皮膚特性サンプルを撮影するのを助けるために、1つ以上の能動的皮膚特性測定アシストを制御するように構成される、皮膚分析装置プロセッサと、を含む。
【0014】
第1の実施形態の別の態様では、1つ以上の能動的皮膚特性測定アシストが光源アセンブリを含む。
【0015】
第1の実施形態の別の態様では、光源アセンブリは、第1の光源および第2の光源をさらに備え、第1の光源は発光ダイオード(LED)光源であり、第2の光源は紫外線(UV)光源である。
【0016】
第1の実施形態の別の態様では、皮膚分析装置は、光源板とユーザとの間に配置され、第1の光源を拡散し、第2の光源を拡散しないように構成される拡散板をさらに備える。
【0017】
第1の実施形態の別の態様では、皮膚分析装置プロセッサは、Bluetoothトランシーバをさらに備え、サンプル撮影信号は、電子装置のBluetoothトランシーバから受信される。
【0018】
第1の実施形態の別の態様では、皮膚分析装置はさらに、
エンクロージャに接続され、ユーザの皮膚特性の第2の皮膚特性サンプルを撮影するように構成された、第2の皮膚特性測定装置と、
電子装置および第2の皮膚特性測定装置と通信する皮膚分析装置プロセッサであって、
第2の皮膚特性測定装置から第2の皮膚特性サンプルを取得するように、また
第2の皮膚特性サンプルを電子装置に提供するように構成される、皮膚分析装置プロセッサと、を備える。
【0019】
第1の実施形態の別の態様では、皮膚分析装置プロセッサはさらに、
電子装置からサンプル撮影信号を受信するように、また
第2の皮膚特性測定装置を制御して、第2の皮膚特性サンプルを撮影するように構成される。
【0020】
第1の実施形態の別の態様では、第2の皮膚特性測定装置は水分センサを含む。
【0021】
第1の実施形態の別の態様では、皮膚分析装置プロセッサは、Bluetoothトランシーバをさらに備え、サンプル撮影信号は、電子装置のBluetoothトランシーバから受信される。
【0022】
第1の実施形態の別の態様では、エンクロージャは、皮膚分析装置が電子装置に取り付けられたときに、電子装置のカメラの前に配置されるように構成された円筒形のスリーブアセンブリ開口部をさらに備える。
【0023】
第1の実施形態の別の態様では、円筒形スリーブアセンブリ開口部は、皮膚特性測定アシストを受けるようにさらに構成されている。
【0024】
第1の実施形態の別の態様では、皮膚分析装置は、
少なくとも1つの皮膚特性測定装置から皮膚特性サンプルを取得することを容易にするために、皮膚分析装置および電子装置と通信するように構成される、電子装置にインストールされて動作するアプリケーションをさらに備える。
【0025】
本発明の第2の実施形態では、1つ以上の皮膚特性分析を実行するためのシステムが開示されており、
ユーザの画像を撮影することができるカメラを有する電子装置上で動作する皮膚特性アプリケーションであって、
カメラを制御して、ユーザの画像のセットを撮影するように、
画像のセットに対してスキンケア処理のセットを実行して、皮膚分析測定値のセットを取得するように、
皮膚分析装置と通信して、
起動信号を水分センサに送り、水分センサの読み取りを開始し、
水分センサからの水分センサ読み取り値を受信するように構成された皮膚特性アプリケーションと、
電子装置に接続された皮膚分析装置であって、
プロセッサであって、
皮膚特性アプリケーションから起動信号を受信するように、
起動信号に応答して、水分センサからの水分センサ読み取り値を取得するように、また
水分センサ読み取り値を皮膚特性アプリケーションに送るように構成されたプロセッサと、
水分センサであって、
水分センサの読み取り値をプロセッサに送るよう構成された水分センサと、を備える皮膚分析装置と、を備えるシステム。
【0026】
第2の実施形態の一態様では、スキンケア処理のセットは日焼け止め処理およびカラーマッチングを含む。
【0027】
第2の実施形態の別の態様では、スキンケア処理のセットはしわ処理を含み、しわ処理は、
画像をL*ab色に変換することと、
毛を取り除くことと、
ハイパスフィルタを適用することと、
画像を白黒に変更することと、
可能性のあるしわおよび小じわを識別するために形態学的骨格を使用することと、
ハフ変換を適用することと、
画像内のしわが白くなるように画像を反転させることと、をさらに含む。
【0028】
第2の実施形態の別の態様では、スキンケア処理のセットは、毛穴処理を含み、毛穴処理は、
画像を、グレースケールマトリクスを有するグレースケール画像に変換することと、
グレースケールマトリクスの平均値を計算することと、
新しいグレースケールマトリクスを得るために平均値から各グレースケールマトリクス要素を減算することと、
新しいグレースケールマトリクスの画素色を有する各画素に対して、
画素の周りの画素ウィンドウを考え、
指定された範囲内の画素色値を有する画素ウィンドウ内の画素をカウントし、
画素ウィンドウ内の第1の画素量以上がカウントされる場合、画素色を白として設定し、白の画素カウンタを1だけ増加させ、さもなければ画素色を黒に設定し、
毛穴スコアとして白画素カウンタを設定することと、をさらに含む。
【0029】
第2の実施形態の別の態様では、皮膚特性アプリケーションは、画像のセットを撮影するときに紫外線光源を起動するようにさらに構成され、
画像のセットは、日焼け止めを塗布する前の画像と、日焼け止めを塗布した後の1つ以上の画像とを含み、
スキンケア処理のセットが日焼け止め処理を含み、日焼け止め処理が、
画像のセットについての青色スコアを計算することと、
青色スコアを閾値青色スコアと比較することと、
青色スコアが閾値青色スコアを超える場合に、日焼け止めを再塗布することを指示することと、をさらに含む。
【0030】
第2の実施形態の別の態様では、画像のセットは、日焼け止めを塗布する前の画像をさらに含み、比較することは、日焼け止めを塗布する前と日焼け止めを塗布した後の画像の青色スコアの間の差を決定することをさらに含み、指示することは、日焼け止めを塗布する前の画像と日焼け止めを塗布した後の画像の青色のスコアの間の差が減少閾値を超える場合に、指示することをさらに含む。
【0031】
本発明の第3の実施形態では、ユーザの電子装置に取り付けるための皮膚分析装置が開示されており、皮膚分析装置は、
電子装置に取り外し可能に接続されるように構成されたエンクロージャ本体と、円筒形のスリーブアセンブリを受容するよう構成され、皮膚分析装置が電子装置に取り付けられたときに、電子装置のカメラの前に配置される円筒形のスリーブアセンブリ開口部と、を備えるエンクロージャと、
第1の光源よりもカメラに径方向に近接して、円筒形のスリーブアセンブリ開口部内に取り付けるように挿入されたレンズと、
円筒形スリーブアセンブリ開口部内に取り付けるように挿入された円筒形スリーブアセンブリとを含み、円筒形スリーブアセンブリは、
円筒形スリーブと、
皮膚分析装置が測定モードにあるときに、水分センサがユーザの皮膚表面の水分品質を測定できるように、円筒形スリーブアセンブリ上に配置された水分センサであって、皮膚分析装置プロセッサと通信する水分センサと、
皮膚分析装置が電子装置に取り付けられたときに、カメラの前に配置され、その上に位置する第1の光源からの光を拡散させ、皮膚分析装置プロセッサと通信する光源アセンブリとを含み、
電子装置、水分センサ、および光源アセンブリと通信し、1つ以上の皮膚分析を容易にするように構成された皮膚分析装置プロセッサと、
皮膚分析装置プロセッサに電力を供給するための電池と、を含む皮膚分析装置。
【0032】
本発明の第4の実施形態では、ユーザの電子装置から得られるユーザのセットからの皮膚特性サンプルの採集、普及および使用のためのシステムがあり、
電子装置のセットの各々にインストールされた皮膚特性アプリケーションのセットであって、
1つ以上の皮膚特性測定装置からユーザのための皮膚特性サンプルの採集を容易にし、
皮膚特性サンプルから皮膚特性サンプルデータ構造を作成し、
皮膚特性サンプルデータ構造に基づく第1の皮膚分析が結果をもたらすことを可能にするよう構成された、各皮膚特性アプリケーションを含む、システム。
【0033】
さらなる実施形態の一態様では、皮膚特性アプリケーションはさらに、第1の皮膚分析の結果を示すように構成される。
【0034】
第4の実施形態の別の態様では、皮膚特性アプリケーションはさらに、
第1の皮膚分析に基づいて製品推奨アルゴリズムを実行し、
製品推奨アルゴリズムに基づいて1つ以上の推奨製品を推奨するよう構成される。
【0035】
第4の実施形態の別の態様では、皮膚特性アプリケーションはさらに、
推奨製品を購入するための1つ以上の画面を提供するよう構成される。
【0036】
第4の実施形態の別の態様では、皮膚特性アプリケーションはさらに、
皮膚特性サンプルデータ構造を皮膚分析サーバに通信するよう構成され、
システムは、
電子装置のセットから皮膚特性サンプルデータ構造を受信し、
皮膚特性サンプルデータ構造を記憶装置に格納するよう構成された、皮膚分析サーバをさらに備える。
【0037】
第4の実施形態の別の態様では、皮膚分析サーバはさらに、
皮膚特性サンプルから1つ以上の相対スコアを計算し、
1つ以上の相対スコアをユーザの電子装置に普及するよう構成される。
【0038】
第4の実施形態の別の態様では、皮膚特性アプリケーションはさらに、
皮膚特性サンプルデータ構造を製品オーナーの製品オーナーサーバに通信するよう構成され、
システムは、
電子装置のセットから皮膚特性サンプルデータ構造を受信し、
皮膚特性サンプルデータ構造を記憶装置に格納するよう構成される、製品オーナーサーバをさらに備える。
【0039】
第4の実施形態の別の態様では、皮膚特性サンプルデータ構造はさらにユーザリファラを含み、皮膚特性アプリケーションは、製品オーナーがユーザリファラである場合に通信するようにさらに構成される。
【0040】
第4の実施形態の別の態様では、ユーザの電子装置に皮膚特性アプリケーションをインストール時に、またはユーザの電子装置に取り付けられた皮膚分析装置の皮膚分析装置識別子に基づいてユーザリファラが確立される。
【0041】
第4の実施形態の別の態様では、製品オーナーサーバはさらに、
第1の皮膚分析を取得し、
第1の皮膚分析に基づいて製品推奨アルゴリズムを実行し、
製品推奨アルゴリズムに基づいて1つ以上の推奨製品を推奨し、
1つ以上の推奨製品をユーザの電子装置に提供するよう構成される。
【0042】
本発明の第5の実施形態では、トータルカラーオプションからの仮定された光について、ユーザの顔色を提案された製品色にマッチさせる方法があり、
ユーザの顔の画像のセットを取得することであって、画像のセット内の各画像は、ユーザ部分と色較正部分とを含み、色較正部分は、公知の色を有する色較正器の少なくとも1つの色象限を含み、取得することと、
画像セット内の各画像について、
色較正部分に基づいてユーザ部分に対して色補正変換を実行し、
ユーザ部分からアウトライヤー画素を除去し、
ユーザ部分の平均色を決定し、
ユーザ部分の平均色の各々を平均してユーザのために決定された色に到達させることと、
決定された色をトータルカラーオプションと比較して、提案された製品色に到達することと、
提案された製品の色を通信することと、を含む方法。
【0043】
第5の実施形態の一態様では、取得することは、皮膚分析装置が取り付けられたカメラを有する電子装置のカメラから取得することであって、色較正器は皮膚分析装置上に配置される。
【0044】
第5の実施形態の別の態様では、比較することはさらに、
決定された色とトータルカラーオプションにおける色のセットとの間の色差に到達することと、
提案された製品の色として最小の色差を有する色を選択することと、を含む。
【0045】
第5の実施形態の別の態様では、到達することはさらに、色のセットを得るためにトータルカラーオプションの色に色相フィルタを適用することを含む。
【0046】
第5の実施形態の別の態様では、方法は、
1つ以上の代替光または1つ以上の雰囲気を指定することと、
1つ以上の代替光または1つ以上の雰囲気が提案された製品の色を変更するかどうかを決定することと、もしそうであれば、
1つの以上の文脈上の提案された製品の色に到達することと、
文脈上の提案された製品の色を通信することと、をさらに含む。
【0047】
本発明の第6の実施形態では、ユーザの皮膚が静止しているときに元の位置を有するユーザの皮膚の弾性を測定するためのシステムが開示されており、システムは、
ユーザの皮膚が振動モータに応答して動くようにユーザの皮膚に近接する電子装置であって、
ビデオを記録し、皮膚特性アプリケーションによって制御可能なカメラと、
電子装置を振動させて皮膚特性アプリケーションにより制御可能とする振動モータと、
皮膚特性アプリケーションを含む電子装置を含み、皮膚特性アプリケーションは、
カメラがユーザの皮膚のビデオをとらえるように配置されているとき、振動モータを起動し、
カメラにビデオを記録させ、
一定時間後に振動モータを停止させ、
ビデオを処理して弾性スコアを計算するよう構成される、システム。
【0048】
第6の実施形態の一態様では、皮膚特性アプリケーションは、ユーザの皮膚が元の位置に戻る時間を測定することによってビデオを処理するようにさらに構成されている。
【0049】
第6の実施形態の別の態様では、皮膚特性アプリケーションは、振動モータのバーストのセットを起動し、ユーザの皮膚が元の位置に戻るための一連の時間を処理するようさらに構成される。
【0050】
第6の実施形態の別の態様では、システムは、電子装置に取り付けるための皮膚分析装置をさらに備え、皮膚分析装置は、カメラがそこを通して写真を撮るためのスリーブの内側表面に配置されたレンズを有するスリーブと、カメラがユーザの皮膚のビデオをとらえるように配置されたときにユーザの皮膚と接触する皮膚接触リングとを含む。
【0051】
本発明の第7の実施形態では、視野を有する電子装置のカメラで撮影されたユーザの画像が公知の色であることを保証するための色較正器アセンブリがあり、色較正器アセンブリは、
電子装置に取り付けられ、カメラの上に配置されたスリーブであって、軸方向にそれを通してカメラが視野の写真を撮映するスリーブと、
スリーブの内側表面上に配置され、視野の一部を覆い隠す色較正器と、
画像が撮影されたときにユーザ接触点でユーザと接触するように構成された皮膚接触リングとを含む。
【0052】
第7の実施形態の一態様では、色較正器が、公知色をそれぞれ有する1つ以上の色象限を有する色リングをさらに備える、請求項46に記載の色較正器アセンブリ。
【0053】
第7の実施形態の別の態様では、色較正器アセンブリは、色較正器アセンブリを取り付け点で電子装置に取り外し可能に取り付ける色較正器アセンブリアタッチメントをさらに備える。
【0054】
第7の実施形態の別の態様では、スリーブ、取り付け点およびユーザ接触点はすべて、光が色較正器アセンブリに入るのを防止する。
【0055】
第7の実施形態の別の態様では、色較正器アセンブリは、スリーブに沿って軸方向に配置され、画像が撮影されるときに、公知の色の光を視野に加えるように構成された光源をさらに備える。
【0056】
第7の実施形態の別の態様では、色較正器アセンブリアタッチメントは、電子装置のフラッシュを覆い、電子装置のフラッシュからの光が画像に入るのを防止するように構成される。
【0057】
本発明の第8の実施形態では、水分センサの較正システムが開示されており、水分センサは、圧力が水分センサの読み取り値に影響を及ぼす水分センサの読み取り値を取る際に、ユーザが未知の圧力でユーザの皮膚に押して接触することができ、システムは、
電子装置であって、
可変焦点距離を有し、画像を撮影するときの焦点距離を有するカメラと、
皮膚特性アプリケーションであって、
試験対象の第1の写真を強い圧力で撮影し、i)第1の写真が撮影されたときの第1の焦点距離と、ii)水分センサからの第1の水分センサ読み取り値とを記録することを容易にし、
試験対象の第2の写真を軽い圧力で撮影し、i)第1の写真が撮影されたときの第2の焦点距離と、ii)水分センサからの第2の水分センサ読み取り値とを記録することを実行し、
圧力に基づく水分調整勾配を計算し、
将来の水分センサの読み取り値に圧力ベースの水分調整係数を適用して、将来の焦点距離で撮影され、調整された将来の水分センサの読み取り値に到達するように構成された、皮膚特性アプリケーションと、を含む電子装置と、
水分センサであって、
皮膚特性アプリケーションに水分センサの読み取り値を提供するよう構成された、水分センサと、を含む、システム。
【0058】
第8の実施形態の一態様では、皮膚特性アプリケーションはさらに、
(第1の焦点距離/第1の水分センサの読み取り値)における第1の(x/y)点、および(第2の焦点距離/第2の水分センサの読み取り値)における第2の(x/y)点を有する圧力に基づく水分調整勾配を決定し、
第1の焦点距離および第2の焦点距離から平均焦点距離を定量化するよう構成される。
【0059】
第8の実施形態の別の態様では、適用することはさらに、
式Y-Y1=m(X-X1)の勾配点形式方程式を解くことを含み、式中
Yは調整された将来の水分センサの読み取り値であり、
Y1は将来の水分センサの読み取り値であり、
mは圧力に基づく水分調整勾配であり、
Xは平均焦点距離であり、
X1は将来の焦点距離である。
【0060】
第8の実施形態の一態様では、皮膚特性アプリケーションはさらに、
ユーザに、第1の写真をプレビューしている電子装置のディスプレイの中央近くの第1の焦点を選択するように促し、
焦点を選択するユーザ入力をトリガとして受け取り、写真を撮るよう構成される。
【0061】
第8の実施形態の一態様では、皮膚特性アプリケーションはさらに、
ユーザに、第1の写真をプレビューしている電子装置のディスプレイの中央近くの第1の焦点を選択するように依頼し、
焦点を選択するユーザ入力をトリガとして受け取り、写真を撮るよう構成される。
【0062】
本発明の第9の実施形態では、皮膚特性測定装置がユーザの皮膚特性サンプルを撮影するのを補助するが、不適切な方法で使用される場合にはユーザにとって危険であり得る、有害作用装置を安全に使用するために開示されるシステムがあり、このシステムは、
画像を撮影するための皮膚特性測定装置を有する電子装置であって、皮膚特性アプリケーションは、
安全使用インジケータ信号が受信された場合、有害作用装置に起動信号を送信して有害作用装置をオンにすることができ、
画像を撮影するためにカメラを起動するよう構成された、電子装置と、
皮膚分析装置であって、
皮膚分析装置に接続された有害作用装置であって、
1つ以上の皮膚特性測定装置が、皮膚特性アプリケーションからの起動信号に応答して、ユーザの皮膚特性の皮膚特性サンプルを撮影するのを補助するように構成された、有害作用装置と、
安全使用インジケータ装置であって、
プロセッサに安全使用インジケータ信号を送信するよう構成された、安全使用インジケータと、
プロセッサであって、
安全使用インジケータ装置信号を取得し、
安全使用インジケータ装置信号を皮膚特性アプリケーションに送信するよう構成されるプロセッサと、含む皮膚分析装置と、を含むシステム。
【0063】
第9の実施形態の一態様では、有害作用装置は紫外線であり、安全使用インジケータは水分センサである。
【図面の簡単な説明】
【0064】
本発明は、限定ではなく例示的なものであることを意図した添付図面の図に示されており、同様の参照は同様のまたは対応する部分を指すものとし、
図1図1は、本発明の一実施形態による例示的な電子装置および皮膚分析装置、ならびに関連するシステムの態様を示す。
図2図2および3は、本発明の一実施形態による例示的な皮膚分析装置の正面図を示す。
図3】同上。
図4図4a~bおよび5は、本発明の一実施形態による皮膚分析装置のスリーブアセンブリの態様を示す。
図5】同上。
図6図6は、本発明の一実施形態による皮膚分析装置の皮膚分析装置回路基板を示す。
図7図7および8は、本発明の一実施形態による例示的な皮膚分析装置の背面図を示す。
図8】同上。
図9図9は、本発明の一態様による例示的な皮膚分析装置の組み立て方法である。
図10図10は、本発明の一態様による皮膚分析装置の使用方法である。
図11図11は、本発明の一態様によるスキンケア測定を実施するための方法である。
図12a図12a~mは、本発明の一態様による電子装置用のアプリケーションのスクリーンショットを示す。
図12b】同上。
図12c】同上。
図12d】同上。
図12e】同上。
図12f】同上。
図12g】同上。
図12h】同上。
図12i】同上。
図12j】同上。
図12k】同上。
図12l】同上。
図12m】同上。
図13図13a~bは、本発明の一態様による異なる光のためのカラーマッチング方法である。
図14a図14a~dは、本発明の一態様による電子装置用のアプリケーションのスクリーンショットを示す。
図14b】同上。
図14c】同上。
図14d】同上。
図15図15は、本発明の一態様による電子装置用のアプリケーションのスクリーンショットを示す。
図16-1】図16a~fは、本発明の一態様による、大部分が生の画像および結果として得られる処理済みの画像を有する電子装置用のアプリケーションのスクリーンショットを示す。
図16-2】同上。
図16-3】同上。
【発明を実施するための形態】
【0065】
概して、本明細書に記載される本発明は、モバイル装置に取り付けられ、水分、毛穴などを評価するために人間の顔の画像をとらえるなどの1つ以上の皮膚分析動作を実行する皮膚分析装置である。画像や他の測定値は、他のサンプルと比較して格納され、スキンケアを補助する製品の推奨に使用される。
【0066】
本明細書で使用され、さらに説明されるように、以下の用語は以下の意味を有する:
(a) 背面:電子装置がそのユーザによって使用されているときに通常はユーザから離れている電子装置の側面であり、背面カメラを有することができる。
(b) 電子装置:皮膚分析装置を取り付けることができるカメラを有する装置であって、(携帯電話およびタブレットなどの)携帯型であることが好ましく、例示的な電子装置には、スマートフォン、タブレット、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ、テレビなどが挙げられる。
(c) 前面:電子装置がそのユーザによって使用されているときに、通常、ユーザの方に向く電子装置の側面であり、前面のカメラを有することができる。
(d) 画像:特に断らない限り、本明細書での画像とは、電子装置およびコンピュータ(例えば、アプリ18、SAS200など)によって操作および処理可能なデジタルデータによって表現することができるデジタル画像を指す。
(e) 皮膚特性:色、水分、油性、弾性などの皮膚(毛を含む)の1つ以上の特性。
(f) 皮膚特性測定アシスト:スキンケア測定を行う際に皮膚特性測定装置を補助する構成要素。これらは一般に、受動的(すなわち、レンズ34、接触リング、スリーブ24などの電子装置または皮膚分析装置による制御を必要としない)または能動的(光源板および振動モータなどの電子装置による制御などを必要とする)のいずれかであると考えられ得る。
(g) 皮膚特性測定装置:それ自身の制御下または別の構成要素の制御下のいずれかで皮膚分析動作を行う構成要素。これらは、電子装置10と皮膚分析装置20のいずれかに搭載されているか、またはこれらから分離していてもよい。それぞれは、複数の皮膚分析動作、皮膚分析、皮膚分析較正および皮膚分析測定を行うことができ、または行うことの一部であり得る。
(h) 皮膚分析:1つ以上の皮膚特性の1つ以上の分析。
(i) 皮膚分析動作:皮膚分析測定などの、写真の撮影、水分センサの読み取り、画像または記録による弾性試験などを含む例示的な皮膚分析動作などを発生する、皮膚分析の一部につながる、またはその結果となる動作。
(j) 皮膚分析較正:皮膚分析装置および/または電子装置の1つ以上の態様を較正し、正確な皮膚分析を可能にし、曝露および色温度に対する光正規化を含む例示的な皮膚分析較正を可能にする(両方とも、色補正に対する変換機能を用いて達成され得る)。
(k) 皮膚分析装置:本発明の態様による、電子装置10に取り外し可能に取り付け可能な装置。
(l) 皮膚分析測定:水分読み取り値の取得、しわ/小じわ/毛穴の画像、弾性読み取り値、肌の色などを含む、1つ以上の皮膚特性の測定値であり、これらの値のいずれも、絶対値、相対値または平均値のいずれかは-すなわち、毛穴スコア、相対しわスコア、色などの「スコア」として表し得る。
(m) 皮膚分析処理:画像上での画像処理を行うことによるなどの、1つまたは皮膚分析測定値の処理。
(n) 皮膚分析の推奨事項:1つ以上の皮膚分析の1つ以上の結果、および1つ以上のスキンケア製品の特性を使用して、適切なスキンケア製品をユーザに推奨する。
(o) スキンケア製品:モイスチャライザ、小じわクリーム、化粧品(ファンデーションおよびチークなど)などの1つ以上のスキンケア特性を補助する製品。
(p) スキンケア製品製造業者:スキンケア製品のメーカー、製造業者、流通業者、ブランド、ブランドオーナー。
(q) スキンケア製品特性:製品の色、保湿能力、しわ減少能力などを含み得る、特定のスキン製品の属性。
(r) スキンケアの更新:これらには、外部からのスキンケアに関する情報が含まれている場合がある。例えば、気象(雲、太陽、高UV、雪)は気象情報(図示されていないが、当業者に公知である)から来てもよい。
(s) 皮膚の特性:毛穴、しみ、感受性(偏光または他の光スペクトルを使用して皮膚の表面に近い血管を示すことがあり、これにより、「より赤い」印象、しわ、弾性、水分、油分、にきび、および肌の色がもたらされる)などの、皮膚または体の部分の特性。
(t) ユーザ/人間のユーザ/対象、人:皮膚分析装置を使用する人、および/または場合によっては皮膚特性サンプルの対象者。
(u) ユーザリファラ:アプリのダウンロードを奨励すること(アプリのダウンロード技術によって追跡される可能性がある)、または皮膚分析装置を配布すること(皮膚分析装置識別子を使用して追跡される可能性がある)などにより、ユーザにシステム1の使用を開始させるエンティティ。
【0067】
図1は、ネットワーク100を介して、皮膚分析サーバ200(「SAS」)と、1つ以上のスキンケア製品製造者/オーナー(「製品オーナー」)300と、および1つ以上の電子商取引ベンダー/サイト(「ベンダー」)400と通信することができる、例示的な電子装置10および皮膚分析装置20aを有するシステム1の態様を示す。
システム
【0068】
システム1は、ユーザが様々な皮膚特性およびサンプルを測定し、取得/採集し、格納し、普及し、追跡し、行動しまたは使用することを可能にすることができる。
【0069】
測定および取得は、1つ以上の皮膚特性アシストからの補助を伴ってまたは伴わずに、1つ以上の皮膚特性測定装置を使用して、1つ以上の時間(各皮膚特性サンプル)でデータを収集することを意味し得る。電子装置10は、1つ以上の皮膚特性測定装置(カメラ12など)および1つ以上の皮膚特性アシスト(振動モータなど)を有することができる。皮膚分析装置20はまた、1つ以上の皮膚特性測定装置(水分センサ36など)および1つ以上の皮膚特性アシスト(レンズ34またはなど)を有することができる。
【0070】
格納は、特定のユーザまたはより大きなグループのユーザのいずれかのために、1つ以上の皮膚特性サンプルのローカルまたはリモート格納を意味し得る。
【0071】
追跡は、ユーザが自分たちと、自分たちの以前の皮膚特性サンプル(すなわち、「わたしの皮膚は1週間前よりも湿った皮膚である」)または他の皮膚特性サンプル(すなわち、「わたしと同等の他の人々よりもわたしの皮膚は油性である」)と比較することを可能にする。
【0072】
行動は、ユーザが、自分がその中で見られる光に対して自分の肌の色に合ったファンデーションを購入すること、推奨された保湿剤を購入して使用すること、または肌のしみを調べるために医者を訪問することを意味し得る。
【0073】
そのようなものはすべて、本明細書でより完全に説明され得る。そのようなものはすべて、本明細書で説明されるように、様々なタイプおよび構成の1つ以上のネットワーク100を介して接続され得る装置間で発生し得る。
皮膚分析サーバ200
【0074】
SAS200は、本明細書で説明されるように、皮膚特性測定値またはサンプルを格納および処理するサーバであってもよい。SAS200は、当業者に知られているように、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、およびデータベースサーバの任意の組み合わせであってもよい。このようなサーバのそれぞれは、プロセッサ、揮発性および不揮発性メモリ記憶装置およびその上で実行可能なソフトウェア命令を含む典型的なサーバ構成要素を含むことができる。SAS200は、皮膚分析測定サンプル、製品推奨、電子商取引能力などを交換することを含む、本明細書に記載された機能をアプリ18が実行するための通信の中心点であってもよい。もちろん、皮膚特性アプリ18は、単独でまたはSAS200と組み合わせてこれらを実行してもよい。
【0075】
SAS200は、すべてのユーザからのすべての皮膚特性サンプルを受信して、各登録ユーザおよびゲストユーザのユーザプロファイルに格納するデータベースサーバを含むことができる。これらは、1つ以上の電子装置10から受信することができるが、アプリ18は皮膚特性サンプルを局所的にのみ格納するように構成することができる(ただし、人口統計学的比較に基づいて結果情報の一部を除外することができる)。
【0076】
SAS200(および/またはアプリ18)は、例えば、ユーザプロファイルがユーザリファラを含む場合、ユーザプロファイル(およびそこから受信した皮膚特性サンプル)をユーザリファラと共有することができる。これは、例えば、ユーザプロファイルを製品オーナーのサーバに提供することによるものであってもよい。
【0077】
SAS200は、本明細書に記載されているような様々な分析機能(ユーザの過去のスコアとの比較または同等の人との比較のヒストグラムを計算するなど)を提供し得、本明細書に記載されているような様々なディスプレイ機能(様々な分析を提示し、他のウェブサイトのリンクまたは機能的リンクを提供してアクセスし、そのような結果を表示するなどのウェブサイトを提供するなど)を提供し得る。
製品オーナー300
【0078】
製品オーナー300は、当業者には公知であるように、スキンケア製品の関心に関して、上で定義されたようなエンティティであってもよく、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、およびデータベースサーバを含む1つ以上の製品オーナーサーバを有することもできる。このようなサーバの各々は、プロセッサ、揮発性および不揮発性メモリ記憶装置およびその上で実行可能なソフトウェアを含む典型的なサーバ構成要素を含むことができる。製品オーナー300は、皮膚分析測定サンプル(そのような製品オーナー300によって皮膚分析装置20に提供されたユーザを介して得られたものなど)のための、および製品推奨アルゴリズムの格納および実行のためのアプリ18(直接的にまたはSAS200を介して)の通信点であり得る。例えば、1つ以上の一般的な製品推奨アルゴリズムは、各製品推奨タイプについてSAS200によって格納され、所有されてもよく、製品オーナーは、独自に所有の製品推奨アルゴリズム(例えば、製品オーナー300が、必要なデータを受け取り、製品推奨アルゴリズムを実行して、推奨製品を返す)を所有して実装することができる。製品オーナー300はまた、直接電子商取引サービスを提供してもよく、Amazon(商標)などのベンダー(推奨製品とは別にまたは共に)を示唆してもよく、またはユーザが推奨製品を購入する方法には不可知であってもよい。
電子商取引ベンダー400
【0079】
ベンダー400は、ネットワーク100(例えば、インターネットなど)を介した情報の転送を含むビジネスまたは商業取引を容易にする、1つ以上の電子商取引ウェブサイトまたは画面(例えば、アプリ18上の画面として、アプリ18から分離してまたはアプリ18に埋め込まれる)を提供し得る。電子商取引サイトの種類には、小売サイト、オークションサイト、および企業間サイトなどがあるが、これらに限定されない。スキンケア製品の購入を容易にする例示的なベンダー400は、Amazon(商標)、eBay(商標)、およびOverstock(商標)を含むことができる。もちろん、製品オーナー300は、一般的なウェブサイトの一部として独自の電子商取引サイトを有することができ、またはSAS200はそのようなベンダーであってもよい。
電子装置
【0080】
電子装置10は、6または6sなどのiPhone(商標)のような携帯電話であってもよい。電子装置10は、カメラ12のようなその1つ以上の構成要素、およびカメラ12の電源および音量ボタンのためのフラッシュ8、振動を引き起こすモータ(電子装置10内部の「振動モータ」)、画面、プロセッサ、記憶装置/メモリなどのそのような装置に共通の他の構成要素を有することができる。そのような構成要素のいくつかは、視覚的または物理的な側面を有してもよく、電子装置10の外面(「可視構成要素」)上に目に見える、または存在してもよい。他の構成要素は、GPSトランシーバ(「内部構成要素」)などの電子装置10の内部にあってもよいが、電子装置10の外部表面が適切に機能する(GPSまたは他の無線信号を阻止しないなどの)必要条件を有してもよい。
【0081】
電子装置10は、高価で強力な構成要素(プロセッサ、記憶装置/メモリ、カメラ12などを含むが、これに限定されない)を含むことができる。しかしながら、このような構成要素は、他の皮膚特性測定装置または皮膚特性測定アシストを用いることなく、皮膚特性測定装置または皮膚特性測定アシストに適していない可能性がある。例えば、カメラ12は、良好な解像度を有するが、皮膚特性および皮膚特性サンプルに適した画像をとらえることができるように、十分な特色(光学ズームまたは倍率など)を有さないことがある。したがって、本明細書で説明するように、(皮膚分析装置20および/または電子装置10上の)皮膚特性測定アシストを使用してもよく、他の皮膚特性測定装置を使用してもよい)。
【0082】
電子装置10は、公知のようにその上に配置されたソフトウェア(「アプリ」など)を有することができ、これは「アプリストア」から取得してインストールすることができる。本発明の実施形態によるアプリは、電子装置10上でアクセスして、本明細書で説明する機能を実行することができる。アプリは、本明細書で説明するように、データを格納するなど、電子装置10上に位置する記憶装置にアクセスすることもできる。アプリは、電子装置10と皮膚分析装置20、およびネットワーク100(したがって、SAS200、製品オーナー300、およびベンダー400との間の通信を実行することもできる。
【0083】
電子装置10はまた、様々なアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)へのアクセスを提供するオペレーティングシステムを有することもできる。このようなAPIは、電子装置10上のアプリがAPIを「呼び出す」ことを可能にし、したがって、電子装置10(カメラ12、振動モータの制御、フラッシュ8などの電子装置光源の点灯、またはスキンケア処置を行う場合のその動作の制御など)の様々な機能にアクセスすることを可能にする。
【0084】
電子装置10は、その上にインストールされた1つ以上のアプリ18(皮膚特性アプリケーションとも呼ばれる)を有することができる。アプリ18は、本明細書で述べる様々な機能を実行することができ、電子装置10(本明細書に記載された機能へのアクセスの点で)および皮膚分析装置20と対話する人間のユーザの主要な方法であり得る。アプリ18は、電子装置10の様々な機能および構成要素にアクセスすることができる。具体的には、アプリ18は、ユーザからの入力を受け、皮膚分析装置20に(例えば、水分センサの読み取り、光源の点灯などの)起動信号を提供することができる。
【0085】
電子装置10は、オーナー/ユーザを有し、1人以上のゲストユーザを有することができる。
皮膚分析装置20a
【0086】
例示的な皮膚分析装置20aは、皮膚分析装置20の一実施形態であってもよい。皮膚分析装置20aは、例示的なエンクロージャ22aおよびスリーブ24aを備えることができ、その両方は、本明細書で説明する追加の構成要素を含むことができる。スリーブ24aは、エンクロージャ22aに導入され、取り外し可能に取り付けることができ、スリーブ24aを取り付ライン6に沿って移動させることによって、これらを一緒に導入することができる。
【0087】
皮膚分析装置20aは、固定ライン2/4に続いて、皮膚分析装置20aを電子装置10の背面にスナップするなどして、電子装置10に導入され、取り外し可能に取り付けられてもよい。皮膚分析装置20、特にエンクロージャ30の形状は、様々な電子装置20(例えば、iPhone(商標)、iPad(商標)、様々なAndroid(商標)電話機、パーソナルコンピュータなど)に様々な方法で(例えば、エンクロージャ30の一部が電子装置10の突起部または縁部にしっかりと取り付けられ、電子装置10が電子装置開口部48内に摺動することを可能にするなど)取り付け可能なように変更することができる。エンクロージャ22の形状、または必要に応じて皮膚分析装置20の他の態様は、様々な電子装置10への取り付けに適応するように容易に変更することができる。
【0088】
エンクロージャ22、および必要に応じて皮膚分析装置20の他の態様は、電子装置10の機能を妨害または中断しないように変更することもできる。一例として、可視構成要素は、音量制御、電源または起動ボタン、カメラ12、フラッシュ8などを含むことができ、そのような構成要素が、電子装置10に取り付けられたときに皮膚分析装置20によって覆われた、または影響された場合、構成要素開口部46を介して露出することができる。エンクロージャ22の形状および皮膚分析装置20の他の態様は、様々な電子装置10の様々な可視構成要素の露出、または内部構成要素の動作の促進に適応させるように容易に変化し得ることも理解されたい。
【0089】
一実施形態では、図1に示すように、スリーブ24aは、レンズ、色較正器、光源板、拡散板、水分センサなど(大部分は本明細書に記載されているが、図1には見られない)の皮膚分析装置20のいくつかの構成要素を含むことができ、エンクロージャ22aから取り外し可能であってもよい。他の実施形態では、皮膚分析装置20の様々な構成要素は、本明細書に記載されているような独立型色較正器(例えば、1つ以上のスリーブ24、較正リング84、任意に1つ以上の光源72/74、任意に拡散板38、および独立型色較正器80を含む接触リング28と共に)を作成するように、他の構成要素から分離可能であってもよい。
【0090】
図1に示すように、皮膚分析装置20は、電子装置10の背面14の上端部16に配置することができ、したがって、電子装置10の背面の上部を覆うことができ、電子装置10の垂直方向の高さの1/3以下であるが、そのような上部のサイズは必要に応じて変更することができる。再び図1に示すように、皮膚分析装置20は、電子装置10の前面側のごく僅かしか塞がれないように、電子装置10に取り付けることができる。
【0091】
図2および図3は正面図を示し、図7および図8は、本発明の一実施形態による例示的な皮膚分析装置20の背面図を示す。皮膚分析装置20は一般に、エンクロージャ本体52を含むエンクロージャ50、円筒形スリーブアセンブリ開口部54、基板ハウジング96および、上部ハウジング94および側部エッジ92をさらに含む電子装置ハウジング98を含み、基板ハウジングおよび電子装置ハウジング98の両方はPCB120および電子装置10のそれぞれを収容するために蓋140に関連して動作し、レンズ34、円筒形スリーブ24を含む円筒形スリーブアセンブリ60、水分センサリード線36bを有する水分センサ36a、第1の光源72、第2の光源74、および光源リード線76を含む光源板70、光源開口部42およびカメラレンズ開口部40を含む拡散板38、および接着ストリップ86を含む色較正リング80、1つ以上の色象限82を有する較正リング84、スリーブカットアウト132を含む皮膚分析装置回路基板(PCB)120、プロセッサ(Bluetooth(商標)トランシーバを含むこともできる)122、コネクタ126、充電インジケータ128、リセットボタン124およびバッテリ130(PCB120の裏面には図示されていない)、ならびにリセット開口部144および充電開口部142を含む蓋140を含む。
エンクロージャ
【0092】
エンクロージャ50は、電子装置10に取り外し可能に接続されるように構成されたエンクロージャ本体52、および円筒形スリーブアセンブリ60を受け入れるように構成され、皮膚分析装置20が電子装置10に取り付けられているときに、電子装置10のカメラ12の前方に配置される、円筒形スリーブアセンブリ開口部54を備える。取り付けられたエンクロージャまたは皮膚分析装置20の他の部分がフラッシュ8を覆うとき、ユーザの皮膚の画像の一部である任意の光は、光源70から来る。
【0093】
円筒形スリーブアセンブリ開口部54は、スリーブハウジング54としても知られ、ベースプレート102、レンズプレート104およびワイヤ開口部106をさらに備えていてもよい。ベースプレート102は、電子装置10に近接し、任意に電子装置ハウジング98の一部を形成する表面であってもよい。ベースプレート102は、レンズ34および/またはスリーブアセンブリ60が、スリーブアセンブリ開口部50に挿入されたときに、接合および/または載置される表面であってもよい。レンズプレート104は、レンズ34の形状に適合するベースプレート102の一部であってもよく、皮膚分析装置20が電子装置10に取り付けられたときにレンズが適切な位置に置かれるのを容易にする。ワイヤ開口部106は、水分センサ36a(水分センサリード線36bなど)および光源アセンブリ(リード線76など)の1つ以上からの電気的接続をPCB120に取り付けることができるように構成されたスリーブハウジング50の開口部であってもよい。
【0094】
スリーブハウジング54は、皮膚分析が行われるときに対象と実質的に接触し得る接触面28をさらに含んでもよい。接触面28は、プラスチックやゴムのようなユーザにとって快適な材料であってもよく、エンクロージャ50と一体であってもよく、またはエンクロージャ50に接続可能な別個の構成要素であってもよい。
【0095】
スリーブハウジング54は、1つ以上のリップまたはシェルフ62をさらに備えることができる。シェルフ62は、任意に円筒形で、水分センサ36および/または色較正器が取り付けられるスリーブハウジング24の一部であってもよい。リップ62は、接触面がリップ62を大きく覆うように、接触面28から径方向内側にあってもよい。
【0096】
電子装置10は、電子装置10が蓋140に接触し、蓋140、上部ハウジング94および側部エッジ92によって定位置に保持されるように、電子装置ハウジング98内にスライドすることができる。このような接続は、例えば、電子装置ハウジング98の相対的寸法および/またはエンクロージャ50および電子装置10の材料特性の結果として、十分に固定されている可能性があり、電子装置10から皮膚分析装置20を取り外すことは、ユーザがそうしようとしても起こりにくい。
【0097】
エンクロージャは、広告または他の情報が、その上に印刷、貼り付けまたは他の方法で配置される、前面22を有する。
【0098】
蓋140は、PCBを皮膚分析装置20の外部の環境から保護するために、基板ハウジング96内に摺動可能に挿入されるか、または配置され得る。蓋140は、基板ハウジング96に収まるように成形され、そうでなければ、PCB120の内部レイアウトに適合する(したがって、リセットボタン124および充電ボタン128それぞれへのアクセスを可能にするリセット開口部144および充電開口部142)。蓋140は、挿入されると、電子装置ハウジング98の一部を形成することができる。
レンズ
【0099】
皮膚分析装置20は、第1の光源よりもカメラに径方向に近接した、円筒形のスリーブアセンブリ開口部54に取り付けられるように挿入されたレンズ34をさらに備える。レンズ34は、16mmの皮膚/表面に対する作動距離と、2mmのカメラ12レンズに対する作動距離とを有することができる。レンズ34は、ガラスでコーティングしてもよい。1つ以上の偏光子(偏光子および窓を通過して感度分析を支援する1つ以上の光源を偏光させる、薄くて着色されたシートであってもよく、レンズ34と皮膚との間に位置してもよい)もあってもよい。レンズ34は、撮像される皮膚表面(例えば、皮膚分析のための30Xレンズ34および毛分析のための異なる倍率)に対して適切な倍率を有する倍率レンズであってもよい。
スリーブアセンブリ
【0100】
円筒形スリーブアセンブリ60は、円筒形スリーブアセンブリ開口部50に取り付けられるように挿入され、円筒形スリーブ24、円筒形スリーブアセンブリ60の上または中に配置され、かつカメラからスリーブの軸方向に離れた端部に任意に位置する水分センサ36を含み、水分センサ36は皮膚分析装置20が測定モードにあるときに人間のユーザの表面の水分品質を測定できるようにし、および皮膚分析装置が電子装置に、カメラ12からスリーブの軸方向に近接した端部に取り付けられたときに、その上に配置された第1の光源からの光を拡散する光拡散アセンブリを含む。
円筒形スリーブ
【0101】
スリーブ24は、ハウジング50に挿入可能な大きさのシリンダであってもよい。スリーブ24は、内側が実質的に黒色のエンクロージャに取り付けられたときに、ベースプレート102上に載ることができる。スリーブ24は、内面および外面を有することができる。スリーブ24の内面は、(ユーザの皮膚のような)対象に向けられる光の性質が分かるように、黒色のような光吸収性であってもよい。
水分センサ
【0102】
水分センサ36は、センサ36aおよびセンサリード線36bを備えることができる。水分センサ36は、皮膚の水分含有量を測定し、そのような測定値を皮膚分析装置プロセッサ122に提供することができる。水分センサ36は、容量性または抵抗性であってもよい。一実施形態では、水分センサ36は容量性であり、0.3~1mmのトラック厚さを有し、それらの間のギャップが0.1~1.5mmである2つの円形/円筒形電極を含む。水分センサ36は、スリーブ24のリップ62上に配置され、リップ62に取り付けられてもよく、カメラ12と干渉しないように形成されてもよい(したがって、スリーブ24を通してカメラ12が画像をとらえることができるように、スリーブ24の内面/内部に対して径方向外側に位置してもよい)。
【0103】
試験では、0.9mmのトラックおよび0.1mmのギャップを有する水分センサが、水分のいくつかの段階的変化または程度が、対象の皮膚または表面に起因する可能性があるように、様々な読み取り(顔の皮膚、腕の皮膚など)および静電容量の良好な範囲について、許容可能で信頼性の高い繰り返し可能な静電容量値を生成することが見出された。
【0104】
水分センサ36は、水分センサリード線36bを介して皮膚分析装置プロセッサと通信することができ、水分センサリード線36bは、スリーブ開口部54に沿って、ワイヤ開口部106を通って移動し、PCB120に接続することができる。
【0105】
使用中、皮膚分析装置20、特に水分センサ36および接触リング28は、ユーザの顔または他の表面に接触していてもよい。ユーザの顔に接触するために皮膚分析装置20に加えられる、またはそこに圧接される圧力の量は、測定可能で予測可能な方法で、水分センサ36読み取り値に影響を及ぼす可能性がある。しかし、使用中にユーザがどれくらい強く押しているのかを判断することは難しい可能性がある。これに対処するために、センサの焦点距離の較正を行うことができる。これは、強い圧力を用いて装置を強く押すようにユーザに求め、オートフォーカスが第1の水分読み取り値を取るときに第1のレンズ移動距離を決定することを可能にすること、次いで軽い圧力を用いて皮膚分析装置を軽く押すようにユーザに求め、オートフォーカスが第2の水分読み取り値を取るときに第2のレンズ移動距離を決定することを可能にすることを伴ってもよい。次いで、アプリ18は、これらの値の間で補間を行い、本明細書で説明するように、焦点距離の範囲および水分の読み取り値に最も相関する式を計算することができる。次いで、おそらく未知の圧力を用いて、将来時の水分読み取り値が取られるたびに、第1のレンズ移動距離および第2のレンズ移動距離と比較して、将来の焦点距離が捕捉され、水分読み取り値に適用され得る水分ファクタリング値を決定する。もちろん、そのようなアプローチは、可変焦点距離を有するカメラ12である、カメラ12に依存することができる。
光源板
【0106】
光源板70は、第1の光源72、第2の光源74、および光源リード線76を備えることができる。光源板70は、光源リード線76などを介して、皮膚分析装置プロセッサと通信することができる。光源板70は、拡散板38と組み合わせて、光源アセンブリと呼ぶことができる。
【0107】
第1の光源:第1の光源は、Vishay Semiconductors(商標)のVLMU3100(パワーSMD LED PLCC-2)を介するなどの発光ダイオード(LED)光であってもよく、これに関連する技術文書に記載されているかもしれない、公知の光の特性(光度、角変位を伴う光度、色度など)を有していてもよい。LED光である第1の光源は、撮影された画像上に白色点が生成されないように、そのような光が拡散される必要があることを意味し得る。このように、各LED光は拡散板38の直ぐ後方にあり、その光は光源開口部42を通過しなくてもよい。一部のLED光は、1つ以上の偏光子を用いて、偏光するように構成され得る。
【0108】
第2の光源:第2の光源は、Vishay Semiconductors(商標)のVLMU1610-365-135を介するなどの超紫外線(UV)光であってもよく、これに関連する技術文書に記載されているかもしれない、公知の光の特性(光度、角変位を伴う光度、色度など)を有していてもよい。UV光である第2の光源は、画像が撮影されるとき、そのような光を拡散する必要がないことを意味してもよい。このように、各UV光は、UV光がそのような光源開口部42を通過するように、光源開口部42の直ぐ後ろにあってもよい。UV光は、不適切に使用されると(例えば、長期間ユーザの眼に向けられた場合など)、危険である可能性があるという点で、有害作用装置と見なすことができる。このように、本明細書に記載されているように、UV光の活性化の制御において特別な注意を払ってもよい。
【0109】
光源板70は、皮膚の表面に当たる光の角度が変化するように、個々に制御可能で取り付けられ得る複数の光源からの複数の光を具体的に特徴とすることができる。様々な角度は、3Dタイプの効果において特定のテクスチャを明らかにするために皮膚を照らしてもよい。これは、しわまたは小じわの深さの測定を提供するなど、1つ以上の皮膚分析を支援することができる。
【0110】
使用時には、1つ以上の光源(第1の光源および第2の光源、または追加することができる他のものなど)の光スペクトルが分かっているので、フラッシュ8は遮断または無効にされ(アプリ18を介するなどして)、接触リング28はユーザの顔(皮膚分析装置10および/または電子装置10の少なくとも一部がユーザの皮膚に近接または接触しているユーザ接触点を生成する)にしっかりと固定されてもよく、スリーブ24は外部の光を遮断し、ユーザの皮膚に照射される光スペクトルを知ることができる。任意に色較正器80と組み合わせて、本明細書に記載されるように、これは1つ以上のカラーマッチング機能を可能にすることができる。
【0111】
フラッシュ8の代わりに、光源板70(他の光源を避けるために本明細書で述べた他の構成要素と組み合わせて)を使用することが望ましく、光スペクトルが公知であり、均質なだけでなく(フラッシュ8からよりも潜在的により均質である)、様々な処理が困難になり得る、陰影やその他の異常を排除することができる。
【0112】
もちろん、光源板は任意の数の光源を有してもよく、様々な他の光源を使用してもよい。例えば、赤外線を使用することができ、これは皮膚温度を測定することができ、したがって異なる皮膚科学的評価に使用することができる。
拡散板
【0113】
拡散板38は、スリーブ24の内部に嵌合するような形状および大きさの部品であってもよく、したがって、円形または円筒形であってもよい。拡散板は、拡散されるべき光源に基づいて必要とされる拡散特性を有するならば、任意の色の任意の材料で作ることができる。一例では、そのような拡散板38は白色プラスチックであってもよい。拡散板は、光源板から所望の光を通過させるように構成された1つ以上の光源開口部42と、カメラ12がレンズ34と共に機能して画像を撮影することを可能にするカメラレンズ開口部40とを含むことができる。
色較正器
【0114】
色較正器80は、例示的な受動的皮膚特性測定アシストであってもよい。色較正器80は、カメラ12が画像を撮るとき、色較正器80、または少なくとも1つの色象限82を有する較正リング84の少なくとも一部が、画像の一部、例えばカメラ12の視野の径方向部分となるように構成され得る。
【0115】
色較正器80は、スリーブ開口部54内に軸方向に挿入され、較正リング84が少なくとも部分的にカメラ12の視野にあるように(視野の径方向外側の部分であるように、したがって、人間のユーザの画像が撮影されたときに、人間のユーザ部分と色の較正部分の両方を生成する)、接着ストリップ86を折り畳むなどして、色較正器80を皮膚分析装置20に貼り付けるのを助ける接着ストリップ86を含むことができる。もちろん、色較正器80は、本明細書で説明するように、レンズ34を介してカメラ12が写真を撮ることができるような大きさの中央開口部88を有し、効果的であるために十分な大きさのユーザの肌のサンプルを撮ることができる。色象限82は、公知の特性の任意の数の色を含むことができる。一実施形態では、唯一の公知の色を有する唯一の色象限が、122/122/121のRGB値を有するグレーであってもよい。このように、画像がカメラ12によって撮影されるとき、ユーザの皮膚の色は、(本明細書でさらに説明されるように)それらの公知の色と比較して色象限82の色の調整に基づいて調整され得る。
【0116】
他の構成要素と組み合わされるとき、色較正器80は、色較正器アセンブリを形成することができる。色較正器アセンブリは、本質的に、フラッシュ8から来るものではなく、カメラ12によって撮影された画像からのすべての光を保持することができる。
【0117】
そのような色較正器アセンブリは、色較正器80、スリーブ24、および皮膚接触リング28を含むことができる。そのような構成では、色較正器アセンブリは、受動的な皮膚特性測定アシストのままであってもよい。別の実施形態では、色較正器アセンブリは、光源板および/または拡散板38をさらに備えてもよく、これにより、より効果的で柔軟な色較正器アセンブリとなり、アクティブな皮膚特性測定アシストになり得る。能動的特性測定アシストとして、色較正器アセンブリは、プロセッサ24または光源板70を制御する別の方法を必要とする場合がある。
【0118】
色較正器アセンブリの構成は、皮膚分析装置20またはその一部を使用して電子装置10に取り付けることができ、またはスリーブ24の端部上の接着リングなどの簡単な取り付け機構(「色較正器アセンブリアタッチメント」)、または取り付け点において電子装置10にスナップまたはフックで留められる簡単な機械要素を有してもよい。色較正器アセンブリアタッチメントは、特に受動的特性測定アシストとして使用される場合、フラッシュ8が光を色較正器アセンブリアタッチメントに向けることを可能にし得る。
【0119】
本明細書では、皮膚分析装置20の一部とすることができる構成要素として説明したが、色較正器は、電子装置10に取り付けられる独立型装置の一部であってもよい。
PCB
構成要素
【0120】
PCB120は、スリーブカットアウト132、プロセッサ(Bluetooth(商標)トランシーバを含むこともできる)122、コネクタ126、充電インジケータ128、リセットボタン124、バッテリ130(PCB120の裏面に、図示せず)および1つ以上のI/O接続134を含んでもよい。
【0121】
PCB120は、構成要素間に標準的な接続を有する、典型的に構成された回路基板であってもよい。PCB120は、スリーブハウジング50の周りに嵌合するスリーブカットアウト132を有することを含めて、基板ハウジング96に挿入可能な形状にすることができる。
【0122】
コネクタ126は、当技術分野で知られているように、PCBをマイクロまたはミニUSBなどの充電および/またはデータ転送ワイヤに接続することを可能にし得る。充電インジケータ128は、単にバッテリ130が充電中であることを示すことができる。リセットボタン124は、PCB120および特にプロセッサ122をリセットすることを可能にし得る。
【0123】
PCBは、PCB120に電力を供給するためにバッテリ130(基板120の裏側に)を、およびしたがって電力付属部品(水分センサ36および光源板70など)をさらに備える。バッテリ130は、マイクロまたはミニUSBポートであってもよい、コネクタ126に差し込むことによって充電することができる。
【0124】
PCB120、より具体的にはプロセッサ132は、電子装置10(例えばプロセッサ132の一部であってもよいBluetoothトランシーバを使用して、あるいは別の有線または無線接続を介して)、ならびに水分センサ36および光源板70と、例えばI/O接続134を介して連通している。
【0125】
プロセッサ132は、本明細書に記載のように、皮膚分析サンプルの取得を支援すること(水分センサ36および光源板120の機能を制御することによるような)、およびデータを処理すること(皮膚分析サンプルなど)、通信すること(または通信の制御をすること)を含む、変化に富み複雑な機能が可能であるマイクロプロセッサであってもよい。プロセッサ132と通信するか、またはプロセッサ132によって制御されることができる皮膚分析装置の構成要素は、能動的な構成要素と見なすことができる。プロセッサ132は、本明細書に記載された機能を容易にするために、実質的に任意のBluetooth装置と、好ましくは少なくとも電子装置10と通信することを可能にする、Bluetoothトランシーバを備えることができる。
【0126】
プロセッサ132は、Silicon Labs(商標)(BGM111)マイクロプロセッサのBluetooth集積マイクロプロセッサであってもよいが、カスタムファームウェアを有することができる。
【0127】
カスタムファームウェアは、典型的な機能を制御するための大部分の市販ソフトウェア(OTSS)命令を含むことができる。しかしながら、本明細書に記載の機能を可能にし、典型的なファームウェアの欠点を改善するためにカスタムソフトウェア命令を書き込むことができる。一実施形態では、プロセッサ132の応答性がより遅くなる不要なコードを除去するためにカスタムファームウェアを単に書き込むことができる。
操作
【0128】
プロセッサ132は、少なくとも以下の動作を実行することができる。
(a) 光源板70に関して:光源またはその個々の光のいずれかを特定の持続時間だけオンおよびオフに制御する。
(b) 水分センサ36に関して:読み取りを制御し、読み取り値を受信する。
(c) Bluetoothトランシーバ(プロセッサ132に埋め込まれているかそれとは別に)の機能に関して:本明細書に記載のように、そのBluetooth信号を提供して電子装置10に接続し、必要に応じてBluetoothを介して通信して、接続を確立して維持し、機能を実行する。
(d) 電子装置10に関して:
(i) 電子装置10から信号を受信して、光源板70または水分センサ36のうちの1つ以上を制御する(例えば、サンプルが撮影されることを示す電子装置10からサンプル撮影信号を受信する)。
(ii) 水分センサ読み取り値および光情報などの、信号および/または皮膚特性サンプルを電子装置10に提供する(例えば、画像が撮影されたときに点灯していた1つ以上の光源のスペクトル特性など)。
(e) バッテリ130に関して:バッテリ電圧を監視し、バッテリ130の電圧が設定および設定可能な閾値を下回った場合にPCB120の1つ以上の構成要素を遮断し、バッテリ130の充電を監視する。
皮膚分析装置-アセンブリ
【0129】
図9は、本発明の一態様による皮膚分析装置20を組み立てる方法900である。
【0130】
方法900は、902で開始し、ここでは、3次元プリンタを介するなどして、様々な構成要素が製造される。そのような印刷された構成要素は、エンクロージャ20、スリーブ24、およびエンクロージャ蓋140を備え得る。そのような製造/印刷の一部として、そのような印刷された構成要素は、支持材料を除去するためにトリミングされてもよい。
【0131】
ステップ904において、レンズ34はエンクロージャ24内に接合されてもよい。これは、ベースプレート102上およびレンズプレート104内へのレンズ34の接着によるものであってもよい。
【0132】
ステップ906において、光源板70をスリーブ24の一端に接合することができる。光源板70を有する端部は、電子装置10に近接する端部(「近位端」)であってもよい。接合は、本明細書に記載されるように、光源がスリーブ24の径方向内側にあり、スリーブ24を介してスリーブ24の遠位端に向かって光を向けるように、光源板70をスリーブ24に接着することを伴ってもよい。
【0133】
ステップ908において、水分センサ36はスリーブ24の一端(光源板70が接合され得る反対側の端部)に接合されてもよく、電子装置から離れるスリーブ24の端部(「遠隔端」)であってもよい。接合は、光源板70をスリーブ24に接着することを伴うことができる。
【0134】
ステップ910で、皮膚分析装置プロセッサ板70にバッテリを取り付けることができ、リード線(水分センサリード線36bおよび光源板リード線76など)をはんだ付けして、そこに電力を供給することができる。
【0135】
ステップ912において、プロセッサ122は、本明細書で記載するように、カスタムファームウェアでフラッシュされてもよい。
【0136】
ステップ914において、スリーブ24は、例えば、スリーブハウジング54の内面に接着剤を塗布することによって、エンクロージャ22内にスライドされ、そこに接合され得る。
【0137】
ステップ916において、皮膚分析装置プロセッサ基板をエンクロージャ22に挿入し、光源板70および水分センサ36のためのワイヤを皮膚分析装置プロセッサ基板120にはんだ付けすることができる。
【0138】
ステップ918において、蓋140をエンクロージャ蓋開口部96内に挿入し、例えば接着剤を塗布することによってそれに接合することができる。任意に、エンクロージャ蓋開口部は、接続によって蓋140が適所にはめ込まれるように設計することができる。
【0139】
次いで、皮膚分析装置20の適切な機能を確実にするために、電子装置10に取り付けられているか否かにかかわらず、アセンブリから分離してもよいが、種々の試験を行うことができる。例示的な試験は、以下を含んでもよい。
(a) レンズ焦点:テストパターン上にレンズ34を介してカメラ12を焦点合わせし、撮影された画像が鮮明であることを確実にする。
(b) Bluetooth動作:Bluetoothシリアル番号がブロードキャストされているかどうかを確認する。
(c) LEDの機能:光源が制御され、適切に動作するかどうかを確認する。
(d) 水分センサの読み取りチェック:水分センサ36を屋外で湿ったタオルでテストし、適切な値が得られることを確認する。
【0140】
もちろん、皮膚分析装置20を組み立てる様々な方法に従うことができ、方法900に対して様々な調整を行うことができることを理解されたい。
【0141】
図10は、本発明の一態様による皮膚分析装置20の使用方法1000である。
【0142】
方法1000は、単独でまたは組み合わせて、システム1の様々な要素によって実施することができる。方法1000の一部は、別々に、一緒に、様々な順序で(たとえ方法1000の一部として、特定の順序で示されていても)実装または実行することができる。方法1000の様々な部分をスクリーンショット1200a~m、1400a~dおよび1500a~bに示すことができる。
【0143】
方法1000は、皮膚測定が開始される1002から開始する。これは、例えば、1202、1204、1232または1234を選択することを介してもよい。皮膚分析装置20またはシステム1の他の態様による開始が可能であるが、典型的な使用では、開始はアプリ18およびそのユーザを介する。本明細書に示され説明されているように、開始は、大部分の任意の組み合わせにおいて、1つ以上の皮膚特性測定であってもよい。
【0144】
1004で、皮膚分析装置20および電子装置10が較正されているかどうかのクエリが行われる。このクエリは、例えば、1つ以上の較正が行われたかどうかを示す情報またはフラグ(例えば、そのような較正が行われたかどうかを示すオートフォーカスベースの水分センサ較正フラグ)を格納することができる、アプリ18を介して回答することができる。クエリの対象となる較正は、任意の全ての較正であってもよいし、または単に開始した皮膚特性測定に必要な較正であってもよい。
【0145】
必要な較正が行われていない場合、方法1000は1006に進み、そのような較正が実行される。例示的な較正には以下が含まれる。
(a) フォーカスベースの水分センサ較正:
(i) ユーザは、皮膚分析装置20が皮膚(サンプルA)に軽く触れたときに写真を撮り、次いで皮膚分析装置20が皮膚(サンプルB)にしっかりと接触したときに写真を撮る。
(ii) 写真を撮るために、ユーザは、カメラ12にその焦点である点に焦点を合わせるように指示する、画面/画像の中央で(アプリ18を促して、APIを制御し、カメラ12に写真を撮るように指示するためのトリガとしての)画面の中央に触れるように求められる。次に、カメラ12はその焦点を調節し、焦点距離パラメータは0と1との間の値になる(少なくともいくつかの電子装置については、値の範囲は変化し得る)。同時に、水分センサ36が水分値を得るために読み取られる。
(iii) 焦点深度と水分の2つの値を取って、ユーザからの圧力がどれくらい水分に影響するか(圧力に基づく水分調整係数)を測定することができる。単純な(2点)のX対Yのグラフを作成し、2つのデータポイント間に線を引くことができる。次に、線の勾配を決定することができ、適用される圧力の差がある場合に、水分センサ36を使用するすべての測定のための圧力ベースの水分調整勾配と仮定される。
(iv) 2つの焦点深度値を平均化することは、「平均圧力」の焦点深度値または平均焦点距離も生成する。各後続の水分センサの読み取りは、焦点深度が平均であるかのように正規化される。
(v) 一般に、これは、Y-Y1=m(X-X1)の式の勾配点形式の方程式を解くことによって達成されてもよい。
(A) 式中、Yは調整された将来の水分センサの読み取り値であり、
(B) Y1は将来の水分センサの読み取り値であり、
(C) mは圧力に基づく水分調整勾配であり、
(D) Xは平均焦点距離であり、
(E) X1は将来の焦点距離である。
(vi) 例として、サンプルAは、1000の水分レベルおよび0.2の焦点深度を有することができる。サンプルBは、水分レベル1500および焦点深度0.8を有することができる。従って、線の勾配は833である。平均焦点深度は0.5である。
(vii) 次に、新しい表面または皮膚の領域(すなわち、実際のサンプルが撮影され、勾配が決定されたときに較正が完了した)の新たな測定が行われる(サンプルC)。サンプルCは、焦点深度が0.3で水分レベルが600である。ポイントスロープフォームを使用すると、焦点深度を0.5にシミュレートするように水分レベルを調整することができ、調整された水分レベルは766になる。
(viii) この較正は1回以上行われてもよい。例えば、皮膚分析装置20の初めての使用時に、特定の電子装置10を備えた皮膚分析装置20の初めての使用時に、電子装置10の新しいユーザ(ゲストユーザを含む)にとって初めての使用時に。
(b) 画像較正(露光および色温度):変換関数を使用して、色較正器80上の1つ以上の公知の色から読み取られたRGB値を、その目標(公知の)値にスケーリングする。同じスケーリングファクタが皮膚画像内のすべての画素に適用される。これは、本明細書に記載の通りであってもよい。
【0146】
較正が必要でない場合、方法1000は皮膚測定が行われる1008に進む。実施される各皮膚特性測定に対して、1つ以上の皮膚特性測定装置と、1つ以上の皮膚特性測定アシストを伴ってもよい。このような皮膚特性測定を適切に行うためには、これらのすべてが調和して機能する必要がある。一実施形態では、皮膚特性測定値は、水分センサ読み取り値および/またはユーザの画像のうちの1つ以上に基づいてもよい。
【0147】
ステップ1008は、図11により詳細に説明されているが、1つの簡単な例では、皮膚特性は毛穴分析であってもよく、ステップ1008は以下を伴ってもよい。
(a) 電子装置には、アプリ18によって受信された(例えば、ユーザが音量アップボタンのようなボタンを押すことによって)写真を撮るための入力が提供されている。
(b) アプリ18は、Bluetoothを介してプロセッサ122と通信し、プロセッサ122に第1の光源72を点灯させる。
(c) アプリ18は、第1の光源72が点灯すると同時に、カメラAPIを使用して写真を撮影する。
(d) アプリ18は、Bluetoothを介してプロセッサ122と通信し、プロセッサ122に第1の光源72を消灯させる。
【0148】
1008および図11の部分は、例えば、スクリーンショット1200b/1200d/1200eを使用して実行または開始することができる。
【0149】
方法1000は、次いで皮膚分析測定サンプルが得られる1010に続く。これは、カメラ12(画像1610、1630、1650など)から画像を受信するか、または水分センサ36から水分レベルを受信するアプリ18を伴うことができ、プロセッサ122によって受信され、次に、例えば、Bluetoothを介してアプリ18と通信できる。一般に、ステップ1010は、一般に未処理の捕捉されたデータを、皮膚特性測定装置からアプリ18に移すことを伴うことが理解されるべきである。
【0150】
次に、方法1000は、皮膚特性測定サンプルの処理が行われる(すなわち、1つ以上の皮膚分析処理)1012に続く。もちろん、そのような皮膚分析処理は、どの皮膚特性測定が行われたかに依存する。しかしながら、例示的な皮膚分析処理は、(カメラ12からの)生の画像を取り込んで様々な技法を適用することができる様々な画像処理技術(本明細書に記載され、図10、11および13に示されるような)を含むことができる。
【0151】
いくつかの例として、以下のスキンケア処理が実行されてもよい:
(a) しわ/小じわ処理-以下のステップが実行される。
(i) 画像はRGBからL*ab色空間に変換され、輝度、緑-赤および青-黄の色成分を提供する。
(ii) 毛の除去-L*ab画像は非常に暗い画素を除去することによってフィルタリングされる(画素の輝度値が画像の平均輝度よりも著しく暗い場合)。
(iii) シャープネス(ガウスぼかしがするような)やコントラストを低下させることなく、小さなノイズを除去するハイパスフィルタを適用する。
(iv) 画像を白黒画像に変換する。
(v) (可能性のあるしわ、可能性のある小じわおよび可能性のある毛穴のような)より暗い形態の可能な構造を同定するために形態学的骨格を使用する。
(vi) 確率的なハフ変換(Hough Transform)を適用すると、前のフィルタの後の空きスペースを満たすしわのリストが得られる。このようにして得られたしわは、白い線として別の単色の黒い画像に描画され得る。
(vii) 暗い方から明るい方へ、そしてその逆に変換する逆変換を適用する。
(viii) 確率的なハフ変換を、例えば第2パスとして適用すると、元の画像に小じわになる可能性の高いしわのリストが得られる。次いで、リストは長さによってフィルタリングされ、残りのしわはグループ化される。結果として得られるしわのリストは、元の画像のスコアを計算するために使用される。スコアは、異なる数のしわと異なる特性(長さ、幅など)のしわを有することによって影響を受ける場合がある。
(ix) 例示的な結果は、画像1640に示すようなものであってもよい。
(b) 毛穴処理
(i) 一般にこの手法は、エッジ検出を使用して、より明るい画素で囲まれた画像のより暗い領域を識別する。次に、第2パスを実施して、例えば500マイクロメートルよりも大きい領域を除去することができる。なぜなら、これらは恐らく毛穴ではないからである。さらに詳細に:
(ii) 画像を画素マトリックス(rgb-例えば各画素がrgbの画素色を有する場所)として取得し、グレースケール画像に変換する(各画素はr=g=bを有する)。
(iii) 1)からのものと等しい幅と高さの各位置にゼロ(0)で空のマトリックスを作成する。
(iv) グレースケールマトリックスの平均値を計算する:
(v) 平均値から各グレースケールマトリックス要素を減算して、新しいマトリックスを得る。
(A) 例:grayMatrix[x][y]=meanVal-grayMatrix[x][y]。したがって、新しいグレースケールマトリックスは平均値から差し引かれた古いマトリックスになる。
(vi) 新しいグレースケールマトリックスの各画素について:
(A) 画素の周りに7x7のウィンドウを取り、画素がエッジに近い場合はより小さくする(画素のウィンドウ)。
(B) この49画素の正方形では、23より大きく90より小さい画素色値(指定された範囲など)を有するものを数える。
(C) 例えばステップB)で、49画素のうち20画素以上(49のうち20が第1の画素数)ある場合には、中心画素を白色にする(すなわちステップviで処理を開始した画素)。それ以外の場合は、該当する画素が黒に設定される。
(vii) この時点では、黒または白の値のみを有する画素マトリックスがある(ステップviで反復後)。
(viii) スコアは、画像からの白画素の総数になり、最終的にカウントするか、または画素色を白色に設定すると白画素カウンタを増加させることによって達成される。
(ix) 例示的な結果は、画像1620に示すようなものであってもよい。
(c) 油処理
(i) システム1は、コルネフォームおよびプロプリオニの細菌蛍光を探す。これらの細菌は皮脂(油)で繁殖する。人間の顔がより油性であるほど、より多くの細菌が見られる。
(ii) したがって、ユーザの皮膚は、第2の光源を介するなどしてUVB光(波長370nm)に曝され、画像が得られる。
(iii) 画像はL*ab色空間に変換される。
(iv) 蛍光の特定の色範囲内の任意の画素について画素が検索され、そのような画素がカウントされる。
(v) このような色範囲の画素の総数は、細菌の表面積の測定値を生成する。
(vi) 例示的な結果は、画像1660に示すようなものであってもよい。
(d) 弾性の処理
(i) 一般的に、カメラ12および電子装置10の能力に基づいて2つの方法を使用することができる。
(A) 方法1、例えばスローモーションで記録することができない、高フレームレートのHDビデオのような、機能がより限定された電子装置10では:
(I) ユーザの年齢および水分を使用して、いくつかの方程式の1つを使用して弾性の推定値を決定する相関関係を実行するが、一般に水分が高いほど弾性が大きく、年齢が高いほど、弾性は低くなる。
(B) 方法2、適切な特徴を有する電子装置10では:
(I) ユーザの皮膚は、(振動モータを使用して)振動し、記録ビデオがカメラによって撮影され、例えば毎秒240フレームで撮影される。振動の時間の長さおよび振動の強度(例えば、モータの速度/RPM)は、様々な電子装置10に対して構成されてもよく、変化してもよい。
(II) 次に、アプリ18は、皮膚の動きの量を測定する。より具体的には、アプリ18は、振動が止まった後、皮膚が「リバウンド」するか、元の位置に戻るのに要する時間を測定する。皮膚の弾性が強いほど、元の位置に速く戻る。これは、例えば、様々な画素、画素のグループ、または皮膚の領域の動きを追跡すること、または視野に入るおよび/または視野から出る画素の数を追跡することに基づくことができる。アプリ18は、振動モータの1つ以上の起動および停止(「バースト」)を作動し、例えば1回のサンプリングで取得し、次に時間のかかるそのような記録のセットを処理することができる。1つ以上の位置を測定し、平均してスコアを得ることができる。
(III) 1つ以上の測定値が、この測定から得られ得るか、または計算され得る。
a. 絶対スコア:絶対的なスコアは、弾性試験パラメータ(モータRPM、時間、視野の大きさ、電子装置10のモデル/バージョン、皮膚分析装置20のモデル/バージョン、例えば弾性試験の場合これは必要ではない)の特定の組み合わせから得ることができる。例えば、絶対スコアは0~100万であってもよい。絶対スコアは、より良い相対スコアリングを可能にするために、弾性試験パラメータの「通常の」セットに正規化することができる。
b. 相対スコア:次に、例えば類似の人口統計を有する(本明細書に記載されるように)ユーザと他のユーザを比較して、相対スコアを得ることができる。
(e) 日焼け止め処理
(i) 日焼け止めが塗布される前に、例えば第2の光源からのUVB光を使用して参照画像をとらえる(第2の光源もUVA光を有していない限り、UVB光をブロックすることがそのような機能を果たすために必要とされ得る)。
(ii) 次に、日焼け止めが塗布された後、ユーザの皮膚の画像が撮影される。これは、ユーザが別の画像を撮ることを決定するたびに行われてもよいし、またはアプリ18がリマインダスケジュールで構成されてもよい。
(iii) 画像には緑色の色相シフトが表示される(UVB光は透過できず、黄色の色相で反射して画像が緑色に見えるため)。この緑色のシフトは、日焼け止めが消えて第2の光が消えるにつれて徐々に青色に退色する。画像がより青くなるにつれて、より多くの日焼け止めを塗布する必要がある。したがって、例えば画像内の画素を考慮することによって、緑色の色相スコアを計算し、青色の色相を計算することができる。閾値は、アプリ18を介して日焼け止めを再塗布するようにユーザに指示するように設定することができる。これらは、絶対閾値(例えば、閾値青色スコア)および相対閾値(例えば、日焼け止めを塗布する前後の画像からの青色スコアの減少を示す低減閾値)を含み得る。
(f) カラーマッチング処理:
(i) カラーマッチングは大きく2つのステップで構成されている。色の決定(特定のユーザの顔色を持つユーザの色を決定することを「決定した色」とする)とカラーマッチングである(決定した色を採用して、あるいは各製品の色合いの色値を有し得るスキンケア製品カラーガイドを使用して、入手可能なスキンケア製品の色合いにマッチさせる)。
(A) 色の決定は、次の手順に従う。
(I) 一般に、ユーザの顔の1つ以上の領域の1つ以上の画像を取得する。例えば、画像が頸部、頬および額のものである場合を除いて、皮膚分析(方法1000および図12eに記載されるように)と同じ手順を使用して、3つの画像を撮影することができる。これらの3つの画像は、説明したように平均化されて、1つの色値を生成することができる。
(II) 3つの画像のそれぞれについて:
a. 画像を撮影する。
b. 正規化が可能である場合(本明細書で説明されるように、例えば、色較正器80を使用して)、例えばRGB値を使用して、色を正規化する。
c. 差異を補正するために色補正変換を実行する。例えば、色象限84が黒(0/0/0)で、1/2/2/で画像内にある場合、画像内の各色のRGB値は1/2/2だけ調整する必要がある。
(III) ガウスフィルタを適用して画像をわずかにぼかす。
(IV) 各画素をRGBからL*ab色空間に変換する。
(V) 画像全体の平均L値を計算する。
(VI) 各画素について、そのL値を画像の平均L値と比較する。
a. 画素のL値が、最も暗い上位25%以内(すなわち、暗い閾値内)、または最も明るい上位25%以内にある場合(すなわち、明るい閾値内)、(毛、しみ、そばかすなどなどの肌色異常の影響を排除して)この画素を考慮から除外する(一般に外れ値画素を除去することと呼ばれる)。
(VII) 残りの画素の平均L値、平均A値および平均B値(平均色)を計算する。
(VIII) 2番目と3番目の画像について上記を繰り返す。
(B) 1つのL*ab値を得るための3つのL*ab値の平均を求め、これをRGB(決定した色)に変換する。
(C) もちろん、異なる位置と異なる数の位置から異なる数の画像が可能であることが理解されるべきである。さらに、閾値は、適するように変更することができる。
(D) ファンデーション色画像との比較:
(I) 任意に、以下を含む色相フィルタリングを実行する。
a. 決定した色(「画像色相角」)から画像の色相角を計算する。
b. 特定の製品タイプ(「トータルカラーオプション」、例えば「ファンデーション」-「ファンデーショントータルカラーオプション」)の間で選択するスキンケア製品を指定する。
i. これは、アプリ18、ユーザ、またはそれらの組み合わせによって行うことができる。
ii. トータルカラーオプションのオプションは以下を含む。
a) アプリ18が知っているすべてのカラーオプション。
b) 1つ以上のベンダー300が所有する、アプリ18が知るすべてのカラーオプション。
c) 例えば、1つのベンダー300などの特定のパレットまたはコレクション内のすべてのカラーオプション。
d) 1つ以上のスキンケア製品カラーガイド(1つ以上のベンダー300からのものであり得る)の色。
iii. 各スキンケア製品画像の色相角は、アプリ18に予めロードされていてもよく、SAS200またはベンダー300からダウンロードされてもよく、または本明細書に記載のカメラおよび皮膚分析技術を使用してアプリ18に入力されてもよいことに留意されたい。
c. 画像の色相角と各トータルカラーオプションの色相角とを比較する。
d. 色相角比較(「候補色相一致」)に基づいて上位5つ(または任意の数)を特定する。
(II) CIE DeltaE 2000などの色差式を使用して、ユーザの皮膚と各色相候補マッチとの色差を計算する。
(III) 色差式から得られる最も低いスコアは、晴れた日(およそD50、場合によっては精度を上げるために変換される)にマッチする環境光に最適なマッチングカラーである。皮膚画像はこの光に対して正規化され得ることを想起されたい。
(IV) ユーザは、(アプリ18が適用可能な光の特性を推測することができるように、例えば、スクリーンショット1500aの1502ように、夕方、昼、浜、オフィスでの)スキンケア製品を使用することを意図した光、および/または(カラーマッチまたはマッチの調整を決定するとき、アプリ18が目立ち具合などの要因を推測できるように、スクリーンショット1500aの1502のように、カジュアル、ロックンロール、洗練など)どんな雰囲気または見た目を望むかを尋ねられ得る。それは、例えば、方法1300aを適用することによって、推奨色を変えることができる。このようなユーザ対話は、図15およびスクリーンショット1500aおよび1500bに示すようなものであってもよい。
【0152】
ステップ1010および1012は、電子装置10および/または皮膚分析装置20上で、または電子装置10および/または皮膚分析装置20によって主として実施されてもよい。しかし、例えば、より大きな処理能力または記憶スペースが必要とされる場合、SAS200のようなシステム1の他の態様が関与してもよい。
【0153】
この時点で、方法1000は、1つ以上の皮膚分析測定のための皮膚分析測定サンプルの処理を実質的に完了させることができる。これにより、皮膚分析サンプル有することになり得る。そのようなサンプルは、1つ以上の生の画像、1つ以上の処理された画像、ユーザ識別子、日付および時間スタンプ、および他の関連情報を有することができる。画像はリアルタイムでSAS200にアップロードされ、電子装置10から送信される。ユーザの性別、年齢、GPS座標、およびその他の潜在的に個人を識別しない情報(また適切なプライバシー要件に従って、必要な/所望の個人識別)を格納することができる。本明細書で説明されるように、処理は、例えば処理がどれほど集中的であるか、処理後に何が起こるか、およびすべてが完了したらどのエンティティがデータのコピーを有するかに応じて、装置および/またはSAS200および/または製品オーナー300上で行うことができる。
【0154】
皮膚特性サンプルの一例では、サンプル(または皮膚特性サンプルデータ構造)は、以下の1つ以上を含むことができる。
(a) 6つの画像ファイル(未処理、カラー、3つの場所から2つずつ、または構成されたものとして)、例示的な画像は、1610、1630、および1650を含む。
(b) 任意に、未処理画像の1つ以上の処理済みバージョン、例示的な画像は1620、1640および1660を含む。
(c) すべての皮膚分析の絶対値スコア。
(d) 肌色のRGB値。
(e) 1つ以上の水分読み取り値(絶対値および/または正規化値)。
(f) 個人情報(名前、年齢、民族性または人種、許可されている場合はGPS座標、性別など)。
(g) 過去のサンプルまたはトレンド情報。
【0155】
その後、方法1000は1014に進み、計算を開始し、分析に必要な処理を提示する。1014で実行されるステップは分析に大きく依存するが、撮影されたサンプルは、ステップ1014で、現在のユーザ(図14cにあるように時間の経過により本人と比較して)または現在のユーザと(図12gにあるようなUI要素1260)ユーザの人口統計学におけるSAS200(または製品オーナー300)のすべてのユーザとを比較することによって、関連し得るSAS200に格納された1つ以上のコレクションまたはサブセットと比較され得る。
【0156】
方法1000は次に1016に進み、結果をユーザに、例えばアプリ18の1つ以上のスクリーンショット上に表示することができる(例えば、図12gおよび図14a~dに示すように)。
【0157】
その後、方法1000は、推奨アルゴリズムが実行される1018に続く。もちろん、1018は1014/1016より前に、またはそれと同時に行うことができる。推薦アルゴリズムは、各皮膚特性について、さらには皮膚特性の様々な組合せについて存在してもよい。推奨アルゴリズムは、実質的に、本明細書に記載された一般的な推奨アルゴリズムであってもよく、アプリ18および/またはSAS200によって実行されてもよい。そのような場合、アプリ18および/またはSAS200は必要なデータを有し、単に推奨アルゴリズムを適用することができる。あるいは、例えば製品オーナー300がそれ自体の推奨アルゴリズムを有する場合、推奨アルゴリズムは製品オーナー300によって実行されてもよい。そのような場合、アプリ18および/またはSAS200は、推奨アルゴリズム(「推奨要求データ」)に必要なデータを、製品オーナー300に提供し、製品オーナー300は、推奨製品(必要なすべてのデータ、または情報がアプリ18に格納されている製品を識別するスキン製品識別子)をアプリ18に戻すよう通信し得る。
【0158】
方法1000は次に1020に進み、例えば図12hに示すように、ユーザが閲覧し、購入を検討するために1つ以上の推奨製品が表示される。
【0159】
ステップ1018および1020は、推奨アルゴリズムをよりよく実行するための追加情報をユーザに促すことにさらに関与することができる点で、幾分反復的であってもよい。例えば、ユーザは水分分析を行っているかもしれず、乾燥肌をしているかもしれない。1018で、モイスチャライザを推奨することができる。しかしながら、そのような推奨製品を提示した後、1020またはそれ以前に、方法1000は、日中および/または戸外で製品を使用する予定があるかどうかをユーザに尋ねることができる。そうであれば、特に、スキンケアアップデートまたは外部ソースが、ユーザがいる場所について高いUVを示す場合(電子装置10のGPS位置によって決定され得る)、推奨アルゴリズムは、モイスチャライザをUV保護付きモイスチャライザに変更することができる。
【0160】
図11は、本発明の一態様による皮膚分析測定を行うための方法1100である。方法1100は、本質的に、皮膚分析測定値(それらをアプリ18に移行すること、処理すること、ここから分離してアプリ18を超えて通信すること)の記録を実行する、または得るための方法に対処する。
【0161】
方法1100は、例えば1008から到達した1102で開始する。1102では、皮膚分析装置20(および/または電子装置10)が所定位置にあるかどうかのクエリが行われる。これは、皮膚分析装置20がユーザの顔または身体に保持されていることを意味し得る。1つ以上の皮膚特性測定装置および/または皮膚特性測定アシストが損傷を与える可能性がある場合(有害作用装置-皮膚特性測定装置がユーザの皮膚特性サンプルを撮影するのを助けることができるが、不適切な方法で使用される場合、ユーザにとって危険であり得る)、そのようなステップが望ましい場合がある。例えば、一実施形態では、第2の光源74はUVであってもよく、目や、損傷を与える可能性のある他の光源(レーザ、赤外線など)に損傷を与える可能性がある。1102では、水分センサ36(そのような例では安全使用インジケータ装置)が照会され、水分センサ36からの読み取り値が、ユーザが皮膚分析装置20を所定位置に有していることを示す場合(このような場合、そのような読み取り値は安全使用インジケータ信号である)、この方法は、安全な使用のために特にUV光がオンになる前に、進めてもよい。もちろん、方法1100を実行する前に、例えば不適切な画像の撮影を防止するために、皮膚分析装置20が所定位置にあることを確実にすることが望ましい場合がある。あるいは、これらのクエリは、特に問題のある/危険な皮膚特性測定装置が起動する直前に実行されてもよい。
【0162】
皮膚分析装置20が所定位置にない場合、1104において、方法1100は待機することができる。
【0163】
続いて、方法1100は1106に到達し、(1106~1120または1122の)ループを、発生すべき各皮膚特性測定に対して開始することができる。広範囲に言えば、撮像と水分センサの読み取りがある。しかし、撮像の中で、1106~1120の性能は、例えば、どのような装置やアシストを使用するかに基づいて、しわ/小じわ、油、弾性などに対して多少異なる場合がある。
【0164】
1108に戻って、所与の皮膚特性測定について、必要な皮膚特性測定装置の準備ができているかどうかのクエリが行われる。一例として、カメラ12または水分センサ36は、(アプリ18によって公知のとおり)特に最近使用されていない場合には、オンにするか、ウォームアップする必要があり得る。それらの準備ができていない場合、方法1100は1110で待機し、それらを準備する。
【0165】
1112では、所与の皮膚特性測定値について、必要な皮膚特性測定アシストが準備されているかどうかのクエリが行われる。これは、1108および1110の皮膚特性測定装置とほとんど同じである。一例として、第1の光源72は、好ましくは、使用前に温めることができる(その光スペクトルをより均質にする)。
【0166】
必要な構成要素が準備されていることが確実になった1116で、各皮膚特性測定アシストが起動され得る(所与の皮膚特性測定に対して1つ以上)。受動的皮膚特性測定アシストの場合、これは必要ではない(すなわち、レンズ34はすでに所定位置にあり得る)。能動的皮膚特性測定アシストの場合、これは次のようになり得る。
(a) アプリ18は、プロセッサ132と(例えば、Bluetoothを介して)通信して、
(i) しわ処理のために、画像撮影に備えて第1の光源(非偏光)をオンにし、
(ii) 油性のために、画像撮影に備えて第2の光源をオンにし、
(b) 例えばAPIを介して、アシストと通信するアプリ18は、
(i) 弾性のために、画像(ビデオなど)撮影に備えて振動モータをオンにする。
【0167】
1118では、各皮膚特性測定装置は、おそらくアシストが十分に準備されたことを確実にするための遅延後にに(例えば、特定の光源が起動されてから1秒後)(所与の皮膚特性測定に対して1つ以上)起動してもよい。これには以下が関与する:
(a) アプリ18は、カメラ12を準備するためにAPIを使用し、次に、ユーザからの入力(音量アップボタンが押されているなど)または画像を自動的に撮影するためのタイマーを受け入れる。
(b) アプリ18は、APIを使用して「ライブプレビュー」(しわ/毛穴/水分/油など)をオンにする。
(c) アプリ18は、プロセッサ132と通信して(例えば、Bluetoothを介して)、水分センサ36との通信を開始する。
【0168】
1120では、起動された皮膚特性測定装置および皮膚特性測定アシストは、(例えば、第1の光源72をオフにすることによって)停止してもよい。
【0169】
1122では、方法1100は、適切な機能が行われたことを確認することができる。これは、アプリ18上のロジックを介して、および/またはユーザからの入力を介して(例えば、受け入れ可能な画像品質を示すことによって)行われ得る。これは、例えば、スクリーンショット1200fを使用して実行することができる。
【0170】
次に、方法1100は、本明細書で説明するように、1010に戻ることができる。
【0171】
1106~1122は「各皮膚特性測定のために」記載されているが、いくつかは素早く連続して組み合わせることができることを理解されたい。例えば、(すなわち、様々な画像撮影の前もっておよび合間に、様々な光源をオンオフすることによって)上記の制御がユーザから取り出されるように、1つ以上が同時に開始されてもよい。ユーザまたはアプリ18内のロジックは、1つ以上の皮膚特性測定値を選択することができ、ユーザが皮膚分析装置を第1の皮膚位置に配置すると、さらなるユーザ入力なしに必要なステップをとることができる。
【0172】
例示的な一実施形態では、しわ、油性および水分が皮膚特性測定値である。方法1100が1116に達したと仮定すると(すなわち、カメラ12、レンズ34、第1の光源72および水分センサ36が準備された)、次のことが起こり得る。
(a) 第1の光源がオンにされる。
(b) 画像が撮影される。
(c) 第1の光源はオフにされる。
(d) 第2の光源がオンにされる。
(e) 画像が撮影される。
(f) 第2の光源はオフにされる。
(g) 水分センサが作動する。
(h) プロセッサは水分センサの読み取り値を取得する。
(i) 水分センサがオフにされる。
(j) アプリ18は、2つの画像および水分センサの読み取り値が(例えば、それを示すユーザとの組み合わせで)受け入れ可能であることを確実にし、方法1100を終了する。
【0173】
図12a~mは、本発明の一態様による電子装置10のためのアプリ18のスクリーンショットを示す。
【0174】
スクリーンショット1200a~mは、ユーザが本明細書に記載された機能性にアクセスすることを可能にするためにユーザに示され得る様々なアプリ18の画面を示す。そのような画面の各々は、1つ以上のユーザインターフェース(UI)要素(ボタン、テキスト、ウィジェット、アイコン、写真、ドロップダウンリスト、タブ、インフォグラフィックなど)を含むことができる。スクリーンショット1200a~mおよび図示されたUI要素は例示的なものにすぎず、本明細書に記載された本発明の機能および態様を実現するために、多くのデザイン、レイアウト、画面の順序およびスタイル、UI要素、ならびに特徴が考えられることを理解されたい。
【0175】
スクリーンショット1200aから始めて、最初に何をしたいかを選択するためのボタン1202または1204をユーザに提示することができる。もちろん、ここでのすべてのボタンは、ユーザ入力(例えば、画面上のボタンの押下または指示装置の使用)を用いてアクセスすることができる。ユーザがボタン1202を選択すると、本明細書で説明するように、皮膚分析を開始することができる。ユーザがボタン1204を選択すると、本明細書で説明するように、製品を見つけ始めることができる。
【0176】
スクリーンショット1200bでは、ユーザは以下のUI要素を提示されてもよい。
(a) タブセレクタ1206~1214:ユーザは、以下のようなアプリ18の領域間を切り替えることができる。
(i) 「ユーザ情報」1206:ユーザは、スクリーンショット1200cに示され、ユーザ情報領域1226に示されるような、ユーザに関する記憶された情報を指定して見ることができる。
(ii) 分析1208:スキンケア分析を実施するステップを開始して実行するために、ユーザがいくつかのスクリーンショット(例えば、1200d~f)を表示することができる。
(iii) 結果1210:ユーザは、分析結果を見るためにいくつかのスクリーンショット(1200gおよび1400a~dなど)を表示することができる。
(iv) 製品1212:ユーザは、推奨製品を閲覧し、任意にその購入を開始するために、いくつかのスクリーンショット(例えば、1200h)を表示することができる。
(v) ヘルプ1214:本明細書に説明するように、システム1およびその構成要素を分析さもなくば使用するためのステップを実行する方法に関する個別指導情報を提供するために、ユーザはいくつかのスクリーンショット(例えば1200i~m)を表示することができる。
(b) UI要素1216は、ユーザの皮膚の様々な態様(皮膚特性)を示すUI要素の集合であり、ユーザが心配する態様を指定することを可能にする。これらの選択は、ユーザが「分析」に切り替えると、選択された皮膚特性を分析するために必要なステップまたは機能が事前選択または開始され得る。他のものは、時間の経過と共に追加されてもよく、いくつかは示されないが含まれてもよく、本明細書に記載するように、日焼け止めなどが挙げられる。UI要素1216の代わりに、UI要素1420をスクリーンショット1200bに表示することができる。そのようなUI要素1420は、例えば、過去の皮膚分析結果に基づいて、ユーザが獲得した報酬または賞を示すことができる。そのようなものは、例えば、同等の人と比較して、またはスキンケアの「リーダーボード」に対して、例えば、無料または割引のスキンケア製品または他の表彰を提供することができる。
(c) UI要素1218は、ユーザの皮膚履歴を示すことができる。例えば、図14bのスクリーンショット1400bの1422または図14cのスクリーンショット1400cの1432/1430に示されているものの要約など、一定期間にわたる水分レベルのチャートまたは要約。
(d) UI要素1220は、スキンケア更新を示すことができ、推奨製品へのリンクを含むことができ(「明日はUVが強い日なので、日焼け止めを塗ろう」など)、UI要素1220を押すと、ユーザおよびその皮膚特性に基づいて日焼け止めを予め選択することができる、1200hなどのスクリーンショットをユーザに表示することができる。
(e) UI要素1222は、現在のフィードバックをユーザに示すことができ、例えば、その皮膚特性サンプルまたは他者との比較に関する傾向を強調する。
(f) UI要素1224は、ユーザプロファイル(アプリ18の第1のユーザプロファイル、または追加のユーザプロファイルのいずれか)を追加するためのアイコンを示すことができる。
(g) UI要素1226および1228(図12c)は、ユーザ情報を示し、そこに入力することができる。このようなユーザ情報は、人口統計(すなわち、年齢、性別、民族性)に基づいて結果を表示し、結果をより正確にし、品質管理チェックを提供することができる(すなわち、民族性が「有色人種」であり、皮膚分析測定が非常に白い肌を示したならば、確認される場合がある)。
【0177】
スクリーンショット1200dでは、ユーザは以下のUI要素を提示されてもよい。
(a) UI要素1229は、特定の電子装置10(スキンケア分析装置20を有する)を友人の間で共有できるように、アプリ18が、ログインしたユーザのサンプルを取得することとゲストとの間で切り替えを可能にすることができる。
(b) UI要素1230は、ユーザがアプリ18およびスキンケア分析装置20の使用法に関する個別指導にジャンプすることを可能にすることができる。
(c) UI要素1232~1236は、ユーザが、しわ/毛穴/水分/弾性1232、油1234、およびにきび1236などの1つ以上の皮膚特性の1つ以上の分析を開始することを可能にすることができる。そのようなUI要素のうちの1つ以上を無効にすることができる(選択不可能)。これは、例えば、必要な皮膚分析測定装置または皮膚分析装置アシストが皮膚分析装置20または電子装置10のいずれにも利用できない場合であり得る。他のそのようなUI要素、例えば日焼け止めに関すること、および後に追加される他の分析が追加されてもよい。
【0178】
スクリーンショット1200eでは、意図された分析を実行するために、ユーザが皮膚分析装置20を適用するためのユーザ1240および様々なサンプル場所1242、1244、1246の写真がユーザに提示されてもよい。
【0179】
スクリーンショット1200fでは、ユーザは、撮影された画像1248を表示することができ(図12fで後処理することができることに留意する)、撮り直し1250、保存して次の画像を撮影1252(すなわち電子装置10に画像のコピーを保存する)、次へ1254(すなわち、画像は使用されるが、電子装置10の写真アルバムに保存されない)のボタンを伴う。
【0180】
スクリーンショット1200gでは、ユーザは、スキンケア分析の結果を提示され得る。そのような結果は、結果1256のタイプおよび結果1258のタイプ態様に基づいて記述することができる。この例では、タイプは同等の人に対してであり、態様は同じ性別、同じ年齢の範囲、および同じ国である。タイプはまた、態様が過去のデータであるため、自分のデータに対するものもあり得る。結果は、結果集計インフォグラフィック1260に示されてもよく、これは、しわ1262、毛穴1264、水分1266、弾性1268、油1270およびにきび1272の結果に対するパーセンタイルを含み得る。
【0181】
1260では、パーセンタイルを各結果に対して割り当てることができる(100%パーセンタイルであることが図12gではより望ましいが、いずれの命名法も使用可能であることに留意されたい)。これらパーセンタイルは、一般に、様々な皮膚特性について、次のように計算されてもよい。
(a) しわ1262:より多くのしわおよび/またはより太いしわは一般に良くない。画像内の表面積およびしわの総数を数えることができる。次にしわ/単位面積を計算することができる。この「しわスコア」は、同じ人口統計上のユーザと比較され、より低いスコアはより低いパーセンタイルにある。
(b) 毛穴1264:より多くのおよび/またはより大きな毛穴は一般に良くない。画像内で検出された毛穴の総数を数えることができる。画像に表される表面積を決定することができる。次に毛穴/単位面積を計算することができる。この「毛穴スコア」は、同じ人口統計上のユーザと比較され、より低いスコアはより低いパーセンタイルにある。
(c) 水分1266:一般に、皮膚がより湿っているほど良い。水分スコア、一般に数値(おそらく本明細書に記載されているように正規化されている)は、同じ人口統計上のユーザと比較され、より高いスコアはより低いパーセンタイルにある。
(d) 弾性1268:一般に、皮膚は弾性が高いほど良い。弾性スコアは、同一の人口統計上のユーザと比較されてもよく、より高いスコアは、より低いパーセンタイルにある。
(e) 油1270:一般に、皮膚の脂性は少ないほど良い。油スコアは、同じ人口統計上のユーザと比較され、より低いスコアはより低いパーセンタイルにある。
(f) にきび1272:一般に、皮膚にきびが少ないほど良い。にきびスコアは、同一の人口統計上のユーザと比較することができ、より低いスコアはより低いパーセンタイルにある。
(g) 日焼け止め(1400a参照):一般に、より良い日焼け止めがよりカバーする。それは、より青くなるほど日焼け止めの効力の低下を示すので、画像が緑色であるほど良いことを意味する。青色のスコアを適用して結果が表示され、特に、現在の天気/UV(1402に示すように)と比較して、ユーザが適切な日焼け止めを有するかどうかを示すことができる。
【0182】
記したように、スクリーンショット1200は、結果を示すことができる例示的なスクリーンショットである。比較のない結果を示す別の例示的なスクリーンショットは、図14dのスクリーンショット1400dに見ることができる。そのようなスクリーンショット1400dでは、UI要素1446は、様々な皮膚特性(1442)およびその結果/スコア(1444)を示すことができる。
【0183】
スクリーンショット1200hでは、ユーザは、推奨製品1276に関する情報(評価、レビューおよびそのリンク、容量情報、および価格など)と共に、推奨製品1274を提示され得る。特に、他のユーザの評価やレビューは、類似の肌タイプおよび/または肌トーンを持つユーザに固有のものである可能性があり、例えば評価やレビューをフィルタリングすることにより、評価やレビューの価値が高まる。推奨製品に関する情報には、効能1278、および使い方1280がさらに含まれてもよい。ユーザは、例えば、アプリ18上のカートおよび/またはベンダー400のアプリであり得る(当技術分野で知られているように)カートに入れることによって、推奨製品の購入を開始するボタン1282を選択することができる。
【0184】
スクリーンショット1200i~mでは、ユーザに指示を提供する様々な画像1284、1286、1288、1290および1292を提示することができる。もちろん、これらは必要に応じて本文を伴ってもよい。一般に、そして本明細書でさらに説明するように、ユーザは顔を洗い、「正常」(つまり汚れやメークアップの異常はない)を確認し、皮膚分析装置を適切に配置し、電子装置10のボタン(音量ボタンのような)を押して、カメラ12(1288のように)によって画像の撮影を開始し、別の場所に移動してもよいことや、撮影が完了したことを示す(例えば、可聴信号または振動を介して)アプリ18からの応答を待つ。
【0185】
また、図13a~bは、方法1300a、および本発明の態様による異なる光のためのカラーマッチングのためのその一例である。
【0186】
方法1300aの目的は、周囲光以外の光(例えば、屋外、テレビを見るには非常に明るい、屋内より暗いなど、ユーザにより特定され得る)、およびユーザが潜在的に望む雰囲気または外見(例えば、1502におけるロックンロールなどの「雰囲気」)に基づいて、mindE以外の色合いが所望のユーザ、光の状態および外見にとって望ましいかどうかを決定することであってもよい。説明したように、方法1300aは、画像(したがってmindE)が(任意に、そのような光に正規化されるが、「捕捉光」と呼ばれる)捕捉時の周囲光に基づいているとみなし、その後ユーザは、屋外光または屋内光(1502のように、各「代替光」は「代替光特性」を有する)に対する推奨製品/色合いを所望し得る。もちろん、異なる捕捉光および異なる代替光を使用することができ、構成可能なパラメータのすべてを調整して適合させることができる(パラメータは、例えば捕捉光と様々な代替光との間の性質の相違に応じて変化する)。目標は、ユーザがスキンケア製品を使用しようとする光/外見に対して、より適切な色合いが存在すれば、mindEを変更することである(そのようなより適切な色合いは「文脈上の提案された製品の色」である)。
【0187】
方法1300aは、本明細書で説明されるように(例えば、色相マッチの候補または全体のカラーオプションなどの)最小dE(最小色差)および結果色(mindE色)が見いだされる1302から始まる。
【0188】
1304では、dE値は、mindE色よりも+1および+2濃い色合い(すなわち、mindE1CおよびmindE2C、または1段暗いおよび2段暗い)について見出される。次いで、色合い間のdE値は1306で見出される。
【0189】
1308では、mindE1引くmindEが1以下であるかどうかのクエリが行われる(ここで、1つは設定され得るが、カラーオプションの選択における色合い間のdEである)。もちろん、カラーオプションに色合いが多い場合、次のより暗い色合いがmindEに近い可能性が高くなる(1308でのクエリが「はい」である可能性が高いことを意味する)。
【0190】
1310では、答えがはいならば、屋外使用のための推奨製品(そのような使用が指定されたと仮定)はmindE1になる。
【0191】
1312では、mindE2引くmindE1が設定可能なパラメータ(スクリーンショット1350からの色合いを使用して、色合い1~6の例として6)以下であり、mindE2引くmindE1がさらに設定可能なパラメータ(スクリーンショット1350からの色合いを使用して、色合い7~10の例として3)以下の場合、クエリが行われる。そうであれば、次いで1316では、mindE2Cは屋内光の推奨製品となる(ユーザがそのような製品推奨を求める場合、またはそれがアプリ18に記憶され得る)。そうでなければ、mindE1Cが屋内光の推奨製品となる。
【0192】
1308に戻って、クエリの結果が「いいえ」である場合、方法1300は、mindEが屋外光に対する推奨製品になる1318に続く。
【0193】
次に、1320では、mindE1引くmindEが設定可能なパラメータ(スクリーンショット1350からの色合いを使用して色合い1~6の例として6)以下であり、mindE1引くmindEがさらに設定可能なパラメータ(スクリーンショット1350からの色合いを使用して、色合い7~10の例として3)以下の場合、クエリが行われる。そうであれば、次いで1322では、mindECは屋内光の推奨製品となる(ユーザがそのような製品推奨を求める場合、またはそれがアプリ18に記憶され得る)。そうでなければ、mindE1Cが屋内光の推奨製品となる。
【0194】
図13bを参照すると、スクリーンショット1350は、「MyColor」タブ1356が選択された場合の例示的なスクリーンショットであり得る。スクリーンショット1350は、測定された肌色1352と、特定のカラーマッチのためのトータルカラーオプションとその色値を含む1つ以上のカラーオプションを示す。タブ1358は、ファンデーション、チークなどのようなカラーマッチしたスキンケア製品であり得る推奨製品を有する、スクリーンショット1200hと同様であり得る、スクリーンショットをユーザにもたらすことができる。
【0195】
1302bでは、ミディアムタンは、mindEであると判定される。1304bでは、タンとディープタンはそれぞれmindE1CとmindE2Cである。1306bおよび1308bでは、減算が行われ、値(.925および3.197)が得られる。したがって、タン(mindE1C)は1318bで屋外推奨製品またはカラーマッチになり、タンは1322で屋内推奨製品またはカラーマッチになる。
【0196】
本明細書で説明されるシステムおよび方法の実施形態は、ハードウェアまたはソフトウェア、あるいはその両方の組み合わせで実施されてもよい。これらの実施形態は、プログラム可能なコンピュータまたは電子装置上で実行されるコンピュータプログラムに実装されてもよく、そのような各装置は、少なくとも1つのプロセッサ、データ記憶システム(揮発性メモリまたは不揮発性メモリまたは他のデータ記憶要素またはそれらの組み合わせを含む)および少なくとも1つの通信インタフェースを含む。特定の実施形態では、コンピュータは、デジタルまたは任意のアナログコンピュータであってもよい。
【0197】
プログラムコードは、本明細書で説明された機能を実行し、出力情報を生成するために、入力データに適用される。出力情報は、公知の方法で1つ以上の出力装置に適用される。これは、例えば、電子装置上で動作可能なアプリケーションを介して達成することができる。
【0198】
各プログラムは、コンピュータシステムとおよび/またはコンピュータシステム間で通信するため、高度な手続き型またはオブジェクト指向のプログラミング言語またはスクリプト言語、またはその両方で実装されてもよい。しかしながら、プログラムは、必要に応じて、および/または特定のプロセッサまたは装置によって必要とされる場合、アセンブリまたは機械語で実装されてもよい。言語は、コンパイルされた言語または解釈された言語であってもよい。このような各コンピュータプログラムは、記憶媒体または装置が、本明細書に記載の手順を実行するためにコンピュータによって読み取られるとき、コンピュータを構成し、操作するために、汎用コンピュータまたは専用コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体または装置(例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気ディスク、光ディスク)に記憶されてもよい。システムの実施形態はまた、本明細書に記載の機能を実行するために、記憶媒体がコンピュータを特定の予め定められた方法で動作させるよう構成された、コンピュータプログラムで構成された非一時的コンピュータ可読記憶媒体として実装されると見なされてもよい。
【0199】
さらに、記載された実施形態のシステムおよび方法は、1つ以上のプロセッサのためのコンピュータ使用可能命令を有する物理的な非一時的コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品に分散することができる。媒体は、1つ以上のディスケット、コンパクトディスク、テープ、チップ、磁気および電子記憶媒体などを含む様々な形態で提供されてもよい。非一時的コンピュータ可読媒体は、一時的な伝搬信号を除いて、すべてのコンピュータ可読媒体を含む。非一時的用語は、揮発性メモリまたはランダムアクセスメモリ(RAM)のようなコンピュータ可読媒体を除外することを意図するものではなく、そこに格納されるデータは一時的にしか格納されない。コンピュータ使用可能命令は、コンパイルされたコードおよびコンパイルされていないコードを含む様々な形態であってもよい。
【0200】
当業者には、本発明の製品、方法、およびシステムの前述の実施形態のいずれかにおいて他の構成、ハードウェアなどを使用できることは明らかであろう。本明細書は本発明の例示であり、本発明の精神および範囲内の他の実施形態は、当業者に自明であることが理解されよう。
【0201】
前述の実施形態は単なる例示として説明された。本発明は、これらの実施例によって限定されるものではなく、以下に続く特許請求の範囲によって規定される。
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